JP5137677B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像情報に基づいて記録材上にカラー画像を形成するカラー画像形成装置に関するものである。
電子写真方式のカラー画像形成装置においては、高速化のために複数の画像形成部を有し、搬送ベルト上に保持された記録材上に順次異なる色の像を転写する方式が各種提案されている。
しかし、機械精度等の原因により、複数の感光ドラムや搬送ベルトの移動ムラや、各画像形成部の転写位置での感光ドラム外周面と搬送ベルトの移動量の関係等が各色毎に発生し、画像を重ね合わせたときに一致せず、色ずれを生じるという問題がある。特に、レーザスキャナと感光ドラムを有する画像形成部を複数有する装置では、各画像形成部でレーザスキャナと感光ドラム間の距離に誤差があり、この誤差が各画像形成部間で異なると、感光ドラム上でのレーザの走査幅に違いが発生し、色ずれが発生する。
色ずれの例を図20に示す。7は本来の画像位置を、8は色ずれが発生している場合の画像位置を示す。又、(b)(c)は主走査方向に色ずれがある場合であるが、説明の為、2つの線を副走査方向に離して描いてある。(a)は主走査線の傾きずれを示し、光学部と感光ドラム間に傾きがある場合等に発生する。例えば、光学部や感光ドラムの位置や、レンズの位置を調整することによって矢印方向に修正する。(b)は主走査線幅のバラツキによる色ずれを示し、光学部と感光ドラム間の距離の違い等によって発生する。光学部がレーザスキャナの場合に発生し易い。例えば、画像周波数を微調整(走査幅が長い場合は、周波数を高くする。)して、走査線の長さ変えることよって矢印方向に修正する。(c)は主走査方向の書き出し位置誤差を示す。例えば、光学部がレーザススキャナであれば、ビーム検出位置からの書き出しタイミングを調整することによって矢印方向に修正する。(d)は副走査方向の書き出し位置誤差を示す。例えば、用紙先端検出からの各色の書き出しタイミングを調整することによって矢印方向に修正する。
これら色ずれを修正するために、搬送ベルト3上に、各色毎に位置ずれ検出用のパターンを形成し、搬送ベルト下流部の両サイドに設けられた1対の光センサで検出し、検出したずれ値に応じて、上述した各種調整を実施している。ここで、特に主走査方向の色ずれを検出する方法について説明する。
図21に位置ずれ検出パターン例を示す。11と12は主走査方向の色ずれ値を検出するためのパターンで、搬送方向に対して+45度とー45度傾いた斜線マーク対から成っており、a〜dは各々ブラック(以下K)、イエロー(以下Y)、マゼンタ(以下M)、シアン(以下C)を示す。矢印は搬送ベルト3の移動方向を示す。11と12の各斜線マークを検出して得られる副走査方向の位置情報をy1La〜d、y2La〜d、y1Ra〜d、y2Ra〜dとする。そして、主走査方向に関して、左右各々の各色の位置ずれ値ΔxL、ΔxRは、各色の斜線パターン対間の理論距離をdK、dY、dM、dCとして、
ΔxLK={(y2La−y1La)−dK}/2
ΔxLY={(y2Lb−y1Lb)−dY}/2
ΔxLM={(y2Lc−y1Lc)−dM}/2
ΔxLC={(y2Ld−y1Ld)−dC}/2

ΔxRK={(y2Ra−y1Ra)−dK}/2
ΔxRY={(y2Rb−y1Rb)−dY}/2
ΔxRM={(y2Rc−y1Rc)−dM}/2
ΔxRC={(y2Rd−y1Rd)−dC}/2
となる。上記の式を式1とする。計算結果の正負からずれ方向が判断出来、各色間の位置ずれ値の差分を計算することによって各色ずれ値が求まる。
ここで、上記で説明した位置ずれは、上述したドラム周期の回転速度ムラだけなく、ギア周期や、ベルト駆動ローラ周期の搬送ムラなど様々な要因の周期の異なる位置ずれがある。これら全てを平均化によって検出誤差の低減を図るためには、様々ある周期の最小公倍数に基づき検出パターンを複数セット並べる必要がある。従来例では、これに対して、上に述べた斜線パターンを副走査方向に複数セット並べてサンプル数を多くし、平均化処理によって検出精度を向上させていた(例えば、特許文献1参照)。しかし、実際のところ、様々ある周期の最小公倍数に基づき検出パターンを形成すると、非常に多くの斜線パターンのセットを形成する必要があり、現実的でない。従って、ある一定の精度を維持できる程度に、複数セットの検出パターンを形成することが一般的に行われている。
特開2004−069801号公報
しかしながら、上記従来例では以下のような問題点があった。
感光ドラムの回転速度に関して詳細に検討する。この感光ドラムの回転速度には、駆動モータ、ギア、カップリング偏心などの要因によって速度ムラの影響が重畳され、図10のような例えばドラム周期ムラ100の副走査方向の位置ずれが発生することがある(周期ムラとも呼ぶ)。
このような場合、主走査方向の位置ずれ検出で検出誤差が発生し、色ずれ補正の問題となることがある。例えば斜線パターン11の各マークを11a1と11a2とすると、検出される際、副走査方向に離れているので図10のように周期ムラの影響により各々異なる位置ずれΔY1、ΔY2が発生する。そして、式1で算出される主走査方向の位置ずれに副走査方向の位置ずれが重畳される。
