JP5081895B2 - 給紙装置、原稿搬送装置、画像形成装置 - Google Patents

給紙装置、原稿搬送装置、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、用紙を1枚ずつ搬送する給紙装置や、給紙装置を含む原稿搬送装置や複写機、複合機、FAX装置等の画像形成装置に関する。
一般に、複写機、複合機、FAX装置等の用紙を扱う画像形成装置には、用紙を収容し必要に応じて用紙を送り出す給紙装置が設けられる。例えば、給紙装置は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取部の読取位置に、自動的、連続的に1枚ずつ原稿(用紙)を送り込む原稿搬送装置内に設けられる。そして、積載可能な枚数を超えて用紙が積載されると、詰まり等によって給紙を適切に行えず、折れ等によって用紙へのダメージも生ずる。そこで、積載された用紙が多すぎると、用紙の搬送を行わない装置も存在する。
例えば、特許文献1に、用紙積載部と、用紙積載部から1枚ずつ用紙を給送する用紙給送機構と、用紙積載部を上下方向に移動可能に支持する装置筐体と、用紙積載部を上下方向に移動させる駆動機構と、用紙積載部への用紙の積載を検知する用紙積載検知手段と、用紙積載部が上方向に移動したとき、最上位の用紙が用紙給送可能位置に位置づけられたことを検知する用紙位置検知手段と、用紙積載部が上方向に移動する前に用紙積載検知手段と前記用紙位置検知手段とが検知状態となった場合、積載量超過であると判断する制御手段とを備え、制御手段は、積載量超過であると判断した場合、用紙給送機構及び駆動機構の動作を禁止する用紙給送装置が記載されている。この構成により、給紙トラブルを防止する(特許文献1:請求項1、請求項2、段落[0010]、図1等参照)。
特開2008−254896
例えば、原稿搬送装置は、用紙としての原稿の給紙を行い、例えば、用紙載置台に載置された原稿のうちの最上位の原稿と接する原稿給紙ローラを有する。例えば、多数枚に及ぶ原稿束(用紙束)が載置された場合、原稿載置の邪魔とならないように、原稿給紙ローラは上下方向に移動可能とされる。そして、原稿給紙ローラが上限位置に到っていることの検知のため、上限検知センサが設けられることがある。
ここで、例えば、積載可能な厚さを僅かに超える原稿束が載置された場合等、載置はできるが、原稿給紙ローラは上方に移動可能であるが故に、原稿給紙ローラと用紙載置台が原稿を挟み込む状態となる場合がある。そうすると、原稿給紙ローラを回転させても回転しない等、原稿を適切に送り出せない無給紙ジャムが生ずることがある。
そこで、特許文献1に記載される用紙給送装置のように、原稿をセットしたときに上限検知センサ(特許文献1では、用紙位置検知手段)が、上限位置と検知した場合、原稿の給送を行わないようにすることがある。このような制御を行えば、確かに、無給紙ジャムの発生抑えることができる。
しかし、上限検知センサの構造等の理由により、原稿給紙ローラが完全に上限位置に到達していなくても、上限検知センサは、原稿給紙ローラが上限位置にあると検知する場合がある。言い換えると、上限検知センサの検知では、余裕を持たせる場合がある。従って
、原稿のセットの際、上限検知センサによって原稿給紙ローラが上限位置にあると検知されいても必ずしも、無給紙ジャムが発生する訳ではない。即ち、上限検知センサによって原稿給紙ローラが上限位置に到達していると検知されていても、数枚更に用紙や原稿を追加しても、無給紙ジャムが生ずることなく用紙や原稿の給紙を行えることもある。
このように、上限検知センサが、給紙ローラの上限到達を検知したとき、給紙を行わないようにすると、一度に積載できる用紙束や原稿束での厚さが、機械本来に搭載できる用紙束や原稿束の厚さよりも薄くなる(枚数が少なくなる)という問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、大量の用紙や原稿がセットされたことによる無給紙ジャムの発生を抑えるとともに、一度に積載できる用紙束や原稿束での厚さが、機械本来に搭載できる用紙束や原稿束の厚さよりも薄くなることを防ぐことを課題とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る給紙装置は、用紙が積載される用紙載置台と、上下方向に移動可能であり、積載された用紙の内、最上位の用紙と接し、回転して前記用紙載置台から用紙を送り出す回転体と、前記用紙載置台に用紙が載置されていることを検知するための用紙載置検知部と、前記回転体が上限位置にあることを検知するための上限検知部と、用紙の搬送を検知するため、前記用紙載置台よりも用紙搬送方向下流側に設けられる搬送検知部と、前記用紙載置台に用紙がセットされた際の前記上限検知部の検知状態によらず、前記回転体を回転させて給紙を行わせ、前記搬送検知部が用紙の到達を検知できない場合に無給紙ジャムが発生したと判断し、再度、前記用紙載置台に用紙がセットされたとき、前記上限検知部によって前記回転体が上限位置にあると検知されれば、給紙制限を行うべき状態である給紙制限実行状態になったと判断し、前記回転体を回転させない制御部と、前記用紙載置台を昇降させる昇降部と、を有し、前記昇降部は、用紙が前記用紙載置台にセットされていないとき、前記用紙載置台を下限位置まで下降させ、用紙が前記用紙載置台にセットされた後、前記上限検知部で前記回転体が上限位置に到ったと検知されるまで、前記用紙載置台を上昇させ、前記制御部は、前記無給紙ジャムを発生させた用紙が前記用紙載置台から取り除かれ、次に用紙が前記用紙載置台にセットされたとき、前記昇降部が前記用紙載置台を上昇させる前に、前記上限検知部によって前記回転体が上限位置にあると検知されれば、前記給紙制限実行状態となったと判断することとした。
例えば、無給紙ジャムが発生した場合、使用者は、用紙を一度取り除き、再び、用紙を減らすことなく用紙をセットすることがある。この後、給紙を行えば、再び無給紙ジャムが発生する可能性が非常に高い。そこで、この構成によれば、制御部は、無給紙ジャムを生じさせた用紙束が用紙載置台から取り除かれ、再び用紙束が用紙載置台にセットされたとき、回転体が上限位置にあると上限検知部によって検知されると、給紙制限実行状態になったと判断し、回転体を回転させない。これにより、無給紙ジャムが発生する可能性が高い場合での給紙が行われない。従って、無給紙ジャムの発生を抑制することができる。
又、一度無給紙ジャムが発生した後に給紙制限実行状態となる。言い換えると、回転体が上限に位置すると上限検知部に検知されていても、一度は、給紙は行われる。これにより、用紙セットの際、回転体が上限に位置すると上限検知部に検知されても、無給紙ジャムが発生しない範囲の厚さの用紙が載置された場合には給紙が無事に行われる。従って、一度に積載できる用紙束の厚さが、機械本来に搭載できる用紙束の厚さよりも薄くなることを防ぐことができる。又、給紙装置では、最上位の用紙と回転体を当接させるため、用紙載置台が昇降する場合がある。そして、この構成によれば、制御部は、昇降部が用紙載置台を上昇させる前に、回転体が上限位置にあると上限検知部によって検知されれば、給紙制限が行われる。これにより、ジャム無給紙ジャムが発生する可能性が高い場合での給紙を行わないようにすることができる。

