JP3703285B2 - クロックバッファ配置方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路の論理回路におけるクロック供給用のクロックバッファ配置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
論理回路にクロック信号を供給するクロック設計にあっては、クロック信号の同期ずれであるクロックスキューを低減させるためにクロックバッファをどのように配置するかが問題となる。この問題を解決するため、従来は、クロック信号パッドからフリップフロップ等のクロック入力端子までのクロックバッファの段数をそれぞれ等しくするクロックツリー方式と呼ばれる方法がある。また、この方法を進化させた方式であって、各クロックバッファから次段のクロックバッファまでの配線長又は各クロックバッファからフリップフロップ等のクロック入力端子までの配線長がそれぞれ等しくなる位置にクロックバッファを配置することにより、クロック信号パッドからセルまでのクロック配線ごとの寄生素子(抵抗、容量及びインダクタンス)の量を大まかに合わせるバランスドクロックツリー方式と呼ばれる方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半導体プロセスの微細化及び配線層の多層化に伴い、該配線層を構成するメタル配線がますます薄膜化されることによって配線抵抗が増大し、該配線抵抗が信号配線だけでなく電源配線においても重要な設計要素となっており、従来のクロックバッファ配置方式では対応できない問題が発生している。
【0004】
すなわち、集積回路の回路ブロックに電源電位を供給する電源配線の設計においては、回路の消費電流と電源配線の寄生素子とにより電源配線の電圧変動が発生する。特に、動作周波数が数百MHzを超える集積回路においては、配線抵抗に起因する電圧降下と該電圧降下に起因する遅延の劣化とが顕著になる。
【0005】
一般に、クロックバッファはゲート幅が大きいトランジスタを用いて構成されているため、その消費電流も大きく、電源配線の抵抗による電圧降下も大きくなるので、クロックバッファと同一の電源配線に接続されている他の回路は電源電圧降下の影響によって遅延が大きくなる。また、クロックバッファ自体も電源電圧降下の影響を受けるため、各クロックバッファ間で動作速度にばらつきが生じ、従来のクロックツリー方式では十分にクロックスキューを防止できないという問題がある。
【0006】
本発明は、前記従来の問題を解決し、電源配線の電圧降下量を低減できると共にクロックスキューを防止できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明は、クロックバッファを電源線に沿って配置すると共に、クロックツリー構造を採用する場合には、クロックバッファ間の配線長を同一とするように配置する構成とする。
【0008】
本発明に係る第1のクロックバッファ配置方法は、論理回路に含まれる複数のセルにクロック信号を供給するためのクロックバッファを配置するクロックバッファ配置方法であって、クロックバッファを複数のセルのいずれのセルよりも電源線に近い位置に配置する配置工程を備えている。
【0009】
第1のクロックバッファ配置方法によると、消費電流が相対的に大きいクロックバッファを複数のセルのいずれのセルよりも電源線に近い位置に配置するため、複数のクロックバッファを配置する際にはクロックバッファ間で遅延時間の差が生じない。
【0010】
本発明に係る第2のクロックバッファ配置方法は、論理回路に含まれる複数のセルにクロック信号を供給するためのツリー状の階層構造を持つ複数のクロックバッファを配置するクロックバッファ配置方法であって、階層構造の階層ごとに、複数のクロックバッファを、一の階層に属するクロックバッファと該一の階層の前の階層である他の階層に属する複数のクロックバッファとの各マンハッタン距離がいずれも同一となるように電源線に沿ってそれぞれ配置する配置工程を備えている。
【0011】
第2のクロックバッファ配置方法によると、ツリー状の階層構造の階層ごとに、複数のクロックバッファを、一の階層に属するクロックバッファと該一の階層の前の階層である他の階層に属する複数のクロックバッファとの各マンハッタン距離がいずれも同一となるように電源線に沿ってそれぞれ配置するため、各クロックバッファ間の配線長が等しくなることからクロックスキューを低減でき、各クロックバッファが電源線の近傍に配置されることから電圧降下を抑制できる。
【0012】
