JP2000357741A - チップレイアウト方法 - Google Patents
チップレイアウト方法Info
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- JP2000357741A JP2000357741A JP11167811A JP16781199A JP2000357741A JP 2000357741 A JP2000357741 A JP 2000357741A JP 11167811 A JP11167811 A JP 11167811A JP 16781199 A JP16781199 A JP 16781199A JP 2000357741 A JP2000357741 A JP 2000357741A
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- JP
- Japan
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- chip
- placement
- wiring
- macro
- routing
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 配線の自由度を向上させ、且つマクロとして
の規則論理が持つ本来の特性を引き出すためのチップレ
イアウト方法を提供することにある。 【解決手段】 チップのフロアプランを作成する第1ス
テップ(S11)と、得られたフロアプランに基づいて
配置配線の制約条件を割り出し、それに基づいて個別マ
クロ内の配置配線情報を得る第2ステップ(S12)
と、上記チップフロアプランに上記個別マクロ配置配線
情報を取り込む第3ステップ(S13)と、その情報に
基づいてチップ全体の一括配置配線を行う第4ステップ
(S14)とを設け、個別マクロレイアウト時に予めチ
ップレイアウト上の配置位置を決定することでチップと
しての配置配線の制約条件取り込んだ形で個別マクロレ
イアウトを行うことで、チップ全体としての配線効率の
向上を図る。
の規則論理が持つ本来の特性を引き出すためのチップレ
イアウト方法を提供することにある。 【解決手段】 チップのフロアプランを作成する第1ス
テップ(S11)と、得られたフロアプランに基づいて
配置配線の制約条件を割り出し、それに基づいて個別マ
クロ内の配置配線情報を得る第2ステップ(S12)
と、上記チップフロアプランに上記個別マクロ配置配線
情報を取り込む第3ステップ(S13)と、その情報に
基づいてチップ全体の一括配置配線を行う第4ステップ
(S14)とを設け、個別マクロレイアウト時に予めチ
ップレイアウト上の配置位置を決定することでチップと
しての配置配線の制約条件取り込んだ形で個別マクロレ
イアウトを行うことで、チップ全体としての配線効率の
向上を図る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップレイアウト
技術に関し、例えばCAD(コンピュータ・エイディッ
ド・デザイン)やDA(デザイン・オートメーション)
を用いた自動配置配線に適用して有効な技術に関する。
技術に関し、例えばCAD(コンピュータ・エイディッ
ド・デザイン)やDA(デザイン・オートメーション)
を用いた自動配置配線に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】機能セル方式のLSIは、人手設計方式
の開発期間を短縮するために用いられるもので、マクロ
方式とも称される。人手によって設計されデータベース
に登録されているマクロや、あるいは対象となるカスタ
ムLSI専用の機能ブロックを設計し、それらのセルを
人手若しくはCADなどによって自動配置配線する方式
である。RAM、ROM、PLAなどのアレー状機能ブ
ロックのみならず、手書き設計されたALUなどのブロ
ックも取り扱うことができる。
の開発期間を短縮するために用いられるもので、マクロ
方式とも称される。人手によって設計されデータベース
に登録されているマクロや、あるいは対象となるカスタ
ムLSI専用の機能ブロックを設計し、それらのセルを
人手若しくはCADなどによって自動配置配線する方式
である。RAM、ROM、PLAなどのアレー状機能ブ
ロックのみならず、手書き設計されたALUなどのブロ
ックも取り扱うことができる。
【0003】尚、セル配置配線の自動化技術について記
載された文献の例としては、「22nd Design
Automation Conference(19
85)PP124−130(アイ・イー・イー・デザイ
ン・オートメーション・コンファレンス22回(198
5)第124頁から第130頁」、及び「情報処理学会
第36回(1988年前期)全国大会第2025頁から
2026頁」がある。
載された文献の例としては、「22nd Design
Automation Conference(19
85)PP124−130(アイ・イー・イー・デザイ
ン・オートメーション・コンファレンス22回(198
5)第124頁から第130頁」、及び「情報処理学会
第36回(1988年前期)全国大会第2025頁から
2026頁」がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】チップレイアウト方法
として、ビルディングブロック方式と、一括レイアウト
方式とを挙げることができる。
として、ビルディングブロック方式と、一括レイアウト
方式とを挙げることができる。
【0005】ビルディングブロック方式では、先ず機能
モジュールの全てをマクロとして配置してから、このマ
クロ間の配線を行う。この方式ではマクロ特性が保証さ
れるが、マクロ配置の空き領域を使ってマクロ間の配線
が行われるため、配線ネックのおそれがある。つまり、
ビルディングブロック方式の場合、マクロとして定義さ
れた領域全てが配線対象外(配線禁止領域)として扱わ
れ、特に、人手を掛けない限り、そのマクロ上を配線が
通過することはできない。それは配線効率の低下を招
く。また、タイミングドリブンなどの特性考慮配線がで
きないために、チップ特性の向上を阻害することが考え
られる。
モジュールの全てをマクロとして配置してから、このマ
クロ間の配線を行う。この方式ではマクロ特性が保証さ
れるが、マクロ配置の空き領域を使ってマクロ間の配線
が行われるため、配線ネックのおそれがある。つまり、
ビルディングブロック方式の場合、マクロとして定義さ
れた領域全てが配線対象外(配線禁止領域)として扱わ
れ、特に、人手を掛けない限り、そのマクロ上を配線が
通過することはできない。それは配線効率の低下を招
く。また、タイミングドリブンなどの特性考慮配線がで
きないために、チップ特性の向上を阻害することが考え
られる。
【0006】また、一括レイアウト方式では、グルーロ
ジックの特性を十分に保証することができないが、配線
が一括で行われることから配線の難易度が下がり、配線
をスムースに行うことができる。
ジックの特性を十分に保証することができないが、配線
が一括で行われることから配線の難易度が下がり、配線
