JP2005142226A - 半導体集積回路およびその設計方法 - Google Patents

半導体集積回路およびその設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体集積回路では、電源配線に抵抗成分が含まれているために、クロック経路上にあるセルに供給される電源電圧が降下して、クロックスキューが発生する。
【解決手段】 クロック経路上にあるセル10に対して、セル10を中心としたセル配置禁止領域を設定し、セル配置禁止領域には、論理動作を行うセルを配置しないようにする。また、密接して配置される複数のセルからなるセル群については、セル群ごとにセル配置禁止領域を設定してもよく、セル配置禁止領域に容量セルを配置してもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体集積回路、およびその設計方法に関し、より特定的には、電源配線のIR−ドロップを考慮して設計された半導体集積回路、およびその設計方法に関する。
ロジック回路を含んだ半導体集積回路の多くは、外部から供給されたクロック信号、あるいは、外部から供給された信号に基づき内部で生成したクロック信号に同期して動作する。一般に半導体集積回路は、複数のフリップフロップと、与えられたクロック信号に基づき各フリップフロップに供給されるクロック信号を生成する回路(以下、クロック回路という)とを備えている。半導体集積回路を正しく動作させるためには、各フリップフロップにクロック信号を正しく供給することが必要である。また、半導体集積回路の消費電力を低減するためには、動作させない回路ブロックに対するクロック信号の供給を停止することが有効である。このため、クロック回路の構成やクロック信号の供給方法は、半導体集積回路の設計上の重要な課題であると認識されている。
ロジック回路を設計するときには、論理素子に対応した矩形状のセルを2次元領域内に配置する、セルベース方式による設計が広く用いられている。特に、セルベース方式による設計では、セルの配置を容易に行うために、共通の高さを有するセル(スタンダードセル)が使用される場合が多い。図19は、従来の半導体集積回路のレイアウト結果を示す図である。図19において、文字Cを付した矩形領域は、1つのセル(スタンダードセル)を表す。セルは、2次元領域内に互いに平行に設けられた複数の帯状領域91内に、高さを揃えて配置される。2つの帯状領域91の間には、各セルに電源を供給するための電源配線92が設けられる。電源配線92には、電源電圧VDDが印加される電源配線92aと、接地電圧VSSが印加される電源配線92bとが含まれる。これら2種類の電源配線92a、92bは、帯状領域91が並ぶ2次元領域内に交互に配置される。
近年の半導体集積回路では、電源配線に抵抗成分が含まれているために、電源配線経由で各セルに電源を供給した場合に、各セルに供給される電圧が半導体集積回路の外部から供給される電圧よりも低くなる現象(以下、IR−ドロップという)が問題となっている。図20は、IR−ドロップが発生する様子を示す図である。図20には、半導体集積回路93の電源端子94から3.0Vの電源電圧を供給した場合に、半導体集積回路93に含まれる各セルに供給される電源電圧の分布が示されている。電源端子94から3.0Vの電源電圧を供給しても、電源配線95に抵抗成分96が含まれているために、半導体集積回路93に含まれる各セルには、3.0Vより低い電源電圧しか供給されない。例えば、セル97には、約2.7Vの電源電圧しか供給されない。
このようなIR−ドロップが発生する理由は、セルが動作し、セルの出力信号の値が変化するときに、セルに含まれるトランジスタの端子に電源配線から電流が流れ、半導体集積回路の外部から供給される電圧は、各セルに到達した時点では、流れた電流と電源配線の抵抗成分との積に相当する分だけ降下しているからである。特に、クロック経路上にあるセルに供給される電源電圧にIR−ドロップが発生すると、クロック経路上にあるセルの実動作時の遅延時間が、IR−ドロップが発生しない場合の遅延時間と異なることとなり、回路設計時に想定していた量を超えたクロックスキューが発生する。このようなクロックスキューが発生すると、回路が誤動作する可能性が生じる。
半導体集積回路に含まれるセルの配置およびIR−ドロップ対策に関しては、従来から、種々の技術が知られている。このうち、本発明と関連を有する技術としては、例えば、特許文献1〜3に記載されたものがある。特許文献1には、配置配線後にタイミング解析を行い、タイミング制約を満たさない場合には、遅延セルの挿入、交換、削除を自動的に行う自動配置設計方法および装置が記載されている。特許文献2には、複数のセルにクロック信号を供給するためのクロックバッファを、その複数のセルのいずれよりも電源配線に近い位置に配置する方法が記載されている。特許文献3には、配置配線後にタイミング解析と電源配線の電圧降下解析とを行い、電圧降下があれば、論理素子とともに配置された電圧降下対策用素子と電圧供給用I/Oとの間に補強用電源配線を配線するレイアウト装置および方法が記載されている。
特開平7−14927号公報 特開平11−251439号公報 特開2002−110802号公報
しかしながら、近年の半導体集積回路では、微細化の進行に伴い、電源配線の幅が狭くなったため、電源配線の単位長あたりの抵抗値が増加し、IR−ドロップが発生しやすくなっている。また、回路の大規模化および低電圧化に伴い、クロックスキューも発生しやすくなっている。このため、近年の半導体集積回路では、従来よりも高いレベルで、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制することが必要とされている。
それ故に、本発明は、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制した半導体集積回路、およびその設計方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明は、複数のセルと複数の配線とを備え、クロック経路上にあるセルの全部または一部に、各セルを中心としたセル配置禁止領域が設定されており、論理動作を行うセルは、セル配置禁止領域が設定されていない部分に配置されている半導体集積回路である。
この場合、ある帯状領域内に配置されているセルを中心としたセル配置禁止領域が、すぐ上およびすぐ下の帯状領域とセルの幅以上の幅で重なることとしてもよく、その帯状領域とセルの幅の3倍以上の幅で重なることとしてもよい。
また、同一の帯状領域内に密接して配置される複数のセルからなるセル群であって、クロック経路上にあるものの全部または一部に、セル群ごとにセル配置禁止領域が設定されていてもよい。
また、セル配置禁止領域内に容量セルが配置されていてもよく、より好ましくは、ある帯状領域内に配置されているセルを中心としたセル配置禁止領域がすぐ上およびすぐ下の帯状領域と重なり、容量セルはその重なり部分に配置されていてもよい。
第2の発明は、クロック経路上にあるセルの全部または一部を配置し、その配置位置にセルより大きいダミーセルを仮想的に配置し、未配置のセルをダミーセルが配置されていない位置に配置する、半導体集積回路の設計方法である。
第3の発明は、セルを配置し、クロック経路上にあるセルの全部または一部について、セルの配置位置に、セルより大きいセル配置禁止領域を設定し、セル配置禁止領域内に配置されている論理動作を行うセルをセル配置禁止領域の外部に再配置する、半導体集積回路の設計方法である。
