JP2008304603A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本来紙詰まりが発生するはずのない用紙搬送路における紙詰まりが検出された場合であっても、画像形成が実行できなくなるおそれを低減することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】給紙カセット83の有無を検出する給紙装置検出スイッチ801と、用紙搬送路811,821,831における紙詰まりを検出するジャム検出センサ812,822,832と、給紙カセット83が取り付けられていない場合にジャム検出センサ832によって紙詰まりが検出されると、ヒータ453により熱ローラ452を加熱させると共に、操作パネル部47が操作されるまでの間、表示部473によってジャム検出センサ832に故障が発生している旨表示させつつ画像形成を禁止し、当該解除条件が満たされたとき、画像形成の実行を許可する紙詰まり制御部107とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、用紙搬送路において紙詰まりが発生した場合に、画像形成動作を停止するようにした画像形成装置に関するものである。
画像形成装置の用紙搬送路で紙詰まり(ジャム、JAM)が発生した場合、さらに画像形成を継続して新たな用紙が紙詰まりの生じている搬送路に搬送されると、新たな用紙やトナー、インク等が無駄になるばかりでなく、紙詰まり状態をさらに悪化させてしまい、詰まった紙を取り除くことがますます困難になってしまう。
そこで、従来、用紙搬送路の各所に紙詰まりを検出するジャム検出スイッチを設け、画像形成装置の電源投入時に、用紙搬送路に設けられた各スイッチのうちいずれか一つでも紙詰まりを検出した場合には、画像形成部の電源をオフして画像形成を行わないようにした画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、画像形成装置には、画像形成用の用紙を収容する用紙カセットが設けられており、用紙カセットから用紙を搬送する用紙搬送路にも、上述のジャム検出スイッチが取り付けられている。また、オプションカセットと称する用紙収容部を事後的に追加できるようにした画像形成装置が知られており、このようなオプションカセットから用紙を搬送する用紙搬送路にも、ジャム検出スイッチが取り付けられている。
特開昭61−050161号公報
ところで、上述のようなオプションカセットを事後的に取り付け可能にされた画像形成装置では、画像形成装置本体側に、オプションカセットから繰り出された用紙を搬送するオプションカセット用の用紙搬送路が設けられている。そのため、オプションカセット用の用紙搬送路における紙詰まりを検出するジャム検出スイッチもまた、画像形成装置本体側に取り付けられている。そのため、オプションカセットが取り付けられていない場合であっても、オプションカセット用のジャム検出スイッチの誤動作や故障によって、本来発生するはずのないオプションカセットからの用紙搬送路における紙詰まりが誤検知されて、画像形成が実行できなくなってしまうという不都合があった。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、本来紙詰まりが発生するはずのない用紙搬送路における紙詰まりが検出された場合であっても、画像形成が実行できなくなってしまうおそれを低減することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、用紙にトナー像を形成する像形成部と、前記像形成部により用紙に形成されたトナー像を加熱溶融して定着させることにより画像を形成する定着部と、前記定着部を加熱する加熱部と、前記用紙を収容する第1用紙収容部と、前記第1用紙収容部に収容されている用紙を、前記像形成部へ搬送する第1搬送路と、前記用紙を収容すると共に脱着可能な第2用紙収容部に収容されている用紙を、前記像形成部へ供給するべく搬送する第2搬送路と、前記第2用紙収容部が取り付けられているか否かを検出する第2用紙収容部検出部と、前記第1搬送路における紙詰まりを検出する第1紙詰まり検出部と、前記第2搬送路における紙詰まりを検出する第2紙詰まり検出部と、メッセージを報知する報知部と、前記第2用紙収容部検出部によって前記第2用紙収容部が取り付けられていることが検出され、かつ前記第1及び第2紙詰まり検出部のうち少なくとも一つによって紙詰まりが検出された場合、前記像形成部による用紙へのトナ−像の形成及び前記加熱部による定着部の加熱を禁止し、前記第2用紙収容部検出部によって前記第2用紙収容部が取り付けられていないことが検出され、かつ前記第2紙詰まり検出部によって紙詰まりが検出された場合、前記加熱部により前記定着部を加熱させると共に、予め設定された解除条件が満たされるまでの間、前記報知部によって前記第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨報知させつつ、前記像形成部による用紙へのトナー像の形成を禁止し、当該解除条件が満たされたとき、前記像形成部によるトナー像の形成を許可する紙詰まり処理を実行する紙詰まり制御部とを備える。
この構成によれば、像形成部によって、用紙にトナー像が形成され、加熱部によって加熱された定着部によって、用紙に形成されたトナー像が加熱溶融されて定着されることにより画像形成が行われる。また、第2用紙収容部検出部によって、脱着可能な第2用紙収容部が取り付けられているか否かが検出される。また、第1紙詰まり検出部によって、第1用紙収容部に収容されている用紙を像形成部へ搬送する第1搬送路の紙詰まりが検出される。そして、第2紙詰まり検出部によって、第2用紙収容部に収容されている用紙を、像形成部へ供給するべく搬送する第2搬送路の紙詰まりが検出される。さらに、第2用紙収容部検出部により第2用紙収容部が取り付けられていることが検出され、かつ第1及び第2紙詰まり検出部のうち少なくとも一つによって紙詰まりが検出された場合、紙詰まり制御部によって、像形成部によるトナー像の形成及び加熱部による定着部の加熱が禁止される。そうすると、第1及び第2搬送路において紙詰まりが生じた場合、新たに画像形成を実行するべく新たな用紙が搬送されて、紙詰まりが発生している搬送路において、紙詰まり状態が悪化したり用紙が無駄になったりするおそれが低減される。