JP6758941B2 - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに画像を形成する画像形成装置及び画像形成装置の制御方法に関する。
従来から、複写機及びプリンタ等の画像形成装置には、記録媒体として用いられるシートの多様化に対応するため、装置本体に備え付けられたシート給送装置に加えて、ユーザが手動でシートをセットする手差し式のシート給送装置を備えたものがある。手差し式のシート給送装置には、通常、ユーザによってセットされたシートのサイズを検知するためのサイズ検知手段として、シートを検知するセンサや、シートに当接するガイドの位置を検知するセンサが設けられる。
特許文献1には、ユーザが用紙を載置する手差しトレイと、手差しトレイに載置された用紙の幅方向位置を規制する用紙規制ガイドと、手差しトレイに載置された用紙の有無を検知するセンサと、を有する手差し給紙部を備えた複写機が開示されている。複写機本体のCPUは、手差しトレイに用紙がセットされたことを検知すると、用紙規制ガイドの位置情報に基づいて用紙サイズの候補リストを液晶ディスプレイに表示させる。ユーザによって選択された用紙サイズの情報はRAM等の記憶部に格納され、CPUは記憶部に記憶されたサイズ情報に基づいて複写機の動作を制御する。
特開平6−115715号公報
上記特許文献1に記載された構成では、用紙サイズが設定された後、センサが手差しトレイ上の用紙を検知しなくなった場合には、サイズ情報が記憶部からクリアされる。しかし、用紙サイズが設定された後、センサが用紙の存在を検知している状態で用紙サイズの検知結果が変化した場合には、記憶部のサイズ情報がクリアされずに保持される。このような場合、記憶部に記憶されたサイズ情報と、実際に手差しトレイから給送される用紙のサイズが一致しないことにより、紙詰まりや画像の位置ずれといった不都合が発生する虞があった。
例えば、特許文献1の構成では、用紙規制ガイドが用紙に当接していない状態で用紙サイズを設定した後に、ユーザが用紙規制ガイドを移動させた場合に、実際の用紙サイズと記憶部に格納されたサイズ情報が一致しない状態となる。また、用紙規制ガイド以外のサイズ検知手段を設けた場合であっても、例えば、ユーザが用紙を把持した状態で用紙サイズを設定した後、用紙から手を放した場合に、実際の用紙サイズとサイズ情報の不一致が発生し得る。
なお、特許文献1に記載された手差し給紙部のように、センサが用紙を検知しない場合にサイズ情報がクリアされる構成においては、用紙を一度手差しトレイから取除いた後に再びセットすることで用紙サイズを再設定することが考えられる。しかしながら、この場合、ユーザ自身が用紙サイズとサイズ情報の不一致を認識し、かつ、用紙を取除いて再セットする動作及び用紙サイズの再選択操作を行う必要があり、ユーザビリティ向上の妨げとなる。
そこで、本発明は、シートサイズを適切に設定可能であり、かつ、ユーザビリティを向上させることができる画像形成装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、シートを支持する支持手段と、前記支持手段に支持されたシートを前記画像形成手段に給送する給送手段と、前記支持手段に支持されたシートの有無を検知可能なシート検知手段と、前記支持手段に支持されたシートのシートサイズを検知可能なサイズ検知手段と、ユーザにシートサイズの設定を促す設定画面を表示可能な表示部と、前記設定画面を介して設定されたシートサイズを記憶部に格納するサイズ設定処理と、前記シート検知手段によってシートが検知されている状態において、前記サイズ検知手段による検知結果が変化して、前記記憶部に格納されたシートサイズに整合しないものとなった場合に、サイズ変更状態と判定する判定処理と、を実行する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記判定処理において前記サイズ変更状態と判定した場合に、前記表示部に前記設定画面を再び表示させて待機する、ことを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置又はその制御方法によれば、シートサイズを適切に設定可能であり、かつ、ユーザビリティを向上させることができる。
本開示に係る画像形成装置の構成を示す概略図。 画像形成装置の制御構成を示すブロック図。 操作パネルの拡大図。 手差しトレイの模式図。 操作パネルの表示画面に表示されるサイズ設定画面を示す画像図。 表示画面に表示されるユーザ設定画面を示す画像図。 表示画面に表示される定型サイズ画面を示す画像図。 シートサイズの設定フローを表すフローチャート。 第1の実施例に係るシートサイズの管理フローを表すフローチャート。 第2の実施例に係るシートサイズの管理フローを表すフローチャート。 第2の実施例に係る画像形成装置において、表示画面に表示される表示設定画面を示す画像図。
以下、図面を参照しながら、本開示に係る画像形成装置について説明する。図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真方式の印刷部30を備えたフルカラーレーザービームプリンタである。画像形成装置1は、外部PCから入力された画像情報や原稿から読取った画像情報に基づいてシートSに画像を形成する。ただし、シートSとは、用紙及び封筒等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート(OHT)等のプラスチックフィルム、並びに布を含む、薄層状の記録媒体を指す。画像形成装置1は、大まかに、印刷部30を備えた装置本体10と、原稿から画像情報を読取るイメージリーダ20と、ユーザインタフェースである操作パネル40と、を有している。
