JP3369518B2 - カートリッジの情報変更装置及び方法及びシステム - Google Patents

カートリッジの情報変更装置及び方法及びシステム

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JP3369518B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ,ファク
シミリ,複写機等の画像形成装置に交換可能にセットさ
れるカートリッジの記憶手段に書き込まれた情報を変更
する方法及び装置及びシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば電子写真式のプリンタでは、現像
媒体としてトナーを充填したトナーカートリッジが用い
られている。このトナーカートリッジでは、その製造時
に一定量のトナーが充填されており、プリンタに交換可
能にセットされる。このトナーカートリッジは、補充瓶
からのトナーをプリンタ内のトナー収納室へ補給するこ
とが不要であるため、手や衣服がトナーで汚れる心配が
なく、またトナーカートリッジを交換するだけでよいの
で、操作が簡単である等の利点がある。
【0003】このトナーカートリッジを更に発展させ、
感光ドラム,帯電ローラ,現像ローラ,クリーニング部
等を取り付けたプロセスカートリッジも知られている。
このブロセスカートリッジでは、トナーの交換と同時に
感光ドラム等も交換されるから、メンテナンスが簡便で
あり、またメンテナンス契約も特に必要とされない等の
利点があるため、個人用プリンタ等に広く使用されてい
る。
【0004】使用済みのカートリッジは、カートリッジ
販売業者を介してプリンタメーカーに回収される。プリ
ンタメーカーは、環境汚染防止や資源の有効活用の観点
から、使用済みカートリッジを分解し、各部品を検査し
て正常なものは再使用している。また、このカートリッ
ジのリサイクルによって、カートリッジの販売価格の引
下げも図っている。
【0005】使用済みのカートリッジの全てがプリンタ
メーカーに戻されるのではなく、その一部がトナーの詰
め替え業者にまわされる。トナー詰め替え業者は、所定
の料金で詰め替えを請け負い、カートリッジを分解して
適当なトナーを補給する。また、使用済みのカートリッ
ジを購入し、これを分解し、トナーを補給してから、再
生カートリッジとして、新品のカートリッジに比べてか
なり安い価格で一般ユーザーに販売するトナー詰め替え
業者もある。
【0006】カートリッジの製造時に充填されるトナー
(純正品)は、プリンタのプロセス特性(感光ドラムの
特性,帯電電圧,クリーニング特性,定着特性)を考慮
して、トナーの成分を決定している。しかし、トナー詰
め替え業者が使用するトナーは、その組成成分が純正品
のトナーとは異なっているため、印字品質の低下を起こ
すことがある。また、トナーが定着ローラにこびりつい
たりして、定着ローラを損傷することもある。
【0007】印字品質の低下や、故障が発生した場合
に、補給したトナーに原因があるにもかかわらず、ユー
ザーはプリンタに原因があると誤解することが多い。こ
れによって、地道に積み上げてきたプリンタの信頼性が
一挙に失われることになる。また、ユーザーによって
は、プリンタを製造したメーカーを信頼しなくなり、こ
のメーカーが取り扱う全製品に対して嫌悪感を懐くこと
もある。
【0008】プリンタメーカーの信頼性を維持するに
は、詰め替え業者によるトナーやインク等の消耗品の詰
め替えを事前に防止したり、あるいは消耗品を詰め替え
た不適正なカートリッジは再使用できないようにする等
の対策を考慮することが必要である。
【0009】トナーの詰め替えに際しては、カートリッ
ジが分解されるから、分解の有無から、トナーの詰め替
えを間接的に知ることができる。そこで、トナー詰め替
え業者によるトナーの詰め替えを防止する対策として、
カートリッジに、カートリッジが分解された時に信号を
発生する分解検出スイッチと、この分解検出スイッチか
ら送られた信号に基づいて分解情報を記憶するメモリと
を設け、このカートリッジがプリンタにセットされた時
に、分解情報の有無をチェックして、分解情報が有る場
合には、分解してトナーを詰め替えた不適正なカートリ
ッジと判定し、警告やプリントの禁止を行うという方法
