JP2001210717A - 大規模集積回路装置の自動配置配線方法 - Google Patents

大規模集積回路装置の自動配置配線方法

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JP2001210717A
JP2001210717A JP2000015986A JP2000015986A JP2001210717A JP 2001210717 A JP2001210717 A JP 2001210717A JP 2000015986 A JP2000015986 A JP 2000015986A JP 2000015986 A JP2000015986 A JP 2000015986A JP 2001210717 A JP2001210717 A JP 2001210717A
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wiring
hierarchical
macro
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JP2000015986A
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Inventor
Hiroyuki Kato
弘之 加藤
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
Original Assignee
NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】領域で階層化することにより、バックアノテー
ション結果からの配置配線修正に必要な工数を削減し、
TATを短縮可能とする。 【解決手段】マクロ6とそのマクロの機能セル8を含む
ように指定した領域4を階層化し、階層領域4の各々
が、この階層領域4の周囲を周回しマクロ4及び機能セ
ル8に供給する電源と接地(GND)のバスラインであ
る電源リングを有して階層領域4内外の電源構造を分割
することを可能とし、配置配線修正を、この配置配線修
正が必要な特定の領域内又は階層領域内のみで実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大規模集積回路装置
の自動配置配線方法に関し、特にアナログ回路とデジタ
ル回路が混在する特殊マクロやRAM/ROMを搭載す
るセルベースの大規模集積回路装置の自動配置配線方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータや通信機器等の電子
装置に対する高機能化、多機能化、小型化、高性能化に
対する要求は益々増大しつつあり、これらの要求に対
し、半導体集積回路においてもアナログ回路とデジタル
回路が混在するアナログ/デジタル混在特殊マクロやR
AM/ROMを搭載する大規模集積回路チップがメイン
になってきている。アナログ系のマクロはノイズによる
誤動作防止のため、専用の電源を持つことが多く、また
RAM/ROMも通常のバスラインとは異なる電源構造
のため、電源配線構築後のマクロの配置修正は後戻りが
大きく、膨大な工数を費やしてしまう。よって、この種
の大規模集積回路では、一度マクロの配置を行った後
は、その配置位置の修正は事実上不可能である。ところ
が、コンピュータや通信機器の性能は年々加速し、記憶
装置などの周辺装置もますます高速化しており、配線遅
延の規格も厳しくなっている。
【0003】このため、マクロの配置及びマクロ間の信
号配線後に行う動作確認シミュレーション(以下バック
アノテーション)の結果より配線遅延が、回路設計時の
それと異なりタイミング上NGとなる場合は配線長の修
正を行う必要があり、更に配線のみの修正で対応できな
い場合、マクロやスタンダードセルの配置修正が必要に
なる。
【0004】また、従来の配線配置設計システムにおい
て、大規模集積回路装置の配線は、手作業で行われるス
タンダードセルやマクロ内配線を除いてすべて一括処理
され、その設計結果は1つのデータベースに集約され
る。
【0005】周知のように、大規模集積回路装置の大規
模化は目覚ましく、これに伴って、その配置設計データ
配置設計データも膨大な量となりつつある。このため、
すべての自動配線が一括処理される従来の配線配置設計
システムでは、大規模集積回路装置の著しい大規模化に
対応することが困難となり、また特に開発期において設
計変更が度重なるとこれに対応するための工数が増大
し、コスト上昇の原因となる。
【0006】大規模集積回路装置、特にセルベース集積
回路(lC)の一般的な従来の第1の大規模集積回路装
置の自動配置配線方法をフローチャートで示す図12を
参照すると、この従来の第1の大規模集積回路装置の自
動配置配線方法は、全体接続情報101とデータベース
102を参照しマクロ及び機能セルを配置するステップ
P1と、チップ全体の電源配線を行うステップP2と、
回路特性上互いに近傍に配置したい回路グループを指定
するステップP3と、全体概略配線を行うステップP4
と、チップ全体の詳細配線を行うステップP5と、バッ
クアノテーションを実行するステップP6と、バックア
ノテーション結果より配置配線修正の必要性を判断する
ステップP7と、バックアノテーション結果が不良とな
った場合に修正個所を識別するステップP8とを有す
る。
【0007】ステップP8で、マクロや機能セルの配置
修正が心要な場合はステップP1に戻り、マクロ及び機
能セルの再配置、及び全体電源配線の再構築が必要とな
り膨大な開発工数を要することになる。
【0008】この従来の第1の大規模集積回路装置の自
動配置配線方法によって構成された従来の第1の大規模
集積回路(IC)チップの概要を模式的に平面図で示す
図13を参照すると、この従来の第1のICチップ30
1は、マクロとセル領域302と、インタフェース領域
303と、マクロとセル領域302上のマクロブロック
やRAMブロックなどのマクロ304及び複数の機能セ
ル305とを有する。
【0009】マクロ304や機能セル305は同一階層
