JP3442015B2 - 画像形成装置、カートリッジ及びユニット - Google Patents

画像形成装置、カートリッジ及びユニット

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JP3442015B2
JP3442015B2 JP31041499A JP31041499A JP3442015B2 JP 3442015 B2 JP3442015 B2 JP 3442015B2 JP 31041499 A JP31041499 A JP 31041499A JP 31041499 A JP31041499 A JP 31041499A JP 3442015 B2 JP3442015 B2 JP 3442015B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、電子写
真方式を用いた画像形成装置、この画像形成装置本体に
装着可能なカートリッジ、即ち、プロセスカートリッ
ジ、カートリッジ化された現像装置などに関し、特に、
カートリッジに搭載された記憶手段を用いて現像剤の残
量を検知する画像形成装置、この画像形成装置に着脱可
能なカートリッジ及びカートリッジに取り付けられるユ
ニットに関する。
【0002】ここで電子写真画像形成装置としては、例
えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、L
EDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、電子写真
ファクシミリ装置、及び電子写真ワードプロセッサー等
が含まれる。
【0003】又、電子写真画像形成装置本体に着脱可能
なカートリッジとは、電子写真感光体、電子写真感光体
を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に現像剤を供給
する現像手段、電子写真感光体をクリーニングするクリ
ーニングするクリーニング手段のうち少なくとも一つを
有するものをいう。特に、プロセスカートリッジとは、
帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも
一つと、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化
し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対
して着脱可能とするものであるか、又は、少なくとも現
像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化
し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対
して着脱可能とするものをいう。
【0004】
【従来の技術】従来、電子写真複写機やレーザービーム
プリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、画像
情報に対応した光を電子写真感光体に照射して潜像を形
成し、この潜像に現像手段を用いて現像剤(トナーを含
む。)を供給して顕像化し、更に感光体から記録媒体へ
画像を転写することで記録媒体上に画像を形成してい
る。現像手段には現像剤収納容器が連結しており、画像
を形成することで現像剤は消費されていく。
【0005】このような画像形成装置において、電子写
真感光体、現像剤などの消耗品の交換、メンテナンスの
簡便性を図る目的で、電子写真感光体と、電子写真感光
体に作用するプロセス手段としての現像手段、帯電手
段、クリーニング手段、更には現像剤収納容器や廃現像
剤容器などをプロセスカートリッジとして一体化し、画
像形成装置本体に対して着脱可能とするプロセスカート
リッジ方式がある。このプロセスカートリッジ方式によ
れば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユ
ーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向
上させることができる。そこでこのプロセスカートリッ
ジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられ
ている。
【0006】又、例えば、複数色の現像手段を有するカ
ラー画像形成装置において、各現像手段の消耗具合が違
う場合などに、各色の現像手段と現像剤収納容器とをカ
ートリッジ化した各色の現像カートリッジを画像形成装
置に対して着脱可能とし、個別に交換できるようにした
ものもある。
【0007】このようなカートリッジ方式の画像形成装
置では、使用者は、例えば現像剤が無くなった時点でカ
ートリッジを交換することで、再び画像を形成すること
ができる。そのため、このような画像形成装置には、現
像剤が消費された場合にそれを検知し、使用者に報知す
る手段、即ち、現像剤量検出装置を備えることがある。
【0008】現像剤量検出装置は、カートリッジ内に画
像形成に供することができる現像剤がどれくらい残って
いるかを随時知ることを可能とするために、現像剤残量
レベルを検知できる現像剤残量検知手段をカートリッジ
又は画像形成装置本体に備える。
【0009】特に、現像剤が無くなったことを使用者に
報知するだけではなく、現像剤の量を逐次に検知して報
知することによって、使用者の利便性を更に向上したも
のがある。このような画像形成装置では、現像剤が未使
用時の何%だけ残っているかを算出して使用者に逐次報
知したり、又、所定品位の画像形成が行えない程現像剤
が減ったことを示す「現像剤無し」表示を行い、画像不
良が起こる前に現像剤が残り少なくなったことを使用者
に警告したりするものがある。
【0010】この現像剤残量検知手段の一方式として、
プレートアンテナ方式がある。このプレートアンテナ方
式は、例えば、現像手段が備える現像剤担持体に交流バ
イアスを印加して電子写真感光体に形成した潜像を現像
する現像方式を採用したカートリッジにおいて、電極と
なる板金を現像剤担持体に対向する箇所、若しくはその
他の複数の箇所に設けて、この板金と現像剤担持体との
間、及びこれら板金と板金との間の静電容量が、絶縁性
トナーなどとされる現像剤の量に応じて変化することを
利用したものである。
【0011】即ち、この板金と現像剤担持体との間、若
しくは板金と板金との間の空間が現像剤で埋まっていれ
ば、その間の静電容量は大きくなり、現像剤が減るにつ
れて両者の間の空間を空気が占める率が増え、静電容量
は小さくなっていく。従って、この板金と現像剤担持体
との間の静電容量や板金間の静電容量と現像剤量の関係
を予め求めておけば、静電容量を測定することによって
現像剤量レベルを検知することができる。
【0012】静電容量の測定は、現像現像剤担持体に交
流バイアスを印加した際に、この現像剤担持体に対向し
て設けられた板金に流れる電流を測定することによって
行われる。或は、複数の板金が設けられる場合には、電
極である板金に交流バイアスを印加した際にもう一方の
板金に流れる電流を測定することによって同様に板金間
の静電容量を測定することができる。このプレートアン
テナ方式の現像剤量検出装置では、多くは現像剤担持体
に現像バイアスが印加されている画像形成時に現像剤量
を検知する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように、現像剤残量レベルを検知できる現像剤残量検知
手段が備えられていても、現像剤残量検知手段によって
検出した現像残量の値と、実際に現像装置内に残ってい
る現像剤量が一致しない、即ち、正確に現像剤の残量を
検出できないことがある。
