JP2023139919A - 原稿送り装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の搬送途中で原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に発生し得る不都合を効果的に防止することができる原稿送り装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】原稿送り装置200は、トレイ昇降部211にて原稿呼込位置P1に位置させた原稿積載トレイ210上の原稿Gの原稿搬送部201による連続的な搬送(画像読取)を開始する。原稿送り装置200は、原稿Gの連続的な搬送を開始した後、原稿Gの搬送途中で原稿Gの搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に、原稿Gの搬送を停止し、トレイ昇降部211にて原稿積載トレイ210を原稿呼込位置P1から最下位置P2よりも高い中間位置P3に所定量下降させる中間位置下降動作を行う。【選択図】図13

Description

本発明は、原稿送り装置及び複写機、複合機、プリンター、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
原稿送り装置として、原稿を呼び込む原稿呼込位置と最下位置との間で昇降可能な原稿積載トレイと、原稿積載トレイを昇降させるトレイ昇降部と、トレイ昇降部にて原稿積載トレイを原稿呼込位置に位置させた状態で原稿積載トレイ上に積載された原稿を1枚ずつ呼び込んで搬送する原稿搬送部と、原稿積載トレイに設けられて原稿積載トレイ上に原稿がセットされているか否かを検知する原稿セット検知部と、を備えたものが従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平11-199065号公報
このような原稿送り装置では、原稿の搬送途中で原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に、次のような不都合がある。ここで、所定の要求としては、複数枚の原稿のうち一部(例えば1枚)の原稿の画像のみを事前に画像データとして読み取るプレスキャンを要求するプレスキャン要求、原稿搬送部による原稿の搬送途中で原稿の搬送不良を検知したときに原稿の再セットを要求する原稿再セット要求、原稿搬送部による原稿の搬送途中で原稿の搬送のキャンセルを要求する搬送キャンセル要求を例示できる。
図14A及び図14Bは、従来の原稿送り装置200Xにおいて、原稿Gの搬送途中で原稿Gの搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に発生し得る不都合を説明するための断面図である。図14A及び図14Bは、それぞれ、原稿積載トレイ210を原稿呼込位置P1及び最下位置P2に位置させた状態を示している。
原稿送り装置200Xは、原稿Gを呼び込む原稿呼込位置P1と最下位置P2との間で昇降可能な原稿積載トレイ210と、原稿積載トレイ210を昇降させるトレイ昇降部211と、トレイ昇降部211にて原稿積載トレイ210を原稿呼込位置P1に位置させた状態で原稿積載トレイ210上に積載された原稿Gを1枚ずつ呼び込んで搬送する原稿搬送部201と、原稿積載トレイ210に設けられて原稿積載トレイ210上に原稿Gがセットされているか否かを検知する原稿セット検知部293と、を備えている。ここで、原稿呼込位置P1は、原稿搬送部201にて原稿Gを搬送するために原稿Gを呼び込む位置である。
従来の原稿送り装置200Xでは、トレイ昇降部211にて原稿呼込位置P1(図14A参照)に位置させた原稿積載トレイ210上の原稿Gの原稿搬送部201による連続的な搬送を開始した後、原稿Gの搬送途中で原稿Gの搬送を停止する所定の要求(例えば、プレスキャン要求、原稿再セット要求、搬送キャンセル要求)を受け付けた場合、使用者が原稿Gを再セットできるようにするために、原稿積載トレイ210を原稿呼込位置P1から最下位置P2(図14B参照)に下降させる。
このとき、図14Bに示すように、原稿積載トレイ210上の全ての原稿Gの先端部G1が原稿搬送部201の原稿供給位置Qに残ってしまうことがある。そうすると、原稿積載トレイ210における原稿セット検知部293と原稿Gにおける原稿セット検知部293に対する被検知部分G2との距離が原稿セット検知部293の有効検知距離を超えることにより、原稿セット検知部293が原稿Gの原稿積載トレイ210へのセットを検知することができず、すなわち、原稿送り装置200Xは、原稿Gが原稿積載トレイ210にセットされていないと認識してしまい、所定の要求を実現できない。このことは、原稿積載トレイ210上の原稿Gの残量が少ない場合に、特に顕著となる。
この点に関し、特許文献1には、原稿の搬送途中で原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に発生し得る不都合に対応するようにはなっていない。
そこで、原稿の搬送途中で原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に発生し得る不都合を効果的に防止することができる原稿送り装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る原稿送り装置は、原稿を呼び込む原稿呼込位置と最下位置との間で昇降可能な原稿積載トレイと、前記原稿積載トレイを昇降させるトレイ昇降部と、前記トレイ昇降部にて前記原稿積載トレイを前記原稿呼込位置に位置させた状態で前記原稿積載トレイ上に積載された前記原稿を1枚ずつ呼び込んで搬送する原稿搬送部と、前記原稿積載トレイに設けられて前記原稿積載トレイ上に前記原稿がセットされているか否かを検知する原稿セット検知部と、を備えた原稿送り装置であって、前記トレイ昇降部にて前記原稿呼込位置に位置させた前記原稿積載トレイ上の前記原稿の前記原稿搬送部による連続的な搬送を開始した後、前記原稿の搬送途中で前記原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に、前記原稿の搬送を停止し、前記トレイ昇降部にて前記原稿積載トレイを前記原稿呼込位置から前記最下位置よりも高い中間位置に所定量下降させる中間位置下降動作を行うことを特徴とする。また、本発明に係る画像形成装置は、前記本発明に係る原稿送り装置を備えたことを特徴とする。
