JP2578724Y2 - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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JP2578724Y2
JP2578724Y2 JP1991059992U JP5999291U JP2578724Y2 JP 2578724 Y2 JP2578724 Y2 JP 2578724Y2 JP 1991059992 U JP1991059992 U JP 1991059992U JP 5999291 U JP5999291 U JP 5999291U JP 2578724 Y2 JP2578724 Y2 JP 2578724Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、複写機やイメージリ
ーダ、ファクシミリなどの画像処理装置のプラテン(原
稿セット面)に自動的に原稿を送り、画像処理後この原
稿を排出する原稿搬送装置に関し、特に搬送ベルトでプ
ラテンの一部を覆い、搬送ベルトに隣接して設けられた
カバー手段によってプラテンの他の部分を覆う、いわゆ
るハーフベルト型のものに係る。
【0002】
【従来の技術】従来、画像処理装置例えば複写機の原稿
搬送装置は原稿を載置して露光させるプラテンの全面を
覆う搬送ベルトを備え、この搬送ベルトの駆動により原
稿をプラテン上に搬入し、複写後にプラテン上から排出
している。
【0003】このような原稿搬送装置においては、搬送
ベルトの大きさは最大サイズ(例えばA3サイズ)の原
稿に合わせてある。
【0004】しかしながら、複写処理される原稿のサイ
ズは通常最大サイズより小さい(例えばA4サイズやB
5サイズ)ことが多い。それ故例えばA3サイズに合わ
せて形成されたプラテンに、A4サイズの原稿を送って
露光させようとすると、原稿を自己のサイズの2倍にも
相当する距離だけ搬送させることになり、搬送時間が長
くなり、原稿の姿勢不良や無用の帯電などの不具合の原
因ともなり、かつ搬送手段の構成も大型となってコスト
高になり無駄である。
【0005】そこで、上記問題点を解消するために、搬
送ベルトをプラテンのほぼ半分を覆う大きさとし、他の
半分は単なる板状のカバー手段で覆うようにした、いわ
ゆるハーフベルト型のものが特開平2−158728号
公報に示されている。
【0006】この公報に示された原稿搬送装置は、図2
1のように複写機901のプラテン902上に一対のプ
ーリ903,904に張設された搬送ベルト905と上
下動可能なカバー手段906とを並設し、給紙トレイ9
07から給紙手段908により送り出された原稿がA4
などの小サイズの場合には搬送ベルト905とプラテン
902との間に挟持して露光させ、露光後はそのまま逆
送して排紙手段909により排紙トレイ910に排出
し、A3などの大きいサイズの原稿の場合には、カバー
手段906の下に挿通させて露光し、排紙トレイ910
に排出している。
【0007】
【考案か解決しようとする課題】しかし、上記公報記載
の装置では、原稿を1枚ずつ分離して送り出す給紙手段
908がプラテン902の領域外に並置される形で横に
突出して設けられているので、装置が大型化する問題が
あった。また、このような原稿搬送装置において、搬送
ベルト905を回転させるために2つのプーリ903,
904の内どちらを駆動させるかが問題になるが、給紙
手段908及び排紙手段909の駆動装置により搬送ベ
ルト905を駆動すれば駆動装置の共通化がはかれるた
め、プーリ904を駆動する。この場合、プーリ904
の正転(右回り)時には、搬送ベルト905の下側(以
下、下側ベルトと言う)905Aは上側(以下、上側ベ
ルトと言う。)905Bに比べ若干弛みかちになる。従
って、下側ベルト905Aは原稿に密着しやすく給紙手
段908により供給される原稿を取り込み易いが、カバ
ー手段906の下に原稿を搬送する際、下側ベルト90
5Aが原稿と密着しているため、下側ベルト905Aか
ら原稿が剥がれ難く、スムースにカバー手段906側へ
引き継がれない恐れがある。
【0008】一方、逆転(左回り)時には、下側ベルト
905Aは上側ベルト905Bに比べ若干引っ張りがち
になり、下側ベルト905Aは浮きぎみになる。従っ
て、下側ベルト905Aと原稿との密着性は低下し、カ
バー手段906の下の原稿を排紙する際、逆転開始前は
下側ベルト905Aと原稿と接触面積が少ないので、搬
送ミスを生じる恐れがある。
【0009】この考案は、給紙手段と搬送ベルトとカバ
ー手段との間で原稿の受け渡しをスムースに行うことが
できる原稿搬送装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この考案は前記課題を解
決するために、画像処理装置上方の原稿セット面の一部
を覆い、前記原稿セット面に沿って原稿を搬送する一対
のプーリ間に張設された搬送ベルトと、この搬送ベルト
