JP3641235B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に適用され、収容された用紙を送り出すための給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、多数枚(例えば1000〜1500枚まで)の用紙を収容可能な給紙装置を備えた複写機が知られている。この種の給紙装置には、例えば昇降可能なリフト板が備えられており、このリフト板上に多数枚の用紙を重ねて収容することができるようになっている。
給紙装置の最上部には、例えば収容された用紙を1枚ずつ送り出すためのピックアップローラが備えられている。給紙時には、用紙の量に応じてリフト板が上昇されることにより、収容された多数枚の用紙のうち最上位にある用紙がピックアップローラに押し当てられる。このピックアップローラに押し当てられる用紙の位置が給紙位置となっており、収容された用紙は、リフト板が徐々に上昇されることにより、上から順次給紙位置に供給され、1枚ずつ送り出されるようになっている。
【0003】
一般的に、この種の給紙装置には、リフト板の位置を検知するための検知センサが備えられている。この検知センサは、例えば収容された用紙が全て送り出されて上昇しきった位置にあるリフト板を検知できるようになっており、用紙がなくなった時点で複写機内に備えられた制御部に検知信号を送信するようになっている。
検知センサから検知信号を受信した制御部は、例えば複写機のハウジング上面に配置された表示部に、用紙がなくなった旨を表示させるなどして、その旨をユーザーに報知することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成では、用紙がなくなった時点でその旨がユーザーに報知されるだけなので、ユーザーは用紙の残量を知ることができない。
そこで、検知したい位置ごとに検知センサを設けて、リフト板の上昇位置を段階的に検知することで、用紙の残量をユーザーに報知する構成が考えられるが、より多くの段階に分けて用紙の残量を報知しようとすると、その段階数だけのセンサが必要となるので、コストがかかるという問題がある。
【0005】
本発明は、かかる背景のもとでなされたもので、比較的少ないセンサを用いながらも、収容された用紙の残量を多段階で検出でき、コストを低減できる給紙装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、収容された多数枚のシートを変位させて、所定の給紙位置から1枚ずつ送り出すための装置(21)であって、給紙時に、収容されたシートと共に上記給紙位置側へ変位し、変位方向に所定の長さを有する変位部材(55)と、上記変位方向の異なる位置における上記変位部材の有無をそれぞれ検知するための少なくとも2つの検知手段(S1〜S3)と、上記少なくとも2つの検知手段の検知結果の組み合わせに基づいて、上記検知手段の数よりも多段階にシートの残量を検出可能なシート残量検出手段(30)とを含むことを特徴とする給紙装置である。
【0007】
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
例えば、給紙装置内には、リフト板上に支持された状態で用紙(シート)が収容される。上記変位部材(遮光板55)は、例えばリフト板に取り付けられていて、リフト板と共に上下方向に変位可能となっている。給紙時には、収容された用紙がリフト板により上方に持ち上げられ、用紙を送り出すためのピックアップローラに最上位の用紙が押し当てられるようになっている。このピックアップローラに押し当てられる用紙の位置が給紙位置となっており、収容された用紙は、リフト板が徐々に上昇されることにより、上から順次給紙位置に供給され、1枚ずつ送り出されるようになっている。
【0008】
本発明の構成によれば、検知手段(検知センサS1〜S3)により検知される変位部材が所定の長さを有しているので、変位部材が上記変位方向に変位したときに、検知手段の検知結果がONとなる期間に一定の幅を持たせることができる。これにより、シート残量に応じた一定期間ごとの検知結果の組み合わせを得ることができるので、検知したい位置ごとに検知手段を設けて瞬間的に検知する場合と異なり、検知手段の数よりも多段階に用紙の残量を検出できる。したがって、段階の数だけ検知手段を設ける場合と比較して、検知手段の数を減らすことができ、コストを低減できる。
