JP2008049929A - 車両の広視界サイドミラー - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来の車両用サイドミラーは、車両の隣車線を併走する横後方向の車両について、映像が消える所謂死角の問題があった。これはサイドミラーの視野が、運転者の横後方向に不足する部分があるためである。
【解決手段】
サイドミラーの鏡面1の中の車体寄りに、凸面の副鏡面2を設けることにより、運転者の横・後方向の視野が拡大し、運転者の隣車線を走行する車両の目視確認が容易となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、隣車線を走行する横後方向の車両の視認性を高めるようにした車両用サイドミラーに関する。
]
車両の車体の右左両側方には、車両運転者が車両の後方及び横方向を観察するためにサイドミラー(フェンダーミラー、ドアミラーを含む)が設けられている。このサイドミラーは、運転者の走行視野を確保し、併せて、隣車線を走行する他車両を視認できるようにすることが車両走行の安全にとって重要であり、従来、この課題を解決するため色々の考案がなされている。その主なものは、車両のサイドミラーの鏡面を上下に分割して各々の取付け角度をかえて視界を広げるもの(例えば、特許文献1、及び2参照。)、サイドミラー鏡面の一部を変形して視界を広げるもの(例えば、特許文献3、及び4参照)、また、サイドミラー鏡面を斜め仮想軸に直交して曲率をもうけて視界を広げるもの(例えば、特許文献5参照)、等が知られている。
特許公開2001−277942
特許公開2003−312362
特許公開平8−198012
特許公開平9−164884
特許公開2004−268613
車両の車体の右左両側方には、車両運転者が車両の後方及び横方向を観察するためにサイドミラー(フェンダーミラー、ドアミラーを含む)が設けられている。このサイドミラーは、運転者の走行視野を確保し、併せて、隣車線を走行する他車両を視認できるようにすることが車両走行の安全にとって重要であり、従来、この課題を解決するため色々の考案がなされている。その主なものは、車両のサイドミラーの鏡面を上下に分割して各々の取付け角度をかえて視界を広げるもの(例えば、特許文献1、及び2参照。)、サイドミラー鏡面の一部を変形して視界を広げるもの(例えば、特許文献3、及び4参照)、また、サイドミラー鏡面を斜め仮想軸に直交して曲率をもうけて視界を広げるもの(例えば、特許文献5参照)、等が知られている。
上記の通り、車両サイドミラーには、車両の横後方向の視認確認が運転安全のために重要であるため、従来、車両サイドミラーの視界の拡大について色々の考案がなされているが、車両サイドミラー本来の後方確認の機能性が一部犠牲となる(特許文献1、及び2)、運転者の視線の振れ幅が広くなる(特許文献3、及び4)車両サイドミラーの中の視界内の映像が変形し運転し難い(特許文献5)など、それぞれに課題を残している。
車両のサイドミラーは、車両運転者が、後方走行の他車を視認すると共に、隣車線を後方から接近する車両、特に死角に入る車両を容易に目視確認して、運転の安全を確保できる機能を持つことが極めて重要である。然しまた、隣車線車両の確認が、運転者の視線を大きく逸らすことなく行えるようにすることも走行の安全上重要な課題である。
従来の車両サイドミラーの形態は、運転者が後方視界を確保し易いように、永年の経験の蓄積を経て若干の曲率を付けた鏡面とする現在の形態を成している。従来の運転者は、走行運転に当たって、車内のバックミラーに映る後方の視野と、サイドミラーに写る横後方向の視野のバランスを見ながら自車近傍の他車の状況を判断して運転を行っている。従って、視界拡大の機能を加える車両サイドミラーの考案においても、従来の車両サイドミラーの主たる機能が、そのまま備わった上で、然も視界拡大の機能が加わったものであることが、運転者の安全走行にとって重要である。
本発明は、上記の課題を織り込んだ広い視界の車両サイドミラーの実現を目的とするものであり、従来の車両サイドミラーの形態をそのままに本来の機能を温存しつつ、車両サイドミラーの中で、比較的に視野の利用性の低い車体側の部分(自車の側面の映像を映している部分)に、自車の横後方向の視界を拡大できる小ミラーを設けようとする考案である。
車両サイドミラー(右・左側の両方)の主鏡面(以下、主鏡面)2の中に、主鏡面と曲率の異なる球面の副鏡面3を設けることにより、運転者の隣車線の横、後方向の他車両、特に死角に入った車両の目視確認を容易にする。
