JP2002132030A - カートリッジ、画像形成装置、及び画像形成システム - Google Patents

カートリッジ、画像形成装置、及び画像形成システム

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JP2002132030A
JP2002132030A JP2000320920A JP2000320920A JP2002132030A JP 2002132030 A JP2002132030 A JP 2002132030A JP 2000320920 A JP2000320920 A JP 2000320920A JP 2000320920 A JP2000320920 A JP 2000320920A JP 2002132030 A JP2002132030 A JP 2002132030A
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forming apparatus
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Takashi Hibi
隆 日比
Yasuhisa Daiho
靖尚 大朋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平面アンテナ自体の製造ばらつき、現像剤収
納容器内での平面アンテナの位置ずれによるカートリッ
ジを製造する上で生じるばらつき、及び印加バイアスの
公差を含む装置本体要因のばらつきがあっても、随時現
像剤量を正確に検知する。 【解決手段】 プロセスカートリッジBのトナーシール
部材Sを除去する前の平面アンテナ6の出力値をプロセ
スカートリッジBの記憶手段20に記憶させておき、装
置本体14にプロセスカートリッジBを装着後にトナー
量測定を実施し、この2つの値を用いて平面アンテナ6
によるトナー量検出値を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた画像形成装置、及びこの画像形成装置本体に装着可
能なプロセスカートリッジやカートリッジ化された現像
装置に関し、特にこのプロセスカートリッジ又は現像装
置に搭載された記憶手段と、これらプロセスカートリッ
ジ又は現像装置の内部に配設されている現像剤量検知手
段を用いて現像剤の残量を検知し、その結果を表示する
表示手段から構成される画像形成システムに関する。
【0002】ここで、電子写真画像形成装置としては、
例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、
LEDプリンタ、レーザビームプリンタ等)、電子写真
ファクシミリ装置等が含まれる。
【0003】又、電子写真画像形成装置本体に着脱可能
なカートリッジとは、電子写真感光体、電子写真感光体
を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に現像剤を供給
する現像手段、電子写真感光体をクリーニングするクリ
ーニング手段のうち少なくとも一つを電子写真画像形成
装置本体に着脱可能に構成したものをいう。特に、プロ
セスカートリッジとは、帯電手段、現像手段、及びクリ
ーニング手段の少なくとも一つと、電子写真感光体とを
一体的に構成し、電子写真画像形成装置本体に対して着
脱可能としたものをいう。
【0004】
【従来の技術】従来、複写機やレーザビームプリンタ等
の電子写真方式の画像形成装置は、画像情報に対応した
光を感光体に照射して潜像を形成し、この潜像に現像手
段で記録材料である現像剤(トナー)を供給して顕像化
し、更に感光体から記録媒体へ画像を転写することで記
録媒体上に画像を形成している。現像手段には現像剤が
収納された現像剤収納容器が連結されており、画像を形
成することで現像剤は消費されていく。
【0005】このような画像形成装置において、電子写
真感光体、現像剤等の消耗品の交換、メンテナンスの簡
便性を図る目的で、電子写真感光体と、電子写真感光体
に作用するプロセス手段としての現像手段、帯電手段、
クリーニング手段、更には現像剤収納容器や現像剤溜め
容器等をプロセスカートリッジとして一体化し、画像形
成装置本体に対して着脱可能とするプロセスカートリッ
ジ方式がある。このプロセスカートリッジ方式によれ
ば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユー
ザー自身で行なうことができるので、格段に操作性を向
上させることができる。そこでこのプロセスカートリッ
ジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられ
ている。
【0006】又、例えば、複数色の現像手段を有するカ
ラー画像形成装置において、各現像手段の消耗具合が違
う場合等に、各色の現像手段と現像剤収納容器とをカー
トリッジ化した各色の現像カートリッジを画像形成装置
に対して着脱可能とし、個別に交換できるようにしたも
のもある。
【0007】このようなカートリッジ方式の画像形成装
置では、使用者は、例えば現像剤が無くなった時点でカ
ートリッジを交換することで、再び画像を形成すること
ができる。そのため、このような画像形成装置には、現
像剤が消費された場合にそれを検知し、使用者に報知す
る手段、即ち、現像剤量検出装置を備えることがある。
【0008】現像剤量検出装置は、カートリッジ内に画
像形成に供することのできる現像剤がどれくらい残って
いるかを随時に知ることを可能とするために、現像剤残
量レベルを検知できる現像剤量検知手段をカートリッジ
又は画像形成装置本体に備える。
【0009】特に、現像剤が無くなったことを使用者に
報知するだけでなく、現像剤の量を逐次に検知して報知
することによって、使用者の利便性を更に向上したもの
がある。このような画像形成装置では、現像剤が未使用
時の何%だけ残っているかを算出して使用者に逐次報告
したり、又、所定品位の画像形成を行なえない程現像剤
が減ったことを示す「現像剤無し」表示を行ない、画像