第4の発明は、クロック経路上にあるセルの全部または一部について、各セルと容量セルとを含む複合セルを生成し、生成した複合セルを配置し、未配置のセルを複合セルが配置されていない位置に配置する、半導体集積回路の設計方法である。
上記第2から第4の発明では、同一の帯状領域内に密接して配置される複数のセルからなるセル群を、1つのセルとして扱うこととしてもよい。
第5の発明は、セルを配置し、クロック経路上にあるセルの全部または一部について、セルに供給される電源電圧が電源配線の抵抗に起因して降下する程度を求め、求めた程度が所定の基準を満たさない場合に、クロック経路上にあるセルの近傍に配置されたセルを、クロック経路上にあるセルから離れる位置に再配置する、半導体集積回路の設計方法である。
第6の発明は、複数のセルと、クロック経路上にあるのセルの全部または一部に電源を供給する第1の電源配線と、残余のセルに電源を供給する第2の電源配線とを備え、第1の電源配線は第2の電源配線とは別個に設けられている半導体集積回路である。
第7の発明は、複数のセルと、セルに電源を供給する電源配線と、電源配線よりも高い電圧が印加される補強用電源配線と、補強用電源配線上の電圧をセルに供給すべき電源電圧にまで降下させて、電源配線に印加する電圧変換部とを備えた半導体集積回路である。この場合、電圧変換部は、例えば、パワートランジスタで構成される。
上記第1の発明によれば、クロック経路上にあるセルの近傍には、論理動作を行うセルが配置されていないので、クロック経路上にあるセルが電源配線と接続する点は、論理動作を行うセルが電源配線と接続する点から一定の距離以上離れることになる。このため、クロック経路上にあるセルは、論理動作を行うセルが動作したときに発生するIR−ドロップの影響を受けにくくなる。よって、他のセルが動作したときにクロック経路上にあるセルに供給される電源電圧が降下して、クロックスキューが発生し、回路が誤動作する不具合を防止することができる。
上記容量セルを備えることとすれば、電源配線経由で供給される電源を安定化させることができるので、上記不具合をより効果的に防止することができる。
上記第2から第4の発明によれば、クロック経路上にあるセルの近傍に、論理動作を行うセルが配置されていないことを特徴とする半導体集積回路を設計することができる。また、クロック経路上にあるセルに対して、一括してダミーセルの配置、セル配置禁止領域の設定、容量セルの配置などを行うことにより、処理を簡略化することができる。
上記第5の発明によれば、クロック経路上にあるセルを移動させることなく、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制した半導体集積回路を設計することができる。
上記第6の発明によれば、クロック経路上にあるセル以外のセルが動作したときでも、その影響が、クロック経路上にあるセルに電源を供給するための電源配線に及ぶことがないので、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制することができる。
上記第7の発明によれば、チップの中央部分で発生するIR−ドロップを効果的に抑制し、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態では、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制した半導体集積回路、およびその設計方法を説明する。図1は、本実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト結果を示す図である。図1に示す半導体集積回路は、複数のセル(文字Cを付した矩形領域)と、セル間を接続する配線とを備えている。なお、図1および以降の図面では、ハッチングを付したセルは、クロック経路上にあるセルを表すこととし、図面の簡略化のために、セル間を接続する配線は適宜省略することとする。
図1に示すセルは、共通の高さを有するスタンダードセルであり、2次元領域内に互いに平行に設けられた複数の帯状領域11内に、高さを揃えて配置される。2つの帯状領域11の間には、各セルに電源を供給するための電源配線12が設けられる。電源配線12には、電源電圧VDDが印加される電源配線12aと、接地電圧VSSが印加される電源配線12bとが含まれる。これら2種類の電源配線12a、12bは、帯状領域11が並ぶ2次元領域内に交互に配置される。なお、半導体集積回路のチップサイズを縮小し、製造コストを削減するためには、セルはできるだけ詰めて配置することが望ましいが、セル間を接続する配線の状況などによっては、セル間に隙間が生じることもある。
図1に示す半導体集積回路は、クロック経路上にあるセルの全部または一部に、各セルを中心とした、論理動作を行うセルを配置できない領域(以下、セル配置禁止領域という)が設定されており、論理動作を行うセルは帯状領域11内でセル配置禁止領域を除く部分に配置されていることを特徴とする。
以下、n番目(nは整数、以下同じ)の帯状領域11内に配置された、クロック経路上にあるセル10に対して、セル10を中心としたセル配置禁止領域を設定する場合について説明する。セル10は、クロック経路上にある、任意の種類のセルである。一般にクロック経路上にあるセルは、それ以外のセルと比べて、IR−ドロップの影響をより受けにくくすることが必要とされる。そこで、本実施形態に係る半導体集積回路では、セル10を中心としたセル配置禁止領域に、論理動作を行うセルを配置しないようにする。
例えば、図1に示す半導体集積回路では、セル10に対するセル配置禁止領域として、
(1)セル10が占める第1の矩形領域、
(2)セル10をセルの高さ方向に(n−1)番目の帯状領域まで平行移動させたときに移動後のセルが占める第2の矩形領域、
(3)セル10をセルの高さ方向に(n+1)番目の帯状領域まで平行移動させたときに移動後のセルが占める第3の矩形領域、
(4)第1および第2の矩形領域に挟まれた第4の矩形領域、および
(5)第1および第3の矩形領域に挟まれた第5の矩形領域
を合わせた領域が設定されている。このため、この半導体集積回路では、上記第2および第3の矩形領域内には、論理動作を行うセルは配置されない。このことは、図1では、セル10の真上および真下に、論理動作を行うセルが配置されていないことによって示されている。
セル配置禁止領域の設定方法には、図1に示す方法を含めて、種々の方法が考えられる。セル10の高さをH、幅をW、電源配線12の幅をhとすると、セル10に対しては、例えば、図2に示すセル配置禁止領域13を設定することができる。この場合、図2に示す幅AおよびBは、適切な値に決定される。セル配置禁止領域13は、
(1)n番目の帯状領域内でセル10と同じ位置にある、高さH、幅(W+2B)の第1の矩形領域、
(2)(n−1)番目の帯状領域内でセル10とセルの幅方向の位置が等しい、高さH、幅Aの第2の矩形領域、
(3)(n+1)番目の帯状領域内でセル10とセルの幅方向の位置が等しい、高さH、幅Aの第3の矩形領域、
(4)第1および第2の矩形領域に挟まれた高さh、幅(W+2B)の第4の矩形領域、および
(5)第1および第3の矩形領域に挟まれた高さh、幅(W+2B)の第5の矩形領域
を合わせたものである。なお、電源配線12が配置されている領域にはセルを配置できないので、上記第4および第5の矩形領域をセル配置禁止領域13に含めなくてもよく、また、含める場合であってもその幅は任意でよい(例えば、幅Aとしてもよい)。
