JP4224318B2 - 画像形成装置、制御方法及び制御プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、さらに詳しくは、電子写真方式および静電記録方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等のカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置としては、たとえば、主走査方向の全体および部分的な倍率誤差の補正を、画素クロック周波数を微調整することにより行なう画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この画素クロック周波数の微調整は、PLL(Phase Locked Loop )回路の電圧制御発振器(VCO)に入力される電圧を調整することによってなされる。このような画像形成装置では、フィードバックゲインを画素クロック周波数目標値との偏差に応じて変更するとともに、この偏差とフィードバックゲインの変更量との関係を変更することにより、画素クロック周波数目標値に短時間で整定させることができる。
【0003】
このような従来の画像形成装置(カラー画像形成装置)における作像プロセスとして、以下のようなものがある。
【0004】
図1は、搬送ベルトに沿って画像形成部が並んでいるタンデムタイプといわれるカラー画像形成装置の構成を示す。
【0005】
各々異なる色(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を形成する画像形成部が、転写紙1を搬送する搬送ベルト2に沿って一列に配置されている。
【0006】
搬送ベルト2は、その一方が駆動回転する駆動ローラと他方が従動回転する従動ローラである搬送ローラ3、4によって架設されており、搬送ローラ3、4の回転により矢印方向に回転駆動される。搬送ベルト2の下部には、転写紙1が収納された給紙トレイ5が備えられている。収納された転写紙1のうち最上位置にある転写紙は、画像形成時には給紙され、静電吸着によって搬送ベルト2上に吸着される。吸着された転写紙1は、第1の画像形成部(イエロー)に搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。
【0007】
第1の画像形成部(イエロー)は、感光体ドラム6Yと、感光体ドラム6Yの周囲に配置された帯電器7Yと、露光器8と、現像器9Yと、感光体クリーナ10Yとから構成されている。感光体ドラム6Yの表面は、帯電器7Yで一様に帯電された後、露光器8によりイエローの画像に対応したレーザー光11Yで露光され、静電潜像が形成される。
【0008】
形成された静電潜像は現像器9Yで現像され、感光体ドラム6Y上にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラム6Yと搬送ベルト2上の転写紙1と接する位置(転写位置)で転写器12Yによって転写され、転写紙1上に単色(イエロー)の画像が形成される。転写が終わった感光体ドラム6Yは、ドラム表面に残った不要なトナーを感光体クリーナ10Yによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。
【0009】
このようにして、第1の画像形成部(イエロー)で単色(イエロー)を転写された転写紙1は、搬送ベルト2によって第2の画像形成部(マゼンタ)に搬送される。ここでも、上記と同様に感光体ドラム6M上に形成されたトナー像(マゼンタ)は、転写紙1上に重ねて転写される。
【0010】
そして、第2の画像形成部でトナー像(マゼンタ)を転写された転写紙1は、さらに第3の画像形成部(シアン)に搬送され、上記と同様に感光体ドラム6C上に形成されたトナー像(シアン)は、転写紙1上に重ねて転写される。
【0011】
また、第3の画像形成部でトナー像(シアン)を転写された転写紙1は、さらに第4の画像形成部(ブラック)に搬送され、上記と同様に感光体ドラム6K上に形成されたトナー像(ブラック)は、転写紙1上に重ねて転写される。
【0012】
上記のように、第1〜第4の画像形成部で、各トナー像が転写紙上に重ねて転写されることによってカラー画像が形成される。
【0013】
第4の画像形成部を通過してカラー画像が形成された転写紙1は、搬送ベルト2から剥離され、定着器13にて定着された後、排紙される。
【0014】
また、この画像形成装置には、搬送ベルト2上に各色のトナーマーク列を形成し、電圧値の変化からトナーマーク列の位置を判定するための反射型の検出センサ14、15が主走査方向の両端に取り付け距離:L[mm]にて設けられている。
