JP2005280029A - 印刷機の胴 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、確実にプレート(刷版/ブランケット)を保持することができるとともに、胴スリーブ厚を薄くできるプレート装着装置を備えた印刷機の胴(スリーブ)を提供することを目的とする。
【解決手段】 可撓性プレートを巻着する印刷機の胴であって、該胴の表面に軸方向にそって開口部を有する胴溝と、該胴溝内に揺動可能に設けられ、円筒部と切欠き部とを有する挟持手段と、前胴溝内であって該挟持手段に対向する位置に設けられたへこみ部とを有し、前記可撓性プレートの端部を前記胴溝内の前記挟持手段とへこみ部との間で挟持するように構成したことにより、プレートを確実に挟持できるとともに、挟持手段を小さくすることができ、スリーブ厚を薄くすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は印刷機の胴、特にスリーブにおけるプレートを巻着固定する装置に関する。
従来の印刷機の版胴に用いられる刷版装着装置について、図10〜図12に基づいて説明する。ここで、図10a及び図10bは、従来オフセット輪転機に広く用いられている刷版装着装置の一例を示し、図12は他の刷版装着装置の例を示すものである。
巻取紙に印刷するオフセット輪転機の版胴1に装着する刷版3は、その天地方向の両端部を版曲機で所定形状に折り曲げられ、この折り曲げ部の一端であるくわえ側折曲部4を版胴1のくわえ部2に引っ掛け、他端のくわえ尻側折曲部5を刷版装着装置8で引っ張って版胴1の表面に装着される。
図10a及び図10bに示す刷版装着装置8は、版胴1の軸方向表面に開口部(ギャップ)を持つ刷版3の挿入・取外し、及びテンションバ7組み込み用の胴溝6が設けられてあり、該胴溝6のテンションバガイド部6bにテンションバ7が回動可能に嵌合され、図示しない版胴軸端側の操作部で回動もしくは固定される。前記テンションバ7には、くわえ溝7bが加工されており、版曲げ機で曲げられた刷版3のくわえ側折曲部4を版胴1のくわえ部2に引っ掛けられた後、版胴1を1回転させて、くわえ尻側折曲部5をくわえ溝7bに挿入し、テンションバ7を刷版装着装置8で図10bの矢印方向に回動させることによって刷版3が版胴1に装着される(例えば、特許文献1)。
上記刷版装着装置は、使用後の版を交換する(取外す)際、くわえ尻部装着時からテンションバ7の戻し方向回動時において、版折曲部4又は5の変形の残留或いは異常変形が発生すると、開口部16aから刷版3の剥脱が困難となる欠点がある。
また、図12に示す他の刷版装着装置8は、両端部を版曲げ機で折り曲げられた刷版を装着する形式のもので、くわえ側折曲部14を版胴1のくわえ部2に引っ掛け、くわえ尻側折曲部15をくわえ側折曲部14に沿わせて挿入した後、テンションバ7’を回動させて、テンションバ7’に組み込まれたばね7cに付勢された押し当て部材7dでくわえ尻側折曲部15及び、くわえ側折曲部14を押付けて刷版13を装着するようになっている(例えば、特許文献2)。
上記刷版装着装置8は、押し当て部材7dが刷版の軸方向に部分的に作用するため、押し当て部材7dと刷版との摩擦力による保持力が弱く、安定性が低いという欠点がある。また、刷版の軸方向に多数の押し圧て部材を必要とするため、構造が複雑となる欠点がある。
一方、多種多様な印刷物に対応するため、印刷胴(版胴1や図示しないブランケット胴など)の直径を変更することにより印刷流れ方向の印刷長さ(以下、印刷長という)を変更することができる、いわゆるバリアブルカットオフ印刷機(以下、バリカット機という)がある。前記バリカット機を図13、図14を用いて説明すると、印刷胴をスリーブ構造とし、該スリーブを交換して印刷胴の直径を変更することによって印刷長を変更するもので、図13の版胴本体1aの外径dに、版胴スリーブ1bを嵌挿させるようになっている。版胴スリーブ1bは内径がdで、外径Dを図14に示すように数種類保有し、適宜交換するようにするものである。
このとき、刷版13を装着する刷版装着装置8は版胴スリーブ1bに設ける必要があるが、版胴スリーブ1bは版胴本体1aの外径dを小さくし過ぎると版胴1の剛性が小さくなり印刷品質が低下するため、胴本体1aの外径dはできるだけ大きい方が好ましい。このため、版胴スリーブ1bの肉厚はできるだけ薄くすることが望まれており、この薄いスリーブ1bの中に上述した刷版装着装置8を組み込むこととなる。したがって、できるだけ小さく、しかも確実に刷版3、13を取り付ける装置が望まれている。
