JP2007057890A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007057890A
JP2007057890A JP2005243975A JP2005243975A JP2007057890A JP 2007057890 A JP2007057890 A JP 2007057890A JP 2005243975 A JP2005243975 A JP 2005243975A JP 2005243975 A JP2005243975 A JP 2005243975A JP 2007057890 A JP2007057890 A JP 2007057890A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
amount
image forming
forming apparatus
process cartridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005243975A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Shoji
武夫 庄子
Masaru Sunahara
賢 砂原
Jun Toda
純 戸田
Hideaki Hasegawa
秀明 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2005243975A priority Critical patent/JP2007057890A/ja
Publication of JP2007057890A publication Critical patent/JP2007057890A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】逐次残検における「トナー少ない」警告タイミングをユーザビリティーを向上させた形で警告する。
【解決手段】画像形成装置のプロセススピードに応じたタイミングで、「トナー少ない」警告タイミングを異ならせ、また、出力精度に応じて「トナー少ない」検知ポイントをずらし、別手段によって演算されたタイミングで補正して「トナー少ない」警告を報知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、電子写真方式を用いた画像形成装置、この画像形成装置本体に装着可能なカートリッジ、即ち、プロセスカートリッジ、カートリッジ化された現像装置などに関し、この画像形成装置に着脱可能なカートリッジ及び画像形成システムに関する。
ここで電子写真画像形成装置としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えば、LEDプリンタ、レーザービームプリンタ等)、電子写真ファクシミリ装置、及び電子写真ワードプロセッサー等が含まれる。又、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なカートリッジとは、電子写真感光体、電子写真感光体を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に現像剤を供給する現像手段、電子写真感光体をクリーニングするクリーニングするクリーニング手段のうち少なくとも一つを帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一つと、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであるか、又は、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものをいう。
従来、電子写真複写機やレーザービームプリンタなどの電子写真方式の画像形成装置は、画像情報に対応した光を電子写真感光体に照射して潜像を形成し、この潜像に現像手段を用いて現像剤を供給して顕像化し、更に感光体から記録媒体へ画像を転写することで記録媒体上に画像を形成している。現像手段には現像剤収納容器が連結しており、画像を形成することで現像剤は消費されていく。
このような画像形成装置において、電子写真感光体、現像剤などの消耗品の交換、メンテナンスの簡便性を図る目的で、電子写真感光体と、電子写真感光体に作用するプロセス手段としての現像手段、帯電手段、クリーニング手段、更には現像剤収納容器や廃現像剤容器などをプロセスカートリッジとして一体化し、画像形成装置本体に対して着脱可能とするプロセスカートリッジ方式がある。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そこでこのプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
このようなカートリッジ方式の画像形成装置では、使用者は、例えば現像剤が無くなった時点でカートリッジを交換することで、再び画像を形成することができる。そのため、このような画像形成装置には、現像剤が消費された場合にそれを検知し、使用者に報知する手段、即ち、現像剤量検出装置を備えることがある。
現像剤量検出装置は、カートリッジ内に画像形成に供することができる現像剤がどれくらい残っているかを随時知ることを可能とするために、現像剤残量レベルを検知できる現像剤残量検知手段をカートリッジ又は画像形成装置本体に備える。
特に、現像剤が無くなったことを使用者に報知するだけではなく、現像剤の量を逐次に検知して報知することによって、使用者の利便性を更に向上したものがある(例えば、特許文献1参照)。このような画像形成装置では、現像剤が未使用時の何%だけ残っているかを算出して使用者に逐次報知したり、又、所定品位の画像形成が行えない程現像剤が減ったことを示す「現像剤なし」表示を行い、画像不良が起こる前に現像剤が残り少なくなったことを使用者に警告したりするものがある。
この現像剤残量検知手段の一方式として、プレートアンテナ方式がある。このプレートアンテナ方式は、例えば、現像手段が備える現像剤担持体に交流電圧を印加して電子写真感光体に形成した潜像を現像する現像方式を採用したカートリッジにおいて、電極現像剤による板金を現像剤担持体に対向する箇所、若しくはその他の複数の箇所に設けて、この板金と現像剤担持体との間、及びこれら板金と板金との間の静電容量が、絶縁性現像剤などとされる現像剤の量に応じて変化することを利用したものである。
即ち、この板金と現像剤担持体との間、若しくは板金と板金との間の空間が現像剤で埋まっていれば、その間の静電容量は大きくなり、現像剤が減るにつれて両者の間の空間を空気が占める率が増え、静電容量は小さくなっていく。従って、この板金と現像剤担持体との間の静電容量や板金間の静電容量と現像剤量の関係を予め求めておけば、静電容量を測定することによって現像剤量レベルを検知することができる。
静電容量の測定は、現像剤担持体に交流電圧を印加した際に、この現像剤担持体に対向して設けられた板金に流れる電流を測定することによって行われる。或は、複数の板金が設けられる場合には、電極である板金に交流電圧を印加した際にもう一方の板金に流れる電流を測定することによって同様に板金間の静電容量を測定することができる。このプレートアンテナ方式の現像剤量検出装置では、多くは現像剤担持体に現像バイアスが印加されている画像形成時に現像剤量を検知する。
