JP2002217300A - セル配置方法 - Google Patents

セル配置方法

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JP2002217300A
JP2002217300A JP2001012234A JP2001012234A JP2002217300A JP 2002217300 A JP2002217300 A JP 2002217300A JP 2001012234 A JP2001012234 A JP 2001012234A JP 2001012234 A JP2001012234 A JP 2001012234A JP 2002217300 A JP2002217300 A JP 2002217300A
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arrangement
clock buffer
clock
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Toru Masaki
徹 正木
Jun Sato
佐藤  淳
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CTS設計でのスキューを満足させ、かつ電圧
降下を最小限に抑圧してセル配置後のバッファの配置修
正や電源GND配線の修正を不要とする。 【解決手段】レイアウト領域に対して仮想的な格子1
1,12を設定しこの格子11,12で区切られた部分
領域13内に複数個のロウj,j+1,・・・,j+
x、j,j−1,・・・,j−yを配置する。各ロウの
各々毎にタイミング制約を満足するようにセル配置を行
う(ステップS1〜S5)。次に、CTS設計ステップ
S6で、各ロウのの消費電流を調査しこの消費電流情報
に基づき、クロックバッファB1を消費電流の少ないロ
ウに配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセル配置方法に関
し、特にコンピュータ支援設計(CAD)を用いてスタ
ンダードセルを配置してレイアウトを行うセル配置方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】大規模集積回路のレイアウト設計には、
CADを用いた配置配線ツールが広く利用されている。
この種の従来用いられている配置配線ツールにおいて
は、レイアウト処理の手順はフロアプランによってチッ
プ上の概略レイアウトを決定し、電源線やクロック等の
特種配線の経路を決定し、それらのフロアブランに従っ
て一般のセルの配置の詳細を決定し、配線を行なうよう
にしている。
【0003】従来より一般配線については、各種の自動
配線アルゴリズムが提案され利用されている。
【0004】ゲートアレイ等は、マクロセル(以下、セ
ル)と呼ばれる、予め設計された単位機能の回路素子を
列状(カラム)または行状(ロウ)に配列し、その上に
電源線、グランド線を通す方式である。そして、スタン
ダードセル方式の場合には、セル上に電源線、グランド
線が作り付けられており、セルを側面を接して並べるだ
けで電源・グランド配線が完成するように工夫されてい
る。以下、説明の便宜上、ロウ配列のスタンダードセル
方式について説明する。ロウとは、均一な配置グリッド
(格子)からなる行方向の1次元のセルアレイであり、
タイプが一致するセルをその中に配置するものである。
【0005】このようなスタンダードセル方式の半導体
集積回路の製造においては、殆どの場合、2層以上の金
属配線層が利用されるために電源・グランド配線におい
ても垂直方向を第1配線層、水平方向を第2配線層等と
分けて利用する場合が多い。
【0006】ところで、スタンダードセル方式の集積回
路の設計においては、配線に利用できるスペースが少な
いために電源・グランド配線の幅もできる限り狭くする
ことが望ましい。しかし、配線の幅があまり狭くなる
と、エレクトロマイグレーションの危険等のために十分
な電流を流せない問題や、電源・グランド電位の変動が
配線抵抗により起こる問題があった。
【0007】一般的な従来の配置配線ツールによる従来
の第1のセル配置方法においては、スタンダードセルを
ロウ(行方向セルアレイ)に沿って所定の配置領域にラ
ンダムに配置させた後、セル間パスの遅延がタイミング
制約を満足する様、配置位置を改善する方法を取ってい
るが、配置されたセルに供給される電源電流については
考慮されていなかった。
【0008】その結果、ロウに配置されているセル群の
消費電流値が配線の電流容量を超えて大きくなった場
合、上述の理由により、電圧降下により動作に十分な電
源・GND電圧が供給できず、回路の動作が不安定にな
っていた。
【0009】このような問題を避けるためには、本来の
電源及びグランド配線(以下、電源GND配線)に垂直
に他の層の配線で電源補強を行なう手法が利用されてい
る。しかしながら、このような電源補強も配線のための
スペースを必要とするので、特性上も信頼性上も問題の
ない範囲で最少限にする必要があり、自動化の困難な設
計上のステップとなっており、このために、多くの場
合、設計者がグラフィックエディタ等を利用して人手に
より配線設計を行なわなければならなかった。
【0010】上記問題点を改善する特許第290107
8号公報記載の従来の第2のセル配置方法は、チップ上
のレイアウト領域を幾つかの仮想的な格子上に区切り、
区切られた各領域の消費電力を求め、電源配線を設計す
るというものである。
【0011】従来の第2のセル配置方法をフローチャー
トで示す図17を参照して、電源配線の設計方法につい
て説明すると、まず、1チップに対して仮想的な格子を
設定し、各格子の辺に沿って電源GND配線を行う(ス
テップP1)。次に格子で分割された、各部分領域毎に
領域内に含まれるセル全てを1つの等価な定電流電源に
置きかえる。等価な電流源に置き換えるためには、論理
シミュレーションを実行して、所定時間内における消費
電流値を積算する(ステップP2〜P7)。
【0012】次に各格子の辺に沿った電源GND配線を
等価な抵抗素子に置き換えて回路方程式を作成し(ステ
ップP8)、各節点の電位を解析する(ステップP9,
P10)。この様にして、設計者は電圧降下が顕著な領
域および電圧降下が緩い領域を知ることができ、電圧降
下が顕著な領域に含まれるセルを比較的電圧降下の緩い
領域に置き換えたり、あるいは電源配線を追加・修正す
ることにより、電圧降下を抑えることができるのである
(ステップP12,P13)。
【0013】一方、上述した従来の第1のセル配置方法
にてクロックツリーシンセシス(CTS)を設計する場
合、クロックツリーに挿入されるバッファ(以下、クロ
ックバッファ)はクロックツリー末端のラッチ回路群が
配置されている領域の近傍に置かれ、またクロックスキ
ューを整合させるために遅延を付加する場合には、配線
容量が大きくなるようクロックネットを迂回させて配線
している。
【0014】そのためCTS設計の対象となるレイアウ
トデータは、全てのセルの配置位置が決定されており、
なおかつ電源GND配線が完了していなくてはならな
い。
【0015】最近では、配線容量まで考慮する配置配線
ツールが提案され使用され始めてはいるが、セルの消費
電力までは未だ考慮されていない状況である。
【0016】特にCTS設計では、消費電流の大きいク
ロックバッファを多数配置するにも関わらず、クロック
バッファが配置されるロウの消費電流値が許容値内であ
るかどうかの判定手段を持っておらず、配置対象のクロ
ックバッファを消費電流の多いロウに配置してしまい、
電圧降下によって十分な電源電圧が供給されない可能性
があり、回路の動作が不安定になっていた。
【0017】上述した従来の第2のセル配置方法におい
ては、CTSの設計については特に記載されていないの
で、上記問題は存在する。
