JP2023062673A - 画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2023062673000001
【課題】印刷速度の変更によって複数の光ビームの走査速度が変更された場合における画像の位置ずれを低減することができる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】本発明は、像担持体上に画像データに応じた光ビームを走査および照射することにより当該像担持体上に潜像画像を形成する複数の光書込み部と、前記像担持体上に形成される潜像画像を顕像化する複数の作像部と、前記複数の光ビームの走査速度を変更する変更部と、前記複数の光ビームの走査速度の変更により生じる前記像担持体上の画像の位置ずれの補正値を前記複数の光書込み部のそれぞれに対して設定する設定部と、を備える。
【選択図】図4-1

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムに関する。
像担持体上に画像データに応じた画像光を照射することにより当該像担持体上に潜像画像を形成し、当該潜像画像を現像手段により顕像化し、顕像化した画像を記録紙上に転写することによって、記録紙に画像を形成するカラー画像形成装置が開発されている。カラー画像形成装置においては、画像位置ずれ補正用パターンを生成し、当該画像位置ずれ補正用パターンを像担持体上に転写し、像担持体上に転写した画像位置ずれ補正用パターンを光学センサにより検出する。次いで、カラー画像形成装置は、光学センサにより画像位置ずれ補正用パターンの検出結果に基づいて、基準色に対する各色の画像位置ずれ量を算出し、画像位置ずれ量の算出結果に基づいて、画像の位置を補正する。また、プロセススピードに対する画像のずれ量を検知する技術が存在する(例えば、特許文献1)。
ところで、光学センサを有する光ビーム走査装置は、走査開始側に設置される同期センサからの出力信号(同期検知信号)を基準にして、像担持体に対する潜像画像の形成を開始する。同期センサは、当該同期センサ上の光ビームが走査すると、同期検知信号を出力する。しかしながら、同期センサは、当該同期センサの位置から遅延時間だけ遅れて、同期検知信号を出力する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷速度の変更によって複数の光ビームの走査速度が変更された場合における画像の位置ずれを低減することができる画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、像担持体上に画像データに応じた光ビームを走査および照射することにより当該像担持体上に潜像画像を形成する複数の光書込み部と、前記像担持体上に形成される潜像画像を顕像化する複数の作像部と、前記複数の光ビームの走査速度を変更する変更部と、前記複数の光ビームの走査速度の変更により生じる前記像担持体上の画像の位置ずれの補正値を前記複数の光書込み部のそれぞれに対して設定する設定部と、を備える。
本発明によれば、印刷速度の変更によって複数の光ビームの走査速度が変更された場合における画像の位置ずれを低減することができる、という効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置の断面図である。 図2は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える作像装置の構成を示す図である。 図3は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える光ビーム走査装置を上から見た状態を示す上面図である。 図4-1は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える光ビーム走査装置を駆動する画像形成制御部のブロック図である。 図4-2は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置のプリンタ制御部の機能構成の一例を示す図である。 図4-3は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が有するプリンタ制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置備える画像クロック生成部のVCOクロック発生部の構成を示すブロック図である。 図6は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える書出開始位置制御部のブロック図である。 図7は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える書出開始位置制御部における主走査方向の書出位置制御のタイミングチャートである。 図8は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える書出開始位置制御部における副走査方向の書出位置制御のタイミングチャートである。 図9は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備えるLD制御部の前段の構成を示すブロック図である。 図10は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える同期センサから出力される同期検知信号の遅延時間の一例を説明するための図である。 図11は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置において中間転写ベルト上に形成する画像位置ずれ補正用パターンの一例を説明するための図である。 図12は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置における画像の位置ずれの補正制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図13は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置における各色の副走査方向の書き出し開始タイミングの一例を示すタイミングチャートである。 図14は、第2の実施の形態にかかる直接転写方式のカラー画像形成装置の構成の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、画像形成装置、画像形成方法、およびプログラムを適用したカラー画像形成装置の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置の断面図である。図1に示すように、カラー画像形成装置1は、中央に中間転写ユニットを備えている。この中間転写ユニットには、無端ベルトである中間転写ベルト10が設けられている。中間転写ベルト10は、3つの支持ローラ14~16に掛け廻されており、時計廻りに回動駆動される。第2の支持ローラ15の右に、画像転写後に中間転写ベルト10上に残留する残留トナーを除去する中間転写体クリーニングユニット17が設けられている。
