JP2002099138A - 画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システム

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JP2002099138A
JP2002099138A JP2000289636A JP2000289636A JP2002099138A JP 2002099138 A JP2002099138 A JP 2002099138A JP 2000289636 A JP2000289636 A JP 2000289636A JP 2000289636 A JP2000289636 A JP 2000289636A JP 2002099138 A JP2002099138 A JP 2002099138A
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JP2000289636A
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English (en)
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Tomomi Kakeshita
智美 掛下
Takeo Shoji
武夫 庄子
Hideki Matsumoto
英樹 松本
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Canon Inc
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確に現像剤量を検知し、それを使用者に報
知して、適切なカートリッジ交換時期を使用者に知らせ
ることができる画像形成装置、カートリッジ及び画像形
成システムを提供する。 【解決手段】 カートリッジ(B)が着脱可能な画像形
成装置(100)において、カートリッジの現像剤収納
容器(4)と現像手段(5)との間にカートリッジの使
用開始時に開封される現像剤封止部材(6)を設け、現
像剤封止部材(6)が開封される前に装置本体(A)内
で現像剤残量検知手段(30)が出力した値に対応する
情報を、装置本体(A)が備えた記憶手段(20)に記
憶させる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、電子写
真方式を用いた画像形成装置に関するものであり、特
に、画像形成装置本体に搭載された記憶手段を用いて、
プロセスカートリッジ、カートリッジ化された現像装置
などとされる、装置本体に装着可能なカートリッジ内の
現像剤の量を検知して報知することのできる画像形成装
置、カートリッジ及び画像形成システムに関する。
【0002】ここで電子写真画像形成装置としては、例
えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、L
EDプリンタ、レーザービームプリンタ等)及び電子写
真ファクシミリ装置などが含まれる。
【0003】又、電子写真画像形成装置本体に着脱可能
なカートリッジとは、電子写真感光体、電子写真感光体
を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に現像剤を供給
する現像手段、電子写真感光体をクリーニングするクリ
ーニング手段のうち少なくとも一つを有するものをい
う。特に、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像
手段及びクリーニング手段の少なくとも一つと、電子写
真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリ
ッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とす
るものであるか、又は、少なくとも現像手段と電子写真
感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッ
ジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とする
ものをいう。
【0004】
【従来の技術】従来、電子写真複写機やレーザービーム
プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置は、画像情
報に対応した光を電子写真感光体に照射して潜像を形成
し、この潜像に現像手段を用いて現像剤を供給して顕像
化し、更に感光体から記録媒体へ画像を転写することで
記録媒体上に画像を形成している。現像手段には現像剤
収納容器が連結しており、画像を形成することで現像剤
は消費されていく。
【0005】このような画像形成装置において、電子写
真感光体、現像剤などの消耗品の交換、メンテナンスの
簡便性を図る目的で、電子写真感光体と、電子写真感光
体に作用するプロセス手段としての現像手段、帯電手
段、クリーニング手段、更には現像剤収納容器や廃現像
剤容器などをプロセスカートリッジとして一体化し、画
像形成装置本体に対して着脱可能とするプロセスカート
リッジ方式がある。このプロセスカートリッジ方式によ
れば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユ
ーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向
上させることができる。そこでこのプロセスカートリッ
ジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられ
ている。
【0006】又、例えば、複数色の現像手段を有するカ
ラー画像形成装置などにおいて、現像手段と現像剤収納
容器とをカートリッジ化し、各現像カートリッジを画像
形成装置に対して着脱可能として個別に交換できるよう
にしたものもある。
【0007】これらカートリッジ方式の画像形成装置で
は、使用者は、例えば現像剤が無くなった時点でカート
リッジを交換することで、再び画像を形成することがで
きる。そのため、このような画像形成装置は、現像剤が
消費された場合にそれを検知し、使用者に報知する手
段、即ち、現像剤量検出装置を備えていることがある。
【0008】現像剤量検出装置は、カートリッジ内に画
像形成に供することができる現像剤がどれくらい残って
いるかを随時知ることを可能とするために、現像剤残量
レベルを検知できる現像剤残量検知手段をカートリッジ
又は画像形成装置本体に備える。特に、現像剤が無くな
ったことを使用者に報知するだけではなく、現像剤の量
を逐次に検知して報知することができれば、使用者の利
便性を更に向上することができる。
【0009】この現像剤残量検知手段として、少なくと
も一対の入力側及び出力側電極を備え、両電極間の静電
容量を測定することによって現像剤量を検出する静電容
量測定方式がある。その一方式として、プレートアンテ
ナ方式がある。このプレートアンテナ方式は、例えば、
現像手段が備える現像剤担持体に交流バイアスを印加し
て電子写真感光体に形成した潜像を現像する現像方式を
採用する場合において、電極となる板金を現像剤担持体
に対向する箇所、若しくはその他の複数の箇所に設け
て、この板金と現像剤担持体との間、及びこれら板金と
板金との間の静電容量が、絶縁性トナーなどとされる現
像剤の量に応じて変化することを利用したものである。
【0010】即ち、この板金と現像剤担持体との間、若
しくは板金と板金との間の空間が現像剤で埋まっていれ
ば、その間の静電容量は大きくなり、現像剤が減るにつ
れて両者の間の空間を空気が占める率が増え、静電容量
は小さくなっていく。従って、この板金と現像剤担持体
との間の静電容量、或いは板金間の静電容量と現像剤量
の関係を予め求めておけば、静電容量を測定することに
よって現像剤量レベルを検知することができる。
【0011】静電容量の測定は、現像剤担持体や電極で
ある板金に交流バイアスを印加した際にもう一方の板金
に流れる電流を測定することで行うことができる。つま
り、この方式の現像剤残量検知手段では、多くは現像剤
担持体に現像バイアスが印加されている画像形成時に現
像剤量を検知する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、現像剤残量レベルを検知できる現像剤残量検知
手段が備えられていても、現像剤残量検知手段によって
検出した現像残量の値と、実際に現像装置内に残ってい
る現像剤量が一致しない、即ち、正確に現像剤の残量を
検出できないことがある。特に、画像全域を可視化する
ことができない、所謂、白抜けなどの画像不良が、警告
を発する前に発生してしまうおそれがある。
【0013】例えば、上述のプレートアンテナ方式の現
像剤残量検知手段の場合、現像剤担持体と電極である板
金との間の静電容量、又は電極である板金間の静電容量
は、それぞれの位置関係によって左右され、それぞれの
間に現像剤が無い場合でも、両者の間が近ければ静電容
量の絶対値は大きくなり、両者の間が遠ければ小さくな
る。
【0014】このように、現像剤残量検知手段の組み付
け公差などによる位置関係のズレ、その他カートリッジ
の部品、或いは画像形成装置本体の電子部品などの公差
などのカートリッジ、或いは画像形成装置本体の個体差
によって検出値にバラツキが生じることがある。
【0015】従って、例えばプレートアンテナ方式の現
像剤残量検知手段の場合、予め設定された静電容量値と
現像剤量との関係のみを用いて現像剤残量レベルの検知
を行った場合、検知結果が実際に現像装置内に残ってい
る現像剤量とかけ離れてしまう問題が発生する場合があ
る。
【0016】つまり、現像剤がフル状態である時の現像
剤残量検知手段による静電容量検出値が初期設定値(想
定値)より大きくなっている場合、実際の現像剤残量よ
りも多く見積もってしまい、警告前に白抜けなどの画像
が発生させてしまうおそれがある。逆に、現像剤がフル
状態である時の静電容量の検出値が設定値(理想値)よ
り小さくなっている場合、実際の現像剤残量より少なく
見積もってしまい、現像装置内に多くの現像剤が残って
いるにも拘わらず、現像剤無しの警告を発してしまうお
それがある。そして、使用者がこの警告に従ってプロセ
スカートリッジを交換してしまうと、多量のトナーを無
駄にしてしまい、ひいては資源の無駄使いにつながる。
本発明は斯かる問題に鑑みて成されたものである。
【0017】従って、本発明の目的は、一般には、正確
に現像剤の残量を検知することができる画像形成装置、
カートリッジ及び画像形成システムを提供することであ
る。
【0018】本発明の他の目的は、正確に現像装置内の
現像剤の残量を検知し、それを使用者に報知することに
より、使用者に警告を発する前に、所謂、白抜け画像が
発生することがなく、又、白抜け画像の発生を警告する
時点における現像剤の残量を極力少なく抑えることがで
きるなど、適切なカートリッジ交換時期(購入時期)を