をスムースに行うことができる。
【0007】このように、自動配置配線でセル情報をマ
クロとして扱うと、配線および配置の効率が悪化する。
またそうかといって、マクロを一般のプリミティブセル
として扱って一括レイアウトする場合には、マクロとし
ての規則論理が持つ本来の特性を引き出すことができな
い。
クロとして扱うと、配線および配置の効率が悪化する。
またそうかといって、マクロを一般のプリミティブセル
として扱って一括レイアウトする場合には、マクロとし
ての規則論理が持つ本来の特性を引き出すことができな
い。
【0008】本発明の目的は、配線の自由度を向上さ
せ、且つマクロとしての規則論理が持つ本来の特性を引
き出すためのチップレイアウト方法を提供することにあ
る。
せ、且つマクロとしての規則論理が持つ本来の特性を引
き出すためのチップレイアウト方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】すなわち、第1手段として、個別マクロの
チップ上の配置位置を決定するステップ(S11)と、
決定された配置位置に基づいてチップとしての配置配線
の制約条件を取り込んで個別マクロ内の配置配線を行う
ステップ(S12,S13)と、上記個別マクロの配置
配線情報を取り込んでチップ全体の配置配線を行うステ
ップ(S14)とを設ける。
チップ上の配置位置を決定するステップ(S11)と、
決定された配置位置に基づいてチップとしての配置配線
の制約条件を取り込んで個別マクロ内の配置配線を行う
ステップ(S12,S13)と、上記個別マクロの配置
配線情報を取り込んでチップ全体の配置配線を行うステ
ップ(S14)とを設ける。
【0011】上記した手段によれば、個別マクロレイア
ウト時に、予めチップレイアウト上の配置位置を決定す
ることによって、チップとしての配置配線の制約条件を
取り込んだ形での個別マクロレイアウト行われるため、
個別マクロは、チップ全体とは別にマクロセルの配置配
線の段階で良好な特性が得られるようにレイアウト可能
であり、そしてその情報を取り込んで全体の配置配線を
行う場合においては上記制約条件が既に反映されている
ことから、チップ全体としての配線効率の低下を招かな
いで済む。このことが、配線の自由度を向上させ、且つ
マクロとしての規則論理が持つ本来の特性を引き出す。
ウト時に、予めチップレイアウト上の配置位置を決定す
ることによって、チップとしての配置配線の制約条件を
取り込んだ形での個別マクロレイアウト行われるため、
個別マクロは、チップ全体とは別にマクロセルの配置配
線の段階で良好な特性が得られるようにレイアウト可能
であり、そしてその情報を取り込んで全体の配置配線を
行う場合においては上記制約条件が既に反映されている
ことから、チップ全体としての配線効率の低下を招かな
いで済む。このことが、配線の自由度を向上させ、且つ
マクロとしての規則論理が持つ本来の特性を引き出す。
【0012】第2手段として、チップのフロアプランを
作成する第1ステップ(S11)と、上記第1ステップ
で得られたフロアプランに基づいて配置配線の制約条件
を割り出し、それに基づいて個別マクロ内の配置配線情
報を得る第2ステップ(S12)と、上記第1ステップ
でのチップフロアプランに、上記第2ステップで作成さ
れた個別マクロ配置配線情報を取り込む第3ステップ
(S13)と、上記第3ステップで得られた情報に基づ
いてチップ全体の一括配置配線を行う第4ステップ(S
14)とを設ける。
作成する第1ステップ(S11)と、上記第1ステップ
で得られたフロアプランに基づいて配置配線の制約条件
を割り出し、それに基づいて個別マクロ内の配置配線情
報を得る第2ステップ(S12)と、上記第1ステップ
でのチップフロアプランに、上記第2ステップで作成さ
れた個別マクロ配置配線情報を取り込む第3ステップ
(S13)と、上記第3ステップで得られた情報に基づ
いてチップ全体の一括配置配線を行う第4ステップ(S
14)とを設ける。
【0013】上記した手段によれば、個別マクロレイア
ウト時に、予めチップレイアウト上の配置位置を決定す
ることによって、チップとしての配置配線の制約条件を
取り込んだ形での個別マクロレイアウト行われるため、
個別マクロでの特性は、上記第1手段の場合と同様に、
チップ全体とは別にマクロセルの配置配線の段階で良好
な特性が得られるようにレイアウト可能であり、そして
その情報を取り込んで全体の配置配線を行う場合におい
ては上記制約条件が既に反映されていることから、チッ
プ全体としての配線効率の低下を招かないで済む。この
ことが、配線の自由度を向上させ、且つマクロとしての
規則論理が持つ本来の特性を引き出す。
ウト時に、予めチップレイアウト上の配置位置を決定す
ることによって、チップとしての配置配線の制約条件を
取り込んだ形での個別マクロレイアウト行われるため、
個別マクロでの特性は、上記第1手段の場合と同様に、
チップ全体とは別にマクロセルの配置配線の段階で良好
な特性が得られるようにレイアウト可能であり、そして
その情報を取り込んで全体の配置配線を行う場合におい
ては上記制約条件が既に反映されていることから、チッ
プ全体としての配線効率の低下を招かないで済む。この
ことが、配線の自由度を向上させ、且つマクロとしての
規則論理が持つ本来の特性を引き出す。
【0014】このとき、上記第1ステップには、チップ
上のマクロ配置を行うステップ(S111)と、チップ
上の電源配線を行うステップ(S112)と、論理階層
毎のフロアプランを作成するステップ(S113)とを
含めることができる。
上のマクロ配置を行うステップ(S111)と、チップ
上の電源配線を行うステップ(S112)と、論理階層
毎のフロアプランを作成するステップ(S113)とを
含めることができる。
【0015】上記第2ステップには、上記第1ステップ
で得られたフロアプランに基づいて配置禁止領域及び配
線禁止領域を割り出し、それに基づいて個別マクロの配
置配線を行うステップ(S121)と、この配置配線完
了後に特性係数の抽出を行うステップ(S122)と、
抽出された特性係数が目標値に到達するまでチューニン
グするステップ(S123,S124)と、チューニン
グ後に配置配線情報を優先配置配線情報として取り出す
ステップ(S125)とを含めることができる。
で得られたフロアプランに基づいて配置禁止領域及び配
線禁止領域を割り出し、それに基づいて個別マクロの配
置配線を行うステップ(S121)と、この配置配線完
了後に特性係数の抽出を行うステップ(S122)と、
抽出された特性係数が目標値に到達するまでチューニン
グするステップ(S123,S124)と、チューニン
グ後に配置配線情報を優先配置配線情報として取り出す
ステップ(S125)とを含めることができる。
【0016】個別マクロを中心に考え、しかもチップ面
積も保証するためには、上記第3ステップとして、上記
第1ステップでのチップフロアプランに、上記第2ステ
ップで作成された個別マクロ配置配線情報を取り込んだ
後に(S131)、上記第2ステップで得られた配置配
線情報が配置条件を満たしているか否かの判別を行うス