これを示したのが図11(a)である。この図11(a)に示されるような斜線パターン11により主走査方向のずれを検出することは既に周知のことであり、詳細な説明は省略するが、主走査方向のずれが発生すると、11a1や11a2が見かけ上、上下に移動したように検出される。即ち、上下の移動量をもって、左右の移動量に変換し主走査方向の位置ずれが検出誤差として検出されてしまうのである。
ここで、副走査方向及び主走査方向の位置ずれ及び図10で示した周期ムラ100のような位置ずれがない場合は、パターン対の検出間隔は理論距離dKとなる。
一方、周期ムラ100のような位置ずれが発生した場合、検出間隔dK′はdKと異なる結果になる。この場合、主走査方向の位置ずれが発生していないので本来の検出値ΔxLKは0となるべきである。しかしながら結果dK′−dK≠0となり、これが検出誤差となる。具体的には図11(a)に示される如くΔY1左方向への位置ずれ、ΔY2の左方向への位置ずれが検出誤差として現れるのである。
ここで、上述したように、斜線パターンを副走査方向に複数セット並べ平均化処理を行う場合に、実際には、一定の誤差は許容せざるを得ない。
即ち、例えば感光ドラムの劣化等により、周期ムラが大きくなると、上記ΔY1、ΔY2の検出誤差が大きくなり、これが、上記平均化処理を行った場合に許容誤差を増大させてしまい、色ずれに関して、一定の精度を保てなくなるという問題が発生する。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、周期ムラ100のような周期ムラの影響による、主走査方向の位置ずれ検出誤差を低減させ、より高精度な色ずれ補正を可能とするカラー画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の目的を達成するため、以下の構成を備えるものである。
(1)潜像が形成される感光ドラムを有する複数の画像形成手段と、前記複数の画像形成手段により形成された画像をベルト上、又は該ベルト上に保持されつつ搬送される記録材上に転写する複数の転写手段と、前記ベルト上に複数色の位置ずれ検出用マークを含む位置ずれ検出用パターンを形成する手段と、前記複数色の位置ずれ検出用マークを検出する検出手段と、前記検出手段の複数色の検出結果から色ずれ値を算出する手段と、前記算出された色ずれ値から前記画像形成手段の画像形成の条件を補正する手段を備えたカラー画像形成装置において、前記ベルトの移動方向となす鋭角の角度が45°未満である前記位置ずれ検出用マークを第1位置ずれ検出用マークとし、前記位置ずれ検出用パターンには、副走査方向の位置ずれを検出するための第2位置ずれ検出用マークが含まれ、当該第2位置ずれ検出用マークの検出結果に応じて、前記鋭角の角度を変更する変更手段を有することを特徴とするカラー画像形成装置。
(2)潜像が形成される感光ドラムを有する画像形成手段と、前記画像形成手段により形成された画像をベルト上、又は該ベルト上に保持されつつ搬送される記録材上に転写する転写手段と、前記ベルト上に位置ずれ検出用マークを含む位置ずれ検出用パターンを形成する手段と、前記位置ずれ検出用マークを検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果から色ずれ値を算出する手段と、前記算出された色ずれ値から前記画像形成手段の画像形成の条件を補正する手段と、装置の状況に応じて、前記位置ずれ検出用マークを前記ベルトの移動方向となす角度が鋭角になる範囲内で変更して形成させる変更手段と、を備えることを特徴とするカラー画像形成装置。
本発明によれば、周期ムラ100のような周期的変動の影響による、主走査方向の位置ずれ検出誤差を低減させ、より高精度な色ずれ補正を可能とするカラー画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
[画像形成装置の概略構成図]
図1に本発明を適用した画像形成装置の概略構成図を示す。
本発明の実施形態に係る4色すなわち、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの画像形成手段を備えたカラー画像形成装置を示すもので、同図において、1は静電潜像を形成する感光ドラム(a、b、c、dは各々K、Y、M、C用を示す)である。また、2は画像信号に応じて露光を行い感光ドラム1上に静電潜像を形成するレーザスキャナ、3は用紙を各色の画像形成部に順次搬送する、転写ベルトを兼ねた無端状の搬送ベルトである。4は図示しないモータとギア等でなる駆動手段と接続され、搬送ベルト3を駆動する駆動ローラ、5は搬送ベルト3の移動に従って回転し、かつ搬送ベルト3に一定の張力を付与する従動ローラである。更に、6(6L、6R)は搬送ベルト3上に形成された位置ずれ検知用パターンを検出する、搬送ベルトの両サイドに設けられた1対の光センサである。
PCからプリントすべきデータがプリンタに送られ、プリンタエンジンの方式に応じた画像形成が終了しプリント可能状態となると、用紙カセットから用紙が供給され搬送ベルト3に到達し、搬送ベルト3により用紙が各色の画像形成部に順次搬送される。搬送ベルト3による用紙搬送とタイミングを合せて、各色の画像信号が各レーザスキャナ2に送られ、感光ドラム上に静電潜像が形成され、図示しない現像器でトナーが現像され、図示しない転写部で用紙上に転写される。図1では、C、M、Y、Kの順に順次画像形成される。その後用紙は搬送ベルトから分離され、図示しない定着器で熱によってトナー像が用紙上に定着され、外部へ排出される。