本発明によると、原稿の搬送途中で原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に発生し得る不都合を効果的に防止することが可能となる。
本実施の形態に係る原稿送り装置を備えた画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 本実施の形態に係る原稿送り装置を示す斜視図である。 原稿送り装置における原稿搬送部部分を拡大して示す拡大断面図である。 原稿送り装置の動作を制御するための制御構成を示す概略ブロック図である。 原稿送り装置における原稿搬送部を側面から視た模式図である。 原稿送り装置を示す斜視図である。 原稿送り装置における原稿セット検知部部分を拡大して示す拡大斜視図である。 原稿送り装置において原稿積載トレイを取り外して原稿セット検知部及びトレイ昇降部部分の正面側を斜め上方から視た斜視図である。 原稿送り装置において原稿積載トレイを取り外してトレイ昇降部部分を背面側の斜め上方から視た斜視図である。 一方の搬送ガイドを取り外して原稿呼込位置検知部部分の正面側を斜め上方から視た斜視図である。 図9Aにおける原稿呼込位置検知部部分を拡大して示す拡大斜視図である。 原稿送り装置の図6Aに示すA-A線に沿った断面を示す斜視図である。 図10Aにおける最下位置検知部部分を拡大して示す拡大斜視図である。 原稿積載トレイを原稿呼込位置に位置させた状態を示す断面図である。 原稿積載トレイを最下位置に位置させた状態を示す断面図である。 原稿積載トレイを中間位置に位置させた状態を示す断面図である。 制御部による原稿の搬送動作における原稿セット動作の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 制御部による原稿の搬送動作における原稿読取動作の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 従来の原稿送り装置において、原稿の搬送途中で原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に発生し得る不都合を説明するための断面図である。 従来の原稿送り装置において、原稿の搬送途中で原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に発生し得る不都合を説明するための断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
[画像形成装置]
図1は、本実施の形態に係る原稿送り装置200を備えた画像形成装置100の概略構成を示す断面図である。なお、図1において、符号Xは、横方向(左右方向)を示している。符号Yは、奥行方向(前後方向)を示している。また、符号Zは、上下方向(高さ方向)を示している。
画像形成装置100は、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能及びプリンター機能を有する複合機であり、画像読取装置102にて原稿Gの画像を画像データとして読み取り、読み取った原稿Gの画像データを外部に送信する。また、画像形成装置100は、画像読取装置102にて読み取った原稿Gの画像データ又は外部から受信した画像データをカラー若しくは単色で用紙(記録材)に画像形成する。なお、画像形成装置100は、モノクロの画像を形成するものであってもよい。
画像読取装置102は、原稿送り装置200を備えている。原稿送り装置200は、画像読取部130の上側に設けられており、画像読取部130に対して開閉自在に支持されている。原稿送り装置200は、1枚又は複数枚の原稿G,G~Gを1枚ずつ順に搬送する。画像読取装置102は、原稿送り装置200により原稿積載トレイ210上から1枚ずつ搬送される原稿Gを読み取る。画像読取装置102は、原稿Gを載置する原稿載置台130a(原稿台)を備え、原稿載置台130a上に載置された原稿Gを読み取る。画像形成装置100は、原稿送り装置200が開かれると、画像読取部130の上方の原稿載置台130aが開放され、原稿Gを手置きで置くことができるようになっている。また、原稿送り装置200は、原稿Gを積載する原稿積載トレイ210と、外部に排出された原稿Gを積載する原稿排出トレイ250とを備えている。画像読取装置102は、原稿積載トレイ210に積載されて原稿送り装置200にて搬送された原稿Gを読み取る。原稿送り装置200は、原稿積載トレイ210に積載(載置)された原稿Gを1枚ずつ画像読取部130における原稿読取部130b上に搬送する。画像読取部130は、走査光学系130cを走査して原稿載置台130aに載置された原稿Gを読み取るか又は原稿送り装置200にて搬送される原稿Gを読み取って画像データを生成する。
画像形成装置100は、画像形成部110を備えている。画像形成部110は、光走査装置1、現像装置2、感光体ドラム3、ドラムクリーニング装置4、帯電器5、中間転写ベルト7、定着装置12、用紙搬送路S、給紙カセット18、用紙排出トレイ141(胴内排出トレイ)を備えている。
