JP2007103607A - スタンダードセル、半導体集積回路、半導体集積回路の設計方法、半導体集積回路の設計装置、及びスタンダードセルライブラリ - Google Patents

スタンダードセル、半導体集積回路、半導体集積回路の設計方法、半導体集積回路の設計装置、及びスタンダードセルライブラリ Download PDF

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Abstract

【課題】基板電圧制御技術を実装したスタンダードセルにおいて、設計自由度を高めながら設計工数を少なくする。
【解決手段】スタンダードセル300は、通常電源配線160、161が予め設定した位置に配置されている。従って、このような通常電源配線160、161を持つ他のスタンダードセルが隣接して配置された場合には、これ等の通常電源配線160、161は互いに結線される。更に、スタンダードセル300には、前記他のスタンダードセルを隣接して並べたとき、互いに接続されない基板用電源端子120が配置される。従って、複数のスタンダードセル300を並べて半導体集積回路を構成する場合には、セル間基板電源配線の配線経路などを自由に設定でき、設計自由度が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路のレイアウト設計における基本単位を構成するスタンダードセル、更に、このスタンダードセルを使用した半導体集積回路、半導体集積回路の設計方法、半導体集積回路の設計装置、及びスタンダードセルライブラリに関し、特に、トランジスタの基板電圧をソース電圧と独立に制御する基板制御機能を備えたスタンダードセル、半導体集積回路、半導体集積回路の設計方法、半導体集積回路の設計装置及びスタンダードセルライブラリに関するものである。
従来より、スタンダードセルを配列し結線することにより所望の機能を実現する半導体集積回路がある。この半導体集積回路のうち、リーク電流の削減、動作周波数の向上、及び製造時の良品率(歩留まり)の改善を目的として、基板電圧制御機能を備えた半導体集積回路がある。
この基板電圧制御機能を備えた半導体集積回路は、スタンダードセル内に備えられたトランジスタの基板端子に、ソース端子用の電源配線とは独立した別系統の電源配線を介して、ソース端子等に通常動作時に印加される電圧(電源電圧VDD又は接地電圧VSS)とは異なる基板電圧を基板端子に印加できるようにし、これにより、トランジスタの実効的な閾値電圧を変化させて、半導体基板の不純物濃度を変更することなくトランジスタの実効的な閾値電圧を変更することができるようにしている。
そして、実効的な閾値電圧の絶対値を変更することによって、トランジスタの電気特性を変えることが可能となる。例えば、実効的な閾値電圧の絶対値を上げることにより、リーク電流を削減することができる。これは、リーク電流の大半を占めるサブスレッショルド電流が、実効的な閾値電圧Vtの絶対値|Vt|に対してexp(-|Vt|)に比例するためである。また、実効的な閾値電圧の絶対値を下げることにより、トランジスタのスイッチング速度を向上させることができる。これは、実効的な閾値電圧の絶対値の低下に伴って、ソース・ドレイン電流が増加し、トランジスタの電流駆動能力が向上するためである。
従って、実効的な閾値電圧の絶対値を上げることができるよう構成すれば、半導体集積回路に備えられたトランジスタのうち、一時的に使用しない回路に備えられたトランジスタの実効的な閾値電圧の絶対値を一時的に上げることにより、半導体集積回路の動作性能に影響を与えることなくリーク電流を削減し、半導体集積回路の消費電力を効果的に削減することができる。
一方、実効的な閾値電圧の絶対値を下げることもできるよう構成すれば、高速動作が要求されるトランジスタの実効的な閾値電圧の絶対値を下げることにより、トランジスタのスイッチング速度を向上させて、半導体集積回路の動作周波数を向上させることができる。
更に、実効的な閾値電圧の絶対値を上下することができるよう構成すれば、半導体集積回路の製造時の基板への不純物注入濃度のばらつき等によるトランジスタの閾値電圧のばらつきを、そのばらつきに応じて電気的に補正することが可能となる。これにより、製造時に生じた閾値電圧のばらつきを製造後に補正できるようになり、半導体集積回路内に備えられたトランジスタが、設計保証された範囲から逸脱した性能になる確率を減少させることができるので、半導体集積回路の歩留まりを向上させることができる。
以下に、基板電圧制御機能を備えた半導体集積回路で用いられるスタンダードセルに関する2つの従来例について説明する。
先ず、第1の従来例について説明する。図12は、特許文献1に記載されたスタンダードセルを示す。
同図において、スタンダードセル100は、通常電源配線12、13及び基板電源配線15を備えている。通常電源配線12、13と基板電源配線15とは、何れも、スタンダードセル100の左辺から右辺まで横方向に配線されており、且つ、各々の配線幅及び配線位置は、異なるスタンダードセル間で共通化されている。これにより、スタンダードセル同士が左右に隣接して配置された時、各々のスタンダードセルに備えられた通常電源配線12、13及び基板電源配線15は、各々電気的に互いに接続される。
通常電源配線12に印加される電圧は電源電圧VDDであり、スタンダードセル100に備えられたpチャネル型トランジスタのソースに接続されている。また、通常電源配線13に印加される電圧は接地電圧VSSであり、スタンダードセル100に備えられたnチャネル型トランジスタのソース端子に接続されている。図12においては、通常電源配線12、13と、各トランジスタのソース端子は、ビアホール11、14を介して各々接続されている。
基板電源配線15は、スタンダードセル100に備えられたnチャネル型トランジスタの基板端子に接続されている。基板電源配線15に接地電圧VSSとは異なる電位を与えることによって、スタンダードセル100に備えられたnチャネル型トランジスタの実効的な閾値電圧を変更することができるようになっている。基板電源配線15は、ビアホール16を介して拡散層に接続され、これによってnチャネル型トランジスタの基板端子へ基板電源配線15より通常電源配線13の電位とは異なる電位を与えることができる。
次に、第2の従来例を説明する。図13は、特許文献2に記載されたスタンダードセルである。スタンダードセル170は、電源端子2、3と、拡散層4、5及びポリシリコン配線6、7を備える。電源端子3は、nチャネル型トランジスタのソース端子及び基板に接地電圧VSSの電位を供給するために備えられる。電源端子2は、pチャネル型トランジスタのソース端子及び基板に電源電圧VDDを供給するために備えられている。
前記電源端子2、3は、各々、第1層メタル配線と第2層メタル配線を備え、更に、第1層メタル配線と第2層メタル配線との間のビアホールと、拡散層と第1層メタル配線との間のビアホールを各々1つずつ備えている。
また、スタンダードセル同士が左右に隣接して配置された時、各々のスタンダードセルに備えられた電源端子2同士又は電源端子3同士は、電気的に互いに接続されない構造となっている。
米国特許公報第5763907号(FIG.2A) 特開2002−299450号公報(図1)
しかしながら、前記第1の従来例は、設計自由度が低いという課題があり、また前記第2の従来例は、設計工数が大きいという課題がある。
以下に前記欠点の各々の詳細を述べる。
先ず、第1の従来例に関する課題である設計自由度の低さに関して、2つの項目を以下に詳細に説明する。2つの項目とは、スタンダードセル自体のレイアウト設計における設計自由度の低さと、そのスタンダードセルを用いた半導体集積回路のレイアウト設計における設計自由度の低さである。以下に、各項目について述べていく。
先ず、1つ目の項目、すなわち、スタンダードセルのレイアウト設計における設計自由度の低さに関して、以下に述べる。
第1の従来例におけるスタンダードセルでは、基板電源配線15が予めスタンダードセル内部に固定されて配置されているため、そのスタンダードセルに搭載される論理が如何なるものであっても、基板電源配線15が敷設されている領域に、別の同層のメタル配線を配置することが出来ないという設計制約が生じる。この設計制約により、スタンダードセル自体のレイアウト設計におけるメタル配線の敷設の自由度が低いという問題があった。
