JP2005008283A - 原稿送り装置 - Google Patents

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Yasuyuki Hirai
康之 平井
Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Hiroshi Wada
博 和田
Masayuki Yamada
雅之 山田
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Abstract

【課題】画像形成装置のコンパクト化に逆行しないようにした上で、給紙トレイへの原稿の載置枚数を増加させることができるようにする。
【解決手段】一対の側板22間で上下に対向配設された給紙トレイ31および原稿用排紙トレイ34と、両トレイ31,34間に介設された原稿ピックアップ部32とが備えられ、原稿ピックアップ部32を介して給紙トレイ31に載置された原稿束から1枚ずつの原稿を原稿用排紙トレイ34へ排紙させるものであって、前記給紙トレイ31を、載置された原稿束の厚み寸法の減少に応じて最下位置から順次上昇させる昇降機構40が設けられている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やファクシミリ装置、さらには各種のプリンタ等の画像形成装置への適用が好適な原稿送り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、ファクシミリ装置あるいは各種のプリンタ等の画像形成装置に適用された原稿送り装置が知られている。この原稿送り装置は、箱形を呈した画像形成装置の装置本体の頂部に設けられ読み取るべき原稿画像の形成された原稿用紙(以下原稿という)の原稿画像を読み取るために装置本体へ送り込むためのものであり、原稿を一時的に載置貯留する給紙トレイと、この給紙トレイに載置された原稿束から原稿を1枚ずつピックアップして給紙する給紙機構と、給紙され且つ所定の読取り装置によって原稿画像の読み取られた原稿が排紙される排紙トレイとを備えて構成されている。かかる原稿送り装置については、例えば特許文献1に記載されたものを一例として挙げることができる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−213561号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の原稿送り装置にあっては、スペース的な制約から、給紙トレイと排紙トレイとが上下方向に対向して設けられるのが一般的であるが、このように給紙および排紙トレイが上下で対向する対向構造にあっては、排紙トレイの容量(排紙トレイが許容し得る原稿の枚数)は、給紙トレイの高さレベルによって決定されてしまうため、給紙トレイに載置される原稿の枚数がその高さレベルによって制約されてしまい、1バッチでの原稿の送り込み操作のために給紙トレイに載置される原稿枚数をそれ程多くすることができないという不都合が存在する。
【0005】
このような不都合を解消するためには、給紙トレイの高さ位置を従来よりも高くすることが考えられるが、このようにすると、画像形成装置そのものの上下寸法が高くなってしまい、装置のコンパクト化に逆行するばかりか、原稿を給紙トレイに載置するための操作性が悪くなるという新たな問題点が提起される。特に身体にハンデキャップを負っている人にとっては、原稿の載置位置が高くなると画像形成装置をその人自身で使用することが実質的に困難になり、好ましいことではない。
【0006】
本発明は、上記のような状況に鑑みなされたものであり、給紙トレイの高さ位置を現状より高くすることなく、しかも画像形成装置のコンパクト化に逆行しないようにした上で、給紙トレイへの原稿の載置枚数を増加させることができる原稿送り装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、給紙トレイに積層載置された原稿を繰出し部によって上位から順次1枚ずつ搬送路へ繰出し、搬送路中の画像読取位置を経由させて、前記給紙トレイの真下に設けられた排紙トレイ上に排出口から順次積層可能に排出する原稿送り装置において、前記給紙トレイを昇降する昇降手段と、前記給紙トレイからの載置原稿の繰出しに応じて給紙トレイを上昇させる昇降制御手段とを備え、前記排紙トレイの排出口は、前記給紙トレイの昇降に応じて同一量昇降するように構成されていることを特徴とするものである。
【0008】
この発明によれば、給紙トレイに載置された原稿の束は、繰出し部の駆動による給紙で厚み寸法が順次減少していくが、これに応じた昇降制御手段の制御に基づく昇降手段の駆動で給紙トレイが上昇するため、排紙トレイ上に排紙された原稿の最上位のものと給紙トレイとの間の隙間寸法は常に一定になり、これによって排紙トレイは、給紙トレイに載置される原稿の多寡に拘らず排紙された原稿を常に受け入れ得る状態になっている。
【0009】
しかも、排紙トレイの排出口は、給紙トレイの昇降に応じて同一量昇降するように構成されているため、給紙トレイから繰り出され画像読取位置で画像が読み取られた後の原稿は、排出口を介して常に排紙トレイにすでに排紙されている原稿の束の最上位に臨むことになり、これによって排紙トレイに排紙されている原稿束の厚み寸法に拘らず円滑な排紙が行われる。
【0010】
