JP4765259B2 - 半導体集積回路とその設計装置、設計方法および設計プログラム - Google Patents

半導体集積回路とその設計装置、設計方法および設計プログラム Download PDF

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Description

本発明は、未使用の回路セルの電源供給を遮断する機能を有した半導体集積回路とその設計装置、設計方法、設計プログラムに関するものである。
低消費電力化や加工寸法の微細化に対応するため、半導体集積回路の電源電圧は年々低下している。電源電圧の低下により信号振幅が小さくなると、トランジスタのしきい電圧が信号振幅に対して相対的に高くなるため、トランジスタのオン電流が減少し、遅延が増大する。そのため、トランジスタのしきい電圧も電源電圧に応じて低下させる必要がある。
しかしながら、トランジスタのしきい電圧が低下すると、オフ状態におけるリーク電流が増えるため、従来はアクティブ動作時に比べて問題視されていなかったスタンバイ動作時の消費電力が非常に大きくなり、回路の低消費電力化を阻害する大きな要因になる。
このようなリーク電流の増大を防止する技術として、MTCMOS(multi-threshold complementary metal oxide semiconductor)と称される回路技術が注目されている。MTCMOSでは、一般に、特定の機能を果たす回路ブロックごとに、その電源線に高しきい電圧のトランジスタが挿入される。そして、回路ブロックが未使用状態になったとき、トランジスタスイッチがオフに設定されて、回路ブロック中のトランジスタに流れるリーク電流が遮断される。これにより、未使用の回路ブロックに流れる無駄なリーク電流を大幅に減らすことができる。
図10は、MTCMOSを適用した回路の一例を示す図である。
回路セル1,2は、電源線VDDとグランド線VSSとの間に接続されており、常に電源が供給される。これに対し、回路セル3,4は、電源線VDDと仮想グランド線VSSAとの間に接続されており、これらに電源が供給されるのは、仮想グランド線VSSAとグランド線VSSとが高しきい電圧トランジスタ5によって接続される場合に限られる。
高しきい電圧トランジスタ5は、図示しない回路ブロックからの制御信号Scに応じてオンとオフを制御される。回路セル3,4が未使用状態になると、この制御信号Scがローレベルに設定され、高しきい電圧トランジスタ5がオフになる。これにより、仮想グランド線VSSAとグランド線VSSとが切り離され、回路セル3,4のリーク電流が遮断される。
ところで、このようなMTCMOS技術を取り入れた半導体集積回路(以降、MTCMOS型の半導体集積回路と表記する)の設計では、一般に、特定の機能を果たす回路ブロックごとに、その内部の回路セルのレイアウトをCAD装置で自動設計し、その後、回路ブロックの外側の電源線に手作業でトランジスタスイッチを配置している。
レイアウト設計を人手で行わなくてはならない主な原因は、トランジスタスイッチのレイアウトとその回路動作への影響との間に、定まった関係がないことにある。
すなわち、従来のMTCMOS型の半導体集積回路では、既にレイアウトが決まった回路ブロックの外側にトランジスタスイッチを後から配置するため、トランジスタスイッチのレイアウトが回路ブロックの動作にどのような影響を及ぼすかは、設計対象ごとに様々に異なる。そのため、回路ブロックの動作への影響を考慮した適切なトランジスタスイッチのレイアウトを決定する統一的な設計方法を見出すことができず、レイアウトの自動設計を実現することが難しい。
例えば、トランジスタスイッチのオン抵抗や電源配線の抵抗によって電源電圧降下が生じると、信号の振幅がトランジスタのしきい電圧に対して相対的に小さくなるため、信号の遅延が大きくなり、タイミング違反を起こし易くなる。
従来のMTCMOS型の半導体集積回路では、回路ブロック内部の電源配線パターンが設計対象ごとに様々に異なるため、トランジスタスイッチの挿入位置によって各回路セルの信号遅延がどのように影響を受けるかについても、設計対象ごとに様々に異なる。
そのため、トランジスタスイッチの適切な挿入位置を統一的な方法で決定することが困難であり、通常は、各回路セルの電源電圧降下やタイミングの詳細なシミュレーションを繰り返して、要求されたタイミングに違反しないかどうかを検証しながら、設計者の判断によりトランジスタスイッチの挿入位置を決定している。
このように、従来のMTSMOS型の半導体集積回路は、トランジスタスイッチのレイアウトとその回路動作への影響との間に定まった関係がないため、統一的な方法により設計を行うことができず、設計の効率化が難しいという不利益がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路セルへの電源供給を遮断する機能を有しながら、設計の効率化を図ることができる半導体集積回路と、その設計装置、設計方法および設計プログラムを提供することにある。
