JP2005301212A - 画像形成装置、その消耗部品、定着ユニット及びその再生方法 - Google Patents

画像形成装置、その消耗部品、定着ユニット及びその再生方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像形成装置の消耗部品からの情報漏洩を未然に防止する。
【解決手段】 画像処理プロセスの実行に伴い消費される消耗品を含み、情報を書き込み自在に記憶する記憶領域を有するICタグを搭載した消耗部品を着脱自在に装着させ、装着された消耗部品が搭載するICタグと通信を実行し、通信によってICタグから取得した情報に基づいて当該ICタグを搭載する消耗部品の使用の可否を判定し(ステップS210)、消耗部品が使用できないとの判定結果が得られた場合には(ステップS210のY)、当該消耗部品が搭載するICタグの記憶領域に記憶されている情報を閲覧不可能な状態にする(ステップS211、ステップS212)。
【選択図】 図9

Description

本発明は、電子写真方式の画像処理プロセスを実行して画像形成を行なう画像形成装置、当該画像形成装置に装着される消耗部品、定着ユニット及びその再生方法に関する。
電子写真方式の画像処理プロセスを実行して画像形成を行なう画像形成装置では、その画像処理プロセスで消費される消耗品を含む各種の消耗部品が装着される。これらの消耗部品に含まれる消耗品としては、例えば、感光体、帯電器、現像装置で用いられるトナー、転写器等を代表例として挙げることができる。このような消耗品は、消耗部品としてユニット化されることが多い。ユニットは、消耗品単体で、あるいは、二つ以上の消耗品が組み合わさって構成されている。例えば、現像装置で用いられるトナーは、一般的にはトナーボトルとしてユニット化され、製造販売される。また、画像プロセスユニットとして、感光体、帯電器、及び現像装置をユニット化したようなものも広く普及している。このようなユニット化によって、消耗品の交換作業の容易化が図られる。
近年、画像プロセスユニットやトナーボトル等のような消耗部品に所定の情報を持たせる、というようなことが行なわれている。例えば、特許文献1には、ユニット化された消耗部品のカートリッジに記憶領域を持たせ、この記憶領域にIDコードを予め記憶しておき、カートリッジの寿命が来たらそのIDコードを削除するようにした発明が記載されている。特許文献2には、ユニット化された消耗部品のカートリッジに記憶領域を持たせ、この記憶領域にIDコードを予め記憶しておき、消耗部品が有する消耗品の残量がなくなったらそのIDコードを削除するようにした発明が記載されている。特許文献1、2に記載された発明は、いずれも、画像形成装置において、カートリッジの記憶領域に記憶されているIDコードを確認し、その確認が取れた場合にのみ画像形成動作を許容することを前提としている。したがって、寿命がきたカートリッジ、消耗品の残量がなくなったカートリッジについて、それらの記憶領域からIDコードを削除すれば、海賊版の使用を禁止することが可能となる。
特開2003―076230公報 特開2001―272890公報
画像プロセスユニットやトナーボトル等のような消耗部品に持たせる情報として、特許文献1、2で開示されているようなIDコードばかりでなく、画像形成装置のユーザを支援するような情報を採用することが想定される。例えば、販売店の連絡先、名称、販売日、販売価格等を情報として消耗部品に持たせ、これらの情報を例えば表示器等を介して確認できるようにした場合には、その消耗品をユーザが新たに発注するときの参考となり、発注作業の容易化が図られる。別の一例としては、消耗部品の記憶領域にその消耗部品が有する消耗品の使用状況に関する情報を記憶させておき、画像形成装置が適宜その使用状況に関する情報を参照する、というようなことも想定される。
ところが、消耗部品の記憶領域にユーザに関する情報が含まれていると、ましてやその情報が機密情報であるとすると、消耗品の廃棄後にそのような情報を第三者に知られることがあり、セキュリティ上問題が生ずる。
この問題は、近年、社会問題にまでなっている廃棄パソコンからの情報漏洩、つまり、廃棄されたパソコンのHDDから企業情報や顧客情報が読み取られるような問題に近似している。消耗品の記憶領域が記憶する情報については、現在のところ、廃棄パソコンからの情報漏洩に匹敵するような問題は生じていないものと思われる。しかしながら、近年、例えばRFID等のような各種のICタグが急激な普及を見せており、このようなICタグが消耗部品に搭載されて様々な情報を記憶するに至ると、廃棄パソコンからの情報漏洩と同様な問題として大きく取り上げられることが予想される。
本発明の目的は、画像形成装置の消耗部品からの情報漏洩を未然に防止することである。
請求項1記載の発明は、電子写真方式の画像処理プロセスを実行して画像形成を行なう画像形成装置において、前記画像処理プロセスの実行に伴い消費される消耗品を含み、情報を書き込み自在に記憶する記憶領域を有して外部機器と通信可能なICタグを搭載した消耗部品を着脱自在に装着させる装着部と、前記装着部に装着された前記消耗部品が搭載する前記ICタグと通信を実行する通信部と、通信によって前記ICタグから取得した情報に基づいて、当該ICタグを搭載する前記消耗部品の使用の可否を判定する手段と、前記消耗部品が使用できないとの判定結果が得られた場合には、当該消耗部品が搭載する前記ICタグの記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に記憶されている情報を閲覧不可能な状態にする手段と、を備える。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記装着部に装着された前記消耗部品が搭載する前記ICタグの前記記憶領域に、当該消耗部品の累積使用時間を書き込んで記憶させる手段を備え、前記判定する手段は、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記累積使用時間を取得し、前記消耗部品の使用限界となる時間を記憶する情報テーブルを参照し、取得した前記累計使用時間が参照した前記使用限界となる時間を超えているかどうかをもって前記消耗部品の使用の可否を判定する。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記装着部に装着された前記消耗部品が搭載する前記ICタグの前記記憶領域に、当該消耗部品を使用しての累積画像形成枚数を書き込んで記憶させる手段を備え、前記判定する手段は、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記累積画像形成枚数を取得し、前記消耗部品を使用しての使用限界となる画像形成枚数を記憶する情報テーブルを参照し、取得した前記累計画像形成枚数が参照した前記使用限界となる画像形成枚数を超えているかどうかをもって前記消耗部品の使用の可否を判定する。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記画像形成装置の販売者に関する情報を閲覧不可能な状態にする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記消耗部品の販売者に関する情報を閲覧不可能な状態にする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記画像形成装置のユーザに関する情報を閲覧不可能な状態にする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記消耗部品のユーザに関する情報を閲覧不可能な状態にする。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、前記消耗部品が使用できないとの判定結果が得られた場合には、前記ICタグの記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に使用不可であることを示すコードを書き込む。
請求項9記載の発明は、請求項1又は8記載の画像形成装置において、前記ICタグの記憶領域に前記使用不可であることを示すコードが記憶されていた場合、警告報知を実行する手段を備える。
請求項10記載の発明は、請求項1又は8記載の画像形成装置において、前記ICタグの記憶領域に前記使用不可であることを示すコードが記憶されていた場合、画像形成動作の禁止を実行する手段を備える。
請求項11記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか一記載の画像形成装置において、前記ICタグの記憶領域として用いられている不揮発性メモリに対してアクセスする。
請求項12記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか一記載の画像形成装置において、前記ICタグの記憶領域として用いられているEEPROMに対してアクセスする。
請求項13記載の発明は、電子写真方式の画像処理プロセスの実行に伴い消費される消耗品を含み、情報を書き込み自在に記憶する記憶領域を有するICタグを搭載して画像形成装置の装着部に着脱自在に装着されるユニット化された消耗部品であって、前記ICタグは、このICタグを搭載する当該消耗部品の使用の可否を判定する手段と、当該消耗部品が使用できないとの判定結果が得られた場合には、前記記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に記憶されている情報を閲覧不可能な状態にする手段と、を備える。
請求項14記載の発明は、請求項13記載の画像形成装置の消耗部品において、前記ICタグは、前記記憶領域に当該消耗部品の累積使用時間を書き込んで記憶させる手段を備え、前記判定する手段は、前記記憶領域に記憶されている前記累積使用時間を取得し、当該消耗部品の使用限界となる時間を記憶する情報テーブルを参照し、取得した前記累計使用時間が参照した前記使用限界となる時間を超えているかどうかをもって当該消耗部品の使用の可否を判定する。
