JP3474423B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JP3474423B2
JP3474423B2 JP03114398A JP3114398A JP3474423B2 JP 3474423 B2 JP3474423 B2 JP 3474423B2 JP 03114398 A JP03114398 A JP 03114398A JP 3114398 A JP3114398 A JP 3114398A JP 3474423 B2 JP3474423 B2 JP 3474423B2
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雄一郎 武居
哲 小川
均 長濱
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、着脱自在にされた単
一又は複数のユニットが有する制御情報に基づいて制御
動作を実行する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】着脱自在に備えた単一又は複数のユニッ
トに固有の制御情報に基づいて制御動作を実行する制御
装置として、電子写真法による画像形成プロセスを行う
プロセス部の全部又は一部を着脱自在にした画像形成装
置がある。この画像形成装置では、予め使用寿命が定め
られている現像装置や感光体ドラムを一体的に構成した
プロセスユニット、又は、画像形成プロセスにおいて消
耗される現像剤を収納した現像剤カートリッジを着脱自
在に備え、これらユニットの使用回数やカートリッジに
収納されている現像剤の種別等の制御情報に基づいて、
画像形成プロセスにおける現像バイアス電圧等のプロセ
ス条件を制御するようにしている。
【0003】したがって、画像形成装置においてプロセ
ス条件を適正に設定するためには、装置に装着されてい
るプロセスユニットや現像剤カートリッジが有する制御
情報を認識する必要があるが、これらの制御情報をオペ
レータが設定入力することとすると、設定入力操作が煩
雑になるだけでなく、設定内容と異なる制御情報を有す
るプロセスユニットや現像剤カートリッジが装着される
ことによる制御不良を生じる場合がある。
【0004】そこで、特開平4−62564号公報に
は、画像形成装置に対して着脱可能にされたトナーカー
トリッジに、画像形成装置の動作状態を設定指示する指
示手段を設け、この指示手段の情報の判別結果に基づい
て画像形成装置の動作状態を設定するようにした構成が
開示されている。
【0005】この構成により、トナーカートリッジに収
納されたトナーの種類等の制御情報を装置に装着された
トナーカートリッジ自体から設定することができ、制御
情報の設定入力操作を不要にすることができるととも
に、制御不良の発生を未然に防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像形成装置では、装置に着脱されるユニット等に固有
の制御情報を容易に書き換えられるようにしたものがな
かった。このため、画像形成回数に応じた現像剤の劣化
状態の変化にともなってプロセス条件を変更する場合、
又は、環境問題やコスト削減の要請から各ユニットを所
定のリサイクル処理後に再使用する場合に対応して各ユ
ニットに表示されている制御情報を容易に変更すること
ができなかった。
【0007】この場合に、画像形成装置の本体に画像形
成回数等の制御情報を記憶しておくことも考えられる
が、装置本体の動作に異常を生じた場合に、制御情報の
記憶内容が損なわれたり失われる場合があり、制御情報
を正確に保存することができない問題がある。
【0008】これらの問題は、画像形成装置のみなら
ず、着脱自在にした単一又は複数のユニットに固有の制
御情報を用いて制御動作を実行する一般的な制御装置に
おいて同様に生じる問題である。
【0009】この発明の目的は、着脱自在にされた装置
本体又はユニットの可変制御情報を、可逆性感熱記録材
料により装置本体又はユニットに表示することにより、
制御動作内容等によって変更される可変制御情報を容易
に書換可能な状態で確実に保存することがでる制御装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、一又は複数のユニットを着脱自在に備えた制御装
置において、装置本体又は単一若しくは複数のユニット
のそれぞれに、外部温度が低温側の所定温度以下で発色
状態にあり、外部温度が低温側の所定温度以下の温度か
ら上昇していく間には、高温側の所定温度未満の範囲で
発色状態を維持し、高温側の所定温度に達したときから