使用者に報知できる画像形成装置、カートリッジ及び画
像形成システムを提供することである。
【0019】本発明の他の目的は、少なくとも現像剤残
量検知手段の検知領域内に現像剤がない状態における出
力値を用いて、個々のカートリッジに即して現像剤残量
検知手段の出力値と現像剤残量とを常に適正に関係付
け、正確に現像剤の残量を検知することができ、又それ
を使用者に報知することのできる画像形成装置、カート
リッジ及び画像形成システムを提供することである。
【0020】本発明の他の目的は、現像剤残量の検知に
用いる情報を記憶する記憶手段を画像形成装置に設ける
ことで、コストダウンを図ることのできる画像形成装
置、カートリッジ及び画像形成システムを提供すること
である。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システムにて
達成される。要約すれば、第1の本発明によると、現像
剤収納容器と、現像手段と、現像剤量に応じた出力を逐
次出力可能な現像剤残量検知手段と、を有するカートリ
ッジが着脱可能な画像形成装置において、前記カートリ
ッジの前記現像剤収納容器と前記現像手段との間に前記
カートリッジの使用開始時に開封される現像剤封止部材
を設け、前記現像剤封止部材が開封される前に前記装置
本体内で前記現像剤残量検知手段が出力した値に対応す
る情報を、前記装置本体が備えた記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0022】第1の本発明の一実施態様によると、前記
記憶手段に記憶された前記現像剤封止部材が開封される
前に前記装置本体内で前記現像剤残量検知手段が出力し
た値に対応する情報と、前記現像剤残量検知手段の出力
と、に基づいて前記カートリッジ内の現像剤量を検知す
る。この場合、前記現像剤封止部材が開封される前に前
記装置本体内で前記現像剤残量検知手段が出力した値か
らの、前記現像剤残量検知手段の出力値の変化量に基づ
いて現像剤量を検知することができ、一実施態様による
と、前記現像剤封止部材が開封される前に前記装置本体
内で前記現像剤残量検知手段が出力した値からの、前記
現像剤残量検知手段の出力値の変化量と、少なくとも現
像剤量と、を対応させたテーブルを用いて現像剤量を検
知することが可能である。
【0023】第1の本発明の他の実施態様によると、前
記装置本体は更に、前記現像剤残量検知手段が現像剤量
の最大を検出したときの出力値に対応する情報を前記記
憶手段に記憶させる。この場合、前記記憶手段に記憶さ
れた前記現像剤封止部材が開封される前に前記装置本体
内で前記現像剤残量検知手段が出力した値に対応する情
報と、前記記憶手段に記憶された前記現像剤残量検知手
段が現像剤量の最大を検出したときの出力値に対応する
情報と、前記現像剤残量検知手段の出力と、に基づいて
前記カートリッジ内の現像剤量を検知することができ、
一実施態様によると、前記現像剤残量検知手段が現像剤
量の最大を検出したときの出力値から、前記現像剤封止
部材が開封される前に前記装置本体内で前記現像剤残量
検知手段が出力した値と所定値とを減じた値の絶対値を
現像剤の使用範囲とし、前記使用範囲内で前記現像剤残
量検知手段が現像剤の最大を検出したときの出力値に補
正値を乗じた値と、現像剤残量との関係から現像剤量を
求めることが可能である。
【0024】第1の本発明の他の実施態様によると、前
記現像剤封止部材は、前記カートリッジが前記装置本体
に装着された状態で、カートリッジの使用開始時に自動
開封される。
【0025】第1の本発明の他の実施態様によると、前
記カートリッジは更に、カートリッジ識別情報を保持し
ており、前記装置本体は更に、装着されたカートリッジ
のカートリッジ識別情報を読み取り、前記記憶手段に記
憶させる手段を有する。
【0026】前記装置本体は更に、検知した現像剤量に
関する情報のいずれかを表示するための信号を出力する
手段を有することを特徴とする請求項2〜10のいずれ
かの項に記載の画像形成装置。
【0027】又、第1の本発明の他の実施態様による
と、前記装置本体は更に、表示手段を有し、検知した現
像剤量に関する情報を表示するための信号をこの表示手
段に送信して表示する。又、他の実施態様によると、前
記装置本体は更に、表示手段を有する機器と通信可能で
あり、検知した現像剤量に関する情報を表示するための
信号をこの表示手段を有する機器に送信する。
【0028】第2の本発明によると、現像剤収納容器
と、現像手段と、現像剤量に応じた出力を逐次出力可能
な現像剤残量検知手段と、を有し、画像形成装置に着脱
可能なカートリッジであって、前記現像剤収納容器と前
記現像手段との間に前記カートリッジの使用開始時に開
封される現像剤封止部材を設け、前記現像剤封止部材が
開封される前に前記装置本体内で前記現像剤残量検知手
段が出力した値に対応した情報が、前記画像形成装置本
体が備えた記憶手段に記憶されることを特徴とするカー
トリッジが提供される。
【0029】第2の本発明の一実施態様によると、前記
画像形成装置本体は、前記記憶手段に記憶された情報に
基づく前記現像剤封止部材が開封される前に前記画像形
成装置内で前記現像剤残量検知手段が出力した値と、前
記現像剤残量検知手段の出力値とを関係付け計算処理し
た結果を、補正手段により補正することにより前記カー
トリッジ内の現像剤量を検知する。
【0030】第2の本発明の他の実施態様によると、更
に、前記現像剤残量検知手段が現像剤量の最大を検出し
たときの出力値に対応する情報が、前記画像形成装置本
体が備えた前記記憶手段に記憶される。この場合、前記
画像形成装置本体は、前記記憶手段に記憶された情報に
基づく前記現像剤封止部材が開封される前に前記画像形
成装置内で前記現像剤残量検知手段が出力した値と、前
記記憶手段に記憶された情報に基づく前記現像剤残量検
知手段が現像剤量の最大を検出したときの出力値と、前
記現像剤残量検知手段の出力値とを関係付け計算処理し
た結果を、補正手段により補正することにより前記カー
トリッジ内の現像剤量を検知することができる。
【0031】第2の本発明の他の実施態様によると、前
記現像剤封止部材は、前記カートリッジが前記画像形成
装置本体に装着された状態で、カートリッジの使用開始
時に自動開封される。
【0032】第2の本発明の他の実施態様によると、更
に、前記画像形成装置本体に装着された状態で、前記画
像形成装置本体が、個々のカートリッジを識別し得るカ
ートリッジ識別情報を保持する手段を有する。
【0033】第3の本発明によると、画像形成装置本体
に着脱可能なカートリッジを用いて、記録媒体に画像を
形成する画像形成システムにおいて、(a)現像剤収納
容器と、現像手段と、現像剤量に応じた信号を逐次出力
可能な現像剤残量検知手段と、前記現像剤収納容器と前
記現像手段との間に設けられる前記カートリッジの使用
開始時に開封される現像剤封止部材と、を有するカート
リッジと、(b)前記現像剤封止部材が開封される前に
前記装置本体内で前記現像剤残量検知手段が出力した値
に対応する情報を記憶した記憶手段を有し、前記記憶手
段に記憶された情報に基づく前記現像剤封止部材が開封
される前に前記画像形成装置内で前記現像剤残量検知手
段が出力した値と、前記現像剤残量検知手段の出力値と
を関係付け計算処理した結果を、補正手段により補正す
ることにより前記カートリッジ内の現像剤量を検知する
制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システ
ムが提供される。
【0034】第3の本発明の一実施態様によると、前記
記憶手段には更に、前記現像剤残量検知手段が現像剤残
量の最大を検出したときの出力に対応する情報が記憶さ
れ、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された情報に
基づく前記現像剤封止部材が開封される前に前記画像形
成装置内で前記現像剤残量検知手段が出力した値と、前
記記憶手段に記憶された情報に基づく前記現像剤残量検
知手段が現像剤量の最大を検出したときの出力値と、前
記現像剤残量検知手段の出力値とを関係付け計算処理し
た結果を、補正手段により補正することにより前記カー
トリッジ内の現像剤量を検知する。
【0035】第3の本発明の他の実施態様によると、更
に、検知した現像剤量に関する情報を表示する表示手段
を有する。
【0036】上記各本発明において、一実施態様による
と、前記現像剤残量検知手段としては、少なくとも2つ
の電極間の静電容量を測定することによって得られる信
号を出力するものを用いる。
【0037】又、上記各本発明において、前記カートリ
ッジは、電子写真感光体と、電子写真感光体を帯電させ
る帯電手段と、電子写真感光体に現像剤を供給する現像
手段と、電子写真感光体をクリーニングするクリーニン
グ手段のうち少なくとも一つを有する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装
置、カートリッジ及び画像形成システムを図面に則して
更に詳しく説明する。
【0039】実施例1 本実施例の画像形成システムは、電子写真画像形成装置
であるレーザービームプリンタ(プリンタ)100が、
ホストコンピュータ(図示せず)からの画像情報を受け
取り、画像形成装置本体Aに着脱可能に装着されたプロ
セスカートリッジBを用いて電子写真画像形成プロセス
によって記録媒体、例えば、記録紙、OHPシート、布
などに画像を形成するものである。
【0040】先ず、図1及び図2を参照して、本発明に
従って構成されるプロセスカートリッジBが装着可能な
プリンタ100について説明する。プリンタ100は、
ドラム形状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を
有する。感光体ドラム1は、帯電手段である帯電ローラ
2によって帯電され、次いで、レーザースキャナー3か
ら照射される画像情報に応じたレーザ光Lによって走査
露光が成され、感光体ドラム1に画像情報に応じた潜像
が形成される。この潜像は、現像装置Cが現像手段5に
よって現像し、可視像、即ち、トナー像とする。
【0041】つまり、現像装置Cは、現像剤担持体であ
る導電性の現像ローラ5aを備えた現像室5Aと、現像
室5Aに隣接して形成された現像剤収納容器4を有して
おり、現像剤収納容器4内の現像剤Tが現像室5Aへと
移動し、現像ローラ5aへと供給される。現像剤収納容
器4内には、図1中の矢印方向に回転する攪拌手段8が
設けられており、この攪拌手段8が回転することで、現
像剤Tがほぐされ、又現像ローラ5aへ供給される。本
実施例では、現像剤Tとしては、絶縁性磁性1成分トナ
ーを用いた。又、現像ローラ5aは、固定磁石5bを内
蔵しており、現像ローラ5aを回転することによって現
像剤は搬送され、現像剤層厚規制部材である現像ブレー
ド5cにて摩擦帯電電荷が付与されると共に所定厚の現
像剤層とされ、感光体ドラム1の現像領域へと供給され
