JPH06227697A - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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JPH06227697A
JPH06227697A JP3285593A JP3285593A JPH06227697A JP H06227697 A JPH06227697 A JP H06227697A JP 3285593 A JP3285593 A JP 3285593A JP 3285593 A JP3285593 A JP 3285593A JP H06227697 A JPH06227697 A JP H06227697A
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Satoshi Okagawa
聡 岡川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿先端を規制し、給紙経路に出没自在のス
トッパ部材は、従来繰出し手段の上下動に連動して極め
て速やかに出没動作をしていた。このため突出時に原稿
を跳ね上げ、整頓を乱し、ときにはエンプティセンサの
位置からも外すことによって給紙トレイ上に原稿が存在
しているにも拘わらず原稿無しと検出されるようなこと
もあった。この発明は上記不具合を除去し、原稿の位置
ずれや順序の乱れを起こさず、確実な繰り出しのできる
原稿搬送装置を得ることを目的としたものである。 【構成】 繰出し手段及びストッパ部材が互いに連動し
て上昇する上昇速度を、少なくともこれらが連動して下
降する下降速度よりも遅くしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は給紙トレイに積層され
た原稿の最上紙に離接自在の繰出し手段と、原稿の先端
部を規制するストッパ部材とを有し、これら繰出し手段
とストッパ部材とが互いに連動して上昇、下降するよう
に成された原稿搬送装置に関し、例えば複写機などの画
像形成装置のプラテン上に載置され、該プラテンへ原稿
を送るのに使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】給紙トレイにセットされた原稿の最上紙
に離接自在の繰出し手段を備える一方、原稿束の先端部
を規制し、前記繰出し手段の下降に連動して原稿の繰り
出し動作開始以前に給紙経路から退避し、前記繰出し手
段の上昇に連動して給紙経路内に突出するストッパ部材
を有する原稿搬送装置では従来繰出し手段及びストッパ
部材の下降時の速度と上昇時の速度とは同じく、極めて
速やかなものであった。
【0003】ところで、給紙開始の指令によって繰出し
手段を速やかに原稿最上紙上に降下させるとともに、こ
れと連動してストッパ部材を退避させるのは、給紙動作
の速やかな開始にとって重要なことであるが、他方繰り
出し動作を終えて繰出し手段を上昇させ、この上昇動作
と連動してストッパ部材を急速に給紙経路上に突出させ
ると、この給紙経路上に残留している原稿を上方へ跳ね
上げ、繰出し手段の降下点から外れた位置まで跳ね飛ば
してしまい、次回繰り出しが出来なかったり、繰り出し
順序が狂ったり、更には給紙トレイ上に原稿が残存して
いるにも拘わらず原稿無しとされることがあった。ま
た、甚だしいときには給紙トレイから原稿を撥ねだして
しもうことすらあった。
【0004】またこのような繰出し手段の最上紙に対す
る離接動作は通常繰出し回転体の回転動作とともに共通
の駆動モータによって駆動されていることが多く、この
場合トルクリミッタと所定高さに制限する当接部材を備
えているのであるが、この当接部材との係合時に発生す
る衝撃音は極めて大きく、静かなオフィスではしばしば
問題となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的とする
ところは、上記従来の原稿搬送装置に見られたような不
具合点を解消し、ストッパ部材の突出動作によっても原
稿の位置ずれが起こらず、原稿が残存しているにも拘わ
らず原稿無しと誤判断するようなことがなく、併せて運
転音の静粛な原稿搬送装置を得ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、給紙トレイと、給紙開始信号によって該
