JP2005329578A - ブランケット胴の埋め部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブランケット胴への装着及び離脱が行い易く、ブランケット胴への装着や離脱、印刷時の印圧の影響を受け難い埋め部材を提供する。
【解決手段】 ブランケット胴2の、溝22の開口部にそって生じるブランケット面の凹部を埋める埋め部材1で、楔形の脚部11と、凹部を充塞可能な頭部12とからなり、脚部11は、ブランケット4の巻き付け終端側表面に一面を接触させた状態でこの表面及びこの表面と略平行のブランケット4の巻き付け始端側表面との間に差し込め、かつ少なくとも頭部12に隣接する部位で一面及び一面と楔形をなす他面が略平行に相対する両表面に押し付けられ、頭部12は、ブランケット4の巻き付け始端側と巻き付け終端側との間に脚部11を差し込んだときに凹部を充塞でき、頭部12の少なくとも脚部11から遠い側の面近傍を比較的軟質に形成している。
【選択図】 図1

Description

この発明は、シート状のブランケットが、外周面に巻き付けられ、その巻き付け始端側と巻き付け終端側がブランケット装着用バーを介して、外周面に開口した溝内に設けられたブランケット装着手段に連係され、かつこのブランケット装着手段で緊張され装着されたブランケット胴の、前記溝の開口部にそって生じるブランケット面の凹部を埋めるブランケット胴の埋め部材に関する。
前記したようなブランケット胴の埋め部材(以下、「埋め部材」とする)については、例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に示されている。
特許文献1には、版胴やブランケット胴等の印刷胴に設けたギャップに版やブランケットの印刷器材を装着した後の隙間に緩衝部材を充填し、前記隙間を無くし、この隙間に起因する大きな印圧変動を無くして、この印圧変動によって発生するショック目、ダブリ等の印刷障害を無くすことができる印刷胴の緩衝装置が記載されている。そして、この緩衝装置の緩衝部材は、ブランケット胴(印刷胴)の幅方向(長手方向)に一枚状に又は分割されて形成されており、弾性部材の頭部と、この頭部に自らの頭部を埋め込まれて頭部と連結された、厚さの均一な平板状の挿入肢とからなり、挿入肢を印刷胴のラジアル方向に対して傾斜させて充填することが可能であるとともに、充填した状態で頭部の外周面は、ブランケット胴(印刷胴)にブランケット(印刷器材)を装着したときの外周面と一致するように調整されるものであり、挿入肢を印刷胴のラジアル方向に対して傾斜させて差し入れたときは、印刷胴の回転によって遠心力が作用しても隙間から飛び出すことがないとするものである。
また、特許文献2には、ブランケット胴に設けられたブランケット差込み溝にブランケットを差し込んで装着した後の、前記ブランケット差込み溝に沿ったブランケット表面の相対部に残る溝を塞ぐために、この溝にブランケット胴の半径にそって埋め込まれる、ゴム弾性を有する部材からなる埋め込み部材であって、長手方向に直角な幅寸法が、埋め込まれるときに先行側となる下面よりも埋め込まれたときにブランケット胴の周面側に位置する上面を大きくした楔形に形成され、更に、楔形の少なくとも一方の側面に、埋め込まれたときに抜け落ち防止作用をする段差を長手方向に沿って設けられた、埋め込み部材が記載されている。
また、特許文献3には、印刷胴に巻き付けて巻き付け始端近傍部と巻き付け終端近傍部を印刷胴に設けた挿入溝に挿し入れた非伸縮性のブランケットを、当該印刷胴に固定すべく、挿入溝に挿し入れた始端近傍部と終端近傍部の間に圧入され、始端近傍部と終端近傍部を介して溝の壁面によって圧縮された反発力でこれらを溝の壁面に押し付けるようにした、金属、ゴム又は樹脂などでできた弾性を有する圧入体が記載されており、更に、この圧入体の1つとして、その一端に擬似ブランケット面を備え、巻き付けられたブランケットの前記始端近傍部と終端近傍部の間に圧入されたときに、前記擬似ブランケット面が、巻き付けられたブランケット表面と同一の周面上に位置してブランケット表面の溝を見かけ上無くし、これによって紙粉やインキ等の溝への侵入を防止するようにしたブランケットの固定装置が記載されている。
特開平8−118603号公報(3ページ、図2) 特開2002−127366号公報(2−3ページ、図1) 特開2002−326341号公報(5−6ページ、図5)
しかしながら、以上記載の各公報に記載された技術は、解決されるべき課題を有していた。
