JP2005037628A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005037628A
JP2005037628A JP2003199534A JP2003199534A JP2005037628A JP 2005037628 A JP2005037628 A JP 2005037628A JP 2003199534 A JP2003199534 A JP 2003199534A JP 2003199534 A JP2003199534 A JP 2003199534A JP 2005037628 A JP2005037628 A JP 2005037628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image forming
forming apparatus
moving
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003199534A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Shinohara
賢史 篠原
Toshiyuki Takahashi
俊之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003199534A priority Critical patent/JP2005037628A/ja
Priority to US10/893,261 priority patent/US7079797B2/en
Publication of JP2005037628A publication Critical patent/JP2005037628A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/1615Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support relating to the driving mechanism for the intermediate support, e.g. gears, couplings, belt tensioning
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/00135Handling of parts of the apparatus
    • G03G2215/00139Belt
    • G03G2215/00143Meandering prevention
    • G03G2215/00156Meandering prevention by controlling drive mechanism

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】像担持体(感光体)上に形成された像を、対向位置の移動体(搬送ベルト上の記録紙、中間転写ベルト)上に転写する際に、色ズレ等が生じない高品質の画像形成を実現する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、自装置のCPU36による演算処理により、転写工程を行う搬送ベルト面の走行には含まれていない周波数成分(従動ローラに起因する周波数成分)を除去した周波数成分に起因する従動ローラの移動距離または移動速度の偏差をうち消すように、搬送ベルト駆動モータ27の駆動制御パルスの周波数を決定して、搬送ベルトの移動速度を制御する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特に、ファクシミリ、プリンタ、複写機等において、像担持体と移動体(転写ベルト)との対向位置で像担持体上の可視像を移動体側に転写する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、YMCKの各感光体ドラム上にレーザ光により像を形成するカラー画像形成装置では、YMCK各色の感光体ドラムの軸間距離の誤差、YMCK各色の感光体ドラム間の平行度誤差、露光器によりレーザ光を偏向する偏向ミラーの設置誤差、YMCK各色の感光体ドラム間における静電潜像の書込みタイミング誤差、搬送ベルトの搬送速度ムラ等の理由により、本来重ならなければならない位置に各色のトナー画像が重ならず、各色間で位置ずれが生ずるという問題があった。
【0003】
図14は、従来の画像形成装置における動的な位置ずれ(AC成分)を検出、補正して、搬送ベルトの走行性の安定化を図るための構成を示す図である。
図14に示されるように、画像形成装置は、ロータリーエンコーダ20と、FV変換器22と、フィルタ23と、比較器25と、モータドライバ26と、搬送ベルト駆動モータ27とを有する。
FV変換器22は、ロータリーエンコーダ20による検出結果(方形波のパルス列)を電圧値に変換する。この変換された電圧信号には、従動ローラ8Aに対するロータリーエンコーダ20の取り付け誤差(軸振れ)に起因する1周の周波数成分がノイズとして重畳している。フィルタ23は、その1周の周波数成分を減衰させる。比較器25は、その減衰した1周の周波数成分と入力される速度指令信号24との間で偏差を演算し、偏差に基づいた制御量をモータドライバ26に出力する。モータドライバ26は、入力された上記の制御量により搬送ベルト駆動モータ27を駆動制御する。
【0004】
また、上記のような各色のトナー画像間における位置ずれを抑制する従来技術として、特許文献1が開示するところの画像形成装置があった。
特許文献1では、中間転写ベルトに連動して回転する従動ローラの角速度を検知し、検知した角速度情報から従動ローラの回転周波数成分を除去するフィルタ手段を備え、前記フィルタリングされた角速度情報に基づいてベルトの走行速度を制御していた。
【0005】
また、特許文献2が開示するところのカラー画像形成装置では、感光体駆動モータの電流波形の交流成分に基づいて、感光体駆動モータ(感光体)の速度ムラを検出し回転速度を制御することにより、各色のトナー画像間における位置ずれを抑制していた。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−267946号公報
【特許文献2】
特許第3153331号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1では、フィルタ手段は、インダクタンスおよびキャパシタンスにより構成されるLC回路等により実現されていた。
しかしながら、このようなハードウェアによるフィルタでは、部品精度のばらつき、動作温度、経時等の変動要因によりフィルタ特性にばらつきが生じ、所望の周波数特性が得られなくなるため、ベルト走行を所望の周波数特性が得られなくなってしまっていた。