本発明に係る第3のクロックバッファ配置方法は、論理回路に含まれる複数のセルにクロック信号を供給するためのツリー状の階層構造を持つ複数のクロックバッファを配置するクロックバッファ配置方法であって、階層構造の階層ごとに、一の階層に属するクロックバッファを、該一の階層の前の階層である他の階層に属するクロックバッファが配置されている電源線と隣り合う電源線に沿って、且つ、一の階層に属するクロックバッファと他の階層に属する複数のクロックバッファとの各マンハッタン距離がいずれも同一となるように配置する配置工程を備えている。
【0013】
第3のクロックバッファ配置方法によると、ツリー状の階層構造の階層ごとに、一の階層に属するクロックバッファを、該一の階層の前の階層に属するクロックバッファが配置されている電源線と隣り合う電源線に沿って配置するため、クロックバッファを特定の電源線に集中することなくレイアウト面の全体に分散させることができる。また、各クロックバッファ間の配線長を等しくできると共に、各クロックバッファが電源線の近傍に配置されるので電圧降下を抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
なお、各実施形態においては説明を簡単にするため、電源配線の寄生素子を抵抗成分のみとして考える。
【0016】
まず、クロックバッファ等の標準セル(=スタンダードセル)の消費電流と電源配線の電圧降下との関係について説明する。図1は電源配線に接続された3つの標準セルの等価回路を示している。各標準セル間に敷設されている電源配線はそれぞれ同一の配線長及び配線幅を有しているとし、これにより各配線抵抗は等しいとする。
【0017】
図1に示すように、電源幹線の電圧をV0 とし、各標準セルの電源配線の接続点の電圧を電源幹線側から順にV1 ,V2 ,V3 とすると、これらは以下に示す式(1),(2)及び(3)のように表わされる。
【0018】
Figure 0003703285
式(1)に示すように、電源幹線近傍の接続点の電位V1 は、各標準セルの消費電流の総和に比例して電圧降下が発生することが分かり、一方、式(3)に示すように、電源幹線から最も離れた位置にある接続点の電位V3 は、I2 及びI3 に示す消費電流が大きくなるほど電圧降下が大きくなり、その結果遅延時間の劣化が大きくなることが分かる。これにより、電源幹線から離れて配置されたセルの電流量ほど電源配線の電圧降下に与える影響が大きくなるため、逆に、消費電流が相対的に大きいセルを電源幹線の近傍に配置すれば電源線の電圧降下が小さくなって、一の電源線に接続された回路の遅延時間の劣化を抑制することができる。
【0019】
標準セルにクロック信号を供給するためのクロックバッファには、フリップフロップやラッチのクロック入力端子及び配線等の大きな容量負荷や大きな抵抗負荷が接続されており、その充放電のためにクロックバッファの消費電流は必然的に大きくなる。図1に示す電源配線の電圧降下とセル配置との関係から、同一の駆動能力、同一の容量又は同一の抵抗負荷が接続されていたとしても、電源幹線からの距離によって各クロックバッファ間の遅延時間に差が生じるためクロックスキューが発生する。クロックバッファの電圧降下による遅延変動とクロックスキューの増加とを回避するためには、クロックバッファを標準セルよりも電源幹線側に配置した方がよい。また、このようにすると、クロックバッファよりも消費電流が小さい標準セルが電源幹線から遠くなるため、電源線の電圧降下の影響を受けにくくなるので、回路遅延の変動を小さくできる。
【0020】
図2は本発明の第1の実施形態に係るクロックバッファ配置方法を用いたセルの部分レイアウトを示している。図2に示すように、レイアウト上に設けられた電源線及び接地線からなる電源幹線11と、該電源幹線11と直交し電源線及び接地線からなる第1の電源配線12及び第2の電源配線13とが配置されている。第1の電源配線12には第1のセル列14が配置され、第2の電源配線13には第2のセル列15が配置されている。第1のセル列14は、電源幹線11側からクロックバッファ1、セル1及びセル2の順に第1の電源配線12と接続されており、第2のセル列15は、電源幹線11側からクロックバッファ2、セル3及びセル4の順に第2の電源配線13と接続されている。ここで、第1の電源配線12と第2の電源配線13とは標準セル中の電源配線敷設領域を用いている。
【0021】
以上説明したように、本実施形態によると、消費電流が相対的に大きいクロックバッファをいずれのセルよりも電源幹線側に配置するため、各電源配線の電圧降下による回路遅延変動を回避することができるので、クロックスキューの発生を抑制できる。また、クロックバッファ以外の標準セルに供給する電源配線の電圧降下量が少なくなるため、回路全体の遅延時間変動を小さくできる。