【0015】
図2に、前記搬送ベルト2上に形成されたトナーマーク列の一例を示す。図2に示すように、K、C、M、Yの横線および斜め線をそれぞれ形成し、図1に示したセンサ14、15により検出することによって図2中のようにマーク中央位置を求めることができるため、基準色(この場合BK)に対するスキュー、副走査レジストずれ、主走査レジストずれ、主走査倍率誤差の計測が可能となっている。各種のずれ量、補正量の算出および補正の実行命令は、後述のメインCPUにより行なわれる。
【0016】
図3は、図2の露光器8(光学ユニット)を示す平面図である。
この光学ユニットでは、LDユニットBK16およびLDユニットY17からの各光ビームは、それぞれシリンダレンズCYL_BK18、CYL_Y19を通り、反射ミラーBK20および反射ミラーY21によってポリゴンミラー22の下方面に入射し、ポリゴンミラー22が回転することにより偏向される。偏向した各光ビームは、それぞれfθレンズBKC23およびfθレンズYM24を通り、第1ミラーBK25および第1ミラーY26によって折り返される。
【0017】
一方、LDユニットC27およびLDユニットM28からの各光ビームは、それぞれシリンダレンズCYL_C29およびCYL_M30を通り、ポリゴンミラー22上方面に入射し、ポリゴンミラー22が回転することにより偏向される。偏向した各光ビームは、それぞれfθレンズBKC23およびfθレンズYM24を通り、第1ミラーC31および第1ミラーM32によって折り返される。
【0018】
この光学ユニットには、主走査方向の書き出し位置より上流側にシリンダミラーCYM_BKC33およびCYM_YM34さらにはセンサBKC35およびセンサYM36が備わっており、fθレンズBKC23およびfθレンズYM24を通った各光ビームがシリンダーミラーCYM_BKC33およびCYM_YM34によって反射集光されて、センサBKC35およびセンサYM36に入射するような構成となっている。これらのセンサ35、36は、主走査方向の同期を取るための同期検知センサである。
【0019】
また、この光学ユニットには、主走査方向の画像領域より下流側に、前期上流側と同様に、シリンダミラーCYM_BKC37およびCYM_YM38さらにはセンサBKC39およびセンサYM40が備わっており、fθレンズBKC23およびfθレンズYM24を通った各光ビームがシリンダーミラーCYM_BKC37およびCYM_YM38によって反射集光されて、センサBKC39およびセンサYM40に入射するような構成となっている。
【0020】
また、LDユニットBK16およびLDユニットC27からの各光ビームでは、書き出し側では共通のシリンダーミラーCYM_BKC33ならびにセンサBKC35、終了側では共通のシリンダーミラーCYM_BKC37ならびにセンサBKC39を使用している。同様に、LDユニットY17およびLDユニットM28からの各光ビームでは、書き出し側では共通のシリンダーミラーCYM_YM38ならびにセンサYM40、終了側では共通のシリンダーミラーCYM_YM34ならびにセンサYM36を使用している。
【0021】
このように、同じセンサに2色の光ビームが入射することとなるので、各色の光ビームのポリゴンミラー22の入射角を異なるようにすることで、それぞれの光ビームが各センサに入射するタイミングを変え、時系列的にパルス列として出力されるようになっている。図3からも分かるように、基準色のBK(ブラック)およびC(シアン)の走査方向と、Y(イエロー)およびM(マゼンタ)の走査方向とは逆方向になる。
【0022】
各々の色は、2つのビーム検出センサを持つこととなり、各々の2つのセンサの通過時間間隔を画素クロックによりカウントすることによって計測し、それらのカウント値と予め設定された基準カウント値とが一致するように書き込み画周波数の変更を行ない、倍率の補正を行なう。
【0023】
要するに、この光学ユニットでは、主走査の倍率誤差補正に関しては、2つの構成を備えており、その双方の構成を場合により使い分けて最適な補正システムとなるように動作する。
【0024】
【特許文献1】
特開2000−255098号公報
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