【0018】そのため、従来の第1のセル配置方法では
勿論のこと、従来の第2のセル配置方法により最小限の
電源GND配線で電源構造を設計しても、また新たに電
源GND配線を追加すること、既存の電源GND配線幅
を太くすること、あるいはセルを移動させる等の必要が
生じ、修正工数が増大していた。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の第1の
セル配置方法は、スタンダードセルをロウに沿って所定
の配置領域にランダムに配置させた後、セル間パスの遅
延がタイミング制約を満足する様、配置位置を改善する
方法を取っているが、配置されたセルに供給される電源
電流については考慮されていないため、ロウに配置され
ているセル群の消費電流値が配線の電流容量を超えて大
きくなった場合、上述の理由により、電圧降下により動
作に十分な電源GND電圧が供給できず、回路の動作が
不安定になるという欠点があった。
【0020】上記問題点を改善する従来の第2のセル配
置方法は、1チップレイアウトを幾つかの仮想的な格子
上に区切り、区切られた各領域の消費電力を求め、電源
配線を設計するが、クロックツリーシンセシス(CT
S)を設計する場合、CTS設計の対象となるレイアウ
トデータが、全てのセルの配置位置が決定済みで、なお
かつ電源GND配線が完了済みである必要があるため、
最小限の電源GND配線で電源構造を設計しても、また
新たに電源GND配線を追加すること、既存の電源GN
D配線幅を太くすること、あるいはセルを移動させる等
の必要が生じ、修正工数が増大するという欠点があっ
た。
【0021】本発明の目的は、上記欠点を解消し、CT
S設計におけるスキューを満足させるとともに、電圧降
下を最小限に抑圧することにより、セル配置後のバッフ
ァの配置修正や電源GND配線の修正を不要とし、設計
工数を削減可能とするセル配置方法を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のセ
ル配置方法は、予め設計された単位機能の回路素子であ
るセルを複数個一次元方向に配置した一次元セルアレイ
から成る一次元配列のスタンダードセル方式の半導体集
積回路のセル配置方法において、半導体基板上の設計対
象チップのレイアウト領域に対して仮想的な格子を設定
しこの格子で区切られた各々の領域内に複数個の前記一
次元セルアレイを配置し、これら前記一次元セルアレイ
の各々毎に所定のタイミング制約を満足するようにセル
配置を行った後、前記一次元セルアレイの各々の消費電
流を調査しこの消費電流情報に基づき前記セル配置後必
要となった追加セルを前記消費電流の少ない前記一次元
セルアレイに配置することを特徴とするものである。
【0023】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のセル配置方法において、前記一次元セルアレイが、
前記レイアウト領域における行方向に前記セルを配置し
たロウであることを特徴とするものである。
【0024】また、請求項3記載の発明は、前記追加セ
ルが、前記セル配置後に実行するクロックツリーシンセ
シスにおけるクロックバッファであり、このクロックバ
ッファの配置候補の全ての前記一次元セルアレイの消費
電流を調査し、前記消費電流の最も少ない前記一次元セ
ルアレイに前記クロックバッファを配置することを特徴
とするものである。
【0025】請求項4記載の発明のセル配置方法は、予
め設計された単位機能の回路素子であるセルを複数個一
次元方向に配置した一次元セルアレイから成る一次元配
列のスタンダードセル方式の半導体集積回路のセル配置
方法において、配置対象の各セルのタイミング情報であ
るセルタイミング情報と、予め設定されたタイミング制
約とに基づきタイミング制約を満足するように前記セル
を配置するセル配置ステップと、全ての前記セルの配置
後、半導体基板上の設計対象チップのレイアウト領域の
データである1チップのレイアウトデータに対して仮想
的な格子を設定し、前記格子の辺に沿って電源と接地の
配線を行う電源接地配線ステップと、前記セルの各々の
消費電流値から成るデータベースであるセル消費電流情
報に基づき設定した前記格子によって区切られた全ての
部分領域内の前記一次元セルアレイの消費電流及び電圧
降下値を算出する電圧降下値算出ステップと、前記電圧
降下値算出ステップで求めた電圧降下値が許容値以内か
を判定する電圧降下値判定ステップと、前記電圧降下値
判定ステップで、許容値を超える場合にはセルの移動あ
るいは電源配線を修正して電圧降下を許容値内に抑える
ための電源接地配線の再配線設計を行う電源接地配線再
配線ステップと、前記電圧降下値判定ステップで、前記
セル配置及び前記電源接地配線が完了した前記レイアウ
トデータに対してクロックツリーシンセシス(CTS)
設計を行いこのCTS設計の結果必要となるクロックバ
ッファを消費電流の最も少ない前記一次元セルアレイに
配置するよう最適化するCTS設計ステップとを有する
ことを特徴とするものである。
【0026】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のセル配置方法において、前記CTS設計ステップ
が、前記セルタイミング情報に基づき、スキューを整合
させるため複数の前記クロックバッファをクロックネッ
トに挿入するためのクロックバッファ挿入領域である第
1の配置領域を探索するクロックバッファ挿入領域探索
ステップと、前記第1の配置領域に含まれる前記一次元
セルアレイを全て選出し、この一次元セルアレイ群で形
成される領域を第2の領域とする領域選出ステップと、
予め算出した前記一次元セルアレイの各々の消費電流値
を検索する一次元セルアレイ消費電流算出ステップと、
前記一次元セルアレイ消費電流算出ステップで得られた
データの中から最も消費電流の少ない一次元セルアレイ
を選出しこの一次元セルアレイで形成される領域を第3
の配置領域とする最小消費電流一次元セルアレイ選出ス
テップと、前記第1及び第3の配置領域の重なる領域を
第4の配置領域として選出する配置候補領域選出ステッ
プと、前記第4の配置領域内に前記クロックバッファを
配置できるかを判断するクロックバッファ配置判断ステ
ップと、前記クロックバッファ配置判断ステップで、前
記クロックバッファの配置が不可能な場合に、次に消費
電流の少ない前記一次元セルアレイロウを前記第3の配
置領域として新たに前記第4の配置領域を再選出する配
置候補領域再選出ステップと、前記第4の配置領域内に
前記クロックバッファを配置するクロックバッファ配置
ステップと、算出した電圧降下分が許容値以内か判定す
る算出電圧降下値判断ステップと、前記算出電圧降下値
判断ステップで、前記電圧降下分が許容値を超える場合
はその電圧降下分とクロックバッファを配置した座標デ
ータをワーニングメッセージとして出力するワーニング
表示ステップと、前記クロックバッファ挿入領域探索ス
テップから前記算出電圧降下値判断ステップまでの処理
を、全ての前記クロックバッファに対して行ったかを判
定する処理終了判定ステップと、全ての前記クロックバ
ッファの配置位置が確定した後、クロックネットの配線
実行及び遅延値算出を行うクロック配線実行遅延値算出
ステップと、スキューチェックを実行し、スキューが満
足すれば前記CTS設計を完了するスキュー判定ステッ
プとを有することを特徴とするものである。
【0027】また、請求項6記載の発明は、請求項4記
載のセル配置方法において、前記CTS設計ステップ
が、前記セルタイミング情報に基づき、スキューを整合
させるため複数の前記クロックバッファをクロックネッ
トに挿入するためのクロックバッファ挿入領域である第
1の配置領域を探索するクロックバッファ挿入領域探索
ステップと、前記第1の配置領域に含まれる前記一次元
セルアレイを全て選出し、この一次元セルアレイ群で形
成される領域を第2の領域とする領域選出ステップと、
