JP3802661B2 - 給紙装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタなどの画像読取装置にシートを給紙するための給紙装置において、その制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近は、複写機やプリンタなどの画像形成装置による一回当たりの処理枚数が飛躍的に増大する傾向がある。そのため、最近の画像形成装置には大容量のシート収容部を備えた給紙装置が提供される場合が多い。
【0003】
従来、この種の大容量のシート収容部を備えた給紙装置は、サイズ毎に給紙カセットが設けられ、これら給紙カセットが昇降機構により上下動する構成となっている(例えば特開平6−1001900号)。この給紙装置は、給紙方向に2つのシートカセットを並設しており、先ず下流側のシートカセットから給紙を開始し、シートが全て給紙された後に、上流側のシートカセットの積載されたシートを下流側のシートカセットを介して画像形成装置に送り出すように構成してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の給紙装置にあっては、各シートカセットの昇降動作をそれぞれに設けた駆動モータによって行なっているため、給紙装置全体が大型化してしまうといった問題があった。
【0005】
そこで本発明は、給紙方向に並設された少なくとも2つのシートカセットを単一の駆動装置によって作動させることで、給紙装置全体をコンパクトにするとともにコストの低廉化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に係る給紙装置の制御方法は、第1、第2のシート昇降機構によってそれぞれ昇降自在に支持された第1、第2のシート積載部を有し、これらシート積載部のシートを給紙位置に移動して画像形成装置へ送り出す給紙装置において、前記第1、第2のシート昇降機構を選択的に駆動する単一の駆動装置を切り換えることで、第1のシート積載部、及び第2のシート積載部を選択的に上昇させ、前記駆動装置の切り換えによる第2のシート積載部の上昇と並行して、第1のシート積載部から画像形成装置にシートを送り出すことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2に係る給紙装置の制御方法は、第1、第2のシート昇降機構によってそれぞれ昇降自在に支持された第1、第2のシート積載部を有し、これらシート積載部のシートを給紙位置に移動して画像形成装置へ送り出す給紙装置において、前記第1、第2のシート昇降機構を選択的に駆動する単一の駆動装置を切り換えることで、第1のシート積載部、及び第2のシート積載部を選択的に上昇させ、前記第2のシート積載部の上昇中に、第1のシート積載部から所定量のシートが画像形成装置に送り出された場合、前記第2のシート積載部の上昇を中断し、駆動装置を切り換えて第1のシート積載部を上昇させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の請求項3に係る給紙装置の制御方法は、前記駆動装置の駆動の切り換えが、少なくとも第1のシート積載部を所定の給紙位置まで上昇させた後であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項4に係る給紙装置の制御方法は、第1のシート積載部に載置してあるシートの全てが画像形成装置に送り出された時には、第2のシート積載部は既に所定の給紙位置にあることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項5に係る給紙装置の制御方法は、前記駆動装置の切り換えが、単一モータの正逆転と、それに伴うワンウエイクラッチの作動によって制御されることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明に係る給紙装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る給紙装置の概念図を示したものである。この給紙装置1は、直方体形状の枠体2と、この枠体2内に引き出し可能に収納される給紙ユニット3とを備える。給紙ユニット3は、レターサイズやA4サイズの用紙を給紙方向において載置できるように、一対のシート積載部4,5を並設してある。また、これらシート積載部4,5のそれぞれに載置されたシートSに圧接して矢印で示す給紙方向に繰り出す繰出し手段6,7と、この繰出し手段6,7によって繰り出されたシートSのうちで最上紙のみを給紙するための分離ローラ8を備える。なお、給紙ユニット3はガイドレール31によって案内され、給紙方向に対して直交する方向であって且つ操作側(紙面手前)に引き出し可能となっており、シート補給指示に従って給紙ユニット3を引き出すことで、両方のシート積載部4,5に対し同時に補給することができる。
