JP2001075429A - 画像形成装置及びこの画像形成装置に着脱可能なカートリッジ - Google Patents

画像形成装置及びこの画像形成装置に着脱可能なカートリッジ

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JP2001075429A JP25077999A JP25077999A JP2001075429A JP 2001075429 A JP2001075429 A JP 2001075429A JP 25077999 A JP25077999 A JP 25077999A JP 25077999 A JP25077999 A JP 25077999A JP 2001075429 A JP2001075429 A JP 2001075429A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い分解能にて、特に、カートリッジの交換
時期に近づいた時期において高い分解能にて現像剤残量
を検知することのできる画像形成装置及び画像形成装置
に着脱可能なカートリッジを提供する。 【解決手段】 プロセスカートリッジBは、現像剤収納
容器4と、現像剤残量検知手段20と、記憶手段31
と、を有する。現像剤残量レベルを示す数字の上位は、
現像剤残量検知手段20により検知された現像剤残量レ
ベルであり、現像剤残量レベルを示す数字の下位は、統
計的計算により現像剤残量を逐次計算する手段により算
出された現像剤残量レベルであり、それらを合成して現
像剤残量レベルとして表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、電子写
真方式により像担持体に静電潜像を形成し、この静電潜
像を現像装置に収容した現像剤にて顕像化する画像形成
装置に関し、特に、現像剤収納容器に収容した現像剤の
残量を逐次検知することのできる現像剤残量検知手段を
備えた現像剤量検出装置を有する画像形成装置、更に
は、画像形成装置本体に装着可能なカートリッジ、即
ち、プロセスカートリッジ、カートリッジ化された現像
装置などに関するものである。
【0002】ここで電子写真画像形成装置としては、例
えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、L
EDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、電子写真
ファクシミリ装置、及び電子写真ワードプロセッサー等
が含まれる。
【0003】又、プロセスカートリッジとは、帯電手
段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一つ
と、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、こ
のカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着
脱可能とするものであるか、又は、少なくとも現像手段
と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、この
カートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱
可能とするものをいう。
【0004】
【従来の技術】従来、電子写真画像形成プロセスを用い
た画像形成装置において、電子写真感光体及び電子写真
感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ
化して、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体
に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用され
ている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置
のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身
で行うことができるので、格段に操作性を向上させるこ
とができる。そこでこのプロセスカートリッジ方式は、
電子写真画像形成装置において広く用いられている。
【0005】このようなプロセスカートリッジ方式の電
子写真画像形成装置では、現像剤がなくなったらカート
リッジを交換することで再び画像を形成することができ
るが、カートリッジの交換はユーザー自身が行わなけれ
ばならず、そのために、現像剤が消費された場合にユー
ザーに報知する手段、即ち、現像剤量検出装置が必要と
なる。
【0006】現像剤量検出装置は、カートリッジ内の画
像形成に供することができる現像剤がどれくらい残って
いるかを随時知ることを可能とするために、現像剤残量
レベルを検知できる現像剤残量検知手段をカートリッジ
又は画像形成装置本体に設けている。
【0007】この現像剤残量検知手段の一方式として、
静電容量検知方式がある。これは、現像剤収納容器内に
現像剤残量検知用のアンテナを配置し、所定の位置に設
けられた電極にAC電圧を印加した際、電極−アンテナ
間の現像剤量に応じてアンテナに誘起される電流が変化
することを利用して現像剤残量を検知する方式である。
【0008】例えば、静電容量検知方式を用いた一例と
してフラットアンテナ方式がある。フラットアンテナ
は、図3に示すように、基板21に一対の導電パターン
22、23を所定の間隔で形成したもので、これを、例
えば、現像剤収納容器側面の現像剤と接する位置に配置
し、現像剤収納容器内の現像剤が減少するに従い、現像
剤とフラットアンテナ20との接触面積が減少するよう
にしたものである。
【0009】現像剤の消費によりこの導電パターン表面
と現像剤との接触面積が変化することで静電容量が変化
し、これにより、容器内現像剤残量とフラットアンテナ
の静電容量の対応づけが可能になり、フラットアンテナ
の静電容量を測定することにより随時容器内現像剤残量
を知ることができる。
【0010】フラットアンテナ20の静電容量は、一対
の導電部22、23の一方に一定の交流バイアスを印加
し、その際にもう一方の導電部に流れる電流から知るこ
とができる。
【0011】又、静電容量検知方式を用いた別の一例と
して、現像剤収納容器内に配置された現像剤担持体であ
る現像ローラに交流バイアスを印加することで感光体上
の潜像を現像する、所謂、ジャンピング現像方式におい
て、現像ローラと平行に設けた板金(プレートアンテ
ナ)で構成されるプレートアンテナ方式がある。
【0012】これは、プレートアンテナと現像ローラ間