急激に呈色濃度が低下し始めて消色状態になり、この
後、外部温度が高温側の所定温度以上の温度から低下し
ていく間には、低温側の所定温度より高い範囲で消色状
態を維持し、低温側の所定温度に達したときから急激に
呈色濃度が上昇し始めて発色状態になる可逆性感熱記録
材料により、外部温度履歴に関する情報を表示する表示
部を設け、前記表示部が表示する外部温度履歴に関する
情報を読み取り、読み取った外部温度履歴に関する情報
に基づいて制御動作を実行することを特徴とする。
【0011】
【0012】 請求項2に記載した発明は、単一又は複
数のユニットを着脱自在に備えた制御装置において、
置本体又は単一若しくは複数のユニットのそれぞれに、
外部温度が第1の低温側の所定温度以下で発色状態にあ
り、外部温度が第1の低温側の所定温度以下の温度から
上昇していく間には、第1の高温側の所定温度未満の範
囲で発色状態を維持し、第1の高温側の所定温度に達し
たときから急激に呈色濃度が低下し始めて消色状態にな
り、この後、外部温度が第1の高温側の所定温度以上の
温度から低下していく間には、第1の低温側の所定温度
より高い範囲で消色状態を維持し、第1の低温側の所定
温度に達したときから急激に呈色濃度が上昇し始めて発
色状態になる可逆性感熱記録材料により、外部温度履歴
に関する情報を表示する第1の表示部と、外部温度が前
記第1の低温側の所定温度より高い第2の低温側の所定
温度以下で発色状態にあり、外部温度が第2の低温側の
所定温度以下の温度から上昇していく間には、前記第1
の高温側の所定温度より高い第2の高温側の所定温度未
満の範囲で発色状態を維持し、第2の高温側の所定温度
に達したときから急激に呈色濃度が低下し始めて消色状
態になり、この後、外部温度が第2の高温側の所定温度
以上の温度から低下していく間には、第2の低温側の所
定温度より高い範囲で消色状態を維持し、第2の低温側
の所定温度に達したときから急激に呈色濃度が上昇し始
めて発色状態になる可逆性感熱記録材料により、外部温
度履歴に関する情報を表示する第2の表示部と、を設
け、前記第1の表示部及び第2の表示部が表示する外部
温度履歴に関する情報を読み取り、読み取った外部温度
履歴に関する情報に基づいて制御動作を実行することを
特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】 請求項1及び2に記載した発明において
は、装置本体又は装置に着脱自在にされたユニットの外
部温度履歴に関する情報が可逆性感熱記録材料によって
装置本体又はユニットの表示部に表示される。したがっ
て、装置本体又はユニットの外部温度の履歴によって可
逆性感熱記録材料の記録状態が変化し、装置本体又はユ
ニットの表示部の表示状態から装置本体又はユニットの
外部温度履歴が認識される。
【0018】 請求項に記載した発明は、前記表示部
が、外部温度履歴に関する情報を可視情報として表示す
ることを特徴とする。
【0019】 請求項に記載した発明においては、装
置本体又はユニットの表示部に部温度履歴に関する情
報が可逆性感熱記録材料により可視情報として表示され
る。したがって、装置本体又はユニットの表示部に表示
された外部温度履歴に関する情報が目視により認識さ
れ、外部温度履歴に関する情報は装置における制御動作
のみならず手動処理内容の決定にも用いられる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態に係
る制御装置を画像形成装置である複写機を例にあげて説
明する。図1は、この発明の実施形態に係る複写機の構
成を示す正面断面の略図である。複写機100は、上面
に原稿台110を配置し、内部上方に光学系ユニット1
02、内部中央部にプロセス部112、内部右方に給紙
部113、内部下方に中間トレイ111を設けて構成さ
れている。プロセス部112には、感光体ドラム101
が軸支されており、帯電チャージャ106、現像装置1
04、転写チャージャ114及びクリーナ107等が感
光体ドラム101の周面に対向して配置されている。給
紙部113には、複写機100の右側面から給紙カセッ
ト103が装着されており、複写機100の左側面には
排紙トレイ109が装着されている。
【0021】光学系ユニット102は、ランプユニット
を介して原稿台110上に載置された原稿の画像を露光
走査し、ランプユニットの光の原稿画像面における反射
光を感光体ドラム101の表面に配光する。感光体ドラ
ム101の表面は反射光の配光に先立って帯電チャージ
ャ106により単一極性の電荷が均一に付与されてお