予め算出した前記一次元セルアレイの各々の消費電流値
を検索する一次元セルアレイ消費電流算出ステップと、
前記一次元セルアレイ消費電流算出ステップで得られた
データの中から最も消費電流の少ない一次元セルアレイ
を選出しこの一次元セルアレイで形成される領域を第3
の配置領域とする最小消費電流一次元セルアレイ選出ス
テップと、前記第1及び第3の配置領域の重なる領域を
第4の配置領域として選出する配置候補領域選出ステッ
プと、前記第4の配置領域内に前記クロックバッファを
配置できるかを判断するクロックバッファ配置判断ステ
ップと、前記クロックバッファ配置判断ステップで、前
記クロックバッファの配置が不可能な場合に、前記第3
の配置領域から前記第4の配置領域を除く第5の配置領
域を抽出する第5の配置領域選出ステップと、前記第5
の配置領域内に前記クロックバッファを配置できるかを
判断する第5の配線領域クロックバッファ配置判断ステ
ップと、前記第4又は第5の配置領域内に前記クロック
バッファを配置するクロックバッファ配置ステップと、
算出した電圧降下分が許容値以内か判定する算出電圧降
下値判断ステップと、前記算出電圧降下値判断ステップ
で、前記電圧降下分が許容値を超える場合はその電圧降
下分とクロックバッファを配置した座標データをワーニ
ングメッセージとして出力するワーニング表示ステップ
と、前記クロックバッファ挿入領域探索ステップから前
記算出電圧降下値判断ステップまでの処理を、全ての前
記クロックバッファに対して行ったかを判定する処理終
了判定ステップと、全ての前記クロックバッファの配置
位置が確定した後、クロックネットの配線実行及び遅延
値算出を行うクロック配線実行遅延値算出ステップと、
スキューチェックを実行し、スキューが満足すれば前記
CTS設計を完了するスキュー判定ステップとを有する
ことを特徴とするものである。
【0028】また、請求項7記載の発明は、請求項4記
載のセル配置方法において、前記CTS設計ステップ
が、前記セルタイミング情報に基づき、スキューを整合
させるため複数の前記クロックバッファをクロックネッ
トに挿入するためのクロックバッファ挿入領域である第
1の配置領域を探索するクロックバッファ挿入領域探索
ステップと、前記第1の配置領域に含まれる前記一次元
セルアレイを全て選出し、この一次元セルアレイ群で形
成される領域を第2の領域とする領域選出ステップと、
予め算出した前記一次元セルアレイの各々の消費電流値
を検索する一次元セルアレイ消費電流算出ステップと、
前記一次元セルアレイ消費電流算出ステップで得られた
データの中から最も消費電流の少ない一次元セルアレイ
を選出しこの一次元セルアレイで形成される領域を第3
の配置領域とする最小消費電流一次元セルアレイ選出ス
テップと、前記第3の領域内の前記格子辺に沿って前記
クロックバッファが配置可能かを判定する格子辺近傍ク
ロックバッファ配置可能判定ステップと、前記格子辺近
傍クロックバッファ配置判断ステップで、前記クロック
バッファの配置が不可能な場合に、次に消費電流の少な
い前記一次元セルアレイを前記第3の配置領域として再
選出する配置候補領域再選出ステップと、前記第4の配
置領域内に前記クロックバッファを配置するクロックバ
ッファ配置ステップと、算出した電圧降下分が許容値以
内か判定する算出電圧降下値判断ステップと、前記算出
電圧降下値判断ステップで、前記電圧降下分が許容値を
超える場合はその電圧降下分とクロックバッファを配置
した座標データをワーニングメッセージとして出力する
ワーニング表示ステップと、前記クロックバッファ挿入
領域探索ステップから前記算出電圧降下値判断ステップ
までの処理を、全ての前記クロックバッファに対して行
ったかを判定する処理終了判定ステップと、全ての前記
クロックバッファの配置位置が確定した後、クロックネ
ットの配線実行及び遅延値算出を行うクロック配線実行
遅延値算出ステップと、スキューチェックを実行し、ス
キューが満足すれば前記CTS設計を完了するスキュー
判定ステップとを有することを特徴とするものである。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0030】本実施の形態のセル配置方法は、予め設計
された単位機能の回路素子であるセルを複数個一次元方
向に配置した一次元セルアレイから成る一次元配列のス
タンダードセル方式の半導体集積回路のセル配置方法に
おいて、半導体基板上の設計対象チップのレイアウト領
域に対して仮想的な格子を設定しこの格子で区切られた
各々の領域内に複数個の上記一次元セルアレイを配置
し、これら上記一次元セルアレイの各々毎に所定のタイ
ミング制約を満足するようにセル配置を行った後、上記
一次元セルアレイの各々の消費電流を調査し、この消費
電流情報に基づき上記セル配置後必要となった追加セル
を消費電流の少ない上記一次元セルアレイに配置するこ
とを特徴とするものである。
【0031】すなわち、上記追加セルが、セル配置後に
実行するクロックツリーシンセシス(CTS)における
クロックバッファであり、このクロックバッファの配置
候補の全ての上記一次元セルアレイの消費電流を調査
し、消費電流の最も少ない一次元セルアレイに上記クロ
ックバッファを配置することにより、上記消費電流が流
れる電源配線の抵抗による電圧降下を抑制できる。
【0032】次に、本発明の第1の実施の形態をフロー
チャートで示す図1を参照すると、この図に示す本実施
の形態のセル配置方法は、配置対象の各セルのタイミン
グ情報を格納したセルタイミング情報ファイルF1(以
下図ではファイルを省略)からのセルタイミング情報
と、予め設定されたタイミング制約を格納したタイミン
グ制約ファイルF2からのタイミング制約とに基づきタ
イミング制約を満足するようにセルを配置するセル配置
ステップS1と、全てのセルの配置後、半導体基板上の
設計対象チップのレイアウト領域のデータである1チッ
プレイアウトデータに対して仮想的な格子を設定し、格
子辺に沿って電源とGND(接地)の配線を行う電源G
ND配線ステップS2と、各セルの消費電流値をデータ
ベースとして格納したセル消費電流ファイルF3からの
セル消費電流情報に基づき設定した格子によって区切ら
れた全ての部分領域内のロウの消費電流及び電圧降下分
を算出すると共に各ロウの消費電流値をロウ消費電流フ
ァイルF4に格納する電圧降下算出ステップS3と、ス
テップS3で求めた電圧降下値が許容値以内かを判定す
るステップS4と、ステップS4で、許容値を超える場
合にはセルの移動あるいは電源配線を修正して電圧降下
を許容値内に抑えるための電源GND配線の再配線設計
を行う電源GND配線再配線ステップS5と、セル配置
及び電源GND配線が完了したレイアウトデータに対し
てクロックツリーシンセシス(CTS)設計を行いこの
CTS設計の結果必要となるクロックバッファを消費電
流の最も少ないロウに配置するよう最適化するCTS設
計ステップS6とを有する。
【0033】ここで、ロウは、均一な配置グリッドから
なる行方向の一次元のセルアレイのことである。
【0034】CTS設計ステップS6は、セルタイミン
グ情報ファイルF1からのセルタイミング情報に基づ
き、スキューを整合させるため複数のクロックバッファ
をクロックネットに挿入するためのクロックバッファ挿
入領域である配置領域Aを探索するクロックバッファ挿
入領域探索ステップS61と、配置領域Aに含まれるロ
ウを全て選出し、このロウ群で形成される領域を領域B
とする領域選出ステップS62と、ロウ消費電流ファイ
ルF4から領域B内の各ロウの消費電流値のデータを読
み出すロウ消費電流算出ステップS63と、得られたデ
ータの中から最も消費電流の少ないロウを選出しこのロ
ウで形成される領域を配置領域Cとする最小消費電流ロ
ウ選出ステップS64と、配置領域Aと配置領域Cの重
なる領域を配置領域Dとして選出する配置候補領域選出
ステップS65と、配置領域D内にクロックバッファを