第1の支持ローラ14と第2の支持ローラ15との間の中間転写ベルト10の移動方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の各色の感光体40、帯電器18、現像ユニット8およびクリーニングユニット9を備えた作像装置20が設けられている。作像装置20は、カラー画像形成装置1の本体に対して脱着可能となっている。また、現像ユニット8に供給するトナーのトナーボトルは、色毎に設けられている。ここで、作像装置20は、色毎に設けられ、感光体40上に形成される潜像画像を顕像化する作像部の一例である。
作像装置20の上方には、各色の感光体ユニットの各感光体40に画像形成のためのレーザ光を照射する複数の光ビーム走査装置21が設けられている。ここで、光ビーム走査装置21は、感光体40(像担持体の一例)上に画像データに応じた光ビームを走査および照射することにより当該感光体40上に潜像画像を形成する光書込み部の一例である。また、中間転写ベルト10の下方には、2次転写ユニット22が設けられている。2次転写ユニット22は、2つのローラ23間に、無端ベルトである2次転写ベルト24を掛け渡し、中間転写ベルト10を押し上げて第3の支持ローラ16に押し当てるように配置したものである。この2次転写ベルト24は、中間転写ベルト10上の画像を用紙上に転写する。
2次転写ユニット22の横には、用紙上の転写画像を定着する定着ユニット25が設けられており、トナー像が転写された用紙が搬送される。定着ユニット25は、無端ベルトである定着ベルト26に加熱、加圧ローラ27を押し当てたものである。2次転写ユニット22および定着ユニット25の下方に、表面に画像を形成した直後の用紙を、裏面にも画像を記録するために表裏を反転して搬送するシート反転ユニット28が設けられている。
操作部ユニットのスタートスイッチが操作されると、原稿自動搬送装置(ADF)400の原稿給紙台30上に原稿がセットされている場合は、その原稿がコンタクトガラス32上に搬送される。ADF400に原稿がセットされていない場合は、コンタクトガラス32上に手置きされた原稿の読み取りを行うために、画像読み取りユニット300のスキャナが駆動され、第1キャリッジ33および第2キャリッジ34が読み取り走査駆動される。そして、第1キャリッジ33上の光源からコンタクトガラスに光を照射すると共に、原稿面からの反射光を第1キャリッジ33上の第1ミラーで反射して第2キャリッジ34に向け、第2キャリッジ34上のミラーで反射して結像レンズ35を通して読取りセンサであるCCD等の読取りセンサ36に結像する。読取りセンサ36で得た画像信号に基づいてY、M、C、K各色記録データが生成される。
また、スタートスイッチが操作された際、パーソナルコンピュータ装置等から画像出力が指示された際、または、ファクシミリ通信で受信した画像の出力指示があった際に、中間転写ベルト10の回動駆動が開始されると共に、作像装置20の各ユニットの作像準備が開始される。そして、各色作像の作像シーケンスが開始され、各色用の感光体ドラムに各色記録データに基づいて変調された露光レーザが投射され、各色作像プロセスにより、各色トナー像が中間転写ベルト10上に一枚の画像として、重ね転写される。
このトナー画像の先端が2次転写ユニット22に進入するときに同時に先端が2次転写ユニット22に進入するようにタイミングをはかって用紙が2次転写ユニット22に搬送され、これにより中間転写ベルト10上のトナー像が用紙に転写する。トナー像が転写された用紙は、定着ユニット25に搬送され、そこでトナー像が用紙に定着される。
なお、用紙は、給紙テーブル200の給紙ローラ42の1つを選択回転駆動することで、給紙ユニット43に多段に備える給紙トレイ44の1つから繰り出され、分離ローラ45により1枚だけ分離され、搬送コロユニット46に搬送される。そして、用紙は、搬送ローラ47によりプリンタ100内の搬送コロユニット48に搬送され、搬送コロユニット48のレジストローラ49に当接することで一旦停止した後に、上述のタイミングで2次転写ユニット22に搬送される。
手差しトレイ51上に用紙を差し込んで給紙することも可能である。ユーザが手差しトレイ51上に用紙を差し込んでいるときには、プリンタ100が給紙ローラ50を回転駆動して手差しトレイ51上のシートの一枚を分離して手差し給紙路53に引き込む。この引き込まれた用紙は、上述と同様にレジストローラ49に当接することで一旦停止する。
定着ユニット25で定着処理された排出される用紙は、切換爪55で排出ローラ56に案内され、排紙トレイ57上にスタックする。または、切換爪55でシート反転ユニット28に案内し、そこで反転させられて再び転写位置へと案内され、裏面にも画像が記録された後、排出ローラ56で排紙トレイ57上に排出される。
一方、画像転写後の中間転写ベルト10は、中間転写体クリーニングユニット17で残留トナーが除去される。これにより、再度、画像形成可能となる。
図2は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える作像装置の構成を示す図である。図2に示すように、作像装置20は、4色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像を重ね合わせたカラー画像を形成するために4組の画像作像部と4組の光ビーム走査装置21を備えている。
図3を用いて後述するが、光ビーム走査装置21は、画像データに応じて駆動変調されることで選択的に光ビームを出射するLDユニット71を備えている。出射された光ビームは、ポリゴンモータによって回転するポリゴンミラー73で偏向され、fθレンズ74を介して折り返しミラー76で反射され、感光体40上を走査する。
各色とも、感光体40の回りには、帯電器18、現像ユニット8、転写器7、クリーニングユニット9、除電器19が設けられている。ここで、転写器7は、感光体40上に形成される画像および画像位置ずれ補正用パターンを中間転写ベルト10(ベルトの一例)上に転写する転写部の一例である。通常の電子写真プロセスである帯電、露光、現像、転写により中間転写ベルト10上に1色目の画像が形成され、次に、2色目、3色目、4色目の順に画像が転写されて、4色の画像が重ね合わされたカラー画像が形成される。さらに、2次転写ユニット22により、中間転写ベルト10上に形成された画像を、搬送された用紙に転写する。これにより、4色の画像が重ね合わされたカラー画像を用紙上に形成することができる。この用紙上に形成されたカラー画像は、定着装置により、用紙上に定着される。中間転写ベルト10上の残トナーは、中間転写体クリーニングユニット17で除去される。