幅AおよびBは、少なくとも一方が正の数であるように決定される。セル配置禁止領域13の形状は、幅Aが幅(W+2B)より小さい場合には、図2(a)に示すように十字型(領域13a)となり、幅Aが幅(W+2B)より大きい場合には、図2(b)に示すようにH型(領域13b)となる。幅Aがセル10の幅W以上である場合には、セル配置禁止領域13は、(n−1)番目および(n+1)番目の帯状領域11と、セル10の幅以上の幅で重なる。また、幅Bがセル10の幅W以上である場合には、セル配置禁止領域13は、n番目の帯状領域11と、セル10の幅の3倍以上の幅で重なる。
図1に示すレイアウト結果は、幅AをW(セル10の幅)、幅Bを0とした場合に得られたものである。これ以外にも、例えば、幅Aを2W、幅Bを0とした場合には、図3(a)に示すレイアウト結果が得られ、幅Aおよび幅BをいずれもWとした場合には、図3(b)に示すレイアウト結果が得られ、幅Aを2W、幅BをWとした場合には、図3(c)に示すレイアウト結果が得られる。これらいずれのレイアウト結果においても、セル10を中心としたセル配置禁止領域には、論理動作を行うセルは配置されていない。
半導体集積回路のクロック経路上には、所定の態様で接続された複数のセル(以下、セル群という)が含まれる場合がある。セル群の典型例は、複数の遅延セルを直列に接続して構成された遅延セル群(後述する図4を参照)である。セルを配置するときには、セル群は1つの固まりとして1つの帯状領域内に配置され、セル群に含まれるセルは、1つの帯状領域内に密接して配置される。セル群に含まれるセルを同一の帯状領域内に密接して配置する理由は、セル間を接続する配線の遅延がセル群の遅延時間に与える影響を最小限に抑えるためである。
上記セル群がクロック経路上にある場合にも、図1および図3に示したレイアウト結果と同じように、セル群に含まれるセルに対して、セル配置禁止領域を設定することが望ましい。ところが、上述したように、セル群に含まれるセルは1つの帯状領域内に密接して配置されるので、セルごとに、各セルを中心としたセル配置禁止領域を設定することができない。そこで、クロック経路上にあるセル群については、セル群の全体を1個のセルと見なし、クロック経路上にある1個のセルと同じように取り扱うこととする。
以下、n番目の帯状領域に配置された、クロック経路上にある遅延セル群14(図4)に対して、遅延セル群14を中心としたセル配置禁止領域を設定する場合について説明する。遅延セル群14は、図4(a)に示すように、複数(図4では3個)の遅延セルを直列に接続した回路である。遅延セル群14に含まれる遅延セルの個数をD、各遅延セルの高さをH、幅をWとすると、配置された遅延セル群14は、図4(b)に示すように、高さH、幅DWの矩形領域を占める。
遅延セル群14に対しては、図2に示すセル配置禁止領域13において、セル10の部分に遅延セル群14を当てはめたセル配置禁止領域を設定すればよい。言い換えると、遅延セル群14に対しては、幅AおよびBを適宜決定した上で、図2に示すセル配置禁止領域13において、幅Wを幅DWとしたセル配置禁止領域を設定すればよい。
遅延セル群14に対して上記のようなセル配置禁止領域を設定する際に、例えば、幅AをDW(遅延セル群14全体の幅)、幅Bを0とした場合には、図5(a)に示すレイアウト結果が得られる。また、幅Aを(D+2)W、幅Bを0とした場合には、図5(b)に示すレイアウト結果が得られ、幅Aを(D−1)W、幅Bを0とした場合には、図5(c)に示すレイアウト結果が得られ、幅AをDW、幅BをWとした場合には、図5(d)に示すレイアウト結果が得られ、幅Aを(D+2)W、幅BをWとした場合には、図5(e)に示すレイアウト結果が得られる。これらいずれのレイアウト結果においても、遅延セル群14を中心としたセル配置禁止領域には、論理動作を行うセルは配置されていない。
次に、図1、図3および図5に示すように、クロック経路上にあるセル(またはセル群)の近傍に、論理動作を行うセルを配置しないことによる効果を説明する。論理動作を行うセルCが動作し、セルの出力信号の値が変化するときには、セルCの近傍の電源配線やセルC内部の電源接続部(VDD部およびVSS部)などに蓄えられていた電荷が移動することにより、電源配線からセルCに電流が流れ込む。このときに電源配線を流れる電流の量は、セルCが電源配線に接続されている部分(以下、セルCに対する電源供給点という)で最大となる。このため、論理動作を行うセルCとクロック経路上にあるセルC’とが、ある電源配線を挟んで対向する位置に配置された場合には、セルCに対する電源供給点とセルC’に対する電源供給点とが近くなるために、セルC’は、セルCが動作したときに、IR−ドロップの影響を受けやすくなる。この点は、論理動作を行うセルCとクロック経路上にあるセルC’とが、同一の帯状領域内に隣接して配置された場合も同様である。
このような状況下で、クロック経路上にあるセルC’がIR−ドロップの影響を受けないようにするためには、セルC’に対する電源供給点を、セルCに対する電源供給点から十分に離しておけばよい。本実施形態に係る半導体集積回路では、クロック経路上にあるセルの近傍には、論理動作を行うセルが配置されていないので、クロック経路上にあるセルに対する電源供給点は、論理動作を行うセルに対する電源供給点から一定の距離以上離れることになる。このため、クロック経路上にあるセルは、論理動作を行うセルが動作したときに発生するIR−ドロップの影響を受けにくくなる。したがって、本実施形態に係る半導体集積回路によれば、他のセルが動作したときにクロック経路上にあるセルに供給される電源電圧が降下して、クロックスキューが発生し、回路が誤動作する不具合を防止することができる。
本実施形態に係る半導体集積回路では、クロック経路上にあるセル(およびセル群)に対して、いかなるセル配置禁止領域を設定するかが問題となる。セル配置禁止領域のサイズを大きくすれば、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制する効果を高めることができる一方で、チップサイズが大きくなり、回路の製造コストが上昇する。逆に、セル配置禁止領域のサイズを小さくし過ぎると、上記効果を十分に上げられなくなる。したがって、クロック経路上にあるセルに対して、セル配置禁止領域の形状およびサイズを決定する際には、回路の電源電圧、IR−ドロップが及ぼす影響、回路設計の際に設定されたタイミング制約などを考慮して、適切な形状およびサイズを決定する必要がある。また、クロック経路上にあるセルに対する電源供給点を、論理動作を行うセルに対する電源供給点から離すためには、n段目の帯状領域に配置された、クロック経路上にあるセルに対して設定されるセル配置禁止領域は、(n−2)番目より前の帯状領域および(n+2)番目より後の帯状領域と重なり部分を有する必要はない。図2に示すセル配置禁止領域13は、このような点を考慮して考案されたものである。
また、本実施形態に係る半導体集積回路では、クロック経路上にあるセル(およびセル群)の全部に対して、セル配置禁止領域を設定してもよく、あるいは、クロック経路上にあるセル(およびセル群)の一部に対して、セル配置禁止領域を設定してもよい。クロック経路上にあるセルの全体から、セル配置禁止領域を設定するセルを選択するときには、何らかの基準を設定した上で、セルの選択を実行すればよい。例えば、クロック経路上にあるセルの全体から、セルの遅延時間が所定のしきい値以上であるセルを選択し、選択したセルに対してのみ、セル配置禁止領域を設定することとしてもよい。