イメージリーダ20は、原稿トレイ201に上向きに載置された原稿を一枚ずつ給送する原稿給送装置200を備えている。原稿給送装置200は、原稿トレイ201に上向きにセットされた原稿を、先頭頁から順に1枚ずつ図中左方へ給送を開始し、湾曲したパスを経由して、プラテンガラス219の上方を図中右方へ搬送する。このとき、ホームポジションにあるスキャナユニット202から走査光が照射され、反射光がミラー203,204,205を介してレンズ206に導かれる。レンズ206を通過した光がイメージセンサ207の撮像面に結像すると、イメージセンサ207によって光電変換されて電子信号となる。
このように、原稿給送装置200を用いる流し読みモードにおいては、原稿を搬送しながら、搬送方向に直交する方向を主走査方向とし、搬送方向を副走査方向とする読取動作
が行われる。スキャナユニット202によって主走査方向に走査されてイメージセンサ207に読取られたライン画像は、原稿の搬送に伴って副走査方向に関して統合され、原稿1面分の画像データとなる。イメージセンサ207から出力された画像データは後述の制御回路を介して印刷部30の露光部8にビデオ信号として入力される。
なお、イメージリーダ20は、流し読みモードの他に、プラテンガラス219に静置された原稿を、スキャナユニット202を移動させることにより走査する固定読みモードを実行可能である。この場合、原稿は、ユーザによりプラテンガラス219に載置されるか、又は原稿給送装置200により搬送されてプラテンガラス219の所定位置に停止する。そして、スキャナユニット202が図中左から右へ移動しながら原稿を走査することにより、原稿から画像情報が読取られる。
印刷部30は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各色のトナー像を形成する4つの画像形成部30Y,30M,30C,30Kと、中間転写ベルト33と、を備えた所謂タンデム型中間転写方式の構成を有する。画像形成手段の一例である画像形成部30Y,30M,30C,30Kは、感光体である感光ドラム9Y,9M,9C,9Kを各自備えた電子写真方式の画像形成ユニットである。なお、各画像形成部30Y,30M,30C,30Kは、現像に用いるトナーの色を除いて実質的に同一の構成であるため、以下、イエローの画像形成部30Yを例にして説明する。
画像形成部30Yは、感光ドラム9Yの周囲に配置された帯電器3と、現像器4と、露光部8と、クリーナ6とを備えている。画像形成動作が開始されると、感光ドラム9Yの回転に伴って、帯電器3によって感光ドラム9Yの表面が一様に帯電させられる。露光部8は、イメージリーダ20又は外部機器等から入力されるビデオ信号に基づいて、レーザ光を変調して出力し、感光ドラム9Yを走査してドラム表面に静電潜像を形成する。現像器4は、内部に収容した帯電トナーを感光ドラム9Yに供給することで、静電潜像をトナー像として可視像化(現像)する。なお、クリーナ6は、中間転写ベルト33に転写されずに感光ドラム9Yに残留した転写残トナー等の付着物を除去する。
中間転写体である中間転写ベルト33は、無端ベルト状のフィルムからなり、複数の張架部材である駆動ローラ28、テンションローラ29、二次転写対向ローラ31に張架されている。中間転写ベルト33は、駆動ローラ28によって図中時計回りに回転駆動される。中間転写ベルト33の内周側には、各画像形成部の感光ドラム9Y,9M,9C,9Kに対向する位置に、一次転写ローラ5が配置されている。一次転写ローラ5は、中間転写ベルト33を挟んで感光ドラム9Y,9M,9C,9Kに押圧されており、中間転写ベルト33と各ドラムとの間に一次転写部(一次転写ニップ)が形成されている。また、中間転写ベルト33の外周側には、二次転写対向ローラ31に対向する位置に、ローラ型の転写部材である二次転写ローラ32が配置されている。二次転写手段の一例である二次転写ローラ32は、中間転写ベルト33を介して二次転写対向ローラ31に押圧されており、中間転写ベルト33と二次転写ローラ32との間に二次転写部(二次転写ニップ)が形成されている。
各画像形成部30Y,30M,30C,30Kにおいて形成されたトナー像は、一次転写ローラ5にバイアス電圧が印加されることにより、一次転写部において中間転写ベルト33に一次転写される。各色のトナー像が互いに重なり合うように多重転写されて中間転写ベルト33形成されたフルカラーのトナー像は、二次転写ローラ32にバイアス電圧が印加されることにより、二次転写部においてシートSに一括して二次転写される。
このような画像形成動作に並行して、装置本体10の下部に設けられた給送カセット15,16又は手差しトレイ24からは、二次転写部へ向けてシートSが給送される。給送カセット15,16に収納されたシートSは、ピックアップローラ、フィードローラ、及びリタードローラをそれぞれ備える給送ユニット13,14により、1枚ずつ分離されて送り出される。給送ユニット13,14から送り出されたシートSは、搬送ローラ対21を介して装置本体10の内部を上方へ向けて搬送され、レジストレーションローラ対22のニップ部に到達する。また、手差しトレイ24に載置されたシートSは、最上位シートに当接する給送ローラ17aと、給送ローラ17aに圧接された分離ローラ17bとを含む給送ユニット17によって、1枚ずつ分離されてレジストレーションローラ対22へと搬送される。
レジストレーションローラ対22は、シートSの斜行を補正すると共に、露光部8によるレーザ光の照射開始タイミングに基づいて作動し、シートSを二次転写部へ向けて搬送する。二次転写部においてトナー像を転写されたシートSは、定着ニップ部を形成するローラ対及び不図示の熱源を含む定着部26へと搬送され、ローラ対に挟持されて加熱及び加圧されることで、トナー像がカラー画像としてシートSに定着する。
片面印刷の場合、定着部26を通過したシートSは、切替部材18により排出ローラ対27へ向けて誘導され、装置本体10の外部に設けられた不図示の排出部に排出される。両面印刷の場合、定着部26を通過したシートSは、切替部材18によって反転パス25へ誘導されてスイッチバックしてから、両面搬送パス35を通してレジストレーションローラ対22に搬送される。そして、上述した第1面と同様の工程により第2面に画像を形成されたシートSは、切替部材18により排出ローラ対27へ向けて誘導され、本体外部の排出部に排出される。