の静電容量が、両者の間に存在する絶縁性現像剤の量に
応じて変化することを利用したものである。このプレー
トアンテナと現像ローラ間の空間が、現像剤で埋まって
いれば静電容量は大きく、現像剤が減少するに従い両者
間に空気が増え、静電容量は小さくなって行く。従っ
て、このプレートアンテナと現像ローラ間の静電容量と
現像剤量との関係を予め関係付けておくことで、現像剤
量を検知することができる。
【0013】静電容量の測定方法は、現像ローラに現像
バイアスである交流バイアスを印加した際に、プレート
アンテナに流れる電流を測定することで求めることがで
きる。つまり、この現像剤残量検知方式は、現像ローラ
に現像バイアスが印加されている画像形成時に、現像剤
残量を検知することができる。
【0014】以上のような現像剤残量検知手段を現像剤
収容部、即ち、現像剤収納容器に備えることにより、画
像形成に供することができる現像剤残量を随時知ること
ができ、同時に、残り何枚の画像形成が可能であるかを
も、随時知ることができる。
【0015】現像剤残量検知手段としては、更には、現
像剤収納容器内に現像剤攪拌手段を設け、現像剤残量に
応じて現像剤攪拌手段にかかる負荷が変化することを利
用して現像剤残量を検知するトルク検知方式がある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の現像剤残量検知方式においても現像剤残量レベルが検
知可能とはいえ、測定分解能の限界、測定誤差などのた
め十分な検知精度は得られていない。
【0017】特に、現像剤残量が少なくなり、プロセス
カートリッジの交換時期が近づいた時期において、高い
分解能で表示を行い、又、複数のプロセスカートリッジ
を交換した際にも、それぞれの現像剤残量を正確に報知
できる手段が望まれている。
【0018】本発明は、斯かる画像形成装置及び画像形
成装置に着脱可能なカートリッジの更なる改良に関する
ものである。
【0019】つまり、本発明の主たる目的は、高い分解
能にて、特に、カートリッジの交換時期に近づいた時期
において高い分解能にて現像剤残量を検知することので
きる画像形成装置及び画像形成装置に着脱可能なカート
リッジを提供することである。
【0020】本発明の他の目的は、複数のカートリッジ
を交換使用する場合においても、それぞれのカートリッ
ジの現像剤残量を正確に報知することのできる画像形成
装置及び画像形成装置に着脱可能なカートリッジを提供
することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記諸目的は、本発明に
係る画像形成装置及び画像形成装置に着脱可能なカート
リッジにて達成される。
【0022】第1の本発明によると、現像剤残量検知手
段により現像剤残量レベルを検知できる現像剤収納容器
と、検知された現像剤残量レベルを記憶するための記憶
手段と、を有するカートリッジが着脱自在とされた画像
形成装置において、統計的計算により現像剤残量レベル
を逐次計算する手段と、検知された現像剤残量レベルを
前記記憶手段に記憶するための手段と、現像剤残量レベ
ルを表示するための信号を出力する出力手段と、を有
し、現像剤残量レベルを示す数字の上位は、前記現像剤
残量検知手段により検知された現像剤残量レベルであ
り、現像剤残量レベルを示す数字の下位は、前記統計的
計算により現像剤残量を逐次計算する手段により算出さ
れた現像剤残量レベルであり、それらを合成して現像剤
残量レベルとして表示することを特徴とする画像形成装
置が提供される。
【0023】第2の本発明によると、現像剤残量検知手
段により現像剤残量レベルを検知できる現像剤収納容器
と、検知された現像剤残量レベルを記憶するための記憶
手段と、を有するカートリッジが着脱自在とされた画像
形成装置において、統計的計算により現像剤残量レベル
を逐次計算する手段と、検知された現像剤残量レベルを
前記記憶手段に記憶するための手段と、現像剤残量レベ
ルを表示するための信号を出力する出力手段と、を有
し、前記記憶手段には、前記現像剤残量検知手段により
検知された現像剤残量レベルを、現像剤残量レベルを示
す上位の数字として記憶し、前記統計的計算により現像
剤残量レベルを逐次計算する手段により算出された現像
剤残量レベルを、現像剤残量レベルを示す下位の数字と
して記憶することを特徴とする画像形成装置が提供され
る。
【0024】上記第1及び第2の本発明にて一実施態様
によると、前記記憶手段は不揮発性メモリであり、前記
現像剤残量検知手段による検知された現像剤残量レベル
と、前記統計的計算により現像剤残量レベルを逐次計算
する手段により算出された現像剤残量レベルと、を異な
る領域に記憶させる。他の実施態様によると、前記統計
的計算により現像剤残量レベルを逐次計算する手段が、
画像信号に基づいた印字量情報若しくはレーザー発光時
間情報から現像剤残量レベルを統計的に計算する。他の
実施態様によると、前記現像剤残量検知手段による検知
結果に基づき、前記統計的計算により現像剤残量レベル
を逐次計算する手段への書き込み及び計算結果の記憶手
段への書き込みを制御する。他の実施態様によると、前
記記憶手段に記憶された前記現像剤残量検知手段による
検知された現像剤残量レベルは、前記統計的計算により
現像剤残量レベルを逐次計算する手段によって書き換え
られない。他の実施態様によると、前記装置は更に表示
手段を有し、前記出力手段から出力された情報をこの表
示手段で表示するか、或は、前記装置はディスプレイを
有する機器と通信可能であり、前記出力手段はこの機器
に信号を出力する。更に他の実施態様によると、前記現
像剤残量検知手段は前記カートリッジに設けられてい
る。
【0025】第3の本発明によると、現像剤残量検知手
段により現像剤残量レベルを検知できる現像剤収納容器
と、検知された現像剤残量レベルを記憶するための記憶
手段と、を有し、画像形成装置に着脱可能とされたカー
トリッジにおいて、前記記憶手段には、前記現像剤残量
検知手段により検知された現像剤残量レベルを、現像剤
残量レベルを示す上位の数字として記憶し、前記統計的
計算により現像剤残量レベルを逐次計算する手段により
算出された現像剤残量レベルを、現像剤残量レベルを示
す下位の数字として記憶することを特徴とするカートリ
ッジが提供される。本発明の一実施態様によると、前記
記憶手段は不揮発性メモリであり、前記現像剤残量検知
手段による検知された現像剤残量レベルと、前記統計的
計算により現像剤残量レベルを逐次計算する手段により
算出された現像剤残量レベルと、を異なる領域に記憶さ
せる。他の実施態様によると、前記カートリッジは更
