以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第1の実施の形態として示す画像形成装置の構成を示すブロック図である。第1の実施の形態に係る画像形成装置1は、画像形成装置による画像形成作業を制御する制御部11と、所定の演算処理を行う処理部12と、例えば外部から画像形成装置1に送信されてきた画像情報を記録媒体に形成する画像形成部13と、ユーザが画像形成装置1の電源のオン、オフの制御を行う電源14とによって構成されている。
制御部11は、例えばCPU(Central Processing Unit)等によって構成されており、時間を計測するタイマー111と、後述する感光体ドラムの回転量を計測する計測部112を内蔵している。
タイマー111は、後述する所定の更新作業を行う時間を管理するものであり、時間を管理することができるものであればどの様なものであっても良い。
計測部112は、後述する感光体ドラムの近傍に設置されたものであり、当該感光体ドラムの回転数を計測することができるものであればどの様なものであっても良い。
処理部12は、後述するカートリッジの表示部に書込みを行う書込み手段としての書込み部121と、後述するカートリッジの記憶部に所定の情報の書込み及び読み取りを行う書込み/読取部122と、後述する所定の演算を行う計算手段としての計算部123と、後述する感光体ドラムの回転量を記憶するドラム回転量記憶部124とによって構成されている。
書込み部121は、例えばサーマルヘッド及び当該サーマルヘッドを移動させる機構部によって構成されており、計算部123から送信されてきた計算結果に基づく情報を、サーマルヘッドを用いて表示部231に書き込むものである。
書込み/読取部122は、図示せぬ接続端子によって記憶部232と接続されており、記憶部232に所定の情報を書込み又これらの情報の読込みを行い、又ドラム回転量記憶部124に記憶されたドラムカウント値又は積算ドラムカウント値の読取りを行うものである。
計算部123は、例えばCPU等によって構成されており、制御部11から送信されてきた情報を受信し、後述する所定の計算処理を行った後、当該計算結果に基づく情報を書込み部121に送信するものである。
ドラム回転量記憶部124は、例えばメモリ等によって構成されており、後述する方法で算出されるドラムカウント値、及びドラムカウント値を積算した積算ドラムカウント値を制御部11から送信され、記憶するものである。又、この記憶した情報は後述する定期更新に於いて参照するものである為、一定期間保存しておくものである。
画像形成部13は、画像形成装置1から着脱可能なカートリッジ131と、後述する方法で感光体ドラム233に形成された潜像画像を、感光体ドラム233と共に記録媒体上に転写する転写装置132と、転写装置132によって記録媒体上に形成された現像剤画像を記録媒体上に定着させる定着装置133と、記録媒体を所定の搬送路に基づいて搬送する搬送装置134と、制御部11から送信されてきた画像情報に基づいて後述する感光体ドラム233の表面に潜像画像を形成する露光装置135とによって構成されている。これらの部材は、制御部11によって制御されているものである。
図2は、カートリッジ131の斜視図である。カートリッジ131は、表示手段としての表示部231と、記憶手段としての記憶部232と、転写装置132と共に記録媒体上に現像剤画像を形成する感光体ドラム233と、例えば黒色等の現像剤を保管するトナーカートリッジ234と、感光体ドラム233の表面に残存した現像剤を除去するクリーニングローラ235と、感光体ドラム233の表面に形成された潜像画像上に現像剤を付着させる現像ローラ236と、感光体ドラム233に電荷を印加するチャージローラ237とによって構成されている。カートリッジ131は、電子式カラープリンタの場合、シアン、マゼンダ、イエロー、及びブラックの4色についてそれぞれ配設する必要があるが、第1の実施の形態に於いては説明の便宜上電子式モノクロプリンタを用いて説明する為、カートリッジ131は1つとして説明するものとする。
表示手段としての表示部231は、例えば熱可塑性を有する材料を用いて構成されており、書込み部121を用いて画像を形成し、所定の情報をユーザに表示するものである。
記憶手段としての記憶部232は、カートリッジ131に設けられているものであり、例えばEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)等によって構成されており、後述する所定の情報を、書込み/読取部122によって図示せぬ接点端子を通じて書込まれ、所定の情報を読取られるものである。
感光体ドラム233は、円形断面を有するものであり、表面に露光装置135によって画像情報に基づく潜像画像が形成され、当該潜像画像上に付着した現像剤を記録媒体上に付着させるものである。
トナーカートリッジ234は、所定の容積を有するものであり、内部に単色の現像剤を含有しているものである。
クリーニングローラ235は、先述した方法で感光体ドラム233の表面に付着した現像剤が記録媒体に付着された後、当該感光体ドラム233の表面に残存した現像剤を除去する部材である。
現像ローラ236は、表面に潜像画像が形成された感光体ドラム233に現像剤を供給し、当該潜像画像上に現像画像を形成するものである。