このようなシート搬送動作と、印刷部30における画像形成動作とが並行して進められることで、1枚のシートSへの画像出力が完了する。画像形成装置1に対して印刷ジョブが入力された場合には、ジョブによって指定された枚数の分、このようなプロセスが繰り返される。
[制御回路]
次に、画像形成装置1の主要部を制御する制御回路について説明する。画像形成装置1は、図2のブロック図に示すように、画像形成装置1の各部の動作を統括制御するための制御回路である主制御回路305を備えている。主制御回路305には、統括制御処理を行うCPU306と、CPU306が実行するプログラム等を格納したROM307と、データを一時的に保存するためのRAM308とが含まれる。ただし、CPUは中央演算装置、ROMは読み出し専用メモリ、RAMはランダムアクセスメモリを指している。ROM307及びRAM308は、データを記憶するための記憶部の一例であり、揮発性又は不揮発性の他の記憶装置を用いてもよい。
CPU306は、入出力端子であるIO310を介して、画像形成装置1を構成する負荷に接続されている。ただし、負荷とは、モータ、センサ、及び電源基板等、CPU306の制御信号に基づいて作動して、上述の画像形成動作及びシート搬送動作の各工程を進行させる要素を指す。
主制御回路305は、イメージリーダ制御部304と、画像処理部303と、印刷制御部302とに接続されている。イメージリーダ制御部304は、スキャナユニット202を駆動制御して原稿読取動作を実行すると共に、イメージセンサ207によって電子信号に変換された画像データを主制御回路305及び画像処理部303等に送信する。
画像処理部303は、イメージリーダ制御部304に接続され、また、外部I/F301を介して外部コンピュータ311等の外部機器に接続されている。画像処理部303は、印刷制御部302から受け取った情報に基づいて、受け取った画像データを編集して主制御回路305に受け渡す。画像データの編集内容としては、RGBカラーモードのデータをCMYKカラーモードデータに変換することが挙げられる。
印刷制御部302は、UI制御部309や外部I/F301を介して画像形成装置1に画像形成の開始を要求する指令(つまり印刷ジョブ)が主制御回路305に入力された際に、画像形成装置1の負荷を作動させるための情報(印刷情報)を抽出する。例えば、印刷対象のシートSの種類やサイズ、両面印刷及び片面印刷の種別を判断して、RAM308に印刷情報を格納する。CPU306は、RAM308に格納された印刷情報に基づいて、例えば切替部材218を移動させてシートSの搬送経路を変更するなど、印刷部30の動作を制御する。なお、印刷制御部302は、UI制御部309を介して、詳しくは後述する操作パネル40に接続されている。UI制御部309は、操作パネル40を介して入力される操作信号を印刷制御部302に送る一方で、CPU305の指示に基づいて操作パネル40の画面に適切な画像を表示させる。
本開示に係る画像形成装置1を制御する制御手段は、このように、主制御回路305及び印刷制御部302を含む制御部である制御回路300として設けられている。ただし、後述のフローチャートを用いて説明するような制御を適切に実行可能であれば、制御手段(制御部)をどのようなハード構成としても構わない。例えば、印刷制御部302がシートサイズの情報をRAM308に書き込む構成に代えて、主制御回路305が印刷情報を管理する構成としてもよい。また、本技術は、制御の各工程を実行するためのプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
画像形成装置1の操作表示部である操作パネル40は、図3に示すように、表示部である表示画面401と、ユーザが操作可能なボタン類(45,46,47,48)とを備えている。表示画面401は、ユーザが画面上の表示をタッチすることで印刷情報を入力可能なタッチパネルであり、ジョブ入力画面900等の画像を表示可能である。ジョブ入力画面900には、印刷モード設定ボタン901、濃度設定ボタン902、両面印刷ボタン903、用紙選択ボタン904、及びその他の設定ボタン905が表示され、これらソフトキーのタッチ操作によりユーザが印刷情報を設定することができる。
一方、操作パネル40には、タッチパネルに隣接して配列されたハードキーとして、スタートボタン45、中止ボタン46、リセットボタン47、及び数字ボタン48が設けられている。上記ボタン類が操作された際の制御内容は、例えば次のように設定される。スタートボタン45を押下すると、設定済みの印刷情報に基づいて主制御回路305のCPU306が印刷ジョブを実行する。中止ボタン46を押下すると、CPU306は印刷ジョブを中断して次のユーザ指示を待機する。リセットボタン47を押下すると、RAM308に格納された印刷情報がクリアされた初期状態に設定される。また、数字ボタン48(0〜9)の押下により数値が入力され、クリアボタン(C)の押下により入力済みの数値が消去される。
[手差し給送部のサイズ検知構成]
次に、手差しトレイ24に支持されたシートSの有無及びサイズを検知するための構成について説明する。なお、以下の説明において、シートSの「長さ」及び「幅」は、それぞれ、シート給送方向に関するシートの大きさ、シート給送方向に直交する幅方向に関するシートの大きさを表すものとし、シートサイズとは長さ及び幅の組合せを指すものとする。
図1及び図4に示すように、手差しトレイ24には、シート検知センサ43及び長さ検知センサ41が設けられている。手差しトレイ24に支持されたシートSの有無を検知するシート検知手段であるシート検知センサ43は、給送ユニット17に近接して、手差しトレイ24のうちシート給送方向における下流部に配置されている。シートSのサイズを検知するサイズ検知手段の一例である長さ検知センサ41は、手差しトレイ24に対して、シートSの後端部(シート給送方向における上流端)を検知可能な位置に配置される。なお、図4に示す例では、長さ検知センサ41がB4サイズのシートを検知可能な位置に1つ配置されているが、シートサイズに応じて、シート給送方向の位置が異なる複数の長さ検知センサを配置してもよい。