に、前記現像剤残量検知手段による検知された現像剤残
量レベルと、前記統計的計算により現像剤残量レベルを
逐次計算する手段により算出された現像剤残量レベル
と、を前記記憶手段に記憶させるための手段を有する。
他の実施態様によると、前記カートリッジは更に、前記
現像剤収納容器内の現像剤残量を逐次検知できる残量検
知手段を有する。更に他の実施態様によると、前記カー
トリッジは更に、電子写真感光体と、電子写真感光体を
帯電させる帯電手段と、電子写真感光体に現像剤を供給
する現像手段と、電子写真感光体をクリーニングするク
リーニング手段のうち少なくとも一つを有する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
及び画像形成装置に着脱可能なカートリッジを図面に則
して更に詳しく説明する。
【0027】実施例1 先ず、図1〜図3を参照して、本発明に従って構成され
るプロセスカートリッジを装着可能な電子写真画像形成
装置の一実施例について説明する。本実施例にて、電子
写真画像形成装置は、電子写真式のレーザービームプリ
ンタAとされ、電子写真画像形成プロセスによって記録
媒体、例えば、記録紙、OHPシート、布などに画像を
形成するものである。
【0028】レーザービームプリンタAは、ドラム形状
の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を有する。感
光体ドラム1は、帯電手段である帯電ローラ2によって
帯電され、次いで、レーザースキャナー3から画像情報
に応じたレーザ光Lを照射することによって、感光体ド
ラム1に画像情報に応じた潜像が形成される。この潜像
は、現像手段5によって現像され、可視像、即ち、トナ
ー像とされる。
【0029】つまり、現像手段5は、現像剤担持体とし
ての現像ローラ5aを備えた現像室5Aを有しており、
現像室5Aに隣接して形成された現像剤収容部としての
現像剤収納容器4内の現像剤Tを現像剤送り部材10の
回転によって、現像室5Aの現像ローラ5aへと送り出
す。本実施例では、現像剤Tとしては、絶縁性1成分ト
ナーを用いた。又、現像ローラ5aは、固定磁石5bを
内蔵しており、現像ローラ5aを回転することによって
現像剤は搬送され、現像ブレード5cにて摩擦帯電電荷
が付与されると共に所定厚の現像剤層とされ、感光体ド
ラム1の現像領域へと供給される。この現像領域へと供
給された現像剤は、感光体ドラム1上の潜像へと転移さ
れ、トナー像を形成する。現像ローラ5aは、現像バイ
アス回路に接続されており、通常、交流電圧に直流電圧
が重畳された現像バイアス電圧が印加される。
【0030】一方、トナー像の形成と同期して給紙カセ
ット200にセットした記録媒体Pをピックアップロー
ラ8、搬送手段9Aを介して転写位置へと搬送する。転
写位置には、転写手段としての転写ローラ6が配置され
ており、電圧を印加することによって、感光体ドラム1
上のトナー像を記録媒体Pに転写する。
【0031】トナー像の転写を受けた記録媒体Pは、搬
送手段9Bで定着手段10へと搬送する。定着手段10
は、ヒータ10aを内蔵した定着ローラ10b及び駆動
ローラ10cを備え、通過する記録媒体Pに熱及び圧力
を印加して転写されたトナー像を記録媒体P上に定着す
る。
【0032】記録媒体Pは、搬送手段9Cにより排出ト
レイ14へと排出される。この排出トレイ14は、レー
ザービームプリンタAの装置本体100の上面に設けら
れている。
【0033】転写ローラ6によってトナー像を記録媒体
Pに転写した後の感光体ドラム1は、クリーニング手段
7によって感光体ドラム1上に残留した現像剤を除去し
た後、次の画像形成プロセスに供される。クリーニング
手段7は、感光体ドラム1に当接して設けられた弾性ク
リーニングブレード7aによって感光体ドラム7上の残
留現像剤を掻き落として廃現像剤溜め7bへと集める。
【0034】一方、本実施例にては、プロセスカートリ
ッジBは、図3に示すように、現像剤を収納する現像剤
収納容器4及び現像剤送り部材10を有する現像剤枠体
11と、現像ローラ5a及び現像ブレード5cなどの現
像手段5を保持する現像枠体12とを溶着して一体とし
て現像ユニットを形成し、更にこの現像ユニットに、感
光体ドラム1、クリーニングブレード7aなどのクリー
ニング手段7及び帯電ローラ2を取り付けたクリーニン
グ枠体13を一体に結合することによってカートリッジ
化されている。
【0035】このプロセスカートリッジBは、ユーザー
によって画像形成装置本体100に設けたカートリッジ
装着手段101(図1)に対して取り外し可能に装着さ
れる。
【0036】本発明によれば、図4に示すように、プロ
セスカートリッジBは、現像剤収納容器4内の現像剤T
の消費に従ってその残量を逐次検知することのできる現
像剤残量検知手段20を備えた現像剤量検出装置30を
有している。
【0037】本実施例によれば、高い分解能の現像剤残
量検知を達成し、且つ、プロセスカートリッジを交換使
用した際にもそれぞれの現像剤残量レベルを正確に報知
するため、画像形成装置本体には、統計的計算により現
像剤消費量を検知する手段を設け、プロセスカートリッ
ジには、現像剤残量検知手段と記憶手段を設ける構成と
される。又、本実施例では、現像剤量検出装置30とし
ては、現像剤残量検知手段として平面アンテナ(フラッ
トアンテナ)を用いた静電容量検知方式を採用した。
【0038】つまり、本実施例によれば、上述のよう
に、現像剤収納容器4内には、図1の矢印方向に回転す
る撹拌手段10が設けられており、この撹拌手段10が
回転することで現像剤Tがほぐされつつ現像ローラ5a
へ供給される。また、現像剤収納容器4の内面側壁には
図3に示すような、現像剤残量検知手段である平面アン
テナ20が配設されている。
【0039】平面アンテナ20は、一般に用いられてい
るプリント基板21上にエッチングや印刷などで二つの
導体パターン22、23を形成したものである。また、
この回路図形を保護するために導電パターン22、23
上に保護膜(図示せず)が形成してある。導電パターン
は適当に設定すればよく、本実施例では、この平面アン
テナ20の二つの導電パターン22、23の幅(W)を
300μm、両導電パターン22、23の間隔(G)を
300μm程度まで狭くしてある。
【0040】本実施例の平面アンテナ20にて、各導電
パターンの電極22、23間に交流バイアスとして20
0Vpp、2000Hzを印加すると、平面アンテナ2
0に現像剤が触れていないときには20pF、平面アン
テナ20の全面に現像剤が触れているときには60p
F、と異なる静電容量値が観測された。この平面アンテ
