JP4761914B2 - スタンダードセルライブラリ、半導体集積回路の設計方法、半導体集積回路パターンおよび半導体集積回路 - Google Patents

スタンダードセルライブラリ、半導体集積回路の設計方法、半導体集積回路パターンおよび半導体集積回路 Download PDF

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本発明は、複数種のスタンダードセルを含むスタンダードセルライブラリ、スタンダードセルを利用した半導体集積回路の設計方法、複数種のスタンダードセルを配置した回路ブロックを含む半導体集積回路パターン、および、その半導体集積回路パターンを半導体基板上に形成した半導体集積回路に関する。
スタンダードセルを用いた半導体集積回路の設計においては、各種の論理機能を有する複数種のスタンダードセルがライブラリに用意される。これらのスタンダードセルは、高さが一定で幅が単位幅の整数倍であるセル枠内に、それぞれの機能を実現するために必要なトランジスタ等を形成するための、複数層のパターンが配置される。そして、これらの複数種のスタンダードセルの中から、要求される仕様を実現するために必要なセルを選択し、それらを縦横に、互いのセル枠の境界が接するように配置する。このようなスタンダードセルの構造および配置方法については、例えば特許文献1に開示されている。
一方、過剰なリーク電流発生を抑制しながら必要な動作速度を実現するために、閾値電圧が異なるトランジスタを用いて半導体集積回路を構成することが一般化しつつある。すなわち、高速動作を必要としない回路および信号経路には、低速だがリーク電流が小さい高閾値のトランジスタを使用し、一方、高速動作が要求される回路や信号経路には、リーク電流は大きいが高速動作が可能な低閾値のトランジスタを利用する。
例えば特許文献2の図15には、高閾値のトランジスタのゲート電極下に不純物を追加して分布させる工程を追加することが提案されている。これにより、半導体集積回路の任意の場所の論理ゲートを構成するMOSFETの閾値電圧を自由に変えることができるとされている。
特開2005−72133号公報 特開2004−172627号公報
しかし、本発明者らの検討により、特許文献2に提案されたように不純物の追加によって閾値の異なるトランジスタを形成する技術をスタンダードセルに適用すると、スタンダードセルの配置に制限が加わる場合があることが明らかになった。
図12は、従来のスタンダードセルの一例のレイアウト図である。図12において、実線で示したセル枠112内に、スタンダードセル110の機能を得るために必要な複数層のパターンが配置されている。図12に示すスタンダードセル110は、インバータの機能を有し、図には、Nウエル114,活性領域116,118,ゲート120、および、Pチャネル閾値調整122およびNチャネル閾値調整124の各層のパターンが示されている。それ以外の層のパターンの図示は省略した。
図12の上側にはNウエルパターン114が設けられている。Nウエルパターン114は、セル枠112内から、セル枠の上側の境界112aおよび左右の境界112c,112dの外側にまで広がっている。この、セル枠112の境界から外側に広がった部分は、複数のスタンダードセルを、そのセル枠の境界が互いに接するように配置して回路ブロックを形成した際に、一体化される。
Nウエルパターン114内には第1の活性領域パターン116が設けられ、さらに、その上を上下方向に貫通するゲート電極パターン120が配置されている。これらは、半導体基板上に、PチャネルMOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)140を形成するためのパターンである。すなわち、第1の活性領域パターン116とゲート電極パターン120とが重なった部分には、PMOSトランジスタ140のチャネル領域142が形成される。また、第1の活性領域パターン116のゲート電極パターン120の両側の部分には、PMOSトランジスタ140のソース領域144およびドレイン領域146が形成される。
図12において、Nウエルパターン114の外側の領域、すなわち、図の下側の領域には、Pウエルが形成される。すなわち、Nウエルパターン114を反転したデータによって形成されたマスクを利用してPウエル用不純物のドープが行われる。そして、図12の下側に配置された第2の活性領域パターン118と、その上を上下方向に貫通するゲート電極パターン120とによって、NチャネルMOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)150が形成される。第2の活性領域パターン118とゲート電極パターン120とが重なった部分には、NMOSトランジスタのチャネル領域152が形成される。第2の活性領域パターン118のゲート電極パターン120の両側の部分には、NMOSトランジスタ150のソース領域154およびドレイン領域156が形成される。
ここで、PMOSトランジスタ140およびNMOSトランジスタ150の閾値電圧は、それぞれのチャネル領域の不純物濃度によって決定される。例えば、それぞれのチャネル領域のP型およびN型不純物の濃度が高くなるほど、閾値電圧は高くなる。
図12に示したスタンダードセル110には、チャネル領域に不純物を追加添加することによって閾値電圧を調整するための、第1の閾値調整パターン122と第2の閾値調整パターン124が含まれている。第1の閾値調整パターン122は、PMOSトランジスタ140のチャネル領域142に不純物を追加添加することによって閾値電圧を調整するマスクを形成するためのパターンである。第2の閾値調整パターン124は、NMOSトランジスタ150のチャネル領域152に不純物を追加添加することによって閾値電圧を調整するマスクを形成するためのパターンである。
実際には、第1および第2の閾値調整パターン122,124を持つか持たないかのみが異なり、他のパターンは共通な2種類のスタンダードセルが用意される。これらのセルは共通の機能を有するが、トランジスタ140,150の閾値電圧が互いに異なる。
図12に示したスタンダードセルにおいて、各層のパターンの寸法および位置は、デザインルールを満たすように決定される。閾値調整パターン122,124については、対応するチャネル領域142,152を囲い、かつ、その外側に定められた寸法だけ広がる必要がある。一方、チャネル領域については、トランジスタ144,154の駆動能力を高くするため、セル枠112の上下の境界112a,112bの近傍にまで広げられる場合がある。
図12には、Pチャネル領域142の上端がセル枠の上側の境界112a近くにまで、Nチャネル領域152の下端がセル枠の下側の境界112bの近くにまで広げられた例を示す。この結果、第1の閾値調整パターン122の上側の境界とセル枠の上側の境界112aとの間の距離、および、第2の閾値調整パターン124の下側の境界とセル枠の下側の境界112bとの間の距離が、小さくなっている。
図13は、図12のスタンダードセル110を、複数、他の種類のスタンダードセルとともに配列することによって形成した回路ブロック170の一部を示すレイアウト図である。図13には、上下方向に隣りあう2つの列R11,R12内に、図12に示したスタンダードセル110が、それぞれ複数個、左右方向に隣りあって配列されている。図13に示された下側の列R11には、図12に示したスタンダードセル110が図12に示したレイアウトのままで配置されている。一方、上側の列R12には、図12に示したスタンダードセルが上下方向に反転されたレイアウトで配置されている。
そして、それぞれの列内では、左右に隣りあうスタンダードセル110の枠112の左右の境界112c、112dが、互いに接するように配置される。また、上下に隣りあう2つの列R11,R12間の境界においては、スタンダードセル110の枠112の上側の境界112aが互いに接するように配置される。
ここで、前記のように、図12に示されたスタンダードセル110においては、第1の閾値調整パターン122の上側の境界122aとセル枠112の上側の境界112aとの間の距離が極めて小さくなっている。この結果、図13に示された回路ブロック170においては、上下に隣りあう2つのスタンダードセル110の第1の閾値調整パターン122相互間の距離が、極めて小さくなる。この距離は、デザインルールで定められた、隣りあう閾値調整パターン間の距離の最小値を下回る可能性がある。すなわち、デザインルール違反を起こす可能性がある。
図13では省略されているが、図13に示した下側の列R11に配置されるスタンダードセルと、その更に下側の列に配置されるスタンダードセルとの間においても、同様のルール違反が発生する可能性がある。すなわち、第2の閾値調整パターン124相互間で、その間の距離が最小値を下回る可能性がある。
このようなルール違反を発生させないためには、スタンダードセルの配置に、例えば、「閾値調整パターンを有するスタンダードセル同士が上下に隣りあうことを禁止する」という制限を加えることが必要になる。しかしこれでは、回路ブロック170の性能および寸法を最適化するために最適な箇所に閾値調整パターンを有するスタンダードセルを配置することができない。これによって、形成される回路ブロック170の性能低下や、寸法増大を招く。
もしくは、スタンダードセルの枠112の上下方向の寸法を大きくし、閾値調整パターン122,124の境界とセル枠112の境界との間の距離を大きくすることによっても、ルール違反発生を防止することができる。しかしこの場合には、スタンダードセル110の寸法が大きくなり、回路ブロック170の寸法が大きくなる。これによって、半導体集積回路のコスト増大を招く。
さらに、図13に示されたようにスタンダードセル110を配置した後で、閾値調整パターン122,124間に最小寸法を下回るスペースが形成された箇所に、そのスペースを埋めるように、ダミーの閾値調整パターンを追加することも考えられる。しかし、このようなダミーパターンの生成には多大な演算処理が必要であり、半導体集積回路の設計に必要な時間およびコストが増大する。
本発明は、面積の増大や設計コストの増大を招くことなく、閾値電圧が異なるトランジスタを含んだスタンダードセルを任意の位置に配置することを可能とする、スタンダードセルライブラリ、および、半導体集積回路の設計方法を提供することを課題とする。また、面積の増大や設計コストの増大を招くことなく、閾値電圧が異なるトランジスタを含んだスタンダードセルを任意の位置に配置した、半導体集積回路パターン、並びに、そのようなパターンを形成した半導体集積回路を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のスタンダードセルライブラリは、一定の高さと単位幅Wuの整数倍の幅とを有するセル枠内に複数層のパターンが配置され、該セル枠の上下左右の境界が互いに接するように配置して半導体集積回路を形成するための、複数種のスタンダードセルを含むスタンダードセルライブラリであって、前記複数種のスタンダードセルが、前記セル枠内の上側に配置された第1導電形トランジスタを形成するためのパターンと、該セル枠内の下側に配置された第2導電形トランジスタを形成するためのパターンと、前記セル枠の上側の境界と重なる上側の境界と左右の境界とを有し、前記第1導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第1の閾値調整パターンと、前記セル枠の下側の境界と重なる下側の境界と左右の境界とを有し、前記第2導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第2の閾値調整パターンとをそれぞれ有し、前記第1の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D1、前記第1の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D2、前記第2の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D3、および、前記第2の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D4が、それぞれDi=Wu×ni/2(i=1,2,3,4、niは0以上の整数)である第1の複数種のスタンダードセルを含み、前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Wu≧WminかつWu≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であることを特徴とするものである。