本発明の第1の発明は、複数の回路セルと、それぞれが少なくとも1つの該回路セルへの電源供給を遮断する複数の電源スイッチセルとを有する半導体集積回路であって、所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置された複数の電源線群と、上記電源線群から分岐し、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置される複数の分岐線群と、を有し、上記電源スイッチセルは、上記回路セルに流れる電源電流に基づいて決められており、電源供給を遮断する上記回路セルの数に応じた駆動能力を有し、上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に配置され、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断し、
上記複数の回路セルは、上記分岐線群に沿い、かつ、上記分岐線群の抵抗と回路セルの全電源電流の上限から求めた上記電源スイッチセルと上記回路セルとの間に生じる電源電圧の降下の最大値に、上記縞状電源線群のパターンの周辺部と中心部とにおける電源降下の差を加算して求めた上記回路セルの信号遅延が所定の範囲以内に収めた上記最大間隔以下になる個数で配置され、上記分岐線群から電源供給を受ける、半導体集積回路である。
上記第1の発明によれば、所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置された複数の電源線群と、上記電源線群から分岐し、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置される複数の分岐線群との分岐点に、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断する上記電源スイッチセルが配置される。また該電源スイッチセルは、上記回路セルに流れる電源電流に比例する駆動能力を有する。上記分岐線群から電源供給を受ける上記複数の回路セルは、上記分岐線群に沿い、かつ上記分岐線群の抵抗と回路セルの全電源電流の上限から求めた上記電源スイッチセルと上記回路セルとの間に生じる電源電圧の降下の最大値に、上記縞状電源線群のパターンの周辺部と中心部とにおける電源降下の差を加算して求めた上記回路セルの信号遅延を所定の範囲以内に収めた上記最大間隔以下にする個数と配置し、上記分岐線群から電源供給を受ける。
そのため、上記電源スイッチセルとその電源遮断対象の回路セルとを接続する分岐線群の長さは、上記最大間隔によって上限が規定される。
また、上記電源スイッチセルは、電源供給を遮断する回路セルの数に応じた駆動能力を有しても良い。
例えば、上記電源スイッチセルは、電源供給を遮断する回路セルの数に応じた数のスイッチ用トランジスタが並列に接続されたトランジスタ並列回路を有しても良い。
本発明の第2の発明は、複数の回路セルと、それぞれが少なくとも1つの該回路セルへの電源供給を遮断する複数の電源スイッチセルとを有する半導体集積回路を設計する半導体集積回路設計装置であって、複数の電源線群を、所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置し、上記電源線群から分岐する複数の分岐線群を、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置し、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断する上記電源スイッチセルは、上記回路セルに流れる電源電流に基づいて決められた駆動能力を有し、該電源スイッチセルを上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に配置し、上記分岐線群から電源供給を受ける上記複数の回路セルを、上記分岐線群に沿い、かつ、上記分岐線群の抵抗と回路セルの全電源電流の上限から求めた上記電源スイッチセルと上記回路セルとの間に生じる電源電圧の降下の最大値に、上記縞状電源線群のパターンの周辺部と中心部とにおける電源降下の差を加算して求めた上記回路セルの信号遅延を所定の範囲以内に収めた上記最大間隔以下になる個数とするレイアウト手段と、それぞれの電源スイッチセルの駆動能力を、該電源スイッチセルによって電源供給が遮断される回路セルの数に応じて決定するスイッチ駆動能力決定手段とを有する、半導体集積回路設計装置である。