である領域302上に存在するためバックアノテーショ
ン後の配置修正には領域302全体の電源配線再構築が
必要になる。
【0010】次に、従来の第1の大規模集積回路装置の
自動配置配線方法の問題点を緩和し、動作特性の改善や
開発工数等コスト低減のため階層化する配置配線技術が
いくつか提案されている。
【0011】その代表例として、特開平9−12973
8号公報記載の従来の第2の大規模集積回路装置の自動
配置配線方法は、大規模集積回路装置の配線を階層化し
て、階層配線ごとに順次配置設計を行うとともに、各階
層配線の設計過程で、セル間の信号配線に関する端子の
上眉領域や、大規模集積回路装置の動作特性に影響を与
える信号配線の周辺領域を上階層配線の禁止領域として
設定する。
【0012】従来の第2の大規模集積回路装置の自動配
置配線方法をフローチャートで示す図14を参照する
と、大規模集積回路の配線を、少なくとも3つの階層配
線に階層化し階層配線毎に順次配置設計を行うことを特
徴とするもので、まず、最小セル単位となる機能セルや
マクロセル内の配線を含む第1階層配線と、各セルに対
する電源配線及びクロック配線等を含みセル間の顧客論
理配線を含まない第2階層配線と、セル間の顧客論理配
線を含む第3階層配線とに階層化する。次に、階層配線
毎にステップP21,P23,P25,P27及びP2
9により順次配置設計を行うとともに、各階層配線の設
計過程つまりP22,P24,P26及びP28によ
り、スロット間の信号配線に関する端子の上層領域や、
大規模集積回路装置の動作特性に影響を与える信号配線
の周辺領域を上階層配線の禁止領域として設定する。
【0013】図14でWLD1,WLD2,WLD3
は、それぞれ各階層の配線データである。
【0014】このように順次配置設計を行うことで、大
規模集積回路装置の配線を階層配線毎に分割して処理で
きるとともに、比較的設計変更の多い顧客論理配線とそ
の他の配線とを分離し、顧客論理配線の設計変更に効率
良く対処することができるという効果が得られる。しか
しながら、この第2の従来技術では階層化を唱えていな
がら、電源配線においては一括処理を行うものであり、
バックアノテーション結果による、マクロの配置修正が
あった場合の効果はない。
【0015】また、特開昭63−248144号公報記
載の従来の第3の大規模集積回路装置の自動配置配線方
法は、マクロブロックを配置しかつその周辺部配線を行
うための矩形領域である機能セル領域を設定し、この領
域外にあるランダムロジック部分にはレイアウト上の階
層的境界を入れずに全体の概略配線を行う。また、この
機能セル領域内に4つのチャネルを設け、ランダムロジ
ック部分の概略配線の前にこの領域内での概略配線を行
い、該領域の外周上に仮想端子を設定する。特に該領域
の外周上下辺に設ける仮想端子は、マクロブロックの該
領域内における相対配置X座標を決めることによりその
X座標を決定し、ランダムロジック部分の詳細配線のた
めの準備処理とする。
【0016】従来の第3の大規模集積回路装置の自動配
置配線方法でによって構成された従来の第2のICチッ
プの概要を模式的に平面図で示す図15を参照すると、
この従来の第2のICチップは、セル列401と、セル
列間チャネル402と、電源配線経路403と、マクロ
端子404と、機能セル領域の仮想端子405と、信号
配線経路406と、マクロ上の端子407と、端子40
7に接続される機能セルの仮想端子408と、端子40
8に接続される機能セルの端子409とを有する。
【0017】この従来の第3の技術では、上記機能セル
領域内は配置対象のマクロとそのマクロ端子からの配線
チャネルのみの領域であり、他のマクロやプリミティブ
は配置できない。また、上記仮想端子の設定位置は機能
セル領域の内部での概略配線経路を決定して該領域の外
周上に仮想端子を設定しているが、図15に示すよう
に、端子407から端子408への配線と端子408か
ら端子409への配線が最適となる配線であったとして
も、それは端子407から端子409への最適配線とな
るとは限らない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の第1の
大規模集積回路装置の自動配置配線方法は、マクロや機
能セルは同一階層のマクロとセル領域上に存在するため
バックアノテーション後の配置修正にはマクロとセル領
域全体の電源配線再構築が必要になることにより、これ
に対応するための工数が増大し、コスト上昇及び設計期
間(TAT)増加の要因となるという欠点があった。
【0019】また、階層化により上記欠点の改善を図っ
た従来の第2の大規模集積回路装置の自動配置配線方法
は、電源配線においては一括処理を行っているため、バ
ックアノテーション結果によるマクロの配置修正があっ
た場合には効果がないという欠点があった。
【0020】さらに、同様に階層化により上記欠点の改
善を図った従来の第3の大規模集積回路装置の自動配置
配線方法は、マクロブロックの配置及び関連配線を行う
機能セル領域を設定し、この領域外にあるランダムロジ
ック部分にはレイアウト上の階層的境界を入れずに全体
の概略配線を行うが、上記機能セル領域内は配置対象の
マクロとそのマクロ端子からの配線チャネルのみの領域
であり、他のマクロやプリミティブは配置できないとい
う欠点があった。
【0021】また、上記機能セル領域の内部での概略配
線経路を決定してこの機能セル領域の外周上に仮想端子
を設定しているが、この仮想端子とマクロ上の端子との
間の配線及び仮想端子と機能セルの端子との間の配線の
各々が最適となる配線であったとしても、マクロ上の端
子と機能セルの端子との間の最適配線となるとは限らな
いという欠点があった。
【0022】本発明の目的は、領域で階層化することに
より、バックアノテーション結果からの配置配線修正に
必要な工数を削減し、TATの短縮可能な大規模集積回
路装置の自動配置配線方法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】第1の発明の大規模集積
回路装置の自動配置配線方法は、自動配置配線対象とす
