JP2585552Y2 - 車両におけるフロントガラスのサイドモール構造 - Google Patents
車両におけるフロントガラスのサイドモール構造Info
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- JP2585552Y2 JP2585552Y2 JP1993060778U JP6077893U JP2585552Y2 JP 2585552 Y2 JP2585552 Y2 JP 2585552Y2 JP 1993060778 U JP1993060778 U JP 1993060778U JP 6077893 U JP6077893 U JP 6077893U JP 2585552 Y2 JP2585552 Y2 JP 2585552Y2
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- Japan
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- lip
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、特にバスなどに見られ
るような、フロントガラスが車体の側部まで回り込んだ
構成の車両であり、上記フロントガラスの側部に沿って
設けられるサイドモール構造の改良に関する。
るような、フロントガラスが車体の側部まで回り込んだ
構成の車両であり、上記フロントガラスの側部に沿って
設けられるサイドモール構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図5および図6に、それぞれ車両である
バスを示す。車体1A,1Bの前面側には、図5のバス
では1つの開口部が設けられ、図6のバスでは上下二段
の開口部が設けられて、それぞれフロントガラス2が嵌
め込まれる。
バスを示す。車体1A,1Bの前面側には、図5のバス
では1つの開口部が設けられ、図6のバスでは上下二段
の開口部が設けられて、それぞれフロントガラス2が嵌
め込まれる。
【0003】より大きな視野を確保する関係上、上記フ
ロントガラス2は車体1A,1Bの側方まである程度回
り込んだ構成をなし、この両側端部には上下方向に沿っ
てサイドモール3が設けられる。
ロントガラス2は車体1A,1Bの側方まである程度回
り込んだ構成をなし、この両側端部には上下方向に沿っ
てサイドモール3が設けられる。
【0004】従来のサイドモール構造を、図2に拡大し
て示す。上記フロントガラス2の車体1側部に回り込ん
だ端部に、上記サイドモール3が設けられる。なお、図
において、右側部が車両の前部Fとなる。
て示す。上記フロントガラス2の車体1側部に回り込ん
だ端部に、上記サイドモール3が設けられる。なお、図
において、右側部が車両の前部Fとなる。
【0005】車体1には、車体側部を構成する側枠部4
と、この側枠部の前部に沿って設けられる凹陥部5があ
り、この凹陥部の内側に上記開口部6がある。上記フロ
ントガラス2は、凹陥部5に接着剤7を介して接着固定
される。
と、この側枠部の前部に沿って設けられる凹陥部5があ
り、この凹陥部の内側に上記開口部6がある。上記フロ
ントガラス2は、凹陥部5に接着剤7を介して接着固定
される。
【0006】上記凹陥部5端縁に沿って設けられるフラ
ンジトリム8は、フロントガラス2と凹陥部5とを接着
固定する接着剤7を遮蔽するとともに、凹陥部端縁を遮
蔽する。
ンジトリム8は、フロントガラス2と凹陥部5とを接着
固定する接着剤7を遮蔽するとともに、凹陥部端縁を遮
蔽する。
【0007】上記サイドモール3は、その脚部3aがフ
ロントガラス2側端縁と側枠部4との隙間に挿入され、
かつそれぞれに接着剤7,7を介して取付け固定され
る。この脚部3aの端部に沿って、車体1の前後方向に
突出するモール部3bが一体に形成される。
ロントガラス2側端縁と側枠部4との隙間に挿入され、
かつそれぞれに接着剤7,7を介して取付け固定され
る。この脚部3aの端部に沿って、車体1の前後方向に
突出するモール部3bが一体に形成される。
【0008】上記モール部3bの前端部aがフロントガ
ラス2に当接され、後端部bが側枠部4に当接される。
したがって、モール部3bがフロントガラス2の周端部
と、フロントガラス2側端縁と側枠部4との隙間を遮蔽
する。
ラス2に当接され、後端部bが側枠部4に当接される。
したがって、モール部3bがフロントガラス2の周端部