このように、給紙トレイが原稿束の厚み寸法の減少に応じて上昇していくことにより排紙トレイの容量が順次増加していくため、大量の原稿に対応させるべく予め排紙トレイと給紙トレイとの間の距離を大きくしておく必要がなくなり、これによって原稿送り装置が嵩高くなるのを抑えた上で、大量の原稿送り(すなわち一度に大量の原稿を給紙トレイに載置した状態での原稿送り)に対応することが可能になり、小スペース化に貢献した上で大量の原稿送りを前提とした装置コストの低減化に寄与する。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記排出口は、前記給紙トレイと一体に構成されていることを特徴とするものである。
【0012】
この発明によれば、排出口を給紙トレイと一体に構成するという簡単な構造で排紙口を給紙トレイの上昇に応じて上昇させることが可能になり、装置コストの低減化に貢献する。
【0013】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記搬送路は、前記原稿読取位置の下流側が水平な揺動軸を介して揺動可能に構成され、前記給紙トレイの昇降に合わせて一体的に揺動することを特徴とするものである。
【0014】
この発明によれば、原稿読取位置の下流側の搬送路、すなわち下流端が排出口に臨む搬送路が、給紙トレイの昇降に合わせて揺動軸回りに揺動するため、当該搬送路の下流端は常に排出口に対向した状態になり、これによって原稿読取位置を通過した原稿を円滑に排出口に向かわせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る原稿送り装置が適用された複写機の一実施形態を示す斜視図である。なお、図1では、原稿送り装置は、カバーが取り外されたスケルトン状態のものを示している。因みに、図1においてX−X方向を幅方向といい、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という(図3〜図7、図10において同じ)。
【0016】
図1に示すように、複写機(画像形成装置)10は、箱形の機器本体11の上面に形成された、原稿画像を読み取る原稿読取部12と、原稿読取部12が読み取った画像を用紙に転写処理するための図略の現像装置や感光体ドラム等からなる、機器本体11に内装された転写部13と、機器本体11内でこの転写部13の下流側に設けられ用紙の転写画像に定着処理を施す、図略の定着ローラ等を備えた定着部14と、機器本体11の一側面に形成され、定着部14で定着処理の施された用紙を受ける排紙トレイ151を備えた排紙部15と、複数種類の用紙を貯留し、複写処理が実行される毎に転写部13に向けて貯留されている用紙を転写部13に向けて1枚ずつ給紙する給紙部16とを備えて構成されている。
【0017】
そして、原稿読取部12に供給された原稿の原稿面は、所定の光学系からの照射光による走査処理により読み取られそのアナログ信号が一旦デジタル信号に変換されて記憶され、この記憶されたデジタル信号に基づく画像情報が転写部13の感光体ドラムに付与されることにより当該感光体ドラムの周面に静電潜像が形成されるようになっている。この静電潜像に転写部13の現像装置からトナーが供給されることにより感光体ドラムの周面にトナー像が形成される。
【0018】
一方、感光体ドラムの周面におけるトナー像の形成にタイミングを合わせて給紙部16からの用紙が転写部13に給紙され、感光体ドラムの回転に応じて用紙にトナー像が転写される。転写処理後の用紙は、定着部14で加熱された定着ローラと圧着ローラとの間を通り抜け、このときの熱処理で定着処理が施される。定着処理後の用紙は、排紙トレイ151へ向けて排紙される。
【0019】
そして、前記原稿読取部12には、機器本体11の上面に対して開閉可能に機器本体11の頂部に蓋体20が取り付けられている。この蓋体20は、原稿を1枚ずつマニュアル操作で読み取らせるときに開放され、これによって露出した機器本体11頂面の図略のコンタクトガラスに原稿が載置された後に蓋体20が閉じられ、この状態で原稿面の読み取りが行われる。
【0020】
また、機器本体11内の適所には制御装置60が設けられている。この制御装置60は、画像形成処理に係る通常の制御を行うことに加え、後述する給紙トレイ31および揺動搬送部39の昇降を制御するようになっている。
【0021】
かかる蓋体20は、幅方向一対の側板(フレーム)22と、この側板22の下部位置間に架設された底板23と、同前方位置間に架設された前板24とを備えて所定の立体形状が設定されている。
【0022】
そして、このような蓋体20の一対の側板22間に、複数枚の原稿Pを連続的に読み取るために原稿Pの束から1枚ずつをピックアップして画像読取位置へ送り込む原稿送り装置30が設けられている。
【0023】
図2は、原稿送り装置30を説明するために模式的に示した原稿送り装置30の側面視の説明図である。以下、図2および必要に応じて図1を参照しながら原稿送り装置30について説明する。
【0024】
原稿送り装置30は、一対の側板22(図1)の前後方向中央部における上方位置間に設けられた、原稿Pの束を載置するための給紙トレイ31と、この給紙トレイ31の前方位置に配設された原稿ピックアップ部(繰出し部)32と、この原稿ピックアップ部32によってピックアップされた原稿Pを画像読取位置Rへ送り込むレジストローラ33と、このレジストローラ33によって送り出された画像読み取り済みの原稿Pが排紙される原稿用排紙トレイ34とを備えて構成されている。原稿用排紙トレイ34は、前記底板23の前方部分によって形成されている。