給紙トレイにセットされた原稿に上方より接触してその
最上紙を繰り出す繰出し手段と、原稿束の先端部を規制
するとともに、繰出し手段の下降に連動して原稿の繰り
出し動作開始以前に給紙経路から退避し、前記繰出し手
段の上昇に連動して給紙経路内に突出するストッパ部材
とを具備した原稿搬送装置において、上記繰出し手段及
びストッパ部材が互いに連動して上昇する上昇速度を、
少なくともこれら繰出し手段及びストッパ部材が互いに
連動して下降する下降速度よりも遅くしたものである。
【0007】
【実施例】本発明は画像形成装置の一例としての複写機
に適用された原稿搬送装置を説明する。
【0008】原稿搬送装置Fは図1に示すように複写機
MのプラテンP上に載置・装着されている。
【0009】複写機MのプラテンPを覆うように載置さ
れている原稿搬送装置Fは、プラテンPの略半分に相当
する一定の領域を覆う搬送手段例えば搬送部10と、同
じくプラテンPの残りの領域を覆うプラテンカバー部2
0と、このプラテンカバー部20の上方に設けられ、給
紙トレイ例えば原稿トレイ部30にセットされた原稿を
プラテンPに向けて分離給送する分離給送部40と、搬
送部10によって搬送される露光済み原稿を受取り排出
する排紙部50と、この排紙部50によって排出される
原稿を収納する収納部60と、原稿搬送装置Fを複写機
MのプラテンPの上方に対して開閉可能に支持するヒン
ジ部70、および制御部80とを備えている。
【0010】図13は、図1における原稿搬送装置Fを
プラテンPの上方に開放した状態を示しており、プラテ
ンPの上面に読取有効範囲(読取部T:長さX−Z間)
が定められており、読取部の一端を読取規準点Xとして
いる。複写に際して、この規準点Xに原稿Dの一端を合
わせて配置することで、原稿に対応するコピーが得られ
る。
【0011】読取部Tは、複写可能な最大サイズであ
り、例えば、A3サイズ(297mm×420mm)を複写可能な
最大サイズとし、これをLサイズとし、A4サイズ(210
mm×297mm)以下をSサイズと想定している。従って読取
部Tの全長(X−Z間)がLサイズ原稿用であり、その
半分(X−Y間)がSサイズ原稿用となる。図13では
前記規準点Xに合わせてSサイズの原稿Dを読取部Tに
位置付けている。
【0012】図2には、原稿搬送装置Fに設けられた二
つの駆動モータM1,M2と、原稿搬送装置Fの動作を
制御するために必要な情報を収集するセンサS1〜S
5、および制御基板89が示されている。
【0013】上記駆動モータM1、M2はパルス巾制御
によって速度制御がなされており、特に駆動モータM1
の動作制御はこの発明の要部をなしており、後段の動作
説明において詳述する。
【0014】駆動モータM1は、分離給送部40に駆動
連結されていると共に、主にセンサS1、S5からの出
力信号に基づいて駆動制御される。
【0015】駆動モータM2は、搬送部10に駆動連結
されていると共に、主にセンサS2,S3,S4からの
出力信号に基づいて駆動制御される。
【0016】センサS1は、原稿トレイ部30にセット
される原稿の有無を検出するためのエンプティセンサで
ある。
【0017】センサS2は、分離給送部40で一枚に分
離された原稿をプラテンPに搬送する搬送路の途上に設
けられて、搬送路を通過する原稿の先端乃至後端を検出
するレジストセンサであって、搬送経路に沿った上流側
のサイズ検出センサとしての機能も備えている。
【0018】センサS3は、排紙部50を搬送される原
稿の先端乃至後端を検出し、搬送経路に沿った下流側の
サイズ検出センサとしての機能も有するスイッチバック
センサである。
【0019】センサS4は、駆動モータM2の出力軸8
6に設けられたインタラプタ871(後述)の回転量を検
出するフォトセンサである。
【0020】センサS5は、ヒンジ部70に設けられて
おり、原稿搬送装置Fが複写機Mに対して、プラテンP
上方を開放した開状態にあるのか、あるいは図1に示す
ようにプラテンPの上方を閉塞した閉状態にあるのかを
検出する。
【0021】原稿トレイ部30は、原稿を載せる載置ト
レイ31と、載置トレイ31上にセットされた原稿の側
端部を規制する一対の側端ガイド32L,32Rと、補
助トレイ33よりなる。
【0022】側端ガイド32L,32Rにはラック・ピ
ニオン機構(図示せず)が連結されており、載置トレイ
31上にセットされた原稿の中央部を図4に示す基準線