【0009】
請求項2記載の発明は、上記変位部材(55)は、隣接する少なくとも2つの検知手段で同時に検知可能な長さとなっていることを特徴とする請求項1記載の給紙装置である。
この構成によれば、変位部材(遮光板55)の変位方向の長さを、隣接する少なくとも2つの検知手段(検知センサS1〜S3)で同時に検知可能な長さとすることにより、検知手段の検知結果の組み合わせの種類を多くすることができ、より多くの段階に分けて用紙の残量を検出することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、上記変位部材(55)が変位する際の上記少なくとも2つの検知手段による検知結果の組み合わせの切り替わりの回数を記憶する切替回数記憶手段(30)をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の給紙装置である。
リフト板は、例えば最下位にある状態が待機状態であって、電源投入、給紙スタンバイ信号の入力、または画像形成動作が開始されるなどに応答して、最上位の用紙が給紙位置に到達するまで上昇するようになっている。
【0011】
本発明の構成によれば、同一の検知結果の組み合わせ(パターンB1、B6、パターンC1、C3、C5)であっても、リフト板が待機位置から上昇する際の検知結果の組み合わせの切り替わりの回数を記憶することにより、いずれの検知結果の組み合わせであるかを識別できる。これにより、検知結果の組み合わせが全て異なるようにする必要がなくなるので、用紙残量をより多くの段階に分けて検出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、本発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る複写機1の内部構成を示す概略断面図である。なお、図1において紙面手前側を前方、紙面後側を後方として説明する。
この複写機1は、いわゆるデジタル式複写機であって、その外形は略矩形のハウジング2により区画されている。ハウジング2内には、原稿の画像を読み取るための読取装置3、転写用の用紙を送り出すための給紙部4、送られてくる用紙に読取装置3で読み取られた原稿の画像に基づくトナー像を転写するための画像形成部5、および用紙に転写されたトナー像を定着するための定着装置6などが備えられている。
【0013】
また、ハウジング2の上面には、原稿トレイ7A上にセットされた原稿を自動的に送り、読取装置3にその画像を読み取らせるための自動原稿供給装置7が配置されている。自動原稿供給装置7は、例えばその後端部がハウジング2の上面に対して回動自在に取り付けられている。
読取装置3の上方には、透明なコンタクトガラス8が配置されている。このコンタクトガラス8は、その上面が原稿をセットするための載置台を構成していて、自動原稿供給装置7を閉じた状態では、コンタクトガラス8の上面が当該自動原稿供給装置7で覆われるようになっている。ユーザーは、自動原稿供給装置7の原稿トレイ7A上に原稿をセットするだけでなく、自動原稿供給装置7を開いて、原稿をそのおもて面が下方を向くようにコンタクトガラス8上に載置することにより、原稿を1枚ずつセットすることができる。
【0014】
ユーザーは、原稿を原稿トレイ7A上またはコンタクトガラス8上にセットした後、例えばハウジング2の上面手前側に配設された操作パネルのスタートボタン(図示せず)を押操作することにより、読取装置3による原稿の読み取りを開始させることができる。
画像形成部5は、ハウジング2内の上部に配置されており、感光体ドラム9、現像装置10、転写装置11、メインチャージャ12およびクリーニング装置13を備えている。感光体ドラム9は、例えば前後方向に延びる円筒体であって、図1において時計回りに回転駆動されるようになっている。感光体ドラム9は、その表面に感光体層を有しており、画像形成時には感光体層がメインチャージャ12の放電によって一様に帯電される。
【0015】
画像形成部5の上方には、LSU(レーザ走査ユニット)14が配置されている。メインチャージャ12により帯電された感光体ドラム9の表面は、LSU14からの照射光により、読取装置3で読み取られた原稿の画像に基づいて選択的に露光される。これにより、感光体ドラム9の表面には、いわゆる静電潜像が形成される。