【0014】例えば、上述のプレートアンテナ方式の現
像剤量検出装置の場合、現像剤担持体と電極である板金
との間の静電容量、又は電極である板金間の静電容量
は、それぞれの位置関係によって左右される。即ち、現
像装置内に現像剤が無い場合でも、両者の間が近ければ
静電容量の絶対値は大きくなり、両者の間が遠ければ小
さくなる。これにより、現像剤残量検知手段としての板
金の公差などにより、各カートリッジ間で、現像剤量検
出値にバラツキが生じることがある。又、現像装置内に
収容される現像剤の製造ロット、使用環境やカートリッ
ジの部品、又画像形成装置本体の電子部品などの公差な
どからも現像剤量検出値にバラツキが生じる。
【0015】従って、予め設定された静電容量の検出値
と現像剤量との関係を用いて現像剤残量レベルの検知を
行った場合、検知結果が実際に現像装置内に残っている
現像剤量とかけ離れてしまう問題が発生する場合があ
る。
【0016】つまり、現像装置内に現像剤がフルに充填
されている時(現像剤フル時)、即ち、プロセスカート
リッジの使用開始時において、現像剤残量検知手段によ
る静電容量検出値が設定値(想定値)より大きくなって
いるプロセスカートリッジの場合、現像剤量検出装置
は、プロセスカートリッジの使用を通して常に実際の現
像剤残量よりも多く見積もった値を検出するので、「現
像剤無し」を使用者に警告する前に現像剤が所定値より
少なくなり、所謂、白抜け画像が発生してしまう。
【0017】逆に、現像剤フル時の静電容量の検出値が
設定値より小さいプロセスカートリッジの場合、現像剤
量検出装置は、プロセスカートリッジの使用を通して常
に実際の現像剤残量より少なく見積もった値を検出する
ので、現像装置内に多くの現像剤が残っているにも拘わ
らず、「現像剤無し」の警告を発してしまうことがあ
る。そして、使用者がこの警告に従ってプロセスカート
リッジを交換してしまうと、多量のトナーを無駄にして
しまい、ひいては資源の無駄使いにつながる。本発明は
斯かる問題に鑑みて成されたものである。
【0018】従って、本発明の主たる目的は、カートリ
ッジ個体差を吸収し、正確に現像装置内の現像剤の残量
を検出することができる画像形成装置、この画像形成装
置に着脱可能なカートリッジ及びカートリッジに取り付
けられるユニットを提供することである。
【0019】又、本発明の他の目的は、カートリッジ個
体差を吸収し、正確に現像装置内の現像剤の残量を検出
し、それを使用者に報知することにより、適切なプロセ
スカートリッジ交換時期を使用者に報知することが可能
であり、現像剤残量の誤検知に起因する白抜けなどの画
像不良、及び現像剤の無駄を無くすことが可能な画像形
成装置、この画像形成装置に着脱自在なカートリッジ及
カートリッジに取り付けられるユニットを提供するこ
とである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置、この画像形成装置に着脱可能なカートリ
ッジ及びカートリッジに取り付けられるユニットにて達
成される。要約すれば、本発明の第1の態様によると、
現像剤収納部と、前記現像剤収納部内の現像剤量が第1
の範囲であるときには現像剤量に拘わらず略一定レベル
を示す信号を出力し、前記現像剤収納部内の現像剤量が
第1の範囲を超えて減少して第2の範囲になったときに
は現像剤量に応じたレベルを示す信号を出力する信号出
力手段と、メモリ及び伝達部を備えたユニットと、を有
するカートリッジが着脱可能な画像形成装置において、
前記信号出力手段からの出力信号のレベルを認識する認
識手段と、前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の
範囲になる以前に、前記略一定レベルに対応するレベル
情報を前記メモリの所定領域に記憶させておくために、
前記認識手段により認識された前記信号出力手段からの
出力信号によって示されるレベルに対応するレベル情報
を前記カートリッジの伝達部に送信するとともに、前記
メモリの所定領域から読み出され、前記カートリッジの
伝達部から送信される前記レベル情報を受信可能な通信
手段と、前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範
囲になった後、前記カートリッジのメモリから前記伝達
部を介して読み出し/送信され、前記前記通信手段によ
って受信される前記略一定レベルに対応するレベル情報
と、前記認識手段によって認識される現像剤量に応じた
レベルを示す信号とに基づいて、前記現像剤収納部内の
現像剤量を決定する現像剤量決定手段とを有することを
特徴とする画像形成装置が提供される。
【0021】上記本発明の一実施態様によると、前記画
像形成装置は、前記メモリの所定領域のレベル情報を更
新可能に構成されるとともに、現像剤が消費されて前記
第2の範囲になった場合に前記メモリの所定領域のレベ
ル情報が更新されないように、前記メモリの所定領域に
記臆されているレベル情報に対応する現像剤量よりも少
ない現像剤量に対応するレベルが前記認識手段によって
認識されても、そのレベルに対応するレベル情報を前記
略一定レベルに対応するレベル情報として前記カートリ
ッジの伝達部に送信しない。
【0022】上記本発明の他の実施態様によると、前記
信号出力手段は、少なくとも2つの電極間の静電容量に
応じた信号を出力する。
【0023】上記本発明の他の実施態様によると、
に、前記現像剤量決定手段によって決定された現像剤残
量を表示するための信号を、表示手段を有する機器に送
信する送信手段を有する。
【0024】上記本発明の他の実施態様によると、前記
メモリは、不揮発性メモリである。また、他の実施態様
によると、前記通信手段は、前記カートリッジの伝達部
との間で非接触通信を行う。
【0025】上記本発明の他の実施態様によると、前記
カートリッジは更に、電子写真感光体と、電子写真感光
体を帯電させる帯電手段と、電子写真感光体に現像剤を
供給する現像手段と、電子写真感光体をクリーニングす
るクリーニング手段のうち少なくとも一つを有する。
【0026】本発明の第2の態様によると、画像形成装
置に着脱可能なカートリッジにおいて、現像剤収納部
と、前記現像剤収納部内の現像剤量が第1の範囲である
ときには現像剤量に拘わらず略一定レベルを示す信号を
出力し、第2の範囲になったときには現像剤量に応じた
レベルを示す信号を出力する信号出力手段と、メモリ及
び伝達部を備えたユニットと、を有し、前記伝達部は、
前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範囲になる
以前に前記画像形成装置から送信される前記略一定レベ
ルに対応するレベル情報を受信するとともに、受信した
レベル情報の前記メモリの所定領域への書き込みを制御
し、前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範囲に
なった後、前記画像形成装置が前記略一定レベルに対応
するレベル情報に基づいて現像剤量を決定できるよう
に、前記メモリの所定領域に記憶されている前記レベル
情報の読み出しを制御するとともに、読み出されたレベ
ル情報を前記画像形成装置に送信することを特徴とする
カートリッジが提供される。本発明の一実施態様による
と、前記信号出力手段は、少なくとも2つの電極間の静
電容量に応じた信号を出力する。他の実施態様による
と、前記メモリは、不揮発性メモリである。他の実施態
様によると、前記伝達部は、前記画像形成装置との間で
非接触通信を行う。更に他の実施態様によると、前記カ
ートリッジは更に、電子写真感光体と、電子写真感光体
を帯電させる帯電手段と、電子写真感光体に現像剤を供
給する現像手段と、電子写真感光体をクリーニングする