が本出願人によって検討されている。
【0010】これによれば、分解されて不正にトナーの
詰め替えが行われたカートリッジは使用することができ
なくなるので、ユーザーは、以後、トナーの詰め替えを
詰め替え業者に依頼することを断念すると考えられ、こ
の結果、トナーの詰め替えが防止されることになる。そ
して、一度分解情報が書き込まれたメモリに対しては、
メモリ内の情報が不正に改ざんされないように、例え
ば、パスワードなどを設定して書き込まれた情報の保護
を図ることが好ましい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、プリ
ンタメーカーにおいても、カートリッジの再使用が行わ
れている。このプリンタメーカーは、厳格に管理された
再生ラインでトナー詰め替えをしているが、適正にトナ
ーが詰め替えられたカートリッジであっても、メモリに
分解情報が書き込まれているため、再使用することがで
きなくなる。カートリッジの再使用をするには、分解情
報が書き込まれていない新しいメモリに交換することが
必要になる。
【0012】しかし、メモリを交換する方法では、部品
代がかかるとともに、工程数が増加することになり、リ
サイクル作業の遅延やコスト高を招く。
【0013】本発明は、カートリッジに設けられ書き込
まれた情報が保護された記憶手段を簡単に再使用できる
ようにして、カートリッジのリサイクル作業のコストダ
ウンや迅速化を図ることを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のカートリッジの
情報変更装置は、消耗品を収納したカートリッジに設け
られている記憶手段に書き込まれた情報を変更するカー
トリッジの情報変更装置において、前記情報の保護を解
除する解除手段と、この解除手段によって前記情報の保
護を解除した後に、前記記憶手段に書き込まれている情
報を消去又は書き換える手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0015】前記情報は、カートリッジが分解されたと
きに前記記憶手段に書き込まれ、カートリッジが前記消
耗品補充のために分解されたことを表す情報であり、か
つ、この情報は、改ざんを防止するために保護がされて
おり、前記情報が書き込まれた状態でカートリッジがプ
リンタにセットされたときに、プリンタがこの情報を読
み取ることによって不適正カートリッジであると判定し
て画像形成動作が禁止されるようになっている。
【0016】前記情報の保護は、例えば、パスワードの
設定により行われ、前記解除手段は、そのパスワードを
入力する手段である。
【0017】本発明のカートリッジの情報変更方法は、
消耗品を収納したカートリッジに設けられている記憶手
段に書き込まれた情報を変更するカートリッジの情報変
更方法において、前記情報は、カートリッジが分解され
たときに前記記憶手段に書き込まれ、カートリッジが前
記消耗品補充のために分解されたことを表す情報であ
り、かつ、この情報は、改ざんを防止するために保護が
されており、前記情報が書き込まれた状態でカートリッ
ジがプリンタにセットされたときに、プリンタがこの情
報を読み取ることによって不適正カートリッジであると
判定して画像形成動作が禁止されるようになっており、
この情報の保護を解除手段によって解除した後に、前記
記憶手段に書き込まれている情報を消去又は書き換える
ことを特徴とする。
【0018】本発明のカートリッジの情報変更システム
は、画像記録に使用する消耗品を収容する消耗品収納室
と、情報を記憶する記憶手段とを備えたカートリッジ
と、前記情報の保護を解除する解除手段と、この解除手
段によって前記情報の保護を解除した後に、前記記憶手
段に書き込まれている情報を消去又は書き換える手段と
を設けたカートリッジの情報変更装置とからなるカート
リッジの情報変更システムであって前記情報は、カー
トリッジが分解されたときに前記記憶手段に書き込ま
れ、カートリッジが前記消耗品補充のために分解された
ことを表す情報であり、かつ、この情報は、改ざんを防
止するために保護がされており、前記情報が書き込まれ
た状態でカートリッジがプリンタにセットされたとき
に、プリンタがこの情報を読み取ることによって不適正
カートリッジであると判定して画像形成動作が禁止され
るようになっていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明が適用されるカー
トリッジがセットされた電子写真方式のプリンタを示す
ものである。プリンタ10は、プリンタ本体11にカー
トリッジ12が交換可能にセットされている。このカー
トリッジ12には、トナー13が充填されたトナー室1
4の他に、感光ドラム15,帯電ローラ16,現像ロー
ラ17が設けられており、いわゆるプロセスカートリッ
ジの形態をしている。
【0020】感光ドラム15は、金属製の円筒体の外周
面に、光導電性の皮膜が設けられている。帯電ローラ1
6は、金属製の軸と、その外周にはめ込んだ導電性を有
する発泡ウレタンの筒体と、この発泡ウレタンの外側に
嵌めた半導電性を有するプラスチック製のチューブとか
らなる。この帯電ローラ16は発泡ウレタンの弾力によ
って、感光ドラム15の外周面に接触している。また、
感光ドラム15と帯電ローラ16との間に一定の電圧を
印加するために、感光ドラム15の円筒体と、帯電ロー
ラ16の軸は、プリンタ本体11内の充電回路に接続さ
れている。この接続のために、カートリッジ12と、プ
リンタ本体11には電気接点(図示せず)が設けられて
いる。
【0021】給紙トレイ20上には、複数枚の記録紙2
1がセットされている。給紙トレイ20の一番上にある
記録紙21が給紙ローラ22で引き出され、一対の搬送
ローラ23に向けて給紙される。搬送ローラ対23は、
記録紙21をニップして転写位置に搬送する。この転写
位置には、転写ローラ24が配置されており、カートリ
ッジ12がセットされたときに、その感光ドラム15に
接触する。
【0022】プリント時には、感光ドラム15が一定速
度で時計方向に回転する。この感光ドラム15は、帯電
ローラ16に接触しながら通過するときに外周面が一様
に帯電される。また、半導体レーザ26は、画像データ
に応じて駆動され、強度変調されたレーザ光を発生す
る。このレーザ光は、ポリゴンミラー27を経て、回転
中の感光ドラム15に入射する。ポリゴンミラー27
は、レーザ光を感光ドラム15の軸方向(主走査方向)
に振らすことで、ラスタスキャンをする。感光ドラム1
5は、レーザ光が照射された部分が除電されるから、そ
の外周に静電潜像が形成される。
【0023】トナー室13内のトナー14は、回転中の
現像ローラ17の外周に付着して搬送される。トナー1
4は、現像ローラ17に付着して搬送される間に、規制
ブレード28(図4参照)を通過する。この通過時に、
トナー14は、規制ブレード28との摩擦により、感光
ドラム15と逆極性に帯電される。このトナー14が感
光ドラム15まで運ばれると、静電力で感光ドラム15
に吸着されるため、感光ドラム15の静電潜像がトナー
像に可視化される。
【0024】感光ドラム15の回転によって、トナー像
は転写位置まで移動する。この転写位置では、記録紙2
1が、転写ローラ24と感光ドラム15との間に挟まれ
て、感光ドラム15の周速度と同じ速度で移動してい
る。転写ローラ24は、トナー像と逆の電位にバイアス
されているから、感光ドラム15上のトナー像が記録紙
21に転写される。
【0025】トナー像が転写された記録紙21は、定着
器29に向かって搬送される。この定着器29は、一対
の定着ローラ30と、ヒータ(図示せず)とから構成さ
れており、トナーを加熱して溶融する。溶融したトナー
は、記録紙21に吸着される。定着処理された記録紙2
1は、プリンタ本体11から排紙される。
【0026】図2〜図4は、カートリッジの一例を示す
ものである。図2は上部カートリッジを示し、図3は下
部カートリッジを示す。また、図4は組立状態を示す。
上部カートリッジ32及び下部カートリッジ33の本体
34,35は、黒色をしたプラスチック成形品である。
【0027】図2及び図4において、上部カートリッジ
32には、トナー室13が形成されており、製造時に所
定量のトナーが充填されている。このトナー室13の下
方には、細長なトナー供給口13aが形成されており、
使用前にはシールテープ(図示せず)で封鎖されてい
る。また、トナー室13の側面には、トナーを充填する
ための充填口(図示せず)が設けられており、トナーの
充填後はキャップ37で封止されている。符号38は、