ところが、上述した従来の刷版装着装置では、テンションバ7にくわえ溝7bや押し付け部材7d等を組み込む必要があり、テンションバ7を小さくする事ができない。このため、版胴スリーブ1bを薄くできないという問題があった。
また、輪転機のブランケット胴において、従来のブランケットに代わって薄い金属板を装着したメタルブランケットが使用されている。該メタルブランケットは、基部薄板プレートに端部折曲げ箇所を除いて従来のブランケットをスリーブ表面に直接貼着させたもので、版替え時において、ブランケットが剥がれ難いため、版替え作業に手間と時間が掛かるという問題があった。また、ブランケットが傾かずに貼着面にエアの気泡ができないように貼着する必要があり、作業者にとって相当の中止を要し困難であった。さらには、ブランケット貼り合せの継ぎ目部から溶剤が浸入し、ブランケットが剥がれる問題もあり、ブランケットを貼着する構成では使用できない。従って、上記版胴スリーブと同様に、できるだけ小さく、しかも確実にブランケットを取り付ける装置が要求されている。
また、特許文献3にはテンションバ7の代わりにホースを使用し、圧力空気で膨らませて装着するものである。しかし、圧縮空気は弾力性が有り、軸方向に平均的な保持力が有っても極部圧が小さいため変動荷重に弱い欠点があり、空気の漏洩により押付力が無くなる可能性がある。
また、特許文献4には、刷版のエッジを挿入する版胴軸方向に形成したスリットと、該版胴軸方向に形成された偏心カム(版板巻込軸)と、該偏心カムを嵌入する穴と、偏心カムの戻り回転を防止する逆戻り防止機構とを備えた版板巻込装置が開示されている。本装置によれば、版板のエッジを偏心カムにてロックするが、版胴の回転にともない振動が発生するため、この振動によって戻り回転力が発生し版の巻込み力が緩む。これを防止するため、逆戻り防止機構が必須となり、上記した問題と同様に、版胴スリーブを薄くできないという課題がある。また、スリットの寸法がわずかに狭いと版をきつく押えすぎて偏心カムが回動せず、逆に広すぎると版を固定できずに偏心カムが空回りするという課題がある。また、偏心カムは両軸端で支持されるため、スリット寸法の製作誤差で軸方向に押えがきかない箇所(中央付近)が存在し、わずかな振動で版がずれる可能性もある。
実開平3−050430号公報 実用新案登録請求の範囲、図4及び図6 特開平10−086335号公報 特公表9−0502674号公報 実開平1−072336号公報
本発明は上記課題に鑑み創案されたもので、確実にプレート(刷版/ブランケット)を保持することができるとともに、胴スリーブ厚を薄くできるプレート装着装置を備えた印刷機の胴(スリーブ)を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の本発明は、可撓性プレートを巻着する印刷機の胴であって、該胴の表面に軸方向にそって開口部を有する胴溝と、該胴溝内に揺動可能に設けられ、円筒部と切欠き部とを有する挟持手段と、前胴溝内であって該挟持手段に対向する位置に設けられたへこみ部とを有し、前記可撓性プレートの端部を前記胴溝内の前記挟持手段とへこみ部との間で挟持するように構成したことを特徴とする。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の印刷機の胴において、前記胴溝が前記胴表面に対し該胴の回転方向へ該胴溝内部で傾斜していることを特徴とする。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1又は2記載の印刷機の胴において、前記へこみ部及び/又は前記円筒部が粗面化処理されていることを特徴とする。
また、請求項4記載の本発明は、請求項1又は2記載の印刷機の胴において、前記へこみ部及び/又は前記円筒部に被覆材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5記載の本発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷機の胴に巻着するプレートにおいて、前記プレート端部にへこみを設けたことを特徴とする。
また、請求項6記載の本発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷機の胴に巻着するプレートにおいて、前記プレートの端部に被覆材又は/及び粗面化処理されたことを特徴とする。