このような問題点を解決するには、フィルタに使用する部品を高精度にしなければならず、コストの上昇を招いていた。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、像担持体(感光体)上に形成された像を、対向位置の移動体(搬送ベルト上の記録紙、中間転写ベルト)上に転写する際に、色ズレ等が生じない高品質の画像形成を実現する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明は、像担持体上に潜像を形成し、現像、転写、および定着することにより画像を形成する画像形成装置であって、転写の際に回転駆動することにより、対向に位置する像担持体上の像が転写される移動体を走行させる駆動手段と、移動体の移動距離または移動速度を検出する移動量検出手段と、予め設定された移動距離または移動速度の目標値から検出された移動距離または移動速度を減算して移動距離または移動速度の偏差を算出する偏差算出手段と、算出された移動距離または移動速度の偏差に基づいて、駆動手段を制御するための制御値を算出する制御値算出手段と、算出された制御値を用いて、駆動手段の駆動速度を制御する駆動制御手段と、検出された移動距離または移動速度、算出された移動距離または移動速度の偏差、および算出された制御値のいずれかに対し所定の周波数成分を減衰させるフィルタ演算手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明によれば、フィルタ演算手段は、少なくとも画像形成が行われる部分における移動体の走行に含まれない周波数成分を減衰させることを特徴とする。
【0011】
また、本発明によれば、移動体に接し、接した移動体の走行と連動して回転する第1の従動手段を有し、フィルタ演算手段は、移動量検出手段が第1の従動手段の回転軸に付設される場合、第1の従動手段の回転に起因する周波数成分を減衰させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明によれば、移動体に接し、接した移動体の走行と連動して回転する第2の従動手段を有し、フィルタ演算手段は、第2の従動手段の回転の周波数成分を減衰させることを特徴とする。
【0013】
また、本発明によれば、移動体は、記録媒体および記録媒体を搬送する搬送ベルトであることを特徴とする。
【0014】
また、本発明によれば、移動体は、像担持体上に形成された像が転写される中間転写ベルトであることを特徴とする。
【0015】
また、本発明によれば、フィルタ演算手段は、少なくとも転写工程が行われる部分の前記中間転写ベルトの走行に含まれない周波数部分を減衰させることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における画像形成装置の構成を示す図である。本実施形態における画像形成装置は、搬送ベルトに沿って画像形成部が並んで設置される、タンデムタイプのカラー画像形成装置である。
以下、図1を用いて、本実施形態における画像形成装置の構成および動作について説明する。
【0017】
図1に示されるように、画像形成装置は、給紙トレイ1と、給紙ローラ2と、分離ローラ3と、搬送ベルト5と、画像形成部部6Y,6M,6C,6BKと、駆動ローラ7と、従動ローラ8A、8Bと、感光体ドラム9Y,9M,9C,9BKと、帯電器10Y,10M,10C,10BKと、露光器11と、現像器12Y,12M,12C,12BKと、除電器13Y,13M,13C,13BKと、転写器15Y,15M,15C,15BKと、定着器16と、センサ17,18,19と、ロータリーエンコーダ20とを有して構成される。
【0018】
本実施形態における画像形成装置は、給紙トレイ1から給紙ローラ2と分離ローラ3とにより分離給紙される用紙4を搬送する搬送ベルト5に沿って、この搬送ベルト5の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部6Y,6M,6C,6BKが配列された、所謂、タンデムタイプといわれるものである。
【0019】
画像形成部6Yはイエローの画像を、画像形成部6Mはマゼンタの画像を、画像形成部6Cはシアンの画像を、画像形成部6BKはブラックの画像をそれぞれ形成する。
これらの画像形成部6Y,6M,6C,6BKは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。よって、以下の説明では、画像形成部6Yについて具体的に説明するが、他の画像形成部6M,6C,6BKは画像形成部6Yと同様であるので、画像形成部6M,6C,6BKの構成要素は、画像形成装置6Yの各構成要素に付したYに代えて、M、C、BKによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明は省略する。
【0020】
搬送ベルト5は、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ8A、8Bとに巻回されたエンドレスのベルトである。搬送ベルト5は、画像形成部6Y,6M,6C,6BKに対向した位置に設けられている。
【0021】
画像形成に際して、給紙トレイ1に収納された用紙4は最上位のものから順に送り出され、静電吸着作用により搬送ベルト5に吸着されて回転駆動される搬送ベルト5により最初の画像形成部6Yに搬送され、ここで、イエローのトナー画像が転写される。
【0022】
画像形成部6Yは、感光体としての感光体ドラム9Y、この感光体ドラム9Yの周囲に配置された帯電器10Y、露光器11、現像器12Y、感光体クリーナ(図示せず)、除電器13Y等から構成されている。
露光器11は各画像形成部6Y,6M,6C,6BKが形成する画像色に対応する露光光(ここではレーザ光)14Y,14M,14C,14BKを照射するように構成されている。
【0023】
画像形成に際し、感光体ドラム6Yの外周面は、暗中にて帯電器10Yにより一様に帯電された後、露光器11からのイエロー画像に対応したレーザ光14Yにより露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像器12Yにおいてイエロートナーにより可視像化され、感光体ドラム9Y上にイエローのトナー画像が形成される。
【0024】
このトナー画像は、感光体ドラム9Yと搬送ベルト5上の用紙4とが接する位置(転写位置)で転写器15Yの働きにより用紙4上に転写され、用紙4上にイエローの画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム9Yは、感光体ドラム9Yの外周面に残留した不要なトナーが感光体クリーナにより払拭された後に、感光体ドラム9Yは除電器13Yにより除電され、次の画像形成のために待機する。
【0025】
このようにして、画像形成部6Yでイエローのトナー画像を転写された用紙4は、搬送ベルト5によって次の画像形成部6Mに搬送される。画像形成部6Mでは、画像形成部6Yでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム9M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙4上に重ね転写される。
用紙4はさらに次の画像形成部6C、6BKに搬送され、同様にして、感光体ドラム9C上に形成されたシアンのトナー画像、感光体ドラム9BK上に形成された黒のトナー画像が用紙4上に重ね転写され、フルカラーの画像が得られる。こうしてフルカラーの重ね画像が形成された用紙4は、搬送ベルト5から剥離されて定着器16にて定着された後、排紙される。
【0026】
以上のような構成のカラー画像形成装置では、感光体ドラム9Y,9M,9C,9BKの軸間距離の誤差、感光体ドラム9Y,9M,9C,9BKの平行度誤差、露光器11内でレーザ光を偏向する偏向ミラー(図示せず)の設置誤差、感光体ドラム9Y,9M,9C,9BKへの静電潜像の書込みタイミング誤差、搬送ベルト5の搬送速度ムラ等により、本来重ならなければならない位置に各色のトナー画像が重ならず、各色間で位置ずれが生ずるという問題がある。