Kに位置させる。
【0023】補助トレイ33は、回転軸331によって
回動可能な状態で載置トレイ31に取り付けられてお
り、載置トレイ31に載置する大サイズの原稿後端側を
安定支持する。
【0024】分離給送部40には、分離された原稿を読
取部Tの中央Y点からプラテンPに案内する搬送経路を
構成する搬送路R1が形成されており、この搬送路R1
はガイド板410,411によって区画されている。そして搬
送路R1に沿って分離給送手段が配置されている。すな
わち、搬送路R1の入口側に繰出し手段としてのピック
アップローラ42が載置トレイ31に進退可能に設けら
れ、また各ガイド板410,411から給紙ローラ43と分離
ベルト44が搬送路R1に進入して互いに非接触の状態
で、且つ、互いがオーバーラップするように配置されて
いる。また、搬送路R1の出口側にレジストローラ451
とピンチローラ452が対向して設けられている。
【0025】搬送路R1の出口部分が前記プラテンPの
上面に定められた読取部Tの略々中央(Y点)に位置す
る。
【0026】搬送路R1の入口部分には、ガイド板411
に対して進退可能に設けられたストッパ部材例えば原稿
ストッパー46と、センサS1(図2参照)と協動して
載置トレイ31上の原稿の有無を検出するレバー47が
設けられており、また、搬送路R1の給紙ローラ43と
レジストローラ451との間には上流側サイズ検出センサ
としてのレジストセンサS2が設けられている。
【0027】搬送路R1に沿って設けられた原稿ストッ
パー46、ピックアップローラ42、給紙ローラ43,
分離ベルト44は、図5,10に示すように、モータM
1からの動力をベルト駆動伝達手段810,811、複数のギア
Gを介して所定方向に回動・回転するように構成されて
いる。
【0028】ここで原稿を載置トレイ31から一枚引き
出して搬送路R1に送り込む場合を想定すると、モータ
M1の回転(正転)をギアG2,G3,G4を介して軸831に伝
達し、軸831の回転で駆動伝達部材832を駆動して軸833
を所定方向に回転させる。
【0029】この時、原稿ストッパー46は図3の鎖線
で示される位置に移動するので、載置トレイ31上の原
稿が分離給送可能な状態となる。原稿ストッパー46が
回動(下降)して図示しないストッパーに突当るとバネ
クラッチ834によって原稿ストッパー46の軸833を一定
以上の駆動力で駆動しないようにしている。
【0030】また、ピックアップローラ42が、揺動ア
ーム部材821によって給紙ローラ43を保持する軸82
に揺動可能に軸支されているので、軸831に固定される
と共に揺動アーム部材821に接触するレバー836の回転に
よって揺動アーム部材821が原稿に向かって下方に回動
して原稿の表面に接触する。ピックアップローラ42が
原稿に接触すると、バネクラッチ834によってピックア
ップローラ42の原稿に対する接触圧が一定に維持され
る。
【0031】さらに、モータM1の正転はギアG1,G5,G
6,G7を介して軸82,84に伝達され、給紙ローラ43
と分離ベルト44とを互いに異なる方向に回転させる。
【0032】なお、ギアG7には一方向クラッチ822が組
み込まれており、ギアG7の回転が停止しても、原稿が強
制的に前方に搬送されると、給紙ローラ43は原稿の前
進に従動して回転するようになっている。
【0033】また、ギアG6にも一方向クラッチ823が組
み込まれておりギアG5の回転が停止しても、原稿が強制
的に前方に搬送されると、分離ベルト44は原稿の前進
に従動して回転するようになっている。
【0034】ギアG1に一方向クラッチ824が内蔵されて
おり、モータM1が逆転する時は、ギアG1が空転し、ロ
ーラ42,43と分離ベルト44へ駆動を伝達しない
が、原稿ストッパー46とレバー836とには駆動が伝達
され、モータM1が正転した際とは、逆の方向に回転駆
動される。
【0035】また、軸838にはバネクラッチ837が設けら
れており、モータM1が逆転した際に原稿ストッパー4
6とレバー836とが所定以上の力で上方に駆動されない
ようになっている。
【0036】上記した分離給送部40の構成によって、
モータM1が正転した時はピックアップローラ42と給
紙ローラ43のみが順方向(原稿搬送方向)に回転し、
分離ベルト44が逆送方向に回転する。これによって載
置トレイ31に置かれた原稿を一枚ずつ搬送路R1の入口
から出口へと搬送する。