そして、この残り現像剤量が少なくなったときの警告はプロセスカートリッジの現像剤容量に応じて予め定めた残り現像剤量比率で警告を発していた。
つまりは、同一のプロセスカートリッジを異なるプロセススピードである30ppm(一分間当たりの出力プリント枚数)の画像形成装置に装着したときでも、45ppmの画像形成装置に装着したときでもプロセスカートリッジの現像剤容量に応じて予め定められた「現像剤少ない」警告を残り現像剤量20%で報知する設定であれば、例えば10000枚プリントできるプロセスカートリッジならば、どちらの画像形成装置で使用されても、現像剤の残り少ないという信号を送る警告タイミングは同じ残り20%量で報知していたので、残り2000枚プリントできるタイミング、かつ、残り現像剤量としても、仮に初期現像剤量が500gとしたときにはこの20%量なので100g程度の同じ現像剤量で警告が発せられていた。
特開2000−206774号公報
しかしながら、上記従来例では近年ユーザビリティー向上が叫ばれる中、プロセスカートリッジを発注して、ユーザーの手元に届く時期を計るには適正とは言い難い。つまり、上記のように、30ppm機を使用しているユーザーと45ppm機を使用しているユーザーの多くは使用頻度が異なり30ppm機を使用しているユーザーより45ppm機を使用しているユーザーの方が月の使用枚数、つまりは1日の使用枚数が平均して多いことが想定される。
例えば、上記のように10000枚使用できるプロセスカートリッジでの「現像剤が少ない」警告が初期現像剤量に対して20%で一律報知される場合、30ppm機のプリントボリュームが3000枚/月、また、プリントスピードが早くなった分45ppm機のプリントボリュームは4500枚/枚と想定され、それを、日毎に考えると、30ppm機では100枚/日、45ppm機では150枚/日使用するペースと想定される。
つまりは、プロセススピードが異なり、プリントスピードの異なるどちらの画像形成装置で使用したときにも残現像剤量が20%一律で警告を発するとすると、10000枚カートリッジでの20%なので、「現像剤少ない」警告を発してから、「現像剤なし」まで2000枚プリントできることになる。ところが上記プリントスピードに対応したプリントボリュームを考えると、30ppm機では2000枚÷100枚/日=20日、45ppm機では2000枚÷150枚/日=13.3日となり、「現像剤少ない」警告から、「現像剤なし」に至るまでの日数が異なってしまう。
仮に、プロセスカートリッジの発注からユーザーの手元に届くまでの期間がほぼ12日程度とした場合には、45ppm機を使用しているユーザーは新規カートリッジを「現像剤なし」前で、在庫を無駄に長く抱えていることがなく、スペースの有効な活用ができる。
これに対して、30ppm機を使用しているユーザーは、「現像剤少ない」警告が報知されたと同時にカートリッジの発注をかけた場合には、カートリッジが届いてから8日間程度カートリッジを使用するまで在庫保管するスペースが必要となる。
これを仮に30ppm機の使用頻度にあわせて「現像剤少ない」警告を設定し、12%(1200枚)を「現像剤少ない」警告タイミングに設定すると、45ppm機を使用しているユーザーは1200枚÷150枚/日=8日、つまり「現像剤少ない」警告から「現像剤なし」になるまでの期間が8日となる。例えば「現像剤少ない」警告と同時にカートリッジの発注をかけても4日間は「現像剤なし」の期間が発生してしまい、ユーザーに対して多大な迷惑をかけることになってしますというどちらも不都合な問題が発生していた。
つまり、本発明の主たる目的は、「現像剤少ない」警告を、同一の現像剤量であるプロセスカートリッジでも、画像形成装置の使用頻度が異なると想定される出力プリント枚数(ppm)に応じて残現像剤量の警告を異ならせることによって、プロセスカートリッジを早めに購入したことによる無駄な在庫スペースをかかえず、逆に、「現像剤なし」になる前には確実にユーザーの手元に新しいプロセスカートリッジが届くように適正化を図ることである。
上記目的を達成するために、
本出願に係る第一の発明は、少なくとも潜像を可視化するために現像剤を搬送供給するための現像剤担持体と、現像剤収納部と、前記現像剤収納部内の現像剤量の検知手段としての電極と、上記現像剤担持体と上記電極間に現像剤を搬送攪拌するための攪拌手段とを有するプロセスカートリッジがあり、
上記プロセスカートリッジは上記現像剤担持体に印加された交流電圧に直流電圧が重畳された現像バイアスによる上記現像剤担持体と上記電極間の現像剤量に応じた静電容量によって逐次に現像剤量を検知する逐次現像剤量検知手段を有しており、
上記プロセスカートリッジが着脱自在なプリントスピードの異なる複数の画像形成装置において、
上記画像形成装置は、上記プロセスカートリッジが装着された画像形成装置のプロセススピードに応じたタイミングで、残り現像剤量に関する警告を発することを特徴とする画像形成装置である。
上記構成において、
「現像剤少ない」警告を、同一のプロセスカートリッジでも、画像形成装置の使用頻度が異なると想定されるプロセススピード、つまりは、出力プリント枚数(ppm)に応じて、残現像剤量の警告をタイミング異ならせることによって、プロセスカートリッジを早めに購入したことによる無駄な在庫スペースをかかえず、逆に、「現像剤なし」になる前には確実にユーザーの手元に新しいプロセスカートリッジが届くように適正化を図り、ユーザビリティーに優れた画像形成装置を提供することができる。
第二の本発明によると、少なくとも潜像を可視化するために現像剤を搬送供給するための現像剤担持体と、現像剤収納部と、前記現像剤収納部内の現像剤量の検知手段としての電極と、上記現像剤担持体と上記電極間に現像剤を搬送攪拌するための攪拌手段とを有するプロセスカートリッジがあり、
上記プロセスカートリッジは上記現像剤担持体に印加された直流電圧に交流電圧が重畳された現像バイアスによる上記現像剤担持体と上記電極間の現像剤量に応じた静電容量によって逐次に現像剤量を検知する逐次現像剤量検知手段を有しており、
上記プロセスカートリッジが着脱自在なプリントスピードの異なる複数の画像形成装置において、
上記画像形成装置は、それぞれのプロセススピードに応じた現像剤残量検知ポイントと、現像剤残量報知ポイントを有し、上記検知ポイントは上記逐次現像剤量検知精度に応じて、報知ポイントより早い方向にずれており、かつ、上記報知ポイントは上記検知ポイントから演算によって得られることを特徴とする画像形成装置である。
上記構成において、
「現像剤少ない」警告を、同一のプロセスカートリッジでも、画像形成装置の使用頻度が異なると想定されるプロセススピード、つまりは、出力プリント枚数(ppm)に応じて、更には、逐次現像剤量検知精度を加味し、残現像剤量の警告をタイミング異ならせることによって、より正確な「現像剤なし」タイミングを予測でき、プロセスカートリッジを早めに購入したことによる無駄な在庫スペースをかかえず、逆に、「現像剤なし」になる前には確実にユーザーの手元に新しいプロセスカートリッジが届くように適正化を図り、ユーザビリティーに優れた画像形成装置を提供することができる。