画像形成部110では、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像、又は、単色(例えば、ブラック)を用いたモノクロ画像に応じた画像データが扱われる。画像形成装置100の画像転写部50には、4種類のトナー像を形成するための現像装置2、感光体ドラム3、ドラムクリーニング装置4及び帯電器5が4つずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ及びイエローに対応付けられ、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
光走査装置1は、感光体ドラム3の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置2は、感光体ドラム3の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム3の表面にトナー像を形成する。ドラムクリーニング装置4は、感光体ドラム3の表面の残留トナーを除去及び回収する。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。上述した一連の動作によって、各感光体ドラム3の表面に各色のトナー像が形成される。
感光体ドラム3の上側には、中間転写ベルト7を介して中間転写ローラ6が配置されている。中間転写ベルト7は、転写駆動ローラ7a及び転写従動ローラ7bに張架され、矢符Cの方向へ周回移動する。画像形成装置100では、ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収し、各感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像を順次転写して重ね合わせて、中間転写ベルト7の表面にカラーのトナー像を形成する。
2次転写部11の転写ローラ11aは、中間転写ベルト7との間にニップ部が形成されており、中間転写ベルト7上のトナー像をニップ部に搬送されてきた用紙に転写する。用紙は、ニップ部を通過する際に、中間転写ベルト7の表面のトナー像が転写されて定着装置12に搬送される。
定着装置12は、用紙を挟んで回転する定着ローラ12a及び加圧ローラ12bを備えている。定着装置12は、定着ローラ12a及び加圧ローラ12bの間にトナー像が転写された用紙を挟み込んで加熱及び加圧し、トナー像を用紙に定着させる。
給紙カセット18は、画像形成に使用する用紙を蓄積しておくためのカセットであり、光走査装置1の下側に設けられている。用紙は、呼込ローラ16(ピックアップローラ)によって給紙カセット18から引き出されて、用紙搬送路Sに搬送される。用紙搬送路Sに搬送された用紙は、2次転写部11や定着装置12を経由し、排出ローラ対17に搬送され、用紙排出トレイ141に排出される。用紙搬送路Sには、搬送ローラ対13、レジストローラ対14及び排出ローラ対17が配置されている。搬送ローラ対13は、用紙の搬送を促す。レジストローラ対14は、用紙を一旦停止させて、用紙の先端を揃える。レジストローラ対14は、一旦停止した用紙を中間転写ベルト7上のトナー像とタイミングに合わせて搬送する。中間転写ベルト7上のトナー像は、中間転写ベルト7と転写ローラ11aとの間のニップ部で用紙に転写される。なお、図1では、給紙カセット18が1つとされているがこれに限定されず、複数の給紙カセット18を設けた構成としてもよい。
また、画像形成装置100は、用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、用紙を排出ローラ対17から用紙反転経路Srに逆方向に搬送する。画像形成装置100は、逆方向に搬送された用紙の表裏を反転し、レジストローラ対14に再度導く。また、画像形成装置100は、レジストローラ対14に導かれた用紙を表面と同様にして裏面に画像形成し、用紙排出トレイ141に搬出する。
画像読取部130は、画像形成装置本体101の上面に設けられている。画像読取部130上には、原稿送り装置200が取り付けられている。
[原稿送り装置]
図2は、本実施の形態に係る原稿送り装置200を示す斜視図である。図3は、原稿送り装置200における原稿搬送部201部分を拡大して示す拡大断面図である。図4は、原稿送り装置200の動作を制御するための制御構成を示す概略ブロック図である。図5は、原稿送り装置200における原稿搬送部201を側面から視た模式図である。
図6Aは、原稿送り装置200を示す斜視図である。図6Bは、原稿送り装置200における原稿セット検知部293部分を拡大して示す拡大斜視図である。図7は、原稿送り装置200において原稿積載トレイ210を取り外して原稿セット検知部293及びトレイ昇降部211部分の正面側を斜め上方から視た斜視図である。
図8は、原稿送り装置200において原稿積載トレイ210を取り外してトレイ昇降部211部分を背面側の斜め上方から視た斜視図である。
図9Aは、一方の搬送ガイド231aを取り外して原稿呼込位置検知部291部分の正面側を斜め上方から視た斜視図である。図9Bは、図9Aにおける原稿呼込位置検知部291部分を拡大して示す拡大斜視図である。
図10Aは、原稿送り装置200の図6Aに示すA-A線に沿った断面を示す斜視図である。図10Bは、図10Aにおける最下位置検知部292部分を拡大して示す拡大斜視図である。
また、図11A、図11B及び図11Cは、それぞれ、原稿積載トレイ210を原稿呼込位置P1、最下位置P2及び中間位置P3に位置させた状態を示す断面図である。
原稿送り装置200は、原稿積載トレイ210と、トレイ昇降部211と、原稿搬送部201と、制御部260(図4参照)と、を備えている。
<原稿積載トレイ>
原稿積載トレイ210は、原稿Gを積載する。原稿積載トレイ210は、原稿搬送部201にて原稿Gを搬送するために原稿Gを呼び込む原稿呼込位置P1と最下位置P2との間で昇降可能とされている。