また、後述するが、作像装置20には、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ補正用パターンを検出するための第1のセンサ61および第2のセンサ62が設けられている。第1,2のセンサ61,62は、反射型の光学センサであり、中間転写ベルト10上に形成された画像位置ずれ補正用パターンを検出する検出部の一例である。本実施の形態にかかるカラー画像形成装置1は、第1,2のセンサ61,62による画像位置ずれ補正用パターンの検出結果に基づき、各色間の主走査方向および副走査方向の画像位置ずれ、主走査方向の画像倍率を補正する。また、カラー画像形成装置1は、画像位置ずれ補正用パターンの検出結果から、感光体40および中間転写ベルト10等の駆動系の速度変動を検出する。
図3は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える光ビーム走査装置を上から見た状態を示す上面図である。各色の光ビーム走査装置は、この図3に示す共通の構成を有している。この図3において、LDユニット71からの光ビームは、CYL(シリンダレンズ)72を通り、ポリゴンミラー73に入射する。ポリゴンミラー73は、回転することで光ビームを偏向する。偏向された光ビームは、fθレンズ74を通り、副走査方向のビーム位置等を補正する第2レンズ75を通り、折り返しミラー76によって感光体40上に照射される。これにより、感光体40が光ビームにより走査される。
主走査方向書出し側端部には、同期ミラー77、同期レンズ78、同期センサ79が設けられている。fθレンズ74を透過した光ビームは、同期ミラー77により反射され、同期レンズ78によって集光され、同期センサ79に入射する。同期センサ79は、主走査の書き出しタイミングを決定する同期検知信号を検出するための同期検知センサとして機能する。具体的には、同期センサ79は、LDユニット71から出射される光ビームの走査開始側に少なくとも1つ設けられ、当該光ビームを検知するセンサの一例である。
図4-1は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える光ビーム走査装置を駆動する画像形成制御部のブロック図である。この図4-1は、1色分の画像形成制御部および光ビーム走査装置を示しているが、プリンタ制御部87、記憶部88、第1のセンサ61および第2のセンサ62以外は、色毎に画像形成制御部および光ビーム走査装置が設けられている。
光ビーム走査装置21の主走査方向端部の画像書き出し側に光ビームを検出する同期センサ79が設けられている。また、fθレンズ74を透過した光ビームが同期ミラー77で反射され、同期レンズ78で集光されて同期センサ79に入射する。
光ビームが同期センサ79上を通過することにより、同期センサ79から同期検知信号XDETPが出力され、画素クロック生成部130の位相同期クロック発生部84、同期検知用点灯制御部83、および書出開始位置制御部81に供給される。画素クロック生成部130の位相同期クロック発生部84は、同期検知信号XDETPに同期した画素クロックPCLKを生成し、書出開始位置制御部81、LD制御部82、および同期検知用点灯制御部83に供給する。
同期検知用点灯制御部83は、最初に同期検知信号XDETPを検出するために、LD強制点灯信号BDをONすることでLDユニット71を強制点灯させる。これに対して、同期検知用点灯制御部83は、同期検知信号XDETPを検出した後は、同期検知信号XDETPと画素クロックPCLKを用いて、フレア光が発生しない程度で確実に同期検知信号XDETPを検出可能なタイミングでLDユニット71を点灯制御する。そして、同期検知用点灯制御部83は、これにより同期検知信号XDETPを検出すると、LDユニット71を消灯制御するためのLD強制点灯信号BDを生成し、LD制御部82に供給する。
また、同期検知用点灯制御部83は、各LDの光量制御タイミング信号APCを同期検知信号XDETPと画素クロックPCLKを用いて生成し、LD制御部82に供給する。この光量制御タイミング信号APCの生成は、画像書き込み領域外のタイミングで光量が所定の光量に制御されて実行される。
LD制御部82は、同期検知用強制点灯信号BD、光量制御タイミング信号APC、および画素クロックPCLKに同期した画像データに応じてLDユニット71を点灯制御する。LDユニット71から出射された光ビームは、ポリゴンミラー73に偏向され、fθレンズ74および第2レンズ75を通り、折り返しミラー76によって感光体40上を走査する。
ポリゴンモータ制御部80は、プリンタ制御部87からの制御信号により、ポリゴンモータを規定の回転数で回転制御する。書出開始位置制御部81は、同期検知信号XDETP、画素クロックPCLK、およびプリンタ制御部87からの制御信号等により、画像書出し開始タイミング、および画像幅を決定する主走査制御信号XLGATE、副走査制御信号XFGATEを生成する。
画像位置ずれ補正用パターンを検出する第1,2のセンサ61,62は、それぞれ検出した画像パターン情報をプリンタ制御部87に供給する。プリンタ制御部87は、各画像位置ずれ補正用パターンの位置ずれを算出して、この位置ずれを補正するための補正データを生成する。この補正データは、書出開始位置制御部81、画素クロック生成部130に設定するとともに、記憶部88に記憶される。本実施の形態では、記憶部88に記憶された補正データは、画像形成動作を行う際に、プリンタ制御部87により読み出され、書出開始位置制御部81および画素クロック生成部130に設定される。
図4-2は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置のプリンタ制御部の機能構成の一例を示す図である。プリンタ制御部87は、図4-2に示すように、変更部87a、設定部87b、および補正部87cを有する。プリンタ制御部87の変更部87aは、LDユニット71から出射される光ビームの走査速度を変更する変更部の一例として機能する。言い換えると、変更部87aは、複数の光ビームの走査速度を変更する。本実施の形態では、プリンタ制御部87の変更部87aは、感光体40に対する潜像画像の形成速度を変更する場合に、走査速度を変更する。これにより、画像の印刷前に各色の画像の位置ずれを低減できる。さらに、プリンタ制御部87の設定部87bは、光ビームの走査速度の変更により生じる、感光体40上の画像の位置ずれの補正データ(補正値の一例)を、色毎に設定する設定部の一例として機能する。言い換えると、設定部87bは、補正データを、複数の光書込み装置21のそれぞれに対して設定する。これにより、光ビームの走査速度の変更によって生じる全ての色の書き出し開始基準位置の位置ずれを補正することができるので、印刷速度の変更によって光ビームの走査速度が変更された場合における画像の位置ずれを低減することができる。1つの同期センサ79から出力される同期検知信号を、複数の光書込み装置21のうち2以上の光書込み装置21が使用する場合、当該2以上の光書込み装置21は、補正データのうち、少なくとも主走査方向の書き出し開始位置に関する第1の設定値として同じ値を使用しても良い。