第三の本発明によると、上記攪拌手段を搬送攪拌するための部分を弾性体とした時の、上記第一の発明または第二の発明である画像形成装置である。
上記構成において、
「現像剤少ない」警告を、同一のプロセスカートリッジでも、画像形成装置の使用頻度が異なると想定されるプロセススピード、つまりは、出力プリント枚数(ppm)に応じて、更には、逐次現像剤量検知精度を加味し、残現像剤量の警告をタイミング異ならせることによって、より正確な「現像剤なし」タイミングを予測でき、プロセスカートリッジを早めに購入したことによる無駄な在庫スペースをかかえず、逆に、「現像剤なし」になる前には確実にユーザーの手元に新しいプロセスカートリッジが届くように適正化を図り、かつ、上記攪拌手段である現像剤を搬送攪拌する部分が弾性体、例えばPET等でできたシート状のものを使用すれば、上記逐次現像剤量検知精度は広い範囲で高くなり、設定の自由度も増す。また、現像容器内面に接触させた形で現像剤を十分に搬送ができるので、現像剤なし状態では、十分に現像剤を使い切った形で「現像剤なし」を警告でき、更に、ユーザビリティーに優れた画像形成装置を提供することができる。
本発明によれば、プロセススピード、つまりは、プリントスピードの異なる複数の画像形成装置に装着できるプロセスカートリッジがある場合、使用される画像形成装置によって、同一のプロセスカートリッジでも、画像形成装置の使用頻度が異なると想定される出力プリント枚数(ppm)に応じて、かつ、逐次現像剤量検知精度を加味し、残現像剤量の警告を異ならせるので、より正確な「現像剤なし」タイミングを予測でき、プロセスカートリッジを早めに購入したことによる無駄な在庫スペースをかかえさせず、逆に、「現像剤なし」になる前には確実にユーザーの手元に新しいプロセスカートリッジが届くように適正化を図り、ユーザビリティーに優れた画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置、この画像形成装置に着脱可能なカートリッジ及び画像形成システムを図面に則して更に詳しく説明する。
先ず、図1及び図2を参照して、本発明に従って構成されるプロセスカートリッジを装着可能な電子写真画像形成装置の一実施例について説明する。本実施例にて、電子写真画像形成装置は、電子写真式のレーザービームプリンタAとされ、ホストコンピュータからの画像情報を受け取り、電子写真画像形成プロセスによって記録媒体、例えば、記録紙、OHPシート、布などに画像を形成するものである。
レーザービームプリンタAは、ドラム形状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム1を有する。感光体ドラム1は、帯電手段である帯電ローラ2によって帯電され、次いで、レーザースキャナー3から画像情報に応じたレーザ光Lを照射することによって、感光体ドラム1に画像情報に応じた潜像が形成される。この潜像は、現像装置Cが現像手段5によって現像し、可視像、即ち、現像剤像とする。
つまり、現像装置Cは、現像剤収納部として、現像剤担持体である現像ローラ5aを備えた図中点線より左側の現像室5Aと、現像室5Aに隣接して形成された現像剤収納容器4を有しており、現像剤収納容器4内の現像剤Tが現像室5Aの現像ローラ5aへと供給される。
現像剤収納容器4内には、現像ローラ5aに近く配置され現像剤を現像ローラ方向へ攪拌して搬送するための剛性の強いプラスチック性の長手方向に配置した一枚板か、もしくは、金属性の板もしくは、コの字形状の金属棒等で作られた攪拌手段15aが設けられており、ここではコの字状の金属棒を配置している。
本実施例では、現像剤Tとしては、絶縁性磁性1成分現像剤を用いた。又、現像ローラ5aは、固定磁石5bを内蔵しており、現像ローラ5aを回転することによって現像剤は搬送され、現像剤層厚規制部材である現像ブレード5cにて摩擦帯電電荷が付与されると共に所定厚の現像剤層とされ、感光体ドラム1の現像領域へと供給される。この現像領域へと供給された現像剤は、感光体ドラム1上の潜像へと転移され、現像剤像を形成する。現像ローラ5aは、現像バイアス印加手段34(図1)に接続されており、通常、交流電圧に直流電圧が重畳された現像バイアス電圧が印加される。
一方、現像剤像の形成と同期して給紙カセット200にセットした記録媒体Pをピックアップローラ8、搬送手段9aを介して転写位置へと搬送する。転写位置には、転写手段としての転写ローラ6が配置されており、電圧を印加することによって、感光体ドラム1上の現像剤像を記録媒体Pに転写する。
現像剤像の転写を受けた記録媒体Pは、搬送手段9bで定着手段10へと搬送する。定着手段10は、ヒータ10aを内蔵した定着ローラ10b及び駆動ローラ10cを備え、通過する記録媒体Pに熱及び圧力を印加して転写された現像剤像を記録媒体P上に定着する。
記録媒体Pは、搬送手段9cにより排出トレイ14へと排出される。この排出トレイ14は、レーザービームプリンタAの装置本体100の上面に設けられている。
転写ローラ6によって現像剤像を記録媒体Pに転写した後の感光体ドラム1は、クリーニング手段7によって感光体ドラム1上に残留した現像剤を除去した後、次の画像形成プロセスに供される。クリーニング手段7は、感光体ドラム1に当接して設けられた弾性クリーニングブレード7aによって感光体ドラム1上の残留現像剤を掻き落として廃現像剤容器7bへと集める。
一方、本実施例において、プロセスカートリッジBは、図1に示すように、現像剤を収納する現像剤収納容器4及び攪拌手段15aと、現像ローラ5a及び現像ブレード5cなどの現像手段5を一体として現像ユニット(現像装置)Cを形成し、更にこの現像ユニットCに、感光体ドラム1、クリーニングブレード7a及び廃現像剤容器7bなどのクリーニング手段7及び帯電ローラ2を取り付けたクリーニング枠体13を一体に結合することによってカートリッジ化されている。
このプロセスカートリッジBは、ユーザーによって画像形成装置本体100から着脱自在である。
そして、レーザービームプリンタAは、現像装置C内の現像剤Tの消費に従ってその残量を逐次検知することできる現像剤残量検知手段を備えた現像剤量検出装置を有している。
本実施例によれば、現像剤残量検知手段30としてプレートアンテナを有している。図1に示すように、本実施例では、プレートアンテナとしての電極が、現像ローラ5aに対向する位置に、現像装置Cの長手方向の全域にわたって出力板金31、32として配置されている。
プレートアンテナとしての出力板金31、32は、基本的に電流を流すことのできる材料であれば特に限定することなく使用することができるが、本実施例では、板金31、32の材料として、サビに強いSUSを使用している。
そして、通常の現像バイアスである2KHz程度の交流バイアスと−400V程度の直流バイアスが現像ローラ5aに印加されると、現像ローラ5aと現像ローラ5aに対向した出力板金32との間、及び現像ローラ5aと出力板金31との間で各々交流電流が流れ、電流測定装置33a及び33bによって各々電流値が計測される。
基本的に、現像ローラ5aから遠い位置に配置された出力板金32(以下PA2と称す:PAとは、プレートアンテナの略である)は、現像剤が多い時の現像剤量を検知し、現像ローラ5aに近い位置での出力板金31(以下、PA1と称す)は、現像剤が残り少ない時から「現像剤なし」状態までの終盤の検知を行うようになっている。