本発明の他のスタンダードセルライブラリは、D1、D2、D3、D4が、それぞれDi=di+Wu×ni/2(i=1,2,3,4、−Wu/2<di<Wu/2、niは0以上の整数)であり、前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Wu≧WminかつWu≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体においてn1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であり、d1,d2,d3,d4のそれぞれの値は前記第1の複数種のスタンダードセル全体において同一であり、Wu+(d1+d2)≧SminかつWu−(d1+d2)≧Wminであり、Wu+(d3+d4)≧SminかつWu−(d3+d4)≧Wminであり、さらに、n1=n2=0の場合にはd1+d2≦0であり、n3=n4=0の場合にはd3+d4≦0であることを特徴とする。
ここで、d1=d2であり、かつ、d3=d4であることが好ましい。また、d1+d2=d3+d4であることが好ましい。さらに、前記第1の複数種のスタンダードセル全体においてn1,n2,n3,n4の全てが偶数であるか、もしくは、n1,n2,n3,n4の全てが奇数であることが好ましい。
さらに、Wu<Wmin×2かつWu<Smin×2であることが好ましい。
上記の課題を解決するため、本発明の半導体集積回路の設計方法は、共通の高さと単位幅Wuの整数倍の幅を有するセル枠内に複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルを含むスタンダードセルライブラリを用意し、前記複数種のスタンダードセルの少なくとも一部を選択し、配置グリッドに沿って、前記セル枠の上下左右の境界を互いに接して、縦方向には交互に反転しながら配置して回路ブロックを形成する工程を含む半導体集積回路の設計方法であって、前記配置グリッドの横方向のピッチがPhであり、前記複数種のスタンダードセルが、前記セル枠内の上側に配置された第1導電形トランジスタを形成するためのパターンと、前記セル枠内の下側に配置された第2導電形トランジスタを形成するためのパターンと、前記セル枠の上側の境界と重なる上側の境界と左右の境界とを有し、前記第1導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第1の閾値調整パターンと、前記セル枠の下側の境界と重なる下側の境界と左右の境界とを有し、前記第2導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第2の閾値調整パターンとをそれぞれ有し、前記第1の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D1、前記第1の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D2、前記第2の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D3、および、前記第2の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D4が、それぞれDi=Ph×ni/2(i=1,2,3,4、niは0以上の整数)である第1の複数種のスタンダードセルを含み、前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Ph≧WminかつPh≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であることを特徴とする。
本発明の他の半導体集積回路の設計方法は、D1、D2、D3、D4が、それぞれDi=di+Ph×ni/2(i=1,2,3,4、−Ph/2<di<Ph/2、niは0以上の整数)であり、前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Ph≧WminかつPh≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であり、d1,d2,d3,d4のそれぞれの値は前記第1の複数種のスタンダードセル全体において同一であり、Ph+(d1+d2)≧SminかつPh−(d1+d2)≧Wminであり、Ph+(d3+d4)≧SminかつPh−(d3+d4)≧Wminであり、さらに、n1=n2=0の場合にはd1+d2≦0であり、n3=n4=0の場合にはd3+d4≦0であることを特徴とする。
ここで、前記形成した回路ブロック内の前記第1および第2それぞれの閾値調整パターンについて、前記デザインルールに対する違反チェックを行う工程と、前記違反チェックによって違反が検出された違反発生箇所に、予め用意された違反解消パターンを配置することによって、該違反の解消を行う工程とをさらに含むことことが好ましい。
上記の課題を解決するため、本発明の半導体集積回路パターンは、共通の高さと単位幅Wuの整数倍の幅を有するセル枠内に、複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルを、配置グリッドに沿って、該セル枠の上下左右の境界を互いに接して、縦方向には交互に反転しながら配置した回路ブロックを含む半導体集積回路のパターンであって、前記配置グリッドの横方向のピッチがPhであり、前記複数種のスタンダードセルが、前記セル枠内の上側に配置された第1導電形トランジスタを形成するためのパターンと、前記セル枠内の下側に配置された第2導電形トランジスタを形成するためのパターンと、前記セル枠の上側の境界と重なる上側の境界と左右の境界とを有し、前記第1導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第1の閾値調整パターンと、前記セル枠の下側の境界と重なる下側の境界と左右の境界とを有し、前記第2導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第2の閾値調整パターンとをそれぞれ有し、前記第1の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D1、前記第1の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D2、前記第2の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D3、および、前記第2の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D4が、それぞれDi=Ph×ni/2(i=1,2,3,4、niは0以上の整数)である第1の複数種のスタンダードセルを含み、前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Ph≧WminかつPh≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であることを特徴とする。
本発明の他の半導体集積回路パターンは、D1、D2、D3、D4が、それぞれDi=di+Ph×ni/2(i=1,2,3,4、−Ph/2<di<Ph/2、niは0以上の整数)であり、前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Ph≧WminかつPh≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であり、d1,d2,d3,d4のそれぞれの値は前記第1の複数種のスタンダードセル全体において同一であり、Ph+(d1+d2)≧SminかつPh−(d1+d2)≧Wminであり、Ph+(d3+d4)≧SminかつPh−(d3+d4)≧Wminであり、さらに、n1=n2=0の場合にはd1+d2≦0であり、n3=n4=0の場合にはd3+d4≦0であることを特徴とする。
ここで、前記回路ブロック内に前記第1の複数種のスタンダードセルが配置されることによって配置された前記第1および第2それぞれの閾値調整パターンの、前記デザインルールに対する違反を起こした複数の違反発生箇所に同一の違反解消パターンが配置されて、該違反が解消されていることが好ましい。
本発明のスタンダードセルライブラリにおいては、閾値調整パターンを有する第1の複数種のスタンダードセル同士を隣り合わせて配置したときの、デザインルール違反を発生する位置関係が特定され、容易に解消することができる。従って、閾値調整パターンを有する第1の複数種のスタンダードセルを、任意の位置に配置することが可能になる。
本発明の半導体集積回路の設計方法においては、このようなスタンダードセルライブラリを利用するため、面積の増大やコストの増大を招くことなく、閾値調整パターンを有するセルを任意の位置に配置した半導体集積回路を得ることができる。
本発明の半導体集積回路パターンにおいては、このようなスタンダードセルライブラリを利用することにより、面積の増大や設計コストの増大を招くことなく、閾値調整パターンを有するセルを任意の位置に配置することができる。
本発明の半導体集積回路においては、面積の増大や設計コストの増大を招くことなく、閾値調整パターンを有するセルを任意の位置に配置し、動作速度とリーク電流の両方を最適化することができる。
図1は、本発明の実施形態のセルライブラリに含まれる、スタンダードセルの一例の各層のパターン配置を示すレイアウト図である。
図1に示したスタンダードセル10は、図12に示した従来のスタンダードセル110と同一の機能を有する。また、セル枠12の寸法は従来のスタンダードセル110のセル枠112の寸法と同一である。さらに、Nウエル14,第1の活性領域16、第2の活性領域18、ゲート20の各層のパターンも、図12に示した従来のスタンダードセル110の場合と同一である。従って、製造された半導体集積回路において、スタンダードセル10の上側には、Nウエル14内に、チャネル領域42、ソース領域44およびドレイン領域46からなるPチャネルMOSトランジスタ(PMOSトランジスタ)40が形成される。一方、スタンダードセル10の下側には、図示しないPウエル内に、チャネル領域52,ソース領域54およびドレイン領域56からなるNチャネルMOSトランジスタ(NMOSトランジスタ)50が形成される。