本発明の第3の発明は、複数の回路セルと、それぞれが少なくとも1つの該回路セルへの電源供給を遮断する複数の電源スイッチセルとを有する半導体集積回路を設計する半導体集積回路設計方法であって、複数の電源線群を、所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置し、上記電源線群から分岐する複数の分岐線群を、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置し、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断する上記電源スイッチセルは、上記回路セルに流れる電源電流に基づいて決められた駆動能力を有し、該電源スイッチセルを上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に配置し、上記分岐線群から電源供給を受ける上記複数の回路セルを、上記分岐線群に沿い、かつ、上記分岐線群の抵抗と回路セルの全電源電流の上限から求めた上記電源スイッチセルと上記回路セルとの間に生じる電源電圧の降下の最大値に、上記縞状電源線群のパターンの周辺部と中心部とにおける電源降下の差を加算して求めた上記回路セルの信号遅延を所定の範囲以内に収めた上記最大間隔以下になる個数とするレイアウト工程と、それぞれの電源スイッチセルの駆動能力を、該電源スイッチセルによって電源供給が遮断される回路セルの数に応じて決定するスイッチ駆動能力決定工程とを有する、半導体集積回路設計方法である。
本発明の第4の発明は、複数の回路セルと、それぞれが少なくとも1つの該回路セルへの電源供給を遮断する複数の電源スイッチセルとを有する半導体集積回路の設計をコンピュータに実行させる半導体集積回路設計プログラムであって、複数の電源線群を、所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置し、上記電源線群から分岐する複数の分岐線群を、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置し、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断する上記電源スイッチセルは、上記回路セルに流れる電源電流に基づいて決められた駆動能力を有し、該電源スイッチセルを上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に配置し、上記分岐線群から電源供給を受ける上記複数の回路セルを、上記分岐線群に沿い、かつ、上記分岐線群の抵抗と回路セルの全電源電流の上限から求めた上記電源スイッチセルと上記回路セルとの間に生じる電源電圧の降下の最大値に、上記縞状電源線群のパターンの周辺部と中心部とにおける電源降下の差を加算して求めた上記回路セルの信号遅延を所定の範囲以内に収めた上記最大間隔以下になる個数とするレイアウト処理ステップと、それぞれの電源スイッチセルの駆動能力を、該電源スイッチセルによって電源供給が遮断される回路セルの数に応じて決定するスイッチ駆動能力決定処理ステップとを有する、半導体集積回路設計プログラムである。
上記第2乃至第4の発明によれば、複数の電源線群が、所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置され、上記電源線群から分岐する複数の分岐線群が、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置される。そして、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断する上記電源スイッチセルが、上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に配置され、上記分岐線群から電源供給を受ける上記回路セルが、上記分岐線群に沿って配置される。
本発明によれば、一定の配置構造において、回路セルの信号遅延が所定の範囲に収まるように電源スイッチセルのレイアウトを決定できるため、設計の自動化を容易に実現できる。
以下、本発明の3つの実施形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路の構成の一例を示す図である。同図においては、電源に関連する配線と、これに接続される回路セルとが概略的に図解されている。
図1に示す半導体集積回路は、複数の電源線群PL1と、複数の電源線群PL2と、複数の分岐線群BL1,BL2と、複数の回路セル10と、複数の電源スイッチセル20と、回路ブロック30と、複数の電源入力用セル41,42とを有する。
なお、電源線群PL1は、本発明の電源線群の一実施形態である。
分岐線群BL2は、本発明の分岐線群の一実施形態である。
回路セル10は、本発明の回路セルの一実施形態である。
電源スイッチセル20は、本発明の電源スイッチセルの一実施形態である。
電源線群PL1は縦縞状、電源線群PL2は横縞状に配置されており、図1の例では、ほぼ互いに直交している。
そして、この縦縞状の電源線群PL1と横縞状の電源線群PL2とが互いに交わり合って、格子縞状の電源線パターンを形成している。
電源線群PL1およびPL2は、それぞれ電源線VDDおよびVSSを有しており、上述した格子縞状の電源線パターンの交点において、互いの電源線VDD同士および電源線VSS同士が接続されている。
この格子縞状の電源線パターンにおいて、四方の外枠の電源線群PL1,PL2には、それぞれ電源入力用セル41,42が接続されている。電源線VSSは電源入力用セル41、電源線VDDは電源入力用セル42に接続される。