次に、2つ目の項目、すなわち、このスタンダードセルを用いた半導体集積回路のレイアウト設計における設計自由度の低さについて述べる。
第1の従来例のスタンダードセルを用いて半導体集積回路を設計する場合、基板電源配線15は、予めスタンダードセル内部に固定されて配置されている。そのため、既述の通り基板電源配線15が敷設されている領域に、別の同層の配線を配置することが出来ないという設計制約が生じており、この設計制約により、半導体集積回路のレイアウト設計における配線の自由度が低いという問題があった。以下、この具体例を示す。
図14は、第1の従来例のスタンダードセルを用いた半導体集積回路の一例である。スタンダードセル2500は、第1の従来例のスタンダードセルである。半導体集積回路2599は、複数の機能の異なるスタンダードセル2500を同一方向に配列した複数のスタンダードセル列2550を複数列含んでいる。
また、複数のスタンダードセル2500に備えられた1組の通常電源配線13、12と1本の基板電源配線15とは、スタンダードセルが左右に隣接することにより互いに接続されており、各々、セル間通常電源配線2504、2505及びセル間基板電源配線2503を構成している。更に、セル間通常電源配線2504、2505及びセル間基板電源配線2503は、各々、通常電源ストラップ配線2542、2541及び基板電源ストラップ配線2540と接続されている。
更に、セル間通常電源配線2504、2505及びセル間基板電源配線2503は、各々、通常電源ストラップ配線2542、2541及び基板電源ストラップ配線2540を介して半導体集積回路2599の外部の電流供給源に接続されている。
更に、半導体集積回路2599は、ハードマクロ2510を備えている。ハードマクロ2510は、出力バッファ2531、2511を備えており、各々、信号配線2532及び2512と接続されており、これにより、出力バッファ2531、2511から出力された信号は、信号配線2532、2512を伝播する。
信号配線2532の配線方向は、スタンダードセル列2550と平行であり、また信号配線2532を構成する配線層は、セル間基板電源配線2503を構成する配線層とは異なる。
また、出力バッファ2531は、ハードマクロ2510の外部に信号を伝播するために備えられており、高い駆動能力のものが用いられている。
この構成において、図14の領域2520では、信号配線2532とセル間基板電源配線2503とは、互いに平行に配線されていて、互いに近接し又は重畳しており、クロストークノイズによるグリッチや信号伝達タイミングの変化が生じる。このとき、セル間基板電源配線2503はクロストークノイズの影響が励起される配線(victim)となり、信号配線2532はクロストークノイズを励起する配線(aggressor)となる。これは、クロストークノイズは、aggressor、victimの2本の配線間に構成される容量Cの寄生容量があったとき、aggressorで生じる電圧変化ΔVが寄生容量を介
してvictimに電荷量の変化ΔQを生じさせる現象であり、ΔQ=C×Δ
Vの関係が成立する。電圧変化ΔVは、aggressorを伝播する電圧信
号波形における波形の傾き(slew)に反比例する。信号配線2532を伝播する信号は、出力バッファ2531の駆動能力が高くなっているため、slewが小さくなっているのに対して、セル間基板電源配線2503を伝播する信号はslewが大きくなっている。これは、基板電圧制御技術による実効的な閾値電圧の変更は一般的に高速動作が要求されず、また、一旦、基板電源電圧が安定した後は、基板電源配線からはリーク電流相当分を供給すれば良く、また基板電源配線の配線容量が大きいためである。従って、slewは、信号配線2532の方がセル間基板電源配線2503より小さく、信号配線2532がaggressorとなる。
更に、victimを駆動する電流供給源の電流駆動能力が小さいほど、victimに発生した電荷量変化ΔQによるノイズの影響は大きくなる。これ
は、電流駆動能力が小さいく、また電荷量変化ΔQで発生した電位の変化を吸
収するのに時間を要するからである。ノイズはグリッチとしてvictim配線上を伝播し、victim配線に接続されたトランジスタの端子の電圧が変化する。その結果、トランジスタの動作に影響を及ぼすことになる。
ここで、victimであるセル間基板電源配線2503は、前述のように一般的に高速動作が要求されない等の事実があるため、信号配線2532と比較して電流供給源の電流駆動能力が小さい。このため、セル間基板電源配線2503に発生するノイズの影響は大きくなる。
以上のことから、セル間基板電源配線2503はvictimとなって、クロストークノイズを原因となるグリッチによる電圧変化が生じ、セル間基板電源配線2503に接続されたトランジスタの基板端子電圧が変動し、トランジスタの閾値電圧が変動する。トランジスタの閾値電圧が変化すると、そのトランジスタの電流駆動能力及びそのトランジスタのスイッチング特性が変化するため、そのトランジスタを介する信号伝播経路における信号伝播速度が変化し、タイミング違反を起こし易くなり、その結果、タイミング違反を起こした経路での信号伝達の失敗が原因して、半導体集積回路の不正動作が発生し易くなるため、製造歩留まりの低下を招く。
これを回避するためには、信号配線2532又は基板電源配線2503の配線経路を変更すれば良い。しかしながら、セル間基板電源配線2503は、スタンダードセル2500内に予め固定された配線で構成されているため、その配線経路を変更することが出来ない。このため、信号配線2532の配線経路を変更するしかない。このように、第1の従来例のスタンダードセルを用いた半導体集積回路は、基板電源配線15が予め固定されているので、設計の自由度が低く、上述のように、配線変更の選択が限定されるという課題がある。
尚、信号配線2532は、セル間通常電源配線2505及び2504に対しても平行に配線されているが、セル間通常電源配線2505及び2504は、トランジスタの動作電流を供給する必要があり、高速に大電流を駆動する必要があるため、victimとはなり難く、クロストークの影響を受け難い。従って、タイミング違反の発生に関する議論からは除外できる。
次に、第2の従来例に関する課題である、設計工数の大きさについて、以下に詳細に説明する。
第2の従来例におけるスタンダードセルを用いて半導体集積回路を設計する場合、トランジスタに電源電圧を印加するために、通常電源配線を半導体集積回路内に配線する必要がある。通常電源配線は、スタンダードセルに備えられた電源端子2、3を半導体集積回路内に備えられた電源配線網に接続する配線であるが、第2の従来例におけるスタンダードセルでは、第1の従来例のようにスタンダードセル内に通常電源配線が固定して設けられていない。このため、半導体集積回路の配線工程においては、スタンダードセルの信号入力端子と信号出力端子をつなぐ信号配線を配線するだけでなく、通常電源配線の配線も行わなくてはならない。
しかし、通常電源配線は、接続された多数のトランジスタへの電流供給を行う必要があるため、信号配線よりも幅の太い配線が用いられる場合が多い。ここで幅の太い配線は、細い配線と比べて、隣接する別のメタル配線との配線間隔を広く取る必要がある場合がある。
尚、配線間隔を広く取る理由は、以下の通りである。半導体集積回路の平坦化工程において、CMP(化学的機械的研磨)により研磨された直後の絶縁体(酸化膜)は、形状的に機械的な応力に弱い凸型になっていて破損し易く、特に、より幅の広いメタル配線に隣接した絶縁体ほど凸型の突起部が高く、破損し易い形状になっている。このため、隣接したメタル配線の配線幅に応じて配線間隔を広く取り、突起部の高さに応じた突起部の幅を備えるように設計することにより、CMP後の絶縁体の凸型構造に対して、破損に耐えられるだけの応力を備えた形状を与える必要があるためである。
さて、半導体集積回路のレイアウト設計における配線工程において、配線の太さや配線間隔の大きい配線が混在する場合は、太さや配線間隔が均一な場合に比べて、複雑な処理が必要なため、処理完了までに時間がかかる。これは、太さや間隔が大きい配線(以下、幅広配線という)1本が必要とする配線領域は、太さや間隔が大きくない配線(以下、細配線という)の数本〜十数本分に相当するため、幅広配線は、細配線に比べて、配線経路の最適化を行う際に、周囲に与える影響が大きく、幅広配線1本の配線経路の最適化を行う際に、より多数の周囲の配線を変更する必要がある場合がある。これは、すなわち、配線1本の最適化に考慮すべきパラメータが多くなることを意味し、全てのパラメータを最適化するために必要な時間が増すことを意味する。