と、フロントガラス2側端縁と側枠部4との隙間を遮蔽
する。
【0009】このようにして構成されるサイドモール3
において、上記モール部3b表面が平坦状をなしている
ところから、高速走行によって生じる走行風がフロント
ガラス2に当たってから、このガラス面に沿って車体1
側部に回り込み、モール部を介して側枠部4から後端側
へ車体側面に沿った層流となして円滑に流れる。
において、上記モール部3b表面が平坦状をなしている
ところから、高速走行によって生じる走行風がフロント
ガラス2に当たってから、このガラス面に沿って車体1
側部に回り込み、モール部を介して側枠部4から後端側
へ車体側面に沿った層流となして円滑に流れる。
【0010】しかしながら、再び図5および図6で示す
ように、上記側枠部4に隣接して運転席の側部窓ガラス
9や、スイングドア10が設けられる。上記モール部3
bを経た走行風が、側枠部4と、側部窓ガラス9やスイ
ングドア10との境目を介して後方へ導かれる際、これ
らの境目で吸出し音が発生し易い。走行速度が速くなる
ほど、この吸出し音が大きくなって、静粛運転が損なわ
れる。
ように、上記側枠部4に隣接して運転席の側部窓ガラス
9や、スイングドア10が設けられる。上記モール部3
bを経た走行風が、側枠部4と、側部窓ガラス9やスイ
ングドア10との境目を介して後方へ導かれる際、これ
らの境目で吸出し音が発生し易い。走行速度が速くなる
ほど、この吸出し音が大きくなって、静粛運転が損なわ
れる。
【0011】特にこの種の現象は、車体前端部を、幅を
狭めた流線形に近付ける構造を採用するほど、車体前部
側面に沿う流速が高まる傾向にある。また、雨天走行の
場合は、フロントガラス2に当たった雨滴が、ワイパの
動作によってはじかれ、あるいは走行風により、このガ
ラス面に沿って側部に回り込む。これらの雨滴は、モー
ル部3bを円滑に通過して運転席の側部窓ガラス9やス
イングドア10のガラス面に付着し、この視野を妨げ
る。
狭めた流線形に近付ける構造を採用するほど、車体前部
側面に沿う流速が高まる傾向にある。また、雨天走行の
場合は、フロントガラス2に当たった雨滴が、ワイパの
動作によってはじかれ、あるいは走行風により、このガ
ラス面に沿って側部に回り込む。これらの雨滴は、モー
ル部3bを円滑に通過して運転席の側部窓ガラス9やス
イングドア10のガラス面に付着し、この視野を妨げ
る。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】このように、サイドモ
ール3のモール部3bが平坦状をなしているため、走行
風が車体1側部に沿って流れ易く、その結果、吸出し音
の発生が大となるとともに、雨滴が運転席の側部窓ガラ
ス9やスイングドア10のガラス面に付着して視野を妨
げる等の不具合がある。
ール3のモール部3bが平坦状をなしているため、走行
風が車体1側部に沿って流れ易く、その結果、吸出し音
の発生が大となるとともに、雨滴が運転席の側部窓ガラ
ス9やスイングドア10のガラス面に付着して視野を妨
げる等の不具合がある。
【0013】そこで本出願人においては、第3図に示す
ような、サイドモール3Cの開発をなした。なおここで
は、凹陥部5にスタッドボルト11が突設され、支持具
12が係止される。そして、この支持具12に新たなサ
イドモール3Cが係止される構成を採用している。当
然、先に図2に示したような、脚部を一体構成としたモ
ール構造であってもよい。
ような、サイドモール3Cの開発をなした。なおここで
は、凹陥部5にスタッドボルト11が突設され、支持具
12が係止される。そして、この支持具12に新たなサ
イドモール3Cが係止される構成を採用している。当
然、先に図2に示したような、脚部を一体構成としたモ
ール構造であってもよい。
【0014】上記サイドモール3Cにおいて、フロント
ガラス2当接部である前端部aに沿って、リップ14が
一体に突設される。上記リップ14の突出方向は、図に
示すように斜め前方であり、少なくとも側方は必要であ
る。
ガラス2当接部である前端部aに沿って、リップ14が
一体に突設される。上記リップ14の突出方向は、図に
示すように斜め前方であり、少なくとも側方は必要であ
る。
【0015】このような構成を採用することにより、フ
ロントガラス2に当たった走行風が車体1側部に回り込
んだガラス面に沿って流れてきても、上記リップ14が
これを受け止める。
ロントガラス2に当たった走行風が車体1側部に回り込
んだガラス面に沿って流れてきても、上記リップ14が