本実施の形態では、プリンタ制御部87の補正部87cは、同期センサ79から出力される同期検知信号(検知信号の一例)に基づいて、感光体40に対する潜像画像の書き出し開始基準位置を決定する。また、プリンタ制御部87の補正部87cは、画像位置ずれ補正用パターンの検出結果および補正データに基づいて、基準色(例えば、ブラック)の画像に対する各色の画像の位置ずれを補正する補正部の一例として機能する。具体的には、補正部87cは、画像位置ずれ補正用パターンの検出結果および補正データに基づいて、複数の光書込み装置21のうち基準の画像位置ずれ補正用パターンを形成した光書込み装置21が形成する画像に対し他の光書込み装置21の形成する画像の位置ずれを補正する。本実施の形態では、プリンタ制御部87の補正部87cは、同期センサ79から出力される同期検知信号に基づいて、感光体40に対する潜像画像の書き出し開始基準位置を決定する。そして、プリンタ制御部87の補正部87cは、同期センサ79に光ビームが入射されてから当該同期センサ79から同期検知信号が出力されるまでの遅延時間に基づいて、補正データを算出する。これにより、主走査方向の画像の位置ずれを低減させることができる。
また、プリンタ制御部87は、第1,2のセンサ61,62で検出された画像位置ずれ補正用パターンのパターン間隔から感光体40、中間転写ベルト10の速度変動を算出し、操作パネル等にその情報を表示しても良い。ここでは、感光体40および中間転写ベルト10の速度変動の算出方法、およびその算出結果の表示方法については説明を省略する。
図4-3は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が有するプリンタ制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。プリンタ制御部87は、図4-3に示すように、CPU(Central Processing Unit)241と、ROM(Read Only Memory)242と、RAM(Random Access Memory)243と、I/Oポート244と、を備えている。
CPU241は、ROM242に記憶されたプログラムを実行することにより、順次、分岐、反復処理等を実行する演算装置である。ROM242は、CPU241で実行されるプログラム等が記憶された不揮発性記憶装置である。RAM243は、CPU241の動作のワークエリア(作業領域)として機能するメモリである。
バスライン245は、CPU241等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバス、データバス等である。I/Oポート244は、第1のセンサ61、第2のセンサ62の出力信号が入力されるインターフェースである。なお、プリンタ制御部87は、変更部87a、設定部87b、および補正部87cを実現可能なハードウェア構成を有していれば、上記のハードウェア構成でなくとも良い。
ポリゴンモータ制御部80、書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、および画素クロック生成部130は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)で構成されても良い。ポリゴンモータ制御部80、書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、および画素クロック生成部130は、1つのASICにより構成されても良いし、複数のASICにより構成されても良い。または、ポリゴンモータ制御部80、書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、および画素クロック生成部130は、プリンタ制御部87を実現するハードウェア構成と同様のハードウェア構成により実現されても良い。記憶部88は、HDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記憶媒体により実現しても良い。
図5は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置備える画像クロック生成部のVCOクロック発生部の構成を示すブロック図である。この図5に示すように、VCOクロック発生部85は、基準クロック発生部86からの基準クロック信号FREFと、VCOクロック発生部85の出力信号であるVCLK出力信号を1/N分周器94でN分周した信号と、を位相比較器91に入力している。
位相比較器91は、基準クロック信号FREFおよびVCLK出力信号の立ち下がりエッジのタイミングで位相比較を行い、誤差成分信号を定電流出力する。この誤差成分信号は、LPF(ローパスフィルタ)92によって不要な高周波成分及び雑音が除去され、VCO(電圧制御発振器)93に供給される。
VCO93は、LPF92の出力に依存した発振周波数信号を発振する。したがって、プリンタ制御部87により、基準クロック発生部86からの基準クロック信号FREFの周波数および分周比「N」を可変することでVCLK出力信号の周波数を可変できる。VCLK出力信号の周波数が変わることで、画素クロックPCLKの周波数も変わる。
図6は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える書出開始位置制御部のブロック図である。この図6に示すように、書出開始位置制御部81は、主走査ライン同期信号発生部96、主走査ゲート信号発生部98、および副走査ゲート信号発生部97を有している。
主走査ライン同期信号発生部96は、主走査ゲート信号発生部98内の主走査カウンタ103、および、副走査ゲート信号発生部97内の副走査カウンタ99を動作させるためのXLSYNC信号を生成する。主走査ゲート信号発生部98は、画像信号の取り込みタイミング(主走査方向の画像書出しタイミング)を決定するためのXLGATE信号を生成する。副走査ゲート信号発生部97は、画像信号の取り込みタイミング(副走査方向の画像書出しタイミング)を決定するXFGATE信号を生成する。
主走査ゲート信号発生部98は、XLSYNC信号および画素クロックPCLKで動作する主走査カウンタ103のカウンタ値、およびプリンタ制御部87からの第1の設定値(補正データ)を比較するコンパレータ104を有している。また、主走査ゲート信号発生部98は、コンパレータ104からの比較結果に基づいてXLGATE信号を生成するゲート信号生成部105を有している。
副走査ゲート信号発生部97は、プリンタ制御部87からの制御信号(印刷開始信号)、XLSYNC信号および画素クロックPCLKで動作する副走査カウンタ99のカウンタ値、よびプリンタ制御部87からの第2の設定値(補正データ)を比較するコンパレータ101を有している。また、副走査ゲート信号発生部97は、コンパレータ101からの比較結果からXFGATE信号を生成するゲート信号生成部102を有している。
