JP2004086063A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成の記録内容(出力画像の画像面積、画質調整用画像の画像面積その他)から、廃トナー交換時に機械都合によって発生した廃トナー量を算出する廃トナー制御手段13を備えた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に電子写真式画像形成装置における廃トナー量算出技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の画像形成装置においては、感光体上に形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像(可視像)を得る。そして現像に供されずに感光体上あるいは中間転写体上に残留するトナーは廃トナーとして回収される。
特開平9−090703号公報や特開平10−049031号公報に示すような、廃トナーの回収を制御する技術や、特開2000−259054公報や特開2001−075439公報に示すような、廃トナー容器が満杯になるまでの廃トナーの検知、回収、通知に関する技術が数多く提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
廃トナーは元々、転写時に感光体や中間転写体に残ってしまったトナーが、クリーニング機構によって集められた物である。また、感光体特性調整など、画質調整のために擬似的に作像した画像をクリーニングした際に生じる場合もある。一方で、現像機の使用状況の均一化のため等の理由により、ダミー画像を作像した際に廃トナーが生じている場合もある。このような機械都合のためのダミー画像は、本来ユーザの望む形のトナー消費ではなく、ユーザにはデメリットしかない。
そこで本発明では、廃トナーの蓄積量とトナーの使用量から、機械都合のために費やしたトナー分をユーザに還元することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、感光体、或いは、感光体及び中間転写体、トナーカートリッジを備えた電子写真式の画像形成部と、画像形成部から発生した廃トナーを収容する廃トナーボトルと、を備えた画像形成装置において、画像形成の記録内容から、廃トナーボトル交換時に機械都合によって発生した廃トナー量を算出する廃トナー制御手段を備えたことを特徴とする。請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、出力画像の画像面積であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、画質調整用画像の画像面積であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、機械都合により形成された画像の画像面積であることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、トナーカートリッジ容量及び使用本数である画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、感光体交換本数である画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、中間転写体交換本数である画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、画像作像回数である画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、画像出力枚数である画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容は、廃トナーボトルに付随する、接触型不揮発性メモリ、非接触型不揮発性メモリ、電源を備えた揮発性メモリに記録する画像形成装置を主要な特徴とする。
【0005】
請求項11記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容は、本体内のメモリに記録する画像形成装置。
請求項12記載の発明は、請求項10及び11記載の画像形成装置において、機械都合による廃トナー量の算出に際し、廃トナーボトルが満杯になった時の容量に対して、メモリに記録した情報から得られる量を用いる画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項13記載の発明は、請求項12記載の画像形成装置において、廃トナー量と、メモリに記録したトナーカートリッジ使用本数及び容量の情報から、トナーカートリッジに対する機械都合による廃トナー発生量を算出する画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項13記載の画像形成装置において、使用したトナーカートリッジに対する機械都合による廃トナー率から、トナー代金割引率を算出する画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項14記載の画像形成装置において、トナー代金割引率は、表示手段上に表示可能である画像形成装置を主要な特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項14記載の画像形成装置において、トナー代金割引率は、画像として出力可能である画像形成装置を主要な特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す画像形成装置のブロック構成図である。本画像形成装置は、ROM2内のプログラムに従って本装置の各部を制御し、本発明の処理を実行するCPU1、画像形成装置の基本プログラムや、本発明の処理プログラムなどが格納されているROM2、ワークエリアが形成されて、画像形成装置の制御に必要な種々のデータが記憶されるRAM3、原稿を読み取るスキャナ4、コピーや受信原稿の印字を行なうプロッタ5を備える。