以下、本実施形態における画像形成装置の動作について説明する。
搬送ベルト3上に後述する図21に示すような位置ずれ検出用パターンを形成し、搬送ベルトの両サイドに設けられた1対の位置ずれ光センサ6で読取り、予め定められた基準色、本実施形態ではKとして、基準色Kとの差を取った各色間の色ずれ値を検出する。検出された色ずれ値の結果に応じて色ずれ補正を行う。なお、この一連の色ずれ補正処理は通常の画像形成処理とは独立したタイミングで行われ、例えば、電源投入時に行われるものである。
以下、本実施形態における詳細な色ずれ補正動作を説明する。なお、以下説明する各種色ずれ補正に係る画像形成装置の動作或いは処理が、画像形成手段の画像形成条件を補正或いは調整する手段に相当することとなる。
[傾きの補正に関する動作]
図5、図6は本実施形態における副走査方向の傾きの補正に関する動作を説明する図である。
1は感光ドラム、2はレーザスキャナ、13はポリゴンミラー、14は傾き補正レンズ、16はモータ、15はカムである。傾き補正レンズ14は、モータ16の軸に取り付けられたカム15によって一方を保持されている。モータ16が動作してカム15が回転すると、傾き補正レンズ14の一方端が、感光ドラム1の回転方向に移動し、ポリゴンミラー13にて偏向されたレーザ光の感光ドラム1への入射位置が変化する。検出された色ずれ値に応じてモータ16を動作させて、副走査方向の傾きを補正する。この時、傾き補正レンズ14は、一方端を基準にして他方端のみ移動するので、画像上では、例えば左端側を固定して、右端側のみ上下するので、同時に副走査方向の書き出し位置も変化する。よって、傾き補正動作による傾き補正レンズ14の動作量に応じて、副走査方向の書き出し位置も補正される。
[副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作]
図2、図3、及び図4は本実施形態における画像形成装置の副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図である。
検出した色ずれ値が、例えば、基準色に対し検出色が2と1/4ラインの誤差がある場合は以下のように補正する。但し、この時に、前述した、傾き補正が行われている場合は、傾き補正による書き出し位置の変動も加味した補正値を算出し補正動作を行う。レーザスキャナを用いた系では、ライン毎の書き出し位置を揃えるため、ポリゴンモータ駆動部43によって駆動されるポリゴンミラーの回転に同期して、ポリゴンミラーの面毎に水平同期信号生成部41で生成される水平同期信号を用いる。コントローラは、画像形成領域内でライン毎にエンジンから送信される水平同期信号に同期して画像データを送信する。1ライン単位の色ずれ量は、コントローラに送信する水平同期信号のタイミングをライン単位で早く又は遅くすることにより行う。2ライン遅くする場合は、図4に示す副走査方向の基準位置を示す垂直同期信号から、コントローラへの水平同期信号の送信を開始するまでのエンジン内部の水平同期信号のカウント数を+2にする。1ライン以内の補正は、ポリゴンの面位相を制御することにより行う。基準水平同期信号は、エンジンの内部タイマによって、1ライン周期の間に等間隔で4つ生成される信号である。各色の水平同期信号が、基準水平同期信号の4位相の中の所望の位相に同期するように、ポリゴンの面位相は制御される。そこで、1/4ライン遅くする場合は、1/4位相から2/4位相に基準位相を切り換える。
[主走査幅(全体倍率)の補正に関する動作]
図7は本実施形態における主走査幅(全体倍率)の補正に関する動作を説明する図である。
いわゆるPLL回路で構成されている。X′talと、X′talの出力を分周する1/N分周器と、ビデオクロック出力を分周する1/N分周器と、1/N分周器及び1/N分周器の出力の位相差に応じて、極性と幅の異なるパルスを出力する位相比較器を備える。更に、位相比較器の出力を平滑化するローパスフィルタと、入力電圧に応じて出力周波数が異なるVCO(電圧制御発振器)を有している。ビデオクロック周波数fは、X′talの周波数をfとすると、
=(N/N)*f
となり、N(整数)とN(整数)を微調整することにより、fが微調整出来る。検出された色ずれ値に応じてNとNの設定値を変更し、主走査幅を補正する。例えば、幅が狭い方向に色ずれ値が検出された場合は、NとNの比を小さくしてfを低く(周期を長く)する。この時、ビデオ周波数が変わるので、主走査方向の書き出し位置も変化する(主走査方向の書き出し位置の詳細は後述する)。よって、主走査幅の補正によるビデオクロックの変化量に応じて、主走査方向の書き出し位置も補正される。又、NとNの設定値は、同じ色ずれ値に対しても、コントローラの回路構成により異なる。更に、コントローラの回路構成とNとNの設定値の関係によって、ビデオクロック周波数のジッタが増加する場合があり、この場合には、他の色も含めた全色の補正値に対し微少な量を加算又は減算させて、ジッタが増加する設定を避ける方法がある。
[主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作]
図8、図9は本実施形態における主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する図である。