テップ(S132)と、この判別結果に基づいて全体フ
ロアプラン上の変更を行いチップとしての整合性を持た
せるステップ(S134)とを含めるとよい。
積も保証するためには、上記第3ステップとして、上記
第1ステップでのチップフロアプランに、上記第2ステ
ップで作成された個別マクロ配置配線情報を取り込んだ
後に(S131)、上記第2ステップで得られた配置配
線情報が配置条件を満たしているか否かの判別を行うス
テップ(S132)と、この判別結果に基づいて全体フ
ロアプラン上の変更を行いチップとしての整合性を持た
せるステップ(S134)とを含めるとよい。
【0017】また、作業工数の低減を図るためには、上
記第3ステップとして、上記第1ステップでのチップフ
ロアプランに、上記第2ステップで作成された個別マク
ロ配置配線情報を取り込んだ後に(S131)、上記第
2ステップで得られた配置配線情報が配置条件を満たし
ているか否かの判別を行うステップ(S132)と、こ
の判別結果に基づいて、全体フロアプランの変更を行う
ことなく配置配線禁止領域の緩衝領域を設定するステッ
プ(S135)とを含めるとよい。
記第3ステップとして、上記第1ステップでのチップフ
ロアプランに、上記第2ステップで作成された個別マク
ロ配置配線情報を取り込んだ後に(S131)、上記第
2ステップで得られた配置配線情報が配置条件を満たし
ているか否かの判別を行うステップ(S132)と、こ
の判別結果に基づいて、全体フロアプランの変更を行う
ことなく配置配線禁止領域の緩衝領域を設定するステッ
プ(S135)とを含めるとよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1には本発明にかかるチップレ
イアウト方法の基本的な流れが示される。
イアウト方法の基本的な流れが示される。
【0019】先ず、チップフロアプランの作成が行われ
(S11)、上記第1ステップで得られたフロアプラン
に基づいて配置配線の制約条件が割り出され、それに基
づいて個別マクロ内の配置配線情報が得られる(S1
2)。次に、上記ステップS11で作成されたチップフ
ロアプランに、上記ステップS12で作成された個別マ
クロ配置配線情報が取り込まれ(S13)、そして、ス
テップS13で得られた情報に基づいてチップ全体の一
括配置配線が行われる(S14)。個別マクロは、チッ
プ全体とは別にマクロセルの配置配線の段階で良好な特
性が得られるようにレイアウト可能であり、そしてその
情報を取り込んで全体の配置配線が行われることによ
り、制約条件を反映させてチップ全体としての配線効率
の低下を招かないようにしている。
(S11)、上記第1ステップで得られたフロアプラン
に基づいて配置配線の制約条件が割り出され、それに基
づいて個別マクロ内の配置配線情報が得られる(S1
2)。次に、上記ステップS11で作成されたチップフ
ロアプランに、上記ステップS12で作成された個別マ
クロ配置配線情報が取り込まれ(S13)、そして、ス
テップS13で得られた情報に基づいてチップ全体の一
括配置配線が行われる(S14)。個別マクロは、チッ
プ全体とは別にマクロセルの配置配線の段階で良好な特
性が得られるようにレイアウト可能であり、そしてその
情報を取り込んで全体の配置配線が行われることによ
り、制約条件を反映させてチップ全体としての配線効率
の低下を招かないようにしている。
【0020】図8には、上記ステップS11での詳細な
処理の流れが示される。
処理の流れが示される。
【0021】先ず、チップ上のマクロ配置が行われる
(S111)。ここで配置されるマクロは、チップとは
レイアウトルールが異なり一括配置配線を行うことがで
きないものが対象とされる。次に、チップ上の電源配線
が行われる(S112)。チップ上の電源配線には、チ
ップ周回配線、マクロ周回配線、及び電源補強幹線が含
まれる。そして論理階層毎のフロアプランが作成される
(S113)。このときに、レイアウトルールがチップ
全体と同一のマクロの配置開始点も決定される。
(S111)。ここで配置されるマクロは、チップとは
レイアウトルールが異なり一括配置配線を行うことがで
きないものが対象とされる。次に、チップ上の電源配線
が行われる(S112)。チップ上の電源配線には、チ
ップ周回配線、マクロ周回配線、及び電源補強幹線が含
まれる。そして論理階層毎のフロアプランが作成される
(S113)。このときに、レイアウトルールがチップ
全体と同一のマクロの配置開始点も決定される。
【0022】図9には、上記ステップS12での詳細な
処理の流れが示される。
処理の流れが示される。
【0023】先ず、上記ステップS11で作成されたフ
ロアプランに基づいて、制約条件が割り出され、それに
基づいて個別マクロレイアウトが行われる(S12
1)。ここで、制約条件には、特に制限されないが、チ
ップ電源幹線による制約、特殊配線通過による制約、マ
クロ間の接続状況によるマクロ端子決定に対する制約
(マクロ接続用入出力セル配置位置制約)が含まれる。
ロアプランに基づいて、制約条件が割り出され、それに
基づいて個別マクロレイアウトが行われる(S12
1)。ここで、制約条件には、特に制限されないが、チ
ップ電源幹線による制約、特殊配線通過による制約、マ
クロ間の接続状況によるマクロ端子決定に対する制約
(マクロ接続用入出力セル配置位置制約)が含まれる。
【0024】上記ステップS121での個別マクロレイ
アウトの完了後に、そのマクロの特性係数の抽出が行わ
れる(S122)。そして、抽出された特性係数が目標
の数値に達したか否かの判別が行われる(S123)。
この判別において、目標値に達していない(NO)と判
断された場合には、チューニングが行われ(S12
4)、再び特性係数の抽出が行われ(S122)、抽出
された特性係数が目標の数値に達したか否かの判別が行
われる(S123)。上記ステップS123の判別にお
いて、抽出された特性係数が目標の数値に達した(YE
S)と判断された場合には、個別マクロの配置配線情報
が優先配置配線情報として取り出される(S125)。
ここでの優先配置配線情報には、配置固定情報、及び人
手配線情報が含まれる。そしてこのときにマクロ端子と
して定義されている配線、特に外部との接続用に定義さ
れている配線は、配線情報から削除される。
アウトの完了後に、そのマクロの特性係数の抽出が行わ
れる(S122)。そして、抽出された特性係数が目標
の数値に達したか否かの判別が行われる(S123)。
この判別において、目標値に達していない(NO)と判
断された場合には、チューニングが行われ(S12
4)、再び特性係数の抽出が行われ(S122)、抽出
された特性係数が目標の数値に達したか否かの判別が行
われる(S123)。上記ステップS123の判別にお
いて、抽出された特性係数が目標の数値に達した(YE
S)と判断された場合には、個別マクロの配置配線情報
が優先配置配線情報として取り出される(S125)。
ここでの優先配置配線情報には、配置固定情報、及び人
手配線情報が含まれる。そしてこのときにマクロ端子と
して定義されている配線、特に外部との接続用に定義さ
