JP2002091151A - 画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システム

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JP2002091151A
JP2002091151A JP2000284364A JP2000284364A JP2002091151A JP 2002091151 A JP2002091151 A JP 2002091151A JP 2000284364 A JP2000284364 A JP 2000284364A JP 2000284364 A JP2000284364 A JP 2000284364A JP 2002091151 A JP2002091151 A JP 2002091151A
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Katsuhiro Kojima
勝広 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の現像剤容量のカートリッジに対して、
高精度にて現像剤量を検知し、正確な現像剤レベルを使
用者に報知することができる画像形成装置、カートリッ
ジ及び画像形成システムを提供する。 【解決手段】 カートリッジBは、カートリッジBの未
使用状態の現像剤量、即ち、現像剤容量に対応した情報
を記憶する記憶手段20を有しており、装置本体Aは、
特定の現像剤容量のカートリッジBに対して現像剤残量
検知手段30の出力と現像剤量とを関係付ける手段25
を有し、その他の任意の現像剤容量を有するカートリッ
ジBの現像剤量を検知する際には、特定の現像剤容量の
カートリッジBに対して現像剤残量検知手段30の出力
と現像剤量とを関係付ける手段25によって検知した現
像剤量と、記憶手段20に記憶された情報に基づく現像
剤容量に応じた定数との演算により得た値を現像剤量と
して検知する構成とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、電子写
真方式を用いた画像形成装置、この画像形成装置に着脱
可能なカートリッジ、即ち、プロセスカートリッジ、カ
ートリッジ化された現像装置などに関し、特にカートリ
ッジに搭載された記憶手段を用いて現像剤の残量を検知
する画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システム
に関する。
【0002】ここで電子写真画像形成装置としては、例
えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、L
EDプリンタ、レーザービームプリンタ等)及び電子写
真ファクシミリ装置などが含まれる。
【0003】又、電子写真画像形成装置本体に着脱可能
なカートリッジとは、電子写真感光体、電子写真感光体
を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に現像剤を供給
する現像手段、電子写真感光体をクリーニングするクリ
ーニング手段のうち少なくとも一つを有するものをい
う。特に、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像
手段及びクリーニング手段の少なくとも一つと、電子写
真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリ
ッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とす
るものであるか、又は、少なくとも現像手段と電子写真
感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッ
ジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とする
ものをいう。
【0004】
【従来の技術】従来、電子写真複写機やレーザービーム
プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置は、画像情
報に対応した光を電子写真感光体に照射して潜像を形成
し、この潜像に現像手段を用いて現像剤を供給して顕像
化し、更に感光体から記録媒体へ画像を転写することで
記録媒体上に画像を形成している。現像手段には現像剤
収納容器が連結しており、画像を形成することで現像剤
は消費されていく。
【0005】このような画像形成装置において、電子写
真感光体、現像剤などの消耗品の交換、メンテナンスの
簡便性を図る目的で、電子写真感光体と、電子写真感光
体に作用するプロセス手段としての現像手段、帯電手
段、クリーニング手段、更には現像剤収納容器や廃現像
剤容器などをプロセスカートリッジとして一体化し、画
像形成装置本体に対して着脱可能とするプロセスカート
リッジ方式がある。このプロセスカートリッジ方式によ
れば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユ
ーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向
上させることができる。そこでこのプロセスカートリッ
ジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられ
ている。
【0006】又、例えば、複数色の現像手段を有するカ
ラー画像形成装置などにおいて、現像手段と現像剤収納
容器とをカートリッジ化し、各現像カートリッジを画像
形成装置に対して着脱可能として個別に交換できるよう
にしたものもある。
【0007】これらカートリッジ方式の画像形成装置で
は、使用者は、例えば現像剤が無くなった時点でカート
リッジを交換することで、再び画像を形成することがで
きる。そのため、このような画像形成装置は、現像剤が
消費された場合にそれを検知し、使用者に報知する手
段、即ち、現像剤量検出装置を備えていることがある。
【0008】現像剤量検出装置は、カートリッジ内に画
像形成に供することができる現像剤がどれくらい残って
いるかを随時知ることを可能とするために、現像剤残量
レベルを検知できる現像剤残量検知手段をカートリッジ
又は画像形成装置本体に備える。特に、現像剤が無くな
ったことを使用者に報知するだけではなく、現像剤の量
を逐次に検知して報知することができれば、使用者の利
便性を更に向上することができる。