これを受け止める。
【0016】そして、リップ14は走行風により生じる
層流を破壊して、車体1側部から離間したところに導
く。その結果、走行風は側枠部4と、運転席の側部窓ガ
ラス9およびスイングドア10から離間した位置を後方
へ流れ、吸出し音の発生がなく、静粛運転が得られる。
また同様の理由で、雨滴が運転席の側部窓ガラス9やス
イングドア10のガラス面に付着せず、視野を良好な状
態に確保する。
層流を破壊して、車体1側部から離間したところに導
く。その結果、走行風は側枠部4と、運転席の側部窓ガ
ラス9およびスイングドア10から離間した位置を後方
へ流れ、吸出し音の発生がなく、静粛運転が得られる。
また同様の理由で、雨滴が運転席の側部窓ガラス9やス
イングドア10のガラス面に付着せず、視野を良好な状
態に確保する。
【0017】実地の走行試験で以上のような利点がある
ことを確認できた反面、新たな不具合も発見された。す
なわち、走行速度が一定の範囲を越えた高速走行になる
と、リップ14の受ける風圧が極めて大になる。サイド
モール3Cに大きなモーメントが発生して、変形を起こ
す。変形阻止用として、予めモール前端部aとフロント
ガラス2のガラス面とをシール材15でシールしてあ
る。
ことを確認できた反面、新たな不具合も発見された。す
なわち、走行速度が一定の範囲を越えた高速走行になる
と、リップ14の受ける風圧が極めて大になる。サイド
モール3Cに大きなモーメントが発生して、変形を起こ
す。変形阻止用として、予めモール前端部aとフロント
ガラス2のガラス面とをシール材15でシールしてあ
る。
【0018】しかしながら実際には、第4図に示すよう
に、シール材15が破断して、サイドモール3Cの前端
部aが浮き上がり、支持具12およびフロントガラス2
のガラス面とは離間する。
に、シール材15が破断して、サイドモール3Cの前端
部aが浮き上がり、支持具12およびフロントガラス2
のガラス面とは離間する。
【0019】このように、サイドモール3Cは大きなモ
ーメントの発生を阻止できる構造となっていないから、
浮き上がりがある。車両の走行速度が低下すれば浮き上
がり状態も僅かになるが、車両を停止させても、自然的
には図3に示すような支持具12の係止状態には戻らな
い。
ーメントの発生を阻止できる構造となっていないから、
浮き上がりがある。車両の走行速度が低下すれば浮き上
がり状態も僅かになるが、車両を停止させても、自然的
には図3に示すような支持具12の係止状態には戻らな
い。
【0020】そして、上記フロントガラス2のガラス面
からリップ14の突出端までの寸法がわずかであって
も、見栄えに悪影響を及ぼすため高くすることができ
ず、また低く抑えると、先に図2に示した平坦状のサイ
ドモール構造に近くなって、上述の欠点を招く。
からリップ14の突出端までの寸法がわずかであって
も、見栄えに悪影響を及ぼすため高くすることができ
ず、また低く抑えると、先に図2に示した平坦状のサイ
ドモール構造に近くなって、上述の欠点を招く。
【0021】本考案は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、高速走行をなしても
浮き上がり変形がなくて本来の機能を保持し、見栄えを
損なうことなく、フロントガラスに当たった走行風や雨
滴の車体側部へ回り込みを確実に阻止して、静粛運転を
なすとともに車体側部での視野を確保する車両における
ウインドガラスのサイドモール構造を提供することにあ
る。
であり、その目的とするところは、高速走行をなしても
浮き上がり変形がなくて本来の機能を保持し、見栄えを
損なうことなく、フロントガラスに当たった走行風や雨
滴の車体側部へ回り込みを確実に阻止して、静粛運転を
なすとともに車体側部での視野を確保する車両における
ウインドガラスのサイドモール構造を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案の車両におけるフロントガラスのサイドモール
構造は、フロントガラスが車体前方の開口部に形成され
た凹陥部に接着剤を介して固定されて車体の側部まで回
り込んだ構成で、上記フロントガラスの側端部に沿って
設けられ、フロントガラスの側端縁および、フロントガ
ラスと車体との隙間を遮蔽するサイドモールにおいて、
上記サイドモールは、その前端部が上記フロントガラス
に当接され、かつその後端部が上記車体に当接され、こ
のサイドモールの後端部から連続して車幅方向車体外方