前記課題を解決するために、本発明では、基板電圧制御機能を有するスタンダードセルを複数用いて半導体集積回路を設計する場合に、複数のスタンダードセルを並べて配置するだけで通常電源配線網を形成できると共に、セル間基板電源配線については、その配線経路を自由に設定できるように、スタンダードセルを構成しておく。
すなわち、請求項1記載の発明のスタンダードセルは、トランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線と、前記トランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源配線とを備えたスタンダードセルにおいて、前記通常電源配線は、その高さ方向の位置及び配線幅が、自己とは種類の異なる他のスタンダードセルと同一に設定され、且つ前記高さ方向とは直交する方向に貫くように敷設された固定配線で構成されると共に、前記基板電源配線は、前記固定配線とは異なる非固定配線で構成されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のスタンダードセルにおいて、前記非固定配線は、他のスタンダードセルと隣接して並んだとき、前記他のスタンダードセルの非固定配線と互いに接続されないことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2記載のスタンダードセルにおいて、前記非固定配線は、nウエル領域及びpウエル領域の各々に備えられることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記請求項1、2及び3の何れか1項に記載のスタンダードセルにおいて、前記非固定配線は、複数備えられることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記請求項1、2、3及び4の何れか1項に記載のスタンダードセルにおいて、前記非固定配線は、基板電源電圧を供給するための基板電源端子であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項5記載のスタンダードセルにおいて、前記基板電源端子は、nウエル領域及びpウエル領域の各々に備えられることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記請求項5又は6記載のスタンダードセルにおいて、前記基板電源端子は、複数備えられることを特徴とする。
請求項8記載の発明のスタンダードセルライブラリは、前記請求項1〜7の何れか1項に記載のスタンダードセルを備えたことを特徴とする。
請求項9記載の発明の半導体集積回路は、前記請求項1〜7の何れか1項に記載のスタンダードセルを備えて構成されることを特徴とする。
請求項10記載の発明の半導体集積回路は、複数のスタンダードセルを含むスタンダードセル列を複数列備えて構成される半導体集積回路において、前記各スタンダードセルに含まれるトランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線網と、前記各スタンダードセルのトランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源配線網とを備え、前記通常電源配線網は、前記各スタンダードセル列に沿って横方向に敷設された固定セル間配線を含み、前記基板電源配線網は、前記固定セル間配線とは異なる非固定セル間配線を含むことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、前記請求項10記載の半導体集積回路において、前記非固定セル間配線は、前記各スタンダードセルのnウエル領域及びpウエル領域の各々に基板電源電圧を供給する複数の配線からなることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、前記請求項10又は11記載の半導体集積回路において、前記非固定セル間配線は、前記各スタンダードセルの内部に備えられた基板電源端子間を接続することにより構成されることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、前記請求項10又は11記載の半導体集積回路において、前記非固定セル間配線は、前記各スタンダードセルの内部に備えられた基板電源端子間の一部を接続することにより構成されることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、前記請求項10〜13の何れか1項に記載の半導体集積回路において、前記通常電源配線網は、前記固定セル間配線と直交する方向に敷設され且つ前記固定セル間配線と接続された通常電源ストラップ配線を備えることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、前記請求項14記載の半導体集積回路において、前記基板電源配線網は、前記通常電源ストラップ配線と平行に敷設され且つ前記非固定セル間配線と接続された基板電源ストラップ配線を備えることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、前記請求項15記載の半導体集積回路において、前記基板電源ストラップ配線は、前記非固定セル間配線よりも配線幅が大きいことを特徴とする。
請求項17記載の発明の半導体集積回路は、多数のトランジスタを含む半導体集積回路において、前記各トランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線網と、前記各トランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源配線網と、複数の信号配線とを備え、前記通常電源配線網は、前記所定の1つの配線層に単一方向に延びて敷設され、前記基板電源配線網は、通常電源配線網及び前記複数の信号配線を避けるように、複数の配線層に複数方向に敷設されることを特徴とする。
請求項18記載の発明の半導体集積回路の設計方法は、トランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線と、前記トランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源端子と、信号端子とを備えたスタンダードセルを有し、前記スタンダードセルを複数含んだスタンダードセル列を複数列備えて構成される半導体集積回路の設計方法において、前記各スタンダードセルの信号端子間を接続する信号配線工程と、前記各スタンダードセルの基板電源端子間を接続する基板電源配線工程とを備えたことを特徴とする。
請求項19記載の発明は、前記請求項18記載の半導体集積回路の設計方法において、前記信号配線工程と前記基板電源配線工程とは同時に行われることを特徴とする。
請求項20記載の発明は、前記請求項18又は19記載の半導体集積回路の設計方法において、前記基板電源配線工程では、前記各スタンダードセルの基板電源端子間の一部だけを接続することを特徴とする。
請求項21記載の発明の半導体集積回路の設計装置は、トランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線と、前記トランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源端子と、信号端子とを備えたスタンダードセルを有し、前記スタンダードセルを複数含んだスタンダードセル列を複数列備えて構成される半導体集積回路の設計装置において、前記各スタンダードセルの信号端子間を接続する信号配線手段と、前記各スタンダードセルの基板電源端子間を接続する基板電源配線手段とを備えたことを特徴とする。
請求項22記載の発明は、前記請求項21記載の半導体集積回路の設計装置において、前記基板電源配線手段は、前記各スタンダードセルの基板電源端子間の一部だけを接続することを特徴とする。
以上により、請求項1〜請求項22記載の発明では、スタンダードセルは基板電源配線を有するが、この基板電源配線は内部を横方向に貫かず、その分だけ空き領域が生じているので、この領域に同層のメタル配線を配置できて、スタンダードセルのレイアウト設計の自由度が高くなる。