る大規模集積回路装置(IC)チップのマクロを含む特
定の領域又は前記ICチップ内を複数の領域に区切って
階層化し、前記マクロの配置及びマクロ間の信号配線後
に行う動作確認シミュレーションであるバックアノテー
ション結果に基づく配置配線修正を行う大規模集積回路
装置の自動配置配線方法において、前記マクロとそのマ
クロの周辺回路を含むように指定した領域を階層化し、
前記階層領域の各々が、この階層領域の周囲を周回し前
記マクロ及びその周辺回路に供給する電源と接地(GN
D)のバスラインである電源リングを有して前記階層領
域内外の電源構造を分割することを可能とし、前記配置
配線修正を、この配置配線修正が必要な特定の領域内又
は階層領域内のみで実行することを特徴とするものであ
る。
【0024】また、前記ICチップの内部領域全体にお
ける詳細配線の完了後、前記階層領域の内外を仮配線す
るために設定した仮想端子とこの仮想端子に接続された
前記仮配線を削除し、階層及び前記仮想端子が無い状態
で再配線を行うことにより最適な配線パタンを作成する
ことを可能とするものでも良い。
【0025】また、前記階層領域の外周と前記再配線の
交差位置に端子を再設定することを特徴としても良い。
【0026】また、前記階層領域が、複数個の前記マク
ロを内部に含めるよう自由な形状で領域を設定すること
が可能であることを特徴としても良い。
【0027】さらに、前記ICチップが、第1のマクロ
と第1の周辺回路を含む第1の階層領域と、前記第1の
マクロと第1の周辺回路と同一の第2のマクロと第2の
周辺回路とを含む第2の階層領域とを含む場合、前記第
1の階層領域内の配置配線パタン情報をコピーすること
により前記第2の階層領域を自動配置配線しても良い。
【0028】第2の発明の大規模集積回路装置の自動配
置配線方法は、自動配置配線対象とする大規模集積回路
装置(IC)チップのマクロを含む特定の領域又は前記
ICチップ内を複数の領域に区切って階層化し、前記マ
クロの配置及びマクロ間の信号配線後に行う動作確認シ
ミュレーションであるバックアノテーション結果に基づ
く配置配線修正を行う大規模集積回路装置の自動配置配
線方法において、自動配置配置配線の対象とする前記I
Cチップ全体の回路接続情報を保持する全体接続情報と
前記マクロの周辺回路を構成する機能セルの情報を保持
するデータベースを参照し前記マクロ及び前記機能セル
を配置する第1のステップと、前記ICチップ全体の概
略配線を行う第2のステップと、前記マクロを含む階層
となる領域を設定する第3のステップと、前記第3のス
テップで設定した階層領域内の配置配線を行う第4のス
テップと、前記ICチップ全体の詳細配線を行う第5の
ステップと、前記バックアノテーションを実行する第6
のステップと、前記バックアノテーション結果より配置
配線修正の必要性を判断する第7のステップと、前記バ
ックアノテーションが不合格となった場合に修正個所を
識別する第8のステップと、前記修正個所の位置が予め
指定した領域かそれ以外であるかを判定する第9のステ
ップとを有することを特徴とするものである。
【0029】また、前記第4のステップが、前記階層領
域の決定後に前記階層領域の内外を仮配線するための仮
想端子を設定するステップと、前記階層領域である第2
階層領域のインスタンス名を抽出するステップと、第2
階層領域及びこの第2階層領域以外の自動配置配線領域
である第3階層内の各接続情報を抽出し出力するととも
に第2階層接続情報ファイル及び第3階層接続情報ファ
イルにそれぞれ登録するステップと、前記第2及び第3
階層接続情報ファイルに基づき前記第2及び第3階層領
域内の電源配線及び詳細配線を行う第2,第3階層領域
内の電源配線及び詳細配線ステップと、前記仮想端子接
続配線を削除するステップと、前記仮想端子を削除する
ステップと、禁止領域を設定するステップと、前記全体
接続情報と前記データベースを参照し階層領域間を再詳
細配線するステップと、端子を設定するステップとを有
しても良い。
【0030】また、前記第9のステップが、前記階層領
域以外の自動配置配線領域である第3階層領域でのエラ
ー回避を判定するステップと、前記第3階層領域での配
置修正を判定する配置修正判定ステップと、前記第3階
層領域内の配置修正する配置修正ステップと、前記階層
領域である第2階層領域でのエラー回避を判定するステ
ップと、前記第2階層領域内の修正領域を判定するステ
ップと、決定した前記修正領域の大きさの修正の必要性
を判定するサイズ修正必要性判定ステップと、前記修正
領域を再設定するステップと、前記サイズ修正必要性判
定スッテプで前記修正領域の大きさの修正の必要がない
場合、領域内のマクロの配置移動を判定するステップ
と、マクロ配置を修正するステップと、前記マクロ以外
の機能セルの配置移動の必要性を判定するステップと、
前記機能セルの配置移動を行うステップとを有しても良
い。
【0031】さらに、前記第2,第3階層領域内の電源
配線及び詳細配線ステップが、前記第3階層であるIC
チップの自動配線領域の全部の前記第2階層領域の周囲
を周回し前記マクロ及びその周辺回路に供給する電源と
接地(GND)のバスラインである電源リングを構築す
るステップと、前記第3階層の電源配線を構成するステ
ップと、前記第3階層接続情報ファイルに基づきその信
号配線を行うステップと、前記第2階層の第1の領域の
電源配線を構成するステップと、前記第2階層接続情報
ファイルに基づき前記第1の領域の信号配線を行うステ
ップと、全ての前記第2階層の各領域の電源配線及び前
記第2階層接続情報ファイルに基づく信号配線を行うス
テップを有しても良い。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0033】本実施の形態の大規模集積回路装置(I
C)、特にセルベースICの自動配置配線方法は、自動
配置配線対象とするICチップのマクロを含む特定の領
域又はICチップ内を複数の領域に区切って階層化し、
マクロの配置及びマクロ間の信号配線後に行う動作確認
シミュレーション(以下バックアノテーション)結果に
基づく配置配線修正を修正が必要な特定の領域内又は階
