JPH0752822A - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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Publication number
JPH0752822A
JPH0752822A JP19845893A JP19845893A JPH0752822A JP H0752822 A JPH0752822 A JP H0752822A JP 19845893 A JP19845893 A JP 19845893A JP 19845893 A JP19845893 A JP 19845893A JP H0752822 A JPH0752822 A JP H0752822A
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JP
Japan
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front pillar
outer panel
door
drip channel
seal
Prior art date
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Pending
Application number
JP19845893A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsushi Kubota
哲史 久保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPH0752822A publication Critical patent/JPH0752822A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は隠しドリップチャンネルタイプの
ドア構造をもつ自動車のフロントピラー構造において、
ピラー部の視界妨害角度を小さくするなどの造形自由度
を大きくとることができ、又、フロントピラーアウタパ
ネルとドリップチャンネルとのシーリング作業性を向上
することができる車体構造を提供することを目的とす
る。 【構成】 ドリップチャンネル10のフロントガラス
2′側の端末部23と、フロントピラー5′のアウター
パネル7′のフランジ8′への移行する部分(曲面7
a′)との合せ目を、断面で外側に広がるV溝を形成す
るように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の車体構造に
関し、特に乗用車の前側中空の柱状骨格を形成するフロ
ントピラーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、乗用車は、空気抵抗の少ない空力
特性、騒音の少ない遮音、防振特性の向上を図るため、
フロント,リヤウィンドガラスの傾斜、ボデーサイドの
フラッシュサーフェース化を採用し、その一環として、
隠しドリップチャンネルタイプのフルドア構造のフロン
トピラー構造を採用するに至っている(日産自動車株式
会社1990年1月発行ニッサンサニーNXクーペB1
3型系車新型車解説書参照)。
【0003】この従来のフロントピラー構造を図3〜図
6により説明する。
【0004】図3において、車体1はフロントガラス2
を前面に備えると共に、側面にフロントドア3を開閉可
能に備える。フロントドア3は昇降自在なドアガラス4
を有する。フロントピラー構造は図4の断面図に示すよ
うに構成される。即ちフロントピラー5はインナパネル
6とアウターパネル7とを前側のフランジ8及び後側の
フランジ9にて接合して形成され、前側のフランジ8に
フロントガラス2が接着式に固定されて、表側のアウタ
パネル7にはドリップチャンネル10がスポット溶接で
接合される。このドリップチャンネル10は縦長の形状
で図5に示すようにピラー5と一体となる。ドリップチ
ャンネル10の前後縁はシーリング13及び14が施こ
され、車室側への水などの侵入が防止される(図6参
照)。ウインドモール11にはドリップウェザーストリ
ップ12が嵌入して取付けられており、これらは上下2
個のボルト(又はクリップ)15を穴21に嵌入するこ
とにより、ピラー5に取付けられる。
【0005】図3に示すようにドア3は、上昇時のドア
ガラス4を保持するサッシュ16を有す。サッシュ16
は車体形状にマッチするように、前方が傾斜した梯形の
形状を持ち、ドアアウタパネルと一体の枠部材18によ
ってリップシール17を介してガラス4を保持するよう
にしている。又、縁取り結合されたドアインナパネルに
はシール19を備え、先端部20がドリップウェザース
トリップ12に当接することにより、2重シール構造を
形成するようにしている(図4参照)。このため、ドリ
ップウェザーストリップ12は、ドアのサッシュ16の
先端部20の当接により、殆ど隠され、しかも、その当
接部が段差のない、車体とドアのパーティングシールを
形成することになるので、フラッシュサーフェス機能が
達成されるものである。又、ドアガラス4は、ドアアウ
タパネルと一体のサッシュ16に保持されるフルドア構
造により、高速走行時に発生する吸い出されるによるシ
ールからの風漏れ音を防止できる遮音機能が達成される
ものである。車体ルーフ上の雨水はルーフ上の左右両側
に形成されるドリップウェザーストリップ12と同様構
造の溝内を流れ、隠しチャンネル状の溝22に流れ込み
流下するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の隠しチャンネルタイプのフロントピラー構造は、造
