JP2006096270A - 車両の前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フロントコーナ部材の剛性を保持しつつ、フロントコーナ部材の部品点数及び製造工数を殆ど増大せずに、運転席からのフロントコーナ部材の向こう側の視認性を向上する。
【解決手段】 ウインドシールドガラス13の側縁とサイドガラス14dの前縁との間に、ウインドシールドガラス13の側縁及びサイドガラス14dの前縁に沿って延びるフロントコーナ部材16が設けられる。本発明の特徴ある構成は、車両の運転席に着席した運転者が見たときのフロントコーナ部材16の幅が40〜58mmであるところにある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トラック、乗用車、バス等のフロントピラー及びドアフレームからなるフロントコーナ部材やフロントピラーからなるフロントコーナ部材の構造に関するものである。
小型トラックの関与した死亡事故では、小型トラックの交差点右折時における横断中の歩行者との衝突事故が最も多い。具体的には、2000年の小型トラックの関与した死亡事故の統計データによれば、事故の相手としては、図5に示すように、歩行者が465人中98人と最も多く、自転車運転者が465人中96人と2番目に多かった。また相手が歩行者及び自転車運転者である場合、歩行者及び自転車運転者の行動としては、図6に示すように、交差点横断中が194人中99人(歩行者:45人、自転車運転者:54人)と最も多かった。更に相手が交差点横断中の歩行者である場合、小型トラックの行動としては、図7に示すように、交差点右折時が45人中25人と最も多かった。このように小型トラックの交差点右折時における横断中の歩行者との衝突事故が多い一因としては、図8に示すように、小型トラック1が右折しようとして交差点5に進入するとき、小型トラック1の運転者2が直進する対向車に気を取られて右折側の横断歩道3を横断する歩行者8に気付かず、直進する対向車がなくなって小型トラック1が右折し始めてから右折側の横断歩道3上を見るため、歩行者8が運転席側のフロントコーナ部材6に隠れて視認し難いことが挙げられる。特に車両1の剛性を高めるためにフロントコーナ部材6を太くした車両1では、歩行者8が運転席側のフロントコーナ部材6に隠れる割合が多い。
この点を解消するために、窓などが形成されたフロントピラーが開示されている(例えば、特許文献1及び2参照。)特許文献1には、金属材料で形成した外枠部と、合成樹脂等透明材料で形成した中央窓部とからなる車両のフロントピラーが記載されている。この車両のフロントピラーでは、運転席からの死角を減少でき、運転室の視界拡大を図ることができるので、安全性を向上できるようになっている。
また上記特許文献2には、自動車のフロントピラーに窓が設けられ、この窓に透明板が固定された自動車が提案されている。このフロントピラーに窓を付けた自動車では、右折又は左折時に、フロントピラーの窓を透して歩行者をいち早く確認でき、交通事故を未然に防止できるようになっている。
実開昭63−142276号公報(請求項1、明細書第2頁第15行目〜第16行目、明細書第3頁第17行目〜第19行目、第1図) 実用新案登録第3039981号公報(請求項1、段落[0005]、図2)
しかし、上記従来の特許文献1に示された車両のフロントピラーや特許文献2に示されたフロントピラーに窓を付けた自動車では、フロントピラーの剛性確保、フロントピラーの窓部の曇りに対する配慮、また部品点数及び製造工数の増大など、克服しなければならない技術的課題が多いため、実現が難しかった。
本発明の目的は、フロントコーナ部材の剛性を保持しつつ、フロントコーナ部材の部品点数及び製造工数を殆ど増大せずに、運転席からのフロントコーナ部材の向こう側の視認性を向上できる、車両の前部構造を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1〜図3に示すように、ウインドシールドガラス13の側縁とサイドガラス14dの前縁との間に、ウインドシールドガラス13の側縁及びサイドガラス14dの前縁に沿って延びるフロントコーナ部材16が設けられた車両の前部構造の改良である。