層内のみで実行することを特徴とするものである。
【0034】すなわち、マクロとそのマクロの周辺回路
を含むように指定した領域を階層化し、階層領域毎に個
別化した配置配線設計を可能にする。
【0035】上記階層領域の各々が、その周囲を周回し
マクロ及びその周辺回路に供給する電源と接地(GN
D)のバスラインである電源リングを持つことにより、
階層領域内外の電源構造を分割することが可能になる。
【0036】また、ICチップの内部領域全体における
詳細配線の完了後、上記階層領域の内外を仮配線するた
めに設定した仮想端子とこの仮想端子に接続された仮配
線を削除し、階層及び仮想端子が無い状態で再配線を行
うことで、最適な配線パタンを作成することを可能とす
る。再配線時の禁止領域は、階層間を跨がない他の配線
パタン(削除されなかった配線)を用いる。
【0037】さらに、上記階層領域の外周と再配線の交
差位置に端子を再設定することにより、バックアノテー
ション結果からの配置配線の修正を修正領域を限定して
行うことを可能にする。
【0038】このようにして、指定した領域を境界とし
て電源構造及び回路接続情報を分割、個別化しているの
で、バックアノテーション結果からの修正を階層領域を
限定して行うことができる。
【0039】これにより、大規模集積回路装置の開発T
ATを削減する。また、特にセルベースICの設計時、
マクロの配置及びマクロ間の信号配線後に行う動作確認
シミュレーション(バックアノテーション)結果からの
マクロ配置変更とそれに伴う信号配線変更に掛かる工数
を削減する。
【0040】本発明の第1の実施の形態をフローチャー
トで示す図1を参照すると、この図に示す本実施の形態
の大規模集積回路装置の自動配置配線方法は、自動配置
配置配線の対象とするICチップ全体の回路接続情報を
保持する全体接続情報101とマクロの周辺回路を構成
する機能セルの情報を保持するデータベース102を参
照しマクロ及び機能セルを配置するステップS1と、上
記ICチップ全体の概略配線を行うステップS2と、マ
クロを含み階層となる領域を設定するステップS3と、
設定した階層領域内の配置配線を行うステップS4と、
ICチップ全体の詳細配線を行うステップS5と、バッ
クアノテーションを実行するステップS6と、バックア
ノテーション結果より配置配線修正の必要性を判断する
ステップS7と、バックアノテーションが不合格(N
G)となった場合に修正処理を行う修正処理ステップS
10とを有する。
【0041】この修正処理ステップS10は、修正個所
を識別するステップS8と、上記修正個所位置が予め指
定した領域かそれ以外であるかを判定するステップS9
とを有する。
【0042】ステップS4の階層領域内配置配線の詳細
をフローチャートで示す図2を参照すると、この階層領
域内配置配線ステップS4は、階層領域決定後仮想端子
を設定するステップS41と、後述する第2階層のイン
スタンス名を抽出するステップS42と、第2及び後述
の第3階層内の各接続情報を抽出し出力するとともに第
2階層接続情報103及び第3階層接続情報104にそ
れぞれ登録するステップS43と、第2及び第3階層接
続情報103,104に基づき第2及び第3階層領域内
の電源配線及び詳細配線を行うステップS44と、仮想
端子接続配線を削除するステップS45と、仮想端子を
削除するステップS46と、禁止領域を設定するステッ
プS47と、全体接続情報101とデータベース102
を参照し階層間を再詳細配線するステップS48と、端
子を設定するステップS49とを有する。
【0043】第2及び第3階層領域内の電源配線及び詳
細配線ステップS44の詳細をフローチャートで示す図
3を参照すると、このステップS44は、第3階層であ
るICチップの自動配線領域の全部の第2階層領域の電
源リングを構築するステップS441と、第3階層の電
源配線を構成するステップS442と、第3階層接続情
報104に基づきその信号配線を行うステップS443
と、第2階層の第1の領域の電源配線を構成するステッ
プS444と、第2階層接続情報103に基づき同領域
の信号配線を行うステップS445と、続いて全ての第
2階層の各領域の電源配線及び第2階層接続情報103
に基づく信号配線を行うステップS446〜S449を
有する。
【0044】領域判定ステップS9の詳細をフローチャ
ートで示す図4を参照すると、この領域判定ステップS
9は、第3階層でのエラー回避を判定するステップS9
1と、第3階層領域での配置修正を判定するステップS
92と、第3階層領域内の配置修正するステップS93
と、第2階層領域でのエラー回避を判定するステップS
94と、この第2階層領域内の修正領域を判定するステ
ップS96と、決定した修正領域の大きさ(サイズ)の
修正の必要性を判定するステップS97と、修正領域を
再設定するステップS98と、スッテプS97で修正領
域の大きさの修正の必要がない場合、修正領域内のマク
ロの配置移動を判定するステップS99と、マクロ配置
を修正するステップS100と、マクロ以外の機能セル
を配置移動の必要性を判定するステップS101と、そ
の機能セルの配置移動を行うステップS102とを有す
る。
【0045】本実施の形態の大規模集積回路装置の自動
配置配線方法によって構成され階層領域を指定した大規
模集積回路(IC)チップの全体の概要を模式的に平面
図で示す図5を参照すると、この図に示す本実施の形態
の自動配置配線の対象であるICチップ1は、階層領域
を含む自動配線領域2と、インタフェース領域3とを有
する。
【0046】自動配線領域2は、階層指定した領域であ
る階層領域4及び5と、階層領域4及び5内のマクロブ
ロックやRAMブロックなどのマクロ6,7と、機能セ
ル8とを有する。ここで、説明の便宜上、自動配線領域
2に設定した階層領域4,5を第2階層領域と定義し、
それ以外の自動配線領域2の領域を第3階層領域と定義
する。
【0047】階層領域4及び5の内外は、後述するよう
に個別の禁止領域となっており、階層領域外の機能セル
8と接続される配線(第3階層配線)は階層領域内(第
2階層領域)には侵入することはできず、逆もまた同よ