本発明に記載の印刷機の胴(スリーブ)によれば、軸方向に均等に押し付け力が作用するため、版胴またはブランケット胴に振動が発生しても確実にプレート(刷版/ブランケット)を保持することができるとともに、ロック機構などの構成が必要なく、挟持手段を小さくできるので、スリーブ厚を薄く形成することが可能となる。これにより、版胴本体/ブランケット胴本体の外形を大きくできるので、剛性の高い版胴あるいはブランケット胴となり、印刷品質が低下することがない。
また、胴溝を回転方向へ傾斜させることにより、プレート巻き付け時において版くわえ側を胴くわえ部に引掛けた際、プレートが胴溝から外れにくくなり、また、版くわえ尻側を胴溝に挿入させた際、胴外周に巻いたプレートの反発力で胴溝から版くわえ尻の抜け出しが起りにくくなるため、スリーブ保持力が向上される。また、へこみ部及び/又は円筒部の表面を粗面化処理することにより、プレート(刷版/ブランケット)と円筒部、またはプレートとへこみ部との摩擦力が向上され、挟持手段によるプレート巻着時の保持力が安定し、抜け止め効果を向上させることができる。また、へこみ部及び/又は円筒部の表面に被覆材を設けることにより、円筒部とプレート端部、へこみ部とプレート端部との摩擦力が向上され、抜け止め効果をさらに向上させることができる。また、祖面化処理された面上に被覆材を設けることにより、被覆材が剥離しにくくなる。
また、本発明に記載のプレートによれば、端部にへこみ部を設けたことにより、挟持手段を操作する力が小さくてすむため、操作性が向上される。また、プレート(刷版/ブランケット)の締め付け位置が安定し、プレート巻着時の保持力が向上され、プレート(刷版/ブランケット)の抜け止め効果が向上される。
(第1の実施形態)
本発明の実施の一形態としての刷版装着装置を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態に係る刷版装着装置の要部断面図を示し、図2は、図1の胴溝の断面図を示す。図3は、第1の実施形態に係る動作説明図を示し、図3aはプレート挿入時、図3bはプレート挟持時を示す。また、図4は、第1の実施形態に係る刷版装着手順の説明図である。なお、前記した従来のものと同一の部位については図中同一の符号を付して示し、重複する説明はできるだけ省略する。
また、本発明の印刷機の胴、及びプレートを巻着する装置は、刷版装着装置、及び刷版、あるいはブランケット装着装置、及びブランケットに置き換えることも可能であるが、ここでは刷版装着装置及び刷版13を例に説明する。
図1及び図2の刷版装着装置18において、1(1b)は版胴(版胴スリーブ)、2はくわえ部、13は刷版(又はブランケット)、16は版胴1または版胴スリーブ1bに加工された胴溝、17は挟持手段を示し、該胴溝16は、刷版13の端部を折り曲げた折曲部14,15を挿入する版胴1(または版胴スリーブ1b)の軸方向に平行に開口している開口部16aと、該挟持手段17の回動ガイド部16bと、刷版13の折曲部14、15部を挟持手段17で変形させて保持するためのへこみ部16cとで構成されている。
挟持手段17は前記回動ガイド部16bに回動可能に嵌合され、切欠き面17aが版胴くわえ部面Aと平行に形成されている。該挟持手段17を刷版13のくわえ側折曲部14及びくわえ尻側折曲部15を挿入しやすい位置から回動させて、挟持手段円筒部17bが胴溝へこみ部16cと対面するよう形成されている。該挟持手段円筒部17bが胴溝へこみ部16cと対面したとき、挟持手段円筒部17bの位置は、図1に示すように刷版13のくわえ側折曲部14及びくわえ尻側折曲部15をへこませるようになっている。
次に、上記した構成による刷版装着装置の作用について図4を用いて説明する。まず、挟持手段17に刷版13の装着を行う際には、挟持手段17の切欠き部17aを、くわえ部面Aに平行に合わせた後、刷版くわえ側折曲部14を胴溝16aに挿入して版胴くわえ部2に引っ掛ける。その後、版胴1を一回転させながら刷版13を版胴1表面に巻き回して、図4aの矢印で示すように、くわえ尻側折曲部15を、先に挿入しているくわえ側折曲部14に沿って開口部16aに挿入する。その後、挟持手段17を図4bの矢印方向へ図示しない回動装置で回動させ、刷版くわえ側折曲部14及びくわえ尻側折曲部15に挟持手段円筒部17bを当接させて、へこみ部16cの空間に刷版くわえ側折曲部14及びくわえ尻側折曲部15を変形させて刷版13を巻着する。