こうして、電流測定装置33a、及び33bによって測定された電流値から静電容量が計測される。
このように、プレートアンテナであるPA1 31とPA2 32とを現像装置C内に配設し、現像装置C内の現像剤Tの減少に伴って、静電容量を観測することで、随時現像剤収納容器4内の現像剤量を知ることができる。
もう少し、上記現像剤量検出装置について、図3の回路構成で説明すると、本実施例では、現像ローラ5aは、プロセスカートリッジBが画像形成装置本体Aに装着された状態で、画像形成装置本体Aに設けられた電圧印加手段としての現像バイアス印加手段である現像バイアス回路34に電気的に接続される。そして、通常の現像バイアスである2KHz程度の交流バイアスと−400V程度の直流バイアスが現像ローラ5aに印加される。
ここでは、動作内容がPA1及びPA2板金で各々行われるだけで、内容的にはほとんど同じため、特にPA2板金32に絞って説明する。
まず、現像バイアス回路34から所定の交流バイアスが出力されると、その印加バイアスはリファレンス用コンデンサ37と、現像ローラ5aにそれぞれ印加される。これによって、リファレンス用コンデンサ37の両端には電圧V1が発生し、PA板金32には、現像ローラ5aとの間の静電容量C2に応じた電流が発生する。この電流値を演算によって電圧V2に変換する。
本体側現像剤残量検出部26において、検出回路35は、入力されるリファレンス用コンデンサ37の両端に発生する電圧V1と、上記電圧V2との電圧差から電圧V3を生成し、AD変換部36に出力する。AD変換部36はアナログ電圧V3をデジタル変換した結果を本体制御部22に出力する。
本実施例によると、図4に示すように、現像剤残量検知手段30からの電流は、画像形成装置本体100が備えた電流測定装置33によって計測され、画像形成装置本体100に配置された本体制御部22に送られる。本体制御部22では、現像剤残量検知手段30からの出力信号を、本体側現像剤量検知部23によって電圧信号に変換し、演算部24、制御手段25、現像剤残量補正テーブル26を用いて現像剤残量レベルを決定する。
又、本体制御部22は、検知した現像剤残量に基づいて、現像剤の残り%を求め、装置本体100の表示手段40にその情報、或は所定品位の画像形成が不可能なほど現像剤が減少したことを使用者に報知する「現像剤なし」の警告を表示させる。
次に、本実施例の現像剤量検出装置の現像剤残量の検知原理について、更に詳しく説明する。
ここでは、現像剤残量検知手段30からの静電容量検出値は、上述のように電流測定装置33を介して本体制御部22内の本体側現像剤残量検知部23に入力され電圧値に変換される(以下、現像剤残量検知手段30の出力に基づいて画像形成装置本体100の本体制御部22にて検出される電圧値を、単に、「検出電圧値」と呼ぶ。)。
図4に示すように、プロセスカートリッジB側には、メモリ20と伝達部21が配置されており、画像形成装置本体100に設けられた本体制御部22には、演算部24、制御手段25、現像剤残量補正テーブル26及び本体側現像剤残量検知部23などが配設される。
そして、前述のように、現像剤残量検知手段30からの電流は、画像形成装置本体100が備えた電流測定装置33によって計測され、画像形成装置本体100に配置された本体制御部22に送られる。
本体制御部22では、現像剤残量検知手段30からの出力信号を、本体側現像剤量検知部23によって電圧信号に変換し、演算部24がプロセスカートリッジBのメモリ20及び本体側現像剤残量検知部23からの信号に基づき後述する所定の演算処理を行い、更に制御手段25が現像剤残量補正テーブル26を用いて演算部24によって得られたデータの照合を行うことによって、現像剤残量検知値を適正に補正し、現像剤残量レベルを決定する。
更に、本体制御部22は、検知した現像剤残量に基づいて、現像剤残量(%)を求め、装置本体に表示手段40にその情報、或は「現像剤無し」の警告を表示させる。
メモリ内には様々な情報を格納することができるが、本実施例では、少なくとも検出電圧値の最小値(PAF値)は格納されているものとする。
又、メモリ20内に格納された情報は、本体制御部22内の演算部24と常に送受信可能な状態になっており、これら情報を元に演算され本体制御部22によってデータの照合が行われている。
次に、プロセスカートリッジBに備えられたメモリ20を用いた、現像剤残量検出値の補正方法について説明する。
本実施例では、上述のように、検出電圧値(PAF)をメモリ20に書き込む。メモリ20内に記憶されたPAF値は、検出電圧値と常に比較され、以前の値よりも検出電圧値が小さい場合には、メモリ20内のPAF値は逐次書き換えられる。こうして、現像剤残量検知手段30によって検出される静電容量の最大値に対応した検出電圧の最大値が常にPAF値として確実にメモリ20に記憶される。
又、本実施例によれば、本体制御部22内に、検出電圧値を補正するためのテーブルとして、検出電圧値XのPAF値からの変化量(V)と、現像装置C内の現像剤残量(g)との関係を現像剤残量補正テーブル26に予め格納しておく。本実施例にて用いる現像剤残量補正テーブル26を表1に示す。
Figure 2007057890
表1に示すように、本実施例では、現像装置C内の現像剤の残量が20g以下になった場合に白抜け画像が発生する恐れがあるとして、検出電圧の最小値、即ち、PAF値からの変化量が1.4V以上になった場合に、装置本体100の表示手段40に「現像剤無し」の警告表示を行うように設定している。
このように生の検出値で現像剤量を照らし合わせるのではなく、PAF値からの出力値のズレ量から残り現像剤量を割り出すことにより、プロセスカートリッジが個々に持つPA板金位置差等の個体差を無視でき、より精度の良い検知ができるのである。
では、実際に例えば、PAF値からの変化量を0〜1.4Vの間で適当な刻み幅に分割し、現像剤の残量と対応させておく。更に、本実施例では、現像剤残量補正テーブル26において、現像剤の残量(g)と、使用可能な現像剤が未使用時の何%残っているか表示するための現像剤残量%とが対応されている。
ここでの説明では、プロセスカートリッジBの未使用時の現像剤充填量は200gとし、現像装置C内の現像残量が20g以下にった時点で白抜けの恐れがあるので、実際に使用できる現像剤量は180gである。
従って、使用可能な現像剤量180gに対して現像剤が何%残っているかに基づいて、現像剤残量(%)を表示する。又、本実施例では、現像剤残量検知手段30の配置関係から、現像剤の残量が50g(使用可能な現像剤30g)程度から現像剤量検出装置による検出電圧値の変化が起こる。
このため、現像剤残量が50gより多い、即ち、検出電圧値の上昇(静電容量の低下)が始まる以前の現像剤残量表示(%)は、例えば「30%以上」、或は「100%」などと、現像剤が十分に残っていることを報知する情報を表示することができる。
このように本体制御部22では、演算部24は、本体側現像剤残量検知部23を介して入力した現像剤量検出装置の検出電圧、及びプロセスカートリッジBのメモリ20に記憶されたPAF値に基づいて検出電圧値のPAF値からの変化量を算出し、制御手段25は演算部24にて算出された変化量と、現像剤残量補正テーブル26に格納されている表1に示すテーブルとを照らし合わせることによって、例えば、検出電圧値のPAF値からの変化量が0.7Vである場合、現像剤残量は40gであり、現像剤は未使用時の15%残っていると判断し、表示手段40にその情報を表示させる。