り、反射光の配光による光導電作用によって感光体ドラ
ム101の表面に静電潜像が形成される。静電潜像を形
成した感光体ドラム101の表面には現像装置104か
らトナーが供給され、静電潜像がトナー画像に顕像化さ
れる。
【0022】感光体ドラム101の回転に先立って給紙
カセット103から給紙された用紙は、感光体ドラム1
01の回転に同期して感光体ドラム101と転写チャー
ジャ114との間に導かれ、転写チャージャ114を介
して感光体ドラム101の表面に担持されたトナー画像
が用紙の表面に転写される。トナー画像を転写した用紙
は、定着装置108に搬送されて加熱及び加圧され、ト
ナー画像が溶融して用紙の表面に定着する。片面にトナ
ー画像を定着した用紙は、片面複写モード時には排紙ト
レイ109に排紙され、両面複写モード時又は合成複写
モード時には中間トレイ111に搬送された後にプロセ
ス部112に導かれる。
【0023】現像剤画像の転写を終えた感光体ドラム1
01の表面は、クリーナ107による残留現像剤の除
去、及び、除電ランプによる残留電荷の除去を受け、帯
電チャージャ106による単一極性の電荷の付与、光学
系ユニット102からの反射光の配光、及び、現像装置
104からのトナーの供給を受けて複写プロセスに繰り
返し使用される。なお、現像装置104には、複写プロ
セスにおいて消費されるトナーを現像装置104内に補
給するトナーカートリッジ105が着脱自在に装着され
ている。固有の可変制御情報はトナーカートリッジ10
5が収納するトナーの機種適合情報、色適合情報、製造
ロット番号、製造元及びプロセス制御情報等を特定する
情報である。
【0024】図2は、上記複写機に着脱自在に装着され
るトナーカートリッジの外観図である。トナーカートリ
ッジ105は、この発明の固有の可変制御情報を有する
ユニットであり、トナー収納部21及びフランジ部22
からなる。トナー収納部21は、内部にトナー24を収
納しており、側面の一部に表示部23が形成されてい
る。フランジ部22は、複写機100にトナーカートリ
ッジ105を装着する際に用いられる。
【0025】表示部23は、例えば、フルオラン類、ジ
アリールフタリド類、ポリカルビノール類、ロイコオー
ラミン類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン
類、ローダミンBラクタム類、インドリン類又はスピロ
ピラン類等のロイコ色素を用いた特開平6−34017
1号公報に開示された可逆性感熱材料により構成されて
いる。この可逆性感熱記録材料は、熱発色画像を急冷す
ると発色状態が固定され、徐冷すると消色される。した
がって、表示部23に対して、サーマルヘッドを用いる
方法やホットスタンプ法による加熱後に急冷又は徐冷を
選択的に行うことによって、トナーカートリッジ105
に関する情報やトナー24に関する情報の書込及び消去
を行うことができる。
【0026】なお、表示部23は、収納部21の側面に
可逆性感熱記録材料を直接塗布するか、又は、可逆性感
熱記録材料を塗布した紙やプラスチックフィルム等のシ
ート材を収納部21の側面に貼付することによって構成
される。また、表示部23は、図3(A)に示すように
文字情報によってトナーカートリッジ105に関する情
報やトナー24に関する情報を表示するもの、又は、図
3(B)に示すようにバーコードによってトナーカート
リッジ105に関する情報やトナー24に関する情報を
表示するものとすることができる。
【0027】図4は、上記複写機の制御部の構成を示す
ブロック図である。複写機100の制御部は、ROM3
2及びRAM33を備えたCPU31に、スキャナユニ
ット関係負荷機器34、プロセス部関係負荷機器35、
用紙搬送系負荷機器36及び情報読取/書込部37を接
続して構成されている。スキャナユニット関係負荷機器
34には、スキャナユニット102が有する露光ラン
プ、モータ及びクラッチ等が含まれる。プロセス部関係
負荷機器35には、プロセス部112が有する帯電チャ
ージャ106や転写チャージャ114及び現像装置10
4に高電圧を印加する電圧回路、モータ,並びに、クラ
ッチ等が含まれる。用紙搬送系負荷機器36には、給紙
部113からプロセス部112を経由して中間トレイ1
11及び排紙トレイ109に至る用紙搬送経路中に用紙
を搬送する際に用いられるクラッチやソレノイドが含ま
れる。
【0028】情報読取/書込部37は、複写機100に
装着されたトナーカートリッジ105の表示部203に
対向するCCDセンサ41及びサーマルヘッド42を備
えている。情報読取/書込部37は、CCDセンサ41
を介して表示部203に表示された情報を読み取るとと