電源線VSSおよびVDDには、この電源入力用セル41および42を介して、半導体集積回路の外部から電源電圧が供給される。
分岐線群BL1およびBL2は、電源線群PL1から分岐する配線群であり、分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置されている。図1の例においては、電源線群PL1と直交する方向に伸びて配置されている。
半導体集積回路における回路の基本単位である回路セル10は、分岐線群BL1またはBL2に沿って配置されており、これらの分岐線群から電源供給を受ける。
1つの電源線群PL1から、このような分岐線群が複数分岐しており、それぞれの分岐線群には、複数の回路セル10が接続される。
半導体集積回路に含まれる回路セル10は、基本的に、こうした分岐線群から電源供給を受ける。ただし、常時動作する等により電源線の遮断が不要な回路については、例えば図1に示す回路ブロック30のように、分岐線群を経由せず、電源線群から直接電源供給を受けるものも含まれる。
分岐線群BL1は、2つの分岐線(VDDAおよびVSSA)を有する。分岐線VDDAは電源線VDD、分岐線VSSAは電源線VSSにそれぞれ接続される。
一方、分岐線群BL2も、2つの分岐線(VDDBおよびVSSB)を有する。分岐線VDDBは電源線VDD、分岐線VSSBは電源線VSSにそれぞれ接続される。
分岐線群BL1とBL2との違いは、電源スイッチセル20の挿入の有無にある。すなわち、両者のうち、分岐線群BL2上には、電源スイッチセル20が挿入される。図1の例では、上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に電源スイッチセル20が配置される。
電源スイッチセル20は、上記電源線群PL1から上記分岐線群BL2への電源供給を遮断することにより、分岐線群BL2に接続される回路セル10への電源の供給を遮断する。
例えば、電源スイッチセル20は、スイッチ用トランジスタを含んでおり、入力される制御信号に応じて、分岐線群BL2の少なくとも一方の分岐線を切断する。
MTCMOS型の半導体集積回路の場合、このスイッチ用トランジスタには、高しきい電圧のMOSトランジスタが用いられる。例えば、電源線VSSに対して電源線VDDが正の電位を有するものとすると、電源線VSSにつながる分岐線VSSBを切断する場合、スイッチ用トランジスタとして高しきい電圧のn型MOSトランジスタが用いられ、電源線VDDにつながる分岐線VDDBを切断する場合、高しきい電圧のp型MOSトランジスタが用いられる。
図2は、縦縞状に配置された電源線群PL1の最大間隔Xmaxについて説明するための図である。図1と図2の同一符号は同一の構成要素を示す。
同図に示すように、本実施形態に係る半導体集積回路では、縦縞状に配置された電源線群PL1の間隔が、所定の最大間隔Xmax以下に設定される。
最大間隔Xmaxは、例えば、電源線群PL1の縦縞の間隔をこの最大間隔Xmaxにして隣接する電源線群PL1の間に密に回路セル10を配置したときの該回路セル10の信号遅延を、所定の範囲に収めることができるような間隔に設定される。すなわち、回路セル10の信号遅延が、予め想定した範囲内に収まるように、電源線群PL1の縦縞の最大間隔Xmaxが設定される。
最大間隔Xmaxに応じて回路セル10の信号遅延の範囲を見積もることができる理由は、最大間隔Xmaxが決まると、これに応じて分岐線群BL2の上限の長さが決まることによる。
すなわち、分岐線BL2の上限の長さが決まると、これ応じて、分岐線群BL2の抵抗が決まるとともに、分岐線群BL2に接続される回路セル10の最大数が決まる。また、回路セル10の最大数が決まると、これに応じて、1つの電源スイッチセル20に接続される回路セル10の全電源電流の上限が決まる。
分岐線群BL2の抵抗と、回路セル10の全電源電流の上限とが決まると、これに応じて、電源スイッチセル20と回路セル10との間に生じる電源電圧降下の最大値が決まる。この最大値に応じて、回路セル10の信号遅延のおおよその最悪値を見積もることが可能になる。
また、上述した最大値に、格子縞状電源パターンの周縁部と中心部とにおける電源電圧降下の差を加算することによって、回路セル10の信号遅延の最悪値を更に精度よく見積もることが可能になる。
図2〜図4は、電源線群PL1の縦縞の間隔を最大間隔Xmax以下にする例を示す。
例えば、電源遮断を行う回路ブロックの全体の横幅X1が
Xmax < X1 < 2Xmax
の場合、図3に示すように、2列の電源スイッチセル20が最大間隔Xmaxで配置され、残りの1列が最大間隔Xmaxより狭い間隔X2で配置される。
また、例えば電源遮断を行う回路ブロックの全体の横幅X1が
2Xmax < X1 < 3Xmax
の場合、図4に示すように、3列の電源スイッチセル20が最大間隔Xmaxで配置され、残りの1列が最大間隔Xmaxより狭い間隔X2で配置される。