【0009】この現像剤残量検知手段として、少なくと
も一対の入力側及び出力側電極を備え、両電極間の静電
容量を測定することによって現像剤量を検出する静電容
量測定方式がある。その一方式として、プレートアンテ
ナ方式がある。このプレートアンテナ方式は、例えば、
現像手段が備える現像剤担持体に交流バイアスを印加し
て電子写真感光体に形成した潜像を現像する現像方式を
採用する場合において、電極となる板金を現像剤担持体
に対向する箇所、若しくはその他の複数の箇所に設け
て、この板金と現像剤担持体との間、及びこれら板金と
板金との間の静電容量が、絶縁性トナーなどとされる現
像剤の量に応じて変化することを利用したものである。
【0010】即ち、この板金と現像剤担持体との間、若
しくは板金と板金との間の空間が現像剤で埋まっていれ
ば、その間の静電容量は大きくなり、現像剤が減るにつ
れて両者の間の空間を空気が占める率が増え、静電容量
は小さくなっていく。従って、この板金と現像剤担持体
との間の静電容量、或いは板金間の静電容量と現像剤量
の関係を予めテーブルとして関係付けておくことで、静
電容量を測定することにより現像剤量レベルを検知する
ことができる。静電容量の測定は、現像剤担持体や電極
である板金に交流バイアスを印加した際にもう一方の板
金に流れる電流を測定することによって求めることがで
きる。
【0011】そして、静電容量に対応する検出値と現像
剤レベル(%)とを対応させたテーブルを、画像形成装
置に使用しているカートリッジの現像剤容量に応じて変
更し、現像剤レベル(%)を検知していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像形
成装置が想定していない現像剤容量のカートリッジを装
着し使用すると、その容量に最適なテーブルがないため
検知精度が大きく低下するという問題があった。
【0013】従って、本発明の目的は、任意の現像剤容
量(未使用状態の現像剤量)のカートリッジに対して、
高精度にて現像剤量を検知し、正確な現像剤レベルを使
用者に報知することができ、適切なカートリッジ交換時
期を知らせて常に良好な画像を形成することが可能な画
像形成装置、カートリッジ及び画像形成システムを提供
することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システムにて
達成される。要約すれば、第1の本発明によると、現像
剤収容部と、前記現像剤収容部内の現像剤量に応じた出
力を逐次出力可能な現像剤残量検知手段と、を有するカ
ートリッジを着脱可能な画像形成装置において、前記カ
ートリッジは、カートリッジの未使用状態の現像剤量、
即ち、現像剤容量に対応した情報を記憶する記憶手段を
有しており、前記装置本体は、特定の現像剤容量のカー
トリッジに対して前記現像剤残量検知手段の出力と現像
剤量とを関係付ける手段を有し、その他の任意の現像剤
容量を有するカートリッジの現像剤量を検知する際に
は、前記特定の現像剤容量のカートリッジに対して前記
現像剤残量検知手段の出力と現像剤量とを関係付ける手
段によって検知した現像剤量と、前記記憶手段に記憶さ
れた情報に基づく現像剤容量に応じた定数との演算によ
り得た値を現像剤量として検知することを特徴とする画
像形成装置が提供される。
【0015】第1の本発明の一実施態様によると、前記
特定の現像剤容量のカートリッジに対して前記現像剤残
量検知手段の出力と現像剤量とを関係付ける手段は、特
定の現像剤容量のカートリッジに対して、前記現像剤残
量検知手段の出力と現像剤量とを対応させたテーブルで
ある。
【0016】第1の本発明の他の実施態様によると、前
記定数は、特定の現像剤容量のカートリッジの未使用状
態における使用可能な現像剤量と、その他の現像剤容量
のカートリッジの未使用状態における使用可能な現像剤
量との割合に基づいて決定され、前記特定の現像剤容量
のカートリッジに対して前記現像剤残量検知手段の出力
と現像剤量とを関係付ける手段によって検知した現像剤
量に、前記定数を掛けた値を現像剤量として検知する。
【0017】第1の本発明において、一実施態様による
と、前記現像剤容量に対応した情報は、充填された現像
剤の重量情報である。又、他の実施態様によると、前記
現像剤容量に対応した情報は、前記カートリッジの公称
寿命情報でり、前記公称寿命は、特定の条件における画
像形成可能枚数で設定することができる。
【0018】第1の本発明の他の実施態様によると、前
記現像剤量は、カートリッジの未使用状態における使用
可能な現像剤量に対する、使用可能な現像剤の残量の割
合として検知する。
【0019】又、第1の本発明の他の実施態様による
と、前記装置本体は更に、表示手段を有し、検知した現
像剤量に関する情報を表示するための信号をこの表示手
段に送信して表示する。又、他の実施態様によると、前
記装置本体は更に、表示手段を有する機器と通信可能で
あり、検知した現像剤量に関する情報を表示するための
信号をこの表示手段を有する機器に送信する。
【0020】第2の本発明によると、現像剤収容部と、
前記現像剤収容部内の現像剤量に応じた出力を逐次出力
可能な現像剤残量検知手段と、を有するカートリッジに
おいて、前記カートリッジの未使用状態の現像剤量、即
ち、現像剤容量に対応した情報を記憶する記憶手段を有
することを特徴とするカートリッジが提供される。
【0021】第2の本発明において、一実施態様による
と、前記現像剤容量に対応した情報は、充填された現像
剤の重量情報である。又、他の実施態様によると、前記
現像剤容量に対応した情報は、前記カートリッジの公称
寿命情報でり、前記公称寿命は、特定の条件における画
像形成可能枚数で設定することができる。
【0022】第3の本発明によると、画像形成装置本体
に着脱可能なカートリッジを用いて、記録媒体に画像を
形成する画像形成システムにおいて、(a)現像剤収容
部と、前記現像剤収容部内の現像剤量に応じた出力を逐
次出力可能な現像剤残量検知手段と、カートリッジの未
使用状態の現像剤量、即ち、現像剤容量に対応した情報
を記憶する記憶手段と、を有するカートリッジと、
(b)特定の現像剤容量のカートリッジに対して前記現
像剤残量検知手段の出力と現像剤量とを関係付ける手段
を有し、その他の任意の現像剤容量を有するカートリッ
ジの現像剤量を検知する際には、前記特定の現像剤容量
のカートリッジに対して前記現像剤残量検知手段の出力
と現像剤量とを関係付ける手段によって検知した現像剤
