JP2006251286A - 現像装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 トナーを含有する現像剤を収納する現像剤収納容器と、
該現像剤を撹拌、搬送する回転部材と、
該回転部材を該現像剤収納部に保持する軸受部材と、を有する現像装置であって、
該軸受部材は、該回転部材を保持する部位に突起部を有することを特徴とする現像装置。
【選択図】 図4
Description
(請求項1)
トナーを含有する現像剤を収納するための現像剤収納容器と、
該現像剤を撹拌、搬送する回転部材と、
該回転部材を該現像剤収納部に保持する軸受部材と、を有する現像装置であって、
該軸受部材は、該回転部材を保持する部位に突起部を有することを特徴とする現像装置。
(請求項2)
トナーを含有する現像剤を収納するための現像剤収納容器と、
該現像剤を撹拌、搬送する、回転部材と、
該回転部材を該現像剤収納部に保持する軸受部材と、を有する現像装置であって、
該回転部材は、該軸受部材に保持される部位に突起部を有することを特徴とする現像装置。
(請求項3)
前記現像装置に使用される現像剤を構成するトナーは、ガラス転移温度が30℃以上60℃以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
(請求項4)
前記現像装置に使用される現像剤を構成するトナーは、個数メディアン径が3μm以上8μm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。
本発明は、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に使用される現像装置に関する発明である。
(画像形成装置の実施形態)
以下、図面を用いて本発明の画像形成装置について説明する。
(現像装置の実施形態)
次に、本発明に係る現像装置(2成分現像剤を用いたもの)の実施形態について詳細に説明する。
(画像形成装置の他の実施形態)
以下、1成分現像剤を用いた画像形成装置の実施の形態について図11及び図12に基づいて説明する。
(現像装置の他の実施形態)
図12はシアンの非磁性1成分トナーを収容する現像器30Cを示すが、マゼンタ、イエロー、ブラックの各非磁性1成分トナーを収容する残り3つの色別の現像器30M、30Y、30Bkについても同一の構成であり、説明は現像器30Cのみについて行い、残り3つの現像器30M、30Y、30Bkについては省略する。
(乳化会合型トナーの製造方法)
本発明で使用されるトナー粒子は、個数メディアン径が3〜8μmのものが使用され、好ましくは4.5〜7μmである。ここで個数メディアン径とは、個数基準の粒径分布で50%累積のときの粒径(50%径)を現わすものである。トナー粒子の個数メディアン径は、製造工程における凝集剤(塩折剤)濃度や投入のタイミング、あるいは温度により制御可能である。
(乳化会合型トナーの製造方法)
次に、本発明に使用可能なトナーの製造方法について説明する。
本発明に使用されるトナーの製造方法の一例として、重合性単量体中に荷電制御性樹脂を溶解させ、着色剤や必要に応じて離型剤、さらに重合開始剤等の各種構成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンドグラインダー、超音波分散機などで重合性単量体に各種構成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が溶解あるいは分散された重合性単量体を分散安定剤を含有した水系媒体中にホモミキサーやホモジナイザーなどを使用しトナーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後、攪拌機構が後述の攪拌翼である反応装置(攪拌装置)へ移し、加熱することで重合反応を進行させる。反応終了後、分散安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することで本発明のトナーを調製する。なお、本発明でいう「水系媒体」とは、少なくとも水が50質量%以上含有されたものを示す。
本発明に使用されるトナーの他の製造方法として、樹脂粒子を水系媒体中で塩析/融着させてトナー粒子を調製する方法もある。この方法は、特開平5−265252号公報や特開平6−329947号公報、特開平9−15904号公報に開示された内容を参考にするとよい。
(1)特定構造のエステル化合物をラジカル重合性単量体に溶解する溶解工程
(2)樹脂微粒子の分散液を調製するための重合工程