る。この現像領域へと供給された現像剤は、感光体ドラ
ム1上の潜像へと転移され、トナー像を形成する。現像
ローラ5aは、現像バイアス印加手段33(図3)に接
続されており、通常、交流電圧に直流電圧が重畳された
現像バイアス電圧が印加される。
【0042】一方、トナー像の形成と同期して給紙カセ
ットDにセットした記録媒体Pをピックアップローラ1
2、搬送手段13aを介して転写位置へと搬送する。転
写位置には、転写手段としての転写ローラ14が配置さ
れており、電圧を印加することによって、感光体ドラム
1上のトナー像を記録媒体Pに転写する。
【0043】トナー像の転写を受けた記録媒体Pは、搬
送手段13bで定着手段15へと搬送する。定着手段1
5は、ヒータ15aを内蔵した定着ローラ15b及び駆
動ローラ15cを備え、通過する記録媒体Pに熱及び圧
力を印加して転写されたトナー像を記録媒体P上に定着
する。
【0044】記録媒体Pは、搬送手段13cにより排出
トレイ16へと排出される。この排出トレイ16は、プ
リンタ100の装置本体Aの上面に設けられている。
【0045】転写ローラ14によってトナー像を記録媒
体Pに転写した後の感光体ドラム1は、クリーニング装
置7によって感光体ドラム1上に残留した現像剤を除去
した後、次の画像形成プロセスに供される。クリーニン
グ装置7は、感光体ドラム1に当接して設けられたクリ
ーニング手段としての弾性クリーニングブレード7aに
よって感光体ドラム1上の残留現像剤を掻き落として廃
現像剤容器7bへと集める。
【0046】本実施例において、プロセスカートリッジ
Bは、図2に示すように、内部に攪拌手段を備え、現像
剤を収納する現像剤収納容器4を形成する現像剤枠体9
と、現像ローラ5a及び現像ブレード5cなどの現像手
段5を保持する現像室5Aを形成する現像枠体10とを
溶着して一体として現像装置(現像ユニット)Cを形成
し、更にこの現像装置Cに、感光体ドラム1、クリーニ
ングブレード7aと廃現像剤容器7bとを備えたクリー
ニング装置7及び帯電ローラ2を取り付けたクリーニン
グ枠体11を一体に結合することによってカートリッジ
化されている。このプロセスカートリッジBは、ユーザ
ーによって画像形成装置本体Aに設けたカートリッジ装
着手段50(図1)に対して取り外し可能に装着され
る。
【0047】又、現像剤収納容器4と現像室5Aとの間
に現像剤封止部材6が設けられる。この現像剤封止部材
6は、プロセスカートリッジBが使用されるまで開封さ
れず、プロセスカートリッジBが画像形成装置本体Aに
装着された際に、詳しくは後述するように自動開封され
る。
【0048】本実施例のプリンタ100は、現像装置C
内の現像剤Tの消費に従ってその残量を逐次検知するこ
のできる現像剤残量検知手段30を備えた現像剤量検出
装置を有している。
【0049】本実施例では、現像剤残量検知手段30と
してプレートアンテナ方式を用いる。図2に示すよう
に、プレートアンテナとして、現像装置C内の長手方向
略全域にわたり第1板金31、第2板金32が設けられ
る。第2板金32は、現像ローラ5aに対向する位置
に、その長手方向と略平行に設けられる。又、この第2
板金32と対向し、その長手方向と略平行に第1板金3
1が設けられている。
【0050】このように、第1板金31と第2板金32
とを現像装置C内に配設し、現像装置C内の現像剤Tの
減少に伴って変化する、現像ローラ5aと第2板金32
との間、及び第1板金31と第2板金32との間の静電
容量を観測することで、随時現像装置C内の現像剤量を
知ることができる。
【0051】プレートアンテナとしての第1板金31及
び第2板金32は、基本的に電流を流すことのできる材
料であれば特に限定することなく使用することができる
が、本実施例では材料として、サビに強いSUSを使用
している。又、本実施例では、第1板金31及び第2板
金32は、現像室5Aを形成する現像枠体10に設けら
れる。
【0052】図3をも参照して現像剤量検出装置の回路
構成を説明すると、本実施例では、現像ローラ5aと第
1板金31は、プロセスカートリッジBが画像形成装置
本体Aに装着された状態で、画像形成装置本体Aに設け
られた電圧印加手段としての現像バイアス印加手段であ
る現像バイアス回路33に電気的に接続される。そし
て、通常の現像バイアスである2KHz程度の交流バイ
アスと−400V程度の直流バイアスが現像ローラ5a
及び第1板金31に印加される。
【0053】現像バイアス回路33から所定のACバイ
アスが出力されると、その印加バイアスはリファレンス
用コンデンサ34と、現像ローラ5aと、第1板金31
とにそれぞれ印加される。これによって、リファレンス
用コンデンサ34の両端には電圧V1が発生し、第2板
金には、現像ローラ5aと第2板金32との間の静電容
量C2、第1板金31と第2板金32の間の静電容量C
3に応じた電流が発生する。この電流値を演算によって
電圧V2に変換する。静電容量C4は、現像ローラ5a
と第2板金32との間の静電容量C2、第1板金31と
第2板金32との間の静電容量C3の合成の静電容量で
ある。
【0054】本体側現像剤残量検出部25において、検
出回路35は、入力されるリファレンス用コンデンサ3
4の両端に発生する電圧V1と、板金対間の電圧V2と
の電圧差から、電圧V3を生成し、AD変換部36に出
力する。AD変換部36はアナログ電圧V3をデジタル
変換した結果を本体制御部21に出力する。
【0055】以下、現像剤残量検知手段30が、現像ロ
ーラ5aと第2板金32との間の静電容量(C2)、及
び第1板金31と第2板金32との間の静電容量(C
3)に応じて、第2板金32を介して逐次に出力する信
号を、単に「現像剤残量検知手段の出力(検出値)」な
どと呼び、又現像剤残量検知手段30の出力に基づい
て、本体制御部21が検出する電圧値を単に「検出電圧
値V3」と呼ぶ。
【0056】本体制御部21では、このデジタル値に変
換された検出電圧値V3により、詳しくは後述するよう
に、図4に示す演算部23、制御手段22、現像剤残量
補正テーブル(現像剤残量補正テーブル記憶部)24を
用いて、現像剤残量レベルを決定する。本実施例では、
本体制御部21は、検知した現像剤残量に基づいて、現
像剤の残り%を求め、装置本体Aが備えた表示手段26
にその情報、或は所定品位の画像形成が不可能なほど現
像剤が減少したことを使用者に報知する、例えば「現像
剤無し」の警告を表示させる。
【0057】次に、現像剤残量検知手段30を用いた現
像剤量の検知原理について説明する。
【0058】図5は、現像剤残量検知手段30としての
現像ローラ5aと第2板金32との間、及び第1板金3
1と第2板金32との間で各々計測される静電容量値C
2、C3が合計された値に対応する検出電圧値V3と、
現像現像装置C内の現像剤残量の関係を示している。図
5中、縦軸は、検出電圧値V3、横軸は現像剤残量
(g)を示す。ここで、本実施例では、変換回路の関係
から、 (静電容量、検出電圧)=(13pF、1.0V)、(18pF、0.8V) のように、現像ローラ5aと第2板金32の間、及び第
1板金31と第2板金32の間の総静電容量と、検出電
圧値V3との減少増加関係は逆の関係にあり、現像剤残
量検知手段30によって検出される際、静電容量が大き
いときは検出電圧は小さくなり、静電容量が小さいとき
には検出電圧は大きくなるように設定されている。
【0059】従って、現像室5A中に現像剤がない状
態、即ち、現像ローラ5aと第2板金32との間、及び
第1板金31と第2板金との間に現像剤が無い状態で
は、検出される静電容量値は最小値を示し、このとき、
検出電圧値V3は最大値を示す。現像剤量検出装置によ
る検出電圧値の最大値のことを「PAE値:(プレート
アンテナ・エンプティ値)」と呼ぶ。
【0060】尚、本実施例では、現像剤残量検知手段3
0として、現像ローラ5a、現像ローラ5aに比較的近
接した第1、第2板金31、32を用いている。このた
め、現像剤残量検知手段30の配置関係上、図5に示す
ように、現像現像装置C内の現像剤が概略半分以下に消
費されてから検出電圧値V3の増加(静電容量の減少)
が始まり、その後、現像剤が無くなるまでの範囲の現像
剤残量の減少を逐次に検知できる。しかし、本発明はこ
れに限定されるものではなく、現像剤残量検知手段30
であるプレートアンテナとして、本実施例の第1、第2
板金と同様の板金とされる入力側電極及び出力側電極を
現像装置内の任意の箇所に設け、両電極間の静電容量を
測定することにより、現像剤の残量がより多い時点から
無くなるまでの範囲を逐次に検知できる構成とすること
も当然可能である。
【0061】ここで、前述したように、プレートアンテ
ナ方式の現像剤残量検知手段30では、現像ローラ5a
と電極である板金との間の静電容量、又は電極である板
金間の静電容量は、それぞれの位置関係によって左右さ
れ、プロセスカートリッジBの個体差によって現像剤が
ない状態においても検出電圧値にバラツキが生じること
がある。又、収容される現像剤の製造ロット、使用環
境、その他カートリッジの部品、組み付け公差などによ
るプレートアンテナの位置関係のズレ、画像形成装置本
体Aの電子部品などの公差などからも検出電圧値にバラ
ツキが生じる。
【0062】更に説明すると、例えばカートリッジ個体
差として、プレートアンテナの位置関係のズレなどによ
り、図5に示すように、理想値(−●−)と実測値PA
(−□−)とで、PAE値が異なってしまうことがあ
る。図5に示す例では、PAE値の理想値が3.0Vで
あるところを、実測値PAでは2.8Vとなっている。
【0063】一方、図5に示すように、通常、プロセス
カートリッジB、或いは画像形成装置本体Aの個体差に
より、現像剤量検出装置による検出電圧値の理想曲線と
実測値とにズレが生じても、曲線形状は現像装置C内に
収容された現像剤量が同じであれば変わらない。従っ
て、上述のような種々の原因によるズレにより、PAE
値が異なるために、理想曲線と実測値PAとで、検出電
圧値と現像剤残量との関係を示す曲線が、図5に示すよ
うに、相対的にずれることになる。
【0064】図5に示した理想値(−●−)、実測値P
A(−□−)における現像剤残量と検出電圧とのデータ
を表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】このように、検出電圧V3が前述したよう
な原因によるプロセスカートリッジB、或いは画像形成
装置本体Aの個体差によってずれるため、予め設定され
た静電容量の検出値(検出電圧値V3)と現像剤量との
関係にのみ基づいて現像剤残量レベルの検知を行うと、
実際に現像装置C内に残っている現像剤量と検知結果と
がかけ離れてしまう問題が発生する場合がある。
【0067】例えば、図5に示すように、実測値PAの
PAE値が理想値(3.0V)よりも小さい(2.8
V)出力特性を有する場合、実際よりも現像剤残量を多
く見積もってしまう。従って、例えば現像剤残量が20
gとなった時点で画像全域を可視化できずに画像不良が