【0037】またモータM1が逆転した時はレバー836
の回転によってピックアップローラ42を原稿の表面か
ら離間させ、原稿ストッパ46をガイド板411から突
出させる。この時の運動については図16によって後述
する。
【0038】原稿搬送部10は、エンドレスの帯状搬送
ベルト13と、搬送ベルト13を正逆転可能に駆動する
一対のプーリ11,12と、搬送ベルト13をプラテン
Pへ押し付ける複数のプレスローラ14とからなる。ま
た、原稿搬送部10は、プラテンPの上面の複写最大原
稿サイズ(読取部T)の読取基準点X側の略々半分(X
−Y間)を十分に覆う大きさを有している。
【0039】搬送路R1の出口に搬送ベルト13が設け
られている。搬送ベルト13は、プラテンPとの間に搬
送経路を構成する搬送路R2を形成し、搬送路R2の入
口が読取部Tの中央(Y点)に略々位置し、出口が読取
部Tの前端に定めた読取基準点Xに略々位置する。
【0040】この原稿搬送部10によって、搬送路R1
の出口から排出された原稿を読取部Tの基準点Xに搬送
したり、あるいは、基準点Xより前方に搬送して排紙し
たり、更には、逆方向に搬送することができる。
【0041】図3,7に示されるように原稿搬送部10
の出口(基準点X)の後方には、この原稿搬送部10に
連なって排紙部50が設けられている。排紙部50は、
エンドレスの帯状排紙ベルト51と、排紙ベルト51を
正逆転可能に駆動する一対のプーリ52,53と、プー
リ53に搬送ベルト13の駆動を伝達する転接ローラ5
4と、搬送路R2の出口から排出された原稿を収納部6
0に案内するガイド部材55,56を有し、原稿搬送部
10から送り出された原稿を案内する搬送経路としての
搬送路R3を形成している。
【0042】排紙ベルト51の対向部を逃れた位置に
は、一端をガイド部材55に固定され、他端部側で原稿
を排紙ベルト51に押し当てる板バネ部材57が設けら
れている。 転接ローラ54は、従動側プーリ12に対
向する位置で搬送ベルト13の表面に直接、バネ部材
(図示せず)によって付勢されている。
【0043】収納部60は、収納トレイ61と、原稿搬
送方向に対して略平行な方向に延設された突起部材62
とからなっている。
【0044】プラテンカバー部20は図3,8,9のよ
うに分離給送部40の下方に設けられ、プラテンPに平
行に対設したプラテンカバー21と、このプラテンカバ
ー21をプラテンPと所定の間隔をもって、且つ原稿搬
送装置Fに対して着脱自在に支持する支持部材22,2
3と、プラテンカバー21をプラテンPに近接・離間さ
せる昇降手段24とを備えている。
【0045】プラテンカバー21には、支持部材22に
対してプラテンカバー21を係合・固定する係合固定部
211と、支持部材23と係合してプラテンカバー21を
プラテンPに対して略々平行な方向にスライドさせるス
ライド部212と、支持部材22,23とプラテンカバー
21との係合・固定を解除するためにオペレータが把持
可能で、且つ、支持部材23よりプラテンカバー21の
スライド方向下流に設けられ、比較的重量を大きく形成
されたコの字状のウエイト部213が設けられている。
【0046】支持部材23は、原稿搬送装置Fの枠体に
固定されている。支持部材22は、連結部材241によっ
て、駆動軸242に連結されている。
【0047】なおプラテンカバー部20は、プラテンP
の上面の前記原稿搬送部10が覆う以外の領域、つま
り、読取部Tの読み取り基準点Xと反対側の略々半分
(Y−Z間)を覆う大きさを有している。
【0048】次に図6,7,11を参照して原稿搬送部
10、プラテンカバー部20の駆動系及び分離給送部4
0の一部の駆動系を説明する。
【0049】モータM2の出力軸86に、円盤にスリッ
トを等間隔に形成してなるインタラプタ871が設けられ
ており、回転するインタラプタ871のスリットを通過す
る光に応答してパルスを発生させるフォトセンサS4よ
りなるパルス発生手段87を設けている。
【0050】搬送路R2を形成する搬送ベルト13は、
モータM2からの動力をベルト駆動伝達手段850,851、
軸852、ギアG8,G9,G10を介して駆動側プーリ11を回転
することで、順方向(原稿搬送方向)及び逆送方向に駆
動されるように構成されている。 また、搬送ベルト1
3の従動側プーリ12の上方に設けられた転接ローラ5
4は、搬送ベルト13の表面から直接駆動を伝達され、