又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記給紙制限実行状態にあることを記憶する記憶部を有し、前記制御部は、用紙が前記用紙載置台にセットされたとき、前記回転体が上限位置にあると前記上限検知部によって検知されていない状態であれば、前記給紙制限実行状態であることを前記記憶部が記憶していても、前記回転体を回転させ、前記無給紙ジャムが生ずることなく給紙が完了すれば、前記記憶部に前記給紙制限実行状態にあることの記憶を消去することとした。
この構成によれば、制御部は、給紙制限実行状態にあると記憶されている状態で、用紙セットの際、上限検知部が上限検知状態で無ければ給紙を行わせる。例えば、セットする
用紙の枚数を減らした場合など、給紙制限実行状態にあると記憶されていても、次にセットされた用紙の厚さが、無給紙ジャムが発生しないと認められる厚さであれば、給紙が行われる。又、無給紙ジャムが生ずることなく給紙が完了すれば、記憶部に前記給紙制限状態であることの記憶を解除させる。これにより、給紙制限状態が長期にわたり続かない。
又、請求項3に係る発明は、請求項2の発明において、前記制御部は、用紙が前記用紙載置台にセットされたとき、前記回転体が上限位置にあると前記上限検知部によって検知されている状態であり、前記給紙制限実行状態にあることを前記記憶部が記憶している場合前記回転体を回転させないこととした。
例えば、使用者は、無給紙ジャムが生じても、あきらめず無給紙ジャムが生じた用紙束の枚数を減らすことなく、何回も用紙セットを行うことがある。しかし、この構成によれば、制御部は、給紙制限状態となったことが記憶されている状態では、用紙セット時、回転体が上限位置にあると上限検知部によって検知されている状態であれば、回転体を回転させない。これにより、使用者が、無給紙ジャムを生じさせた用紙束の枚数を減らすことなく、何回も用紙セットを行っても、給紙は行われない。従って、無給紙ジャムが生ずる可能性が高い場合での給紙を行わないようにすることができ、無給紙ジャムの発生回数を抑えることができる。
又、請求項4に係る発明は、請求項2又は3の発明において、前記制御部は、前記給紙制限実行状態にあることを前記記憶部が記憶していない場合は、用紙が前記用紙載置台にセットされたとき、前記上限検知部の検知状態によらず、前記回転体を回転させることとした。
この構成によれば、制御部は、給紙制限状態にあることを記憶していない状態では、用紙がセットされたとき、上限検知部の検知状態によらず、回転体を回転させる。これにより、使用者がセットした用紙の給紙が、一度は試みられ、無給紙ジャムが発生しない範囲の厚さの用紙が載置された場合には給紙が無事に行われる。従って、一度に積載できる用紙束の厚さが、機械本来に搭載できる用紙束や原稿束の厚さよりも薄くなることを防ぐことができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、装置の状態を報知する報知部を備え、前記報知部は、前記給紙制限実行状態となったとき、及び、前記給紙制限実行状態にあることを前記記憶部が記憶している状態で、用紙が前記用紙載置台にセットの際に前記上限検知部によって前記回転体が上限位置にあると検知されたとき、セットされた用紙が多い旨を報知することとした。
この構成によれば、報知部はセットされた原稿が多い旨を報知する。これにより、使用者は、用紙載置台に載置する用紙束の枚数を減らすべきことを確認できる。従って、無給紙ジャムの発生を抑制することができる。
又、請求項に係る原稿搬送装置は、請求項1乃至請求項に何れか1項に記載の給紙装置を含むこととした。又、請求項に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項に何れか1項に記載の給紙装置を含むこととした。
請求項、請求項の発明によれば、無給紙ジャムの発生を、1つの用紙束あたり、少なくとも1回に抑制する原稿搬送装置、画像形成装置を提供することができる。又、一度に積載できる用紙束の厚さが、機械本来に搭載できる用紙束や原稿束の厚さよりも薄くなることがない。
上述したように、本発明によれば、一度に積載できる用紙束や原稿束での厚さが、機械本来に搭載できる用紙束や原稿束の厚さよりも薄くなることを防ぎつつ、大量の用紙や原稿がセットされたことによる無給紙ジャムの発生を最小限に抑えることができる。
実施形態に係る複合機の模型的正面断面図である。 実施形態に係る原稿搬送装置の一例を示す正面模型的断面図である。 実施形態に係る原稿搬送装置に原稿を載置した際の動作の一例を説明するための説明図であり、(a)は原稿載置直後、(b)は原稿トレイの昇降部の上昇後を示す。 実施形態に係る複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る操作パネルの一例を示す平面図である。 実施形態に係る原稿搬送装置での給紙制限制御の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る原稿搬送装置での給紙制限制御の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る原稿搬送装置で給紙制限が行われた際の液晶表示部での表示の一例である。
以下、本発明の実施形態を図1〜8を用いて説明する。尚、本実施形態では、本発明に係る給紙装置1を含む原稿搬送装置100を搭載した複合機200(画像形成装置に相当)を例に挙げ説明する。即ち、複合機200は、本発明に係る給紙装置1を含む。但し、本実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(複合機200の概略構成)
まず、図1に基づき、本発明の実施形態に係る複合機200の概略を説明する。図1は本発明の実施形態に係る複合機200の模型的正面断面図である。
本実施形態の複合機200は、最上部には本発明に係る給紙装置1を含む原稿搬送装置100が設けられ、図1に破線で示すように、正面上方に、コピー等の印刷の設定や、複合機200の状態を表示する操作パネル2(報知部に相当)が設けられる。又、複合機200本体に、画像読取部3、給紙部4、搬送路5、画像形成部6、定着部7等が設けられる。
画像読取部3は、原稿を読み取り画像データを生成する。そして、画像読取部3の上面にコンタクトガラス31(送り読取用コンタクトガラス31aと載置読取用コンタクトガラス31bの2種)が設けられ、その内部には、水平方向(図1で言えば、左右方向)で移動する移動枠(露光ランプ、ミラー等を具備)、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD)等の光学系部材(いずれも不図示)が設けられる。例えば、原稿搬送装置100で連続的に搬送される原稿を読み取る場合、送り読取用コンタクトガラス31aの下方に移動枠を固定し、原稿の反射光をレンズ、イメージセンサに導く。又、載置読取用コンタクトガラス31bに載置された原稿を読み取る場合には、移動枠を水平方向に移動させて、原稿の反射光をレンズ、イメージセンサに導く。