また、第2用紙収容部検出部により第2用紙収容部が取り付けられていないことが検出されたとき、すなわち第2搬送路によって用紙が搬送されることがなく、第2紙詰まり検出部により紙詰まりが検出されるはずのないときに、第2紙詰まり検出部により紙詰まりが検出された場合には、第2紙詰まり検出部の誤動作や故障が生じていると考えられるから、紙詰まり制御部は、予め設定された解除条件が満たされるまでの間、報知部により第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨報知させる。このとき、紙詰まりは実際には発生しておらず、画像形成を行っても支障はないと考えられるから、紙詰まり制御部によって、加熱部による定着部の加熱が行われる。そして、紙詰まり制御部によって、像形成部による画像の形成が禁止され、当該解除条件が満たされたとき、像形成部による画像形成の実行が許可される。そうすると、本来紙詰まりが発生するはずのない用紙搬送路における紙詰まりが検出された場合、予め設定された解除条件が満たされることによって、像形成部による画像形成を実行することが可能になるので、画像形成が実行できなくなってしまうおそれを低減することができる。また、予め設定された解除条件が満たされるまでの間、像形成部による画像の形成が禁止されると共に、報知部により第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨報知されるので、ユーザに第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨、知らせる確実性を向上させることができる。さらに、予め設定された解除条件が満たされるまで待つことなく、加熱部による定着部の加熱が行われるから、像形成部による画像形成の実行が許可されてから、定着部の温度がトナー像を加熱溶融できる温度に達して実際に画像形成を実行可能になるまでの待ち時間を短縮することができる。
また、操作指示を受け付ける受付部をさらに備え、前記解除条件は、前記受付部によって、所定の操作指示が受け付けられることにより、満たされることが好ましい。この構成によれば、操作者が、所定の操作指示を行うまで、報知部により第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨報知されるので、操作者に、第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨、知らせる確実性を向上させることができる。
また、装置本体の電源をオン、オフするための電源スイッチをさらに備え、前記紙詰まり制御部は、前記電源スイッチがオフからオンにされたときに、前記紙詰まり処理を実行することが好ましい。
この構成によれば、紙詰まり制御部による紙詰まり処理の開始前には、電源スイッチがオフされているから、定着部が加熱されずに低温になっている。定着部が低温になっていると、定着部の温度をトナー像の加熱溶融できる温度まで加熱するのに時間がかかる。そうすると、電源スイッチがオンされたときに、紙詰まり制御部による紙詰まり処理が実行されるようにすることで、紙詰まり制御部によって、予め設定された解除条件が満たされるまで待つことなく、加熱部による定着部の加熱が行われるから、像形成部による画像形成の実行が許可されてから定着部の温度がトナー像を加熱溶融できる温度に達して実際に画像形成を実行可能になるまでの待ち時間を、上記解除条件が満たされてから定着部の加熱を開始する場合よりも短縮することができ、好適である。
また、前記加熱部によって、前記定着部の温度を、前記トナー像を用紙に定着させるための定着温度に加熱させる通常モードと、前記加熱部による加熱を停止させるスリープモードとを有する節電制御部をさらに備え、前記紙詰まり制御部は、前記節電制御部が、前記スリープモードから前記通常モードへ移行したときに、前記紙詰まり処理を実行するようにしてもよい。
この構成によれば、紙詰まり制御部による紙詰まり処理の開始前には、スリープモードになっているから、定着部が加熱されずに低温になっている。定着部が低温になっていると、定着部の温度をトナー像の加熱溶融できる温度まで加熱するのに時間がかかる。そうすると、電源スイッチがオンされたときに、紙詰まり制御部による紙詰まり処理が実行されるようにすることで、紙詰まり制御部によって、予め設定された解除条件が満たされるまで待つことなく、加熱部による定着部の加熱が行われるから、像形成部による画像形成の実行が許可されてから定着部の温度がトナー像を加熱溶融できる温度に達して実際に画像形成を実行可能になるまでの待ち時間を、上記解除条件が満たされてから定着部の加熱を開始する場合よりも短縮することができ、好適である。
また、前記加熱部によって、前記定着部の温度を、前記トナー像を用紙に定着させるための定着温度に加熱させる通常モードと、前記加熱部によって、前記定着部の温度を、前記定着温度より低い節電温度に加熱させる節電モードとを有する節電制御部をさらに備え、前記紙詰まり制御部は、前記節電制御部が、前記節電モードから前記通常モードへ移行したときに、前記紙詰まり処理を実行するようにしてもよい。
この構成によれば、紙詰まり制御部による紙詰まり処理の開始前には、節電モードになっているから、定着部が定着温度より低い節電温度になっている。定着部が節電温度になっていると、定着部の温度をトナー像を用紙に定着させるための定着温度まで加熱するのに時間がかかる。そうすると、電源スイッチがオンされたときに、紙詰まり制御部による紙詰まり処理が実行されるようにすることで、紙詰まり制御部によって、予め設定された解除条件が満たされるまで待つことなく、加熱部による定着部の加熱が行われるから、像形成部による画像形成の実行が許可されてから定着部の温度を定着温度まで上昇させて実際に画像形成を実行可能になるまでの待ち時間を、上記解除条件が満たされてから定着部の加熱を開始する場合よりも短縮することができ、好適である。
また、前記加熱部を覆う開閉可能なカバー部材と、前記カバー部材の開閉状態を検出する開閉検出部と、前記開閉検出部によって、前記カバー部材が開かれていることが検出された場合、前記加熱部による定着部の加熱を禁止する加熱禁止部とをさらに備え、前記紙詰まり制御部は、前記開閉検出部によって、前記カバー部材が開いた状態から閉じた状態へ移行したことが検出されたときに、前記紙詰まり処理を実行するようにしてもよい。