すなわち、特許文献1に記載された緩衝装置の緩衝部材では、厚さが均一な平板状の挿入肢を、印刷器材を印刷胴に装着した後に生じる隙間に対して差し入れる際は、挿入肢と印刷器材との間に比較的大きな摩擦力が作用する。そのため、この摩擦力に抗して緩衝部材を、その頭部を押して前記隙間に差し入れる作業を行う際に、素材の相違する挿入肢と頭部との圧縮弾性率の大きな相違から両者の連結部に力が集中して作用し、隙間への差し入れに耐え得る剛性を有する平板状の挿入肢の先端が弾性部材の頭部に食い込んで弾性部材からなる頭部を損傷するおそれがあり、この差し入れ作業には相応の熟練した技能を要した。また、挿入肢を印刷機材の隙間に容易に差し入れ可能であるように、挿入肢の厚さを前記隙間より小さくしたときは、挿入肢を印刷胴のラジアル方向に対して傾斜させて差し入れているといえどもこれを印刷機材の隙間に押えておく作用がなく、印刷運転中の印刷胴の回転による遠心力によって印刷機材の間から飛び出し、回転する印刷胴間に挟まれて、これらを損傷するおそれが多分にあった。
また、特許文献2に記載された埋め込み部材では、ブランケットの巻き付け始端側と巻き付け終端側を胴の溝内に設けたブランケット装着手段で胴の半径方向と略平行に緊張させた状態に装着したブランケット面の開口部に、胴の半径方向に埋め込まれ、この状態で、ブランケット胴の回転によって作用する遠心力等の印刷運転中に作用する力によって抜け落ちることなく、溝内に留まっているようにする必要がある。したがって、埋め込み部材は、埋め込まれる溝の間隔より十分大きな幅で形成されており、溝に埋め込まれたときに、ブランケットを介して溝壁を強く押し付けて溝内に留まっているので、ブランケットの交換などのためにこれを取り外すには、多くの労力と相応の熟練した技能を要した。また、埋め込み部材の埋め込み先端が溝底に達していないので、半径方向に作用する印圧によってより溝内に押し込まれる場合があり、開口部の縁部が最も狭く、内側が末広がりに形成された溝では、ブランケットの交換のために前記ブランケット装着手段によるブランケットの緊張を解いたときに、ブランケットを介して溝壁を強く押し付ける力が、前記開口部の縁部より内側に作用する状態になることがあり、埋め込み部材の取り外しが極めて困難になり、場合によっては溝内に落下してしまい、その取り出しのために、多くの無駄な時間を費やす事態を招くことがあった。
また、特許文献3に記載されたブランケットの固定装置では、印刷運転中に振動や遠心力によって印刷胴の外周面から浮き上がったり溝から抜けたりしないように、ブランケットをしっかりと固定するだけの力を、溝内に圧入体を圧入して得るには、圧入にあたって相応に大きな力を必要とし、また、擬似ブランケット面をブランケット表面と同一の周面上に位置させるようにしたブランケットの固定装置では、溝の全長にわたって圧入体を均等な深さとなるように圧入するには、上記大きな力とともに熟練した技能を必要とした。更に、擬似ブランケット面をブランケット表面と同一の周面上に位置させてブランケット表面の溝を見かけ上無くしたブランケットの固定装置では、擬似ブランケット面の下方に空間が存在するため、高い印圧が作用する印刷運転中に擬似ブランケット面が変位移動することがあり、紙粉やインキ等の溝への侵入を完全に防止しきれないばかりでなく、この変位移動によって印圧変動が生じ、この印圧変動によって発生するショック目、ダブリ等の印刷障害を防止し得るものでなかった。また更に、前記紙粉やインキ等の溝への侵入を無くすとともに印刷障害を防止すべく、擬似ブランケット面の下方部分を圧入体で埋めつくすようにしたブランケットの固定装置では、擬似ブランケット面のすぐ下方まで連続する圧入体を圧入する際に、圧入体とブランケットの先行端、後行端及びブランケット本体との間に極めて大きな摩擦力が作用し、これに抗しての圧入には極めて大きな力を必要とし、かつ擬似ブランケット面をブランケット表面と同一の周面上に位置させるように、溝の全長にわたって圧入体を均等な深さとなるように圧入するには、上記大きな力ばかりでなく前記擬似ブランケット面の下方に空間が存在する固定装置を圧入する場合と同様に熟練した技能を必要とした。
この発明は、以上記載の課題を解決すべくなされたもので、ブランケット胴の表面の凹部を埋めるためのブランケット胴への装着及びブランケット胴からの離脱にあたって若干の力を必要とするものの、ブランケット胴への装着及びブランケット胴からの離脱を何ら熟練した技能を必要とすることなく容易になし得、しかも、印刷運転中に遠心力が作用してもブランケット胴から離脱することがなく、また、比較的小さな力でブランケット胴への装着を可能にすることによって、装着する際に頭部が損傷することがなくなり、更に、楔形の脚部の要所がブランケット及びブランケット装着用バーの一方又は双方に接触することによって、印刷運転中に印圧その他の力が作用しても装着された位置が変化しない埋め部材を提供するものである。