請求項15記載の発明は、請求項13記載の画像形成装置の消耗部品において、前記ICタグは、前記記憶領域に当該消耗部品を使用しての累積画像形成枚数を書き込んで記憶させる手段を備え、前記判定する手段は、前記記憶領域に記憶されている前記累積画像形成枚数を取得し、当該消耗部品を使用しての使用限界となる画像形成枚数を記憶する情報テーブルを参照し、取得した前記累計画像形成枚数が参照した前記使用限界となる画像形成枚数を超えているかどうかをもって当該消耗部品の使用の可否を判定する。
請求項16記載の発明は、請求項13記載の画像形成装置の消耗部品において、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記画像形成装置の販売者に関する情報を閲覧不可能な状態にする。
請求項17記載の発明は、請求項13記載の画像形成装置の消耗部品において、前記ICタグの記憶領域に記憶されている当該消耗部品の販売者に関する情報を閲覧不可能な状態にする。
請求項18記載の発明は、請求項13記載の画像形成装置の消耗部品において、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記画像形成装置のユーザに関する情報を閲覧不可能な状態にする。
請求項19記載の発明は、請求項13記載の画像形成装置の消耗部品において、前記ICタグの記憶領域に記憶されている当該消耗部品のユーザに関する情報を閲覧不可能な状態にする。
請求項20記載の発明は、請求項13記載の画像形成装置の消耗部品において、当該消耗部品が使用できないとの判定結果が得られた場合には、前記記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に使用不可であることを示すコードを書き込む。
請求項21記載の発明は、請求項13ないし20のいずれか一記載の画像形成装置の消耗部品において、前記記憶領域として用いられている不揮発性メモリに対してアクセスする。
請求項22記載の発明は、請求項13ないし20のいずれか一記載の画像形成装置の消耗部品において、前記記憶領域として用いられているEEPROMに対してアクセスする。
請求項23記載の発明は、請求項13ないし22のいずれか一記載の画像形成装置の消耗部品は、オイルを消耗品とする定着ユニットであり、前記ICタグは断熱材により保護されている。
請求項24記載の発明は、請求項13ないし22のいずれか一記載の画像形成装置の消耗部品は、オイルを消耗品とする定着ユニットであり、前記ICタグは外部機器との通信を当該定着ユニットに対して着脱自在なドロワコネクタを介して行なう。
請求項25記載の発明は、電子写真方式の画像処理プロセスの実行に伴い消費される消耗品を含み、情報を書き込み自在に記憶する記憶領域を有するICタグを搭載して画像形成装置の装着部に着脱自在に装着されるユニット構成の消耗部品の再生方法であって、前記消耗部品の再生時には、当該消耗部品が使用できないとの判定結果に基づき前記記憶領域に書き込まれた使用不可であることを示すコードを消去するようにした。
請求項1,13記載の発明によれば、使用できなくなった消耗部品が廃棄されるに際して、その消耗部品のICタグが有する記憶領域の情報を閲覧不可能な状態とすることができ、したがって、その消耗部品からの情報漏洩を未然に防止することができる。
請求項2,14記載の発明によれば、消耗部品の使用の可否の判定を容易に行なうことができる。
請求項3,15記載の発明によれば、消耗部品の使用の可否の判定を容易に行なうことができる。
請求項4,16記載の発明によれば、画像形成装置の販売者に関する情報について、その情報漏洩を未然に防止することができる。
請求項5,17記載の発明によれば、消耗部品の販売者に関する情報について、その情報漏洩を未然に防止することができる。
請求項6,18記載の発明によれば、画像形成装置のユーザに関する情報について、その情報漏洩を未然に防止することができる。
請求項7,19記載の発明によれば、消耗部品のユーザに関する情報について、その情報漏洩を未然に防止することができる。
請求項8,20記載の発明によれば、使用できなくなった消耗部品については、この消耗品が使用不可であることをICタグの記憶領域にデータとして持たせることができる。
請求項9記載の発明によれば、消耗品が使用できないものである場合、ユーザに警告報知することができる。
請求項10記載の発明によれば、消耗品が使用できないものである場合、画像形成動作を禁止することができる。
請求項11,21記載の発明によれば、不揮発性メモリであるICタグの記憶領域に容易にアクセスすることができる。
請求項12,22記載の発明によれば、EEPROMであるICタグの記憶領域に容易にアクセスすることができる。
請求項23記載の発明によれば、消耗部品が定着ユニットの場合、ICタグを熱から保護することができる。
請求項24記載の発明によれば、消耗部品が定着ユニットの場合、ICタグに対する通信を簡単な構造で確実に行なわせることができる。
請求項25記載の発明によれば、消耗部品の再生時には、記憶領域に書き込まれた使用不可であることを示すコードを消去するようにしたので、適正な再生に供することができる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図12に基づいて説明する。本実施の形態は、フルカラーの画像形成動作を実行する複合機(Multi Function Peripheral)への適用例である。
図1は、画像形成装置の画像処理プロセス部を示す縦断側面図である。本実施の形態の画像形成装置は、図1に示すように、4連ドラムのタンデム作像方式を採用している。図1に示す画像処理プロセス部101は、4つの感光体102を有し、これらの感光体102の周囲に、帯電装置103、画像書込装置104、現像装置105、転写装置106、及びクリーニング装置107を配設している。これらの各部のうち、帯電装置103、現像装置105、及びクリーニング装置107は、個々の感光体102に1対1の関係で設けられている。
図2は、ユニット化された消耗部品の一例を示す縦断側面図である。画像処理プロセス部101を構成する帯電装置103、現像装置105、及びクリーニング装置107は、それぞれ対応する単一の感光体102と共に、プロセスユニット108としてユニット化されている。したがって、プロセスユニット108は、各感光体102に対応させて、4つ設けられている。
これに対して、画像書込装置104は、単一のポリゴンミラー109を用いて4つの感光体102の個々独立的にレーザ光を照射できるように単一のユニットとして構成されている。また、転写装置106は、転写材としての転写紙Pを各感光体102に案内する搬送ベルト110を有している。プロセスユニット108は、用紙搬送順に、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の順に配置されている。
このような画像処理プロセス部101における電子写真プロセスとしては、帯電装置103で感光体102を一様に帯電し、画像書込装置104は、一様帯電された感光体102に画像信号に応じたレーザ光を照射する。これにより、感光体102に静電潜像が形成される。感光体102に形成された静電潜像は、現像装置105によって現像されてトナー像となり、このトナー像が転写装置106によって転写紙Pに転写される。この際、搬送ベルト110の上を案内搬送される転写紙Pには、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の順にトナー像が転写される。転写紙Pに転写されたフルカラーのトナー像は、図示しない定着装置によって加圧加熱され、転写紙Pに強固に定着される。これによって、転写紙Pにフルカラー画像が形成される。
クリーニング装置107は、クリーニングブラシ107aと除電ブレード107bとを有する。クリーニングブラシ107aは、トナー像を転写紙Pに転写した後の感光体102に残留するトナーを除去する。除電ブレード107bは、残留トナー除去後の感光体102の表面を除電し、後続する電子写真プロセスに備えさせる。
本実施の形態では、プロセスユニット108は、感光体102、帯電装置103、現像装置105、及びクリーニング装置107という消耗品を有する消耗部品となっている。このようなプロセスユニット108は、画像形成装置に設けられた図示しない装着部に着脱衣自在に装着されている。
図3は、ユニット化された消耗部品の別の一例を示す縦断側面図である。図3に示す一例では、感光体102、帯電装置103、現像装置105、及びクリーニング装置107は、プロセスユニット108としてユニット化されていない。感光体102と帯電装置103とクリーニング装置107とは、感光体ユニット111としてユニット化され、現像装置105は現像ユニット112としてユニット化されている。このように、ユニットは、現像ユニット112に見られるように、複数の消耗品をユニット化する必要がない。
図3に示す一例では、感光体ユニット111は、感光体102、帯電装置103、及びクリーニング装置107という消耗品を有する消耗部品となっている。また、現像ユニット112は、現像装置105という消耗品を有する消耗部品となっている。これらの感光体ユニット111及び現像ユニット112は、画像形成装置に設けられた図示しない装着部に着脱衣自在に装着されている。
図4は、ユニット化された消耗部品である現像ユニット112の一例を示す斜視図である。図2に例示するプロセスユニット108、図3に例示する感光体ユニット111及び現像ユニット112には、ICタグ201が搭載されている。図4は、現像ユニット112に搭載されたICタグ201の外観構成を示している。図示しないが、図2に例示するプロセスユニット108、図3に例示する感光体ユニット111も、図4に示すICタグ201と同様のICタグ201を搭載している。ICタグ201としては、不揮発性メモリボード、ICチップを搭載した接触型のプリント基板、非接触型ICチップを搭載したプリント基板、非接触型ICカード等、各種のものを用いることが可能である。
図5は、消耗部品に搭載されたICタグ201のブロック図である。本実施の形態のICタグ201は、非接触型のものであり、画像形成装置側と無線による通信を実現させる。そのための構成として、画像形成装置とICタグ201とには、それぞれ、通信部としての非接触通信回路501、202が設けられている。画像形成装置の側では、その非接触通信回路501は、画像形成装置側のCPU502とシリアルインターフェースを介して接続され、そのCPU502と信号の送受信を行なうことができる。ICタグ201の側でも、その非接触通信回路202は、ICタグ201の側のCPU203と接続され、そのCPU203と信号の送受信を行なうことができる。