同様に本画像形成装置は、ユーザからの操作を入力し、情報をユーザに伝える操作表示制御部6、相手画像形成装置との間でファクシミリ制御信号を交換し、ファクシミリ通信手順を実行する通信制御部(CCU)7、送信信号の変調、受信信号の復調を行なうモデム8、画像の蓄積を行なうSAF(Store AND Forward)メモリ9、画情報を所定の符号化方式に従って符号化し、また、符号化された画情報を復号化する符号化復号化部(DCR)10、通信回線の制御を行なう網制御部(NCU)11、ネットワークの制御を行うネットワークインタフェース制御部12、廃トナーに関する制御を行う廃トナー制御部(廃トナー制御手段)13を備える。そして上記各手段は、バス14により互いに接続されている。
これらの制御系による制御を受ける作像部は、図示しない像担持体としておn感光体と、感光体を一様に帯電する帯電部と、感光体上の帯電面に原稿反射光等の光学的な画像情報を照射して静電潜像を形成する露光装置と、静電潜像にトナーを供給して現像する現像部と、感光体上のトナー像を転写紙上に転写する転写部と、転写紙上の未定着トナー像を定着する定着部と、感光体上に残留したトナーを除去するクリーニング部などを備えている。また、感光体から転写紙上に直接トナー像を転写するのではなく、一旦中間転写ベルト(中間転写体)上に転写してから、中間転写ベルト上のトナー像を転写紙上に転写する構成も知られている。中間転写ベルト上の残留トナーを除去するクリーニング部も配置される。
各クリーニング部により回収されたトナーは、例えば廃トナーボトル等に廃棄される。
【0007】
次に、本発明の特徴的な構成は以下の通りである。
まず、本発明では、廃トナー制御部13が、画像形成部を中心とした画像形成装置を構成する各構成要素(感光体、中間転写体、トナーカートリッジ、廃トナーボトル)や、画像形成動作内容についての画像形成の記録内容から、廃トナー交換時に機械都合によって発生した廃トナー量を算出する。つまり、画質調整や自然発生的な廃トナーと、機械都合によって発生した廃トナー量を分類して、分類結果に応じて、ユーザの便宜を図るべく、トナー代金の割引、トナー割引率の算定等を行う。
また、画像形成の記録内容とは、例えば出力画像の画像面積、画質調整用画像の画像面積、機械都合による画像の画像面積、トナーカートリッジ容量及び使用本数、感光体交換本数、中間転写体交換本数、画像作像回数、画像出力枚数である。これらをもとに、廃トナー量算出を行うことが可能となる。
これらの画像形成の記録内容は、廃トナーボトルに付随する、接触型不揮発性メモリ、非接触型不揮発性メモリ、電源を備えた揮発性メモリに記録してもよい。この場合、画像形成装置本体からユニットを取り外した場合にも、画像形成の記録内容を照合することが可能となる。
また、画像形成装置本体内のメモリに記録するようにしてもよい。この場合には、廃トナーボトルに関する記録内容を、画像形成装置単体において解析することが可能となる。
なお、機械都合による廃トナー量の算出に際しては、廃トナーボトルが満杯になった時の容量に対して、メモリに記録した情報から得られる量を用いるので、廃トナーボトル内の、画像出力時に発生した廃トナー量、機械都合による廃トナー量、機械調整要の廃トナー量を算出することが可能となる。
また、廃トナー量と、メモリに記録したトナーカートリッジ使用本数及び容量の情報から、トナーカートリッジに対する機械都合による廃トナー発生量を算出することができる。
また、使用したトナーカートリッジに対する機械都合による廃トナー率から、トナー代金割引率を算出することも可能であり、トナー代金割引率は、表示手段上に表示することが可能であるし、画像として出力可能でもある。
【0008】
次に、図2は、本発明の制御動作を示すフローチャートである。廃トナー制御部13は、廃トナーボトルの使用開始時より、画像形成に関わる数値(画像面積、作像回数、出力枚数、トナーカートリッジ残量、トナーカートリッジ交換回数、廃トナーボトル交換回数)を記録する(S2、4、5、10、12)。クリーニングによって廃トナーを生み出す感光体、中間転写体の交換回数は、同様に記録している(S8、9)。作像回数や出力枚数を考慮して、感光体、中間転写体の使用による劣化、それに伴う地肌汚れによる廃トナー量を統計的方法により算出する。これを出力画像以外の原因による廃トナーの一種とする。また、出力画像の画質調整、機械調整をそれぞれ行った際に形成された画像面積より、廃トナーボトルにおける、それぞれのケースにおいて発生したと類推される廃トナー量を算出する。
前述の如く算出した結果より、出力画像の画質調整といった適正画像出力に不可欠なトナー使用に伴い発生した廃トナー、感光体や中間転写体の劣化に伴う廃トナー、機械調整に使用したトナーより発生した廃トナー等、廃トナーボトル内におけるそれぞれの廃トナーの分布を、廃トナー制御部13は分類、認識する。当該情報は、本体内のメモリ及び、廃トナーボトルに添付されているメモリ上に、随時書き込み、記録していく。
廃トナー制御部13は、前述の如く記録した情報と、その他の情報と同様にして随時記録しているトナーカートリッジ情報より、トナーカートリッジに対する前記分類された廃トナー量、即ち、ユーザが準備したトナーに対する廃トナー量を算出し、前述した機械調整に伴い発生した廃トナー割合から、次回トナー購入や枚数課金などの金額から割り引く料金や割引率を算出する(S13)。当該情報に対してユーザからの指示を受けると、廃トナー制御部13は、操作表示制御部6で表示をしたり、プロッタ5で当該情報を画像出力する(S14)。
【0009】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1によれば、画像形成記録内容との照合により、画質調整や自然発生的な廃トナーと、機械都合によって発生した廃トナー量を分類することが可能となる。