排紙ベルト51は搬送ベルト13と同一の周速度で、同
一の原稿搬送方向に駆動される。
【0051】軸852には、レジストローラ451が固定され
ており、搬送ベルト13と同一の周速度で、同一の原稿
搬送方向に駆動される。
【0052】つまり、レジストローラ451、駆動側プー
リ11、排紙ベルト51は一つの駆動源(モータM2)
で協動回転し、レジストローラ451で搬送路R1を送ら
れる原稿と同じ速度で搬送路R2と搬送路R3を搬送で
きるように略等しい周面速度を維持して回転する。すな
わち、搬送経路を構成する各搬送路R1、R2、R3を
搬送される原稿は順逆方向に拘わらず、一定の速度で移
動するようになっている。上記した回転駆動系はパルス
発生手段87のクロック信号に基づいて制御が可能であ
る。一方、軸852の駆動は、ギアG11,G12,G13を介して駆
動軸242に伝達される。駆動軸242は、搬送ベルト13を
駆動するプーリ11と同一の方向に回転するようにギア
連結され、プラテンカバー21を搬送ベルト13の順逆
の搬送方向と同一の方向にスライドさせる。搬送ベルト
13が順方向(原稿搬送方向)に駆動されると、駆動軸
242の順回転によってプラテンカバー21を図8実線位
置、つまり、プラテンPに近接した位置に保持する。軸
852に組み込まれたトルクリミッター853によって、プラ
テンカバー21は第8図実線位置に一定の力で保持され
る。
【0053】搬送ベルト13が逆送方向に駆動される
と、駆動軸242の逆回転によってプラテンカバー21を
図8鎖線位置、つまり、プラテンPから離間した位置に
保持する。軸242に組み込まれたトルクリミッター854に
よって、プラテンカバー21は図8鎖線位置に一定の力
で保持される。
【0054】図1,4,12,13に示すヒンジ部70
は、原稿搬送装置Fを複写機Mの上面に開閉可能に支持
するバネ付ヒンジ71と、バネ無ヒンジ72とから構成
されている。
【0055】バネ付ヒンジ71は、複写機M側に固定さ
れる本体固定部711と、搬送装置F側に固定される付属
固定部712と、両部711,712を連結するピン713と、両部7
11,712をピン713を中心に開き方向に付勢するバネ手段7
14とから構成されている。そして原稿搬送装置Fの原稿
搬送方向(図4左右方向)に関して装置Fの中央部から
やや搬送方向上流(同図右側)の位置に設けられてい
る。このヒンジ位置は、モータM1,M2の位置及び各
モータM1,M2に連結される回転駆動系等の位置か
ら、装置Fの搬送方向上流側にシフトした重心位置に略
々対応させている。バネ無ヒンジ72は、複写機M側に
固定される支持部材721と、原稿搬送装置Fに設けられ
る凹支持部722と、両部材721,722を連結するピン723か
らなる。ヒンジ72は、原稿搬送装置Fの原稿搬送方向
下流(図4左側)の位置に設けられ、複写機Mに固定さ
れた支持部材721と原稿搬送装置Fの枠体カバーの凹支
持部722とがピン723で回動可能に連結されている。
【0056】次に動作を説明する。
【0057】原稿Dを載置トレイ31にセットするとエ
ンプティセンサS1が原稿セット済みを検知し、給紙可
能状態となる。
【0058】原稿セットが完全になされると、図示しな
いプリントスイッチを押すことによって駆動モータM1
が正転し、原稿ストッパ46がガイド板411の下方へ
退避し、ピックアップローラ42が回転しながら下降し
て、最上紙に接触して繰り出し動作が開始され、一方駆
動モータM2の若干時間の正転によってダミー排紙動作
がなされる。
【0059】繰り出された原稿は駆動モータM1によっ
て同じく給紙方向に回転している給紙ローラ43によっ
て送られるとともに、この原稿に追従しようとしている
原稿は同じく駆動モータM1によって図3、図14など
のように時計方向に回転している分離ベルト44によっ
て阻止され、一枚だけが送られる。そしてレジストセン
サS2に先端が検知されてから微小時間後に駆動モータ
M1は停止し、紙端がレジストローラ451とピンチロ
ーラ452にニップされて待機する。なおこの時点まで
に駆動モータM2は停止している。
【0060】次いで複写機M側からの給送指令によって
駆動モータM2が正転して原稿の送り込みが開始され、
同時にパルス発生手段87によるサイズ判定のためのパ
ルスカウントが開始される。
【0061】パルスカウントはレジストセンサS2によ
る後端検知まで継続され、後端検知によって原稿サイズ