トナー室13の天板であり、上部カートリッジ本体34
に接着されている。
【0028】カートリッジ12が組み立てられた状態で
は、キャップ37は、外部に露呈しないように、下部カ
ートリッジ本体35によって覆われている。したがっ
て、カートリッジ12がいったん組み立てられた以降
は、上部カートリッジ本体34と下部カートリッジ本体
35とに分解しない限り、トナーが充填できないように
なっている。
【0029】上部カートリッジ本体34には、帯電ロー
ラ16が回転自在に取り付けられている。この帯電ロー
ラ16に近接した位置に、露光開口39が形成されてお
り、この露光開口39を通ってレーザ光が感光ドラム1
5に入射する。
【0030】上部カートリッジ32を下部カートリッジ
33に結合するために、上部カートリッジ本体34に
は、トナー室13側に2個の係止爪40が、そして帯電
ローラ16側に2個の係止爪41が形成されている。な
お、符号42〜44は、図4で明らかなように、露光室
45内にトナー14が入り込まないように、隙間を塞ぐ
ためのスポンジテープである。
【0031】図3及び図4において、下部カートリッジ
本体35には、感光ドラム15,現像ローラ17が回転
自在に取り付けられている。また、下部カートリッジ本
体35には、プリンタ本体11内に設けた駆動ギヤ(図
示せず)に噛合する従動ギヤ46が設けられている。こ
の従動ギヤ46の回転は、ギヤ47を介して現像ローラ
17に伝達され、更にギヤ48を介して感光ドラム15
に伝達される。感光ドラム15の下方に位置する部分に
開口49が形成されている。この開口49を介して転写
ローラ24が入り込んで感光ドラム15に接触する。
【0032】支持プレート50の先端には、クリーニン
グブレード51が取り付けられており、感光ドラム15
に付着している余分なトナーを掻き落とす。この掻き落
とされたトナーを廃トナー室52内に集めるために、下
部カートリッジ本体35にスクイシート53が取り付け
られている。この廃トナー室52は、支持プレート5
0,クリーニングブレード51,スクイシート53で区
画されている。
【0033】前記支持プレート50の上端がスポンジテ
ープ44に接触しているから、廃トナー室52と露光室
45とが仕切られ、それにより使用済みトナーが露光室
45を経てカートリッジ12から漏れ出ないようにして
いる。また、スポンジテープ42が下部カートリッジ本
体35の内側に接触し、そしてスポンジテープ43が規
制ブレード28の上端に接触している。これらのスポン
ジテープ42,43によって、トナー室13側と露光室
45とを仕切ることで、未使用のトナー14が露光室4
5を経てカートリッジ12から漏れ出るのが防止されて
いる。
【0034】下部カートリッジ本体35には、係合穴5
6と、係止突起57が設けられている。上部カートリッ
ジ32を下部カートリッジ33に嵌め込むと、係合穴5
6に上部カートリッジ本体34の係止爪40が嵌合し、
係止突起57に上部カートリッジ本体34の係止爪41
が係合する。これらの係止爪40,41,係合穴56,
係止突起57によって、上部カートリッジ32と下部カ
ートリッジ33とが一体的に組み立てられる。
【0035】廃トナー室52の隣には、分解検出スイッ
チ58と回路基板59が設けられている。この分解検出
スイッチ58は、カートリッジ12が分解されたことを
検出するためのものである。分解検出スイッチ58は、
一対の接片61,62からなり、下部カートリッジ本体
35に取り付けられている。この分解検出スイッチ58
は、回路基板59に電気的に接続されている。また、上
部カートリッジ本体34には、L形をした押圧片34a
が設けられている。
【0036】この押圧片34aは、上部カートリッジ本
体34と下部カートリッジ本体35とが組み立てられた
時に接片61の先端を押圧して、両接片61,62を非
接触状態にするためのものである。上部カートリッジ本
体34と、下部カートリッジ本体35とが分離される
と、押圧片34aが接片61から離れて、両接片61,
62が接触するから分解検出スイッチ58がオンする。
【0037】図5に示すように、カートリッジ12をプ
リンタ本体11のカートリッジ室にセットすると、カー
トリッジ側の接点63がプリンタ側の接点64に接続さ
れる。カートリッジ12が分解されて、分解検出スイッ