次に、図5のフローチャートを用いて本実施例のPAF値書き込みの動作及び逐次残検の動作を説明する。尚、途中使用される現像剤残量補正テーブルは表1に示したものである。
S201:画像形成装置本体100の電源をオンとする。
S202:本体側現像剤残量検知部23が、メモリ20内にPAF値が記憶されているかどうかを確認する。
・Case1:S202で“No”と判断した場合
S203:本体側現像剤残量検知部23が検出電圧値を測定する。
S204:メモリ20内に、検出電圧の測定値XをPAF値として記憶させ、S205に進む。
・Case2:S202で“YES”と判断した場合
S205:本体側現像剤残量検知部23が検出電圧値を測定する。
S206:制御手段25が、メモリ20内に格納されているPAF値と検出電圧の測定値Xを比較し、測定値Xがメモリ20内に記憶されているPAF値より小さいか否かを確認し、“Yes”と判断した場合にはS207に進み、メモリ20内のPAF値を更新し、その後S205に戻る。又、S206の判断にて“No”と判断した場合、S208に進む。
S208:演算部24が、メモリ20に記憶されたPAF値と検出電圧の測定値Xの関係から、検出電圧の測定値XのPAF値からの変化量を算出する。
S209:制御手段25が、S208にて演算部24が算出した値を、現像剤残量補正テーブル26で照らし合わせる。
S210:本体制御部22が、現像剤残量がY%であることを示す信号を、画像形成装置本体100の表示部40に発信し、表示部40にその情報を表示する。
S211:本体制御部22が、現像剤残量Y(%)が0%に達したかどうか確認し、“No”と判断した場合は、S205に進み、上述のシーケンスを繰り返し、又“Yes”と判断した場合は、シーケンスを終了する。
以上のように、PAF値という現像剤量最大量値からの出力値のズレで残り現像剤量を補正テーブルと照らし合わせることにより、より正確な残り現像剤量を検出できることは上記のとおりである。
さて、以下は本実施例について詳細に説明していく。
本実施例は、図1が示し、上記でも説明した通り、PA1とPA2の2つの検出回路が設けられている。
しかし、上記PAFの考えはそのまま適用でき、各々の現像剤量の最大出力値からズレと各々の補正テーブルを設けることで同様に考えられる。
つまりは、PAF1値とPAF2値の各々をメモリし、PA1出力値とPAF1値からのズレからPA1用の補正テーブルと照らし合わせて、残り現像剤量を割り出し、PA2出力値とPAF2値からのズレからPA2用の補正テーブルと照らし合わせて、残り現像剤量を割り出す。当然ながら、構成上、残り現像剤量が多い時にはPA2での出力変化しか見えないので、PA2出力値で残り現像剤量を割り出し、残り少ない現像剤量になって、PA1出力に変化が出だしたときから、PA1値を優先的に残り現像剤量を割り出し報知させるようにしている。
上記説明したPA1とPA2の耐久を通した出力推移を図7、図8に示した。
図7は、常温常湿環境におけるプロセススピードが180mm/sec程度で30ppm機の間欠使用時の10000枚プリント用プロセスカートリッジのPA出力推移である。
図8は、常温常湿環境におけるプロセススピードが270mm/sec程度で45ppm機の間欠使用時の10000枚プリント用プロセスカートリッジのPA出力推移である。
両者共に、プロセスカートリッジには500g程度の現像剤が充填されているものである。
では、グラフの説明である。横軸が耐久を通じた残現像剤量(%)であり、耐久は右から左に進んでいく(100%→0%方向へ)。そして、縦軸はそのときのPAの検知出力値であり、PA1とPA2各々の出力推移が描かれている。PA板金の配置が現像ローラ5aから遠いPA2出力は残り現像剤量の多いときの22%程度から出力変化が起こっており、PA1出力は残り現像剤量の5%程度からの出力値変化であり、現像ローラ5aに近い分出力変化は遅く、現像ローラ5aの極近傍での変化を読み取っている。
また、図からわかるようにPA2出力変化幅は、1.5Vから2.5Vのわずか1V変化しかないのに比べ、PA1は1.2V程度から3V程度までの約1.8Vの変化が見られる。これは入力部分である現像ローラ5aから遠いPA2間ではもともと1pF程度の容量変化しか得られず、現像ローラ5aに近いPA1では6pF程度の容量変化が得られるために出力値の幅を増幅してもPA1には及ばなく、単に出力値を増幅するだけではノイズも増幅してしまい検知精度は上がらない。
つまり、実際に静電容量変化が大きいPA1値は少しの変化で出力が大きく変わるので非常に検知精度が高いことが裏付けられる。従って、「現像剤なし」警告をする際の検知としては、非常に精度良く報知できるのである。
但し、ここでは「現像剤少ない」警告、つまりは、ユーザーに対して新品のプロセスカートリッジの発注を促し、「現像剤なし」になる前にユーザーの手元へ確実にカートリッジが届くようなタイミングを精度良く報知する方策を提案するものである。従って、以下はPA2に着目して説明する。
本実施例のプロセスカートリッジは、特に近年技術の向上と、現像剤を多く充填して1枚当たりのプリントコストを低減する目的で、プロセスカートリッジの長寿命化が成された10000枚プリントできる現像剤量が充填されたプロセスカートリッジである。
ここでは説明のために、10000枚プリントできるものを紹介したが、最近では20000枚、30000枚と技術の向上と低コスト化(1枚当たりのプリント料down)のために更なる長寿命プロセスカートリッジは開発されている。
そこで、長寿命化されたプロセスカートリッジにまつわるものだが、充填現像剤量が増えると共に、逐次で検知できる現像剤量も多くのうち(早く)から検知できるような構成が必要とされてきた。
また、本実施例では上記プロセスカートリッジがそのまま流用(互換性をもって)されて、プロセススピード、つまりは、プリント枚数の異なる画像形成装置にも同時に挿入できる構成となっている。
上記の長寿命(現像剤量多い)プロセスカートリッジにまつわり、図1を見てわかるように、現像ローラ5aとPA2:32との間に攪拌手段15aが配置されている。
現像剤の量が多いときから検知できるようにするためには、電極であるPA板金も図1のようにある程度(検知始めたい現像剤量の容積以上)現像ローラ5aから遠ざけなければならない。すると、現像剤は通常自然搬送はされないので、この現像ローラ5aと電極間に現像剤を攪拌搬送する手段を設ける必要が出てきた。
ここで、図7のPA出力推移に話を戻すと、PA2出力推移の途中の矢印で示した部分の出力値が乱れていることがわかる。これは、現像ローラ5aとPA2間32にはさまれた部分の攪拌手段15aの回転に伴い、攪拌搬送されている現像剤が上下動し、現像ローラ5aと電極であるPA2間で空間が発生したり、つまったりを繰り返すため、PA2間の静電容量に変化が生じて出力が乱れてしまう。
上記出力値の乱れをデータ処理で工夫をして、例えば通常攪拌手段が1周する時間以上のデータを蓄積して平均化を行って精度を上げているが、それでも図7のPA2出力推移が示す通り出力値のばらつきは生じてしまう。