詳しくは、原稿積載トレイ210は、図11Aから図11Cに示すように、原稿Gの搬送方向Hに直交する幅方向Wに沿った回動軸線α(回動軸210a)回りに回動自在に原稿送り装置本体200aに設けられている。
<トレイ昇降部>
トレイ昇降部211は、原稿積載トレイ210が昇降するよう原稿積載トレイ210を駆動する。
詳しくは、トレイ昇降部211は、原稿呼込位置P1と最下位置P2との間で原稿積載トレイ210を昇降させる。トレイ昇降部211は、図7及び図8に示すように、回転軸211aと、トレイ押上部211b(レバー部材)と、トレイ駆動部272(図4参照)と、を備えている。回転軸211aは、原稿積載トレイ210と原稿送り装置本体200aの底面200a1との間において幅方向Wに沿った回転軸線β(回転軸211a)回りに回転自在に原稿送り装置本体200aに設けられている。トレイ押上部211bは、原稿積載トレイ210と原稿送り装置本体200aの底面200a1との間において回転軸211aに固定されている。トレイ押上部211bは、回転軸211aから回転軸211aの径方向における外方に沿って延びている。
図4に示すように、トレイ駆動部272は、回転軸211aを回転駆動する。トレイ駆動部272は、制御部260の出力側に電気的に接続されている。トレイ駆動部272は、制御部260の指示の下、回転軸211aの原稿積載トレイ210側への回転駆動によってトレイ押上部211bが上側に回動することにより原稿積載トレイ210を押し上げる。これにより、トレイ昇降部211は、原稿積載トレイ210を上昇させることができる。また、トレイ駆動部272は、制御部260の指示の下、回転軸211aの原稿送り装置本体200aの底面200a1側への回転駆動によってトレイ押上部211bが下側に回動することによりトレイ押上部211bの原稿積載トレイ210に対する押し上げ動作を解除する。これにより、トレイ押上部211bが自重により下がるので、トレイ昇降部211は、原稿積載トレイ210を下降させることができる。
また、トレイ昇降部211は、図4に示すように、原稿呼込位置検知部291と、最下位置検知部292と、を有している。
原稿呼込位置検知部291は、原稿積載トレイ210の原稿呼込位置P1(図11A参照)を検知する。すなわち、原稿呼込位置検知部291は、原稿積載トレイ210に載置される原稿Gが原稿呼込位置P1まで上昇したことを検知する。
詳しくは、図9A及び図9Bに示すように、原稿供給部220は、支持部材225を備えている。支持部材225は、呼込ローラ221(ピックアップローラ)及び供給ローラ222(給紙ローラ)を回転自在に支持する。支持部材225には、被検知部225a(被検知片)が設けられている。原稿呼込位置検知部291は、原稿積載トレイ210の昇降による呼込ローラ221の昇降、この例では支持部材225の昇降により被検知部225aの有無を検知する。原稿呼込位置検知部291は、被検知部225aの有無を示す信号(オンオフ信号)を制御部260に送信する。これにより、制御部260は、原稿積載トレイ210上の最上位のシートPが原稿呼込位置P1に位置しているか否かを検出することができる。この例では、制御部260は、原稿呼込位置検知部291がオンすることにより原稿積載トレイ210上の最上位のシートPが原稿呼込位置P1に位置していることを検出することができる。
最下位置検知部292は、原稿積載トレイ210の最下位置P2(下限位置)(図11B参照)を検知する。
詳しくは、図8、図10A及び図10Bに示すように、トレイ昇降部211におけるトレイ押上部211bには、被検知部211b1(被検知片)(図8、図10B参照)が設けられている。最下位置検知部292は、回転軸211aの回転によるトレイ押上部211bの回転により被検知部211b1の有無を検知する。最下位置検知部292は、被検知部211b1の有無を示す信号(オンオフ信号)を制御部260に送信する。これにより、制御部260は、原稿積載トレイ210が最下位置P2(下限位置)に位置しているか否かを検出することができる。この例では、制御部260は、最下位置検知部292がオンすることにより原稿積載トレイ210が最下位置P2に位置していることを検出することができる。
原稿呼込位置検知部291及び最下位置検知部292は、図8及び図9Bに示すように、発光部291a,292a及び受光部291b,292bを有している。原稿呼込位置検知部291及び最下位置検知部292は、発光部291a,292aと受光部291b,292bとの間を通過する光が被検知部225a,211b1により遮蔽されるか否かを検知する光透過型センサである。なお、原稿呼込位置検知部291及び最下位置検知部292は、従来公知のものを用いることができ、ここでは、詳しい説明を省略する。
<原稿搬送部>
原稿搬送部201は、トレイ昇降部211にて原稿積載トレイ210を原稿呼込位置P1(図11A参照)に位置させた状態で原稿積載トレイ210上に積載された原稿Gを1枚ずつ呼び込んで搬送するものである。
詳しくは、原稿搬送部201は、原稿供給部220と、原稿送り部230と、搬送駆動部271(図4参照)と、搬送駆動伝達機構280(図4参照)と、原稿排出部240と、原稿排出トレイ250と、を備えている。原稿供給部220は、原稿積載トレイ210に積載された原稿Gを1枚ずつ原稿送り部230に供給する。原稿送り部230は、原稿供給部220にて供給された原稿Gを幅方向Wにおける中央基準で搬送する。原稿排出部240は、原稿送り部230にて搬送された原稿Gを排出する。原稿排出トレイ250は、原稿排出部240にて排出された原稿Gを積載する。原稿送り装置200において、原稿積載トレイ210と原稿排出トレイ250とが上下方向Zで重なるように配設されている。
図3に示すように、原稿送り部230は、シート搬送路231を形成する一対の搬送ガイド231a,231bと、搬送ローラ対232と、レジストローラ対233と、読取前搬送ローラ対234と、読取後搬送ローラ対235と、排出前搬送ローラ対236と、を備えている。搬送ローラ対232、レジストローラ対233、読取前搬送ローラ対234、読取後搬送ローラ対235及び排出前搬送ローラ対236は、シート搬送路231に沿って順に配設されている。