【0016】
図2は、前記給紙装置1の一使用例を示したものであり、給紙装置1の上部に複写機本体10を搭載した複写システムを示したものである。複写機本体10は、上面のプラテン11上に載置された原稿を露光するためのランプ12及び複数のミラー、レンズからなる光学系13を有し、感光体14上に受けた原稿像から潜像を形成し、これを現像する手段と用紙上へ転写する転写手段とを有し、これを定着させる定着手段15を経て排紙トレー16上に排出するものである。なお、排紙トレー16に代えて大量の処理済みシートを収容するダウントレーや区分けして収容するソータなどを連結することもできる。
【0017】
また、給紙装置1との結合部には、シートを受ける入口ローラ17、ガイド18及びレジストローラ19が配設されている。一方、図2に示した給紙装置1の枠体2内には、前述した給紙ユニット3の上部に大サイズのシートを収容するA3用カセット20及びB4用カセット21等が配設されている。これらのカセット20,21は、それぞれガイドレール22,23によって案内され、しかもシートの補給を容易にするためにオペレータの手前側、即ち紙面手前側に引き出し可能に装着してある。各カセット20,21の内部にはシートを上方へ押し上げる周知の押し上げ手段が内蔵されている一方、最上位置のシートを繰り出す繰出し手段24,25が配置されている。また、その近傍には繰出し手段24,25によって繰り出されたシートを一枚毎に分離して給送する分離ローラ26,27が設けられ、さらに下流側の給送ガイド30に合流している。
【0018】
図3は、前記給紙装置1の詳細を示したものである。給紙ユニット3は、給紙方向で2室に分割されており、それぞれに平板状のシート積載部4,5が昇降動可能に配置され、上方に繰出し手段6,7と分離ローラ8及びレジストローラ9が配置された構造となっている。
【0019】
繰出し手段6は、図3及び図4に示したように、給紙ユニット3の上部に配設された取付フレーム32にブラケットを介して揺動可能に支持されたレバー33a,33bと、このレバー33a,33bに3つのギヤ34を介して設けられるピックアップローラ35とで構成される。ピックアップローラ35の回転は、ピッククラッチ36aの作動によって制御される。また、ピックアップローラ35は、ばね37によって下方側に付勢され、シート最上面を押圧するとともにシート最上面のレベルに応じて上下動する。レバー33a,33bは、ピックアップローラ35の上下動に応じて支持点を中心に揺動し、レバー33aの他端近傍に配設されたシート積載部4のレベルセンサ38aに当接してレベルセンサ38aをオン・オフする。なお、他方の繰出し手段7の構造も、上述した繰出し手段6と同様であるので、同一の符号を用いて説明を省略する。これらの繰出し手段6,7は、給紙ユニット3の引き出し時にはピックアップローラ35が跳ね上がった状態になっているが、図4に示したように、給紙ユニット3を収納すると引出しレバー39が押されて回転し、操作杆40をスプリング41を伸張させながら矢印方向にスライドさせてレバー33bとの係合を解除し、前述したばね37のばね圧によって下方側に付勢する機構となっている。
【0020】
シート積載部4,5の昇降動作は、図5乃至図7に示したように、各シート積載部4,5にそれぞれ配置された昇降機構42,43と、これら昇降機構42,43を選択的に駆動する単一の駆動装置44とで構成される。昇降機構42,43は、給紙ユニット3の縦壁に開設された縦長開口45a,45bの左右縁にラック46a,46bを設け、このラック46a,46bに沿って一対ごとのピニオン47a,47bを上下動させることによってシート積載部4,5の昇降を可能としている。給紙ユニット3の縦壁にはプーリ48a,48bに掛け渡したタイミングベルト49a,49bによってピニオン47a,47bの連結板50a,50bと連結される楕円ローラ51a,51bが回転可能に設けられ、楕円ローラ51a,51bを矢印方向に回転させることによってピニオン47a,47bを上方に移動することができる。なお、ラック46a,46b及びピニオン47a,47bは背面側の縦壁にも設けられており、両者はシート積載部4,5の下面において軸52a,52bで連結されている。
【0021】