また、図8が示すようにプロセススピードが速い45ppm機では更にこの出力値の乱れる領域が広いことが判る。これは、プロセススピードが速くなったことにより、攪拌手段15aもスピードupに応じて回転が速くなり、現像剤を攪拌する(上下動される)力が強くなった結果、プロセススピードが遅いものと比較して、速い方が現像剤の上下動が早くから発生し、つまり、現像剤の残りが多くても、その重さに勝って現像剤の動きが早くから起こった結果、出力の乱れ領域が広く(早くから)起こっているのである。
従って、「現像剤少ない」等の現像剤量に関する検知タイミングの精度を上げるポイントはPAの出力検知精度(出力バラツキ小さい領域使う)を加味することが重要であることがわかった。
最低限ユーザーに対してのユーザビリティー向上のためには、本発明においては、プリントスピードとプリントボリュームの観点から、プロセスカートリッジで「現像剤少ない」警告タイミングを決めるのではなく、プリントスピードの異なる複数の画像形成装置に装着できるプロセスカートリッジはその画像形成装置のプリントスピードに応じて「現像剤少ない」を警告するタイミングを異ならせる。
これによって、上記問題であるユーザーが新品カートリッジを入手してから使うまでの保管期間が長くなるような不都合、また、逆に「現像剤なし」後でも新品カートリッジ入手できずにプリンタを使用できないような不都合をユーザーにさせないことができる。
つまり、同じプロセスカートリッジでありながら、画像形成装置に応じて残り現像剤量の異なるタイミングで「現像剤少ない」警告を出すようにしてユーザビリティーの更なる向上に努めることができるのである。
詳細には、「発明が解決しようとする課題」で明記したような場合を考えてみると、35ppm機の1日の平均プリント枚数が、100枚、45ppm機が同様に1日では150枚、更に、ユーザーがカートリッジを発注してから手元に届くまでの期間がほぼ12日とすると、30ppm機では、100枚×12日=1200枚→つまり、10000枚カートリッジの1200枚なので、残り現像剤量12%で「現像剤少ない」警告を発すると、警告後すぐに発注をかけたとすれば、「現像剤なし=白抜け」前に新品カートリッジが入手でき、また、カートリッジを長く保管しておくという無駄なスペース確保も必要なくなるというメリットがある。
更に、45ppm機ではどうかというと、上記と同様のプロセスカートリッジを使用しているが、上記同様の計算を行うと、150枚×12日=1800枚→つまり、10000枚カートリッジの1800枚なので、残り現像剤量18%で「現像剤少ない」警告を発すると、30ppm機の説明と同様なメリットがある。
このように、近年更なるユーザビリティーの向上を図る上では、上記考えが欠かせない。
更に本発明ではプロセススピードによるPA2の出力の乱れ領域に着目した。
上述のように、プロセススピードによって、PA2の出力乱れ領域は異なっており、スピードの速い方が現像剤の攪拌力はupして出力の乱れを生じさせることは上述した通りである。
つまり、より精度の高く、ユーザビリティーに優れたものにするためには、この出力の乱れを加味することが重要となる。
例えば、プロセススピード(プリントスピード)とその予想プリントボリュームから割り出された「現像剤少ない」警告タイミングは上述のとおりである。これによると、10000枚カートリッジを30ppm機で使用した場合は、残現像剤量12%、45ppm機で使用した場合は、残現像剤量18%で「現像剤少ない」警告を出すのが良いとの結果であった。
そこで、今回の更なる検知精度向上には、このプリントボリュームから計算された検知タイミングのみではなく、上述した出力値の乱れた部分を可能な限り避けること、つまり、この検知出力精度を加味することで検知精度を更なる向上に導こうとするものである。
つまり、出力の乱れを図7及び図8で確認すると、図8の45ppmでの結果からでは出力値の乱れは残現像剤量20%程度から始まっている。このようであれば、20%以上で警告を行った方が出力に対しては精度が良いことになる。よって、出力検知の乱れから検知タイミングは20%以上である21%とし、上記から18%が理想の検知タイミングだったので、21%での検知後、例えばプリント枚数を、プリントボリュームから割り出した3%分、つまり、画像形成装置による300枚通紙確認後に警告を発するという方法でより正確な警告を出せることになる。
図7の30ppm機の結果からは、プリントボリュームからの計算によると12%が良いとのことだが、残り現像剤量が16%程度から出力の乱れがみられるので、この場合も17%以前に検知タイミングをおき、実際の報知は、その後、理想である12%程度で警告させるように、その理想検知タイミングと出力の乱れのない決めたタイミングとの%の差分を上記のように枚数換算を用いて警告すると、やはり精度良くできる。
尚、当然ながら、カートリッジ構成、特に現像剤残量検知手段の構成と配置によって、現像剤残量と検出電圧値との関係は大きく異なるため、現像剤残量補正テーブルは、表1に示すものに限定されるものではなく、本発明を実施する画像形成装置、カートリッジの特性に応じて適宜決定し得る。
又、残量検知方法の説明上、上記表1を使って現像剤残量補正テーブルにおけるPAF値からの変化量の刻み幅を、現像剤残量が多い時点では現像剤量の5g(5%)程度に対応して設定し、現像剤残量が少なくなったときにより細かい刻み幅とした。
しかし、本発明は表1に示すテーブルに示した刻み幅に限定されるものではなく、実施形態に則した形で個々に設定するものであり、当然ながらこの刻み幅を細かくすれば細かくするほどより細かい現像剤残量表示を行うことができる。
又、上記本実施例では、現像剤残量検知手段によって検出される静電容量と、現像剤残量検出装置が最終的に検知する検出電圧との減少増加関係が、逆になるように設定されている場合について説明したが、静電容量と電圧の関係は、画像形成装置に備えられる検出回路により様々であり、静電容量と電圧の関係が同じ減少関数であっても、増加関数であってもよい。
現像剤残量の表記方法も、(g)や(%)に限定するものではなく、例えば、他の表示方法として、更に進んだ形で、残り何枚の出力が可能であるかなど、様々な表示方法でも構わない。
又、表示手段における表示に関しても、上記実施例のように現像剤残量をパーセント表示する方法に限定されるものではない。例えば、ガスゲージ、棒グラフ、値表示とすることも可能である。
又、警告メッセージや音声による報知、或は記録媒体に記録し出力することも当然可能であり、現像剤の残量が使用者にわかる方式であればどのような表示方式であっても構わない。
更に、現像剤残量の表示は、画像形成装置本体100に設けられた表示手段40にて行うことに限定されるものではなく、画像形成装置本体100と通信可能に接続されたホストコンピュータなどの機器の画面などの表示手段にて行うこともできる。
他の実施例としては、図6のプロセスカートリッジを用いて説明し、そのPAの出力推移としては、図9及び図10を用いて説明していく。
さて、まず図6におけるプロセスカートリッジから説明する。