チャージローラ237は、図示せぬ電源と接続されており、当該電源から電力を供給され、感光体ドラム233に電圧を印加する為の部材である。
転写装置132は、感光体ドラム233と搬送装置134を介して対向する位置に形成されている。転写装置132は図示せぬ電源と接続されており、当該電源から電力を供給され、感光体ドラム233とは逆のバイアスを印加されている。記録媒体が、搬送装置134によって所定の経路を経て感光体ドラム233と定着装置122の間に搬送されたとき、感光体ドラム233表面に形成された現像画像を、感光体ドラム233及び転写装置132のバイアスの差を用いて記録媒体上に付着させることができるものである。
定着装置133は、図示せぬ定着ローラ及び搬送ローラを用いて記録媒体を狭持搬送するものである。図示せぬ定着ローラの内部には、定着ローラを加熱する例えばハロゲンヒータ等が内蔵されており、記録媒体を狭持搬送するときに先述した方法で記録媒体上に付着した現像剤を、ハロゲンヒータによる熱を用いて定着させるものである。
搬送装置134は、記録媒体を所定の搬送経路に従って、画像形成装置1内部を搬送するものである。搬送装置134は図示せぬ複数の搬送ローラ及び図示せぬ搬送ベルトによって構成されており、
露光装置135は、計測部112によって所定の処理を施された画像情報を制御部11から送信され、当該受信した画像情報に基づいてLED(Light Emitting Diode)等の露光手段を用いて感光体ドラム233表面に当該画像情報に基づく潜像画像を形成するものである。
以下、この様な構成を有する画像形成装置1が、外部から送信された画像情報を記録媒体上に形成しユーザに提供する方法について画像形成装置1の断面図として示す図3を用いて詳細な説明をする。この場合、説明の便宜上、画像情報の印刷ジョブは1個であるものとする。
制御部11は、図示せぬ外部装置から図示せぬインターフェースを通じて画像情報を受信すると、記録媒体を格納するトレイ15から図示せぬ供給手段を用いて搬送装置134に記録媒体を供給する。このとき制御部11内で例えばディザリング等の所定の処理を行うと共に、定着装置133に対して図示せぬ定着ローラに図示せぬハロゲンランプを用いて熱を供給する旨の指令を出す。当該定着ローラの温度が所定の温度に達した後、制御部11は、搬送装置134に対して記録媒体を所定の搬送経路A又は搬送経路Bに従って搬送する旨の指令を出す。この搬送経路A又は搬送経路Bは予めユーザによって又は外部から送信された画像情報によって指定されたものである。記録媒体を搬送する指令を受信した搬送装置134は、記録媒体を指定された搬送経路に従って搬送する。さらに制御部11は、露光装置135に所定の処理を施した画像情報を送信し、当該画像情報を受信した露光装置135は、感光体ドラム233上に潜像画像を形成する。その後、画像形成部1311は、現像ローラ236を用いて感光体ドラム233に現像剤を供給して潜像画像上に現像画像を形成し、感光体ドラム233は、当該現像画像を転写装置132と共に記録媒体上に転写する。その後、現像画像を転写された記録媒体は搬送装置134によって定着装置133まで搬送され、当該記録媒体が搬送されてきた定着装置133は、加熱された定着ローラ及び搬送ローラを用いて現像剤を記録媒体上に定着させることによって記録媒体上に画像情報に基づく画像を形成する。その後、再び搬送装置134によって記録媒体は、指定された搬送経路に従って画像形成装置1の外部に排出される。
このとき、感光体ドラム233は、露光装置135によって潜像画像が形成されるとき、記録媒体上に現像画像を転写するとき、及び記録媒体上に現像画像を転写した後は回転し続けるものである。さらに、詳細な説明は後述するが、画像形成装置1の電源の投入時、例えばジャム解除を行う為にカバーの開閉を行った時、カートリッジ131を新品のものと交換した時、パワーセーブモード移行時、又は後述する定期更新時にも感光体ドラム233は回転するものである。感光体ドラム233が回転しているとき、先述の様に現像ローラ236及びクリーニングローラ235は物理的に接触しているものである為、感光体ドラム233の表面はこれらの部材によって磨耗されてしまう。すなわち、感光体ドラム233の寿命は、感光体ドラム233の回転量に起因したものである為、感光体ドラム233の回転量を正確に把握することで感光体ドラム233の寿命を把握することができる。
以下、表示手段としての表示部231の構成について詳細な説明をする。
図4は表示部231の構造を示す断面図である。表示手段としての表示部231は、例えば熱可塑性の無い透明なフェノール樹脂等からなる保護層238と、熱を用いて画像を形成することができる熱可塑性部材からなるリライタブル層239と、光を反射する反射層240と、表示部231の形状を保持する基材層241と、及び表示部231をカートリッジ131に固定する為の粘着層242とを順次重ねることによって構成されている。
保護層238は、光学的に透明な、例えばフェノール樹脂等によって構成されているものであり、リライタブル層239を傷等から保護するものである。又、保護層238の材料は、熱可塑性を有するプラスチックであっても、リライタブル層239の反応温度よりも高い可塑温度を有する部材であれば熱硬化性プラスチックに限られるものではない。