の原稿搬送方向に並設され前記原稿セット面の搬送ベル
トが覆っていない部分の少なくとも一部を覆うカバー手
段とを備え、前記原稿セット面に載置された原稿の画像
処理を行う前記画像処理装置に取り付けられる原稿搬送
装置において、前記カバー手段の上方に配置され、前記
搬送ベルトと前記カバー手段との間から前記搬送ベルト
と前記原稿セット面との間に原稿を供給する給紙手段
と、前記一対のプーリの内、前記カバー手段側のプーリ
を正逆転駆動し、正転動作で前記搬送ベルトにより前記
原稿セット面上の原稿を前記カバー手段から遠ざかる方
向へ搬送させ、逆転動作で前記搬送ベルトにより前記原
稿セット面上の原稿を前記カバー手段と前記原稿セット
面との間へ搬送させる駆動手段と、少なくとも前記原稿
セット面上の原稿を前記カバー手段と前記原稿セット面
との間へ搬送する時と、前記原稿セット面に載置された
原稿の画像処理を行う時とで、前記カバー手段と前記原
稿セット面との間隔を変更する手段とを設けた。
【0011】
【実施例】この考案は複写機、各種プリンタ、ファクシ
ミリなどに適用できるが、一例として複写機に適用する
原稿搬送装置について添付の図面に従って説明する。 <構成> 図1に示す複写機Mの上方には原稿搬送装置Fが載置・
装着されている。原稿搬送装置Fの外観形状は略正方形
をしており、複写機Mの正面から見て左右両側に原稿搬
送装置Fが大きく突出しないようになっている。
【0012】複写機Mの上方部にはプラテン(原稿セッ
ト面)Pが設けられており、このプラテンPを覆うよう
に載置されている原稿搬送装置Fは、プラテンPの略半
分に相当する一定の領域を覆う搬送手段例えば搬送部1
0と、同じくプラテンPの残りの領域を覆うカバー手段
例えばプラテンカバー部20と、このプラテンカバー部
20の上方に設けられ、給紙原稿収容部例えば原稿トレ
イ部30にセットされた原稿をプラテンPに向けて分離
給送する給紙手段例えば分離給送部40と、搬送部10
によって搬送される露光済み原稿を受取ってプラテンP
から排出する排紙部50と、この排紙部50によって排
出される原稿を収納する排紙原稿収容部例えば図3に示
す収納部60と、原稿搬送装置Fを複写機Mのプラテン
Pの上方に対して開閉可能に支持するヒンジ部70、お
よび駆動・制御部80とを備えている。
【0013】図20は、図1における原稿搬送装置Fを
プラテンPの上方に解放した状態を示し、透明プラテン
Pの上面に読取有効範囲(読取部T:長さX−Z間)が
定められており、読取部の一端を読取規準点Xとして決
めている。複写に際して、この規準点Xに原稿Dの一端
を合わせて配置することで、原稿に対応するコピーが得
られる。
【0014】読取部Tは、複写可能な最大サイズであ
り、図中、一点鎖線でしめしている。例えば、A3サイ
ズ(297mm×420mm)を複写可能な最大サイズ
とし、ここではA3サイズを大サイズとし、A4サイズ
(210mm×297mm)を小サイズと想定してい
る。従って読取部Tの全長(X−Z間)が大サイズ原稿
用であり、その半分(X−Y間)が小サイズ原稿用とな
る。図20では前記規準点に合わせて小サイズの原稿D
を読取部Tに位置付けている。
【0015】図2には、原稿搬送装置Fに設けられた二
つの駆動モータM1,M2と、原稿搬送装置Fの動作を
制御するために必要な情報を収集するセンサS1〜S
5、および制御基板89が示されている。
【0016】駆動モータM1は、分離給送部40に図
4、図5の如く駆動連結されていると共に、主にセンサ
S1、S5からの出力信号に基づいて駆動制御される。
【0017】駆動モータM2は、搬送部10に駆動連結
されていると共に、主にセンサS2,S3,S4からの
出力信号に基づいて駆動制御される。
【0018】センサS1は、原稿トレイ部30にセット
される原稿の有無を検出するためのエンプティセンサで
ある。
【0019】センサS2は、分離給送部40で一枚に分
離された原稿をプラテンPに搬送する搬送路の途上に設
けられて、搬送路を通過する原稿の先端乃至後端を検出
するレジストセンサである。
【0020】センサS3は、排紙部50を搬送される原
稿の先端乃至後端を検出するスイッチバックセンサであ
る。
【0021】センサS4は、駆動モータM2の出力軸8
6に設けられたインタラプタ871(後述)の回転量を
検出するフォトセンサである。
【0022】センサS5は、ヒンジ部70に設けられて
おり、原稿搬送装置Fが複写機Mに対して、プラテンP
上方を開放した開状態にあるのか、あるいは図1に示す
ようにプラテンPの上方を閉塞した閉状態にあるのかを
検出する。
【0023】さらに、収納部60には原稿搬送方向に対
して略平行な方向に延設された突起部材62が設けられ
ている。この突起部材62は、収納部60に収納される
原稿に腰をつけるためのもので、収納される原稿が収納
部60より長い場合にその先端が収納部60からはみ出
し、このはみ出した原稿の先端が原稿トレイ部30の上