そして、画像読取部3は、これら光学系部材を用い、原稿に光を照射し、その原稿の反射光を受けたイメージセンサの各画素の出力値をA/D変換し、画像データを生成する。そして、複合機200は読取られた画像データに基づき印刷可能である(コピー機能)。
本実施形態の複合機200では、画像形成用の用紙を収容、供給する給紙部4には、カセット41が、計2つ垂直方向に積まれる(上方のものにA、下方のものにBの符号を付す)尚、各カセットの構成は、同様であるので共通する部材には同じ符号を付す。各カセット41は、各種(例えば、普通紙、コピー用紙、再生紙等)、各サイズ(例えば、A4、A3、B4、B5、レターサイズ等)の用紙を複数(例えば、500〜1000枚程度)積載して収容する。又、用紙補給や用紙交換のため、各カセットは複合機200に対し、挿脱可能である。又、各カセット41には、用紙供給のため給紙モータM41(図4参照)により回転駆動される給紙ローラ42が、それぞれ設けられる。
次に、搬送路5は、装置内で用紙を搬送する通路である。そして、搬送路5には、用紙搬送時に回転駆動する複数の搬送ローラ対51(図1では、上流側から51a〜51gの計7つを図示)や、搬送される用紙を画像形成部6の手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせ送り出すレジストローラ対52等が設けられる。又、排出口から排出される用紙を受け止める排出トレイ53も設けられる。
画像形成部6は、画像データに基づき給紙部4から給紙された用紙に画像(トナー像)を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。尚、画像データには、画像読取部3で取得された原稿の画像データや、複合機200に接続されるコンピュータ300(図4参照)からの送信画像データが利用される。そして、画像形成部6は、図1中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム61や、その周囲に配設された帯電装置62、露光装置63、現像装置64、転写ローラ65、清掃装置66等を備える。
トナー像形成及び転写プロセスを説明すると、画像形成部6の略中心で、所定方向に回転駆動する感光体ドラム61を、図1において、感光体ドラム61の上方の帯電装置62が所定電位に帯電させる。露光装置63は、画像データに基づき、レーザ光を出力し、図1において、帯電装置62の右側から感光体ドラム61表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。
そして、図1において、感光体ドラム61の右の現像装置64は、感光体ドラム61に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。感光体ドラム61の下方の転写ローラ65は感光体ドラム61に圧接し、ニップを形成する。そして、レジストローラ対52がタイミングを図り用紙をニップに進入させる。用紙とトナー像のニップ進入時、転写ローラ65には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム61上のトナー像が転写される。清掃装置66は、転写後に感光体ドラム61に残留するトナー等を除去する。
定着部7は、用紙に転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着部7は、主として発熱体を内蔵する加熱ローラ71と加圧ローラ72で構成される。加熱ローラ71と加圧ローラ72は圧接しニップを形成する。そして、用紙が、このニップを通過すると、トナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。トナー定着後の用紙は排出トレイ53に排出される。
(原稿搬送装置100)
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置100の一例を説明する。図2は、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置100の一例を示す正面模型的断面図である。
原稿搬送装置100は、原稿トレイ11(用紙載置台に相当)に積載された原稿を1枚ずつ画像読取部3の読取位置に搬送する。そして、原稿搬送装置100は、略U字上の原稿搬送経路上流側から、複数枚の原稿が積載される原稿トレイ11、原稿を送り出す原稿給紙ローラ12(回転体に相当)、画像読取部3の読み取りタイミングに合わせて、原稿の搬送を開始する原稿レジストローラ対13、複数の原稿搬送ローラ対14、原稿搬送路15、原稿排出トレイ16を備える。
原稿トレイ11には、コピー、スキャン等を行う原稿を複数枚積載することができる。そして、原稿トレイ11は中折れし、原稿トレイ11の原稿搬送方向下流側が昇降する昇降部17となる。又、昇降部17の上流側端部には、原稿搬送方向に対し垂直な方向(図2の紙面垂直方向)にのびる回転軸17aが設けられ、回転軸17aは後述の正逆回転する昇降モータM11(図4参照)により回転される。尚、原稿載置時の原稿トレイ11の動作の詳細は後述する。
そして、原稿搬送路15の上流端には、最上位の原稿と接する原稿給紙ローラ12が設けられる。尚、図2では、原稿給紙ローラ12を1本として示すが、複数本のローラを原稿給紙ローラ12として用いてもよい。そして、原稿給紙ローラ12の原稿搬送方向下流に原稿搬送路15への原稿の入口となる給紙口18が設けられる。給紙口18よりも原稿搬送方向下流側に、原稿レジストローラ対13が設けられる。
原稿レジストローラ対13と給紙口18の間に、原稿の到達及び通過を検知するための原稿搬送検知センサ81(搬送検知部に相当)が設けられる。原稿搬送検知センサ81は、例えば、透過型の光センサであり、検知範囲に原稿が存在するときと存在しないときで出力が切り替わる。尚、原稿搬送検知センサ81は、原稿の到達、通過によって出力が変化すればよく、光センサに限られない。原稿トレイ11に積載された原稿が多すぎるため原稿給紙ローラ12を回転させても、原稿給紙ローラ12の回転開始から一定時間経過しても原稿の到達を検知できないとき、無給紙ジャム発生と判断することができる。
又、原稿レジストローラ対13から原稿搬送路15に沿い、複数の原稿搬送ローラ対14が設けられ、原稿を読取位置(送り読取用コンタクトガラス31aの上方の位置)まで搬送する。原稿は、読取位置で画像読取部3によって読み取られ、その後、原稿搬送ローラ対14に搬送され、最終的に原稿排出トレイ16に排出される。尚、原稿搬送装置100は、紙面奥側に設けられた支点(不図示)により、上方に持ち上げ可能であり、例えば書籍等の原稿を画像読取部3の上面の載置読取用コンタクトガラス31bに載せることもできる。
(原稿搬送装置100の動作)
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置100に原稿を載置した際