しかも、他のスタンダードセルを隣接配置して半導体集積回路を設計する際に、その隣接配置だけではセル間基板電源配線は形成されず、別途、複数のスタンダードセル内の基板電源配線同士を個別に接続するセル間基板電源配線を配線する必要が生じるが、この際、既に配線された信号配線と、このセル間基板電源配線との間でクロストークが生じないように、セル間基板電源配線の配線経路を自由に設定、変更できるので、半導体集積回路のレイアウト設計の自由度も高い。
更に、スタンダードセル内には、通常電源配線が予め固定されて配置されているので、半導体集積回路を設計する際には、個別にセル間通常電源配線を配線する必要がない。従って、通常電源配線である幅広配線を個別に配線する必要が無いので、この幅広配線と細配線とが配線工程で混在せず、配線工程で考慮すべき配線状況がより簡易になり、より短時間で設計工程が完了する。
尚、セル間基板電源配線は、既述の通り、半導体集積回路の設計の際に配線する必要があるが、基板電源配線は、一般的に高速動作が要求されない等の理由でその配線幅が信号配線と同程度であるので、幅広配線と細配線とが配線工程で混在することはない。
以上説明したように、請求項1〜請求項22記載の発明によれば、第1の従来例に比べて設計自由度が高く、また第2の従来例に比べて半導体集積回路の設計工数が小さいので、従来よりも高性能且つ開発工数の短い優れたスタンダードセル及び半導体集積回路を提供できる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)は、本発明のスタンダードセルの一例を示す。同図において、スタンダードセル300は、nウエル領域195及びpウエル領域196によって上下に2分されている。拡散層130、131は、各々、nウエル領域195及びpウエル領域196内に備えられている。ポリシリコン配線140は、各拡散層130、131上に備えられている。また、前記ポリシリコン配線140は、拡散層130、131上においてトランジスタのゲートとしての機能を備える。拡散層130及び131は、ビアホール190を介してメタル配線111に接続されている。また、スタンダードセル300は、通常電源配線160、161と、基板電源端子120とを備えている。
前記通常電源配線160、161は、何れもメタル配線であって、左辺から右辺にかけて配線された横方向の配線から構成されている。この通常電源配線160、161からは、各々、拡散層130及び131と重複するまでメタル配線が延設され、ビアホール191を介して、拡散層130及び131に各々接続される。この通常電源配線160、161には、各々、所定の電源電圧VDD、接地電圧VSSが印加される。
また、通常電源配線161の直下の基板又はその近傍の基板には、周囲の基板と異なる極性の不純物注入が施された領域が備えられており、この領域と通常電源配線161とはビアホール193を介して接続される。
前記基板電源端子120は、メタル配線で構成された基板電源配線122から成っている。この基板電源端子120の直下の基板又はその近傍の基板には、周囲の基板と異なる極性の不純物注入が施された領域123が形成されており、その領域123と基板電源端子120(基板電源配線122)とは、ビアホール192を介して接続されている。この基板電源端子120には、後述するように電源電圧VDD又はそれと異なる電位が与えられる。
前記通常電源配線160、161は、種類の異なるスタンダードセルにおいても、縦方向の位置(高さ方向の位置)及び配線幅は同一であり、自己のスタンダードセル内部を前記高さ方向とは直交する方向、すなわち横方向に貫くように配線が敷設される共通の固定配線で構成される。
基板電源端子120(基板電源配線122)は、種類の異なるスタンダードセルにおいては、前記通常電源配線160、161に見られるような共通構造は持っていない。
尚、基板電源端子120は、図1(b)に示す基板電源配線122’に置換可能である。すなわち、同図(a)では、基板電源配線122は平面四角の端子形状で構成したが、同図(b)の基板電源配線122’では、領域123の上方の部位から同図下方に延びる長方形形状の基板電源配線としている。これらの基板電源端子120及び基板電源配線122は、前記通常電源配線160、161のように種類の異なるスタンダードセル間で高さ方向(縦方向)の位置及び配線幅が必ずしも同一でなく、また自己のスタンダードセル内部を横方向に貫くように配線が敷設される共通の固定構造を有しない非固定配線であれば良い。
図2は、図1に示したスタンダードセル300を2つ横方向に隣接して配置した際の模式図である。通常電源配線160、161は、上述の通り、共通の固定構造を備えているので、横方向に隣接して配置された2つのスタンダードセル300において、通常電源配線160、161は、互いに電気的に接続される。一方、基板電源端子120同士は、互いに接続されない。
尚、図1(a)及び図2において、信号入力端子及び信号出力端子に相当するメタル配線又はポリシリコン配線、及びポリシリコン配線140と信号入力端子を電気的に接続するためのメタル配線又はポリシリコン配線等については、説明の簡略化のため省略している。
以下、以上のように構成されたスタンダードセルについて説明する。
基板電源端子120は、通常電源配線160、161のようにその配置の高さ方向の位置や配線幅が他の種類のスタンダードセルとは必ずしも同一でない非固定構造の配線であって、スタンダードセル300の左辺から右辺にまで貫いて引かれた配線を備えていない。この構成により、このスタンダードセル300を使用した場合の基板電源配線のレイアウト設計の自由度は、高くなっている。すなわち、隣接するスタンダードセル300の基板電源端子120間を自由に接続することによって基板電源配線を設けることができるので、他の信号配線と同様に自由に配線をすることができる。このように、スタンダードセル300を使用してレイアウト設計の自由度を向上させることができ、速度、面積及び消費電力等を改善させるためのより柔軟な設計が可能となる。
尚、本実施形態では、基板電源端子120は1つだけであり、pチャネル型トランジスタの基板端子に対して電圧を印加するように備えられているが、nチャネル型トランジスタの基板端子に対して電圧を印加するような基板電源端子だけが設けられていても良いし、pチャネル型とnチャネル型の両方の極性のトランジスタの基板端子の各々に対して、独立した基板電源端子を備えても良い。
図3は、両極性のトランジスタの基板端子の各々について、独立した基板電源端子を備えたスタンダードセルの模式図を示す。同図において、図1(a)と同じものには同一記号を付してある。スタンダードセル301は、2つの基板電源端子120及び121を備えている。基板電源端子120及び基板電源端子121は、各々、nウエル領域195内部及びpウエル領域196内部に備えられ、メタル配線で構成された基板電源配線122、124から成る。基板電源端子120、121の近傍の基板には、周囲の基板と異なる極性の不純物注入が施された領域123、125が各々備えられており、その領域123、125と、基板電源端子120、121は、各々、ビアホール192、197を介して接続される。基板電源端子120には、電源電圧VDD又はそれと異なる電位が、基板電源端子121には接地電圧VSS又はそれと異なる電位が与えられる。尚、図1(a)と異なり、ビアホール193は備えられていない。
以上のような構成を備えることにより、スタンダードセル301に備えられたトランジスタは、pチャネル型トランジスタの基板端子には基板電源端子120から、nチャネル型トランジスタの基板端子には、基板電源端子121から基板電源電圧が、各々、独立に印加される。従って、両方の極性のトランジスタに対して、基板電圧制御技術による実効的な閾値電圧の制御が各々独立に可能となる。このことから、片方の極性のトランジスタの基板端子しか制御できない場合と比較して、より効果的に基板電源電圧を制御できる。
尚、スタンダードセル301に含まれる基板電源端子120、121の数は、各々、単一であっても、複数であっても良く、特に面積の広いスタンダードセルにおいては、基板電源端子120、121をスタンダードセル内に各々複数分布して備えることにより、スタンダードセル内での基板電位の場所によるばらつきを抑制することができる。