また、手差しトレイ24には、シートSに当接して幅方向における端部位置を規制可能なサイド規制部材として、サイド規制ガイド42が設けられている。サイド規制ガイド42は、幅方向に連動して移動可能な一対のガイド板42R,42Lからなる。ガイド板42R,42Lは不図示の可変抵抗器を介してA/D変換器420に接続されており、ガイド板42R,42Lの位置情報は、A/D変換器420によってデジタル信号に変換されることでCPU306に読取られる。即ち、サイド規制ガイド42及びA/D変換器420により構成されるシート幅検知機構421は、幅方向に関するシートSのサイズを検知可能なシート幅検知手段に相当し、また、サイズ検知手段の他の一例である。
A/D変換器420の出力(AD値)と、現実のシートSのサイズとは、例えば次の表1に示すようなテーブルによって対応付けられている。なお、「A4R」等のRを付したものは、シートをその短辺が幅方向に沿った姿勢でセットする場合のサイズを表し、それ以外のものは長辺が幅方向に沿った姿勢でセットする場合のサイズを表す。このようなテーブルは、RAM308又はROM307に予め格納されている。
Figure 0006758941
A/D変換器420が出力したAD値に対応するシートサイズが存在しない場合には、CPU306は、AD値に基づいてシートサイズを推定することができる。例えば、AD値(Z)がA5Rに相当する値(X=148)とA4Rに相当する値(Y=250)の間である場合には、次の数式1によって線形補完することにより、シート幅の推定値Q[mm]を求めることができる。なお、AD値が「A4」サイズの値(424)よりも大きい場合には、A/D変換器420の出力上限値(500)と、出力上限値に対応するサイド規制ガイド42の位置とを使用してシート幅を推定する。
Figure 0006758941
[シートサイズの設定方法]
以下、第1の実施例に係る画像形成装置1の制御方法について説明する。まず、手差しトレイ24にセットされたシートSのシートサイズを設定する方法について説明する。本実施例においては、図1に示す各種のボタンを操作することで、自動サイズ検知を利用するモード、フリーサイズモード、及びユーザ指定モードにより、シートSのサイズを設定することができる。ただし、図5は、シートサイズを設定するための設定画面であるサイズ設定画面400が表示された表示画面401を表している。サイズ設定画面400には、ユーザ設定ボタン403、定形ボタン404、自動サイズ検知ボタン405、フリーサイズボタン406、及びOKボタン407が表示される。
デフォルトでは自動サイズ検知ボタン405が選択された状態になっており、長さ検知センサ41及びA/D変換器420の検知信号に基づいて推定されたシートサイズ(図示した例ではA4サイズ)が表示領域402に表示される。自動サイズ検知を利用する場合、OKボタン407をタッチすることで、表示領域402に表示されたシートサイズがRAM308に格納される。
ユーザ指定モードとは、ユーザが明示的にシートサイズを入力するモードであり、ユーザ設定ボタン403又は定形ボタン404がタッチされた場合に選択される。ユーザ設定ボタン403がタッチされると、図6に示すように、表示画面401にユーザ設定画面500が表示され、入力欄501,502にユーザがシートの長さ及び幅を0.1mm単位で入力可能な状態となる。ユーザが入力欄501,502に数値を入力するとOKボタン503が操作可能な状態となり、OKボタン503のタッチにより、入力欄501,502に入力されたサイズが指定された状態でサイズ設定画面400に戻る。
また、定形ボタン404がタッチされると、図7に示すように、表示画面401には定型サイズ画面600が表示される。定型サイズ画面600には、はがきボタン601、両面はがきボタン602、及び角2封筒ボタン603など、ROM308に記憶された定型サイズに対応するソフトキーが表示され、ユーザのタッチ操作により1つのサイズが選択される。そして、OKボタン604がタッチされると、選択されたサイズが指定された状態でサイズ設定画面400に戻る。ユーザ設定画面500又は定型サイズ画面600によりシートサイズが指定された状態でサイズ設定画面400のOKボタン407がタッチされると、指定されたシートサイズの情報がRAM308に格納される。
フリーサイズモードとは、シートサイズを設定せずに印刷ジョブを実行するモードであり、フリーサイズボタン406がタッチされた場合に選択される。フリーサイズモードにおいては、シートサイズが確定しない状態でシートSが給送される。
続いて、手差しトレイ24にセットされたシートSのシートサイズがRAM308に格納され、主制御回路305が利用可能な印刷情報として設定されるまでのプロセス(シートサイズ設定フロー)について、図8のフローチャートに沿って説明する。なお、シートサイズ設定フローは、後述する管理フロー(図9及び図11)の一部を構成する。
シートサイズ設定フローを開始する際、CPU306は、まずシート検知センサ43の検知信号を確認する(S101)。手差しトレイ24にシートSがセットされてシート検知センサ43がON状態になると(S101:Y)、CPU306は、長さ検知センサ41及びA/D変換器420の検知信号に基づいてシートSのサイズを自動で検知する(S102)。また、CPU306は、UI制御部309を介して操作パネル40の表示画面401にサイズ設定画面400を表示させ、表示領域402に自動サイズ検知の結果を表示する(S103)。この状態で、CPU306は、ユーザによる何らかの入力を検出するまで待機する(S104)。