【0025】
給紙トレイ31は、原稿Pの束の厚み寸法に応じて昇降可能になっており、当初は最下位位置に位置設定されているが、載置された原稿Pの束の厚み寸法に応じて最上位の原稿Pが原稿ピックアップ部32と当接するまで上昇され、以後は、原稿Pの送り込みの進行による厚み寸法の漸減に従って徐々に上昇するようになっている。給紙トレイ31と、蓋体20に被せられる図略のカバー体の一部によって形成された後方原稿受け25(図2、なお図1では図示を省略している)との間には架設トレイ35が架設され、この架設トレイ35の給紙トレイ31に追随した姿勢変更によって給紙トレイ31および後方原稿受け25の上面間の連続性が確保されるようになされている。
【0026】
かかる給紙トレイ31には、衝立状を呈した幅方向一対の原稿サイズ設定部材311が設けられている。これらの原稿サイズ設定部材311は、幅方向に移動可能に給紙トレイ31の上面に付設され、原稿Pの用紙サイズに応じて内寸法が設定されるようになされている。また、給紙トレイ31には、後に詳細に説明する昇降機構(上昇機構)40が設けられ、給紙トレイ31は、この昇降機構40の順逆駆動によって昇降するようになっている。
【0027】
前記原稿ピックアップ部32は、下面が開放された箱形のケーシング321と、このケーシング321の各側板前方位置(図2の左方)の外面側に装着された幅方向一対の駆動ローラ322と、同側板の略中央位置の外面側に装着された幅方向一対の従動ローラ323と、これら各ローラ322,323間に張設された幅方向一対の給紙ベルト324と、同側版間の後方位置に装着されたピックアップローラ325とを備えて構成されている。
【0028】
駆動ローラ322は、一対の側板22(図1)間に架設された駆動軸36回りに一体回転可能に軸支され、一方の側板22の外方側に装着された第1駆動手段37の駆動により駆動軸36を介して回転するようになっている。この駆動ローラ322の駆動回転によってローラ322,323間に張設された給紙ベルト324がローラ322,323間で周回するようになっている。
【0029】
前記ピックアップローラ325は、給紙ベルト324とは別のギヤなどの駆動力伝達手段によって駆動軸36の回転が伝達されるようになっている。かかるピックアップローラ325は、原稿Pの束の前端上部が当接するように設置位置が設定され、その回転によって原稿束の最上位の原稿Pが給紙ベルト324へ向けて引き込まれるようになっている。そして、ピックアップローラ325によって引き込まれた原稿Pは、給紙ベルト324下部の補助ローラ326と給紙ベルト324との間に給紙され、給紙ベルト324の周回によってレジストローラ33に向けて送り出されるようになっている。
【0030】
原稿ピックアップ部32の下流側には、レジストローラ33に向かったのち原稿用排紙トレイ34に到達するように搬路設定された搬送ガイド(搬送路)38が設けられているとともに、この搬送ガイド38の適所に搬送ローラ381が所定個数設けられている。そして、搬送ガイド38に導入された原稿Pは、かかる搬送ガイド38に案内されつつレジストローラ33の駆動によって画像読取位置Rを通過させられ、画像読取位置Rで原稿画像が読み取られたのち原稿用排紙トレイ34へ向けて排出されるようになっている。
【0031】
そして、前記画像読取位置Rより下流側(図2の右方)には、搬送ガイド38を含んで構成された揺動搬送部39が形成されている。この揺動搬送部39は、画像読取位置Rの直下流側に設けられた搬送方向と直交する方向へ延びる揺動軸391と、この揺動軸391回りに回動自在に軸支された揺動板392と、画像読取位置Rより下流側の搬送ガイド38である、揺動板392に付設された揺動搬送ガイド393と、画像読取位置Rより下流側の搬送ローラ381である、揺動板392に付設された揺動搬送ローラ394とを備えて構成されている。揺動搬送ガイド393によって画像読取位置Rより下流側の原稿用排紙トレイ34へ向かう揺動搬送路が形成されている。
【0032】
前記揺動軸391は、本実施形態においては、画像読取位置Rの直下流側の搬送ローラ381を軸支する軸が共用されているが、搬送ローラ381の軸と共用することに限定されるものではなく、専用のものを設けてもよい。
【0033】
前記揺動板392は、揺動軸391を支点にして正逆回動し得るように原稿用排紙トレイ34に向かって長尺に形成されている。かかる揺動板392の上下幅方向の略中央部に長手方向へ向かって延びるように揺動搬送ガイド393が配設されているとともに、この揺動搬送ガイド393によって形成された揺動搬送路を挟むように複数対で揺動搬送ローラ394が設けられている。そして、最下流側の原稿用排紙トレイ34に臨む上下一対の揺動搬送ローラ394の各周面当接位置部分に原稿の排出口390が形成されている。
【0034】
このように構成された揺動搬送部39は、給紙トレイ31の昇降に応じて昇降するようになっている。具体的には、給紙トレイ31の前端側部(図2の左方)に外方に向かって突設された上部連結軸312が設けられ、この上部連結軸312と最下流の上部の搬送ローラ381を軸支しているローラ軸382との間にリンク部材383が架設されている。したがって、給紙トレイ31が昇降することによって揺動搬送部39が揺動軸391回りに正逆回動し、これによって排出口390は、図9の(イ)に示す最下位位置と、図9の(ロ)に示す最上位位置との間で位置変更し得るようになっている。
【0035】