この構成によれば、紙詰まり制御部による紙詰まり処理の開始前には、加熱禁止部により加熱部による定着部の加熱が禁止され、定着部が加熱されずに低温になっている。定着部が低温になっていると、定着部の温度をトナー像を用紙に定着させるための定着温度まで加熱するのに時間がかかる。そうすると、電源スイッチがオンされたときに、紙詰まり制御部による紙詰まり処理が実行されるようにすることで、紙詰まり制御部によって、予め設定された解除条件が満たされるまで待つことなく、加熱部による定着部の加熱が行われるから、像形成部による画像形成の実行が許可されてから定着部の温度を定着温度まで上昇させて実際に画像形成を実行可能になるまでの待ち時間を、上記解除条件が満たされてから定着部の加熱を開始する場合よりも短縮することができ、好適である。
このような構成の画像形成装置は、第2用紙収容部検出部により第2用紙収容部が取り付けられていないことが検出されたとき、すなわち第2搬送路によって用紙が搬送されることがなく、第2紙詰まり検出部により紙詰まりが検出されるはずのないときに、第2紙詰まり検出部により紙詰まりが検出された場合には、第2紙詰まり検出部の誤動作や故障が生じていると考えられるから、紙詰まり制御部は、予め設定された解除条件が満たされるまでの間、報知部により第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨報知させる。このとき、紙詰まりは実際には発生しておらず、画像形成を行っても支障はないと考えられるから、紙詰まり制御部によって、加熱部による定着部の加熱が行われる。そして、紙詰まり制御部によって、像形成部による画像の形成が禁止され、当該解除条件が満たされたとき、像形成部による画像形成の実行が許可される。そうすると、本来紙詰まりが発生するはずのない用紙搬送路における紙詰まりが検出された場合、予め設定された解除条件が満たされることによって、像形成部による画像形成を実行することが可能になるので、画像形成が実行できなくなってしまうおそれを低減することができる。また、予め設定された解除条件が満たされるまでの間、像形成部による画像の形成が禁止されると共に、報知部により第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨報知されるので、ユーザに第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨、知らせる確実性を向上させることができる。さらに、予め設定された解除条件が満たされるまで待つことなく、加熱部による定着部の加熱が行われるから、像形成部による画像形成の実行が許可されてから、定着部の温度がトナー像を加熱溶融できる温度に達して実際に画像形成を実行可能になるまでの待ち時間を短縮することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を概略的に示す側面図である。この画像形成装置は、例えば、スキャナ機能、コピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能等の多機能を兼ね備えた複合機1として構成されている。図2は、図1に示す複合機1の電気的構成の一例を示すブロック図である。なお、画像形成装置は、複合機に限らず、複写機、プリンタ装置、あるいはファクシミリ装置等の画像形成装置であってもよい。
複合機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを備えている。また、複合機1のフロント部には、略長方形の操作パネル部47が設けられ、複合機1の上部左側面には、電源スイッチ7が設けられている。
操作パネル部47(受付部)には、ユーザが印刷実行指示を入力するためのスタートキー471と、印刷部数等を入力するためのテンキー472と、各種動作の操作ガイド情報等を表示し、これら各種設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部473(報知部)と、複合機1の設定内容等をリセットするリセットキー474と、消費電力を低減する節電モードへの移行指示を受け付ける節電キー475と、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を切り換えるための機能切換キー477とが設けられている。以下、スタートキー471、テンキー472、リセットキー474、節電キー475、及び機能切換キー477を、総称して操作キー部476と称する。
原稿読取部5は、CCD(Charge Coupled Device)512及び露光ランプ511等からなるスキャナ部51と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台52及び原稿読取スリット53とを備える。スキャナ部51は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台52に載置された原稿を読み取るときは、原稿台52に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを制御部100へ出力する。また、原稿給送部6により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット53と対向する位置に移動され、原稿読取スリット53を介して原稿給送部6による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御部100へ出力する。
原稿給送部6は、原稿を載置するための原稿載置部61と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部62と、原稿載置部61に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット53に対向する位置へ搬送し、原稿排出部62へ排出するための給紙ローラ(図略)、搬送ローラ(図略)等からなる原稿搬送機構63を備える。原稿搬送機構63は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット53と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図略)を備え、原稿の両面の画像を原稿読取スリット53を介してスキャナ部51から読取可能にしている。