また、刷版13の折曲部14,15がへこみ部16cの中央で円筒部17bとへこみ部16cとの間に挟持され、刷版13からの反力が挟持手段17の回転中心方向へ作用するように配置されている。そのため挟持手段17には反力による回転方向の分力が発生しないため、振動などにより刷版13が緩むことがなく、確実に胴1表面に固定されることとなる。
このようにして刷版13を巻着するため、挟持手段17は刷版13を巻着する際、くわえ側折曲部14及びくわえ尻側折曲部15をへこみ部16cに変形させるときに最も力がかかるが、その反力は挟持手段17が回動ガイド部16bに支持されているため、挟持手段17が刷版折曲部14及び15からの作用力により軸方向全域にわたって撓むことは殆どなく、これにより挟持手段17を細くでき、刷版装着装置18をコンパクトに形成可能となる。
また、胴溝16が開口部16a表面と胴1(胴スリーブ1b)との接線に対し、胴1の回転方向へ例えば、θ=30°〜70°だけ傾斜して設けられている。つまり、刷版13を胴1に巻きつける際、刷版くわえ側折曲部14を胴くわえ部に引掛けた時に刷版13が胴溝6から外れにくくなる。また、刷版くわえ尻側折曲部15を胴溝16に挿入した時、胴1外周に巻いた刷版13の反発(復元)力で胴溝16から刷版くわえ尻側折曲部15の抜け出しが起りにくくなる。なお、胴溝16の傾斜θは、刷版取付け、胴溝16の加工容易性、胴1(スリーブ1b)強度を考慮すると、θ=60°とした場合が最も好ましい。
また、本発明の挟持手段17には、従来の装置で説明したような、刷版を装着するためのくわえ溝7bや、押し当て部材7dを取り付けるためのスペースが必要なく、挟持手段17にかかる刷版13の反力が挟持手段17の回転軸心方向へ作用するため、回転方向への分力が発生することがなく、逆戻り防止装置などのロック機構も必要ない。したがって、挟持手段17を小さくできるとともに、簡易な構成とすることができる。このことは特に、バリカット機における版胴スリーブ1bの場合、スリーブ1bの肉厚を薄くでき、その分、版胴本体1aの直径dを大きくできるため、版胴の剛性を確保でき印刷品質の低下を抑えることができる。また、刷版装着装置18は、挟持手段17と刷版折曲部14,15との反力を回動ガイド部16bで支持されているため、挟持手段17がたわむことなく刷版を確実に保持できるため、圧縮空気の漏洩により押付力が無くなるということもなく、安全に安定して刷版を保持可能である。
また、くぼみ部16cに刷版13を押し込んで、刷版(プレート)13を変形させるため、刷版13の弾性力によって刷版13の巻着固定が確実となり、また、開口部16aの寸法精度が悪くても、版の押え込み代が多少変化するだけで、版固定力の変化が少なく、軸方向に均等に押し付け力が作用することとなり、版胴またはブランケット胴に振動が発生しても確実に版を固定することができる。
(その他の実施形態)
本発明の他の実施の形態としての刷版装着装置を図5ないし図9に基づいて説明する。図5及び6は、その他の実施形態における刷版装着装置の要部断面図を示し、図7及び図8は、本実施形態に係る刷版の斜視図を示す。図9は、その他の実施形態に係る刷版装着装置の要部断面図を示す。なお、前記した従来のものと同一の部位については図中同一の符号を付して示し、重複する説明はできるだけ省略する。
図5において、刷版13のくわえ側24或いはくわえ尻側の折曲部25の面上に、刷版13と挟持手段17、または刷版13とへこみ部16cとの摩擦力を向上させるため、刷版13のくわえ側裏面(表面)、くわえ尻側表面(裏面)、円筒部17a、あるいはへこみ部16cを粗面化する。ここで、粗面化とは、プレート面をブラスト処理ややすり等で粗面に形成したり、被覆材26を形成することをいう。被覆材26としては、樹脂(或いはゴム材)、あるいは樹脂と同等の摩擦係数を有する材質が用いられ、前記被覆材26をコーティング、塗布、接着あるいは焼付けて被覆させる。また、被覆材26の剥離を防止するため、プレート端面、円筒部17a、あるいはへこみ部16cをブラスト処理ややすり等で粗面にしておくと、より好ましい。なお、被覆材26の被覆膜厚は上記機能を発揮させるよう適宜決定される。
上記構成によれば、実施例1と同様な作用・効果が得られるのに加え、刷版13と挟持手段17、または刷版13とへこみ部16cとの摩擦力が増加するため、挟持手段17による装着時の保持力が安定し、抜け止め効果をさらに向上させる事ができる。
特に、ブランケットの場合、耐刷力(使用可能な印刷部数)を向上させるため、プレートにSUSなどの高剛性の金属を使用する場合が多く、高剛性のプレートの場合、折曲部14,15が開口部16aから抜け出ようとする復元力が強いため、プレート折曲部14,15に被覆材を形成することは、より効果的である。