不良が起こる前に現像剤が残り少なくなったことを使用
者に警告したりするものがある。
【0010】この現像剤量検知手段の一方式として、平
面アンテナ方式(フラットアンテナ方式)がある。平面
アンテナとは、所定の間隔で平行に形成された一対の導
電部を備えたパターンであって、これを現像剤収納容器
側面の現像剤と接する位置に配置し、このパターン表面
上にある現像剤の有無によって静電容量が変化すること
を利用するものである。現像剤収納容器内の現像剤が減
少するに従って、現像剤とこの平面アンテナとの接触面
積が減少するように平面アンテナを配置することで、現
像剤収納容器内の現像剤残量と平面アンテナの静電容量
との対応づけが可能となり、平面アンテナの静電容量を
測定することにより随時現像剤収納容器内の現像剤残量
を知ることができる。平面アンテナの静電容量は、一対
の導電部の一方に一定の交流バイアスを印加し、その際
に他方の導電部に流れる電流から知ることができる。
【0011】このような現像剤量検知手段によって検知
した現像剤量を、使用者に報知するため、表示手段に表
示する。使用者はこれを見てもうすぐ現像剤がなくなる
から次のカートリッジを用意した方がよさそうだとか、
大量のプリントをするけど現像剤は十分有るなどと判断
することができ、プリント作業を効率よく実施でき、
又、カートリッジを有効に使うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような現像剤残量レベルを検知できる現像剤量検知手段
が備えられていても、現像剤収納容器内に残っている現
像剤残量を正確に検出できないと、かえって使用者を混
乱させてしまうおそれがある。
【0013】例えば、平面アンテナの電極幅や電極間の
公差や、平面アンテナの現像剤収納容器内における位置
公差が積み重なると、観測される静電容量値と現像剤残
量の関係が異なってくる。つまり、予め設定された静電
容量値と現像剤残量の関係だけで現像剤残量レベル検知
を行なった場合、表示と実際の現像剤残量とはかなりか
け離れてしまう場合がある。
【0014】ある現像剤残量に対して、より多く現像剤
があると検知するずれがある場合、実際の現像剤残量よ
り多く見積もってしまうので、突然現像剤がなくなり、
白抜け画像が発生してしまうことがある。この場合に
は、必要な画像が得られないために使用者は再度同じ画
像を出力することになり、記録媒体や画像形成のための
電力、あるいは画像形成する時間が無駄になる。
【0015】逆に、ある現像剤量に対して、より少なく
現像剤があると検知した場合、現像剤量表示が現像剤な
しを示したときに、使用者はプロセスカートリッジを新
品に交換するが、実際には現像剤収納容器内にはまだ現
像剤が残っているため、現像剤を無駄に捨てることにな
り、資源の無駄遣いをしてしまうことになる。
【0016】又、現像剤量測定誤差の画像形成装置本体
側要因として、バイアス発生手段を構成する部品の公差
内ばらつきの積み重ねによる、平面アンテナへ印加する
ACバイアスの設計中心値からのずれなどがある。
【0017】従って、本発明の目的は、現像剤量検知手
段自体の製造ばらつき、現像剤収納容器内での現像剤量
検知手段の位置ずれによるカートリッジを製造する上で
生じるばらつき、及び印加バイアスの公差を含む装置本
体要因のばらつきがあっても、現像剤量を随時正確に知
ることができるカートリッジ、このカートリッジが着脱
自在な画像形成装置、及びその現像剤量を表示する表示
手段を含む画像形成システムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
カートリッジ、画像形成装置、及び画像形成システムに
て達成される。
【0019】第1の本発明によると、少なくとも現像剤
収納容器と現像手段が一体にユニット化された、画像形
成装置に着脱可能なカートリッジであって、前記現像剤
収納容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、
前記現像剤量に関する情報と、カートリッジが新品か否
かの情報を記憶可能であり、前記画像形成装置に装着時
に、前記画像形成装置に前記両情報を伝達できる記憶手
段と、を備えたカートリッジにおいて、現像剤を前記現
像剤収納容器内に封止し、カートリッジの使用開始時に
開封する現像剤封止部材を有し、前記記憶手段は、前記
現像剤封止部材の開封前における前記現像剤収納容器内
の現像剤量の前記現像剤量検知手段による検出値、又は
その対応値を記憶していることを特徴とするカートリッ
ジが提供される。
【0020】第2の本発明によると、現像剤収納容器内
の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、前記現像剤
収納容器内に現像剤を封止する現像剤封止部材の開封前
の初期現像剤量に関する情報と、カートリッジが新品か
否かの情報を記憶した記憶手段と、を備えたカートリッ
ジが着脱可能な画像形成装置において、(a)装着され
たカートリッジが新品か否かを認識する手段と、(b)
新品カートリッジの画像形成装置へ装着後の前記現像剤
量検知手段による現像剤量の検出値を記憶する本体側記
憶手段と、(c)カートリッジ装着時における前記現像
剤量検知手段による現像剤量の検出値と、カートリッジ
が記憶している前記現像剤封止部材の開封前の現像剤に
関する情報と、前記本体側記憶手段が記憶している検出
値とから現像剤量を決定する手段と、(d)前記現像剤
量決定手段が決定した現像剤量またはその対応値を画像
形成装置内外の表示手段に伝達する手段と、を有するこ
とを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0021】第3の本発明によると、画像形成装置本体
に着脱可能なカートリッジを用いて記録媒体に画像を形
成し、そのカートリッジ内の現像剤量を表示することが
できる画像形成システムにおいて、(a)少なくとも現
像剤収納容器と現像手段が一体にユニット化された、画