原稿供給部220は、呼込ローラ221と、供給ローラ222と、分離部材223〔分離ローラ又は分離パッド(この例では分離ローラ)〕と、供給駆動伝達機構224と、支持部材225、を備えている。
呼込ローラ221は、原稿積載トレイ210上に載置された原稿Gのうち最上位の原稿Gを呼び込む。供給ローラ222及び分離部材223は、呼込ローラ221にて呼び込んだ原稿Gを1枚ずつ分離搬送する。供給ローラ222は、呼込ローラ221にて呼び込んだ原稿Gを分離部材223と共に1枚ずつシート搬送路231に向けて搬送する。分離部材223は、供給ローラ222に対向して配設されている。分離部材223は、原稿積載トレイ210上に載置される原稿Gのうちの上から2枚目以降の原稿Gの搬送方向Hへの搬送を規制する。供給駆動伝達機構224は、ギヤ列又はプーリ及びベルトで構成されており、供給ローラ222に送られてきた回転駆動力を呼込ローラ221に伝達する。呼込ローラ221、供給ローラ222及び分離部材223は、幅方向Wにおける中央部に位置している。これにより、幅方向Wにおける中央基準で原稿Gを呼び込んで供給することができる。原稿供給部220は、従来公知のものであり、その他の詳細な構成については説明を省略する。
一対の搬送ガイド231a,231bは、原稿供給部220と原稿排出部240との間でシート搬送路231を形成する。シート搬送路231は、最下部において原稿Gの画像を読み取る読取位置R(図3、図5参照)を有している。
搬送ローラ対232、レジストローラ対233、読取前搬送ローラ対234、読取後搬送ローラ対235及び排出前搬送ローラ対236は、駆動ローラ232a~236aと従動ローラ232b~236bとで構成されている。原稿排出部240は、排出ローラ対241を備えている。排出ローラ対241は、駆動ローラ241aと従動ローラ241bとで構成されている。
図4に示すように、搬送駆動部271は、制御部260の出力系に電気的に接続されている。これにより、制御部260は、所定のタイミングで搬送駆動部271を駆動させることができる。搬送駆動伝達機構280は、搬送駆動部271からの回転駆動力を供給ローラ222、駆動ローラ232a~236a,241aに伝達する。
搬送駆動伝達機構280は、レジストクラッチ281を備えている。レジストクラッチ281は、駆動ローラ233aに設けられ、駆動ローラ233aに対する回転駆動力の遮断及び接続を選択的に切替可能な構成となっている。駆動ローラ233aは、レジストクラッチ281がオンされることで回転駆動される。レジストクラッチ281は、制御部260の出力系に電気的に接続されている。これにより、制御部260は、所定のタイミングでレジストクラッチ281をオンオフさせることができる。
従動ローラ232b~236b,241bは、駆動ローラ232a~236a,241aに従動回転される。
原稿送り装置200は、図4及び図5に示すように、原稿セット検知部293(図6A、図6B参照)と、第1搬送検知部294と、第2搬送検知部295と、をさらに備えている。
原稿セット検知部293、第1搬送検知部294及び第2搬送検知部295は、何れも発光部及び受光部を有し、発光部から光を照射して原稿Gからの反射光を受光部で受光する光反射型のフォトカプラ(光センサ)である。
原稿セット検知部293は、原稿積載トレイ210に設けられている。原稿セット検知部293は、原稿積載トレイ210上に原稿Gがセットされているか否かを検知する。原稿セット検知部293は、制御部260の入力系に電気的に接続されている。
第1搬送検知部294は、搬送方向Hにおいて搬送ローラ対232よりも上流側に設けられている。第1搬送検知部294は、原稿Gが搬送ローラ対232よりも上流側を通過したか否かを検知する。第1搬送検知部294は、制御部260の入力系に電気的に接続されている。
第2搬送検知部295は、搬送方向Hにおいてレジストローラ対233よりも所定の上流側に設けられている。第2搬送検知部295は、原稿Gがレジストローラ対233よりも上流側を通過したか否かを検知する。第2搬送検知部295は、制御部260の入力系に電気的に接続されている。
なお、本実施の形態では、原稿セット検知部293、第1搬送検知部294及び第2搬送検知部295として、発光部及び受光部を備えた光反射型センサを有するものを用いたが、原稿セット検知部293として、アクチュエータを有するものを用いてもよい。
<制御部>
図4に示すように、制御部260は、CPU(Central Processing Unit)等のコンピュータからなる処理部261と、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリを含む記憶部262と、を有している。なお、制御部260は、画像形成装置100に備えられていてもよい。
制御部260では、処理部261によって、記憶部262のROMに予め格納された制御プログラムが呼び出され、記憶部262のRAM上にロードされると、各種構成要素の作動の制御が実行される。
(第1実施形態)
制御部260は、トレイ昇降部211にて原稿呼込位置P1に位置させた原稿積載トレイ210上の原稿Gの原稿搬送部201による連続的な搬送(画像読取)を開始する。制御部260は、原稿Gの連続的な搬送を開始した後、原稿Gの搬送途中で原稿Gの搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に、原稿Gの搬送を停止し、中間位置下降動作を行う。すなわち、制御部260は、中間位置下降動作を実行する中間位置下降動作モードM1を有している。中間位置下降動作は、トレイ昇降部211にて原稿積載トレイ210を原稿呼込位置P1から最下位置P2よりも高い中間位置P3(図11C参照)に所定量下降させる動作である。