クリーニング手段のうち少なくとも一つを有する。
【0027】本発明の第3の態様によると、現像剤収納
部と、前記現像剤収納部内の現像剤量が第1の範囲であ
るときには現像剤量に拘わらず略一定レベルを示す信号
を出力し、第2の範囲になったときには現像剤量に応じ
たレベルを示す信号を出力する信号出力手段とを有し、
画像形成装置に着脱可能なカートリッジ、に取り付けら
れるユニットおいて、電気的に書き込み/読み出し可能
なメモリと、前記画像形成装置との間で情報の送受信を
行うとともに、前記メモリに対する書き込み/読み出し
を制御する伝達部とを有し、前記伝達部は、前記現像剤
収納部内の現像剤量が前記第2の範囲になる以前に前記
画像形成装置から送信される前記略一定レベルに対応す
るレベル情報を受信するとともに、受信したレベル情報
の前記メモリの所定領域への書き込みを制御し、前記現
像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範囲になった後、
前記画像形成装置が前記略一定レベルに対応するレベル
情報に基づいて現像剤量を決定できるように、前記メモ
リの所定領域に記憶されている前記レベル情報の読み出
しを制御するとともに、読み出されたレベル情報を前記
画像形成装置に送信することを特徴とするユニットが提
供される。本発明の一実施態様によると、前記メモリ
は、不揮発性メモリである。他の実施態様によると、前
記信号出力手段として、少なくとも2つの電極間の静電
容量に応じた信号を出力する手段を有するカートリッジ
に取り付けられる。他の実施態様によると、前記伝達部
は、前記画像形成装置との間で非接触通信を行う。更に
他の実施態様によると、電子写真感光体と、電子写真感
光体を帯電させる帯電手段と、電子写真感光体に現像剤
を供給する現像手段と、電子写真感光体をクリーニング
するクリーニング手段のうち少なくとも一つを有するカ
ートリッジに取り付けられる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装
置、この画像形成装置に着脱可能なカートリッジ及び
ートリッジに取り付けられるユニットを図面に則して更
に詳しく説明する。
【0029】実施例1 先ず、図1及び図2を参照して、本発明に従って構成さ
れるプロセスカートリッジを装着可能な電子写真画像形
成装置の一実施例について説明する。本実施例にて、電
子写真画像形成装置は、電子写真式のレーザービームプ
リンタAとされ、ホストコンピュータからの画像情報を
受け取り、電子写真画像形成プロセスによって記録媒
体、例えば、記録紙、OHPシート、布などに画像を形
成するものである。
【0030】レーザービームプリンタAは、ドラム形状
の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を有する。感
光体ドラム1は、帯電手段である帯電ローラ2によって
帯電され、次いで、レーザースキャナー3から画像情報
に応じたレーザ光Lを照射することによって、感光体ド
ラム1に画像情報に応じた潜像が形成される。この潜像
は、現像装置Cが現像手段5によって現像し、可視像、
即ち、トナー像とする。
【0031】つまり、現像装置Cは、現像剤収納部とし
て、現像剤担持体である現像ローラ5aを備えた現像室
5Aと、現像室5Aに隣接して形成された現像剤収納容
器4を有しており、現像剤収納容器4内の現像剤Tが現
像室5Aの現像ローラ5aへと供給される。現像剤収納
容器4内には、図1中の矢印方向に回転する攪拌手段1
5が設けられており、この攪拌手段15が回転すること
で、現像剤Tがほぐされつつ現像ローラ5aへ供給され
る。本実施例では、現像剤Tとしては、絶縁性磁性1成
分トナーを用いた。又、現像ローラ5aは、固定磁石5
bを内蔵しており、現像ローラ5aを回転することによ
って現像剤は搬送され、現像剤層厚規制部材である現像
ブレード5cにて摩擦帯電電荷が付与されると共に所定
厚の現像剤層とされ、感光体ドラム1の現像領域へと供
給される。この現像領域へと供給された現像剤は、感光
体ドラム1上の潜像へと転移され、トナー像を形成す
る。現像ローラ5aは、現像バイアス印加手段34(図
2)に接続されており、通常、交流電圧に直流電圧が重
畳された現像バイアス電圧が印加される。
【0032】一方、トナー像の形成と同期して給紙カセ
ット200にセットした記録媒体Pをピックアップロー
ラ8、搬送手段9Aを介して転写位置へと搬送する。転
写位置には、転写手段としての転写ローラ6が配置され
ており、電圧を印加することによって、感光体ドラム1
上のトナー像を記録媒体Pに転写する。
【0033】トナー像の転写を受けた記録媒体Pは、搬
送手段9Bで定着手段10へと搬送する。定着手段10
は、ヒータ10aを内蔵した定着ローラ10b及び駆動
ローラ10cを備え、通過する記録媒体Pに熱及び圧力
を印加して転写されたトナー像を記録媒体P上に定着す
る。
【0034】記録媒体Pは、搬送手段9cにより排出ト
レイ14へと排出される。この排出トレイ14は、レー
ザービームプリンタAの装置本体100の上面に設けら
れている。
【0035】転写ローラ6によってトナー像を記録媒体
Pに転写した後の感光体ドラム1は、クリーニング手段
7によって感光体ドラム1上に残留した現像剤を除去し
た後、次の画像形成プロセスに供される。クリーニング
手段7は、感光体ドラム1に当接して設けられた弾性ク
リーニングブレード7aによって感光体ドラム1上の残
留現像剤を掻き落として廃現像剤容器7bへと集める。
【0036】一方、本実施例において、プロセスカート
リッジBは、図2に示すように、現像剤を収納する現像
剤収納容器4及び攪拌手段15を有する現像剤枠体11
と、現像ローラ5a及び現像ブレード5cなどの現像手
段5を保持する現像枠体12とを溶着して一体として現
像ユニット(現像装置)Cを形成し、更にこの現像ユニ
ットCに、感光体ドラム1、クリーニングブレード7a
及び廃現像剤容器7bなどのクリーニング手段7及び帯
電ローラ2を取り付けたクリーニング枠体13を一体に
結合することによってカートリッジ化されている。
【0037】このプロセスカートリッジBは、ユーザー
によって画像形成装置本体100に設けたカートリッジ
装着手段101(図1)に対して取り外し可能に装着さ
れる。
【0038】本発明によれば、レーザービームプリンタ
Aは、現像装置C内の現像剤Tの消費に従ってその残量
を逐次検知するこのできる現像剤残量検知手段を備えた
現像剤量検出装置を有している。
【0039】本実施例によれば、現像剤残量検知手段3
0としてプレートアンテナを有している。図2に示すよ
うに、本実施例では、プレートアンテナとして、現像ロ
ーラ5aに対向する位置に、現像装置Cの長手方向の全
域にわたって設けられた出力板金32と、出力板金32
と略同等の長手長さを有し、出力板金32と対向するよ
うに設けられた入力板金31を備えている。
【0040】プレートアンテナとしての入力板金31及
び出力板金32は、基本的に電流を流すことのできる材
料であれば特に限定することなく使用することができる
が、本実施例では、板金31、32の材料として、サビ
に強いSUSを使用している。
【0041】本実施例では、現像ローラ5aと入力板金
31とは、プロセスカートリッジBが画像形成装置本体
100に装着された状態で、画像形成装置本体100に
設けられた電圧印加手段としての現像バイアス印加手段
34に電気的に接続される。
【0042】そして、通常の現像バイアスである2KH
z程度の交流バイアスと−400V程度の直流バイアス
が現像ローラ5a及び入力板金31に印加されると、現
像ローラ5aと現像ローラ5aに対向した出力板金32