れている配線は、配線情報から削除される。
【0025】図10には、上記ステップS13での詳細
な処理の流れが示される。
な処理の流れが示される。
【0026】先ず、上記ステップS11で作成されたチ
ップフロアプランに、上記ステップS12で作成された
個別マクロ配置配線情報が取り込まれ(S131)、配
置条件を満足しているか否かの判別が行われる(S13
2)。この判別において、配置条件を満足している(Y
ES)と判断された場合には、上記ステップS14の処
理に移行される。しかし、上記ステップS132の判別
において配置条件を満足していない(NO)と判断され
た場合には、フロアプランの変更を行うか否かの判別が
行われる(S133)。この判別において、個別マクロ
を中心に考え、且つチップ面積も保証するため、フロア
プランの変更を行う(YES)と判断された場合にはフ
ロアプランを変更し(S134)、再び配置条件を満足
しているか否かの判別が行われる(S132)。また、
上記ステップS133の判別においてフロアプランの変
更を行わない(NO)と判断された場合には、配置配線
禁止領域の緩衝領域を設定する(S135)。上記ステ
ップS134でのフロアプランの変更を行わない場合に
は、その分、作業工数を低減させることができる。
ップフロアプランに、上記ステップS12で作成された
個別マクロ配置配線情報が取り込まれ(S131)、配
置条件を満足しているか否かの判別が行われる(S13
2)。この判別において、配置条件を満足している(Y
ES)と判断された場合には、上記ステップS14の処
理に移行される。しかし、上記ステップS132の判別
において配置条件を満足していない(NO)と判断され
た場合には、フロアプランの変更を行うか否かの判別が
行われる(S133)。この判別において、個別マクロ
を中心に考え、且つチップ面積も保証するため、フロア
プランの変更を行う(YES)と判断された場合にはフ
ロアプランを変更し(S134)、再び配置条件を満足
しているか否かの判別が行われる(S132)。また、
上記ステップS133の判別においてフロアプランの変
更を行わない(NO)と判断された場合には、配置配線
禁止領域の緩衝領域を設定する(S135)。上記ステ
ップS134でのフロアプランの変更を行わない場合に
は、その分、作業工数を低減させることができる。
【0027】図11には、上記ステップS14での詳細
な処理の流れが示される。
な処理の流れが示される。
【0028】先ず、配置固定情報に基づいて一般セルの
配置が行われる(S141)。ここで、タイミングドリ
ブン配置及びパワードリブン配置が実行される。
配置が行われる(S141)。ここで、タイミングドリ
ブン配置及びパワードリブン配置が実行される。
【0029】タイミングドリブン配置では、いままで、
マクロとして定義されていたパスが、セルレベルまで考
慮可能になるため、タイミングの精度が向上する。
マクロとして定義されていたパスが、セルレベルまで考
慮可能になるため、タイミングの精度が向上する。
【0030】パワードリブン配置についても上記タイミ
ングドリブン配置の場合と同様のことがいえる。一般に
は電力の消費ポイントがマクロの中心として定義される
ため、実際のボルテージドロップがどこなのか特定する
ことができない。これを一括で処理することによって、
固定配置セル周辺の電圧を考慮して配置することが可能
になり、より高品質な配置が実現できるようになる。
ングドリブン配置の場合と同様のことがいえる。一般に
は電力の消費ポイントがマクロの中心として定義される
ため、実際のボルテージドロップがどこなのか特定する
ことができない。これを一括で処理することによって、
固定配置セル周辺の電圧を考慮して配置することが可能
になり、より高品質な配置が実現できるようになる。
【0031】次に、個別マクロの情報を人手配線情報と
して取り込み(S142)、全配線の配線処理が行われ
る(S143)。このとき、タイミングドリブン配線及
びゼロスキュー配線が実行される。タイミングドリブン
配線及びゼロスキュー配線ともにマクロのエッジ(マク
ロ端子)を目標に配線するのではなく、実際セルの入力
端子若しくは出力端子をターゲットにできるため、配線
レベルでの配線精度が向上する。
して取り込み(S142)、全配線の配線処理が行われ
る(S143)。このとき、タイミングドリブン配線及
びゼロスキュー配線が実行される。タイミングドリブン
配線及びゼロスキュー配線ともにマクロのエッジ(マク
ロ端子)を目標に配線するのではなく、実際セルの入力
端子若しくは出力端子をターゲットにできるため、配線
レベルでの配線精度が向上する。
【0032】図2(a),(b)には、レイアウトされ
たチップが示される。このチップ40は特に制限されな
いが、公知の半導体集積回路製造技術によって形成され
るマイクロコンピュータとされる。
たチップが示される。このチップ40は特に制限されな
いが、公知の半導体集積回路製造技術によって形成され
るマイクロコンピュータとされる。
【0033】同図(a)は本発明を適用しない場合、同
図(b)は本発明を適用した場合である。チップ40に
は複数のマクロが配置される。複数のマクロには、特に
制限されないが、異電位マクロ31、ハッチングが付さ
れたキャッシュマクロ32、及びデータパスモジュール
21〜27が含まれる。
図(b)は本発明を適用した場合である。チップ40に
は複数のマクロが配置される。複数のマクロには、特に
制限されないが、異電位マクロ31、ハッチングが付さ
れたキャッシュマクロ32、及びデータパスモジュール
21〜27が含まれる。
【0034】図2(a)に示される場合、データパスモ
ジュール21〜27が配置され、それを包囲するように
周回電源及びマクロリング電源が形成される。この周回
電源及びマクロリング電源が形成されるため、データパ
スモジュール21〜27同士が密着されるようにレイア
ウトすることはできない。それに対して、図1に示され
る手順に従ってレイアウトされた場合には、ステップS
121の制約条件の割り出しにおいて、データパスモジ
ュール21〜27上をチップ縦電源幹線やチップ横電源
幹線が通過するのを前提に制約条件が決定されることに
より、データパスモジュール21〜27上をチップ縦電
源幹線やチップ横電源幹線を通過させることができるの
で、データパスモジュール21〜27を包囲するように
周回電源及びマクロリング電源を形成する必要がなくな
る。この結果、ステップS14の全体一括配置配線で
は、データパスモジュール21〜27同士が密着される
ようにレイアウトすることができ、それにより、30で
示されるような新たなセル配置可能領域を作ることがで
きる。
ジュール21〜27が配置され、それを包囲するように
周回電源及びマクロリング電源が形成される。この周回
電源及びマクロリング電源が形成されるため、データパ
スモジュール21〜27同士が密着されるようにレイア
ウトすることはできない。それに対して、図1に示され
る手順に従ってレイアウトされた場合には、ステップS
121の制約条件の割り出しにおいて、データパスモジ
ュール21〜27上をチップ縦電源幹線やチップ横電源