そして、揺動板392の下流端側(図2の右方)には、下方に向けて垂下した櫛歯状の仕切り部材395が設けられている。この仕切り部材395は、揺動板392の下流端が最下位に位置した状態で下端縁が機器本体11の上面に当接するように上下寸法が設定されているとともに、揺動板392の揺動軸391回りの正逆揺動に応じて昇降するようになっている。したがって、原稿用排紙トレイ34上に排紙された原稿Pは、揺動板392の揺動によって排出口390の高さ位置が変更になっても、仕切り部材395に阻止されることによって図2における左方位置へ向けてずり落ちるような不都合が確実に防止される。
【0036】
図3および図4は、給紙トレイ31を昇降させる昇降機構40の第1実施形態を示す斜視図であり、図3は、分解斜視図、図4は、組立て斜視図である。また、図5は、昇降機構40を斜めに裏面側から見た斜視図、図6は、原稿送り装置30を斜め上方から見た斜視図、図7は、原稿送り装置30を前方から見た斜視図である。
【0037】
まず、図3および図4に示すように、昇降機構40は、一方の側板22(図1)の外面側における前記第1駆動手段37より後方位置に装着された第2駆動手段41と、この第2駆動手段41の駆動力が伝達される支持軸42と、この支持軸42の中央部に固定されるリフトアーム43と、このリフトアーム43の前端部が連結される連結軸44と、この連結軸44の両端部にそれぞれ外嵌される幅方向一対の給紙トレイ支持板45と、各給紙トレイ支持板45の外面側にそれぞれ装着される互いに噛合した各一対のギヤ46と、これらのギヤ46に噛合した状態で側板22に固定される幅方向一対のラック部材47とを備えて構成されている。
【0038】
前記第2駆動手段41は、駆動モータ411と、この駆動モータ411の駆動軸412および前記支持軸42間に介設された減速ギヤ群413とからなっている。駆動モータ411の順逆駆動は、駆動軸412および減速ギヤ群413を介して減速状態で支持軸42に伝達され、これによって支持軸42は軸心回りに順逆回転するようになっている。
【0039】
前記支持軸42には、その中央部に穿設された径方向に延びる幅方向一対の装着孔421が設けられ、リフトアーム43の後端部がこれらの装着孔421に嵌め止めされることによってリフトアーム43が支持軸42に固定されるようになっている。
【0040】
前記リフトアーム43は、給紙トレイ31を昇降させるものであり、板状のアーム本体431と、このアーム本体431の後端部の幅方向両側部からそれぞれ下方に向けて垂下されることによって形成された幅方向一対の結合突片432と、アーム本体431の前後方向の中央部における両側部が下方に向けて折り曲げ処理されることによって形成された幅方向一対の補強縁部433と、アーム本体431の前端部が下方に向けて折り曲げられることによって形成された折曲げ板434とからなっている。
【0041】
そして、各結合突片432を対応した装着孔421に貫通させた状態でかしめ処理等の固定化処理を施すことによってリフトアーム43が支持軸42に固定される。この状態で、折曲げ板434は、図4に示すように、後方で支持軸42と対向した状態になっている。支持軸42の時計方向への回転でリフトアーム43が順回転(時計方向に回動)することにより、折曲げ板434の上縁部が給紙トレイ31を上方に押し上げる一方、リフトアーム43が逆回転することにより、給紙トレイ31は、自重で下降するようになされている。
【0042】
前記給紙トレイ支持板45は、ギヤ46および給紙トレイ31を支持するものである。特に給紙トレイ31は、各給紙トレイ支持板45の前後の端部に固定された各一対の受け金具451を介して給紙トレイ支持板45に支持されるようになっている。
【0043】
前記ギヤ46は、給紙トレイ支持板45の外面側において連結軸44に一体回転可能に結合された前方ギヤ461と、給紙トレイ支持板45に固定された支軸463回りに回転可能に軸支され、且つ前方ギヤ461と噛合した後方ギヤ462とからなっている。前後のギヤ461,462は、径寸法が同一に設定され(すなわち歯数が同一に設定され)、これによって互いに逆方向に同一回転数で回転し得るようになっている。
【0044】
前記ラック部材47は、前後のギヤ461,462の双方と噛合することで給紙トレイ支持板45に同一姿勢を維持させつつ当該給紙トレイ支持板45を昇降させるためのものであり、逆U字形状を呈し、蓋体20の側板22(図1)の前後方向の中央部より若干後方上部に固定されている。一方、側板22には、ラック部材47が取り付けられる部分にギヤ46を通すための通し窓221が開口され、ラック部材47は、この通し窓221に臨んで側板22に固定されている。
【0045】
かかるラック部材47は、上下方向に延びる互いに平行で且つ歯面が対向した前方ラック471と後方ラック472とからなっている。そして、前方ラック471は前方ギヤ461と噛合するとともに、後方ラック472は後方ギヤ462と噛合するように前後のラック471,472間の距離が設定されている。
【0046】
したがって、前後のギヤ461,462が前後のラック471,472にそれぞれ噛合された状態で連結軸44を昇降させると、まず前方ギヤ461が一方向へ向けて回転し、この回転が後方ラック472と噛合している後方ギヤ462に伝達されて当該後方ギヤ462が逆方向に回転するため、後方ギヤ462は前方ギヤ461と同一の昇降動作を行うことになり、これによって給紙トレイ31は姿勢を変えずに昇降することになる。
【0047】