との間、及び入力板金31と出力板金32との間で交流
電流が流れ、電流測定装置33によって両者の合成電流
値が計測される。こうして、電流測定装置33によって
測定された電流値から、現像ローラ5aと出力板金32
との間、及び入力板金31と出力板金32との間の静電
容量に基づく合成の静電容量が計測される。
【0043】このように、プレートアンテナである入力
板金31と出力板金32とを現像装置C内に配設し、現
像装置C内の現像剤Tの減少に伴って、入力板金31と
出力板金32との間、現像ローラ5aと出力板金32と
の間の静電容量を観測することで、随時現像剤収納容器
4内の現像剤量を知ることができる。
【0044】ここで、以下の説明において、現像ローラ
5aと出力板金31との間の静電容量、及び入力板金3
1と出力板金32との間の静電容量に応じて最終的に出
力板金32を介して出力される信号を、単に「現像剤残
量検知手段からの信号」、「現像剤残量検知手段の検出
値」などと呼ぶ。
【0045】本実施例によると、図3に示すように、現
像剤残量検知手段30からの電流は、画像形成装置本体
100が備えた電流測定装置33によって計測され、画
像形成装置本体100に配置された本体制御部22に送
られる。本体制御部22では、現像剤残量検知手段30
からの出力信号を、本体側現像剤量検知部23によって
電圧信号に変換し、詳しくは後述するように、演算部2
4、制御手段25、現像剤残量補正テーブル26を用い
て現像剤残量レベルを決定する。又、本体制御部22
は、検知した現像剤残量に基づいて、現像剤の残り%を
求め、装置本体100の表示手段40にその情報、或は
所定品位の画像形成が不可能なほど現像剤が減少したこ
とを使用者に報知する「現像剤無し」の警告を表示させ
る。
【0046】次に、本実施例の現像剤量検出装置の現像
剤残量の検知原理について、更に詳しく説明する。
【0047】本実施例では、現像剤残量検知手段30か
らの静電容量検出値は、上述のように電流測定装置33
を介して本体制御部22内の本体側現像剤残量検知部2
3に入力され電圧値に変換される(以下、現像剤残量検
知手段30の出力に基づいて画像形成装置本体100の
本体制御部22にて検出される電圧値を、単に、「検出
電圧値」と呼ぶ。)。
【0048】本実施例の現像剤量検出装置では、現像装
C内の現像剤量に応じて、例えば図4に示すような電
圧値が出力される。図4中縦軸は現像剤残量検知手段3
0としての現像ローラ5aと出力板金32との間、及び
入力板金31と出力板金32との間で各々計測される静
電容量値が合計された値に対応する検出電圧値を示し、
横軸は現像現像装置C内の現像剤残量を示す。又、図4
には、現像剤量検出装置による検出電圧値の理想曲線
(−○−)と、後述するようにカートリッジの個体差に
よる検出電圧値がそれぞれ理想値からずれた例として、
2つの実測値、PA1(−□−)及びPA2(−△−)
を示す。ここで、本実施例では、変換回路の関係から、 (静電容量、検出電圧)=(13pF、1.0V)、
(18pF、0.8V) のように、現像ローラ5aと出力板金32、及び入力板
金31と出力板金32との間の静電容量の合成の静電容
量と、検出電圧との減少増加関係は、逆の関係にあり、
現像剤残量検知手段30によって検出される静電容量が
大きいときは検出電圧は小さくなり、静電容量が小さい
ときには検出電圧は大きくなるように設定されている。
【0049】つまり、図4に示すように、現像ローラ5
aと出力板金32との間、及び入力板金31と出力板金
との間に現像剤がフルに充填されている状態では、検出
される静電容量値は最大値を示し、このとき、検出電圧
値は最少値を示す(以下、現像剤残量検出装置による検
出電圧値の最小値のことを「PAF値:(プレートアン
テナ・フル値)」と呼ぶ。)。
【0050】尚、本実施例では、現像剤残量検知手段3
0として、現像ローラ5a、現像ローラ5aに比較的近
接した出力板金32、又出力板金32に比較的近接した
入力板金31を用いているため、現像剤残量検知の配置
関係上、図4に示すように、現像装置C内の現像剤が概
略半分以下に消費されてから検出電圧の減少が始まり、
その後、現像剤が無くなるまでの範囲の現像剤残量を逐
次に検知できる。
【0051】前述して説明したように、プレートアンテ
ナ方式の現像剤残量検知手段では、現像剤担持体と電極
である板金との間の静電容量、又は電極である板金間の
静電容量は、それぞれの位置関係によって左右され、カ
ートリッジの個体差によって、現像剤残量検知手段を用
いた現像剤量検出値にバラツキが生じることがある。
又、収容される現像剤の製造ロット、使用環境やカート
リッジの部品、又画像形成装置本体の電子部品などの公
差などからも現像剤量検出結果のバラツキは生じる。
【0052】更に説明すると、このようなカートリッジ
個体差として、例えば、プレートアンテナの位置関係な
どのズレにより、現像ローラ5aと出力板金32との
間、及び入力板金と出力板金32との間に現像剤がない
状態での検出電圧値が異なってしまう。その結果、現像
ローラ5aと出力板金32との間、及び入力板金と出力
板金32との間に現像剤がフルに充填されている状態に
おける検出電圧値にバラツキが生じる。又、プレートア
ンテナの位置関係にズレがない場合でも、上記のよう
に、現像剤の製造ロットや画像形成装置本体の電子部品
の公差などによっても、各カートリッジ間で現像剤がフ
ルの状態における検出電圧値にバラツキが生じる。
【0053】即ち、理想値(−○−)と、実際に測定さ
れた実測値PA1(−□−)及びPA2(−△−)とで
は、例えば図4に示すように、現像剤がフルの状態にお
いて現像剤残量検知手段30が検出する静電容量の最大
値に対応する検出電圧の最小値(PAF値)が異なって
しまい、例えば、理想値にてPAF値が0.8Vである
ところを、実測値PA1では1.0V、実測値PA2で
は0.6Vなどとなる。
【0054】図4から理解されるように、このように検
出電圧にバラツキが生じても、いずれの場合も検出電圧
と現像剤残量との関係の曲線形状は、現像装置C内に収
容された現像剤量が同じであれば変わらず、前述したよ
うな様々な原因により、検出電圧値は、図4に示す実測
値PA1(−□−)及びPA2(−△−)のように、理
想曲線(−○−)から相対的にズレを生じることにな
る。
【0055】図4に示した理想値(−○−)、実測値P
A1(−□−)及び実測値PA2(−△−)における現
像剤残量と検出電圧とのデータを表1に示す。
【0056】
【表1】 このように、検出電圧には、様々な原因によるプロセス
カートリッジB或は画像形成装置の個体差によってズレ
が生じるため、予め設定された静電容量(検出電圧値)
の検出値と現像剤量との関係を用いて現像剤残量レベル
の検知を行った場合、実際に現像装置C内に残っている
現像剤量と検知結果とがかけ離れてしまう問題が発生す
る場合がある。
【0057】つまり、図4及び表1に示したような予め
設定された現像剤残量と検出電圧との関係の理想曲線だ
けに基づいて現像剤残量を判断すると、例えば、以下の
ような不具合が生じる。 (a)現像剤量検出装置が、実測値PA1(−□−)の
ような、即ち、PAF値が理想値(0.8V)よりも大
きい(1.0V)出力特性を有する場合、検出電圧が
1.0Vであるとき、実際には50g以上の現像剤が現
像装置C内に存在するが、理想曲線(−○−)から現像
剤剤量を判断すると45gを示し、実際よりも現像剤量
を少なく見積もってしまう。その後、例えば、現像装置
C内の現像剤量が20gとなった時点で白抜けが発生す
る危険があるとして使用者に「現像剤無し」の警告を行
うように設定し、理想曲線(−○−)において、検出電
圧値がPAF値(0.8V)に1.2Vを加算した2.