に垂れ下がるのを防止するためのものてある。
【0024】次に、図3〜図11を参照して原稿搬送装
置Fの詳細な説明を行う。
【0025】図3,図4に示されるように原稿搬送装置
Fは、原稿搬送方向の上流(図3において右側)から下
流(同左側)に向かって、原稿トレイ部30と、このト
レイ上の原稿を一枚に分離して搬送する分離給送部40
と、この分離給送部40によって搬送される原稿を受け
取って、さらに下流に搬送する原稿搬送部10が設けら
れている。
【0026】また、前記分離給送部40のプラテンP側
下方には、プラテンカバー部20が設けられ、前記原稿
搬送部10の下流側上方には、この原稿搬送部10から
受け取った原稿を表裏反転させながら搬送する排紙部5
0が設けられている。前記分離給送部40と原稿搬送部
10の上方には、排紙部50によって搬送された原稿を
収納する収納部60が設けられている。
【0027】原稿搬送装置Fにおいて原稿トレイ部30
は、原稿を載せる載置トレイ31と、載置トレイ31上
にセットされた原稿の側端部を規制する一対の側端ガイ
ド32L,32Rと、補助トレイ33よりなる。
【0028】側端ガイド32L,32Rは、案内ガイド
321に沿って原稿の幅方向(図4において上下方向)
に移動する。また側端ガイド32L,32Rにはラック
・ピニオン機構(図示せず)が連結されており、載置ト
レイ31上にセットされた原稿の中央部を図4に示す基
準線Kに位置させる。
【0029】補助トレイ33は、回転軸331によって
回動可能な状態で載置トレイ31に取り付けられてお
り、載置トレイ31に載置する大サイズの原稿後端側を
安定支持する。
【0030】分離給送部40には、原稿搬送路R1が形
成されており、この原稿搬送路R1はガイド板410,
411によって区画されている。そして原稿搬送路R1
に沿って分離給送手段が配置されている。すなわち、搬
送路R1の入口側にピックアップローラ42が載置トレ
イ31に対して進退可能に設けられ、また各ガイド板4
10,411から給紙ローラ43と分離ベルト44か搬
送路R1に進入して互いに非接触の状態で、且つ、互い
がオーバーラップするように配置されている。また、搬
送路R1の出口側にレジストローラ451とピンチロー
ラ452が対向して設けられている。
【0031】搬送路R1の出口部分が前記プラテンPの
上面に定められた読取部Tの略々中央(Y点)に位置す
る。
【0032】搬送路R1の入口部分には、ガイド板41
1に対して進退可能に設けられた原稿ストッパー46
と、エンプティセンサS1(図2参照)と協動して載置
トレイ31上の原稿の有無を検出するレバー47が設け
られており、また、搬送路R1の給紙ローラ43とレジ
ストローラ451との間にはレジストセンサS2が設け
られている。
【0033】搬送路R1に沿って設けられた原稿ストッ
パー46、ピックアップローラ42、給紙ローラ43,
分離ベルト44は、図5,図10に示すように、モータ
M1からの動力をベルト駆動伝達手段810,811、
複数のギアGを介して所定方向に回動・回転するように
構成されている。
【0034】ここで原稿を載置トレイ31から一枚引き
出して搬送路R1に送り込む場合を想定すると、モータ
M1の回転(正転)をギアG2,G3,G4を介して軸
831に伝達し、軸831の回転で駆動伝達部材832
を駆動して原稿ストッパー46の軸833を所定方向に
回転させる。
【0035】この時、原稿ストッパー46は図3の鎖線
で示される位置に移動する即ち退避するので、載置トレ
イ31上の原稿が分離給送可能な状態となる。原稿スト
ッパー46が回動(下降)して図示しないストッパーに
突当るとバネクラッチ834のクラッチバネがゆるみ軸
831がクラッチバネに対して空転し、原稿ストッパー
46の軸833を一定以上の駆動力で駆動しないように
している。
【0036】また、ピックアップローラ42が、揺動ア
ーム部材821によって給紙ローラ43を保持する軸8
2に揺動可能に軸支されているので、軸831に固定さ
れると共に揺動アーム部材821に接触するレバー83
6の回転によって揺動アーム部材821が原稿に向かっ
て下方に回動して原稿の表面に接触する。ピックアップ
ローラ42が原稿に接触すると、バネクラッチ834の
クラッチバネがゆるみ軸831がクラッチバネに対して
空転し、ピックアップローラ42の原稿に対する接触圧
が一定に維持される。
【0037】さらに、モータM1の正転はギアG1,G
5,G6,G7を介して軸82,84に伝達され、給紙
ローラ43と分離ベルト44とを互いに異なる方向に回
転させる。
【0038】なお、ギアG7には一方向クラッチ822
が組み込まれており、ギアG7の回転が停止しても、原
稿が強制的に前方に搬送されると、給紙ローラ43は原
稿の前進に従動して回転するようになっている。
【0039】また、ギアG6にも一方向クラッチ823
が組み込まれておりギアG5の回転が停止しても、原稿