が検証される、原稿がラージサイズ原稿(L原稿)であ
ると判定された場合図15のようにL原稿処理動作に、
またスモールサイズ原稿(S原稿)の場合には図14の
ように処理される。
【0062】図14はS原稿の場合の給紙、コピー動
作、排紙動作を示しており、搬送ベルトを有する通常タ
イプの原稿搬送装置と変わるところはない。
【0063】図15はL原稿の場合を示しており、図1
5(A)は原稿セット完了し、まだプリントスイッチが
押される前の状態を示している。
【0064】図15(B)は給紙が開始されたときのも
ので、原稿先端がレジストセンサS2によって検知さ
れ、レジストローラ451に到達する直前あたりを示し
ている。 図15(C)は原稿のサイズの判定がなされ
た後の動作を示すもので、前記パルスカウントはサイズ
検出のためのパルス数を制御部80に提供するととも
に、また後端検知後の所定パルス数のカウントも行って
おり、この所定パルス数によって原稿後端が搬送路R1
を通過し、完全に搬送路R2に入った位置で停止させて
いる。
【0065】そして駆動モータM2を逆転させると図1
5(D)のように、搬送ベルト13は当然図において原
稿を右方へ移動さるとともに、図8の破線に示すように
昇降手段24を駆動してプラテンカバー21をプラテン
Pから離間させ、原稿をプラテンカバー21の下へ送入
する。この場合送入量は原稿の先端(順送方向での先端
であって、図示の場合では逆に後端となる)がスイッチ
バックセンサS3に検知されてから所定パルス数によっ
て決められる。そして、図15(D)の状態で露光処理
がなされ、完了したら再度駆動モータM2の正転によっ
て原稿は排出される。この場合、前記プラテンカバー2
1は下降位置のままである。
【0066】しかして排紙動作が開始され、原稿先端が
前記スイッチバックセンサS3に検知されると再度サイ
ズカウントが開始され、原稿後端が検知された時点で原
稿サイズの判定がなされる。
【0067】そして上記判定結果がレジストセンサS2
によって判定された通りのL原稿であれば通常の通り次
送原稿の給送が通常通り実行される。
【0068】原稿がセンサS2でL原稿と判断され、L
原稿に対する処理がなされて来たにも拘わらず、ここで
S原稿と判定されたならば、上記レジストセンサS2に
よるL原稿情報は誤報であり、上流側においてダブルフ
ィードなどのトラブルがあったと判断される。そして図
示しない警報手段による警報等が発せられ、例えばプラ
テンカバー21の下に残留した原稿の処理がなされない
限り、後続の給紙は一時中断されることとなるのであ
る。
【0069】ところで図5に関連して既に述べたように
ピックアップローラ42と原稿ストッパ46とは駆動モ
ータM1に駆動結合していて、原稿繰り出しの際には図
16(A)のようにピックアップローラ42の下降に連
動して前記ストッパ46もガイド板411の下方へ退避
する。
【0070】一方、原稿が繰り出され、原稿先端がレジ
ストローラ451に到達すると駆動モータM1は逆転
し、ピックアップローラ42は原稿から離れて上昇し、
ストッパ46もガイド板411上へ突出する。これは、
引き続いて駆動モータM2の動作によってレジストロー
ラ451が作動し、繰り出されていた前記原稿を引き込
むので、原稿を押えておくことを避けるためである。し
かし、給紙ローラ43と分離ベルト44とは一方向クラ
ッチ822の介在によって連れ回りが可能である。 と
ころで、上記の駆動モータM1の逆転によって原稿スト
ッパ46が上昇するとき、下降時と同様に急速な速度で
上昇したのでは、このストッパ46にかかっている原稿
を上方へ撥ね上げ、整頓を乱し、また騒音も可なり激し
いので、駆動モータM1の逆回転を緩やかなものとする
ことが望ましい。
【0071】そこで本発明では原稿ストッパ46(及び
ピックアップローラ42)の上昇時に(駆動モータM1
では逆転時)はこれらの下降時(正転時)よりも緩やか
な加速で上昇できるようにしてある。
【0072】すなわち図16(B)で示したように、駆
動モータM1の駆動をパルス巾制御で行うようにしてお
り、図示のようにデューティ比を徐々に高めるようにし
てある。
【0073】本発明は上記の構成に限定されるものでは
なく、例えば駆動モータM1の回転方向の正逆の設定は
便宜的なものであり、何れを正とするかは上記例にこだ
わる必要のないことは言うまでもない。
【0074】また、駆動モータM1の速度制御も上記パ