その特徴ある構成は、車両10の運転席に着席した運転者12が見たときのフロントコーナ部材16の幅が40〜58mmであるところにある。
この請求項1に記載された車両の前部構造では、例えば右折するために交差点で一時停止している車両10の右斜め前方の車外に対象物18が存在するか否かを確認するとき、この車両10の運転者12は比較的遠い上記対象物18に両眼12a,12bの焦点を合わせる。このため両眼12a,12bの視差により運転者12の近くに存在する比較的幅の狭いフロントコーナ部材16がぼけて見えるので、フロントコーナ部材16の向こう側の対象物18がフロントコーナ部材16に遮られることなく、運転者12は車両10の前方から右側方にかけて連続した視界を見ることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1〜図3に示すように、車両10の運転席に着席した運転者12がフロントコーナ部材16の方向を両眼12a,12bで見たときに、フロントコーナ部材16に向けられた運転者12の視線上に存在しかつ運転者12の瞳孔12c,12dから少なくとも5m離れた車外の対象物18をフロントコーナ部材16により遮られずに視認できる幅をフロントコーナ部材16が有することを特徴とする。
この請求項2に記載された車両の前部構造では、例えば対向車線のある最も狭い道路の交差点、即ち対面通行の片側一車線道路の交差点で右折するとき、車両10の運転者12の瞳孔12c,12dから交差道路の右斜め前方の車外の対象物18までの距離が5m以上であるので、運転者12はフロントコーナ部材16により遮られずに上記対象物18を視認できる。
以上述べたように、本発明によれば、車両の運転席に着席した運転者が見たときのフロントコーナ部材の幅が40〜58mmであるので、例えば交差点で右折するために車両の運転者が右斜め前方の車外の対象物に両眼の焦点を合わせたとき、両眼の視差により近くの比較的幅の狭いフロントコーナ部材がぼけて見え、フロントコーナ部材の向こう側の対象物がフロントコーナ部材により遮られることなく、運転者は車両の前方から右側方にかけて連続した視界を見ることができる。この結果、車両の運転者はフロントコーナ部材の向こう側を視認するために上体を左右に動かす必要がなく、首のみを動かしてフロントコーナ部材の方向を正視するだけで車外の対象物を確実に視認できる。これにより運転者の疲労を軽減できる。
また車両の運転席に着席した運転者がフロントコーナ部材を両眼で見たときに、フロントコーナ部材に向けられた運転者の視線上に存在しかつ運転者の瞳孔から少なくとも5m離れた車外の対象物をフロントコーナ部材により遮られずに視認できる幅をフロントコーナ部材が有すれば、対向車線のある最も狭い道路の交差点、即ち対面通行の片側一車線道路の交差点で右折するときに、運転者はフロントコーナ部材により遮られずに上記対象物を確実に視認できる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図2〜図4に示すように、トラック10のキャブ11の右側には運転者12の着席する運転席が設けられ、キャブ11の前面のフロント開口部11aは透明のウインドシールドガラス13により閉止される。またキャブ11の運転席側の側面には運転者12が乗降するためのサイド開口部11bが設けられ、このサイド開口部11bはサイドドア14により開放可能に閉止される(図3及び図4)。サイドドア14は、ドア本体14aと、このドア本体14aの上面に設けられドア窓14bを形成するために略逆U字状に形成されたドアフレーム14cと、ドア窓14bを開放可能に閉止する透明のサイドガラス14dとを有する。ウインドシールドガラス13の右側縁とサイドガラス14dの前縁との間には、ウインドシールドガラス13の右側縁及びサイドガラス14dの前縁に沿って延びるフロントコーナ部材16が設けられる(図1及び図3)。フロントコーナ部材16は、この実施の形態では、フロントピラー17とドアフレーム14cとガラスフレーム14eとガラスラン14fとにより構成され、トラック10の運転席に着席した運転者12が見たときのフロントコーナ部材16の幅は40〜58mmである。