配置できるかを判断するステップS66と、配置領域D
内に多くのセルが配置されていてクロックバッファを置
くことができない場合は、次に消費電流の少ないロウを
領域Cとして新たに配置領域Dを再選出する配置候補領
域再選出ステップS67と、配置領域D内にクロックバ
ッファを配置するステップS68と、算出した電圧降下
分が許容値以内か判定するステップS69と、電圧降下
分が許容値を超える場合はその電圧降下分とクロックバ
ッファを配置した座標データをワーニングメッセージと
して出力するワーニング表示ステップS70と、ステッ
プS61からステップS69までの処理を、全てのクロ
ックバッファに対して行ったかを判定する処理終了判定
ステップS71と、全てのクロックバッファの配置位置
が確定した後、クロックネットの配線実行及び遅延値算
出を行うクロック配線実行遅延値算出ステップS72
と、スキューチェックを実行し、スキューが満足すれば
CTS設計を完了するスキュー判定ステップS73とを
有する。
【0035】次に、図1及び本実施の形態のセル配置対
象とするチップの一部であるI/O領域の一例をレイア
ウト図で示す図2を参照して本実施の形態の動作につい
て説明すると、まず、ステップS1で、セルタイミング
情報ファイルF1からのセルタイミング情報と、タイミ
ング制約ファイルF2からのタイミング制約とを入力
し、各セル毎にタイミング制約を満足するようにセルを
配置する。なお、このステップS1のセル配置方法の詳
細については、上述した従来の第1のセル配置方法等で
実施されている公知のものと同様であり、また、本発明
の権利化の対象外であるので、説明を省略する。
【0036】次に、ステップS2で、全てのセルの配置
終了後、1チップレイアウトデータに対して仮想的な格
子を設定し、格子辺に沿って電源GND配線を行う。
【0037】なお、この格子の大きさは、集積度及び配
線密度の向上や電源電圧供給の効率化の点から、各回路
の動作がある程度まとまっている方が望ましい。
【0038】図2を参照すると、この図に示すI/O領
域は、セル配置の対象とする内部領域1を有し、この内
部領域1は、横方向の行(ロウ)及び縦方向の列(カラ
ム)の各々の格子11,12で区切られた部分領域13
を有する。
【0039】以下、本実施の形態では、説明の便宜上、
経験的に部分領域13の大きさを、200×200(μ
m)とする。
【0040】次に各ロウの電圧降下を算出する(ステッ
プS3)。本実施の形態では、説明の便宜上、許容でき
る電圧降下分を0.3(mV)以内と設定する。
【0041】まず、各セルの消費電流値のデータベース
として格納したセル消費電流ファイルF3を作成する。
【0042】次に、前述で設定した格子11,12によ
って区切られた全ての部分領域13内のロウの消費電
流、電圧降下分を算出する。
【0043】部分領域13のレイアウトイメージを詳細
にレイアウト図で示す図3を併せて参照すると、部分領
域13の周辺にそれぞれ配設した電源(VDD)バス1
31と、GNDバス132と、部分領域13の縦方向中
央のロウであるロウjから上側方向に配列したロウj+
1,j+2,・・・,j+(n−1),j+n,・・
・,j+x(xは正の整数)と、下側方向に配列したj
−1,j−2,・・・,j−(m−1),j−m,・・
・,j−y(yは正の整数)とを有する。
【0044】ロウの各々の境界にVDDバス131に接
続され電源をロウ内部に供給する電源配線Wが設けられ
ている。
【0045】ここでは、図示したロウj(以下ロウを省
略)とロウj+1の境界の電源配線W1はロウjとロウ
j+1に接続され、これらロウjとロウj+1に電源を
供給する。
【0046】ロウj,j+1,j+2,・・・,j+
(n−1),j+n,・・・,j+x、及びロウj−
1,j−2,・・・,j−yの各々は、複数個の論理ゲ
ートセル(以下、単に論理ゲート)G1を備え、これら
ロウj,j+1,j+2,・・・,j+x、及びロウj
−1,j−2,・・・,j−(m−1),j−m,・・
・,j−y、すなわち、x+1+y個のロウに対しクロ
ックの供給を受けてこれをラッチするn(nはx+1+
yと等しいか小さい整数)個のラッチ回路L1〜Lnを
備える。ここで、ロウjがラッチ回路L1を備えるもの
とする。
【0047】一般的に、ロウに対してセル面積が占める
割合は約60〜70%であることから、ここでは説明の
便宜上、ロウjに配置されているセルの個数を18個、
ロウj+1に配置されているセルの個数を22個とす
る。なお、セルは論理ゲート及びラッチ回路を総括した
呼称である。
【0048】次に、各ロウに含まれるセル全てを1つの
等価な定電流電源に置き換える。
【0049】等価な電流源に置き換える手法としては、
ロウに配置してある個々のセルの消費電流値を加算する
第1の算出方法や、上述した文献1に記載されたよう
な、論理シミュレーションを実行して個々のセルのスイ
ッチング確率を求め、所定時間内における消費電流値を
積算する第2の算出方法等がある。
【0050】ここでは、第1の算出方法を用いるものと
してその動作を説明する。
【0051】ラッチ回路L1が配置されているロウjに
電源を供給する電源配線W1は、上述のように、ロウj
+1にも電源を供給するので、ロウjとロウj+1に配
置されている全セルの各々の消費電流値をセル消費電流
ファイルF3に基づき抽出し、各ロウ毎に合計して各ロ
ウの消費電流値を算出し、その結果を合算する。
【0052】論理ゲートの個々の消費電流値は1〜2μ
A程度であることから、説明の便宜上、ロウjの消費電
流値を27μA、また、ロウj+1の消費電流値を33
μAとする。
【0053】以上の手順で求めた消費電流値により、電
源配線W1、ロウj,j+1に配置されているセル群
を、近似的に等価な電気回路に置換することができる。
【0054】ロウに配置されたセル群を近似的に等価な
電気回路に置換した例を模式的に示す図4を参照する
と、ロウj,j+1の各々に配置されている全てのセル
を一端が電源配線W1に他端がGNDにそれぞれ接続し
た等価の定電流源IS1,IS2として表し、これら定
電流源IS1,IS2の共通接続点を節点Nとして表
す。
【0055】以上より、節点Nの電圧降下を算出する。
節点Nの電圧降下分Vd(V)は、電源配線W1の抵抗
をR(Ω)、ロウjに配置されている全セルと等価な定
電流源IS1の電流値をI1(A)、及びロウj+1に
配置されている全セルと等価な定電流源IS2の電流値
をI2(A)とした場合、次式で表される。
【0056】 Vd=(I1+I2)×R・・・・・・・・・・・・・・・・(1) さらに電源配線W1の抵抗Rは、分割した電源配線W1
1の抵抗をR1(Ω)、電源配線W12の抵抗をR2
(Ω)とした場合、次式で現される。 R=1/(1/R1+1/R2)・・・・・・・・・・・・・・・(2) 電源配線W11の抵抗R1は、電源配線のシート抵抗を
ρs(Ω/□)、配線長をL(μm)、配線幅をW(μ
m)とした場合、次式で表される。 R1=ρs×L/W・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) また、電源配線W11と電源配線W12は、シート抵
抗、配線長、配線幅が同じであるので、次式で表すこと
ができる。 R1=R2=ρs×L/W・・・・・・・・・・・・・・・・・(4) ρs=0.088Ω/□、L=100μm、W=0.8
8μmとした場合、配線抵抗R1、R2は式(4)よ
り、以下のように求められる。 R1=R2=0.088×100/0.88=10(Ω) これより、電源配線の抵抗Rは式(2)より、以下のよ
うに求められる。 R=1/((1/10)×2)=5(Ω) 電圧降下分Vdは式(1)、及び前述の仮定よりI1=
27μA、I2=33μAであるので、以下のように求
められる。 Vd=(27+33)×5=0.3(mV) 配置領域A13に含まれる全ての電源配線の給電対象の
ロウの組(以下ロウ対)について同様の処理を行い、こ