そして、やはり従来のスタンダードセル110と同様に、PMOSトランジスタ40のチャネル領域42に追加の不純物添加を行うための第1の閾値調整パターン22と、NMOSトランジスタ50のチャネル領域52に追加の不純物添加を行うための第2の閾値調整パターン24を有する。しかし、第1および第2の閾値調整パターン22,24の形状は、図12に示した従来のスタンダードセル110の場合とは異なる。
具体的には、第1の閾値調整パターン22の上側の境界22aは、セル枠12の上側の境界12aと重なっている。また、第2の閾値調整パターン24の下側の境界24bは、セル枠12の下側の境界12bと重なっている。これによって、上下に隣りあって配置されたスタンダードセルの第1もしくは第2の閾値調整パターンの間での、デザインルールを満たさない微小なスペースの形成を、特定の場合を除いて、防止することができる。
閾値調整パターン22,24によって形成したマスクを使って追加添加する不純物の導電形によって、閾値電圧を高くすることも、低くすることも可能である。本明細書中では、閾値調整パターン22,24による追加添加によって、MOSトランジスタの閾値電圧が高くなると想定して説明を行う。従って、図1に示されたように閾値調整パターン22,24を有するセルは、閾値が相対的に高いMOSトランジスタを有するセルであるため、「高閾値セル」と呼ぶ。これに対して、閾値調整パターン22,24を持たないセルは、閾値が相対的に低いMOSトランジスタを有するセルであるため、「低閾値セル」と呼ぶ。
本発明の実施形態の半導体集積回路の設計方法においては、図1に示されたスタンダードセル10を含んだ、複数種のスタンダードセルを、縦方向および横方向の配置グリッドに添って配置する。図2は、図1に示したスタンダードセルを横方向の配置グリッドGhおよび縦方向の配置グリッドGvに添って配置した状態を示すレイアウト図である。
図2に示されたように、スタンダードセル10は、そのセル枠の上下左右の境界が縦方向および横方向の配置グリッドに添うように配置される。スタンダードセル10の高さ(セル枠12の上下の境界12a,12b間の距離)は配置グリッドの縦方向のピッチPvの整数倍(図2の例では14倍)、スタンダードセル10の幅(セル枠12の左右の境界12c、12d間の距離)は配置グリッドの横方向のピッチPhの整数倍(図2の例では8倍)である。
また、図2に示された例では、スタンダードセル10の第1の閾値調整パターン22の左側の境界22cとセル枠12の左側の境界12cとの間の距離(D1)、第1の閾値調整パターン22の右側の境界22dとセル枠12の右側の境界12dとの間の距離(D2)、第2の閾値調整パターン24の左側の境界24cとセル枠12の左側の境界12cとの間の距離(D3)、および、第2の閾値調整パターン24の右側の境界24dとセル枠12の右側の境界12dとの間の距離(D4)は、全て等しく、配置グリッドの横方向のピッチPhの1/2倍である。
本発明の実施形態のセルライブラリにおいて、用意する複数種のスタンダードセルの間で、これらの距離D1,D2,D3,D4のそれぞれを、一定の関係に保つ。これによって、上下に隣りあって配置されるスタンダードセルの閾値調整パターン間で、デザインルール違反が起きる場合を特定し、その解消を容易にすることができる。
図3は、本発明の半導体集積回路の設計方法の実施形態の一例を示すフロー図である。図3において、太字で示した「違反解消パターン用意」と「違反解消パターン配置」は、従来の半導体集積回路の設計方法に無い、本発明の設計方法の実施形態を特徴づけるステップである。これらのステップの説明は後から行うこととして、ここでは、それ以外のステップの説明を行う。
まず、半導体集積回路の設計に利用するスタンダードセルライブラリを用意する。すなわち、図1に示したスタンダードセル10を含めて、様々な機能を実現する、様々なパターンを有する複数種のスタンダードセルを用意し、セルライブラリに登録する(ST1)。
次に、半導体集積回路として要求される仕様を、例えばネットリストの形態で読み込む(ST3)。そして、この仕様を満たすために必要な複数種のスタンダードセルを、ライブラリに用意した複数種のスタンダードセルの中から選択する(ST4)。続いて、選択した複数種のスタンダードセルを、それぞれ、必要な個数だけ、配置グリッドに沿って配置する(ST5)。これによって、複数種のスタンダードセルが縦横に配置された回路ブロックが形成される。
この後、形成された回路ブロックの各層のパターンに、デザインルールに定められた各種の規則に違反している箇所がないか、チェックを行う(ST6)。そして、違反が無ければ、やはり配置グリッドに沿って配線を配置し、スタンダードセル間の接続を行う(ST8)。これによって、仕様を満たすために必要な1つもしくは複数の回路ブロックを含む、半導体集積回路のパターンが形成される。
以上の手順は、周知のCADシステムを利用して実施される。すなわち、ステップST1において用意されるセルライブラリは、CADシステムの記憶装置上に設けられ、半導体集積回路のパターンも、CADシステムの記憶装置上に記憶された、コンピュータ読み取り可能なデータとして形成される。そして、形成された半導体集積回路パターンのデータに基づいて、各層のマスクを作成し、そのマスクを利用して、半導体基板上に、半導体集積回路を製造する。これによって、図3の手順で設計された半導体集積回路のパターンが半導体基板上に形成された、半導体集積回路が製造される。
図4は、図3の設計方法のステップST1において用意される、本発明のセルライブラリの実施形態の一例の構成を示す概念図である。セルライブラリ60には、それぞれ複数種の高閾値セル62と低閾値セル64とが登録されている。複数種の高閾値セルとしては、図1に示されたようにインバータ機能を有するセル10、および、NAND,NOR等、さまざまな機能を有するセルが登録される。また、それぞれの機能に対して、駆動能力が異なり、そのために、セル枠の幅が異なる複数種のセルが登録される。
同様に、低閾値セルとしても、インバータ、NAND,NOR等、さまざまな機能および駆動能力を有する、複数種のセルが登録される。低閾値セルの少なくとも一部は、第1および第2の閾値調整パターンを持つか持たないかの差を除いて、対応する高閾値セルと同一のパターンが同一の寸法のセル枠内に配置されたものである。この低閾値セルは、対応する高閾値セルと同一の機能を有する。しかし、構成するトランジスタの閾値の差により、動作速度およびリーク電流が異なる。
ここで、本実施形態においては、セルライブラリ60に含まれる高閾値セルは、それぞれ、図1,2に示されたスタンダードセル10と同様の、第1および第2の閾値調整パターンを有する。そして、これらの閾値調整パターンのレイアウトは、スタンダードセル10の場合と同様であるとする。すなわち、第1の閾値調整パターン22の上側の境界22aおよび第2の閾値調整パターン24の下側の境界24bが、それぞれ、セル枠12の上側及び下側の境界12a,12bに重なり、第1および第2の閾値調整パターン22,24の左右の境界22c,22d,24c,24dと、セル枠の左右の境界12c,12dとの間の距離D1,D2,D3,D4が、いずれも、配置グリッドの横方向のピッチPhの1/2であるとする。
このように、セルライブラリに含まれる複数の高閾値セルの閾値調整パターンのレイアウトを一定にすることにより、これらの高閾値セルを配置して回路ブロックを形成した場合に、デザインルール違反が発生する状態を一定とし、その解消を容易に行うことが可能となる。ただし、閾値調整パターンの左右の境界とセル枠の左右の境界との間の距離に関しては、一定の規則を満たすことは必要であっても、1つにそろえることは必ずしも必須ではない。
図5は、図1に示されたスタンダードセル10,およびその他のスタンダードセルを含む複数種のスタンダードセルを配置することによって形成した、回路ブロックの一例70を模式的に示すレイアウト図である。この回路ブロック70は、本発明の半導体集積回路パターンに含まれる回路ブロックの一例である。図5はまた、本発明の半導体集積回路において半導体基板上に形成された半導体集積回路パターンに含まれる回路ブロックの一例を示すレイアウト図でもある。
図5においてH8と記されたものが、図1に示した、セル枠の幅が配置グリッドの横方向ピッチPhの8倍の、高閾値セル10である。同様に、H9,H10,H12と記したものはそれぞれ、セル枠の幅がPhの9倍、10倍、12倍の高閾値セルである。一方、L6,L7,L8,L9,L13と示したものはそれぞれ、セル枠の幅がPhの6,7,8,9,13倍の低閾値セルである。図5においては省略されているが、これらのスタンダードセルは、図2に示した配置グリッドGh,Gvに沿って配置される。すなわち、それぞれのスタンダードセルのセル枠の上下左右の境界が配置グリッドに重なるように配置される。
より具体的には、図5の横方向に、複数のスタンダードセルを、セル枠の左右の境界が互いに接するように配置してスタンダードセル列R1,R2,R3...を形成し、これらのスタンダードセル列R1,R2,R3...を、それぞれに含まれるスタンダードセルのセル枠の上下の境界が互いに接するように配置して、回路ブロック70を形成する。このとき、上下方向に交互に、スタンダードセルを反転しながら配置する。すなわち、例えば奇数番目の列R1,R3...に配列されたスタンダードセルは、例えば、図1に示されたように、Nウエル14が上側に位置するレイアウトで配置する。一方、偶数番目の列R2...には、図1に示されたようなレイアウトを上下方向の反転した、Nウエル14が下側に位置するレイアウトで配置する。
このように配置した回路ブロック70内において、上下に隣りあって配置された2つの高閾値セルは、次の3つのいずれかの位置関係をとる。
(1)双方のセル枠がコーナーで接する(例えば、図5のAの位置)。
(2)双方のセル枠が配置グリッドの横方向のピッチPhの2倍、もしくはそれ以上の幅にわたって接する(例えば、図5のBの位置)。
(3)双方のセル枠が配置グリッドの横方向のピッチPhにわたって接する(例えば、図5のCの位置)。
図2に示された高閾値セル10においては、第1の閾値調整パターン22の上側の境界22aおよび第2の閾値調整パターン24の下側の境界24bが、それぞれ、セル枠12の上側および下側の境界12a,12bに重なっている。また、第1および第2の閾値調整パターン22,24の左右の境界22c,22d,24c,24dと、セル枠の左右の境界12a,12bとの間の距離D1,D2,D3,D4が、いずれも、配置グリッドの横方向のピッチPhの1/2になっている。このような閾値調整パターンのレイアウトを有する高閾値セルを配置した場合、上記の(1)、(2)の場合には、上下に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターン同士がデザインルール違反を起こすことはない。また(3)の場合には、上下に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターン同士がデザインルール違反を起こすが、単純な処理によって解消することができる。
このそれぞれの場合について図6,7,8,9を利用して説明する。なお、図5には、同一の高閾値セル10が上下に隣りあう場合について示した。図6,7,8,9においても同様に、同一の高閾値セル10が上下に隣りあう場合を例として説明する。しかし、本実施形態のセルライブラリ60においては、他の高閾値セルにおいても、閾値調整パターンのレイアウトは、図2に示された高閾値セル10の場合と同様である。従って、他の種類の高閾値スタンダードセル同士が上下に隣りあって配置された場合や、異なる種類の高閾値スタンダードセル同士が上下に隣りあって配置された場合においても、閾値調整パターン同士の位置関係は同様である。