検出した色ずれ値が、例えば、複数色のうちの基準色に対し検出色が2と1/4ドットの誤差がある場合は以下のように補正する。但し、この時に、前述した、主走査幅の補正が行われている場合は、主走査幅補正による書き出し位置の変動量も加味した補正値を算出し補正動作を行う。レーザスキャナを用いた系では、ライン毎の書き出し位置を揃えるため、コントローラは、エンジンの水平同期信号生成部41で生成され、画像形成領域内でライン毎に送信される水平同期信号に同期して、ビデオクロック生成部51でビデオクロックを生成する。そして、生成されたビデオクロックに同期して、ビデオデータ生成部52で生成されたビデオデータ(画像データ)を直接エンジンのレーザ駆動部42に送信する。1ドット単位の色ずれ量は、水平同期信号からビデオデータの送信を開始する位置(画像形成を開始する位置)までの、ビデオクロックのカウント数を変更して行う。2ドット遅くする場合は、カウント数を+2にする。1ドット以内の補正は、水平同期信号の同期位相を制御することにより行う。サンプリングクロックは、水平同期信号の同期位相を制御するために、ビデオクロックの4倍の周波数を有する。水平同期信号の立ち上がりエッジからの4クロックの中の所望の立ち上がりエッジに同期してビデオクロック(サンプリングクロックの4個分)の出力を開始して、水平同期信号に対するビデオクロックの位相を制御する。そこで、1/4ドット遅くする場合は、1/4位相から2/4位相にサンプリング位相を切り換える。
以下、本実施形態における詳細な色ずれ検出動作を説明する。
[色ずれ補正動作概要に係るフローチャートの説明]
図12は本実施形態における色ずれ補正動作を説明するフローチャートである。
1.副走査方向の色ずれ補正制御の詳細説明
まず、副走査方向の位置ずれ量を検出するため、図14に示した横線パターン20a〜d、21a〜dを搬送ベルト上に形成する(S110)。各パターンにおいて、添え字aで示したパターンは基準色Kのパターンであり、添え字bは検出色Y、添え字cは検出色M、添え字dは検出色Cのパターンである。矢印は搬送ベルト3の搬送方向を示す。パターンの配置について説明する。ギア、カップリング偏心などの駆動伝達誤差による例えば感光ドラムの回転速度ムラによって、図15に示すような周期的な位置ずれ101が発生する。この位置ずれによって生じてしまう副走査方向の色ずれ検出誤差を小さくするため、位置ずれ周期またはその整数倍周期に検出パターンを複数並べ、各々検出した値を後述する平均化処理を行う。よって、速度ムラの周期をパターン数nで割った距離でパターンを等間隔に配置している(102)。例えば、速度ムラの周期は感光ドラム1回転周期で、nは10とするものである。
搬送ベルト上に形成されたパターンを前述の光センサ6で各パターンの位置ずれ検出を行う(S111)。図14において、tLa(1)〜tLa(n)、tRa(1)〜tRa(n)、tLb(1)〜tLb(n)等は各パターンの検出タイミングを示しており、搬送ベルト3の搬送速度をvmm/sとすると、各パターンの副走査方向の位置ずれは、
ΔyKL(i)=v×tLa(i)−yKLideal(i) (1≦i≦n)
ΔyKR(i)=v×tRa(i)−yKRideal(i) (1≦i≦n)
ΔyYL(i)=v×tLb(i)−yYLideal(i) (1≦i≦n)
ΔyYR(i)=v×tRb(i)−yYRideal(i) (1≦i≦n)
ΔyML(i)=v×tLc(i)−yMLideal(i) (1≦i≦n)
ΔyMR(i)=v×tRc(i)−yMRideal(i) (1≦i≦n)
ΔyCL(i)=v×tLd(i)−yCLideal(i) (1≦i≦n)
ΔyCR(i)=v×tRd(i)−yCRideal(i) (1≦i≦n)
と求まる。
尚、yKLideal(i)、yKRideal(i)、yYLideal(i)、yYRideal(i)、yMLideal(i)、yMRideal(i)、yCLideal(i)、yCRideal(i)(1≦i≦n)は、各パターンの理想位置である。
次に検出された副走査方向の位置ずれから、全パターンの中で最も振れ巾が大きいパターンの最大振れ巾PP値を算出する(S112)。この振れ巾PP値により周期ムラの影響がどれほどあるかを特定することができる。まず、各色パターンの最大振れ巾を算出し、
ΔyKLrange=Max[ΔyKL(1),…,ΔyKL(n)]
−Min[ΔyKL(1),…,ΔyKL(n)]
ΔyKRrange=Max[ΔyKR(1),…,ΔyKR(n)]
−Min[ΔyKR(1),…,ΔyKR(n)]
ΔyYLrange=Max[ΔyYL(1),…,ΔyYL(n)]
−Min[ΔyKL(1),…,ΔyYL(n)]
ΔyYRrange=Max[ΔyYR(1),…,ΔyYR(n)]
−Min[ΔyYR(1),…,ΔyYR(n)]
ΔyMLrange=Max[ΔyML(1),…,ΔyML(n)]
−Min[ΔyML(1),…,ΔyML(n)]
ΔyMRrange=Max[ΔyMR(1),…,ΔyMR(n)]
−Min[ΔyMR(1),…,ΔyMR(n)]
ΔyCLrange=Max[ΔyCL(1),…,ΔyCL(n)]
−Min[ΔyCL(1),…,ΔyCL(n)]
ΔyCRrange=Max[ΔyCR(1),…,ΔyCR(n)]
−Min[ΔyCR(1),…,ΔyCR(n)]