画像形成装置の側の非接触通信回路501は、送受信兼用のアンテナ503を備える。ICタグ201の側の非接触通信回路202も、送受信用のアンテナ204を備える。画像形成装置からICタグ201への無線通信に際して、画像形成装置の側の非接触通信回路501は、CPU502によって出力することが指定されたデジタル信号を伝送用のアナログ信号に変調し、変調されたアナログ信号を搬送波に乗せてアンテナ503から電磁波として出力する。ICタグ201の側の非接触通信回路202は、画像形成装置の側の非接触通信回路501がそのアンテナ503から出力したアナログ信号を、自分のアンテナ204を介して受信し、受信したアナログ信号を復調した後にパラレル信号に変換し、その後はCPU203による制御に従う。ICタグ201から画像形成装置への無線通信に際して、ICタグ201の側の非接触通信回路202は、CPU203によって出力することが指定されたデジタル信号を伝送用のアナログ信号に変調し、変調されたアナログ信号を搬送波に乗せてアンテナ204から電磁波として出力する。画像形成装置の側の非接触通信回路501は、ICタグ201の側の非接触通信回路202がそのアンテナ204から出力したアナログ信号を、自分のアンテナ503を介して受信し、受信したアナログ信号を復調した後にパラレル信号に変換し、その後はCPU502による制御に従う。
画像形成装置とICタグ201との間の通信は、最初に、画像形成装置からICタグ201に何らかのアナログ信号を送信することによって開始される。この際、画像形成装置の側のアンテナ503からICタグ201の側のアンテナ204へ電磁波が送信される。ICタグ201は、このようにして二つのアンテナ503、204の間に発生する電磁波を整流して各部に給電を行なう。このような二つのアンテナ503、204の間に発生する電磁波を整流して各部への給電動作を実現するのがICタグ201に設けられている電源205である。
ICタグ201は、システム制御ロジック206、ROM207、RAM208、EEPROM209、及びE−EEPROM210を備える。前述した非接触通信回路202と共に、それらのシステム制御ロジック206、ROM207、RAM208、EEPROM209、及びE−EEPROM210は、システムバス211を介してCPU203に接続されている。システムバス211は、アドレスバス(Address Bus)、データバス(Data Bus)、制御バス(Control Bus)、及び制御信号(Control Signal)を送信する制御線によって構成されている。これらの各部の役割について次に説明する。
CPU203は、ROM207に記録されたプログラムに従い、画像形成装置等の外部機器との間の通信を実行し、外部機器からの指令に従いEEPROM209にデータ書き込みを実行する。システム制御ロジック206は、ロジックを記録する回路であり、ICタグ201の内部を制御する。ROM207は、プログラムを記録するプログラムメモリとして機能する。RAM208は、ROM207に書き込まれたプログラムを実行するためのワークメモリとして機能する。EEPROM209は、各種のデータを書き換え自在に記憶する。EEPROM209が記憶する各種の情報については、後述する。E−EEPROM210は、EEPROM209へ書き込む専用命令を記憶する。
EEPROM209は、別の実施の形態として、不揮発性メモリであっても良い。不揮発性メモリは、例えば、SRAMをリチウム電池等でバックアップして内部データを保持できるようにしたものである。
EEPROM209が記憶する各種の情報としては、例えば、ICタグ201が付されたプロセスユニット108が使用される画像形成装置の制御に必要な情報、プロセスユニット108及びこれが使用される画像形成装置の販売者に関する情報、プロセスユニット108及びこれが使用される画像形成装置の販売者を支援する情報、プロセスユニット108及びこれが使用される画像形成装置のユーザに関する情報、プロセスユニット108及びこれが使用される画像形成装置のユーザを支援する情報、プロセスユニット108の使用時間に関する情報、プロセスユニット108を用いた画像形成枚数に関する情報等である。これらの情報中で規定されるプロセスユニット108は、図3に示すように、感光体ユニット111と現像ユニット112とに分けて使用される場合、感光体ユニット111又は現像ユニット112となる。このような各種の情報は、例えば次の通りである。
[プロセスユニット108が使用される画像形成装置の制御に必要な情報]
・ICタグ201が付されたプロセスユニット108が使用される画像形成装置の露光量、帯電量、現像バイアスなどの作像条件
[プロセスユニット108及びこれが使用される画像形成装置の販売者、ユーザに関する情報]
・プロセスユニット108の販売者に関する情報(販売店の名称、連絡先、販売日、販売価格等)
・プロセスユニット108が使用される画像形成装置の販売者に関する情報(販売店の名称、連絡先、販売日、販売価格等)
・プロセスユニット108のユーザを特定する情報(ユーザの名称、連絡先等)
・プロセスユニット108が使用される画像形成装置のユーザを特定する情報(ユーザの名称、連絡先等)
[プロセスユニット108及びこれが使用される画像形成装置の販売者、ユーザを支援する情報]
・プロセスユニット108のカートリッジロット番号、製造年月日、種類、保存期間
・プロセスユニット108のID番号、使用開始年月日、コピー枚数、リサイクル回数、リサイクル回数の上限
・プロセスユニット108が有する消耗品について、交換時期、トナーロット番号、製造年月日、充填量、充填時期、種類、保存期間、リサイクル回数、リサイクル回数の上限
・トナーセンサ異常、帯電異常等のユニット異常
[プロセスユニット108の使用時間に関する情報]
・プロセスユニット108の累計使用時間
・プロセスユニット108の使用限界となる時間
[プロセスユニット108を用いた画像形成枚数に関する情報]
・プロセスユニット108を用いた累計画像形成枚数
・プロセスユニット108を使用しての使用限界となる画像形成枚数
ここで、ICタグ201のEEPROM209は、情報テーブル212を備えている。情報テーブル212は、記憶領域として、使用時間記憶部212a、使用可能時間記憶部212b、累積コピー枚数記憶部212c、及び使用可能コピー枚数記憶部212dを有している。
使用時間記憶部212aは、前述したプロセスユニット108の累計使用時間を記憶する。この情報は、プロセスユニット108を使用する画像形成装置から非接触通信回路501、202を介して送信されたデータに基づいて記憶される。
使用可能時間記憶部212bは、プロセスユニット108の使用限界となる時間を記憶する。この時間は、プロセスユニット108が消耗品として有している感光体102の使用限界時間、現像装置105が保有するトナーが消費され尽くす時間等を参照して決定される。使用限界となる時間が、消耗品毎に複数ある場合には、最も短い時間を選択することが望ましい。このような使用可能時間記憶部212bには、ICタグ201が付されるプロセスユニット108の出荷に先立って予め情報が記憶されている。
累積コピー枚数記憶部212cは、前述したプロセスユニット108を使用した画像形成装置での累積画像形成(コピー)枚数を記憶する。この情報は、プロセスユニット108を使用する画像形成装置から非接触通信回路501、202を介して送信されたデータに基づいて記憶される。
使用可能コピー枚数記憶部212dは、プロセスユニット108を使用する画像形成装置で画像形成動作、例えばコピー動作が実行される場合、そのプロセスユニット108の使用限界となる画像形成(コピー)枚数を記憶する。この画像形成(コピー)は、プロセスユニット108が消耗品として有している感光体102が使用限界となる画像形成(コピー)枚数、現像装置105が保有するトナーが消費され尽くす画像形成(コピー)枚数等を参照して決定される。使用限界となる画像形成(コピー)枚数が、消耗品毎に複数ある場合には、最も少ない画像形成(コピー)枚数を選択することが望ましい。このような使用可能コピー枚数記憶部212dには、ICタグ201が付されるプロセスユニット108の出荷に先立って予め情報が記憶されている。
以上説明したICタグ201は、画像形成装置に装着されるM(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4つのプロセスユニット108の全てに搭載されている。そこで、画像形成装置側でも、それらの4つのプロセスユニット108に搭載された4つのICタグ201に対応させ、個々のICタグ201とデータ通信を実行できるよう、4回路の非接触通信回路501が設けられている。
このような画像形成装置とICタグ201との間の無線通信に関する別の実施の形態を図6に示す。図6は、画像形成装置とICタグ201との間の通信状態を例示する模式図である。別の実施の形態としては、図6に示すように、画像形成装置側の非接触通信回路501は1個だけにし、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4つのプロセスユニット108にそれぞれ搭載されたそれぞれのICタグ201にアドレスを付与し、画像形成装置側の非接触通信回路501からはアドレス指定で無線通信を実行するようにしても良い。
図7は、画像形成装置のブロック図である。画像形成装置は、そのシステム構成として、画像形成装置の全体制御を行うシステムコントローラ504を有する。システムコントローラ504には、操作部制御ボード505、画像データを記憶するHDD506、LANインターフェースボード507、汎用PICバス508によってシステムコントローラ504に接続されたFAXコントローユニット509、エンジン制御ボード510、エンジン制御ボード510に接続されてI/Oを制御するI/O制御ボード511、コピー原稿(画像)を読み込むスキャナボード(SBU)512、及び、画像データを感光体102の表面上に書き込むレーザダイオード制御ボード(LDB:Laser Diode control Board)513等が接続されている。