上記昇降機構42,43の駆動装置44は、図6及び図7に示したように、シート積載部4,5の中間に配置されており、単一の昇降モータ54と、この昇降モータ54の回転軸に設けられたギヤ61と、このギヤ61に噛合するギヤ62a,62bと、このギヤ62a,62bの回転軸に設けられたワンウエイクラッチ55a,55bと、ギヤ63a,63b、64a,64b、65a,65b、66a,66b、67a,67b、68a,68bとを備える。ギヤ68a,68bには前進後退するクランプ軸57a,57bが設けられ、クランプ軸57a,57bの先端には前記楕円ローラ51の回転軸に突設した各係止片53a,53bと嵌まり合うカップリング溝58a,58bが形成されている。昇降モータ54は正逆回転可能であり、ワンウエイクラッチ55a,55bの働きによって2台のシート積載部4,5を片方ずつ選択的に上昇させることが可能となっている。なお、ワンウエイクラッチ55a,55bに代えて電磁クラッチなどで片方ずつ切り換えることも可能である。
【0022】
従って、上記駆動装置44を用いてシート積載部4,5を上昇させる場合、先ずクランプ軸57a,57bを突き出してカップリング溝58a,58bと楕円ローラ51a,52bの係止片53a,53bとをそれぞれ嵌合する。次いで、駆動装置44の昇降モータ54を正転させて一方の楕円ローラ51aを矢印方向に回転させ、ピニオン47aとともに給紙方向に対して下流側のシート積載部4を上昇させる。シートの最上面がピックアップローラ35に当接しながら押し上げ、それに伴ってレバー33aの他端が下方側に回動しレベルセンサ38aに検出されると昇降モータ54が駆動を停止してその高さ位置が確保される。また、シート積載部4から給紙が開始されるとシート最上面が次第に低くなって給紙が困難になるので、給紙可能の制限高さ位置を予め決めておき、その位置でレバー33aの他端がレベルセンサ38aから離れるようにレバー長を調整し、昇降モータ54を再び作動させてシート最上面を高くする。なお、給紙可能の制限高さ位置は、別途位置センサを設置して検出する場合や給紙枚数を積算して検出する場合等が考えられる。
【0023】
一方、下流側のシート積載部4を上昇させた状態で昇降モータ54を逆転させると、他方側のワンウエイクラッチ55bが作動し、前述と同様にして、上流側のシート積載部5が所定の位置まで上昇する。クランプ軸57a,57bのカップリング溝58a,58bと楕円ローラ51a,51bの係止片53a,53bとが嵌合している間はシート積載部4,5の高さ位置が確保されるが、給紙ユニット3が引き出されるとクランプ軸57a,57bが後退して係止片53a,53bから離脱するため、シート積載部4,5は自重で自由落下する。
【0024】
ここで、上記取付フレーム32に配設された種々のセンサ類及びクラッチ類を前述の図4に基づいて説明する。符号60は給紙装置全体の搬送モータであり、その駆動は、前述したピッククラッチ36a,36bの他、分離クラッチ61及びレジクラッチ62によって制御される。繰出し手段6,7の一側方にはそれぞれのエンプティセンサS1,S2が設けられ、各シート積載部4,5でのシートの有無を検出する。なお、エンプティセンサS1は、シートの有無検出の他に、上流側のシート積載部4から給紙されるシートをその位置で待機させる場合の検出センサとしても機能する。S3は待機センサであり、ピックアップローラ35で繰り出されたシートを給紙する前に一旦その位置で待機させるためのものである。符号8は分離ローラである。複写機本体からの給紙信号に基づいて分離クラッチ61が作動し、分離ローラ8の回転によって最上面のシートから一枚ずつ送り出す。分離ローラ8の下流側近傍にはレジストセンサS4と一対のレジストローラ9,9が設置されている。分離ローラ8によって送り出されたシートは、レジストローラ9に先端が突き当たることでレジストループが取られると共に、レジストセンサS4からの検出信号によってレジクラッチ62が作動し、レジストローラ9が回転することでシートを搬送路に送り出す。
【0025】
図8は上述した給紙装置の制御装置を示したものであり、複写機本体との信号の受け渡しを始め、各種センサ類のオン・オフ、クラッチ類の作動、搬送モータの駆動、カバーの開閉、シート残量の検出などの制御を中央演算装置(CPU)で行なっている。
【0026】