うである。各階層領域4,5の外周には後述する電源リ
ング27を有する。階層間を跨ぐ配線は、階層領域4及
び5の外周上に後述の仮想端子10を設定する。
【0048】機能セル8の構造を模式立体図で示す図6
(A)を参照すると、この図に示す機能セル8は、機能
セルのセル範囲81内に、機能セル内の配線82と、機
能セルを構成する素子83とを含む。
【0049】機能セル8は、通常、予めデータベースと
して用意しておき、自動配線領域2の階層領域4及び5
内、また、階層領域4,5外に配置する。
【0050】ICチップ1の自動配線領域2における第
2階層領域内を配線する場合の配線禁止領域及び第2階
層領域外、すなわち、第3階層領域を配線する場合の配
線禁止領域をそれぞれ模式立体図で示す図6(B)及び
図6(C)を参照すると、まず、図6(B)において、
斜線で示す領域61,62,21は階層領域4,5内を
配線する場合の配線禁止領域であり、白抜きで示す領域
41,42は自動配線可能領域である。
【0051】ここで、階層間を跨ぐ配線は、上記仮想端
子10上を通過する構造になり、この仮想端子10を境
界として回路接続情報の分割を行う。すなわち、仮想端
子10によって領域内外の配線を個別設計することを可
能とする。
【0052】次に、図6(C)において、斜線で示す領
域42,52は階層領域外を配線する場合の配線禁止領
域であり、白抜きで示す領域22は自動配線可能領域で
ある。
【0053】階層領域外を配線する場合は自動配線領域
2内で階層領域4,5を配線禁止領域42,52とし仮
想端子10から配線する。
【0054】また、電源配線構造においても第2階層領
域の周囲を周回する電源リングを構築する。ここで、電
源リングとは機能セルやマクロに供給する電源とGND
のバスラインを指す。
【0055】仮想端子10の設定方法をレイアウト図で
示す図7(A)を参照すると、ICチップ1の内部の自
動配線領域2全体での概略配線経路決定後、階層領域4
(以下説明の便宜上第2階層領域4と呼ぶ)外にある機
能セル(又はマクロ)85と階層領域4内にある機能セ
ル(又はマクロ)86の端子間を接続する概略配線9上
の第2階層領域4の外周43と概略配線9との交差位置
に階層間の仮想端子10を設定する。ただし、この時、
第3階層→第2階層→第3階層というように、単に階層
間を通過するだけの概略配線経路と第2階層領域外周と
の交差位置には仮想端子を設定しない。
【0056】この後、仮想端子10より内側の第2階層
領域4においてインスタンスの設定と仮想端子名設定を
行うことにより、回路接続情報を階層領域毎に分割して
抽出することを可能とする。
【0057】次に、階層間の再配線の構成をレイアウト
図で示す図7(B)を参照すると、階層間の詳細配線
は、上記の概略配線後に設定した図7(A)の仮想端子
10上を通過させた場合、冗長な配線となる可能性が高
いので、仮想端子10に接続された概略配線9を1度削
除し、階層及び仮想端子が無い状態で再詳細配線を行う
ことで、無駄な引き回しのない、より適した端子110
及び配線91のパタンを作成することを可能とする。
【0058】電源配線の詳細な構成を模式的に模式平面
図で示す図8を参照すると、第3階層である自動配線領
域2の最外周に構成された電源リング25と、電源リン
グ25から電源を内部に供給するための電源配線26
と、第2階層領域4の周囲に構成された電源リング27
とを有する。
【0059】電源リング27は第3階層における電源配
線の侵入を防ぐ働きをする。
【0060】これにより、階層領域内外での電源配線幅
や電源格子のピッチ等は個別に設定することができる。
【0061】階層領域外に電源配線が構成された後、階
層領域内の電源配線を構築する。
【0062】階層領域内の電源配線の詳細な構成例を模
式的に模式平面図で示す図9を参照すると、階層領域4
の最外周の電源リング27と、階層領域4内にあるマク
ロ6と、マクロ6の最外周の電源リング61と、電源リ
ング27と電源リング61との間に構築した階層領域内
用の電源配線46とを有する。
【0063】本実施の形態では、第3階層→第2階層→
第3階層というように、単に階層間を通過するだけの概
略配線経路と第2階層領域外周との交差位置には仮想端
子を設定しないとしたが、設計者の判断で仮想端子を設
定し、通過配線としてもよい。
【0064】次に、図1、図2、図3及び図4を参照し
て本実施の形態の動作について説明すると、まず、ステ
ップS1でチップ全体の接続情報101と自動配置配線
データベース102とを参照し、マクロ及び機能セルを
配置する。次にステップS2で全体接続情報101に基
づき概略配線する。
【0065】次に、ステップS3で第2階層の領域すな
わち第2階層領域を指定する。第2階層領域は1つ以上
のマクロとそのマクロの周辺回路を含めて設定する。ま
たバックアノテーション結果より、マクロの配置移動の
可能性がありうる範囲を推測した領域を設定する。
【0066】次にステップS4で第2階層領域内の配置
配線を行う。
【0067】図2を再度参照すると、まず、ステップS
41で、階層領域決定後、階層領域外周と概略配線の交
差位置に階層間の仮想端子を設定する。ステップS42
で、第2階層領域のインスタンス名とステップS41で
設定した端子名を設定する。ステップS43で、ステッ
プS42で設定したインスタンス名と端子名を反映し、
階層毎に分割された接続情報を抽出第2及び第3階層内
の各接続情報を抽出しそれぞれ第2階層接続情報103
及び第3階層接続情報104に登録する。
【0068】ステップS44で、第2及び第3階層接続
情報103,104に基づき各階層領域内の電源配線及
び詳細配線を設計する。
【0069】図3を再度参照すると、まず、ステップS
441でステップS3において設定したn個の各第2階
層領域の周囲に電源リングを構築する。ステップS44
2で第3階層電源配線を構築する。ステップS441に
おいて構築した電源リングがあるため、ステップS3に
おいて設定した第2階層内には電源配線は侵入しない。
【0070】次にステップS443で、第3階層信号配