の動作の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置100に原稿を載置した際の動作の一例を説明するための説明図であり、(a)は原稿載置直後、(b)は原稿トレイ11の昇降部17の上昇後を示す。
図3(a)に示すように、原稿がない状態や、原稿の読み取り開始前では、原稿トレイ11の昇降部17は、最も下方まで下降した状態となる。言い換えると、原稿トレイ11の昇降部17の基本となる位置(初期位置)は、下限まで下降した状態である。このように、原稿トレイ11の昇降部17が下降することにより、多くの原稿を原稿トレイ11に載置することができる(例えば、普通紙の原稿であれは、200〜300枚程度)。
そして、昇降部17の上面に設けられる原稿載置センサ82(用紙載置検知部に相当)で、原稿トレイ11に原稿が載せられたことを検知し、操作パネル2(詳細は後述、図5参照)でコピー等の各種設定がなされ、操作パネル2のスタートキー24が押され、コピーの開始が指示された場合に、昇降モータM11(図4参照)が駆動し、回転軸17aが回転し、昇降部17が上昇を開始する。尚、原稿載置センサ82には、例えば、透過型や反射型の光センサを用いることができるが、原稿が原稿トレイ11に載置されたことを検知できればよい。尚、スタートキー24が押下される前でも、原稿載置後、所定時間(例えば、数秒程度)経過してから、昇降部17の上昇が開始されてもよい。
ここで、原稿を一枚ずつ原稿搬送路15に送り込む原稿給紙ローラ12は、例えば、回転軸が上下方向での移動をガイドする部材にガイドされ、上下方向に移動可能であり、原稿が原稿トレイ11に無い状態(昇降部17が下限位置まで下降している状態)では、垂れ下がった状態となる(図3(a)参照)。そして、昇降部17が上昇すると、最上位の原稿と原稿給紙ローラ12は接し、更に、昇降部17は、原稿とともに原稿給紙ローラ12も持ち上げる。
原稿給紙ローラ12の上方には、突起12aが設けられ、原稿給紙ローラ12が上限位置まで持ち上げられた際、突起12aが上限検知センサ83(上限検知部に相当)の凹みに嵌る。上限検知センサ83は、原稿給紙ローラ12と原稿が当接し、昇降部17が上限まで上昇したことを検知するセンサである。例えば、上限検知センサ83には、凹みの内面に発光部と受光部が設けられた透過型光センサを用い、突起12aが発光部から受光部への光路を妨げることによる受光部の出力変化により、昇降部17及び原稿給紙ローラ12の上限位置までの上昇(上限位置への到達)が検知される。しかし、昇降部17が上限まで上昇したことを検知できれば、上限検知センサ83は透過型光センサに限られない。上限検知センサ83によって、原稿給紙ローラ12や昇降部17が上限まで上昇したと検知された状態になれば、原稿の搬送が可能な状態となる(図3(b)参照)。
(複合機200のハードウェア構成)
次に、図4に基づき、本発明の実施形態に係る複合機200のハードウェア構成の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る複合機200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機200本体内に、複合機200の動作の制御を司る部分として、本体制御部201が設けられる。尚、本体制御部201は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像形成や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。尚、本説明では、これらの制御部をまとめた形態を示し、説明する。
本体制御部201は、1又は複数のCPU202を有する。そして、本体制御部201は、記憶装置203と接続される。記憶装置203は、複合機200の制御用のプログラ
ムやデータの他、画像データ等を記憶できる。例えば、記憶装置203は、RAM、ROM、HDD、フラッシュROM等の揮発性と不揮発性の記憶装置203を組み合わせてなる。CPU202は、記憶装置203に記憶されるプログラムやデータに基づき、演算処理の実行や制御信号の発信、受信を行って、複合機200の制御を行う。
そして、本体制御部201は、複合機200本体の画像読取部3、給紙部4、搬送路5、画像形成部6、定着部7と接続され、各部の制御を行う。又、本体制御部201は、操作パネル2と通信可能に接続され、操作パネル2への使用者の入力内容が本体制御部201に伝達され、本体制御部201は、使用者の入力した指示を認識する。更に、本体制御部201は、コンピュータ300(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置400とネットワークやケーブルや通信網により通信を行うためのインターフェイスであるI/F部204と接続される。これにより、複合機200は、コンピュータ300から画像データ等を受け取って印刷することや(プリンタ機能)、画像読取部3で読み取られた画像データを記憶装置203に蓄積し、コンピュータ300に送信することや(スキャナ機能)、外部のFAX装置400と画像データの送受信を行うことができる(FAX機能)。
又、本体制御部201は、原稿搬送装置100内に設けられ、原稿搬送装置100の制御を行う原稿搬送制御部9(制御部に相当)と通信可能に接続される。そして、コピー等の実行時、本体制御部201は、原稿搬送制御部9に指示を与え、指示どおりに原稿搬送制御部9は原稿搬送装置100を制御する。
原稿搬送制御部9には、例えば、原稿搬送装置100の中央演算処理装置としてCPU91が設けられる。メモリ92(記憶部に相当)は、原稿搬送装置100の制御用のプログラムやデータを記憶する。又、メモリ92は、無給紙ジャムの発生に関し、原稿の搬送に関する状況を記憶する(詳細は後述)。そして、原稿搬送制御部9は、プログラムやデータに基づき原稿搬送ローラ対14や原稿給紙ローラ12を回転させる原稿搬送モータM12や、昇降部17を昇降させる昇降モータM11のON/OFF制御や昇降モータM11の正逆の回転方向の制御を行う。
又、原稿搬送制御部9は、原稿載置センサ82の出力電圧が入力され、原稿トレイ11に原稿が載置されたことを検知、認識する。又、原稿搬送制御部9は、上限検知センサ83の出力電圧が入力され、原稿トレイ11の昇降部17が上限まで上昇したことを検知、認識する。又、原稿搬送制御部9は、原稿搬送検知センサ81の出力電圧が入力され、原稿給紙ローラ12を回転後、一定時間経過しても用紙の到達を検知できなければ、給紙されない無給紙ジャムの発生と検知、判断する。
(無給紙ジャム)
次に、図4、図5を用いて、無給紙ジャムを説明する。図5は、本発明の実施形態に係る操作パネル2の一例を示す平面図である。
本実施形態の原稿搬送装置100は、積載された原稿を原稿搬送路15に送り出して給紙を行う給紙装置1を含む。そして、積載した原稿が多すぎれば、例えば、原稿束を原稿トレイ11と原稿給紙ローラ12で挟み込み、原稿給紙ローラ12を回転させても回転しない等、給紙口18に原稿を適切に送り出せない無給紙ジャムが生ずることがある。この場合、原稿給紙ローラ12を回転させ続けると、原稿搬送モータM12や原稿給紙ローラ12に原稿搬送モータM12からの駆動力を伝達するギアを傷める場合や、しわや破れ等、原稿を傷める場合がある。