この中から、最も振れ巾の大きい値をPP値として以下のように求める。
PP=Max[ΔyKLrange,ΔyKRrange,ΔyYLrange,ΔyYRrange,ΔyMLrange,ΔyMRrange,ΔyCLrange,ΔyCRrange]
式中のMax[v1,v2,…,vn]はv1〜vnの中で最大値をとる、Min[v1,v2,…,vn]は最小値をとる関数である。なお、ここで算出されたPP値は、後述する主走査方向の色ずれ補正制御の中で利用する。
次に、副走査方向の各色ずれ値を算出する(S113)。各検出色と基準色Kパターン間の理論距離をdYK、dMK、dCKとし、搬送ベルト3の両サイドの各色の色ずれ値をΔyL、ΔyRとすると、
Figure 0005137677
と求めることができる。尚、式中の平均化は、前述した周期的な位置ずれ101による検出誤差を小さくするための処理である。
次に、副走査方向の色ずれ算出結果から色ずれ補正を実行する(S114)。副走査方向の書き出し位置の色ずれは、左右の平均(ΔyL+ΔyR)/2、傾きは左右の差(ΔyR−ΔyL)から各色算出することができ、この結果に応じて前述した補正方法で補正処理を行う。
2.主走査方向の色ずれ補正制御の詳細説明
図13は本実施形態における主走査方向の色ずれ補正動作を説明するフローチャートであり、図12におけるS120の詳細を示す。なお、ここでは説明を簡略化するために、主走査方向の定常的な位置ずれはないものとして説明を行う。つまり、副走査方向に現れる位置ずれにおいて、上述で説明してきた周期ムラの影響割合が大きい場合を説明する。
S112で求めた副走査方向の位置ずれ最大振れ巾PP値によってスケールパラメータの設定処理が分かれる(S121)。スケールパラメータとは後述の図17でも詳しく説明するが、ベルトの移動方向と斜線マーク(検出用マーク)とがなす鋭角が45°未満である角度をθとした場合に、1/Sがtanθとなる。後述で主走査方向の位置ずれを演算するときに、副走査方向の位置ずれ量に1/Sを乗算しているが、これは副走査方向の位置ずれ量にtanθを乗算していることになる。
PP値<50[μm]の時、後述するスケールパラメータSを1に設定する。以下同様に、スケールパラメータSを、50[μm]≦PP値<100[μm]で2に、100[μm]≦PP値<150[μm]で3に、150[μm]≦PP値<200[μm]で4に、200[μm]≦PP値で5に設定する。このような処理の目的は、副走査方向の位置ずれによる主走査方向の検出誤差を後述の方法で小さくするのに、結果として副走査方向分の検出誤差を最大で50[μm]未満になるようにするためである。また、PP値が200[μm]以上の場合は、スケールパラメータを6以上に設定し、それに応じた処理を行えばよい。尚、条件式やスケールパラメータの数値はこれに限らず、斜線パターン対のパターン間隔や副走査方向の位置ずれ周期、所望の検出誤差精度などに応じて変更してよい。
このステップS112の処理により、一定の許容誤差範囲内に位置ずれ検出精度を向上させることができる。そして、スケールパラメータが1の場合に、搬送ベルト長一杯に複数の斜線マークからなるパターンが形成されているところ、スケールパラメータが2になると、搬送ベルト2周分にわたってパターンが形成される。また、スケールパラメータが3、4と増加するにつれて、場合によっては、搬送ベルト3周分に分割してパターンが形成される。ここで何故搬送ベルト複数周にわたってパターンを形成するかについて説明する。
図11(b)を用いて、斜線マークの主走査方向の長さ200について説明する。斜線マークの主走査方向の長さ200は、主走査方向の検出範囲の設定によって決まる。例えば、主走査方向の検出範囲を±2[mm]以内とした場合は、最大+2[mm]または−2[mm]位置ずれしても検出されなくてはいけないので、斜線マークの主走査方向の長さ200は4[mm]が最低必要となる。この主走査方向の検出範囲は、斜線マークの角度によらず一定である。この時、斜線マークの角度によって斜線マークの副走査方向の長さが変わる。斜線マークの主走査方向の長さ200を4[mm]とした場合、斜線マークの角度θ=45°の時は斜線マーク211の副走査方向の長さは4[mm]、斜線マーク212も4[mm]となる。一方、斜線マークの角度θ=26.6°の時は斜線マーク221の副走査方向の長さは8[mm]、斜線マーク222も8[mm]となり、45°の時に比べそれぞれのマークが副走査方向に長くなることがわかる。
ここで、主走査方向のずれを検出するためには、斜線マーク211の様な片方向の向きだけでなくそれと対となる斜線マーク212の様な向きの異なる斜線マークが必要となる。つまり、斜線マーク211と斜線マーク212は必ずセットで必要なため、両者で斜線マークの向きが異なるから重ならないようにすると、パターンの全長210が各マークの副走査方向の長さの2倍以上となってしまう。よって、斜線マークの角度がより鋭角になればなるほどパターン全長がより長くなってしまう。
また、パターンの全長210が各斜線マークの副走査方向の長さの2倍以上になる理由を説明する。斜線マーク211と212間で少し間が空いている理由は、もし隙間無くくっついていると主走査ずれ+2[mm]あった場合(各マークが右に2[mm]ずれる)、各斜線マークの検出信号が2つではなく1つだけとなり、正しく検知できなくなるためである。そのため、信号が2つ取れる程度に離してあるのである。