形自由度が制限され、又、シーリング作業性が良くない
という問題点があった。
【0007】即ち、従来は、図7に示すように、ドリッ
プチャンネル10をフロントピラー5のアウタパネル7
に接合して、フロンガラス2側の端末部23にシール1
3を施こすのであるが、この場合、フランジ8に移行す
るアウタパネル7は、寸法A(数mm)だけ延ばした幅広
の平坦部を設け、この延びた部分と端末部23との間
に、シール13を盛り上げ、ヘラ24で図6の長手方向
に下方へとなでて仕上げている。従来は、この寸法Aが
どうしても欠かせない結果、フロントピラーの幅が大き
くなり、内外共即ち、内装のフロントピラーフィニッシ
ャ、外装のフロントドアサッシュ共に幅が大きくなり、
視界範囲の制限による造形の自由度が阻害されるもので
あった。
【0008】又、シーリング作業においても、ヘラ24
のならし面がドリップチャンネル10へのウィンドモー
ル11の取付面25と僅かの段差のある平行な面である
ため、取付面25の一部に盛り付けられたシール材がヘ
ラ24に沿って流れこみ又は飛び散り付着して、ウィン
ドモール11の取付不具合を生ずるので、そのシール材
を取除くための手間がかかり、シーリング作業性が良く
ないうという問題点があった。
【0009】そこでこの発明は、フロントピラー構造の
改良により、その造形の自由度を大きくし、かつ、シー
リング作業性を良好にし、もって前記課題を解決した自
動車の車体構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するため、フロントピラーを有する自動車の車体構
造において、アウタパネルの平面部に接合するドリップ
チャンネルのフロントガラス側端末部と、前記アウタパ
ネルの平面部からフロントガラスの取付くフランジに移
行する部分との合せ目を、断面で外側に広がるV溝を形
成するように構成したフロントピラーを有するものであ
る。
【0011】
【作用】フロントピラーアウタパネルと、ドリップチャ
ンネルのフロントガラス側端末部とはV溝に形成されて
いるため、このV溝に盛ったシールをパネル面と直角な
方向からヘラでなで仕上げる。フロントピラーのアウタ
パネルはドリップチャンネルの取付面(平面部)以上の
延長部は全く必要でないため、余分な幅を取る必要がな
くなり、造形の自由度が大きくなる。又、シーリン作業
も、ウィンドモール取付面と離れ、かつ、これと直角な
方向からのヘラ使用により取付面へのシール付着は生ぜ
ず、作業性が良くなる。
【0012】
【実施例】以下この発明の一実施例を図1及び図2によ
り説明する。図1において、本実施例を実線で示し従来
例を破線で示す。又、本実施例で従来と相違する部分は
符号にダッシュを付して示す。まず構成を説明するに、
図1の実線及び破線を較べてみれば分るように、両者に
大きな相違はないが、本実施例では、フロントピラー
5′が従来より幅A′寸法だけ小さくなっていることが
特徴である。即ち、図1に示すように、フロントピラー
5′は、アウタパネル7′とインナパネル5′とをフラ
ンジ8′と9のところで接合し、その際、フロントガラ
ス2′側のフランジ8′を鈍角状に曲げて中空の骨格を
形成するようにしているが、フロントドア3の開口側す
なわちドアガラス4,リップシール17,シール19側
を基準とすればフロントガラス2′側が実線の如くドア
開口側に寄り、その分だけ、フロントピラー5′の幅が
小さくなっているものである。これにより、フロントガ
ラス2′が大きくなり、ウィンドモール11′は取付幅
が小さくなりモール全体が外側へ移動し、ドリップウェ
ザーストリップ12′は幅が小さくなり、フロントドア
3のサッシュ16′は幅がB寸法だけ小さくなっている
ものである。
【0013】図2において、本実施例の構成の特徴を更
に説明する。ドリップチャンネル10は従来同様の構成
で、その幅Wが変らないものとすれば、その端末部23
に対し、C寸法(数mm)の距離に中心を有する半径γの
曲面7a′をアウタパネル7′の平面部7b′からフラ
ンジ8′への移行面に形成する。このようにすると、ド
リップチャンネル10の端末部23と、アウタパネル
7′の曲面7a′とは、外側に広がるV溝を形成するも
のとなる。そこで、このV溝にシール13を充てんする
ように、ヘラ24′をウィンドモール11′の取付面2
5に直角に配し、これにより、図2の紙面に垂直にシー
ル13をなでおろして付着させるものである。この場
合、ヘラ24′をアウタパネル7′をガイドにできる形
状にすれば、作業がやり易くなる。
【0014】なお、図1において、26はフロントピラ
ー5′のフランジ9に嵌めこまれるシール部材であり、
27はフロントピラー5′を覆うピラーフィニッシャで
あり、28は乗員の目である。
【0015】次に前記実施例の作用を説明する。図1に
おいて、ドリップウェザーストリップ12′は、ドアの
サッシュ16′によって隠され、先端部20と当接し段
差のないものとなっているので、隠しドリップチャンネ
ルタイプで、フラッシュサーフェース化が図られる。ド
アガラス4はリップシール17を介してドアアウタパネ
ルと一体のサッシュ16′にて保持されているので、走
行時に発生するガラス(サッシュ)の吸い出されによる
シール部からの風漏れ音を防止でき、騒音の少ないフル
ドア構造が達成される。
【0016】そして、本実施例おいては、何よりも、下
記に列挙する作用が効果的である。
【0017】 乗員の目28からのフロントピラー部
範囲の視界妨害角度θ(実線及び破線)を共に同じとす
れば目28をD寸法だけ寄せ、乗員位置をフロントピラ
ー側に近づけることができ、造形の自由度を大きくとれ
る。