ナ20を、現像剤収納容器4の内面側壁に配設すること
で、容器4内の現像剤Tの減少に伴って現像剤Tと平面
アンテナ20の接触面積が減り、二つの導電パターン
(アンテナ22、23)間の静電容量を観測すること
で、随時、容器4内の現像剤T量を知ることができる。
【0041】ところが実際には、容器4内の現像剤Tが
徐々に減っても、平面アンテナ20上にわずかながら付
着して残る現像剤のために、測定結果にばらつきが生じ
てしまう。
【0042】そこで、その表面に付着した現像剤を除去
するため、撹拌手段10の端部にアンテナ清掃部材10
a設けて、撹拌手段10の回転に伴い平面アンテ20表
面を清掃している。このアンテナ清掃部材10aは、た
とえばPET(ポリエチレンテレフタレート)のシート
であり、平面アンテナ20の表面をなでるように清掃し
ている。
【0043】図3に示すように、平面アンテナ20のほ
ぼ中央部に穴24を設け、撹拌手段10の支持軸をこの
穴24を貫通して現像剤収納容器4などに回転自在に支
持することにより、表面清掃手段10aにより平面アン
テナ20のほぼ全域を清掃することができる。
【0044】上記構成により、平面アンテナ20上にわ
ずかながら付着して残る現像剤による、測定結果のばら
つきはほぼ解消できるが、平面アンテナ20の出力が表
面清掃手段10aの回転周期で変動してしまう。
【0045】そこで、表面清掃手段10aの回転周期に
応じて、アンテナ出力の平均値をとったり、最小値を選
んだりするなどの統計処理をして、現像剤残量レベルを
確定する。
【0046】本実施例におけるフラットアンテナ方式に
よる現像剤残量検知分解能としては、測定分解能の限
界、測定誤差等を考慮すると、未使用状態における現像
剤収容部、即ち、現像剤収納容器4内の現像剤全量を1
00%として、1%の減少率で検知することができる。
現像剤残量レベルと静電容量の関係を図5に示す。
【0047】本発明によれば、上記フラットアンテナ方
式現像剤残量検知手段20による現像剤残量検知に加え
て、統計的計算により現像剤消費量を検知する手段を用
いることで、更に高い分解能での現像剤残量レベル検知
を行うことができる。統計的計算により現像剤消費量を
検知する手段としては、本実施例では、レーザー発光総
時間検知手段を採用した。勿論、画像信号に基づいた印
字量情報から現像剤残量レベルを統計的に計算すること
もできる。
【0048】図4に、本発明のレーザービームプリンタ
Aにおけるレーザー発光総時間検知手段50の全体構成
を示す。レーザー発光総時間検知手段50は、コンピュ
ータ等から入力される画像信号をレーザー入力電圧に変
調し、画像信号に対応してレーザーをON/OFFさせ
る変調器51を含む。
【0049】変調器51にはカウンタ52が接続され、
変調器51からレーザーへの出力時間、つまり、レーザ
ービームの感光体ドラム1への露光時間に対応する時間
情報を計測する。即ち、カウンタ52には水晶発振器で
あるクロックパルス発生手段53が接続されており、レ
ーザー発光信号が存続している期間に受けたクロックパ
ルス数をカウントする。
【0050】統計的計算手段54により、予め設定され
たカウント数と現像剤使用量との関係から現像剤使用量
を統計的計算により求める。この値は統計計算値である
ため、分解能は任意に決定できる。カウント数と現像剤
使用量の関係を図6に示す。
【0051】更に、本発明によれば、現像剤収納容器4
内の現像剤残量レベル値をプロセスカートリッジBに搭
載された記憶手段31に書き込むことで、複数のカート
リッジを交換使用した場合にもそれぞれのカートリッジ
の現像剤残量レベルを保存することができる。記憶手段
31としては、読み書き可能な不揮発性メモリを採用し
た。
【0052】本実施例では、図7に示すように、プロセ
スカートリッジBには記憶手段としての不揮発性メモリ
31と、不揮発性メモリ31への情報の読み書きを制御
するためのカートリッジ側制御部32とが配置される。
プロセスカートリッジBが画像形成装置本体100に装
着された際には、カートリッジ側制御部32と、画像形
成装置本体側の制御部33は、互いにR/W、REQ、
DRY、CLC、DATAの各信号線で接続される。こ
のように、画像形成装置本体側の制御部33及びカート
リッジ側制御部32によって、記憶手段31に情報の読
み出し及び書き込みを行うための制御手段が構成され
る。
【0053】記憶手段である不揮発性メモリ31へのデ
ータの書き込み及び読み込みの際には、使用するデバイ
スの特性により、適当な待ち時間が設定されており、そ
の動作は保証されている。
【0054】図8に示すように、本実施例で使用した不
揮発性メモリ31はシリアルデータ入出力型のメモリ
で、その記憶容量は16bitである。この16bit
を、前半の8bitと後半の8bitに分割して使用す
る。従って、それぞれの8bitの領域には、別個のデ
ータを記憶させることができる。8bitの容量で十
分、0〜100までの整数を表すことができる。
【0055】不揮発性メモリ31の前半8bitの領域
には、フラットアンテナ方式現像剤残量検知手段20が
検知した現像剤収納容器4内の現像剤残量レベルが書き
込まれる。フラットアンテナ方式現像剤残量検知手段2
0の分解能から、現像剤残量レベルをXX%し、このX
Xという二桁の数字が書き込まれる。現像剤未使用状態
においては100%であるため、XXXの3桁である。
【0056】不揮発性メモリ31の後半8bitの領域
には、レーザー発光総時間検知手段50が算出した現像
剤消費量が書き込まれる。レーザー発光総時間検知手段
50が算出した値は、統計的計算値であり、分解能は任
意で設定できることから、現像剤収納容器4内の現像剤
全量を100%として、0.YY%の減少率で算出でき
る。よって、このYYという二桁の数字が書き込まれ
る。
【0057】このように、プロセスカートリッジBに搭
載された不揮発性メモリ31には、現像剤量に関する情
報、つまり、現像剤残量検知手段20が検知した現像剤
残量検知値と、統計的計算により現像剤消費量を検知す
る手段が算出した現像剤消費量算出値との、2つの現像
剤量に関する情報が書き込まれる。
【0058】つまり、XX.YY%という現像剤量を記
憶することであり、この任意のXX.YYという数字の
上位の桁XXには、現像剤残量検知手段が検知した検知
結果を用い、下位の桁.YYは統計的計算により現像剤
消費量を検知するレーザー発光総時間検知手段50が算
出した計算値を用いる。
【0059】図1及び図5に示すように画像形成装置本
体100には、ユーザーに現像剤残量レベルを報知する
ための、表示手段15及び表示制御部16が設けられ