へ突出され、フロントガラスに沿って車体後方へ流れる
走行風を一旦受止めて車体側方へ変向させてから車体側
部とは離間するよう案内するリップが設けられることを
特徴とする。
に本考案の車両におけるフロントガラスのサイドモール
構造は、フロントガラスが車体前方の開口部に形成され
た凹陥部に接着剤を介して固定されて車体の側部まで回
り込んだ構成で、上記フロントガラスの側端部に沿って
設けられ、フロントガラスの側端縁および、フロントガ
ラスと車体との隙間を遮蔽するサイドモールにおいて、
上記サイドモールは、その前端部が上記フロントガラス
に当接され、かつその後端部が上記車体に当接され、こ
のサイドモールの後端部から連続して車幅方向車体外方
へ突出され、フロントガラスに沿って車体後方へ流れる
走行風を一旦受止めて車体側方へ変向させてから車体側
部とは離間するよう案内するリップが設けられることを
特徴とする。
【0023】
【作用】リップの位置がサイドモールの後端部に沿って
おり、突出方向が側方であるので、強い風圧がリップに
作用すると、モールの後端部までもが車体に押し付けら
れ、かえって浮き上がりが阻止される。当然、リップ
は、フロントガラスに当たった走行風や雨滴の車体側部
へ回り込みを阻止する。
おり、突出方向が側方であるので、強い風圧がリップに
作用すると、モールの後端部までもが車体に押し付けら
れ、かえって浮き上がりが阻止される。当然、リップ
は、フロントガラスに当たった走行風や雨滴の車体側部
へ回り込みを阻止する。
【0024】
【実施例】以下、本考案の一実施例を、図面にもとづい
て説明する。車両であるバスの形状構造は、先に図5お
よび図6で説明した通りであるので、ここでは同図を適
用して新たな説明を省略する。
て説明する。車両であるバスの形状構造は、先に図5お
よび図6で説明した通りであるので、ここでは同図を適
用して新たな説明を省略する。
【0025】図1に、新たな車体側部構造を示すが、後
述するサイドモール30を除いて、車体1側部構造な
ど、先に図2および図3で示したものと全く同様である
ので、同番号を付して新たな説明を省略する。
述するサイドモール30を除いて、車体1側部構造な
ど、先に図2および図3で示したものと全く同様である
ので、同番号を付して新たな説明を省略する。
【0026】新たな構成のサイドモール30としても、
その前端部aはフロントガラス2の側部に回り込んだガ
ラス面に当接され、後端部bは車体を構成する側枠部4
に当接されて、フロントガラス2の側端部および、この
側端縁と側枠部4との隙間を遮蔽することには変わりが
ない。
その前端部aはフロントガラス2の側部に回り込んだガ
ラス面に当接され、後端部bは車体を構成する側枠部4
に当接されて、フロントガラス2の側端部および、この
側端縁と側枠部4との隙間を遮蔽することには変わりが
ない。
【0027】上記サイドモール30の後端部bに沿う表
面にリップ40が一体に突設される。このリップ40の
突出方向は側方であり、基端部が広く、先端部が尖鋭状
の、断面略三角状をなす。
面にリップ40が一体に突設される。このリップ40の
突出方向は側方であり、基端部が広く、先端部が尖鋭状
の、断面略三角状をなす。
【0028】しかして、走行にともなって走行風がフロ
ントガラス2に当たり、さらにこのガラス面に沿って車
体1側部に導かれる。走行風は、フロントガラス2のガ
ラス面からサイドモール30表面に沿って流れ、この後
端側に突出するリップ40に当たる。
ントガラス2に当たり、さらにこのガラス面に沿って車
体1側部に導かれる。走行風は、フロントガラス2のガ
ラス面からサイドモール30表面に沿って流れ、この後
端側に突出するリップ40に当たる。
【0029】走行風はリップ40に風圧を掛けながら、
これを乗り越えてさらに後方へ流れる。走行速度に応じ
た風圧をリップ40、すなわちサイドモール30が受け
るが、上記リップ40の位置がサイドモール30の後端
部に位置しているところから、モール後端部bが側枠部
4に押し付けられる。
これを乗り越えてさらに後方へ流れる。走行速度に応じ
た風圧をリップ40、すなわちサイドモール30が受け
るが、上記リップ40の位置がサイドモール30の後端
部に位置しているところから、モール後端部bが側枠部
4に押し付けられる。
【0030】たとえ風圧が大であっても、リップ40の
位置を選択したサイドモール30の形状構造から、この
モールに発生するモーメントが小さくなる。そして、フ
ロントガラス2のガラス面に当接するモール前端部a