れら全てのロウ対の消費電流、電源配線の電圧降下を算
出する。
【0057】各ロウ対の消費電流値及び電源配線の電圧
降下をグラフで示す図5を参照すると、この図には、各
電源配線から給電されるロウ対毎の消費電流、例えば、
ロウ対j,j+1、j+2,j+3、・・・等の消費電
流が棒グラフで、対応する電圧降下分が棒グラフの先頭
を結ぶ折れ線グラフで表されている。すなわち、ロウ対
j,j+1の消費電流は60μA、電圧降下分は0.3
mV,・・・等である。
【0058】また、消費電流が最小のロウ対はロウj−
2,j−1、次に少ないロウ対はロウ対j+(n−
1),j+nである。
【0059】このようにして得られたロウ対毎の消費電
流のデータをデータベースとしてロウ消費電流ファイル
F4に格納する。
【0060】次に、得られた電圧降下値が許容値以内か
を判定する(ステップS4)。許容値以内であれば、次
のCTS設計ステップS6に進む。
【0061】ステップS4の判定結果、許容値を超える
場合にはセルの移動、あるいは電源配線を修正して、電
圧降下を許容値内に抑えるよう電源GND配線の再設計
を行う(ステップS5)。
【0062】次に、セル配置、及び電源GND配線が完
了したレイアウトデータに対して、CTS設計を行う。
【0063】部分領域13には、上述したように、クロ
ックが供給されるラッチ回路L1〜Lnが配置されてい
るものとし、これらのラッチ回路群に対するCTS設計
手法について説明する。
【0064】まず、予めクロックバッファのタイミング
情報を作成してセルタイミング情報ファイルF1に格納
しておく。
【0065】次に、クロックネットにおけるスキューを
整合させるため、一定遅延時間を有する複数のクロック
バッファをクロックネットに対して挿入する。
【0066】本実施の形態では、ラッチ回路L1〜Ln
に対してクロックバッファB1を挿入するものとし、こ
のクロックバッファB1の配置位置はラッチ回路L1〜
Lnが配置されている領域内で、特に配置対象のクロッ
クバッファB1からラッチ回路L1〜Lnまでの配線距
離がほぼ均等になる領域(以降、配置領域Aとする)に
配置するものとする(ステップS61)。
【0067】なお、クロックネットへのクロックバッフ
ァの挿入数やその算出方法、及び配置領域Aの算出方法
については、上述した従来の第1のセル配置方法等で実
施されている公知のものと同様であり、また、本発明の
権利化の対象外であるので、説明を省略する。
【0068】本実施の形態のクロックバッファの配置領
域の一例をレイアウト図で示す図6を参照すると、説明
の便宜上、この図に示す配置領域Aはラッチ回路L1の
中心から半径80μmの円形とし、また、配置対象とす
るクロックバッファB1の消費電流値を8μAとする。
【0069】まず、配置領域Aに含まれるロウを全て選
出し(ステップS62)、このロウ群で形成される領域
を領域Bとする。この例では、ロウj+n(xより小さ
い正の整数)からロウj−m(yより小さい正の整数)
までが領域Bである。
【0070】次に、ステップS3で作成したロウ消費電
流ファイルF3から領域B内のロウの消費電流値のデー
タを読み出す(ステップS63)。
【0071】得られたデータの中から最も消費電流の少
ないロウ(対)(以下ロウ対も区別可能な場合は単にロ
ウと記述する)を選出し、このロウで形成される領域を
配置領域Cとする(ステップS64)。図5を再度参照
すると、ロウ対j−2,j−1がこの配置領域Cに該当
する。
【0072】次に、配置領域Aと配置領域Cの重なる領
域を配置候補領域(以下、配置領域)Dとする(ステッ
プS65)。
【0073】本実施の形態の最小消費電流ロウ選出ステ
ップ処理後の配置領域をレイアウト図で示す図7を参照
すると、ロウ対ロウj−2,j−1から成る領域Cのう
ち円形の配置領域A内の部分が選出した配置領域Dとな
る。
【0074】次に、配置領域D内にクロックバッファを
配置できるかの判断をする(ステップS66)。
【0075】もし既に、配置領域D内に多くのセルが配
置されていて新たにクロックバッファを配置できない場
合は、次に消費電流の少ないロウを領域Cとして、新た
に配置領域Dを選出する(ステップS67)。
【0076】配置領域再選出ステップ処理後の配置領域
をレイアウト図で示す図8を参照すると、ここでは、前
述した次に消費電流の少ないロウ対j+n,j+(n−
1)を領域Cとして、新たに配置領域Dを選出する。
【0077】ステップS66でクロックバッファを配置
できる場合は、配置領域D内にクロックバッファを配置
する(ステップS68)。
【0078】なお、配置領域D内で、クロックバッファ
配置が可能な領域が複数存在する場合には、これら複数
の配置可能領域から無作為に選出してクロックバッファ
B1を配置する。
【0079】本実施の形態における選出配置領域内でク
ロックバッファ配置が可能な領域が複数存在する場合の
配置例をレイアウト図で示す図9を参照すると、この例
では、ロウj−2に配置する。
【0080】また、このステップS68で、クロックバ
ッファ配置後の領域Cの消費電流値を算出し、電源を供
給している電源配線の電圧降下を算出する。
【0081】クロックバッファ配置後の配置対象領域の
消費電流をグラフで示す図10を参照すると、領域C、
すなわち、ロウ対j−2,j−1の消費電流値は50μ
Aであり、また、クロックバッファB1の消費電流値は
8μAであることから、クロックバッファB1配置後の
領域Cの消費電流値は58μAとなる。
【0082】また、ロウ対j−2,j−1に電源を供給
する電源配線W2の電圧降下分Vdは式(1)より、
0.29mVとなる。
【0083】次に、得られた電圧降下分が許容値以内か
を判定する(ステップS69)。電圧降下分が許容値を
超える場合は、その電圧降下分とクロックバッファB1
を配置した座標データをメッセージとして出力する(ス
テップS70)。
【0084】次に、ステップS61〜S69の処理を、
クロックバッファB1以外の全てのクロックバッファに
対して行う(ステップS71)。
【0085】全てのクロックバッファの配置位置が確定
した後、クロックネットの配線実行及び遅延値算出とス
キューチェックを実行し、スキューが満足すればCTS
設計ステップS6を完了する(ステップS72,S7
3)。
【0086】なお、クロックネットの配線実行、及び遅
延値算出の方法の詳細については、ク上述した従来の第
1のセル配置方法等で実施されている公知のものと同様
であり、また、本発明の権利化の対象外であるので、説
明を省略する。
【0087】本実施の形態では、予め各セルのタイミン
グ情報を保持したセルタイミング情報ファイルと、各セ
ルの消費電流情報を保持したセル消費電流ファイルとを
準備し、CTS設計においてクロックバッファを挿入す
る場合には、スキューを満足するとともに、かつ電圧降
下を最小限に抑制するようクロックバッファを配置する
ことができるので、セル配置後のバッファの配置修正や
電源GND配線の修正の必要がなくなり、工数の削減が
可能である。
【0088】次に、本発明の第2の実施の形態を特徴付
けるCTS設計ステップS6Aを図1と共通の構成要素
には共通の参照文字/数字を付して同様にフローチャー
トで示す図11を参照すると、この図に示す本実施の形
態のステップS6Aの前述の第1の実施の形態のステッ
プS6との相違点は、クロックバッファ配置可能判定ス
テップS66で、クロックバッファ配置が不可能な場合
に、領域Cから領域Dを除く領域Eを抽出する領域E選
出ステップS74と、ステップS74により選出した領
域Eにクロックバッファを配置できるかを判定する領域
Eクロックバッファ配置判定ステップS75とを有する
ことである。
【0089】以下、本実施の形態の動作の説明の便宜
上、まず、ロウの具体的なパラメータ、すなわち、ロウ
jの消費電流値27μA、ロウj+1の消費電流値33
μA等は第1の実施の形態と同一とする。また、配置領