幹線が通過するのを前提に制約条件が決定されることに
より、データパスモジュール21〜27上をチップ縦電
源幹線やチップ横電源幹線を通過させることができるの
で、データパスモジュール21〜27を包囲するように
周回電源及びマクロリング電源を形成する必要がなくな
る。この結果、ステップS14の全体一括配置配線で
は、データパスモジュール21〜27同士が密着される
ようにレイアウトすることができ、それにより、30で
示されるような新たなセル配置可能領域を作ることがで
きる。
【0035】また、上記配置可能領域30を作らないよ
うにすることで、チップサイズの縮小化を図っても良
い。つまり、図2において配置可能領域30を省略する
ことで、その分、チップ面積の縮小化を図ることができ
る。
うにすることで、チップサイズの縮小化を図っても良
い。つまり、図2において配置可能領域30を省略する
ことで、その分、チップ面積の縮小化を図ることができ
る。
【0036】図3(a),(b)には上記配置可能領域
30を省略する場合の例が示される。
30を省略する場合の例が示される。
【0037】図3(a)は図2(a)の場合と同様に、
データパスモジュール21〜27が配置され、それを包
囲するように周回電源及びマクロリング電源が形成され
る。
データパスモジュール21〜27が配置され、それを包
囲するように周回電源及びマクロリング電源が形成され
る。
【0038】それに対して、図1に示される手順に従っ
てレイアウトされた場合には、上記ステップS121の
制約条件の割り出しにおいて、データパスモジュール2
1〜27上をチップ縦電源幹線やチップ横電源幹線が通
過するのを前提に制約条件が決定されることにより、デ
ータパスモジュール21〜27上をチップ縦電源幹線や
チップ横電源幹線を通過させることができるので、デー
タパスモジュール21〜27を包囲するように周回電源
及びマクロリング電源を形成する必要がなくなる。そし
てステップS134のフロアプランの変更において、デ
ータパスモジュール21〜27同士が密着されるように
レイアウトすると、図3(b)に示されるように、チッ
プ面積の縮小を図ることができる。
てレイアウトされた場合には、上記ステップS121の
制約条件の割り出しにおいて、データパスモジュール2
1〜27上をチップ縦電源幹線やチップ横電源幹線が通
過するのを前提に制約条件が決定されることにより、デ
ータパスモジュール21〜27上をチップ縦電源幹線や
チップ横電源幹線を通過させることができるので、デー
タパスモジュール21〜27を包囲するように周回電源
及びマクロリング電源を形成する必要がなくなる。そし
てステップS134のフロアプランの変更において、デ
ータパスモジュール21〜27同士が密着されるように
レイアウトすると、図3(b)に示されるように、チッ
プ面積の縮小を図ることができる。
【0039】図4(a),(b)には、クリティカルパ
ス経路の短縮例が示される。
ス経路の短縮例が示される。
【0040】同図(a)は本発明を適用しない場合、同
図(b)は本発明を適用した場合である。
図(b)は本発明を適用した場合である。
【0041】同図(a)に示される場合には、端子T
1,T2を結合するための信号配線(クリティカルパ
ス)L1は、データパスモジュール21,22を迂回し
て配線される。同様に、端子T3,T4を結合するため
の信号配線(クリティカルパス)L2は、データパスモ
ジュール26,27を迂回して配線される。
1,T2を結合するための信号配線(クリティカルパ
ス)L1は、データパスモジュール21,22を迂回し
て配線される。同様に、端子T3,T4を結合するため
の信号配線(クリティカルパス)L2は、データパスモ
ジュール26,27を迂回して配線される。
【0042】これに対して、図1に示される手順に従っ
てレイアウトされた場合には、ステップS121の制約
条件の割り出しにおいてデータパスモジュール21,2
2,26,27上をクリティカルパスが通過するのを前
提に制約条件が設定されることにより、クリティカルパ
スの短縮を図ることができる。すなわち、同図(b)に
示されるように、端子T1,T2を結合するための信号
配線L1が、データパスモジュール21を通過できるこ
とから迂回の必要が無くなり、配線長の短縮化を図るこ
とができ、同様に端子T3,T4を結合するための信号
配線L2も、データパスモジュール26,27を通過で
きることから迂回の必要が無くなり、配線長の短縮化を
図ることができる。信号配線の短縮化は、そこでの信号
遅延量の減少を図ることができる。
てレイアウトされた場合には、ステップS121の制約
条件の割り出しにおいてデータパスモジュール21,2
2,26,27上をクリティカルパスが通過するのを前
提に制約条件が設定されることにより、クリティカルパ
スの短縮を図ることができる。すなわち、同図(b)に
示されるように、端子T1,T2を結合するための信号
配線L1が、データパスモジュール21を通過できるこ
とから迂回の必要が無くなり、配線長の短縮化を図るこ
とができ、同様に端子T3,T4を結合するための信号
配線L2も、データパスモジュール26,27を通過で
きることから迂回の必要が無くなり、配線長の短縮化を
図ることができる。信号配線の短縮化は、そこでの信号
遅延量の減少を図ることができる。
【0043】図5(a),(b)にはマクロにおける入
出力端子の最適化例が示される。
出力端子の最適化例が示される。
【0044】同図(a)は本発明を適用しない場合、同
図(b)は本発明を適用した場合である。
図(b)は本発明を適用した場合である。
【0045】図5(a)に示される場合、チップ一括配
線時に配線対象とされる端子T5,T6との関係で、マ
クロ51内の配線パターンL4や、マクロ52内の配線
パターンL5が比較的長くなる場合がある。
線時に配線対象とされる端子T5,T6との関係で、マ
クロ51内の配線パターンL4や、マクロ52内の配線
パターンL5が比較的長くなる場合がある。
【0046】これに対して、図1に示される手順に従っ
てレイアウトされた場合には、ステップS12のマクロ
の個別配置配線の実行において、図5(b)に示される
ように、個別マクロに設定される仮端子T7,T8の配
置個所をマクロ内部論理回路との関係で最適化すること
により、チップ一括配線パターンL3により結合された
場合に、マクロ内の無駄な配線が減少された分、配線長
の短縮化が達成され、信号遅延量の減少を図ることがで
きる。尚、ステップS11のフロアプランの作成におい
てチップ上のマクロの配置位置関係が決定済みであるた
め、ステップS12の個別マクロ設計時においては、マ
クロ上の仮端子決定を容易に行うことができる。
てレイアウトされた場合には、ステップS12のマクロ
の個別配置配線の実行において、図5(b)に示される
ように、個別マクロに設定される仮端子T7,T8の配
置個所をマクロ内部論理回路との関係で最適化すること
により、チップ一括配線パターンL3により結合された
場合に、マクロ内の無駄な配線が減少された分、配線長
の短縮化が達成され、信号遅延量の減少を図ることがで