もに、サーマルヘッド42を介して表示部203に表示
されている情報の消去、及び、新たな情報の書込を行
う。
【0029】CCDセンサ41を介して情報読取/書込
部37がトナーカートリッジ105の表示部203から
読み取った情報は、CPU31に入力される。CPU3
1は、情報読取/書込部37から入力された情報、例え
ば、トナーカートリッジ105の型番やロット番号、及
び、トナーカートリッジ105が収納しているトナーの
組成やロット番号等が複写機100に適合するか否か等
を判別し、この判別結果にしたがってスキャナユニット
関係負荷機器34、プロセス部関係負荷機器35及び用
紙搬送系負荷機器36に対する制御信号を出力する。
【0030】例えば、トナーカートリッジ105又はト
ナーカートリッジ105に収納されたトナーが複写機1
00に適合しない場合には、CPU31は、各負荷機器
に対して動作停止命令を出力する。また、トナーカート
リッジ105のトナー収納部21に収納されたトナーが
複写機100に適合する場合、CPU31は、情報読取
/書込部37から入力された情報、例えば、トナーカー
トリッジ105に収納されたトナーの色等に基づいて、
プロセス部関係負荷機器35に対して帯電チャージャ1
06に印加すべき帯電電圧等のプロセス条件の設定デー
タを出力する。このように、複写機100の制御部が表
示部23から読み取ったトナーカートリッジ105又は
トナーの可変制御情報に基づいて複写機100の各負荷
機器を制御することにより、複写機100に適合しない
トナーや規定寿命の経過等により品質の劣化したトナー
による複写動作が行われることを確実に防止し、複写画
像の劣化を未然に防ぐことができる。
【0031】さらに、CPU31は、サーマルヘッド4
2を介して表示部23の所定の書込位置に、そのトナー
カートリッジ105の使用に係る積算コピー枚数やリサ
イクル回数等の複写機側の可変制御情報を書き込む。こ
の書込処理にあたっては、CPU31は、先ず、サーマ
ルヘッド42の全面の発熱素子の温度が高温状態から徐
々に低温になるように情報読取/書込部37を制御して
表示部23に表示されている積算コピー枚数やリサイク
ル回数を消去した後、サーマルヘッド42における表示
内容に対応する発熱素子の温度が高温状態から急激に低
温になるように情報読取/書込部37を制御する。
【0032】このように、トナーカートリッジ105に
設けた表示部23に複写機100における積算コピー枚
数等の複写機側の可変制御情報を定期的に書き込むこと
により、複写機100の制御部における記憶内容が動作
異常等により消去されたり書き変わった場合にも、表示
部23の表示内容に基づいて複写機100の制御部の処
理動作を継続的に実行することができる。
【0033】なお、情報読取/書込部37による表示部
23におけるトナーカートリッジ105及びトナーに関
する情報の読取処理、及び、表示部23に対するトナー
カートリッジ105のリサイクル回数の書込処理は複写
機100にトナーカートリッジ105が装着された直後
に行われ、表示部23に対する積算コピー枚数の書込処
理は複写機100からトナーカートリッジ105が取り
外されるまでの所定のタイミングで実行される。
【0034】また、情報読取/書込部37が備えるCC
Dセンサ41及びサーマルヘッド42のそれぞれは、表
示部23の読取範囲及び書込範囲のそれぞれの全面に対
向するもの、又は、表示部23の読取範囲及び書込範囲
のそれぞれの一部に対向するものであって読取処理時及
び書込処理時に表示部23の読取範囲及び書込範囲の全
面に対向するように移動するものとすることができる。
【0035】さらに、複写機100に着脱自在にされ、
固有の可変制御情報を有するユニットが、感光体ドラム
101、帯電チャージャ106及び現像装置104等を
含むプロセスユニットである場合にも、この発明を同様
に実施することができる。
【0036】加えて、ユニットが所定のリサイクル処理
を経て再使用されるリサイクルユニットである場合に
は、ユニットの固有の可変制御情報の読取/書込処理を
リサイクル処理において実行することもできる。
【0037】 図5は、この発明実施形態に係る制御
装置の表示部を構成する可逆性感熱記録材料の温度と呈
色濃度との関係を示す図である。この実施形態に係る制
御装置の表示部を構成する可逆性感熱記録材料は、例え
ば、特開平7−40660号公報に開示されているもの
であり、発色状態である最高の呈色濃度C2を示す任意
の温度T1から昇温すると、温度T3で急激に呈色濃度
が低下し始め、温度T3′で消色状態である最低の呈色
濃度C1を示す。一方、最低の呈色濃度C1を示す任意