像形成装置に着脱可能なカートリッジであって、前記現
像剤収納容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段
と、前記現像剤量に関する情報を記憶可能であり、前記
画像形成装置に装着時に、前記画像形成装置にその情報
を伝達でき、かつ、カートリッジが新品か否かを記憶可
能であって画像形成装置に装着時に画像形成装置にその
情報を伝達できる記憶手段と、現像剤を前記現像剤収納
容器内に封止し、カートリッジの使用開始時に開封する
現像剤封止部材と、を有し、前記記憶手段は、前記現像
剤封止部材の開封前における前記現像剤収納容器内の現
像剤量の前記現像剤量検知手段による検出値、又はその
対応値を記憶しているカートリッジと、(b)前記カー
トリッジ装着時における前記現像剤量検知手段による現
像剤量の検出値と、前記記憶手段が記憶している初期現
像剤量に関する情報と、新品カートリッジの画像形成装
置への装着後の前記現像剤量検知手段による現像剤量の
検出値とから現像剤量を決定する手段を有する画像形成
装置と、(c)画像形成装置が決定した現像剤量又はそ
の対応値が、画像形成装置から伝達されて表示できる表
示手段と、から構成されることを特徴とする画像形成シ
ステムが提供される。
【0022】上記各発明にて、一実施態様によると、前
記記憶手段は、不揮発性メモリ、非接触型不揮発性メモ
リ、電源を備えた揮発性メモリである。
【0023】他の実施態様によると、更に、表示手段を
有し、検知した現像剤残量に関する情報を表示するため
の信号をこの表示手段に送信して表示する。
【0024】又、他の実施態様によると、更に、表示手
段を有する機器と通信可能であり、検知した現像剤残量
に関する情報を表示するための信号をこの表示手段を有
する機器に送信する。
【0025】更に、他の実施態様によると、前記カート
リッジは、更に、電子写真感光体と、電子写真感光体を
帯電させる帯電手段と、電子写真感光体をクリーニング
するクリーニング手段のうち少なくとも一つを有する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカートリッ
ジ、画像形成装置、及び画像形成システムを図面に則し
て更に詳しく説明する。
【0027】実施例1 先ず、図1〜図3を参照して、本発明に従って構成され
るプロセスカートリッジを装着可能な電子写真画像形成
装置の一実施例について説明する。
【0028】本実施例にて電子写真画像形成装置は、電
子写真方式のレーザービームプリンタAとされ、ホスト
コンピュータからの情報を受け取り、電子写真画像形成
プロセスによって記録媒体、例えば、記録紙、OHPシ
ート、布等に画像を形成するものである。
【0029】レーザービームプリンタAは、ドラム形状
の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を有する。感
光体ドラム1は帯電手段である帯電ローラ7によって帯
電され、次いで、レーザースキャナー11から画像情報
に応じたレーザー光10を照射することによって、感光
体ドラム1に画像情報に応じた潜像が形成される。この
潜像は、現像装置Cによって現像し、可視像、即ち、ト
ナー像とする。
【0030】現像装置Cは、現像剤担持体である現像ロ
ーラ2及び現像剤層厚規制部材である現像ブレード5等
の現像手段を備えた現像室19と、現像室19に隣接し
て形成された現像剤収納部としての現像剤収納容器4を
有しており、現像剤収納容器4内の現像剤Tが現像室1
9の現像ローラ2へと供給される。現像剤収納容器4内
には、図2中の矢印方向に回転する攪拌手段3が設けら
れており、この攪拌手段3が回転することで、現像剤T
がほぐされつつ現像ローラ2へ供給される。
【0031】本実施例では、現像剤として、絶縁性磁性
1成分トナーを用いた。又、現像ローラ2は、固定磁石
を内蔵しており、現像ローラ2を回転することによって
現像剤Tは搬送され、現像ブレード5にて摩擦帯電電荷
が付与されると共に所定厚の層とされ、感光体ドラム1
の現像領域へと供給される。この現像領域へと供給され
た現像剤Tは、感光体ドラム1上の潜像へと転移され、
トナー像を形成する。現像ローラ2は、現像バイアス印
加手段に接続されており、通常、交流電圧に直流電圧が
重畳された現像バイアス電圧が印加される。
【0032】一方、トナー像の形成と同期して不図示の
給紙カセットにセットした記録媒体をピックアップロー
ラ、搬送手段を介して転写位置へと搬送する。転写位置
には、転写手段としての転写ローラ12が配置されてお
り、電圧を印加することによって、感光体ドラム1上の
トナー像を記録媒体に転写する。
【0033】トナー像の転写を受けた記録媒体は、搬送
手段で定着手段13へと搬送する。定着手段13は、ヒ
ータ13aを内蔵した定着ローラ13b及び駆動ローラ
13cを備え、通過する記録媒体に熱及び圧力を印加し
て転写されたトナー像を記録媒体上に定着する。
【0034】記録媒体は、搬送手段により排出トレイ1
5へと排出される。この排出トレイ15は、レーザービ
ームプリンタの装置本体14の上面に設けられている。
【0035】転写ローラ12によってトナー像を記録媒
体に転写した後の感光体ドラム1は、クリーニング手段
によって感光体ドラム1上に残留した現像剤を除去した
後、次の画像形成プロセスに供される。クリーニング手
段は、感光体ドラム1に当接して設けられた弾性クリー
ニングブレード8によって感光体ドラム1上の残留現像
剤を掻き落として現像剤溜め容器9へと集める。
【0036】一方、本実施例では、図2に示すように、
プロセスカートリッジBは、現像剤収納容器4及び攪拌
手段3を有する現像剤枠体16と、現像ローラ2及び現
像ブレード5等の現像手段を保持する現像枠体17とを
溶着して一体として現像ユニット(現像装置)Cを形成
し、更にこの現像ユニットCに、感光体ドラム1、クリ
ーニングブレード8及び現像剤溜め容器9等のクリーニ
ング手段及び帯電ローラ7を取り付けたクリーニング枠
体18を一体に結合することによってカートリッジ化さ
れている。