域Bがロウj+nからロウj−mまでの領域であるこ
と、配置領域Aがラッチ回路L1の中心から半径80μ
mの円形とすること、配置対象とするクロックバッファ
B1の消費電流値8μAであること等も第1の実施の形
態と同一とする。
【0090】次に図11を参照して、本実施の形態のC
TS設計ステップS6Aの動作について、第1の実施の
形態との相違点を重点的に説明すると、まず、クロック
バッファ挿入領域A探索ステップS61、領域A内のロ
ウ選出ステップS62、各ロウ(対)の消費電流算出ス
テップS63、最小消費電流ロウ選出ステップS64、
領域D選出ステップS65、及びクロックバッファ配置
可能判定ステップS66までは第1の実施の形態と同様
に処理を行う。
【0091】ステップS66で、既に、配置領域D内に
多くのセルが配置されているためクロックバッファの配
置が不可能な場合は、配置領域C内の配置領域Dを除く
領域を配置候補領域(以下、配置領域)Eとして選出す
る(ステップS74)。
【0092】本実施の形態の配置領域再選出ステップ処
理後の配置領域をレイアウト図で示す図12を参照する
と、ここでは、ロウ対j−2,j−1から成る領域Cの
うち円形の配置領域Aの外の部分が選出した配置領域E
となる。
【0093】次に、配置領域E内にクロックバッファB
1を配置できるかを判断する(ステップS75)。もし
領域E内に既に多くのセルが配置されていて、クロック
バッファB1を配置できない場合、第1の実施の形態と
同様に、次に消費電流の少ないロウ対j+n,j+(n
−1)を領域Cとして、新たに配置領域Dを選出する
(ステップS69)。
【0094】以下、第1の実施の形態と同様に、クロッ
クバッファ配置、消費電流及び電圧降下算出ステップS
68、電圧降下分の許容値判定ステップS69、ワーニ
ングメッセージ表示ステップS70、全てのクロックバ
ッファ処理終了判定ステップS71、クロックネットの
配線実行及び遅延値算出ステップS72とスキューチェ
ックステップS73を行い、スキューが満足すればCT
S設計ステップS6Aを完了する。
【0095】本実施の形態では、クロックバッファを配
置するロウとして優先的に消費電流の少ないロウを選択
するので、電圧降下をより抑圧することが可能となる。
【0096】上述した第1及び第2の実施の形態では、
消費電流の算出処理量を低減し処理時間を短縮させるた
めに、ロウのレイアウト内に含まれるセル全体を単純に
定電流源として近似した電気回路に置換して処理を行っ
ていた。しかし、前述したとおり電圧降下はセルの消費
電流と配線抵抗の積であることから、消費電流の大きい
クロックバッファは電源バスからの配線抵抗が小さいほ
ど、すなわち、電源バスが配設されている格子の辺に近
いほど電圧降下を抑圧できることは明らかである。この
ように、クロックバッファを格子の辺に近接配置するた
めには、より実際の電流の経路の情報に基づく詳細電流
経路情報を必要とする。
【0097】図3のロウに配置されたセル群の詳細な電
流経路の一例を模式的に示す図13を参照すると、この
図に示すロウjには電源配線W1とGND配線Z1との
間に4個の論理ゲートG01〜04とクロックバッファ
L1とが図示のように配置され、ロウj+1には電源配
線W1とGND配線Z2間に5個の論理ゲートG11〜
G15が図示のように配置されている。
【0098】図13の電流経路を近似的に等価な電気回
路に置換した例を模式的に示す図14を参照すると、論
理ゲートG01〜04とクロックバッファL1を定電流
源IS01〜IS05で表し、論理ゲートG11〜G1
5を定電流源IS11〜IS15で表す。
【0099】以上のことを踏まえて、さらに電圧降下の
抑圧を図る本発明の第3の実施の形態について以下に説
明する。
【0100】本発明の第3の実施の形態を特徴付けるC
TS設計ステップS6Bを図1と共通の構成要素には共
通の参照文字/数字を付して同様にフローチャートで示
す図15を参照すると、この図に示す本実施の形態のス
テップS6Bの前述の第1の実施の形態のステップS6
との相違点は、最小消費電流ロウである領域C選出ステ
ップS64の後に、領域C内の格子辺に沿ってクロック
バッファが配置可能かを判定する格子辺近傍クロックバ
ッファ配置可能判定ステップS76を有することであ
る。
【0101】以下、本実施の形態の動作の説明の便宜
上、まず、ロウの具体的なパラメータ、すなわち、ロウ
jの消費電流値27μA、ロウj+1の消費電流値33
μA、ロウ対j−2,j−1の消費電流値は50μA、
電源配線等は上述した第1及び第2の実施の形態と同一
とする。また、配置領域Bがロウj+nからロウj−m
までの領域であること、配置領域Aがラッチ回路L1の
中心から半径80μmの円形とすること、配置対象とす
るクロックバッファB1の消費電流値8μAであること
等も第1の実施の形態と同一とする。
【0102】次に図15、図13、及び図14を参照し
て、本実施の形態のCTS設計ステップS6Bの動作に
ついて、第1の実施の形態との相違点を重点的に説明す
ると、まず、クロックバッファ挿入領域A探索ステップ
S61、領域A内のロウ選出ステップS62、各ロウ
(対)の消費電流算出ステップS63、及び最小消費電
流ロウ選出ステップS64までは第1の実施の形態と同
様に処理を行い、最小消費電流ロウ対として、ロウ対j
−2,j−1を選出する。
【0103】次に、配置領域C内の格子の辺に沿ってク
ロックバッファB1を配置できるかを判断する(ステッ
プS76)。
【0104】もし、既に多くのセルが配置されていて、
クロックバッファB1を配置不可能な場合は、次に消費
電流の少ないロウ対j+n,j+(n−1)を領域Cと
して再選出する(ステップS67)。
【0105】ステップS76でクロックバッファB1が
配置可能な場合は、クロックバッファ配置、消費電流及
び電圧降下算出ステップS68に進み、まず、格子辺に
沿ってクロックバッファB1を配置する。
【0106】次に、クロックバッファB1配置後の領域
Cの消費電流値を算出する。領域C、すなわち、ロウ対
j−2,j−1の消費電流値は上記仮定により50μA
であり、ロウ対j−2,j−1に電源を供給している電
源配線W2の配線抵抗は5Ωであるから、この電源配線
W2の電圧降下分Vdは式(1)より、0.25mVと
なる。
【0107】これに挿入対象とするクロックバッファB
1の消費電流による電圧降下分Vdcを加算する。
【0108】クロックバッファ配置後の配置対象領域の
消費電流をグラフで示す図10を参照すると、まず、領
域C、すなわち、ロウ対j−2,j−1の消費電流値は
上記のように50μAであり、これによる電源配線W2
の電圧降下分Vd=0.25mVに、クロックバッファ
B1の消費電流8μAによる電圧降下分Vdcを加算す
る。
【0109】クロックバッファB1のセルの横方向の大
きさを20μmとすると、電源配線W2におけるクロッ
クバッファB1へ電源を供給するための分岐点までの長
さ(分岐長)は10μmとなる。すなわち、この上述の
式(3)より、この分岐長部分の配線抵抗は1Ωとな
り、従って、クロックバッファB1の消費電流による電
圧降下分Vdcは式(1)より、0.0008(切り上
げて0.001)mVとなる。
【0110】この電圧降下分Vdcを上記電源配線W2
の電圧降下分Vdに加算すると、クロックバッファB1
配置後の電源配線W2の電圧降下分は0.251mVと
なる。
【0111】以下、第1の実施の形態と同様に、得られ
た電圧降下分が許容値以内か判定し(ステップS6
9)、電圧降下分が許容値を超える場合は、その電圧降
下分とクロックバッファB1を配置した座標データをメ
ッセージとして出力するワーニング表示を行う(ステッ
プS70)。
【0112】次に、全てのクロックバッファ処理終了判
定ステップS71、クロックネットの配線実行及び遅延
値算出ステップS72とスキューチェックステップS7