が強制的に前方に搬送されると、分離ベルト44は原稿
の前進に従動して回転するようになっている。
【0040】ギアG1に一方向クラッチ824が内蔵さ
れており、モータM1が逆転する時は、ギアG1が空転
し、ローラ42,43と分離ベルト44へ駆動を伝達し
ないが、原稿ストッパー46とレバー836とには駆動
が伝達され、モータM1が正転した際とは、逆の方向に
回転駆動される。
【0041】また、軸838にはバネクラッチ837が
設けられており、モータM1が逆転した際に原稿ストッ
パー46とレバー836とが所定以上の力で上方に駆動
されないようになっている。
【0042】上記した分離給紙部40の構成によって、
モータM1が正転した時はピックアップローラ42と給
紙ローラ43のみが順方向(原稿搬送方向)に回転し、
分離ベルト44が逆送方向に回転する。これによって載
置トレイ31に置かれた原稿を一枚ずつ搬送路R1の入
口から出口へと搬送する。
【0043】またモータM1が逆転した時はレバー83
6の回転によってピックアップローラ42を原稿の表面
から離間させる。
【0044】原稿搬送部10は、エンドレスの帯状搬送
ベルト13と、搬送ベルト13を正逆転可能に駆動する
一対のプーリ11,12と、搬送ベルト13をプラテン
Pへ押し付ける複数のプレスローラ14(図3、図4)
とからなる。また、原稿搬送部10は、プラテンPの上
面の複写最大原稿サイズ(読取部T)の読取基準点X側
の略々半分(X−Y間)を十分に覆う大きさを有してい
る。
【0045】搬送路R1の出口に搬送ベルト13が設け
られている。搬送ベルト13は、プラテンPとの間に原
稿路R2を形成し、原稿路R2の入口が読取部Tの中央
(Y点)に略々位置し、出口が読取部Tの前端に定めた
読取基準点Xに略々位置する。
【0046】この原稿搬送部10によって、搬送路R1
の出口から排出された原稿を読取部Tの基準点Xに搬送
したり、あるいは、基準点Xより前方に搬送して排紙し
たり、更には、逆方向に搬送することができる。
【0047】図3,図7に示されるように原稿搬送部1
0の出口(基準点X)の後方には、この原稿搬送部10
に連なって排紙部50が設けられている。排紙部50
は、エンドレスの帯状排紙ベルト51と、排紙ベルト5
1を正逆転可能に駆動する一対のプーリ52,53と、
プーリ53に搬送ベルト13の駆動を伝達する転接ロー
ラ54と、原稿路R2の出口から排出された原稿を収納
部60に案内するガイド部材55,56を有し、ガイド
部材55,56の間に排出路R3を形成している。
【0048】排紙ベルト51の対向部を逃れた位置に
は、一端をガイド部材55に固定され、他端部側で原稿
を排紙ベルト51に押し当てる板バネ部材57が設けら
れている。転接ローラ54は、従動側プーリ12に対向
する位置で搬送ベルト13の表面に直接、バネ部材(図
示せず)によって付勢されていると共に、第4,7図に
示すように搬送ベルト13の略々中央部で接触してい
る。
【0049】また排紙ベルト51と、一対のプーリ5
2,53と、転接ローラ54とは左右一対の側板58で
一体的に支持され、搬送装置Fの外カバーにユニットと
して固定できるので、組み込みが容易となる。
【0050】この実施例では、搬送ベルト13とプラテ
ンPとの間の原稿路R2から排出された原稿を排紙路R
3に導入して収納部60に搬送する。
【0051】収納部60は、収納トレイ61と、原稿搬
送方向に対して略平行な方向に延設された突起部材62
(図2)とからなっている。収納トレイ61が載置トレ
イ31の上方に配置されているため、図15(D)に示
すように分離・給送される原稿Dと、複写済み原稿D1
とがオーバーラップした状態で複写機Fのプラテン上方
に載置・収納される。つまり、小型軽量で、且つ、搬送
処理する原稿のサイズを特に制約されることのなく、ま
た処理済み原稿の取扱いが容易な原稿搬送装置を構成す
ることができる。
【0052】図3,図8,図9を参照して説明すると、
プラテンカバー部20は、分離給送部40のプラテンP
側下方に設けられ、プラテンPに平行に対設したプラテ
ンカバー21と、このプラテンカバー21を、プラテン
Pに対して所定の間隔をもって、且つ原稿搬送装置Fに
対して着脱自在に支持する支持部材22,23と、プラ
テンカバー21をプラテンPに近接・離間させる昇降手
段24とを備えている。この昇降手段24は、少なくと
もプラテンP上の原稿をプラテンカバー部20とプラテ
ンPとの間へ搬送する時と、プラテンPに載置された原
稿の画像処理を行う時とで、プラテンカバー部20とプ
ラテンPとの間隔を変更する手段の一構成要素となる。
【0053】プラテンカバー21には、支持部材22に
対してプラテンカバー21を係合・固定する係合固定部
211と、支持部材23と係合してプラテンカバー21
をプラテンPに対して略々平行な方向にスライドさせる
スライド部212と、支持部材22,23とプラテンカ
バー21との係合・固定を解除するためにオペレータが