次に、上記構成からなる給紙装置1の給紙方法を説明する。図9は、シート積載部4,5の昇降動作を模式的に示したものであり、図10はこの昇降動作を制御するためのタイミングチャートを示したものである。まず、給紙方向に対して下流側及び上流側のいずれのシート積載部4,5も下降した状態でシートがセットされる(a)。この時、複写機本体側から動作許可信号を受信すると、駆動装置44の昇降モータ54が正転駆動して下流側のシート積載部4を上昇させる。そして、最上面のシートがピックアップローラ35に当たると、そのままピックアップローラ35が押し上がると同時にレバー33aの他端が下がってレベルセンサ38aをオンする。これによって昇降モータ54の回転が停止し、下流側のシート積載部4が給紙位置に確保される。昇降モータ54は停止後直ちにを逆転駆動し、今度は上流側のシート積載部5を上昇させる(b)。また、上記レベルセンサ38aがオンすると同時に搬送モータ60が作動し、シート積載部4のピックアップローラ35が回転して最上面のシートを待機センサS1位置まで繰り出す。上流側のシート積載部5の上昇中に複写機本体側から給紙信号を受けると分離クラッチ61が作動し分離ローラ8を回転させてシートを給紙する。そして、レジストセンサS4の検出からt1時間後にレジクラッチ62が作動し、レジストローラ9を回転させてシートを複写機本体の搬送路に送り込む。シートの後端が待機センサS3を抜けるとピッククラッチ36aが作動してピックアップローラ35を回転させ、シート積載部4の最上面のシートを待機センサS3位置まで繰り出す。この間昇降モータ54は逆転駆動し続けており、シート面が上昇して前述と同様にレベルセンサ38bがオンすると昇降モータ54の駆動が停止され、上流側のシート積載部5が給紙位置に確保される(c)。
【0027】
このようにして下流側のシート積載部4に載置してあるシートを給紙し続け、その全てが複写機本体に給紙されてしまうと、給紙動作中にエンプティセンサS1がオフになる。すると今度は、両方のピッククラッチ36a,36bが作動して両方のピックアップローラ35,35を回転させ、上流側のシート積載部5の最上面のシートを下流側のシート積載部4を介して繰り出し、先端がエンプティセンサS1の位置で待機させる。そして、先のシートの後端が待機センサS3を抜けると、ピッククラッチ36aが作動してピックアップローラ35が回転し、待機センサS3位置まで繰り出された後、上述と同様にして搬送される(d)。
【0028】
図11及び図12は、下流側のシート積載部4からのシート給紙時に最上面のシート高さ位置を確保する場合の一制御方法を示したものである。シート面の低下によってレバー33aがレベルセンサ38aから離れ、レベルセンサ38aがオフになっている時に複写機本体側から給紙信号を受けると(b)、この給紙信号に基づいて昇降モータ54が正転駆動し、再びシート積載部4を上昇させてレベルセンサ38aをオンする(c)。この間、給紙は中断することなく継続して行われ、分離クラッチ61及びレジクラッチ62の作動によって通常と同様の給紙が行われる。なお、シート積載部4の上昇動作と給紙動作とは互いに関係なく作動するように制御されていることから、昇降モータ54の駆動を給紙信号に基づいて行なう必要はなく、例えばレベルセンサ38aのオフ信号に基づいて駆動することも可能である。
【0029】
図13及び図14は、昇降モータ54の逆転駆動によって上流側のシート積載部5を上昇させている途中で、下流側のシート積載部4のシート面が下がってしまった場合の制御方法を示したものである。この場合にも複写機本体側からの動作許可信号に基づいて昇降モータ54が正転し、下流側のシート積載部4から上昇する(a)。そして、レベルセンサ38aがオンしたのち昇降モータ54を逆転させて上流側のシート積載部5を上昇させるまでは、上記図9及び図10の制御と同じである(b)。この場合の制御では、上流側のシート積載部5を上昇させている途中で、下流側のシート積載部4の紙面レベルが急速に下がってレベルセンサ38aがオフになると、次の給紙信号に基づいて昇降モータ54の逆転駆動を停止して上流側のシート積載部5の上昇を中断し、直ちに昇降モータ54を正転させて下流側のシート積載部4を再び上昇させ、レベルセンサ38aをオンする(c)(d)。先の制御と同様、この間、給紙は中断することなく継続して行われ、分離クラッチ61及びレジクラッチ62の作動によって通常と同様の給紙が行われる。レベルセンサ38aがオンすると同時に昇降モータ54を停止し、さらに昇降モータ54が逆転駆動させて上流側のシート積載部5の上昇を再開する(e)。そして、レベルセンサ38bがオンした時点で昇降モータの駆動を停止する(f)。この場合の制御にあっても、シート積載部4の上昇動作と給紙動作とは互いに関係なく作動することから、先の制御と同様、昇降モータ54の正転駆動を給紙信号に基づいて行なう必要はなく、例えばレベルセンサ38aのオフ信号に基づいて駆動することも可能である。前述したように、レベルセンサ38aのオン・オフ位置は、前記レバー33の長さによって制御できることから、上流側のシート積載部5を上昇させている間は、レベルセンサ38aがオフにならないように、レバー長を調整しておくのが望ましい。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る給紙装置によれば、複数のシート昇降機構を単一の駆動装置によって選択的に駆動できるので、シート昇降機構のそれぞれに駆動装置を設けた場合に比べて給紙装置全体をコンパクト化できるといった効果がある。