実際の配置において、回路セル10は必ずしも隙間なしに配置しなくてはならない訳ではなく、ある程度の隙間をもって配置しても良い。しかしながら、仮に回路セル10が隙間なく配置されたとしても、電源スイッチセル20の列と列の間隔、すなわち隣接する電源線群PL2の間隔が所定の最大間隔Xmax以下であるなら、回路セル10の信号遅延は予め想定した範囲内に収まる。
図2および図3では、電源スイッチセル20の列の間隔が均等でないが、例えば図5に示すように、最大間隔Xmax以下の条件で、全ての列を均等な間隔X3に設定することも可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る半導体集積回路によれば、所定の最大間隔Xmax以下の間隔で縦縞状に配置された複数の電源線群PL1と、電源線群PL1から分岐し、分岐元の電源線群PL1から隣の電源線群PL1までの範囲において横縞状に配置される複数の分岐線群BL2との分岐点に、電源線群PL1から分岐線群BL2への電源供給を遮断する電源スイッチセル20が配置される。分岐線群BL2から電源供給を受ける回路セル10は、分岐線群10に沿って配置される。
そのため、電源スイッチセル20とその電源遮断対象の回路セル10とを接続する分岐線群BL2の長さは、最大間隔Xmaxによって上限が規定される。分岐線群BL2の上限が規定されると、電源スイッチセル20から回路セル10までの電源配線抵抗の上限、ならびに、1つの分岐線群BL2に接続し得る回路セル10の最大数が決まるため、電源スイッチセル20から回路セル10までの電圧降下の最大値が決まる。この最大値より、回路セル10の信号遅延のおおよその最悪値を見積もることが可能になる。
すなわち、一定の配置構造のもとで、回路セル10の信号遅延が予め想定した範囲に入るように、電源スイッチセル20や回路セル10の配置を決定することができる。
このように、設計手順が明確になるため、設計の自動化を容易に実現することができる。
また、本実施形態に係る半導体集積回路によれば、図1、図2に示すように配置構造が規則的であるため、設計を自動化した際の処理手順を簡易化することができる。
更に、本実施形態に係る半導体集積回路によれば、電源スイッチセル20を広く分散して配置し、比較的少数の回路セルごとに、きめ細かく電源供給の遮断を行うことが可能になる。
これにより、回路ブロックの外側に電源スイッチを設ける従来の配置構造に比べて、電源スイッチセル20に流れる電源電流が減少して、その電源電圧降下が小さくなるため、電源スイッチセル20で生じる電圧降下が信号遅延に与える影響を緩和でき、電源電圧の更なる低電圧化に対応できる。
また、図1および図2に示すように、電源スイッチセル20を、その少なくとも一部が電源線群PL1の下層領域に含まれるように配置することによって、電源線群PL1の下層領域を有効に活用できるため、回路面積の無駄な増大を防ぎ、回路セル10の配置密度を向上させることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について述べる。
電源スイッチセルは、電源電圧の降下を小さくするためには、なるべく大きな駆動能力を有することが望ましいが、これをあまり大きくすると、回路面積やリーク電流の増大といった不利益を招く。
そこで、第2の実施形態に係る半導体集積回路は、電源スイッチセルの駆動能力を、その電源遮断対象の回路セルの数に応じて設定する。すなわち、電源遮断対象の回路セル数が多く、電源電流が大きいほど、電源スイッチセル20の駆動能力を大きく設定して、電源電圧降下を抑える。逆に、電源遮断対象の回路セル数が少なく、電源電流が小さいほど、駆動能力を低下させて、電源スイッチがオフのときのリーク電流の削減を図る。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路における、電源スイッチセル20A,20Bの構成の一例を示す図である。ただし、図1と図6の同一符号は同一の構成要素を示す。また、本実施形態に係る半導体集積回路の全体構成は、図1と同様である。
図6の例では、駆動能力の異なる2種類の電源スイッチセル20A,20Bが示されている。
電源スイッチセル20Aは、3つのスイッチ用トランジスタの並列回路によって電源線VSSと分岐線BSSBとを導通/遮断する。
電源スイッチセル20Bは、1つのスイッチ用トランジスタによって電源線VSSと分岐線BSSBとを導通/遮断する。
仮に、両者のトランジスタのスイッチ用トランジスタが全て同一サイズであるとすると、電源スイッチセル20Aは電源スイッチセル20Bに対して3倍の駆動能力を有することになる。
このように、駆動能力の異なる電源スイッチセルを、電源遮断対象の回路セルの数に応じて使い分けることにより、スイッチ用トランジスタの駆動能力を一律に設定する場合に比べて、電源電圧の降下による信号遅延を抑えつつ、回路面積やリーク電流を小さくすることができる。