かかる昇降機構40によれば、駆動モータ411を順方向(図4に示す例では駆動軸412が反時計方向に回転する方向)に駆動させることにより、この駆動は減速ギヤ群413を介して支持軸42を軸心回りに時計方向に向けて回転させることになり、これによってリフトアーム43が支持軸42回りに時計方向に一体回動するため、リフトアーム43の先端部が給紙トレイ31を上方に向けて押圧し、これによって給紙トレイ31は上昇する。
【0048】
この連結軸44の上昇は、幅方向一対の給紙トレイ支持板45を介して給紙トレイ31に伝達され、これによって給紙トレイ31が上昇する。
【0049】
この上昇に際し、互いに噛合した前後のギヤ461,462は、対応した前後のラック471,472にもそれぞれ噛合していて、しかも給紙トレイ31の移動量に応じて互いに反対方向に同一量だけ回転するため、給紙トレイ支持板45の姿勢、すなわち給紙トレイ31の姿勢が変更されることはない。駆動モータ411を逆方向(図4に示す例では駆動軸412が時計方向に回転する方向)に駆動させると、リフトアーム43は反時計方向に回動してその先端部が下降するが、給紙トレイ31は、この下降に応じて自重で下降することになる。
【0050】
そして、このように構成された原稿送り装置30において、給紙トレイ31は、原稿Pが載置されていない状態で下限位置に到達したことを検出する下限センサ51(図7)による検出信号に基づき最下位位置に位置設定される一方、原稿Pが載置されると、そのことが給紙トレイ31近傍の適所に設けられた原稿有無センサ52(図6)によって検出され、この検出信号に基づいて原稿Pの束の上面がピックアップローラ325に当接するまで給紙トレイ31が上昇されるようになっている。
【0051】
原稿Pのピックアップローラ325に対する当接は、原稿ピックアップ部32の適所に設けられた原稿当接センサ53(図6)によって検出されるようになっている。この原稿当接センサ53は、原稿送り装置30の始動時点を設定する役割をも担っており、この検出信号に基づいて第1および第2駆動手段37,41が駆動を開始し、これによって原稿Pの画像読取位置Rへ向けた給紙が開始されることになる。
【0052】
かかる原稿当接センサ53は、一対の側板22間の所定のフレームに固定された発光素子および受光素子を有する光学センサ531(なお、図6には、当該光学センサ531の発光素子および受光素子の内の発光素子のみが示されている。)と、原稿ピックアップ部32のケーシング321に前記光学センサ531と対向配置された遮光板532とから構成されている。前記遮光板532は、前記ピックアップローラ325が所定の待機位置に位置設定された状態で光学センサ531と対向するように設置位置が設定されている。
【0053】
そして、ピックアップローラ325が待機位置に位置した状態においては、光学センサ531の発光素子から出力された光は、遮光板532に遮られて受光素子に受光されないため、これによってピックアップローラ325が待機位置に位置していることを検出することができる。
【0054】
したがって、原稿Pの束が載せられることにより最下位位置に位置した給紙トレイ31が上昇し、原稿束の最上位の原稿Pがピックアップローラ325と当接してピックアップローラ325を上方に向けて押し上げ、これによるケーシング321の上昇(具体的には図2におけるケーシング321の駆動軸36回りの反時計方向へ向かう回動)で遮光板532が光学センサ531との対向位置から外れることにより受光素子が受光し、このことを示す検出信号に基づいて駆動モータ411の駆動が停止される。
【0055】
また、給紙トレイ31上の原稿Pが順次給紙されることにより、原稿Pの束の厚み寸法が薄くなっていくに従ってピックアップローラ325は順次下降していき、遮光板532が光学センサ531と対向すると、光学センサ531の発光素子からの光が受光素子に受光されるため、この信号に基づいて駆動モータ411が駆動され、これによって給紙トレイ31が上昇することになる。そして、ピックアップローラ325は、原稿Pの多寡に拘らず最下位位置から上昇した原稿Pの束の最上位のものに当接し押圧する。
【0056】
図8は、昇降機構40による原稿送り装置30および揺動搬送部39の昇降制御を説明するためのブロック図である。この図に示すように、前記制御装置(昇降制御手段)60は、演算処理装置であるCPU61と、外部記憶装置であるROM62と、同RAM63とを備えて構成されている。前記ROM62は、読み取り専用のものであり、昇降機構40の昇降を制御するためのプログラムが記憶されている。そして、複写機10が起動される都度、当該プログラムがCPU61に読み取られるようになっている。前記RAM63は、読み書き自在のものであり、制御に必要な各種のデータで状況により変更され得る情報が記憶されている。
【0057】
前記CPU61は、原稿状態判別部611と、制御信号出力部612とを備えている。前記原稿状態判別部611は、各センサ(下限センサ51および原稿当接センサ53)が検出した検出信号が入力されるようになされており、これらの検出信号に基づいて原稿Pの状態を判別し、必要に応じて昇降機構40を駆動させるべく指令信号を制御信号出力部612へ向けて出力するようになっている。
【0058】
前記制御信号出力部612は、原稿状態判別部611からの指令信号に基づいて昇降機構40を駆動させるための制御信号を出力するものであり、この制御信号を受けた昇降機構40は、駆動モータ411の駆動によりリフトアーム43を介して給紙トレイ31を昇降させることになる。
【0059】