書出開始位置制御部81は、記憶部88に記憶された補正データに基づいて、主走査方向に対する書出位置の補正を、画素クロックPCLKの1周期単位、つまり1ドット単位で行う。また、書出開始位置制御部81は、記憶部88に記憶された補正データに基づいて、副走査方向に対する書出位置の補正を、XLSYNC信号の1周期単位、つまり1ライン単位で行う。
図7は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える書出開始位置制御部における主走査方向の書出位置制御のタイミングチャートである。このうち、図7(a)は、画素クロックPCLKのタイミングを示している。図7(b)は、光ビームが同期センサ79上を通過することで、同期センサ79から出力される同期検知信号XDETPのタイミングを示している。図7(c)は、主走査ライン同期信号発生部96で生成されるXLSYNC信号のタイミングを示している。図7(d)は、ゲート信号生成部102で生成されるXFGATE信号のタイミングを示している。図7(e)は、主走査カウンタ103のカウンタ値を示している。図7(f)は、ゲート信号生成部105で生成されるXLGATE信号のタイミングを示している。図7(g)は、画像信号のタイミングを示している。
このような図7のタイミングチャートにおいて、主走査カウンタ103は、図7(c)に示すXLSYNC信号でカウンタ値がリセットされた後、図7(a)に示す画素クロックPCLKのカウントを開始する。これにより、主走査カウンタ103が画素クロックPCLKをカウントする毎に、図7(e)に示すようにカウンタ値が1ずつカウントアップする。このカウンタ値が、プリンタ制御部87によって設定された第1の設定値(この場合、図7(e)に示す「X」のカウンタ値)になった際に、コンパレータ104からその比較結果が出力され、図7(f)に示すようにゲート信号生成部105で生成されるXLGATE信号がLowレベル(有効)になる。XLGATE信号は、主査方向の画像幅分だけLowレベルとなる信号である。
図8は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える書出開始位置制御部における副走査方向の書出位置制御のタイミングチャートである。このうち、図8(a)は印刷開始信号のタイミングを示している。図8(b)は、主走査ライン同期信号発生部96で生成されるXLSYNC信号のタイミングを示している。図8(c)は、副走査カウンタ99のカウンタ値を示している。図8(d)は、ゲート信号生成部102で生成されるXFGATE信号のタイミングを示している。図8(e)は、画像信号のタイミングを示している。
このような図8のタイミングチャートにおいて、図8(a)に示すプリンタ制御部87からの印刷開始信号で、図8(c)に示す副走査カウンタ99のカウンタ値がリセットされた後、主走査ライン同期信号発生部96で生成される図8(b)に示すXLSYNC信号のカウントを開始する。これにより、副走査カウンタ99がXLSYNC信号をカウントする毎に、図8(c)に示すようにカウンタ値が1ずつカウントアップする。このカウンタ値が、プリンタ制御部87によって設定された第2の設定値(この場合、図8(c)に示す「Y」のカウンタ値)になった際に、コンパレータ101からその比較結果が出力され、図8(d)に示すようにゲート信号生成部102で生成されるXFGATE信号がLowレベル(有効)になる。XFGATE信号は、副査方向の画像長さ分だけLowレベルとなる信号である。
図9は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備えるLD制御部の前段の構成を示すブロック図である。この図9に示すように、LD制御部82には、その前段に、ラインメモリ106が設けられている。LD制御部82は、このラインメモリ106により、XFGATE信号およびXLGATE信号のタイミングで、プリンタコントローラ、フレームメモリ、またはスキャナ等からの画像データを取得する。ラインメモリ106に取り込まれた画像データは、画素クロックPCLKに同期して出力され、LDユニット71に供給される。これにより、LDユニット71から光ビームが出射される。
図10は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置が備える同期センサから出力される同期検知信号の遅延時間の一例を説明するための図である。同期センサ79上を光ビームが走査(通過)すると、同期センサ79は、同期検知信号を出力する。ただし、同期検知信号は、同期センサ79のセンサ位置から遅延時間Tの分だけ遅れて出力される。言い換えると、同期センサ79は、光ビームが通過してから、遅延時間Tの分だけ遅れて同期検知信号を出力する。
これは、同期センサ79を構成するフォトダイオードの応答性、内部回路のディレイ等によるものである。同期センサ79の遅延時間Tは、当該同期センサ79毎に若干のばらつきを持っているが、光ビームの走査速度によって変化するものではない。よって、光ビームの走査速度が変わり、1ドットあたりの走査時間(画素クロックPCLKの周波数である画素クロック周波数)が変わった場合、以下のように、画像の書き出し開始基準位置が変化する。
例えば、遅延時間Tが300ns、走査速度Aの場合における1ドットあたりの走査時間(画素クロック周波数)が20nsである場合、同期センサ79の位置から、300ns/20ns=15ドットずれた位置が書き出し開始基準位置となる。また、例えば、遅延時間Tが300ns、走査速度Bの場合における1ドットあたりの走査時間(画素クロック周波数)が30nsである場合、同期センサ79の位置から、300ns/30ns=10ドットずれた位置が書き出し開始基準位置となる。したがって、光ビームの走査速度が走査速度Aから走査速度Bに変化すると、15ドット-10ドット=5ドットだけ書き出し開始基準位置がずれてしまうことになる。そのため、プリンタ制御部87は、遅延時間Tに基づいて、補正データを算出する。
図11は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置において中間転写ベルト上に形成する画像位置ずれ補正用パターンの一例を説明するための図である。本実施の形態では、中間転写ベルト10の移動方向において最上流の作像装置20(例えば、ブラック(K)の作像装置20)により形成される画像位置を基準位置として、イエロー、マゼンタ、シアン等の各色の画像位置を合わせることとする。
本実施の形態では、中間転写ベルト10上に各色の横線および斜め線を含む画像位置ずれ補正用パターンを形成する。中間転写ベルト10が移動方向(矢印で示す)に動くことにより、各色の横線および斜め線が第1,2のセンサ61,62に検知され、プリンタ制御部87に送られ、Kの画像位置ずれ補正用パターンに対する各色の画像位置ずれ補正用パターンのずれ量(時間)が算出される。斜め線は、主走査方向の画像位置または画像倍率がずれることで、第1,2のセンサ61,62により検出されるタイミングが変わる。また、横線は、副走査方向の画像位置がずれることで、第1,2のセンサ61,62により検出されるタイミングが変わる。