把持可能で、且つ、支持部材23よりプラテンカバー2
1のスライド方向下流に設けられ、比較的重量を大きく
形成されたコの字状のウエイト部213が設けられてい
る。
【0054】支持部材23は、原稿搬送装置Fの枠体に
固定されている。支持部材22は、連結部材241によ
って、駆動軸242に連結されている。
【0055】図9は、プラテンカバー21を支持部材2
2,23から取り外した状態を示している。図は、原稿
搬送装置Fが複写機MのプラテンPを閉塞している(覆
っている)状態で示されているが、通常、プラテンカバ
ー21の取り外しは、原稿搬送装置FがプラテンPの上
方に解放された状態で行なわれ、分離給送部40に設け
られる分離ベルト44その他の機構のメインテナンス等
が容易に実施可能となっている。
【0056】また、プラテンカバー部20は、プラテン
Pの上面の前記原稿搬送部10が覆う以外の領域、つま
り、読取部Tの読み取り基準点Xと反対側の略々半分
(Y−Z間)を覆う大きさを有している。
【0057】図6,図7,図11を参照して原稿搬送部
10)プラテンカバー部20の駆動系及び分離給送部4
0の一部の駆動系を説明する。
【0058】モータM2の出力軸86に、円盤にスリッ
トを等間隔に形成してなるインタラプタ871が設けら
れており、回転するインタラプタ871のスリットを通
過する光に応答してパルスを発生させるフォトセンサS
2よりなるパルス発生手段87を設けている。
【0059】原稿路R2を形成する搬送ベルト13は、
モータM2からの動力をベルト駆動伝達手段850,8
51、軸852、ギアG8,G9,G10を介して駆動
側プーリ11を回転することで、順方向(原稿搬送方
向)及び逆送方向に駆動されるように構成されている。
これらモータM2、ベルト駆動伝達手段850,85
1、軸852、及びギアG8,G9,G10は、プーリ
11を正逆転駆動し、正転動作で搬送ベルト13により
プラテンP上の原稿をプラテンカバー部20から遠ざか
る方向へ搬送させ、逆転動作で搬送ベルト13によりプ
ラテンP上の原稿をプラテンカバー部20とプラテンP
との間へ搬送させる駆動手段を構成する。また、搬送ベ
ルト13の従動側プーリ12の上方に設けられた転接ロ
ーラ54は、搬送ベルト13の表面から直接駆動を伝達
され、排紙ベルト51は搬送ベルト13と同一の周速度
で、同一の原稿搬送方向に駆動される。
【0060】軸852には、レジストローラ451が固
定されており、搬送ベルト13と同一の周速度で、同一
の原稿搬送方向に駆動される。
【0061】つまり、レジストローラ451、駆動側プ
ーリ11、排紙ベルト51は一つの駆動源(モータM
2)で協動回転し、レジストローラ451で搬送路R1
を送られる原稿と同じ速度で原稿路R2と排紙路R3を
搬送できるように略等しい周面速度を維持して回転す
る。すなわち、通路R1,R2,R3を搬送される原稿
は順逆方向に拘わらず、一定の速度で移動するようにな
っている。上記した回転駆動系はパルス発生手段87の
クロック信号に基づいて制御が可能である。
【0062】一方、軸852の駆動は、ギアG11,G
12,G13を介して昇降手段24の駆動軸242に伝
達される。駆動軸242は、搬送ベルト13を駆動する
プーリ11と同一の方向に回転するようにギア連結さ
れ、プラテンカバー21を搬送ベルト13の順逆の搬送
方向と同一の方向にスライドさせる。搬送ベルト13が
順方向(原稿搬送方向)に駆動されると、駆動軸242
の順回転によってプラテンカバー21を図8実線位置、
つまり、プラテンPに近接した位置に保持する。軸85
2に組み込まれたトルクリミッター853によって、プ
ラテンカバー21は図8実線位置に一定の力で保持され
る。
【0063】搬送ベルト13か逆送方向に駆動される
と、駆動軸242の逆回転によってプラテンカバー21
を図8鎖線位置、つまり、プラテンPから離間した位置
に保持する。軸242に組み込まれたトルクリミッター
854によって、プラテンカバー21は図8鎖線位置に
一定の力で保持される。
【0064】図1,図4,図19,図20に示すヒンジ
部70は、原稿搬送装置Fを複写機Mの上面に開閉可能
に支持するバネ付ヒンジ71と、バネ無ヒンジ72とか
ら構成されている。
【0065】バネ付ヒンジ71は、複写機M側に固定さ
れる本体固定部711と、搬送装置F側に固定される付
属固定部712と、両部711,712を連結する図示
してないピンと、両部711,712をピンを中心に開
き方向に付勢するバネ手段714とから構成されてい
る。
【0066】また、原稿搬送装置Fの原稿搬送方向(図
4左右方向)に関して装置Fの中央部からやや搬送方向
上流(同図右側)の位置に設けられている。このヒンジ
位置は、モータM1,M2の位置及び各モータM1,M
2に連結される回転駆動系等の位置から、装置Fの搬送
方向上流側にシフトした重心位置に略々対応させてい
る。
【0067】バネ無ヒンジ72は、複写機M側に固定さ