【0022】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図3は本発明の第2の実施形態に係るクロックバッファ配置方法の処理フローを表わしている。本実施形態においては、各クロックバッファ間の配線長を均等にしてクロックスキューの発生をさらに減少させる。ここでは、レイアウトの対象とする論理回路ブロックに対するクロック信号の供給方式に、第0段から第n−1段までのn段(但し、nは正の整数とする。)のクロックバッファからなるツリー状の階層構造を持つクロックツリーを用いる。
【0024】
まず、図3に示すように、クロックバッファ初期配置工程S01において、階層構造の第0段のクロックバッファを電源幹線に隣接する位置に配置した後、クロックバッファ配置工程S02において、2段目以降(第1段から第n−1段まで)のクロックバッファを配置する。クロックバッファ配置工程S02はマンハッタン距離計算工程S02aと対象クロックバッファ配置工程S02bとからなる。マンハッタン距離計算工程S02aは、前段のクロックバッファの出力端子と処理の対象である当該クロックバッファの入力端子とのマンハッタン距離を計算する。すなわち、レイアウト平面をxy座標にとると、前段のクロックバッファの出力端子のx座標及び当該クロックバッファの入力端子のx座標の差の絶対値と、前段のクロックバッファの出力端子のy座標及び当該クロックバッファの入力端子のy座標の差の絶対値との和が均等となる座標列を計算し、その後、対象クロックバッファ配置工程S02bは、この座標列の中から電源配線と隣接する位置を求めて配置する。
【0025】
これにより、前段のクロックバッファの出力端子からの各マンハッタン距離が同一で且つ電源幹線と隣接する位置が決定される。
【0026】
次に、終了判定工程S03において、クロックツリーの段数を判定し、最後の第n−1段になるまでクロックバッファ配置工程S02の処理を繰り返す。
【0027】
図4は本実施形態に係るクロックバッファ配置方法を用いたクロックバッファの部分レイアウトを示している。図4に示すように、一例として、n段のクロックツリーのうちの3段までを示し、第1の電源幹線21、第2の電源幹線22及び第2の電源幹線23が所定の間隔をおいて互いに平行に配置されている。なお、各電源幹線21〜23に垂直な方向に配置される電源配線は、標準セル中の電源配線敷設領域を用いているため図示していない。
【0028】
以下、クロックバッファの配置方法とクロックツリーの構成方法とを具体的に説明する。まず、初期クロックバッファ配置工程S01において、第0段のクロックバッファ30を回路ブロックの中央部付近に位置する第1の電源幹線21の近傍に配置する。次に、クロックバッファ配置工程S02において、第0段のクロックバッファ30からのマンハッタン距離がそれぞれ同一の距離となり且つ各電源幹線22,23と隣接する位置に、処理の対象段である4つの第1段のクロックバッファ31をそれぞれ配置する。ここで、図4に示す破線24は、第0段のクロックバッファ30から第1段のクロックバッファ31までの各マンハッタン距離が同一となる位置を表わしている。
【0029】
次に、対象段を第2段のクロックバッファ32とし、第1段のクロックバッファ31からのマンハッタン距離が一定で且つ電源幹線22,23と隣接する位置に、第2段のクロックバッファ32を配置する。
【0030】
以下同様に、クロックバッファ配置工程S02を繰り返し、最後に第n−1段の各クロックバッファの出力端子から入力端子までの各マンハッタン距離が同一となるようにフリップフロップなどの標準セルを配置する。
【0031】
以上説明したように、階層構造のクロックツリーの各階層ごとに、各クロックバッファのマンハッタン距離が同一となるように電源幹線と隣接させて配置するため、電源配線の電圧降下による回路遅延変動を回避できると共にクロックスキューを抑制できる。また、クロックバッファ以外の標準セルに電源電圧を供給する電源配線の電圧降下も小さくなるため、回路全体の遅延時間変動を小さくできる。
【0032】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0033】
図5は本発明の第3の実施形態に係るクロックバッファ配置方法の処理フローを表わしている。本実施形態においては、階層構造のクロックツリーの階層間においても、クロック信号の配線長を均等化することによりクロックスキューをさらに低減する。第2の実施形態と同様に、レイアウトの対象とする論理回路ブロックに対するクロック信号の供給を、第0段から第n−1段までのn段のクロックバッファからなるクロックツリーを用いることとする。