は、ガラス面に押し付けられて、この端部の浮き上がり
がない。シール材15でシールをなしているが、あくま
で予備的に用いられる。
位置を選択したサイドモール30の形状構造から、この
モールに発生するモーメントが小さくなる。そして、フ
ロントガラス2のガラス面に当接するモール前端部a
は、ガラス面に押し付けられて、この端部の浮き上がり
がない。シール材15でシールをなしているが、あくま
で予備的に用いられる。
【0031】モール後端部bにおいても、リップ40の
存在により側枠部4に押し付けることとなり、この端部
の浮き上りがない。したがって、従来のようなモールの
浮き上がり変形が生じない。
存在により側枠部4に押し付けることとなり、この端部
の浮き上りがない。したがって、従来のようなモールの
浮き上がり変形が生じない。
【0032】上記リップ40は、走行風を一旦受止めて
車体側方へ変向させてから、乗り越えさせる。このとき
リップ40は走行風の層流を破壊する。リップ40が側
方に突出しているところから、リップ40を乗越えた走
行風は側枠部4とは離間した位置に導かれる。したがっ
て、側枠部4と、運転席の側部窓ガラス9やスイングド
ア10との境目に走行風が流れることがなく、吸出し音
の発生を抑制できる。
車体側方へ変向させてから、乗り越えさせる。このとき
リップ40は走行風の層流を破壊する。リップ40が側
方に突出しているところから、リップ40を乗越えた走
行風は側枠部4とは離間した位置に導かれる。したがっ
て、側枠部4と、運転席の側部窓ガラス9やスイングド
ア10との境目に走行風が流れることがなく、吸出し音
の発生を抑制できる。
【0033】なお、出願人の行った実験によれば、リッ
プ40の高さ寸法を20mm以上とすることにより、その
効果が顕著となることが確認されている。さらに、雨滴
がフロントガラス2に当たり、走行にともなう風圧もし
くはワイパの動作により側部のガラス面に回り込む状態
がある。この場合においても、サイドモール30に沿っ
て流れてくる雨滴を、リップ40が一旦受け止める。
プ40の高さ寸法を20mm以上とすることにより、その
効果が顕著となることが確認されている。さらに、雨滴
がフロントガラス2に当たり、走行にともなう風圧もし
くはワイパの動作により側部のガラス面に回り込む状態
がある。この場合においても、サイドモール30に沿っ
て流れてくる雨滴を、リップ40が一旦受け止める。
【0034】サイドモール30が上下方向に沿って設け
られるところから、一部の雨滴はリップ40に沿って流
下案内される。残りの雨滴は、リップ40の先端縁から
走行風に乗って飛散する。
られるところから、一部の雨滴はリップ40に沿って流
下案内される。残りの雨滴は、リップ40の先端縁から
走行風に乗って飛散する。
【0035】走行風が車体1側部から離間したところに
導かれるので、当然、雨滴も車体側部から離間したとこ
ろを飛散して、運転席の側部窓ガラス9やスイングドア
10のガラス面には付着しない。したがって、これらの
視野を妨げないですむ。
導かれるので、当然、雨滴も車体側部から離間したとこ
ろを飛散して、運転席の側部窓ガラス9やスイングドア
10のガラス面には付着しない。したがって、これらの
視野を妨げないですむ。
【0036】さらに、リップ40をモール後端部に沿っ
て設けたから、リップ40のサイドモール30からの突
出量に、サイドモール30のフロントガラス2からの突
出量を加えたものがリップ40のフロントガラス2から
の実質上の突出量となるので、同じ見栄えで、より多く
の突出量を得られ、したがって先に挙げた効果とともに
風切り音の低減につながる。
て設けたから、リップ40のサイドモール30からの突
出量に、サイドモール30のフロントガラス2からの突
出量を加えたものがリップ40のフロントガラス2から
の実質上の突出量となるので、同じ見栄えで、より多く
の突出量を得られ、したがって先に挙げた効果とともに
風切り音の低減につながる。
【0037】なお上記実施例においては、車両としてバ
スを適用して説明したが、これに限定されるものではな
く、乗用車もしくはトラックなどの分野においても、フ
ロントガラスが車体の側部まで回り込んだ構成である車
両全てに採用できる。
スを適用して説明したが、これに限定されるものではな
く、乗用車もしくはトラックなどの分野においても、フ
ロントガラスが車体の側部まで回り込んだ構成である車
両全てに採用できる。
【0038】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、サイドモ