また、図6に示すように、電源スイッチセル内に予め複数のスイッチ用トランジスタを形成しておき、これらの並列接続用配線の有無に応じて電源スイッチセルの駆動能力を選択できる構造を有しているため、製造用マスクの作成後に設計変更が生じて駆動能力の修正が必要になっても、配線パターンのマスクの修正だけで済み、コストを軽減できる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について述べる。
第3の実施形態は、上述した実施形態に係る半導体集積回路の設計装置に関するものである。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路設計装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図7に示す集積回路設計装置は、コンピュータ110と、プログラム記憶部120と、データ記憶部130と、表示装置140と、インターフェース部150とを有する。
コンピュータ110は、プログラム記憶部120に記憶される集積回路設計プログラムを読み出してこれを実行し、集積回路の設計に関わる後述の処理を実行する。
プログラム記憶部120は、コンピュータ110に実行させる集積回路設計プログラムを記憶する。
データ記憶部130は、コンピュータ110における処理の実行過程で用いられるデータや、実行結果のデータを記憶する。例えば、ゲートレベルのネットリストやセルライブラリなど、集積回路設計プログラムによって処理される回路データを記憶する。
表示部140は、コンピュータ110の制御に従って画像を表示する。例えば、集積回路設計プログラムの実行に伴って、ユーザに命令の入力を促す画像や、シミュレーションの実行結果の画像などを表示する。
インターフェース部150は、例えばキーボードやマウスなど、コンピュータ110にユーザからの情報を入力するための装置を含む。また、光ディスク装置やネットワークインターフェース装置など、集積回路設計装置において処理する回路データを入出力するための装置を含む。
図8は、第3の実施形態に係る半導体集積回路設計装置の機能的な構成の一例を示す図であり、半導体集積回路設計プログラムによって実現される機能的な構成を図解したものである。
図8に示す半導体集積回路設計装置は、レイアウト部210と、スイッチ駆動能力決定部220とを有する。
レイアウト部210は、本発明のレイアウト手段の一実施形態である。
スイッチ駆動能力決定部220は、本発明のスイッチ駆動能力決定手段の一実施形態である。
レイアウト部210は、レイアウトを行う回路のデータD1(例えばネットリスト)を入力し、この記述に従って、電源配線(電源線群PL1,PL2、分岐線群BL1,BL2)のレイアウト、並びに、セル(電源スイッチセル20、回路セル10)のレイアウトを決定する。
すなわち、レイアウト部210は、電源線群PL1,PL2および分岐線群BL1,BL2を、次のように配置する。
複数の電源線群PL1を、所定の最大間隔Xmax以下の間隔で縦縞状に配置し、複数の電源線群PL2を、電源線群PL1に直交する向きで、横縞状に配置する。電源線群PL1から分岐する複数の分岐線群BL1,BL2を、分岐元の電源線群PL1から隣の電源線群PL1までの範囲において横縞状に配置する。
また、レイアウト部210は、次の条件が満たされるよう、電源スイッチセル20および回路セル10の配置配線処理(セルの配置位置とその信号の配線経路を決定する処理)を実行する。
電源線群PL1から分岐線群BL2への電源供給を遮断する電源スイッチセル20を、電源線群PL1と分岐線群BL2との分岐点に配置する。電源スイッチセル20によって電源供給を遮断する回路セル10(すなわち分岐線群BL2から電源供給を受ける回路セル10)を、分岐線群BL2に沿って配置する。電源供給を遮断しない回路セル10(すなわち分岐線群BL1から電源供給を受ける回路セル10)を、分岐線群BL1に沿って配置する。
なお、レイアウト部210は、電源線群PL1の縦縞の間隔を最大間隔Xmaxにして隣接する2つの電源線群PL1の間に密に回路セル10を配置したときの回路セル10の信号遅延が所定の範囲に収まるように、最大間隔Xmaxを設定する。
スイッチ駆動能力決定部220は、それぞれの電源スイッチセル20の駆動能力を、その電源スイッチセル20によって電源供給が遮断される回路セル10の数に応じて決定する。すなわち、回路セル10の数が多いほど、電源スイッチセル20の駆動能力を大きく設定する。
例えば図6に示すように、電源スイッチセル20には駆動能力が異なる複数の種類が有り、スイッチ駆動能力決定部220は、各電源スイッチセル20の種類を、電源遮断する回路セル10の数に応じて決定する。
次に、上述した構成を有する半導体集積回路設計装置の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。
ステップST10:
レイアウト部210は、与えられた回路データD1の記述に従って、例えば次に述べるように、電源配線のレイアウトとセルの配置配線を行う。