【0034】
まず、図5に示すように、クロックバッファ初期配置工程S11において、階層構造の第0段のクロックバッファを電源幹線の近傍に配置した後、クロックバッファ配置工程S12において、2段目以降(第1段から第n−1段まで)のクロックバッファを配置する。クロックバッファ配置工程S12はマンハッタン距離計算工程S12aと電源幹線指定工程S12bと対象クロックバッファ配置工程S12cとからなる。
【0035】
マンハッタン距離計算工程S12aは、前段のクロックバッファの出力端子と処理の対象である当該クロックバッファの入力端子とのマンハッタン距離を計算し、電源幹線指定工程S12bは、前段のクロックバッファがその近傍に配置された電源幹線と隣接する電源幹線を指定し、対象クロックバッファ配置工程S02bは、電源幹線指定工程S12bにより指定された対象のクロックバッファを電源幹線と隣接するように配置する。
【0036】
これにより、前段のクロックバッファの出力端子からの各マンハッタン距離が同一で且つ電源幹線と隣接する位置が決定される。その上、クロックツリーの各階層ごとに、前段の階層に属するクロックバッファが配置されている一の階層の電源幹線と隣接する他の電源幹線にクロックバッファを配置するため、特定の電源幹線にクロックバッファが集中することがない。
【0037】
図6は本実施形態に係るクロックバッファ配置方法を用いたクロックバッファの部分レイアウトを示している。図6に示すように、第1の電源幹線41、第2の電源幹線42、第3の電源幹線43及び第4の電源幹線44が所定の間隔をおいて互いに平行に配置されている。なお、各電源幹線41〜44に垂直な方向に配置される電源配線は、標準セル中の電源配線敷設領域を用いているため図示していない。
【0038】
以下、クロックバッファの配置方法とクロックツリーの構成方法とを具体的に説明する。まず、初期クロックバッファ配置工程S11において、第0段のクロックバッファ50を回路ブロックの中央部付近に位置する第1の電源幹線41と隣接するように配置する。なお、図6において第1の電源幹線41に対する第2の電源幹線42と反対側の配置領域を省略している。
【0039】
次に、クロックバッファ配置工程S12のマンハッタン距離計算工程S12aにおいて、第0段のクロックバッファ50からのマンハッタン距離d1 がそれぞれ同一の距離となる位置を算出した後、電源幹線指定工程S12bにおいて、第1の電源幹線41と隣接する第2の電源幹線42を選択し、配置対象である第1段のクロックバッファ51を第2の電源幹線42と隣接するように配置する。
【0040】
次に、新たな配置対象である第2段のクロックバッファ52A〜52Dを第1段のクロックバッファ51からのマンハッタン距離d2 が同一で且つ第2の電源幹線42とそれぞれ隣接する第1の電源幹線41の近傍及び第3の電源幹線43に沿って配置する。
【0041】
次に、第3段のクロックバッファ53A〜53Lも同様に配置する。例えば、第2段のクロックバッファ52Aが配置されている第1の電源幹線41に着目すると、第3段のクロックバッファ53A,53Bを第2段のクロックバッファ52Aからの各マンハッタン距離d3 が同一で、且つ、第1の電源幹線41と隣接する第2の電源幹線42に配置する。
【0042】
以下同様に、クロックバッファ配置工程S12を繰り返し、最後に第n−1段の各クロックバッファの出力端子から入力端子までの各マンハッタン距離が同一となるようにフリップフロップなどの標準セルを配置する。
【0043】
この結果、図6に示すように、レイアウト平面内において一の階層に属するクロックバッファは、該一の階層の前の階層に属するクロックバッファが配置された電源幹線と隣接する電源幹線に沿って各マンハッタン距離が同一となるようにX字状に配置されるため、特定の電源幹線にクロックバッファが集中しないので電源配線の電圧降下を小さくできる。
【0044】
従って、消費電流が相対的に大きいクロックバッファを電源幹線の近傍に、且つ、特定の電源幹線に集中することなくレイアウト平面全体に分散させて配置するため、電源配線の電圧降下による回路遅延変動を回避することができ、その上、クロックバッファ間の配線長も等しくできるので、クロックスキューを低減できる。また、クロックバッファ以外の標準セルに供給する電源配線の電圧降下も小さくなるため、回路全体の遅延時間変動を小さくできる。