所定量としては、原稿セット検知部293が原稿Gを検知することが可能な原稿積載トレイ210の位置と、原稿積載トレイ210により原稿Gがセットされ得る(セットされなくならない)原稿積載トレイ210の位置との間の範囲を例示できる。こうすることで、原稿Gがセットされたか否かを原稿セット検知部293にて確実に検知することができると共に、使用者が原稿Gを原稿積載トレイ210に円滑にセットすることができる。
この例では、トレイ駆動部272がステッピングモータである場合、所定量はステッピングモータへの入力信号の所定のステップ数とすることができ、トレイ駆動部272がエンコーダ付きDCブラシレスモータである場合、所定量はエンコーダの出力信号の所定のステップ数とすることができる。
ここで、所定の要求としては、複数枚の原稿Gのうち一部(例えば1枚)の原稿Gの画像のみを事前に画像データとして読み取るプレスキャンを要求するプレスキャン要求、原稿搬送部201による原稿Gの搬送(画像読取)途中で原稿Gの搬送不良を検知したときに原稿Gの再セットを要求する原稿再セット要求、原稿搬送部201による原稿Gの搬送(画像読取)途中で原稿Gの搬送のキャンセルを要求する搬送キャンセル要求を例示できる。搬送不良としては、例えば、第1搬送検知部294及び第2搬送検知部295による重送検知、原稿詰まり(ジャム)検知、無給紙(ステープルやパンチされた原稿の無給紙)検知等を挙げることができる。なお、プレスキャン要求では、プレスキャンを行った後、読み取った画像データを表示するプレビュー表示を行い、画像が読み取られた一部(例えば1枚)の原稿Gが原稿積載トレイ210に戻された状態で複数枚の原稿Gの画像全てを画像データとして読み取る本スキャンを行う。
また、制御部260は、中間位置P3に位置する原稿積載トレイ210上の原稿Gがセットされたか否かを原稿セット検知部293にて検知する。そして、制御部260は、原稿セット検知部293の検知結果に基づいて原稿Gがセットされているか否かを判定する。すなわち、制御部260は、原稿セット検知部293から原稿Gがセットされていることを示す信号(オン信号)を入力すると、原稿Gがセットされていると判定し、原稿セット検知部293から原稿Gがセットされていないことを示す信号(オフ信号)を入力すると、原稿Gがセットされていないと判定する。
本実施の形態によれば、制御部260は、原稿Gの搬送途中で原稿Gの搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に、原稿Gの搬送を停止し、原稿呼込位置P1から最下位置P2よりも高い中間位置P3に所定量下降させる。こうすることで、原稿積載トレイ210上の全ての原稿Gの先端部G1がたとえ原稿搬送部201の原稿供給位置Q(供給ローラ222と分離部材223との間のニップ部)に残ってしまっても(図11C参照)、原稿積載トレイ210における原稿セット検知部293と原稿Gにおける原稿セット検知部293に対する被検知部分G2との距離が原稿セット検知部293による原稿Gの最大検知可能距離内とすることができる。ここで、原稿セット検知部293による原稿Gの最大検知可能距離とは、原稿セット検知部293が原稿Gを検知することができる最も遠い距離である。これにより、所定の要求を実現させることかできる。従って、原稿の搬送途中で原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に発生し得る不都合を効果的に防止することができる。このことは、原稿積載トレイ210上の原稿Gの残量が少ない場合に、特に有効となる。
本実施の形態において、制御部260は、中間位置P3に位置する原稿積載トレイ210上の原稿Gがセットされたか否かを原稿セット検知部293にて検知するので、原稿セット検知部293が原稿Gの原稿積載トレイ210へのセットを検知することができ、すなわち、制御部260は、原稿Gが原稿積載トレイ210にセットされていると認識することができる。
本実施の形態において、中間位置としては、原稿積載トレイ210を下降させた場合に、原稿積載トレイ210上の原稿Gの先端部G1が原稿供給位置Qに残った状態において原稿セット検知部293による原稿Gの最大検知可能距離のうちの上下方向Zにおける中央位置よりも上方の位置、例えば、上方位置と上方位置から所定距離下方の下方位置との間の範囲内にある態様を例示できる。
この場合、原稿積載トレイ210を原稿呼込位置P1から中間位置P3に下降させる際に、原稿積載トレイ210が中間位置P3に到達するまでの時間の短縮化を実現させることができる。
(第2実施形態)
本実施の形態において、所定の要求は、複数枚の原稿Gのうち一部(例えば1枚)の原稿Gの画像のみを事前に画像データとして読み取るプレスキャンを要求するプレスキャン要求と、原稿搬送部201による原稿Gの搬送途中で原稿Gの搬送不良を検知したときに原稿Gの再セットを要求する原稿再セット要求と、原稿搬送部201による原稿Gの搬送途中で原稿Gの搬送のキャンセルを要求する搬送キャンセル要求とのうち、少なくとも1つを含む。
こうすることで、所定の要求としてプレスキャン要求、原稿再セット要求及び搬送キャンセル要求の少なくとも1つを受け付けたときに、原稿セット検知部293による原稿Gの原稿積載トレイ210へのセットの誤検知を効果的に防止することができる。
(第3実施形態)
ところで、原稿積載トレイ210上の原稿Gの残量が所定の基準残量よりも多い場合、通常は、原稿積載トレイ210上の全ての原稿Gの先端部G1が原稿搬送部201の原稿供給位置Qに残らない。この場合、原稿Gの搬送途中で原稿Gの搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合での不都合は発生しない。そこで、原稿積載トレイ210上の原稿Gの残量が所定の基準残量よりも多い場合には、原稿積載トレイ210上の全ての原稿Gの先端部G1が原稿搬送部201の原稿供給位置Qに残っていないとみなすことができる。