【0037】このプロセスカートリッジBは、ユーザー
によって画像形成装置本体14に設けたカートリッジ装
着手段30に対して取り外し可能に装着される。
【0038】又、図3に示すように、未使用のプロセス
カートリッジには、現像剤枠体16と現像枠体17との
間には現像剤封止部材であるトナーシール部材Sが設け
られ、現像剤収納容器4の現像剤Tが現像室19へ供給
されたないように構成されている。そして、使用時に
は、トナーシール部材Sを除去し、現像剤収納容器4内
の現像剤Tが現像ローラ2へ供給可能にしてから画像形
成装置本体14に装着して画像形成工程へと移行する。
【0039】又、本実施例では、現像剤収納容器4内の
片側側面に、図4に示すような現像剤量検知手段である
平面アンテナ(フラットアンテナ)6が配置されてい
る。
【0040】平面アンテナ6は、一般に用いられている
プリント基板24上にエッチングや印刷等で2つの電
極、即ち、導体パターン21、22を形成したものであ
る。又、この回路図形を保護するためにその表面に絶縁
性の保護膜(図示せず)が形成してある。本実施例で
は、この平面アンテナ6の二つの導電パターン21、2
2の各幅(W)をそれぞれ300μm、導電パターン2
1、22間の間隔(G)を300μmに設定した。
【0041】本実施例の平面アンテナ6において、各導
電パターンの電極21、22間に交流バイアスとして2
00Vpp、2000Hzを印加すると、平面アンテナ
6に現像剤が触れていないときには20pF、平面アン
テナ6の全面に現像剤が触れているときには40pF
と、異なる静電容量値が観測された。
【0042】画像形成工程を繰り返すことで現像剤収納
容器4内の現像剤Tが減少するのに伴い、現像剤Tと平
面アンテナ6との接触面積が減少し、それに応じて、平
面アンテナ6の電極21、22間における静電容量も減
少する。よって、この静電容量を観測することで、随時
現像剤収納容器4内の現像剤量を知ることができる。
【0043】ところが実際には、現像剤収納容器4内の
現像剤Tが徐々に減っても、平面アンテナ20上にわず
かながら付着して残る現像剤のために、測定結果にばら
つきが生じることがある。
【0044】そこで、その表面に付着した現像剤を除去
するため、攪拌手段3の端部にアンテナ清掃部材3a
(図2参照)を設けて、攪拌手段3の回転に伴い平面ア
ンテナ6の表面を清掃している。
【0045】図4に示すように、平面アンテナ6のほぼ
中央に穴23を設け、攪拌手段3の支持軸をこの穴23
に貫通させて現像剤収納容器4等に回転自在に支持する
ことにより、アンテナ清掃部材3aにより平面アンテナ
6のほぼ全域を清掃することができる。
【0046】上記構成により、平面アンテナ6上にわず
かながら付着して残る現像剤によって、測定結果のばら
つきはほぼ解消できるが、平面アンテナ6の出力がアン
テナ清掃部材3aの回転周期で変動してしまう。
【0047】そこで、本実施例では、アンテナ清掃部材
3aの回転周期に応じて、アンテナ出力の平均値をとっ
たり、最小値を選んだりする等の統計的処理を複数回行
ない、現像剤残量レベルを確定する。
【0048】図5に本実施例のプロセスカートリッジ内
のトナー量を検知するための現像剤量検出装置のブロッ
ク図を示す。
【0049】現像剤量検知手段(平面アンテナ)6にバ
イアス印加手段34から所定のACバイアスを印加する
と、上述のように、平面アンテナ6を覆うトナー量に応
じた静電容量に対応した電流が発生し、これを現像剤量
検出部31で電圧値に変換する。この値を演算制御部3
2を介して一時的に本体側記憶手段35に記憶し、それ
が所定のデータ数になったところで、前に述べたよう
に、演算制御部32で統計処理を行なう。
【0050】図6に、トナー量と、平面アンテナ6の出
力を統計処理した後のトナー量確定値との関係を示す。
このグラフは、各設定が設計中心にあるときの関係を示
しており、プロセスカートリッジBには、トナーは最初
に550g充填してあり、そのときの平面アンテナ6の
出力は0.5Vである。そして、トナー量と出力値は比
例関係にあり、トナーが50gのときの出力は3.0V
である。トナーが50g以下に減ると、トナーは平面ア
ンテナ6に接することはなくなるので、出力は3.0V
のまま変わらない。尚、トナーが50g以下になると、
現像ローラ2へのトナー供給が不十分になり、画像が形
成されない場合がある。
【0051】このトナー量と平面アンテナ6の出力値と
の関係は、表又は式の形態にて本体側記憶手段35に記
憶されていて、平面アンテナ6の出力値を得ると、演算
制御部32がこの関係表(又は式)でトナー量に変換
し、表示手段33や外部のシステム、ネットワーク、装
置51等に伝達する。
【0052】トナー量は、本実施例では、現像剤収納容
器のトナーの重さをグラム単位で表しているが、表示手
段33や外部装置51への伝達や表示は初期トナー量に
対する残トナー量を100分率で示してもよいし、他の
表記に変換してもよい。
【0053】ところが、現像剤量検知手段に関わる各部
品公差等が積み重なると、トナー量測定に無視できない
誤差が生じてしまう。例えば、その原因として、平面ア
ンテナ6の電極幅Wや電極間隔Gの設計中心値からのず
れ、表面保護膜の厚さのばらつき、現像剤収納容器側面
への取り付け位置のばらつき等がある。又、画像形成装
置本体の要因として、バイアス発生手段34を構成する
部品の公差内ばらつきの積み重ねによる、平面アンテナ
へ印加するACバイアスの設計中心値からのずれ等があ
る。
【0054】その結果として、どれくらいトナー量測定
がずれるかの一例を示したのが図7と図8ののグラフで
ある。図7はプロセスカートリッジ要因だけの出力ばら
つきを示し、図8は画像形成装置本体要因だけの出力ば
らつきを示している。
【0055】図7の実線が図6に示した設計中心値の場
合のトナー量と平面アンテナ6の出力値の関係である。
これに対して、図7の破線(1)は上記の公差が積み重
なってトナー量を多く検知してしまう場合である。例え
ば、設計中心値の場合には平面アンテナ6の出力値2.