の温度T4から降温すると、温度T2で急激に呈色濃度
が上昇し始め、温度T2′で発色状態である最高の呈色
濃度C2を示す。
【0038】したがって、この可逆性感熱記録材料は、
温度T2′以下の低温環境の履歴を有するか、又は、温
度T3′以上の高温環境の履歴を有するかに応じて、温
度T2から温度T3の間において発色状態又は消色状態
を示す。このことから、この可逆性感熱記録材料により
構成される表示部を制御装置自体又は制御装置に装着さ
れるユニットに備えることにより、環境温度の限界値が
定められた制御装置自体又は制御装置に装着されるユニ
ットの環境温度の履歴を表示することができる。
【0039】例えば、複写機等の画像形成装置及び画像
形成装置に装着されるユニットの環境温度の限界温度は
動作時においては5°C〜35°Cに、輸送又は保管時
においては−20°C〜50°Cに設定されており、動
作時又は輸送若しくは保管時にこれらの環境温度を越え
た画像形成装置又はユニットを用いて画像形成処理を行
うと画像形成状態が劣化する。そこで、図5に示す温度
と呈色濃度との関係を有する可逆性感熱記録材料を用い
て構成した表示部を画像形成装置又はユニットに備える
ことにより、表示部の発色又は消色状態に基づいて、画
像形成装置又はユニットの環境温度の履歴を認識するこ
とができ、画像形成装置又はユニットを用いて適正な画
像形成状態を得ることができるか否かを容易に判断でき
る。
【0040】図6は、この実施形態に係る制御装置の表
示部の表示状態を示す図である。図5に示した温度と呈
色状態との関係を有する可逆性感熱記録材料を用いた表
示部において、環境温度が温度T2′以下又は温度T
3′以上の限界温度範囲外の状態になった場合に、図6
(A)に示すように無色から有色に変化、図6(B)に
示すように有色から無色に変化、図6(C)に示すよう
に有色から他の有色に変化、図6(D)に示すように文
字を表示、又は、図6(E)に示すように表示文字を消
去する。装置本体又はユニットの環境温度が一旦限界温
度範囲外になると、その後に環境温度が限界温度範囲内
になっても表示部において変化後の状態が維持される。
【0041】このように、画像形成装置等の装置本体又
はユニットの環境温度が限界温度範囲外になったときに
表示部の表示状態を変化させることにより、表示部の表
示状態から環境温度の履歴に基づいて装置本体又はユニ
ットが使用可能な状態であるか否かを容易に判断するこ
とができる。
【0042】また、装置本体又はユニットに、温度と呈
色状態との関係が互いに異なる2つの可逆性感熱記録材
料のそれぞれを用いて構成した高温側及び低温側の2つ
の表示部を設けることにより、1つの装置本体又はユニ
ットについての環境温度が高温側と低温側の両方の限界
温度範囲を越えた場合にも、その環境温度の履歴を正確
に表示することができる。
【0043】即ち、可逆性感熱記録材料によって構成し
た単一の表示部を設けた場合では、環境温度が一旦限界
温度範囲の上限又は下限を越えた後に限界温度範囲の下
限又は上限を越えると、表示部の表示状態は適正な状態
に戻り、環境温度が限界温度範囲を越えたことを表示で
きなくなる。
【0044】そこで、図7に実線で示す温度と呈色状態
との関係を有する第1の可逆性感熱記録材料によって構
成した高温側表示部、及び、図7に破線で示す温度と呈
色状態との関係を有する第2の可逆性感熱記録材料によ
って構成した低温側表示部を備えることにより、環境温
度が限界温度範囲の上限及び下限の両方を越えた場合に
も、装置本体又はユニットの環境温度の異常状態を正確
に表示できる。この高温側表示部及び低温側表示部を構
成する可逆性感熱記録材料は、設定すべき限界温度範囲
に応じて組成を適宜選択することにより得られる。
【0045】なお、表示部を装置本体又はユニットの可
視部分に設けることにより、制御装置を操作するオペレ
ータが表示部を目視することにより制御装置又はユニッ
トの使用の適否を容易に判断することができる。
【0046】また、図8に示すように、ユニット201
等の表示部204を透明のカバー207によって被覆す
ることより、表示部の汚損による表示内容の誤認を防止
することができる。これは、表示部の表示内容を制御装
置に設けた読取部において読み取る場合にも同様であ
る。特に、表示部を備えるユニットが、現像剤等の収容
物を封止する封止体を有する現像カートリッジ等の収容
体である場合には、図9に示すように、透明材料によっ
て構成した封止体203に表示部204を一体的に構成
することもできる。この場合には、収容体201から封
止体203を取り外した後においても、その封止体20