静電潜像が形成された感光体ドラム9の表面には、現像装置10によりトナーが付着され、原稿の画像に基づくトナー像が形成される。感光体ドラム9がさらに回転されると、転写装置11の働きにより、搬送されてきた用紙にトナー像が転写される。トナー像転写後に感光体ドラム9の表面に残留しているトナーは、クリーニング装置13により回収される。
【0016】
トナー像が転写された用紙は、定着装置6へと導かれ、この定着装置6により定着処理がなされた後、排出ローラ15からハウジング2外部の排出トレイ16に排出される。
ハウジング2内の右側には、給紙部4から画像形成部5へと用紙を案内するための用紙搬送路17が上下方向に延びている。用紙搬送路17には、画像形成部5の直上流に、給紙部4から送られてきた用紙を画像形成部5に向けて所定のタイミングで送り出すためのレジストローラ18が配置されている。また、用紙搬送路17の途中には、レジストローラ18側へ用紙を搬送するための複数の搬送ローラ19が配置されている。
【0017】
給紙部4から送り出され、用紙搬送路17を通って上方へと搬送された用紙は、その先端部がレジストローラ18に到達した時点で一旦搬送が停止される。そして、上記態様で感光体ドラム9の表面に形成されたトナー像が転写装置11に対向する位置にくるタイミングに合わせて用紙が画像形成部5に到達するように、レジストローラ18の回転が開始されるようになっている。
給紙部4は、ハウジング2の下部に配置されており、給紙部4の上部に上下に並べて配置された2つの用紙カセット20と、給紙部4の下部に左右に並べて配置された2つの用紙デッキ21とを備えている。用紙カセット20および用紙デッキ21は、それぞれ前後方向にスライド可能となっていて、ユーザーは、これらを手前側に引き出して用紙を補給することができるようになっている。
【0018】
用紙カセット20は、例えば500〜800枚までの用紙を収容可能であって、給紙時には、収容された用紙の一端部がリフト板22により持ち上げられて、最上位の用紙の一端部がピックアップローラ23に押し当てられるようになっている。このピックアップローラ23の働きにより、用紙カセット20に収容された用紙は上から1枚ずつ送り出され、給紙ローラ24を通って用紙搬送路17へと搬送される。
【0019】
一方、用紙デッキ21は、例えば1000〜1500枚までの用紙を収容可能であって、略水平を保ちつつ上下方向に昇降可能なリフト板(図示せず)上に用紙を収容することができるようになっている。給紙時には、収容された用紙が略水平に保たれたままリフト板により上方に持ち上げられ、最上位の用紙の一端部がピックアップローラ25に押し当てられるようになっている。このピックアップローラ25に押し当てられる用紙の位置が給紙位置となっており、用紙デッキ21に収容された用紙は、リフト板が徐々に上昇されることにより、上から順次給紙位置に供給され、1枚ずつピックアップローラ25から送り出されるようになっている。送り出された用紙は、給紙ローラ26を通って用紙搬送路17へと搬送される。
【0020】
通常、用紙デッキ21には、使用頻度の高いサイズ(例えば日本工業規格(JIS)のA列4番やB列5番など)の用紙が収容される。
図2は、用紙デッキ21の構成について説明するための模式図であって、手前側から見た図を示している。
用紙デッキ21は、例えば上面のない箱状のデッキ本体41を備えている。デッキ本体41は、その内部に用紙を収容することができるようになっていて、デッキ本体41内には、収容された用紙を下方から支持するためのリフト板42が配置されている。リフト板42は、デッキ本体41内を昇降可能となっていて、その前後両端縁には、当該リフト板42を昇降させるためのワイヤー43が例えば2本ずつ(計4本)連結されている(図2では前側の2本だけを示している)。
【0021】
デッキ本体41の右側には、回転自在に保持された回転軸44が前後方向に延設されている。この回転軸44は、ワイヤー43を巻き取るためのものであって、各ワイヤー43の他端は、当該回転軸44に連結されている。