量と、前記記憶手段に記憶された情報に基づく現像剤容
量に応じた定数との演算により得た値を現像剤量として
検知する制御手段と、を有することを特徴とする画像形
成システムが提供される。
【0023】第3の本発明の一実施態様によると、更
に、検知した現像剤量に関する情報を表示する表示手段
を有する。
【0024】上記各本発明において、一実施態様によれ
ば、前記現像剤残量検知手段としては、電極間の静電容
量を測定することによって得られる信号を出力するもの
を使用する。又、上記各本発明の一実施態様によると、
前記記憶手段としては、不揮発性メモリ、非接触型不揮
発性メモリ、電源を備えた揮発性メモリを使用すること
ができる。
【0025】又、上記各本発明において、前記カートリ
ッジは更に、電子写真感光体と、電子写真感光体を帯電
させる帯電手段と、電子写真感光体に現像剤を供給する
現像手段と、電子写真感光体をクリーニングするクリー
ニング手段のうち少なくとも一つを有する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装
置、カートリッジ及び画像形成システムを図面に則して
更に詳しく説明する。
【0027】実施例1 本実施例の画像形成システムは、電子写真画像形成装置
であるレーザービームプリンタ(プリンタ)100が、
ホストコンピュータ(図示せず)からの画像情報を受け
取り、画像形成装置本体Aに着脱可能に装着されたプロ
セスカートリッジBを用いて電子写真画像形成プロセス
によって記録媒体、例えば、記録用紙、OHPシート、
布などに画像を形成するものである。
【0028】先ず、図1及び図2を参照して、本発明に
従って構成されるプロセスカートリッジBを装着可能な
プリンタ100について説明する。プリンタ100は、
ドラム形状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を
有する。感光体ドラム1は、帯電手段である帯電ローラ
2によって帯電され、次いで、レーザースキャナー3か
ら照射される画像情報に応じたレーザ光Lによって走査
露光が成され、感光体ドラム1に画像情報に応じた潜像
が形成される。この潜像は、現像装置Cが現像手段5に
よって現像し、可視像、即ち、トナー像とする。
【0029】つまり、現像装置Cは、現像剤収容部とし
て、現像剤担持体である導電性の現像ローラ5aを備え
た現像室5Aと、現像室5Aに隣接して形成された現像
剤収納容器4を有しており、現像剤収納容器4内の現像
剤Tが現像室5Aへと移動し、現像ローラ5aへと供給
される。現像剤収納容器4内には、図1中の矢印方向に
回転する攪拌手段8が設けられており、この攪拌手段8
が回転することで、現像剤Tがほぐされ、又現像ローラ
5aへ供給される。本実施例では、現像剤Tとしては、
絶縁性磁性1成分トナーを用いた。又、現像ローラ5a
は、固定磁石5bを内蔵しており、現像ローラ5aを回
転することによって現像剤は搬送され、現像剤層厚規制
部材である現像ブレード5cにて摩擦帯電電荷が付与さ
れると共に所定厚の現像剤層とされ、感光体ドラム1の
現像領域へと供給される。この現像領域へと供給された
現像剤は、感光体ドラム1上の潜像へと転移され、トナ
ー像を形成する。現像ローラ5aは、現像バイアス印加
手段33(図3)に接続されており、通常、交流電圧に
直流電圧が重畳された現像バイアス電圧が印加される。
【0030】一方、トナー像の形成と同期して給紙カセ
ットDにセットした記録媒体Pをピックアップローラ1
2、搬送手段13aを介して転写位置へと搬送する。転
写位置には、転写手段としての転写ローラ14が配置さ
れており、電圧を印加することによって、感光体ドラム
1上のトナー像を記録媒体Pに転写する。
【0031】トナー像の転写を受けた記録媒体Pは、搬
送手段13bで定着手段15へと搬送する。定着手段1
5は、ヒータ15aを内蔵した定着ローラ15b及び駆
動ローラ15cを備え、通過する記録媒体Pに熱及び圧
力を印加して転写されたトナー像を記録媒体P上に定着
する。
【0032】記録媒体Pは、搬送手段13cにより排出
トレイ16へと排出される。この排出トレイ16は、プ
リンタ100の装置本体Aの上面に設けられている。
【0033】転写ローラ14によってトナー像を記録媒
体Pに転写した後の感光体ドラム1は、クリーニング装
置7によって感光体ドラム1上に残留した現像剤を除去
した後、次の画像形成プロセスに供される。クリーニン
グ装置7は、感光体ドラム1に当接して設けられたクリ
ーニング手段としての弾性クリーニングブレード7aに
よって感光体ドラム1上の残留現像剤を掻き落として廃
現像剤容器7bへと集める。
【0034】本実施例において、プロセスカートリッジ
Bは、図2に示すように、内部に攪拌手段を備え、現像
剤を収納する現像剤収納容器4を形成する現像剤枠体9
と、現像ローラ5a及び現像ブレード5cなどの現像手
段5を保持する現像室5Aを形成する現像枠体10とを
溶着して一体として現像装置(現像ユニット)Cを形成
し、更にこの現像装置Cに、感光体ドラム1、クリーニ
ングブレード7aと廃現像剤容器7bとを備えたクリー
ニング装置7及び帯電ローラ2を取り付けたクリーニン
グ枠体11を一体に結合することによってカートリッジ
化されている。このプロセスカートリッジBは、ユーザ
ーによって画像形成装置本体Aに設けたカートリッジ装
着手段50(図1)に対して取り外し可能に装着され
る。
【0035】又、現像剤収納容器4と現像室5Aとの間
に現像剤封止部材6が設けられる。この現像剤封止部材
6は、プロセスカートリッジBが使用されるまで開封さ
れず、限定されるものではないが、本実施例では、プロ
セスカートリッジBが画像形成装置本体Aに装着された
際に、自動開封手段17によって自動開封される。現像
剤封止部材6としては、カムなどにより機械的に倒れる
構造を有するものであっても、巻き取り可能なシール部
材であっても良い。
【0036】本実施例のプリンタ100は、現像装置C
内の現像剤Tの消費に従ってその残量を逐次検知するこ
のできる現像剤残量検知手段30を備えた現像剤量検出
装置を有している。
【0037】本実施例によれば、現像剤残量検知手段3
0としてプレートアンテナ方式を用いる。図2に示すよ
うに、現像装置C内の長手方向略全域にわたって、プレ
ートアンテナとしての板金31が設けられる。このよう
に、板金31を現像装置C内に配設し、現像装置C内の
現像剤Tの減少に伴って変化する、現像ローラ5aと板
金31との間の静電容量を観測することで、現像装置C