図6は、図5のAの位置の周囲におけるスタンダードセルの配置を示すレイアウト図である。
図6の右下および左上には、Aの位置においてセル枠のコーナーを接して上下に隣りあって配置される2つの高閾値セル10が示される。この内、右下の高閾値セル10は、図1に示されたレイアウトで配置されている。一方、左上の高閾値セル10は、図1に示されされたものとは上下方向に反転したレイアウトで配置されている。図6の左下および右上には、Aの位置においてセル枠のコーナーを接する、2個の低閾値セルL7,L9が配置されている。図6において、これらの低閾値セルについてはセル枠のみが示され、内部のパターンの表示は省略されている。
図6にはさらに、これらのセルを配置する配置グリッドGh,Gvが表示されている。ただし、煩雑になるのを防ぐため、図示された4個のセルの外側の領域においてのみ配置グリッドを表示している。
図2に示したように、スタンダードセル10においては、第1の閾値調整パターン22の左右の境界22c、22dとセル枠12の左右の境界12c、12dとの間の距離D1,D2は、配置グリッドの横方向のピッチPhの1/2倍である。このため、上下に隣りあって配置された高閾値セル10の枠がコーナーで接する場合、上下に隣りあうセルの第1の閾値調整パターン22相互間にはPhに等しいスペースS1が形成される。
ここで、130nmノード半導体集積回路において、デザインルールで定められる第1の閾値調整パターン相互間に許容される最小スペースSminは、例えば0.31μmである。これに対して、配置グリッドの横方向ピッチPhは例えば0.41μmである。すなわち、配置グリッドの横方向のピッチPhと最小スペースSminは、Ph≧Sminの関係を有する。従って、第1の閾値調整パターン22相互間にデザインルール違反は発生しない。
なお、図5のAの位置においては、図1に示されたレイアウトで配置したスタンダードセル10の上側に、第1図に示したレイアウトを上下に反転したレイアウトで配置したスタンダードセル10が隣りあって配置される。従って、図6に示されたように、上下に隣りあうスタンダードセル10の第1の閾値調整パターン22同士が隣接して配置される。一方、図1に示されたレイアウトを上下方向に反転したレイアウトで配置されたスタンダードセル10の上側に、図1に示されたレイアウトで配置されたスタンダードセル10が隣りあう場合には、第2の閾値調整パターン24同士が上下が隣接して配置される。
図2に示した高閾値セル10においては、第2の閾値調整パターン24の左右の境界24c、24dとセル枠12の左右の境界12c、12dとの間の距離D3,D4も、Phの1/2倍である。このため、セル枠のコーナーで接して上下に隣りあって配置されるスタンダードセルの第2の閾値調整パターン24同士が隣接して配置される場合にも、その間にはPhのスペースが形成される。
ここで、第2の閾値調整パターン相互間には、通常、第1の閾値調整パターン相互間に許容される最小スペースと同一の最小スペースが許容される。従って、セル枠のコーナーで接して上下に隣りあって配置されるスタンダードセルの第2の閾値調整パターン24同士が隣接して配置される場合にも、デザインルール違反は発生しない。
デザインルールに定められる各種の値は、利用する製造プロセスによって変化する。しかし、一般的には、配置グリッドのピッチPhは、閾値調整パターン間の最小スペース(第1の閾値調整パターンと第2の閾値調整パターンとで異なる値に定められる場合には、大きい方の値)Smin以上に設定される。従って、図6に示されたように、コーナーの1点を接して上下に隣りあうセルの第1もしくは第2の閾値調整パターン22相互間には、デザインルールで定められる最小スペース以上のスペースS1が形成される。
ここで、図6を使って、本実施形態のスタンダードセルライブラリに含まれる複数種のスタンダードセルのセル枠の寸法と、配置グリッドのピッチとの関係についてさらに説明する。
前述のように、セルライブラリに含まれる複数種のスタンダードセルは、同一の高さを有している。具体的には、図6に示された例においては、配置グリッドの縦方向のピッチPvの14倍の高さを有している。また、やはり前述のように、複数種のスタンダードセルの幅は単位幅Wuの整数倍(正確には、正の整数倍)である。具体的には、高閾値セル10はWuの8倍の幅を、低閾値セルL7,L9はそれぞれ、Wuの7倍および9倍の幅を有している。
ここで、図6に示された例においては、配置グリッドの横方向のピッチPhがスタンダードセルの単位幅Wuと等しくなっている。従って、高閾値セル10においては、第1の閾値調整パターン22の左右の境界22c、22d、および第2の閾値調整パターン24の左右の境界24c、24dと、セル枠12の左右の境界12c、12dとの間の距離D1,D2,D3,D4は、単位幅Wuの1/2倍になっている。また、単位幅Wuは、デザインルールによって定められる閾値調整パターン相互間の最小スペースSminと、Wu≧Sminの関係を有する。
次に、図7は、図5のBの位置の周囲におけるスタンダードセルの配置を示すレイアウト図である。
図7の右下および左上には、Bの位置において、配置グリッドの横方向のピッチPhの2倍の幅にわたってセル枠を接して上下に隣りあう、2個の高閾値セル10が示される。この内、右下の高閾値セル10は、図1に示されたレイアウトで配置されている。一方、左上の高閾値セル10は、図1に示されされたものとは上下方向に反転したレイアウトで配置されている。図7の左下および右上には、単位幅Wuの7倍の幅を有する2個の低閾値閾値セルL7が配置されている。図6の場合と同様に、これらの低閾値セルについは枠のみが示され、内部のパターンの表示は省略されている。
図2に示したように、本実施形態のセルライブラリ60に含まれる高閾値セル10においては、第1の閾値調整パターン22の上側の境界22aはセル枠12の上側の境界12aと重なっている。このため、上下に隣りあう高閾値セル10の枠がグリッドピッチPhの2倍以上の幅にわたって接する場合、上下に隣りあうセルの閾値調整パターン22の上側の境界12aが互いに接する。このように互いに接した箇所において上下のセルの閾値調整パターン22は一体化され、その間にデザインルールに違反する微小なスペースが発生することはない。
さらに、本実施形態のセルライブラリに含まれる高閾値セル10においては、第1の閾値調整パターン22の左右の境界22c、22dとセル枠12の左右の境界12c、12dとの間の距離D1,D2は、グリッドピッチPhの(もしくは、スタンダードセルの単位幅Wuの)1/2倍である。このため、上下に隣りあう高閾値セル10の枠がグリッドピッチPhの2倍以上の幅にわたって接する場合、上下に隣りあうセルの閾値調整パターン22の上側の境界12aは、グリッドピッチPh(もしくは単位幅Wu)の1倍以上の幅W1にわたって接する。すなわち、Bの箇所において、上下に隣りあうセルの閾値調整パターン22が一体化されたパターンは、グリッドピッチPh(もしくは、単位幅Wu)以上の幅を有する。
0.13μmノード半導体集積回路のデザインルールにおいて、第1および第2の閾値調整パターンの幅に許容される最小値Wminは、通常、互いに等しく、例えば0.31μmである。すなわち、Ph≧Wmin(もしくは、Wu≧Wmin)の関係が成り立つ。従って、Bの位置において、第1の閾値調整パターンは、その幅についてもデザインルール違反を起こすことはない。
グリッドピッチPhの2倍以上の幅にわたって枠が接するような配置で上下に隣りあう高閾値セルの、第2の閾値調整パターン同士が隣接して配置される場合においても、同様に、デザインルール違反を起こすことは無い。
デザインルールに定められる値は、利用する製造プロセスによって変化する。しかし、一般的には、配置グリッドのピッチPh(もしくは、単位幅Wu)は閾値調整パターンの幅の最小値(第1の閾値調整パターンと第2の閾値調整パターンとで異なる値に定められる場合には、大きい方の値)Wmin以上に設定される。従って、Bの位置において、第1、第2の閾値調整パターンのいずれも、デザインルール違反を起こすことはない。
さらに、図8は、図5のCの位置の周辺におけるスタンダードセルの配置を示すレイアウト図である。
図8の右下および左上には、Cの位置において、配置グリッドの横方向のピッチPhの幅にわたってセル枠を接して上下に隣りあう、2個の高閾値セル10が示される。この内、右下の高閾値セル10は、図1に示されたレイアウトで配置されている。一方、左上の高閾値セル10は、図1に示されされたものとは上下方向に反転したレイアウトで配置されている。図8の左下および右上には、単位幅Wuの8倍の幅を有する2個の低閾値閾値セルL8が配置されている。図6,7の場合と同様に、これらの低閾値セルについは枠のみが示され、内部のパターンの表示は省略されている。
図2に示したように、本実施形態のセルライブラリに含まれる高閾値セル10においては、第1の閾値調整パターン22の上側の境界22aはセル枠12の上側の境界12aと重なっている。また、第1の閾値調整パターン22の左右の境界22c、22dとセル枠12の左右の境界12c、12dとの間の距離D1,D2は、配置グリッドの横方向のピッチPh(もしくは、スタンダードセルの単位幅Wu)の1/2倍である。このため、上下に隣りあう高閾値セル10の枠がグリッドピッチPhの幅にわたって接する場合、上下に隣りあうセルの閾値調整パターン22が互いに、コーナーの1点で接する。すなわち、Cの位置において、閾値調整パターン22は、0の幅W2を持つ。
この幅W2は、デザインルールで定められた最小値Wminを下回り、デザインルール違反が発生する。しかし、Cの位置で発生するルール違反は、図3に示した手順により、容易に解消することができる。
ここで、図3に戻って、本実施形態の設計方法についてさらに説明を行う。図3に太字で示されたように、本実施形態の半導体集積回路パターンの設計方法においては、予め、デザインルール違反を解消するために追加して配置する、違反解消パターンが用意される(ST2)。そして、デザインルール違反チェック(ST6)において発見された違反箇所に、すなわち、図8に示されたCの位置に、ST2において用意された違反解消パターンを配置する(ST7)。
本実施形態においては、デザインルール違反の発生がCの位置に限定され、かつ、その発生の状態(違反箇所に発生するデザインルールを満たさない幅もしくはスペースの寸法)が一定になっている。従って、違反解消パターンを用意するステップST2においては、一定の形状および寸法を有する1種類の違反解消パターンを、それぞれ第1および第2の閾値調整パターンに対して用意するのみである。
図9は、図8に示したCの位置に、違反解消パターンを配置した状態を示すレイアウト図である。
図示した例において、違反解消パターン32は、縦方向および横方向の辺がそれぞれ、縦方向および横方向のグリッドピッチPv,Phの2倍の寸法を有する長方形(Pv=Phの場合は正方形)である。この違反解消パターン32が、上下に隣りあうセルの閾値調整パターン同士が接したコーナーの1点を中心とし、各辺を横方向および縦方向のグリッドに平行にして配置される。レイアウトデータにおいて、違反解消パターン32は、隣りあう2つの高閾値セル10の閾値調整パターン22と一体化される。この一体化された閾値調整パターンのCの位置の周辺における最小幅(図9に示した矢印の長さW3)は、Ph×√2≒Ph×1.4である。この値はデザインルールで定められた最小幅Wminよりも大きい。これによって、デザインルール違反が解消される。