次に、本実施形態に係る半導体集積回路を設計する2種類の方法を説明する。図6は、本実施形態に係る半導体集積回路の第1の設計方法を示すフローチャートである。この第1の設計方法は、典型的には、半導体集積回路の設計装置であるEDA(Electronic Design Automation)システムを用いて実行される。
図6に示す方法では、まず、設計対象回路に含まれるセルのうち、クロック経路上にあるセルを配置する(ステップS101)。クロック経路上にあるセルの配置位置は、クロック回路のフロアプラン情報などに基づき、その他のセルの配置位置を決定する前に決定される。より詳細には、ステップS101では、クロック経路上にあるセルの全体から、セル配置禁止領域を設定すべきセルが選択され、選択されたセルが、半導体集積回路の2次元領域内に互いに平行に設けられた複数の帯状領域内に、高さを揃えて配置される。ステップS101では、クロック経路上にあるセルの全部を選択してもよく、あるいは、その一部を選択してもよい。
次に、ステップS101でセルが配置された位置に、各セルより大きいダミーセルを仮想的に配置する(ステップS102)。ステップS102で配置されるダミーセルの形状およびサイズは、各セルを中心としたセル配置禁止領域の形状およびサイズに一致させておく。
例えば、図7(a)に示す高さH、幅Wのセル15に対して、図2と同様の手法でセル配置禁止領域を設定する場合において、幅AをW(セル15の幅)、幅Bを0とした場合には、ステップS102では、セル15と同じ位置に、図7(b)に示す高さ(3H+2h)、幅Wのダミーセル16bが配置される。なお、高さhは、電源配線の幅である。また、同様の場合において、幅Aを2W、幅Bを0とした場合には、セル15と同じ位置に、図7(c)に示すH型の形状を有するダミーセル16cが配置される。また、図8(a)に示す高さH、幅WのD個の遅延セルからなる遅延セル群17に対して、図2と同様の手法でセル配置禁止領域を設定する場合において、幅AをDW(遅延セル群17全体の幅)、幅Bを0とした場合には、ステップS102では、遅延セル群17と同じ位置に、図8(b)に示す高さ(3H+2h)、幅DWのダミーセル18bが配置される。また、同様の場合において、幅Aを(D+2)W、幅Bを0とした場合には、遅延セル群17と同じ位置に、図8(c)に示すH型の形状を有するダミーセル18cが配置される。クロック経路上にあるセル(またはセル群)について、上記以外の形状を有するセル配置禁止領域を設定する場合も、これと同様である。
次に、設計対象回路に含まれるセルのうち、ステップS101で配置されなかったセルを配置する(ステップS103)。ステップS103では、既にダミーセルが配置された領域に、セルが配置されることはない。したがって、ステップS103では、未配置のセルは、ステップS101でセルを配置した複数の帯状領域内でダミーセルを配置された領域を除く部分に、高さを揃えて配置される。このようにして図6に示す第1の設計方法によれば、クロック経路上にあるセルの近傍に、論理動作を行うセルが配置されていないことを特徴とする、本実施形態に係る半導体集積回路を設計することができる。
図9は、本実施形態に係る半導体集積回路の第2の設計方法を示すフローチャートである。この第2の設計方法は、第1の設計方法(図6)と同様に、典型的には、EDAシステムを用いて実行される。
図9に示す方法では、まず、設計対象回路に含まれるすべてのセルを配置する(ステップS201)。より詳細には、ステップS201では、設計対象回路に含まれるすべてのセルが、2次元領域内に互いに平行に設けられた複数の帯状領域内に、高さを揃えて配置される。
次に、ステップS201で配置されたセルのうちでクロック経路上にあるセルに対して、各セルの配置位置に、各セルより大きいセル配置禁止領域を設定する(ステップS202)。より詳細には、ステップS202では、クロック経路上にあるセルの全体から、セル配置禁止領域を設定すべきセルが選択され、選択されたセルに対して、例えば、図2に示すセル配置禁止領域13が設定される。ステップS202では、クロック経路上にあるセルの全部を選択してもよく、あるいは、その一部を選択してもよい。
次に、ステップS202で設定したセル配置禁止領域内に配置されている、論理動作を行うセルを、セル配置禁止領域の外部に再配置する(ステップS203)。より詳細には、ステップS203では、セル配置禁止領域に配置されている、論理動作を行うセルを、セルが配置されている帯状領域内でセル配置禁止領域を除く部分に再配置する。ステップS203では、セル配置禁止領域内に配置されているセルだけを再配置してもよく、あるいは、セル配置禁止領域内に配置されているセルを再配置することに伴い、他のセルを再配置することとしてもよい。このようにして図9に示す第2の設計方法によれば、クロック経路上にあるセルの近傍に、論理動作を行うセルが配置されていないことを特徴とする、本実施形態に係る半導体集積回路を設計することができる。
上記第1および第2の設計方法は、以下の効果を奏する。設計対象回路に含まれるセルを配置するときに、特定の領域内にセルが配置されることを禁止する方法として、配置ブロッケージと呼ばれる領域を設定する方法が、従来から知られている。この配置ブロッケージは、本実施形態に係る半導体集積回路におけるセル配置禁止領域に相当するが、従来の方法では、配置ブロッケージは、セルの配置を禁止する領域の1つ1つに対して個別に設定する必要がある。これに対して、上記第1および第2の設計方法では、クロック経路上にあるセルの全部あるいは一部に対して、一括してセル配置禁止領域が設定される。したがって、上記第1および第2の設計方法によれば、クロック経路上にある多数のセルの1つ1つに対して個別に配置ブロッケージを設定することなく、クロック経路上にあるセルの近傍に、論理動作を行うセルが配置されていないことを特徴とする、本実施形態に係る半導体集積回路を設計することができる。
なお、上記第1および第2の設計方法と、配置ブロッケージを用いて特定の領域内にセルが配置されることを禁止する方法とを併用することも可能である。すなわち、上記第1および第2の設計方法において、セルの配置を行う前に、セルの配置を禁止すべき領域に配置ブロッケージを設定し、セルの配置を行うときには、設定された配置ブロッケージ内にセルを配置しないこととしてもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制した半導体集積回路、およびその設計方法を説明する。図10は、本実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト結果を示す図である。図10に示す半導体集積回路は、第1の実施形態に係る半導体集積回路(図1)に、容量セル21a、21bを追加したものである。本実施形態の構成要素のうち、容量セル21a、21b以外の構成要素は、第1の実施形態と同じであるので、同一の参照符号を付して、説明を省略する。