上記の光学ユニット(露光器8)では、主走査倍率補正において、前記2つの補正システムは、主走査の全体倍率を補正を行なうことはできるが、fθレンズの特性に起因する画像領域の途中における倍率の誤差(リニアリティ誤差)に関しては補正することができない。各色の特性の違いが画像上での位置ずれとなって現れるが、たとえば、主走査の画像領域を6分割した際の主走査位置における各色の理想位置からの倍率誤差を示す図4では、主走査位置:6に至っては、C(シアン)とM(マゼンタ)の位置ずれは約65μmに及んでいる。
【0026】
従来、上記リニアリティ誤差の補正は、PLL回路における電圧制御発振器(VCO)への入力電圧を変更することによって画素クロック周波数を部分的に変更するという手段で行なっている。
【0027】
しかしながら、このような方法では、目標周波数に整定するまでに要する時間を短縮するとともに、周波数のオーバーシュート、アンダーシュートを抑えるためには、複雑な構成を取らざるを得ないという問題がある。
【0028】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、リニアティ誤差の補正を簡易な構成にて行なって高画質化が図れる画像形成装置、制御方法及び制御プログラムを提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
<画像形成装置>
本発明にかかる画像形成装置は、光源の露光が画素クロックに同期した画像データを基に、当該光源から照射された光を光偏向手段によって偏向し、該偏向した光により像担体上に潜像を形成し、該形成した潜像を基に記録媒体上に像を形成する画像形成装置であって、前記画素クロックを当該画素クロックよりも高速な所定のクロックを基に生成し、1画素単位で画素クロック生成位相を変更し、主走査方向の部分的な倍率誤差および全体倍率の補正を行なう補正手段を有し、前記補正手段は、主走査方向の位置ずれ量を複数の主走査位置で検知する検知手段と、前記検知手段により検知した位置ずれ量を1画素当たりの位相シフト量単位で補正する際に必要な補正シフト回数を各主走査位置毎に決定する決定手段と、前記決定手段により決定した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正した場合に生ずる累積シフト回数を基に、前記決定手段により決定した補正シフト回数を補正し、該補正した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正する位置ずれ補正手段と、を有することを特徴とする。
【0030】
<制御方法>
また、本発明にかかる制御方法は、光源の露光が画素クロックに同期した画像データを基に、当該光源から照射された光を光偏向手段によって偏向し、該偏向した光により像担体上に潜像を形成し、該形成した潜像を基に記録媒体上に像を形成する画像形成装置で行う制御方法であって、前記画素クロックを当該画素クロックよりも高速な所定のクロックを基に生成し、1画素単位で画素クロック生成位相を変更し、主走査方向の部分的な倍率誤差および全体倍率の補正を行なう補正工程を有し、前記補正工程は、主走査方向の位置ずれ量を複数の主走査位置で検知する検知工程と、前記検知工程により検知した位置ずれ量を1画素当たりの位相シフト量単位で補正する際に必要な補正シフト回数を各主走査位置毎に決定する決定工程と、前記決定工程により決定した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正した場合に生ずる累積シフト回数を基に、前記決定工程により決定した補正シフト回数を補正し、該補正した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正する位置ずれ補正工程と、を有することを特徴とする。
【0031】
<制御プログラム>
また、本発明にかかる制御プログラムは、光源の露光が画素クロックに同期した画像データを基に、当該光源から照射された光を光偏向手段によって偏向し、該偏向した光により像担体上に潜像を形成し、該形成した潜像を基に記録媒体上に像を形成する画像形成装置に実行させる制御プログラムであって、前記画素クロックを当該画素クロックよりも高速な所定のクロックを基に生成し、1画素単位で画素クロック生成位相を変更し、主走査方向の部分的な倍率誤差および全体倍率の補正を行なう補正処理を、前記画像形成装置に実行させ、前記補正処理は、主走査方向の位置ずれ量を複数の主走査位置で検知する検知処理と、前記検知処理により検知した位置ずれ量を1画素当たりの位相シフト量単位で補正する際に必要な補正シフト回数を各主走査位置毎に決定する決定処理と、前記決定処理により決定した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正した場合に生ずる累積シフト回数を基に、前記決定工程により決定した補正シフト回数を補正し、該補正した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正する位置ずれ補正処理と、を有することを特徴とする。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