3が備える表示部204において環境温度の履歴等の可
変制御情報を認識することができる。
【0047】さらに、可逆性感熱記録材料により構成し
た表示部からの環境温度の履歴の読取処理を装置本体に
対してユニットが装着された際に行うこととすることが
でき、ユニットが収容物を収容する収容体である場合に
は、表示部から読み取った収容体の環境温度の履歴に応
じて収容物を用いた処理における制御条件を変更するよ
うにしてもよい。
【0048】
【0049】また、図10に示すように、現像剤カート
リッジ等のユニット201が制御装置本体の所定位置に
装着される前に表示部204の表示内容を読取部206
によって読み取り(図10(A)参照)、表示部204
が正常状態を表示している場合にのみストッパ209を
退避してユニット201を所定位置に装着できるように
し(図10(B)参照)、表示部204が異常状態を表
示している場合にはストッパ209によってユニット2
01を所定位置に装着できないようにすることもでき
る。
【0050】加えて、可逆性感熱記録材料により構成し
た表示部を装置本体又はユニットから着脱自在に構成
し、装置本体又はユニットのリサイクル処理時に表示部
を取り外すことにより、環境温度の履歴等の可変制御情
報を抹消するようにしてもよい。また、リサイクル処理
時に表示部を限界温度範囲を越える温度に加熱又は冷却
することによって、環境温度の履歴等の可変制御情報を
抹消することもでき、特に、表示部が装置本体又はユニ
ットから着脱自在に構成されている場合には、表示部の
みを単独で加熱又は冷却処理することができ、リサイク
ル処理が簡略化される。
【0051】この処理として、表示部を高温にして表示
内容を消去する場合には、所定温度に制御した加熱ペ
ン、ホットスタンプ又はサーマルヘッドの発熱体を表示
部に接触させたり、表示部をオーブンに収納して加熱す
ることが考えられ、表示部を低温にして表示内容を消去
する場合には、表示部に冷風を当てたり、冷蔵庫に収納
して冷却することが考えられる。
【0052】上記の実施形態ではいずれも制御装置とし
て画像形成装置である複写機を例にあげて説明したが、
着脱自在にした単一又は複数のユニットに固有の制御情
報を用いて制御動作を実行する一般的な制御装置におい
てこの発明を同様に実施することができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1及び2に記載した発明によれ
ば、装置本体又は装置に着脱自在にされたユニットの外
部温度履歴に関する情報を可逆性感熱記録材料によって
装置本体又はユニットの表示部に表示することにより、
装置本体又はユニットの外部温度の履歴によって可逆性
感熱記録材料の記録状態が変化し、装置本体又はユニッ
トの表示部の表示状態から装置本体又はユニットの外部
温度履歴を容易に認識することができる。
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】 請求項に記載した発明によれば、装置
本体又はユニットの表示部に外部温度履歴に関する情報
を可逆性感熱記録材料により可視情報として表示するこ
とにより、装置本体又はユニットの表示部に表示された
外部温度履歴に関する情報を目視により認識でき、外部
温度履歴に関する情報装置における制御動作のみなら
ず手動処理内容の決定にも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る複写機の構成を示す
正面断面の略図である。
【図2】上記複写機に着脱自在に装着されるトナーカー
トリッジの外観図である。
【図3】上記トナーカートリッジに備えられる表示部の
表示状態を示す図である。
【図4】上記複写機の制御部の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】この発明実施形態に係る制御装置又はユニッ
トが備える表示部を構成する可逆性感熱記録材料の温度
と呈色濃度との関係を示す図である。
【図6】同表示部の表示状態の変化を示す図である。
【図7】同実施形態に係る制御装置又はユニットが備え
る高温側表示部及び低温側表示部のそれぞれを構成する
可逆性感熱記録材料の温度と呈色濃度との関係を示す図
である。
【図8】この発明の実施形態に係る制御装置又はユニッ
トにおける表示部の配置状態を示す図である。
【図9】同表示部の別の配置状態を示す図である。
【図10】同制御装置におけるユニットの装着状態を説
明する図である。