また、原稿給送部6は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部6の前面側を上方に移動させて原稿台52上面を開放することにより、原稿台52の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザが載置できるようになっている。
本体部2は、給紙カセット81,82(第1用紙収容部)と、用紙に画像を形成する記録部40と、装置全体の動作制御を司る制御部100とを備える。本体部2には、記録部40等の内部構造を覆うように設けられた扉状のカバー部材20が取り付けられている。そして、このカバー部材20の開閉状態が、例えばマイクロスイッチを用いて構成された開閉検出部21によって、検出されるようになっている。
また、本体部2の下部には、用紙を収容する給紙装置8(第2用紙収容部)が取り付けられている。給紙装置8は、オプション機器として着脱自在に取り付けられるものである。そして、本体部2の下端部付近には、給紙装置8が取り付けられているか否かを検出する給紙装置検出スイッチ801(第2用紙収容部検出部)が取り付けられている。給紙装置検出スイッチ801は、例えばマイクロスイッチを用いて構成されており、本体部2に給紙装置8が取り付けられることにより、マイクロスイッチが押下されてオンすることで、給紙装置8が検出されるようになっている。なお、第2用紙収容部検出部は、スイッチのオン、オフによって給紙装置8を検出する例に限られず、例えば給紙装置8と通信を行うことによって、給紙装置8を検出するようにしてもよい。
給紙装置8は、給紙カセット83,84と、給紙カセット83,84から用紙を1枚ずつ繰り出す給紙ローラ830,840と、給紙ローラ840によって繰り出された用紙を本体部2へ搬送する用紙搬送路841と、用紙搬送路841における紙詰まりを検出するジャム検出センサ842とを備えている。
さらに、本体部2は、用紙を記録部40へ搬送する主搬送路80と、給紙カセット81,82から用紙を1枚ずつ繰り出す給紙ローラ810,820と、給紙ローラ810,820によって繰り出された用紙を、主搬送路80を介して記録部40へ搬送する用紙搬送路811,821(第1搬送路)と、用紙搬送路811,821における紙詰まりを検出するジャム検出センサ812,822(第1紙詰まり検出部)と、給紙カセット83から給紙ローラ830によって繰り出された用紙を、主搬送路80を介して記録部40へ搬送する用紙搬送路831(第2搬送路)と、用紙搬送路831における紙詰まりを検出するジャム検出センサ832(第2紙詰まり検出部)とを備えている。
給紙カセット83は、給紙装置8の最上部に配設されており、給紙ローラ830もまた給紙装置8の最上部、すなわち本体部2の直下に配設されている。そのため、給紙カセット83に収容されている用紙は、給紙ローラ830によって繰り出されるとすぐ本体部2内に入り、主搬送路80によって記録部40へ搬送されることとなる。従って、給紙ローラ830によって繰り出された用紙を搬送する用紙搬送路831は、本体部2に設けられている。
そうすると、用紙搬送路831における紙詰まりを検出するジャム検出センサ832もまた、用紙搬送路831がある本体部2に、設けられることとなる。また、給紙カセット83が、給紙装置8の最上部に配設されている構造のため、給紙カセット83の最上部から上向きに繰り出される用紙を検出可能な位置に、ジャム検出センサ832を配設する空間が給紙装置8にはないという事情からも、ジャム検出センサ832は、本体部2に設けられている。
ジャム検出センサ812,822,832,842は、例えばマイクロスイッチや光センサ等、搬送路中の用紙の存在を検出する検出器によって構成されている。例えばマイクロスイッチに、搬送路に突出して設けられたレバー状の部材を取り付けておき、搬送路を搬送されてきた用紙によってレバー状の部材が押されて変位することにより、マイクロスイッチが押下されてオンし、用紙の存在が検出できるようにしてもよい。これにより、制御部100において、画像形成のために用紙を搬送しているタイミング以外のときに、ジャム検出センサ812,822,832,842で用紙が検出されると、当該用紙を検出したジャム検出センサが配設されている搬送路で紙詰まりが発生していることが検出される。
ジャム検出センサ812,822,832,842は、それぞれ例えば図略のソケットやコネクタ(第1及び第2コネクタ)によって、脱着可能に制御部100と接続されている。また、ジャム検出センサ812,822,832,842は、製造誤差やバラツキ等はあるものの基本的に同一形状、同一端子構造を有しており、互いに他のジャム検出センサ用のソケットやコネクタに入れ替えて取り付け可能にされている。
従って、例えば本体部2に給紙装置8が取り付けられていない場合には、給紙装置8からの用紙を搬送する用紙搬送路831における紙詰まりを検出するジャム検出センサ832は必要ないので、例えばジャム検出センサ812やジャム検出センサ822が故障した場合に、ジャム検出センサ812,822をジャム検出センサ832と交換することで、故障したジャム検出センサの代わりに用いることができる。
記録部40は、スキャナ部51で取得された画像データに基づきレーザ光等を出力して感光体ドラム43を露光する光学ユニット42、感光体ドラム43、感光体ドラム43上にトナー像を形成する現像部44、及び感光体ドラム43上のトナー像を用紙に転写する転写部41からなる像形成部412と、トナー像が転写された用紙を加熱してトナー像を用紙に定着させる定着部45と、記録部40内の用紙搬送路中に設けられ、用紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48まで搬送する搬送ローラ463,464等からなる用紙搬送部411とを備える。
定着部45は、シリコンゴム等からなる弾性体を表面に有する圧ローラ451と、熱ローラ452とを備える。熱ローラ452の内部には、ヒータ453(加熱部)が内蔵されている。ヒータ453は、例えばハロゲンランプやセラミックヒータ等によって構成されており、節電制御部106からの制御信号に応じてヒータ453に流れる電流が調節され、あるいはオン、オフされるようになっている。