具体的には、プリンタ制御部87は、主走査方向については、ブラックの画像位置ずれ補正用パターンK1からブラックの画像位置ずれ補正用パターンK3の時間を基準とし、シアンの画像位置ずれ補正用パターンC1からシアンの画像位置ずれ補正用パターンC3の時間と比較し、そのずれ分の時間TKC13を求める。さらに、プリンタ制御部87は、ブラックの画像位置ずれ補正用パターンK2からブラックの画像位置ずれ補正用パターンK4の時間を基準とし、シアンの画像位置ずれ補正用パターンC2からシアンの画像位置ずれ補正用パターンC4の時間と比較し、そのずれ分の時間TKC24を求める。
次いで、プリンタ制御部87は、時間TKC24-時間TKC13が、シアンの画像のブラックの画像に対する倍率誤差となるので、その量に相当する分だけ画素クロック周波数を補正する必要が生じる。また、時間TKC13から第1のセンサ61の位置における倍率誤差の補正による時間変化分(補正分)を差し引いたものが、シアンの画像のブラックの画像に対する主走査方向の位置ずれとなる。そのため、プリンタ制御部87は、その位置ずれのずれ量に相当する分だけ書出し開始タイミングを決定するXLGATE信号のタイミングの変更を行う。マゼンタ、イエローについても同様である。
副走査方向については、理想の時間をTcとし、ブラックの画像位置ずれ補正用パターンK1からシアンの画像位置ずれ補正用パターンC1の時間をTKC1、ブラックの画像位置ずれ補正用パターンK2からシアンの画像位置ずれ補正用パターンC2の時間をTKC2とした場合、プリンタ制御部87は、((TKC2+TKC1)/2)-Tcを、シアンの画像のブラック画像に対する副走査方向の位置ずれとして算出する。そして、プリンタ制御部87は、その位置ずれのずれ量に相当する分だけ書出し開始タイミングを決定するXFGATE信号のタイミングの変更を行う。マゼンタ、イエローについても同様である。
画像位置ずれ補正用パターンの形状については一例であり、これに限るものではない。また、本実施の形態では、副走査方向において、2箇所に画像位置ずれ補正用パターンを形成しているが、それに限るものではない。また、本パターンを中間転写ベルト10の移動方向に複数組配列し、各色の画像のずれ量を平均化することで、様々な誤差を低減させることができる。基準色についても最下流の作像装置20によるブラック以外でも問題ない。本実施の形態では、ブラックを使ったモノクロ画像とカラー画像の画像位置をできる限り合わせることを考慮して、ブラックを基準色としている。
図12は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置における画像の位置ずれの補正制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。印刷を開始する際、プリンタ制御部87の設定部87bは、まず、各色の補正データ(主走査方向および副走査方向の書き出し開始基準位置、倍率の設定値)を、書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、画像クロック生成部130等の各制御部に設定する(ステップS1201)。ここで、補正データは、記憶部88に記憶されているデータである。
そして、プリンタ制御部87の設定部87bは、光ビームの走査速度の変更があるか確認し(ステップS1202)、光ビームの走査速度を変更する場合(ステップS1202:Yes)、予め決めておいた各色の走査速度用の補正データを設定する(ステップS1203)。ここで、走査速度用の補正データは、図10で説明した主走査方向の書き出し開始基準位置の補正データを含む。
次に、プリンタ制御部87は、ポリゴンモータを印刷条件に基づいた規定の回転数で回転させる(ステップS1204)。そして、プリンタ制御部87は、同期検知信号を出力するためのLD点灯、各LDが規定光量で点灯できる状態にするためのAPC動作を行う(ステップS1205)。
次に、プリンタ制御部87は、画像の位置ずれ補正を実行するか確認する(ステップS1206)。画像の位置ずれは、温度変化、経時(前回からの印刷枚数等)によって発生する。そのため、プリンタ制御部87は、予め決めておいた実行条件(例えば、前回の実行から規定した印刷枚数に達しているか、前回の実行から規定以上の温度変化があったか)を確認する。
そして、プリンタ制御部87は、実行条件になっていない場合(ステップS1206:No)、画像形成動作を開始する(ステップS1214)。実行条件になっている場合(ステップS1206:Yes)、プリンタ制御部87は、画像位置ずれ補正用パターンを中間転写ベルト10上に生成(形成)する(ステップS1207)。次いで、第1,2のセンサ61,62で画像位置ずれ補正用パターンを検出し(ステップS1208)、プリンタ制御部87の補正部87cは、基準色の画像に対する各色の画像の位置ずれ量を算出する(ステップS1209)。ここで、複数組の画像位置ずれ補正用パターンを形成した場合、プリンタ制御部87は、各種誤差低減のため、各色画像の位置ずれ量の平均値を算出する。
そして、プリンタ制御部87の補正部87cは、各色の画像の位置ずれの補正を実施するかを判断する(ステップS1210)。この判断は、例えば、位置ずれ量が補正分解能の1/2以上であれば補正を行うことになる。補正する場合(ステップS1210:Yes)、プリンタ制御部87の補正部87cは、補正データを算出し(ステップS1211)、算出した補正データによって記憶部88に記憶される補正データを更新し(ステップS1212)、プリンタ制御部87の設定部87bは、各制御部に補正データを設定する(ステップS1213)。ここでの補正データは、主走査方向の画像倍率を決定する画素クロック周波数の設定値と、主走査方向の画像位置を決定するXLGATE信号の設定値、副走査方向の画像位置を決定するXFGATE信号の設定値を含む。補正を行わない場合(ステップS1210:No)、プリンタ制御部87の補正部87cは、補正データの更新は行わない。補正データの設定後、プリンタ制御部87は、この補正データを使って画像形成動作する(ステップS1214)。
その後、プリンタ制御部87は、次の画像がある場合には(ステップS1215:Yes)、ステップS1206に戻る。一方、次の画像がなければ(ステップS1215:No)、プリンタ制御部87は、各LDを消灯し(ステップS1216)、ポリゴンモータを停止し、終了する(ステップS1217)。本実施の形態では、プリンタ制御部87の変更部87aは、感光体40に対する潜像画像の形成速度(印刷速度)を変更する場合、光ビームの走査速度を変更する。ここでは、光ビームの走査速度の変更について、印刷速度を変更する場合にそれに応じて変更されるが、画像倍率を変更する場合に、光ビームの走査速度を変更しても良い。