また、通常電源配線160、161を構成する配線層は、単一であっても複数であっても良い。更に、基板電源端子120、121を構成する配線層の種類は、単一であっても複数であっても良い。加えて、基板電源端子120、121と基板を接続するためのビアホールの数は、各層毎に1つずつとしたが、複数でも良い。更に、スタンダードセル300、301に含まれるポリシリコン配線140の本数や接続関係、拡散層領域130、131の個数や形状及び拡散層130、131に接続されるビアホールの個数、形状については、限定されない。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態の半導体集積回路を示すである。
同図において、半導体集積回路2999は、複数のスタンダードセル2000A、2000B、2000C…を同一方向(図4で横方向)に配列した複数のスタンダードセル列2100を複数列(同図では7列のみを図示している)含んでいる。スタンダードセル2000A、2000B、2000C…は、内部構成は異なるが、図1(a)に示したように、通常電源配線160、161はこれ等のスタンダードセル間で同一高さ位置及び配線幅で形成されると共に横方向に延びて左辺及び右辺にまで敷設され、一方、基板電源端子120、121は各スタンダードセル間で必ずしも同一高さ位置には形成されず、また内部に孤立して、左辺及び右辺にまで敷設されない構造である点で共通する。
また、複数のスタンダードセル2000に備えられた1組の通常電源配線160、161は、複数のスタンダードセルが左右に隣接することにより互いに接続されており、各々、セル間通常電源配線2004、2005を構成している。複数のスタンダードセル列のセル間通常電源配線(固定セル間配線)2004、2005は、同図から判るように、各スタンダードセル列に沿って図中横方向に敷設されており、これ等のセル間通常電源配線2004、2005により通常電源配線網2007が構成される。
また、図中左右又は上下に隣接する複数のスタンダードセル2000の基板電源端子2002間は、相互に、セル間基板電源配線2003により接続されている。これらの複数のセル間基板電源配線2003は、同図から判るように、スタンダードセル列に沿った横方向と、直交する縦方向との両方向に敷設されており、これ等のスタンダードセル2000の基板電源端子2002とセル間基板電源配線(非固定セル間配線)2003とにより、基板電源配線網2008が構成されている。
更に、前記各セル間通常電源配線2004、2005は、各々、それ等のセル間通常電源配線2004、2005の延びる横方向とは直交する縦方向に敷設された通常電源ストラップ配線2042、2041と接続されると共に、前記各セル間基板電源配線2003は、前記通常電源ストラップ配線2042、2041と平行に敷設された基板電源ストラップ配線2040と接続されている。この基板電源ストラップ配線2040の配線幅は、図4から判るように、前記各セル間基板電源配線2003よりも大きく、通常電源ストラップ配線2042、2041とほぼ同一配線幅を有する。
前記セル間通常電源配線2004、2005及びセル間基板電源配線2003は、各々、前記通常電源ストラップ配線2042、2041及び基板電源ストラップ配線2040を介して、半導体集積回路2999の外部の電流供給源に接続されている。
更に、半導体集積回路2999は、ハードマクロ2010を備えている。このハードマクロ2010は、出力バッファ2031、2011を備えており、各々、信号配線2032及び2012と接続されており、これにより、出力バッファ2031、2011から出力された信号は、信号配線2032、2012を伝播する。
信号配線2032の配線方向は、スタンダードセル列2100と平行である。また、出力バッファ2031は、ハードマクロ2010の外部に信号を伝播するために備えられており、高い駆動能力のものが用いられている。
前記セル間基板電源配線2003は、左右又は上下に隣接するスタンダードセル2000の基板電源端子2002同士を個別に結線した配線であり、セル間通常電源配線2004、2005とは異なり、周囲の配線状況に応じて配線経路の方向が左右方向に又は上下方向に柔軟に変更されている。また、セル間基板電源配線2003は、他の信号配線と同一の幅で敷設されている。
更に、セル間基板電源配線2003と信号配線2012、2032とが接近する領域2030、2020においては、各々、セル間基板電源配線2003が、信号配線2012、2032と並走せず、直交するように、セル間基板電源配線2003の配線方向が変更されている。
図5は、前記図4の半導体集積回路のIV−IV線断面図を示す。同図から判るように、セル間通常電源配線2004、2005は第1配線層M1のみに単一方向に延びて敷設され、一方、セル間基板電源配線2003は、前記通常電源配線2004、2005や信号配線2032を避けるように、ビアホール2006を介して第2配線層M2と第3配線層M3とに跨って敷設されると共に、図4から判るように、前記セル間通常電源配線2004、2005に対して並行に敷設されたり、直交して敷設されている。
以上のように構成された半導体集積回路について、以下説明する。
セル間基板電源配線2003は、配線経路が予め固定されておらず、基板電源端子2002同士を個別に結線して構成するので、配線経路を信号配線の配線経路に応じて変更することができる。これにより、セル間基板電源配線2003の周囲の配線状況(セル間基板電源配線2003と、周囲の配線との間のクロストークノイズの発生状況、配線の混雑度など)に応じて、適宜配線経路を変更することが可能となり、設計自由度が高くなっている。
本実施形態の場合では、図4の領域2030においては、セル間基板電源配線2003は、横方向に配線されており、領域2020においては、縦方向に配線されている。これは、例えば領域2020においては、セル間基板電源配線2003を横方向に配線してしまうと、信号配線2032との並行配線長が大きくなることに起因するクロストークノイズが、セル間基板電源配線2003に励起されてしまうため、セル間基板電源配線2003を、信号配線2032と直交して配線されるように、配線経路を横方向から縦方向へと変更したためである。
このように、駆動能力の高いセルで駆動された信号配線が配線されている個所においては、基板電源配線2003を、信号配線と平行に配線されないように配線経路を決定しているので、平行配線による基板電源配線2003へのクロストークノイズの発生を回避することができる。これにより、基板電源配線2003にグリッチが励起されることを防ぎ、グリッチによるトランジスタの実効的な閾値電圧の変動を抑えて、不正動作の発生確率を抑制し、歩留まりを改善することができる。
更に、通常電源配線はセル間通常電源配線2004、2005で構成されていて、予め固定して設けられているので、スタンダードセルを隣接して配置するだけで、通常電源配線同士を電気的に接続することができ、通常電源配線を別途配線する必要がない。太さや配線間隔の大きい配線を混在させて配線する必要がないので、配線に要する工数が大きくなることはない。
尚、本実施形態においては、基板電源配線2003は、予め、スタンダードセル内部に固定されていないが、前述のように基板電源配線2003の配線幅は信号配線と同程度であるので、上述のような複雑さは生じない。
尚、本実施形態では、セル間基板電源配線2003の配線経路を決定する要因としてクロストークノイズについて詳説したが、セル間基板電源配線2003の周囲の配線の混雑度等によって決定しても良い。
図6は、配線の混雑度によってセル間基板電源配線2003の配線経路を決定した場合の半導体集積回路の実施形態を示す。
同図において、ハードマクロ2811は、入力バッファ2070及び2080を備え、各々、信号配線2071、2081と接続されている。信号配線2071は横方向に配線され、信号配線2081は縦方向に配線されている。
図6の領域2072は、信号配線2071が配線されている領域であり、この領域2072における横方向配線は信号配線2071により、混雑度が高くなっている。一方、領域2082は、信号配線2081が配線されている領域であり、この領域2082における縦方向配線は、信号配線2081により混雑度が高くなっている。
セル間基板電源配線2003は、前記領域2072においては、配線の混雑度が低い縦方向の配線が選択され、領域2082においては、配線の混雑度が低い横方向の配線が選択されて、用いられている。
このように、配線混雑度によって、セル間基板電源配線2003の配線経路を変更することにより、配線混雑度が上がることによって配線が出来なくなったり、面積が増加する欠点を防止できる。