発生する状態、所謂、白抜けが発生する危険があるとし
て、理想曲線においてPAE値(3.0V)より0.8
V小さい2.2Vになった時点で「現像剤無し」の警告
を行うように設定されている場合、実測値PAでは、実
際には白抜け画像は検出電圧値が2.0V(2.8V
(PAE値)−0.8=2.0V)で発生するにも拘わ
らず、検出電圧値が2.2Vになるまで警告が表示され
ない。このため、使用者に警告を発する前に白抜け画像
を出力してしまう場合が発生する。その結果、ユーザー
クレームとなる場合がある。
【0068】一方、実測値のPAE値が理想値よりも大
きい出力特性を有する場合には、上述の場合とは逆に、
理想曲線にて示される現像剤残量と検出電圧値との関係
から現像剤残量を判断すると、現像剤残量を実際よりも
少なく見積もってしまう。このため、理想曲線に従って
設定された、白抜け画像が発生する恐れがある「現像剤
無し」の警告ポイントにおいては、実際には現像装置C
内に未だ多くの現像剤が残っており、現像剤を無駄にし
てしまう。
【0069】そこで、本実施例では、 (1)画像形成装置本体Aに記憶手段20を設け、現像
剤封止部材6が開封される前に画像形成装置本体A内で
検出された現像剤量検出装置による検出電圧値、即ち、
PAE値をこの記憶手段20に書き込む。 (2)記憶手段20に記憶されたPAE値を用いて、検
出電圧値V3のPAE値からの変化量に応じて、現像剤
残量補正テーブルを利用することで現像剤残量を求め
る。 (3)その結果を、随時表示手段26に表示させる。と
いう制御を行う。これにより、プロセスカートリッジ
B、或いは画像形成装置本体Aの個体差によってPAE
値が異なるような場合にもこれを補正し、カートリッジ
個体差を吸収してより正確な現像剤の残量を逐次検知す
ることができる。
【0070】画像形成装置本体Aに設けられる記憶手段
20、及び記憶手段20の制御構成について説明する
と、本実施例では、画像形成装置本体Aには、記憶手段
20としての読み書き可能なメモリ20が設けられ、本
体制御部21がこのメモリ20への情報の読み書きを制
御する。
【0071】本発明に使用される記憶手段20として
は、不揮発性メモリ、揮発性メモリとバックアップ電池
を組み合わせたものなど、通常の半導体による電子的な
メモリを特に制限なく使用することができる。
【0072】メモリ20の容量については、カートリッ
ジ使用量及びカートリッジ特性値などの複数個の情報を
記憶するのに十分な容量をもつものとする。又、メモリ
20には、カートリッジが使用された量を随時書き込み
記憶することができる。
【0073】図4に示すように、本体制御部21は、制
御手段22、演算部23、現像剤残量補正テーブル(現
像剤残量補正テーブル記憶部)24、及び本体側現像剤
残量検出部25などを有している。
【0074】そして、前述のように、現像剤残量検知手
段30からの信号は、画像形成装置本体Aの本体制御部
21に送られる。現像剤残量検知手段30からの出力信
号は、本体側現像剤量検出部25によって電圧信号に変
換され、演算部23が、この電圧信号及びメモリ20に
格納された情報に基づき、後述する所定の演算処理を行
う。又、制御手段22が現像剤残量補正テーブル24を
用いて演算部23によって得られたデータの照合を行う
ことによって、現像剤残量検出値を適正に補正し、現像
剤残量レベルを決定する。更に、本体制御部21は、検
知した現像剤残量に基づいて、現像剤残量(%)を求
め、装置本体Aの表示手段26にその情報、或は「現像
剤無し」の警告を表示させる信号を出力する。
【0075】メモリ内には様々な情報を格納することが
できるが、本実施例では、少なくともPAE値情報、及
び検知された現像剤残量Y(%)情報が格納されるもと
のとする。
【0076】又、メモリ20内に格納された情報は、本
体制御部21内の演算部23と常に送受信可能な状態に
なっており、これら情報を元に演算され制御手段22に
よってデータの照合が行われている。
【0077】本実施例によると、PAE値は、画像形成
装置本体A内にプロセスカートリッジBが装着された状
態で、現像剤封止部材6が開封される前に現像剤残量検
知手段30を用いて検知され、メモリ20に書き込まれ
る。つまり、現像剤残量検知手段30としてのプレート
アンテナ(第1板金31及び第2板金32)、及び現像
ローラ5aは現像室5A内に設けられており、現像剤封
止部材6が開封されるまでは現像ローラ5aと第2板金
32の間、及び第1板金31と第2板金32の間には現
像剤が存在しない。従って、現像剤封止部材6が開封さ
れる以前において、現像剤残量検知手段30による検出
電圧値は最大値、即ち、PAE値を示す。本実施例のプ
ロセスカートリッジBでは、PAE値はおよそ3.0V
である。
【0078】又、本体制御部21内には、検出電圧値を
補正するためのテーブルとして、検出電圧値V3のPA
E値からの変化量(V)と、現像装置C内の現像剤残量
(g)との関係を現像剤残量補正テーブル(現像剤残量
補正テーブル記憶部)24に予め格納しておく。本実施
例では、検出電圧値V3のPAE値からの変化量とし
て、PAE値と検出電圧値の差(V)を現像剤残量と対
応させる。本実施例にて用いる現像剤残量補正テーブル
24を表2に示す。
【0079】
【表2】
【0080】表2に示すように、本実施例では、現像装
置C内の現像剤の残量が20g以下となった場合に白抜
け画像が発生する恐れがあるとして、現像剤量検出装置
による検出電圧V3のPAE値からの変化量が0.8V
以下となった場合に、装置本体Aの表示手段26に「現
像剤無し」の警告表示を行うように設定している。又、
本実施例では、PAE値からの変化量(V)を0.8〜
2.0Vの間で適当な刻み幅に分割し、現像剤の残量
(g)と対応させておく。そして、更に、現像剤の残量
(g)と、使用可能な現像剤が未使用時の何%残ってい
るかを表示するための現像剤残量(%)とが対応されて
いる。
【0081】又、本実施例では、プロセスカートリッジ
Bの未使用時の現像剤充填量は200g、そして現像装
置C内の現像剤残量が20g以下となった時点で白抜け
の恐れがあるので、実際に使用できる現像剤量は180
gであり、この使用可能な現像剤量に対して現像剤が何
%残っているかを表示する。又、本実施例では、現像剤
残量検知手段30の配置関係から、現像剤残量が50g
(使用可能な現像剤量30g)程度から現像剤量検出装
置による検出電圧値の上昇(静電容量の低下)が始ま
る。従って、それ以前の現像剤残量(%)は「30%以
上」、或は「100%」などと表示することができる。
【0082】ここで、メモリ20内へのPAE値格納機
構について説明すると、上述のように、本実施例では現
像剤封止部材6が画像形成装置本体A内で開封される前
に現像剤残量検知手段30を用いて検出された検出電圧
値をPAE値とする。
【0083】図1に示すように、プロセスカートリッジ
Bの現像剤収納容器4と現像室5Aとの間には現像剤封
止部材6が設けられている。この封止部材はプロセスカ
ートリッジBが使用されるまで開封されず、画像形成装
置本体AにプロセスカートリッジBが装着された時に自
動開封される。
【0084】現像剤封止部材6としては、カムなどによ
り機械的に倒れる構造を有するものであっても、巻き取
り可能なシール部材であっても良い。本実施例では、現
像剤封止部材6として巻き取り可能なシール部材を使用
した。
【0085】図6は、現像室5A側からみた現像剤封止
部材6と自動開封手段17の断面を示す。図6では、現
像ローラ5aと現像ブレード5cは図示していない。本
実施例では、現像剤封止部材6の自動開封手段17はプ
ロセスカートリッジBに付属しており、本体制御部21
からの開封信号を自動開封手段17の封止検知部18が
受け取ると、図中矢印にて示す方向に現像剤封止部材
(シール部材)6を巻き取り、自動開封を行うように構
成されている。
【0086】そして、PAE値情報のメモリ20への格
納に際しては、先ず、本体制御部21において画像形成
装置本体A内にプロセスカートリッジBが装着されたか
否かを確認し、その後、本体制御部21が封止検知部1
8に現像剤封止部材6の開封信号が入力されているか否
かを確認する。ここで、開封されていないと判断した場
合には、本体制御部21は現像剤残量検知手段30によ
って検出電圧V3の測定を行い、その値をPAE値とし
てメモリ20に格納する。
【0087】その後、本体制御部21は開封信号を封止
検知部18に送り、現像剤封止部材6が自動開封され、
現像剤が現像剤収納容器4内から現像室5A内に入り込
む。
【0088】図7に示すフローチャート(ステップ
(S)101〜ステップ(S)110)を参照して、P
AE値のメモリ20への格納動作及び現像剤封止部材6
の自動開封動作を更に説明する。 S101:画像形成装置本体Aの電源がスイッチがオン
とされる。 S102:本体制御部21が、画像形成装置本体A内に
プロセスカートリッジBが装着されているかどうか確認
する。“No”と判断した場合には、S103に進み、
表示手段26に“カートリッジ無し”と表示する。“Y
es”と判断された場合には、S104に進む。 S104:本体制御部21が、プロセスカートリッジB
が開封されているかどうか確認する。“Yes”と判断
された場合にはS105に進み、PAE値を確認し、シ
ーケンスを終了する(S106)。“No”と判断され
た場合には、S107に進む。 S107:現像剤残量検知手段30により、検出電圧V
3を測定する。 S108:S107にて測定された検出電圧V3を、P
AE値としてメモリ20に記憶させる。 S109:本体制御部21が封止検知部18に開封信号
を送り、封止部材6が自動開封される。 S110:シーケンスを終了する。
【0089】次に、図8のフローチャート(ステップ
(S)201〜ステップ(S)210)を参照して、現
像剤残量の検知動作を説明する。尚、途中使用される現
像剤残量補正テーブル24は表2に示したものである。 S201:画像形成装置本体Aの電源をオンとする。 S202:本体側現像剤残量検出部25が、メモリ20
内にPAE値が記憶されているかどうかを確認する。こ
こで、“No”と判断された場合は、S203に進み、
プロセスカートリッジBに異常があることを報知する情
報を画像形成装置本体Aの表示手段26に表示する。
“Yes”と判断された場合には、S204に進む。 S204:本体側現像剤残量検出部25が、検出電圧値
V3を測定する。 S205:演算部23が、PAE値と検出電圧値V3の
関係から、検出電圧値V3のPAE値からの変化量
(V)を算出する。 S206:制御手段22が、S205にて演算部23が
算出した値を、現像剤残量補正テーブル24で照らし合
わせる。 S207:制御手段22が、現像剤残量がY%であるこ
とを示す信号を画像形成装置本体Aの表示手段26に発
信し、表示手段26にその情報を表示する。 S208:制御手段22が、検知された現像剤残量Y