スキャナボード512は、原稿に対して照明光源の光走査を行い、カラーCCD514に原稿像を結像する。原稿像、すなわち原稿に対する光照射の反射光をカラーCCD514で光電変換してR、G、B画像信号を生成する。
図7に示すカラーCCD514は、3ラインのカラーCCDであり、EVENch/ODDchのR、G、B画像信号を生成し、各色対応のアナログASIC515に入力する。スキャナボード512に設けられているタイミング発生回路/制御回路516は、アナログASIC515の駆動タイミングを発生する回路である。カラーCCD514の出力は、アナログASIC515が内蔵する図示しないサンプルホールド回路によりサンプルホールドされ、その後、A/D変換されてR、G、Bの画像データに変換される。この際、シェーディング補正もなされる。そして、これらの処理がなされた後の画像データの出力は、出力I/F(インターフェース)517を介して出力され、エンジン制御ボード510の画像データ処理器IPP(Image Processing Processor;以下、単にIPPという)5178に送出される。
IPP518は、画像処理を行なうプログラマブルな演算処理回路である。このIPP518は、受信した画像データに対して、分離生成処理(画像が文字領域か写真領域かの判定:像域分離)、地肌除去処理、スキャナガンマ変換処理、フィルタ処理、色補正処理、変倍処理、画像加工処理、プリンタガンマ変換処理、及び、階調処理を行なう。スキャナボード512からIPP518に転送された画像データは、IPP518にて光学系及びデジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナ系の信号劣化)を補正され、システムコントローラ504のフレームメモリ519に書き込まれる。
システムコントローラ504には、前述したフレームメモリ519の他、CPU520、システムコントローラ504の制御用プログラムが書き込まれたROM521、制御用プログラムの実行時にワークエリアとして利用されるSRAM522、図示しないリチウム電池を内蔵してSRAM522のバックアップ機能及び時計機能を内蔵したNV−RAM523、システムコントローラ504におけるシステバス制御、フレームメモリ制御、FIFO等のCPU周辺制御等に際して使用されるASIC524、及びワークメモリ525等が搭載されている。NV―RAM523に内蔵された時計は、内部に搭載されたクリスタルの基準クロック32,768Hzをカウントし、日時を発生させている。CPU520は、操作部制御ボード505によって制御される図示しない操作部から入力された日時をNV−RAM523の内部レジスタ(図示せず)に設定する。
以上説明したシステムコントローラ504は、スキャナアプリケーション、ファクシミリアプリケーション、プリンタアプリケーション、及びコピーアプリケーション等の複数アプリケーション機能を有し、システム全体の制御を行う。その一例として、システムコントローラ504は、操作部制御ボード505の入力を解読してシステム設定し、その状態内容を操作部制御ボード505に制御される図示しないLCD等の表示部に表示する。操作部制御ボード505は、CPU526、ROM527、RAM528、図示しないLCD等の表示分及びキー入力を制御するASIC(LCDC)529を搭載する。ROM527は、操作部制御ボード505の入力読込みと表示出力とを制御するための制御プログラムが書き込まれている。RAM528は、制御プログラムの実行時等にワークエリアとして使用される。
システムコントローラ504のワークメモリ525から出力されたK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色の書き込み信号は、レーザダイオード制御ボード513のK(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各LD書込回路530に入力される。これらのLD書込回路530は、LD電流制御(変調制御)を実行し、図示しないレーザダイオードを駆動する。
エンジン制御ボード510は、主に、画像形成装置の作像作成制御を行なう。このようなエンジン制御ボード510は、画像処理を行う前述したIPP518、CPU531、コピー動作及びプリントアウト動作を制御するため必要なプログラムを内蔵するROM532、その制御の実行に際してワークエリアを提供するSRAM533、及びNV―RAM534を搭載している。エンジン制御ボード510は、更に、I/OASIC535も搭載する。このI/OASIC535は、I/O(カウンタ、ファン、ソレノイド、モータ等)を制御するASICである。
このようなエンジン制御ボード510には、I/O制御ボード511が同期シリアルインターフェース接続されている。I/O制御ボード511は、CPU536、二つのI/OASIC537及び538、インターフェース回路539を搭載しており、画像形成装置に設けられている各種のソレノイド540、クラッチ541、モータ542、高圧電源543、不揮発性メモリ544、非接触通信回路501を制御する。このようなI/O制御ボード511には、画像形成装置のドアスイッチ545も接続されている。一例として、画像形成装置のドアが開けられるとドアスイッチ545がオープンになり、ドアが開けられたと認識される。この場合、プロセスユニット108が入れ替えられた可能性がある。そこで、例えばI/O制御ボード511のCPU356の処理によって、プロセスユニット108が入れ替えられたかどうか確認される。確認結果は、エンジン制御ボード510に送信される。
I/O制御ボード511のインターフェース回路539は、プロセスユニット108に搭載されたICタグ201とのインターフェース回路である。このインターフェース回路539は、非接触通信回路501と非同期のシリアルインターフェースによって通信を実行する。これにより、非接触通信回路501は、図5及び図6を参照して説明したように、ICタグ201との間で無線による通信を実行する。
PSU547は、画像形成装置の各部に電力を供給するためのユニットである。メインスイッチ548により、商用電源が供給される。I/O制御ボード511は、メインスイッチ548が投入された場合にも、プロセスユニット108が入れ替えられたかどうか確認する。
図8は、ICタグ201における処理の流れを示すフローチャートである。図8の処理を説明するに先立ち、画像形成装置での時間管理処理及び画像形成(コピー)管理処理について説明する。
画像形成装置では、システムコントローラ504のCPU520が、ある単位時間毎に時間カウント信号を発生させる。時間カウント信号を発生させるタイミングは、NV―RAM523に内蔵された時計に従い決められる。ある単位というのは、一日単位でも、1時間単位でも、あるいはその他の単位でも良い。本実施の形態では、1時間をある時間単位としている。画像形成装置は、I/O制御ボード511のCPU536によって、時間カウント信号をICタグ201に無線送信する。
画像形成装置では、エンジン制御ボード510のCPU531が、画像形成(コピー)枚数の管理をしている。画像形成装置は、I/O制御ボード511のCPU536によって、検出した画像形成(コピー)枚数をコピー枚数信号としてICタグ201に無線送信する。
画像形成装置では、更に、ICタグ201とのデータ送受信によって、そのICタグ201が搭載されたプロセスユニット108の使用可否について管理している。画像形成装置は、そのICタグ201が搭載されたプロセスユニット108が使用できないものとなっていると判断した場合には、そのICタグ201のEEPROM209に記録されている各種の機密情報を閲覧不可能な状態にする信号である機密情報消去信号と使用不可コードとを無線送信し、そのICタグ201を搭載するプロセスユニット108が使用できないものとなっていることを示す使用不可フラグを無線送信する。この処理の詳細については、図9及び図10に基づいて後に詳しく述べる。
以上説明した画像形成装置での時間管理処理、画像形成(コピー)管理処理、及びプロセスユニット108の使用可否管理処理を前提として、図8に示すICタグ201での処理について説明する。
ICタグのCPU203は、画像形成装置から時間カウント信号が無線送信されたかどうかを判定する(ステップS101)。時間カウント信号の受信を認識すると(ステップS101のY)、情報テーブル212の使用時間記憶部212aの図示しない時間カウンタに「1」を加算する(ステップS102)。その後、処理を終了する。
画像形成装置から時間カウント信号が無線送信されないと判定された場合には(ステップS101のN)、画像形成装置からコピー枚数信号が無線送信されたかどうかを判定する(ステップS103)。コピー枚数信号の受信を認識すると(ステップS103のY)、情報テーブル212の累積コピー枚数記憶部212cの図示しないコピー枚数累積カウンタに受信したコピー枚数を加算する(ステップS104)。その後、処理を終了する。
画像形成装置からコピー枚数信号が無線送信されないと判定された場合には(ステップS103のN)、画像形成装置から機密情報消去信号が無線送信されたかどうか判定する(ステップS105)。機密情報消去信号の受信を認識すると(ステップS105のY)、EEPROM209に記憶されている機密情報を消去する(ステップS106)。その後、処理を終了する。
ここで、機密情報の消去は、機密情報を全く消去してしまうか、FFH等の意味がないコードを上書きすることによって、容易に実行される。いずれの手法を採用するかは、本実施の形態ではEEPROM209が用いられている機密情報が記憶されている媒体の物理的性質や技術的性質等に応じて、適宜決定すれば良い。
画像形成装置から機密情報が無線送信されないと判定された場合には(ステップS105のN)、画像形成装置から使用不可コードが無線送信されたかどうか判定する(ステップS107)。使用不可コードの受信を認識すると(ステップS107のY)、EEPROM209に使用不可コードを記録する(ステップS108)。その後、処理を終了する。