この発明は、特許請求の範囲に記載された構成によって前記目的を達成しようとするものである。
すなわち、本発明の請求項1に記載のブランケット胴の埋め部材は、胴の外周面に軸線と平行に開口する溝の内壁が、開口部の胴周面方向の中央における胴の半径方向に対して予め定めた所定の鋭角に設けられ、ブランケットが、この胴の外周面に巻き付けられるとともに、その巻き付け始端側と巻き付け終端側がブランケット装着用バーを介して溝内に設けられたブランケット装着手段に連係され、かつこのブランケット装着手段で前記内壁面と略平行に緊張されたブランケット胴の、溝の開口部にそって生じるブランケット面の凹部を埋める埋め部材において、楔形の脚部と、凹部を充塞可能な頭部とからなり、脚部は、前記内壁面にそって緊張されるブランケットの巻き付け終端側の表面に一面を接触させた状態で、この表面及びこの表面と略平行に相対するブランケットの巻き付け始端側の表面との間に差し込み可能な強さを具備し、かつ差し込まれたときに、少なくとも頭部に隣接する部位において、前記一面及び一面と楔形を形成する他面が前記略平行に相対する両表面に押し付けられ得る形状に形成され、頭部は、ブランケットの巻き付け始端側と巻き付け終端側との間に脚部が差し込まれたときに前記凹部を充塞可能な形状に形成され、かつ少なくとも脚部から遠い側の面近傍がエラストマーによって比較的軟質に形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、楔形の脚部は、胴の半径方向に対して鋭角に設けられた溝の内壁面にそって略平行に緊張されて装着されたブランケットに沿って差し込まれて装着され、かつ楔形を形成する両面の少なくとも頭部に隣接する部位が前記略平行に相対するブランケット面に押し付けられるので、印刷運転中に生じる遠心力の分力が埋め部材を抜き取る方向に作用しても、脚部とブランケット面の接触による摩擦力が前記遠心力の分力に抗し、埋め部材がブランケット胴から離脱することがない。
また、装着の際の差し込み方向を印圧の作用方向と異ならせ、しかも、頭部がブランケット面の凹部を充塞するようにしたので、印刷運転時に印圧が作用しても、比較的軟質に形成された頭部が柔軟に対応して印圧の変動を最小限にし、かつ前記脚部とブランケット面の接触による摩擦力とブランケット面の凹部を充塞する頭部が、埋め部材の装着された位置状態を維持する。
また、脚部を楔形とし、楔形の脚部をブランケットの巻き付け終端側の表面に一面を接触させた状態で、略平行に相対するブランケットの巻き付け始端側の表面と巻き付け終端側の表面の間に差し込み又は抜き取りするようにしたので、何ら熟練した技能を要せずに、かつ比較的小さな力によって、埋め部材のブランケット胴への装着又は離脱を行うことができる。
また、本発明の請求項2に記載のブランケット胴の埋め部材は、請求項1に記載の埋め部材において、脚部の先端が、巻き付け始端に設けられたブランケット装着用バーのブランケット面から立ち上がる段差の立ち上がり面に接触するように形成されたことを特徴とする。脚部の先端がブランケット装着用バーのブランケット面から立ち上がる段差の立ち上がり面に接触することによって、印圧の分力に対応する反力を生じ、前記脚部とブランケット面の接触による摩擦力作用とブランケット面の凹部を充塞する頭部の作用と相俟って、埋め部材の装着された位置状態をより長時間維持する。
また、本発明の請求項3に記載のブランケット胴の埋め部材は、請求項1に記載の埋め部材において、脚部の楔形状を形成する他面が、巻き付け始端に設けられたブランケット装着用バーのブランケット面から立ち上がる段差の上面に接触するように形成されたことを特徴とする。脚部の楔形状を形成する他面がブランケット装着用バーのブランケット面から立ち上がる段差の上面に接触することによって、隣接胴と接触して回転する印刷運転でブランケットが巻き付け終端側に強く扱かれ、その巻き付け終端側が溝内に僅かに送り込まれる際に、そこに接触している楔形脚部の一面に溝内へ向かう力が作用し、埋め部材がブランケットの巻き付け始端側と脚部の他面との接触部を支点にして巻き付け始端側に角変位するのを防止し、埋め部材の装着されたときの姿勢を維持する。