かかる観点から、本実施の形態において、制御部260は、トレイ昇降部211にて原稿呼込位置P1に位置させた原稿積載トレイ210上の原稿Gの原稿搬送部201による連続的な搬送を開始した後、原稿Gの搬送途中で原稿Gの搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に、原稿Gの搬送を停止し、原稿積載トレイ210上の原稿Gの残量が所定の基準残量よりも多い場合には、中間位置下降動作を行うことなく、最下位置下降動作を行う。すなわち、制御部260は、最下位置下降動作を実行する最下位置下降動作モードM2を有している。最下位置下降動作は、原稿積載トレイ210を原稿呼込位置P1から最下位置P2に下降させる動作である。制御部260は、最下位置P2に位置する原稿積載トレイ210上の原稿Gがセットされたか否かを原稿セット検知部293にて検知する。
こうすることで、原稿積載トレイ210上の全ての原稿Gの先端部G1が原稿搬送部201の原稿供給位置Qに残らないとみなしたときには、中間位置下降動作を行うことなく、最下位置下降動作を行うので、使用者による原稿積載トレイ210上への原稿Gのセット性を向上させることができる。
ここで、原稿積載トレイ210上の原稿Gの残量は、例えば、次のようにして求めることができる。すなわち、制御部260は、原稿セット検知部293にて原稿Gの原稿積載トレイ210へのセットを検知してから原稿呼込位置検知部291にて原稿積載トレイ210の原稿呼込位置P1を検知するまでの時間(又は原稿積載トレイ210の角度=トレイ駆動部272に対するステップ数)に基づいて原稿積載トレイ210上に最初にセットされた原稿Gの初期枚数を検出する。次に制御部260は、原稿Gが1枚搬送される毎に初期枚数から1枚ずつ減算していく。
<原稿の搬送動作の制御例>
次に、原稿Gの搬送動作の制御例について、図12及び図13を参照しながら以下に説明する。
-原稿セット動作の処理例-
図12は、制御部260による原稿Gの搬送動作における原稿セット動作の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12に示す原稿セット動作では、先ず、制御部260は、原稿セット検知部293がオンされるまで待機し(Sa1:No)、原稿セット検知部293がオンされると(Sa1:Yes)、トレイ駆動部272を駆動して原稿積載トレイ210を上昇させる(Sa2)。次に、制御部260は、原稿呼込位置検知部291がオンしているか否かを判断し(Sa3)、原稿呼込位置検知部291がオフしていると判断した場合には(Sa3:No)、Sa2に移行する。一方、制御部260は、原稿呼込位置検知部291がオンしたと判断した場合には(Sa3:Yes)、トレイ駆動部272の駆動を停止して原稿積載トレイ210の上昇を停止する(Sa4)。
-原稿読取動作の処理例-
図13は、制御部260による原稿Gの搬送動作における原稿読取動作の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図13に示す原稿読取動作では、先ず、制御部260は、搬送駆動部271を駆動し(Sb1)、N枚目(Nは1以上の整数)の原稿Gの搬送を開始し、原稿Gの画像を画像データとして読み取る(Sb3)。次に、制御部260は、原稿呼込位置検知部291がオンし(Sb1)、N枚目(Nは1以上の整数)の原稿Gの搬送を開始し、原稿Gの画像を画像データとして読み取る(Sb3)。
次に、制御部260は、原稿呼込位置検知部291がオンしているか否かを判断し(Sb4)、原稿呼込位置検知部291がオフしていると判断した場合には(Sb4:No)、トレイ駆動部272を駆動して原稿積載トレイ210を上昇させ(Sb5)、Sb4に移行する。一方、制御部260は、原稿呼込位置検知部291がオンしたと判断した場合には(Sb4:Yes)、Sb6に移行する。
次に、制御部260は、所定の要求を受け付けたか否かを判断し(Sb6)、所定の要求を受け付けていない場合には(Sb6:No)、最終の原稿Gであるか否かを判断し(Sb7)、最終の原稿Gでない場合には(Sb7:No)、Sb2に移行する。一方、制御部260は、最終の原稿Gである場合には(Sb7:Yes)、搬送駆動部271の駆動を停止して原稿Gの搬送を停止する(Sb8)。
次に、制御部260は、最下位置検知部292がオンしているか否かを判断し(Sb9)、最下位置検知部292がオフしていると判断した場合には(Sb9:No)、原稿積載トレイ210を下降させ(Sb10)、Sb9に移行する。一方、制御部260は、最下位置検知部292がオンしたと判断した場合には(Sb9:Yes)、トレイ駆動部272の駆動を停止して最下位置P2で原稿積載トレイ210の下降を停止する(Sb11)。
一方、制御部260は、所定の要求を受け付けた場合には(Sb6:Yes)、搬送駆動部271の駆動を停止して原稿Gの搬送を停止し(Sb12)、原稿積載トレイ210上の原稿Gの残量が基準残量よりも多いか否かを判断する(Sb13)。ここで、原稿Gの残量は、原稿積載トレイ210の最下位置P2から原稿呼込位置P1までの上昇距離から算出した初期の原稿Gの枚数から原稿Gの搬送枚数を差し引いた値である。
制御部260は、原稿積載トレイ210上の原稿Gの残量が基準残量以下であると判断した場合には(Sb13:No)、原稿積載トレイ210を所定量下降し(Sb14)、トレイ駆動部272の駆動を停止して中間位置P3で原稿積載トレイ210の下降を一旦停止し(Sb15)、図12に示すSa1に移行する。
一方、制御部260は、原稿積載トレイ210上の原稿Gの残量が基準残量よりも多いと判断した場合には(Sb13:Yes)、最下位置検知部292がオンしているか否かを判断する(Sb16)。