なお、グリッドピッチPhの幅にわたってセル枠が接するような配置で上下に隣りあう高閾値セルの、第2の閾値調整パターン同士が上下に隣りあう場合においても、同様に、コーナーの1点のみで接触する状態になり、デザインルール違反が発生する。そして、このような第2の閾値調整パターンについてのデザインルール違反が発生した場合にも、同様の手順で、容易に解消することができる。
ここで、図3に示されたステップの内、ST6のデザインルールチェックは従来から行われていたものである。一方、ST7の違反解消パターン32の配置は、閾値電圧の異なるセルを配置することによって新たに必要となる手順である。しかし、実際に行われる処理は、単に、予め用意されたパターン32を、デザインルール違反が発生した位置に配置するだけである。すなわち、それぞれのデザインルール違反箇所のパターン形状に応じて違反解消パターンを生成したり、生成したパターンの配置位置を設定したりする必要はない。
しかも、本実施形態のセルライブラリに含まれる複数種の高閾値スタンダードセルにおいては、図1に示した高閾値セル10同士が上下に配置された場合のみではなく、他の種類の高閾値スタンダードセル同士や、異なる種類の高閾値スタンダードセル同士が、上下に配置された場合にも、閾値調整パターン同士の位置関係は同様である。すなわち、2個の高閾値セルが、そのセル枠をグリッドピッチPhの幅にわたって接して上下に隣りあって配置された場合には、閾値調整パターン同士がコーナーの一点のみにおいて接する状態となる。そして、このように配置された高閾値セルの閾値調整パターンに発生するデザインルール違反は、同一の処理によって、すなわち、同一の違反解消パターンを一定の位置に(閾値調整パターン同士が接するコーナーに中心を合わせて)配置することによって、解消することができる。
このようなデザインルール違反解消処理に必要な演算量は少なく、その追加によって半導体集積回路パターンの設計に必要な時間やコストが顕著に増大することはない。
なお、違反解消パターン32が1辺がグリッドピッチPv,Phの2倍の正方形であることは、本発明にとって必ずしも必須ではない。デザインルール違反が解消できる範囲であれば、さらに小さな寸法にしてもよい。具体的には、図9に矢印で示された幅W3がデザインルールで定められた最小幅Wminを下回らない範囲で、違反解消パターンの寸法を小さくすることができる。
一方、例えば、図5のCの位置の左下にも高閾値セルが配置された場合には、デザインルール違反解消を実現するために、違反解消パターン32の横方向の寸法がグリッドピッチPhの2倍、もしくはそれ以上であることが好ましい。
図10は、左下に高閾値セル10が配置された場合の、Cの位置の周辺のレイアウト図である。
図10の右下および左上には、図8と同様に、Cの位置において配置グリッドの横方向のピッチPhの幅にわたってセル枠を接して上下に隣りあう、2個の高閾値セル10が示される。さらに、図10においては、左下にも同一の高閾値セル10が配置されている。図2に示したように、本実施形態のライブラリに含まれるスタンダードセル10では、第1の閾値調整パターン22の左右の境界22c、22dとセル枠の左右の境界12c、12dとの間の距離は、グリッドピッチPhの1/2倍である。従って、図10の下側に横方向に隣りあって配置された2つの高閾値セル10の第1の閾値調整パターン22相互間には、グリッドピッチPhと同一のスペースS2が形成される。このスペースは、デザインルールで定められた最小スペースSmin以上であり、デザインルールを満たす。
ここで、Cの位置に配置する違反解消パターン32の横方向の寸法が不適切である場合には、図の左下に配置した高閾値セル10の第1の閾値調整パターン22と違反解消パターン32との間に、微小なスペースが残り、デザインルール違反が発生する。
これに対して、図10においては、違反解消パターン32の横方向の寸法がPhの2倍であり、その中心が、図の右下および左上に配置された2個の高閾値セル10の第1の閾値調整パターン22同士がコーナーを接した点に一致させて配置されている。このため、図の下側に左右に隣りあって配置された2つの高閾値セル10の第1の閾値調整パターン22相互間のスペースS2が、違反解消パターン32によってちょうど埋まる。従って、左右に隣りあう高閾値セル10の閾値調整パターン22相互間に、デザインルール違反を発生させる微小なスペースが残ることはない。
このように、上下に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターン相互間がコーナーで接触し、デザインルール違反を発生するCの位置において、さらに、左右にも高閾値セルが隣りあう場合には、違反解消パターン32の横方向の寸法は、グリッドピッチPhの2倍、もしくはそれ以上にすることが好ましい。
以上、本発明のセルライブラリ、半導体集積回路の設計方法、半導体集積回路パターン、および半導体集積回路について、1つの実施形態を例として説明を行った。以上の例においては、セルライブラリに含まれる複数の高閾値セルの第1および第2の閾値調整パターンの左右の境界と、セル枠の左右の境界との間の距離D1,D2,D3,D4が、全て、配置グリッドの横方向のピッチPh(もしくは、スタンダードセルの単位幅Wu)の1/2倍で一定である。この場合、上下もしくは左右に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターン相互間で、デザインルール違反が発生するのは、図5のCの位置、すなわち、2個の高閾値セルが配置グリッドの横方向のピッチPhの幅にわたってセル枠を接して上下に隣りあう場合のみに限定される。しかも、その位置においては、閾値調整パターン同士がコーナーで接するという、一定の状態でデザインルール違反が発生する。従って、予め用意した、一定の形状および寸法を有する同一の違反解消パターン32を配置することによって、容易に解消することができる。
なお、上記の図5および図6,7,8,9,10においては、複数種のスタンダードセルを、上下方向においては反転しながら配置したが、左右方向においては、反転せずに配置した。しかし、上下方向とともに左右方向についても、必要に応じて、反転しながら配置することも可能である。
このように、閾値調整パターンの左右の境界とセル枠の左右の境界との間の距離D1,D2,D3,D4を一定にすることは、本願発明にとって必ずしも必須ではない。例えば、これらの距離の一部もしくは全てを、配置グリッドの横方向のピッチPhの1/2倍(もしくは、スタンダードセルの単位幅Wuの1/2倍)を単位として、変化させることが可能である。
図11には、D1,D2,D3,D4を全て、配置グリッドの横方向のピッチPh(もしくは、スタンダードセルの単位幅Wu)の1.5倍とした場合のレイアウトの一例を示す。
図11には、D1=D2=D3=D4=Ph×1.5=Wu×1.5である、3個の高閾値セル80が示されている。すなわち、図11の右下および左上には、配置グリッドの横方向のピッチPh(すなわち、スタンダードセルの単位幅Wu)の3倍の幅にわたってセル枠12の上側の境界12aを接して上下に隣りあう、2個の高閾値セル80が示されている。図11の左下にはさらに、3個目の高閾値セル80が、そのセル枠12の上側の境界12aもしくは右側の境界12dを、他の高閾値セル80のセル枠12の上側の境界12aもしくは左側の境界12cと接して、配置されている。
このとき、右下および左上に配置された2個の高閾値セル80の閾値調整パターン22は、相互に、コーナーで接する状態となり、デザインルール違反を発生する。しかし、このデザインルール違反の発生状態は、図8に示した場合と同様(閾値調整パターン同士がコーナーで接する)である。従って、図9に示された場合と同様に、予め用意された1種類の違反解消パターン32を配置することによって、容易に解消することができる。
なお、D1=D2=Ph×1.5である場合、図11の下側に横方向の隣りあって配置される高閾値セル80の閾値調整パターン22相互間には、配置グリッドの横方向のピッチPhの3倍のスペースS3が形成される。従って、図11に示されたように、グリッドピッチPhの2倍の幅を有する違反解消パターン32を配置しても、なお、Phの2倍のスペースS4が残され、デザインルール違反を発生することはない。
また、図11には、第1の閾値調整パターン22同士が上下に隣りあって配置された場合について示したが、第2の閾値調整パターン同士が上下に隣りあって配置された場合についても同様である。
図示は省略するが、D1=D2=D3=D4=Ph×1.5=Wu×1.5である場合、図11に示した場合以外には、上下に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターン相互間でデザインルール違反を発生することはない。例えば、上下に隣りあう高閾値セル同士が、セル枠のコーナーで接するか、もしくは、配置グリッドの横方向のピッチPh(もしくは、スタンダードセルの単位幅Wu)の1倍もしくは2倍の幅にわたってセル枠を接する場合には、図6に示されるような状態になる。すなわち、上下に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターン相互間に、グリッドピッチPhの1倍以上のスペースが形成される。また、上下に隣りあう高閾値セル同士が、配置グリッドの横方向のピッチPh(もしくは、スタンダードセルの単位幅Wu)の4倍以上の幅にわたってセル枠を接する場合には、図7に示されるような状態になる。すなわち、上下に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターンは、互いに、グリッドピッチPhの1倍以上の幅にわたって接し、一体化される。
また、例えば、D1,D2,D3,D4を全て0にすることも可能である。この場合、上下に隣りあって配置される高閾値セルのセル枠がコーナーで接する場合に、閾値設定パターンが相互にコーナーで接し、デザインルール違反を起こす。この場合も、図9に示されたものと同一の違反解消パターン32の追加によって、デザインルール違反を解消することができる。なお、この場合、左右に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターンは、セル枠の右側もしくは左側の境界において互いに接し、一体化される。従って、左右に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターン相互間にデザインルールを満たさない微小なスペースが形成されることはない。
このように、閾値調整パターンの左右の境界とセル枠の左右の境界との間の距離D1,D2,D3,D4が、配置グリッドの横方向のピッチPh(もしくは、スタンダードセルの単位幅Wu)の1/2倍である場合のみではなく、n/2倍である場合にも、上下に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターン相互間でデザインルール違反が起きる状態を限定して容易に解消することを可能とし、かつ、左右に隣りあう高閾値セルの閾値調整パターン相互間でデザインルール違反が発生することを防止できる。ここで、nは0以上の整数である。
この場合、セルライブラリに含まれる複数種の高閾値セルの全てに対して、nの値が同一である必要はない。また、個々の高閾値セル毎に、D1,D2,D3,D4の全てに対してnの値が同一である必要もない。すなわち、D1=Ph×n1/2(もしくは、D1=Wu×n2/2),D2=Ph×n2/2(もしくは、D2=Wu×n2/2),D3=Ph×n3/2(もしくは、D3=Wu×n3/2),D4=Ph×n4/2(もしくは、D4=Wu×n4/2)と表現した場合に、ni(i=1,2,3,4)は、複数種の高閾値セル、および、それぞれのiに対して異なることができる0以上の整数である。