図10において、セル10は、クロック経路上にある、任意の種類のセルである。セル10に対しては、図2に示すセル配置禁止領域13において、幅AをW(セル10の幅)、幅Bを0としたセル配置禁止領域が設定されており、このセル配置禁止領域には、論理動作を行うセルは配置されていない。また、本実施形態に係る半導体集積回路では、セル配置禁止領域には、容量セル21a、21bが配置されている。より詳細には、n番目の帯状領域11内に配置された、クロック経路上にあるセル10に対して、セル10を中心としたセル配置禁止領域を設定する場合には、(n−1)番目の帯状領域11内で、セル10とセルの幅方向の位置が等しくなる位置に容量セル21aが配置され、(n+1)番目の帯状領域11内で、セル10とセルの幅方向の位置が等しくなる位置に容量セル21bが配置される。容量セル21aは、容量セル21aを挟む2本の電源配線12a、12bに接続される。容量セル21bも、これと同様である。
本実施形態に係る半導体集積回路は、クロック経路上にあるセルを中心とした、セル配置禁止領域が設定されていることに加えて、セル配置禁止領域内に容量セル21a、21bが配置されていることを特徴とする。容量セル21a、21bの両端は、図10に示すように、電源電圧VDDが印加される電源配線12aと、接地電圧VSSが印加される電源配線12bとに接続される。このような容量セル21a、21bは、電源配線12a、12b経由で供給される電源を安定化させる機能を有する。したがって、本実施形態に係る半導体集積回路によれば、セル配置禁止領域内に容量セルを備えることにより、電源配線経由で供給される電源が安定するので、IR−ドロップに起因するクロックスキューが発生し、回路が誤動作する不具合をより効果的に防止することができる。容量セルを備えた半導体集積回路と容量セルを備えていない半導体集積回路で、IR−ドロップを同じ程度に抑制するとした場合、容量セルを備えた半導体集積回路のほうが、セル配置禁止領域を小さくできるので、チップサイズを小さくすることができる。
なお、以上の説明では、本実施形態に係る半導体集積回路の一例として、クロック経路上にあるセル10に対して、図2に示すセル配置禁止領域13において、幅AをW(セル10の幅)、幅Bを0としたセル配置禁止領域を設定することとした。これに代えて、クロック経路上にあるセル10に対して、上記以外の形状およびサイズを有するセル配置禁止領域を設定してもよく、あるいは、クロック経路上にあるセル群に対して、セル群ごとにセル配置禁止領域を設定してもよい。また、第1の実施形態と同様に、クロック経路上にあるセル(またはセル群)の全部に対してセル配置禁止領域を設定してもよく、あるいは、クロック経路上にあるセル(またはセル群)の一部に対してセル配置禁止領域を設定してもよい。
次に、本実施形態に係る半導体集積回路を設計する方法を説明する。図11は、本実施形態に係る半導体集積回路を設計する方法を示すフローチャートである。図11に示す設計方法は、第1の実施形態で述べた設計方法と同様に、典型的には、EDAシステムを用いて実行される。
図11に示す方法では、まず、設計対象回路に含まれるクロック経路上にあるセルについて、各セルと容量セルと含む複合セルを生成する(ステップS301)。ステップS301では、クロック経路上にあるセルの全部について複合セルを生成してもよく、クロック経路上にあるセルの一部について複合セルを生成してもよい。
例えば、図12(a)に示す高さH、幅Wのセル22に対して、図2と同様の手法でセル配置禁止領域を設定する場合において、幅AをW(セル22の幅)、幅Bを0とした場合には、ステップS301では、図12(b)に示す高さ(3H+2h)、幅Wの複合セル25bが生成される。複合セル25bには、セル22と容量セル23a、23bとが含まれ、複合セル25bの内部では、セル22と容量セル23a、23bとは、セルの幅方向の位置が等しくなるように一列に並べて配置される。また、図12(c)に示す高さH、幅WのD個の遅延セルからなる遅延セル群24に対して、図2と同様の手法でセル配置禁止領域を設定する場合において、幅Aを(D+2)W、幅Bを0とした場合には、ステップS301では、図12(c)に示すH型の形状を有する複合セル25dが生成される。複合セル25dには、遅延セル群24と容量セル23c、23dとが含まれ、複合セル25dの内部では、遅延セル群24と容量セル23c、23dとは、セルの幅方向の位置が等しくなるように一列に並べて配置される。クロック経路上にあるセル(またはセル群)について、上記以外の形状を有するセル配置禁止領域を設定する場合も、これと同様である。
次に、ステップS301で生成した複合セルを配置する(ステップS302)。ステップS301では、複合セルに含まれるセルが、互いに平行に設けられた複数の帯状領域内に、セルの高さを揃えて配置されるように、複合セルが配置される。これにより、クロック経路上にあるセルと容量セルとを配置したレイアウト結果が得られる。
次に、設計対象回路に含まれるセルのうち、ステップS302で配置されなかったセルを配置する(ステップS303)。ステップS303では、既に複合セルが配置された領域に、セルが配置されることはない。したがって、ステップS303では、未配置のセルは、ステップS302で複合セルを配置した複数の帯状領域内で複合セルが配置された領域を除く部分に、高さを揃えて配置される。このようにして図11に示す設計方法によれば、クロック経路上にあるセルの近傍に、論理動作を行うセルが配置されておらず、容量セルが配置されていることを特徴とする、本実施形態に係る半導体集積回路を設計することができる。
また、図11に示す設計方法では、クロック経路上にあるセルの全部または一部に対して、一括してセル配置禁止領域が設定されるとともに容量セルが配置される。したがって、図11に示す設計方法によれば、クロック経路上にある多数のセルの1つ1つに対して個別に配置ブロッケージを設定して、さらに容量セルを配置する処理を行うことなく、クロック経路上にあるセルの近傍に、論理動作を行うセルが配置されておらず、容量セルが配置されていることを特徴とする、本実施形態に係る半導体集積回路を設計することができる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制した半導体集積回路を設計する方法を説明する。図13は、本実施形態に係る半導体集積回路の設計方法を示すフローチャートである。図13に示す設計方法は、第1および第2の実施形態で述べた設計方法と同様に、典型的には、EDAシステムを用いて実行される。
図13に示す方法では、まず、設計対象回路に含まれるすべてのセルを配置する(ステップS401)。ステップS401を実行することにより、例えば、図19に示すレイアウト結果が得られる。次に、設計対象回路に含まれるセルのうち、クロック経路上にあるセルについて、IR−ドロップ量を求める(ステップS402)。ここで、IR−ドロップ量とは、半導体集積回路の外部から所定の電源電圧が供給された場合に、セルに供給される電源電圧が電源配線の抵抗に起因して降下するときの降下量をいう。IR−ドロップ量は、半導体集積回路のレイアウト結果に基づき求めることができる。なお、ステップS402では、クロック経路上にあるセルの全部についてIR−ドロップ量を求めてもよく、クロック経路上にあるセルの一部についてIR−ドロップ量を求めてもよい。
次に、求めたすべてのIR−ドロップ量が所定の許容値以下であるか否かを判断する(ステップS403)。ステップS403において、求めたすべてのIR−ドロップ量が所定の許容値以下である場合と判断した場合には(ステップS403のYES)、処理は終了する。それ以外の場合には(ステップS403のNO)、処理はステップS404に進む。この場合、IR−ドロップ量が許容値を超えたセルをCxとしたときに、セルCxの最も近くに配置されているセルを、セルCxから離れる位置に再配置する(ステップS404)。次に、処理はステップS402に進む。これにより、ステップS403において、求めたすべてのIR−ドロップ量が許容値以下である場合と判断されるまで、セルの再配置、IR−ドロップ量の算出、およびIR−ドロップ量に対する判定の3つのステップが繰り返し実行される。