図13は、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置における各色の副走査方向の書き出し開始タイミングの一例を示すタイミングチャートである。図13は、図8に示すタイミングチャートに対して、各色の書き出し開始タイミングを追加したものである。
例えば、印刷速度:a、走査速度:Aの場合、プリンタ制御部87からの印刷開始信号から各色の画像を、時間:Ty、Tm、Tc、Tk後に書込み開始することで、各色の副走査方向の画像位置が合うようになっているとする。ここで、時間:Ty、Tm、Tc、Tkは、各色のXLSYNC信号の周期×第2の設定値(カウンタ値)に相当する。
ここで、印刷速度:b、走査速度:Bに変更して印刷する場合、プリンタ制御部87が、各色の画像を、a/b倍した時間後に書込み開始することで、副走査方向の画像の位置ずれは発生しないが、書込開始時間に影響する走査速度について、走査速度の設定分解能によっては、理想値:Bに対して誤差が発生する場合がある。仮に、走査速度がCになっている場合、その誤差分だけ画像の位置ずれが発生してしまう。それは、走査速度によって変化するXLSYNC信号の周期が走査速度の誤差によって理想値から変わってしまうからである。
この場合、各色、XLSYNC信号の周期誤差とa/b倍した第2の設定値から、発生する位置ずれ量を算出し、その位置ずれ量を補正するための新たな設定値を算出し、各色に設定することで、画像の位置ずれを低減させることができる。各色への設定について、例えば、ブラックの設定値をゼロにしたい場合には、各色の設定値を、ブラックの設定値を差し引いた値を設定することで、画像の位置ずれを低減することも可能である。すなわち、プリンタ制御部87の設定部87bは、所定の走査速度(例えば、走査速度A)に対する実際の走査速度(例えば、走査速度B)の差分に基づいて、補正データを設定する。
このように、第1の実施の形態にかかるカラー画像形成装置1によれば、光ビームの走査速度の変更によって生じる全ての色の書き出し開始基準位置の位置ずれを補正することができるので、印刷速度の変更によって光ビームの走査速度が変更された場合における画像の位置ずれを低減することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態は、カラー画像形成装置が直接転写方式の画像形成装置の例である。以下の説明では、第1の実施の形態と同様の構成については説明を省略する。
図14は、第2の実施の形態にかかる直接転写方式のカラー画像形成装置の構成の一例を示す図である。本実施の形態にかかるカラー画像形成装置201は、図14に示すように、感光体ベルト210の周りに、帯電装置211と、光ビーム走査装置212(212M,212Y,212C,212K)と、現像装置213(213M,213Y,213C,213K)と、クリーニング装置214と、除電装置と、転写ローラ230と、第1のセンサ261、第2のセンサ262と、が設けられている。
直接転写方式のカラー画像形成装置201においては、帯電装置211、および現像装置213等が作像装置として機能する。作像装置は作像部の一例である。また、カラー画像形成装置201においては、各現像装置のベルト搬送方向上流側に光ビーム走査装置212(212M,212Y,212C,212K)がそれぞれ設けられている。光ビーム走査装置212は、光書込み部の一例である。
本実施の形態では、カラー画像形成装置201は、帯電している感光体ベルト210に対して、色毎に光ビーム走査装置212がレーザ光を用いて潜像を書き込み、現像装置213でトナーを用いて感光体ベルト210表面上の潜像の現像を行う。カラー画像形成装置201は、書き込みと現像をトナーの色の回数分繰り返すことで、感光体ベルト210上にカラー画像を形成する。そして、カラー画像形成装置201は、感光体ベルト210上のカラー画像を、感光体ベルト210と転写ローラ230とが挟みこむ位置で、用紙Pに転写する。
本実施の形態では、カラー画像形成装置201は、カラー画像を用紙Pに転写後、感光体ベルト210の表面に対して、除電装置で除電を行い、クリーニング装置214でクリーニングを行う。本実施の形態では、感光体ベルト210は、複数のローラ221,222,223,223,223,223等に架け渡され、駆動ローラ221に従動して図中矢印方向に回転する。
本実施の形態では、光ビーム書込み装置212は、それぞれ、図3に図示されるような構成を有する。なお、ポリゴンミラー73と同期センサ79は、複数の光ビーム書込み装置において兼用されても良い。第1のセンサ261および第2のセンサ262は、第1の実施の形態における第1のセンサ61および第2のセンサ62と同様に、補正用パターンを検出する検出部の一例である。
プリンタ制御部287は、第1の実施の形態におけるプリンタ制御部87と同様に、変更部87a、設定部87b、および補正部87cの機能を有する。ハードウェア構成は図4-3と同様であるため省略する。
このように、第2の実施の形態にかかるカラー画像形成装置201によれば、直接転写方式の画像形成装置においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態では、本発明の画像形成装置を、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を有する複合機に適用した例を挙げて説明するが、複写機、プリンタ、スキャナ装置、ファクシミリ装置等の画像形成装置であればいずれにも適用することができる。
上記で説明した実施の形態の各機能は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるCPUのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサ、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。例えば、ポリゴンモータ制御部80、書出開始位置制御部81、LD制御部82、同期検知用点灯制御部83、画素クロック生成部130、プリンタ制御部87は、一または複数の処理回路によって実現することが可能である。一の処理回路において、複数の制御部が構成されても良い。
本発明の態様は、例えば、以下の通りである。
<1>像担持体上に画像データに応じた光ビームを走査および照射することにより当該像担持体上に潜像画像を形成する複数の光書込み部と、
前記像担持体上に形成される潜像画像を顕像化する複数の作像部と、
前記複数の光ビームの走査速度を変更する変更部と、
前記複数の光ビームの走査速度の変更により生じる前記像担持体上の画像の位置ずれの補正値を前記複数の光書込み部のそれぞれに対して設定する設定部と、
を備える画像形成装置である。