本実施形態の画像形成装置では、画素クロックをそれより高速な所定のクロックを基にして生成し、1画素単位で画素クロック生成位相を変更することにより主走査方向の部分的な倍率誤差および全体倍率の補正を行なう。また、本実施形態の画像形成装置では、画素クロック生成位相の変更は、進み、遅れおよび位相変更しないことを各画素クロック毎の設定情報に基づいて行なう。
【0034】
ところで、図5は、図4に示した各色の主走査位置と倍率誤差の関係を、基準色(BK)に対するC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のずれ量として示したグラフである。
【0035】
また、図6は、図5を基にして主走査位置におけるBKとMの縦線のずれ量を模式的に表わしたものである。図5における正の値は、図6においてBKの縦線よりも右側にずれているものとして表わしており、図5における負の値は、図6においてBKの縦線よりも左側にすれているものとして表わしている。各主走査位置におけるM(マゼンタ)のずれ量は、表1に示すとおりである。
【0036】
【表1】
Figure 0004224318
【0037】
このMのずれ量を補正するために、本発明では、画素クロックの生成位相を1画素単位で変更することとした。図7は、本発明の構成を示す概略ブロック図である。
【0038】
所定のリファレンスクロック(REFCLK)信号を本ブロックに与え、不図示のシステムコントローラにより設定されたデータを基に周波数を分周器41により1/Mに分周し、位相比較器(Phase Detector)42に出力する。位相比較器42では、入力される2つの信号の位相差を比較し、位相差に比例した電圧をローパスフィルタ(LPF)43に出力し波形のリップルノイズ等を除去し、電圧制御発振器(VCO)44に出力する。VCO44の出力(VCLK)は、分周器45により1/16に分周された後、さらに分周器46により、システムコントローラにより設定されたデータを基に周波数を1/Nに分周し、位相比較器42に出力し、PLLループを構成している。
【0039】
また、画素クロック(PCLK)の生成位相を1画素単位で変更するための位相データジェネレータ47には、システムコントローラにより位相シフト設定データに基づき、画素クロック(PCLK)に同期して位相シフトデータ(PD[1:0] )を位相シフタ48に出力する。位相シフタ48は、VCO44の出力(VCLK)、PD[1:0] に基づいて、画素クロック(PCLK)生成位相を変更する。PD[1:0] の値と位相シフト量との関係は、表2に示す通りである。
【0040】
【表2】
Figure 0004224318
【0041】
また、位相シフタ48には、同期検知センサからの出力信号(XDETP)も入力されており、このセンサ信号のアクティブとなるエッジに基づいてPCLKの生成位相を合わせる機能も併せ持つ。
【0042】
図8に、画素クロック(PCLK)生成位相を変更する際のタイミングチャートを示す。位相シフト量がゼロの場合には、VCO44の出力(VCLK)の16周期毎に画素クロック(PCLK)生成が繰り返される。まず、同期検知センサからの出力信号(XDETP )がLレベルとなったエッジにて、一定の位相にて画素クロック(PCLK)の生成が開始される。生成直後の2クロック分(クロック:a、クロック:b)は、シフト量がゼロである。画素クロック(PCLK)に同期してPD[2:0] 信号が確定するが、位相シフタ48の内部構成により、PD[2:0] の値が反映されるのは2クロック後のクロックとなる。すなわち、クロック:a期間のPD[2:0] の値:1は、クロック:cの生成位相を変更し、本来▲1▼の位相にて画素クロック(PCLK)が立ち上がるものが▲2▼のタイミングにて立ち上がるようになり、VCLKの1周期分すなわち1/16生成位相が遅れている。同様にクロック:b期間のPD[2:0] の値:1は、クロック:dの生成位相を変更し、1/16生成位相が遅れている。これらの動作を繰り返し、画素の形成位置を変更している。
【0043】
本実施例では、主走査方向の画素密度は1200dpiであるが、1/16の分解能にてシフト、すなわち画素の形成位置の変更を行なうため、1/16のシフトにて変更される画素の位置は以下の通りとなる。