デッキ本体41の前面および後面の上端部には、リフト板42を上下方向に真っ直ぐ変位させために、各ワイヤー43がリフト板42から上方に真っ直ぐ延びるようにするための支軸をなすプーリー45が2つずつ(計4つ)取り付けられている(図2では前側の2つだけを示している)。さらに、デッキ本体41の前面および後面には、それぞれに設けられた2つのプーリー45の間に、一方(左側)のワイヤー43に張力を与えるためのテンションプーリー46が取り付けられている。
【0022】
左側のワイヤー43は、左側のプーリー45に掛け回された後、テンションプーリー46で一旦下方に押し下げられ、右側のプーリー45に掛け回されて回転軸44に連結されている。一方、右側のワイヤー43は、右側のプーリー45に掛け回されて回転軸44に連結されている。
上記構成によれば、回転軸44を一方向に回転させて、4本のワイヤー43を同時に巻き取ることにより、リフト板42を略水平に保ちつつ上方に持ち上げることができる。リフト板42を下ろす場合は、回転軸44を逆方向に回転させればよい。
【0023】
リフト板42は、図2に示すような最下位にある状態が待機状態であって、電源投入、給紙スタンバイ信号の入力、または画像形成動作が開始される等に応答して、最上位の用紙が給紙位置に到達するまで上昇するようになっている。
デッキ本体41の前面に対向する位置には、上下方向の異なる位置におけるリフト板の有無を検知するための3つの検知センサS1、S2、S3が、上下方向に並べて配置されている。複写機1内には、当該複写機1における動作を制御するための制御部30が備えられていて、各検知センサS1〜S3は制御部30に電気的に接続され、各検知センサS1〜S3の検知信号が制御部30に与えられるようになっている。
【0024】
本実施形態では、給紙時にリフト板42が持ち上げられて、最上位の用紙が給紙位置に到達した状態におけるリフト板42の有無を各検知センサS1〜S3で検知することにより、3つの検知センサS1〜S3の検知信号の組み合わせに基づいて、リフト板42の位置に対応する用紙の残量を制御部30で検出することができるようになっている。ただし、検知センサの個数は、2つ以上であればよく、3つに限られるものではない。
【0025】
図3は、検知センサS1〜S3により用紙の残量を検知する態様について説明するための要部拡大斜視図である。3つの検知センサS1〜S3は、同様の構成を有しているので、図3を用いて3つの検知センサS1〜S3についてまとめて説明する。
検知センサS1〜S3は、デッキ本体41の前面に対向して設けられた取付板51に、上下方向に並べて取り付けられていて、それぞれ取付板51に取り付けられるベース52と、このベース52からデッキ本体41側(リフト板42側)に突設された発光部53および受光部54を有している。これらの発光部53および受光部54は、略水平方向に並んで配置されている。
【0026】
発光部53は、例えば発光ダイオードを有していて、受光部54に向けて光を照射するものである。一方、受光部54には、例えば発光部53からの照射光を受光するためのフォトトランジスタを有している。発光部53からの照射光は、その光軸Lがほぼ水平方向に延びるように受光部54に入射する。発光部53からの照射光が受光部54に入射している場合にはOFF信号が制御部30に送信され、入射していない場合にはON信号が制御部30に送信されるようになっている。
【0027】
リフト板42の前端縁42Aには、発光部53からの照射光が受光部54に入射しないように遮断可能な遮光板55が取り付けられている。この遮光板55は、略長方形の板状部材であって、その短辺が前後方向に、長辺が上下方向にそれぞれ延びるように取り付けられている。遮光板55は、リフト板42を昇降させることにより、検知センサS1〜S3の発光部53と受光部54との間を通過するような位置に取り付けられていて、遮光板55が発光部53と受光部54との間を通過する際には、発光部53からの照射光が遮断され、ON信号が制御部30に送信されるようになっている。
【0028】
図4は、検知センサS1〜S3と遮光板55との位置関係を段階的に示す図解図である。また、図5は、検知センサS1〜S3による検知信号の組み合わせA1〜A6と用紙残量との関係を表した図である。本実施形態では、3つの検知センサS1〜S3の検知信号の組み合わせ(パターンA1〜A6の計6パターン)に基づいて、用紙の残量を6段階に分けて検知することができるようになっている。3つの検知センサS1〜S3は等間隔で配置されていて、遮光板55の長さは、例えば隣接する検知センサの光軸L間の距離の約1.5倍になっている。