5Vはトナー量150gに相当し、その関係を本体側記
憶手段35が記憶してあるため、トナー量は150gと
表示して伝達するが、破線(1)の関係にある本体とプ
ロセスカートリッジの場合は、実際は200gのトナー
量がある。逆に破線(2)の関係にある本体とプロセス
カートリッジの場合は、実際は100gのトナー量しか
ない。
【0056】図8も図7と同様のグラフである。本体要
因のばらつきはプロセスカートリッジ要因の場合と異な
り、傾きが違っている。トナーがない状態ではばらつき
はなく同一の値になるが、トナーが550gのときには
中心0.5Vに対して±0.5Vも違う。
【0057】プロセスカートリッジと本体が両方ともト
ナーが多いと判断する方にばらつくと、図7と図8が重
畳されるので、更に誤差は大きくなる。
【0058】このようにトナー量測定に誤差があると、
大量のプリントがしたいときに破線(1)や(3)のケ
ースだと、トナーが残り少ないと判断して新しいプロセ
スカートリッジに交換してしまい、トナーが無駄に捨て
られたり、或いは破線(2)や(4)のケースだと、プ
リント途中でトナーが不足して部分的にしか画像がプリ
ントされないなど、無駄が生じてしまう。
【0059】そこで、本発明は、トナーシール部材Sを
除去する前の平面アンテナ6の出力値を、予めプロセス
カートリッジBの記憶手段20に記憶させておき、装置
本体14にプロセスカートリッジBを装着後にトナー量
測定を実施し、その2つの値を用いてプロセスカートリ
ッジBのトナー量検出値を補正することで、より精度の
高いトナー量を求めることを可能にした。
【0060】以下に、その詳細を述べる。まず、トナー
シール部材Sを除去する前の平面アンテナ6の出力値を
プロセスカートリッジBの記憶手段20に記憶させる
が、これはプロセスカートリッジ製造者が行なう。
【0061】プロセスカートリッジの製造工程におい
て、図3に示すように、プロセスカートリッジの組み立
て後、即ち、現像剤収納容器4内に所定量のトナーTが
充填された後、現像剤収納容器4内のトナーTが傾かな
いようにプロセスカートリッジBを画像形成装置本体内
の姿勢と同様に支持する。次に、画像形成装置本体での
トナー量測定と同様にトナー量を測定できる治具を用意
しておき、しかもこの治具の平面アンテナ6に印加する
バイアスを設計中心値に調整してから、平面アンテナ6
の出力を測定する。この測定値を電圧値変換後に、プロ
セスカートリッジBの記憶手段20に記憶する。その後
で、このプロセスカートリッジを出荷する。尚、以降、
このプロセスカートリッジBの記憶手段20に記憶され
た平面アンテナ測定値をFAF−1値と呼ぶ。
【0062】ところで、トナーシール部材Sが未開封状
態での平面アンテナ6の出力と、トナーシール部材Sを
除去した直後の平面アンテナの出力とは、少し異なる。
これは、現像剤収納容器4内のトナーが現像ローラ2等
のある現像手段に供給されるために、現像剤収納容器4
内のトナー高さが下がるためである。本実施例ではその
分が電圧値変換後の値で0.1Vだったので、プロセス
カートリッジBの記憶手段20に記憶させたFAF−1
値は、治具での測定結果から0.1Vを補正した値とし
てある。尚、トナー量が同じでトナーシール未開封と除
去後の状態での現像剤量検知結果が同じになる現像剤量
検知手段を用いる場合は、治具での測定結果をそのまま
FAF−1値として記憶させればよい。
【0063】又、本実施例において、すべての部品等が
設計値中心値で組立てできれば、0.1V補正後の値
で、FAF−1値は0.5Vである。しかし、前述のよ
うな諸ばらつきで0.3Vだったり、0.75Vという
こともありうる。そのときは、それをFAF−1値とし
て記憶する。例えば、図7の破線(1)は、FAF−1
値は0.75Vであり、同図の破線(2)のFAF−1
値は0.25Vである。
【0064】ここで、プロセスカートリッジBに備えら
れている記憶手段20について説明する。
【0065】図1〜図3に示すように、本実施例のプロ
セスカートリッジBは、現像剤収納容器4に記憶手段2
0を搭載していて、この記憶手段20には、画像形成装
置本体14と信号を交信するための伝達部も含まれてい
る。又、本体の演算制御部32はこの記憶手段20への
伝達手段としての機能も含むものとする。
【0066】本発明に使用される記憶手段としては、F
AF−1値、又はその対応値を記憶でき、画像形成装置
本体14にそれを伝達できるものであれば、特に方式や
形態に制限はない。不揮発メモリとバックアップ電池を
組み合わせたもの等、通常の半導体による電子的なメモ
リでもよい。特に、メモリのデータの読み出し/書き込
みのデータ通信を電磁波によって行なう非接触メモリで
ある場合、カートリッジの装着状態による接触不良の可
能性はなくなり、信頼性の高い制御を行なうことができ
る。本実施例では、記憶手段20として、非接触型のメ
モリを用いた。このメモリ20の容量については、必要
な情報を記憶するのに十分な容量を有するものとする。
又、このメモリ20には、一度データを記憶させたら、
書き換え不可能な記憶領域がある。そして、FAF−1
値は、一度データを記憶したら書き換え不能な記憶領域
に記憶させる。
【0067】以下、本発明のトナー量検知の高精度化の
手順を図10と図11のフローチャートに示す。
【0068】図10によりトナー量確定に関するフロー
について説明する。
【0069】この手順は、本体の電源を入れたり、本体
内での記録紙の紙つまりを処理した後等の本体作動から
開始し(S101)、まず、プロセスカートリッジBが
新品か否かをチェックする、いわゆる新品判断を行なう
(S102)。
【0070】本実施例では、プロセスカートリッジBが
新品か否かはメモリ20の信号で判別できるようにして
ある。メモリ20内に新品情報を記憶する書き換え可能
な領域を用意しておき、そこに工場出荷時にビットを立
てておく。そして、本体内でこのメモリ20と情報交信
を行なう度にこのビットをチェックし、ビットが立って
いたら後述するように倒す。このような設定とすること
によって、メモリ20と情報交信することによりプロセ
スカートリッジが新品か否かを判断することができる。
【0071】次いで、プロセスカートリッジが新品と判
断された場合には、攪拌手段3の駆動と同期して平面ア
ンテナ6にバイアスを印加してトナー量を測定し(S1
08)、その結果を本体の記憶手段35に一時的に記憶
する(S109)。本実施例の構成では、所定の間隔で