チ58がオンすると、電池67によって書き込み回路6
5,メモリ66が給電される。分解検出スイッチ58が
オンすると、書き込み回路65は、カートリッジ12が
分解されたことを表す分解情報をメモリ66に書き込
む。このメモリ66としては、バックアップが不要なE
EPROMが使用される。これらの電池67,書き込み
回路65,メモリ66は回路基板59に設けられてい
る。
【0038】この分解情報のデータが改ざんされると、
カートリッジが分解されトナーが詰め替えられた事実を
検出することができなくなる。そこで、メモリ66に書
き込まれた情報に対して保護が図られており、秘密のパ
スワードを入力しない限り、メモリ66の情報を消去し
たりあるいは書き換えることができないようにしてい
る。これにより、パスワードを知らない詰め替え業者に
よる情報の改ざんを防止している。
【0039】プリンタ本体11には、CPU68,画像
形成部69,表示器71が設けられている。CPU68
は、プリンタ10の各部をシーケンス制御する。また、
CPU68は、メモリ66から分解情報を読み出して、
その有無によって、分解されトナーが詰め替えられた不
適正なカートリッジかどうかを判定する。なお、パスワ
ードの代わりに、又はパスワードとともに分解情報自体
を暗号化して使用して、CPU68でこれをデコード化
したり、あるいは情報の読み出しに特殊な通信手順を使
ってもよい。
【0040】上述したとおり、いったん組み立てられた
カートリッジ12にトナーを充填するためには、カート
リッジ12を分解することが必要である。したがって、
メモリ66に分解情報が書き込まれている場合には、カ
ートリッジ12が分解され、不正にトナーの詰め替えが
行われたものとみなし、そのカートリッジ12を不適正
なカートリッジであると判定する。この分解情報の有無
の判定は、プリンタ本体11にカートリッジ12がセッ
トされたとき、又はプリンタ本体11の電源がONにな
ったときに行われる。
【0041】もし、不適正なカートリッジであると判定
した場合は、表示器71に不適正なカートリッジである
こと,適正なカートリッジに交換すべきこと、プリント
が禁止されること等を表示し、そして画像形成部69の
作動を禁止する。表示器71は、操作パネル(図示せ
ず)とともに、プリンタ本体11の外面に設けられてい
る。
【0042】画像形成部69は、レーザ26やポリゴン
ミラー27等の記録系,定着器29,転写ローラ24と
カートリッジ12と給紙ローラ22と搬送ローラ23と
を駆動するモータ,帯電ローラ16に電圧を印加する帯
電回路等から構成されている。
【0043】図6は、プリンタメーカーの再生ラインに
設置された分解情報変更装置を示す。使用済みのカート
リッジ12は、プリンタメーカーに回収される。プリン
タメーカーは、再生ラインによって、使用済みカートリ
ッジ12のリサイクルを行う。このリサイクルの際に、
カートリッジ12が分解されるので、メモリ66に分解
情報が書き込まれる。この分解情報は、CPU77,入
力部78,接点79が設けられた分解情報変更装置76
で消去される。
【0044】接点79は、カートリッジ12側の接点6
3と接続して、CPU77とメモリ66とを電気的に接
続するためのものである。分解情報変更装置79には、
カートリッジ12が組み立てられた状態でセットされ
る。カートリッジ12を分解情報変更装置79にセット
すると、カートリッジ側の接点63が接点79に接続さ
れる。
【0045】入力部78には、メモリ66に書き込まれ
た分解情報の保護を解除するためのパスワードを入力す
るためのキーや、その保護が解除された分解情報を消去
するようにCPU77に指示を与える消去ボタン等が設
けられている。
【0046】CPU77は、入力部78からパスワード
が入力されると、メモリ66に設定されたパスワードを
読み出して、その設定されたパスワードと入力されたパ
スワードとを照合する。両者が一致した場合には、入力
部78からの消去指示に従って、メモリ66に書き込ま
れた分解情報を消去する。
【0047】以下、プリンタメーカーによるカートリッ
ジの再生について、図7を参照しながら説明する。トナ
ーが空になった使用済みのカートリッジは、プリンタ本
体11から取り出され、カートリッジの販売業者を介し
て、プリンタメーカーに回収される。