また、用紙の両面に画像を形成する場合は、記録部40で用紙の一方の面に画像を形成した後、この用紙を排出トレイ48側の搬送ローラ463にニップされた状態とする。この状態で搬送ローラ463を反転させて用紙をスイッチバックさせ、用紙を用紙搬送路Lに送って記録部40の上流域に再度搬送し、記録部40により他方の面に画像を形成した後、用紙をスタックトレイ3又は排出トレイ48に排出する。
図2を参照して、複合機1は、商用交流電源電圧、例えばAC100Vを、所定の直流電圧に変換し、複合機1内の各部に供給する電源部71を備えている。商用交流電源電圧は、電源スイッチ7を介して電源部71に供給されており、電源スイッチ7がオフされると複合機1は動作を停止し、電源スイッチ7がオンされると複合機1が起動されるようになっている。
なお、電源スイッチ7は、必ずしも電源部71の一次側、すなわち商用交流電源電圧をオン、オフするものに限られず、電源部71の二次側、すなわち電源部71から複合機1内の各部に供給される電圧をオン、オフするものであってもよい。また、電源スイッチ7は、例えばユーザが操作することにより、制御部100へ電源電圧のオン、オフを指示する制御信号を出力する操作スイッチであってもよい。
また、制御部100には、スキャナ部51で読み取られた文書データ等が一時的に保存される画像メモリ140と、大量の文書データを保存可能な記憶容量を有する大容量の記憶装置であるHDD150とが接続されている。このHDD150には、ユーザからの画像形成実行指示が操作パネル部47に受け付けられたときに、制御部100からの制御信号に応じて、原稿読取部5で読み取られた原稿の画像のデータが蓄積されるようになっている。
画像処理部160は、スキャナ部51による原稿読み取り時には、スキャナ部51から出力されるアナログ画像信号をデジタル画像に変換し、画質を向上させる画像処理を施した後、圧縮画像に変換する。この圧縮画像は画像メモリ140に書き込まれる。制御部100は、画像メモリ140に書き込まれた圧縮画像を、文書管理の対象となるファイルを構成するデータとしてHDD150に格納する。プリントアウト時には、原稿読取部5によって読み取られたデータや、HDD150から読み出されたデータ(圧縮画像)が画像メモリ140に書き出され、画像処理部160は、当該圧縮されたデータを伸張処理し、出力状態(レーザ露光又はLED露光等の別など)に応じた画像処理を施し、例えばレーザ露光の場合には、レーザ信号(露光装置から発光されるレーザビーム光線を制御するための信号)にアナログ変調する。このアナログ変調された信号に基づいて記録部40でプリントアウトされる。
制御部100は、装置全体の動作制御を司るもので、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、これらの周辺回路等とを備えて構成され、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、スキャナコントローラ101、ファクシミリコントローラ102、プリンタコントローラ103、コピーコントローラ104、ネットワークコントローラ105、節電制御部106、紙詰まり制御部107、及び加熱禁止部108として機能する。
スキャナコントローラ101は、スキャナ部動作に必要な各部の動作制御を行うものである。ファクシミリコントローラ102は、ファクシミリ動作に必要な各部の動作制御を行うものであり、ファクシミリ通信に必要なデータの調整を行うファクシミリ通信部170を制御する。ファクシミリ通信部170には、データ送受信相手である相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)が備えられている。コピーコントローラ104は、コピー動作に必要な各部の動作制御を行うものである。
プリンタコントローラ103は、プリンタ動作に必要な各部の動作制御を行うものである。このプリンタコントローラ103には、複数の信号線を用いて同時に数ビットまとめてデータを送るパラレル伝送で外部機器と接続するパラレルI/F部181と、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で外部機器と接続するシリアルI/F部182とが接続されている。
ネットワークコントローラ105は、本複合機1とネットワーク上の外部PC(パーソナルコンピュータ)、更には、インターネット上のサイトとの間で行われるデータ送受信を制御するものである。ネットワークコントローラ105は、ネットワークI/F部210を介して外部とデータを送受信させる。
節電制御部106は、節電キー475が押下され、すなわち節電モード設定指示が受け付けられると節電モードに移行して、例えば熱ローラ452の温度をトナー画像の用紙への定着に必要な定着温度Ttより低い節電温度Tsになるように、ヒータ453に流れる電流を調節することで消費電力を低減する。そして、例えば節電制御部106は、リセットキー474が押下されると、節電モードから通常モードへと移行して、ヒータ453によって、熱ローラ452を定着温度Ttに加熱させる。
また、節電制御部106は、例えば予め設定された設定時間の間、ユーザによる複合機1の操作が行われなかった場合、例えば制御部100やファクシミリ通信部170等、必要最小限の部分を残して他の部分の電源をオフすることで、消費電力を低減するスリープモードへ移行する。そして、節電制御部106は、例えば操作パネル部47によってユーザの操作が受け付けられることにより、スリープモードから通常モードへ移行する。
紙詰まり制御部107は、給紙装置検出スイッチ801がオンして給紙装置8が検出され、かつ画像形成のために用紙を搬送しているタイミング以外のときに、ジャム検出センサ812,822,832,842で用紙が検出され、すなわち紙詰まりが検出されると、記録部40による画像の形成を禁止し、すなわち画像形成部412による用紙へのトナ−像の形成及びヒータ453による熱ローラ452の加熱を禁止して、新たに用紙が搬送されて紙詰まり状態が悪化したり新たな用紙が無駄になったりすることを回避するようになっている。