以上が、搬送ベルト複数周にわたってパターンを形成する場合が生じて理由である。なお、パターンの形成方法として、例えば図11(b)における右上向きの斜線マークを連続して形成し、次に右下向きの斜線マークを連続して形成する場合がある。このような場合にも、右上向きの斜線マークと右下向きの斜線マークが切り替わる箇所について、図11(b)で説明の斜線マーク221、斜線マーク222の関係があり、結果パターン全長が長くなってしまう。
このように、また、PP値が大きくなるにつれて、スケールパラメータSを2、3、4と変更しているので、必要以上にパターンの全長を長くせず、なるべく早期にクリーニング動作に移行することができ、ダウンタイムを極力抑えることができる。また、PP値が大きくなるにつれて、スケールパラメータSを2、3、4、・・と変化させるので、色ずれ補正において消費するトナー量も極力削減できる。
スケールパラメータSに対応する傾斜した斜線パターンを搬送ベルト上に形成する(S122)。斜線パターンは図16に示したようなパターンで、パターン角度θ(ベルトの移動方向と斜線マークとがなす鋭角が45°未満である角度)がスケールパラメータSに応じて異なる。図17はスケールパラメータSに対応した、各パターンの詳細図である。格子間隔はプリンタ解像度のドット間隔に対応し、本実施形態では600dpi単位の格子とする。パターンは主走査方向1ドット毎に、スケールパラメータの数値分のドット数だけ副走査方向に段差をつけてパターン角度がついている。図中の角度はArcTan[1/S][deg]により求まる数値である。
搬送ベルト上に形成されたパターンを前述の光センサ6で各パターンの位置ずれ検出を行う(S123)。図16において、s1La、s2La、s1Ra、s2Ra、s1Lb、s2Lb、s1Rb、s2Rb、s1Lc、s2Lc、s1Rc、s2Rc、s1Ld、s2Ld、s1Rd、s2Rdは各パターンの検出タイミングを示している。主走査方向に関して左右各々の各色の位置ずれ値ΔxL、ΔxRは、各色の斜線パターン対間の理論距離をdK、dY、dM、dCとして、
ΔxLK=−{v*(s2La−s1La)−dK}/2/S
ΔxLY=−{v*(s2Lb−s1Lb)−dY}/2/S
ΔxLM=−{v*(s2Lc−s1Lc)−dM}/2/S
ΔxLC=−{v*(s2Ld−s1Ld)−dC}/2/S
ΔxRK=−{v*(s2Ra−s1Ra)−dK}/2/S
ΔxRY=−{v*(s2Rb−s1Rb)−dY}/2/S
ΔxRM=−{v*(s2Rc−s1Rc)−dM}/2/S
ΔxRC=−{v*(s2Rd−s1Rd)−dC}/2/S
と計算して求まる。SはステップS121で求められたスケールパラメータである。
次に、主走査方向の各色ずれ値を算出する(S124)。搬送ベルト3の両サイドの各色の色ずれ値は、
ΔxLYK=ΔxLY−ΔxLK
ΔxLMK=ΔxLM−ΔxLK
ΔxLCK=ΔxLC−ΔxLK
ΔxRYK=ΔxRY−ΔxRK
ΔxRMK=ΔxRM−ΔxRK
ΔxRCK=ΔxRC−ΔxRK
と求めることができる。
ここで、図16の例では、K、Y、M、Cについて、夫々左右に一組ずつの斜線パターンが示される場合を説明したが、左右に複数組ずつある場合でも主走査方向の各色のずれ値を算出することができる。各色について左右に複数組ずつある場合は、例えば上述のΔxLYKが、まずΔxLYK1、ΔxLYK2・・というように複数求められ、これらの平均値が主走査のずれ値として算出される。ΔxLCK、ΔxRYK、ΔxRMK、ΔxRCKについても同様である。
また、課題でも述べたように、様々な周期の周期ムラによって発生する副走査方向の位置ずれを平均化処理で全て除去することは現実的には難しく、ある一定程度は検出誤差として残る。この時に検出誤差は左右のどちらかに偏ったものとなる。これは、複数セットのパターンの配置がある周期の搬送ムラに対して偏りを持ってしまう為であり、様々ある周期の搬送ムラを現実的な長さの中で配置するためには、この偏りは許容せざるを得ない。しかし、主走査方向のずれ検出においては、マークの角度を45°より鋭角にすることで、個々のマークにおける副走査方向の位置ずれによる検出誤差を小さくでき、平均化処理で除去しきれず残った全体の検出誤差も小さくすることが出来る。
ここで、図14における横線マーク20a〜d、21a〜dを用い副走査方向の位置ずれを検出する形態に代わって、図11(a)で示される斜線マークを用い副走査方向の位置ずれを検出する仕組みが従来から知られている。横線パターンに限らず、例えば特開2002−23445号公報に示されたような、斜線パターンで副走査方向の位置ずれを検出しても良い。このときに、図11(a)のΔY1やΔY2の大きさは、斜線マークの角度が変更されても、差異がでない。図10のマーク11a1やマーク11a2と点線との交点があるが、この交点を中心にマーク11a1やマーク11a2が回転しうる形で角度が変更されるからである。言い換えれば、ΔY1やΔY2周期ムラに依存するものあり、角度の変更により変わってくるものではない。また、斜線マークの角度を小さくした場合に、主走査方向の定常的な位置ずれがΔY1やΔY2に大きく現れる。しかし、実際には、転写ベルト1周にわたって斜線マーク形成及び検出を行った場合に、ΔY1やΔY2の総和は零に収束することが出願人の実験で確認されている。このように、斜線マークの角度を変更したとしても、副走査方向の色ずれ検出精度が落ちる事態等は発生せず、位置ずれ検出用パターンの全長が長くなる以外にはデメリットがない。