リライタブル層239は、書込み部12を用いて後述する感光体ドラムの寿命に関する情報を書き込むことができるものである。リライタブル層239に書込まれた情報は、光学的に透明な保護層238を通じてユーザに表示される。後述する書込み部121に於いて用いられる方法に応じて変更することが必要である。例えば、書込み部121が熱を発して所定の書込みを行うものであれば、熱に反応して変色する材料を用いる必要があり、又書込み部121が電子を放出して所定の書込みを行うものであれば、電子の放出に反応して変色する部材を用いる必要がある。
反射層240は、リライタブル層239を透過した光を反射させるものであり、一定の反射率を有する部材であればどの様な部材を用いて形成された層であっても良い。
基材層241は、反射層240の下層に形成される層であり、表示部231の形状を保持する為の層である。
粘着層242は、粘着性を有する材料であり、カートリッジ131に表示部231を粘着させる為の層である。
次に、書込み部121を用いて表示部231に上述した情報を書き込む方法について詳細な説明をする。図5はリライタブル層239の特性を示す図である。
表示部231は、初期状態として室温がT0以下、且つ、表示部231の色がA点の最大白濁状態にあるとする。書込み部121は先述した様に、例えばサーマルヘッドによって構成されており、サーマルヘッドの発する熱を用いて表示部231の色を最大白濁状態から変化させて、所定の情報を表示するものである。書込み部121を用いて表示部121の所定の箇所を加熱すると温度は例えばB点のT0度に達する。表示部231の温度がT0度に達すると、熱可塑性記録材料の特性上、加熱された箇所は透明化を開始する。その後、加熱された箇所の温度がC点に於いてT1度に達すると最大透明状態となる。最大透明状態に達した箇所は、反射層240が露出し、ユーザにとって可視状態となる。一旦、表示部231の温度がT0度に達すると、サーマルヘッドによる加熱を中止した後に室温によって冷却され、E点に達しても最大透明状態は維持されるものである。最大透明状態を最大白濁状態に戻す場合、通常表示部231の温度はE点にあるものである。情報の更新を行う場合、現在最大透明状態にある箇所を、サーマルヘッドを用いて加熱する。加熱を開始して加熱された箇所の温度がC´点のT1´度に達すると、表示部231は白濁化を開始する。加熱された箇所の温度がD点のT2度に達すると表示部231は最大白濁状態と最大透明状態の中間色の半透明状態になる。その後、サーマルヘッドによる加熱を停止し、加熱された箇所を室温まで冷却することによって当該箇所は最大白濁状態に戻るものである。この様な特性を有する表示部に書込み部121を通じて所定の情報の書込みを行う場合、サーマルヘッドを用いて当該情報を具現化した文字を形成する部分を温度T2まで加熱し、当該箇所を最大白濁状態にする。その後、当該箇所を室温によって冷却する。このとき室温は温度T1から温度T1´の間で維持されているものとする。又、情報の更新等によって書き換えを行う箇所は、サーマルヘッドによって加熱し当該箇所を最大白濁状態にする。これらの一連の処理を所定の情報に基づいて繰り返し行うことで、表示部231に所定の情報を表示することができる。
以下、表示部231に表示する情報及び記憶部232に記憶する情報の算出方法について詳細な説明をする。これらの情報は、感光体ドラム233の回転量に基づいて算出されるものである。
まず、感光体ドラム233の回転量の計測方法及び記憶方法について詳細な説明をする。画像形成装置1は、図6に示すようなフローチャートに従って、画像形成時に感光体ドラム233の回転量を計測し、記憶するものである。
制御部11からの指示によって感光体ドラム233が回転を開始すると計測部112は、ステップS1に於いて感光体ドラム233の回転数を計測する。先述した様に感光体ドラム233は、制御部11からの指示があったときからクリーニングローラ235による現像剤の除去作業が終了するまで回転し続けるものである。クリーニングローラ235による現像剤の除去作業が終了した後、ステップS2に於いて感光体ドラム233の回転が停止したことを検出すると、ステップS3に於いて計測部112は計測を終了し、ステップS4に於いて当該計測結果に基づいて計算部123は、ドラムカウント値Cdを算出する。ドラムカウント値Cdは、例えばA4サイズ1枚分の長さに相当する回転量を1カウントとして算出される。計測部112に於いて計測されたドラムカウント値Cdは制御部11を通じて計算部123に送信される。特に図示はしないが、このとき処理部12は、書込み/読取部122を通じて記憶部232から積算ドラムカウント値Csrの読込みを行う。積算ドラムカウント値Csrは、画像形成装置1が、カートリッジ131が交換されてから現在までにカウントしたドラムカウント値を積算して記憶しているものである。すなわち、カートリッジ131が新品であれば積算ドラムカウント値Csrは0ということになり、仮に積算ドラムカウント値Csrが0であった場合、積算ドラムカウント値Csrを0として取り扱う。ドラムカウント値Cdと積算ドラムカウント値Csrを取得した計算部123は、ステップS5に於いてドラムカウント値Cdと積算ドラムカウント値Csrを積算し、ステップS6に於いて積算ドラムカウント値Csmをドラム回転量記憶部124に送信し、当該積算ドラムカウント値Csmを受信したドラム回転量記憶部124は、積算ドラムカウント値Csmを記憶する。その後、ステップS7に於いて書込み/読取部122は、ドラム回転量記憶部124から積算ドラムカウント値Csmを読取り、記憶部232に積算ドラムカウント値Csmとして書込み、一連の処理を終了する。