(%)値情報をメモリ20に書き込み更新する。 S209:制御手段22が、現像剤残量Y(%)が0%
に達したかどうか確認し、“No”と判断した場合はS
204に戻り、上述のチャートを繰り返す。又、“Ye
s”と判断した場合はS210に進む。 S210:シーケンスを終了する。
【0090】上述のフローチャートに従う制御を行っ
て、PAE値の異なる現像剤量検出装置を備えたプロセ
スカートリッジB(PA−a、PA−b)について現像
剤の消費に伴う現像剤残量表示を評価したところ、図9
に示すように、プロセスカートリッジBの個体差を吸収
した、現像剤量の逐次残量検値が可能であった。図9中
縦軸は、現像剤量検出装置による検出電圧の測定値V3
のPAE値からの変化量を示し、横軸は現像装置C内の
現像剤の残量表示Y(%)を示す。
【0091】又、本実施例のプロセスカートリッジBに
は、個々のプロセスカートリッジを識別するためのカー
トリッジ識別情報(カートリッジID情報)を持たせる
ことができる。これは、プロセスカートリッジBが交換
されたときに、以前使用されていたプロセスカートリッ
ジBと異なることを画像形成装置本体Aに知らせるため
のものである。カートリッジID情報を保持する手段と
しては、磁気フィルムのようなものをカートリッジ側面
に貼っても良いし、バーコードなどで区別しても良い。
この場合、カートリッジ固有のカートリッジID情報、
例えばシリアル番号が分かれば特にその方式は問わな
い。
【0092】本実施例では、カートリッジ識別情報保持
手段(図示せず)として、バーコードシールをプロセス
カートリッジBに設け、又画像形成装置本体Aには、カ
ートリッジ識別情報読み取り手段(図示せず)としてバ
ーコード認識部を設ける。つまり、プロセスカートリッ
ジBの製造工程内で個々のプロセスカートリッジBに固
有のID情報を示すバーコードを添付し、画像形成装置
本体装着時にバーコード認識部がバーコードを読みと
り、画像形成装置本体Aのメモリ20に記憶させる。バ
ーコード認識部は、赤外光をバーコードにあて認識する
ものである。
【0093】カートリッジID情報は、画像形成装置本
体A側で認識し、画像形成装置本体Aのメモリ20に記
憶させる。又、このカートリッジID情報に対応させ
て、PAE値などの、現像剤量検出装置による現像剤残
量の検知に関する情報を画像形成装置本体Aのメモリ2
0に記憶させておく。
【0094】これにより、使用途中のプロセスカートリ
ッジBを画像形成装置本体Aから取り外し、交換するよ
うな場合にも、その後再びこのプロセスカートリッジを
使用する際に、画像形成装置本体AがカートリッジID
により各カートリッジを認識し、又カートリッジIDに
対応して画像形成装置本体Aのメモリ20に記憶された
情報(PAE値)を読み取ることによって、個々のカー
トリッジに即した現像剤残量と静電容量(検出電圧)の
関係を補正することができ、常に正確に現像剤残量を検
知することが可能である。
【0095】以上、本発明によれば、現像剤残量検知手
段30の位置関係などによって、現像剤がない状態での
現像剤残量検知手段30にて検出される静電容量が各カ
ートリッジ間で異なるような場合にも、現像剤残量と検
出された静電容量値(検出電圧値)との関係を補正で
き、正確に現像剤の残量を検出することができる。又、
こうして検出された現像剤残量に関する情報を表示する
ことにより、使用者に正確なカートリッジの交換時期
(購入時期)を報知することができる。
【0096】又、本発明によれば、画像形成装置本体A
にメモリ20を設け、現像剤残量の逐次検知に必要な情
報をこれに記憶させて用いることにより、個々のカート
リッジに記憶手段を設け、これに現像剤残量の検知に必
要な情報を記憶させるような場合よりもコストダウンが
図れる。
【0097】尚、本実施例では、現像剤残量補正テーブ
ルを使用して、現像剤残量を演算したが、PAE値を用
いた所定の重み付けの関数を用いて検出電圧値を補正す
る構成としても良い。
【0098】実施例2 次に本発明の他の実施例について説明する。本実施例に
おいて、画像形成装置及びプロセスカートリッジの構成
は基本的に実施例1のものと同様であり、記憶手段20
を用いた現像剤残量検出の制御が異なる。従って、同一
構成及び機能を有する要素には同一符号を付して詳しい
説明は省略し、本実施例の特徴のみ説明する。
【0099】本実施例において、現像剤量検出装置の回
路構成、現像剤量検出装置による検出電圧と静電容量の
減少増加関係、及び現像剤残量の検知機構は実施例1の
ものと同様である。
【0100】実施例1では、プロセスカートリッジBが
画像形成装置本体Aに装着された状態にて、現像剤封止
部材6が開封される前の現像剤残量検知手段30を用い
て測定されたPAE値を利用して、現像剤量検出装置に
よる検出電圧と現像剤残量との関係を補正した。
【0101】本実施例では更に、現像室5A内の現像剤
がフルに充填された状態での検出電圧値(以下、これを
PAF値:「プレートアンテナ・フル値」と呼ぶ。)情
報をも利用する。そして、詳しくは後述するように、予
め記憶手段(メモリ)20に格納したPAE値とPAF
値と現像剤残量との関係を用いた重み付けの関数を利用
して現像剤の残量を求める。
【0102】つまり、現像室5A内に現像剤がない状
態、即ち、現像ローラ5aと第2板金32の間、第1板
金と第2板金の間に現像剤がない状態にて、現像剤残量
検知手段30によって検出される静電容量は最小値を示
し、この時検出電圧V3は最大値(PAE値)を示す。
一方、現像室5A内に最大に現像剤が充填されていると
き、即ち、現像ローラ5aと第2板金32の間、第1板
金31と第2板金32の間に現像剤が最大に充填されて
ときには、現像剤残量検知手段30により検出される静
電容量は最大値を示し、この時出力電圧V3は最小値
(PAF値)を示す。
【0103】実施例1にて説明したように、プレートア
ンテナ方式の現像剤残量検知手段30は、現像ローラ5
aと電極である第2板金32との間の静電容量、又は電
極である板金31、32間の静電容量はそれぞれの位置
関係によって左右され、カートリッジ個体差によって現
像剤量検出装置による検出電圧値にはバラツキが生じ
る。又、このようなバラツキは、現像剤の製造ロット、
使用環境、その他カートリッジの部品の公差、プレート
アンテナの位置関係のズレ、画像形成装置本体Aの電子
部品などからも生じる。そのため、PAE値、又PAF
値にバラツキが生じる。
【0104】このような、種々の原因によるプロセスカ
ートリッジB、或いは画像形成装置の個体差によってず
れるため、予め設定された検出電圧値と現像剤残量との
関係にのみ基づいて現像剤残量レベルの検知を行うと、
実際に現像装置C内に残っている現像剤量と検知結果と
がかけ離れてしまう問題が発生してしまう。例えば、プ
ロセスカートリッジB、或いは画像形成装置本体Aの個
体差によってPAE値、PAF値に理想値からずれるこ
とによって、白抜けが発生する危険があるとして使用者
に「現像剤無し」を警告する以前に白抜け画像などの不
具合画像を発生させてしまったり、或いはこの「現像剤
無し」の警告を発する時点で未だに使用可能な現像剤が
多く残っているという事態が発生する可能性がある。こ
のため、ユーザークレームの原因となり得る。
【0105】そこで、本実施例では、 (1)画像形成装置本体Aに記憶手段(メモリ)20を
設け、現像剤封止部材6が開封される前に画像形成装置
本体A内で検出された検出電圧値、即ち、PAE値をこ
の記憶手段20に書き込む。 (2)検出電圧値の最小値(静電容量値の最大値)、即
ち、PAF値を、画像形成装置本体Aの記憶手段20に
書き込む。そして、比較手段によって、常時検出される
検出電圧値を前に書き込んだPAF値と比べて、小さい
場合には記憶手段20内のPAF値を書き換え、そうで
ない場合は書き換えを行わない、という処理を繰り返
す。 (3)予め、PAE値とPAF値と現像剤残量との関係
を用いた重み付けの関数を、画像形成装置本体Aの本体
制御部21、或いは記憶手段20に格納しておく。そし
て、この重み付け関数と検出電圧値の所定の関係に、予
め所定の刻み幅にて設定された重み付け関数の補正値
(Z)を順次代入し、この所定関係を満たす補正値
(Z)を決定する。 (4)補正値(Z)と現像剤残量とを対応させた現像剤
残量補正テーブル24を利用して現像剤残量を求める。 (5)その結果を、随時表示手段26に表示させる。と
いう制御を行う。これにより、プロセスカートリッジ
B、或いは画像形成装置本体Aの個体差により、PAE
値、PAF値が異なるような場合にもこれを補正して、
個体差を吸収し、より正確に現像剤の残量を逐次検知す
ることができる。
【0106】画像形成装置本体Aに設けられる記憶手段
20、及び記憶手段20の制御構成を説明すると、本実
施例では、記憶手段20としては、実施例1のものと同
様の読み書き可能なメモリ20を用いることができる。
又、画像形成装置本体Aの本体制御部21がこのメモリ
20への情報の読み書きを制御する。
【0107】図10に示すように、本体制御部21は、
制御手段22、演算部23、現像剤残量補正テーブル
(現像剤残量補正テーブル記憶部)24、本体側現像剤
残量検出部25及び演算式(演算式記憶部)27などを
有している。
【0108】そして、現像剤残量検知手段30の信号
は、画像形成装置本体Aの本体制御部21に送られる。
現像剤残量検知手段30からの出力信号は、本体側現像
剤残量検出部25によって電圧信号に変換され、演算部
23が、この電圧信号、演算式27及びメモリ20に格
納された情報に基づき、後述する所定の演算処理を行
う。又、制御手段22が現像剤残量補正テーブル24を
用いて演算部23によって得られたデータの照合を行う
ことによって、現像剤残量検出値を適正に補正し、現像
剤残量レベルを決定する。更に、本体制御部21は、検
知した現像剤残量に基づいて、現像剤残量(%)を求
め、装置本体Aの表示手段26にその情報、或は「現像
剤無し」の警告を表示させる。
【0109】メモリ20としては、実施例1と同様のも
のを用いることができる。メモリ20内には、様々な情
報を格納することができるが、本実施例では、少なくと
も、PAE値情報、PAF値情報、後述のW値情報、及
び現像剤残量Y(%)値情報が格納格納される。
【0110】又、メモリ20内に格納された情報は、本
体制御部21内の演算部23と常に送受信可能な状態に
なっており、これら情報を元に演算され制御手段22に
よってデータの照合が行われている。
【0111】本実施例によると、PAE値は、画像形成
装置本体A内にプロセスカートリッジBが装着された状
態で、現像剤封止部材が開封される前に現像剤残量検知
手段30を用いて検知され、メモリ20に書き込まれ
る。PAE値のメモリ20への格納機構は実施例1と同
様であり、図8のフローチャートに従って行われる。本
実施例では、PAE値はおよそ3.0Vである。
【0112】一方、PAF値は、プロセスカートリッジ
Bが画像形成装置本体A内に装着され、現像剤封止部材