次に、主走査方向の色ずれ算出結果から色ずれ補正を実行する(S125)。主走査方向の書き出し位置の色ずれは、左右の平均(ΔxL+ΔxR)/2、全体倍率は左右の差(ΔxR−ΔxL)から各色算出することができ、この結果に応じて前述した補正方法で補正処理を行う。
なお、上の説明では、簡略化の為、主走査方向の定常的な位置ずれはないものとしてきたが、主走査方向の定常的な位置ずれがある場合には、ステップS124で求められた色ずれ量に、その主走査方向の定常的な位置ずれがそのまま加算される形となる。従って、上記説明してきたフローチャートは、定常的な主走査方向の位置ずれがある場合にも、有効である。
また、本実施例では一度横線パターン(第2位置ずれ検出用マークによるパターン)を搬送ベルト上に形成し位置ずれ検出してから、その後に斜線パターン(第1位置ずれ検出用マークによるパターン)を形成するとした。しかし、検出時間の短縮化を考慮し、前回のスケールパラメータ設定値を見て横線パターン、斜線パターンを一度に形成するとしてもよい。更にこの時、PP値が前回より増加してスケールパラメータの変更した時は、斜線パターンだけ再度形成し主走査方向の位置ずれ検出をするとしてもよい。また、複数の斜線パターン、例えば前回のスケールパラメータSの±1の分も含めた合計3つの斜線パターンを、前述したのと同様に横線パターンとで一度で形成してもよい。そして、横線パターンのPP値検知結果から得られる新しいスケールパラメータSが前回とは異なる結果が得られても、複数の斜線パターンの中から新しいSに合う、または最も近い斜線パターンを検出するなどしてもよい。
また、上でも一度説明したが、本実施例では副走査方向の位置ずれを検出するパターンとして図14に示したような横線パターンとした。しかし、この横線パターンに限らず、特開2002−23445号公報に示されたような斜線パターンで副走査方向の位置ずれを検出してもよい。即ち、副走査方向の位置ずれを検出できれば、あらゆる位置ずれ検出パターンを適用することができる。
また、本実施例ではスケールパラメータを設定するために副走査方向の位置ずれ検出結果の最大振れ巾PP値で、主走査方向の位置ずれ検出誤差を見積もった。しかし、これに限らず、感光ドラムやベルト駆動のためのローラの回転軸に回転速度を検出するためのエンコーダー等の装置を取付け、回転速度変動の状況を測定した結果から主走査方向の位置ずれ検出誤差を見積もってもよい。
また、本実施例では斜線パターンを全色で同じスケールパラメータを用いて同じパターン角度とした。しかし、色毎や左右パターン毎にスケールパラメータを設定し、各々異なるパターン角度を持つ斜線パターンとしてもよい。
以上より、本実施形態における色ずれ検出方法を行えば、副走査方向の位置ずれによる主走査方向の位置ずれ検知誤差を低減し、色ずれ量を正確に検出することができる。そのため、色ずれを正確に補正でき、色ずれが小さい高画質な画像形成装置を提供することができる。
また、主走査方向の検出誤差を生じさせる位置ずれは、周期的なものだけではなく、周期性のないものや、紙の突入など突発的なものがあるため、平均化処理だけでは検出誤差を低減できない場合もある。本実施例では、そのような場合にも柔軟に対応することができる。
本実施形態の画像形成装置では、位置ずれ検出パターンにスムージング処理を施した斜線パターンを用いることを特徴とする。
図18において実施例1における搬送ベルト上に形成された斜線パターン(スケールパラメータS=3の場合)の詳細を拡大した図と、パターン位置を検出する光センサ6の検出エリア300を示している。搬送ベルト上に形成された斜線パターンが矢印で示した方向に搬送され、検出エリア300とパターンとが重なる部分の面積率に応じて検出信号が変化する。通常は面積率に比例していて、その信号の立ち上がり、立ち下りを検知した位置の平均化などの処理によってパターン位置の検出を行う。検出エリア300が小さい場合、斜線パターンのジャギー(段差)が位置検出精度に影響を与えることがある。特に、斜線パターンのパターン角度が小さい場合は、マークの段差が大きく、検出信号の立ち上がり、立ち下りの検知が不安定になり、結果、位置検出精度を低下させることがある。
図19は本実施形態における斜線パターン(スケールパラメータS=3の場合)の詳細を拡大した図で、斜線部は不図示のPWM処理によるパルス幅変調などによりパターン画像にスムージング処理をかけたドット部分である。このようなスムージング処理を行うことによって、スケールパラメータSが大きく、斜線マークのパターン角度が小さくなっても、ジャギーを小さくすることができる。