きる。尚、ステップS11のフロアプランの作成におい
てチップ上のマクロの配置位置関係が決定済みであるた
め、ステップS12の個別マクロ設計時においては、マ
クロ上の仮端子決定を容易に行うことができる。
【0047】図6(a),(b)は電圧降下調整例が示
される。
される。
【0048】同図(a)は本発明を適用しない場合、同
図(b)は本発明を適用した場合である。
図(b)は本発明を適用した場合である。
【0049】マクロは一般セルと同等に扱うことができ
るため、電力考慮配置を行う場合、電圧幹線間の電圧降
下を詳細に考慮することができる。
るため、電力考慮配置を行う場合、電圧幹線間の電圧降
下を詳細に考慮することができる。
【0050】例えば図6(a)に示されるように、マク
ロとして配置情報を取り込んだときは、消費電圧ノード
を一点でしか定義できない。仮に消費電圧ノードに複数
点定義した場合も、それは仮想的にならざるを得ないた
め、マクロ辺側のプリミティブセル配置時にはマクロの
消費電力は一般的に考慮されない。
ロとして配置情報を取り込んだときは、消費電圧ノード
を一点でしか定義できない。仮に消費電圧ノードに複数
点定義した場合も、それは仮想的にならざるを得ないた
め、マクロ辺側のプリミティブセル配置時にはマクロの
消費電力は一般的に考慮されない。
【0051】それに対して図1に示される処理手順に従
えば、ステップS12の制約条件の割り出しにおいて、
マクロ内部の活性化率が高い箇所については、全体の配
置時に一般のプリミティブセルが配置されないように考
慮可能となる。つまり、チップ縦電源幹線間に配置され
るセルのトータル電圧降下を考える場合、マクロ内の個
別セルが考慮対象として計算されるため活性化率が高い
セル(クロックドバイバーや、フリップフロップなど)
の集中している箇所の近傍にはセルを配置しないように
上記ステップS121での制約条件を設定することによ
り、電圧降下をトータル的に押さえることが可能とな
る。尚、プリミティブセルは各々消費電力をデータとし
て持つため、各電源幹線間での電圧降下情報は容易に得
られる。
えば、ステップS12の制約条件の割り出しにおいて、
マクロ内部の活性化率が高い箇所については、全体の配
置時に一般のプリミティブセルが配置されないように考
慮可能となる。つまり、チップ縦電源幹線間に配置され
るセルのトータル電圧降下を考える場合、マクロ内の個
別セルが考慮対象として計算されるため活性化率が高い
セル(クロックドバイバーや、フリップフロップなど)
の集中している箇所の近傍にはセルを配置しないように
上記ステップS121での制約条件を設定することによ
り、電圧降下をトータル的に押さえることが可能とな
る。尚、プリミティブセルは各々消費電力をデータとし
て持つため、各電源幹線間での電圧降下情報は容易に得
られる。
【0052】次に、緩衝領域が使用される場合について
説明する。
説明する。
【0053】図7(a),(b)は緩衝領域の使用例が
示される。
示される。
【0054】同図(a)は全てのマクロが制約を守った
場合、同図(b)は一部のマクロが制約を守らなかった
場合である。
場合、同図(b)は一部のマクロが制約を守らなかった
場合である。
【0055】マクロは、一括配置配線で処理され、事前
に与えられたチップレイアウトの条件に基づいて個別的
にレイアウトされる。マクロの全てが制約を守るなら
ば、図7(a)に示されるようにオーバーヘッド無しで
配線されるが、この条件を満足しない場合でも最小配置
オーバーヘッドでチップ上に取り込むことができる。つ
まり、図7(b)に示されるように、マクロとの境界上
に緩衝領域71,72を設けることで、配置配線領域の
減少を防ぐことができる。ここで、緩衝領域71,72
は電源配線調整用とされ、ステップS133の判別にお
いて、フロアプランの変更を行うか否かの判別におい
て、変更しない(NO)と判断された場合に設定される
(S135)。
に与えられたチップレイアウトの条件に基づいて個別的
にレイアウトされる。マクロの全てが制約を守るなら
ば、図7(a)に示されるようにオーバーヘッド無しで
配線されるが、この条件を満足しない場合でも最小配置
オーバーヘッドでチップ上に取り込むことができる。つ
まり、図7(b)に示されるように、マクロとの境界上
に緩衝領域71,72を設けることで、配置配線領域の
減少を防ぐことができる。ここで、緩衝領域71,72
は電源配線調整用とされ、ステップS133の判別にお
いて、フロアプランの変更を行うか否かの判別におい
て、変更しない(NO)と判断された場合に設定される
(S135)。
【0056】上記した例によれば、以下の作用効果を得
ることができる。
ることができる。
【0057】(1)個別マクロレイアウト時に、予めチ
ップレイアウト上の配置位置を決定することによってチ
ップとしての配置配線の制約条件を取り込んだ形での個
別マクロレイアウト行われるため、個別マクロでの特性
は、チップ全体とは別にマクロセルの配置配線の段階で
良好な特性が得られるようにレイアウト可能であり、そ
してその情報を取り込んで全体の配置配線を行う場合に
おいては上記制約条件が既に反映されていることから、
チップ全体としての配線効率の低下を招かないで済み、
それによって、配線の自由度を向上させ、且つマクロと
しての規則論理が持つ本来の特性を引き出すことができ
る。
ップレイアウト上の配置位置を決定することによってチ
ップとしての配置配線の制約条件を取り込んだ形での個
別マクロレイアウト行われるため、個別マクロでの特性
は、チップ全体とは別にマクロセルの配置配線の段階で
良好な特性が得られるようにレイアウト可能であり、そ
してその情報を取り込んで全体の配置配線を行う場合に
おいては上記制約条件が既に反映されていることから、
チップ全体としての配線効率の低下を招かないで済み、
それによって、配線の自由度を向上させ、且つマクロと
しての規則論理が持つ本来の特性を引き出すことができ
る。
【0058】(2)特に、ステップS121の制約条件
の割り出しにおいて、データパスモジュール21〜27
上をチップ縦電源幹線やチップ横電源幹線が通過するの
を前提に制約条件が決定されることにより、データパス
モジュール21〜27上をチップ縦電源幹線やチップ横
電源幹線を通過させることができるので、データパスモ
ジュール21〜27を包囲するように周回電源及びマク
ロリング電源を形成する必要がなくなり、ステップS1
4の全体一括配置配線においてデータパスモジュール2
1〜27同士が密着されるようにレイアウトすることが
できるので、新たなセル配置可能領域30を作ることが
できる。また、上記配置可能領域30を作らないように
することで、チップサイズの縮小化を図ることもでき
る。
の割り出しにおいて、データパスモジュール21〜27
上をチップ縦電源幹線やチップ横電源幹線が通過するの
を前提に制約条件が決定されることにより、データパス
モジュール21〜27上をチップ縦電源幹線やチップ横
電源幹線を通過させることができるので、データパスモ
ジュール21〜27を包囲するように周回電源及びマク
ロリング電源を形成する必要がなくなり、ステップS1