((25.4/1200)/16)×1000≒1.32μm
【0044】
よって、表1に記載のM(マゼンタ)のずれ量を補正するためには、以下のようにシフト量が求められ、図6における主走査位置の直前のエリアにて表3に示した回数分のシフトを実行すれば、各主走査位置におけるずれ量は補正される。
【0045】
【表3】
Figure 0004224318
【0046】
本実施形態の画像形成装置では、画素クロックの生成位相の変更を行なった箇所の走査下流における露光位置が所定の位置からのずれが生じないように、露光位置の補正を行なう。また、本実施形態の画像形成装置では、主走査方向の全体倍率が変わらないように、前記露光位置の補正を行なう。さらに、本実施形態の画像形成装置では、画素クロックの生成位相の変更を行なった変更量および進み・遅れ量の情報に基づいて、前記露光位置の補正を行なう。
【0047】
図6において表3に記載の補正シフト回数を各エリアにおいて実行すると、走査方向の下流側に行くにつれてシフト量が累積してしまい、画素の形成位置が目標とする位置からずれてしまったり、画像の全体倍率が狂ってしまうことが起こる。
【0048】
そこで、シフト量の累積が起こらないように、画素クロック生成位相の変更を行なった変更量情報と進み/遅れ情報に基づいてシフト量を決定することとする。
【0049】
例えば、表3において、主走査位置:1でのずれ量:−5.3μmを補正するためにエリア0にてシフトを4回行なったら、主走査位置:2におけるずれ量:32.6μmを正しく補正を行なうには、エリア0でのシフト回数を差し引き、−25−4=−29としなければならない。同様に各主走査位置/エリアにおける補正量を求めると以下のようになる。
【0050】
【表4】
Figure 0004224318
【0051】
以上、基準色(BK)に対する部分的な倍率誤差を相対的に補正し、色ずれとして目立たないようにする場合を述べてきたが、基準色(BK)自身も、主走査方向の部分的な倍率誤差を補正し、各色独立で補正を行なってもよい。この場合、部分的な倍率誤差が完全になくなり、リニアな特性となるため、より好ましい方法である
【0052】
前述してきた方法は、実際に転写紙上に位置ずれ量を計測するための測定チャートを形成し、例えばスキャナ等により構成される所定の計測装置により読み込むことにより実施されるものである。この読み込んだ結果から補正値を反映するのは、自動で行なってもよいし、また手動により入力してもよい。
【0053】
ところで、図2に示した位置ずれ測定用トナーマーク列を画像領域両端(図4および図5における主走査位置1および7)にのみ形成するのではなく、少なくとも3箇所、より好ましくは図9に示すように図4および図5における主走査位置1〜7の各々に対応させて7箇所形成し、また各トナーマークに対応した検出センサ49、50、51、52、53を配置し、各々の位置で計測すれば、転写紙上に位置ずれ量を計測するための測定チャートを形成し計測装置で読み込むことなく、画像形成装置自身で倍率誤差偏差の補正を行なうことができる
【0054】
以上、直接転写方式のタンデムタイプのカラー画像形成装置における適用例を述べてきたが、適用される形態は、上記形態に限ったものではなく、例えば中間転写方式のタンデムタイプのカラー画像形成装置およびその他の形態であったもよい。また、カラー画像形成装置だけではなく、単色の画像形成装置にも適用可能である。
【0055】
【発明の効果】
本実施形態の画像形成装置によれば、主走査方向の部分的な倍率誤差および全体倍率の補正が簡易な構成にて行なうことができ、主走査方向全域にわたって主走査方向の倍率を均一とすることができるため、高画質化が図れるという効果がある。
【0056】
また、本実施形態の画像形成装置によれば、画素クロック生成位相を部分的に変更しても所定の位置に露光することができるため、高画質化が図れるという効果がある。
【0057】
また、本実施形態の画像形成装置によれば、主走査方向の部分的な倍率誤差を基準色に合わせるので、色間の位置ずれを防止することができ、高画質化が図れるという効果がある。
【0058】
また、本実施形態の画像形成装置によれば、主走査方向の倍率を主走査全域にわたって均一にすることができるため、色間の位置ずれ及び倍率誤差偏差を防止することができ、高画質化が図れるという効果がある。
【0059】