6が開封されて現像室5Aへの現像剤の充填が終了して
いる状態にて、現像剤残量検知手段30を用いて測定さ
れ、メモリ20に書き込まれる。そして、プリンタ10
0が稼動中に、現像剤量検出装置による検出電圧値が最
小(静電容量は最大値)を示すと、随時更新される。本
実施例では、PAF値はおよそ1.0Vである。
【0113】又、本実施例では、検出電圧値を補正する
ための現像剤残量補正テーブル24として、検出電圧値
V3、PAE値及びPAF値からの演算式(重み付け関
数)の補正値Zと、現像剤量(g)との関係を、予め本
体制御部21内に格納しておく。本実施例にて用いられ
る現像剤残量補正テーブル24を表3に示す。
【0114】
【表3】
【0115】本実施例の制御方法において、 [PAW値−PAF値]=[PAE値−W−PAF値]・・・(1) を現像剤の使用範囲として設定した。
【0116】つまり、現像剤の使用範囲は、白抜け画像
が発生する恐れがあるとして「現像剤無し」の警告を行
う時点での現像剤量に対応する検出電圧値、即ち、白抜
け電圧(PAW値)とPAF値との間である。
【0117】ここで、このPAW値(白抜け電圧)は、 PAW値=[(PAE値)−(実験的データ蓄積に基づいた経験値W)]・・ ・(2) のような関係を持っている。白抜け電圧(PAW値)
は、白抜け画像が発生する時点での検出電圧値が、PA
E値よりどれだけ小さい値であるかによって表される。
つまり、W(V)は、例えば、実施例1における白抜け
画像の警告ポイントである、現像剤残量が20gまで減
少した時点における検出電圧値の、PAE値からの隔た
りであり、これは実験的データ蓄積に基づいた経験値で
ある。本実施例の現像剤残量検知手段30では、Wは
0.8(V)(図5)であり、現像剤の使用範囲は、 [PAW値−PAF値]=[PAE値−W−PAF値]
=3.0−0.8−1.0=1.2(V) である。
【0118】重み付けの関数は、 F(PAF、PAE、W) =|PAF値+[PAW値−PAF値]×Z|・・・(3) とされる。
【0119】上式(3)にて示される重み付け関数にお
いて、係数Zは重み付け関数の補正値である。これは、
現像剤の使用範囲内を適当な間隔で区切るように設定さ
れた値であり、予め、現像剤残量補正テーブル24とし
て本体制御部21に格納されている。
【0120】そして、本体制御部21には、式(3)に
て示される重み付け関数F(PAF、PAE、W)と検
出電圧値V3との関係を示す下式(4)、 |PAF+[PAW−PAF]×Z|≦|V3|・・・(4) が演算式27として格納されており、現像剤残量は、式
(4)の関係に係数Zを順次代入することによって決定
される。
【0121】即ち、現像剤残量の検知に際して、例え
ば、先ず表3に示す現像剤残量補正テーブル24中、最
も現像剤が多い区分に対応するZ=0.1を式(4)に
代入する。これが成立しない場合には、現像剤残量が1
00g以上であると判断して、例えば、現像剤残量は1
00%であると表示手段26に表示する。又、Z=0.
1を代入して、上式(4)が成立する場合には、現像剤
が100(g)より減少しているとして、表3の現像剤
残量補正テーブル中、次に現像剤が少ない区分に対応す
るZ=0.18を(4)式に代入する。これが成立しな
ければ、現像剤残量が50gであると判断して、例え
ば、現像剤残量は30%であると表示手段26に表示す
る。つまり、この場合、演算式27としての上式(4)
に、予め現像剤残量と対応されている重み付け関数の補
正値Zを、現像剤残量が多い区分に対応するものから順
次代入し、(4)式が成立する場合に、順次Z値を増や
して(4)式による演算を繰り返すことにより、式
(4)が成立しないZを決定し、現像剤残量を認識す
る。
【0122】尚、表3に示すように、本実施例では現像
装置C内の現像剤残量が20g以下となった場合に白抜
け画像が発生する恐れがあるとして、重み付け関数の補
正値(Z)が0.99以下になった時点で装置本体Aの
表示手段26に「現像剤無し」の警告表示を行うように
設定している。又、補正値(Z)を0.1〜0.99の
間で適当な刻み幅にし、現像剤残量と対応させておく。
更に、現像剤残量(g)と、現像剤残量(g)と使用可
能な現像剤が未使用時の何%残っているかを表示するた
めの現像剤残量(%)とが対応されている。
【0123】又、本実施例では、プロセスカートリッジ
Bの未使用時の現像剤充填量は200gであり、そして
現像装置C内の現像剤残量が20g以下となった時点で
しろ抜けのおそれがあるので、実際に使用可能な現像剤
量は180gであり、この使用可能な現像剤量に対して
現像剤が何%残っているかを表示する。又、本実施例で
は、現像剤残量検知手段30の配置関係から、現像剤残
量が50g(使用可能な現像剤量30g)程度から現像
剤量検出装置による検出電圧値の上昇(静電容量の低
下)が始まる。従って、それ以前の現像剤残量(%)は
「30%以上」、或いは「100%」などと表示するこ
とが可能である。
【0124】次に、図11〜図13のフローチャートを
参照して、現像剤残量の検知動作の一実施例を説明す
る。
【0125】尚、途中使用される現像剤残量補正テーブ
ル24としては、表3に示したものを用いた。又、PA
W値を求めるための、実験的データ蓄積に基づいた経験
値W(本実施例では0.8V)は予め画像形成装置本体
Aのメモリ20内に記憶される。 S401:画像形成装置本体Aの電源スイッチがオンと
される。 S402:制御手段22が、メモリ20内のPAE値を
確認する。 S403:演算部23が、メモリ20内に記憶されたW
値とPAE値とからPAW値を計算する。 S404:本体側現像剤残量検出部25が、検出電圧値
V3を測定する。 S405:制御手段22が、メモリ20内のPAF値を
確認。 S406:制御手段22が、メモリ20内に格納されて
いるPAF値と検出電圧値V3とを比較し、検出電圧値
V3がPAF値を越えるか否かを確認する。“No”と
判断した場合には、S407に進み、メモリ20内のP
AF値を更新しS408へ進む。又、“Yes”と判断
した場合には、S408に進む。 S408:演算部23が、現像剤残量補正テーブル24
のZ=0.18をF(PAF、PAE、W)に代入し計
算値を得、制御手段22が、V3がF(PAF、PA
E、W)を越えるか否かを確認する。“Yes”と判断
された場合にはS411に進む。“No”と判断された
場合にはS409に進み、制御手段22が現像剤残量が
100%であることを示す信号を画像形成装置本体Aの
表示手段26に発信し、表示手段26にその情報を表示
する。更に、S410に進み、メモリ20内の現像剤残
量Y(%)値情報を更新する。その後、S404に戻
る。 S411:演算部23が、現像剤残量補正テーブル24
のZ=0.25をF(PAF、PAE、W)に代入し計
算値を得、制御手段22が、V3がF(PAF、PA
E、W)を越えるか否かを確認する。“Yes”と判断
された場合にはS414に進む。“No”と判断された
場合にはS412に進み、制御手段22が現像剤残量が
30%であることを示す信号を画像形成装置本体Aの表
示手段26に発信し、表示手段26にその情報を表示す
る。更に、S413に進み、メモリ20内の現像剤残量
Y(%)値情報を更新する。その後、S404に戻る。 S414:演算部23が、現像剤残量補正テーブル24
のZ=0.35をF(PAF、PAE、W)に代入し計
算値を得、制御手段22が、V3がF(PAF、PA
E、W)を越えるか否かを確認する。 “Yes”と判
断された場合にはS417に進む。“No”と判断され
た場合には、S415に進み、制御手段22が、現像剤
残量が25%であることを示す信号を画像形成装置本体
Aの表示手段26に発信し、表示手段26にその情報を
表示する。更に、S416に進み、メモリ20内の現像
剤残量Y(%)値情報を更新する。その後S404に戻
る。 S417〜S431:同様に、S417、S420、S
423、S426及びS429において、“Yes”と
判断された場合には、表3に示す現像剤残量補正テーブ
ル24に従って順次Zを増加してF(PAF、PAE、
W)に代入し、図示のフローチャートをZ=0.95に
なるまで繰り返す。又、それぞれのステップにおいて
“No”と判断された場合には、それぞれ対応する現像
剤残量(%)を表示し、又メモリ20内の現像剤残量Y
(%)を更新し、S404に戻る。 S432:演算部23が、現像剤残量補正テーブル24
のZ=0.99をF(PAF、PAE、W)に代入し計
算値を得、制御手段22が、V3がF(PAF、PA
E、W)を越えるか否かを確認する。 “No”と判断
された場合には、S433に進み、制御手段22が、現
像剤残量が1%であることを示す信号を画像形成装置本
体Aの表示手段26に発信し、表示手段26にその情報
を表示する。更に、S434に進み、メモリ20内の現
像剤残量Y(%)値情報を更新する。その後S404に
戻る。又、“Yes”と判断された場合にはS435に
進む。 S435:制御手段22が、現像剤残量が0%であるこ
とを示す信号を画像形成装置本体Aの表示手段26に発
信し、その情報を表示手段26に表示する。 S436:制御手段22が、メモリ20内の現像剤残量
Y(%)を更新する。 S437:シーケンスを終了する。
【0126】上述のフローチャートに従う制御を行っ
て、PAE値及びPAF値の異なる現像剤量検出装置を
備えたプロセスカートリッジB(PA−a、PA−b)
について現像剤の消費に従う現像剤残量表示を評価した
ところ、図14に示すように、プロセスカートリッジB
の個体差を吸収した、現像剤量の逐次残量検知が可能で
あった。尚、図14中縦軸は、現像剤量検出装置による
検出電圧値V3を示し、横軸は現像装置C内の現像剤の
残量表示Y(%)を示す。
【0127】又、本実施例においても、実施例1と同
様、プロセスカートリッジBに、個々のプロセスカート
リッジを識別するためのカートリッジ識別情報(カート
リッジID情報)を持たせることができる。これは、プ
ロセスカートリッジBが交換されたときに、以前使用さ
れていたプロセスカートリッジBと異なることを画像形
成装置本体Aに知らせるためのものである。
【0128】プロセスカートリッジBにおいてカートリ
ッジID情報を保持する手段(図示せず)、又画像形成
装置本体A側でカートリッジID情報を読み取る手段と
しては、実施例1と同様のものを用いることができる。
【0129】カートリッジID情報は、画像形成装置本
体A側で認識し、画像形成装置本体Aのメモリ20に記
憶させる。又、このカートリッジID情報に対応させ
て、PAE値、PAF値などの、現像剤量検出装置によ
る現像剤残量の検知に関する情報を画像形成装置本体A
のメモリ20に記憶させておく。
【0130】これにより、使用途中のプロセスカートリ
ッジBを画像形成装置本体Aから取り外し、交換するよ
うな場合にも、その後再びこのプロセスカートリッジを
使用する際に、画像形成装置本体AがカートリッジID