請求項2によれば、出力画像作像時に使用したトナー量を基に、廃トナー量算出を行うことが可能となる。
請求項3によれば、画質調整用画像作像時に使用したトナー量を基に、廃トナー量算出を行うことが可能となる。
請求項4によれば、機械都合による画像作像時に使用したトナー量を基に、廃トナー量算出を行うことが可能となる。
請求項5によれば、廃トナー交換までに使用したトナーカートリッジ本数とその容量を基に、廃トナー量算出を行うことが可能となる。
請求項6によれば、廃トナー交換までに交換した感光体の数を基に、廃トナー量算出を行うことが可能となる。
請求項7によれば、廃トナー交換までに交換した中間転写体の数を基に、廃トナー量算出を行うことが可能となる。
請求項8によれば、廃トナー交換までの作像回数を基に、廃トナー量算出を行うことが可能となる。
請求項9によれば、廃トナー交換までの出力枚数を基に、廃トナー量算出を行うことが可能となる。
請求項10によれば、廃トナーボトルに付随するメモリに記録することで、画像形成装置本体からユニットを外した状態でも、画像形成の記録内容を参照することが可能となる。
請求項11によれば、廃トナーボトルに関する画像形成の記録内容を、当該画像形成装置単体において解析することが可能となる。
請求項12によれば、廃トナーボトル内の、画像出力時に発生した廃トナー量、機械都合による廃トナー量、機械調整用の廃トナー量を算出することが可能となる。
請求項13によれば、使用したトナーカートリッジに対する、機械都合による廃トナー率を算出することが可能となる。
請求項14によれば、トナーカートリッジ中の、機械都合によるトナー使用に用いたトナーの代金を割り引いた額を算出することが可能になる。
請求項15によれば、トナー割引率を表示手段より確認することが可能となる。
請求項16によれば、トナー割引率を画像出力し、確認することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す画像形成装置のブロック構成図である。
【図2】本発明の制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
6 操作表示制御部(表示手段)
13 廃トナー制御部(廃トナー制御手段)
Claims (16)
- 感光体、或いは、感光体及び中間転写体、トナーカートリッジを備えた電子写真式の画像形成部と、画像形成部から発生した廃トナーを収容する廃トナーボトルと、を備えた画像形成装置において、
画像形成の記録内容から、廃トナーボトル交換時に機械都合によって発生した廃トナー量を算出する廃トナー制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、出力画像の画像面積であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、画質調整用画像の画像面積であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、機械都合により形成された画像の画像面積であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、トナーカートリッジ容量及び使用本数であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、感光体交換本数であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、中間転写体交換本数であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、画像作像回数であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容とは、画像出力枚数であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容は、廃トナーボトルに付随する、接触型不揮発性メモリ、非接触型不揮発性メモリ、電源を備えた揮発性メモリに記録することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項1記載の画像形成装置において、画像形成の記録内容は、画像形成装置本体内のメモリに記録することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項10及び11記載の画像形成装置において、機械都合による廃トナー量の算出に際し、廃トナーボトルが満杯になった時の容量に対して、メモリに記録した情報から得られる量を用いることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項12記載の画像形成装置において、廃トナー量と、メモリに記録したトナーカートリッジ使用本数及び容量の情報から、トナーカートリッジに対する機械都合による廃トナー発生量を算出することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項13記載の画像形成装置において、使用したトナーカートリッジに対する機械都合による廃トナー率から、トナー代金割引率を算出することを特徴とする画像形成装置。
- 請求項14記載の画像形成装置において、トナー代金割引率は、表示手段上に表示可能であることを特徴とする画像形成装置。
- 請求項14記載の画像形成装置において、トナー代金割引率は、画像として出力可能であることを特徴とする画像形成装置。
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- 2002-08-28 JP JP2002249567A patent/JP4201320B2/ja not_active Expired - Fee Related
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