なお、上記胴溝16の構成において、へこみ部16cの形状を円弧状としたが、これに限定されるものではなく、例えば、方形16´oや矩形としてもよく、刷版の折曲部14,15の変形を妨げとなることがない程度の空間を設けるものであれば足り得る。
上記構成によれば、実施例1及び2と同様な作用・効果が得られるのに加え、加工方法によっては円弧状に比して能率よく加工できる。
また、実施例1及び2に使用する刷版13はくわえ側折曲部14及びくわえ尻側折曲部15が直線状に形成され、刷版装着時に挟持手段17により、へこみ部16cに対応する形状に変形させていたが、本実施例では図8に示す様に刷版23のくわえ側折曲部24及びくわえ尻側折曲部25に予め版曲げ機でへこみを付したものである。なお、刷版へこみ24a、25aは、挟持手段17で締め付けたとき更に僅かに変形する程度が好ましい。また、刷版23のくわえ側のみ、或いはくわえ尻側のみを予めへこませる構成とすることもできる。
上記構成によれば、実施例1と同様な作用・効果が得られるのに加え、挟持手段17を操作する力が小さくてすむため、操作性が向上される。また、刷版23の締め付け位置が安定し、刷版装着装置から刷版23の抜け止め効果が向上される。
実施例1に係る刷版装着装置の要部断面図を示す。
実施例1に係る図1の胴溝断面図を示す。
実施例1に係る動作説明図を示し、図3aはプレート挿入時、図3bはプレート挟持時を示す。
実施例1に係る刷版装着手順の説明図を示し、図4aはくわえ尻側折曲部挿入時、図4bは刷版挟持時を示す。
その他の実施形態に係る刷版装着装置の要部断面図を示す。
その他の実施形態に係る刷版装着装置の要部断面図を示す。
本実施形態に係る刷版の斜視図を示す。
その他の実施形態に係る刷版の斜視図を示す。
その他の実施形態に係る刷版装着装置の要部断面図を示す。
従来の刷版装着装置に係る動作説明図を示す。
従来の刷版装着装置に使用される刷版の斜視図を示す。
従来の他の刷版装着装置に係る要部断面図を示す。
一般的な印刷機の胴スリーブの軸方向断面図を示す。
一般的な印刷機の胴スリーブの円周方向断面図を示す。
符号の説明
1 版胴
1a 版胴本体
1b 版胴スリーブ
2 くわえ部
3 刷版
4 くわえ側折曲部
5 くわえ尻側折曲部
5b 第1段折曲部
5c 第2段折曲部
6 胴溝
6a 開口部
6b 回動ガイド部
7 挟持手段
7b くわえ溝
7c ばね
7d 押当部材
8 刷版装着装置
13 刷版
14 くわえ側折曲部
15 くわえ尻側折曲部
16 胴溝
16a 開口部
16b 回動ガイド部
16c へこみ部
17 挟持手段
17a 切欠部
17b 円筒部
18 刷版装着装置(ブランケット装着装置)
23 刷版(ブランケットプレート)
24 くわえ側折曲部
24a くわえ側へこみ部
25 くわえ尻側折曲部
25a くわえ尻側へこみ部
26 樹脂(ゴム)被覆

Claims (6)

  1. 可撓性プレートを巻着する印刷機の胴であって、該胴の表面に軸方向にそって開口部を有する胴溝と、該胴溝内に揺動可能に設けられ、円筒部と切欠き部とを有する挟持手段と、前胴溝内であって該挟持手段に対向する位置に設けられたへこみ部とを有し、前記可撓性プレートの端部を前記胴溝内の前記挟持手段とへこみ部との間で挟持するように構成したことを特徴とする印刷機の胴。
  2. 前記胴溝が前記胴表面に対し該胴の回転方向へ該胴溝内部で傾斜していることを特徴とする請求項1記載の印刷機の胴。
  3. 前記へこみ部及び/又は前記円筒部が粗面化処理されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷機の胴。
  4. 前記へこみ部及び/又は前記円筒部に被覆材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷機の胴。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の印刷機の胴に巻着するプレートにおいて、前記プレート端部にへこみを設けたことを特徴とするプレート。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の印刷機の胴に巻着するプレートにおいて、前記プレートの端部に被覆材又は/及び粗面化処理されたことを特徴とするプレート。
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