により各カートリッジを認識し、又カートリッジIDに
対応して画像形成装置本体Aのメモリ20に記憶された
情報(PAE値)を読み取ることによって、個々のカー
トリッジに即した現像剤残量と静電容量(検出電圧)の
関係を補正することができ、常に正確に現像剤残量を検
知することが可能である。
【0131】以上、本発明によれば、現像剤残量検知手
段30の位置関係などによって、現像剤がない状態にて
現像剤残量検知手段30によって検出される静電容量が
各カートリッジで異なり、又、現像剤がフルに充填され
た状態にて現像剤残量検知手段30によって検出される
静電容量が異なるような場合でも、現像剤残量と検出さ
れた静電容量(検出電圧値)との関係を補正することが
でき、正確に現像剤の残量を検出することができる。
【0132】又、本発明によれば、画像形成装置本体A
にメモリ20を設け、現像剤残量の検知に必要な情報を
これに記憶させて用いることにより、個々のカートリッ
ジに記憶手段を設け、これに現像剤残量の逐次検知に必
要な情報を記憶させるような場合よりもコストダウンが
図れる。
【0133】尚、当然ながら、カートリッジ構成、特に
現像剤残量検知手段の構成と配置によって、現像剤残量
と検出電圧値との関係は大きく異なるため、現像剤残量
補正テーブルは、上記各実施例にて例示したものに限定
されるものではなく、本発明を実施する画像形成装置、
カートリッジの特性に応じて適宜決定し得る。
【0134】又、現像剤残量検出の分解能は、現像剤残
量の全検出範囲にわたり一定間隔だけではなく、100
%、30%、20%、15%、10%、8%、5%・・
・・などと、現像剤の残量が少ないところでの分解能を
上げることができる。当然ながら、この間隔は細かくす
ればするほどより細かい現像剤残量表示を行うことがで
きる。
【0135】又、上記各実施例において、現像剤残量補
正テーブルは、本体制御部内に格納されるものとして説
明したが、これを画像形成装置本体のメモリに格納させ
ることも当然可能である。
【0136】上記各実施例では、現像剤残量検知手段に
よって検出される静電容量と、現像剤残量検知手段の出
力に基づき現像剤量検出装置が最終的に検知する検出電
圧との減少増加関係が逆になるように設定されている場
合について説明したが、静電容量と電圧の関係は、画像
形成装置に備えられる検出回路により様々であり、静電
容量と電圧の関係が同じ減少関数であっても、増加関数
であってもよい。
【0137】現像剤残量の表記方法は、使用可能な初期
の現像剤量に対する現在使用可能な現像剤の比率、或い
は現像剤の所謂満タン状態に対する比率などの(%)表
記や、(g)表記に限定されるものではなく、例えば、
他の表示方法として、更に進んだ形で残り何枚の出力が
可能であるかなど、様々な表記方法とすることができ
る。
【0138】又、表示手段における表示に関しても、値
表示に限られるものではなく、例えば、目盛りを針で指
し示すガスゲージ型、伸縮するバーの長さで示す棒グラ
フ型などとして表示してもよい。又、例えば、現像剤無
しの警告メッセージなど、現像剤の残量に関する情報を
音声によって報知したり、或は記録媒体に記録して出力
することも当然可能である。このように、現像剤の残量
が使用者にわかる方式であればどのような表示方式であ
っても構わない。
【0139】更に、現像剤残量の表示は、画像形成装置
本体に設けられれた表示手段にて行うことに限定される
ものではなく、画像形成装置本体Aと通信可能に接続さ
れた、例えば、ホストコンピュータなどの機器の画面と
される表示手段にて行うこともできる。
【0140】上記各本実施例では、現像剤残量検知手段
として静電容量の測定に基づくプレートアンテナ方式を
用いたが、本発明は、この方式の現像剤残量検知手段に
限定されるものではなく、現像剤量レベルを検知するこ
とができるものであれば特にその方式は問わない。又、
上記各実施例では、現像室内に現像剤残量検知手段を設
けた。これにより、特定箇所の検知精度が向上し、より
高精度な現像剤残量の検知を行うことができるが、本発
明はこれに限定されるものではない。精度向上のために
複数の現像剤残量検知手段を設けてもよく、例えば、現
像剤収納容器内に現像剤残量検知手段を設け、現像剤が
フル充填された状態から、白抜けなどにより所定品位の
画像が形成できない程減少するまでの範囲で、現像剤の
残量を逐次に検知する構成とすることもできる。
【0141】更に、上記各実施例では、画像形成装置本
体Aに着脱可能なカートリッジは、プロセスカートリッ
ジBであるとして説明したが、本発明はこれに限定され
るものではない。つまり、図15に示すように、現像装
置Cが画像形成装置本体に対して着脱可能なカートリッ
ジとされている場合にも本発明は好適に作用する。図1
5において、現像装置Cは、現像ローラ5a、現像ブレ
ード5cなどの現像手段5を保持する現像室5Aと、現
像手段5に供給する現像剤を収容する現像剤収納容器4
とをプラスチック製の現像剤枠体9及び現像枠体10に
より一体的に構成することによってカートリッジ化され
る。この現像装置Cは、実施例1及び2で説明したプロ
セスカートリッジBの現像装置構成部をユニット化した
ものであり、即ち、プロセスカートリッジBから感光体
ドラム1、帯電手段2、クリーニング手段7を除いて一
体化したカートリッジと考えることができる。従って、
実施例1、2にて説明した全ての現像装置構成部及び現
像剤量検出装置の構成が同様に本実施例の現像装置Cに
おいても適用される。従って、これら構成及び作用につ
いての説明は、実施例1、2において行った上記説明を
援用する。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
現像剤収納容器と、現像手段と、現像剤量に応じた出力
を逐次出力可能な現像剤残量検知手段と、を有するカー
トリッジ、このカートリッジが着脱可能な画像形成装
置、及びこのカートリッジを用いる画像形成システム
は、カートリッジの現像剤収納容器と現像手段との間に
カートリッジの使用開始時に開封される現像剤封止部材
を設け、現像剤封止部材が開封される前に装置本体内で
現像剤残量検知手段が出力した値に対応する情報を、装
置本体が備えた記憶手段に記憶させる構成とされ、又、
記憶手段に記憶された現像剤封止部材が開封される前に
装置本体内で現像剤残量検知手段が出力した値に対応す
る情報と、現像剤残量検知手段の出力と、に基づいてカ
ートリッジ内の現像剤量を検知する構成とされるので、
正確に現像剤の残量を検知することができ、又それを使
用者に報知することにより、使用者に警告を発する前
に、所謂、白抜け画像が発生することがなく、又白抜け
画像の発生を警告する時点における現像剤の残量を極力
少なく抑えることができるなど、適切なカートリッジ交
換時期(購入時期)を使用者に報知できる。
【0143】又、画像形成装置本体内で、少なくとも現
像剤残量検知手段の検知領域内に現像剤がない状態にお
ける出力値を測定し、これを記憶して用いることによっ
て、個々のカートリッジに即して現像剤残量検知手段の
出力値と現像剤残量との関係を補正して適正に関係付
け、常に正確に現像剤の残量を検知することができ、又
それを使用者に報知することができる。更に、現像剤残
量の検知に用いる情報を記憶する記憶手段を画像形成装
置に設けることで、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係るプロセスカートリッジと画像形成
装置の一実施例の断面図である。
【図2】図1のプロセスカートリッジの拡大断面図であ
る。
【図3】現像剤量検出装置の一実施例の回路構成図であ
る。
【図4】画像形成装置本体が備えたメモリの制御構成の
一実施例を説明するためのカートリッジと画像形成装置
本体の概略関係図である。
【図5】現像剤量検出装置の検出電圧値と現像剤残量と
の関係を示すグラフ図である。
【図6】現像剤封止部材の長手方向の断面図である。
【図7】本発明に従うPAE値記憶動作のフローチャー
ト図である。
【図8】本発明に従う、画像形成装置本体の記憶手段を
用いた現像剤量検知動作の一実施例を説明するためのフ
ローチャート図である。
【図9】本発明の一実施例に従って現像剤量検出装置の
検出電圧値を補正した後の現像剤残量表示を説明するた
めのグラフ図である。
【図10】画像形成装置本体に備えられるメモリの制御
構成の他の実施例を説明するためのカートリッジと画像
形成装置本体の概略関係図である。
【図11】本発明に従う、画像形成装置本体の記憶手段
を用いた現像剤量検知動作の他の実施例を説明するため
のフローチャート図である。
【図12】図11と同様の図であり、図11のフローチ
ャートに続く手順を示すフローチャート図である。
【図13】図11と同様の図であり、図12のフローチ
ャートに続く手順を示すフローチャート図である。
【図14】本発明の他の実施例に従って現像剤量検出装
置の検出電圧値を補正した後の現像剤残量表示を説明す
るためのグラフ図である。
【図15】本発明を適用し得るカートリッジ化された現
像装置の一実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電手段 3 レーザースキャナー 4 現像剤収納容器 5 現像手段 5a 現像ローラ(現像剤担持体) 5A 現像室 7 クリーニング装置 15 定着手段 20 記憶手段(メモリ) 21 本体制御部 26 表示手段 30 現像剤残量検知手段 31 第1板金(プレートアンテナ) 32 第2板金(プレートアンテナ) 100 レーザービームプリンタ(プリンタ) A 画像形成装置本体(装置本体) B プロセスカートリッジ C 現像装置(現像ユニット)、現像カート
リッジ
フロントページの続き (72)発明者 松本 英樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA27 DD02 DE07 EE08 EJ08 EJ15 GB03 HA03 HB13 2H071 BA03 BA04 BA33 DA06 DA08 DA13 DA15 2H077 AA01 AA07 BA09 DA15 DA24 DA34 DA59

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤収納容器と、現像手段と、現像剤
    量に応じた出力を逐次出力可能な現像剤残量検知手段
    と、を有するカートリッジが着脱可能な画像形成装置に
    おいて、前記カートリッジの前記現像剤収納容器と前記
    現像手段との間に前記カートリッジの使用開始時に開封
    される現像剤封止部材を設け、前記現像剤封止部材が開
    封される前に前記装置本体内で前記現像剤残量検知手段
    が出力した値に対応する情報を、前記装置本体が備えた
    記憶手段に記憶させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段に記憶された前記現像剤封