【0029】
図4および図5を参照して、用紙残量が約6/6(ほぼ満タン)のとき、遮光板55は(a)の位置にあって、この状態では、各検知センサS1〜S3の検知信号は全てOFF信号の組み合わせ(パターンA1)となっている。
その後、用紙が徐々に減ってきて、遮光板55が(b)の位置に到達すると、検知センサS1の照射光が遮断され、検知センサS1の検知信号がON信号となる(パターンA2)。この状態では、用紙残量は約5/6である。
【0030】
遮光板55が(c)の位置に到達すると、検知センサS1だけでなく検知センサS2の照射光も遮断され、検知センサS1、S2の検知信号がON信号となる(パターンA3)。この状態では、用紙残量は約4/6である。
さらに用紙が減ってきて、遮光板55が(d)の位置に到達すると、遮断されていた検知センサS1の照射光が再び受光部54に入射するようになり、検知センサS2の検知信号だけがON信号となる(パターンA4)。この状態では、用紙残量は約3/6である。
【0031】
遮光板55が(e)の位置に到達すると、検知センサS2だけでなく検知センサS3の照射光も遮断され、検知センサS2、S3の検知信号がON信号となる(パターンA5)。この状態では、用紙残量は約2/6である。
そして、遮光板55が(f)の位置に到達すると、遮断されていた検知センサS2の照射光が再び受光部54に入射するようになり、検知センサS3の検知信号だけがON信号となる(パターンA6)。この状態では、用紙残量は約1/6である。
【0032】
検知センサS1〜S3の検知信号の組み合わせの各パターンA1〜A6に対応する用紙残量は、例えば操作パネルの表示部(図示せず)に表示されるようになっている。これにより、用紙残量を常にユーザーに報知することができるので、用紙がなくなったときに突然報知がされるといったことがない。
本実施形態では、6つのパターンA1〜A6でそれぞれ検知信号の組み合わせが異なるので、画像形成動作時に最上位の用紙が給紙位置に到達するまでリフト板42が上昇した状態における各検知センサS1〜S3の検知信号を受信すれば、その検知信号のパターンによりリフト板42の位置を検出することができる。
【0033】
リフト板42が待機位置から上昇する際の検知信号のパターンの切り替わりの回数を制御部30で記憶するような構成とすれば、検知信号の組み合わせのパターンが全て異なるようにする必要がなくなる。例えば、パターンA1は、各検知センサS1〜S3の検知信号が全てOFF信号の組み合わせであるが、パターンA6の後に、パターンA7としてパターンA1と同様に各検知センサS1〜S3の検知信号が全てOFF信号の組み合わせを検知するようにした場合でも、リフト板42が待機位置から上昇する際の検知信号のパターンの切り替わりの回数を記憶していれば、その検知信号のパターンがパターンA1、A7のいずれであるかを識別できる。この場合、用紙残量を7段階に分けて検知することができるので、より多くの段階に分けて用紙残量を検出することができる。
【0034】
図6は、第2実施形態に係る検知センサS1〜S3と遮光板55との位置関係を段階的に示す図解図である。また、図7は、検知センサS1〜S3による検知信号の組み合わせB1〜B6と用紙残量との関係を表す図である。本実施形態では、3つの検知センサS1〜S3の検知信号の組み合わせ(パターンB1〜B6の計6パターン)に基づいて、用紙の残量を6段階に分けて検知することができるようになっている。3つの検知センサS1〜S3は等間隔で配置されていて、遮光板55の長さは、例えば隣接する検知センサの光軸L間の距離の約2倍になっている。
【0035】
図6および図7を参照して、用紙残量が約6/6(ほぼ満タン)のとき、遮光板は(a)の位置にあって、この状態では、3つの検知センサS1〜S3の検知信号は全てOFF信号となっている(パターンB1)。
その後、用紙が徐々に減ってきて、遮光板55が(b)の位置に到達すると、検知センサS1の照射光が遮断され、検知センサS1の検知信号がON信号となる(パターンB2)。この状態では、用紙残量は約5/6である。
【0036】
遮光板55が(c)の位置に到達すると、検知センサS1だけでなく検知センサS2の照射光も遮断され、検知センサS1、S2の検知信号がON信号となる(パターンB3)。この状態では、用紙残量は約4/6である。