ユーザがフリーサイズボタン406をタッチした場合(S105:Y)には、CPU306は、自動サイズ検知の処理を停止すると共に、フリーサイズモードに移行する(S106)。一方、自動サイズ検知の結果が表示された状態でユーザがOKボタン407をタッチした場合(S105:N,S107:Y)には、自動サイズ検知の結果が、手差しトレイ24にセットされたシートSのサイズとして確定する(S108)。この場合、CPU306は、自動サイズ検知によって推定されたシートサイズをRAM308に格納することで、シートサイズを設定する(S110)。
また、ユーザがユーザ設定ボタン403又は定形ボタン404をタッチした場合(S105:N,S107:N)には、CPU306がユーザ指定モードに移行して(S109)、ユーザ設定画面500又は定型サイズ画面600が表示画面401に表示される。そして、ユーザ設定画面500又は定型サイズ画面600においてシートサイズが指定され、サイズ設定画面400のOKボタン407がタッチされると、CPU306は、指定されたシートサイズをRAM308に格納してシートサイズを設定する(S110)。
なお、フリーサイズモードにおいて、シートサイズ設定フローの終了時にはシートサイズが設定されていないが、印刷ジョブの実行中にシートサイズがRAM308に格納される場合がある。本実施例では、レジストレーションローラ対22の近傍に位置するシートSを検知するレジセンサ23(図1参照)を用いて、シートSの長さを検知することができる。即ち、シートSの前端がレジストレーションローラ対22に挟持された状態でレジストレーションローラ対22の駆動を開始してから、シートSの後端がレジセンサ23の検知位置を通過するまでの時間から、シートSの長さを算出することができる。CPU306は、このように算出されたシートSの長さをRAM308に格納して適宜参照することにより、例えば、シートSの搬送過程におけるジャムの発生を監視する。例えば、手差しトレイ24にセットされた複数枚のシートSのうち、1枚目のシートSから算出されたシート長さを用いて、2枚目以降のシートS又は1枚目のシートSのレジセンサ23以降の搬送経路における搬送の遅れを監視する。
[シートサイズ管理フロー]
次に、シートサイズを設定し、適宜更新するための管理フローについて、図9のフローチャートに沿って説明する。この管理フローは、例えば、画像形成装置1の主電源が入操作された際に開始され、主電源が入状態である期間中は継続的に実行される。ただし、フローの開始条件及び終了条件はこれに限らず、例えば、開閉可能な手差しトレイ24が装置本体10から開いている場合にのみ管理フローを実行するように構成してもよい。
画像形成装置1の主電源がONになると、CPU306は、上述のシートサイズ設定フローに従って、サイズ設定処理であるシートサイズ設定処理を実行する(S201)。シートサイズ設定処理の実行により、フリーサイズモードの場合を除いて、手差しトレイ24にセットされたシートSのシートサイズがRAM308に格納される。
シートサイズが設定されると、CPU306は、シート検知センサ43からの検知信号に基づいて、手差しトレイ24にシートSがセットされたままであること(S202:Y)を確認しながら印刷ジョブの入力を待機する待機状態(S204)となる。待機中に、手差しトレイ24からシートSが取除かれ、又はシートSが移動したこと等によりシート検知センサ43がOFF状態になった場合(S202:N)、この管理フローは終了され、RAM308に格納されたシートサイズはクリアされる。
ここで、待機状態において、CPU306は、長さ検知センサ41及びシート幅検知機構421からの検知信号に基づいて、手差しトレイ24にシートSのシートサイズの変化を監視する判定処理(S203)を実行する。即ち、待機中に長さ検知センサ41又はシート幅検知機構421による検知結果が変化して、RAM308に格納されたシートサイズに整合しない値となった場合(S203:Y)、CPU306はシートサイズの変更(サイズ変更)があったと判断する。
サイズ変更があった場合には、CPU306は、シートサイズ設定処理(S201)を再び実行することで、シートサイズを再設定する再設定処理を行う。このとき、操作パネル40の表示画面401にはサイズ設定画面400(図5)が表示される(シートサイズ設定フローのS103)。CPU306は、サイズ設定画面400を表示した状態で待機し、ユーザ入力に基づいてシートサイズをRAM308に書き込む。これにより、印刷ジョブの待機中にシートSの有無及びサイズに変更があった場合には、変更後のシートSについてのシートサイズが再設定される。
言い換えると、サイズ設定工程(S201)が実行された後、CPU306はRAM308にシートサイズを保持した状態で待機する待機工程(S204)を実行する。待機工程の間、CPU306は、シート検知手段(43)によってシートが検知されている状態において、サイズ検知手段(41,421)による検知信号の変化を監視する判定工程(S203)を実行する。判定工程においては、サイズ検知手段による検知結果がRAM308に格納されたシートサイズに整合しないものとなっていた場合に、CPU306はサイズ変更状態(S203:Y)と判定される。サイズ変更状態と判定された場合には、表示画面401にサイズ設定画面400を表示させた状態で待機する再設定工程(S103,S104)が実行される。
一方、待機状態においてユーザによりスタートボタン45が押下されると(S204:Y)、UI制御部309を介して開始要求を受け取ったCPU306は、印刷ジョブを開始する(S205)。即ち、CPU306は、給送ユニット17にシートSを給送させる給送工程を実行してシート搬送動作を開始させると共に、印刷部30に画像形成動作を開始させる。印刷ジョブが完了するとCPU306はジョブ入力を待機するジョブ待ち状態となり、前回ジョブにおいて使用したシートサイズがRAM308に記憶されている状態で次のジョブ入力を待機する。
[ケース1:自動サイズ検知によってシートサイズが設定された場合]