【0048】プリンタメーカーは、使用済みカートリッ
ジを再生ラインにセットする。まず、各部品の検査や清
掃を行うためにカートリッジを分解する。係止爪40を
係合穴56から外し、また係止爪41を係止突起57か
ら外して、カートリッジ12を上部カートリッジ32と
下部カートリッジ33とに分解する。上部カートリッジ
本体34と、カートリッジ本体35とを分離すると、分
解検出スイッチ58がオンして、書き込み回路65とメ
モリ66とに給電される。書き込み回路65は、メモリ
66に分解情報を書き込む。
【0049】次に、カートリッジ12の分解後、各部品
の検査を行って、故障や使用期間が経過した部品は新品
のものと交換する。故障等により取り外された部品は素
材に戻して再利用される。各部が清掃され、部品の交換
が終了したカートリッジ12には、トナーが充填され
る。
【0050】トナーの充填に際しては、まず、上部カー
トリッジ32のトナー排出口13aに、シールテープを
張りつけてこれを閉鎖する。次に、上部カートリッジ3
2のキャップ37を外して、トナーをトナー室13内に
補充する。トナーの補充後に、キャップ37を再びはめ
込み、トナー室13を密閉する。トナーが補充される
と、上部カートリッジ32と下部カートリッジ33とを
組み立てる。
【0051】カートリッジ12が組み立てられた後、メ
モリ66に書き込まれた分解情報の消去を行う。この分
解情報の消去に際しては、まず、カートリッジ12を分
解情報変更装置76にセットし、カートリッジ側の接点
63と、装置側の接点79とが接続する。
【0052】次に、入力部78のキー操作により秘密の
パスワードを入力する。パスワードが入力されると、分
解情報の保護が解除される。この状態で、消去ボタンを
押すと、CPU77がメモリ66に書き込まれた分解情
報を消去する。分解情報が消去され、再使用可能となっ
たカートリッジ12は、包装され、新品のカートリッジ
として出荷される。
【0053】上記例では、メモリ内の情報をパスワード
の設定により保護し、このパスワードの入力により情報
の保護を解除する例で説明したが、CPUとメモリとの
通信手順に特殊な通信手順を採用することで情報を保護
し、その特殊な手順を実行することで情報の保護を解除
するようにしてもよい。この場合には、入力部から消去
指示がなされると、CPUが特殊な通信手順のプログラ
ムを実行し、これによりメモリとの通信が可能になり、
メモリ内の情報が消去される。また、この他、分解情報
の消去を実行するための秘密コマンドを用いることで、
情報を保護するようにしてもよい。
【0054】また、上記例では、メモリに記憶する情報
として、カートリッジが分解されたことを表す分解情報
を使用した例で示したが、これ以外でも、例えば、トナ
ーが空になったことを表す空情報,プリントした枚数や
感光ドラムの累積回転数等のカートリッジの使用状況を
表す情報、トナー室内のトナーの残量を表す情報等でも
よい。トナーの残量を表す情報を使用する場合には、リ
サイクルの際に充填したトナー量に応じた数値をメモリ
に書き込む。
【0055】また、上記例は、プロセスカートリッジで
あるが、本発明は、トナーだけを収納したトナーカート
リッジに対しても利用することができる。本発明は、更
にインクジェットプリンタ用のインクを収納したインク
カートリッジ,ドットプリンタ用のインクリボンを収納
したリボンカートリッジ,サーマルプリンタ用のインク
リボンを収納したリボンカートリッジ等にも適用するこ
とができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
消耗品を収納したカートリッジに設けられている記憶手
段の情報の保護を解除し、保護が解除された情報を消去
又は書き換えるようにしたから、前記記憶手段をそのま
ま再使用することができ、これにより、カートリッジの
リイクル作業を迅速化し、かつコストダウンを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真式プリンタの一例を示す概略図であ
る。
【図2】上部カートリッジの斜視図である。
【図3】下部カートリッジの斜視図である。
【図4】上部カートリッジと下部カートリッジとを組み
立てたカートリッジの断面図である。