4の全体一括配置配線においてデータパスモジュール2
1〜27同士が密着されるようにレイアウトすることが
できるので、新たなセル配置可能領域30を作ることが
できる。また、上記配置可能領域30を作らないように
することで、チップサイズの縮小化を図ることもでき
る。
【0059】(3)ステップS121の制約条件の割り
出しにおいてデータパスモジュール21,22,26,
27上をクリティカルパスが通過するのを前提に制約条
件が設定されることにより、クリティカルパスの短縮を
図ることができる。
出しにおいてデータパスモジュール21,22,26,
27上をクリティカルパスが通過するのを前提に制約条
件が設定されることにより、クリティカルパスの短縮を
図ることができる。
【0060】(4)ステップS12のマクロの個別配置
配線の実行において、図5(b)に示されるように、個
別マクロに設定される仮端子T7,T8の配置個所をマ
クロ内部論理回路との関係で最適化することにより、チ
ップ一括配線パターンL3により結合された場合に、マ
クロ内の無駄な配線が減少された分、配線長の短縮化が
達成され、信号遅延量の減少を図ることができる。
配線の実行において、図5(b)に示されるように、個
別マクロに設定される仮端子T7,T8の配置個所をマ
クロ内部論理回路との関係で最適化することにより、チ
ップ一括配線パターンL3により結合された場合に、マ
クロ内の無駄な配線が減少された分、配線長の短縮化が
達成され、信号遅延量の減少を図ることができる。
【0061】(5)マクロ内の個別セルが考慮対象とし
て計算されるため活性化率が高いセル(クロックドバイ
バーや、フリップフロップなど)の集中している箇所の
近傍にはセルを配置しないように上記ステップS121
での制約条件を設定することにより、電圧降下をトータ
ル的に押さえることが可能となる。
て計算されるため活性化率が高いセル(クロックドバイ
バーや、フリップフロップなど)の集中している箇所の
近傍にはセルを配置しないように上記ステップS121
での制約条件を設定することにより、電圧降下をトータ
ル的に押さえることが可能となる。
【0062】(6)マクロの一部が制約条件を守らなか
った場合においても、図7(b)に示されるように、マ
クロとの境界上に緩衝領域71,72を設けることで、
配置配線領域の減少を防ぐことができる。
った場合においても、図7(b)に示されるように、マ
クロとの境界上に緩衝領域71,72を設けることで、
配置配線領域の減少を防ぐことができる。
【0063】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0064】例えば、個別マクロ設計時において、ビル
ディングブロックを作成するような外部端子位置を考慮
する必要がない。つまり、最終的に、マクロ外部と最終
端のセルとの配線は削除されためにどの辺に端子を設定
するか考えなくてよい。マクロの外部と最終端の配線を
行う理由は、最低限最終端までの配線チャネル配線は保
証されていることを証明するためである。
ディングブロックを作成するような外部端子位置を考慮
する必要がない。つまり、最終的に、マクロ外部と最終
端のセルとの配線は削除されためにどの辺に端子を設定
するか考えなくてよい。マクロの外部と最終端の配線を
行う理由は、最低限最終端までの配線チャネル配線は保
証されていることを証明するためである。
【0065】マクロを通常セルとして扱うため、マクロ
が配置されている領域に未使用領域がある場合は、その
領域を通常の論理セルの配置領域として利用できる。
が配置されている領域に未使用領域がある場合は、その
領域を通常の論理セルの配置領域として利用できる。
【0066】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるマイク
ロコンピュータのレイアウトに適用した場合について説
明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、各
種半導体集積回路のレイアウトに適用することができ
る。
なされた発明をその背景となった利用分野であるマイク
ロコンピュータのレイアウトに適用した場合について説
明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、各
種半導体集積回路のレイアウトに適用することができ
る。
【0067】本発明は、少なくともマクロの配置配線を
行うことを条件に適用することができる。
行うことを条件に適用することができる。
【0068】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0069】すなわち、個別マクロレイアウト時に、予
めチップレイアウト上の配置位置を決定することによっ
て、チップとしての配置配線の制約条件を取り込んだ形
での個別マクロレイアウト行われるため、個別マクロ
は、チップ全体とは別にマクロセルの配置配線の段階で
良好な特性が得られるようにレイアウト可能であり、そ
してその情報を取り込んで全体の配置配線を行う場合に
おいては制約条件が既に反映されていることから、チッ
プ全体としての配線効率の低下を招かないで済む。それ
により、配線の自由度を向上させ、且つマクロとしての
規則論理が持つ本来の特性を引き出すことができる。
めチップレイアウト上の配置位置を決定することによっ
て、チップとしての配置配線の制約条件を取り込んだ形
での個別マクロレイアウト行われるため、個別マクロ
は、チップ全体とは別にマクロセルの配置配線の段階で
良好な特性が得られるようにレイアウト可能であり、そ
してその情報を取り込んで全体の配置配線を行う場合に
おいては制約条件が既に反映されていることから、チッ
プ全体としての配線効率の低下を招かないで済む。それ
により、配線の自由度を向上させ、且つマクロとしての
規則論理が持つ本来の特性を引き出すことができる。
【図1】本発明にかかるセルレイアウト方法の一例のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図2】上記セルレイアウト方法におけるチップ配置可
能領域拡大例の説明図である。
能領域拡大例の説明図である。
【図3】上記セルレイアウト方法におけるチップ面積縮
小例の説明図である。
小例の説明図である。
【図4】上記セルレイアウト方法におけるクリティカル
パス経路短縮例の説明図である。
パス経路短縮例の説明図である。
【図5】上記セルレイアウト方法における入出力端子の
最適化の説明図である。
最適化の説明図である。
【図6】上記セルレイアウト方法における電圧降下調整
例の説明図である。
例の説明図である。
【図7】上記セルレイアウト方法において制約が守れた
場合と守れなかった場合の説明図である。
場合と守れなかった場合の説明図である。
【図8】図1における主要部の詳細な処理の流れを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図9】図1における主要部の詳細な処理の流れを示す
フローチャートである。
フローチャートである。