よって、本実施形態における斜線パターンにスムージング処理を施せば、安定的にパターンの位置検出ができ、色ずれ量をより正確に検出可能となるため、色ずれを正確に補正でき、色ずれが小さい高画質な画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施例に係る画像形成装置の全体を構成図 本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する第1の図 本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する第2の図 本発明の実施例に係る副走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する第3の図 本発明の実施例に係る副走査方向の傾きの補正に関する動作を説明する第1の図 本発明の実施例に係る副走査方向の傾きの補正に関する動作を説明する第2の図 本発明の実施例に係る主走査幅の補正に関する動作を説明する図 本発明の実施例に係る主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する第1の図 本発明の実施例に係る主走査方向の書き出し位置の補正に関する動作を説明する第2の図 副走査方向の周期的な位置ずれを示す図 (a)副走査方向の位置ずれによる斜線パターン対のずれを示す図、(b)斜線マークの主走査方向の長さについて説明するための図 第一の実施形態における色ずれ補正制御を説明するフローチャート 第一の実施形態における主走査方向の色ずれ補正制御を説明するフローチャート 第一の実施形態における副走査方向の位置ずれ検出する横線パターンを説明する図 第一の実施形態における横線パターンの配置を説明する図 第一の実施形態における主走査方向の位置ずれ検出する斜線パターンを説明する図 第一の実施形態における斜線パターンのパターン角度が異なる種類を説明する図 第一の実施形態における斜線パターンによる位置検出精度を説明する図 第二の実施形態におけるスムージング処理を施した斜線パターンを説明する図 従来の画像形成装置の各種色ずれを説明する図 従来例に係る主走査方向の位置ずれ検出用パターンを説明する図
符号の説明
1 感光ドラム(画像形成手段に対応)
2 レーザスキャナ(画像形成手段に対応)
3 搬送ベルト(ベルトに対応)
4 駆動ローラ
5 従動ローラ
6L、6R 光センサ(検出手段に対応)
7 本来の画像位置
8 色ずれが発生している場合の画像位置
11 色ずれ検出パターン
12 色ずれ検出パターン
13 ポリゴンミラー
14 傾き補正レンズ
15 カム
16 モータ
40 エンジン制御部
41 水平同期信号生成部
42 レーザ駆動部
43 ポリゴンモータ駆動部
44 ポリゴンモータ位相制御部
45 基準水平同期信号生成部
50 画像制御部
51 ビデオクロック生成部
52 ビデオデータ生成部
100 周期ムラ
101 周期的な位置ずれ
200 斜線マークの主走査方向の長さ
300 検出エリア

Claims (6)

  1. 潜像が形成される感光ドラムを有する複数の画像形成手段と、
    前記複数の画像形成手段により形成された画像をベルト上、又は該ベルト上に保持されつつ搬送される記録材上に転写する複数の転写手段と、
    前記ベルト上に複数色の位置ずれ検出用マークを含む位置ずれ検出用パターンを形成する手段と、
    前記複数色の位置ずれ検出用マークを検出する検出手段と、
    前記検出手段の複数色の検出結果から色ずれ値を算出する手段と、
    前記算出された色ずれ値から前記画像形成手段の画像形成の条件を補正する手段を備えたカラー画像形成装置において、
    前記ベルトの移動方向となす鋭角の角度が45°未満である前記位置ずれ検出用マークを第1位置ずれ検出用マークとし、前記位置ずれ検出用パターンには、副走査方向の位置ずれを検出するための第2位置ずれ検出用マークが含まれ、当該第2位置ずれ検出用マークの検出結果に応じて、前記鋭角の角度を変更する変更手段を有することを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 前記位置ずれ検出用マークはスムージング処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
  3. 潜像が形成される感光ドラムを有する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により形成された画像をベルト上、又は該ベルト上に保持されつつ搬送される記録材上に転写する転写手段と、
    前記ベルト上に位置ずれ検出用マークを含む位置ずれ検出用パターンを形成する手段と、
    前記位置ずれ検出用マークを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果から色ずれ値を算出する手段と、
    前記算出された色ずれ値から前記画像形成手段の画像形成の条件を補正する手段と、
    装置の状況に応じて、前記位置ずれ検出用マークを前記ベルトの移動方向となす角度が鋭角になる範囲内で変更して形成させる変更手段と、を備えることを特徴とするカラー画像形成装置。
  4. 前記位置ずれ検出用マークと前記ベルトの移動方向とがなす角度は45°未満であることを特徴とする請求項3に記載のカラー画像形成装置。
  5. 前記装置の状況とは、副走査方向の位置ずれ量の検出結果であることを特徴とする請求項3又は4に記載のカラー画像形成装置。
  6. 前記装置の状況とは、前記感光ドラム又は前記ベルトの回転速度を検出した検出結果であることを特徴とする請求項3又は4に記載のカラー画像形成装置。
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