そこで、本実施形態の原稿搬送制御部9は、原稿給紙ローラ12を回転させても、一定
時間内に原稿搬送検知センサ81が原稿の到達を検知しない場合、無給紙ジャムが発生したと判断する。無給紙ジャムが発生した場合、原稿搬送制御部9は、原稿給紙ローラ12の回転を停止させる。又、操作パネル2の液晶表示部21に無給紙ジャムが生じた旨を表示する。そのため、図4に示すように、本発明に係る給紙装置1、原稿搬送装置100、複合機200には、操作パネル2を含ませる。言い換えると、操作パネル2は、給紙装置1、原稿搬送装置100、複合機200の状態を報知する報知部として機能する。
操作パネル2は、図1に破線で示したように複合機200の正面上方に設けられる。そして、操作パネル2は、タッチパネル式の液晶表示部21(表示部に相当)の他、テンキー部22や、機能選択キー群23や、スタートキー24等の複数のキーを含む。
液晶表示部21は、印刷に関する表示を行い、複合機200での印刷や、無給紙ジャム発生等の複合機200や原稿搬送装置100の状態の表示を行う。又、液晶表示部21は、例えば、印刷に用いる用紙サイズや、拡大縮小、濃度設定等の複合機200での機能設定用のキー、ボタンを表示する。そして、タッチパネルによる押下位置座標の検知で、液晶表示部21に表示されたキーやボタンを使用者が押下したことが、操作パネル2で認識される。これにより、使用者は複合機200の各種機能について設定することができる。
機能選択キー群23は、コピー等、複合機200で利用する機能を選択するための複数のキーからなる。使用者は、使用する、或いは、設定する機能を示すキーを押下する。テンキー部22は、0〜9、※、♯の数字、記号のキーを組み合わせて構成される。そして、テンキー部22は、例えば、コピー機能を利用する際の印刷部数の入力や、FAX送信を行う際のFAX番号入力など、数字入力を行う際に使用される。スタートキー24は、液晶表示部21やテンキー部22等で設定完了後、動作開始を指示する際に押下される。例えば、使用者は、コピーを行う際、原稿搬送装置100に原稿を載置し、テンキー部22等によって、印刷部数の入力や印刷に用いる用紙を選択入力等、各種設定完了後、スタートキー24が押下されれば、設定通りに複合機200が原稿読取と印刷を開始する。
尚、例えば、無給紙ジャム等のエラー発生を報知するため、点灯や点滅によりエラー発生を報知するインジケータ25(例えば、LEDを含む)や、音によりエラー発生を報知する発音部26(例えば、操作パネル2の裏面に設けられるスピーカを含む)等を設けてもよい。
(無給紙ジャム発生時の給紙制限制御)
次に、図6〜図8を用いて、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置100での給紙制限制御の一例を説明する。図6、図7は、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置100での給紙制限制御の一例示すフローチャートである。尚、図6、図7は、一連のものであるが、スペースの便宜上、2つに分割したものである。図8は、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置100で給紙制限が行われた際の液晶表示部21での表示の一例である。
ここで、本制御では、原稿の積載状態を場合に分けて、メモリ92に保持する。原稿搬送制御部9は、メモリ92に保持された原稿の積載状態に応じて制御を行う。例えば、以下のようにレベルを分けて、原稿の積載状態がフラグ的にメモリ92に記憶される。尚、上限検知センサ83のOFF状態とは、「昇降部17の上昇前に上限検知センサ83によって原稿給紙ローラ12が上限位置にあると検知されていない状態」を意味する。反対に上限検知センサ83のON状態とは、「昇降部17の上昇前に上限検知センサ83によって原稿給紙ローラ12が上限位置にあると検知されている状態」を意味する。
・レベル0「原稿トレイ11に原稿がセットされたとき、上限検知センサ83がOFFしている状態」
・レベル1「原稿トレイ11に原稿がセットされたとき、上限検知センサ83がONしている状態であるが、無給紙ジャムが発生していない状態」
・レベル2「原稿トレイ11に原稿がセットされたとき、上限検知センサ83がONしている状態であり、無給紙ジャムが発生している状態」(特許請求の範囲における給紙制限実行状態に相当)
まず、図6でのスタートは、複合機200の主電源ONや、スリープモード等の省電力モードからの復帰時である。まず、原稿搬送制御部9は、初期(最初)の原稿の積載状態(積載ステータス)として、メモリ92に「レベル0」である旨のデータを記憶させる(ステップ♯1)。そして、原稿搬送制御部9は、原稿載置センサ82の出力を確認して、原稿のセットがあったかを確認する(ステップ♯2)。原稿搬送制御部9は、原稿がセットされたかの確認を、原稿がセットされるまで、周期的に行う(ステップ♯2のNo→ステップ♯2)。
一方、原稿がセットされれば(ステップ♯2のYes)、原稿搬送制御部9は、上限検知センサ83の出力を確認し、上限検知センサ83によって原稿給紙ローラ12が上限位置にあると検知されているかを確認する(ステップ♯3)。尚、昇降部17はステップ♯3の確認後に上昇する。もし、上限を検知していなければ(ステップ♯3のNo)、積載ステータスを変更せずに、ステップ♯5−2やステップ♯8に移行する(詳細は後述)。一方、上限検知していれば(ステップ♯3のYes)、原稿搬送制御部9は、メモリ92のデータを確認し、積載ステータスがレベル2であるかを確認する(ステップ♯4)。尚、後の処理でループしてきた際に積載ステータスがレベル2となることがある。
もし、積載ステータスがレベル2であれば(ステップ♯4のYes)、無給紙ジャムが生ずる可能性が高いので、給紙制限が行われ、原稿の給紙は行われない。即ち、制御部(原稿搬送制御部9)は、用紙が用紙載置台(原稿トレイ11)にセットされたとき、回転体(原稿給紙ローラ12)が上限位置にあると上限検知部(上限検知センサ83)によって検知されている状態であり、給紙制限実行状態(レベル2)にあることを記憶部(メモリ92)が記憶していれば、回転体(原稿給紙ローラ12)を回転させない。具体的に、積載ステータスがレベル2であれば、図8に示すように、原稿搬送制御部9は、操作パネル2での報知を行わせる(ステップ♯5)。操作パネル2への指示は、原稿搬送制御部9から操作パネル2に直接的に与えられてもよいし、本体制御部201を介して伝達されてもよい。
操作パネル2では、例えば、図8に示すように、操作パネル2の液晶表示部21に、原稿トレイ11に載置する原稿が多い旨や、原稿を減らすべき旨のメッセージ画像27の表示がなされる。そして、メッセージ画像27内には、クローズキーK1が設けられ、使用者は、クローズキーK1を押下することで、メッセージ画像27の表示を消すことができる。尚、液晶表示部21以外に、インジケータ25の点灯や発音部26によって原稿が多い旨の報知が行われてもよい。