【0031】
また、単一の駆動装置を複数のシート昇降装置の中間位置に配置することで、両方への駆動伝達を同じ機構で達成することができ、伝達機構を単純化することができる。
【0032】
また、本発明の給紙方法によれば、給紙方向に対して下流側のシート積載部が上昇を完了すると同時に給紙を開始し、上流側のシート積載部を上昇させている間も給紙し続けるように制御したので、迅速な給紙を行なうことができる。
【0033】
また、本発明の給紙方法によれば、上流側のシート積載部の上昇中に、下流側のシート積載部から所定量のシートが画像形成装置に送り出された場合、上流側のシート積載部の上昇を中断し、駆動装置を切り換えて下流側のシート積載部を上昇させるように制御したので、給紙を中断することなく両方のシート積載部を所定の給紙位置まで上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図l】本発明に係る給紙装置の全体概略図である。
【図2】上記給紙装置に複写機本体を搭載した複写システムの概略図である。
【図3】給紙装置の繰出し手段を示す断面図である。
【図4】シート搬送手段の配置を示す取付フレームの平面図である。
【図5】昇降機構の概略図である。
【図6】昇降機構と駆動装置の位置関係を示す概略図である。
【図7】駆動装置の拡大説明図である。
【図8】制御系を示す説明図である。
【図9】通常時におけるシート積載部の昇降動作を模式的に示した図である。
【図10】上記図9の昇降動作を制御するためのタイミングチャートである。
【図11】シート最上面のレベルが下がった時のシート積載部の昇降動作を模式的に示した図である。
【図12】上記図11の昇降動作を制御するためのタイミングチャートである。
【図13】シート最上面のレベルが下がった時に下流側のシート積載部を優先して上昇させる場合の昇降動作を模式的に示した図である。
【図14】上記図13の昇降動作を制御するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 給紙装置
4 下流側のシート積載部
5 上流側のシート積載部
10 複写機本体
42,43 昇降機構
44 駆動装置
54 昇降モータ
Claims (5)
- 第1、第2のシート昇降機構によってそれぞれ昇降自在に支持された第1、第2のシート積載部を有し、これらシート積載部のシートを給紙位置に移動して画像形成装置へ送り出す給紙装置において、
前記第1、第2のシート昇降機構を選択的に駆動する単一の駆動装置を切り換えることで、第1のシート積載部、及び第2のシート積載部を選択的に上昇させ、
前記駆動装置の切り換えによる第2のシート積載部の上昇と並行して、第1のシート積載部から画像形成装置にシートを送り出すことを特徴とする給紙装置の制御方法。 - 第1、第2のシート昇降機構によってそれぞれ昇降自在に支持された第1、第2のシート積載部を有し、これらシート積載部のシートを給紙位置に移動して画像形成装置へ送り出す給紙装置において、
前記第1、第2のシート昇降機構を選択的に駆動する単一の駆動装置を切り換えることで、第1のシート積載部、及び第2のシート積載部を選択的に上昇させ、
前記第2のシート積載部の上昇中に、第1のシート積載部から所定量のシートが画像形成装置に送り出された場合、前記第2のシート積載部の上昇を中断し、駆動装置を切り換えて第1のシート積載部を上昇させることを特徴とする給紙装置の制御方法。 - 前記駆動装置の駆動の切り換えは、少なくとも第1のシート積載部を所定の給紙位置まで上昇させた後である請求項1又は2記載の給紙装置の制御方法。
- 第1のシート積載部に載置してあるシートの全てが画像形成装置に送り出された時には、第2のシート積載部は既に所定の給紙位置にある請求項1又は2記載の給紙装置の制御方法。
- 前記駆動装置の切り換えは、単一モータの正逆転と、それに伴うワンウエイクラッチの作動によって制御される請求項1又は2記載の給紙装置の制御方法。
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