尚、本実施形態では、スタンダードセル2000に備えられた基板電源端子2002は各々1つずつ備えてあるように図示されているが、これは、各々、複数備えてあっても良い。特に面積の大きなスタンダードセルにおいては、複数の基板電源端子2002をスタンダードセル内に分布して備えることで、スタンダードセル内での基板電位のばらつきをより抑制することができる。
また、セル間基板電源配線2003は、単一の配線層のメタル配線だけで構成されたり、複数の配線層のメタル配線で構成されていても良い。このセル間基板電源配線2003は、スタンダードセル2000に備えられた基板電源端子2002がnウエル領域及びpウエル領域に各々設けられて2個である場合には、この2個の基板電源端子2002別にセル間基板電源配線2003を配線して2本とするのは勿論である。
更に、本実施形態では、セル間通常電源配線2004、2005を2本としたが、3本以上であっても良い。また、本実施形態では、通常電源ストラップ配線2041、2042及び基板電源ストラップ配線2040を用いるとしたが、何れも無くても良い。
(第3の実施形態)
図7は本発明の第3の実施形態の半導体集積回路を示す。尚、同図において図4と同じものについては同じ記号を付している。
図7の半導体集積回路3999において、図4の半導体集積回路との相違点は、複数のスタンダードセル2000の基板電源端子2002間を結んでいるセル間基板電源配線2013が、複数のスタンダードセル2000の基板電源端子2002のうちの一部にだけ接続されている点である。図7の半導体集積回路3999のスタンダードセル2000は、そのpウェル領域及びnウェル領域は左右に隣接するスタンダードセル間で共有されており、その基板電位が同一となっている構成を有する。
以上のように構成された半導体集積回路について、以下説明する。
図7の半導体集積回路3999のセル間基板電源配線2013は、一部のスタンダードセル2000の基板電源端子2002のみに接続されている。しかし、左右に隣接するスタンダードセル2000はそのウェル領域を共有している。このため、本実施形態のように一部のスタンダードセルの基板電源端子2002のみにセル間基板電源配線2013を接続した場合にも、半導体集積回路3999内の全てのスタンダードセル2000はセル間基板電源配線2013、スタンダードセルの基板電源端子2002、及び共有されたウェル領域を介することによって、セル間基板電源配線2013に印加される基板電位が供給されることになる。
これにより、セル間基板電源配線2013の周囲の配線状況(セル間基板電源配線2013とその周囲の配線との間のクロストークノイズの発生状況、配線の混雑度など)に応じて、不必要な部分のセル間基板電源配線を削除することができて、クロストークノイズの低減、配線混雑度の緩和、及び面積の縮小を図ることができる。
尚、本実施形態では、スタンダードセル2000に備えられた基板電源端子2002は各々1つずつ備えてあるように図示されているが、これは、各々、複数備えても良い。また、セル間基板電源配線2013は、単一の配線層のメタル配線だけで構成されたり、複数の配線層のメタル配線で構成されていても良い。更に、本実施形態では、セル間通常電源配線2004、2005は2本としたが、3本以上であっても良い。加えて、本実施形態では、通常電源ストラップ配線2042、2041及び基板電源ストラップ配線2040を用いるとしたが、何れも無くても良い。
(第4の実施形態)
図8は、半導体集積回路をレイアウト設計するための半導体集積回路の設計方法のフローチャートを示す。
ハードマクロ・スタンダードセルライブラリ551は、ハードマクロ及びスタンダードセルのマスクデータ上での形状情報、信号の入力端子及び信号出力端子の物理的な位置情報、これ等の入出力端子間の速度情報、及び電力情報を備えている。
ハードマクロ・スタンダードセルライブラリ551に含まれているスタンダードセルは、例えば図1(a)に示すようなスタンダードセルである。
次に、配線未実施の半導体集積回路550について図面に基づいて説明する。図9は、配線未実施の半導体集積回路2999の模式図である。配線未実施の半導体集積回路2999は、論理ゲート同士の接続情報ファイル(ネットリスト)に基づき、レイアウト可能領域内に、ハードマクロ2010を配置し、且つスタンダードセル列2100に沿ってスタンダードセル2000を配置したものである。
前記スタンダードセル2000は、ハードマクロ・スタンダードセルライブラリ551に含まれているものである。スタンダードセル列2100に並べられたスタンダードセル2000は左右に隣接しているので、各々のスタンダードセル2000に備えられた通常電源配線同士は、互いに結線され、各々、固定セル間配線(セル間通常電源配線)2004及び2005を構成している。一方、基板電源端子2002同士は、スタンダードセル2000の隣接配置では互いに結線されない。
前記ハードマクロ2010には、出力バッファ2011及び2031が備えられている。出力バッファ2011及び2031の出力端子に対して、信号配線は未だ施されていない。
尚、基板電源端子2002は、スタンダードセル2000毎に、形状、個数が同一であるとは限らない。ここで、説明を簡略化するため、基板電源端子2002は、スタンダードセル2000毎に1つずつ備えられているとする。
この結果、配線未実施の半導体集積回路2999は、複数のスタンダードセル2000を複数備えるスタンダードセル列2100を複数列備え、且つ、ハードマクロ2010が配置され、且つ、固定セル間配線2004、2005が敷設されている。但し、ハードマクロ2010内に備えられた出力バッファ2011及び2031の出力端子に対して信号配線は施されていない。また、基板電源端子2002同士も結線されていない。
以下に、図8に示した半導体集積回路の設計方法のフローチャートに基づいて、図9の配線未実施の半導体集積回路に対して配線を行っていくフローを説明する。
(ステップ1)
ネットリスト552に記載された論理ゲート同士の接続情報と、ハードマクロ・スタンダードセルライブラリ551に記載されているハードマクロ及びスタンダードセルの入力側及び出力側の両信号端子(図1等では図示せず)の物理位置情報を基に、信号配線工程511にて、スタンダードセル及びハードマクロ間の信号配線を形成する。ここでは簡単のため、スタンダードセル間の信号配線については説明を省略する。
ステップ1の信号配線工程511後の半導体集積回路を図10に示す。図10では、信号配線2012、2032が形成されている。
(ステップ2)
スタンダードセル2000に備えられた基板電源端子2002間の配線を基板電源配線工程512にて形成する。このとき、基板電源端子2002間の配線は、以下の制約条件に基づいて行われる。第1の制約条件は、高い駆動能力のセルで駆動された信号配線と、基板電源端子間のセル間基板電源配線とが隣接して平行に配線されないようにすることである。この第1の制約条件が満たせない場合には、第2の制約条件として、高い駆動能力のセルで駆動された信号配線と、基板電源端子間のセル間基板電源配線とが隣接して平行に配線される距離を最小化するようにする。
このステップ2の基板電源配線工程512の後の半導体集積回路を図4に示す。図4では、セル間基板電源配線2003が配線されている。セル間基板電源配線2003は信号配線2012、2032と平行に配線されている部分はない。
以上のように、本実施形態の半導体集積回路の設計方法の出力結果として、基板電源配線の配線済みの半導体集積回路560を得ることができる。
このように、駆動能力の高いセルで駆動された信号配線が配線されている個所においては、セル間基板電源配線の配線経路を、信号配線と平行に配線されないとする制約によって決定しているので、平行配線によるセル間基板電源配線へのクロストークノイズの発生を回避した半導体集積回路の設計を行うことができる。これにより、セル間基板電源配線にグリッチが励起されることを防ぎ、グリッチによるトランジスタの実効的な閾値電圧の変動を抑え、不正動作の発生確率を抑制し、歩留まりを改善した半導体集積回路の設計を行うことができる。