niが一定でない場合、閾値調整パターン相互間でデザインルール違反を起こす時の、上下に隣りあう高閾値セル同士の位置関係が一定にならない。しかし、どのような位置関係の場合にデザインルール違反を起こすとしても、図3に示した設計方法の実施は可能である。すなわち、ST6においてデザインルール違反を起こした位置をデザインルール違反チェックで特定し、その位置に、ST7において、違反解消パターンの配置を行って、違反の解消を行えばよい。
ただし、n1とn2は両方とも偶数であるか、もしくは、両方とも奇数であることが好ましい。n3とn4についても、両方とも偶数であるか、もしくは、両方とも奇数であることが好ましい。例えば、n1=1,n2=2であった場合、上下に隣りあう高閾値セルの第1の閾値調整パターン同士がコーナーで接することはない。しかし、互いのセル枠をPhの幅にわたって接して上下に隣りあう高閾値セルの、第1の閾値調整パターン同士の間には、Ph×1/2のスペースが形成される。また、互いのセル枠をPh×2の幅にわたって接して上下に隣りあう高閾値セルの第1の閾値調整パターン同士は、Ph×1/2の幅にわたって接する。上記の130nmノード半導体集積回路の例(Ph=0.41μm、Smin=Wmin=0.31μm)においては、これらの高閾値セルの配置関係の両方においてデザインルール違反が発生する。この結果、違反の解消のために必要な演算処理量が増大する。
なお、Ph≧Smin×2もしくはPh≧Wmin×2とすることにより、上記の配置関係の少なくとも一方においては、デザインルール違反発生を防止することができる。しかし、このように配置グリッドのピッチを大きくすると、形成される回路ブロックの面積が大きくなる。従って、SminおよびWmin(通常、第1および第2の閾値調整パターンに対して同一の値に設定されるが、異なる値に設定される場合には、小さい方の値)とPhとの関係を、Ph<Smin×2かつPh<Wmin×2とすることによって回路ブロックの面積縮小を可能とするとともに、第1および第2の閾値調整パターンの左右の境界と、セル枠の左右の境界との間の距離に対して、上記の制限(n1とn2の両方が偶数もしくは両方が奇数、かつ、n3とn4の両方が偶数もしくは両方が奇数)を加え、デザインルール違反が発生する高閾値セル間の配置関係を限定することが好ましい。
また、実際の回路ブロック形成においては、スタンダードセルライブラリに含まれる複数種の高閾値セルから選択された任意の高閾値セルが、上下に隣りあって配置される。従って、スタンダードセルライブラリに含まれる複数種の高閾値セル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であることが好ましい。
また、ライブラリに含まれる複数種の高閾値セル全体において、n1,n2,n3,n4の全てを偶数、もしくは、全てを奇数とすることも好ましい。この場合、デザインルール違反発生箇所の縦方向の配置グリッドに対する相対的な位置を、第1の閾値調整パターンと第2の閾値調整パターンとで同一にすることができる。これにより、違反の解消をより容易に実施することができる。
さらに、D1,D2,D3,D4がPhのn/2倍であることも、本願発明にとって必ずしも必須ではない。ここで、閾値設定パターンの左右の境界とセル枠の左右の境界との距離をDi=di+Ph×ni/2(もしくは、Di=di+Wu×ni/2)と表現して考察する。ただし、−Ph/2<di<Ph/2(もしくは、−Wu/2<di<Wu/2)である。
まず、図6に示されたのは、n1=n2=1、d1=d2=0の場合であり、上下に隣り合って配置された2個の高閾値セル10の第1の閾値調整パターン22相互間の距離はS1=Ph=Wuである。この距離は、d1,d2のいずれかもしくは両方が0ではない場合、Ph+(d1+d2)=Wu+(d1+d2)となる。しかし、Ph+(d1+d2)≧Smin(もしくは、Wu+(d1+d2)≧Smin)の範囲内であれば、第1の閾値調整パターン22相互間に、Smin未満の、デザインルールに違反する微小なスペースが形成されることはない。例えば、前記のようにPh=Wu=0.41μm、Smin=0.31μmの場合、(d1+d2)≧−0.1μmの範囲が許容される。
第2の閾値調整パターン24相互間においても同様である。すなわち、Ph+(d3+d4)≧Smin(もしくは、Wu+(d3+d4)≧Smin)の範囲内であれば、図6に示された関係で第2の閾値調整パターンが隣り合って配置される位置においてもデザインルール違反は発生しない。
次に、図7に示されたのは、n1=n2=1、d1=d2=0の場合であり、上下に隣り合って配置された2個の高閾値セル10の第1の閾値調整パターン22は相互に、W1=Ph=Wuの幅にわたって接する。この幅は、d1,d2のいずれかもしくは両方が0ではない場合、Ph−(d1+d2)=Wu−(d1+d2)となる。しかし、Ph−(d1+d2)≧Wmin(もしくは、Wu−(d1+d2)≧Wmin)の範囲内であれば、第1の閾値調整パターン相互間に、Wmin未満の、デザインルールに違反する幅の部分が形成されることはない。例えば、前記のようにPh=Wu=0.41μm、Wmin=0.31μmの場合、(d1+d2)≦0.1μmの範囲が許容される。
第2の閾値調整パターン24についても同様である。すなわち、Ph−(d3+d4)≧Wmin(もしくは、Wu−(d3+d4)≧Wmin)の範囲内であれば、図7に示された関係で第2の閾値調整パターンが隣り合って配置される位置においてもデザインルール違反は発生しない。
さらに、図9に示された位置においては、d1+d2が0ではない場合、上下に隣りあう高閾値セルの第1の閾値調整パターン22同士がコーナーで接する状態にはならない。d1+d2>0である場合には、第1の閾値調整パターン22同士が、d1+d2の幅にわたって接する。一方、d1+d2<0である場合には、第1の閾値調整パターン22相互間にd1+d2の絶対値に等しいスペースが形成される。前記のように、回路ブロックの面積縮小を可能とするためにSmin≦Ph<Smin×2かつWmin≦Ph<Wmin×2とし、かつ、d1+d2を図6,7に示された位置においてデザインルール違反を発生しない範囲内とした場合、図9に示された位置においてデザインルール違反が発生する。
しかし、デザインルール違反が発生する位置が限定されていれば、違反解消パターンの配置によって容易に解消することが可能である。第2の閾値調整パターンに関しても同様である。d1+d2の値によっては、配置すべき違反解消パターンの寸法を調整することが必要になる。しかし、d1+d2の値が予め分かっていれば、図3のステップST2において、適切な寸法の違反解消パターンを用意すれば、ステップST7においては、予め用意した違反解消パターンを配置することのみによって、容易にルール違反の解消を行うことができる。
ただし、スタンダードセルライブラリに含まれる複数種の高閾値セル相互間で、d1,d2,d3,d4の値が異なったのでは、デザインルール違反箇所に形成されるルールを満たさない微小なスペースや幅の寸法が変化する。これでは、図3のステップST2においてさまざまな寸法のルール違反解消パターンを用意し、ステップST7においては、複数のルール違反解消パターンの中から適当な寸法のものを選択することが必要になる。このような処理によって演算処理量が増大することを避けるために、d1,d2,d3,d4のそれぞれの値を、セルライブラリに含まれる複数種の高閾値セル全体において同一にすることが好ましい。
また、d1=d2かつd3=d4とすることも好ましい。この場合、高閾値セルを左右方向に反転して配置することを許す場合にも、デザインルール違反箇所に形成されるルールを満たさない微小なスペースや幅の寸法を一定することができる。これによって、回路ブロック内に複数種の高閾値セルが配置されることによって形成された複数のルール違反発生箇所に、一定の形状および寸法を有する同一の違反解消パターンを配置して、容易に違反解消を行うことができる。
また、d1+d2=d3+d4とすることも好ましい。この場合、第1の閾値調整パターンにおけるデザインルール違反状態(違反箇所に発生する、ルールを満たさない微小なスペースもしくは幅の寸法)と、第2の閾値調整パターンにおけるデザインルール違反状態とが同一になる。このため、第1の閾値調整パターンと第2の閾値調整パターンとのルール違反解消に、同一の形状および寸法の違反解消パターンを利用することができる。
さらに、左右に隣りあう高閾値セルの閾値設定パターン間でデザインルール違反を発生しないために、n1=n2=0である場合にはd1+d2≦0とすることが好ましい。n1=n2=0である場合にd1+d2>0とすると、左右に隣りあう高閾値セルの第1の閾値調整パターン間にd1+d2のスペースが形成される。従って、Smin≦Ph<Smin×2かつWmin≦Ph<Wmin×2とし、d1+d2を図6,7に示された位置においてデザインルール違反が発生しない値とした場合には、デザインルール違反が発生する。同様に、n3=n4=0である場合にはd3+d4≦0とすることが好ましい。
以上説明したように、本発明の実施形態セルライブラリに含まれる、閾値調整パターンを有するスタンダードセルにおいては、第1の閾値調整パターンの上側の境界および第2の閾値調整パターン4の下側の境界が、それぞれ、セル枠の上下の境界に重ねられる。そして、閾値調整パターンの左右の境界とセル枠の左右の境界との間の距離が、それぞれ、適切に設定される。
本発明の実施形態の設計方法において、このようなスタンダードセルを配置して回路ブロックを形成したときには、スタンダードセルがある限定された位置関係で配置された場合以外においては、隣りあうスタンダードセルの閾値調整パターン間でのデザインルール違反発生を防止することができる。そして、そのような限定された位置関係で配置された場合において発生するデザインルール違反も、予め用意した違反解消パターンを配置することにより、容易に解消することができる。これにより、時間やコストの増大を招くことなく、閾値の異なるトランジスタを含むセルを任意の箇所に配置した半導体集積回路パターンを設計することができる。
そして、このようにして設計した半導体集積回路パターンを用いることにより、閾値の異なるトランジスタを含むセルを任意の箇所に配置し、動作速度とリーク電流の両方を最適化した半導体集積回路を得ることができる。
上記の説明においては、閾値調整パターンを有するスタンダードセルが高閾値セルであるとした。しかし、逆に、閾値調整パターンを有するスタンダードセルを低閾値セルとすることも可能であることは、前述の通りである。
実際のスタンダードセルにおいては、図1等においては省略された他の層のパターンも配置される。例えば、ゲート20に入力端子を形成するための配線パターン、PMOSトランジスタ40のドレイン46とNMOSトランジスタ50のドレイン56とを相互に接続し、インバータの出力端子を形成するための配線パターン、Vdd電位およびGND電位を供給する電源配線パターン等は、図1には示されていない。また、これらの配線をトランジスタ40,50の対応する箇所に接続するためのコンタクトホールパターンも図1には示されていない。さらに、活性層のパターンについては、図1に示した部分に加えて、実際には、PMOSトランジスタ40のソース領域44にVdd電位を供給するための部分、および、NチャネルMOSトランジスタのソース領域に54にGND電位を供給するための部分が配置される。