内の現像剤量逐次に検知することができる。
【0038】プレートアンテナとしての板金31は、基
本的に電流を流すことのできる材料であれば特に限定す
ることなく使用することができるが、本実施例では材料
として、サビに強いSUSを使用している。又、本実施
例では、板金31は現像室5Aを形成する現像枠体10
に設けられる。
【0039】図3をも参照して現像剤量検出装置の回路
構成を説明すると、本実施例では、現像ローラ5aと板
金31は、プロセスカートリッジBが画像形成装置本体
Aに装着された状態で、画像形成装置本体Aに設けられ
た電圧印加手段としての現像バイアス印加手段である現
像バイアス回路33に電気的に接続される。そして、通
常の現像バイアスである2KHz程度の交流バイアスと
−400V程度の直流バイアスが現像ローラ5a及び第
1板金31に印加される。
【0040】現像バイアス回路33から所定のACバイ
アスが出力されると、その印加バイアスはリファレンス
用コンデンサ34と現像ローラ5aにそれぞれ印加され
る。これによって、リファレンス用コンデンサ34の両
端には電圧V1が発生し、現像ローラ5aと板金31の
間には、静電容量C2に応じた電流が発生する。この電
流値を演算によって電圧V2に変換する。
【0041】本体側現像剤残量検出部26において、検
出回路35は、入力されるリファレンス用コンデンサ3
4の両端に発生する電圧V1と、現像ローラ5aと板金
31との間の電圧V2との電圧差から電圧V3を生成
し、AD変換部36に出力する。AD変換部36はアナ
ログ電圧V3をデジタル変換した結果を本体制御部22
に出力する。
【0042】尚、現像剤残量検知手段30が、現像ロー
ラ5aと板金31との間の静電容量(C2)に応じて、
板金31を介して逐次に出力する信号を、単に「現像剤
残量検知手段の出力(検出値)」などと呼び、又現像剤
残量検知手段30の出力に基づいて、本体制御部22が
検出する電圧値を単に「検出電圧値V3」と呼ぶ。
【0043】本体制御部22では、このデジタル値に変
換された検出電圧値V3により、詳しくは後述するよう
に、図4に示す演算部24、制御手段23、現像剤量決
定テーブル(現像剤量決定テーブル記憶部)25を用い
て、現像剤残量レベル(%)を決定する。又、装置本体
Aが備えた表示手段27にその情報、或は所定品位の画
像形成が不可能なほど現像剤が減少したことを使用者に
報知する、例えば「現像剤無し」の警告を表示させる。
【0044】又、本実施例のプロセスカートリッジBに
は、記憶手段20が設けられている。図1及び図2に示
すように、本実施例では、プロセスカートリッジBは、
廃現像剤容器7bの側面部に、記憶手段20としての読
み書き可能なメモリ20と、このメモリ20への情報の
読み書きを制御するためのカートリッジ側伝達部21を
有している。プロセスカートリッジBが画像形成装置本
体Aに装着されると、カートリッジ側伝達部21と画像
形成装置本体Aに設けられた本体制御部22が互いに対
向して配置される。又、本体制御部22は装置本体10
0側の伝達手段としての機能も含むものとする。
【0045】本実施例では、メモリ20は廃現像剤容器
7b側に設置されているが、これは、プロセスカートリ
ッジBが廃現像剤容器7b側を先頭にした方向にて画像
形成装置本体A内に挿入されるので、メモリ20側及び
画像形成装置本体A側の通信手段の位置合わせがし易い
ように考慮したからである。
【0046】本発明に使用される記憶手段20として
は、不揮発性メモリ、揮発性メモリとバックアップ電池
を組み合わせたものなど、通常の半導体による電子的な
メモリを特に制限なく使用することができる。特に、メ
モリ20と読みだし/書き込みICの間のデータ通信を
電磁波によって行う非接触メモリである場合、カートリ
ッジ側伝達部21と本体制御部22との間が非接触であ
ってもよいため、プロセスカートリッジBの装着状態に
よる接触不良の可能性がなくなり、信頼性の高い制御を
行うことができる。本実施例では記憶手段20として非
接触型のメモリを用いた。
【0047】これら二つの制御部、本体制御部22及び
伝達部21によってメモリ20内の情報の読み出しおよ
び書き込みを行うための制御手段が構成される。メモリ
20の容量については、カートリッジ使用量及びカート
リッジ特性値などの複数個の情報を記憶するのに十分な
容量をもつものとすることができる。又、メモリ20
に、カートリッジが使用された量を随時書き込み記憶す
ることができる。
【0048】次に、現像剤残量検知手段30の出力から
の、現像剤レベル(%)の検知原理について説明する。
【0049】現像剤残量検出手段30によって検出され
た静電容量値は、電圧に変換されて図5に示すような検
出電圧値V3で出力され、画像形成装置本体Aにて検出
されている。
【0050】図5中、縦軸は現像剤残量検知手段30と
しての現像ローラ5aと板金31との間で計測される静
電容量値C2に対応する検出電圧値V3の実測値を示
し、横軸は、現像現像装置C内の現像剤残量を示す。こ
こで、本実施例では、変換回路の関係から、 (静電容量、検出電圧)=(13pF、1.0V)、
(18pF、0.8V) のように、現像ローラ5aと板金31との間の総静電容
量と、検出電圧値V3との減少増加関係は逆の関係にあ
り、現像剤残量検知手段30によって検出される際、静
電容量が大きいときは検出電圧は小さくなり、静電容量
が小さいときには検出電圧は大きくなるように設定され
ている。
【0051】尚、本実施例では、現像剤残量検知手段3
0として、現像ローラ5aと、これに比較的近接した板
金31を用いているため、現像剤残量検知手段30の配
置関係上、図5に示すように現像現像装置C内の現像剤
が70g以下に消費された時点から検出電圧値V3の増
加(静電容量の減少)が始まり、その後、現像剤が無く
なるまでの範囲の現像剤残量の減少を逐次に検知でき
る。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、
現像剤残量検知手段30であるプレートアンテナとし
て、板金31と同様の金属板金とされる入力側電極及び
出力側電極を現像装置内の任意の箇所に設け、両電極間
の静電容量を測定することにより、現像剤の残量がより
多い時点から無くなるまでの範囲を逐次に検知できる構
成とすることも当然可能である。
【0052】図5は、カートリッジの未使用状態におけ
る現像剤量(g)、即ち、現像剤容量200g及び40
0gの場合の現像剤残量(g)と検出電圧値V3の関係