更に、通常電源配線は、セル間通常電源配線2004、2005で構成されていて、予め固定して設けられているので、スタンダードセル2000を隣接して配置するだけで、通常電源配線同士を電気的に接続することができ、通常電源配線を別途配線する必要がない。従って、信号配線工程511では、太さや配線間隔の大きい配線を混在させて配線する必要がないので、配線に要する工数が大きくなることはない。尚、本実施形態においては、セル間基板電源配線は、予めスタンダードセル内部に固定されていないが、前述のようにセル間基板電源配線の配線幅は信号配線と同程度であるので、上述のような複雑さは生じず、配線に要する工数が大きくなることはない。
尚、本実施形態において、基板電源端子間の配線工程512は信号配線工程511と別々に行ったが、同時に行っても構わない。この場合でも基板電源端子間の配線と信号配線とが平行に配線されないような制約条件の下で配線することにより、前記と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態において、基板電源端子間の配線は第1及び第2の制約条件で配線するとしたが、その他の制約条件、例えば高い駆動能力のセルで駆動された信号配線に基板電源端子間の配線が平行して隣接する場合には、その両者間にシールド配線を設けるなどの条件の下で配線を行うなどによっても同様の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態における半導体集積回路の設計方法を説明する。
本実施形態での設計方法のフローチャートは、前記第4の実施形態における半導体集積回路の設計方法のフローと同様に、図8に示すフローを使用する。
本実施形態における半導体集積回路の設計方法のフローチャートは、前記第4の実施形態における半導体集積回路の設計方法のフローチャートと比較すると、基板電源配線工程512が相違する。以下、この第5の実施形態における半導体集積回路の設計方法の基板電源配線工程512について詳説する。
前記基板電源配線工程512では、スタンダードセルに備えられた基板電源端子間を基板電源配線工程512にて結線して、セル間基板電源配線を形成する。このとき、基板電源端子間の配線は、以下の制約条件に基づいて行われる。第1の制約条件は、高い駆動能力のセルで駆動された信号配線と基板電源端子間の配線とが隣接して平行に配線されないように、全てのスタンダードセルの基板電源端子間の配線をすることである。この第1の制約条件が満たせない場合には、第2の制約条件として、高い駆動能力のセルで駆動された信号配線と基板電源端子間の配線とが隣接して平行に配線されないように、且つ全てのスタンダードセルに基板電位が供給されるように一部のスタンダードセルの基板電源端子間の配線を行う。この第2の制約条件をも満たせない場合には、第3の制約条件として、高い駆動能力のセルで駆動された信号配線と基板電源端子間の配線とが隣接して平行に配線される距離を最小化するようにして、全て又は一部のスタンダードセルの基板電源端子間の配線を行う。
本実施形態の半導体集積回路の設計方法のフローによって、図9の配線未実施の半導体集積回路に対して信号配線及び基板電源端子間の配線を行った結果が図7に示す半導体集積回路である。尚、図7は第3の実施形態の半導体集積回路と同様であり、詳細については省略する。
以上のように、本実施形態の半導体集積回路の設計方法の出力結果として、基板電源配線済みの半導体集積回路560を得ることができる。
以上のように、本実施形態における半導体集積回路の設計方法のフローによれば、前記第4の実施形態における半導体集積回路の設計方法の効果に加えて、セル間基板電源配線と周囲の配線状況に応じて、不必要な部分のセル間基板電源配線を削除することができるので、クロストークノイズの低減を一層に図ることが可能である。
尚、本実施形態において、基板電源端子間の配線工程512は信号配線工程511と別個に行うとしたが、同時に行っても構わない。この場合でも、基板電源端子間の配線と信号配線とが平行に配線されないようにする制約条件の下で配線することにより、前記と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態において、基板電源端子間の配線は第1、第2及び第3の制約条件で配線するとしたが、その他の制約条件、例えば高い駆動能力のセルで駆動された信号配線に基板電源端子間の配線が平行して隣接する場合には、その両者間にシールド配線を設ける、又は配線の混雑度の高い部分では基板電源端子間の配線を行わないなどの条件の下で配線を行うことも可能である。この場合には、同様の効果に加えて、配線混雑度の緩和、及び面積の縮小を図ることができる。
(第6の実施形態)
図11は、本発明の第6の実施形態における半導体集積回路の設計装置を示している。
同図において、半導体集積回路の設計装置は、図8に示した信号配線工程511と基板電源配線工程512とを実行する信号配線手段及び基板電源配線手段(共に図示せず)を有して配線等の演算処理を行うCPU402と、ライブラリ、ネットリスト、設計条件ファイル、及びそれらを処理するプログラム等を格納するハードディスクドライブ(HDD)401と、前記HDD401に格納されたデータ及び前記CPU402の演算処理結果を一時的に格納するためのメモリ403と、前記CPU402に対して設計者が指示を与えるためのマウス及びキーボードから構成される入力装置405と、前記CPU402が実施した処理結果を表示等するためのディスプレイ404を備えている。
設計者は、入力装置405を介して、コマンド入力等を行うことにより、CPU402に対して配置配線及びLSI設計に関する指示を与える。CPU402は、その指示に従って、HDD401及びメモリ403に格納及び保管されたデータに基づいて所定の処理を行い、その処理結果を前記HDD401及びメモリ403に格納すると共に、ディスプレイ404に表示する。
以上のように構成された半導体集積回路の設計装置を使用することにより、設計者は半導体集積回路を設計することができる。
以上説明したように、本発明は、基板電圧制御技術によるトランジスタの実効的しきい値電圧の制御精度を向上させる効果を有し、スタンダードセル及びこれを使用する半導体集積回路の歩留まり、動作周波数及び消費電力、面積の改善技術として有用である。
(a)は本発明の第1の実施形態のスタンダードセルの構成を示す模式図、同図(b)は同スタンダードセルの基板電源配線の変形例を示す要部断面図である。 同スタンダードセルを2つ横方向に隣接して配置した図である。 同スタンダードセルの変形例を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態の半導体集積回路を示す図である。 図4のIV−IV線断面図である。 配線の混雑度に基づいてセル間基板電源配線の配線経路を決定した場合の半導体集積回路の構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態の半導体集積回路を示す図である。 本発明の第4の実施形態の半導体集積回路の設計方法を示すフロチャート図である。 配置が未実施の半導体集積回路の模式図である。 配線が未実施の半導体集積回路に対して信号配線工程を実施した半導体集積回路を示す模式図である。 本発明の第6の実施形態を示す半導体集積回路の設計装置の全体構成を示す図である。 基板制御機能を備えた従来例1のスタンダードセルを示す図である。 電源端子を備えた従来例2のスタンダードセルを示す図である。 従来例1のスタンダードセルを用いて構成した半導体集積回路の一例を示す図である。
符号の説明
120、121 基板電源端子
122、124 基板電源配線
130、131 拡散層
140 ポリシリコン配線
160、161 通常電源配線
190、192、193、197 ビアホール
195 nウエル領域
196 pウエル領域
300、301 スタンダードセル
401 ハードディスクドライブ(HDD)
402 CPU
403 メモリ
511 信号配線工程
512 基板電源配線工程
551 ハードマクロ・
スタンダードセルライブラリ
2000、2000A〜2000C スタンダードセル
2002 基板電源端子
2003、2013 セル間基板電源配線(非固定セル間配線)
2004、2005 セル間通常電源配線(固定セル間配線)
2007 通常電源配線網
2008 基板電源配線網
2010 ハードマクロ
2011、2031 出力バッファ
2012、2032 信号配線
2040 基板電源ストラップ配線
2041、2042 通常電源ストラップ配線
2070 入力バッファ
2071、2081 信号配線
2072 領域