副鏡面は、主鏡面よりも広い視界を持つように、主鏡面(以下、主鏡面)の曲率(一般に1000R前後)よりも曲率の高い(例えば30R)の凸鏡面(又は凹鏡面)を選び、隣車線の横後方向の他車両の映像が、副鏡面の中に映像として運転者の視界に入るように主鏡面の中に配置する。
副鏡面を配置する場所は、主鏡面内の車体寄りの部分とし、且つ、副鏡面の占める
面積は主鏡面の2/5以下に抑えて、主鏡面の車両サイドミラーとしての本来の
機能に支障が無いようにする。
面積は主鏡面の2/5以下に抑えて、主鏡面の車両サイドミラーとしての本来の
機能に支障が無いようにする。
副鏡面の構造は、主鏡面部と一体構造とするか、又は、主鏡面と分離した構造とする。
上述した本発明の車両サイドミラーは、隣車線の横後方向の他車両、特に死角部分に隠れた他車両の目視確認が、運転者の視線を大幅に逸らすことなく可能となり、自車の安全走行に寄与する。
以下、本発明の実施の形態を、右側サイドミラーを対象に図1に基づいて説明する。左側サイドミラーは、右側サイドミラーと同じ原理につき説明を省略する。
図1のサイドミラー主鏡面2の車体寄り下方に、副鏡3を設ける。
副鏡面の形態は、図2に示す円形球面体、又は半月形の球面体である。
副鏡面の曲率は、車両の大小によって適当なラウンドを選ぶが、一般の普通乗用車の場合では、曲率33R(+10、−5)が適当である。
従来の車両サイドミラーでは、隣車線の他車が、後方より接近する場合、他車が自車から見て後方約10メーター以遠にある場合には、自車のサイドミラーの視界内に他車の映像が認められるが、車間距離が接近するに従って、他車の映像は次第に右側に移り、やがて他車が自車の後尾近くまで接近する位置関係になると、他車の映像はサイドミラーから外れ、運転者は他車の存在を目視することが出来なくなる。所謂死角に入る。
従来の一般的車両サイドミラーは、視界を少しでも広げる為、若干の曲率(例えば1000R)がつけられているが、その視界は車両進行方向に対し後方約160度乃至180度の範囲であり、運転者の右側横後方向に死角が生ずる。この死角をカバーするものとして、視界の広い副鏡面を主サイドミラー(主鏡面)の中に設ける。
副鏡面は、曲率33Rの鏡面とすることにより、運転者の視界は概ね50度拡大し、死角部分をカバーすることが出来る。
副鏡面は、曲率を大きく(Rを下げる)することにより視角を拡大できるが、対象となる視野内の映像は小さく絞られ相対的に認視が難しくなるので、適度の曲率が選ばれることが望ましい。
副鏡面内の映像を、単に隣接車線の走行の死角内の車両の有無を示すシグナルとして認識することも可能である。
この時は、他車両の映像を細かく認識する必要がないので、曲率の大きな小鏡面として採用することも可能である。
この時は、他車両の映像を細かく認識する必要がないので、曲率の大きな小鏡面として採用することも可能である。
副鏡面の曲率をマイナスの曲面(凹面)とすることも可能である。この場合は、隣接他車両の映像は、プラス曲率の場合と逆方向に映像が映るので、運転者にとっては、見辛い難点がある。
副鏡面を装着した車両サイドミラーの構造は、主鏡面と副鏡面を一体の鏡面として
製作する構造、又は、副鏡面を単体として製作し、主鏡面に接着などの方法で
接合する分離構造がある。
従来方式で製造済みの車両サイドミラーに副鏡面を装備する場合は、分離構造の副
鏡面の単体を主鏡面に接着する方法が有効である。
製作する構造、又は、副鏡面を単体として製作し、主鏡面に接着などの方法で
接合する分離構造がある。
従来方式で製造済みの車両サイドミラーに副鏡面を装備する場合は、分離構造の副
鏡面の単体を主鏡面に接着する方法が有効である。
以下、上記による副鏡面を装備した車両サイドミラーによる視角の拡大による効用を説明する。
車両で走行するとき、運転者は、走行の安全の為、自車の周辺の他車の走行状態を、バックミラー及びサイドミラーに映る映像で確認しながら行う。やがて隣車線を後方から他車が速度を速めて接近してくるとき、先ず自車のバックミラー、更にはサイドミラーの鏡面の中の他車の映像で視認する。やがて自他の車間距離が近づくに従って他車の映像はバックミラー、更にはサイドミラーの鏡面中央から次第に右方向に流れ、やがて映像はサイドミラーの鏡面から外れて鏡面から消えて、併走する他車の存在が判らなくなる。
このような時、本発明の副鏡面には、他車の映像が依然として映し出されており、運転者は副鏡面に映る他車の映像を目視確認して、隣車線に他車が存在することを認識して走行することができる。他車が自車と併走し、更に追い越すに従って、その副鏡面に映る他車の映像も、次第に副鏡面の右側へ流れて視界を外れて行くが、そのような自・他車両の関係位置に至れば、既に他車の位置は自車運転者の真横方向の関係位置にあり、自車の運転者の横方向の視野の範囲に入っているので、自車の走行認識に支障は無い。