Vdd電源配線パターンは、セル枠12の上側の境界12aに沿って、GND電源配線パターンは、セル枠12の下側の境界12bに沿って、セル10の幅全体にわたって設けられる。図5に示したようにスタンダードセルを配置して回路ブロック70を形成する際に、左右および上下に配置したセルの電源配線パターンが一体化される。この結果、回路ブロックの左右方向の寸法全体にわたる長さを有するVddおよびGND電源配線が、それぞれのセル列の間の境界に、交互に配置される。すなわち、回路ブロック70の上下方向に、Vdd電源配線とGND電源配線とが交互に配置される。
同様に、NウエルおよびPウエルのパターンも、回路ブロック70を形成する際に一体化される。そして、回路ブロック70の左右方向の寸法全体にわたる寸法を有するNウエルおよびPウエルパターンが、上下方向に交互に配置される。
なお、VddおよびGND電源配線パターンを第2層もしくはそれよりもさらに上層の金属層に設けることにより、活性層パターンやゲートパターンを、セル枠の上下の境界の近傍にまで延ばすことが可能になる。これによって、トランジスタの駆動能力を増大させることができる。このような場合には、閾値調整パターンについてもセル枠の上下の境界の近傍にまで延ばすことが必要になる。本発明はこのようなレイアウトを有するスタンダードセルに対して特に好適に適用することができる。
図1に例示したスタンダードセル10においては、第1および第2の閾値調整パターン22,24がいずれも長方形の形状を有している。しかしこれは、本発明にとって必ずしも必須のことではない。他の形状を採用することも可能である。この場合、閾値調整パターンの左右の境界が、複数に分割されることがあり得る。
このように閾値調整パターンの左右の境界が複数に分割された場合に、上下に隣りあうスタンダードセルの閾値調整パターン間でデザインルール違反を起こすスタンダードセルの位置関係を限定し、容易に解消することを可能にするためには、閾値調整パターンの上下の境界の、セル枠の上下の境界と重なった部分に接続される部分の左右の境界について、セル枠の左右の境界との距離を適切に定める必要がある。すなわち、スタンダードセルの上側に配置される閾値調整パターンについては、上側の境界の、セル枠の上側の境界に重なった部分に接続される部分の左右の境界について、セル枠の左右の境界との距離を適切に設定する必要がある。スタンダードセルの下側に配置される閾値調整パターンについては、下側の境界の、セル枠の下側の境界に重なった部分に接続される部分の左右の境界について、セル枠の左右の境界との距離を適切に設定する必要がある。
一方、左右に隣りあって配置されるセルの閾値調整パターン間でデザインルール違反を起こさないためには、複数に分かれた左右の境界のそれぞれについて、セル枠の左右の境界との距離を適切に設定する必要がある。
以上、本発明のスタンダードセルライブラリ、半導体集積回路の設計方法、半導体集積回路パターン、および、半導体集積回路について詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更を行うことが可能である。
本発明の実施形態のセルライブラリに含まれるスタンダードセルの一例のレイアウト図である。 図1に示したスタンダードセルを配置グリッドに添って配置した状態を示すレイアウト図である。 本発明の半導体集積回路の設計方法の実施形態の一例を示すフロー図である。 本発明のセルライブラリの実施形態の一例の構成を示す概念図である。 本発明の半導体集積回路パターンに含まれる回路ブロックの一例を模式的に示すレイアウト図である。 図5のAの位置の周囲におけるスタンダードセルの配置を示すレイアウト図である。 図5のBの位置の周囲におけるスタンダードセルの配置を示すレイアウト図である。 図5のCの位置の周辺におけるスタンダードセルの配置を示すレイアウト図である。 図8に示したCの位置に違反解消パターンを配置した状態を示すレイアウト図である。 図5のCの位置の周辺におけるスタンダードセルの他の配置を示すレイアウト図である。 別の高閾値セルが配置されたレイアウト図である。 従来のスタンダードセルの一例のレイアウト図である。 図12のスタンダードセルを配列することによって形成した回路ブロックの一部を示すレイアウト図である。
符号の説明
10,110 スタンダードセル
12,112 枠
16,18,116,118 活性領域パターン
20,120 ゲートパターン
40,140 PMOSトランジスタ
50,150 NMOSトランジスタ
22,122 第1の閾値調整パターン
24,124 第2の閾値調整パターン
32 違反解消パターン
60 スタンダードセルライブラリ
70,170 回路ブロック
H8,H9,H10,H12 高閾値セル
L6,L7,L8,L9,L13 低閾値セル
Gh,Gv 配置グリッド

Claims (22)

  1. 一定の高さと単位幅Wuの整数倍の幅とを有するセル枠内に複数層のパターンが配置され、該セル枠の上下左右の境界が互いに接するように配置して半導体集積回路を形成するための、複数種のスタンダードセルを含むスタンダードセルライブラリであって、
    前記複数種のスタンダードセルが、
    前記セル枠内の上側に配置された第1導電形トランジスタを形成するためのパターンと、該セル枠内の下側に配置された第2導電形トランジスタを形成するためのパターンと、
    前記セル枠の上側の境界と重なる上側の境界と左右の境界とを有し、前記第1導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第1の閾値調整パターンと、前記セル枠の下側の境界と重なる下側の境界と左右の境界とを有し、前記第2導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第2の閾値調整パターンとをそれぞれ有し、
    前記第1の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D1、前記第1の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D2、前記第2の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D3、および、前記第2の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D4が、それぞれDi=Wu×ni/2(i=1,2,3,4、niは0以上の整数)である第1の複数種のスタンダードセルを含み、
    前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Wu≧WminかつWu≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であることを特徴とするスタンダードセルライブラリ。
  2. 一定の高さと単位幅Wuの整数倍の幅とを有するセル枠内に複数層のパターンが配置され、該セル枠の上下左右の境界が互いに接するように配置して半導体集積回路を形成するための、複数種のスタンダードセルを含むスタンダードセルライブラリであって、
    前記複数種のスタンダードセルが、
    前記セル枠内の上側に配置された第1導電形トランジスタを形成するためのパターンと、該セル枠内の下側に配置された第2導電形トランジスタを形成するためのパターンと、
    前記セル枠の上側の境界と重なる上側の境界と左右の境界とを有し、前記第1導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第1の閾値調整パターンと、前記セル枠の下側の境界と重なる下側の境界と左右の境界とを有し、前記第2導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第2の閾値調整パターンとをそれぞれ有し、
    前記第1の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D1、前記第1の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D2、前記第2の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D3、および、前記第2の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D4が、それぞれDi=di+Wu×ni/2(i=1,2,3,4、−Wu/2<di<Wu/2、niは0以上の整数)である第1の複数種のスタンダードセルを含み、
    前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Wu≧WminかつWu≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体においてn1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であり、
    d1,d2,d3,d4のそれぞれの値は前記第1の複数種のスタンダードセル全体において同一であり、Wu+(d1+d2)≧SminかつWu−(d1+d2)≧Wminであり、Wu+(d3+d4)≧SminかつWu−(d3+d4)≧Wminであり、さらに、n1=n2=0の場合にはd1+d2≦0であり、n3=n4=0の場合にはd3+d4≦0であることを特徴とするスタンダードセルライブラリ。
  3. d1=d2であり、かつ、d3=d4であることを特徴とする請求項2記載のスタンダードセルライブラリ。
  4. d1+d2=d3+d4であることを特徴とする請求項2または3に記載のスタンダードセルライブラリ。
  5. 前記第1の複数種のスタンダードセル全体においてn1,n2,n3,n4の全てが偶数であるか、もしくは、n1,n2,n3,n4の全てが奇数であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のスタンダードセルライブラリ。
  6. Wu<Wmin×2かつWu<Smin×2であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のスタンダードセルライブラリ。
  7. 共通の高さと単位幅Wuの整数倍の幅を有するセル枠内に複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルを含むスタンダードセルライブラリを用意し、前記複数種のスタンダードセルの少なくとも一部を選択し、配置グリッドに沿って、前記セル枠の上下左右の境界を互いに接して、縦方向には交互に反転しながら配置して回路ブロックを形成する工程を含む半導体集積回路の設計方法であって、
    前記配置グリッドの横方向のピッチがPhであり、
    前記複数種のスタンダードセルが、
    前記セル枠内の上側に配置された第1導電形トランジスタを形成するためのパターンと、前記セル枠内の下側に配置された第2導電形トランジスタを形成するためのパターンと、
    前記セル枠の上側の境界と重なる上側の境界と左右の境界とを有し、前記第1導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第1の閾値調整パターンと、前記セル枠の下側の境界と重なる下側の境界と左右の境界とを有し、前記第2導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第2の閾値調整パターンとをそれぞれ有し、