れる支持部材721と、原稿搬送装置Fに設けられる凹
支持部722と、両部材721,722を連結するピン
723からなる。ヒンジ72は、原稿搬送装置Fの原稿
搬送方向下流(図4左側)の位置に設けられ、複写機M
に固定された支持部材721と原稿搬送装置Fの枠体カ
バーの凹支持部722とがピン723で回動可能に連結
されている。 <動作> 上記構成の原稿搬送装置Fの動作について以下に説明す
る。
【0068】図12,図13(A)〜(C)は、A4乃
至レターサイズの横のように比較的小サイズの原稿を扱
う場合を示している。
【0069】複写に先立って原稿Dを載置トレイ31に
セットした状態が図12(A)であり、複写命令を複写
機Mに与えると、エンプティセンサS1で原稿Dの存在
を確認したうえで、原稿ストッパー46がガイド板41
1の下方に退避し、またピックアップローラ42が回転
しながら下降して載置トレイ31原稿Dに接触する。こ
れによって原稿Dが前方に送り出され、給紙ローラ43
と分離ベルト44との間に入り込み、搬送方向に回転す
る給紙ローラ43によって原稿Dは前進する。この時、
載置トレイ31に図12(B)のように複数の原稿Dが
載置されていて、ピックアップローラ42によって複数
の原稿が同時に送り出された場合、逆送方向に回転する
分離ベルト44によって分離ベルト44に接触する下側
の原稿が前進を妨げられる。したがって原稿一枚のみ給
紙ローラ43によって前方に通過を許される。
【0070】こうして、送り出された原稿Dは、レジス
トセンサS2によって先端検知された後、停止状態のレ
ジストローラ451,ピンチローラ452に当接する。
原稿Dの先端検知から所定時間経過後にローラ42,4
3、ベルト44を停止させることで、原稿Dは、いくら
か撓み、先端を一様にレジストローラ451,ピンチロ
ーラ452の接線部分に押し付けられる。結果として原
稿Dが当接した後に回転を始めるレジストローラ45
1,ピンチローラ452に先端が平行な状態で引き込ま
れ、前方に送り出される。(スキュー修正作用)上記の
ようにして搬送路R1を搬送される原稿DはプラテンP
の読取部Tの略々中央(Y点)の原稿路R2の入口に導
かれる。こうして搬送ベルト13とプラテンPとの間で
形成される原稿路R2の入口に入り込んだ原稿Dは、レ
ジストローラ451に同期して駆動される搬送ベルト1
3によって原稿路R2を前方に送られる。
【0071】この時、モータM2が起動されてから搬送
原稿の後端がレジストセンサS2を通過するまでのパル
ス発生手段87によるパルス信号をカウントすることに
よって原稿Dの搬送方向の長さが判断できる。すなわ
ち、少なくとも原稿Dの搬送に携わるレジストローラ4
51及びに搬送ベルト13がパルス発生手段87のパル
スに同調して等しい搬送速度を維持するので、モータM
2の起動から読取基準点Xに到達するまでのパルス数を
予め認識することができ、原稿Dの先端が点Yから点X
に至る途上にある段階でレジストセンサS2が原稿Dの
後端を検出すると、搬送原稿が少なくとも点X−Y間の
長さ以下であることが分かる。つまり、この場合は原稿
が小サイズであると判断する。(図16参照)図17に
も示されるように原稿が小サイズである場合は、モータ
M2の回転を開始してからパルス発生手段87が所定パ
ルス(Aパルス)をカウントした後に、搬送ベルト13
を停止させる。これによって、原稿Dは、図12(C)
に示すように、原稿先端を基準点Xに正確に合わせた読
取位置に停止させることができる。
【0072】次に、エンプティセンサS1が原稿を検出
しているか否かを判断して、原稿Dの存在を検出しない
場合には、複写機Mを稼働させて複写を実行する。
【0073】複写か完了すると、搬送ベルト13、排紙
ベルト51を作動させて原稿Dを排紙路R3に導いて収
納トレイ61に排出する。
【0074】エンプティセンサS1か原稿を検出してい
る場合には、モータM1を起動して載置トレイ31から
次原稿Dをレジストローラ451に向けて送り出すとと
もに、複写機Mを稼働させて複写を実行する。(図13
(A)参照)複写が完了すると、モータM2を起動から
パルス発生手段87が所定パルス(Aパルス)をカウン
トした後に搬送ベルト13を停止する。この時、最初
(一枚目)の原稿は後端が排紙部50に拘束された状態
で収納トレイ61にその先端側を排出している。(図1
3(B)参照)エンプティセンサS1で載置トレイ31
に複写すべき原稿Dが検出されると、上記した動作が適
宜繰り返され、図13(C)に示すように、収納トレイ
61に順次複写済み原稿Dが集積されていく。
【0075】図14,図15(A)〜(D)は比較的小
サイズの領域を規定したプラテンP上のX−Y間より長
い大サイズの原稿を扱う場合を示している。
【0076】前記した原稿の搬送開始(図12(A))
に引き続いて、原稿Dを搬送手段13とプラテンPとの
間の原稿路R2を前進させる。
【0077】図16,図18に示される通り原稿路R2
を前進する原稿Dが読取基準点Xを通過しても原稿後端