3を行い、スキューが満足すればCTS設計ステップS
6Bを完了する。
【0113】以上のとおり本実施の形態では、クロック
バッファを電源バスが配設されている格子の辺に沿って
配置するので、電源配線における電圧降下をより一層抑
圧することが可能となる。
【0114】以上本発明の実施の形態を述べたが、本発
明は上記実施の形態に限られることなく種々の変形が可
能である。例えば、実施の形態ではセルをレイアウト領
域における行方向に配置したロウを例に説明したが、セ
ルをレイアウト領域における列方向に配置したカラムと
することや、また、電源電圧の電圧降下に着目して説明
したが、GND電圧の電圧上昇についても同様の処理を
適用することにより、電圧上昇分の値を得ることも、本
発明の主旨を逸脱しない限り適用できることは勿論であ
る。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセル配置
方法は、半導体基板上の設計対象チップのレイアウト領
域に対して仮想的な格子を設定しこの格子で区切られた
各々の領域内に複数個の前記一次元セルアレイを配置
し、これら一次元セルアレイの各々毎に所定のタイミン
グ制約を満足するようにセル配置を行った後、一次元セ
ルアレイの各々の消費電流を調査しこの消費電流情報に
基づき上記セル配置後必要となった追加セルを消費電流
の少ない一次元セルアレイに配置することにより、CT
S設計においてクロックバッファを挿入する場合には、
スキューを満足するとともに、かつ電圧降下を最小限に
抑制するようクロックバッファを配置することができる
ので、セル配置後のバッファの配置修正や電源GND配
線の修正の必要がなくなり、工数の削減が可能であると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセル配置方法の第1の実施の形態を示
すフローチャートである。
【図2】本実施の形態のセル配置対象とするチップの一
部であるI/O領域の一例を示すレイアウト図である。
【図3】図2の部分領域のレイアウトイメージの詳細を
示すレイアウト図である。
【図4】図3のロウに配置されたセル群を近似的に等価
な電気回路に置換した例を模式的に示す説明図である。
【図5】各ロウ対の消費電流値及び電源配線の電圧降下
をグラフで示す図である。
【図6】本実施の形態のクロックバッファの配置領域を
示すレイアウト図である。
【図7】本実施の形態の最小消費電流ロウ選出ステップ
処理後の配置領域を示すレイアウト図である。
【図8】配置候補領域再選出ステップ処理後の配置領域
を示すレイアウト図である。
【図9】本実施の形態における選出配置領域内でクロッ
クバッファ配置が可能な領域が複数存在する場合の配置
例を示すレイアウト図である。
【図10】クロックバッファ配置後の配置対象領域の消
費電流をグラフで示す図である。
【図11】本発明のセル配置方法の第2の実施の形態を
示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態の配置候補領域の再選出ステッ
プ処理後の配置領域を示すレイアウト図である。
【図13】図3のロウに配置されたセル群の詳細な電流
経路の一例を模式的に示す説明図である。
【図14】図13の電流経路を近似的に等価な電気回路
に置換した例を模式的に示す説明図である。
【図15】本発明のセル配置方法の第3の実施の形態を
示すフローチャートである。
【図16】配置候補領域再選出ステップ処理後の配置領
域を示すレイアウト図である。
【図17】従来のセル配置方法の一例を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 内部領域 11,12 格子 13 部分領域 131 電源(VDD)バス 132 GNDバス A,C,D,E 配置領域 B1 クロックバッファ F1 セルタイミング情報ファイル F2 タイミング制約ファイル F3 セル消費電流ファイル F4 ロウ消費電流ファイル G1 論理ゲート L1〜Ln ラッチ回路 j,j+1,j+2,・・・,j+n,・・・,j+
x,j−1,j−2,・・・,j+n,・・・,j−y
ロウ W1,W2 電源配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/50 666 H01L 21/82 W B C (72)発明者 佐藤 淳 神奈川県川崎市中原区小杉町一丁目403番 53 日本電気アイシーマイコンシステム株 式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA05 5F064 AA04 BB26 DD14 EE08 EE09 EE12 EE14 EE42 EE47 EE52 EE54 HH06 HH10 HH11 HH17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め設計された単位機能の回路素子であ
    るセルを複数個一次元方向に配置した一次元セルアレイ
    から成る一次元配列のスタンダードセル方式の半導体集
    積回路のセル配置方法において、 半導体基板上の設計対象チップのレイアウト領域に対し
    て仮想的な格子を設定しこの格子で区切られた各々の領
    域内に複数個の前記一次元セルアレイを配置し、これら
    前記一次元セルアレイの各々毎に所定のタイミング制約
    を満足するようにセル配置を行った後、前記一次元セル
    アレイの各々の消費電流を調査しこの消費電流情報に基
    づき前記セル配置後必要となった追加セルを前記消費電
    流の少ない前記一次元セルアレイに配置することを特徴
    とするセル配置方法。
  2. 【請求項2】 前記一次元セルアレイが、前記レイアウ
    ト領域における行方向に前記セルを配置したロウである
    ことを特徴とする請求項1記載のセル配置方法。
  3. 【請求項3】 前記追加セルが、前記セル配置後に実行
    するクロックツリーシンセシスにおけるクロックバッフ
    ァであり、このクロックバッファの配置候補の全ての前
    記一次元セルアレイの消費電流を調査し、前記消費電流
    の最も少ない前記一次元セルアレイに前記クロックバッ
    ファを配置することを特徴とする請求項1記載のセル配
    置方法。
  4. 【請求項4】 予め設計された単位機能の回路素子であ
    るセルを複数個一次元方向に配置した一次元セルアレイ
    から成る一次元配列のスタンダードセル方式の半導体集
    積回路のセル配置方法において、 配置対象の各セルのタイミング情報であるセルタイミン
    グ情報と、予め設定されたタイミング制約とに基づきタ
    イミング制約を満足するように前記セルを配置するセル
    配置ステップと、 全ての前記セルの配置後、半導体基板上の設計対象チッ
    プのレイアウト領域のデータである1チップのレイアウ
    トデータに対して仮想的な格子を設定し、前記格子の辺
    に沿って電源と接地の配線を行う電源接地配線ステップ
    と、 前記セルの各々の消費電流値から成るデータベースであ
    るセル消費電流情報に基づき設定した前記格子によって
    区切られた全ての部分領域内の前記一次元セルアレイの
    消費電流及び電圧降下値を算出する電圧降下値算出ステ
    ップと、 前記電圧降下値算出ステップで求めた電圧降下値が許容
    値以内かを判定する電圧降下値判定ステップと、 前記電圧降下値判定ステップで、許容値を超える場合に
    はセルの移動あるいは電源配線を修正して電圧降下を許
    容値内に抑えるための電源接地配線の再配線設計を行う
    電源接地配線再配線ステップと、 前記電圧降下値判定ステップで、前記セル配置及び前記
    電源接地配線が完了した前記レイアウトデータに対して
    クロックツリーシンセシス(CTS)設計を行いこのC