【0018】 別な言い方をすると、乗員位置とフロ
ントピラー位置とを同一とすれば、フロントピラー部に
よる視界妨害角度θを小さくできる。
【0019】 フロントドアのサッシュ16′は幅が
B寸法だけ小さくなっているので、サッシュ幅を狭くで
きる。
【0020】 ピラーフィニッシャ27は、斜面E範
囲が破線から実線のように外側寄りに形成できるので乗
員に対する圧迫感を軽減できる。
【0021】 図2に示すように、ウィンドモール取
付面25に対し直角な方向から、ヘラ24′でシール1
3をなでてシーリングすることができ、取付面25にシ
ール13が付着する事はなく、取付面25への付着シー
ルを取除く手間は不要となる。このためシーリング作業
性が向上する。又、フロントピラー5′のアウターパネ
ル7′の表面、例えば、曲面7a′又はフランジ8′の
表面をガイドにするように、ヘラ24′を構成して作業
すれば、更に作業性が向上する。
【0022】なお、この発明は、前記実施例に限定され
るものではなく、他の態様、例えば、図2の曲面7a′
を傾斜面にする等の態様としても同様に実施できる。
【0023】
【発明の効果】以上に説明してきたように、この発明に
よれば隠しドリップチャンネルタイプのフルドア構造を
持つ自動車の車体構造において、乗員から見たフロント
ピラー部の視界妨害角度を小さくできるなどの造形自由
度を大きくとることができ、又、フロントピラーアウタ
パネルとドリップチャンネルとのシーリング作業性を向
上することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を従来の破線のものとの比
較で示す図で、図3のI−I(IV−IV)線による断面図
である。
【図2】図1の要部(矢印II)の詳細を示す断面図であ
る。
【図3】乗用車の側面図である。
【図4】図3のIV−IV(I−I)線よる断面図で従来構
造を示す図である。。
【図5】図3の車体構造の斜視図でドリップチャンネル
取付状態を示す図である。
【図6】図5のVI−VI線による斜め切断の切断図であ
る。
【図7】図6の要部(矢印VII)の詳細を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 車体 2,2′ フロントガラス 3 フロントドア 4 ドアガラス 5,5′ フロントピラー 6,6′ インナパネル 7,7′ アウタパネル 8,8′ フランジ 9 フランジ 10 ドリップチャンネル 11,11′ ウィンドモール 12,12′ ドリップウェザーストリップ 13 シーリング 14 シーリング 15 ボルト 16,16′ サッシュ 17 リップシール 18 枠部材 19 シール 20 先端部 21 穴 11 溝 23 端末部 24,24′ ヘラ 25 取付面 26 シール部材 27 ピラーフィニッシャ 28 乗員の目

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントピラーを有する自動車の車体構
    造において、アウタパネルの平面部に接合するドリップ
    チャンネルのフロントガラス側端末部と、前記アウタパ
    ネルの平面部からフロントガラスの取付くフランジに移
    行する部分との合せ目を、断面で外側に広がるV溝を形
    成するように構成したフロントピラーを有することを特
    徴とする自動車の車体構造。
JP19845893A 1993-08-10 1993-08-10 自動車の車体構造 Pending JPH0752822A (ja)

Priority Applications (1)

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JP19845893A JPH0752822A (ja) 1993-08-10 1993-08-10 自動車の車体構造

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JP19845893A JPH0752822A (ja) 1993-08-10 1993-08-10 自動車の車体構造

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JPH0752822A true JPH0752822A (ja) 1995-02-28

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ID=16391444

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JP19845893A Pending JPH0752822A (ja) 1993-08-10 1993-08-10 自動車の車体構造

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JP (1) JPH0752822A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006096270A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Hino Motors Ltd 車両の前部構造
US8894133B2 (en) 2012-10-26 2014-11-25 Hyundai Motor Company Front pillar of vehicle

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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