を示している。現像剤容量が200gである場合も、4
00gである場合も、ともに初期(現像剤フル状態)で
は検出電圧V3が大きい。これは、現像剤封止部材6を
開封した直後で、現像剤Tが現像剤収納容器4から現像
室5Aに十分送り込まれず、現像ローラ5aと板金31
との間に現像剤が十分存在せず、静電容量が小さいため
である。しかし、画像形成を行うことで、現像剤攪拌手
段8が駆動され、現像剤ローラ5aと板金31との間に
現像剤が送り込まれ、検出電圧V3は飽和する。
【0053】図5に示すような、検出電圧値V3と現像
剤残量(g)との関係から、検出電圧値V3と現像剤レ
ベルY(%)を予め関係付けておくことによって、検出
電圧値V3から現像剤残量レベルY(%)を求め、それ
を使用者に報知することができる。
【0054】現像剤レベルY(%)について説明する
と、本実施例のプロセスカートリッジBでは、現像装置
C内の現像剤が20gになると、画像全域を可視化でき
ずに画像不良が発生する、所謂、白抜けなどの印字不良
を生じるおそれがある。そのため、現像剤量が200g
のプロセスカートリッジBにおいて、実際に利用できる
現像剤量は、180g(=200g―20g)である。
【0055】又、現像装置内の現像剤残量がM(g)の
場合、現在利用できる現像剤量は、M―20(g)であ
る。そこで、本実施例では、現像剤レベルY(%)を、 現像剤残量レベルY(%)=現在利用できる現像剤量/
実際に利用できる現像剤量 にて表す。
【0056】即ち、現像剤容量200gのプロセスカー
トリッジBの現像剤レベルをY1とすると、 現像剤レベルY1(%)=(M−20)/180 にて表せる。
【0057】表1は、図5に示した現像剤容量200g
のプロセスカートリッジBの場合に、実際の現像剤残量
と現像剤レベルY(%)がほとんど一致するように値が
設定された現像剤量決定テーブル25を示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1に示す現像剤量決定テーブルでは、現
像剤レベルY(%)は、一定間隔ではなく、100%、
50%、30%、25%・・・5%、4%、3%、2
%、1%のように、現像剤が少なくなるほど分解能をあ
げた。
【0060】又、現像装置C内の現像剤残量が20g以
下となった場合、即ち、検出電圧V3が3Vを越えた
ら、白抜け画像が発生するおそれがあるとして、「現像
剤無し」の警告表示を行うように設定している。
【0061】このように、予め、検出電圧値V3と現像
剤レベルY(%)とを関係付ける手段として、この関係
をテーブルとして設定しておくことで、検出電圧値V3
から現像剤レベルY(%)を検知することができる。こ
のような現像剤量決定テーブルは、画像形成装置にて使
用するプロセスカートリッジBの現像剤容量に応じて設
定しておく必要がある。
【0062】しかし、前述のように、画像形成装置が想
定していない現像剤容量のプロセスカートリッジBを装
着して使用すると、その現像剤容量に最適なテーブルが
ないために、検知精度が低下してしまう。
【0063】そこで、本実施例では、 (1)予め特定の現像剤容量のプロセスカートリッジB
(現像剤容量200g)とする)に対して、現像剤残量
検知手段30の出力、即ち、本実施例では検出電圧値V
3と現像剤量とを対応させたテーブルを設定しておく。 (2)プロセスカートリッジBが備えた記憶手段20
に、予めそのプロセスカートリッジBの未使用状態の現
像剤量(現像剤容量)に対応した情報として、充填され
た現像剤の重量情報を格納しておく。 (3)記憶手段20に記憶された、現像剤容量情報と、
上記特定の現像剤容量のプロセスカートリッジに対して
予め設定されたテーブルを利用して、逐次に検出される
検出電圧値V3から現像剤量を算出する。 (4)その結果を、随時表示手段27に表示させる。
【0064】これにより、任意の現像剤容量のプロセス
カートリッジに対し、正確な現像剤レベル表示(%)を
行う。
【0065】図4を参照して、本実施例におけるメモリ
20の制御構成を説明すると、上述のように、本実施例
のプロセスカートリッジBには、メモリ20とカートリ
ッジ側伝達部21が配置されている。又、装置本体Aに
は、本体制御部22が配置されており、制御手段23、
演算部24、現像剤量決定テーブル(現像剤量決定テー
ブル記憶部)25、及び本体側現像剤残量検出部26な
どを有している。
【0066】現像剤残量検知手段30からの信号は、画
像形成装置本体Aの本体制御部22に送られる。現像剤
残量検知手段30からの出力信号は、本体側現像剤量検
出部26によって電圧信号に変換され、制御手段23
が、現像剤量決定テーブル25を用いてデータの参照を
行うことで、現像剤レベルに変換する。又、演算部24
は、メモリ20に格納された情報に基づいて、現像剤量
決定テーブル25から求めた値を任意の現像剤容量のプ
ロセスカートリッジに対して補正するための補正値を求
める。そして、現像剤量決定テーブルから求めた値と、
この補正値との演算により、現像剤残量レベル(%)を
決定する。更に、本体制御部22は、検出電圧値V3に
基づいて決定した現像剤レベル(%)情報、或いは「現
像剤無し」の警告を装置本体Aの表示手段27に表示さ
せる信号を出力する。
【0067】メモリ内には様々な情報を格納することが
できるが、本実施例では、少なくともプロセスカートリ
ッジの未使用状態の現像剤量(現像剤容量)に対応する
情報としてそのプロセスカートリッジBの現像剤容量、
又現像剤レベルY(%)情報が格納されるもとのとす
る。
【0068】又、メモリ20内に格納された情報は、本
体制御部22内の演算部24と常に送受信可能な状態に
なっている。演算部24は、メモリ20内の情報に基づ
いた演算を行い、又制御手段23によってデータの照合
が行われている。
【0069】本実施例によると、本体制御部22内に
は、特定の容量のプロセスカートリッジBとして、特に
現像剤容量200g(4%印字率の場合、A4サイズの
記録媒体Pを4500枚使用可能)のプロセスカートリ
ッジBに対する検出電圧値V3と現像装置C内の現像剤
レベル(%)との関係を、現像剤量決定テーブル25と
して予め格納しておく。
【0070】現像剤容量が200gの場合、本体制御部
22は、検出電圧V3に基づいて、現像剤量決定テーブ
ル25から現像剤レベルY(%)を決定し、装置本体A
の表示手段27にその情報を表示する。
【0071】一方、現像剤容量が200g以外である場