ルス巾制御によるものに限定されず、駆動モータの種類
等に応じて適切なものが選択されてよいことも特に断る
までもない。
【0075】
【発明の効果】本発明にによれば、給紙トレイと、給紙
開始信号によって該給紙トレイにセットされた原稿に上
方より接触してその最上紙を繰り出す繰出し手段と、原
稿束の先端部を規制するとともに、繰出し手段の下降に
連動して原稿の繰り出し動作開始以前に給紙経路から退
避し、前記繰出し手段の上昇に連動して給紙経路内に突
出するストッパ部材とを具備した原稿搬送装置におい
て、繰出し手段及びストッパ部材が互いに連動して上昇
する上昇速度を、少なくともこれら繰出し手段及びスト
ッパ部材が互いに連動して下降する下降速度よりも遅く
したから、ストッパ部材の突出動作による原稿の位置ず
れが起こらない。
【0076】また、原稿が残存しているにも拘わらず原
稿無しとの誤判断するようなこともなく、しかも動作音
の静かな原稿搬送装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機に載置された原稿搬送装置の一部内部構
成を示した斜視図である。
【図2】同じく外観斜視図である。
【図3】原稿搬送装置の縦断面図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】原稿搬送装置の分離供給部の駆動系統図であ
る。
【図6】駆動モータM2の駆動系統図である。
【図7】排紙部の構成を示す斜視図である。
【図8】プラテンカバー部の構成及び動作説明図であ
る。
【図9】プラテンカバーの着脱要領図である。
【図10】分離供給部の駆動系の一部の構成説明図であ
る。
【図11】分離供給部、搬送部、プラテンカバー部の駆
動系の側面図である。
【図12】ヒンジ部の構成説明図である。
【図13】原稿搬送装置を上昇させ、複写機のプラテン
を開放したときの図面である。
【図14】スモールサイズ原稿の給紙動作説明図であ
る。
【図15】ラージサイズ原稿の給紙動作説明図である。
【図16】ピックアップローラ及び原稿ストッパの動作
説明図である。
【符号の説明】
F 原稿搬送装置 M1 駆動モータ 30 原稿トレイ(給紙トレイ) 42 ピックアップローラ(繰出し手段) 46 原稿ストッパ(ストッパ部材) 411 ガイド板(給紙経路) 80 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙トレイと、給紙開始信号によって該
    給紙トレイにセットされた原稿に上方より接触してその
    最上紙を繰り出す繰出し手段と、原稿束の先端部を規制
    するとともに、前記繰出し手段の下降に連動して原稿の
    繰り出し動作開始以前に給紙経路から退避し、前記繰出
    し手段の上昇に連動して給紙経路内に突出するストッパ
    部材とを具備した原稿搬送装置において、 上記繰出し手段及びストッパ部材が互いに連動して上昇
    する上昇速度を、少なくともこれら繰出し手段及びスト
    ッパ部材が互いに連動して下降する下降速度よりも遅く
    したことを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記繰出し手段とストッパ部材とは共に
    正逆転する一つの駆動モータに駆動連結されているとと
    もに、該駆動モータの正転によって繰出し手段の下降と
    ストッパ部材の退避動作を実行させ、該駆動モータの逆
    転によって、前記繰出し手段の上昇及びストッパ部材の
    突出動作を実行させるようにした請求項1記載の原稿搬
    送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009035395A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置および画像形成装置
JP2013071830A (ja) * 2011-09-29 2013-04-22 Sharp Corp 給紙装置及び画像形成装置
JP2016124651A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 株式会社沖データ ローラユニットおよび画像形成装置

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