また、本発明の請求項4に記載のブランケット胴の埋め部材は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の埋め部材において、頭部と脚部を同一のエラストマーで形成するとともに、頭部の少なくとも脚部から遠い側の面近傍をショア硬度30〜80度、脚部をショア硬度90〜100度で形成したことを特徴とする。埋め部材を同一のエラストマー素材で一体に形成するので、製造工程が少なく製造コストを低減できる。また、脚部は埋め部材装着の際の差し込みに十分耐え得、装着によってブランケット胴の外周面の一部を形成する頭部の脚部から遠い側の面は、ブランケット面と略同様のクッション性を備えさせ得るので、印圧の変動を確実に防止する。更にまた、硬質部と軟質部との境界は、徐々に硬度が変化する若干厚さのある層で形成され、圧縮弾性率の著しい相違のために軟質部と硬質部の境界に集中する力を緩和する。
また、本発明の請求項5に記載のブランケット胴の埋め部材は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の埋め部材において、脚部を、頭部と同一のエラストマーで形成し及び硬質の補強板材で形成したことを特徴とする。埋め部材のほとんどを構成するエラストマー部分を同一の硬度、すなわち頭部の脚部から遠い側の面で要求される硬度で形成して差し支えなく、形成に使用するエラストマーの準備工程が極めて簡便である。また、補強板材で補強された脚部は、これをブランケットの巻き付け終端側の表面と巻き付け始端側の表面との間に差し込むための十分な強さを有し、かつ請求項2に記載の埋め部材で得られる印圧の分力に対応する反力や、請求項3に記載の埋め部材で得られる巻き付け始端側への角変位防止の作用を、より効率良く得られる。
また、本発明の請求項6に記載のブランケット胴の埋め部材は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の埋め部材において、脚部を、頭部と異なる硬質の材料で形成したことを特徴とする。全体が硬質の材料で形成された埋め部材の脚部は、これをブランケットの巻き付け終端側の表面と巻き付け始端側の表面との間に差し込む際に、頭部に隣接する部位においてブランケット面との間で生じる摩擦抵抗が、楔形を形成する一面と他面とで殆ど差異がなく、差し込みがより容易に行える。また、この脚部は、前記差し込みのための十分な強さを有し、かつ請求項2に記載の埋め部材で得られる印圧の分力に対応する反力や、請求項3に記載の埋め部材で得られる巻き付け始端側への角変位防止の作用を、一層効率良く得られる。
前記請求項1の構成によれば、楔形の脚部は、胴の半径方向に対して鋭角に設けられた溝の内壁面にそって略平行に緊張されて装着されたブランケットに沿って差し込まれて装着され、かつ楔形を形成する両面の少なくとも頭部に隣接する部位が前記略平行に相対するブランケット面に押し付けられるので、印刷運転中に生じる遠心力の分力が埋め部材を抜き取る方向に作用しても、脚部とブランケット面の接触による摩擦力が前記遠心力の分力に抗し、埋め部材がブランケット胴から離脱することがない。
また、装着の際の差し込み方向を印圧の作用方向と異ならせ、しかも、頭部がブランケット面の凹部を充塞するようにしたので、印刷運転時に印圧が作用しても、比較的軟質に形成された頭部が柔軟に対応して印圧の変動を最小限にし、かつ前記脚部とブランケット面の接触による摩擦力とブランケット面の凹部を充塞する頭部が、埋め部材の装着された位置状態を維持する。
また、脚部を楔形とし、楔形の脚部をブランケットの巻き付け終端側の表面に一面を接触させた状態で、略平行に相対するブランケットの巻き付け始端側の表面と巻き付け終端側の表面の間に差し込み又は抜き取りするようにしたので、何ら熟練した技能を要せずに、かつ比較的小さな力によって、埋め部材のブランケット胴への装着又は離脱を行うことができる。
更に、請求項2の構成によれば、前記請求項1の効果に加え、脚部の先端がブランケット装着用バーのブランケット面から立ち上がる段差の立ち上がり面に接触することによって、印圧の分力に対応する反力を生じ、前記脚部とブランケット面の接触による摩擦力作用とブランケット面の凹部を充塞する頭部の作用と相俟って、埋め部材の装着された位置状態をより長時間維持する。