さらに用紙が減ってきて、遮光板55が(d)の位置に到達すると、検知センサS3の照射光が遮断されると共に、遮断されていた検知センサS1の照射光が再び受光部54に入射するようになり、検知センサS2、S3の検知信号がON信号となる(パターンB4)。この状態では、用紙残量は約3/6である。
【0037】
遮光板55が(e)の位置に到達すると、遮断されていた検知センサS2の照射光が再び受光部54に入射するようになり、検知センサS3の検知信号だけがON信号となる(パターンB5)。この状態では、用紙残量は約2/6である。そして、遮光板55が(f)の位置に到達すると、遮断されていた検知センサS3の照射光が再び受光部54に入射するようになり、3つの検知センサS1〜S3の検知信号が全てOFF信号となる(パターンB6)。この状態では、用紙残量は約1/6である。
【0038】
本実施形態では、第1実施形態と比較して、検知センサS1〜S3の検知信号の組み合わせが切り替わるタイミングに対応する遮光板の位置((a)〜(f))がほぼ等間隔なので、用紙残量をより正確に検出することができる。
なお、本実施形態では、パターンB1、B6が同一の検知信号の組み合わせ(検知信号が全てOFF信号の組み合わせ)であるので、上述したように、リフト板42が待機位置から上昇する際の検知信号のパターンの切り替わりの回数を制御部30で記憶するような構成とする必要がある。
【0039】
以上の2つの実施形態では、遮光板55の変位方向の長さを、隣接する少なくとも2つの検知センサS1〜S3で同時に検知可能な長さとすることにより、検知センサS1〜S3の検知結果の組み合わせの種類を多くすることができ、より多くの段階に分けて用紙の残量を検出することができる。
図8は、第3実施形態に係る検知センサS1〜S3と遮光板55との位置関係を段階的に示す図解図である。また、図9は、検知センサS1〜S3による検知信号の組み合わせC1〜C6と用紙残量との関係を表す図である。本実施形態では、3つの検知センサS1〜S3の検知信号の組み合わせ(パターンC1〜C6の計6パターン)に基づいて、用紙の残量を6段階に分けて検知することができるようになっている。3つの検知センサS1〜S3は等間隔で配置されていて、遮光板55の長さは、例えば隣接する検知センサの光軸L間の距離の約半分になっている。
【0040】
図8および図9を参照して、用紙残量が約6/6(ほぼ満タン)のとき、遮光板55は(a)の位置にあって、この状態では、3つの検知センサS1〜S3の検知信号は全てOFF信号となっている(パターンC1)。
その後、用紙が徐々に減ってきて、遮光板55が(b)の位置に到達すると、検知センサS1の照射光が遮断され、検知センサS1の検知信号がON信号となる(パターンC2)。この状態では、用紙残量は約5/6である。
【0041】
遮光板が(c)の位置に到達すると、遮断されていた検知センサS1の照射光が再び受光部54に入射するようになり、3つの検知センサS1〜S3の検知信号が全てOFF信号となる(パターンC3)。この状態では、用紙残量は約4/6である。
さらに用紙が減ってきて、遮光板55が(d)の位置に到達すると、検知センサS2の照射光が遮断され、検知センサS2の検知信号がON信号となる(パターンC4)。この状態では、用紙残量は約3/6である。
【0042】
遮光板55が(e)の位置に到達すると、遮断されていた検知センサS2の照射光が再び受光部54に入射するようになり、3つの検知センサS1〜S3の検知信号が全てOFF信号となる(パターンC5)。この状態では、用紙残量は約2/6である。
そして、遮光板55が(f)の位置に到達すると、検知センサS3の照射光が遮断され、検知センサS3の検知信号がON信号となる(パターンC6)。この状態では、用紙残量は約1/6である。
【0043】
本実施形態では、第2実施形態と同様に、検知センサS1〜S3の検知信号の組み合わせが切り替わるタイミングに対応する遮光板55の位置((a)〜(f))がほぼ等間隔なので、用紙残量をより正確に検出することができる。
なお、本実施形態では、パターンC1、C3、C5が同一の検知信号の組み合わせ(検知信号が全てOFF信号の組み合わせ)であるので、上述したように、リフト板42が待機位置から上昇する際の検知信号のパターンの切り替わりの回数を制御部30で記憶するような構成とする必要がある。