<2>前記複数の作像部により顕像化され、前記像担持体に形成される画像位置ずれ補正用パターンをベルトに転写する転写部と、
前記ベルト上の前記画像位置ずれ補正用パターンを検出する検出部と、
前記画像位置ずれ補正用パターンの検出結果および前記補正値に基づいて、前記複数の光書込み部のうち基準の補正用パターンを形成した光書込み部が形成する画像に対し他の光書込み部の形成する画像の位置ずれを補正する補正部と、
をさらに備える<1>に記載の画像形成装置である。
<3>前記光書込み部は、前記光ビームの走査開始側に当該光ビームを検知するセンサを少なくとも1つ備え、
前記補正部は、前記センサから出力される検知信号に基づいて、前記像担持体に対する前記潜像画像の書き出し開始基準位置を決定し、
前記設定部は、前記センサに対して前記光ビームを入射してから当該センサから信号が出力されるまでの遅延時間に基づいて、前記補正値を算出する、<2>に記載の画像形成装置である。
<4>1つの前記センサから出力される検知信号を、前記複数の光書込み部のうち2以上の光書込み部が使用する場合、
当該2以上の光書込み部は、前記補正値のうち、少なくとも主走査方向の書き出し開始位置に関する第1の設定値として同じ値を使用する、<3>に記載の画像形成装置である。
<5>前記設定部は、所定の走査速度に対する実際の走査速度の差分に基づいて、前記補正値を設定する、<1>から<4>のいずれか一に記載の画像形成装置である。
<6>前記変更部は、前記像担持体に対する潜像画像の形成速度を変更する場合に前記走査速度を変更する、<1>から<5>のいずれか一に記載の画像形成装置である。
<7>複数の光書込み部が、像担持体上に画像データに応じた光ビームを走査および照射することにより当該像担持体上に潜像画像を形成する工程と、
複数の作像部が、前記像担持体上に形成される潜像画像を顕像化する工程と、
変更部が、前記複数の光ビームの走査速度を変更する工程と、
設定部が、前記複数の光ビームの走査速度の変更により生じる前記像担持体上の画像の位置ずれの補正値を前記複数の光書込み部のそれぞれに対して設定する工程と、
を含む画像形成方法である。
<8>像担持体上に画像データに応じた光ビームを走査および照射することにより当該像担持体上に潜像画像を形成する複数の光書込み部と、前記像担持体上に形成される潜像画像を顕像化する複数の作像部と、を有する画像形成装置に設けられた制御装置を、
前記複数の光ビームの走査速度を変更する変更部と、
前記複数の光ビームの走査速度の変更により生じる前記像担持体上の画像の位置ずれの補正値を前記複数の光書込み部のそれぞれに対して設定する設定部と、
して機能させるプログラムである。
1,201 カラー画像形成装置
7 転写器
8 現像ユニット
10 中間転写ベルト
20 作像装置
21 光ビーム走査装置
40 感光体
61,261 第1のセンサ
62,262 第2のセンサ
79 同期センサ
87,287 プリンタ制御部
87a 変更部
87b 設定部
87c 補正部
210 感光体ベルト
211 帯電装置
212 光ビーム走査装置
213 現像装置
214 クリーニング装置
230 転写ローラ
特開2004-98558号公報

Claims (8)

  1. 像担持体上に画像データに応じた光ビームを走査および照射することにより当該像担持体上に潜像画像を形成する複数の光書込み部と、
    前記像担持体上に形成される潜像画像を顕像化する複数の作像部と、
    前記複数の光ビームの走査速度を変更する変更部と、
    前記複数の光ビームの走査速度の変更により生じる前記像担持体上の画像の位置ずれの補正値を前記複数の光書込み部のそれぞれに対して設定する設定部と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記複数の作像部により顕像化され、前記像担持体に形成される画像位置ずれ補正用パターンをベルトに転写する転写部と、
    前記ベルト上の前記画像位置ずれ補正用パターンを検出する検出部と、
    前記画像位置ずれ補正用パターンの検出結果および前記補正値に基づいて、前記複数の光書込み部のうち基準の補正用パターンを形成した光書込み部が形成する画像に対し他の光書込み部の形成する画像の位置ずれを補正する補正部と、
    をさらに備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記光書込み部は、前記光ビームの走査開始側に当該光ビームを検知するセンサを少なくとも1つ備え、
    前記補正部は、前記センサから出力される検知信号に基づいて、前記像担持体に対する前記潜像画像の書き出し開始基準位置を決定し、
    前記設定部は、前記センサに対して前記光ビームを入射してから当該センサから信号が出力されるまでの遅延時間に基づいて、前記補正値を算出する、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 1つの前記センサから出力される検知信号を、前記複数の光書込み部のうち2以上の光書込み部が使用する場合、
    当該2以上の光書込み部は、前記補正値のうち、少なくとも主走査方向の書き出し開始位置に関する第1の設定値として同じ値を使用する、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記設定部は、所定の走査速度に対する実際の走査速度の差分に基づいて、前記補正値を設定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記変更部は、前記像担持体に対する潜像画像の形成速度を変更する場合に前記走査速度を変更する、請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 複数の光書込み部が、像担持体上に画像データに応じた光ビームを走査および照射することにより当該像担持体上に潜像画像を形成する工程と、
    複数の作像部が、前記像担持体上に形成される潜像画像を顕像化する工程と、
    変更部が、前記複数の光ビームの走査速度を変更する工程と、
    設定部が、前記複数の光ビームの走査速度の変更により生じる前記像担持体上の画像の位置ずれの補正値を前記複数の光書込み部のそれぞれに対して設定する工程と、
    を含む画像形成方法。
  8. 像担持体上に画像データに応じた光ビームを走査および照射することにより当該像担持体上に潜像画像を形成する複数の光書込み部と、前記像担持体上に形成される潜像画像を顕像化する複数の作像部と、を有する画像形成装置に設けられた制御装置を、
    前記複数の光ビームの走査速度を変更する変更部と、
    前記複数の光ビームの走査速度の変更により生じる前記像担持体上の画像の位置ずれの補正値を前記複数の光書込み部のそれぞれに対して設定する設定部と、
    して機能させるプログラム。
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