画像形成装置1は、この様な計測処理及び記憶部232への書込み処理を画像形成時、先述した画像形成装置1の電源の投入時、例えばジャム解除を行う為にカバーの開閉を行った時、カートリッジ131を新品のものと交換した時、パワーセーブモード移行時、又は後述する定期更新時に行うものである為、こられの場合についてもそれぞれドラムカウント値を計測する必要がある。これらの現象はユーザによって任意に行われるものである為、それぞれの動作時のドラムカウント値を記憶部232に遂次記憶し、後述する一定の条件の場合に表示部231に積算ドラムカウント値Csmの書込みを行うことによって正確な寿命を表示部231に表示することができる。先述した画像形成時に於いては表示部231に書込みを行わず、以下の場合に表示部231に積算ドラムカウント値Csmの書込みを行うものである。
まず、画像形成装置1の電源投入時の感光体ドラム233の回転量の計測方法及び書込み方法について詳細な説明をする。画像形成装置1は、図7に示すようなフローチャートに従って表示部231に書込みを行うものである。
ステップS21に於いてユーザによって電源14が投入されると制御部11は、ステップS22に於いて所定のイニシャル処理を開始する。当該イニシャル処理の中に、画像形成の準備を行うウォームアップ処理があるが、当該ウォームアップ処理に於いて感光体ドラム233を回転させる処理が含まれている。ステップS23に於いて計測部112はウォームアップ処理時に先述した方法で感光体ドラム233のドラムカウント値Cwを計測し、ステップS24に於いてウォームアップ処理が終了したと判断した後、ステップS25に於いて感光体ドラム233の回転量の計測を終了し、ステップS26に於いて当該計測結果に基づいて計算部123は感光体ドラム233の回転量からドラムカウント値Cwを算出する。特に図示はしないが、このとき処理部12は、書込み/読取部122を通じて記憶部232から積算ドラムカウント値Csrの読込みを行う。ステップS27に於いてドラムカウント値Cw及びドラムカウント値Csrを取得した計算部123は、ドラムカウント値Cwと積算ドラムカウント値Csrを積算し、ステップS28に於いて積算ドラムカウント値Csmとしてドラム回転量記憶部124に記憶する。その後、ステップS29に於いて書込み/読取部122は、ドラム回転量記憶部124から積算ドラムカウント値Csmを読取り、記憶部232にドラムカウント値Csrとして書込みを行う。さらにステップS30に於いて処理部12は、ドラム回転量記憶部124から積算ドラムカウント値Csmを参照し、後述する方法で書込み部121を通じて表示部231に積算ドラムカウント値Csmの書込みを行い、一連の処理を終了する。
図8は表示部231の一例を示す図である。表示部231にはドラムカウント値をユーザに対して簡易的に表示するドラムカウント値のカウント値バー30と、ドラムカウント値の具体的な数値を表示するドラムカウント値表示領域31と、一週間の画像形成装置1の平均使用量表示領域32と、感光体ドラム233の寿命までの日数を表示する寿命表示領域33とが形成されている。
ドラムカウント値表示領域31には、計算部に於いて算出された積算ドラムカウント値Csmをユーザに見易くするためのドラムカウント値バーが形成されている。感光体ドラム233の寿命となるドラムカウント値が例えば30000カウントであるとすると、ドラムカウント値表示領域31には、30000カウント中、現在の積算ドラムカウント値Csmが占める割合をアナログ的に表示することができるものであり、ユーザは一目で大まかなドラムカウント値を表示することができるものである。平均使用量表示領域32は、例えば1日に画像が形成された枚数を示すものであり、例えば過去1週間の平均を計算部123に於いて算出し、表示したものである。寿命表示領域33に表示されている寿命までの日数は、残りのドラムカウント値を平均使用量で除して算出されたものである。画像形成装置1は、表示部231及び記憶部232に積算ドラムカウント値Csmの書込みを行う際、これらの情報も併せて書き込むことが出来るものである。
さらに図9は表示部231の一例を示す図である。感光体ドラム233の寿命に達したとき、表示部231は、図11に示す様な状態になる。このとき、ドラムカウント値のカウント値バー領域30のドラムカウント値バーは右端まで達している。すなわち、このとき積算ドラムカウント値Csmは寿命である30000カウントとなっている。積算ドラムカウント値Csmが30000カウントに達したとき、制御部11は書込み部121を通じて平均使用量表示及び寿命表示を削除し、これらに代えてユーザに対して感光体ドラム233が寿命に達した旨、カートリッジ131を交換する旨、及びカートリッジ131を所定の方法でリサイクルする旨を表示する指令を出す。
次に、カバーの開閉を行った時の感光体ドラム233の回転量の計測方法及び書込み方法について詳細な説明をする。画像形成装置1は、図10に示すようなフローチャートに従って表示部231に書込みを行うものである。