なお、上記ステップS404では、セルCxのIR−ドロップ量が許容値を超えているときには、セルCxの最も近く配置されているセルを、セルCxから離れる位置に再配置することとしたが、一般的に言えば、セルを再配置するステップでは、セルCxの近傍に配置されているセルを、セルCから離れる位置に再配置することとすればよい。例えば、セルを再配置するステップでは、セルCxのIR−ドロップ量に最も影響を与えているセルを検出し、そのセルをセルCxから離れる位置に再配置することとしてもよい。
図14を参照して、本実施形態に係る半導体集積回路の設計方法の実行例を説明する。例えば、設計対象回路に対してステップS401を実行した結果、図14(a)に示すレイアウト結果が得られたとする。図14(a)において、セル31、32、33は、クロック経路上にある、任意の種類のセルである。次に、ステップS402では、回路のレイアウト結果に基づき、クロック経路上にあるセル31、32、33について、IR−ドロップ量が算出される。例えば、回路の3.0Vの電源電圧が供給された場合に、セル31、32、33に供給される電源電圧が、それぞれ、2.9V、2.8V、2.5Vであるとすると、セル31、32、33のIR−ドロップ量ΔVは、それぞれ、0.1V、0.2V、0.5Vとなる(図14(b)を参照)。
次に、ステップS403では、セル31、32、33のIR−ドロップ量が所定の許容値以下であるか否かが判断される。例えば、IR−ドロップ量の許容値を0.3Vとした場合には、セル33のIR−ドロップ量が許容値を超えていると判断される。そこで、ステップS404では、セル33の近傍に配置されているセル34、35、36の中から、セル33の最も近くに配置されているセル36が選択され、セル36は、図14(c)に示すように、セル33から離れる位置に再配置される。図14(c)には、再配置前のセル36の位置が破線で、再配置後のセル36の位置が実線で示されている。
以上に示すように、本実施形態に係る半導体集積回路の設計方法は、クロック経路上にあるセルのIR−ドロップ量が許容値を超えている場合には、IR−ドロップ量が許容値以下となるまで、クロック経路上にあるセルの近傍に配置されているセルを、クロック経路上にあるセルから離れる位置に再配置する。したがって、本実施形態に係る設計方法によれば、クロック経路上にあるセルを移動させることなく、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制した半導体集積回路を設計することができる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制した半導体集積回路について説明する。図15は、本実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト結果を示す図である。図15に示す半導体集積回路は、複数のセル(文字Cを付した矩形領域)と、セル間を接続する配線とを備えている。なお、図15では、図面の簡略化のために、一部のセルのみが示されており、セル間を接続する電源配線以外の配線は省略されている。
図15に示すセルがスタンダードセルである点、セルが複数の帯状領域41内に高さを揃えて配置される点、および、帯状領域41が並ぶ2次元領域内に2種類の電源配線42a、42bが設けられる点は、第1の実施形態に係る半導体集積回路と同じである。電源配線42a、42bは、コンタクト(図15では、×印を付した矩形)を介して、セルの高さ方向に伸びる電源配線43a、43bと接続される。電源配線42a、43aには電源電圧VDDが印加され、電源配線42b、43bには接地電圧VSSが印加される。このようにして、半導体集積回路の外部から供給された電源電圧は、電源配線42a、42b、43a、43b経由で、セル40を除く各セルに供給される。
図15において、セル40は、クロック経路上にある、任意の種類のセルである。第1の実施形態でも述べたように、クロック経路上にあるセルは、それ以外のセルと比べて、IR−ドロップの影響をより受けにくくすることが必要とされる。そこで、本実施形態に係る半導体集積回路は、セル40に電源を供給するための専用の電源配線を備えることを特徴とする。
このため、本実施形態に係る半導体集積回路は、クロック専用電源配線45a、45bを備えている。クロック専用電源配線45a、45bは、セルの高さ方向に伸びる配線であり、セル40の近傍に設けられる。セル40を挟む電源配線42a、42bは、セル40を電源配線42a、42bから切り離すために、セル40の近傍4箇所(図15において、矢印を付した箇所)で切断される。これにより、セル40の近傍に、両端が切断された比較的短い電源配線44a、44bが形成される。セル40は電源配線44a、44bに接続され、電源配線44a、44bは、コンタクトを介して、クロック専用電源配線45a、45bに接続される。このようにして、半導体集積回路の外部から供給された電源電圧は、クロック専用電源配線45a、45b、および、電源配線44a、44b経由で、セル40に供給される。
以上をまとめると、本実施形態に係る半導体集積回路は、クロック経路上にあるセル40に電源を供給する第1の電源配線44a、44b、45a、45bと、セル40以外のセルに電源を供給する第2の電源配線42a、42b、43a、43bとを備えている。また、第1の電源配線は、セル40に対して電源を供給するために、第2の電源配線とは別個に設けられた配線である。例えば、第1および第2の電源配線は別々の電源端子に接続され、これら2種類の電源配線は、半導体集積回路の内部では接続されないこととしてもよい。あるいは、第1および第2の電源配線は、セルが配置されている2次元領域内では接続されず、セルが配置されている2次元領域の外部で接続されることとしてもよい。
従来の半導体集積回路(図19)では、すべてのセルが、同じ電源配線から電源の供給を受ける。このため、クロック経路上にあるセル以外のセルが動作したときに、電源配線に電流が流れ、クロック経路上にあるセルに供給される電源電圧が降下して、クロックスキューが発生する。このようなクロックスキューが発生すると、回路が誤動作する可能性が生じる。
これに対して、本実施形態に係る半導体集積回路は、クロック経路上にあるセルに対して電源を供給するために専用の電源配線を備え、この電源配線には他のセルを接続しないようにしている。したがって、クロック経路上にあるセル以外のセルが動作したときでも、その影響が、上記専用の電源配線に及ぶことがないので、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制することができる。
なお、以上の説明では、例として、クロック経路上にあるセル40に電源を供給するために専用の電源配線を設けることとしたが、半導体集積回路に含まれるクロック経路上には、通常、多数のセルが含まれている。したがって、一般的な半導体集積回路では、クロック経路上にあるセルの全部に専用の電源配線を設けることに代えて、クロック経路上にあるセルの一部に専用の電源配線を設けることが行われる。