所定回数トナー量を測定し(S110)、それらを統計
処理してはじめて値が確定する(S111)。この最初
の確定値は本体側記憶手段35にFAF−2値として記
憶する。この後、プロセスカートリッジBのメモリ20
の新品情報のビットを倒し、つまり新品情報を消去し、
このプロセスカートリッジBが既に新品でないことを記
憶させる(S113)。
【0072】本体作動開始後のプロセスカートリッジB
の新品判断(S102)で、新品でないと判断された場
合は、ステップS108〜S111と同じフローでトナ
ー量を確定し(S103〜S106)、本体側記憶手段
35にトナー量確定値として記憶する(S107)。こ
のフローは停止するまで繰り返し行なわれていて確定値
は逐次更新する(S114、S115)。
【0073】次に、図11において、トナー量決定のフ
ローについて説明する。
【0074】トナー量を表示したい旨の指示が来ると
(S121)、プロセスカートリッジBの記憶手段20
のFAF−1値を読み込み(S122)、それを本体側
記憶手段35に記憶する(S123)。そして、そのと
きのトナー量測定の確定値と読み込んだFAF−1値と
FAF−2値とから演算制御部32にてトナー量を決定
し(S124)、この決定値を表示手段33に伝達、表
示する(S125)。
【0075】このトナー量確定値とFAF−1値とFA
F−2値からトナー量を決定する方法を説明する。
【0076】まず、プロセスカートリッジ要因によるば
らつきをなくすために、「Y1=トナー量確定値−FA
F−1値+0.5」を求め、このY1とトナー量とを対
応させた。この関係を図9のグラフに示す。このグラフ
の実線は、縦軸がトナー量確定値ではなくてY1値とい
うだけで、数値は図6と同じである。つまり、縦軸をY
1値とすることで、図7の破線(1)や(2)の誤差は
吸収でき、図7の実線、破線の3本の線は、図9に示し
た1本の実線に集約できる。このように、FAF−1値
があれば、プロセスカートリッジ要因の誤差は吸収でき
る。
【0077】次に、本体要因によるばらつきを除く。図
8のグラフにおいて、横軸のトナー量をx、縦軸のトナ
ー量確定値をyとすると、グラフの実線や破線は次のよ
うな式で表すことができる。
【0078】 y=−z(x−50)/500+3.0 … 式1 ここで、zは本体要因のばらつきパラメータである。図
8のグラフで、実線の関係はz=2.5、破線(3)の
関係はz=2、破線(4)の関係はz=3の場合であ
る。この式1から、xを求めると下記の式2となる。
【0079】 x=−500(y−3)/z+50 … 式2 この傾きzはFAF−2値と対応しているので、変換可
能である。即ち、 z=3−(FAF−2) … 式3 である。つまり、FAF−2値が分かればそれに応じた
トナー量とトナー量確定値の関係を一意に定めることが
でき、本体ばらつきによる誤差を無くすことができる。
【0080】プロセスカートリッジばらつきと本体ばら
つきが両方ある場合は、式2のyに前述のy1を代入す
ればよい。こうすることで、トナー量検知結果であるト
ナー量確定値(v)からトナー量(g)を求めることが
できる。
【0081】以上、本実施例によれば、トナー量確定値
と、予めプロセスカートリッジに記憶させた未使用時の
トナー量の測定値であるFAF−1値と、プロセスカー
トリッジを本体にはじめて装着した直後のトナー量の測
定値であるFAF−2値とから、トナー量を決定するこ
とで、プロセスカートリッジ要因によるばらつき及び本
体要因によるばらつきを低減し誤差の少ないトナー量を
求めることが可能になった。
【0082】尚、当然ながら、カートリッジ構成、特に
現像装置の構成や現像剤量検知手段の配置によって現像
剤量と検出電圧値との関係は異なるので、その場合は、
両者の関係を最も良く表す関係式や表を用意して対応さ
せればよい。
【0083】又、残量検知補正式を本実施例では本体に
記憶させているが、プロセスカートリッジの記憶手段に
格納させてもよい。本実施例のように記憶手段として半
導体メモリを用いれば、それは可能である。
【0084】トナー残量の表示方法も(g)や(%)に
限定するものではなく、他の表示方法として、更に進ん
だ形で残り何枚出力できるとか、他の様々な表示方法で
もかまわない。又、ディスプレイ表示に関しても、ガス
ゲージ、棒グラフ及び値表示、満タンに対して比率つま
り残り何%と表示してもよいし、トナー量が使用者にわ
かる方式であればどのような表示方式であっても構わな
い。
【0085】更に、トナー量の表示は、画像形成装置本
体に設けられた表示手段33にて行なうことに限定され
るものではなく、画像形成装置本体と通信可能に接続さ
れたホストコンピュータ等の機器の画面等の表示手段5
1によって行なうことができる。
【0086】又、本実施例では、現像剤量検知手段とし
て平面アンテナ方式を用いたが、本発明は、この方式の
トナー残量レベル検知手段に限定するものではなく、ト
ナー量を検知できれば、その方式は問わない。
【0087】実施例2 図12には、本発明の他の態様であるカートリッジ化さ
れた現像装置Dの一実施例を示す。
【0088】本実施例の現像装置Dは、現像ローラ2及
び現像ブレード5等の現像手段を保持する現像室19
と、現像手段に現像剤を供給する現像剤を収容する現像
剤収納容器4とをプラスチック製の現像剤枠体16及び
現像枠体17により一体的に構成することによりカート
リッジ化される。即ち、本実施例の現像装置Dは実施例
1で説明したプロセスカートリッジBの現像装置構成部
をユニット化したものであり、プロセスカートリッジB
から、感光体ドラム1、帯電手段7、クリーニング手段
8を除いて一体化したカートリッジと考えることができ
る。従って、実施例1にて説明した全ての現像装置構成
部、現像剤量検出手段構成、及び記憶手段構成が本実施
例の現像装置にも適用される。従って、これら構成及び
作用についての説明は実施例1において行なった上記説
明を援用する。
【0089】本実施例においても、実施例1と同様の作
用効果を達成し得る。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカートリ
ッジは、少なくとも現像剤収納容器と現像手段が一体に
ユニット化された、画像形成装置に着脱可能なカートリ
ッジであって、前記現像剤収納容器内の現像剤量を検知
する現像剤量検知手段と、前記現像剤量に関する情報
と、カートリッジが新品か否かの情報を記憶可能であ
り、前記画像形成装置に装着時に、前記画像形成装置に