2080 入力バッファ
2100 スタンダードセル列
2811 ハードマクロ
2999 半導体集積回路
M1、M2、M3 配線層

Claims (22)

  1. トランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線と、
    前記トランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源配線とを備えたスタンダードセルにおいて、
    前記通常電源配線は、その高さ方向の位置及び配線幅が、自己とは種類の異なる他のスタンダードセルと同一に設定され、且つ前記高さ方向とは直交する方向に貫くように敷設された固定配線で構成されると共に、
    前記基板電源配線は、前記固定配線とは異なる非固定配線で構成される
    ことを特徴とするスタンダードセル。
  2. 前記請求項1記載のスタンダードセルにおいて、
    前記非固定配線は、他のスタンダードセルと隣接して並んだとき、前記他のスタンダードセルの非固定配線と互いに接続されない
    ことを特徴とするスタンダードセル。
  3. 前記請求項1又は2記載のスタンダードセルにおいて、
    前記非固定配線は、nウエル領域及びpウエル領域の各々に備えられる
    ことを特徴とするスタンダードセル。
  4. 前記請求項1、2及び3の何れか1項に記載のスタンダードセルにおいて、
    前記非固定配線は、複数備えられる
    ことを特徴とするスタンダードセル。
  5. 前記請求項1、2、3及び4の何れか1項に記載のスタンダードセルにおいて、
    前記非固定配線は、基板電源電圧を供給するための基板電源端子である
    ことを特徴とするスタンダードセル。
  6. 前記請求項5記載のスタンダードセルにおいて、
    前記基板電源端子は、nウエル領域及びpウエル領域の各々に備えられる
    ことを特徴とするスタンダードセル。
  7. 前記請求項5又は6記載のスタンダードセルにおいて、
    前記基板電源端子は、複数備えられる
    ことを特徴とするスタンダードセル。
  8. 前記請求項1〜7の何れか1項に記載のスタンダードセルを備えた
    ことを特徴とするスタンダードセルライブラリ。
  9. 前記請求項1〜7の何れか1項に記載のスタンダードセルを備えて構成される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  10. 複数のスタンダードセルを含むスタンダードセル列を複数列備えて構成される半導体集積回路において、
    前記各スタンダードセルに含まれるトランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線網と、
    前記各スタンダードセルのトランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源配線網とを備え、
    前記通常電源配線網は、前記各スタンダードセル列に沿って横方向に敷設された固定セル間配線を含み、
    前記基板電源配線網は、前記固定セル間配線とは異なる非固定セル間配線を含む
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  11. 前記請求項10記載の半導体集積回路において、
    前記非固定セル間配線は、前記各スタンダードセルのnウエル領域及びpウエル領域の各々に基板電源電圧を供給する複数の配線からなる
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  12. 前記請求項10又は11記載の半導体集積回路において、
    前記非固定セル間配線は、前記各スタンダードセルの内部に備えられた基板電源端子間を接続することにより構成される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  13. 前記請求項10又は11記載の半導体集積回路において、
    前記非固定セル間配線は、前記各スタンダードセルの内部に備えられた基板電源端子間の一部を接続することにより構成される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  14. 前記請求項10〜13の何れか1項に記載の半導体集積回路において、
    前記通常電源配線網は、
    前記固定セル間配線と直交する方向に敷設され且つ前記固定セル間配線と接続された通常電源ストラップ配線を備える
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  15. 前記請求項14記載の半導体集積回路において、
    前記基板電源配線網は、
    前記通常電源ストラップ配線と平行に敷設され且つ前記非固定セル間配線と接続された基板電源ストラップ配線を備える
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  16. 前記請求項15記載の半導体集積回路において、
    前記基板電源ストラップ配線は、前記非固定セル間配線よりも配線幅が大きい
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  17. 多数のトランジスタを含む半導体集積回路において、
    前記各トランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線網と、
    前記各トランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源配線網と、
    複数の信号配線とを備え、
    前記通常電源配線網は、前記所定の1つの配線層に単一方向に延びて敷設され、
    前記基板電源配線網は、通常電源配線網及び前記複数の信号配線を避けるように、複数の配線層に複数方向に敷設される
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  18. トランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線と、前記トランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源端子と、信号端子とを備えたスタンダードセルを有し、
    前記スタンダードセルを複数含んだスタンダードセル列を複数列備えて構成される半導体集積回路の設計方法において、
    前記各スタンダードセルの信号端子間を接続する信号配線工程と、
    前記各スタンダードセルの基板電源端子間を接続する基板電源配線工程と
    を備えたことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  19. 前記請求項18記載の半導体集積回路の設計方法において、
    前記信号配線工程と前記基板電源配線工程とは同時に行われる
    ことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  20. 前記請求項18又は19記載の半導体集積回路の設計方法において、
    前記基板電源配線工程では、前記各スタンダードセルの基板電源端子間の一部だけを接続する
    ことを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  21. トランジスタのソースに電源電圧を供給する通常電源配線と、前記トランジスタの基板に基板電源電圧を供給する基板電源端子と、信号端子とを備えたスタンダードセルを有し、
    前記スタンダードセルを複数含んだスタンダードセル列を複数列備えて構成される半導体集積回路の設計装置において、
    前記各スタンダードセルの信号端子間を接続する信号配線手段と、
    前記各スタンダードセルの基板電源端子間を接続する基板電源配線手段と
    を備えたことを特徴とする半導体集積回路の設計装置。
  22. 前記請求項21記載の半導体集積回路の設計装置において、
    前記基板電源配線手段は、前記各スタンダードセルの基板電源端子間の一部だけを接続する
    ことを特徴とする半導体集積回路の設計装置。
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