まず、レイアウト部210は、電源線群PL1,PL2および分岐線群の配置領域を決定する。この際、電源線群PL1の間隔は、上述した最大間隔Xmaxと等しいか、もしくはこれより狭い間隔に設定する。
なお、分岐線群BL1と分岐線群BL2との区別は、電源スイッチセル20の配置が決まったときに確定するため、初期の段階では未定である。
次に、レイアウト部210は、電源スイッチセル20の配置領域である電源線群PL1の下層領域を避けるようにして、分岐線群に沿った位置に回路セル10を配置し、その信号配線経路を決定する。このとき、レイアウト部210は、1つの分岐線に共通に接続される複数の回路セル10が、全て共通の電源スイッチセル20により電源遮断される回路セルとなるか、もしくは、全て電源遮断されない回路セルとなるように、配置配線処理を行う。
分岐線に接続される回路セル10が決まると、この分岐線群と電源線群PL1との分起点に電源スイッチセル20が配置されるか否か(すなわち分岐線群BL1と分岐線群BL2との区別)が決まるとともに、分岐点に配置される電源スイッチセル20がどの制御信号に応じてオンオフされるかが決まる。レイアウト部210は、この電源スイッチセル20の制御信号についても、回路セル10と同様に配線経路の決定を行う。
ステップST20:
電源スイッチセル20および回路セル10の配置配線が決まると、スイッチ駆動能力決定部220は、それぞれの電源スイッチセル20に分岐線BL2を介して接続される回路セル10の数を調べ、この回路セル数に応じて、電源スイッチセル20の駆動能力をそれぞれ決定する。
以上説明したように、本実施形態に係る半導体集積回路設計装置によれば、第1および第2の実施形態に係る半導体集積回路の電源配線とセルのレイアウト設計や、電源セルスイッチ20の駆動能力の決定をコンピュータに実行させることができる。これにより、従来人手により行われていた作業を自動化できるため、設計の効率化を図ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々のバリエーションを含む。
本発明の半導体集積回路、ならびに、本発明の設計装置が設計の対象とする半導体集積回路は、MTCMOS型の半導体集積回路に限定されるものではなく、他の種々のタイプの半導体集積回路にも本発明は適用可能である。
上述した実施形態ではコンピュータとプログラムによって半導体集積回路設計装置の処理が実現されているが、これに限らず、その少なくとも一部をハードウェアによって実現することも可能である。
第1の実施形態に係る半導体集積回路の構成の一例を示す図である。 縦縞状に配置された電源線群の最大間隔について説明するための図である。 電源スイッチセルのレイアウトの一例を示す第1の図である。 電源スイッチセルのレイアウトの一例を示す第2の図である。 電源スイッチセルのレイアウトの一例を示す第3の図である。 第2の実施形態に係る半導体集積回路における、駆動能力が異なる2種類の電源スイッチセルの構成例を示す図である 第3の実施形態に係る半導体集積回路設計装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る半導体集積回路設計装置の機能的な構成の一例を示す図である。 図7および図8に示す半導体集積回路設計装置における設計フローの一例を示す図である。 MTCMOSを適用した回路の一例を示す図である。
符号の説明
PL1,PL2…電源線群、BL1,BL2…分岐線群、10…回路セル、20,20A,20B…電源スイッチセル、30…回路ブロック、41,42…電源入力用セル、110…コンピュータ、120…プログラム記憶部、130…データ記憶部、140…表示装置、150…インターフェース部、210…レイアウト部、220…スイッチ駆動能力決定部

Claims (5)

  1. 複数の回路セルと、それぞれが少なくとも1つの該回路セルへの電源供給を遮断する複数の電源スイッチセルとを有する半導体集積回路であって、
    所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置された複数の電源線群と、
    上記電源線群から分岐し、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置される複数の分岐線群と、
    を有し、
    上記電源スイッチセルは、上記回路セルに流れる電源電流に基づいて決められた駆動能力であって電源供給を遮断する上記回路セルの数に応じた駆動能力を有し、上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に配置され、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断し、
    上記複数の回路セルは、上記分岐線群に沿い、かつ、上記分岐線群の抵抗と回路セルの全電源電流の上限から求めた上記電源スイッチセルと上記回路セルとの間に生じる電源電圧の降下の最大値に、上記縞状電源線群のパターンの周辺部と中心部とにおける電源降下の差を加算して求めた上記回路セルの信号遅延が所定の範囲以内に収めた上記最大間隔以下になる個数で配置され、上記分岐線群から電源供給を受ける、