がレジストセンサS2を通過しない場合は、原稿Dを大
サイズと判断する。この場合、原稿後端がレジストセン
サS2を通過してからパルス発生手段87が所定パルス
(Bパルス)をカウントするまで原稿Dの搬送を継続す
る。
【0078】原稿後端が原稿路R2の入口(Y点)に達
すると、図14(C)に示すように原稿Dの先端は排紙
部50を通過して収納トレイ61上面まで搬送されてい
る。次に、搬送ベルト13を逆回転させ原稿Dをプラテ
ンPの上面に沿って逆送させる。これにより、原稿Dが
読取部Tの点Y−Z間のプラテンPとプラテンカバー2
1との間に進入する。
【0079】原稿先端が読取部Tの基準点Xを所定量通
過するまで搬送ベルト13によって原稿Dは逆送され
る。原稿Dの逆送は、スイッチバックセンサS3の原稿
の後端(順送り時の先端;図において左側)検出信号に
基づいて制御される。つまり、逆送される原稿後端がス
イッチバックセンサS3を通過してから、パルス発生手
段87が所定パルス(Cパルス)をカウントするまで搬
送ベルト13を逆送し、原稿後端が読取部Tの点Wに位
置したところで、搬送ベルト13を停止させる。(図1
4(D)参照)原稿後端(順送り時の後端;図において
右側)がレジストセンサS2を通過してからパルス発生
手段87が所定パルス(Bパルス)をカウントするま
で、搬送ベルト13が原稿Dを搬送した際に、必ず原稿
先端がスイッチバックセンサS3で検出されるように、
使用される原稿サイズを考慮して、プラテンPの順送り
方向下流側近傍に、スイッチバックセンサS3が配置さ
れている。
【0080】なお、搬送ベルト13で原稿が逆送される
際に、前述したプラテンカバー21の駆動系が同時に駆
動されて、プラテンカバー21がプラテンPから離間す
る方向に移動する。これによって、原稿Dが読取部Tの
点Y−Z間のプラテンPとプラテンカバー21との間に
進入しやすくなっている。
【0081】その後、搬送ベルト13で原稿Dを順方向
に再度搬送して、順送りされる原稿Dの後端が読取部T
の基準点Xに位置したところで、搬送ベルト13を停止
させる。すなわち、基準点Xから逆送でオーバーランし
た所定パルス(Dパルス)をパルス発生手段87でカウ
ントした後に、搬送ベルト13の順送り方向への搬送を
停止する。(図15(A)参照)上記通り搬送ベルト1
3の順回転で原稿DをDパルス搬送する際に、プラテン
カバー21がプラテンPに近接する方向に移動する。こ
れによって、読取部Tの点Y−Z間のプラテンPとプラ
テンカバー21との間に進入した原稿DをプラテンP側
に押さえ込む。そこで複写を実行する。
【0082】複写完了後は、エンプティセンサS1によ
って載置トレイ31に原稿が検出されない場合は、搬送
ベルト13、排紙ベルト51を順送り方向に駆動して原
稿Dを排紙路R3を介して収納トレイ61に送り出す。
【0083】エンプティセンサS1によって後続の複写
原稿Dが検出されたときは、図15(B)に示すよう
に、モータM2を複写される原稿サイズに応じて所定パ
ルス(Eパルス)駆動して、排紙ベルト13の順送りに
よって原稿後端(順送り時の後端)を読取部Tの略々中
央部(点Y)まで搬送する。
【0084】次いで、上述した原稿の分離給送動作によ
って次原稿がレジストローラ451の位置まで搬送す
る。(図15(C))ここで、モータM2を起動してレ
ジストローラ451、搬送ベルト13、排紙ベルト51
を同時に回転駆動する。それによって、複写済みの原稿
D1が収納トレイ61に送り出されると共に、後続の原
稿D2が読取部Tの点Yに向けて搬送路R1を前進し,
前述したように、原稿後端が読取部Tの点Yに位置する
まで搬送ベルト13によって原稿Dは順送りされる。
(図15(D))以上の構成の原稿搬送装置Fによれ
ば、プラテンP上の読取部Tのおよそ半分(X−Y間サ
イズ)以下の比較的小サイズの小型原稿搬送システムで
大サイズの原稿(X−Z間サイズ)をも搬送処理を効果
的に行うことができ、システムの合理化と、装置のロー
コスト化、小型軽量化を達成できる。
【0085】上記実施例では、小サイズのおよそ2倍を
大サイズとして設定したが、言うまでもなく大サイズ
(X−Z間)を小サイズ(X−Y間)の2倍より大きく
しても、あるいは小さくしても実質的に可能である。前
記実施例によれば、搬送ベルト13とプラテンカバー部
20との間から前記搬送ベルト13とプラテンPとの間
に原稿を供給する分離給送部40と、搬送ベルト13を
支持する一対のプーリ11,12の内、プラテンカバー
部20側のプーリ11を正逆転駆動し、正転動作で搬送
ベルト13によりプラテンP上の原稿をプラテンカバー
部20から遠ざかる方向へ搬送させ、逆転動作で搬送ベ
ルト13によりプラテンP上の原稿をプラテンカバー部
20とプラテンPとの間へ搬送させる駆動手段とを設け
たので、プーリ11の正転時には、搬送ベルト13のプ
ラテンP側は若干弛みがちになる。従って、搬送ベルト