そして、空になった給紙トレイ31(このことは原稿有無センサ52によって検出される)が下降させられて最下位位置に到達したことを下限センサ51が検出すると、この検出信号が原稿状態判別部611に入力される。この信号が入力された原稿状態判別部611は、空の給紙トレイ31が最下位位置に到達したと判別し、これによって制御信号出力部612から昇降機構40に向けて駆動モータ411停止の信号が出力されるため、給紙トレイ31は、停止して最下位位置に位置設定され、新たな原稿Pを受け入れ得る待機状態になる。
【0060】
かかる待機状態の給紙トレイ31に原稿Pの束が載置されると、原稿有無センサ52は、このことを検出してその検出信号を原稿状態判別部611へ向けて出力する。この検出信号が入力された原稿状態判別部611は、原稿Pの束の上面が原稿ピックアップ部32に当接するまで給紙トレイ31を上昇させるべく判別し、原稿当接センサ53がそのことを検出するまで制御信号出力部612から昇降機構40に向けて駆動信号を出力させるため、給紙トレイ31は光学センサ531の発光素子からの光が受光素子に受光されるまで上昇することになる。
【0061】
そして、原稿当接センサ53の検出信号(具体的には、光学センサ531の発光素子からの光が受光素子に受光されたことを示す信号)が原稿状態判別部611へ入力されると、原稿状態判別部611は、原稿Pが読み取り可能状態になっていると判別し、この判別結果に基づいて制御信号出力部612が第1駆動手段37に向けて駆動信号を出力するため、これによる第1駆動手段37の駆動によって給紙トレイ31に載置された原稿束から最上位の原稿Pが順次原稿ピックアップ部32の駆動によってピックアップされていくことになる。
【0062】
そして、給紙トレイ31上の原稿Pがなくなると、原稿有無センサ52がそのことを検出して検出信号を原稿状態判別部611へ入力するため、これに基づく制御信号出力部612からの駆動信号によって、給紙トレイ31は、下限センサ51が最下位位置を検出するまで下降することになる。
【0063】
図9は、第1実施形態に係る原稿送り装置30の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、給紙トレイ31が最下位位置に位置設定された状態、(ロ)は、給紙トレイ31が最上位位置に位置設定された状態をそれぞれ示している。
【0064】
まず、給紙トレイ31が最下位位置に位置設定された状態では、図9の(イ)に示すように、給紙トレイ31の姿勢設定用の前後のギヤ461,462が最下位位置に位置している。この状態で給紙トレイ31に原稿Pが載置されることによって駆動モータ411(図3)が順駆動されると、この駆動は、減速ギヤ群413を介して支持軸42に伝達され、支持軸42が軸心回りに順方向に回転するため、リフトアーム43も順方向に支持軸42と一体回動し、その先端部が給紙トレイ31を上方へ押し上げるため、給紙トレイ31は上昇する(図9の(ロ))。
【0065】
そして、この上昇において、給紙トレイ31と一体の給紙トレイ支持板45に設けられた前後のギヤ461,462は、互いに噛合しているばかりか、前方ギヤ461はラック部材47の前方ラック471に噛合しているとともに、後方ギヤ462は、後方ラック472に噛合しているため、これらによって形成された姿勢維持構造によって給紙トレイ支持板45の姿勢、延いては給紙トレイ31の姿勢が変化することはない。
【0066】
また、給紙トレイ31の上昇は、載置された原稿Pの束の厚み寸法の減少に応じて行われるため、原稿束の最上位の原稿Pは常に原稿ピックアップ部32のピックアップローラ325に当接しており、これによって原稿Pが最後の1枚になるまで確実に画像読取位置Rへ向けて送り込まれる。
【0067】
また、給紙トレイ31の上昇に応じて排出口390も上昇するため、排出口390から排出される原稿Pは、先に原稿用排紙トレイ34上に排紙された原稿Pの束と干渉することはなく、円滑に排紙されることになる。
【0068】
そして、図9の(ロ)に示すように、給紙トレイ31が最上位に位置して最後の原稿Pが送り込まれた後は、給紙トレイ31は、再び元の最下位位置にまで下降させられる。
【0069】
本発明の原稿送り装置30は、以上詳述したように、一対の側板22間で上下に対向配設された給紙トレイ31および原稿用排紙トレイ34と、両トレイ31,34間に介設された原稿ピックアップ部32とが備えられ、原稿ピックアップ部32を介して給紙トレイ31に載置された原稿束から1枚ずつの原稿を原稿用排紙トレイ34へ排紙させるものであって、前記給紙トレイ31を、載置された原稿束の厚み寸法の減少に応じて最下位置から順次上昇させる昇降機構40が設けられているため、給紙トレイ31に載置された原稿P束は、原稿ピックアップ部32の駆動による給紙で厚み寸法が順次減少していくことにより、これに応じた昇降機構40の駆動で給紙トレイ31が順次上昇していくため、原稿用排紙トレイ34上に排紙された原稿Pの最上位のものと給紙トレイ31との間の隙間寸法は常に一定になり、これによって原稿用排紙トレイ34を、給紙トレイ31に載置される原稿Pの多寡に拘らず排紙された原稿Pを常に適正に受け入れ得る状態にすることができる。
【0070】
しかも、給紙トレイ31が原稿P束の厚み寸法の減少に応じて上昇していくことにより原稿用排紙トレイ34の容量が順次増加していくため、大量の原稿Pに対応させるべく予め原稿用排紙トレイ34と給紙トレイ31との間の距離を大きくしておく必要がなくなり、これによって原稿送り装置が嵩高くなるのを抑えた上で、大量の原稿送り(すなわち一度に大量の原稿Pを給紙トレイ31に載置した状態での原稿送り)に対応することが可能になり、小スペース化に貢献した上で大量の原稿送りを前提とした装置コストの低減化に寄与することができる。