また、本実施形態の画像形成装置によれば、主走査方向の部分的な倍率誤差量が経時的に変化しても、色間の位置ずれを防止することができ、高画質化が図れるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、搬送ベルトに沿って画像形成部が並んでいるタンデムタイプのカラー画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】図2に、図1の搬送ベルト上に形成されたトナーマーク列の一例を示す図である。
【図3】図3は、図2の露光器8(光学ユニット)を示す平面図である。
【図4】図4は、主走査の画像領域を6分割した際の主走査位置における各色の理想位置からの倍率誤差を示すグラフである。
【図5】図5は、図4に示した各色の主走査位置と倍率誤差の関係を、基準色(BK)に対するC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のずれ量として示したグラフである。
【図6】図6は、図5を基にして主走査位置におけるBKとMの縦線のずれ量を模式的に表わした図である。
【図7】図7は、本発明の構成を示す概略ブロック図である。
【図8】図8に、画素クロック(PCLK)生成位相を変更する際のタイミングチャートである。
【図9】各色の主走査方向の倍率誤差偏差の補正方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 転写紙
2 搬送ベルト
3、4 搬送ローラ
5 給紙トレイ
6Y、6M、6C、6K 感光体ドラム
7Y、7M、7C、7K 帯電器
8 露光器
9Y、9M、9C、9K 現像器
10Y、10M、10C、10K 感光体クリーナ
11Y、11M、11C、11K レーザー光
12Y、12M、12C、12K 転写器
13 定着器
14、15 反射型の検出センサ
16 LDユニットBK
17 LDユニットY
18 シリンダレンズCYL_BK
19 シリンダレンズCYL_Y
20 反射ミラーBK
21 反射ミラーY21
22 ポリゴンミラー
23 fθレンズBKC
24 fθレンズYM
25 第1ミラーBK
26 第1ミラーY
27 LDユニットC
28 LDユニットM
29 シリンダレンズCYL_C
30 シリンダレンズCYL_M
31 第1ミラーC
32 第1ミラーM
33 シリンダミラーCYM_BKC
34 シリンダミラーCYM_YM
35 センサBKC
36 センサYM
37 シリンダミラーCYM_BKC
38 シリンダミラーCYM_YM
39 センサBKC
40 センサYM
41、45、46 分周器
42 位相比較器
43 ローパスフィルタ(LPF)
44 電圧制御発振器(VCO)
47 位相データジェネレータ
48 位相シフタ
49、50、51、52、53 検出センサ

Claims (8)

  1. 光源の露光が画素クロックに同期した画像データを基に、当該光源から照射されたを光偏向手段によって偏向し、該偏向した光により像担体上に潜像を形成し、該形成した潜像を基に記録媒体上に像を形成する画像形成装置であって、
    前記画素クロックを当該画素クロックよりも高速な所定のクロックを基生成し、1画素単位で画素クロック生成位相を変更し、主走査方向の部分的な倍率誤差および全体倍率の補正を行なう補正手段を有し、
    前記補正手段は、
    主走査方向の位置ずれ量を複数の主走査位置で検知する検知手段と、
    前記検知手段により検知した位置ずれ量を1画素当たりの位相シフト量単位で補正する際に必要な補正シフト回数を各主走査位置毎に決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正した場合に生ずる累積シフト回数を基に、前記決定手段により決定した補正シフト回数を補正し、該補正した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正する位置ずれ補正手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検知手段は、主走査方向の位置ずれ量を走査開始側の第1の主走査位置から走査終了側の第n(nは、任意の整数)の主走査位置までの複数の主走査位置で検知し、
    前記決定手段は、前記補正シフト回数を前記第1の主走査位置から前記第nの主走査位置まで各主走査位置毎に決定し、