ステップS31に於いてユーザによってカバーが閉められると制御部11は、ステップS32に於いて所定のイニシャル処理を開始する。当該イニシャル処理に於いて感光体ドラム233を回転させる処理が含まれている。ステップS33に於いて計測部112はイニシャル処理時に先述した方法で感光体ドラム233のドラムカウント値Cwを計測し、ステップS34に於いてイニシャル処理が終了したと判断した後、ステップS35に於いて感光体ドラム233の回転量の計測を終了し、ステップS36に於いて当該計測結果に基づいて計算部123は感光体ドラム233の回転量からドラムカウント値Cwを算出する。特に図示はしないが、このとき処理部12は、書込み/読取部122を通じて記憶部232から積算ドラムカウント値Csrの読込みを行う。ステップS37に於いてドラムカウント値Cw及びドラムカウント値Csrを取得した計算部123は、ドラムカウント値Cwと積算ドラムカウント値Csrを積算し、ステップS38に於いて積算ドラムカウント値Csmとしてドラム回転量記憶部124に記憶する。その後、ステップS39に於いて書込み/読取部122は、ドラム回転量記憶部124から積算ドラムカウント値Csmを読取り、記憶部232にドラムカウント値Csrとして書込みを行う。さらにステップS40に於いて処理部12は、ドラム回転量記憶部124から積算ドラムカウント値Csmを参照し、後述する方法で書込み部121を通じて表示部231に積算ドラムカウント値Csmの書込みを行い一連の処理を終了する。
次に、カートリッジ131を新品のものと交換した時の感光体ドラム233の回転量の計測方法及び書込み方法について詳細な説明をする。画像形成装置1は、図11に示すようなフローチャートに従って表示部231に書込みを行うものである。
ステップS41に於いてユーザによってカートリッジ131が交換された後、制御部11は、ステップS42に於いて所定のイニシャル処理を開始する。当該イニシャル処理に於いて感光体ドラム233を回転させる処理が含まれている。ステップS43に於いて計測部112はイニシャル処理時に先述した方法で感光体ドラム233のドラムカウント値Cwを計測し、ステップS44に於いてイニシャル処理が終了したと判断した後、ステップS45に於いて感光体ドラム233の回転量の計測を終了し、ステップS46に於いて当該計測結果に基づいて計算部123は感光体ドラム233の回転量からドラムカウント値Cwを算出する。特に図示はしないが、このとき処理部12は、書込み/読取部122を通じて記憶部232から積算ドラムカウント値Csrの読込みを行う。ステップS47に於いてドラムカウント値Cw及びドラムカウント値Csrを取得した計算部123は、ドラムカウント値Cwと積算ドラムカウント値Csrを積算し、ステップS48に於いて積算ドラムカウント値Csmとしてドラム回転量記憶部124に記憶する。その後、ステップS49に於いて書込み/読取部122は、ドラム回転量記憶部124から積算ドラムカウント値Csmを読取り、記憶部232にドラムカウント値Csrとして書込みを行う。さらにステップS50に於いて処理部12は、ドラム回転量記憶部124から積算ドラムカウント値Csmを参照し、後述する方法で書込み部121を通じて表示部231に積算ドラムカウント値Csmの書込みを行い、一連の処理を終了する。
次に、パワーセーブモード移行時の感光体ドラム233の回転量の計測方法及び書込み方法について詳細な説明をする。画像形成装置1は、図12に示すようなフローチャートに従って表示部231に書込みを行うものである。
パワーセーブモードへの移行は、一定時間画像が形成されていない場合に行われる。従って、パワーセーブモード移行前には画像形成処理が行われている可能性が高く、この画像形成時に於ける積算ドラムカウント値Csmをパワーセーブモード移行時に表示部231に書き込む処理を行う。ステップS51に於いて画像形成装置1がパワーセーブモードへ移行したと判断した場合、ステップS52に於いて処理部12は、ドラム回転量記憶部124から画像形成時に記憶された積算ドラムカウント値Csmの読み出しを行う。又、ステップS51に於いてパワーセーブモードへ移行していないと判断した場合、画像形成装置1は一連の処理を終了する。ステップS52に於いて積算ドラムカウント値Csmを読み出した処理部12は、ステップS53に於いて書込み部121を通じて表示部231に後述する方法で積算ドラムカウント値Csmの書込みを行い一連の処理を終了する。
次に、定期更新時の感光体ドラム233の回転量の計測方法及び書込み方法について詳細な説明をする。画像形成装置1は、図13に示すようなフローチャートに従って表示部231に書込みを行うものである。