また更に、請求項3の構成によれば、前記請求項1の効果に加え、脚部の楔形状を形成する他面がブランケット装着用バーのブランケット面から立ち上がる段差の上面に接触することによって、隣接胴と接触して回転する印刷運転でブランケットが巻き付け終端側に強く扱かれ、その巻き付け終端側が溝内に僅かに送り込まれる際に、そこに接触している楔形脚部の一面に溝内へ向かう力が作用し、埋め部材がブランケットの巻き付け始端側と脚部の他面との接触部を支点にして巻き付け始端側に角変位するのを防止し、埋め部材の装着されたときの姿勢を維持する。
次に、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、この発明に係る埋め部材の実施の形態を示す斜視図、図2は、図1に示した埋め部材の長手方向に直角な断面図、図3は、この発明に係る埋め部材を装着したブランケット胴を示す斜視図、図4は、図3に示すブランケット胴の埋め部材装着部を拡大して示す、胴の軸方向に直角な部分断面図、図5、図6は、図4に示した埋め部材の装着状態とは異なる装着状態を拡大して示す、胴の軸方向に直角な部分断面図、図7乃至図9は、図1に示した埋め部材とは形状又は構成が異なる埋め部材の長手方向に直角な断面図、図10、図11は、埋め部材の頭部の脚部から遠い側の長手方向に直角な断面の形状を示す図である。
ブランケット胴2には、図4に示すように、その外周面21に開口した軸心と平行な溝22が、少なくとも当該ブランケット胴2による最大印刷画像幅より若干長く設けられている。この溝22は、印刷運転時の回転方向Aに対して上流側になる内壁面211が、開口部の周面方向の中央における半径方向に対して予め定めた鋭角αをなすよう設けられるとともに、開口部から若干内側の内壁面211を適宜の幅と深さに直角に切り下げて段差212が形成され、更に、ブランケット装着手段3のブランケット巻込み軸31が設けられている。
ブランケット装着手段3は、前記巻込み軸31、ブランケット胴2の両側端面から突出した前記巻込み軸31の両端部に連係された巻込み軸操作手段32(図3参照)を備えている。巻込み軸31は、少なくともその両端近傍をブランケット胴2の側部に回転可能に支持され、その外周に軸線と平行な溝311が、少なくとも前記ブランケット胴2の溝22と同じ長さに、かつ軸方向の位置を整合されて設けられている。巻込み軸操作手段32は、図3に示すように、巻込み軸31の両端部にこの巻込み軸31と一体で回転可能に取り付けられたウォームホイール321と、このウォームホイール321に噛み合わされたウォーム322、ウォーム322を回転操作する操作部323、ウォーム322を所望の位置で停止させる停止手段(図示せず)を有している。
ブランケット胴2にはブランケット4が装着される。ブランケット4は、図4に示すように、ブランケット胴2の外周面21の周長よりも長い巻き付け長さ方向の両端、すなわち巻き付け始端と巻き付け終端に、少なくともブランケット4の幅いっぱいに、例えばアルミニウム製のブランケット装着用バー41、42が取り付けられている。そして、まず、ブランケット4の巻き付け始端を前記溝22に挿入し、巻き付け始端に取り付けたブランケット装着用バー41の、ブランケット裏側から立ち上がる段差の立ち上がり面を前記段差212に引っ掛ける。次いで、ブランケット胴2を印刷運転時の回転方向Aに回転させてブランケット4をブランケット胴2の外周面21に巻き付ける。ブランケット胴2を略1回転させたのち、巻き付け終端を前記溝22に挿入し、更に、巻き付け終端に取り付けたブランケット装着用バー42をブランケット巻込み軸31の溝311に差し入れる。続いて、図3に示す巻込み軸操作手段32の操作部323を適宜の工具で回転操作してウォーム322を回転し、これと噛み合わされたウォームホイール321を介してブランケット巻込み軸31を角変位させ、ブランケット4の巻き付け終端側をブランケット巻込み軸31に巻き付けてブランケット4を装着する。この装着により、ブランケット4の巻込み始端近傍4a(図4参照)とブランケット4の巻込み終端近傍4b(図4参照)とが、互いにブランケット面を相対させて、前記溝22の内壁面211と略平行な状態で緊張させられる(図4参照)。また、図4に示すように、溝22の開口部のブランケット胴2の軸心と平行な縁部にそって凹部45が生じる。なお、ブランケット胴2の外周面21には通常1枚のブランケット4が装着されるが、例えば新聞4ページを軸方向に並べて印刷可能であるような軸方向長さが長いブランケット胴2においては、図3に示すように、2枚のブランケット4、4が軸方向に並べられて装着されることもある。
そして、本願発明に係る埋め部材1は、前記凹部45を埋めるべく装着される。