合は、現像剤容量をX(g)とすると、その時の現像剤
レベルY2(%)は、現像剤容量が200gの場合と同
様に、 現像剤レベルY2(%)=(M−20)/(X−20) =(M−20)/180×180/(X−20) =Y1×180/(X−20) にて表せる。
【0072】よって、現像剤容量が200g以外のプロ
セスカートリッジBの場合、現像剤レベルY(%)の値
は、現像剤量決定テーブル(表1)から求めた値に、補
正値180/(X−20)を掛けて決定することができ
る。
【0073】より具体的には、現像剤容量が400g
(4%印字率の場合、A4サイズの記録媒体Pを950
0枚使用可能)のプロセスカートリッジBにおける検出
電圧値V3と、現像装置C内の現像剤レベルY(%)の
関係を表2に示す。本実施例では、現像剤レベルY
(%)を少数第1位まで表示しているが、表示する桁数
は特に限定されるものではない。
【0074】
【表2】
【0075】次に、図6のフローチャート(ステップ
(S)101〜ステップ(S)109)を参照して、現
像剤量の逐次検知動作を説明する。 S101:画像形成装置本体Aの電源がオンとされる。 S102:プロセスカートリッジBのメモリ20に記憶
された現像剤容量値Xを読み込む。 S103:現像剤レベルY(%)を検出するために、現
像剤量決定テーブル25から得られた値に掛ける補正値
180/(X−20)を決定する。 S104:検出電圧値V3を測定する。 S105:制御手段23が検出電圧値V3を現像剤量決
定テーブル25で照らし合わせて得た値に、補正値18
0/(X−20)を掛けて現像量レベル(%)を決定す
る。 S106:制御手段23が、現像剤レベルY(%)であ
ることを示す信号を画像形成装置本体Aの表示手段27
に発信し、表示手段27にその情報を表示する。 S107:制御手段23が、検知された現像剤レベルY
(%)値情報を、プロセスカートリッジBのメモリ20
に書き込み更新する。 S108:制御手段23が、検出電圧値V3が3(V)
に達したかどうか確認し、“No”と判断した場合はS
104に戻り、上述のチャートを繰り返す。又、“Ye
s”と判断した場合はS109に進む。 S109:終了。
【0076】上述のフローチャートに従う制御を行うこ
とで、現像剤容量が任意のプロセスカートリッジBにつ
いて、現像剤レベル表示を行うことが可能になった。
【0077】以上、本発明によれば、充填された現像剤
の重量に拘わらず、あらゆる現像剤容量のカートリッジ
に対して、高精度にて現像剤量を検知し、正確な適切な
現像剤量レベルを使用者に報知することができる。
【0078】実施例2 次に本発明の他の実施例について説明する。本実施例に
おいて、画像形成装置及びプロセスカートリッジの構成
は基本的に実施例1のものと同様であるので、説明を簡
略し、本発明の特徴のみを説明する。尚、同一構成及び
機能を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省
略する。
【0079】実施例1では、プロセスカートリッジBの
未使用状態の現像剤量(現像剤容量)に対応した情報と
して、充填された現像剤の重量情報を用いたが、本実施
例では、現像剤容量に対応した情報として、プロセスカ
ートリッジBの公称寿命を用いる。
【0080】ここで、公称寿命とは、温湿度、記録媒体
Pのサイズ、印字率などが特定の条件であるときに可能
な画像形成枚数のことである。本実施例では、公称寿命
として、温度23度、湿度60%環境において、A4サ
イズの記録媒体に印字率4%の画像を形成したときの寿
命を用いた。
【0081】本実施例では、 (1)予め特定の公称寿命(本実施例では4500枚:
現像剤容量200g)のプロセスカートリッジBに対し
て、現像剤残量検知手段30の出力、即ち、本実施例で
は検出電圧値V3と現像剤量とを対応させたテーブルを
設定しておく。 (2)プロセスカートリッジBが備えた記憶手段20
に、予めそのプロセスカートリッジBの未使用状態の現
像剤量(現像剤容量)対応した情報として、公称寿命情
報を格納しておく。 (3)記憶手段20に記憶された、公称寿命情報と、上
記特定の公称寿命のプロセスカートリッジBに対して予
め設定されたテーブルを利用して、逐次に検出される検
出電圧値V3から現像剤量を算出する。 (4)その結果を、随時表示手段27に表示させる。
【0082】本実施例における現像剤レベルY(%)表
示に関して説明すると、本実施例では、実施例1同様、
プロセスカートリッジBの現像装置C内の現像剤が20
gになると、印字不良の画像を生じるおそれがある。そ
のため、現像剤容量t(g)のプロセスカートリッジB
において、実際に利用できる現像剤量は、t―20
(g)である。
【0083】温度23度、湿度60%環境において、A
4サイズの記録媒体Pに印字率4%の画像をプリントし
たときに1000枚(1K)プリントするのに現像剤を
40g消費する。そのため、本実施例において、現像剤
容量t(g)の公称寿命は、式、 Z(t)=(t−20)/40 で表せる。
【0084】そして、公称寿命4500枚(4.5K)
のプロセスカートリッジB(現像剤容量200g)を使
用したとき、現像剤残量がM(g)のときの現像剤レベ
ルY1は、実施例1と同様に次式、 現像剤レベルY1(%)=(M−20)/180 で表せる。
【0085】一方、公称寿命が4500枚以外(公称寿
命Z)のプロセスカートリッジB(現像剤容量t
(g))の現像剤レベルY2(%)は、次式、 現像剤レベルY2(%)=(M−20)/(t−20) =(M−20)/180×180/(t−20) =Y1×180/(t−20) =Y1×Z(200)/Z(t) =Y1×4.5/Z(t) で表せる。
【0086】即ち、公称寿命Zのプロセスカートリッジ
Bの現像剤レベルY(%)は、現像剤量決定テーブル2
5(表1)から求めた値に、補正値4.5/Zを掛けて
決定することができる。
【0087】次に、図7のフローチャート(ステップ
(S)201〜ステップ(S)209)を参照して、現
像剤量の逐次検知動作を説明する。 S201:画像形成装置本体Aの電源がオンとされる。 S202:プロセスカートリッジBのメモリ20に記憶
された公称寿命Zを読み込む。 S203:現像剤レベルY(%)を検出するために、現
像剤量決定テーブル25から得られた値に掛ける補正値
4.5/Zを決定する。 S204:検出電圧値V3を測定する。 S205:制御手段23が検出電圧値V3を現像剤量決
定テーブル25で照らし合わせて得た値に、補正値4.