また、すべてのセルを配置した後で、上記専用の電源配線を設ける場合において、専用の電源配線を設けるべき箇所にセルが既に配置されている場合には、例えばECO(Engineering Change Order)処理(配置されたセルを個別に再配置する処理)により、当該セルを再配置することとしてもよい。例えば、図16(a)に示すレイアウト結果が得られた後で、クロック経路上にあるセル46の近傍(図16(a)では、セル46のすぐ右)に、クロック専用電源配線47a、47bを設ける場合には、セル48が邪魔になる。この場合、図16(b)に示すように、クロック専用電源配線47a、47bにとって邪魔にならない位置に、セル48を再配置すればよい。図16(b)には、再配置前のセル48の位置が破線で、再配置後のセル48の位置が実線で示されている。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態では、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制した半導体集積回路について説明する。図17は、本実施形態に係る半導体集積回路における電源供給方法を示す図である。図17に示す半導体集積回路は、複数のセル(図示せず)、セル間を接続する配線(図示せず)、電源端子51、所定の方向(図17では縦方向)に伸びる電源配線52、および、電源配線52と直交する方向(図17では横方向)に伸びる電源配線53を備えている。電源端子51は電源配線52に接続され、電源配線52はコンタクト54を介して電源配線53に接続され、電源配線53には図示しないセルが接続されている。電源端子51には、例えば3.0Vの電源電圧が印加される。これにより、半導体集積回路に含まれるセルには、3.0Vの電源電圧が供給される。
また、図17に示す半導体集積回路は、上述した各構成要素に加えて、電源端子55、電源配線52と平行に伸びる補強用電源配線56、および、パワートランジスタ57を備えている。電源端子55は補強用電源配線56に接続され、補強用電源配線56はパワートランジスタ57を介して電源配線53に接続される。電源端子55には、電源端子51に印加される電源電圧よりも高い電源電圧、例えば5.0Vが印加される。
図18は、パワートランジスタ57の詳細を示す図である。パワートランジスタ57は、図18に示すように、ソース端子、ゲート端子およびドレイン端子を有している。パワートランジスタ57のソース端子は補強用電源配線56に接続され、ゲート端子は接地され、ドレイン端子は電源配線53に接続される。このようにゲート接地されたパワートランジスタ57は、レベルシフト回路として機能し、ソース端子に接続された補強用電源配線56上の5.0Vの電源電圧を、セルに供給すべき電圧3.0Vまで降下させて、ドレイン端子に接続された電源配線53に印加する。
従来の半導体集積回路では、図20に示すように、チップの中央部分で大きなIR−ドロップが発生する。そこで、IR−ドロップが発生しても回路が誤動作しないことを保証するために、IR−ドロップを考慮した設計マージンを設定した上で、回路設計を行う方法が採用されている。
また、チップの中央部分で発生するIR−ドロップの影響を排除するために、チップの中央部分に直接電源配線を追加する方法(裏打ち法)も、従来から知られている。しかし、裏打ち法を用いても、追加した電源配線にも抵抗成分が含まれているので、追加した電源配線経由で各セルに供給される電源電圧も、やはり降下する。したがって、元の電源配線と同じレベルの電源電圧を、追加した電源配線に印加したのでは、チップの中央部分で発生するIR−ドロップを抑制する効果は限られたものとなる。
これに対して、本実施形態に係る半導体集積回路では、追加した電源配線には、元の電源配線よりも高いレベルの電源電圧が印加され、追加した電源配線に印加された電源電圧は、パワートランジスタの作用により、セルに供給すべき電源電圧にまで降下させられる。したがって、本実施形態に係る半導体集積回路によれば、チップの中央部分で発生するIR−ドロップを効果的に抑制し、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を抑制することができる。
なお、以上の説明では、半導体集積回路は、電源端子55、補強用電源配線56、および、パワートランジスタをそれぞれ1つずつ備えることとしたが、これらの構成要素を複数個備えることしてもよい。
本発明の半導体集積回路、およびその設計方法は、IR−ドロップに起因するクロックスキューの発生を防止できるという効果を奏するので、セルベース方式で設計された半導体集積回路、一部の回路がセルベース方式で設計された半導体集積回路など、各種の半導体集積回路に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト結果を示す図 本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路におけるセル配置禁止領域を示す図 本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路における他のレイアウト結果を示す図 本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路に含まれる遅延セル群を示す図 本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路における他のレイアウト結果を示す図 本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の第1の設計方法を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の第1の設計方法で使用されるダミーセルを示す図 本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の第1の設計方法で使用される他のダミーセルを示す図 本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の第2の設計方法を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト結果を示す図 本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路の設計方法を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路の設計方法で使用される複合セルを示す図 本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路の設計方法を示すフローチャート 本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路の設計方法の実行例を示す図 本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路のレイアウト結果を示す図 本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路を得るために、セルを再配置する様子を示す図 本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回路における電源供給方法を示す模式図 本発明の第5の実施形態に係る半導体集積回路に含まれるパワートランジスタを示す図 従来の半導体集積回路のレイアウト結果を示す図 従来の半導体集積回路においてIR−ドロップが発生する様子を示す図