また、紙詰まり制御部107は、給紙装置検出スイッチ801がオフしている場合、すなわち給紙装置8が取り付けられていない場合においても、本体部2に設けられた給紙カセット81,82から供給される用紙の紙詰まりを検出するジャム検出センサ812,822で用紙が検出され、すなわち紙詰まりが検出された場合には、記録部40による画像の形成を禁止して、新たに用紙が搬送されて紙詰まり状態が悪化したり新たな用紙が無駄になったりすることを回避する。
一方、給紙装置検出スイッチ801がオフしており、すなわち給紙装置8が取り付けられていない場合において、ジャム検出センサ832で用紙が検出されたときは、紙詰まり制御部107は、ヒータ453により熱ローラ452を加熱させると共に、ユーザが操作パネル部47を操作するまでの間、表示部473によってジャム検出センサ832に故障が発生している旨報知させつつ、記録部40による画像の形成を禁止し、操作パネル部47によってユーザの操作が受け付けられたとき、当該画像形成の禁止を解除する。すなわち、給紙装置8が取り付けられていない場合には、本来用紙搬送路831は使用されることがないから、用紙搬送路831で紙詰まりが発生することはない。従って、給紙装置検出スイッチ801がオフしているときは、ジャム検出センサ832がオンしても、ジャム検出センサ832の誤動作や故障であると考えられる。
そこで、紙詰まり制御部107は、給紙装置検出スイッチ801がオフしているときは、ジャム検出センサ832がオンしても、ユーザにジャム検出センサ832に故障が発生している旨報知させ、操作パネル部47によってユーザの操作が受け付けられたとき、記録部40による画像形成を実行可能にすることで、画像形成を実行しても支障がないにもかかわらず、画像形成が禁止されるおそれが低減されるようになっている。
また、給紙装置検出スイッチ801がオフしているときは、ジャム検出センサ832がオンしても画像形成の実行に支障がないから、ジャム検出センサ832の故障を報知することなく、記録部40による画像形成を実行することも可能である。しかしながら、そうすると、ユーザはジャム検出センサ832の故障を知ることができず、ジャム検出センサ832は故障したまま放置されることになる。そして、ジャム検出センサ832が故障したままになっていると、将来的に、ユーザがオプション機器である給紙装置8を増設し、本体部2に取り付けた際に、ジャム検出センサ832の故障のために、画像形成が実行できないという不都合が生じる。
しかしながら、紙詰まり制御部107は、表示部473によって、ジャム検出センサ832に故障が発生している旨報知させるので、ユーザは、ジャム検出センサ832の故障を知ることができ、給紙装置8を増設する前に、ジャム検出センサ832の修理を行うことができる。
加熱禁止部108は、開閉検出部21によって、カバー部材20が開かれていることが検出された場合、ユーザが触れるおそれのあるヒータ453をオフすることで、安全性を向上させるようになっている。
次に、上述のように構成された複合機1の動作について説明する。図3は、図2に示す複合機1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、例えばユーザが、電源スイッチ7をオンして複合機1を起動したり、節電モード中においてリセットキー474を押下して節電モードから通常モードへ移行させたり、スリープモード中において操作パネル部47を操作してスリープモードから通常モードへ移行させたりすると、図3に示すステップS101〜S111の紙詰まり処理が実行されて、用紙搬送路における紙詰まりの検出が行われる。また、例えば用紙搬送路に詰まった紙を取り除くためにユーザによって、カバー部材20が開かれて、加熱禁止部108によりヒータ453がオフされている状態において、当該カバーが閉じられたことが開閉検出部21によって検出された場合、ユーザや保守作業者等が用紙搬送路に詰まった紙の除去作業を終了したと判断されて、図3に示すステップS101〜S111の紙詰まり処理が実行されるようにしてもよい。あるいは、定期的に図3に示すステップS101〜S111の紙詰まり処理が実行されるようにしてもよい。ステップS101〜S111の処理は、画像形成のために用紙が搬送されるタイミング以外のときに、実行される。
まず、紙詰まり制御部107によって、全てのジャム検出センサ812,822,832,842について、用紙検出の有無が確認される(ステップS101)。ステップS101においては、ジャム検出センサ812,822,832,842に限られず、用紙搬送路811,821,831,841以外の用紙搬送路における紙詰まりを検出する図略のジャム検出センサについても、用紙検出の有無が確認されるようになっていてもよい。
そして、いずれのジャム検出センサにおいても用紙が検出されなかった場合(ステップS102でNO)、すなわち紙詰まりが検出されなかった場合、記録部40による画像形成を許可し、画像形成を実行可能にするべくステップS111へ移行する。一方、ステップS101において、いずれかのジャム検出センサによって、用紙が検出された場合(ステップS102でYES)、ステップS103へ移行する。
ステップS103において、紙詰まり制御部107によって、用紙検出があったジャム検出センサは、給紙装置8からの給紙にのみ用いられるオプションカセット用のジャム検出センサ832,842のみであるか否かが確認される(ステップS103)。そして、ジャム検出センサ832,842のみでなかった場合には(ステップS104でNO)、給紙装置8の有無に関わらず、紙詰まりが発生しているので、紙詰まり制御部107によって、例えば表示部473に「紙詰まりが発生したので、詰まった紙を取り除いてください」といったメッセージが表示されると共に、記録部40による画像形成が禁止され、すなわち画像形成部412によるトナー像の形成及びヒータ453による熱ローラ452の加熱が停止されて(ステップS105)、処理を終了する。これにより、例えユーザが複合機1に複写等を実行させるためにスタートキー471を押下したり、ファクシミリ通信部170やネットワークI/F部210等のI/F部によって、印刷すべき画像データが受信される等した場合であっても、画像形成は実行されない。従って、紙詰まりがさらに悪化したり用紙が無駄になったりするおそれが低減される。