5/Zを掛けて現像剤レベル(%)を決定する。 S206:制御手段23が、現像剤レベルY(%)であ
ることを示す信号を画像形成装置本体Aの表示手段27
に発信し、表示手段27にその情報を表示する。 S207:制御手段23が、検知された現像剤レベルY
(%)値情報を、プロセスカートリッジBのメモリ20
に書き込み更新する。 S208:制御手段23が、検出電圧値V3が3(V)
に達したかどうか確認し、“No”と判断した場合はS
204に戻り、上述のチャートを繰り返す。又、“Ye
s”と判断した場合はS209に進む。 S209:終了。
【0088】上述のフローチャートに従う制御を行うこ
とで、公称寿命が任意のプロセスカートリッジBについ
て、現像剤レベル表示を行うことが可能になった。
【0089】以上、本発明によれば、公称寿命の違いに
拘わらずあらゆるカートリッジに対して、高精度にて現
像剤量を検知し、正確な現像剤量レベルを使用者に報知
することができる。
【0090】実施例3 図8には、本発明の他の態様であるカートリッジ化され
た現像装置Cの一実施例を示す。
【0091】本実施例の現像装置Cは、現像ローラ5a
及び現像ブレード5cなどの現像手段5を保持する現像
室5Aと、現像手段5に供給する現像剤を収容する現像
剤収納容器4とをプラスチック製の現像剤枠体9及び現
像枠体10により一体的に構成することによってカート
リッジ化される。つまり、本実施例の現像装置Cは、実
施例1及び2で説明したプロセスカートリッジBの現像
装置構成部をユニット化したものであり、即ち、プロセ
スカートリッジBから感光体ドラム1、帯電手段2、ク
リーニング装置7を除いて一体化したカートリッジと考
えることができる。従って、実施例1及び2にて説明し
た全ての現像装置構成部及び現像剤量検出装置の構成が
同様に本実施例の現像装置Cにおいても適用される。従
って、これら構成及び作用についての説明は、実施例1
及び2において行った上記説明を援用する。
【0092】但し、本実施例では、メモリ20は現像剤
収納容器4に付帯させている点が異なる。本実施例の構
成によっても、実施例1及び2と同様の作用効果を達成
し得る。
【0093】尚、当然ながらカートリッジ構成、特に現
像剤残量検知手段の構成と配置によって、現像剤残量と
検出電圧値との関係は大きく異なるため、現像剤量決定
テーブルは、上記実施例にて例示したものに限定される
ものではなく、本発明を実施する画像形成装置、カート
リッジの特性に応じて適宜決定し得る。
【0094】又、上記各実施例では、現像剤残量検知手
段によって検出される静電容量と、現像剤残量検知手段
の出力に基づき現像剤量検出装置が最終的に検知する検
出電圧との減少増加関係が逆になるように設定されてい
る場合について説明したが、この関係は、画像形成装置
に備えられる検出回路により様々であり、静電容量と電
圧の関係が同じ減少関数であっても、増加関数であって
もよい。
【0095】現像剤残量の表示は、画像形成装置本体に
設けられれた表示手段にて行うことに限定されるもので
はなく、画像形成装置本体と通信可能に接続されたホス
トコンピュータなどの機器の画面とされる表示手段にて
行うこともできる。
【0096】表示手段における表示に関しても、値表示
に限定されものではなく、例えば、目盛りを針で指し示
すガスゲージ型、伸縮するバーの長さで示す棒グラフ型
とすることができる。又、例えば、現像剤無しの警告メ
ッセージなど、現像剤の残量に関する情報を音声によっ
て報知したり、或は記録媒体に記録して出力することも
当然可能である。このように、現像剤量レベルが使用者
にわかる方式であればどのような表示方式であっても構
わない。
【0097】上記各本実施例では、現像剤残量検知手段
として静電容量の測定に基づくプレートアンテナ方式を
用いたが、本発明は、この方式の現像剤残量検知手段に
限定されるものではなく、現像剤レベルを検知すること
ができるものであれば特にその方式は問わない。又、上
記各実施例では、現像室内に現像剤残量検知手段を設け
たが、精度向上のために複数の現像剤残量検知手段を設
けてもよく、例えば、現像剤収納容器内に現像剤残量検
知手段を設け、現像剤がフル充填された状態から、白抜
けなどにより所定品位の画像が形成できない程減少する
までの範囲で、現像剤の残量を逐次に検知する構成とす
ることもできる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
現像剤収容部と、現像剤収容部内の現像剤量に応じた出
力を逐次出力可能な現像剤残量検知手段と、を有するカ
ートリッジ、このカートリッジを着脱可能な画像形成装
置、及びこのカートリッジを用いる画像形成システムに
おいて、カートリッジは、カートリッジの未使用状態の
現像剤量、即ち、現像剤容量に対応した情報を記憶する
記憶手段を有しており、装置本体は、特定の現像剤容量
のカートリッジに対して現像剤残量検知手段の出力と現
像剤量とを関係付ける手段を有し、その他の任意の現像
剤容量を有するカートリッジの現像剤量を検知する際に
は、特定の現像剤容量のカートリッジに対して現像剤残
量検知手段の出力と現像剤量とを関係付ける手段によっ
て検知した現像剤量と、記憶手段に記憶された情報に基
づく現像剤容量に応じた定数との演算により得た値を現
像剤量として検知する構成とされるので、任意の現像剤
容量(未使用状態の現像剤量)のカートリッジに対し
て、高精度にて現像剤量を検知し、正確な現像剤残量レ
ベルを使用者に報知することができ、適切なカートリッ
ジ交換時期を知らせて常に良好な画像を形成することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係るプロセスカートリッジと画像形成
装置の一実施例の断面図である。
【図2】図1のプロセスカートリッジの拡大断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例にて用いられる現像剤量検出
装置の回路構成図である。
【図4】プロセスカートリッジが備えたメモリの制御構
成の一実施例を説明するためのカートリッジと画像形成
装置本体の概略関係図である。
【図5】現像剤量検出装置の検出電圧値と現像剤残量と
の関係を示すグラフ図である。
【図6】本発明に従う、カートリッジの記憶手段を用い
た現像剤量検知動作の一実施例を説明するためのフロー
チャート図である。
【図7】本発明に従う、カートリッジの記憶手段を用い
た現像剤量検知動作の他の実施例を説明するためのフロ
ーチャート図である。
【図8】本発明に係るカートリッジ化された現像装置の
一実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電手段 3 レーザースキャナー 4 現像剤収納容器 5 現像手段 5a 現像ローラ(現像剤担持体) 5A 現像室 7 クリーニング装置 15 定着手段 20 記憶手段(メモリ) 22 本体制御部 27 表示手段 30 現像剤残量検知手段 31 板金(プレートアンテナ) 100 レーザービームプリンタ(プリンタ) A 画像形成装置本体(装置本体) B プロセスカートリッジ C 現像装置(現像ユニット)、現像カート
リッジ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤収容部と、前記現像剤収容部内の
    現像剤量に応じた出力を逐次出力可能な現像剤残量検知
    手段と、を有するカートリッジを着脱可能な画像形成装
    置において、前記カートリッジは、カートリッジの未使
    用状態の現像剤量、即ち、現像剤容量に対応した情報を
    記憶する記憶手段を有しており、前記装置本体は、特定
    の現像剤容量のカートリッジに対して前記現像剤残量検