車両で走行するとき、運転者は、走行の安全の為、自車の周辺の他車の走行状態を、バックミラー及びサイドミラーに映る映像で確認しながら行う。やがて隣車線を後方から他車が速度を速めて接近してくるとき、先ず自車のバックミラー、更にはサイドミラーの鏡面の中の他車の映像で視認する。やがて自他の車間距離が近づくに従って他車の映像はバックミラー、更にはサイドミラーの鏡面中央から次第に右方向に流れ、やがて映像はサイドミラーの鏡面から外れて鏡面から消えて、併走する他車の存在が判らなくなる。
このような時、本発明の副鏡面には、他車の映像が依然として映し出されており、運転者は副鏡面に映る他車の映像を目視確認して、隣車線に他車が存在することを認識して走行することができる。他車が自車と併走し、更に追い越すに従って、その副鏡面に映る他車の映像も、次第に副鏡面の右側へ流れて視界を外れて行くが、そのような自・他車両の関係位置に至れば、既に他車の位置は自車運転者の真横方向の関係位置にあり、自車の運転者の横方向の視野の範囲に入っているので、自車の走行認識に支障は無い。
車両走行において、隣車線の死角内に他車が居るか居ないかの識別に使う運転者の緊張度は高いので、この課題の改善は、走行の安全を確保する上において重要である。本発明は、新車製造の標準装備として装着するだけでなく、既存車のサイドミラーに分離構造の副鏡面部品を接着して使用するなどにより、接触事故などの交通事故を防止する上に寄与するものである。
1 サイドミラー
1' サイドミラーハウジング
2 主鏡面
3 副鏡面
4 道路の車線ライン
5 自車の映像(主鏡面内、副鏡面内)
6 併走する所謂死角内の他車映像
1' サイドミラーハウジング
2 主鏡面
3 副鏡面
4 道路の車線ライン
5 自車の映像(主鏡面内、副鏡面内)
6 併走する所謂死角内の他車映像
Claims (3)
- 車両のサイドミラーの主鏡面の中の車体寄りの一部に、主鏡面の曲率より高い曲率の副鏡面を設けることを特徴とする車両用サイドミラー。
- 請求項1に記載の車両用サイドミラーの副鏡面において、鏡面の曲率をプラス又はマイナスとすることを特徴とする車両用サイドミラー。
- 請求項1または2に記載の車両用サイドミラーにおいて、主鏡面と副鏡面を一
体構造、若しくは分離構造とすることを特徴とする車両用サイドミラー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006230098A JP2008049929A (ja) | 2006-08-28 | 2006-08-28 | 車両の広視界サイドミラー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006230098A JP2008049929A (ja) | 2006-08-28 | 2006-08-28 | 車両の広視界サイドミラー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008049929A true JP2008049929A (ja) | 2008-03-06 |
Family
ID=39234360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006230098A Pending JP2008049929A (ja) | 2006-08-28 | 2006-08-28 | 車両の広視界サイドミラー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008049929A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012001004A (ja) * | 2010-06-14 | 2012-01-05 | Masa Tagome | 視野死角用補助ミラ−付き一体型バックミラ− |
-
2006
- 2006-08-28 JP JP2006230098A patent/JP2008049929A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012001004A (ja) * | 2010-06-14 | 2012-01-05 | Masa Tagome | 視野死角用補助ミラ−付き一体型バックミラ− |
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