    止部材が開封される前に前記装置本体内で前記現像剤残
    量検知手段が出力した値に対応する情報と、前記現像剤
    残量検知手段の出力と、に基づいて前記カートリッジ内
    の現像剤量を検知することを特徴とする請求項1の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤封止部材が開封される前に前
    記装置本体内で前記現像剤残量検知手段が出力した値か
    らの、前記現像剤残量検知手段の出力値の変化量に基づ
    いて現像剤量を検知することを特徴とする請求項2の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤封止部材が開封される前に前
    記装置本体内で前記現像剤残量検知手段が出力した値か
    らの、前記現像剤残量検知手段の出力値の変化量と、少
    なくとも現像剤量と、を対応させたテーブルを用いて現
    像剤量を検知することを特徴とする請求項3の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記現像剤残量検知手段が現像剤
    量の最大を検出したときの出力値に対応する情報を前記
    記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項2の画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段に記憶された前記現像剤封
    止部材が開封される前に前記装置本体内で前記現像剤残
    量検知手段が出力した値に対応する情報と、前記記憶手
    段に記憶された前記現像剤残量検知手段が現像剤量の最
    大を検出したときの出力値に対応する情報と、前記現像
    剤残量検知手段の出力と、に基づいて前記カートリッジ
    内の現像剤量を検知することを特徴とする請求項5の画
    像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤残量検知手段が現像剤量の最
    大を検出したときの出力値から、前記現像剤封止部材が
    開封される前に前記装置本体内で前記現像剤残量検知手
    段が出力した値と所定値とを減じた値の絶対値を現像剤
    の使用範囲とし、前記使用範囲内で前記現像剤残量検知
    手段が現像剤の最大を検出したときの出力値に補正値を
    乗じた値と、現像剤残量との関係から現像剤量を求める
    ことを特徴とする請求項6の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤封止部材は、前記カートリッ
    ジが前記装置本体に装着された状態で、カートリッジの
    使用開始時に自動開封されることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記カートリッジは更に、カートリッジ
    識別情報を保持しており、前記装置本体は更に、装着さ
    れたカートリッジのカートリッジ識別情報を読み取り、
    前記記憶手段に記憶させる手段を有することを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記現像剤残量検知手段は、少なくと
    も2つの電極間の静電容量を測定することによって得ら
    れる信号を出力することを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれかの項に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記装置本体は更に、検知した現像剤
    量に関する情報のいずれかを表示するための信号を出力
    する手段を有することを特徴とする請求項2〜10のい
    ずれかの項に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記装置本体は更に、表示手段を有
    し、検知した現像剤量に関する情報を表示するための信
    号をこの表示手段に送信して表示することを特徴とする
    請求項11の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記装置本体は更に、表示手段を有す
    る機器と通信可能であり、検知した現像剤量に関する情
    報を表示するための信号をこの表示手段を有する機器に
    送信することを特徴とする請求項11の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記カートリッジは、電子写真感光体
    と、電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、電子写真
    感光体に現像剤を供給する現像手段と、電子写真感光体
    をクリーニングするクリーニング手段のうち少なくとも
    一つを有することを特徴とする請求項1〜13のいずれ
    かの項に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 現像剤収納容器と、現像手段と、現像
    剤量に応じた出力を逐次出力可能な現像剤残量検知手段
    と、を有し、画像形成装置に着脱可能なカートリッジで
    あって、前記現像剤収納容器と前記現像手段との間に前
    記カートリッジの使用開始時に開封される現像剤封止部
    材を設け、前記現像剤封止部材が開封される前に前記装
    置本体内で前記現像剤残量検知手段が出力した値に対応
    した情報が、前記画像形成装置本体が備えた記憶手段に
    記憶されることを特徴とするカートリッジ。
  16. 【請求項16】 前記画像形成装置本体は、前記記憶手
    段に記憶された情報に基づく前記現像剤封止部材が開封
    される前に前記画像形成装置内で前記現像剤残量検知手
    段が出力した値と、前記現像剤残量検知手段の出力値と
    を関係付け計算処理した結果を、補正手段により補正す
    ることにより前記カートリッジ内の現像剤量を検知する
    ことを特徴とする請求項15のカートリッジ。
  17. 【請求項17】 更に、前記現像剤残量検知手段が現像
    剤量の最大を検出したときの出力値に対応する情報が、
    前記画像形成装置本体が備えた前記記憶手段に記憶され
    ることを特徴とする請求項15又は16のカートリッ
    ジ。
  18. 【請求項18】 前記画像形成装置本体は、前記記憶手
    段に記憶された情報に基づく前記現像剤封止部材が開封
    される前に前記画像形成装置内で前記現像剤残量検知手
    段が出力した値と、前記記憶手段に記憶された情報に基
    づく前記現像剤残量検知手段が現像剤量の最大を検出し
    たときの出力値と、前記現像剤残量検知手段の出力値と
    を関係付け計算処理した結果を、補正手段により補正す
    ることにより前記カートリッジ内の現像剤量を検知する
    ことを特徴とする請求項17のカートリッジ。
  19. 【請求項19】 前記現像剤封止部材は、前記カートリ
    ッジが前記画像形成装置本体に装着された状態で、カー
    トリッジの使用開始時に自動開封されることを特徴とす
    る請求項15〜18のいずれかの項に記載のカートリッ
    ジ。
  20. 【請求項20】 更に、前記画像形成装置本体に装着さ
    れた状態で、前記画像形成装置本体が、個々のカートリ
    ッジを識別し得るカートリッジ識別情報を保持する手段
    を有することを特徴とする請求項15〜19のいずれか
    の項に記載のカートリッジ。
  21. 【請求項21】 前記現像剤残量検知手段は、少なくと
    も2つの電極間の静電容量を測定することによって得ら
    れる信号を出力することを特徴とする請求項15〜20
    のいずれかの項に記載のカートリッジ。
  22. 【請求項22】 前記カートリッジは、電子写真感光体
    と、電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、電子写真
    感光体に現像剤を供給する現像手段と、電子写真感光体
    をクリーニングするクリーニング手段のうち少なくとも
    一つを有することを特徴とする請求項15〜21のいず
    れかの項に記載のカートリッジ。
  23. 【請求項23】 画像形成装置本体に着脱可能なカート
    リッジを用いて、記録媒体に画像を形成する画像形成シ
    ステムにおいて、 (a)現像剤収納容器と、現像手段と、現像剤量に応じ
    た信号を逐次出力可能な現像剤残量検知手段と、前記現
    像剤収納容器と前記現像手段との間に設けられる前記カ
    ートリッジの使用開始時に開封される現像剤封止部材
    と、を有するカートリッジと、 (b)前記現像剤封止部材が開封される前に前記装置本
    体内で前記現像剤残量検知手段が出力した値に対応する
    情報を記憶した記憶手段を有し、前記記憶手段に記憶さ
    れた情報に基づく前記現像剤封止部材が開封される前に
    前記画像形成装置内で前記現像剤残量検知手段が出力し
    た値と、前記現像剤残量検知手段の出力値とを関係付け
    計算処理した結果を、補正手段により補正することによ
    り前記カートリッジ内の現像剤量を検知する制御手段
    と、を有することを特徴とする画像形成システム。
  24. 【請求項24】 前記記憶手段には更に、前記現像剤残
    量検知手段が現像剤残量の最大を検出したときの出力に
    対応する情報が記憶され、前記制御手段は、前記記憶手
    段に記憶された情報に基づく前記現像剤封止部材が開封
    される前に前記画像形成装置内で前記現像剤残量検知手
    段が出力した値と、前記記憶手段に記憶された情報に基
    づく前記現像剤残量検知手段が現像剤量の最大を検出し
    たときの出力値と、前記現像剤残量検知手段の出力値と
    を関係付け計算処理した結果を、補正手段により補正す
    ることにより前記カートリッジ内の現像剤量を検知する
    ことを特徴とする請求項23の画像形成システム。
  25. 【請求項25】 更に、検知した現像剤量に関する情報
    を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項2
    3又は24の画像形成システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015125225A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 キヤノンファインテック株式会社 画像形成装置

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