本実施例のプロセスカートリッジの実施例1と異なるところは、攪拌手段であり、実施例1の剛性のある金属棒から現像剤を攪拌搬送するための部分は弾性体、詳しくは、PET等のシート状の板が長手に渡って配置されている。かつ、15bという攪拌手段が1つ追加されており、これは実施例1のカートリッジとは異なり現像ローラ5aから遠い部分の容器形状が現像剤の重みによる現像剤の劣化を防止するために段段形状にした関係で弾性体であるシートを容器底面を擦る構成で現像剤を最後まで押し出す構成としている。
また、現像ローラ5aに近い部分の攪拌手段15cも弾性体とすることで、容器底面を擦り現像剤を最後まで現像ローラ5a方向へ送り出し、「現像剤なし=白抜け画像」というように、ユーザーにとっては無駄な動作であるプロセスカートリッジを振り、残り現像剤を使い切るようなことはさせないし、以前では、現像剤が残った状態で「現像剤なし」警告を出さざるをえないことがあり、その時点で無駄に現像剤が捨てられていたこともあった。上記構成はこれを解消したものである。
また、この攪拌構成は残量検知精度をも上げることができるのである。
45ppm機で実施例1と同様な確認条件でプロセスカートリッジ構成のみ本実施例として出力を確認したのが図10であり、同様にPA1とPA2の耐久を通じた出力推移を示している。グラフの横軸、縦軸も実施例1で明記したものと同様である。
ここで、特徴的なのはPA2の出力推移であり、出力推移の途中に幅をもって乱れているところはあるものの、実施例1のようには長い期間乱れていない。これが、弾性体を使ったメリットであり、出力精度を向上させる要因である。
これは、実施例1のような剛体の攪拌手段ではないので、現像剤を強引に攪拌搬送を行ってはいないということである。弾性体であるシート状の攪拌部分は、現像剤がたくさんあるときには現像剤の重さに勝てず、シート部分はまるまって現像剤を強引には動かさない。
ここがポイントであり現像剤の無駄な動き特に剛体で発生していた現像剤の上下動はするタイミングが現像剤量をより少なくなったタイミングでしか上下動させられなくなったからである。
つまり、現像ローラ5aとPA2間での現像剤の動きがほとんどない分静電容量の変化が少なく精度良く検知できている要因である。元々、電界の回りこみがあるので、図6中のような斜線部の現像剤量ぐらいから現像剤量の変化(静電容量の変化)を読み取れている。
そして、この現像剤が消費されたいき、現在描かれている現像剤量の半分以下程度に攪拌手段15cの回転軸より少々高い部分まで現像剤が減ってきたときに、始めて攪拌手段15cであるシート部分が伸びて、現像剤を上下動、もしくは、回転に伴う攪拌が行われる。従って、図10中の矢印部分が示すように検知出力も乱れている。因みに、図9は30ppm機使用時の弾性体を使った攪拌手段のプロセスカートリッジでのPA出力推移である。こちらも、実施例1同様にプロセススピードが速い方が出力の乱れた領域は増えるのは同様である。
つまり、弾性体である攪拌手段15cが検知出力の精度向上に働くことは明白となった。
そこで、実施例1で確認してきたプリントスピードに応じた「現像剤少ない」警告にあてはめてみると、30ppm機での残り現像剤量12%、45ppm機での残り現像剤量18%がベストであるとの結論に達した。
ところが、本構成の方がより検知出力精度が高いことから更に精度良く警告できることがわかる。
同様な考えから、警告する理想の残現像剤量は、30ppm機で12%、45ppm機で18%だった。これに、出力の乱れ領域を考えると、30ppm機(図9)で13%から乱れているので14%を検知タイミングとし、2%分の補正を枚数で換算したタイミングで警告する。また、45ppm機(図10)で15%から出力が乱れているので、見地タイミングは15%以前とする。
すると、45ppm機では18%での警告が理想なので、プロセスカートリッジ構成を変更することで、精度良い検知が枚数補正なく、そのまま理想部分の出力の乱れをなくしたことで精度良く「現像剤少ない」報知ができるようになった。また、30ppm機の場合も、実施例1のときよりも、理想検知タイミングの12%から2%タイミングをずらすのみで枚数換算の補正量が少なくなることから、枚数換算しても、精度は高くなった。
また、出力検知タイミングと警告を出力の乱れのない例えば、上記でいう30ppm機のときに14%で警告して、プリントボリュームから予想した日数後に発注するように促しても良い。
つまり本発明のように、PAの出力を加味することで、以前のようなプロセスカートリッジでの一律残り現像剤量で警告しているよりもはるかに精度良いユーザビリティーに優れた逐次残検を提供できる。
本発明の係るプロセスカートリッジと画像形成装置の一実施例の断面図である。 図1の第一の発明としてのプロセスカートリッジの拡大断面図である。 本発明に係るプロセスカートリッジ内の現像剤量を検知するための回路構成の一実施例を示す図である。 本発明に係るプロセスカートリッジのメモリと画像形成装置本体の本体制御部との概略関係図である。 本発明に従う、カートリッジの記憶手段を用いた現像剤量検知動作の一実施例を説明するためのフロー図である。 本発明に係る第二の発明としてのプロセスカートリッジの拡大断面図である。 本発明に係る第一の発明としてのプロセススピードの遅い画像形成装置でのプロセスカートリッジの残量検知出力推移を示した図である。 本発明に係る第一の発明としてのプロセススピードの速い画像形成装置でのプロセスカートリッジの残量検知出力推移を示した図である。 本発明に係る第二の発明としてのプロセススピードの遅い画像形成装置でのプロセスカートリッジの残量検知出力推移を示した図である。 本発明に係る第二の発明としてのプロセススピードの速い画像形成装置でのプロセスカートリッジの残量検知出力推移を示した図である。
符号の説明
1 感光体ドラム
2 帯電手段
3 レーザースキャナー
4 現像剤収納容器
5 現像手段
7 クリーニング手段
10 定着手段
20 記憶手段(記憶媒体)(メモリ)
21 伝達部
22 本体制御部
40 画像形成装置本体の表示手段
100 画像形成装置本体
101 装着手段
A レーザービームプリンタ
B プロセスカートリッジ
C 現像装置(現像ユニット)、現像カートリッジ

Claims (3)

  1. 少なくとも潜像を可視化するために現像剤を搬送供給するための現像剤担持体と、現像剤収納部と、前記現像剤収納部内の現像剤量の検知手段としての電極と、上記現像剤担持体と上記電極間に現像剤を搬送攪拌するための攪拌手段とを有するプロセスカートリッジがあり、
    上記プロセスカートリッジは上記現像剤担持体に印加された交流電圧に直流電圧が重畳された現像バイアスによる上記現像剤担持体と上記電極間の現像剤量に応じた静電容量によって逐次に現像剤量を検知する逐次現像剤量検知手段を有しており、
    上記プロセスカートリッジが着脱自在なプリントスピードの異なる複数の画像形成装置において、
    上記画像形成装置は、上記プロセスカートリッジが装着された画像形成装置のプロセススピードに応じたタイミングで、残り現像剤量に関する警告を発することを特徴とする画像形成装置。
  2. 少なくとも潜像を可視化するために現像剤を搬送供給するための現像剤担持体と、現像剤収納部と、前記現像剤収納部内の現像剤量の検知手段としての電極と、上記現像剤担持体と上記電極間に現像剤を搬送攪拌するための攪拌手段とを有するプロセスカートリッジであり、