原稿搬送制御部9は、操作パネル2での報知が行われた後、原稿載置センサ82の出力を確認して、原稿が原稿トレイ11から取り除かれたかを確認し続ける(ステップ♯6、ステップ♯6のNo)。もし、原稿が原稿トレイ11から取り除かれれば(ステップ♯6のYes)、例えば、ステップ♯2に戻る。尚、この時、昇降部17は下降する。
一方、ステップ♯4での確認で、積載ステータスがレベル2で無ければ(ステップ♯4のNo)、原稿搬送制御部9は、積載ステータスとして、メモリ92に「レベル1」である旨のデータを記憶させる(ステップ♯7)。その後、原稿搬送制御部9は、スタートキー24押下に起因した制御部から原稿給紙開始指示があるかを確認し続ける(ステップ♯8、ステップ♯8のNo)。使用者は、例えば、コピーやスキャン、FAX等の機能を用いる場合、操作パネル2のスタートキー24の押下することで、複合機200に動作開始を指示できる。スタートキー24が押下された旨は、操作パネル2から制御部に伝達される。この伝達を受けて、制御部は、原稿搬送制御部9に対し、原稿給紙開始指示を与える。尚、操作パネル2から直接、原稿搬送制御部9に対し、スタートキー24が押下された旨が伝達されてもよい。
原稿搬送制御部9は、原稿給紙開始指示があれば(ステップ♯8のYes)、昇降部17を上昇させ、原稿搬送モータM12を駆動させ、原稿給紙ローラ12を回転させ、原稿の給紙動作を行わせる(ステップ♯9)。このように、制御部(原稿搬送制御部9)は、給紙制限実行状態(レベル2)にあることを記憶部(メモリ92)が記憶していない場合は用紙が用紙載置台(原稿トレイ11)にセットされたとき、上限検知部(上限検知センサ83)の検知状態によらず、回転体(原稿給紙ローラ12)を回転させる。
尚、原稿搬送制御部9は、原稿搬送中に昇降部17を必要に応じ上昇させる。即ち、本実施形態の給紙装置1、原稿搬送装置100、画像形成装置(複合機200)は、用紙載置台(原稿トレイ11)を昇降させる昇降部17を有し、昇降部17は、用紙が用紙載置台にセットされていないとき、用紙載置台を下限位置まで下降させ、用紙が用紙載置台にセットされると、上限検知部(上限検知センサ83)で回転体(原稿給紙ローラ12)が上限位置に到ったと検知されるまで、用紙載置台を上昇させる。
そして、原稿搬送制御部9は、エラーの発生が無く正常に原稿の給紙が完了したかを確認する(ステップ♯10)。もし、エラーの発生が無く正常に原稿の給紙が完了すれば(ステップ♯10のYes)、原稿搬送制御部9は、積載ステータスとしてメモリ92に「レベル0」である旨のデータを記憶させる(ステップ♯11)。即ち、本実施形態の給紙装置1、原稿搬送装置100、画像形成装置(複合機200)は、給紙制限実行状態(レベル2)にあることを記憶する記憶部(メモリ92)を有し、制御部(原稿搬送制御部9)は、用紙が用紙載置台(原稿トレイ11)にセットされたとき、回転体(原稿給紙ローラ12)が上限位置にあると上限検知部(上限検知センサ83)によって検知されていない状態であれば、給紙制限実行状態にあることを記憶部が記憶していても、回転体を回転させ、無給紙ジャムが生ずることなく給紙が完了すれば、記憶部に給紙制限実行状態にあることの記憶を消去する。その後ステップ♯2に戻り、原稿搬送制御部9は原稿が再びセットされることを確認する。
一方、給紙が正常に完了しない場合(ステップ♯10のNo)、原稿搬送制御部9は、無給紙ジャムが検知されたかを確認する(ステップ♯12)。もし、原稿の給紙停止が、原稿搬送路15でのジャムや本体側の搬送路5でのジャム等、無給紙ジャム以外の要因に起因するのであれば(ステップ♯12のNo)、例えば、原稿搬送制御部9は、原稿搬送路15内に、残留する原稿が無くなったことや、制御部からのエラーが解消された旨の伝達がありエラーが解消されたかの確認を続ける(ステップ♯13、ステップ♯13のNo)。もし、エラーが解除されれば(ステップ♯13のYes)、ステップ♯2にもどる。
又、ステップ♯12で無給紙ジャムが検知されれば(ステップ♯12のYes)、原稿搬送制御部9は、メモリ92に記憶される積載ステータスを確認して、積載ステータスがレベル1であるかを確認する(ステップ♯14)。即ち、原稿搬送制御部9は、上限検知センサ83によって、原稿給紙ローラ12が上限にあると検知された上で、給紙が行われたかを確認する(ステップ♯14)。もし、積載ステータスがレベル1ならば(ステップ♯14のYes)、原稿搬送制御部9は、積載ステータスとして、メモリ92に「レベル2」である旨のデータを記憶させる(ステップ♯15)。これにより、一度、給紙を行って、無給紙ジャムが生じた後、原稿をセットした際に、上限検知センサ83で原稿給紙ロ
ーラ12が上限位置にあると検知されれば、原稿搬送制御部9は、給紙を行わず、給紙制限がなされる(ステップ♯5、ステップ♯6)。
即ち、本実施形態の給紙装置1、原稿搬送装置100、画像形成装置(複合機200)は、用紙が積載される用紙載置台(原稿トレイ11)と、上下方向に移動可能であり、積載された用紙の内、最上位の用紙と接し、回転して用紙載置台から用紙を送り出す回転体(原稿給紙ローラ12)と、用紙載置台に用紙が載置されていることを検知するための用紙載置検知部(原稿載置センサ82)と、回転体が上限位置にあることを検知するための上限検知部(上限検知センサ83)と、用紙の搬送を検知するため、用紙載置台よりも用紙搬送方向下流側に設けられる搬送検知部(原稿搬送検知センサ81)と、用紙載置台に用紙がセットされた際の上限検知部の検知状態によらず、回転体を回転させて給紙を行わせ(給紙を行っても)、搬送検知部が用紙の到達を検知できない場合に無給紙ジャムが発生したと判断し、再度(無給紙ジャム発生後、次に)、用紙載置台に用紙がセットされたとき、上限検知部によって回転体が上限位置にあると検知されれば、給紙制限を行うべき状態である給紙制限実行状態(レベル2)になったと判断し、回転体を回転させない制御部(原稿搬送制御部9)と、を備える。より具体的には、制御部は、無給紙ジャムを発生させた用紙が用紙載置台から取り除かれ、次に用紙が用紙載置台にセットされたとき、昇降部17が用紙載置台を上昇させる前に、上限検知部によって回転体が上限位置にあると検知されれば、給紙制限実行状態となったと判断する。
その後、原稿搬送制御部9は、ステップ♯5と同様、操作パネル2での報知を行わせる(ステップ♯16)。即ち、給紙装置1、原稿搬送装置100、画像形成装置(複合機200)は、装置の状態を報知する報知部(操作パネル2)を備え、報知部は、給紙制限実行状態となったとき、及び、給紙制限実行状態にあることを記憶部(メモリ92)が記憶している状態で、用紙が用紙載置台(原稿トレイ11)にセットの際に上限検知部(上限検知センサ83)によって回転体(原稿給紙ローラ12)が上限位置にあると検知されれば、セットされた用紙が多い旨を報知する。