(3)水系媒体中で樹脂微粒子を融着させてトナー粒子(会合粒子)を得る融着工程
(4)トナー粒子の分散液を冷却する冷却工程
(5)冷却されたトナー粒子の分散液から当該トナー粒子を固液分離し、当該トナー粒子から界面活性剤などを除去する洗浄工程
(6)洗浄処理されたトナー粒子を乾燥する乾燥工程
必要に応じ
(7)乾燥処理されたトナー粒子に外添剤を添加する工程が含まれていてもよい。
この工程は、ラジカル重合性単量体に特定構造のエステル化合物を溶解させて、当該特定構造のエステル化合物のラジカル重合性単量体溶液を調製する工程である。
重合工程の好適な一例においては、水系媒体(界面活性剤及びラジカル重合開始剤の水溶液)中に、前述した特定構造のエステル化合物を溶解させたラジカル重合性単量体溶液の液滴を形成し、ラジカル重合開始剤より放出されるラジカルにより液滴中で重合反応を進行させる。なお、前記液滴中に油溶性重合開始剤を含有させてもよい。この重合工程では、機械的エネルギーを付与して強制的に乳化(液滴の形成)処理を行う必要がある。機械的エネルギーの付与手段として、ホモミキサー、超音波、マントンゴーリンなどの攪拌手段や超音波振動エネルギー付与手段が挙げられる。
融着の方法としては、重合工程で形成された樹脂微粒子を用いた塩析/融着法が好ましい。また、融着工程では、樹脂微粒子や着色剤微粒子の融着の他に離型剤微粒子や荷電制御剤などの内添剤微粒子を融着させる。
この工程は、トナー粒子分散液を冷却処理(急冷処理)する工程である。冷却処理条件としては、1〜20℃/minの冷却速度で冷却する。冷却処理方法は、特に限定されるものではなく、反応容器の外部より冷媒を導入する方法や、冷水を直接反応系に投入する方法が挙げられる。
固液分離・洗浄工程では、上記の工程で所定温度まで冷却されたトナー粒子分散液からトナー粒子を固液分離する固液分離処理と、固液分離して形成された含水状態のトナーケーキ(ケーキ状の集合物)から界面活性剤や塩析剤などの付着物を洗浄、除去する洗浄処理とからなる。固液分離処理方法には、遠心分離法、ヌッチェ等を使用して行う減圧濾過法、フィルタープレス等を使用する濾過法などが挙げられる。
この工程は、洗浄処理されたトナーケーキを乾燥処理し、乾燥させたトナー粒子を得る工程である。この工程で使用される乾燥機には、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機、静置式棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、攪拌式乾燥機などが挙げられる。乾燥されたトナー粒子の含水量は、5質量%以下であることが好ましく、2質量%以下がより好ましい。
この工程は、乾燥したトナー粒子に必要に応じ外添剤を混合し、トナーを作製する工程である。外添剤の混合装置としては、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル等の機械式の混合装置が挙げられる。
トナーを構成する結着樹脂は、具体的には、ポリスチレン、ポリ−p−クロルスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の共重合体;スチレン−p−クロルスチレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン、ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢酸ビニル、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、テルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などが挙げられる。
着色剤の具体例としては以下のものが挙げられる。
本発明に使用されるトナーは、離型剤として特定構造のエステル化合物や、固形のパラフィンワックス、マイクロワックス、ライスワックス、脂肪酸アミド系ワックス、脂肪酸系ワックス、脂肪族モノケトン類、脂肪酸金属塩系ワックス、脂肪酸エステル系ワックス、部分ケン化脂肪酸エステル系ワックス、シリコンワニス、高級アルコール、カルナウバワックスなどが使用される。また、低分子量ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィンなども離型剤として使用可能であり、環球法による軟化点が70〜150℃、好ましくは、軟化点が120〜150℃のポリオレフィンが使用可能である。なお、離型剤の含有量はトナー全体に対して0.1〜20.0質量%である。