    上記プロセスカートリッジは上記現像剤担持体に印加された交流電圧に直流電圧が重畳された現像バイアスによる上記現像剤担持体と上記電極間の現像剤量に応じた静電容量によって逐次に現像剤量を検知する逐次現像剤量検知手段を有しており、
    上記プロセスカートリッジが着脱自在なプリントスピードの異なる複数の画像形成装置において、
    上記画像形成装置は、それぞれのプロセススピードに応じた現像剤残量検知ポイントと、現像剤残量報知ポイントを有し、上記検知ポイントは上記逐次現像剤量検知精度に応じて、報知ポイントより早い方向にずれており、かつ、上記報知ポイントは上記検知ポイントから演算によって得られることを特徴とする画像形成装置。
  3. 上記攪拌手段は、搬送攪拌するための部分が弾性体であることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
JP2005243975A 2005-08-25 2005-08-25 画像形成装置 Withdrawn JP2007057890A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005243975A JP2007057890A (ja) 2005-08-25 2005-08-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005243975A JP2007057890A (ja) 2005-08-25 2005-08-25 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007057890A true JP2007057890A (ja) 2007-03-08

Family

ID=37921450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005243975A Withdrawn JP2007057890A (ja) 2005-08-25 2005-08-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007057890A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012108173A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Canon Inc 現像剤残量検知装置及び画像形成装置
US8406640B2 (en) 2009-05-27 2013-03-26 Sharp Kabushiki Kaisha Toner cartridge and control method of displaying the residual toner quantity in the same toner cartridge
JP2016090967A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8406640B2 (en) 2009-05-27 2013-03-26 Sharp Kabushiki Kaisha Toner cartridge and control method of displaying the residual toner quantity in the same toner cartridge
JP2012108173A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Canon Inc 現像剤残量検知装置及び画像形成装置
JP2016090967A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 キヤノン株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4143236B2 (ja) 画像形成装置
US6594451B2 (en) Image forming apparatus, and use situation reporting system for reporting use situations of developer and other consumables stowed in image forming apparatus
US6584291B1 (en) Image forming apparatus for calculating a printable number of sheets and a cartridge detachably mountable to the apparatus comprising a memory for storing data representing a present amount of developer
JP4963363B2 (ja) 画像形成装置及び現像剤残量検出方法
JP4497754B2 (ja) 画像形成装置
JP3897495B2 (ja) 画像形成装置
JP4573978B2 (ja) 画像形成装置
US6661980B2 (en) Image forming apparatus and image forming system
JP3442015B2 (ja) 画像形成装置、カートリッジ及びユニット
JP2007057890A (ja) 画像形成装置
JP4298103B2 (ja) 画像形成装置
JP4355408B2 (ja) 画像形成装置
JP3897500B2 (ja) 画像形成装置
JP4371505B2 (ja) 画像形成装置
JP2021184037A (ja) 画像形成装置およびトナー残量判定方法
JP2002099185A (ja) 画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システム
JP2002091151A (ja) 画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システム
JP2002099138A (ja) 画像形成装置、カートリッジ及び画像形成システム
JP2001290357A (ja) 電子写真画像形成装置、カートリッジ、及びプロセスカートリッジ
JP2001142291A (ja) 画像形成装置、この画像形成装置に着脱可能なカートリッジ及び画像形成システム
JP2001142290A (ja) 画像形成装置、この画像形成装置に着脱可能なカートリッジ及び画像形成システム
JP3492263B2 (ja) 画像形成装置及びこの画像形成装置に着脱可能なカートリッジ
JP2006106441A (ja) プロセスカートリッジの現像剤の残量を検出する方法、プロセスカートリッジ及び該プロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置
JP2002268362A (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
JP2006301189A (ja) 画像形成装置およびプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081104