    知手段の出力と現像剤量とを関係付ける手段を有し、そ
    の他の任意の現像剤容量を有するカートリッジの現像剤
    量を検知する際には、前記特定の現像剤容量のカートリ
    ッジに対して前記現像剤残量検知手段の出力と現像剤量
    とを関係付ける手段によって検知した現像剤量と、前記
    記憶手段に記憶された情報に基づく現像剤容量に応じた
    定数との演算により得た値を現像剤量として検知するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記特定の現像剤容量のカートリッジに
    対して前記現像剤残量検知手段の出力と現像剤量とを関
    係付ける手段は、特定の現像剤容量のカートリッジに対
    して、前記現像剤残量検知手段の出力と現像剤量とを対
    応させたテーブルであることを特徴とする請求項1の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記定数は、特定の現像剤容量のカート
    リッジの未使用状態における使用可能な現像剤量と、そ
    の他の現像剤容量のカートリッジの未使用状態における
    使用可能な現像剤量との割合に基づいて決定され、前記
    特定の現像剤容量のカートリッジに対して前記現像剤残
    量検知手段の出力と現像剤量とを関係付ける手段によっ
    て検知した現像剤量に、前記定数を掛けた値を現像剤量
    として検知することを特徴とする請求項1又は2の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 前記現像剤容量に対応した情報は、充填
    された現像剤の重量情報であることを特徴とする請求項
    1、2又は3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記現像剤容量に対応した情報は、前記
    カートリッジの公称寿命情報であることを特徴とする請
    求項1、2又は3の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記公称寿命は、特定の条件における画
    像形成可能枚数で設定される請求項5の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記現像剤量は、カートリッジの未使用
    状態における使用可能な現像剤量に対する、使用可能な
    現像剤の残量の割合として検知することを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記現像剤残量検知手段は、電極間の静
    電容量を測定することによって得られる信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記装置本体は更に、表示手段を有し、
    検知した現像剤量に関する情報を表示するための信号を
    この表示手段に送信して表示することを特徴とすること
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 前記装置本体は更に、表示手段を有す
    る機器と通信可能であり、検知した現像剤量に関する情
    報を表示するための信号をこの表示手段を有する機器に
    送信することを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項
    に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記記憶手段は、不揮発性メモリ、非
    接触型不揮発性メモリ、電源を備えた揮発性メモリであ
    ることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記
    載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記カートリッジは更に、電子写真感
    光体と、電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、電子
    写真感光体に現像剤を供給する現像手段と、電子写真感
    光体をクリーニングするクリーニング手段のうち少なく
    とも一つを有することを特徴とする請求項1〜11のい
    ずれかの項に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 現像剤収容部と、前記現像剤収容部内
    の現像剤量に応じた出力を逐次出力可能な現像剤残量検
    知手段と、を有するカートリッジにおいて、前記カート
    リッジの未使用状態の現像剤量、即ち、現像剤容量に対
    応した情報を記憶する記憶手段を有することを特徴とす
    るカートリッジ。
  14. 【請求項14】 前記現像剤容量に対応した情報は、充
    填された現像剤の重量情報であることを特徴とする請求
    項13のカートリッジ。
  15. 【請求項15】 前記現像剤容量に対応した情報は、前
    記カートリッジの公称寿命情報であることを特徴とする
    請求項13のカートリッジ。
  16. 【請求項16】 前記公称寿命は、特定の条件における
    画像形成可能枚数で設定される請求項15のカートリッ
    ジ。
  17. 【請求項17】 前記現像剤残量検知手段は、電極間の
    静電容量を測定することによって得られる信号を出力す
    ることを特徴とする請求項13〜16のいずれかの項に
    記載のカートリッジ。
  18. 【請求項18】 前記記憶手段は、不揮発性メモリ、非
    接触型不揮発性メモリ、電源を備えた揮発性メモリであ
    ることを特徴とする請求項13〜17のいずれかの項に
    記載のカートリッジ。
  19. 【請求項19】 更に、電子写真感光体と、電子写真感
    光体を帯電させる帯電手段と、電子写真感光体に現像剤
    を供給する現像手段と、電子写真感光体をクリーニング
    するクリーニング手段のうち少なくとも一つを有するこ
    とを特徴とする請求項13〜18のいずれかの項に記載
    のカートリッジ。
  20. 【請求項20】 画像形成装置本体に着脱可能なカート
    リッジを用いて、記録媒体に画像を形成する画像形成シ
    ステムにおいて、 (a)現像剤収容部と、前記現像剤収容部内の現像剤量
    に応じた出力を逐次出力可能な現像剤残量検知手段と、
    カートリッジの未使用状態の現像剤量、即ち、現像剤容
    量に対応した情報を記憶する記憶手段と、を有するカー
    トリッジと、 (b)特定の現像剤容量のカートリッジに対して前記現
    像剤残量検知手段の出力と現像剤量とを関係付ける手段
    を有し、その他の任意の現像剤容量を有するカートリッ
    ジの現像剤量を検知する際には、前記特定の現像剤容量
    のカートリッジに対して前記現像剤残量検知手段の出力
    と現像剤量とを関係付ける手段によって検知した現像剤
    量と、前記記憶手段に記憶された情報に基づく現像剤容
    量に応じた定数との演算により得た値を現像剤量として
    検知する制御手段と、を有することを特徴とする画像形
    成システム。
  21. 【請求項21】 更に、検知した現像剤量に関する情報
    を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項2
    0の画像形成システム。
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