そこで、トナー画像の位置ずれを補正する必要がある。静的な位置ずれ(DC成分)を検出、補正するために、図1に示すように、画像形成部6BKの下流側において搬送ベルト5に対向するセンサ17,18,19が設けられている。センサ17,18,19は矢印方向と直交する主走査方向に沿うように同一の基板上に支持されている。
【0027】
また、搬送ベルト5の搬送速度ムラに起因する動的な位置ずれ(AC成分)を検出、補正するために、従動ローラ8Aの回転軸にロータリーエンコーダ20が取り付けられている。ロータリーエンコーダ20は、そのロータリーエンコーダ20、1パルス当たりの、従動ローラ8Aの回転に伴う移動距離または移動速度を検出する。
ロータリーエンコーダ20は、検出した移動距離または移動速度を後述するCPUへ出力する。
【0028】
各色の位置ずれの成分としては、主に次のようなものがある。
・スキュー
・副走査方向のレジストずれ
・主走査方向の倍率誤差
・主走査方向のレジストずれ
【0029】
図2は、本発明の第1の実施形態における搬送ベルト2上に形成された位置合わせ用トナーマーク列21の一例を示す図である。
図2に示されるように、K,C,M,Yの横線、斜め線をそれぞれ形成し、主走査方向に並べられたセンサ17,18、19により検出することによって基準色(この場合BK)に対するスキュー、副走査レジストずれ、主走査レジストずれ、主走査倍率誤差の計測が可能であり、検知された結果から、各種のずれ量、補正量を演算し、各ずれ成分の補正は後述のメインCPUにより以下のように行われる。
【0030】
スキューずれの補正は、露光器11の内部にある各色のレーザ光を折り返すための不図示のミラーの傾きを変更することによってなされる。ミラーに傾きを付勢するための駆動源としてはステッピングモータを用いている。
【0031】
図3は、本発明の第1の実施形態における副走査方向の書き出しタイミングを補正する際の同期検知信号、マーク形成時の画像書込みenable信号、および補正後の画像書込みenable信号のタイミングチャートである。
本実施形態の場合、例として補正分解能は1dotであるとする。
副走査方向の画像領域信号(画像書込みenable信号)は、同期検知信号のタイミングで、露光器11による感光体ドラム9Y,9M,9C,9BKへの書き出しを調整している。
ここで、マーク検知、演算の結果1dot書き出し位置を早くしたい場合、図3に示すように同期検知信号1つ分早く書込みenable信号をアクティブにすれば良い。
【0032】
図4は、本発明の第1の実施形態における主走査方向の書き出しタイミングを補正する際の同期検知信号、画像書込みクロック、マーク形成時の画像書込みenable信号、および補正後の画像書込みenable信号のタイミングチャートである。
本実施形態の場合、例として補正分解能は1dotであるとする。
画像書込みクロックは同期検知信号の立ち下がりエッジにより、各ラインともに正確に位相の合ったクロックが得られるようになっている。このクロック信号に同期して画像の書込みが行われるが、主走査方向の画像書込みenable信号もこのクロックに同期して作られている。今、マーク検知、演算の結果1dot書き出し位置を早くしたい場合、図4に示すように1クロック分早く書込みenable信号をアクティブにすれば良い。
さらに、マーク検知、演算の結果主走査方向の倍率が基準色に対してずれているときは、周波数を非常に小さいステップで変更できるデバイス、例えばPLL(phase locked loop)を用いたクロックジェネレータ等を用いることにより倍率を変更できる。
上記の補正動作は、例えば以下のような場合に実行される。
・電源投入直後のイニシャライズ時に同時に実行される。
・装置内部の所定の個所、例えば露光器11の一部の温度上昇を監視し、所定の温度以上変化があった際に自動的に実行される。
・所定枚数以上のプリント動作が行われた直後に自動的に実行される。
・オペパネ上あるいはプリンタドライバ上からのユーザーの指示により実行される。
【0033】
図5は、本発明の第1の実施形態の画像形成装置における駆動制御を行う部位の構成を示す図である。
図5に示されているように、画像形成装置は、センサ17,18,19と、ロータリーエンコーダ20と、搬送ベルト駆動モータ27と、発生量制御部28と、AMP29と、フィルタ30と、A/D C31と、FIFOメモリ32と、I/Oポート33と、サンプリング制御部34と、書込制御部35と、CPU36と、ROM37と、RAM38と、データバス39と、アドレスバス40とを有する。
【0034】
センサ17,18,19は、発光量制御部28により制御される発光素子(図示せず)と受光素子(図示せず)とを有し、その出力側はAMP29、フィルタ30、A/D変換器31、FIFOメモリ32を介してI/Oポート33に接続されている。
【0035】
センサ17,18,19から得られた検出信号はAMP29によって増幅され、フィルタ30を通過してA/D変換器31によってアナログデータからデジタルデータへと変換される。データのサンプリングはサンプリング制御部34によって制御され、サンプリングされたデータはFIFOメモリ32に格納される。サンプリング制御部34、FIFOメモリ32、書込制御基板35はI/Oポート33に接続されている。
【0036】
また、I/Oポート33には、ロータリ−エンコーダ20が接続されており、内部の発光部の点灯を制御するとともに出力パルスが接続されている。また、I/Oポート33には搬送ベルト駆動モータ27も接続されており、フィードバック制御ループを形成している。
【0037】
このI/Oポート33、CPU36、ROM37、RAM38はデータバス39とアドレスバス40とにより接続されている。
【0038】
ROM37には、トナー画像の種々の位置ずれ量を演算するためのプログラムおよびフィードバック制御を行う為のプログラムを始め、各種のプログラムが格納されている。
【0039】
CPU36は、アドレスバス40によって、ROMアドレス、RAMアドレス、各種入出力機器の指定を行っている。
【0040】
CPU36は、センサ17,18,19からの検知信号を定められたタイミングでモニタし、搬送ベルト5及びセンサ17,18,19の発光素子の劣化等が起こっても確実にトナー画像の検出が行えるように、センサ17,18,19の発光素子の発光量を発光量制御部28によって制御し、受光素子からの受光信号の出力レベルが常に一定となるようにする。
また、CPU36は、位置検出用トナーマークの検知結果から求めた補正量に基づき、主、副レジストの変更および倍率誤差に基づき画周波数を変更するために書込制御基板35に対してその設定を行う。書込制御基板35には、出力周波数を非常に細かく設定できるデバイス、例えばVCO(voltage controlled oscillator)を利用したクロックジェネレータ等を、基準色を含め各色に対して備えている。この出力を画像クロックとして用いている。
また、CPU36は、位置検出用トナーマークの検知結果から求めた補正量に基づき、露光器11内の不図示のスキュー調整用のステッピングモータの制御も行っている。
さらに、CPU36は、エンコーダ出力パルスからのパルスを計測し、目標位置に対する現在の位置偏差を求め、求めた位置偏差に対してフィルタ演算を行い、フィルタ演算の結果に対し比例制御演算を行い、得られた制御量を搬送ベルト駆動モータ27に出力し、ベルト走行の安定化を行っている。
【0041】
図6は、本発明の第1の実施形態における駆動源の制御を行わない時のロータリーエンコーダ20にて検出される周波数成分と位置変動の振幅p−pとの関係を示す図である。