以下、具体的なケースに沿ってサイズ変更があった場合の画像形成装置1の動作について説明する。シートサイズ設定フローにおいて、自動サイズ検知の結果により、手差しトレイ24にセットされたシートSのシートサイズがA4サイズ(長さ210mm、幅297mm)に設定されているとする。このとき、実際のシートSがA4サイズではなく、シートサイズ設定処理の実行後に、サイズ検知手段(41,421)からの検知信号が変化することが考えられる。
例えば、ユーザがシートSを把持した状態で自動サイズ検知を利用した場合、実際はA3サイズのシートSであるにも関わらず、長さ検知センサ41の誤検知により、A4サイズとしてRAM308に記録されることが考えられる。また、実際のシートサイズがA4サイズより小さいにも関わらず、サイド規制ガイド42をA4サイズに合わせた状態で自動サイズ検知が実行され、待機中にユーザがサイド規制ガイド42をシートSに合わせて移動することも考えられる。あるいは、シートサイズ設定フローが実行された後に、手差しトレイ24にセットされたシートSに重ねて、ユーザがサイズの異なるシートを載置したことが考えられる。
いずれにせよ、ユーザによって設定されたシートサイズと、実際のシートSのサイズが異なっている場合には、印刷ジョブの実行中に搬送異常や画像不良といった不都合が生じる可能性がある。特に、設定されたサイズに対して実際のシート長さが大きい場合には、シート搬送経路に配置されたセンサのON/OFFタイミングが設定上のタイミングからずれることにより、CPU306がジャムの発生を誤検知する可能性が高まる。
ここで、CPU306は、印刷ジョブの待機中に判定処理(S203)を実行することにより、RAM308に格納されたシートサイズの情報と、サイズ検知手段(41,421)からの検知信号とを比較する。これにより、サイズ検知手段による検知結果がRAM308に格納されたシートサイズに整合しないものとなっていた場合には、サイズ変更状態と判定される。
[ケース2:ユーザ設定画面でシートサイズが入力された場合]
ユーザ設定画面500においてシートサイズが入力されている場合、CPU306は、ユーザが入力した数値と、サイズ検知手段(41,421)からの検知信号とを比較する。例えば、長さ検知センサ41が、シート給送方向における手差しトレイ24の下流端から285mmの位置に配置されているとする。この場合、ユーザが入力した用紙長さが270mmのとき、RAM308には270mmの数値がシート長さとして格納される。
ここで、シートサイズ設定処理を実行した後、ジョブ入力待機中に、長さ検知センサ41がOFF状態からON状態に変化していたとする。この場合、例えば、ユーザの入力した数値が誤っていたことが考えられる。従って、印刷ジョブ入力の待機中に長さ検知センサ41の検知信号が変化して、RAM308に格納されたシートサイズに整合しない状態となっていた場合、判定処理(S203)において、サイズ変更があったと判断される。
[ケース3:定型サイズ画面でシートサイズが選択された場合]
定型サイズ画面600においてシートサイズが選択されている場合、CPU306は、ユーザによって選択された定型サイズと、サイズ検知手段(41,421)からの検知信号とを比較する。例えば、長さ検知センサ41が、手差しトレイ24の下流端から285mmの位置に配置され、ユーザが選択した定型サイズのシート長さが148.5mmであったとする。
この場合、シートサイズ設定フローを実行した後、ジョブ入力待機中に、長さ検知センサ41がOFF状態からON状態に変化していたとすると、ケース2と同様の不都合が発生する可能性がある。従って、印刷ジョブ入力の待機中に長さ検知センサ41の検知信号が変化してRAM308に格納されたシートサイズに整合しない状態となっていた場合、CPU306は、判定処理(S203)においてサイズ変更があったと判断する。
上記ケース1〜3において、CPU306が、サイズ変更があったと判断した場合の処理内容は共通である。即ち、CPU306は、シートサイズ設定処理を再実行して、操作パネル40にサイズ設定画面400を表示させた状態で待機する。ユーザによって新たなシートサイズが指定された場合には、RAM308に格納されたシートサイズが更新される。そして、RAM308に格納されているシートサイズと、サイズ検知手段からの検知信号とが整合している場合には、印刷ジョブの入力を受付可能な状態に復帰して待機する。
なお、シートサイズが再設定された状態において、サイズ検知手段からの検知信号がさらに変化した場合には、CPU306は再度サイズ変更があったと判断し、シートサイズ設定処理を実行する。また、複数のシートSが手差しトレイ24にセットされた状態で、印刷ジョブが複数回に亘って入力された場合において、第1の画像形成動作が完了してから第2の画像形成動作を開始するまでの間にサイズ変更が起こることも考えられる。この場合、CPU306は、第2の印刷ジョブを保留して、シートサイズ設定処理を実行する。
また、本実施例では、サイズ変更があった場合にシートサイズ設定フローを再実行するため、例えば、自動サイズ検知によってシートサイズを設定した後、サイズ変更後にサイズ設定画面400が表示された際にフリーサイズモードを選択することができる。ただし、1回目のシートサイズ設定フローにおいて選択したモードを記憶して、サイズ変更があった場合には記憶されたモードのみを実行する構成としてもよい。
[本実施例の効果]
上述したように、CPU306は、サイズ設定処理(S201)を行った後、印刷ジョブの入力を待機している期間中に、シートサイズの変化を監視する判定処理(S203)を実行する。そして、サイズ変更があったと判定した場合には、CPU306は、表示画面401にサイズ設定画面400を表示させた状態で待機する(S103)。このため、ユーザがシートサイズを誤って設定した場合や、手差しトレイ24にサイズの異なるシートSを混載した場合などに、搬送異常等の不都合が発生することを防ぐことができる。