る。表示手段15及び表示制御部16は、画像形成装置
本体側の制御部33及びカートリッジ側制御部32を通
して、プロセスカートリッジに搭載された記憶手段であ
る不揮発性メモリ31から現像剤量に関する情報を読み
出す。現像剤残量レベルの情報は、上述のように、装置
本体100の表示手段15にて表示することもできる
が、現像剤残量レベル信号をパソコンへと出力送信し、
パソコンのディスプレイにて表示することも可能であ
る。
【0060】上述のように、現像剤量に関する情報は、
2つの値で構成される。この際、本実施例においては、
表示制御部において、(XX.00−0.YY)=Z
Z.ZZという計算を行い、差であるZZ.ZZを表示
するようにした。現像剤未使用状態においては100%
であるため、XXX.0或はZZZ.Zで表すことが可
能である。
【0061】算術式には任意の式を採用することがで
き、つまり、現像剤残量レベル残量検知手段20が検知
した検知結果である数字の上位の桁XXと、統計的計算
により現像剤消費量を検知する手段50が算出した計算
値である下位の桁.YYから、現像剤残量レベルを合成
し、装置本体100の表示手段15やパソコンのディス
プレイにて表示する。
【0062】次に、図10のフローチャートを用いて、
本実施例の画像形成装置の動作を説明する。分かり易く
するため、現像剤残量が変化したことを現像剤検出装置
30、即ち、現像剤残量検知手段20が検知した時点を
始点として説明する。 ステップ101:フラットアンテナ方式現像剤残量検知
手段20が、現像剤収納容器内の現像剤残量レベルが、
現在、現像剤残量=XA%であることを検知する。 ステップ102:プロセスカートリッジBに搭載された
記憶手段、即ち、不揮発性メモリ31の前半8bitに
“XA”を書き込む。 ステップ103:レーザー発光総時間検知手段50のカ
ウンタをリセットし、カウンタ=0とする。 ステップ104:統計的計算手段50は、カウンタ=0
を受けて、現像剤使用量=0.00%であることを計算
する。 ステップ105:プロセスカートリッジBに搭載された
不揮発性メモリ31の後半8bitに“00”を書き込
む。 ステップ106:表示制御部16が不揮発性メモリ31
から現像剤量に関する情報を読み出し、計算(XA.0
0−0.00)を実行する。 ステップ107:表示手段15或はパソコンのディスプ
レイが、現像剤残量=XA.00%を表示する。 ステップ108:クロックパルス発生手段53が接続さ
れたカウンタ52は、変調器51からレーザーへの出力
時間、即ち、レーザービームの感光体ドラム1への露光
時間に対応する時間情報をクロックパルス数としてカウ
ントを開始する。 ステップ109:クロックパルス数をカウントし、カウ
ント数=NNNNとする。 ステップ110:統計的計算手段53は、カウント数=
NNNNを受けて、現像剤使用量=0.YY%であるこ
とを計算する。 ステップ111:プロセスカートリッジBに搭載された
不揮発性メモリ31の後半8bitに“YY”を書き込
む。 ステップ112:表示制御部16が不揮発性メモリ31
から現像剤量に関する情報を読み出し、計算(XA.0
0−0.YY)を実行する。 ステップ113:表示手段15或はパソコンのディスプ
レイが、現像剤残量=ZZ.ZZ%を表示する。ZZ.
ZZは、XA.00−0.YYの計算結果である。
【0063】上記ステップ101〜113の工程を繰り
返し、現像剤残量情報の不揮発性メモリ31への書き込
み及び読み込みを随時行い、ユーザーに現像剤残量=Z
Z.ZZ%であることを装置本体の表示手段15やパソ
コンのディスプレイに表示する。
【0064】ステップ109〜113は、最大、YY=
99となるまで繰り返される。
【0065】ここで、フラットアンテナ方式現像剤残量
検知手段20の分解能を考慮すると、2つの場合が考え
られる。
【0066】1つ目の場合(A)では、YY=99とな
るまでに、フラットアンテナ方式現像剤残量検知手段2
0が、現像剤残量=XB%である(B=A−1)ことを
検知する場合である。この場合は、検知直後に101に
戻り、カウンタ52をリセットし、上記工程を繰り返
す。
【0067】2つ目の場合(B)では、YY=99とな
っても、フラットアンテナ方式現像剤残量検知手段20
が、現像剤残量=XB%である(B=A−1)ことを検
知しない場合である。この場合、カウンタ52は値を加
算し続けるが、統計的計算により計算した現像剤消費量
値は、不揮発性メモリ31へ書き込まない。よって、Y
Y=99のままであり、表示手段或はパソコンのディス
プレイも更新しない。
【0068】つまり、現像剤残量検知手段20が検知し
た値は、あくまでも、検知手段20が新たに検知した値
をのみ更新し、統計的計算により計算した現像剤消費量
計算値を反映させることはしない。XXという上位の桁
は、常に、現像剤残量検知手段20が検知した値であ
る。記憶手段31への現像剤量情報の書き込みにおいて
も同様であり、不揮発性メモリ31の前半8bitの領
域には、常にフラットアンテナ方式現像剤残量検知手段
20が検知した現像剤収納容器4内の現像剤残量レベル
が書き込まれ、レーザー発光総時間検知手段50が算出
した現像剤消費量が書き込まれることはなく、算出した
現像剤消費量により、前半8bitの領域に書き込まれ
るデータが更新されることはない。
【0069】以上の説明したように、現像剤残量検知手
段20に加えて、統計的計算により現像剤消費量を検知
する手段50を用いることで、高い分解能での現像剤残
量レベル検知が達成できる。また、プロセスカートリッ
ジBに搭載された記憶手段31に、現像剤残量検知手段
20による現像剤残量検知値と、統計的計算により現像
剤消費量計算値を、それぞれ、記憶させる。その際記憶
手段31の容量を考慮し、前半と後半の2つの領域に分
けたそれぞれに、現像剤残量レベルに関する情報を書き
込む。
【0070】それぞれの領域に書き込まれる現像剤残量
レベルに関する情報は、独立しており、特に、統計的計
算により現像剤消費量計算値により、現像剤残量検知手
段20による現像剤残量検知値が書き込まれる領域に書
き込まれた現像剤残量レベルに関する情報が、更新され
ることはない。
【0071】こうして、複数のカートリッジを交換使用
した場合にもそれぞれのカートリッジの現像剤残量レベ
ルを保存できる。
【0072】又、本実施例では、画像形成装置本体10
0側の制御部33及びカートリッジB側の制御部32に
よって、プロセスカートリッジBに搭載する記憶手段3
1への情報の読み出し及び書き込み制御が行われるもの
としたが、それら制御部32、33を全てプロセスカー
トリッジBに搭載した形態であっても構わない。