【0071】
また、昇降機構40は、給紙トレイ31と原稿用排紙トレイ34との間で原稿Pの搬送方向に直交する方向に延びる支持軸42と、この支持軸42回りに一体回動して給紙トレイ31を昇降させるリフトアーム43と、支持軸42を介してリフトアーム43を回動させる第2駆動手段41とを備えて構成されているため、第2駆動手段41の駆動で支持軸42を順逆回動させることによりリフトアーム43が支持軸42回りに順逆一体回動し、これによってリフトアーム43に支持された給紙トレイ31を昇降させることができる。
【0072】
そして、給紙トレイ31には、原稿Pの給紙方向に並設された互いに噛合する一対のギヤ46(前方ギヤ461および後方ギヤ462)が給紙トレイ支持板45を介して設けられている一方、蓋体20の側板22にはラック面が互いに平行な前後のラック471,472を備えたラック部材47が設けられているため、給紙トレイ31は、当該給紙トレイ31に設けられている前後のギヤ461,462がそれぞれ対応した前後のラック471,472に噛合した状態で回転しながら昇降し、これによって原稿Pを載置する載置姿勢(すなわち原稿載置面の水平方向に対する所定の角度)を常に維持することができる。
【0073】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0074】
(1)図10は、昇降機構の第2実施形態を示す斜視図である。第2実施形態の昇降機構400は、先の支持軸42に代えてクランク軸420が採用されている点が第1実施形態の昇降機構40と相違している。その他の構成については第1実施形態のものと同様である。
【0075】
前記クランク軸420は、両端部が先の支持軸42に対応する軸本体422と、左右の軸本体422間に、当該軸本体422から軸径方向に突出した状態で形成されたクランク部423とからなっている。
【0076】
クランク部423は、軸本体422からの突出量が軸本体422および連結軸44間の距離より若干短めに設定されているとともに、幅方向の長さ寸法が給紙トレイ31の幅方向の長さ寸法と略同一に寸法設定されている。かかるクランク部423が先の実施形態のリフトアーム43と対向する部材であり、第2駆動手段41の駆動による軸本体422の順逆回転によってクランク部423が軸本体422回りに順逆回動し、これによって給紙トレイ31が昇降させられる。
【0077】
第2実施形態の昇降機構400によれば、軸本体422が左右に分けられることで蓋体20の一対の側板22間を直線状で横断するようには架設されておらず、しかも給紙トレイ31からの原稿Pの給紙が進行することによってクランク部423が軸本体422回りに時計方向に回動して給紙トレイ31が順次上昇していくと、今まで給紙トレイ31の存在で原稿用排紙トレイ34に排紙され得なかった空間にまで原稿Pを排紙し得るようになるため、その分給紙トレイ31の最下位位置を下げることが可能になり、結果として複写機10の高さ寸法を低くすることが可能になり、複写機10のコンパクト化に貢献する。
【0078】
また、複写機10の高さ寸法を低くしない場合には、1バッチ当りの原稿Pの読み取り枚数を多くすることができる(すなわち、一度に給紙トレイ31に載置し得る原稿Pの束の厚み寸法を厚くすることができる)。
【0079】
(2)図11は、昇降機構の第3実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、給紙トレイ31が最下位位置に位置設定された状態、(ロ)は、給紙トレイ31が最上位位置に位置設定された状態をそれぞれ示している。図11に示すように、第3実施形態の昇降機構401は、第1実施形態のリフトアーム43に代えて偏心カム430が採用されている点が第1実施形態の昇降機構40と相違しているが、その他の構成については第1実施形態のものと同様である。
【0080】
前記偏心カム430は、支持軸42の両端部に一対で設けられ、これら一対の偏心カム430によって給紙トレイ31が支持されている。そして、かかる偏心カム430におけるその周面と支持軸42の軸心との間の距離が最小になる位置(最小径位置)の周面が給紙トレイ31の裏面に当接された状態で、給紙トレイ31は、図11の(イ)に示すように、最下位位置に位置設定される一方、同最大になる位置(最大径位置)の周面が給紙トレイ31の裏面に当接された状態で、給紙トレイ31は、図11の(ロ)に示すように、最上位位置に位置設定されるようになされている。
【0081】
第3実施形態の昇降機構401によれば、給紙トレイ31は、幅方向の両側部が一対の偏心カム430によって支持された状態になるため、給紙トレイ31の支持状態が安定する。
【0082】
(3)昇降機構については、上記の第1〜第3実施形態の他に、給紙トレイそのものがその後端縁位置で幅方向に延びる支持軸回りに回動可能に構成し、当初先下がりに姿勢設定されていた給紙トレイを、原稿Pの送り込みが進行するにしたがって、徐々に先上りするように支持軸回りに回動させる給紙トレイ回動方式や、ソレノイドやエアーシリンダ等の他のアクチュエータをも用いて給紙トレイを昇降させる方式等を採用してもよい。
【0083】
