JP2012116580A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置は、原稿の表面の画像を第1の画像として読み取ると共に、原稿の裏面の画像を第2の画像として読み取る原稿読取部20と、原稿読取部20に原稿を搬送する原稿搬送部10と、第1の画像に基づいて原稿の傾きを検出すると共に、第2の画像に基づいて原稿の傾きを検出する傾き検出部91と、傾き検出部91によって検出されたそれぞれの傾きに基づいて判定を行う第1判定部92と、第1判定部92による判定結果に基づいて、次の原稿の搬送を停止させるよう原稿搬送部10を制御し、又は、原稿読取部20によって画像が読み取られた原稿の搬送速度よりも遅くして次の原稿を搬送させるよう原稿搬送部10を制御する搬送制御部94と、を備える。
【選択図】図2
Description
このような画像形成装置には、ADFによって搬送される原稿が通紙領域を超えているか否かを判断し、通紙領域を超えて原稿が搬送されていると判断された場合には、原稿の搬送を禁止して、紙詰まりの発生や原稿の損傷を未然に防止するものがある(特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、原稿が通紙領域をはみ出して搬送されているか否かを判断するものであるため、小サイズの原稿が傾いて搬送された場合でも、その小サイズの原稿が通紙領域を超えて搬送されていると判断されない場合がある。この場合には、特許文献1に記載された発明は、原稿の搬送を禁止することができず、原稿の詰りが発生する可能性や、原稿を傷める可能性がある。
原稿搬送部10は、ADFであり、後述する原稿読取部20に原稿Gを搬送する。原稿搬送部10は、原稿載置部11と、駆動ローラとしての第1送りローラ12と、ガイド13と、タイミングローラ対14と、原稿排出部15とを備える。原稿載置部11には、大きさの異なる原稿を混載することが可能である。第1送りローラ12は、原稿載置部11に載置された原稿Gを1枚ずつ順にタイミングローラ対14に供給する。タイミングローラ対14は、原稿読取部20が原稿Gの画像を読み取るタイミングと、原稿Gの画像が原稿読取部20によって読み取られる位置(ガイド13が配置されている位置)に原稿Gを供給するタイミングとを合わせるために、原稿Gの搬送又は原稿Gの搬送停止を行う。ガイド13は、搬送された原稿Gを後述する第1読取面21aに導く。原稿排出部15は、原稿読取部20によって画像が読み取られた(ガイド13を通過した)原稿Gをコピー機本体2の外部に排出する。
原稿排出部15におけるコピー機本体2の外側には、原稿集積部16が形成される。原稿集積部16には、原稿排出部15から排出された原稿Gが積層して集積される。
用紙排出部34におけるコピー機本体2の外側には、排紙集積部35が形成される。排紙集積部35には、用紙排出部34から排出された用紙Tが積層して集積される。
感光体ドラム41(41a,41b,41c,41d)は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローそれぞれのトナー画像を形成するために、感光体又は像担持体として機能する。各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの周囲には、感光体ドラム41の回転方向に沿って上流側から下流側へ順に、帯電部42と、レーザスキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45とが配置される。帯電部42は、感光体ドラム41の表面を帯電させる。レーザスキャナユニット43は、感光体ドラム41の表面から離れて配置され、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに関する画像データに基づいて感光体ドラム41の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム41の表面には、露光された部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。現像器44は、感光体ドラム41の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。クリーニング部45は、除電器(図示せず)によって感光体ドラム41の表面が除電された後のその表面に残るトナー等を除去する。
トナーカートリッジ46は、現像器44に供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ46と現像器44とは、トナー供給路(図示せず)により接続されている。
コピー機1は、上述した構成要素(原稿搬送部10、原稿読取部20、用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60)を備える。用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60によりエンジン部3が構成される。なお、図1を用いて説明した構成要素については、その説明を省略する。
さらに、コピー機1は、上述した機能構成に加えて、操作部70と、記憶部80と、制御部90とを備える。
また、制御部90は、傾き検出部91と、第1判定部92と、第2判定部93と、搬送制御部94と、表示制御部95とを備える。
傾き検出部91は、原稿Gの大きさにかかわらず、撮像部28及びCIS29それぞれにおいて読み取られた画像に基づいて原稿Gの傾きを検出することが可能である。
ここで、第1の判定及び第2の判定それぞれにおける所定の値は、適宜設定される値である。
第1判定部92は、傾きが所定の値以上であり又は差が所定の値以上であると判定した場合には、原稿搬送部10によって搬送される原稿Gが傾いていると判定したことになる。
ここで、第3の判定における所定の値は、適宜設定される値である。