画像形成装置から使用不可コードが無線送信されないと判定された場合には(ステップS107のN)、画像形成装置から使用不可フラグが無線送信されたかどうか判定する(ステップS109)。使用不可フラグの受信を認識すると(ステップS109のY)、EEPROM209に使用不可フラグをセットする(ステップS110)。その後、処理を終了する。
画像形成装置から使用不可フラグが無線送信されないと判定された場合には(ステップS109のN)、画像形成装置から使用不可フラグリセット信号が無線送信されたかどうか判定する(ステップS111)。使用不可フラグリセット信号の受信を認識すると(ステップS111のY)、EEPROM209にセットされている使用不可フラグをリセットする(ステップS112)。その後、処理を終了する。
以上説明したように、ICタグ201が搭載されている消耗部品であるプロセスユニット208がもはや使用できないものとなっている場合には、そのICタグ201のEEPROM209に記憶されている機密情報はもはや閲覧不可能な状態にされる。EEPROM209に記憶されている機密情報を閲覧不可能な状態にするには、一例として、その機密情報を消去するか(ステップS106)、あるいは、その機密情報の読み出しを禁止する使用不可コードをEEPROM209に記憶させる(ステップS108)。消去すべき機密情報と閲覧不可能にする機密情報との切り分けは、適宜決定される。いずれにしても、プロセスユニット208がもはや使用できないものとなっている場合には、そのICタグ201のEEPROM209に記憶されている機密情報は閲覧不可能な状態になる。これにより、機密情報の漏洩を防止し、セキュリティを維持することができる。
図9は、画像形成装置における消耗部品の使用時間チェック処理の流れを示すフローチャートである。システムコントローラ504のCPU520は、1分経過をカウントする毎に、SRAM522のワークエリアに設定される1分タイマのカウント1つインクリメントする(ステップS201)。この1分カウンタのカウント値を参照して1時間カウントしたか、つまり1時間経過したかどうかを判定する(ステップS202)。1時間経過したと判定された場合には(ステップS202のY)、I/O制御ボード511のCPU536に、ICタグ201に時間カウント信号を送信させる(ステップS203)。これにより、ICタグ201は、図8のフローチャート中のステップS101において、時間カウント信号の受信を判定し(ステップS101のY)、情報テーブル212の使用時間記憶部212aにおける図示しない時間カウンタに「1」を加算する(ステップS102)。この処理によって、使用時間記憶部212aを参照することで、ICタグ201を搭載するプロセスユニット108の累積使用時間を把握することが可能となる。
その後、システムコントローラ504のCPU520は、I/O制御ボード511のCPU536にICタグ201の情報テーブル212を参照させ、使用時間記憶部212aからは累積使用時間、使用可能時間記憶部212bからは使用可能時間、つまり使用限度となる時間をそれぞれ読み込ませる(ステップS204、ステップS205)。その後、読み込んだ累積使用時間と使用可能時間とを比較処理し、比較処理の結果、累積使用時間が使用可能時間を超えてしまった場合には(ステップS206のY)、警告を行なう(ステップS207)。これにより、画像形成装置では、ユーザに対して、ICタグ201を搭載するプロセスユニット108がもはや使用できないものであることが警告報知される。その後、ICタグ201に使用不可フラグセット信号を送信する(ステップS208)。これにより、ICタグ201は、図8のフローチャート中のステップS109において、使用不可フラグセット信号の受信を判定し(ステップS109のY)、EEPROM209に使用不可フラグをセットする(ステップS110)。
システムコントローラ504のCPU520は、ステップS202で、1時間経過したと判定されない場合には(ステップS202のN)、電源オンフラグのセットの有無を判定する(ステップS209)。電源オンフラグは、画像形成装置の電源投入時にセットされるフラグである。システムコントローラ504のCPU520は、電源オンフラグがセットされていないと判定された場合には(ステップS209のN)、処理を終了する。これに対して、電源オンフラグがセットされていると判定された場合には(ステップS209のY)、I/O制御ボード511のCPU536をもってICタグ201にアクセスさせ、ICタグ201のEEPROM209に使用不可フラグがセットされていないかどうかを確かめる(ステップS210)。使用不可フラグがセットされていないと判定された場合には(ステップS210のN)、処理を終了する。これに対して、使用不可フラグがセットされている場合には(ステップS210のY)、ICタグ201を搭載するプロセスユニット108がもはや使用できない状態になっていることを意味する。そこで、使用不可フラグがセットされていると判定された場合には(ステップS210のY)、I/O制御ボード511のCPU536に、機密情報消去信号と使用不可コードとをICタグ201に無線送信させる(ステップS211、ステップS212)。その結果、ICタグ201では、図8のフローチャート中のステップS106の機密情報消去処理と、ステップS108の使用不可コード書込処理が実行される。これにより、ICタグ201に記憶されていた機密情報を閲覧不可の状態にすることができ、セキュリティを維持することができる。
その後、システムコントローラ504のCPU520は、I/O制御ボード511のCPU536に、使用不可フラグリセット信号をICタグ201に無線送信させる(ステップS213)。これに応じて、ICタグ201では、図8のフローチャート中のステップS112の使用不可フラグリセット処理が実行される。これにより、そのICタグ201を搭載するプロセスユニット108のリユースが可能となる。この場合、そのICタグ201の機密情報が閲覧不可の状態となっているので、正しいルートでのリユースを可能としながら、海賊版の防止を図ることができる。
更に、システムコントローラ504のCPU520は、ステップS213に続く処理として、電源オンフラグをリセットする(ステップS214)。
図10は、画像形成装置における消耗部品のコピー枚数チェック処理の流れを示すフローチャートである。システムコントローラ504のCPU520は、例えば1枚の画像形成、ここでは1枚のコピー動作というジョブの終了を判定し(ステップS301)、ジョブが終了したと判定された場合には(ステップS301のY)、I/O制御ボード511のCPU536に、ICタグ201にコピー枚数信号を送信させる(ステップS302)。これにより、ICタグ201は、図8のフローチャート中のステップS103において、時間カウント信号の受信を判定し(ステップS103のY)、情報テーブル212の累積コピー枚数記憶部212cの図示しないコピー枚数カウンタにコピー枚数が加算される(ステップS104)。この処理によって、累積コピー枚数記憶部212cを参照することで、ICタグ201を搭載するプロセスユニット108の累積コピー枚数を把握することが可能となる。
その後、システムコントローラ504のCPU520は、I/O制御ボード511のCPU536に、ICタグ201のEEPROM209に設定された情報テーブル212を参照させ、累積コピー枚数記憶部212cからは累積コピー枚数、使用可能コピー枚数記憶部212dからは使用可能コピー枚数、つまり使用限度となるコピー枚数をそれぞれ読み込ませる(ステップS303、ステップS304)。その後、読み込んだ累積コピー枚数と使用可能コピー枚数とを比較処理し、比較処理の結果、累積コピー枚数が使用可能コピー枚数を超えてしまった場合には(ステップS305のY)、警告を行なう(ステップS306)。これにより、画像形成装置では、ユーザに対して、ICタグ201を搭載するプロセスユニット108がもはや使用できないものであることが警告報知される。その後、ICタグ201に使用不可フラグセット信号を送信する(ステップS307)。これにより、ICタグ201は、図8のフローチャート中のステップS109において、使用不可フラグセット信号の受信を判定し(ステップS109のY)、EEPROM209に使用不可フラグをセットする(ステップS110)。
システムコントローラ504のCPU520は、ステップS301で、ジョブの終了が判定されない場合には(ステップS301のN)、電源オンフラグのセットの有無を判定する(ステップS308)。電源オンフラグは、画像形成装置の電源投入時にセットされるフラグである。システムコントローラ504のCPU520は、電源オンフラグがセットされていないと判定された場合には(ステップS308のN)、処理を終了する。これに対して、電源オンフラグがセットされていると判定された場合には(ステップS308のY)、I/O制御ボード511のCPU536をもってICタグ201にアクセスさせ、ICタグ201のEEPROM209に使用不可フラグがセットされていないかどうかを確かめる(ステップS309)。使用不可フラグがセットされていないと判定された場合には(ステップS309のN)、処理を終了する。これに対して、使用不可フラグがセットされている場合には(ステップS309のY)、ICタグ201を搭載するプロセスユニット108がもはや使用できない状態になっていることを意味する。そこで、使用不可フラグがセットされていると判定された場合には(ステップS309のY)、I/O制御ボード511のCPU536に、機密情報消去信号と使用不可コードとをICタグ201に無線送信させる(ステップS310、ステップS311)。その結果、ICタグ201では、図8のフローチャート中のステップS106の機密情報消去処理と、ステップS108の使用不可コード書込処理が実行される。これにより、ICタグ201に記憶されていた機密情報を閲覧不可の状態にすることができ、セキュリティを維持することができる。
その後、システムコントローラ504のCPU520は、I/O制御ボード511のCPU536に、使用不可フラグリセット信号をICタグ201に無線送信させる(ステップS312)。これに応じて、ICタグ201では、図8のフローチャート中のステップS112の使用不可フラグリセット処理が実行される。これにより、そのICタグ201を搭載するプロセスユニット108のリユースが可能となる。この場合、そのICタグ201の機密情報が閲覧不可の状態となっているので、正しいルートでのリユースを可能としながら、海賊版の防止を図ることができる。