線を行う。ステップS43において分割した、第3階層
の回路接続情報104に基づき信号配線を行う。ステッ
プS3において設定した第2階層領域は、配線禁止にな
っているため、その領域には侵入せず、ステップS41
において設定した仮想端子までの信号配線が形成され
る。
【0071】次にステップS448で、第2階層電源配
線(n個目の領域内)を行う。ステップS3において設
定したn個の領域内に、ステップS441において構築
した電源リングの内側に電源配線が格子状に形成され
る。この時、第2階層内にあるマクロの周囲には、マク
ロリングが存在するため、電源配線はマクロ内領域に侵
入しない。
【0072】次にステップS449で第2階層信号配線
(n個目の領域内)を行う。ステップS42において分
割された、第2階層の回路接続情報103に基づき、信
号配線を行う。この配線はステップS3において設定し
た領域内で形成され、ステップS41において設定され
た仮想端子までの信号配線が形成される。ステップS4
48とステップS449は、第2階層領域の1個目〜n
個目まで繰り返される。
【0073】ステップS45で仮想端子に接続されてい
る配線パタンを削除する。ステップS46で、仮想端子
を削除する。ステップS47で、禁止領域を設定する。
禁止領域の設定にはチップ内部領域に存在する現時点の
配線パタンを用いる。
【0074】ステップS48で、ステップS47におい
て設定した禁止領域と全体接続情報101とデータベー
ス102とに基づき階層間を再詳細配線を行う。ステッ
プS49で、ステップS4において指定した階層領域と
ステップS48の再詳細配線の交差位置に端子を再設定
する。
【0075】次に、図1に戻り、ステップS6で、バッ
クアノテーションを実施する。ステップS7でバックア
ノテーション結果より、現レイアウトパタンで問題ない
かを判定する。OKなら配置配線完了し、NGの場合は
ステップS8へ進み、このステップS8で修正個所を識
別し、ステップS9で、修正個所の位置が指定した階層
領域内かそれ以外であるかを判定して、配置配線を修正
する。
【0076】図4を再度参照すると、まず、ステップS
91で、第3階層の修正でエラー回避可能かの判断を行
う。第3階層はマクロが存在しない階層なので修正工数
が小さい。Yesの場合ステップS92へ、Noの場合
ステップS94へ進む。
【0077】ステップS92で、第3階層におけるセル
の配置修正が必要かの判断を行う。Yesの場合ステッ
プS93へ、Noの場合はステップS95でBへJum
pし、ステップS443へ進む。
【0078】次にステップS93で、配置修正する。機
能セルの配置修正後、BへJumpし、ステップS44
3へ進む。
【0079】次にステップS94で第2階層の修正でエ
ラー回避可能かの判断を行う。Yesの場合ステップS
96へ、Noの場合はAへJumpし、ステップS1,
S2の配置後、ステップS3で第2階層領域の再設定を
行う。
【0080】ステップS96で修正対象領域の識別を行
う。ステップS3で設定した第2階層領域の中でどの領
域を修正すれば、バックアノテーションが収束するか識
別する。
【0081】次にステップS97で修正対象領域の大き
さの修正が必要かの判断を行う。Yesの場合ステップ
S98でAへJumpし、ステップS1,S2の配置
後、ステップS3で第2階層領域の再設定を行う。No
の場合はステップS99へ進む。ステップS99で修正
対象領域内でのマクロの配置修正が必要かの判断を行
う。Yesの場合ステップS100へ、Noの場合ステ
ップS101へ進む。
【0082】ステップS100で配置修正を行う。マク
ロと機能セルの配置修正後、CnへJumpし、ステッ
プS448へ進む。
【0083】ステップS101で修正対象領域内でのマ
クロ以外の配置修正が必要かの判断を行う。Yesの場
合ステップS102へ、Noの場合DnへJumpし、
ステップS449へ進む。
【0084】ステップS102で配置修正を行う。機能
セルの配置修正後、DnへJumpし、ステップS44
9へ進む。
【0085】この後、ステップS6に戻り、バックアノ
テーションがOKになるまで図2、図3及び図4に示す
ステップS4、S44、S9のフローを繰り返す。OK
になったら終了する。
【0086】次に、本発明の第2の実施の形態を特徴付
ける階層領域の設定方法によるICチップ1Aのマクロ
配置結果を模式平面図で示す図10を参照すると、IC
チップ1A内に指定した第2階層領域4Aは、自由な形
状で領域を設定することが可能であり、複数個のマクロ
6Aを第2階層領域4A内に含めることができる。
【0087】この例では、第2階層領域4Aを十字状と
し、十字を構成する5個の方形領域のうち腕部の4個の
方形領域の各々に4つのマクロ6Aの各々を配置し、中
央方形領域に第2階層領域4A内の機能セル8Aを配置
している。
【0088】また、図11を参照すると、この図に示す
ICチップ1Bは、指定した第2階層領域4Bが、マク
ロ6Bと、その周辺回路を構成する機能セル8Bとを有
する。さらに、第2階層領域4B以外にも、マクロ6B
と機能セル8Bの各々と同一のマクロ及び周辺回路を持
つ第2階層領域がある場合は、その階層領域内の配置配
線パタン情報をコピーすることができ、マクロや機能セ
ルの相対配置位置及び配線形状を揃えることができ、同
一特性の確保が可能である。
【0089】第2階層領域4Cは、第2階層領域4Bを
線A−Aに対し線対称にコピーした例を示す。
【0090】以上本発明の実施の形態について説明した
が、これにより以下に述べるような効果を奏する。
【0091】第1の効果は階層領域毎に個別の電源構成
を有しているので、バックアノテーション結果よりマク
ロの配置修正があった場合、修正領域を縮小することが
でき、配置配線工数を削減、つまり開発期間の短縮がで
きることである。
【0092】例えば、チップサイズ12mm×12mm
のICチップのレイアウトのバックアノテーションま
で、マクロ配置修正を10回行った場合の工数を比較す
ると次のようになる。
【0093】本実施の形態の自動配置配線方法によるI
Cチップの階層領域を内部領域面積の1/16とし、電