埋め部材1は、図1及び図2に示すように、あるいは、図7乃至図9及び図10、図11に示すように、楔形の脚部11と頭部12とからなり、前記ブランケット胴2に形成される凹部45の長さ、すなわちブランケット胴2に装着するブランケット4の幅(ブランケット胴2の軸方向長さ)の総計と同じ長さ、あるいはこの長さを適宜に等分した長さに形成される。
脚部11は、頭部12の頂面121に対して略鋭角β(図4参照)をなすように設けられた一面である第1斜面111と、前記頂面121に対して鋭角βよりも大きな鋭角をなすように設けられた他面である第2斜面112とを有し、自由端部の幅が前記ブランケット胴2の溝22の開口部の周面方向の幅寸法からブランケット4の厚さ寸法の2倍を減じた値の2分の1以下にされ、頭部12に隣接する部分の幅が前記ブランケット胴2の溝22の開口部の周面方向幅からブランケット4の厚さの2倍を減じた値より若干大きくされて、楔形に形成される。なお、前記鋭角βは、前記溝22の内壁面211がブランケット胴2の半径方向に対してなす角αの余角である。
また、脚部11は、前記自由端部が前記ブランケット4の巻き付け始端に取り付けたブランケット装着用バー41のブランケット面から立ち上がる段差に、少なくとも達するだけの長さに形成されるのが望ましく、詳細には、図5に示すように、脚部11の自由端部が前記ブランケット面から立ち上がる段差の立ち上がり面411に接触するか、図6に示すように、第2斜面112がブランケット面から立ち上がる段差の上面412に接触するように形成されるのが望ましい。
頭部12は、その幅が大きくても前記ブランケット胴2の溝22の開口部の周面方向の幅寸法と同じにされた頂面121の2側縁の、一方が前記脚部11の第1斜面111と、他方が前記脚部11の第2斜面112と、それぞれ第1凹曲面122、第2凹曲面123で連結された、長手方向に直角な断面がラッパ状の略三角形に形成される。ここで、第1凹曲面122は、装着されたブランケット4の巻き付け終端側4bが、溝22の開口部の縁に沿って溝22内に向けて屈曲する凸曲面と略整合する曲面であり、第2凹曲面123は、装着されたブランケット4の巻き付け始端側4aが、溝22の開口部の縁に沿って溝22内に向けて屈曲する凸曲面と略整合する曲面である。また、頭部12の頂121は、図2に示すように平面状のほか、図10に示すように、ブランケット4を装着後のブランケット胴2の外周面と略整合する半径Rからなる円周面状、図11に示すように、図10に示す円周面の頂を平面状に切り落とした形状等、埋め部材1が所望の作用効果を欠くことのない形状であれば適宜に形成されてよい。更にまた、出願人のテストでは、前記凹部45のブランケット胴2の周面方向の寸法が小さなときには、図7乃至図9に示すような第1凹曲面122を設けずに、又は第1凹曲面122及び第2凹曲面123を設けずに頭部12を形成した埋め部材1によっても、埋め部材1の所望の作用効果が得られることが確認されている。
また、埋め部材1は、例えば、単一のエラストマー素材、例えばニトリルブタジエンゴム(NBR)からなり、硬化助剤の混合比率を変えて、脚部11を硬質に、頭部12の少なくとも頂121の近傍、例えば頂121から1.5乃至2ミリメートル程を軟質に形成される。つまり、脚部11のデュロメーター硬さが90〜100、頭部12の頂121近傍のデュロメーター硬さが30〜80に、一体で形成され、硬質部と軟質部の境界付近は硬質部を形成する原料と軟質部を形成する原料が混じって、両部の中間の硬度で徐々に硬度の変化する若干厚さのある層状となっている。また、前記エラストマー素材で脚部11及び頭部12をデュロメーター硬さ30〜80に形成するとともに、図9に示すように、脚部11の第1斜面111又は第2斜面112のいずれか一方又は双方に、金属板などの硬質の補強板材115を結合して補強して形成してよく、更にまた、頭部12を前記エラストマー素材でデュロメーター硬さ30〜80に形成するとともに、脚部11を頭部12とは異なる硬質の材料で形成し、両者を結合して形成してもよい。そして、この結合及び前記補強板材115の結合は、埋め部材1が所望の作用効果を欠くことのない結合であれば適宜の態様でよい。
以上記載のように形成された埋め部材1は、以下のように装着される。