【図5】電子写真式プリンタの電気構成を示すブロック
図である。
【図6】分解情報変更装置の電気構成を示すブロック図
である。
【図7】本発明の作用を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 プリンタ 11 プリンタ本体 12 カートリッジ 13 トナー室 14 トナー 32 上部カートリッジ 33 下部カートリッジ 66 メモリ 76 分解情報変更装置 77 CPU 78 入力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−133547(JP,A) 特開 平11−126008(JP,A) 特開 平6−35264(JP,A) 特開 平6−149051(JP,A) 特開 平8−79102(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/18 G03G 15/08 112 G03G 21/00 510

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消耗品を収納したカートリッジに設けら
    れている記憶手段に書き込まれた情報を変更するカート
    リッジの情報変更装置において、前記情報は、カートリッジが分解されたときに前記記憶
    手段に書き込まれ、カートリッジが前記消耗品補充のた
    めに分解されたことを表す情報であり、かつ、この情報
    は、改ざんを防止するために保護がされており、 前記情報が書き込まれた状態でカートリッジがプリンタ
    にセットされたときに、プリンタがこの情報を読み取る
    ことによって不適正カートリッジであると判定して画像
    形成動作が禁止されるようになっており、 この 情報の保護を解除する解除手段と、 この解除手段によって前記情報の保護を解除した後に、
    前記記憶手段に書き込まれている情報を消去又は書き換
    える手段とを設けたことを特徴とするカートリッジの情
    報変更装置。
  2. 【請求項2】 前記情報の保護はパスワードの設定によ
    り行われ、前記解除手段は、そのパスワードを入力する
    手段であることを特徴とする請求項1記載のカートリッ
    ジの情報変更装置。
  3. 【請求項3】 消耗品を収納したカートリッジに設けら
    れている記憶手段に書き込まれた情報を変更するカート
    リッジの情報変更方法において、前記情報は、カートリッジが分解されたときに前記記憶
    手段に書き込まれ、カートリッジが前記消耗品補充のた
    めに分解されたことを表す情報であり、かつ、この情報
    は、改ざんを防止するために保護がされており、 前記情報が書き込まれた状態でカートリッジがプリンタ
    にセットされたときに、プリンタがこの情報を読み取る
    ことによって不適正カートリッジであると判定して画像
    形成動作が禁止されるようになっており、 この 情報の保護を解除手段によって解除した後に、前記
    記憶手段に書き込まれている情報を消去又は書き換える
    ことを特徴とするカートリッジの情報変更方法。
  4. 【請求項4】 画像記録に使用する消耗品を収容する消
    耗品収納室と、 情報を記憶する記憶手段とを備えたカートリッジと、 前記 情報の保護を解除する解除手段と、この解除手段に
    よって前記情報の保護を解除した後に、前記記憶手段に
    書き込まれている情報を消去又は書き換える手段とを設
    けたカートリッジの情報変更装置とからなるカートリッ
    ジの情報変更システムであって前記情報は、カートリッジが分解されたときに前記記憶
    手段に書き込まれ、カートリッジが前記消耗品補充のた
    めに分解されたことを表す情報であり、かつ、この情報
    は、改ざんを防止するために保護がされており、 前記情報が書き込まれた状態でカートリッジがプリンタ
    にセットされたときに、プリンタがこの情報を読み取る
    ことによって不適正カートリッジであると判定して画像
    形成動作が禁止されるようになっていることを特徴とす
    るカートリッジの情報変更システム。
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