0Vとなった時点で警告表示を行うように予め設定され
ている場合、実測値PA1の曲線(−□−)で示される
特性を有する現像剤量検出装置を用いると、「現像剤無
し」の警告が表示された時点で、現像装置C内には現像
剤が25g残ってしまう。つまり、実際には白抜けが発
生することなく、現像剤をまだ5g使用することが可能
であるのにも拘わらず、「現像剤無し」の警告を画像形
成装置本体100の表示部40に表示してしまい、使用
者が表示に従ってそのままカートリッジを交換してしま
うと、現像剤を無駄に捨ててしまうことになる。
【0058】(b)又、これとは逆に、現像剤量検出装
置が実測値PA2(−△−)のような、即ち、PAF値
が理想値(0.8V)よりも小さい(0.6V)出力特
性を有する場合、実際よりも現像剤残量を多く見積もっ
てしまう。その結果、上記と同様に「現像剤無し」の警
告ポイントを設定している場合、実際には白抜け画像は
検出電圧値が1.8V(0.6V(PAF値)+1.2
V=1.8V)で発生するにも拘わらず、検出電圧値が
2.0Vになるまで警告が表示されない。そのため、
「現像剤無し」を警告する前に白抜け画像などの不具合
画像を出力させてしまい、場合によっては、使用者が直
ちにカートリッジの換えを用意することができずに、交
換用のカートリッジを購入するまでの間、画像形成装置
が使用不可能な状態になるといった問題が発生する。
【0059】そこで、本発明によれば、図1〜図3に示
すように、プロセスカートリッジBに記憶手段20を配
設し、この記憶手段20に、現像剤残量検知手段30が
現像装置C内の現像剤の最大量を検出したときの現像剤
剤量に関する情報を記憶させることによって、プロセス
カートリッジB、或は画像形成装置本体100の個体差
によって現像剤残量検知手段30の出力が異なる場合に
もこれを補正して、正確な現像剤残量を検知できる構成
とする。
【0060】即ち、より具体的には、本実施例によると (1)プロセスカートリッジBに記憶手段20を備え、
現像剤残量検知手段30によって検出される静電容量が
最大であるときの検出電圧値、即ち、検出電圧の最小値
(PAF値)をメモリ20に記憶させる。 (2)記憶手段20に記憶されたPAF値を用いて、検
出電圧値をPAF値からの変化量に応じて、補正テーブ
ルを利用することでトナー残量を算出する。 (3)その結果を、随時表示手段40に表示させる。 という制御を行う。このことにより、カートリッジ個体
差を吸収し、より正確なトナー逐次残検を行うことがで
きる。
【0061】先ず、プロセスカートリッジBに備えられ
る記憶手段20について説明する。図1及び図3に示す
ように、本実施例によると、プロセスカートリッジB
は、廃現像剤容器7bの上側面部に、記憶手段20とし
ての読み書き可能なメモリ20と、このメモリ20への
情報の読み書きを制御するためのカートリッジ側伝達部
21を有している。プロセスカートリッジBが画像形成
装置本体100に装着されると、カートリッジ側伝達部
21と画像形成装置本体100に設けられた本体制御部
22が互いに対向して配置されている。又、本体制御部
22は装置本体100側の伝達手段としての機能も含ん
でいる。
【0062】本実施例ではメモリ20は廃現像剤容器7
bの上側面部に設置されているが、これは、本実施例の
レーザービームプリンタAではプロセスカートリッジB
が廃現像剤容器7b側を先頭にした方向にて画像形成装
置本体100内に挿入されるので、メモリ20に隣接し
て設けられるカートリッジ側伝達部21と、画像形成装
置本体100側の本体制御部22とによって構成させる
通信手段の位置合わせがし易いように考慮したからであ
る。
【0063】本発明に使用される記憶手段20として
は、不揮発性メモリ、揮発性メモリとバックアップ電池
を組み合わせたものなど、通常の半導体による電子的な
メモリを特に制限なく使用することができる。特に、メ
モリ20と読みだし/書き込みICの間のデータ通信を
電磁波によって行う非接触メモリである場合、カートリ
ッジ側伝達部21と本体制御部22との間が非接触であ
ってもよいため、プロセスカートリッジBの装着状態に
よる接触不良の可能性がなくなり、信頼性の高い制御を
行うことができる。本実施例では記憶手段20として非
接触型のメモリを用いた。
【0064】これら二つの本体制御部22及び伝達部2
1によってメモリ20内の情報の読み出しおよび書き込
みを行うための制御手段が構成される。メモリ20の容
量については、PAF値を記憶するのに十分な容量をも
つものとする。又、PAF値以外に、他の情報を記憶さ
せる場合には、適宜最適な容量を選択することができ
る。例えば、カートリッジ使用量及びカートリッジ特性
値などの複数個の情報を記憶するのに十分な容量をもつ
ものとし、メモリ20に、カートリッジが使用された
量、現像剤残量に関する情報などを随時書き込み記憶す
る構成とすることもできる。
【0065】次に、本実施例におけるメモリ20の制御
構成を説明する。
【0066】図3に示すように、プロセスカートリッジ
B側には、メモリ20と伝達部21が配置されており、
画像形成装置本体100に設けられた本体制御部22に
は、演算部24、制御手段25、現像剤残量補正テーブ
ル26及び本体側現像剤残量検知部23などが配設され
る。
【0067】そして、前述のように、現像剤残量検知手
段30からの電流は、画像形成装置本体100が備えた
電流測定装置33によって計測され、画像形成装置本体
100に配置された本体制御部22に送られる。
【0068】本体制御部22では、現像剤残量検知手段
30からの出力信号を、本体側現像剤量検知部23によ
って電圧信号に変換し、演算部24がプロセスカートリ
ッジBのメモリ20及び本体側現像剤残量検知部23か
らの信号に基づき後述する所定の演算処理を行い、更に
制御手段25が現像剤残量補正テーブル26を用いて演
算部24によって得られたデータの照合を行うことによ
って、現像剤残量検知値を適正に補正し、現像剤残量レ
ベルを決定する。
【0069】更に、本体制御部22は、検知した現像剤
残量に基づいて、現像剤残量(%)を求め、装置本体に
表示手段40にその情報、或は「現像剤無し」の警告を
表示させる。
【0070】メモリ内には様々な情報を格納することが
できるが、本実施例では、少なくとも検出電圧値の最小
値(PAF値)は格納されているものとする。
【0071】又、メモリ20内に格納された情報は、本
体制御部22内の演算部24と常に送受信可能な状態に
なっており、これら情報を元に演算され制御部23によ
ってデータの照合が行われている。
【0072】次に、プロセスカートリッジBに備えられ
たメモリ20を用いた、現像剤残量検出値の補正方法に
ついて説明する。
【0073】本実施例では、上述のように、検出電圧値
(PAF)をメモリ20に書き込む。メモリ20内に記
憶されたPAF値は、検出電圧値と常に比較され、以前
の値よりも検出電圧値が小さい場合には、メモリ20内
のPAF値は逐次書き換えられる。こうして、現像剤残
量検知手段30によって検出される静電容量の最大値に
対応した検出電圧の最大値が常にPAF値として確実に
メモリ20に記憶される。
【0074】又、本発明によれば、本体制御部22内
に、検出電圧値を補正するためのテーブルとして、検出
電圧値XのPAF値からの変化量(V)と、現像装置C
内の現像剤残量(g)との関係を現像剤残量補正テーブ
ル26に予め格納しておく。本実施例にて用いる現像剤
残量補正テーブル26を表2に示す。
【0075】
【表2】 表2に示すように、本実施例では、現像装置C内の現像
剤の残量が20g以下となった場合に白抜け画像が発生
する恐れがあるとして、検出電圧の最小値、即ち、PA