更に、システムコントローラ504のCPU520は、ステップS312に続く処理として、電源オンフラグをリセットする(ステップS313)。
図11は、画像形成装置におけるイニシャライズ処理の流れを示すフローチャートである。イニシャライズ処理は、画像形成装置の電源オン時に実行される。この時にも、プロセスユニット108が使用可能かどうかをチェックする。つまり、SRAM522等のメモリ関連のクリア及び初期設定を行ない(ステップS401)、画像形成装置のI/O関連の初期設定を行ない(ステップS402)、画像形成装置に接続された周辺機の初期設定を行なう(ステップS403)。
続いて、ICタグの記憶領域であるEEPROM209より情報を読み込み、使用不可コードが書き込まれているかどうかチェックする(ステップS404)。その結果、使用不可コードが書き込まれていないと判定された場合には(ステップS404のN)、電源オンフラグをリセットする(ステップS407)。これに対して、使用不可コードが書き込まれていたと判定された場合には(ステップS404のY)、警告を行なう(ステップS405)。これにより、ユーザに対して、ICタグ201を搭載するプロセスユニット108がもはや使用できないものであることが警告報知される。そして、警告後、図示しない操作部のコピーボタンを赤表示し、画像形成装置におけるコピー動作の実行を禁止する(ステップS406)。
図12は、画像形成装置におけるドアオープン処理の流れを示すフローチャートである。図示しない画像形成装置のドアが開閉されると、プロセスユニット108が交換される可能性がある。そこで、画像形成装置がドアオープンされた場合にも、プロセスユニット108が使用可能かどうかチェックする。まず、I/O制御ボード511のCPU536は、ドアオープンをチェックする(ステップS501)。その結果、ドアオープンが検出された場合(ステップS501のY)、例えばシステムコントローラ504のSRAM522にドアオープンフラグをセットする(ステップS502)。次に、I/O制御ボード511のCPU536にICタグ201と無線通信させ、NV−RAM523に搭載された時計の時刻をICタグの記憶領域であるEEPROM209に記憶させる(ステップS503)。その後、ICタグ201との通信を停止し(ステップS504)、ICタグ201に対する電源供給を停止する(ステップS505)。ICタグ201に対する電源供給を停止するために、例えば、I/O制御ボード511より停止信号である「1」を出力する。
次いで、ドアが閉じられた場合(ステップS501のN)、ドアオープンフラグをチェックする(ステップS506)。ドアオープンフラグがセットされていた場合は(ステップS506のY)、ドアが開閉されたことになる。この場合、ICタグ201への電源供給を開始するために、I/O制御ボード511より、供給信号である「0」を出力し、画像形成装置とICタグ201との通信を再開する(ステップS507)。そして、ICタグ201の記憶領域であるEEPROM209より情報を読み込み(ステップS508)、EEPROM209に使用不可コードが書き込まれていないかどうかチェックする(ステップS509)。その結果、使用不可コードが書き込まれていないと判定された場合には(ステップS509のN)、処理を終了する。これに対して、使用不可コードが書き込まれていたと判定された場合には(ステップS509のY)、警告を行なう(ステップS510)。これにより、ユーザに対して、ICタグ201を搭載するプロセスユニット108がもはや使用できないものであることが警告報知される。そして、警告後、図示しない操作部のコピーボタンを赤表示し、画像形成装置におけるコピー動作の実行を禁止する(ステップS511)。その後、ドアオープンフラグをクリアして処理を終了する(ステップS512)。
本発明の別の実施の一形態を図13及び図14に基づいて説明する。前述の実施の形態では、画像形成装置が備えるCPU502(システムコントローラ504のCPU520)にプロセスユニット108についての使用の可否の判定、この判定結果に基づきICタグ201のEEPROM209にアクセスして記憶されている情報を閲覧不可能な状態にさせる処理を行わせるようにしたが、本実施の形態では、プロセスユニット108自身のICタグ201が備えるCPU203にこれらの処理を行なわせるようにしたものである。
図13は、画像形成装置における消耗部品であるプロセスユニット108のICタグ201が備えるCPU203により実行される当該プロセスユニット108の使用時間による使用不可を判定しその結果により閲覧不可能な状態にする処理の流れを示すフローチャートである。まず、ICタグ201に搭載されたICチップ内のCPU203の内部タイマである1分タイマが1分をカウントしたか否かをチェックする(ステップS601)。1分をカウントした場合は、RAM208の1分カウントタイマのカウントを+1にする(ステップS602)。ここに、RAM208の情報は電源がオフされると消えるので、この時間は累積使用時間となる。このタイマが1時間をカウントすると(ステップS603のY)、ICタグ201の使用時間記憶部212aなる記憶領域に1時間を加算する(ステップS604)。この使用時間記憶部212aは不揮発性メモリ構成とされているので、電源をオフしても消えず、使用時間は順次累積加算される。
次いで、ICタグ201の使用時間記憶部212aに記憶されている累積使用時間を読み込む(ステップS605)とともに、ICタグ201の使用可能時間記憶部212bに予め格納されている使用可能時間を読み込み(ステップS606)、読み込まれたこれらの累積使用時間と使用可能時間との大小関係を比較する(ステップS607:判定する手段)。比較の結果、累積使用時間が使用可能時間を超えている場合には(ステップS607のY)、当該プロセスユニット108が使用できないと判定し、当該プロセスユニット108の使用不可フラグをセットする(ステップS608)。比較の結果、累積使用時間が使用可能時間を超えていない場合には(ステップS607のN)、そのまま終了しリターンする。
一方、内部タイマが1分をカウントしない場合においては(ステップS601のN)、画像形成装置のCPU502側からプロセスユニット108のID情報の確認信号があったか否かをチェックする(ステップS609)。このプロセスユニット108の確認信号は、プロセスユニット108の装着がされた可能性がある、ドアの開閉時、及び電源オンに、画像形成装置側がプロセスユニット108のID確認のためにICタグ201に送信する信号である。なお、この確認処理において、画像形成装置は、使用不可コードが書き込まれていた場合であれば、操作部に当該プロセスユニット108が使用できない旨の警告表示を行なわせたり、操作部のコピーボタンを赤表示としてコピーを禁止させたりするようにしてもよい。
ID情報の確認信号があった場合には(ステップS609のY)、プロセスユニット108の使用不可フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS610)。使用不可フラグがセットされている場合には(ステップS610のY)、ICタグ201のEEPROM209に記憶されている機密情報を消去する(ステップS611)。ここで、機密情報の消去は、機密情報を全く消去してしまうか、FFH等の意味がないコードを上書きすることによって、容易に実行される。いずれの手法を採用するかは、本実施の形態ではEEPROM209が用いられている機密情報が記憶されている媒体の物理的性質や技術的性質等に応じて、適宜決定すれば良い。次に、ICタグ201のEEPROM209に使用不可コードを記録する(ステップS612)。そして、プロセスユニット108の使用不可フラグをリセットして(ステップS613)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、ICタグ201が搭載されている消耗部品であるプロセスユニット208が使用時間に起因してもはや使用できないものとなっている場合には、そのICタグ201のEEPROM209に記憶されている機密情報はもはや閲覧不可能な状態にされる。EEPROM209に記憶されている機密情報を閲覧不可能な状態にするには、一例として、その機密情報を消去するか(ステップS611)、あるいは、その機密情報の読み出しを禁止する使用不可コードをEEPROM209に記憶させる(ステップS612)。消去すべき機密情報と閲覧不可能にする機密情報との切り分けは、適宜決定される。いずれにしても、プロセスユニット208がもはや使用できないものとなっている場合には、そのICタグ201のEEPROM209に記憶されている機密情報は閲覧不可能な状態になる。これにより、機密情報の漏洩を防止し、セキュリティを維持することができる。
図14は、画像形成装置における消耗部品であるプロセスユニット108のICタグ201が備えるCPU203により実行される使用枚数による使用不可を判定しその結果により閲覧不可能な状態にする処理の流れを示すフローチャートである。まず、画像形成装置側からコピー枚数信号があるか否かをチェックする(ステップS701)。コピー枚数信号がある場合には(ステップS701のY)、画像形成装置側から送信されてきたコピー枚数をICタグ201の累積コピー枚数記憶部212cに累積加算する(ステップS702)。
次いで、ICタグ201の累積コピー枚数記憶部212cに記憶されている累積コピー枚数を読み込む(ステップS703)とともに、ICタグ201の使用可能コピー枚数記憶部212dに予め格納されている使用可能コピー枚数を読み込み(ステップS704)、読み込まれたこれらの累積コピー枚数と使用可能コピー枚数との大小関係を比較する(ステップS705:判定する手段)。比較の結果、累積コピー枚数が使用可能コピー枚数を超えている場合には(ステップS705のY)、当該プロセスユニット108が使用できないと判定し、当該プロセスユニット108の使用不可フラグをセットする(ステップS706)。比較の結果、累積使用時間が使用可能時間を超えていない場合には(ステップS705のN)、そのまま終了しリターンする。