図6中の主なスペクトルの周波数は以下のとおりである。なお、以下に示す各周波数成分とその周波数とは、あくまでも一例であって、画像形成装置の設計内容によってその周波数の値は変動する。
0.13Hz:ベルト厚みムラに起因するベルト1周周波数
0.22Hz:転写紙の突入ショックに起因する紙の突入周波数
0.56Hz:駆動ローラ7を駆動モータにより回転するための不図示のタイミングベルト1周周期
1.28Hz:駆動ローラ7偏芯に起因する駆動ローラ7の1周周波数
1.97Hz:従動ローラ8Bの偏芯に起因する従動ローラ8Bの1周周波数
2.47Hz:ロータリーエンコーダ20の取り付け偏芯に起因する従動ローラ8Aの1周周波数
【0042】
ROM37には、上記の各周波数成分を示す情報が格納されている。また、ROM37には、上記の各周波数成分に、その周波数成分の発生原因を示す情報が対応付けられて格納されている。
【0043】
上記の周波数のうち、1.97Hzおよび2.47Hzは、本来感光体ドラム9Y,9M,9C,9BKが並んでいる転写工程を行う搬送ベルト5面の走行には含まれていない成分である。この検出結果(1.97Hzおよび2.47Hz)をもとに搬送ベルト駆動モータ27を制御してしまうと、かえってベルト走行を不安定にしてしまうこととなる。
そこで、本実施形態では、検出された結果においてデジタルフィルタ処理により、以下の周波数成分を減衰させることとした。
1.97Hz:従動ローラ8Bの偏芯に起因する従動ローラ8Bの1周周波数
2.47Hz:ロータリーエンコーダ20の取り付け偏芯に起因する従動ローラ8Aの1周周波数
【0044】
本実施形態では、駆動源(搬送ベルト駆動モータ27)としてステッピングモータを用いることとする。従って、CPU36は、検出された搬送ベルト5の走行変動を打ち消すように、搬送ベルト駆動モータ27の駆動を制御するための駆動パルス周波数を制御する。
【0045】
図7は、本発明の第1の実施形態におけるCPU36による演算処理の流れを示すフローチャートである。以下、図7に沿って、本実施形態において、搬送ベルト駆動モータ27に対する駆動制御を行うために、CPU36が実行する演算処理について説明する。
【0046】
まず、CPU36は、ロータリーエンコーダ20により検出された従動ローラ8Aの移動距離情報または移動速度情報が入力されたか否かを判断する(ステップS101)。
まだ、移動距離情報または移動速度情報が入力されていないと判断された場合(ステップS101/No)、ステップS101の処理が繰り返される。
【0047】
移動距離情報または移動速度情報が入力されたと判断された場合(ステップS101/Yes)、CPU36は、ROM37から移動距離または移動速度の目標値(正常時の従動ローラ8Aの移動距離または移動速度)を読み出し、読み出した移動距離または移動速度の目標値(正常時の従動ローラ8Aの移動距離または移動速度)から、ロータリーエンコーダ20により検出された移動距離または移動速度を減算して偏差を算出する(ステップS102)。
【0048】
次に、CPU36は、算出した偏差に対してフィルタ演算処理を実行し、算出した偏差から、転写工程を行う搬送ベルト5面の走行には含まれていない周波数成分(従動ローラ8A、8Bに起因する周波数成分)を除去する(ステップS103)。
【0049】
次に、CPU36は、搬送ベルト5面の走行には含まれていない周波数成分を除去した偏差を用いて比例制御演算を実行し、調整すべき周波数の値を算出する(ステップS104)。
【0050】
次に、CPU36は、算出した周波数の値を周波数の目標値に加算して、搬送ベルト駆動モータ27を駆動させるための駆動制御パルスの周波数の値を算出する(ステップS105)。
【0051】
CPU36は、ステップS104で算出した周波数の駆動制御パルスを、搬送ベルト駆動モータ27へ出力して、搬送ベルト駆動モータ27の駆動(駆動ローラ7の回転速度)を制御する。
【0052】
なお、本実施形態では、従動ローラ8Aの移動角度情報をもとに制御を行っているが、搬送ベルト5と従動ローラ8Aとの間のスリップがないように設計されているので、ベルト移動距離情報と従動ローラ8Aの移動角度情報とは等価であるとしてよい。また、本実施形態では、従動ローラ8Aの移動距離または移動速度の一例として、所定時間における従動ローラ8Aの角度変化量を用いるものとする。
【0053】
また、本実施形態では、一例として、搬送ベルト駆動モータ27の駆動制御に関するパラメータは以下のとおりとする。
制御周期:2[ms]
プロセス線速:V[mm/s]
従動ローラ8Aの直径:d[mm]
エンコーダ分解能:p[P/R]
【0054】
以下に示すCPU36の各演算処理について詳細に説明する。
▲1▼移動角度偏差演算処理(ステップS102)
▲2▼デジタルフィルタ演算処理(ステップS103)
▲3▼比例制御演算処理(ステップS104、S105)
【0055】
<▲1▼移動角度偏差の演算処理>
e(n)=θ0*q−θ1*ne ・・・式(1)
を用いて、CPU36は、移動角度偏差の演算処理を実行する。
ここで、式(1)の各パラメータは、
e(n)[rad]:(今回のサンプリングにて演算された)移動角度偏差
θ0[rad]:制御周期2[ms]あたりの移動角度(=2π*V*2*E−3/dπ[rad])
θ1[rad]:ロータリーエンコーダ20の1パルスあたりの移動角度(=2π/p[rad])
q:制御周期タイマのカウント値
ne:ロータリーエンコーダ20のパルスのカウント値
を示す。
【0056】
式(1)に示されているように、CPU36は、制御期間(制御周期(2ms)×q)内において、従動ローラ8Aの回転に伴う移動角度の目標値から、ロータリーエンコーダ20により検出された移動角度を減算して移動角度偏差e(n)を算出する。
【0057】
<▲2▼デジタルフィルタ演算処理>
CPU36は、算出した偏差e(n)に対し以下の仕様のフィルタ演算を行う。得られた結果をe’(n)とする。
本実施形態では、一例として、CPU36の演算により実現されるフィルタが以下の仕様であるとする。なお、以下の仕様は、ROM37に設定値として格納されており、CPU36は、その設定値を読み出してフィルタ処理を実行する。
種類:チェビシェフ特性 低域通過IIR(infinite impulse response)ローパスフィルタ
リップル率:0.4[dB]
フィルタ次数:4次
標本化周波数:500[Hz](=制御周期)
遮断周波数:1.4[Hz]
【0058】
本実施形態では、CPU36は、転写工程を行う搬送ベルト5面の走行には含まれていない周波数成分(従動ローラ8A、8Bに起因する周波数成分)として、1.97Hz、2.47Hzの周波数成分を除去するフィルタ処理を実行する。そのため遮断周波数として1.4Hzが設定されており、CPU36は、1.4Hz以上の周波数成分(1.97Hz、2.47Hz)を除去する。
【0059】
図8は、本発明の第1の実施形態におけるCPU36により実行される、チェビシェフ特性 低域通過IIRローパスフィルタに相当するフィルタ演算処理を示す図である。なお、チェビシェフ特性 低域通過IIRローパスフィルタは、構成および動作については周知であるため、その詳細な説明は省略する。図8中の各係数を上記フィルタ演算の仕様により求めると、以下のようになる。
a11=1.98410860
a21=−0.98422702
b01=0.00002893
b11=0.00005786
b21=0.00002893
a12=1.99309956
a22=−0.99343665
b02=0.00008236