一方、用紙を検出したジャム検出センサが、オプションカセット用のジャム検出センサ832,842のみであった場合には(ステップS104でYES)、紙詰まり制御部107によって、給紙装置検出スイッチ801がオンしているか否かが確認される(ステップS106)。そして、給紙装置検出スイッチ801がオンしていれば(ステップS106でYES)、給紙装置8が取り付けられているので、ジャム検出センサ832,842以外のジャム検出センサ、例えばジャム検出センサ812,822で紙詰まりが検出された場合と同様に、ステップS105の処理が実行される。
一方、給紙装置検出スイッチ801がオフしていれば(ステップS106でNO)、紙詰まり制御部107によって、熱ローラ452を定着温度Ttにさせるべく、ヒータ453を加熱させるいわゆるウォームアップが開始される(ステップS107)。また、ステップS106において、給紙装置検出スイッチ801がオフしていれば(ステップS106でNO)、給紙装置8は取り付けられていないにも関わらず、紙詰まりの生じるはずのないオプションカセット用のジャム検出センサ832で用紙が検出されたことになるから、ジャム検出センサ832の誤動作や故障が生じていると考えられる。そこで、さらに紙詰まり制御部107によって、表示部473に、ジャム検出センサの故障発生と、画像形成を開始可能にするための操作とが表示される(ステップS108)。
図4は、ステップS108において、表示部473に表示される表示画面の一例を示す説明図である。図4に示す表示部473には、故障の発生位置を簡単に図示する説明図731と、ジャム検出センサの故障発生と画像形成を開始可能にするための操作とを示すメッセージ732と、解除条件となる操作指示を受け付けるボタン733と、エラーコード734とが表示されている。
メッセージ732は、例えば、「●の位置で紙詰まり検出用センサが故障しています。現状の装置構成では支障ありませんので、「OK」ボタンを押して、操作を続けてください。オプションカセットを増設される場合には、修理が必要となります。」といったメッセージにされている。これにより、ユーザは、紙詰まり検出用センサが故障していること、現状の装置構成では支障なく使用を継続できること、「OK」ボタン(ボタン733)を押すこと(解除条件)で、複合機1の使用を続けられること、及びオプションカセット(給紙装置8)を増設する際には、修理が必要となることを、知ることができる。
従って、将来的に、ユーザがオプション機器である給紙装置8を増設しようと考えている場合には、給紙装置8の増設をする前に、ジャム検出センサ832の修理を行うことができるので、利便性が向上する。
また、エラーコード734によって、故障の内容が特定できるので、ユーザがメーカに修理を依頼する際に、エラーコード734をメーカに知らせることで、すみやかに故障原因を特定してジャム検出センサ832の修理を行うことが可能となる。
なお、必ずしも表示部473のように画面表示によって、メッセージ732やエラーコード734を報知する例に限られず、例えば音声合成回路やスピーカを用いて音声によって、メッセージ732やエラーコード734の内容を報知するようにしてもよい。
次に、紙詰まり制御部107によって、画像形成が禁止される(ステップS109)。この場合、画像形成の禁止は、例えばファクシミリコントローラ102、プリンタコントローラ103、及びコピーコントローラ104の動作を禁止することによって、記録部40で画像形成が行われることを禁止してもよく、例えば電源投入直後や節電モード、スリープモードから通常モードへ移行した直後等、画像形成の前処理の実行を開始しないことによって、記録部40で画像形成が行われることを禁止してもよい。あるいは、表示部473に、画像形成のための操作画面を表示しないことによって、ユーザが複合機1に画像形成を行わせるための操作指示ができない状態にすることによって、記録部40で画像形成が行われることを禁止してもよい。
そして、「OK」ボタン(ボタン733)が押下されると(ステップS110でYES)、紙詰まり制御部107によって、記録部40による画像形成が許可される(ステップS111)。記録部40による画像形成が許可されると、ファクシミリコントローラ102、プリンタコントローラ103、及びコピーコントローラ104からの制御信号に応じて、記録部40による画像形成が可能となる。
この場合、ユーザがメッセージ732を読んでボタン733を押下するまで、画像形成を行うことができず、メッセージ732が表示部473に表示されているので、ユーザがメッセージ732を見落とすおそれが低減される。
また、ユーザは、メッセージ732に従って、ボタン733を押下することで、記録部40による画像形成を行わせることができるので、給紙装置8が取り付けられていないにも関わらず、ジャム検出センサ832の誤動作や故障によって、ユーザが複合機1を使用できなくなってしまうおそれが低減される。
なお、解除条件が、「ボタン733の押下」である例を示したが、例えば図1に示す本体部2の前面に取り付けられた図略のカバーが開閉されたことが図略のスイッチやセンサ等によって検出されることや、給紙カセット81,82が開閉されたことが図略のスイッチやセンサ等によって検出されること等、ユーザが何らかの操作を行うことを、解除条件としてもよい。また、解除条件は、ユーザの操作に関わるものに限られない。例えばステップS108において、表示部473にメッセージ732が表示されてから、予め設定された時間、例えば30秒が経過することを解除条件とし、表示部473にメッセージ732が表示されてから30秒後に自動的にステップS111へ移行して画像形成が可能になる構成としてもよい。
ここで、ステップS106において、給紙装置検出スイッチ801がオフしていれば(ステップS106でNO)、給紙装置8は取り付けられていないにも関わらず、ジャム検出センサ832の誤動作や故障等によって用紙が検出されたと考えられるから、実際は、用紙搬送路831において紙詰まりは生じておらず、画像形成を実行しても支障はないと考えられる。
そこで、給紙装置検出スイッチ801がオフしていることが確認されると(ステップS106でNO)、ステップS110で「OK」ボタン(ボタン733)の押下が検出される(ステップS110でYES)のを待つまでもなく、速やかにウォームアップの実行を開始する(ステップS107)ことにより、画像形成が許可されてから(ステップS111)ウォームアップの実行を開始する場合よりも、熱ローラ452が定着温度Ttになって、実際に記録部40で用紙に画像を形成することができるまでの待ち時間が短縮される結果、ユーザの利便性が向上する。