(4)上記の実施形態においては、原稿送り装置30が適用される画像形成装置として複写機10が採用されているが、本発明は、原稿送り装置30の適用される画像形成装置が複写機10であることに限定されるものではなく、ファクシミリ装置や各種のプリンタ等に本発明に係る原稿送り装置30を適用してもよい。
【0084】
【発明の効果】
本発明に係る原稿送り装置によれば、給紙トレイを、載置された原稿束の厚み寸法の減少に応じて最下位置から順次上昇させる上昇機構が設けられているため、給紙トレイに載置された原稿束は、給紙機構の駆動による給紙で厚み寸法が減少することにより、これに応じた上昇機構の駆動で給紙トレイが順次上昇していくため、排紙トレイ上に排紙された原稿の最上位のものと給紙トレイとの間の隙間寸法は常に一定になり、これによって排紙トレイを、給紙トレイに載置される原稿の多寡に拘らず排紙された原稿を常に受け入れ得る状態にすることができる。
【0085】
しかも、給紙トレイが原稿束の厚み寸法の減少に応じて上昇していくことにより排紙トレイの容量が順次増加していくため、大量の原稿に対応させるべく予め排紙トレイと給紙トレイとの間の距離を大きくしておく必要がなくなり、これによって原稿送り装置が嵩高くなるのを抑えた上で、大量の原稿送り(すなわち一度に大量の原稿を給紙トレイに載置した状態での原稿送り)に対応することが可能になり、小スペース化に貢献した上で大量の原稿送りを前提とした装置における装置コストの低減化に貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿送り装置が適用された複写機の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】原稿送り装置を説明するために模式的に示した原稿送り装置30の側面視の説明図である。
【図3】給紙トレイを昇降させる昇降機構の第1実施形態を示す分解斜視図である。
【図4】図3に示す昇降機構の組立て斜視図である。
【図5】昇降機構を斜めに裏面側から見た斜視図である。
【図6】原稿送り装置を斜め上方から見た斜視図である。
【図7】原稿送り装置を前方から見た斜視図である。
【図8】昇降機構の昇降制御を説明するためのブロック図である。
【図9】第1実施形態に係る原稿送り装置の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、給紙トレイが最下位位置に位置設定された状態、(ロ)は、給紙トレイが最上位位置に位置設定された状態をそれぞれ示している。
【図10】昇降機構の第2実施形態を示す斜視図である。
【図11】昇降機構の第3実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、給紙トレイが最下位位置に位置設定された状態、(ロ)は、給紙トレイが最上位位置に位置設定された状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
10 複写機(画像形成装置)
11 機器本体 12 原稿読取部
13 転写部 14 定着部
15 排紙部 151 排紙トレイ
20 蓋体 22 側板(フレーム)
23 底板 24 前板
25 後方原稿受け
30 原稿送り装置 31 給紙トレイ
311 原稿サイズ設定部材 32 原稿ピックアップ部(繰出し部)
321 ケーシング 322 駆動ローラ
323 従動ローラ 324 給紙ベルト
325 ピックアップローラ 326 補助ローラ
33 レジストローラ 34 原稿用排紙トレイ(排紙トレイ)
35 架設トレイ 36 駆動軸
37 第1駆動手段 38 搬送ガイド(搬送路)
39 揺動搬送部 390 排出口
391 揺動軸 392 揺動板
393 揺動搬送ガイド 394 揺動搬送ローラ
381 搬送ローラ 382 搬送ガイド
383 リンク部材 40 昇降機構(上昇手段)
41 第2駆動手段 411 駆動モータ
412 駆動軸 42 支持軸
420 クランク軸 421 装着孔
422 軸本体 423 クランク部
43 リフトアーム 431 アーム本体
432 結合突片 433 補強縁部
434 折曲げ板 44 連結軸
45 給紙トレイ支持板 46 ギヤ
461 前方ギヤ 462 後方ギヤ
47 ラック部材 471 前方ラック
472 後方ラック 51 下限センサ
52 原稿有無センサ 53 原稿当接センサ
531 光学センサ 532 遮光板
60 制御装置(昇降制御手段)
61 CPU 611 原稿状態判別部
612 制御信号出力部 62 ROM
63 RAM P 原稿
R 画像読取位置

Claims (3)

  1. 給紙トレイに積層載置された原稿を繰出し部によって上位から順次1枚ずつ搬送路へ繰出し、搬送路中の画像読取位置を経由させて、前記給紙トレイの真下に設けられた排紙トレイ上に排出口から順次積層可能に排出する原稿送り装置において、
    前記給紙トレイを昇降する昇降手段と、前記給紙トレイからの載置原稿の繰出しに応じて給紙トレイを上昇させる昇降制御手段とを備え、前記排紙トレイの排出口は、前記給紙トレイの昇降に応じて同一量昇降するように構成されていることを特徴とする原稿送り装置。
  2. 前記排出口は、前記給紙トレイと一体に構成されていることを特徴とする請求項1記載の原稿送り装置。
  3. 前記搬送路は、前記原稿読取位置の下流側が水平な揺動軸を介して揺動可能に構成され、前記給紙トレイの昇降に合わせて一体的に揺動することを特徴とする請求項1または2記載の原稿送り装置。
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