b12=0.00016471
b22=0.00008236
【0060】
図9は、本発明の第1の実施形態におけるCPU36の演算により実現されるフィルタの周波数−振幅特性を示す図である。縦軸が振幅比(dB)、横軸が周波数(Hz)を示す。
また、図10は、本発明の第1の実施形態におけるCPU36の演算により実現されるフィルタの周波数−位相特性を示す図である。縦軸が位相差(deg)、横軸が周波数(Hz)を示す。
【0061】
<▲3▼比例制御演算処理>
図11は、本発明の第1の実施形態におけるCPU36による比例制御演算処理を示す図である。
図11において、
F(S)=G(S)*E’(S)
=Kp*E’(S)+Ki*E’(S)/S+Kd*S*E’(S)
G(S)=F(S)/E’(S)=Kp+Ki/S+Kd*S・・・(i)
ただし、F(S):搬送ベルト駆動モータ27の駆動制御を行うための駆動制御パルスの周波数の調整量、G(S):ゲイン、E’(S):目標値から検出値を減算した変位量偏差(移動角度偏差)、S:周波数領域、Kp:比例ゲイン、Ki:積分ゲイン、Kd:微分ゲインを示す。
【0062】
ここで、(i)式を双一次変換(S=(2/T)*(1−Z−1)/(1+Z−1))を行うと、次式(ii)を得る。
G(Z)=(b0+b1*Z−1+b2*Z−2)/(1−a1*Z−1−a2*Z−2)・・・(ii)
ただし、a1=0、a2=1、b0=Kp+T*Ki/2+2*Kd/T、b1=T*Ki−4*Kd/T、b2=−Kp+T*Ki/2+2*Kd/T
【0063】
図12は、本発明の第1の実施形態において、(ii)式のG(Z)を算出するための演算部位の構成を示す図である。図12の構成において、e’(n)、f(n)は、それぞれE’(S)、F(S)を離散データとした場合のパラメータを示す。
【0064】
図12において、中間ノードをそれぞれw(n)、w(n−1)、w(n−2)と定めると、差分方程式は次式のようになる(PID制御の一般式)。ここで、インデックスの示す意味は次のとおりである。
(n):現在のサンプリング
(n−1):1つ前のサンプリング
(n−2):2つ前のサンプリング
w(n)=a1*w(n−1)+a2*w(n−2)+e’(n)・・・(iii)
f(n)=b0*w(n)+b1*w(n−1)+b2*w(n−2)・・・(iv)
【0065】
ここで、位置コントローラ(CPU36)が、比例制御を行うとすると、積分ゲイン、微分ゲインはゼロとなる。従って、図12における各係数は以下のようになり、(iii)、(iv)式は(v)式のように簡略化される
a1=0
a2=1
b0=Kp
b1=0
b2=−Kp
w(n)=w(n−2)+e’(n)
f(n)=Kp*w(n)−Kp*w(n−2)
→∴f(n)=Kp*e’(n)・・・(v)
【0066】
また、F0(S)に対応する離散データをf0(n)[Hz]とすると、ベルト駆動モータ27に設定するパルス周波数f’(n)は、最終的に以下の式により算出される。
f’(n)=f(n)+f0(n)=Kp*e’(n)+f0(n)[Hz]・・・(vi)
【0067】
CPU36は、以上のように算出した周波数f’(n)の駆動制御パルスで搬送ベルト駆動モータ27を駆動制御する。
【0068】
なお、本実施形態では、CPU36は、フィルタ演算処理を、移動距離または移動速度の偏差算出(ステップS102)の後段に行っていたが、ロータリーエンコーダ20により検出された移動距離または移動速度(ステップS101)から、少なくとも画像形成が行われる箇所(部分)における搬送ベルト5面の走行には含まれていない周波数成分を除去してもよいし、比例制御演算(ステップS104)後に算出されるf(n)から上記の不要な周波数成分を除去するようにしてもよい。また、最終的に算出されたf’(n)(ステップS105の後段)から上記の不要な周波数成分を除去するようにしてもよい。
【0069】
また、本実施形態では、露光光源としてはレーザ光としているがこれに限ったものではなく、例えばLEDアレイ等でも良い。
【0070】
また、本実施形態では、CPU36の演算により実現されるフィルタをIIRフィルタとしたが、例えばFIR(finite impulse response)フィルタ、移動平均等でもよく、さらに本実施形態ではローパスフィルタとしているが、バンドストップフィルタとしても同様の効果が得られる。
【0071】
また、本実施形態では、演算した偏差(従動ローラ8Aの移動角度偏差)に対してフィルタ演算を行っているが、これに限ったものではなく、検出されたベルト移動距離の偏差に対して比例制御演算を行った結果、駆動ローラ7を駆動するための駆動パルスの周波数情報のいずれに対してフィルタ演算を行っても良い。
【0072】
また、制御演算を行うに当たり、本実施形態では比例制御(P制御)としているが、例えばPI制御、PID制御、H∞制御、またはPLL(Phase Locked Loop)制御等でもよい。
【0073】
また、本実施形態ではベルト移動距離情報(=移動角度情報)をもとにした位置制御を行っているが、ベルト移動速度情報をもとにした速度制御でもよい。
【0074】
また、本実施形態ではカラー画像形成装置に関して説明したが、単色の画像形成装置に適用するとしてもよい。
【0075】
また、本実施形態では、ベルトの速度、位置検出に際し従動ローラ軸に取り付けたロータリーエンコーダにより行っているが、これに限ったものではなく、例えばベルト表面または裏面に形成されたスケールやトナーマークを検出することとしてもよい。
【0076】
また、本実施形態では、駆動モータとしてステッピングモータを用いているが、これに限ったものではなく、DCモータ、ACモータなどであってもよい。
【0077】
以上説明したように、本実施形態によれば、画像形成装置は、自装置のCPU36による演算処理により、転写工程を行う搬送ベルト5面の走行には含まれていない周波数成分(従動ローラ8A、8Bに起因する周波数成分)を除去した周波数成分に起因する従動ローラ8Aの移動距離または移動速度の偏差をうち消すように、搬送ベルト駆動モータ27の駆動制御パルスの周波数を決定して、搬送ベルト5の移動速度を制御する。
このことにより、画像形成装置は、搬送ベルト5の走行に影響を与える周波数成分に起因する移動距離または移動速度の偏差のみを打ち消し、搬送ベルト5の安定した走行を実現することができる。
従って、例えば複数色を重ねることにより画像形成を行う場合、各色による画像の形成位置のズレを抑制することが可能となる。
【0078】
また、本実施形態によれば、搬送ベルト5走行に影響を与えない不要な周波数成分の除去(デジタルフィルタ処理)を、CPU36によるソフトウェアを用いた演算処理により実現する。
従って、ハードウェア構成によりフィルタを実現する場合と比べて、経時によりフィルタ特性が変化することなく、ばらつきのない安定したフィルタ特性を実現することが可能となる。また、ハードウェア構成によるフィルタに比べて、低コスト化を実現することが可能となる。
【0079】
また、本実施形態によれば、ロータリーエンコーダ20の回転軸に付設される従動ローラ8Aの回転の周波数成分を除去して、変位量偏差をうち消すように搬送ベルト駆動モータ27の駆動速度を制御する。
従って、搬送ベルト5の走行に影響を与えない不要な周波数成分の除去を実現し、搬送ベルト5の安定した走行を実現することができる。
【0080】
また、本実施形態によれば、従動ローラ8Bの回転の周波数成分を除去して、変位量偏差をうち消すように搬送ベルト駆動モータ27の駆動速度を制御する。従って、搬送ベルト5の走行に影響を与えない不要な周波数成分の除去を実現し、搬送ベルト5の安定した走行を実現することができる。