【符号の説明】 21−トナー収納部 24−トナー(収容物) 23−表示部 100−複写機(制御装置) 105−トナーカートリッジ(収容体であるユニット) 112−プロセス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 哲 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 長濱 均 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 斎藤 純一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−121016(JP,A) 特開 平7−186550(JP,A) 特開 平7−175370(JP,A) 特開 平7−64451(JP,A) 特開 平2−16579(JP,A) 特開 平7−40660(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 370 - 540 G03G 15/08 - 15/08 570 G03G 21/16 - 21/18 G03G 15/00 550 B41J 2/17 - 2/185 B41J 29/00 - 29/70

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一又は複数のユニットを着脱自在に備え
    た制御装置において、装置本体又は単一若しくは複数のユニットのそれぞれ
    に、外部温度が低温側の所定温度 以下で発色状態にあ
    り、外部温度が低温側の所定温度以下の温度から上昇し
    ていく間には、高温側の所定温度未満の範囲で発色状態
    を維持し、高温側の所定温度に達したときから急激に呈
    色濃度が低下し始めて消色状態になり、この後、外部温
    度が高温側の所定温度以上の温度から低下していく間に
    は、低温側の所定温度より高い範囲で消色状態を維持
    し、低温側の所定温度に達したときから急激に呈色濃度
    が上昇し始めて発色状態になる可逆性感熱記録材料によ
    り、外部温度履歴に関する情報を表示する表示部を設
    け、前記表示部が表示する外部温度履歴に関する情報を読み
    取り、読み取った外部温度履歴 に関する情報に基づいて
    制御動作を実行することを特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】単一又は複数のユニットを着脱自在に備え
    た制御装置において、 装置本体又は単一若しくは複数のユニットのそれぞれ
    に、 外部温度が第1の低温側の所定温度以下で発色状態にあ
    り、外部温度が第1の低温側の 所定温度以下の温度から
    上昇していく間には、第1の高温側の所定温度未満の範
    囲で発色状態を維持し、第1の高温側の所定温度に達し
    たときから急激に呈色濃度が低下し始めて消色状態にな
    り、この後、外部温度が第1の高温側の所定温度以上の
    温度から低下していく間には、第1の低温側の所定温度
    より高い範囲で消色状態を維持し、第1の低温側の所定
    温度に達したときから急激に呈色濃度が上昇し始めて発
    色状態になる可逆性感熱記録材料により、外部温度履歴
    に関する情報を表示する第1の表示部と、外部温度が前記第1の低温側の所定温度より高い第2の
    低温側の所定温度以下で発色状 態にあり、外部温度が第
    2の低温側の所定温度以下の温度から上昇していく間に
    は、前記第1の高温側の所定温度より高い第2の高温側
    の所定温度未満の範囲で発色状態を維持し、第2の高温
    側の所定温度に達したときから急激に呈色濃度が低下し
    始めて消色状態になり、この後、外部温度が第2の高温
    側の所定温度以上の温度から低下していく間には、第2
    の低温側の所定温度より高い範囲で消色状態を維持し、
    第2の低温側の所定温度に達したときから急激に呈色濃
    度が上昇し始めて発色状態になる可逆性感熱記録材料に
    より、外部温度履歴に関する情報を表示する第2の表示
    部と、を設け、前記第1の表示部及び第2の表示部が表示する外部温度
    履歴に関する情報を読み取り、 読み取った外部温度履歴
    に関する情報に基づいて制御動作を実行することを特徴
    とする制御装置。
  3. 【請求項3】前記表示部が、外部温度履歴に関する情報
    を可視情報として表示する請求項1又は2に記載の制御
    装置。
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