13は原稿に密着し易すく、分離給送部40により供給
される原稿を取り込み易い。
【0086】また、プラテンカバー部20側のプーリ1
1の逆転時には、搬送ベルト13のプラテンP側は引っ
張りがちになる。従って、搬送ベルト13は原稿に密着
し難く、プラテンカバー部20の下に原稿を搬送する
際、搬送ベルト13から原稿が剥がれ易く、スムースに
プラテンカバー部20側へ引き継がれる。
【0087】更に、プラテンカバー部20の下の原稿を
排紙する際にはプーリ11を正転させるが、この時は搬
送ベルト13のプラテンP側は若干弛みがちになり、搬
送ベルト13は原稿に密着するため、正転開始前は搬送
ベルト13と原稿との接触面積が少なくても搬送ミスは
生じ難い。また、プラテンカバー部20の上方、つまり
プラテンPの領域内において、プラテンカバー21と重
なる形で、分離給送部40を設けているので、従来のプ
ラテンの領域外に分離給送部40を設ける形態に比べ、
装置の横方向の占有空間が小さくて済むという長所を有
する。またこのプラテンカバー部20の上方に分離給送
部40を設けた形態は、搬送ベルト13の上方に分離給
送部40を設けた形態に比べ、分離給送部40のメンテ
ナンスが行い易い。
【0088】<変形例> 前記実施例ではプラテンカバー21は下降した状態でも
プラテンPに密着せず、わずかな隙間が確保されるよう
にしたが、密着するようにしてもよい。ただしこの場
合、プラテンカバー21の下に供給された原稿を図3の
左方向に搬送させる際は、駆動装置によりプラテンカバ
ー21を上昇させる必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による原稿搬送装置を複写機に適用し
た実施例を示す斜視図
【図2】同上原稿搬送装置の一部内部構造を示した実施
例を示す斜視図
【図3】同上原稿搬送装置の側面断面図
【図4】同上原稿搬送装置の平面図
【図5】分離給送部の一部の駆動系を示す平面図
【図6】分離給送部・原稿搬送部・プラテンカバー部の
一部又は全部の駆動系を示す平面図
【図7】排紙部の主要構成を説明する斜視図
【図8】プラテンカバー部の概略を説明する側面図
【図9】プラテンカバーの着脱の概略を説明する側面図
【図10】分離給送部の一部の駆動系を示す側面図
【図11】分離給送部・原稿搬送部・プラテンカバー部
の一部又は全部の駆動系を示す側面図
【図12】小サイズ原稿の送り状態を示す説明図
【図13】小サイズ原稿の送り状態を示す説明図
【図14】大サイズ原稿の送り状態を示す説明図
【図15】大サイズ原稿の送り状態を示す説明図
【図16】原稿搬送装置の分離・搬送動作を説明するフ
ローチャト
【図17】小サイズ原稿の搬送・排紙動作を説明するフ
ローチャト
【図18】大サイズ原稿の搬送・排紙動作を説明するフ
ローチャト
【図19】ヒンジ部の概略を説明する側面図
【図20】この考案による原稿搬送装置をプラテンを解
放した状態で複写機に適用した実施例を示す斜視図
【図21】従来技術の説明図
【符号の説明】
M 複写機 F 原稿搬送装置 P プラテン(原稿セット面) D 原稿 10 原稿搬送部11 プーリ(搬送手段側のプーリ) 13 搬送ベルト 20 プラテンカバー部(カバー手段) 24 昇降手段(間隔を拡げる手段) 30 原稿トレイ部 40 分離給送部(給紙手段) 50 排紙部 60 収納部 70 ヒンジ部 M2 モータ(駆動手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像処理装置上方の原稿セット面の一部を
    覆い、前記原稿セット面に沿って原稿を搬送する一対の
    プーリ間に張設された搬送ベルトと、この搬送ベルトの
    原稿搬送方向に並設され前記原稿セット面の搬送ベルト
    が覆っていない部分の少なくとも一部を覆うカバー手段
    とを備え、前記原稿セット面に載置された原稿の画像処
    理を行う前記画像処理装置に取り付けられる原稿搬送装
    置において、前記カバー手段の上方に配置され、 前記搬送ベルトと前
    記カバー手段との間から前記搬送ベルトと前記原稿セッ
    ト面との間に原稿を供給する給紙手段と、 前記一対のプーリの内、前記カバー手段側のプーリを正
    逆転駆動し、正転動作で前記搬送ベルトにより前記原稿
    セット面上の原稿を前記カバー手段から遠ざかる方向へ
    搬送させ、逆転動作で前記搬送ベルトにより前記原稿セ
    ット面上の原稿を前記カバー手段と前記原稿セット面と
    の間へ搬送させる駆動手段と 少なくとも前記原稿セット面上の原稿を前記カバー手段
    と前記原稿セット面との間へ搬送する時と、前記原稿セ
    ット面に載置された原稿の画像処理を行う時とで、前記
    カバー手段と前記原稿セット面との間隔を変更する手段
    を備えたことを特徴とする原稿搬送装置。
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