【0044】
以上の3つの実施形態では、検知センサS1〜S3により検知される遮光板55が所定の長さを有しているので、遮光板55が上下方向に変位したときに、検知センサS1〜S3の検知結果がONとなる期間に一定の幅を持たせることができる。これにより、用紙残量に応じた一定期間ごとの検知結果の組み合わせを得ることができるので、検知したい位置ごとに検知センサを設けて瞬間的に検知する場合と異なり、検知センサの数よりも多段階に用紙の残量を検出できる。したがって、段階の数だけ検知センサを設ける場合と比較して、検知センサの数を減らすことができ、コストを低減できる。
【0045】
本発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、リフト板42に遮光板55が取り付けられた構成について説明したが、リフト板42に直接遮光部を設けるような構成であってもよいし、リフト板42とは別個に、収容された用紙と共に変位する遮光性を有する別部材を設けるような構成であってもよい。
【0046】
リフト板42の位置の検知は、発光部53からの照射光が受光部54に入射するか否かにより検知する構成の検知センサに限らず、照射光が反射して再び検知センサに入射するか否かを検知する、いわゆる光学反射式の検知センサなどであってもよいし、リフト板42の変位により操作部材が操作されるか否かに基づいて検知を行う検知スイッチなどであってもよい。
上記実施形態では、上下方向に変位可能なリフト板42を備えた用紙デッキ21について説明したが、本発明は、例えば収容された用紙の一端部を上方に持ち上げるためのリフト板22を備えた用紙カセット20に適用することもできるし、給紙部4に限らず、例えば多数枚の原稿を収容し供給できる自動原稿供給装置を設けて、そこに本発明を適用することもできる。
【0047】
本発明の一実施形態としてデジタル式複写機1について説明したが、本発明は、デジタル式複写機に限らず、いわゆるアナログ式複写機にも適用可能である。また、複写機に限らず、プリンタやファクシミリなどの画像形成装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る複写機の内部構成を示す概略断面図である。
【図2】用紙デッキの構成について説明するための模式図である。
【図3】検知センサにより用紙の残量を検知する態様について説明するための要部拡大斜視図である。
【図4】検知センサと遮光板との位置関係を段階的に示す図解図である。
【図5】検知センサによる検知信号の組み合わせと用紙残量との関係を表した図である。
【図6】第2実施形態に係る検知センサと遮光板との位置関係を段階的に示す図解図である。
【図7】検知センサによる検知信号の組み合わせと用紙残量との関係を表す図である。
【図8】第3実施形態に係る検知センサと遮光板との位置関係を段階的に示す図解図である。
【図9】検知センサによる検知信号の組み合わせと用紙残量との関係を表す図である。
【符号の説明】
21 用紙デッキ
30 制御部
55 遮光板
S1〜S3 検知センサ

Claims (3)

  1. 収容された多数枚のシートを変位させて、所定の給紙位置から1枚ずつ送り出すための装置であって、
    給紙時に、収容されたシートと共に上記給紙位置側へ変位し、変位方向に所定の長さを有する変位部材と、
    上記変位方向の異なる位置における上記変位部材の有無をそれぞれ検知するための少なくとも2つの検知手段と、
    上記少なくとも2つの検知手段の検知結果の組み合わせに基づいて、上記検知手段の数よりも多段階にシートの残量を検出可能なシート残量検出手段とを含むことを特徴とする給紙装置。
  2. 上記変位部材は、隣接する少なくとも2つの検知手段で同時に検知可能な長さとなっていることを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 上記変位部材が変位する際の上記少なくとも2つの検知手段による検知結果の組み合わせの切り替わりの回数を記憶する切替回数記憶手段をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の給紙装置。
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