制御部260は、最下位置検知部292がオフしていると判断した場合には(Sb16:No)、原稿積載トレイ210を下降させ(Sb17)、Sb16に移行する。一方、制御部260は、最下位置検知部292がオンしたと判断した場合には(Sb16:Yes)、トレイ駆動部272の駆動を停止して最下位置P2で原稿積載トレイ210の下降を一旦停止し(Sb18)、図12に示すSa1に移行する。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、係る実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
100 画像形成装置
101 画像形成装置本体
102 画像読取装置
200 原稿送り装置
200a 原稿送り装置本体
200a1 底面
201 原稿搬送部
210 原稿積載トレイ
210a 回動軸
211 トレイ昇降部
211a 回転軸
211b トレイ押上部
211b1 被検知部
220 原稿供給部
221 呼込ローラ
222 供給ローラ
223 分離部材
224 供給駆動伝達機構
225 支持部材
225a 被検知部
230 原稿送り部
240 原稿排出部
250 原稿排出トレイ
260 制御部
261 処理部
262 記憶部
271 搬送駆動部
272 トレイ駆動部
291 原稿呼込位置検知部
292 最下位置検知部
293 原稿セット検知部
294 第1搬送検知部
295 第2搬送検知部
G 原稿
G1 先端部
G2 被検知部分
H 搬送方向
M1 中間位置下降動作モード
M2 最下位置下降動作モード
P1 原稿呼込位置
P2 最下位置
P3 中間位置
Q 原稿供給位置
W 幅方向
X 横方向
Y 奥行方向
Z 上下方向
α 回動軸線
β 回転軸線

Claims (7)

  1. 原稿を呼び込む原稿呼込位置と最下位置との間で昇降可能な原稿積載トレイと、
    前記原稿積載トレイを昇降させるトレイ昇降部と、
    前記トレイ昇降部にて前記原稿積載トレイを前記原稿呼込位置に位置させた状態で前記原稿積載トレイ上に積載された前記原稿を1枚ずつ呼び込んで搬送する原稿搬送部と、
    前記原稿積載トレイに設けられて前記原稿積載トレイ上に前記原稿がセットされているか否かを検知する原稿セット検知部と、
    を備えた原稿送り装置であって、
    前記トレイ昇降部にて前記原稿呼込位置に位置させた前記原稿積載トレイ上の前記原稿の前記原稿搬送部による連続的な搬送を開始した後、前記原稿の搬送途中で前記原稿の搬送を停止する所定の要求を受け付けた場合に、前記原稿の搬送を停止し、前記トレイ昇降部にて前記原稿積載トレイを前記原稿呼込位置から前記最下位置よりも高い中間位置に所定量下降させる中間位置下降動作を行うことを特徴とする原稿送り装置。
  2. 請求項1に記載の原稿送り装置であって、
    前記中間位置下降動作を行い、前記中間位置に位置する前記原稿積載トレイ上の前記原稿がセットされたか否かを前記原稿セット検知部にて検知することを特徴とする原稿送り装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の原稿送り装置であって、
    前記所定量は、前記原稿セット検知部が前記原稿を検知することが可能な前記原稿積載トレイの位置と、前記原稿積載トレイにより前記原稿がセットされ得る前記原稿積載トレイの位置との間の範囲であることを特徴とする原稿送り装置。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか1つに記載の原稿送り装置であって、
    前記中間位置は、前記原稿積載トレイを下降させた場合に、前記原稿積載トレイ上の前記原稿の先端部が前記原稿呼込位置に残った状態において前記原稿セット検知部による前記原稿の最大検知可能距離のうちの上下方向における中央位置よりも上方の位置にあることを特徴とする原稿送り装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか1つに記載の原稿送り装置であって、
    前記所定の要求は、前記複数枚の原稿のうち一部の原稿の画像のみを事前に画像データとして読み取るプレスキャンを要求するプレスキャン要求と、前記原稿搬送部による前記原稿の搬送途中で前記原稿の搬送不良を検知したときに前記原稿の再セットを要求する原稿再セット要求と、前記原稿搬送部による前記原稿の搬送途中で前記原稿の搬送のキャンセルを要求する搬送キャンセル要求とのうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする原稿送り装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1つに記載の原稿送り装置であって、
    前記トレイ昇降部にて前記原稿呼込位置に位置させた前記原稿積載トレイ上の前記原稿の前記原稿搬送部による連続的な搬送を開始した後、前記原稿の搬送途中で前記原稿の搬送を停止する前記所定の要求を受け付けた場合に、前記原稿の搬送を停止し、前記原稿積載トレイ上の前記原稿の残量が所定の基準残量よりも多い場合には、前記中間位置下降動作を行うことなく、前記原稿積載トレイを前記原稿呼込位置から前記最下位置に下降させる最下位置下降動作を行い、前記最下位置に位置する前記原稿積載トレイ上の前記原稿がセットされたか否かを前記原稿セット検知部にて検知することを特徴とする原稿送り装置。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか1つに記載の原稿送り装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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