【図10】図1における主要部の詳細な処理の流れを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図11】図1における主要部の詳細な処理の流れを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
21〜27 データパスモジュール 31 異電位マクロ 32 キャッシュマクロ 40 チップ T1〜T8 端子 L1,L2 信号配線 L3 チップ一括配線パターン L4,L5 マクロ内配線パターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 光行 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 野崎 真司 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 新田 祐介 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 井上 一紀 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA05 BA06 5F064 DD03 DD04 DD25 EE03 EE08 EE24 EE52 HH06 HH10
Claims (6)
- 【請求項1】 個別マクロのチップ上の配置位置を決定
するステップと、 決定された配置位置に基づいてチップとしての配置配線
の制約条件を取り込んで個別マクロ内の配置配線を行う
ステップと、 上記個別マクロの配置配線情報を取り込んでチップ全体
の配置配線を行うステップと、 を含むことを特徴とするチップレイアウト方法。 - 【請求項2】 チップのフロアプランを作成する第1ス
テップと、 上記第1ステップで得られたフロアプランに基づいて配
置配線の制約条件を割り出し、それに基づいて個別マク
ロ内の配置配線情報を得る第2ステップと、 上記第1ステップでのチップフロアプランに、上記第2
ステップで作成された個別マクロ配置配線情報を取り込
む第3ステップと、 上記第3ステップで得られた情報に基づいてチップ全体
の一括配置配線を行う第4ステップと、 を含むことを特徴とするチップレイアウト方法。 - 【請求項3】 上記第1ステップは、チップ上のマクロ
配置を行うステップと、このマクロ配置の後にチップ上
の電源配線を行うステップと、その後に論理階層毎のフ
ロアプランを作成するステップとを含む請求項2記載の
チップレイアウト方法。 - 【請求項4】 上記第2ステップは、上記第1ステップ
で得られたフロアプランに基づいて配置禁止領域及び配
線禁止領域を割り出すステップと、それに基づいて個別
マクロの配置配線を行うステップと、この配置配線完了
後に特性係数の抽出を行うステップと、抽出された特性
係数が目標値に到達するまでチューニングするステップ
と、チューニング後に配置配線情報を優先配置配線情報
として取り出すステップとを含む請求項2又は3記載の
チップレイアウト方法。 - 【請求項5】 上記第3ステップは、上記第1ステップ
でのチップフロアプランに、上記第2ステップで作成さ
れた個別マクロ配置配線情報を取り込んだ後に、上記第
2ステップで得られた配置配線情報が配置条件を満たし
ているか否かの判別を行うステップと、この判別結果に
基づいて全体フロアプラン上の変更を行いチップとして
の整合性を持たせるステップとを含む請求項2乃至4の
いずれか1項記載のチップレイアウト方法。 - 【請求項6】 上記第3ステップは、上記第1ステップ
でのチップフロアプランに、上記第2ステップで作成さ
れた個別マクロ配置配線情報を取り込んだ後に、上記第
2ステップで得られた配置配線情報が配置条件を満たし
ているか否かの判別を行うステップと、この判別結果に
基づいて、全体フロアプランの変更を行うことなく配置
配線禁止領域の緩衝領域を設定するステップとを含む請
求項2乃至4のいずれか1項記載のチップレイアウト方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11167811A JP2000357741A (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | チップレイアウト方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11167811A JP2000357741A (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | チップレイアウト方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000357741A true JP2000357741A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15856555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11167811A Withdrawn JP2000357741A (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | チップレイアウト方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000357741A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7334210B2 (en) | 2003-11-04 | 2008-02-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor integrated circuit and method of designing the same |
JP2009015491A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | Nec Electronics Corp | 半導体集積回路のレイアウト設計方法 |
-
1999
- 1999-06-15 JP JP11167811A patent/JP2000357741A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7334210B2 (en) | 2003-11-04 | 2008-02-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor integrated circuit and method of designing the same |
JP2009015491A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | Nec Electronics Corp | 半導体集積回路のレイアウト設計方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060905 |