【0081】
(第2の実施形態)
図13は、本発明の第2の実施形態における画像形成装置の構成を示す図である。以下、図13を用いて、本実施形態における画像形成装置の構成および動作について説明する。なお、本実施形態において第1の実施形態における符号と同様のものが付されているものは、同様の構成を有し、同様の動作を行うこととし、説明を省略する。
【0082】
図13に示されるように、画像形成装置は、画像形成部部6Y,6M,6C,6BKと、駆動ローラ7と、従動ローラ8A、8Bと、感光体ドラム9Y,9M,9C,9BKと、露光器11と、転写器15Y,15M,15C,15BKと、定着器16と、センサ17,18,19と、ロータリーエンコーダ20と、中間転写ベルト41と、転写ベルト42と、クリーニング手段43とを有して構成される。
【0083】
本実施形態では、図1に示す搬送ベルト5に代えて中間転写体としての中間転写ベルト41を設け、画像形成部6Y,6M,6C,6BKにより形成された画像を一旦中間転写ベルト41の上に転写した後に、中間転写ベルト41上の画像を転写手段としての転写ベルト42により用紙に転写するように構成されている。この転写ベルト42は用紙を定着器16に搬送する機能も備えている。また、クリーニング手段43は、中間転写ベルト41のクリーニングを行う。
【0084】
本実施形態では、トナーマーク作成手段が各色の位置検出用トナーマークを作成する対象は中間転写ベルト41である。このため、第1の実施形態と同様にセンサ17,18,19が中間転写ベルト41の回転方向と直交する主走査方向に配列されており、図13の矢印方向が中間転写ベルト41の回転方向に相当し、この矢印方向と直交する方向がセンサ17,18,19の配列方向となる主走査方向である。
【0085】
位置検出用トナーパッチは全てのセンサ17,18,19によって検出される位置に作成される。このような構成により、本実施の形態においても、中間転写ベルト41上の位置検出用トナーマークの位置を検出して感光体ドラム9Y,9M,9C,9BK上に形成する画像の位置を補正することができる。
【0086】
一方、図1と同様に駆動ローラ7および従動ローラ8A、8Bを備え、従動ローラ8Aの軸には同様にロータリーエンコーダ20が取り付けられており、検出結果をもとに不図示の駆動モータを制御することにより、フィードバックループを構成しており、中間転写ベルト41の走行の安定化を図っている。
【0087】
本実施形態においても、CPU36は、第1の実施形態と同様の演算処理を実行することにより、中間転写ベルト41の走行に影響を与える周波数成分(従動ローラ8A、8Bに起因する周波数成分を除去したもの)に起因する移動距離または移動速度の偏差のみを打ち消し、中間転写ベルト41の安定した走行を実現することができる。
従って、例えば複数色を重ねることにより画像形成を行う場合、各色による画像の形成位置のズレを抑制することが可能となる。
【0088】
(実施形態のまとめ)
なお、本発明の第1および第2の実施形態における処理は、画像形成装置が有するコンピュータプログラムにより実行されるが、上記のプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
【0089】
なお、上記の実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明の実施形態は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能となる。
【0090】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、像担持体(感光体)上に形成された像を、対向位置の移動体(搬送ベルト上の記録紙、中間転写ベルト)上に転写する際に、色ズレ等が生じない高品質の画像形成を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における搬送ベルト上に形成された位置合わせ用トナーマーク列の一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における副走査方向の書き出しタイミングを補正する際の同期検知信号、マーク形成時の画像書込みenable信号、および補正後の画像書込みenable信号のタイミングチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態における主走査方向の書き出しタイミングを補正する際の同期検知信号、画像書込みクロック、マーク形成時の画像書込みenable信号、および補正後の画像書込みenable信号のタイミングチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態の画像形成装置における駆動制御を行う部位の構成を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における駆動源の制御を行わない時のロータリーエンコーダにて検出される周波数成分と位置変動の振幅p−pとの関係を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態におけるCPUによる演算処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態におけるCPUにより実行される、チェビシェフ特性低域通過IIRローパスフィルタに相当するフィルタ演算処理を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態におけるCPUの演算により実現されるフィルタの周波数−振幅特性を示す図である。縦軸が振幅比(dB)、横軸が周波数(Hz)を示す。
【図10】本発明の第1の実施形態におけるCPUの演算により実現されるフィルタの周波数−位相特性を示す図である。縦軸が位相差(deg)、横軸が周波数(Hz)を示す。
【図11】本発明の第1の実施形態におけるCPUによる比例制御演算処理を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施形態において、(ii)式のG(Z)を算出するための演算部位の構成を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施形態における画像形成装置の構成を示す図である。
【図14】従来の画像形成装置における動的な位置ずれ(AC成分)を検出、補正して、搬送ベルトの走行性の安定化を図るための構成を示す図である。
【符号の説明】
1 給紙トレイ
2 給紙ローラ
3 分離ローラ
4 用紙
5 搬送ベルト
6Y,6M,6C,6BK 画像形成部部
7 駆動ローラ
8A,8B従動ローラ
9Y,9M,9C,9BK 感光体ドラム
10Y,10M,10C,10BK 帯電器
11 露光器
12Y,12M,12C,12BK 現像器
13Y,13M,13C,13BK 除電器
14Y,14M,14C,14BK レーザ光
15Y,15M,15C,15BK 転写器
16 定着器
17,18,19 センサ
20 ロータリーエンコーダ
21 トナーマーク列
22 FV変換器
23 フィルタ
24 指令速度信号
25 比較器
26 モータドライバ
27 搬送ベルト駆動モータ
28 発生量制御部
29 AMP
30 フィルタ
31 A/D C
32 FIFOメモリ
33 I/Oポート
34 サンプリング制御部