すなわち、脚部11の自由端部をブランケット4の巻込み始端近傍4aとブランケット4の巻込み終端近傍4bとが相対して形成する凹部45側に向け、その第1斜面111をブランケット4の巻込み終端近傍4bの表面に接触させ、この巻込み終端近傍4bの表面の傾斜に従って凹部45に差し込む。脚部11が硬質にかつ楔形に形成されているので、装着されたブランケット4が溝22の開口部の縁にしっくり馴染まず、前記巻込み始端近傍4aと巻込み終端近傍4bとの間が塞がった状態であっても、両者の間を容易に抉じ開けて入り込むことが可能であり、差し込みに支障をきたすことがないうえ、差し込みにあたって格別の技能を要しない。そして、差し込みが進んで頭部12の頂121がブランケット胴2に装着されたブランケット4の外周面43と整合すると、頭部12の第1凹曲面122、第2凹曲面123及び第2凹曲面123に替わるオーバーハング斜面123aが、それぞれ、装着されたブランケット4が溝22の開口部の縁に沿って溝22内に向けて屈曲する凸曲面と接触し、凹部45のより奥への進入を妨げ、かつ、前記相対する巻込み始端近傍4aと巻込み終端近傍4bの間隔より若干大きく形成された、脚部11の頭部12と隣接する部位が、その第1斜面111を巻込み終端近傍4b表面に、第2斜面112を巻込み始端近傍4a表面にそれぞれ強く押し付けられて接触し、その接触摩擦力で埋め部材1が凹部45内に固定される。
そして、この固定された状態において、脚部11の自由端部がブランケット2の巻き付け始端に設けられたブランケット装着用バー41のブランケット面から立ち上がる段差の立ち上がり面411に接しているときは、埋め部材1に、ブランケット2の巻き込み始端側と巻き込み終端側の緊張される向きに平行かつ溝22内に向かう力、例えば印圧の分力が作用したときに、前記立ち上がり面411から埋め部材1に、印圧の分力に対応する反力が作用し、前記脚部11とブランケット4との接触による摩擦力の作用、頭部12の第1凹曲面122、第2凹曲面123及び第2凹曲面123に替わるオーバーハング斜面123aとブランケット4が溝22の開口部の縁に沿って溝22内に向けて屈曲する凸曲面と接触によるストッパー作用と相俟って、埋め部材1の装着された位置状態をより長時間維持する。
また、前記固定された状態において、脚部11の第2斜面112がブランケット2の巻き付け始端に設けられたブランケット装着用バー41のブランケット面から立ち上がる段差の上面412に接しているときは、ブランケット胴2が隣接する他の印刷胴5(図4参照)と接触して回転する印刷運転でブランケット4が巻き付け終端側に強く扱かれる際に、ブランケットの表面において、巻き付け始端側が溝22内から僅かに引き出され、かつ巻き付け終端側が溝内に僅かに送り込まれるように変形するため、ブランケット面に接触している脚部11の第2斜面112に溝22内から外側に向かう力が作用し、かつ第1斜面111に溝22内へ向かう力が作用して、埋め部材1がブランケット4の巻き付け始端側と脚部11の第2斜面112との接触部を支点にして、図4において、時計回りに角変位しようとするのを防止し、埋め部材1の装着されたときの姿勢を維持する。
以上のようにブランケット4及び埋め部材1が装着されたブランケット胴2では、凹部45が埋め部材1で充塞されるとともに、埋め部材1の頂121が装着されたブランケット4の外周面43と一致し、また、埋め部材1の頂121近傍を装着されたブランケット4の表面とさほど相違ない硬度としたので、印刷運転の際に、例えば、版胴、ブランケット胴、圧胴である隣接する他の印刷胴5(図4参照)と印圧作用下で接触回転しても、凹部45に起因する大きな印圧変動が無く、この印圧変動によって発生するショック目、ダブリ等の印刷障害が無く、紙粉やインキ等の溝22への侵入も無い。
なお、出願人によるテストでは、埋め部材1は、その頭部12の頂121がブランケット4を装着したブランケット胴2の外周面と略整合する面を形成すれば、所望の作用効果が得られることが確認されており、凹部45の周面方向の寸法が小さいときは、頂121が平面であっても何ら問題がないことは勿論である。
この発明に係る埋め部材の実施の形態を示す斜視図である。 図1に示した埋め部材の長手方向に直角な断面図であり、ハッチングを省略した状態で示している。 この発明に係る埋め部材を装着したブランケット胴の斜視図である。 ブランケット胴の埋め部材装着部を拡大して示す、胴の軸方向に直角な部分断面図であり、ハッチングを省略した状態で示している。 ブランケット胴の埋め部材装着部を拡大して、図4に示した埋め部材の装着状態とは異なる装着状態を示す、胴の軸方向に直角な部分断面図であり、ハッチングを省略した状態で示している。 ブランケット胴の埋め部材装着部を拡大して、図4、図5に示した埋め部材の装着状態とは異なる装着状態を示す、胴の軸方向に直角な部分断面図であり、ハッチングを省略した状態で示している。 図1に示した埋め部材とは形状が異なる埋め部材の長手方向に直角な断面図であり、ハッチングを省略した状態で示している。 