F値からの変化量が1.4V以上となった場合に、装置
本体100の表示手段40に「現像剤無し」の警告表示
を行うように設定している。又、PAF値からの変化量
を0〜1.4Vの間で適当な刻み幅に分割し、現像剤の
残量と対応させておく。更に、本実施例では、現像剤残
量補正テーブル26において、現像剤の残量(g)と、
使用可能な現像剤が未使用時の何%残っているか表示す
るための現像剤残量%とが対応されている。
【0076】ここで、本実施例では、プロセスカートリ
ッジBの未使用時の現像剤充填量は200gであり、現
像装置C内の現像残量が20g以下となった時点で白抜
けの恐れがあるので、実際に使用できる現像剤量は18
0gである。従って、使用可能な現像剤量180gに対
して現像剤が何%残っているかに基づいて、現像剤残量
(%)を表示する。又、本実施例では、現像剤残量検知
手段30の配置関係から、現像剤の残量が50g(使用
可能な現像剤30g)程度から現像剤量検出装置による
検出電圧値の変化が起こる。このため、現像剤残量が5
0gより多い、即ち、検出電圧値の上昇(静電容量の低
下)が始まる以前の現像剤残量表示(%)は、例えば
「30%以上」、或は「100%」などと、現像剤が十
分に残っていることを報知する情報を表示することがで
きる。
【0077】このように本体制御部22では、演算部2
4は、本体側現像剤残量検知部23を介して入力した現
像剤量検出装置の検出電圧、及びプロセスカートリッジ
Bのメモリ20に記憶されたPAF値に基づいて検出電
圧値のPAF値からの変化量を算出し、制御手段25は
演算部24にて算出された変化量と、現像剤残量補正テ
ーブル26に格納されている表に示すテーブルとを照
らし合わせることによって、例えば、検出電圧値のPA
F値からの変化量が0.7Vである場合、現像剤残量は
40gであり、現像剤は未使用時の15%残っていると
判断し、表示手段40にその情報を表示させる。
【0078】次に、図5のフローチャートを用いて本実
施例のPAF値書き込みの動作及び逐次残検の動作を説
明する。尚、途中使用される現像剤残量補正テーブルは
表2に示したものである。 S201:画像形成装置本体100の電源をオンとす
る。 S202:本体側現像剤残量検知部23が、メモリ20
内にPAF値が記憶されているかどうかを確認する。 ・Case1: S202で“No”と判断した場合 S203:本体側現像剤残量検知部23が検出電圧値を
測定する。 S204:メモリ20内に、検出電圧の測定値XをPA
F値として記憶させ、S205に進む。 ・Case2: S202で“YES”と判断した場合 S205:本体側現像剤残量検知部23が検出電圧値を
測定する。 S206:制御手段25が、メモリ20内に格納されて
いるPAF値と検出電圧の測定値Xを比較し、測定値X
がメモリ20内に記憶されているPAF値より小さいか
否かを確認し、“Yes”と判断した場合にはS207
に進み、メモリ20内のPAF値を更新し、その後S2
05に戻る。又、S206の判断にて“No”と判断し
た場合、S208に進む。 S208:演算部24が、メモリ20に記憶されたPA
F値と検出電圧の測定値Xの関係から、検出電圧の測定
値XのPAF値からの変化量を算出する。 S209:制御部25が、S208にて演算部24が算
出した値を、現像剤残量補正テーブル26で照らし合わ
せる。 S210:制御部23が、現像剤残量がY%であること
を示す信号を、画像形成装置本体100の表示部40に
発信し、表示部40にその情報を表示する。 S211:制御部23が、現像剤残量Y(%)が0%に
達したかどうか確認し、“No”と判断した場合は、S
205に進み、上述のシーケンスを繰り返し、又“Ye
s”と判断した場合は、シーケンスを終了する。
【0079】上述のフローチャートに従う制御を行っ
て、PAF値の異なる現像剤量検出装置を備えた2つの
プロセスカートリッジB(E1、E2)について現像剤
の消費に従う現像剤残量表示を評価したところ、図6に
示すように、プロセスカートリッジBの個体差を吸収し
た、現像剤量の逐次残量検値が可能であった。図6中縦
軸は、現像剤量検出装置による検出電圧の測定値XのP
AF値からの変化量を示し、横軸は現像装置C内の現像
剤の残量表示Y(%)を示す。
【0080】以上、本発明によれば、現像剤残量検知手
段の位置関係などによって、現像剤がない状態での現像
剤残量検知手段にて検出される静電容量が各カートリッ
ジ間で異なるような場合にも、現像剤がフルの状態で検
出された静電容量値(検出電圧値)に基づいて、現像剤
残量と静電容量(検出電圧値)の関係を補正することが
できるので、正確に現像剤の残量を検出することができ
る。
【0081】又、カートリッジのメモリに現像剤がフル
の状態で検出された静電容量に対応する情報(本実施例
では検出電圧値)を記憶させることによって、カートリ
ッジの使用途中に画像形成装置本体からカートリッジを
取り外し、交換するような場合にも、その後再びこのカ
ートリッジを使用する際に、メモリ内に記憶された前記
情報を画像形成装置本体で読み取ることによって個々の
カートリッジに即した現像剤残量と静電容量(検出電圧
値)の関係を補正することができ、常に正確に現像剤の
残量を検出することができる。
【0082】尚、当然ながら、カートリッジ構成、特に
現像剤残量検知手段の構成と配置によって、現像剤残量
と検出電圧値との関係は大きく異なるため、現像剤残量
補正テーブルは、表1に示すものに限定されるものでは
なく、本発明を実施する画像形成装置、カートリッジの
特性に応じて適宜決定し得る。又、上記本実施例では、
現像剤残量補正テーブルにおける、PAF値からの変化
量の刻み幅を、現像剤の残量が多い時点では現像剤量の
5g(5%)程度に対応して設定し、現像剤残量が少な
くなったときにより細かい刻み幅とした。しかし、本発
明は表1に示すテーブルに示した刻み幅に限定されるも
のではなく、実施形態に則した形で個々に設定するもの
であり、当然ながらこの刻み幅を細かくすれば細かくす
るほどより細かい現像剤残量表示を行うことができる。
更に、上記説明では、検出電圧値のPAF値からの変化
量として、両者の差を求めるとして説明したが、本発明
はこれに限定されるものではない。
【0083】又、上記本実施例では、現像剤残量補正テ
ーブル26は、本体制御部22内に格納されるものとし
て説明したが、別法として、これをプロセスカートリッ
ジBのメモリ20内に格納させても良い。そうすること
によって、カートリッジ個々の特性に応じたテーブルを
カートリッジ自身に保持させて使用することができ、様
々なカートリッジに対応してより正確な現像剤の逐次残
量検値を行うことができる。
【0084】上記本実施例では、テーブルを使用して現
像剤残量を演算したが、PAF値を用いた所定の重み付
けの関数を用いて、検出電圧の測定値を補正する演算を
する構成としても良い。
【0085】又、上記本実施例では、現像剤残量検知手
段によって検出される静電容量と、現像剤残量検出装置
が最終的に検知する検出電圧との減少増加関係が、逆に
なるように設定されている場合について説明したが、静
電容量と電圧の関係は、画像形成装置に備えられる検出
回路により様々であり、静電容量と電圧の関係が同じ減
少関数であっても、増加関数であってもよい。
【0086】現像剤残量の表記方法も、(g)や(%)
に限定するものではなく、例えば、他の表示方法とし
て、更に進んだ形で、残り何枚の出力が可能であるかな
ど、様々な表示方法でも構わない。又、表示手段におけ
る表示に関しても、上記実施例のように現像剤残量をパ
ーセント表示する方法に限定されるものではない。例え