この場合、電源スイッチ7がオンされて複合機1が起動された場合、節電モード中においてリセットキー474が押下されて節電モードから通常モードへ移行した場合、スリープモード中において操作パネル部47が操作されてスリープモードから通常モードへ移行した場合、及びカバー部材20が開いた状態から閉じた状態になったことが開閉検出部21によって検出された場合の各場合においては、熱ローラ452が定着温度Ttより低い状態になっているから、熱ローラ452を定着温度Ttまで加熱するのに時間がかかる。このような場合に、紙詰まり制御部107がステップS101〜S111の紙詰まり処理を実行するようにすれば、ステップS110で「OK」ボタン(ボタン733)の押下が検出される(ステップS110でYES)のを待つまでもなく、速やかにウォームアップの実行が開始される(ステップS107)ので、用紙に画像を形成することができるまでの待ち時間が短縮される結果、ユーザの利便性が向上する。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を概略的に示す側面図である。 図1に示す複合機の電気的構成の一例を示すブロック図である。 図2に示す複合機の動作の一例を示すフローチャートである。 図1に示す表示部の表示画面の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 複合機
2 本体部
8 給紙装置
20 カバー部材
21 開閉検出部
40 記録部
47 操作パネル部
80 主搬送路
81,82,83,84 給紙カセット
100 制御部
106 節電制御部
107 紙詰まり制御部
108 加熱禁止部
411 用紙搬送部
412 画像形成部
463 搬送ローラ
471 スタートキー
473 表示部
474 リセットキー
475 節電キー
732 メッセージ
733 ボタン
801 給紙装置検出スイッチ
810,820,830,840 給紙ローラ
811,821,831,841 用紙搬送路
812,822,832,842 ジャム検出センサ

Claims (6)

  1. 用紙にトナー像を形成する像形成部と、
    前記像形成部により用紙に形成されたトナー像を加熱溶融して定着させることにより画像を形成する定着部と、
    前記定着部を加熱する加熱部と、
    前記用紙を収容する第1用紙収容部と、
    前記第1用紙収容部に収容されている用紙を、前記像形成部へ搬送する第1搬送路と、
    前記用紙を収容すると共に脱着可能な第2用紙収容部に収容されている用紙を、前記像形成部へ供給するべく搬送する第2搬送路と、
    前記第2用紙収容部が取り付けられているか否かを検出する第2用紙収容部検出部と、
    前記第1搬送路における紙詰まりを検出する第1紙詰まり検出部と、
    前記第2搬送路における紙詰まりを検出する第2紙詰まり検出部と、
    メッセージを報知する報知部と、
    前記第2用紙収容部検出部によって前記第2用紙収容部が取り付けられていることが検出され、かつ前記第1及び第2紙詰まり検出部のうち少なくとも一つによって紙詰まりが検出された場合、前記像形成部による用紙へのトナ−像の形成及び前記加熱部による定着部の加熱を禁止し、前記第2用紙収容部検出部によって前記第2用紙収容部が取り付けられていないことが検出され、かつ前記第2紙詰まり検出部によって紙詰まりが検出された場合、前記加熱部により前記定着部を加熱させると共に、予め設定された解除条件が満たされるまでの間、前記報知部によって前記第2紙詰まり検出部に故障が発生している旨報知させつつ、前記像形成部による用紙へのトナー像の形成を禁止し、当該解除条件が満たされたとき、前記像形成部によるトナー像の形成を許可する紙詰まり処理を実行する紙詰まり制御部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 操作指示を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記解除条件は、前記受付部によって、所定の操作指示が受け付けられることにより、満たされること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 装置本体の電源をオン、オフするための電源スイッチをさらに備え、
    前記紙詰まり制御部は、
    前記電源スイッチがオフからオンにされたときに、前記紙詰まり処理を実行すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱部によって、前記定着部の温度を、前記トナー像を用紙に定着させるための定着温度に加熱させる通常モードと、前記加熱部による加熱を停止させるスリープモードとを有する節電制御部をさらに備え、
    前記紙詰まり制御部は、
    前記節電制御部が、前記スリープモードから前記通常モードへ移行したときに、前記紙詰まり処理を実行すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱部によって、前記定着部の温度を、前記トナー像を用紙に定着させるための定着温度に加熱させる通常モードと、前記加熱部によって、前記定着部の温度を、前記定着温度より低い節電温度に加熱させる節電モードとを有する節電制御部をさらに備え、
    前記紙詰まり制御部は、
    前記節電制御部が、前記節電モードから前記通常モードへ移行したときに、前記紙詰まり処理を実行すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  6. 前記加熱部を覆う開閉可能なカバー部材と、
    前記カバー部材の開閉状態を検出する開閉検出部と、
    前記開閉検出部によって、前記カバー部材が開かれていることが検出された場合、前記加熱部による定着部の加熱を禁止する加熱禁止部とをさらに備え、
    前記紙詰まり制御部は、
    前記開閉検出部によって、前記カバー部材が開いた状態から閉じた状態へ移行したことが検出されたときに、前記紙詰まり処理を実行すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
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