35 書込制御部
36 CPU
37 ROM
38 RAM
39 データバス
40 アドレスバス
41 中間転写ベルト
42 転写ベルト
43 クリーニング手段

Claims (7)

  1. 像担持体上に潜像を形成し、現像、転写、および定着することにより画像を形成する画像形成装置であって、
    前記転写の際に回転駆動することにより、対向に位置する前記像担持体上の像が転写される移動体を走行させる駆動手段と、
    前記移動体の移動距離または移動速度を検出する移動量検出手段と、
    予め設定された移動距離または移動速度の目標値から前記検出された移動距離または移動速度を減算して移動距離または移動速度の偏差を算出する偏差算出手段と、
    前記算出された移動距離または移動速度の偏差に基づいて、前記駆動手段を制御するための制御値を算出する制御値算出手段と、
    前記算出された制御値を用いて、前記駆動手段の駆動速度を制御する駆動制御手段と、
    前記検出された移動距離または移動速度、前記算出された移動距離または移動速度の偏差、および前記算出された制御値のいずれかに対し所定の周波数成分を減衰させるフィルタ演算手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記フィルタ演算手段は、
    少なくとも画像形成が行われる部分における前記移動体の走行に含まれない周波数成分を減衰させることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記移動体に接し、該接した移動体の走行と連動して回転する第1の従動手段を有し、
    前記フィルタ演算手段は、
    前記移動量検出手段が前記第1の従動手段の回転軸に付設される場合、前記第1の従動手段の回転に起因する周波数成分を減衰させることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記移動体に接し、該接した移動体の走行と連動して回転する第2の従動手段を有し、
    前記フィルタ演算手段は、
    前記第2の従動手段の回転の周波数成分を減衰させることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記移動体は、
    記録媒体および該記録媒体を搬送する搬送ベルトであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記移動体は、
    前記像担持体上に形成された像が転写される中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記フィルタ演算手段は、
    少なくとも転写工程が行われる部分の前記中間転写ベルトの走行に含まれない周波数部分を減衰させることを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
JP2003199534A 2003-07-18 2003-07-18 画像形成装置 Pending JP2005037628A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003199534A JP2005037628A (ja) 2003-07-18 2003-07-18 画像形成装置
US10/893,261 US7079797B2 (en) 2003-07-18 2004-07-19 Offset preventing color image forming apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003199534A JP2005037628A (ja) 2003-07-18 2003-07-18 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005037628A true JP2005037628A (ja) 2005-02-10

Family

ID=34189759

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003199534A Pending JP2005037628A (ja) 2003-07-18 2003-07-18 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7079797B2 (ja)
JP (1) JP2005037628A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007079491A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd ベルト駆動制御装置および画像形成装置
JP2021020341A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4949651B2 (ja) * 2004-10-27 2012-06-13 株式会社リコー ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御装置及び画像形成装置
JP2006208639A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、プリンタ装置、ファクシミリ装置及び複写機
US7496341B2 (en) * 2005-03-24 2009-02-24 Integrated System Solution Corp. Device and method for providing DC-offset estimation
JP5057747B2 (ja) * 2005-11-30 2012-10-24 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成動作補正方法、及び画像形成動作補正方法をコンピュータに実行させるためのプログラム
US7298998B1 (en) * 2006-06-26 2007-11-20 Xerox Corporation Image registration control utilizing real time image synchronization
US8839718B2 (en) * 2009-03-25 2014-09-23 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Error correction in printing systems
JP2014056188A (ja) 2012-09-13 2014-03-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像調整方法、プログラム、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP5661832B2 (ja) * 2013-02-26 2015-01-28 ファナック株式会社 設定条件に応じた検索機能を備える波形表示装置

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3153331B2 (ja) 1992-05-28 2001-04-09 株式会社リコー カラ−画像形成装置