また運転席に着席した運転者12がフロントコーナ部材16の方向を両眼12a,12bで見たときに、フロントコーナ部材16に向けられた運転者12の視線上に存在しかつ運転者12の瞳孔12c,12dから少なくとも5m離れた車外の対象物18(図1及び図2)を、フロントコーナ部材16により遮られずに視認できる幅B(図3)をフロントコーナ部材16が有する。車外の対象物18は、この実施の形態では、トラック10の走行する走行道路19と交差する交差道路21のうち両道路19,21の交差点22のトラック10の運転者から見て右側の横断歩道21aを横断する歩行者である(図1及び図2)。なお、車外の対象物は、横断歩道を横断する自転車又はその他のものであってもよい。また、ドアフレーム14cは、ドアインナパネル14gとドアアウタパネル14hとを接合することにより形成される(図3)。更に、上記ガラスフレーム14eはドアフレーム14cに挿着され、上記ガラスラン14fはサイドガラス14dを保持し案内するためにガラスフレーム14eに装着される。
ここで、運転席に着席した運転者12が見たときのフロントコーナ部材16の幅を40〜58mmの範囲に限定したのは、40mm未満ではフロントコーナ部材16として必要な所定の剛性を確保できないからである。また無作為で選んだ100人の18歳以上の日本女性を身長の小さい順に1列に並ばせて前から5番目の日本女性の両眼の瞳孔間隔Dは58mmである(以下、この日本女性をJF5%−58mmの瞳孔間隔を有する18歳以上の日本女性という。)。従ってフロントコーナ部材16の幅が58mm以下であれば、比較的狭い両眼12a,12bの瞳孔間隔Dを有する上記JF5%−58mmの運転者12でもその瞳孔12c,12dから所定の距離だけ離れた歩行者18を見たときにこの歩行者18がフロントコーナ部材16により遮られずに視認し得るからである。このことよりフロントコーナ部材16の幅が58mm以下であれば、18歳以上の大部分の女性と18歳以上の全てといえる男性が、フロントコーナ部材16の向こう側の歩行者18等の対象物を視認することができる。また運転者12の瞳孔12c,12dと歩行者18との距離L1(図1)を少なくとも5mと規定したのは、対向車線のある最も狭い道路の交差点22、即ち対面通行の片側一車線道路の交差点22でトラック10が走行道路19から交差道路21に右折するときに(図2)、このトラック10の運転者12の瞳孔12c,12dから交差道路21の右側の横断歩道21aを横断している歩行者18までの距離が約5m以上あるからである(図1及び図2)。
更に運転席に着席した運転者12が見たときのフロントコーナ部材16の幅を40〜47mmの範囲に限定することが好ましい。この幅が40mm未満ではフロントコーナ部材16として必要な所定の剛性を確保できず、また47mmであればJF5%−58mmの瞳孔間隔を有する18歳以上の日本女性、即ち比較的狭い両眼12a,12bの瞳孔間隔Dを有する運転者12でもその瞳孔12c,12dから少なくとも5m離れた歩行者18を見たときにこの歩行者18がフロントコーナ部材16により遮られずに視認でき、18歳以上の全てといえる運転者が、フロントコーナ部材16の向こう側であって、運転者12の瞳孔12c,12dから少なくとも5m離れた歩行者18等の対象物を視認することができることになる。また、これは、運転者12の瞳孔12c,12dとフロントコーナ部材16との距離L2(図1)の大きなトラック10等での関係であり、乗用車では上記距離L2がトラック10より短いために上記JF5%−58mmの瞳孔間隔より狭い瞳孔間隔Dを有する運転者12であってもフロントコーナ部材16により遮られることなく瞳孔12c,12dから少なくとも5m離れた歩行者18を両眼12a,12bで視認できる。なお、トラック10の運転席に着席した運転者12が見たときのフロントコーナ部材16の幅とは、運転者12がフロントコーナ部材16を正視し(図1)、運転者12の両眼12a,12bの瞳孔12c,12dを結ぶ線分を含む略水平面で上記フロントコーナ部材16を切断し(図3)、更に運転者12の両眼12a,12bの瞳孔12c,12dを結ぶ線分の中点からこの線分に直交する垂線S(視線方向、図1)をフロントコーナ部材16に向って略水平面内で引いたときに、この垂線に平行な2本の平行線S1及びS2(図3)でフロントコーナ部材16を挟んだこれら2本の平行線の間隔B(図3)をいう。