源格子ピッチを16.8μmとした場合、従来手法の場
合の修正エリアを100とすると、本実施の形態の修正
領域は階層領域分のみとなるので100/16=6.2
5となる。一方、電源配線の1回の修正に掛かる工数は
この例のICチップサイズ及び電源格子ピッチの場合は
従来約8H必要とするが、本実施の形態の方法では1H
となる。すなわち、1/8の工数削減となる。
【0094】第2の効果は、マクロ毎に各階層領域を有
しているので、マクロの移動やマクロ周辺にタイミング
調整用のスタンダードセル追加等を容易に行うことがで
き、最適なタイミング設計が容易にできることである。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の大規模集
積回路装置の自動配置配線方法は、マクロとそのマクロ
の周辺回路を含むように指定した領域を階層化し、この
階層領域の各々が、この階層領域の周囲を周回しマクロ
及びその周辺回路に供給する電源と接地(GND)のバ
スラインである電源リングを有して階層領域内外の電源
構造を分割することを可能とし、この配置配線修正が必
要な特定の領域内又は階層領域内のみで実行する階層領
域毎に個別の電源構成を有しているので、バックアノテ
ーション結果よりマクロの配置修正があった場合、修正
領域を縮小することができ、配置配線工数を削減、つま
り開発期間の短縮ができるという効果がある。
【0096】また、マクロ毎に各階層領域を有している
ので、マクロの移動やマクロ周辺にタイミング調整用の
スタンダードセル追加等を容易に行うことができ、最適
なタイミング設計が容易にできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の大規模集積回路装置の自動配置配線方
法の第1の実施の形態を示すフローチャートである。
【図2】図1の領域(階層)内配置配線ステップの詳細
を示すフローチャートである。
【図3】図2の電源配線及び詳細配線ステップの詳細を
示すフローチャートである。
【図4】図1の領域判定ステップの詳細を示すフローチ
ャートである。
【図5】本実施の形態の大規模集積回路装置の自動配置
配線方法によって構成されたICチップの全体の概要を
模式的に示す模式平面図である。
【図6】機能セルの構造と階層領域内及び階層領域外を
配線する場合の配線禁止領域をそれぞれ示す模式立体図
である。
【図7】仮想端子10の設定方法及び階層間の再配線の
構成をそれぞれ示すレイアウト図である。
【図8】電源配線の詳細な構成を模式的に示す模式平面
図である。
【図9】階層領域内の電源配線の詳細な構成例を模式的
に示す模式平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態を特徴付ける階層
領域の設定方法によるICチップのマクロ配置結果を示
す模式平面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態を特徴付ける階層
領域の設定方法によるICチップのマクロ配置結果を示
す模式平面図である。
【図12】従来の第1の大規模集積回路装置の自動配置
配線方法の一例を示すフローチャートである。
【図13】図12のフローによって構成された従来の第
1の大規模集積回路チップの概要を模式的に示す模式平
面図である。
【図14】従来の第2の大規模集積回路装置の自動配置
配線方法の一例を示すフローチャートである。
【図15】従来の第3の大規模集積回路装置の自動配置
配線方法によって構成された従来の第2の大規模集積回
路チップの概要を模式的に示す模式平面図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,301 ICチップ 2 自動配線領域 3,303 インタフェース領域 4,5,4A,4B 階層領域 6,7,6A,6B,304 マクロ 8,8A,8B,85,86,305 機能セル 9 概略配線 10 仮想端子 25,27,61 電源リング 26,46 電源配線 81 セル範囲 82,91 配線 83 素子 101 全体接続情報 102 データベース 103 第2階層接続情報 104 第3階層接続情報 302 マクロとセル領域 401 セル列 402 セル列間チャネル 403 電源配線経路 404 マクロ端子 405,408 仮想端子 406 信号配線経路 407,409 端子
フロントページの続き Fターム(参考) 5B046 AA08 BA06 5F064 DD02 DD03 DD25 DD34 EE02 EE22 EE52 EE57 HH08 HH09 HH12

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動配置配線対象とする大規模集積回路
    装置(IC)チップのマクロを含む特定の領域又は前記
    ICチップ内を複数の領域に区切って階層化し、前記マ
    クロの配置及びマクロ間の信号配線後に行う動作確認シ
    ミュレーションであるバックアノテーション結果に基づ
    く配置配線修正を行う大規模集積回路装置の自動配置配
    線方法において、 前記マクロとそのマクロの周辺回路を含むように指定し
    た領域を階層化し、 前記階層領域の各々が、この階層領域の周囲を周回し前
    記マクロ及びその周辺回路に供給する電源と接地(GN
    D)のバスラインである電源リングを有して前記階層領
    域内外の電源構造を分割することを可能とし、 前記配置配線修正を、この配置配線修正が必要な特定の
    領域内又は階層領域内のみで実行することを特徴とする
    大規模集積回路装置の自動配置配線方法。
  2. 【請求項2】 前記ICチップの内部領域全体における
    詳細配線の完了後、前記階層領域の内外を仮配線するた
    めに設定した仮想端子とこの仮想端子に接続された前記
    仮配線を削除し、階層及び前記仮想端子が無い状態で再
    配線を行うことにより最適な配線パタンを作成すること
    を可能とすることを特徴とする請求項1記載の大規模集
    積回路装置の自動配置配線方法。