ば、ガスゲージ、棒グラフ、値表示とすることも可能で
ある。又、警告メッセージや音声による報知、或は記録
媒体に記録し出力することも当然可能であり、現像剤の
残量が使用者にわかる方式であればどのような表示方式
であっても構わない。更に、現像剤残量の表示は、画像
形成装置本体100に設けられれた表示手段40にて行
うことに限定されるものではなく、画像形成装置本体1
00と通信可能に接続されたホストコンピュータなどの
機器の画面などの表示手段にて行うこともできる。
【0087】更に、上記本実施例では、現像剤残量検知
手段としてプレートアンテナ方式を用いたが、本発明は
この方式の現像剤残量検知手段を備えたプロセスカート
リッジにおける適用に限定されるものではない。即ち、
現像装置内の現像剤がフル充填された状態においても、
現像剤残量検知手段、現像剤の製造ロット、使用環境、
カートリッジの部品、或は画像形成装置本体の電子部品
などの公差によって現像剤残量検知手段の検出値にバラ
ツキが生じる可能性があるものであれば、特にその方式
は問わず、本発明の原理を適用することにより、正確な
現像剤残量検知を行うことができる。
【0088】実施例2 図7には、本発明の他の態様であるカートリッジ化され
た現像装置Cの一実施例を示す。
【0089】本実施例の現像装置Cは、現像ローラ5a
のような現像剤担持体と、この現像剤担持体に現像剤を
供給するために、内部に現像剤を収容した現像室5A
と、を有し、プラスチック製の現像枠体11、12によ
り一体的にカートリッジ化される。つまり、本実施例の
現像装置Cは、実施例1で説明したプロセスカートリッ
ジBの現像装置構成部をユニット化したものであり、即
ち、プロセスカートリッジBから感光体ドラム1、帯電
手段2、クリーニング手段7を除いて一体化したカート
リッジと考えることができる。従って、実施例1にて説
明した全ての現像装置構成部及び現像剤量検出装置の構
成が同様に本実施例の現像装置Cにおいても適用され
る。従って、これら構成及び作用についての説明は、実
施例1において行った上記説明を援用する。
【0090】但し、本実施例では、メモリ20は現像剤
収納容器4に付帯させており、又現像剤量検知手段とし
てプレートアンテナである出力板金35を、図中現像ロ
ーラ5aの下側に位置する現像剤収納容器4の底面に一
つだけ設けている点が異なる。本実施例では、現像ロー
ラ5aに現像バイアスが印加された際の、現像ローラ5
aとプレートアンテナである出力板金35との間の静電
容量の変化を検出する構成とされ、コストダウンを図っ
ている。当然、実施例1にて説明して説明したプレート
アンテナ(入力板金31、出力板金32)と本実施例の
プレートアンテナ35をと組み合わせれば、数多くの場
所にて、現像剤の量に応じて変化する静電容量を検出す
ることができ、より精度の良い測定を行うことができ
る。
【0091】以上、本実施例の構成によっても、実施例
1と同様の作用効果を達成し得る。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
画像形成装置、カートリッジ及びユニットは、カートリ
ッジの信号出力手段からは、現像剤収納部内の現像剤量
が第1の範囲であるときには現像剤量に拘わらず略一定
レベルを示す信号が出力され、現像剤収納部内の現像剤
量が第1の範囲を超えて減少して第2の範囲になったと
きには現像剤量に応じたレベルを示す信号が出力され、
現像剤収納部内の現像剤量が第2の範囲になる以前、即
ち、第1の範囲であるときに、信号出力手段の信号レベ
ルを認識した「画像形成装置から送信される略一定レベ
ルに対応するレベル情報」がカートリッジの伝達部に受
信されてカートリッジのメモリの所定領域に書き込ま
れ、このレベル情報は、その後も保持され、現像剤収納
部内の現像剤量が前記第2の範囲になった後、前記メモ
リの所定領域から読み出されて画像形成装置に送信され
る構成とされるので、画像形成装置は、現像剤収納部内
の現像剤量が第1の範囲のときの前記信号出力手段から
の出力(「略一定レベル」)に対応するレベル情報と信
号出力手段からの信号に基づいて現像剤量を決定するこ
とができる。従って、カートリッジ個体差を吸収し、正
確に現像装置内の現像剤の残量を検出することができ、
又それを報知することが可能であるので、現像剤残量の
誤検知に起因する白抜けなどの画像不良、及び現像剤の
無駄を無くすことができる。又、カートリッジを交換使
用するような場合にも、個々のカートリッジのメモリに
第1の範囲のときの信号出力手段からの出力(「略一定
レベル」)に対応するレベル情報が記憶されているの
で、常に正確な現像剤残量を検知し、使用者に報知する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係るプロセスカートリッジと画像形成
装置の一実施例の断面図である。
【図2】図1のプロセスカートリッジの拡大断面図であ
る。
【図3】本発明に係るプロセスカートリッジのメモリと
画像形成装置本体の本体制御部との概略関係図である。
【図4】本発明に従って構成される現像剤量検出装置の
検出電圧値と現像剤残量との関係を示すグラフ図であ
る。
【図5】本発明に従う、カートリッジの記憶手段を用い
た現像剤量検知動作の一実施例を説明するためのフロー
図である。
【図6】本発明に従って現像剤量検出装置の検出電圧値
を補正した後の現像剤残量表示を説明するためのグラフ
図である。
【図7】本発明に係るカートリッジ化された現像装置の
一実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 帯電手段 3 レーザースキャナー 4 現像剤収納容器 5 現像手段 7 クリーニング手段 10 定着手段 20 記憶手段(メモリ) 21 伝達部 22 本体制御部 40 画像形成装置本体の表示手段 100 画像形成装置本体 101 装着手段 A レーザービームプリンター B プロセスカートリッジ C 現像装置(現像ユニット)、現像カートリッ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−204095(JP,A) 特開 平10−133543(JP,A) 特開 平9−80891(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 114 G03G 21/00 386 G03G 21/18

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤収納部と、前記現像剤収納部内の
    現像剤量が第1の範囲であるときには現像剤量に拘わら
    ず略一定レベルを示す信号を出力し、前記現像剤収納部
    内の現像剤量が第1の範囲を超えて減少して第2の範囲
    になったときには現像剤量に応じたレベルを示す信号を
    出力する信号出力手段と、メモリ及び伝達部を備えたユ
    ニットと、を有するカートリッジが着脱可能な画像形成
    装置において、 前記信号出力手段からの出力信号のレベルを認識する認
    識手段と、 前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範囲になる
    以前に、前記略一定レベルに対応するレベル情報を前記
    メモリの所定領域に記憶させておくために、前記認識手
    段により認識された前記信号出力手段からの出力信号
    よって示されるレベルに対応するレベル情報を前記カー
    トリッジの伝達部に送信するとともに、前記メモリの所
    定領域から読み出され、前記カートリッジの伝達部から