符号の説明
10、15、22、31〜36、40、46、48…セル
11、41…帯状領域
12、42〜44、52、53…電源配線
13…セル配置禁止領域
14、17、24…遅延セル群
16、18…ダミーセル
21、23…容量セル
25…複合セル
45、47…クロック専用電源配線
51、55…電源端子
54…コンタクト
56…補強用電源配線
57…パワートランジスタ
91…帯状領域
92、95…電源配線
93…半導体集積回路
94…電源端子
96…抵抗成分
97…セル

Claims (16)

  1. セルベース方式で設計された半導体集積回路であって、
    互いに平行に設けられた複数の帯状領域内に高さを揃えて配置される複数のセルと、
    前記セル間を接続する複数の配線とを備え、
    前記セルのうちクロック経路上にあるセルの全部または一部に、各セルを中心としたセル配置禁止領域が設定されており、
    前記セルのうち論理動作を行うセルは、前記帯状領域内で前記セル配置禁止領域を除く部分に配置されていることを特徴とする、半導体集積回路。
  2. n番目(nは整数、以下同じ)の前記帯状領域内に配置されているセルを中心とした前記セル配置禁止領域が、(n−1)番目および(n+1)番目の前記帯状領域と、各セルの幅以上の幅で重なることを特徴とする、請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. n番目の前記帯状領域内に配置されているセルを中心とした前記セル配置禁止領域が、n番目の前記帯状領域と、各セルの幅の3倍以上の幅で重なることを特徴とする、請求項1に記載の半導体集積回路。
  4. 同一の前記帯状領域内に密接して配置される複数のセルからなるセル群であって、クロック経路上にあるものの全部または一部について、セル群ごとに前記セル配置禁止領域が設定されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体集積回路。
  5. 前記セル配置禁止領域内に容量セルが配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の半導体集積回路。
  6. n番目の前記帯状領域内に配置されているセルを中心とした前記セル配置禁止領域が、(n−1)番目および(n+1)番目の前記帯状領域と重なり領域を形成し、
    前記容量セルは、前記重なり領域内に配置されていることを特徴とする、請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. セルベース方式で半導体集積回路を設計する方法であって、
    互いに平行に設けられた複数の帯状領域内に、設計対象回路に含まれるセルのうちクロック経路上にあるセルの全部または一部を、高さを揃えて配置するステップと、
    配置されたセルと同じ位置に、各セルより大きいダミーセルを仮想的に配置するステップと、
    前記設計対象回路に含まれるセルのうち未配置のセルを、前記帯状領域内で前記ダミーセルが配置されている領域を除く部分に、高さを揃えて配置するステップとを備えた、半導体集積回路の設計方法。
  8. クロック経路上にあるセルを配置するステップは、クロック経路上にある複数のセルからなるセル群の全部または一部について、各セル群に含まれるセルを同一の前記帯状領域内に密接して配置し、
    前記ダミーセルを配置するステップは、前記セル群ごとに各セル群より大きいダミーセルを仮想的に配置することを特徴とする、請求項7に記載の半導体集積回路の設計方法。
  9. セルベース方式で半導体集積回路を設計する方法であって、
    互いに平行に設けられた複数の帯状領域内に、設計対象回路に含まれるセルを、高さを揃えて配置するステップと、
    前記セルのうちクロック経路上にあるセルの全部または一部について、各セルの配置位置に、各セルより大きいセル配置禁止領域を設定するステップと、
    前記セル配置禁止領域内に配置されている論理動作を行うセルを、前記帯状領域内で前記セル配置禁止領域を除く部分に再配置するステップとを備えた、半導体集積回路の設計方法。
  10. 前記セルを配置するステップは、複数のセルからなるセル群に含まれるセルを同一の前記帯状領域内に密接して配置し、
    前記セル配置禁止領域を設定するステップは、クロック経路上にある前記セル群の全部または一部について、セル群ごとに前記セル配置禁止領域を設定することを特徴とする、請求項9に記載の半導体集積回路の設計方法。
  11. セルベース方式で半導体集積回路を設計する方法であって、
    設計対象回路に含まれるセルのうちクロック経路上にあるセルの全部または一部について、各セルと容量セルとを含む複合セルを生成するステップと、
    前記複合セルに含まれるセルが、互いに平行に設けられた複数の帯状領域内にセルの高さを揃えて配置されるように、前記複合セルを配置するステップと、
    前記設計対象回路に含まれるセルのうち未配置のセルを、前記帯状領域内で前記複合セルが配置されている領域を除く部分に、高さを揃えて配置するステップとを備えた、半導体集積回路の設計方法。
  12. 前記複合セルを生成するステップは、クロック経路上にある複数のセルからなるセル群の全部または一部について、前記容量セルを含み、各セル群に含まれるセルが同一の前記帯状領域内に密接して配置されるように構成された復号セルを生成することを特徴とする、請求項11に記載の半導体集積回路の設計方法。
  13. セルベース方式で半導体集積回路を設計する方法であって、
    設計対象回路に含まれるセルを配置するステップと、
    前記設計対象回路に所定の電源電圧が供給されたときに、前記セルのうちクロック経路上にあるセルの全部または一部について、各セルに供給される電源電圧が電源配線の抵抗に起因して降下する程度を求めるステップと、
    前記求めた程度が所定の基準を満たさない場合に、クロック経路上にあるセルの近傍に配置されたセルを、クロック経路上にあるセルから離れる位置に再配置するステップとを備えた、半導体集積回路の設計方法。
  14. セルベース方式で設計された半導体集積回路であって、
    互いに平行に設けられた複数の帯状領域に、高さを揃えて配置される複数のセルと、
    前記セルのうちクロック経路上にあるのセルの全部または一部に電源を供給する第1の電源配線と、
    前記セルのうち残余のセルに電源を供給する第2の電源配線とを備え、
    前記第1の電源配線は、前記第2の電源配線とは別個に設けられていることを特徴とする、半導体集積回路。
  15. セルベース方式で設計された半導体集積回路であって、
    2次元領域内に配置される複数のセルと、
    前記2次元領域内に設けられ、前記セルに電源を供給する電源配線と、
    前記2次元領域内に前記電源配線とは別個に設けられ、前記電源配線よりも高い電圧が印加される補強用電源配線と、
    前記2次元領域内に設けられ、前記補強用電源配線上の電圧を前記セルに供給すべき電源電圧にまで降下させて、前記電源配線に印加する電圧変換部とを備えた、半導体集積回路。
  16. 前記電圧変換部は、パワートランジスタを含むことを特徴とする、請求項15に記載の半導体集積回路。
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