本発明に使用されるトナーは、必要に応じて荷電制御剤を添加することができる。荷電制御剤の具体例として、ニグロシン系染料、ナフテン酸や高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸金属塩、あるいは、その金属錯体等が挙げられる。含有される金属には、Al、B、Ti、Fe、Co、Niなどが挙げられる。特に好ましく使用される荷電制御剤はベンジル酸誘導体の金属錯体化合物である。なお、荷電制御剤の含有量はトナー全体に対して0.1〜20.0質量%である。
本発明に使用されるトナーは、流動性、帯電性の改良及びクリーニング性の向上などのためにいわゆる外添剤を混合して使用することも可能である。外添剤としては、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤が挙げられる。
本発明に使用されるトナーは、クリーニング性や転写性の向上を目的に滑剤を添加することも可能である。滑剤の具体例としては、ステアリン酸の亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグネシウム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カルシウム等の塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウムなどの塩等、高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。
(A)2成分系現像剤の作製
(1)ラテックス−1の合成
攪拌装置、冷却管及び温度センサーを装着した四頭コルベンに、スチレン509.83gと、n−ブチルアクリレート88.67gと、メタクリル酸34.83gと、tert−ドデシルメルカプタン21.83gと、エステル化合物(20)66.7gとを入れ、内温を80℃に昇温し、エステル化合物(20)が溶解するまで攪拌し、そのまま温度を保持した。一方、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.0gを純水2700ミリリットルに溶解させた界面活性剤水溶液を同様に内温80℃になるよう加熱し、そのまま保持した。80℃に保温した前記界面活性剤水溶液を攪拌しながら、エステル化合物(20)を溶解したモノマー溶液を添加し、超音波乳化装置を用いて乳化を行って乳化液を得た。次いで、攪拌装置、冷却管、窒素導入管及び温度センサーを装着した四頭コルベンに、前記乳化液を投入し、攪拌を行いながら、窒素気流下、内温を70℃に保持し、過硫酸アンモニウム7.52gを純水500ミリリットルに溶解した重合開始剤水溶液を添加し、4時間重合を行った後、室温まで冷却し、濾過を行いラテックスを得た。反応後において重合残渣は認められず、安定したラテックスが得られた。これを「ラテックス−1」とする。
攪拌装置、冷却管及び温度センサーを装着した容量1リットルの四頭コルベンに、スチレン92.47gと、n−ブチルアクリレート30.4gと、メタクリル酸3.80gと、tert−ドデシルメルカプタン0.12gと、エステル化合物(20)13.34gとを入れ、内温を80℃に昇温し、前記エステル化合物(20)が溶解するまで攪拌し、そのまま温度を保持した。
撹拌装置、冷却管及び温度センサー、窒素導入装置を付けた四頭コルベンに予めアニオン系活性剤(ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム:SDS)0.71gをイオン交換水540ミリリットルに溶解させた活性剤溶液を添加する。窒素気流下230rpmの撹拌速度で撹拌しつつ、内温を80℃に昇温させた。
攪拌装置、冷却管及び温度センサーを装着した容量5リットルの四頭コルベンに、ラテックス−2 750g(60質量%)と、ラテックス−1 500g(40質量%)と、純水900ミリリットルと、界面活性剤水溶液(ドデシル硫酸ナトリウム9.2gを純水160ミリリットルに溶解した水溶液)にカーボンブラック「リーガル330R」(キャボット社製)20gを分散してなるカーボンブラック分散液とを仕込み、攪拌しながら5Nの水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを10に調整した。
上記で作製した「トナー1〜10」の各々に、シリコン樹脂を被覆した個数メディアン径60μmのフェライトキャリアを、前記トナーの濃度が6質量%になるよう混合し、2成分系現像剤を作製した。
(B)1成分系現像剤の作製
(1)重合工程