定期更新は、例えば1日に1回、所定の時間に行う処理であり、ドラムカウント値のカウント値バー領域30と、ドラムカウント値表示領域31と、平均使用量表示領域32と、寿命表示領域33の書込みを行う。制御部11がタイマー111を用いて定期更新の時間であることを検知した場合、定期更新モードに移行する。定期更新モードに移行した画像形成装置1は、ステップS61に於いて、感光体ドラム233が停止しているか否かを判断する。定期更新の時間に画像形成処理を行っている場合は、当該処理が終了した後のドラムカウント値等を表示部231に書き込むものである。ステップS61に於いて感光体ドラム233が停止していないと判断した場合、感光体ドラム233が停止するまで次のステップには進まない。ステップS62に於いて画像形成装置1が、感光体ドラム233が停止していると判断した場合、定期更新の直前の画像形成処理に於いてカウントされたドラムカウント値Cdをドラム回転量記憶部124から読み出す。次にステップS63に於いて画像形成装置1は、記憶部232に記憶された直前の定期更新時の積算ドラムカウント値Csm、平均使用量、寿命を読み出す。次にステップS64に於いて計算部123は、ドラムカウント値Cd及び積算ドラムカウント値Csmを積算すると共に、当該積算結果を記憶部232に書込みを行う。次にステップS65に於いて、前回の定期更新からのドラムカウント値の総和、即ちその日にカウントされたドラムカウント値の総和を算出し、記憶部232から読み出した平均使用量を参照し、新たな平均使用量の算出を行う。次にステップS66に於いて計算部123は、ドラムカウント値のカウント値バー領域30に表示する内容を算出し、寿命表示領域33に表示する内容を算出する。次にステップS67に於いて画像形成装置1は、ドラムカウント値の総和、平均使用量、ドラムカウント値のカウント値バー領域30に表示する内容、及び寿命表示領域33に表示する内容に基づいて、書込み部121を通じて表示部231にドラムカウント値表示領域31、平均使用量表示領域32、ドラムカウント値のカウント値バー領域30、及び寿命表示領域33の書込みを行い、一連の処理を終了する。
上述した定期更新は、予めユーザやメーカによって設定されているものであり、例えば24時等に設定することができる。さらに、定期更新を行う時間は画像形成装置1の図示せぬ操作部に於いて変更できるものであっても良い。
従来から用いられている方法では感光体ドラムの寿命を画像形成装置本体に記憶するものである為、使用途中のカートリッジと交換して使用する場合に、感光体ドラムの寿命等が誤って認識される場合があるが、本発明に係る画像形成装置1及びカートリッジ131を用いた場合、カートリッジ131が交換される可能性があるとき、すなわち電源の投入時、例えばジャム解除を行う為にカバーの開閉を行った時、カートリッジ131を新品のものと交換した時、又はパワーセーブモード移行時にドラムカウント値等の消耗品に関する情報を更新するものである為、感光体ドラム233の正確な寿命を算出することができるものである。
又、カートリッジ131に形成された表示部231にこの様な表示を行うことによって、画像形成装置1の電源が投入されていない場合に於いても感光体ドラム233が寿命に達した旨をユーザに通知することができる。さらに又、カートリッジ131を画像形成装置1か取り外した後も表示部231の表示は消滅しない為、ユーザが表示部231を参照することによって誤って再使用することを防ぐことができる。又、カートリッジ131に表示部231及び記憶部232を形成することによって、カートリッジ131を他の画像形成装置に移動させた場合に於いても、ドラムカウント値はカートリッジ131と共に移動する為、移動先の画像形成装置は、正確なドラムカウント値を把握することができ、ひいては正確な感光体ドラム233の寿命を把握することができる。
又、従来の技術では表示部に於いて表示することができるのは、判定結果のみであり、固定されたパターンを表示するに限られていた為、ユーザに対して感光体ドラムの寿命に関する情報を詳細に伝達することができず、適切な指示を行うことが出来ないという問題があったが、画像形成装置1を用いることで感光体ドラム233の使用状況を随時更新することができ、表示部231にドラムカウント値のカウント値バー領域30を表示すること視覚的に見やすくなり、感光体ドラムの寿命についての判定結果のみならずさらに詳細な情報をユーザに通知することで状況に応じた適切な指示を行うことができる。又、表示部231を通じてユーザに寿命を通知する為、当該表示により最短で新たなカートリッジが必要となる時期の目安となり、ユーザは新たなカートリッジの手配時期を把握することができる。
又、従来、感光体ドラム233の寿命は、ユーザが所定のサービスメニューを印刷して確認したり、外部装置にインストールされたユーティリティソフトウェアを使用して確認を行っていたが、上述した様に本発明に係るカートリッジ131及び画像形成装置1を使用することによって、煩雑な作業を経ることなく感光体ドラム233の寿命を確認することができる。このためユーザと消耗品を交換する者が互いに異なる者であっても表示部231を参照することによって正確に感光体ドラム233の寿命を把握し、誤って交換してしまうことを防ぐことができる。
以下、本発明に係る画像形成装置及びカートリッジの第2の実施の形態について詳細な説明をする。第2の実施の形態に係る画像形成装置2は、第1の実施の形態に係る画像形成装置1と同一の構成を有しているが、計算部123における処理が異なる為その点について詳細な説明をする。
画像形成装置1は、計算部123に於いてドラムカウント値、1週間の平均使用量、及び感光体ドラム233の寿命までの予想日数を算出し、書込み部121を通じてこれらの情報を表示部231に書き込むこととしていた。しかし、画像形成装置2は、これらの情報に加えて過去における1日の感光体ドラム233の最大ドラムカウント値及び最小ドラムカウント値をドラム回転量記憶部124に記憶し、これらの情報に基づいて現時点から最長で何時感光体ドラム233の寿命に達するか、及び最短で何時感光体ドラム233の寿命に達するかを算出し、書込み部121を通じて表示部231に書き込むこととする。