前記両情報を伝達できる記憶手段と、を備えたカートリ
ッジにおいて、現像剤を前記現像剤収納容器内に封止
し、カートリッジの使用開始時に開封する現像剤封止部
材を有し、前記記憶手段は、前記現像剤封止部材の開封
前における前記現像剤収納容器内の現像剤量の前記現像
剤量検知手段による検出値、又はその対応値を記憶して
いることにより、現像剤量検知手段自体の製造ばらつ
き、現像剤収納容器内での現像剤量検知手段の位置ずれ
によるカートリッジを製造する上で生じるばらつき、及
び印加バイアスの公差を含む装置本体要因のばらつきが
あっても、現像剤量を随時正確に知ることができる。
【0091】又、本発明の画像形成装置は、現像剤収納
容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、前記
現像剤収納容器内に現像剤を封止する現像剤封止部材の
開封前の初期現像剤量に関する情報と、カートリッジが
新品か否かの情報を記憶した記憶手段と、を備えたカー
トリッジが着脱可能な画像形成装置において、(a)装
着されたカートリッジが新品か否かを認識する手段と、
(b)新品カートリッジの画像形成装置へ装着後の前記
現像剤量検知手段による現像剤量の検出値を記憶する本
体側記憶手段と、(c)カートリッジ装着時における前
記現像剤量検知手段による現像剤量の検出値と、カート
リッジが記憶している前記現像剤封止部材の開封前の現
像剤に関する情報と、前記本体側記憶手段が記憶してい
る検出値とから現像剤量を決定する手段と、(d)前記
現像剤量決定手段が決定した現像剤量またはその対応値
を画像形成装置内外の表示手段に伝達する手段と、を有
することにより、現像剤量検知手段自体の製造ばらつ
き、現像剤収納容器内での現像剤量検知手段の位置ずれ
によるカートリッジを製造する上で生じるばらつき、及
び印加バイアスの公差を含む装置本体要因のばらつきが
あっても、現像剤量を随時正確に知ることができる。
【0092】更に、本発明の画像形成システムは、画像
形成装置本体に着脱可能なカートリッジを用いて記録媒
体に画像を形成し、そのカートリッジ内の現像剤量を表
示することができる画像形成システムにおいて、(a)
少なくとも現像剤収納容器と現像手段が一体にユニット
化された、画像形成装置に着脱可能なカートリッジであ
って、前記現像剤収納容器内の現像剤量を検知する現像
剤量検知手段と、前記現像剤量に関する情報を記憶可能
であり、前記画像形成装置に装着時に、前記画像形成装
置にその情報を伝達でき、かつ、カートリッジが新品か
否かを記憶可能であって前記画像形成装置に装着時に前
記画像形成装置にその情報を伝達できる記憶手段と、現
像剤を前記現像剤収納容器内に封止し、カートリッジの
使用開始時に開封する現像剤封止部材と、を有し、前記
記憶手段は、前記現像剤封止部材の開封前における前記
現像剤収納容器内の現像剤量の前記現像剤量検知手段に
よる検出値、又はその対応値を記憶しているカートリッ
ジと、(b)前記カートリッジ装着時における前記現像
剤量検知手段による現像剤量の検出値と、前記記憶手段
が記憶している初期現像剤量に関する情報と、新品カー
トリッジの画像形成装置本体への装着後の前記現像剤量
検知手段による現像剤量の検出値とから現像剤量を決定
する手段を有する画像形成装置と、(c)前記画像形成
装置が決定した現像剤量又はその対応値が、前記画像形
成装置から伝達されて表示できる表示手段と、から構成
されることにより、現像剤量検知手段自体の製造ばらつ
き、現像剤収納容器内での現像剤量検知手段の位置ずれ
によるカートリッジを製造する上で生じるばらつき、及
び印加バイアスの公差を含む装置本体要因のばらつきが
あっても、現像剤量を随時正確に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロセスカートリッジと画像形成
装置の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のプロセスカートリッジの拡大断面図であ
る。
【図3】図2のプロセスカートリッジの未使用時を示す
断面図である。
【図4】本発明に係るプロセスカートリッジに搭載する
ことのできる現像剤残量検知手段を示す図である。
【図5】本発明に係る現像剤量検知構成の一実施例を示
すブロック図である。
【図6】設計中心状態におけるトナー量とトナー量確定
値の関係を示すグラフである。
【図7】プロセスカートリッジ要因によりトナー量測定
がずれた場合におけるトナー量とトナー量確定値の関係
の一例を示すグラフである。
【図8】本体要因によりトナー量測定がずれた場合にお
けるトナー量とトナー量確定値の関係の一例を示すグラ
フである。
【図9】トナー量と、測定トナー量補正後の決定値Y1
の関係を示すグラフである。
【図10】トナー量確定プロセスの一実施例を示すフロ
ーチャートである。
【図11】トナー量決定及び表示プロセスの一実施例を
フローチャートである。
【図12】本発明に係るカートリッジ化された現像装置
の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】 1 感光体ドラム(電子写真感光体) 2 現像ローラ(現像剤担持体) 4 現像剤収納容器 6 平面アンテナ(現像剤量検知手段) 7 帯電ローラ(帯電手段) 8 クリーニングブレード 20 メモリ(記憶手段) 33 表示手段 35 本体側記憶手段 B プロセスカートリッジ C、D 現像装置 S トナーシール部材(現像剤封止部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA27 DD02 DE04 DE07 DE09 GB03 HB02 HB05 HB13 HB17 2H071 BA04 BA13 BA17 BA32 BA33 DA06 DA08 DA13 DA15 DA32 2H077 AA03 AA06 AA35 DA15 DA24 DA32 DA58 DA83 DB10 EA13 GA04

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも現像剤収納容器と現像手段が
    一体にユニット化された、画像形成装置に着脱可能なカ
    ートリッジであって、前記現像剤収納容器内の現像剤量
    を検知する現像剤量検知手段と、前記現像剤量に関する
    情報と、カートリッジが新品か否かの情報を記憶可能で
    あり、前記電子写真画像形成装置に装着時に、前記画像