カーボンブラック(リーガル330R:キャボット社製)をアルミニウムカップリング剤で処理したものを533.5gを246gのドデシル硫酸ナトリウムを溶解した6リットルの純水に添加し撹拌を加えつつ超音波を照射し、カーボンブラックの水分散液を調製した。又低分子量ポリプロピレン(数平均分子量=3200)を熱を加えつつ界面活性剤水溶液中に添加し撹拌を行う事で乳化させた低分子量ポリプロピレン水分散液(固形分濃度=20質量%)を調製した。
上記分散液1の45リットルを水酸化ナトリウム水溶液を用いpH=9に調整した後、ステンレス製反応器(撹拌翼:アンカー翼、バッフル、冷却管、温度センサー装着)に添加し、撹拌しつつ2.7モル/リットルの塩化カリウム水溶液8リットル、イソプロピルアルコール7リットル及びポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル(エチレンオキサイド平均重合度は10である)810gを純水3リットルに溶解した水溶液を添加した。これにより会合粒子を作製後に内温を85℃まで昇温し6時間撹拌した後、室温まで冷却して1成分系現像剤であるトナー11を得た。なお、トナー11の個数メディアン径は4.5μmであった。
〔評価〕
(1)評価装置
トナー1〜10を用いた各2成分系現像剤を図2の現像装置(プロセスカートリッジ)に投入し、図1の画像形成装置に装填した。また、1成分系現像剤であるトナー11を図12の現像装置(プロセスカートリッジ)に投入し、図11の画像形成装置に装填した。なお、図11の画像形成装置はフルカラー画像形成装置であるが、今回はY、M、Cの現像器30が作動しないように改良すると共に、これらのカラーの現像器を装填しない状態にして評価を行った。
転写材の表面温度:120℃に設定
(2)実施例と比較例
表2に示すように、本発明に該当する図4〜図10の軸受部と前述のトナーとを組み合わせたものを実施例1〜15、突起部を有さない図13の軸受部を用いたものを比較例1〜4とした。なお、図10における突起部の長さLは軸E先端の円錐状に加工された箇所の長さを指している。
〈トナー粒子の凝集〉
3000枚目のプリントを行った直後の現像装置内に残存するトナーを20g取り出し、目開き45μmのフルイで篩い、フルイ上に残存した凝集物の量(個数)で評価した。評価は以下のとおり
◎:フルイ上の凝集物の量が0乃至5個未満(優良)
○:フルイ上の凝集物の量が6個以上10個未満(良好)
×:フルイ上の凝集物の量が30個以上(不良)
〈細線再現性〉
1枚目と3000枚目のプリント上に、2ドットラインの画像信号に対応する細線画像を形成し、作成されたトナー画像のライン幅を、印字評価システム「RT2000」(ヤーマン社製)によって測定した。100μm幅の細線を作成するように設定しておき、1枚目と3000枚目のプリントで形成されたライン幅の変動を評価した。評価は、10倍のルーペを用いて目視観察を用いて行い、1枚目のプリントはいずれのサンプルも100μmの細線を形成していた。評価は以下のとおり
◎:線幅の変動が7μm未満(優良)
○:線幅の変動が7μm以上15μm未満(良好)
×:線幅の変動が15μm以上(不良)
〈ピッチムラ〉
3000枚目のプリントの白地部分を観察して濃度ムラ(ピッチムラ)の評価を行った。
30C、30M、30Y、30Bk 現像器
32、41 現像スリーブ
43A、43B 撹拌搬送スクリュー
432 スクリュー軸
433、443 軸部
46 現像容器
461、462 軸受部
E 小径部
F 大径部
H、H2 穴
Claims (4)
- トナーを含有する現像剤を収納するための現像剤収納容器と、
該現像剤を撹拌、搬送する回転部材と、
該回転部材を該現像剤収納部に保持する軸受部材と、を有する現像装置であって、
該軸受部材は、該回転部材を保持する部位に突起部を有することを特徴とする現像装置。 - トナーを含有する現像剤を収納するための現像剤収納容器と、
該現像剤を撹拌、搬送する、回転部材と、
該回転部材を該現像剤収納部に保持する軸受部材と、を有する現像装置であって、
該回転部材は、該軸受部材に保持される部位に突起部を有することを特徴とする現像装置。 - 前記現像装置に使用される現像剤を構成するトナーは、ガラス転移温度が30℃以上60℃以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
- 前記現像装置に使用される現像剤を構成するトナーは、個数メディアン径が3μm以上8μm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の現像装置。
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