第1の実施の形態に於いてドラム回転量記憶部124には、ドラムカウント値及び積算ドラムカウント値を記憶することとしたが、第2の実施の形態のドラム回転量記憶部124は、これらに加えて1日毎のドラムカウント値、過去の1日の最大ドラムカウント値、過去の1日の最小ドラムカウント値、及び過去の各週の平均ドラムカウント値の最大値及び最小値を記憶しておくものである。
図14は、表示部231の一例を示す図である。最小ドラムカウント値及び最大ドラムカウント値はドラム回転量記憶部124から書込み部125に送信され、当該情報を受信した書込み部125によって表示部231に書き込まれる。
計算部123は、現時点から最長で何時感光体ドラム233の寿命に達するか、及び最短で何時感光体ドラム233の寿命に達するかを算出するとき、以下の様な計算を行う。すなわち、最長の時を計算するときは、感光体ドラム233の寿命を示すドラムカウント値から現在までに積算されたドラムカウント値を引き、当該結果を1週間(7日分として)の平均値の最小値で除する。又、最短の時を計算するときは、感光体ドラム233の寿命を示すドラムカウント値から現在までに積算されたドラムカウント値を引き、当該結果を1週間(7日分として)の平均値の最大値で除する。これらの算出結果を書込み部125を通じて表示部231に書き込むこととする。
上述の計算方法に於いて、感光体ドラム233の寿命を示すドラムカウント値から現在までに積算されたドラムカウント値を引いた値を1日の最大ドラムカウント値又は最小ドラムカウント値を用いて除することも可能である。しかし、1日の最大ドラムカウント値又は最小ドラムカウント値を用いた場合、前日に画像形成装置2を使用していない場合に計算をすることができなくなってしまう場合がある為、1週間の平均値を利用する方が有効である。
この様な画像形成装置2を用いることで、ユーザにとってカートリッジ131を手配する日数を正確に把握することができ、急遽、画像形成装置2の使用頻度が増加した場合においても最短の日数を考慮してカートリッジ131を手配することで、交換するカートリッジ131が手元に無いという事態を防止することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置及びカートリッジの第3の実施の形態について詳細な説明をする。第3の実施の形態に係る画像形成装置3は、第1の実施の形態に係る画像形成装置1と同一の構成を有している。第1の実施の形態に係る画像形成装置1とは、画像形成装置3の画像形成時の処理が異なる為、その点について詳細な説明をする。
先述の様に、第1の実施の形態に於いては、印刷ジョブが1個として説明をしたが、第3の実施の形態に於いては印刷ジョブがn個あるものとして説明をする。
画像形成装置3は、図15に示す様なフローチャートに従って画像形成を行う。制御部11からの指示によって感光体ドラム233が回転を開始すると計測部112は、ステップS70に於いて感光体ドラム233の回転数を計測する。次に、ステップS71に於いて画像形成装置3は、外部装置から送信されてきた画像情報の印刷ジョブが連続であるか否かを判断する。画像形成装置3が印刷ジョブが連続であると判断した場合、ステップS72に於いて最初の印刷ジョブが終了したかを判断する。尚、説明の便宜上、画像情報の印刷ジョブはn回連続するものとする。画像形成装置3は、印刷ジョブが終了していないと判断した場合、同一の判断を印刷ジョブが終了するまで繰り返し行う。画像形成装置3は、印刷ジョブが終了したと判断した場合、ステップS73に於いて当該印刷ジョブに於けるドラムカウント値Cd1を算出する。次にステップS74に於いて画像形成装置3は、ドラムカウント値Cd1と、予め記憶部232から読み出したドラムカウント値Csrを積算し、積算ドラムカウント値Csm1を算出する。次に、ステップS75に於いて画像形成装置3は、積算ドラムカウント値Csm1をドラム回転量記憶部124に記憶し、ステップS76に於いて積算ドラムカウント値Csm1を書込み/読取部121を通じて記憶部232に記憶する。次にステップS71に於いて、再び印刷ジョブが連続であるか否かを判断する。印刷ジョブがn回連続するものである場合、画像形成装置3は、ステップS71からステップS76までの処理をn−1回繰り返し行う。n回目にステップS70に達したとき、これ以降印刷ジョブは連続していない為、ステップS80に於いて感光体ドラム233の回転が停止したかを判断する。ステップS80に於いて感光体ドラム233の回転が停止したことを検出すると、ステップS81に於いて計測部112は計測を終了し、ステップS82に於いて当該計測結果に基づいて計算部123は、ドラムカウント値Cdnを算出する。計測部112に於いて計測されたドラムカウント値Cdnは制御部11を通じて計算部123に送信される。特に図示はしないが、このとき処理部12は、書込み/読取部122を通じて記憶部232から積算ドラムカウント値Csrの読込みを行う。この時、積算ドラムカウント値Csrは、ドラムカウント値Cd1からドラムカウント値Cd(n−1)を積算したものと当該画像情報が送信されてくる前の積算ドラムカウント値とを積算したものである。ドラムカウント値Cdnと積算ドラムカウント値Csrを取得した計算部123は、ステップS83に於いてドラムカウント値Cdnと積算ドラムカウント値Csrを積算し、ステップS84に於いて積算ドラムカウント値Csmをドラム回転量記憶部124に送信し、当該積算ドラムカウント値Csmを受信したドラム回転量記憶部124は、積算ドラムカウント値Csmを記憶する。その後、ステップS85に於いて書込み/読取部122は、ドラム回転量記憶部124から積算ドラムカウント値Csmを読取り、記憶部232に積算ドラムカウント値Csmとして書込みを行い、一連の処理を終了する。