  3. 【請求項3】 前記階層領域の外周と前記再配線の交差
    位置に端子を再設定することを特徴とする請求項2記載
    の大規模集積回路装置の自動配置配線方法。
  4. 【請求項4】 前記階層領域が、複数個の前記マクロを
    内部に含めるよう自由な形状で領域を設定することが可
    能であることを特徴とする請求項1記載の大規模集積回
    路装置の自動配置配線方法。
  5. 【請求項5】 前記ICチップが、第1のマクロと第1
    の周辺回路を含む第1の階層領域と、前記第1のマクロ
    と第1の周辺回路と同一の第2のマクロと第2の周辺回
    路とを含む第2の階層領域とを含む場合、前記第1の階
    層領域内の配置配線パタン情報をコピーすることにより
    前記第2の階層領域を自動配置配線することを特徴とす
    る請求項1記載の大規模集積回路装置の自動配置配線方
    法。
  6. 【請求項6】 自動配置配線対象とする大規模集積回路
    装置(IC)チップのマクロを含む特定の領域又は前記
    ICチップ内を複数の領域に区切って階層化し、前記マ
    クロの配置及びマクロ間の信号配線後に行う動作確認シ
    ミュレーションであるバックアノテーション結果に基づ
    く配置配線修正を行う大規模集積回路装置の自動配置配
    線方法において、 自動配置配置配線の対象とする前記ICチップ全体の回
    路接続情報を保持する全体接続情報と前記マクロの周辺
    回路を構成する機能セルの情報を保持するデータベース
    を参照し前記マクロ及び前記機能セルを配置する第1の
    ステップと、 前記ICチップ全体の概略配線を行う第2のステップ
    と、 前記マクロを含む階層となる領域を設定する第3のステ
    ップと、 前記第3のステップで設定した階層領域内の配置配線を
    行う第4のステップと、 前記ICチップ全体の詳細配線を行う第5のステップ
    と、 前記バックアノテーションを実行する第6のステップ
    と、 前記バックアノテーション結果より配置配線修正の必要
    性を判断する第7のステップと、 前記バックアノテーションが不合格となった場合に修正
    個所を識別する第8のステップと、 前記修正個所の位置が予め指定した領域かそれ以外であ
    るかを判定する第9のステップとを有することを特徴と
    する大規模集積回路装置の自動配置配線方法。
  7. 【請求項7】 前記第4のステップが、前記階層領域の
    決定後に前記階層領域の内外を仮配線するための仮想端
    子を設定するステップと、 前記階層領域である第2階層領域のインスタンス名を抽
    出するステップと、 第2階層領域及びこの第2階層領域以外の自動配置配線
    領域である第3階層内の各接続情報を抽出し出力すると
    ともに第2階層接続情報ファイル及び第3階層接続情報
    ファイルにそれぞれ登録するステップと、 前記第2及び第3階層接続情報ファイルに基づき前記第
    2及び第3階層領域内の電源配線及び詳細配線を行う第
    2,第3階層領域内の電源配線及び詳細配線ステップ
    と、 前記仮想端子接続配線を削除するステップと、 前記仮想端子を削除するステップと、 禁止領域を設定するステップと、 前記全体接続情報と前記データベースを参照し階層領域
    間を再詳細配線するステップと、 端子を設定するステップとを有することを特徴とする請
    求項6記載の大規模集積回路装置の自動配置配線方法。
  8. 【請求項8】 前記第9のステップが、前記階層領域以
    外の自動配置配線領域である第3階層領域でのエラー回
    避を判定するステップと、 前記第3階層領域での配置修正を判定する配置修正判定
    ステップと、 前記第3階層領域内の配置修正する配置修正ステップ
    と、 前記階層領域である第2階層領域でのエラー回避を判定
    するステップと、 前記第2階層領域内の修正領域を判定するステップと、 決定した前記修正領域の大きさの修正の必要性を判定す
    るサイズ修正必要性判定ステップと、 前記修正領域を再設定するステップと、 前記サイズ修正必要性判定スッテプで前記修正領域の大
    きさの修正の必要がない場合、領域内のマクロの配置移
    動を判定するステップと、 マクロ配置を修正するステップと、 前記マクロ以外の機能セルの配置移動の必要性を判定す
    るステップと、 前記機能セルの配置移動を行うステップとを有すること
    を特徴とする請求項6記載の大規模集積回路装置の自動
    配置配線方法。。
  9. 【請求項9】 前記第2,第3階層領域内の電源配線及
    び詳細配線ステップが、前記第3階層であるICチップ
    の自動配線領域の全部の前記第2階層領域の周囲を周回
    し前記マクロ及びその周辺回路に供給する電源と接地
    (GND)のバスラインである電源リングを構築するス
    テップと、 前記第3階層の電源配線を構成するステップと、 前記第3階層接続情報ファイルに基づきその信号配線を
    行うステップと、 前記第2階層の第1の領域の電源配線を構成するステッ
    プと、 前記第2階層接続情報ファイルに基づき前記第1の領域
    の信号配線を行うステップと、 全ての前記第2階層の各領域の電源配線及び前記第2階
    層接続情報ファイルに基づく信号配線を行うステップを
    有することを特徴とする請求項7記載の大規模集積回路
    装置の自動配置配線方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7200828B2 (en) 2003-09-16 2007-04-03 Renesas Technology Corp. Automatic placement and routing apparatus and automatic placement and routing method
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