一方、コピー枚数信号でない場合においては(ステップS701のN)、画像形成装置のCPU502側からプロセスユニット108のID情報の確認信号があったか否かをチェックする(ステップS707)。このプロセスユニット108の確認信号は、図13の場合と同様、プロセスユニット108の装着がされた可能性がある、ドアの開閉時、及び電源オンに、画像形成装置側がプロセスユニット108のID確認のためにICタグ201に送信する信号である。なお、この確認処理において、画像形成装置は、使用不可コードが書き込まれていた場合であれば、操作部に当該プロセスユニット108が使用できない旨の警告表示を行なわせたり、操作部のコピーボタンを赤表示としてコピーを禁止させたりするようにしてもよい。
ID情報の確認信号があった場合には(ステップS707のY)、プロセスユニット108の使用不可フラグがセットされているか否かを判定する(ステップS708)。使用不可フラグがセットされている場合には(ステップS708のY)、ICタグ201のEEPROM209に記憶されている機密情報を消去する(ステップS709)。ここで、機密情報の消去は、機密情報を全く消去してしまうか、FFH等の意味がないコードを上書きすることによって、容易に実行される。いずれの手法を採用するかは、本実施の形態ではEEPROM209が用いられている機密情報が記憶されている媒体の物理的性質や技術的性質等に応じて、適宜決定すれば良い。次に、ICタグ201のEEPROM209に使用不可コードを記録する(ステップS710)。そして、プロセスユニット108の使用不可フラグをリセットして(ステップS711)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、ICタグ201が搭載されている消耗部品であるプロセスユニット208がコピー枚数に起因してもはや使用できないものとなっている場合には、そのICタグ201のEEPROM209に記憶されている機密情報はもはや閲覧不可能な状態にされる。EEPROM209に記憶されている機密情報を閲覧不可能な状態にするには、一例として、その機密情報を消去するか(ステップS709)、あるいは、その機密情報の読み出しを禁止する使用不可コードをEEPROM209に記憶させる(ステップS710)。消去すべき機密情報と閲覧不可能にする機密情報との切り分けは、適宜決定される。いずれにしても、プロセスユニット208がもはや使用できないものとなっている場合には、そのICタグ201のEEPROM209に記憶されている機密情報は閲覧不可能な状態になる。これにより、機密情報の漏洩を防止し、セキュリティを維持することができる。
ところで、前述の説明では、消耗部品の例として、プロセスユニット108や感光体ユニット111、現像ユニット122を例示したが、これらに限らず、画像形成装置が備える定着ユニットを消耗部品として同様に扱うことができる。
図15は、画像処理プロセス部101と定着ユニット121との位置関係を示す全体構成のレイアウト図である。画像処理プロセス部101による画像形成処理を受けてトナー像が転写された用紙は、搬送方向下流側に位置する定着ユニット121内に搬送され、加熱・加圧による定着処理を受け、その後、排紙ローラ122等による排紙処理を受けて排紙トレイ123へ排紙され、又は、両面反転ユニット124を経て排紙トレイ125あるいはフィニッシャ(図示せず)等へ排紙される。
図16は、ユニット化された消耗部品である定着ユニット121周りの構成例を示す縦断側面図である。定着ユニット121は、熱源としてのハロゲンヒータ126内蔵の加熱ローラ127と定着ローラ128との間に掛け渡した定着ベルト129と、この定着ベルト129を介して定着ローラ128に加圧接触して定着ニップ部を形成する加圧ローラ130とを主として構成されている。本実施の形態では、加圧ローラ130中にも熱源としてのハロゲンヒータ131が内蔵されている。また、加熱ローラ127、加圧ローラ130に対してはサーミスタ132,133が当接するように配設されており、これらのローラ表面温度を随時計測し、その計測結果に基づき加熱温度が一定となるように制御される。もっとも、温度制御に不具合があっても安全性が保たれるようにサーモスタット134やヒューズ135も近傍に配設されている。さらに、定着ベルト129の上方には消耗品であるオイル内蔵のオイル塗布ユニット136が設けられており、オイル塗布フェルト137、オイル塗布ローラ138を介してオイルが定着ベルト129の表面に塗布される構成とされている。このオイル塗布により、定着ベルト129からの転写紙Pの分離性が向上する。なお、定着ベルト129に対しては用紙排紙部側に位置させて分離爪139が接離自在に設けられており、定着済みの転写紙Pの分離が確実に行なわれる。また、オイル塗布ローラ138の直前にはクリーニングローラ140が定着ベルト129に接するように設けられ、ベルト表面にわずかに残るオフセットトナーをクリーニングするように構成されている。
ここに、消耗品であるオイルは、転写紙Pの使用枚数(定着枚数)に従って減るため、完全に無くなった場合には、定着ユニット121を消耗部品として交換する必要がある。他の部品の寿命が長ければオイル塗布ユニット136のみを交換してもよいが、本実施の形態では、定着ユニット121全体を交換する構成としている。このため、定着ユニット121は、ガイドレール(図示せず)等にガイドされて、画像形成装置本体に対して矢印ASで示す方向に移動させることにより着脱自在とされている。装置本体に対するセット時には、装置本体に設置されたコネクタ141と接続されるいわゆるドロワコネクタ142を有し、ハロゲンヒータ126,131等への給電が可能とされている。
さらに、この定着ユニット121の場合も、プロセスユニット108や感光体ユニット111、現像ユニット122の場合と同様に、ICタグ201が搭載されている。このICタグ201は、定着ユニット121のユニット筐体143の下部の最も外側に配置され、さらに、セラミックスなどの熱伝導率が小さい材質で構成された断熱材としての断熱壁144によって加圧ローラ130が設けられた空間とは遮断されている。これにより、ICタグ201への熱的影響が極力小さくなるように構成されている。また、ICタグ201は、通信ハーネス、ドロワコネクタ142等を介して画像形成装置本体側の制御基板(図示せず)と接続され、情報の読み書きあるいは消去が行われる。
図17は、使用不可となったプロセスユニット108(感光体ユニット111、現像ユニット122、定着ユニット121等でも同様)を再生する時に、ICタグ201に搭載されたEEPROM209に再生情報を記憶させたり、プロセスユニット108を再生するための情報をEEPROM209から読み出したりするためのシステム構成例を示す結線図である。パソコン601とICタグ読み書き装置602とはUSB603により接続されている。さらに、ICタグ読み書き装置602はI2Cバス604のコネクタ605によってICタグ読み書き用ボード606と接続されている。ICタグ読み書き用ボード606には、ICタグ201を着脱するためのソケット607が実装されている。ICタグ201はプリント基板608上にICチップを実装することにより構成されており、プリント基板608をソケット607に装着することによりICタグ201はICタグ読み書き用ボード606上で接続状態となる。
このようなICタグ読み書き用ボード606は、プロセスユニット108からICタグ201を取り外し、当該ICタグ読み書き用ボード606上に装着してパソコン601による操作の下にICタグ読み書き装置602により再生情報を書き込んだ後、ICタグ201を取り外して再びプロセスユニット108に取り付けて再使用する場合に利用される。即ち、ICタグ読み書き装置602は、パソコン601から送信された再生情報(プロセスユニット108を再生した時の交換部品情報、再生年月日、リサイクル回数、トナーを再充填した場合には、トナーの充填量、充填日、有効期間、カラートナーの場合はカラーID等)をICタグ201に実装されたICチップ内のCPU203にI2Cバス604を通じて送信したり、又は、プロセスユニット108を再生するための情報、異常履歴と故障履歴、交換部品情報等を読み出したりする。何れにしても、一旦、使用不可となったプロセスユニット108のICタグ201には前述したように使用不可コードが書き込まれているので、このような再生時には、再生動作に先立ち、ICタグ201に書き込まれた使用不可コードを消去してから、上述したような再生情報を書き込むこととなる。
なお、消耗部品がプロセスユニット108の場合であれば、ICタグ用ソケット621を備えるので、このICタグ用ソケット621に直接I2Cバス604のコネクタ605を接続することで、ICタグ読み書き装置602により再生情報を書き込んだり、再生情報を読み出したりすることができる。
一方、別例では、ICタグ読み書き装置602とは別個に、ICタグ201に対して非接触方式で情報を読み出したり情報を書き込んだりするハンディ型のリーダライタ610が設けられ、USB611によりパソコン601に接続されている。即ち、このリーダライタ610は、非接触型のICタグ201が搭載されたプロセスユニット108の再生時に、パソコン601からの指示により、ICタグ201に再生情報を記憶させたり、プロセスユニット108を再生するための情報をEEPROM209から読み出したりするための装置である。この場合の処理も、ICタグ読み書き装置602の場合と同様である。
本発明の実施の一形態として、画像形成装置の画像処理プロセス部を示す縦断側面図である。 ユニット化された消耗部品の一例を示す縦断側面図である。 ユニット化された消耗部品の別の一例を示す縦断側面図である。 ユニット化された消耗部品である現像ユニットの一例を示す斜視図である。 消耗部品に搭載されたICタグのブロック図である。 画像形成装置とICタグとの間の通信状態を例示する模式図である。 画像形成装置のブロック図である。 ICタグにおける処理の流れを示すフローチャートである。 画像形成装置における消耗部品の使用時間チェック処理の流れを示すフローチャートである。 画像形成装置における消耗部品のコピー枚数チェック処理の流れを示すフローチャートである。 画像形成装置におけるイニシャライズ処理の流れを示すフローチャートである。 画像形成装置におけるドアオープン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の別の実施の一形態として、ICタグにおける消耗部品の使用時間チェック処理の流れを示すフローチャートである。 ICタグにおける消耗部品のコピー枚数チェック処理の流れを示すフローチャートである。 画像処理プロセス部と定着ユニットとの位置関係を示す全体構成のレイアウト図である。 ユニット化された消耗部品である定着ユニット121周りの構成例を示す縦断側面図である。 再生情報の読み書きのためのシステム構成例を示す結線図である。