【0045】
【発明の効果】
本発明に係る第1のクロックバッファ配置方法によると、複数のクロックバッファを配置する際にはクロックバッファ間で遅延時間の差が生じないため、電源配線の電圧降下による回路遅延変動を回避することができ、クロックスキューを低減できる。また、クロックバッファ以外の標準セルに供給する電源配線の電圧降下も小さくなるため、回路全体の遅延時間変動を小さくできる。
【0046】
本発明に係る第2のクロックバッファ配置方法によると、ツリー状の各階層ごとに、各クロックバッファ間の配線長を等しく且つ各クロックバッファを電源線に沿って配置するため、クロックスキューを低減できると共に電源配線の電圧降下が小さくなって回路遅延変動を回避できる。また、クロックバッファ以外の標準セルに供給する電源配線の電圧降下も小さくなるため、回路全体の遅延時間変動を小さくすることができる。
【0047】
本発明に係る第3のクロックバッファ配置方法によると、第2のクロックバッファ配置方法と同様の効果を得られる上に、クロックバッファを特定の電源線に集中することなくレイアウト全体に分散させることができるため、電源配線の電圧降下による回路遅延変動をさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る論理回路であって、電源配線に接続された標準セルの等価回路を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るクロックバッファ配置方法を用いたセル配置を示す部分レイアウト図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るクロックバッファ配置方法の処理フロー図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るクロックバッファ配置方法を用いた部分レイアウト図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るクロックバッファ配置方法の処理フロー図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係るクロックバッファ配置方法を用いた部分レイアウト図である。
【符号の説明】
11 電源幹線
12 第1の電源配線
13 第2の電源配線
14 第1のセル列
15 第2のセル列
S01 クロックバッファ初期配置工程
S02 クロックバッファ配置工程
S02a マンハッタン距離計算工程
S02b 対象クロックバッファ配置工程
S03 終了判定工程
21 第1の電源幹線
22 第2の電源幹線
23 第2の電源幹線
30 第0段のクロックバッファ
31 第1段のクロックバッファ
32 第2段のクロックバッファ
33 第3段のクロックバッファ
S11 初期クロックバッファ配置工程
S12 クロックバッファ配置工程
S12a マンハッタン距離計算工程
S12b 電源幹線指定工程
S12c 対象クロックバッファ配置工程
S13 終了判定工程
41 第1の電源幹線
42 第2の電源幹線
43 第3の電源幹線
44 第4の電源幹線
50 第0段のクロックバッファ
51 第1段のクロックバッファ
52A 第2段のクロックバッファ
52B 第2段のクロックバッファ
52C 第2段のクロックバッファ
52D 第2段のクロックバッファ
53A 第3段のクロックバッファ
53B 第3段のクロックバッファ
53C 第3段のクロックバッファ
53D 第3段のクロックバッファ
53E 第3段のクロックバッファ
53F 第3段のクロックバッファ
53G 第3段のクロックバッファ
53H 第3段のクロックバッファ
53I 第3段のクロックバッファ
53J 第3段のクロックバッファ
53K 第3段のクロックバッファ
53L 第3段のクロックバッファ

Claims (1)

  1. 論理回路に含まれる複数のセルにクロック信号を供給するためのツリー状の階層構造を持つ複数のクロックバッファを配置するクロックバッファ配置方法であって、
    前記階層構造の階層ごとに、一の階層に属するクロックバッファを、該一の階層の前の階層である他の階層に属するクロックバッファが配置されている電源線と隣り合う電源線に沿って、且つ、前記一の階層に属するクロックバッファと前記他の階層に属する複数のクロックバッファとの各マンハッタン距離がいずれも同一となるように配置する配置工程を備えていることを特徴とするクロックバッファ配置方法。
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