第2判定部93は、第1の値と第2の値との差分が所定の値以上であると判定した場合には、原稿搬送部10によって搬送される原稿Gが傾いていると判定したことになる。
また、所定の条件は、第1の制御及び第2の制御のうちいずれの制御を行うのか、ユーザによって予め設定される条件である。
また、所定の条件は、第3の制御及び第4の制御のうちいずれの制御を行うのか、ユーザによって予め設定される条件である。
すなわち、本実施形態のコピー機1は、第1の画像に基づいて検出された原稿Gの傾きと第2の画像に基づいて検出された原稿Gの傾きとがそれぞれ所定の値以上であると第1判定部92によって判定された場合、又は、第1の画像に基づいて検出された原稿Gの傾きと第2の画像に基づいて検出された原稿Gの傾きとの差が所定の値以上であると第1判定部92によって判定された場合に、次の原稿Gの搬送を停止させ、又は、原稿読取部20によって画像が読み取られた原稿Gの搬送速度よりも遅くして次の原稿Gを搬送させる。これにより、コピー機1は、一種類のサイズの原稿Gのみが原稿載置部11に載置された場合に加えて、大サイズの原稿Gと小サイズの原稿Gとが原稿載置部11に混載された場合でも、それぞれの原稿Gの傾きを判断することができる。さらに、コピー機1は、原稿Gが傾いていると判断された場合には、原稿Gの搬送を停止させ又は原稿Gの搬送速度を遅くするので、原稿Gの紙詰まりが発生する可能性を低くすることができ、また原稿Gを傷める可能性を低くすることができる。
上述した実施形態では、第1読取センサがCCDやCMOS等のイメージセンサから構成される撮像部28であり、第2読取センサがCIS29である場合について説明した。しかしながら、本発明は、この形態に限定されることはなく他の形態であってもよい。すなわち、第1読取センサ及び第2読取センサの種類や配置する位置等には、制限がない。
また、本実施形態の原稿搬送部10は、原稿Gを反転させることなく、第1読取面21aにおいて画像が読み取られた原稿Gを原稿集積部16に排出する構成である。しかしながら、本発明は、この構成に限定されることはなく、第1読取面において表面が読み取られた原稿の表裏を反転させて、再度第1読取面に供給して、原稿Gの裏面の画像を読み取らせる構成であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙Tに転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの片面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の両面を印刷する構成であってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被画像形成媒体は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバヘッドプロジェクタ)シート等のフィルムシートであってもよい。
Claims (3)
- 原稿の表面の画像を第1の画像として読み取る第1読取センサと、原稿の裏面の画像を第2の画像として読み取る第2読取センサとを有する原稿読取部と、
前記原稿読取部に原稿を搬送する原稿搬送部と、
前記第1読取センサによって読み取られた第1の画像に基づいて原稿の傾きを検出すると共に、前記第2読取センサによって読み取られた第2の画像に基づいて原稿の傾きを検出する傾き検出部と、
第1の画像に基づいて前記傾き検出部によって検出された原稿の傾きと、第2の画像に基づいて前記傾き検出部によって検出された原稿の傾きとがそれぞれ所定の値以上であること、及び、第1の画像に基づいて前記傾き検出部によって検出された原稿の傾きと第2の画像に基づいて前記傾き検出部によって検出された原稿の傾きとの差が所定の値以上であることのうち少なくとも一方の判定を行う第1判定部と、
第1の画像に基づいて検出された原稿の傾きと第2の画像に基づいて検出された原稿の傾きとがそれぞれ所定の値以上であると前記第1判定部によって判定された場合、又は、第1の画像に基づいて検出された原稿の傾きと第2の画像に基づいて検出された原稿の傾きとの差が所定の値以上であると前記第1判定部によって判定された場合に、所定の条件に応じて、次の原稿の搬送を停止させるよう前記原稿搬送部を制御し、又は、前記原稿読取部によって画像が読み取られた原稿の搬送速度よりも遅くして次の原稿を搬送させるよう前記原稿搬送部を制御する搬送制御部と、
を備える画像形成装置。 - 原稿としての第1原稿と、第1原稿の次に搬送される原稿としての第2原稿とが前記原稿搬送部によって搬送された場合に、第1原稿の第1の画像に基づいて前記傾き検出部によって検出された原稿の傾きと、第1原稿の第2の画像に基づいて前記傾き検出部によって検出された原稿の傾きと第1の差と、前記傾き検出部によって第2原稿の第1の画像に基づいて検出された原稿の傾きと、前記傾き検出部によって第2原稿の第2の画像に基づいて検出された原稿の傾きと第2の差との差分が、所定の値以上であるかを判定する第2判定部を備え、
前記搬送制御部は、前記第2判定部によって第1の差と第2の差との差分が所定の値以上であると判定された場合に、所定の条件に応じて、第2原稿に続く次の原稿の搬送を停止させるよう前記原稿搬送部を制御し、又は、第2原稿の搬送速度よりも遅くして次の原稿を搬送させるよう前記原稿搬送部を制御する
請求項1に記載の画像形成装置。 - 表示部と、
次の原稿の搬送を停止させるよう前記原稿搬送部が前記搬送制御部によって制御された場合、及び、前記原稿読取部によって画像が読み取られた原稿の搬送速度よりも遅くして次の原稿を搬送するよう前記原稿搬送部が前記搬送制御部によって制御された場合に、前記表示部に警告表示を行わせる表示制御部と、
を備える請求項1又は2に記載の画像形成装置。
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