    TS設計の結果必要となるクロックバッファを消費電流
    の最も少ない前記一次元セルアレイに配置するよう最適
    化するCTS設計ステップとを有することを特徴とする
    セル配置方法。
  5. 【請求項5】 前記CTS設計ステップが、前記セルタ
    イミング情報に基づき、スキューを整合させるため複数
    の前記クロックバッファをクロックネットに挿入するた
    めのクロックバッファ挿入領域である第1の配置領域を
    探索するクロックバッファ挿入領域探索ステップと、 前記第1の配置領域に含まれる前記一次元セルアレイを
    全て選出し、この一次元セルアレイ群で形成される領域
    を第2の領域とする領域選出ステップと、 予め算出した前記一次元セルアレイの各々の消費電流値
    を検索する一次元セルアレイ消費電流算出ステップと、 前記一次元セルアレイ消費電流算出ステップで得られた
    データの中から最も消費電流の少ない一次元セルアレイ
    を選出しこの一次元セルアレイで形成される領域を第3
    の配置領域とする最小消費電流一次元セルアレイ選出ス
    テップと、 前記第1及び第3の配置領域の重なる領域を第4の配置
    領域として選出する配置候補領域選出ステップと、 前記第4の配置領域内に前記クロックバッファを配置で
    きるかを判断するクロックバッファ配置判断ステップ
    と、 前記クロックバッファ配置判断ステップで、前記クロッ
    クバッファの配置が不可能な場合に、次に消費電流の少
    ない前記一次元セルアレイロウを前記第3の配置領域と
    して新たに前記第4の配置領域を再選出する配置候補領
    域再選出ステップと、 前記第4の配置領域内に前記クロックバッファを配置す
    るクロックバッファ配置ステップと、 算出した電圧降下分が許容値以内か判定する算出電圧降
    下値判断ステップと、 前記算出電圧降下値判断ステップで、前記電圧降下分が
    許容値を超える場合はその電圧降下分とクロックバッフ
    ァを配置した座標データをワーニングメッセージとして
    出力するワーニング表示ステップと、 前記クロックバッファ挿入領域探索ステップから前記算
    出電圧降下値判断ステップまでの処理を、全ての前記ク
    ロックバッファに対して行ったかを判定する処理終了判
    定ステップと、 全ての前記クロックバッファの配置位置が確定した後、
    クロックネットの配線実行及び遅延値算出を行うクロッ
    ク配線実行遅延値算出ステップと、 スキューチェックを実行し、スキューが満足すれば前記
    CTS設計を完了するスキュー判定ステップとを有する
    ことを特徴とする請求項4記載のセル配置方法。
  6. 【請求項6】 前記CTS設計ステップが、前記セルタ
    イミング情報に基づき、スキューを整合させるため複数
    の前記クロックバッファをクロックネットに挿入するた
    めのクロックバッファ挿入領域である第1の配置領域を
    探索するクロックバッファ挿入領域探索ステップと、 前記第1の配置領域に含まれる前記一次元セルアレイを
    全て選出し、この一次元セルアレイ群で形成される領域
    を第2の領域とする領域選出ステップと、 予め算出した前記一次元セルアレイの各々の消費電流値
    を検索する一次元セルアレイ消費電流算出ステップと、 前記一次元セルアレイ消費電流算出ステップで得られた
    データの中から最も消費電流の少ない一次元セルアレイ
    を選出しこの一次元セルアレイで形成される領域を第3
    の配置領域とする最小消費電流一次元セルアレイ選出ス
    テップと、 前記第1及び第3の配置領域の重なる領域を第4の配置
    領域として選出する配置候補領域選出ステップと、 前記第4の配置領域内に前記クロックバッファを配置で
    きるかを判断するクロックバッファ配置判断ステップ
    と、 前記クロックバッファ配置判断ステップで、前記クロッ
    クバッファの配置が不可能な場合に、前記第3の配置領
    域から前記第4の配置領域を除く第5の配置領域を抽出
    する第5の配置領域選出ステップと、 前記第5の配置領域内に前記クロックバッファを配置で
    きるかを判断する第5の配線領域クロックバッファ配置
    判断ステップと、 前記第4又は第5の配置領域内に前記クロックバッファ
    を配置するクロックバッファ配置ステップと、 算出した電圧降下分が許容値以内か判定する算出電圧降
    下値判断ステップと、 前記算出電圧降下値判断ステップで、前記電圧降下分が
    許容値を超える場合はその電圧降下分とクロックバッフ
    ァを配置した座標データをワーニングメッセージとして
    出力するワーニング表示ステップと、 前記クロックバッファ挿入領域探索ステップから前記算
    出電圧降下値判断ステップまでの処理を、全ての前記ク
    ロックバッファに対して行ったかを判定する処理終了判
    定ステップと、 全ての前記クロックバッファの配置位置が確定した後、
    クロックネットの配線実行及び遅延値算出を行うクロッ
    ク配線実行遅延値算出ステップと、 スキューチェックを実行し、スキューが満足すれば前記
    CTS設計を完了するスキュー判定ステップとを有する
    ことを特徴とする請求項4記載のセル配置方法。
  7. 【請求項7】 前記CTS設計ステップが、前記セルタ
    イミング情報に基づき、スキューを整合させるため複数
    の前記クロックバッファをクロックネットに挿入するた
    めのクロックバッファ挿入領域である第1の配置領域を
    探索するクロックバッファ挿入領域探索ステップと、 前記第1の配置領域に含まれる前記一次元セルアレイを
    全て選出し、この一次元セルアレイ群で形成される領域
    を第2の領域とする領域選出ステップと、 予め算出した前記一次元セルアレイの各々の消費電流値
    を検索する一次元セルアレイ消費電流算出ステップと、 前記一次元セルアレイ消費電流算出ステップで得られた
    データの中から最も消費電流の少ない一次元セルアレイ
    を選出しこの一次元セルアレイで形成される領域を第3
    の配置領域とする最小消費電流一次元セルアレイ選出ス
    テップと、 前記第3の領域内の前記格子辺に沿って前記クロックバ
    ッファが配置可能かを判定する格子辺近傍クロックバッ
    ファ配置可能判定ステップと、 前記格子辺近傍クロックバッファ配置判断ステップで、
    前記クロックバッファの配置が不可能な場合に、次に消
    費電流の少ない前記一次元セルアレイを前記第3の配置
    領域として再選出する配置候補領域再選出ステップと、 前記第4の配置領域内に前記クロックバッファを配置す
    るクロックバッファ配置ステップと、 算出した電圧降下分が許容値以内か判定する算出電圧降
    下値判断ステップと、 前記算出電圧降下値判断ステップで、前記電圧降下分が
    許容値を超える場合はその電圧降下分とクロックバッフ
    ァを配置した座標データをワーニングメッセージとして
    出力するワーニング表示ステップと、 前記クロックバッファ挿入領域探索ステップから前記算
    出電圧降下値判断ステップまでの処理を、全ての前記ク
    ロックバッファに対して行ったかを判定する処理終了判
    定ステップと、 全ての前記クロックバッファの配置位置が確定した後、
    クロックネットの配線実行及び遅延値算出を行うクロッ
    ク配線実行遅延値算出ステップと、 スキューチェックを実行し、スキューが満足すれば前記
    CTS設計を完了するスキュー判定ステップとを有する
    ことを特徴とする請求項4記載のセル配置方法。
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