尚、ステップ♯5とステップ♯16で、操作パネル2に表示されるメッセージ画像27は、例えば、ステップ♯2に戻った際、原稿セット後(ステップ♯3)、上限が検知されなければ(ステップ♯4のNo)、自動的に消去される(ステップ♯5−2)。尚、メッセージ画像27が表示された後、クローズキーK1が押下されず原稿がセットされたまま放置された場合や、原稿が取り除かれたもののクローズキーK1が押下されないままの場合、メッセージ画像27が表示されてから、或いは、原稿が取り除かれてから一定時間経過した時に、メッセージ画像27は自動で消去するようにしてもよい。例えば、一定時間は、任意に設定することができるが(例えば、数分)、操作パネル2で一定時間を設定できるようにしてもよい。このように、メッセージ画像27を自動で消去することで、無給紙ジャムを発生させた使用者と異なる使用者が複合機200を利用しようとする場合、関係のないメッセージ画像27を視認せず、混乱を招くことがない。
そして、原稿搬送制御部9は、無給紙ジャムの処理が完了したか確認できるまで、確認を続ける(ステップ♯17、ステップ♯17のNo)。例えば、原稿搬送制御部9は、上限検知センサ83の出力を確認して、上限検知センサ83によって原稿給紙ローラ12が上限位置にあると検知しておらず、原稿載置センサ82の出力を確認して原稿が原稿トレイ11から取り除かれたことを確認できれば、無給紙ジャムの処理が完了したと判断する。そして、原稿搬送制御部9は、無給紙ジャムの処理が完了されたことを確認できれば(ステップ♯17のYes)、ステップ♯2に戻る。
尚、例えば、ステープルの針を外さずに、原稿の給紙を給紙を行おうとした場合や、各原稿がずれた状態で原稿トレイ11に原稿が載置された場合など、無給紙ジャムは、レベ
ル0の場合でも生じ得る。そのため、ステップ♯14のNoの場合(積載ステータスがレベル1でなく無給紙ジャムが生じた場合)は、積載ステータスのレベルを変えることなくステップ♯17に移行する。
このようにして、本発明によれば、例えば、無給紙ジャムが発生した場合、使用者は、用紙を一度取り除き、再び、用紙を減らすことなく用紙をセットすることがある。この後、給紙を行えば、再び無給紙ジャムが発生する可能性が非常に高い。そこで、制御部(原稿搬送制御部9)は、無給紙ジャムを生じさせた用紙束が用紙載置台(原稿トレイ11)から取り除かれ、再び用紙束(原稿束)が用紙載置台にセットされたとき、回転体(原稿給紙ローラ12)が上限位置にあると上限検知部(上限検知センサ83)によって検知されると、給紙制限実行状態になったと判断し、回転体(原稿給紙ローラ12)を回転させない。これにより、無給紙ジャムが発生する可能性が高い場合での給紙が行われない。従って、無給紙ジャムの発生を抑制することができる。
又、一度無給紙ジャムが発生した後に給紙制限実行状態となる。言い換えると、回転体(原稿給紙ローラ12)が上限に位置すると上限検知部(上限検知センサ83)に検知されていても、一度は、給紙は行われる。これにより、用紙セットの際、回転体が上限に位置すると上限検知部に検知されても、無給紙ジャムが発生しない範囲の厚さの用紙が載置された場合には給紙が無事に行われる。従って、一度に積載できる用紙束の厚さが、機械本来に搭載できる用紙束の厚さよりも薄くなることを防ぐことができる。
又、制御部(原稿搬送制御部9)は、給紙制限実行状態にあると記憶されている状態で、用紙セットの際、上限検知部(上限検知センサ83)が上限検知状態で無ければ給紙を行わせる。例えば、セットする用紙の枚数を減らした場合など、給紙制限実行状態にあると記憶されていても、次にセットされた用紙の厚さが、無給紙ジャムが発生しないと認められる厚さであれば、給紙が行われる。又、無給紙ジャムが生ずることなく給紙が完了すれば、記憶部(メモリ92)に給紙制限状態であることの記憶を解除させる。これにより、給紙制限状態が長期にわたり続かない。
又、例えば、使用者は、無給紙ジャムが生じても、あきらめず無給紙ジャムが生じた用紙束の枚数を減らすことなく、何回も用紙セットを行うことがある。しかし、制御部(原稿搬送制御部9)は、給紙制限状態となったことが記憶されている状態では、用紙セット時、回転体(原稿給紙ローラ12)が上限位置にあると上限検知部(上限検知センサ83)によって検知されている状態であれば、回転体を回転させない。これにより、使用者が、無給紙ジャムを生じさせた用紙束の枚数を減らすことなく、何回も用紙セットを行っても、給紙は行われない。従って、無給紙ジャムが生ずる可能性が高い場合での給紙を行わないようにすることができ、無給紙ジャムの発生回数を抑えることができる。
又、制御部(原稿搬送制御部9)は、給紙制限状態にあることを記憶していない状態では、用紙がセットされたとき、上限検知部(上限検知センサ83)の検知状態によらず、回転体(原稿給紙ローラ12)を回転させる。これにより、使用者がセットした用紙の給紙が、一度は試みられ、無給紙ジャムが発生しない範囲の厚さの用紙が載置された場合には給紙が無事に行われる。従って、一度に積載できる用紙束の厚さが、機械本来に搭載できる用紙束や原稿束の厚さよりも薄くなることを防ぐことができる。又、報知部(操作パネル2)はセットされた原稿が多い旨を報知する。これにより、使用者は、用紙載置台(原稿トレイ11)に載置する用紙束(原稿束)の枚数を減らすべきことを確認できる。従って、無給紙ジャムの発生を抑制することができる。
又、給紙装置1では、最上位の用紙と回転体(原稿給紙ローラ12)を当接させるため、用紙載置台(原稿トレイ11)が昇降する場合がある。そして、制御部(原稿搬送制御部9)は、昇降部17が用紙載置台を上昇させる前に、回転体が上限位置にあると上限検知部(上限検知センサ83)によって検知されれば、給紙制限が行われる。これにより、ジャム無給紙ジャムが発生する可能性が高い場合での給紙を行わないようにすることができる。又、無給紙ジャムの発生を、1つの用紙束あたり、少なくとも1回に抑制する原稿搬送装置100、画像形成装置を提供することができる。又、一度に積載できる用紙束(原稿束)の厚さが、機械本来に搭載できる用紙束や原稿束の厚さよりも薄くならない。
(第2の実施形態)
次に、図1、図4を用いて、第2の実施形態を説明する。上記の実施形態では、原稿搬送装置100内の給紙装置1を例に挙げ説明した。しかし、本発明は複合機200本体内のカセット等で構成される給紙部4での過積載による無給紙ジャムにも適用できる。
各カセットには、図1に示すように、載置板43(用紙載置台に相当)と、載置された用紙の内、最上位の用紙と接する給紙ローラ42(回転体に相当)が設けられる。尚、各給紙ローラ42は、上下方向に移動可能である。又、例えば、又、例えば、載置板43に用紙が存在するか検知するため反射型又は透過型の光センサ等を用いた、用紙載置センサ44(用紙載置検知部に相当)を載置板43の下方に設けることができる。
又、図1や図4に示すように、各給紙ローラ42に対し、上限位置に到っていることを検知するための上限検知センサ45(上限検知部に相当)が設けられる。又、例えば、カセットから搬送路5や画像形成部6までの間に用紙の到達、通過等の搬送検知のため、例えば、光センサで構成される搬送検知センサ46(搬送検知部に相当)が設けられる。
又、各カセット41内には、それぞれ用紙を載置するための載置板43が設けられる。これら各載置板43は、搬送方向上流側の端部が支点となり、用紙搬送方向下流側の端部が自由端となり、自由端が上下方向に移動する。