画像情報の印刷ジョブが複数個ある場合、感光体ドラム233の回転は停止することなく連続して回転し続ける為、例えばジャム等が発生した場合にドラムカウント値の算出に誤差が生じてしまうが、この様に印刷ジョブ毎にドラムカウント値を算出し、積算していくことによって、例えばジャム等が発生した場合においても正確にドラムカウント値を把握し、感光体ドラム233の寿命を把握することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置及びカートリッジの第4の実施の形態について詳細な説明をする。第4の実施の形態に係る画像形成装置4は、第1の実施の形態に係る画像形成装置1と同一の構成を有している為、詳細な説明を省略する。第1の実施の形態に係る画像形成装置1とは表示部に表示する情報が異なる為、これらの情報の処理方法について詳細な説明をする。第1の実施の形態に於いては表示部231にはドラムカウント値のカウント値バー領域30と、ドラムカウント値表示領域31と、平均使用量表示領域32と、寿命表示領域33とが表示されることとしたが、第4の実施の形態に於いては、図16の表示部231の一例の図に示す様に、これらに加えて感光体ドラム233の試用期間を表示する使用期間表示領域90と感光体ドラムの製造日を表示する製造日表示領域91が表示部231に形成される。又、記憶部232には予めカートリッジ131の識別情報を記憶させておく。この識別情報は例えば感光体ドラム233のタイプ名と製造番号とによって構成されている。これらの識別情報はユーザ又は画像形成装置4によって書き換えることができない箇所に記憶されているものであり、メーカによる純正品であれば全てのカートリッジ131に識別番号が付されている。さらに画像形成装置4は、予め使用可能なカートリッジのドラム回転量記憶部124に記憶している。これらの識別情報を所定の判断手段によって判断を行い、カートリッジがメーカによる純正品であるか否かを判断する。
例えば画像形成装置4の電源投入時、又はカバー開閉時にユーザはカートリッジ131を交換することが可能であるが、これらの場合にカートリッジ131が交換されたか否かを判断し、さらにカートリッジ131が交換された場合は、当該カートリッジ131が純正品であるか否かを判断する。画像形成装置4は、これらの処理を図17に示すフローチャートに従って行う。
画像形成装置4の電源が投入され、又はカバーが閉められたと判断した画像形成装置4は、ステップS90に於いて記憶部232からカートリッジ131の識別情報を読み出す。次にステップS91に於いてドラム回転量記憶部124に記憶されたカートリッジ131の識別情報を読み出す。次にステップS92に於いて画像形成装置4は、カートリッジ131から読み出した識別情報と、ドラム回転量記憶部124から読み出した識別情報を対比する。これらの識別情報が一致しない場合、カートリッジ131はメーカによる純正品で無いと判断し、一致した場合カートリッジ131はメーカによる純正品であると判断する。画像形成装置4は、カートリッジ131がメーカによる純正品で無いと判断した場合、ステップS93に於いて表示部231にカートリッジ131が純正品で無い旨を書込み部121を通じて書込み、一連の処理を終了する。図18は表示部231の一例を示す図であるが、画像形成装置4が、カートリッジ131が純正品で無いと判断した場合この様な表示を表示部231に書き込む。又、画像形成装置4は、ステップS92に於いてカートリッジ131が純正品であると判断した場合、記憶部232から読み出した識別情報の内、カートリッジ131のタイプ名を、書込み部121を通じて表示部231に書込みを行い、一連の処理を終了する。図19は表示部231の一例を示す図であるが、画像形成装置4が、カートリッジ131が純正品であると判断した場合この様な表示を表示部231に書き込む。
上述の様に、識別番号を用いてカートリッジ131がメーカによる純正品であるか否かを判断することによって、メーカによる純正品でないカートリッジ131を使用することを防止し、画像形成装置4の故障等を防止することができる。
又、表示部231に使用期間表示領域90及び製造日表示領域91を形成することによって、ユーザが新たなカートリッジの手配時期を考慮する為の有用な情報を表示することができる。
尚、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、使用の態様に応じて適宜変更可能である。特に表示手段としての表示部は、熱可塑性記録部材を用いることとしたが、これに限る必要はなく、電子ペーパーを用いたり、砂鉄を用いて磁気による記録を行う記録部材であっても良い。