    前記第1の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D1、前記第1の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D2、前記第2の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D3、および、前記第2の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D4が、それぞれDi=Ph×ni/2(i=1,2,3,4、niは0以上の整数)である第1の複数種のスタンダードセルを含み、
    前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Ph≧WminかつPh≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  8. 共通の高さと単位幅Wuの整数倍の幅を有するセル枠内に複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルを含むスタンダードセルライブラリを用意し、前記複数種のスタンダードセルの少なくとも一部を選択し、配置グリッドに沿って、前記セル枠の上下左右の境界を互いに接して、縦方向には交互に反転しながら配置して回路ブロックを形成する工程を含む半導体集積回路の設計方法であって、
    前記配置グリッドの横方向のピッチがPhであり、
    前記複数種のスタンダードセルが、
    前記セル枠内の上側に配置された第1導電形トランジスタを形成するためのパターンと、前記セル枠内の下側に配置された第2導電形トランジスタを形成するためのパターンと、
    前記セル枠の上側の境界と重なる上側の境界と左右の境界とを有し、前記前記第1導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第1の閾値調整パターンと、前記セル枠の下側の境界と重なる下側の境界と左右の境界とを有し、前記第2導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第2の閾値調整パターンとをそれぞれ有し、
    前記第1の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D1、前記第1の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D2、前記第2の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D3、および、前記第2の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D4が、それぞれDi=di+Ph×ni/2(i=1,2,3,4、−Ph/2<di<Ph/2、niは0以上の整数)である第1の複数種のスタンダードセルを含み、
    前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Ph≧WminかつPh≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であり、
    d1,d2,d3,d4のそれぞれの値は前記第1の複数種のスタンダードセル全体において同一であり、Ph+(d1+d2)≧SminかつPh−(d1+d2)≧Wminであり、Ph+(d3+d4)≧SminかつPh−(d3+d4)≧Wminであり、さらに、n1=n2=0の場合にはd1+d2≦0であり、n3=n4=0の場合にはd3+d4≦0であることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
  9. d1=d2であり、かつ、d3=d4であることを特徴とする請求項8記載の半導体集積回路の設計方法。
  10. d1+d2=d3+d4であることを特徴とする請求項8または9に記載の半導体集積回路の設計方法。
  11. 前記第1の複数種のスタンダードセル全体においてn1,n2,n3,n4の全てが偶数であるか、もしくは、n1,n2,n3,n4の全てが奇数であることを特徴とする請求項7ないし10のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法。
  12. 前記形成した回路ブロック内の前記第1および第2それぞれの閾値調整パターンについて、前記デザインルールに対する違反チェックを行う工程と、
    前記違反チェックによって違反が検出された違反発生箇所に、予め用意された違反解消パターンを配置することによって、該違反の解消を行う工程とをさらに含むことを特徴とする請求項7ないし11のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法。
  13. Ph<Wmin×2かつPh<Smin×2であることを特徴とする請求項7ないし12のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法。
  14. Wu=Phであることを特徴とする請求項7ないし13のいずれかに記載の半導体集積回路の設計方法。
  15. 共通の高さと単位幅Wuの整数倍の幅を有するセル枠内に複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルを、配置グリッドに沿って、該セル枠の上下左右の境界を互いに接して、縦方向には交互に反転しながら配置した回路ブロックを含む半導体集積回路のパターンであって、
    前記配置グリッドの横方向のピッチがPhであり、
    前記複数種のスタンダードセルが、
    前記セル枠内の上側に配置された第1導電形トランジスタを形成するためのパターンと、前記セル枠内の下側に配置された第2導電形トランジスタを形成するためのパターンと、
    前記セル枠の上側の境界と重なる上側の境界と左右の境界とを有し、前記第1導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第1の閾値調整パターンと、前記セル枠の下側の境界と重なる下側の境界と左右の境界とを有し、前記第2導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第2の閾値調整パターンとをそれぞれ有し、
    前記第1の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D1、前記第1の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D2、前記第2の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D3、および、前記第2の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D4が、それぞれDi=Ph×ni/2(i=1,2,3,4、niは0以上の整数)である第1の複数種のスタンダードセルを含み、
    前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Ph≧WminかつPh≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であることを特徴とする半導体集積回路パターン。
  16. 共通の高さと単位幅Wuの整数倍の幅を有するセル枠内に複数層のパターンが配置された複数種のスタンダードセルを、配置グリッドに沿って、該セル枠の上下左右の境界を互いに接して、縦方向には交互に反転しながら配置した回路ブロックを含む半導体集積回路のパターンであって、
    前記配置グリッドの横方向のピッチがPhであり、
    前記複数種のスタンダードセルが、
    前記セル枠内の上側に配置された第1導電形トランジスタを形成するためのパターンと、前記セル枠内の下側に配置された第2導電形トランジスタを形成するためのパターンと、
    前記セル枠の上側の境界と重なる上側の境界と左右の境界とを有し、前記第1導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第1の閾値調整パターンと、前記セル枠の下側の境界と重なる下側の境界と左右の境界とを有し、前記第2導電形トランジスタの閾値を調整する不純物添加を行うための第2の閾値調整パターンとをそれぞれ有し、
    前記第1の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D1、前記第1の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側の境界との間の距離D2、前記第2の閾値調整パターンの左側の境界と前記セル枠の左側の境界との間の距離D3、および、前記第2の閾値調整パターンの右側の境界と前記セル枠の右側との境界との間の距離D4が、それぞれDi=di+Ph×ni/2(i=1,2,3,4、−Ph/2<di<Ph/2、niは0以上の整数)である第1の複数種のスタンダードセルを含み、
    前記半導体集積回路のデザインルールで定められた前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの最小許容幅Wmin、および、前記第1および第2の閾値調整パターンそれぞれの相互間の最小許容スペースSminに対して、Ph≧WminかつPh≧Sminであり、前記第1の複数種のスタンダードセル全体において、n1とn2の両方が偶数または両方が奇数であり、かつ、n3とn4の両方が偶数または両方が奇数であり、
    d1,d2,d3,d4のそれぞれの値は前記第1の複数種のスタンダードセル全体において同一であり、Ph+(d1+d2)≧SminかつPh−(d1+d2)≧Wminであり、Ph+(d3+d4)≧SminかつPh−(d3+d4)≧Wminであり、さらに、n1=n2=0の場合にはd1+d2≦0であり、n3=n4=0の場合にはd3+d4≦0であることを特徴とする半導体集積回路パターン。
  17. d1=d2であり、かつ、d3=d4であることを特徴とする請求項16記載の半導体集積回路パターン。
  18. d1+d2=d3+d4であることを特徴とする請求項16または17に記載の半導体集積回路パターン。
  19. 前記第1の複数種のスタンダードセル全体においてn1,n2,n3,n4の全てが偶数であるか、もしくは、n1,n2,n3,n4の全てが奇数であることを特徴とする請求項15ないし18のいずれかに記載の半導体集積回路パターン。
  20. 前記回路ブロック内に前記第1の複数種のスタンダードセルが配置されることによって配置された前記第1および第2それぞれの閾値調整パターンの、前記デザインルールに対する違反を起こした複数の違反発生箇所に同一の違反解消パターンが配置されて、該違反が解消されていることを特徴とする請求項15ないし19のいずれかに記載の半導体集積回路パターン。
  21. Ph<Wmin×2かつPh<Smin×2であることを特徴とする請求項15ないし20のいずれかに記載の半導体集積回路パターン。
  22. 前記請求項15ないし21のいずれかに記載の半導体集積回路パターンを半導体基板上に形成した半導体集積回路。
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