    半導体集積回路。
  2. 上記電源スイッチセルは、電源供給を遮断する回路セルの数に応じた数のスイッチ用トランジスタが並列に接続されたトランジスタ並列回路を有する、
    請求項に記載の半導体集積回路。
  3. 複数の回路セルと、それぞれが少なくとも1つの該回路セルへの電源供給を遮断する複数の電源スイッチセルとを有する半導体集積回路を設計する半導体集積回路設計装置であって、
    複数の電源線群を、所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置し、上記電源線群から分岐する複数の分岐線群を、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置し、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断する上記電源スイッチセルは、上記回路セルに流れる電源電流に基づいて決められた駆動能力を有し、該電源スイッチセルを上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に配置し、上記分岐線群から電源供給を受ける上記複数の回路セルを、上記分岐線群に沿い、かつ、上記分岐線群の抵抗と回路セルの全電源電流の上限から求めた上記電源スイッチセルと上記回路セルとの間に生じる電源電圧の降下の最大値に、上記縞状電源線群のパターンの周辺部と中心部とにおける電源降下の差を加算して求めた上記回路セルの信号遅延を所定の範囲以内に収めた上記最大間隔以下になる個数とするレイアウト手段と、
    それぞれの電源スイッチセルの駆動能力を、該電源スイッチセルによって電源供給が遮断される回路セルの数に応じて決定するスイッチ駆動能力決定手段と
    を有する、
    半導体集積回路設計装置。
  4. 複数の回路セルと、それぞれが少なくとも1つの該回路セルへの電源供給を遮断する複数の電源スイッチセルとを有する半導体集積回路を設計する半導体集積回路設計方法であって、
    複数の電源線群を、所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置し、上記電源線群から分岐する複数の分岐線群を、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置し、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断する上記電源スイッチセルは、上記回路セルに流れる電源電流に基づいて決められた駆動能力を有し、該電源スイッチセルを上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に配置し、上記分岐線群から電源供給を受ける上記複数の回路セルを、上記分岐線群に沿い、かつ、上記分岐線群の抵抗と回路セルの全電源電流の上限から求めた上記電源スイッチセルと上記回路セルとの間に生じる電源電圧の降下の最大値に、上記縞状電源線群のパターンの周辺部と中心部とにおける電源降下の差を加算して求めた上記回路セルの信号遅延を所定の範囲以内に収めた上記最大間隔以下になる個数とするレイアウト工程と、
    それぞれの電源スイッチセルの駆動能力を、該電源スイッチセルによって電源供給が遮断される回路セルの数に応じて決定するスイッチ駆動能力決定工程と
    を有する、
    半導体集積回路設計方法。
  5. 複数の回路セルと、それぞれが少なくとも1つの該回路セルへの電源供給を遮断する複数の電源スイッチセルとを有する半導体集積回路の設計をコンピュータに実行させる半導体集積回路設計プログラムであって、
    複数の電源線群を、所定の最大間隔以下の間隔で縦縞状に配置し、上記電源線群から分岐する複数の分岐線群を、該分岐元の電源線群から隣の電源線群までの範囲において横縞状に配置し、上記電源線群から上記分岐線群への電源供給を遮断する上記電源スイッチセルは、上記回路セルに流れる電源電流に基づいて決められた駆動能力を有し、該電源スイッチセルを上記電源線群と上記分岐線群との分岐点に配置し、上記分岐線群から電源供給を受ける上記複数の回路セルを、上記分岐線群に沿い、かつ、上記分岐線群の抵抗と回路セルの全電源電流の上限から求めた上記電源スイッチセルと上記回路セルとの間に生じる電源電圧の降下の最大値に、上記縞状電源線群のパターンの周辺部と中心部とにおける電源降下の差を加算して求めた上記回路セルの信号遅延を所定の範囲以内に収めた上記最大間隔以下になる個数とするレイアウト処理ステップと、
    それぞれの電源スイッチセルの駆動能力を、該電源スイッチセルによって電源供給が遮断される回路セルの数に応じて決定するスイッチ駆動能力決定処理ステップと
    を有する、
    半導体集積回路設計プログラム。
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