なお、従来から、ユーザによって設定されたシートサイズと、サイド規制ガイドの位置とが整合しない場合に警告画面を表示する構成が知られている。このような構成では、一度シートサイズが設定された後は、通常、手差しトレイ24からシートSが取除かれない限り、画像形成装置1がユーザにシートサイズの再設定を求めることはない。しかしながら、シートサイズの設定後に、手差しトレイ24にセットされたシートSが、記憶部に格納されたシートサイズに一致しない状態に至った場合には、搬送異常等の不都合が生じる虞があった。
一方、本実施例では、サイズ設定処理から印刷ジョブを開始するまでの間の待機状態においてに判定処理を実行するため、サイズ設定処理の後にシートサイズが変更された場合であっても搬送異常等の不都合を未然に防ぐことができる。特に、本実施例では、サイズ設定処理から印刷ジョブが入力されるまでの間、継続的に(例えば一定間隔で発信されるパルス信号に従って)判定処理が実行されることで、サイズ変更の有無を精度よく監視することができる。
また、表示部である表示画面401をタッチパネルによって構成し、サイズ変更後に表示されるサイズ設定画面において、ユーザがタッチ操作によってシートサイズを再設定可能な構成としている。このため、従来構成のようにシートSを一度取除くことでシートサイズを再設定する構成に比して、ユーザの操作負担を軽減してユーザビリティを向上させることができる。ただし、ユーザにシートサイズの再設定を促す設定画面を表示するものであれば、タッチ操作可能な画像に限らず、例えば画面に表示された指示に従ってハードキーを操作する構成としてもよい。
また、本実施例は、サイズ変更状態と判定された場合に、シートサイズ設定フローを再実行することでユーザにシートサイズの再設定を促す再設定処理を実現させている。このため、サイズ設定処理と再設定処理でサイズ設定画面400を共用することができ、2つの処理をそれぞれ実装する構成に比してプログラム容量を抑制可能である。ただし、サイズ変更があった場合に再設定処理を実行するものであれば、サイズ設定処理と再設定処理との処理内容が異なっていても構わない。
次に、第2の実施例に係る画像形成装置の制御方法について、図10のフローチャートに沿って説明する。なお、本実施例に係る画像形成装置は、判定処理を行うタイミングにおいて上記実施例1と異なっている。その他、実施例1と共通する要素には同符号を付して説明を省略する。
画像形成装置1の主電源がONになると、CPU306はシートサイズ設定処理を実行する(S301)。これにより、フリーサイズモードの場合を除いて、手差しトレイ24にセットされたシートSのシートサイズがRAM308に格納される。シートサイズが設定されると、CPU306は、RAM308にジョブ情報が書き込まれるまで待機する待機処理を実行する(S302)。このとき、実施例1とは異なり、CPU306はシートサイズの変化を判定する判定処理は行わずに待機状態を継続する。
ユーザ操作又は外部機器からの信号により印刷ジョブが画像形成装置1に入力され、RAM308にジョブ情報が書き込まれる(S302:Y)と、CPU306は、印刷部30に対して給送準備動作を実行させる(S303)。給送準備動作とは、画像形成動作を円滑に進行させるために、シートの給送動作に先立って実行される画像形成の予備動作(予備工程)である。給送準備動作には、例えば、定着部26をシートSの種類(坪量・サイズ・材質など)に合わせて予熱する工程や、感光ドラム9Yの表面を帯電器3によって帯電させる工程が含まれる。
給送準備動作が完了すると、画像形成装置1は、手差しトレイ24からシートSを給送可能な状態となる。CPU306は、給送準備動作の完了を検知すると、手差しトレイ24にシートSが存在することを確認(S304)した後、シートサイズに変更があったかどうかを確認するために、実施例1と同様の判定処理を行う(S305)。
判定処理において、サイズ検知手段(41,421)による検知結果が、RAM308に格納されたシートサイズに整合している場合(S305:N)には、CPU306は、給送ユニット17にシートSを給送させる給送工程(S306)を実行する。即ち、CPU306からの制御信号により、給送ユニット17の給送ローラ17aが回転すると、手差しトレイ24にセットされたシートSが一枚ずつ給送される。
一方、判定処理においてサイズ変更があったと判断した場合、CPU306は給送工程を保留して、印刷ジョブを中断するジョブ中断処理を実行する(S307)。ジョブ中断処理には、例えば、定着部26の予熱を停止して待機状態の温度に戻す処理や、感光ドラム9Yを除電する処理が含まれる。また、ユーザによって予め選択されている設定値に基づいて、必要がある場合(S308:Y)にはシートサイズ設定フロー(S309)を再度実行して、操作パネル40にサイズ設定画面400を表示させた状態で待機する。ユーザによって新たなシートサイズが指定された場合には、RAM308に格納されたシートサイズが更新される。
図11に示すように、ジョブ中断時にサイズ設定画面400を表示するかどうかは、表示設定画面700において設定可能である。この例では、入力欄701に0又は1の数値を入力可能であり、1が入力された状態でOKボタン702がタッチされた場合には、ジョブ中断時にサイズ設定画面400が表示される。なお、入力欄701に0が入力されていた場合には、ジョブ中断時にサイズ設定画面400を表示させることなく次の工程へ進む。
次に、CPU306は、RAM308に格納されているシートサイズと、サイズ検知手段からの検知信号とをチェックして、両者が整合している場合(S310:Y)には、印刷ジョブを再開して、必要な予備動作の後に給送動作を開始させる(S311)。一方、不整合を検知した場合(S310:N)には、ジョブを終了してジョブ待ち状態へと戻る。
[本実施例の効果]
本実施例では、サイズ設定処理が実行された後、給送動作が開始されるまでの期間に判定処理を実行している。従って、実施例1に係る画像形成装置と同様に、サイズ設定処理の後にシートサイズが変更された場合であっても搬送異常等の不都合を未然に防ぐことができる。