この載置板43を上昇させるため、各カセット41には、シャフト47、押し上げ部材48、押し上げモータM40(図4参照)等が設けられる。シャフト47は各載置板43の下方に設けられ、用紙搬送方向と垂直な方向に伸びる。そしてシャフト47には、板状で、載置板43の下面に接する押し上げ部材48が取り付けられる。押し上げモータM40は、シャフト47を回転させ、押し上げ部材48の角度を変化させ載置板43を上昇させる。給紙ローラ42は、ある程度、上下方向に揺動(移動)可能である。
例えば、カセットが複合機200から外されると、押し上げ部材48は倒れ付す。一方、カセットが複合機200に取り付けられると、押し上げモータM40が回転し、載置板43が押し上げられる。そして、給紙ローラ42の上方には、給紙ローラ42が上限位置に達したことを検知する上限検知センサ45が設けられ、上限検知センサ83が給紙ローラ42の上限到達を検知するまで、押し上げモータM40が回転し、載置板43が押し上げられる。上限検知センサ45は、例えば、光センサを含み、給紙ローラ42がある程度持ち上げられると、出力が切り替わる。又、印刷により用紙が消費されて、上限検知センサ45が給紙ローラ42の上限到達を検知しなくなると、押し上げモータM40が回転し、載置板43が押し上げられる。その結果、常時、最上位の用紙と給紙ローラ42とが接する状態となる。尚、図1では、最上位の用紙と給紙ローラ42が当接する上限位置まで載置板43を上昇させた状態を示している。
そして、本体制御部201は、給紙モータM41や押し上げモータM40の回転制御を行いつつ、例えば、用紙載置センサ44、上限検知センサ45、搬送検知センサ46等の出力に基づき、本体制御部201は、無給紙ジャムの発生を検知してもよい。そして、本体制御部201は、無給紙ジャム発生時、操作パネル2にカセットでの用紙積載量が多い
旨の表示を行ってもよい。又、本体制御部201は、記憶装置203を利用して原稿搬送装置100と同様の無給紙ジャム発生時の給紙制限制御を行ってもよい。
次に、他の実施形態を説明する。上記の本実施形態では、原稿搬送装置100内に原稿搬送制御部9を設け、原稿搬送制御部9が、給紙制限実行状態(レベル2)であるかの判断や、原稿給紙ローラ12の回転等、原稿搬送の制御を行う例を説明したが、原稿搬送制御部9を設けず、原稿搬送装置100の制御を、本体制御部201で行うようにしてもよい。このとき、給紙装置1、原稿搬送装置100の制御部は、複合機200の制御部でもあることになる。又、原稿搬送装置100内の各種センサの出力は、本体制御部201に入力される。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、給紙装置や、給紙装置を備える原稿搬送装置、画像形成装置に利用可能である。
1 給紙装置 11 原稿トレイ(用紙載置台)
12 原稿給紙ローラ(回転体) 17 昇降部
2 操作パネル(報知部) 42 給紙ローラ(回転体)
43 載置板(用紙載置台) 44 用紙載置センサ(用紙載置検知部)4 給紙部(給紙装置) 45 上限検知センサ(上限検知部)
46 搬送検知センサ(搬送検知部) 81 原稿搬送検知センサ(搬送検知部)82 原稿載置センサ(用紙載置検知部) 83 上限検知センサ(上限検知部)9 原稿搬送制御部(制御部) 92 メモリ(記憶部)
100 原稿搬送装置 200 複合機(画像形成装置)
201 本体制御部(制御部) 203 記憶装置(記憶部)

Claims (7)

  1. 用紙が積載される用紙載置台と、
    上下方向に移動可能であり、積載された用紙の内、最上位の用紙と接し、回転して前記用紙載置台から用紙を送り出す回転体と、
    前記用紙載置台に用紙が載置されていることを検知するための用紙載置検知部と、
    前記回転体が上限位置にあることを検知するための上限検知部と、
    用紙の搬送を検知するため、前記用紙載置台よりも用紙搬送方向下流側に設けられる搬送検知部と、
    前記用紙載置台に用紙がセットされた際の前記上限検知部の検知状態によらず、前記回転体を回転させて給紙を行わせ、前記搬送検知部が用紙の到達を検知できない場合に無給紙ジャムが発生したと判断し、再度、前記用紙載置台に用紙がセットされたとき、前記上限検知部によって前記回転体が上限位置にあると検知されれば、給紙制限を行うべき状態である給紙制限実行状態になったと判断し、前記回転体を回転させない制御部と、
    前記用紙載置台を昇降させる昇降部と、を有し、
    前記昇降部は、用紙が前記用紙載置台にセットされていないとき、前記用紙載置台を下限位置まで下降させ、用紙が前記用紙載置台にセットされた後、前記上限検知部で前記回転体が上限位置に到ったと検知されるまで、前記用紙載置台を上昇させ、
    前記制御部は、前記無給紙ジャムを発生させた用紙が前記用紙載置台から取り除かれ、次に用紙が前記用紙載置台にセットされたとき、前記昇降部が前記用紙載置台を上昇させる前に、前記上限検知部によって前記回転体が上限位置にあると検知されれば、前記給紙制限実行状態となったと判断することを特徴とする給紙装置。
  2. 前記給紙制限実行状態にあることを記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、用紙が前記用紙載置台にセットされたとき、前記回転体が上限位置にあると前記上限検知部によって検知されていない状態であれば、前記給紙制限実行状態であることを前記記憶部が記憶していても、前記回転体を回転させ、前記無給紙ジャムが生ずることなく給紙が完了すれば、前記記憶部に前記給紙制限実行状態にあることの記憶を消去することを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記制御部は、用紙が前記用紙載置台にセットされたとき、前記回転体が上限位置にあると前記上限検知部によって検知されている状態であり、前記給紙制限実行状態にあることを前記記憶部が記憶している場合、前記回転体を回転させないことを特徴とする請求項2記載の給紙装置。
  4. 前記制御部は、前記給紙制限実行状態にあることを前記記憶部が記憶していない場合は、用紙が前記用紙載置台にセットされたとき、前記上限検知部の検知状態によらず、前記回転体を回転させることを特徴とする請求項2又は3に記載の給紙装置
  5. 装置の状態を報知する報知部を備え、
    前記報知部は、前記給紙制限実行状態となったとき、及び、前記給紙制限実行状態にあることを前記記憶部が記憶している状態で、用紙が前記用紙載置台にセットの際に前記上限検知部によって前記回転体が上限位置にあると検知されたとき、セットされた用紙が多い旨を報知することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の給紙装置。
  6. 前記請求項1乃至請求項に何れか1項に記載の給紙装置を含むことを特徴とする原稿搬送装置。
  7. 前記請求項1乃至請求項に何れか1項に記載の給紙装置を含むことを特徴とする画像形成装置。
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