図1、図7に示した埋め部材とは形状が異なる埋め部材の長手方向に直角な断面図であり、ハッチングを省略した状態で示している。 図1、図7、図8に示した埋め部材とは構成が異なる埋め部材の長手方向に直角な断面図であり、ハッチングを省略した状態で示している。 図1、図7、図8、図9に示した埋め部材とは形状が異なる埋め部材の頭部の脚部から遠い側の形状を示す、長手方向に直角な断面図であり、ハッチングを省略した状態で示している。 図1、図7、図8、図9、図10に示した埋め部材とは形状が異なる埋め部材の頭部の脚部から遠い側の形状を示す、長手方向に直角な断面図であり、ハッチングを省略した状態で示している。
符号の説明
1・・埋め部材
11・・脚部
111・・第1斜面
112・・第2斜面
115・・補強板材
12・・頭部
121・・頂
122・・第1凹曲面
123・・第2凹曲面
123a・・オーバーハング斜面
2・・ブランケット胴
21・・外周面
22・・溝
211・・内壁面
212・・段差
3・・ブランケット装着手段
31・・ブランケット巻込み軸
32・・巻込み軸操作手段
311・・溝
321・・ウォームホイール
322・・ウォーム
323・・操作部
4・・ブランケット
4a・・ブランケットの巻込み始端近傍
4b・・ブランケットの巻込み終端近傍
41、42・・ブランケット装着用バー
411・・ブランケット面から立ち上がる段差の立ち上がり面
412・・ブランケット面から立ち上がる段差の上面
43・・ブランケットの外周面
45・・凹部
5・・ブランケット胴に隣接する他の印刷胴
α・・ブランケット胴の半径方向に対する溝22の内壁面がなす角
β・・角αの余角
A・・ブランケット胴の印刷運転時の回転方向
R・・埋め部材の頭部の円周面で形成される頂の半径

Claims (6)

  1. 胴の外周面に軸線と平行に開口する溝の内壁が、開口部の胴周面方向の中央における胴の半径方向に対して予め定めた所定の鋭角に設けられ、ブランケットが、この胴の外周面に巻き付けられるとともに、その巻き付け始端側と巻き付け終端側がブランケット装着用バーを介して溝内に設けられたブランケット装着手段に連係され、かつこのブランケット装着手段で前記内壁面と略平行に緊張されたブランケット胴の、溝の開口部にそって生じるブランケット面の凹部を埋める埋め部材において、
    楔形の脚部と、
    凹部を充塞可能な頭部とからなり、
    脚部は、前記内壁面にそって緊張されるブランケットの巻き付け終端側の表面に一面を接触させた状態で、この表面及びこの表面と略平行に相対するブランケットの巻き付け始端側の表面との間に差し込み可能な強さを具備し、かつ差し込まれたときに、少なくとも頭部に隣接する部位において、前記一面及び一面と楔形を形成する他面が前記略平行に相対する両表面に押し付けられ得る形状に形成され、
    頭部は、ブランケットの巻き付け始端側と巻き付け終端側との間に脚部が差し込まれたときに前記凹部を充塞可能な形状に形成され、
    かつ少なくとも脚部から遠い側の面近傍がエラストマーによって比較的軟質に形成された
    ことを特徴とするブランケット胴の埋め部材。
  2. 脚部の先端が、巻き付け始端に設けられたブランケット装着用バーのブランケット面から立ち上がる段差の立ち上がり面に接触するように形成された、請求項1記載のブランケット胴の埋め部材。
  3. 脚部の楔形状を形成する他面が、巻き付け始端に設けられたブランケット装着用バーのブランケット面から立ち上がる段差の上面に接触するように形成された、請求項1記載のブランケット胴の埋め部材。
  4. 頭部と脚部を同一のエラストマーで形成するとともに、頭部の少なくとも脚部から遠い側の面近傍をショア硬度30〜80度、脚部をショア硬度90〜100度で形成した、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のブランケット胴の埋め部材。
  5. 脚部を、頭部と同一のエラストマー及び硬質の補強板材で形成した、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のブランケット胴の埋め部材。
  6. 脚部を、頭部と異なる硬質の材料で形成した、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のブランケット胴の埋め部材。
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