【0073】更に、現像剤残量検知手段20の出力信号
を統計処理し、現像剤残量レベルとして確定させる信号
処理手段53は、本実施例では画像形成装置本体100
に配設されているが、プロセスカートリッジBに設ける
ことができる。
【0074】尚、本実施例は、現像剤残量検知手段とし
て静電容量検知方式の一形態である、フラットアンテナ
方式を用いたが、本発明は、この方式の現像剤残量検知
手段に限定するものではない。従来の技術の項で述べた
プレートアンテナ方式、トルク検知方式等、現像剤残量
レベルを検知できれば、その方式は問わない。
【0075】実施例2 本実施例においては、未使用状態での現像剤総量が10
00gのプロセスカートリッジの場合について説明す
る。
【0076】本実施例においても、実施例1の場合と同
様に、高い分解能の現像剤残量レベル検知を達成し、且
つ、プロセスカートリッジを交換使用した際にもそれぞ
れの現像剤残量レベルを正確に報知するため、画像形成
装置には、統計的計算により現像剤消費量を検知する手
段を備え、プロセスカートリッジには、現像剤残量検知
手段20と記憶手段31とが設けられる。
【0077】又、現像剤残量検知手段20としてフラッ
トアンテナ方式現像剤残量検知手段を採用し、更に、不
足する分解能を補うための、統計的計算により現像剤消
費量を検知する手段としてレーザー発光総時間検知手段
50を採用し、更に、現像剤収納容器4の現像剤残量値
をプロセスカートリッジBに搭載された記憶手段である
読み書き可能な不揮発性メモリ31に書き込むことで、
複数のカートリッジを交換使用した場合にもそれぞれの
カートリッジの現像剤残量レベルを保存できるようにし
たのも実施例1と同様であり、説明は省く。
【0078】本実施例のように、未使用状態での現像剤
総量が1000gのプロセスカートリッジの場合、フラ
ットアンテナ方式現像剤残量検知手段20の分解能で
は、10gの減少率で検知することができる。このよう
なフラットアンテナ方式現像剤残量検知手段20による
現像剤残量レベル検知に加えて、レーザー発光総時間検
知手段50を用いることで、さらに高い分解能での現像
剤残量レベル検知を行うことができる。
【0079】上述したように、レーザー発光総時間検知
手段50において予め設定されたカウント数と現像剤使
用量との関係から現像剤使用量を統計的計算により求め
るが、統計計算値であるため、分解能は任意に決定でき
る。
【0080】本実施例にても不揮発性メモリ31はシリ
アルデータ入出力型のメモリで、その記憶容量は16b
itのものを採用するがこれに限るものではない。本実
施例では、図9に示すように、この16bitを、前半
の7bitと後半9bitに分割して使用する。従っ
て、それぞれの領域には、別個のデータを記憶させるこ
とができる。前半の7bitの容量で、0〜100まで
の整数を表すことができ、後半の9bitの容量で、0
〜1000までの偶数を表すことができる。0〜100
0までの整数を表すために、不揮発性メモリ31の容量
を増やすこともできる。
【0081】不揮発性メモリ31の前半7bitの領域
には、フラットアンテナ方式現像剤残量検知手段20が
検知した現像剤収納容器内の現像剤残量レベルが書き込
まれる。フラットアンテナ方式現像剤残量検知手段20
は、10gの分解能であるため、現像剤残量をXX0g
(下一桁がゼロ)で検知する。よって、このXXという
二桁の数字(現像剤未使用状態においては1000gで
あるため、XXX0gの三桁である。)が書き込まれ
る。
【0082】不揮発性メモリ31の後半9bitの領域
には、レーザー発光総時間検知手段50が算出した現像
剤消費量が書き込まれる。統計的計算値であり、分解能
は任意で設定できることから、Y.YYgの減少率で算
出できる。従って、このYYYという三桁の偶数が、書
き込まれる。
【0083】このように、プロセスカートリッジBに搭
載された不揮発性メモリ31には、現像剤量に関する情
報、つまり、現像剤残量検知手段20が検知した現像剤
残量レベル検知値と、統計的計算により現像剤消費量を
検知する手段が算出した現像剤消費量算出値との、2つ
の現像剤量に関する情報が書き込まれる。つまり、XX
Y.YYgという現像剤量を記憶することであり、この
任意のXXY.YYという数字の上位の桁XXには、現
像剤残量検知手段20が検知した検知結果を用い、下位
の桁Y.YYは統計的計算により現像剤消費量を検知す
る手段50が算出した計算値を用いる。
【0084】図1及び図7に示すように画像形成装置A
には、ユーザーに現像剤残量レベルを報知するための、
表示手段15及び表示制御部16が設けられている。表
示手段15及び表示制御部16は、実施例1と同様に、
画像形成装置本体側の制御部33及びカートリッジ側の
制御部32を通して、プロセスカートリッジに搭載され
た記憶手段である不揮発性メモリ31から、現像剤量に
関する情報を読み出す。勿論、現像剤残量情報は、パソ
コンのディスプレイにて表示することもできる。
【0085】上述のように、現像剤量に関する情報は、
2つの値で構成される。この際、本実施例においては、
表示制御部16において、(XX0.00−Y.YY)
=ZZZ.ZZという計算を行い、差であるZZZ.Z
Zgを表示するようにした。現像剤未使用状態において
は1000gであるため、XXX0或はZZZZ.Z等
で表すことが可能である。
【0086】算術式には任意の式を採用することがで
き、つまり、現像剤残量検知手段20が検知した検知結
果である数字の上位の桁XXと、統計的計算により現像
剤消費量を検知する手段50が算出した計算値である下
位の桁Y.YYから、現像剤残量レベルを合成し、表示
する。
【0087】実施例2の場合も実施例1で説明したフロ
ーチャートに示すのとほぼ同様の態様で実行され、従っ
て、説明を省略する。
【0088】現像剤残量検知手段20が検知した値は、
あくまでも、検知手段が新たに検知した値をのみ更新
し、統計的計算により計算した現像剤消費量計算値を反
映させることはしない。XXという上位の桁は、常に、
現像剤残量検知手段20が検知した値である。記憶手段
31への現像剤量情報の書き込みにおいても同様であ
り、記憶手段である不揮発性メモリ31の前半7bit
の領域には、常にフラットアンテナ方式現像剤残量検知
手段20が検知した現像剤収納容器内の現像剤残量レベ
ルが書き込まれ、レーザー発光総時間検知手段50が算
出した現像剤消費量が書き込まれることはなく、算出し
た現像剤消費量により、前半7bitの領域に書き込ま
れるデータが更新されることはない。これは、実施例1
と同様である。
【0089】以上の説明したように、現像剤残量検知手