フロントピラー17は、ピラーインナパネル31の両側縁とピラーアウタパネル32の両側縁をそれぞれ接合することにより、例えばほぼ鉛直方向に延びる筒状に形成される(図3)。これによりフロントピラー17の横断面は閉断面に形成される。ピラーインナパネル31は、トラック10の運転席に着席した運転者12の視線方向に沿って設けられたピラーインナ本体31aと、ピラーインナ本体31aの前縁にこのピラーインナ本体31aと一体的に形成された第1フロントフランジ31bと、ピラーインナ本体31aの後縁にこのピラーインナ本体31aと一体的に形成された第1リヤフランジ31cとを有する。第1フロントフランジ31bは、ウインドシールドガラス13の内面から所定の隙間をあけたキャブ11内方であって、上記ウインドシールドガラス13の内面に略平行にかつドアフレーム14cに近付く方向に延びて設けられる。また第1リヤフランジ31cは、ドアフレーム14cの内面から所定の間隔をあけたキャブ11内方であって、ドアフレーム14cの内面に略平行にかつ後方に向って延びて設けられる。
一方、ピラーアウタパネル32は、ドアフレーム14cの前面に略対向して設けられたピラーアウタ本体32aと、ピラーアウタ本体32aの前縁にこのピラーアウタ本体32aと一体的に形成された第2フロントフランジ32bと、ピラーアウタ本体32aの後縁にこのピラーアウタ本体32aと一体的に形成された第2リヤフランジ32cとを有する(図3)。第2フロントフランジ32bは、ウインドシールドガラス13の内面から所定の隙間をあけたキャブ11内方であって、上記ウインドシールドガラス13の内面に略平行にかつドアフレーム14cから離れる方向に延びて設けられる。また第2リヤフランジ32cは、ドアフレーム14cの内面から所定の間隔をあけたキャブ11内方であって、ドアフレーム14cの内面に略平行にかつ後方に向って延びて設けられる。なお、ピラーアウタパネル32の第2フロントフランジ32bの端縁には、ウインドシールドガラス13の内面に向って突出する折返し部32dが設けられる。
第1フロントフランジ31bのピラー外面と第2フロントフランジ32bのピラー内面とを接合することによりフロント重ね合せ部33が形成され、第1リヤフランジ31cのピラー内面と第2リヤフランジ32cのピラー内面とを接合することによりリヤ重ね合せ部34が形成される(図3)。換言すれば、フロント重ね合せ部33は、第1フロントフランジ31bの端面と第2フロントフランジ32bの端面とが互いに反対方向を向くようにピラーインナパネル31及びピラーアウタパネル32を折曲げ、この状態でこれらのフランジ31b,32bを接合することにより形成され、リヤ重ね合せ部34は、第1リヤフランジ31cの端面と第2リヤフランジ32cの端面とが互いに同一方向を向くようにピラーインナパネル31及びピラーアウタパネル32を折曲げ、この状態でこれらのフランジ31c,32cを接合することにより形成される。フロント重ね合せ部33の接合にはレーザ溶接法を用いることが好ましく、リヤ重ね合せ部34の接合にはスポット溶接法を用いることが好ましい。フロント重ね合せ部33とウインドシールドガラス13の内面との隙間には接着剤36が充填され、この接着剤36によりウインドシールドガラス13の側縁がフロントピラー17に取付けられる。更にリヤ重ね合せ部34には、フロントピラー17とドアフレーム14cとの隙間を塞ぐウエザストリップ37が装着される。なお、図3の符号38はウインドシールドガラス13の周縁の見栄えを向上するためにこのガラス13の周縁に嵌着されたモールである。
このように構成されたトラック10の動作を説明する。