US5899597A (en) * 1993-12-22 1999-05-04 Ricoh Company Ltd. Toner cartridge with an external reflector for a developer apparatus capable of optically end-detecting
US5621221A (en) * 1993-12-22 1997-04-15 Ricoh Company, Ltd. Toner end detection device and method
JP3514398B2 (ja) * 1994-12-07 2004-03-31 株式会社リコー 画像形成装置
JPH09267946A (ja) 1996-01-29 1997-10-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US5963240A (en) * 1996-02-02 1999-10-05 Ricoh Company, Ltd. Deflecting mirror adjusting device for an image forming apparatus
JP3527352B2 (ja) * 1996-02-26 2004-05-17 株式会社リコー カラ−画像形成装置
JPH1020683A (ja) * 1996-07-05 1998-01-23 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH1031027A (ja) * 1996-07-15 1998-02-03 Ricoh Co Ltd 回転速度検知装置
JPH10198110A (ja) * 1996-11-18 1998-07-31 Ricoh Co Ltd カラー画像形成方法
US5875380A (en) * 1997-02-18 1999-02-23 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus eliminating influence of fluctuation in speed of a conveying belt to correction of offset in color registration
US6179419B1 (en) * 1998-09-29 2001-01-30 Hewlett-Packard Belt driven media handling system with feedback control for improving media advance accuracy
JP2000318221A (ja) * 1999-05-14 2000-11-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4149627B2 (ja) * 1999-10-18 2008-09-10 株式会社リコー カラー画像形成装置
JP2001166553A (ja) * 1999-12-13 2001-06-22 Ricoh Co Ltd カラー画像形成装置
JP2002055292A (ja) * 2000-08-11 2002-02-20 Ricoh Co Ltd 光ビーム走査装置
US6573918B2 (en) * 2000-08-22 2003-06-03 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus having a plurality of image data interfaces
JP2002207338A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Ricoh Co Ltd カラー画像形成の色ずれ検出方法,装置およびカラー画像形成装置
JP4042127B2 (ja) * 2001-01-10 2008-02-06 株式会社リコー カラー画像形成装置
JP2003084530A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Ricoh Co Ltd カラー画像形成装置
JP3640629B2 (ja) * 2001-09-21 2005-04-20 株式会社リコー カラー画像形成装置
JP3644923B2 (ja) * 2001-12-18 2005-05-11 株式会社リコー カラー画像形成方法及びカラー画像形成装置
JP3773884B2 (ja) * 2002-09-04 2006-05-10 株式会社リコー 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007079491A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd ベルト駆動制御装置および画像形成装置
JP2021020341A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20050042001A1 (en) 2005-02-24
US7079797B2 (en) 2006-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4866671B2 (ja) 画像形成装置
JP4928744B2 (ja) 画像形成装置及び画像転写方法
JP5438457B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2009223083A (ja) 画像形成装置
EP1296511B1 (en) Color image forming apparatus
JP4980733B2 (ja) 画像形成装置
US7263314B2 (en) Electrophotographic image printing apparatus
EP1496403A1 (en) Colour image forming apparatus with a positional error correction method
JP2008164940A (ja) 画像形成装置
JP2000162941A (ja) 画像形成装置
JP2005037628A (ja) 画像形成装置
JP2002014507A (ja) 画像形成装置
EP1510876B1 (en) Drive speed control for Image forming apparatus
JP2006171594A (ja) ベルト駆動制御方法、ベルト駆動制御装置、ベルト装置、画像形成装置及びプログラム
JP4533198B2 (ja) 駆動制御装置及び画像形成装置
JP4300025B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、プログラム及び記録媒体
JP4798878B2 (ja) 画像形成装置
JP2006047920A (ja) 画像形成装置
JP4224318B2 (ja) 画像形成装置、制御方法及び制御プログラム
JP4719043B2 (ja) 駆動制御装置および画像形成装置
JP4434124B2 (ja) 画像形成装置
JP2003091126A (ja) 画像形成装置
JP5137677B2 (ja) カラー画像形成装置
JP2008299257A (ja) 画像形成装置
JP2000162846A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081007

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090127