これに加えて、本実施例では、判定処理(S305)を給送準備動作(S303)と給送動作(S306)との間に実行する。このため、シートサイズ設定処理(S301)において適切なシートサイズが設定されている場合に、サイズ検知手段(41,421)の一時的な誤検知によって印刷ジョブが中断する可能性を低減することができる。即ち、シートサイズ設定処理(S301)が終了してから印刷ジョブが入力されるまで(S302:Y)の間に、例えば異物等によって長さ検知センサ41の検知信号が変化したとしても、その後適切な信号値に復帰すれば印刷ジョブを続行する。
なお、本実施例及び上記実施例1で述べたフローに限らず、シートサイズが設定された後、少なくとも印刷ジョブを待機する待機工程(待機状態)を開始した後に、シートサイズの変化を判定可能な構成であれば、実施例1及び2と同様の効果が得られる。
1…画像形成装置/24…支持手段(手差しトレイ)/30Y,30M,30C,30K…画像形成手段(画像形成部)/41…サイズ検知手段、シート長さ検知手段(長さ検知センサ)/421…サイズ検知手段、シート幅検知手段(シート幅検知機構)/42L,42R…サイド規制部材(ガイド板)/43…シート検知手段(シート検知センサ)/401…表示部(表示画面)/300…制御手段(制御回路)/308…記憶部(RAM)/400…設定画面(サイズ設定画面)/S201,S301…サイズ設定工程、再設定工程/S203,S305…判定工程/S205,S306,S311…給送工程

Claims (10)

  1. シートに画像を形成する画像形成手段と、
    シートを支持する支持手段と、
    前記支持手段に支持されたシートを前記画像形成手段に給送する給送手段と、
    前記支持手段に支持されたシートの有無を検知可能なシート検知手段と、
    前記支持手段に支持されたシートのシートサイズを検知可能なサイズ検知手段と、
    ユーザにシートサイズの設定を促す設定画面を表示可能な表示部と、
    前記設定画面を介して設定されたシートサイズを記憶部に格納するサイズ設定処理と、前記シート検知手段によってシートが検知されている状態において、前記サイズ検知手段による検知結果が変化して、前記記憶部に格納されたシートサイズに整合しないものとなった場合に、サイズ変更状態と判定する判定処理と、を実行する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記判定処理において前記サイズ変更状態と判定した場合に、前記表示部に前記設定画面を再び表示させて待機する、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記給送手段にシートの給送を開始させる給送動作と、画像形成の開始を要求する信号が入力された場合に、前記給送動作を実行する前に前記画像形成手段に対して画像形成の準備をさせる予備動作と、を実行可能であり、
    前記予備動作の実行を開始した後に前記サイズ変更状態を検知した場合には、前記給送動作を保留して、前記表示部に前記設定画面を表示させて待機することを特徴とする、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記サイズ設定処理によってシートサイズが前記記憶部に格納されてから、前記給送手段にシートの給送を開始させるまでの間、前記判定処理を実行することを特徴とする、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記サイズ設定処理によってシートサイズが設定された後、複数回の画像形成動作を実行する場合において、第1の画像形成動作を完了してから第2の画像形成動作を開始するまでの間に前記サイズ変更状態と判定したときには、前記第2の画像形成動作を保留して前記表示部に前記設定画面を表示させて待機することを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記サイズ設定処理は、前記表示部に前記設定画面を表示させて待機する処理を含み、
    前記制御手段は、前記判定処理において前記サイズ変更状態と判定した場合に、前記サイズ設定処理を再実行する、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記サイズ検知手段は、前記給送手段による給送方向に関するシートの大きさを検知可能なシート長さ検知手段を含むことを特徴とする、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記シート長さ検知手段が、前記給送方向の所定位置におけるシートの有無を検知可能であることを特徴とする、
    請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記サイズ検知手段は、前記給送手段による給送方向に直交する幅方向に関するシートの大きさを検知可能なシート幅検知手段を含むことを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記支持手段に対して前記幅方向に移動可能に設けられ、前記支持手段に支持されたシートの前記幅方向における端部位置を規制可能なサイド規制部材を備え、
    前記シート幅検知手段が、前記サイド規制部材の位置を検知することを特徴とする、
    請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記表示部がタッチパネルからなり、前記設定画面にはユーザがシートサイズを設定可能なソフトキーが表示されることを特徴とする、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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