図2に示すように、トラック10が対面通行の片側一車線道路を走行し、交差点22で右折するとき、走行道路19の対向車線を直進する対向車が通り過ぎるまで交差点22で停止して待つ。対向車が通り過ぎた後に、トラック10の走行道路19に交差する交差道路21の右側の横断歩道21a上を見て歩行者18が横断しているか否かを確認する。このときトラック10の運転者12は比較的遠い交差道路21の横断歩道21a上に両眼12a,12bの焦点を合わせるので、両眼12a,12bの視差により近くの比較的幅の狭いフロントコーナ部材16がぼけて見える。即ち、交差道路21の横断歩道21a上の歩行者18は、運転者12の両眼死角領域(図1)ではなく、運転者の両眼視認可能領域と右眼死角領域と左眼死角領域に位置するため、両眼12a,12bの視差により近くの比較的幅の狭いフロントコーナ部材16がぼけて見える。この結果、フロントコーナ部材16の向こう側の横断歩道21a上がフロントコーナ部材16に遮られることなく、運転者12はトラック10の前方から右側方にかけて連続した視界を見ることができる。従って、トラック10の運転者12はフロントコーナ部材16の向こう側を視認するために上体を左右に動かす必要がなく、首のみを動かしてフロントコーナ部材16の方向を正視するだけで横断歩道21a上の歩行者18を確実に視認できるので、運転者12の疲労を軽減できる。また運転者12は横断歩道21a上に歩行者18がいないと判断すると、速やかに交差点22を右折する。更に運転者12が見たときのフロントコーナ部材16の幅を狭くすることにより、ウインドシールドガラス13の両側部が拡大される。この拡大されたウインドシールドガラス13の両側部は、ワイパにより払拭できるとともに、デフロスタにより曇りを確実に除去できる。この結果、運転者12のウインドシールドガラスを通した前方及び斜め前方の視認性を更に高めることができる。
なお、この実施の形態では、車両としてトラックを挙げたが、乗用車又はバスでもよい。
また、この実施の形態では、運転席側のフロントコーナ部材をフロントピラーとドアフレームとガラスフレームとガラスランとにより構成したが、運転席側にサイドドアを有しないバスやサイドドアの前方にキャブに固定された三角窓を有するトラック等では、フロントコーナ部材をフロントピラーのみで構成してもよい。
本発明実施形態のトラックのフロントコーナ部材と運転者の両眼と車外の対象物との位置関係を示す平面図である。 そのトラックが交差点で右折するときの状況を示す平面図である。 図4のA−A線断面図である。 フロントコーナ部材を含むトラックの要部斜視図である。 2000年の小型トラックの関与した死亡事故の相手の種類とその種類毎の死者数を示す図である。 図5の相手が歩行者及び自転車運転者である場合の歩行者及び自転車運転者の行動の種類とその種類毎の歩行者等の死者数を示す図である。 図6の相手が交差点横断中の歩行者である場合の小型トラックの行動の種類とその種類毎の歩行者の死者数を示す図である。 小型トラックが交差点で右折するときの状況を示す平面図である。
符号の説明
10 トラック(車両)
12 運転者
12a,12b 眼
12c,12d 瞳孔
13 ウインドシールドガラス
14d サイドガラス
16 フロントコーナ部材
18 歩行者(車外の対象物)

Claims (2)

  1. ウインドシールドガラス(13)の側縁とサイドガラス(14d)の前縁との間に、前記ウインドシールドガラス(13)の側縁及び前記サイドガラス(14d)の前縁に沿って延びるフロントコーナ部材(16)が設けられた車両の前部構造において、
    前記車両(10)の運転席に着席した運転者(12)が見たときの前記フロントコーナ部材(16)の幅が40〜58mmであることを特徴とする車両の前部構造。
  2. 車両(10)の運転席に着席した運転者(12)がフロントコーナ部材(16)の方向を両眼(12a,12b)で見たときに、前記フロントコーナ部材(16)に向けられた前記運転者(12)の視線上に存在しかつ前記運転者(12)の瞳孔(12c,12d)から少なくとも5m離れた車外の対象物(18)を前記フロントコーナ部材(16)により遮られずに視認できる幅を前記フロントコーナ部材(16)が有する請求項1記載の車両の前部構造。
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