段20に加えて、統計的計算により現像剤消費量を検知
する手段50を用いることで、高い分解能での現像剤残
量レベル検知が達成できる。また、プロセスカートリッ
ジに搭載された記憶手段31に、現像剤残量検知手段2
0による現像剤残量レベル検知値と、統計的計算により
現像剤消費量計算値を、それぞれ、記憶させる。その際
記憶手段31の容量を考慮し、前半と後半の2つの領域
に分けた、それぞれに、現像剤残量レベルに関する情報
を書き込む。
【0090】それぞれの領域に書き込まれる現像剤残量
レベルに関する情報は、独立しており、特に、統計的計
算により現像剤消費量計算値により、現像剤残量検知手
段20による現像剤残量レベル検知値が書き込まれる領
域に書き込まれた現像剤残量レベルに関する情報が、更
新されることはない。
【0091】こうして、複数のカートリッジを交換使用
した場合にもそれぞれのカートリッジの現像剤残量レベ
ルを保存できる。また、本実施例では、画像形成装置本
体側の制御部33及びカートリッジ側制御部32によっ
て、プロセスカートリッジに搭載する記憶手段31へ
の、情報の読み出し及び書き込み制御が行われるが、そ
れら制御部を全てプロセスカートリッジに搭載した形態
であっても構わない。
【0092】現像剤残量検知手段20として静電容量検
知方式の一形態であるフラットアンテナ方式を用いた
が、本発明は、この方式の現像剤残量検知手段に限定す
るものではない。従来の技術の項で述べたプレートアン
テナ方式の他、トルク検知方式等、現像剤残量レベルを
検知できれば、その方式は問わないのも、実施例1と同
様である。
【0093】実施例3 図11には、本発明の他の態様であるカートリッジ化さ
れた現像装置Cの一実施例を示す。
【0094】本実施例の現像装置Cは、現像ローラ5a
のような現像剤担持体と、この現像剤担持体に現像剤を
供給するために、内部に現像剤を収容した現像室5A
と、を有し、プラスチック製の現像枠体11、12によ
り一体的にカートリッジ化される。即ち、本実施例の現
像装置Cは、実施例1、2で説明したプロセスカートリ
ッジBの現像装置構成部をユニット化したものであり、
即ち、プロセスカートリッジBから、感光体ドラム1、
帯電手段2、クリーニング手段7を除いて一体化したカ
ートリッジと考えることができる。従って、実施例1、
2にて説明した全ての現像装置構成部及び現像剤量検出
手段構成が同様に本実施例の現像装置においても適用さ
れる。従って、これら構成及び作用についての説明は、
実施例1、2において行った上記説明を援用する。
【0095】本実施例においても、実施例1、2と同様
の作用効果を達成し得る。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従った画
像形成装置及びこの画像形成装置に着脱可能なカートリ
ッジは、画像形成装置に着脱自在とされたカートリッジ
に、現像剤残量検知手段により現像剤残量レベルを検知
できる現像剤収納容器と、検知された現像剤残量レベル
を記憶するための記憶手段と、を設け、(A)統計的計
算により現像剤残量レベルを逐次計算する手段と、検知
された現像剤残量レベルを記憶手段に記憶するための手
段と、現像剤残量レベルを表示するための信号を出力す
る出力手段と、を有し、現像剤残量レベルを示す数字の
上位は、現像剤残量検知手段により検知された現像剤残
量レベルであり、現像剤残量レベルを示す数字の下位
は、統計的計算により現像剤残量を逐次計算する手段に
より算出された現像剤残量レベルであり、それらを合成
して現像剤残量レベルとして表示する構成とするか、或
は、(B)統計的計算により現像剤残量レベルを逐次計
算する手段と、検知された現像剤残量レベルを記憶手段
に記憶するための手段と、現像剤残量レベルを表示する
ための信号を出力する出力手段と、を有し、記憶手段に
は、現像剤残量検知手段により検知された現像剤残量レ
ベルを、現像剤残量レベルを示す上位の数字として記憶
し、統計的計算により現像剤残量レベルを逐次計算する
手段により算出された現像剤残量レベルを、現像剤残量
レベルを示す下位の数字として記憶する構成とされるの
で、 (1)高い分解能にて、特に、カートリッジの交換時期
に近づいた時期において高い分解能にて現像剤残量を検
知することができる。 (2)複数のカートリッジを交換使用する場合において
も、それぞれのカートリッジの現像剤残量を正確に報知
することができる。といった効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロセスカートリッジと画像形成
装置の一実施例の断面図である。
【図2】図1のプロセスカートリッジの拡大断面図であ
る。
【図3】本発明に係るプロセスカートリッジに搭載する
ことのできる現像剤残量検知手段の図である。
【図4】本発明にて使用される統計的計算により現像剤
残量レベルを逐次計算する手段の概略構成図である。
【図5】現像剤残量レベルと静電容量の関係を示すグラ
フである。
【図6】カウント数と現像剤使用量の関係を示すグラフ
である。
【図7】本発明に係るプロセスカートリッジ設けられた
記憶手段と、画像形成装置本体に設けられた表示手段と
の関係を説明する概略関係図である。
【図8】本発明に使用される記憶手段への情報の読み出
し、書き出しの一実施例を説明する図である。
【図9】本発明に使用される記憶手段への情報の読み出
し、書き出しの他の実施例を説明する図である。
【図10】本発明に従った現像剤量検知方法を説明する
フローチャートである。
【図11】本発明に係るカートリッジ化された現像装置
の一実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電手段 3 レーザースキャナー 4 現像剤収納容器 5 現像手段 7 クリーニング手段 10 攪拌手段 10a 表面清掃手段 15 表示手段 16 表示制御部 20 現像剤残量検知手段 30 現像剤量検出装置 31 記憶手段 32、33 データ読み書き制御手段 100 画像形成装置本体 101 装着手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹目 裕志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C061 HK18 HV32 2H027 DA07 DD02 DE07 EE08 EE10 GB03 HB01 HB13 2H077 BA09 DA15 DA42 DA58 DB10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤残量検知手段により現像剤残量レ