    前記位置ずれ補正手段は、前記第1の主走査位置の位置ずれ量は、前記決定手段で決定した第1の主走査位置の補正シフト回数を用いて補正し、第2の主走査位置の位置ずれ量は、前記第1の主走査位置の位置ずれ量を補正した場合に生ずる累積シフト回数を基に、前記決定手段で決定した第2の主走査位置の補正シフト回数を補正し、該補正した補正シフト回数を用いて補正し、前記第nの主走査位置の位置ずれ量は、前記第1の主走査位置から第n−1の主走査位置までの位置ずれ量を補正した場合に生ずる累積シフト回数を基に、前記決定手段で決定した第nの主走査位置の補正シフト回数を補正し、該補正した補正シフト回数を用いて補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記位置ずれ補正手段は、前記第1の主走査位置の位置ずれ量は、前記決定手段で決定した第1の主走査位置の補正シフト回数を用いて補正し、前記第2の主走査位置の位置ずれ量は、前記決定手段で決定した第2の主走査位置の補正シフト回数から前記第1の主走査位置の位置ずれ量を補正した際に用いた補正シフト回数を減算した補正シフト回数を用いて補正し、前記第nの主走査位置の位置ずれ量は、前記決定手段で決定した第nの主走査位置の補正シフト回数から前記第n−1の主走査方向の位置ずれ量を補正した際に用いた補正シフト回数を減算した補正シフト回数を用いて補正することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記補正手段は、
    所定の基準色の主走査方向の部分的な倍率誤差に対し、他色の主走査方向の部分的な倍率誤差を合わせ、1画素単位で他色の画素クロック生成位相を変更し、主走査方向の部分的な倍率誤差の補正を行なうことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正手段は、
    各色独立に1画素単位で画素クロック生成位相を変更し、主走査方向の部分的な倍率誤差の補正を行なうことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 主走査方向の部分的な倍率誤差を検出する検出手段を有し、
    前記補正手段は、前記検出手段の検出結果を基に、1画素単位で画素クロック生成位相を変更し、主走査方向の部分的な倍率誤差の補正を行なうことを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 光源の露光が画素クロックに同期した画像データを基に、当該光源から照射された光を光偏向手段によって偏向し、該偏向した光により像担体上に潜像を形成 し、該形成した潜像を基に記録媒体上に像を形成する画像形成装置で行う制御方法であって、
    前記画素クロックを当該画素クロックよりも高速な所定のクロックを基に生成し、1画素単位で画素クロック生成位相を変更し、主走査方向の部分的な倍率誤差および全体倍率の補正を行なう補正工程を有し、
    前記補正工程は、
    主走査方向の位置ずれ量を複数の主走査位置で検知する検知工程と、
    前記検知工程により検知した位置ずれ量を1画素当たりの位相シフト量単位で補正する際に必要な補正シフト回数を各主走査位置毎に決定する決定工程と、
    前記決定工程により決定した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正した場合に生ずる累積シフト回数を基に、前記決定工程により決定した補正シフト回数を補正し、該補正した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正する位置ずれ補正工程と、を有することを特徴とする制御方法。
  8. 光源の露光が画素クロックに同期した画像データを基に、当該光源から照射された光を光偏向手段によって偏向し、該偏向した光により像担体上に潜像を形成し、該形成した潜像を基に記録媒体上に像を形成する画像形成装置に実行させる制御プログラムであって、
    前記画素クロックを当該画素クロックよりも高速な所定のクロックを基に生成し、1画素単位で画素クロック生成位相を変更し、主走査方向の部分的な倍率誤差および全体倍率の補正を行なう補正処理を、前記画像形成装置に実行させ、
    前記補正処理は、
    主走査方向の位置ずれ量を複数の主走査位置で検知する検知処理と、
    前記検知処理により検知した位置ずれ量を1画素当たりの位相シフト量単位で補正する際に必要な補正シフト回数を各主走査位置毎に決定する決定処理と、
    前記決定処理により決定した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正した場合に生ずる累積シフト回数を基に、前記決定工程により決定した補正シフト回数を補正し、該補正した補正シフト回数を用いて主走査位置の位置ずれ量を補正する位置ずれ補正処理と、を有することを特徴とする制御プログラム。
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