    形成装置に前記両情報を伝達できる記憶手段と、を備え
    たカー トリッジにおいて、現像剤を前記現像剤収納容器内に封
    止し、カートリッジの使用開始時に開封する現像剤封止
    部材を有し、前記記憶手段は、前記現像剤封止部材の開
    封前における前記現像剤収納容器内の現像剤量の前記現
    像剤量検知手段による検出値、又はその対応値を記憶し
    ていることを特徴とするカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、不揮発性メモリ、非接
    触型不揮発性メモリ、電源を備えた揮発性メモリである
    ことを特徴とする請求項1のカートリッジ。
  3. 【請求項3】 更に、電子写真感光体、電子写真感光体
    を帯電させる帯電手段、電子写真感光体をクリーニング
    するクリーニング手段のうち少なくとも一つを有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2のカートリッジ。
  4. 【請求項4】 現像剤収納容器内の現像剤量を検知する
    現像剤量検知手段と、前記現像剤収納容器内に現像剤を
    封止する現像剤封止部材の開封前の初期現像剤量に関す
    る情報、及びカートリッジが新品か否かの情報を記憶し
    た記憶手段と、を備えたカートリッジが着脱可能な画像
    形成装置において、(a)装着されたカートリッジが新
    品か否かを認識する手段と、(b)新品カートリッジの
    画像形成装置本体へ装着後の前記現像剤量検知手段によ
    る現像剤量の検出値を記憶する本体側記憶手段と、
    (c)カートリッジ装着時における前記現像剤量検知手
    段による現像剤量の検出値と、カートリッジが記憶して
    いる前記現像剤封止部材の開封前の現像剤に関する情報
    と、前記本体側記憶手段が記憶している検出値とから現
    像剤量を決定する手段と、(d)前記現像剤量決定手段
    が決定した現像剤量またはその対応値を画像形成装置内
    外の表示手段に伝達する手段と、を有することを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記記憶手段は、不揮発性メモリ、非接
    触型不揮発性メモリ、電源を備えた揮発性メモリである
    ことを特徴とする請求項4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 更に、表示手段を有し、検知した現像剤
    残量に関する情報を表示するための信号をこの表示手段
    に送信して表示することを特徴とする請求項4又は5の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 更に、表示手段を有する機器と通信可能
    であり、検知した現像剤残量に関する情報を表示するた
    めの信号をこの表示手段を有する機器に送信することを
    特徴とする請求項4、5、又は6の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記カートリッジは、更に、電子写真感
    光体、電子写真感光体を帯電させる帯電手段、電子写真
    感光体をクリーニングするクリーニング手段のうち少な
    くとも一つを有することを特徴とする請求項4〜7のい
    ずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 画像形成装置本体に着脱可能なカートリ
    ッジを用いて記録媒体に画像を形成し、そのカートリッ
    ジ内の現像剤量を表示することができる画像形成システ
    ムにおいて、(a)少なくとも現像剤収納容器と現像手
    段が一体にユニット化された、画像形成装置に着脱可能
    なカートリッジであって、前記現像剤収納容器内の現像
    剤量を検知する現像剤量検知手段と、前記現像剤量に関
    する情報を記憶可能であり、前記画像形成装置に装着時
    に、前記画像形成装置にその情報を伝達でき、かつ、カ
    ートリッジが新品か否かを記憶可能であって前記画像形
    成装置に装着時に前記画像形成装置にその情報を伝達で
    きる記憶手段と、現像剤を前記現像剤収納容器内に封止
    し、カートリッジの使用開始時に開封する現像剤封止部
    材と、を有し、前記記憶手段は、前記現像剤封止部材の
    開封前における前記現像剤収納容器内の現像剤量の前記
    現像剤量検知手段による検出値、又はその対応値を記憶
    しているカートリッジと、(b)前記カートリッジ装着
    時における前記現像剤量検知手段による現像剤量の検出
    値と、前記記憶手段が記憶している初期現像剤量に関す
    る情報と、新品カートリッジの画像形成装置本体への装
    着後の前記現像剤量検知手段による現像剤量の検出値と
    から現像剤量を決定する手段を有する画像形成装置と、
    (c)前記画像形成装置が決定した現像剤量又はその対
    応値が、前記画像形成装置から伝達されて表示できる表
    示手段と、から構成されることを特徴とする画像形成シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 前記記憶手段は、不揮発性メモリ、非
    接触型不揮発性メモリ、電源を備えた揮発性メモリであ
    ることを特徴とする請求項9の画像形成システム。
  11. 【請求項11】 検知した現像剤残量に関する情報を表
    示するための信号を前記表示手段に送信して表示するこ
    とを特徴とする請求項9又は10の画像形成システム。
  12. 【請求項12】 更に、表示手段を有する機器と通信可
    能であり、検知した現像剤残量に関する情報を表示する
    ための信号をこの表示手段を有する機器に送信すること
    を特徴とする請求項9、10、又は11の画像形成シス
    テム。
  13. 【請求項13】 前記カートリッジは、更に、電子写真
    感光体、電子写真感光体を帯電させる帯電手段、電子写
    真感光体をクリーニングするクリーニング手段のうち少
    なくとも一つを有することを特徴とする請求項9〜11
    のいずれかの項に記載の画像形成システム。
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