    ベルを検知できる現像剤収納容器と、検知された現像剤
    残量レベルを記憶するための記憶手段と、を有するカー
    トリッジが着脱自在とされた画像形成装置において、 統計的計算により現像剤残量レベルを逐次計算する手段
    と、検知された現像剤残量レベルを前記記憶手段に記憶
    するための手段と、現像剤残量レベルを表示するための
    信号を出力する出力手段と、を有し、 現像剤残量レベルを示す数字の上位は、前記現像剤残量
    検知手段により検知された現像剤残量レベルであり、現
    像剤残量レベルを示す数字の下位は、前記統計的計算に
    より現像剤残量を逐次計算する手段により算出された現
    像剤残量レベルであり、それらを合成して現像剤残量レ
    ベルとして表示することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 現像剤残量検知手段により現像剤残量レ
    ベルを検知できる現像剤収納容器と、検知された現像剤
    残量レベルを記憶するための記憶手段と、を有するカー
    トリッジが着脱自在とされた画像形成装置において、 統計的計算により現像剤残量レベルを逐次計算する手段
    と、検知された現像剤残量レベルを前記記憶手段に記憶
    するための手段と、現像剤残量レベルを表示するための
    信号を出力する出力手段と、を有し、 前記記憶手段には、前記現像剤残量検知手段により検知
    された現像剤残量レベルを、現像剤残量レベルを示す上
    位の数字として記憶し、前記統計的計算により現像剤残
    量レベルを逐次計算する手段により算出された現像剤残
    量レベルを、現像剤残量レベルを示す下位の数字として
    記憶することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は不揮発性メモリであり、
    前記現像剤残量検知手段による検知された現像剤残量レ
    ベルと、前記統計的計算により現像剤残量レベルを逐次
    計算する手段により算出された現像剤残量レベルと、を
    異なる領域に記憶させることを特徴とする請求項1又は
    2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記統計的計算により現像剤残量レベル
    を逐次計算する手段が、画像信号に基づいた印字量情報
    若しくはレーザー発光時間情報から現像剤残量レベルを
    統計的に計算することを特徴とする請求項1、2又は3
    の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤残量検知手段による検知結果
    に基づき、前記統計的計算により現像剤残量レベルを逐
    次計算する手段への書き込み及び計算結果の記憶手段へ
    の書き込みを制御することを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段に記憶された前記現像剤残
    量検知手段による検知された現像剤残量レベルは、前記
    統計的計算により現像剤残量レベルを逐次計算する手段
    によって書き換えられないことを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記装置は更に表示手段を有し、前記出
    力手段から出力された情報をこの表示手段で表示するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の画
    像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記装置はディスプレイを有する機器と
    通信可能であり、前記出力手段はこの機器に信号を出力
    することを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記現像剤残量検知手段は前記カートリ
    ッジに設けられていることを特徴とする請求項1〜8の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 現像剤残量検知手段により現像剤残量
    レベルを検知できる現像剤収納容器と、検知された現像
    剤残量レベルを記憶するための記憶手段と、を有し、画
    像形成装置に着脱可能とされたカートリッジにおいて、 前記記憶手段には、前記現像剤残量検知手段により検知
    された現像剤残量レベルを、現像剤残量レベルを示す上
    位の数字として記憶し、前記統計的計算により現像剤残
    量レベルを逐次計算する手段により算出された現像剤残
    量レベルを、現像剤残量レベルを示す下位の数字として
    記憶することを特徴とするカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記記憶手段は不揮発性メモリであ
    り、前記現像剤残量検知手段による検知された現像剤残
    量レベルと、前記統計的計算により現像剤残量レベルを
    逐次計算する手段により算出された現像剤残量レベル
    と、を異なる領域に記憶させることを特徴とする請求項
    10のカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記カートリッジは更に、前記現像剤
    残量検知手段による検知された現像剤残量レベルと、前
    記統計的計算により現像剤残量レベルを逐次計算する手
    段により算出された現像剤残量レベルと、を前記記憶手
    段に記憶させるための手段を有することを特徴とする請
    求項10又は11のカートリッジ。
  13. 【請求項13】 前記カートリッジは更に、前記現像剤
    収納容器内の現像剤残量を逐次検知できる残量検知手段
    を有することを特徴とする請求項10、11又は12の
    カートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記カートリッジは更に、電子写真感
    光体と、電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、電子
    写真感光体に現像剤を供給する現像手段と、電子写真感
    光体をクリーニングするクリーニング手段のうち少なく
    とも一つを有することを特徴とする請求項10〜13の
    いずれかの項に記載のカートリッジ。
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