ールの後端部に沿って、側方に突出するリップを一体に
設けたから、高速走行をなしても浮き上がり変形がな
く、本来の機能を保持するとともに、見栄えを損なうこ
ともない。また、フロントガラスに当たった走行風の車
体側部への回り込みを確実に阻止して静粛運転に寄与
し、雨滴の車体側部へ回り込みを確実に阻止して視野を
確保するなど、信頼性の向上を図れる効果を奏する。
ールの後端部に沿って、側方に突出するリップを一体に
設けたから、高速走行をなしても浮き上がり変形がな
く、本来の機能を保持するとともに、見栄えを損なうこ
ともない。また、フロントガラスに当たった走行風の車
体側部への回り込みを確実に阻止して静粛運転に寄与
し、雨滴の車体側部へ回り込みを確実に阻止して視野を
確保するなど、信頼性の向上を図れる効果を奏する。
【図1】本考案の一実施例を示す、車両におけるフロン
トガラスのサイドモール構造の縦断面図。
トガラスのサイドモール構造の縦断面図。
【図2】本考案の従来例を示す、車両におけるフロント
ガラスのサイドモール構造の縦断面図。
ガラスのサイドモール構造の縦断面図。
【図3】さらに異なる従来例を示す、車両におけるフロ
ントガラスのサイドモール構造の縦断面図。
ントガラスのサイドモール構造の縦断面図。
【図4】図3とは異なる状態の図。
【図5】車両であるバスの一部斜視図。
【図6】車両であるバスの一部側面図。
2…フロントガラス、1…車体、30…サイドモール、
40…リップ。
40…リップ。
Claims (1)
- 【請求項1】フロントガラスが車体前方の開口部に形成
された凹陥部に接着剤を介して固定されて車体の側部ま
で回り込んだ構成で、上記フロントガラスの側端部に沿
って設けられ、フロントガラスの側端縁および、フロン
トガラスと車体との隙間を遮蔽するサイドモールにおい
て、 上記サイドモールは、その前端部が上記フロントガラス
に当接され、かつその後端部が上記車体に当接され、 このサイドモールの後端部から連続して車幅方向車体外
方へ突出され、フロントガラスに沿って車体後方へ流れ
る走行風を一旦受止めて車体側方へ変向させてから車体
側部とは離間するよう案内するリップが 設けられること
を特徴とする車両におけるフロントガラスのサイドモー
ル構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060778U JP2585552Y2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 車両におけるフロントガラスのサイドモール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993060778U JP2585552Y2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 車両におけるフロントガラスのサイドモール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0730114U JPH0730114U (ja) | 1995-06-06 |
JP2585552Y2 true JP2585552Y2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=13152094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993060778U Expired - Lifetime JP2585552Y2 (ja) | 1993-11-11 | 1993-11-11 | 車両におけるフロントガラスのサイドモール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585552Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0516016Y2 (ja) * | 1986-11-19 | 1993-04-27 |
-
1993
- 1993-11-11 JP JP1993060778U patent/JP2585552Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0730114U (ja) | 1995-06-06 |
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