    送信される前記レベル情報を受信可能な通信手段と、 前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範囲になっ
    た後、前記カートリッジのメモリから前記伝達部を介し
    て読み出し/送信され、前記前記通信手段によって受信
    される前記略一定レベルに対応するレベル情報と、前記
    認識手段によって認識される現像剤量に応じたレベル
    示す信号とに基づいて、前記現像剤収納部内の現像剤量
    を決定する現像剤量決定手段とを有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像形成装置は、前記メモリの所定
    領域のレベル情報を更新可能に構成されるとともに、現
    像剤が消費されて前記第2の範囲になった場合に前記メ
    モリの所定領域のレベル情報が更新されないように、前
    記メモリの所定領域に記臆されているレベル情報に対応
    する現像剤量よりも少ない現像剤量に対応するレベルが
    前記認識手段によって認識されても、そのレベルに対応
    するレベル情報を前記略一定レベルに対応するレベル情
    報として前記カートリッジの伝達部に送信しないことを
    特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記信号出力手段は、少なくとも2つの
    電極間の静電容量に応じた信号を出力することを特徴と
    する請求項1又は請求項2のいずれかの項に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記現像剤量決定手段によって決
    定された現像剤残量を表示するための信号を、表示手段
    を有する機器に送信する送信手段を有することを特徴と
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリは、不揮発性メモリであるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記通信手段は、前記カートリッジの伝
    達部との間で非接触通信を行うことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記カートリッジは更に、電子写真感光
    体と、電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、電子写
    真感光体に現像剤を供給する現像手段と、電子写真感光
    体をクリーニングするクリーニング手段のうち少なくと
    も一つを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれ
    かの項に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 画像形成装置に着脱可能なカートリッジ
    において、 現像剤収納部と、 前記現像剤収納部内の現像剤量が第1の範囲であるとき
    には現像剤量に拘わらず略一定レベルを示す信号を出力
    し、第2の範囲になったときには現像剤量に応じたレベ
    を示す信号を出力する信号出力手段と、メモリ及び伝
    達部を備えたユニットと、を有し、 前記伝達部は、 前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範囲になる
    以前に前記画像形成装置から送信される前記略一定レベ
    ルに対応するレベル情報を受信するとともに、受信した
    レベル情報の前記メモリの所定領域への書き込みを制御
    し、 前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範囲になっ
    た後、前記画像形成装置が前記略一定レベルに対応する
    レベル情報に基づいて現像剤量を決定できるように、前
    記メモリの所定領域に記憶されている前記レベル情報の
    読み出しを制御するとともに、読み出されたレベル情報
    を前記画像形成装置に送信することを特徴とするカート
    リッジ。
  9. 【請求項9】 前記信号出力手段は、少なくとも2つの
    電極間の静電容量に応じた信号を出力することを特徴と
    する請求項のカートリッジ。
  10. 【請求項10】 前記メモリは、不揮発性メモリである
    ことを特徴とする請求項又は請求項のいずれかの項
    に記載のカートリッジ。
  11. 【請求項11】 前記伝達部は、前記画像形成装置との
    間で非接触通信を行うことを特徴とする請求項8〜10
    のいずれかの項に記載のカートリッジ。
  12. 【請求項12】 前記カートリッジは更に、電子写真感
    光体と、電子写真感光体を帯電させる帯電手段と、電子
    写真感光体に現像剤を供給する現像手段と、電子写真感
    光体をクリーニングするクリーニング手段のうち少なく
    とも一つを有することを特徴とする請求項8〜11のい
    ずれかの項に記載のカートリッジ。
  13. 【請求項13】 現像剤収納部と、前記現像剤収納部内
    の現像剤量が第1の範囲であるときには現像剤量に拘わ
    らず略一定レベルを示す信号を出力し、第2の範囲にな
    ったときには現像剤量に応じたレベルを示す信号を出力
    する信号出力手段とを有し、画像形成装置に着脱可能な
    カートリッジ、に取り付けられるユニットおいて、 電気的に書き込み/読み出し可能なメモリと、 前記画像形成装置との間で情報の送受信を行うととも
    に、前記メモリに対する書き込み/読み出しを制御する
    伝達部とを有し、 前記伝達部は、 前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範囲になる
    以前に前記画像形成装置から送信される前記略一定レベ
    ルに対応するレベル情報を受信するとともに、受信した
    レベル情報の前記メモリの所定領域への書き込みを制御
    し、 前記現像剤収納部内の現像剤量が前記第2の範囲になっ
    た後、前記画像形成装置が前記略一定レベルに対応する
    レベル情報に基づいて現像剤量を決定できるように、前
    記メモリの所定領域に記憶されている前記レベル情報の
    読み出しを制御するとともに、読み出されたレベル情報
    を前記画像形成装置に送信することを特徴とするユニッ
    ト。
  14. 【請求項14】 前記メモリは、不揮発性メモリである
    ことを特徴とする請求項13に記載のユニット。
  15. 【請求項15】 前記信号出力手段として、少なくとも
    2つの電極間の静電容量に応じた信号を出力する手段を
    有するカートリッジに取り付けられることを特徴とする
    請求項13又は請求項14のいずれかの項に記載のユニ
    ット。
  16. 【請求項16】 前記伝達部は、前記画像形成装置との
    間で非接触通信を行うことを特徴とする請求項13〜1
    5のいずれかの項に記載のユニット。
  17. 【請求項17】 電子写真感光体と、電子写真感光体を
    帯電させる帯電手段と、電子写真感光体に現像剤を供給
    する現像手段と、電子写真感光体をクリーニングするク
    リーニング手段のうち少なくとも一つを有するカートリ
    ッジに取り付けられることを特徴とする請求項13〜1
    6のいずれかの項に記載のユニット。
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