符号の説明
108、111、112、121 消耗部品(プロセスユニット、感光体ユニット、現像ユニット、定着ユニット)
102、103、105、107 消耗品(感光体、帯電装置、現像装置、クリーニング装置)
201 ICタグ
209 記憶領域、EEPROM
212 情報テーブル
501 通信部(非接触通信回路)

Claims (25)

  1. 電子写真方式の画像処理プロセスを実行して画像形成を行なう画像形成装置において、
    前記画像処理プロセスの実行に伴い消費される消耗品を含み、情報を書き込み自在に記憶する記憶領域を有して外部機器と通信可能なICタグを搭載した消耗部品を着脱自在に装着させる装着部と、
    前記装着部に装着された前記消耗部品が搭載する前記ICタグと通信を実行する通信部と、
    通信によって前記ICタグから取得した情報に基づいて、当該ICタグを搭載する前記消耗部品の使用の可否を判定する手段と、
    前記消耗部品が使用できないとの判定結果が得られた場合には、当該消耗部品が搭載する前記ICタグの記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に記憶されている情報を閲覧不可能な状態にする手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記装着部に装着された前記消耗部品が搭載する前記ICタグの前記記憶領域に、当該消耗部品の累積使用時間を書き込んで記憶させる手段を備え、
    前記判定する手段は、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記累積使用時間を取得し、前記消耗部品の使用限界となる時間を記憶する情報テーブルを参照し、取得した前記累計使用時間が参照した前記使用限界となる時間を超えているかどうかをもって前記消耗部品の使用の可否を判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記装着部に装着された前記消耗部品が搭載する前記ICタグの前記記憶領域に、当該消耗部品を使用しての累積画像形成枚数を書き込んで記憶させる手段を備え、
    前記判定する手段は、前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記累積画像形成枚数を取得し、前記消耗部品を使用しての使用限界となる画像形成枚数を記憶する情報テーブルを参照し、取得した前記累計画像形成枚数が参照した前記使用限界となる画像形成枚数を超えているかどうかをもって前記消耗部品の使用の可否を判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記画像形成装置の販売者に関する情報を閲覧不可能な状態にすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記消耗部品の販売者に関する情報を閲覧不可能な状態にする特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記画像形成装置のユーザに関する情報を閲覧不可能な状態にすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記消耗部品のユーザに関する情報を閲覧不可能な状態にすることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 前記消耗部品が使用できないとの判定結果が得られた場合には、前記ICタグの記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に使用不可であることを示すコードを書き込むことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 前記ICタグの記憶領域に前記使用不可であることを示すコードが記憶されていた場合、警告報知を実行する手段を備えることを特徴とする請求項1又は8記載の画像形成装置。
  10. 前記ICタグの記憶領域に前記使用不可であることを示すコードが記憶されていた場合、画像形成動作の禁止を実行する手段を備えることを特徴とする請求項1又は8記載の画像形成装置。
  11. 前記ICタグの記憶領域として用いられている不揮発性メモリに対してアクセスすることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一記載の画像形成装置。
  12. 前記ICタグの記憶領域として用いられているEEPROMに対してアクセスすることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一記載の画像形成装置。
  13. 電子写真方式の画像処理プロセスの実行に伴い消費される消耗品を含み、情報を書き込み自在に記憶する記憶領域を有するICタグを搭載して画像形成装置の装着部に着脱自在に装着されるユニット化された消耗部品であって、
    前記ICタグは、
    このICタグを搭載する当該消耗部品の使用の可否を判定する手段と、
    当該消耗部品が使用できないとの判定結果が得られた場合には、前記記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に記憶されている情報を閲覧不可能な状態にする手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置の消耗部品。
  14. 前記ICタグは、前記記憶領域に当該消耗部品の累積使用時間を書き込んで記憶させる手段を備え、
    前記判定する手段は、前記記憶領域に記憶されている前記累積使用時間を取得し、当該消耗部品の使用限界となる時間を記憶する情報テーブルを参照し、取得した前記累計使用時間が参照した前記使用限界となる時間を超えているかどうかをもって当該消耗部品の使用の可否を判定することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の消耗部品。
  15. 前記ICタグは、前記記憶領域に当該消耗部品を使用しての累積画像形成枚数を書き込んで記憶させる手段を備え、
    前記判定する手段は、前記記憶領域に記憶されている前記累積画像形成枚数を取得し、当該消耗部品を使用しての使用限界となる画像形成枚数を記憶する情報テーブルを参照し、取得した前記累計画像形成枚数が参照した前記使用限界となる画像形成枚数を超えているかどうかをもって当該消耗部品の使用の可否を判定することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の消耗部品。
  16. 前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記画像形成装置の販売者に関する情報を閲覧不可能な状態にすることを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の消耗部品。
  17. 前記ICタグの記憶領域に記憶されている当該消耗部品の販売者に関する情報を閲覧不可能な状態にすることを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の消耗部品。
  18. 前記ICタグの記憶領域に記憶されている前記画像形成装置のユーザに関する情報を閲覧不可能な状態にすることを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の消耗部品。
  19. 前記ICタグの記憶領域に記憶されている当該消耗部品のユーザに関する情報を閲覧不可能な状態にすることを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の消耗部品。
  20. 当該消耗部品が使用できないとの判定結果が得られた場合には、前記記憶領域にアクセスし、当該記憶領域に使用不可であることを示すコードを書き込むことを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の消耗部品。
  21. 前記記憶領域として用いられている不揮発性メモリに対してアクセスすることを特徴とする請求項13ないし20のいずれか一記載の画像形成装置の消耗部品。
  22. 前記記憶領域として用いられているEEPROMに対してアクセスすることを特徴とする請求項13ないし20のいずれか一記載の画像形成装置の消耗部品。
  23. 請求項13ないし22のいずれか一記載の画像形成装置の消耗部品は、オイルを消耗品とする定着ユニットであり、前記ICタグは断熱材により保護されていることを特徴とする定着ユニット。
  24. 請求項13ないし22のいずれか一記載の画像形成装置の消耗部品は、オイルを消耗品とする定着ユニットであり、前記ICタグは外部機器との通信を当該定着ユニットに対して着脱自在なドロワコネクタを介して行なうことを特徴とする定着ユニット。
  25. 電子写真方式の画像処理プロセスの実行に伴い消費される消耗品を含み、情報を書き込み自在に記憶する記憶領域を有するICタグを搭載して画像形成装置の装着部に着脱自在に装着されるユニット構成の消耗部品の再生方法であって、
    前記消耗部品の再生時には、当該消耗部品が使用できないとの判定結果に基づき前記記憶領域に書き込まれた使用不可であることを示すコードを消去するようにしたことを特徴とする画像形成装置の消耗部品の再生方法。
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