JP2004518748A - 抗うつ薬としてのイソキサゾリン誘導体 - Google Patents

抗うつ薬としてのイソキサゾリン誘導体 Download PDF

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Abstract

【化1】
Figure 2004518748

本発明は、式(I)の置換イソキサゾリン誘導体:式中、X=CH?2#191、N−R、SもしくはO、R、RおよびRはある種の特定の置換基であり、Pirは場合によっては置換されるピペリジルもしくはピペラジル基であり、そしてR3は、それで環系がPir基に結合されかつO、NおよびSの群から選択される1個もしくはそれ以上のヘテロ原子を含有してよい最大6原子長の部分的にもしくは完全に水素化された炭化水素鎖を包含する、場合によっては置換される芳香族の同素環もしくは複素環の環系を表し;それらの製造方法、それらを含んで成る製薬学的組成物、ならびに、とりわけうつおよび/もしくは不安ならびに体重の障害の治療のための医薬としてのそれらの使用に関する。本発明の化合物は、付加的なα2−アドレナリン受容体アンタゴニスト活性とともにセロトニン(5−HT)再取込み阻害剤活性を有することが示され、かつ、鎮静であることを伴わずに強い抗うつ活性を示す。本発明の化合物はまた、不安障害および体重の障害を伴う患者を治療するのにも適する。本発明はまた、有効性および/もしくは作用の開始を改良するための、抗うつ薬、抗不安薬および/もしくは抗精神病薬との、抗うつ薬活性および/もしくは抗不安活性および/もしくは体重制御活性を有する置換イソキサゾリン誘導体の新規組合せ剤にも関する。

Description

【0001】
本発明は、抗うつ薬活性および/もしくは抗不安活性および/もしくは体重制御活性を有する置換イソキサゾリン誘導体、それらの製造方法、それらを含んで成る製薬学的組成物、ならびにとりわけ、うつ、不安、うつおよび/もしくは不安に関連するストレス関連障害、ならびに神経性食欲不振および食欲異常亢進を包含する体重の障害の治療のための医薬としてのそれらの使用に関する。
【0002】
本発明はまた、抗うつ薬、抗不安薬および/もしくは抗精神病薬との、抗うつ薬活性および/もしくは抗不安活性および/もしくは体重制御活性を有する置換イソキサゾリン誘導体の新規組合せ剤にも関する。
【0003】
抗うつ薬活性を示すテトラヒドロナフタレンおよびインダン誘導体は欧州特許第EP−361 577 B1号明細書から既知である。これらの化合物は、付加的なα−アドレナリン受容体アンタゴニスト活性を伴う典型的なモノアミン再取込み遮断薬であり、また、それらは鎮静であることを伴わずに抗うつ薬活性を示す。
【0004】
従来技術による化合物に関連する問題は、該化合物が悪心、興奮、増大された心拍数および低下された性機能のようなかなりの副作用を引き起こすことである。さらに、それは応答が開始する前に長時間、とりわけ3〜4週間を必要とする。
【0005】
本発明の目的は、抗うつ薬および/もしくは抗不安および/もしくは体重制御活性を有する新規化合物誘導体、とりわけ前述の欠点を表さない化合物を提供することである。
【0006】
本発明は、一般式(I)
【0007】
【化6】
Figure 2004518748
【0008】
の新規イソキサゾリン誘導体、それらの製薬学的に許容できる酸もしくは塩基付加塩、それらの立体異性体およびそれらのN−オキシドの形態に関し、式中:
XはCH、N−R、SもしくはOであり;
は水素、アルキル、フェニル、フェニルアルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニルならびにモノおよびジアルキルアミノカルボニルの群から選択され、フェニルおよびアルキル基は1個もしくはそれ以上のハロ原子で場合によっては置換され;
およびRは、それぞれ、相互と独立に、水素、ヒドロキシ、シアノ、ハロ、OSOH、OSOCH、フェニル、フェニルアルキル、アルキルオキシ、アルキルオキシアルキルオキシ、アルキルオキシアルキルオキシアルキルオキシ、テトラヒドロフラニルオキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルオキシアルキルカルボニルオキシ、ピリジニルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、アルキルオキシカルボニルオキシ、アルケニルオキシ、アルケニルカルボニルオキシならびにモノおよびジアルキルアミノアルキルオキシの群から選択され、アルキルおよびアリール基は1個もしくはそれ以上のヒドロキシもしくはハロ原子もしくはアミノ基で場合によっては置換されるか;または
およびRは、一緒になって、−CH−CH−O−、−O−CH−CH−、−O−CH−O−、−CH−O−CH−および−O−CH−CH−O−の群から選択される二価の基−R−R−を形成してよく;
aおよびbは非対称中心であり;
(CHはm個の炭素原子の直鎖状炭化水素鎖であり、mは1から4までの範囲にわたる整数であり;
Pirは式(IIa)、(IIBもしくは(IIc)
【0009】
【化7】
Figure 2004518748
【0010】
のいずれか1つの場合によっては置換される基であり、
式中:
各Rは水素、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロおよびアルキルの群から相互に独立に選択され;
nは1から5までの範囲にわたる整数であり;
は、水素、アルキルおよびホルミルの群から選択され;かつ、
は、それで前記環系がPir基に結合されかつO、NおよびSの群から選択される1個もしくはそれ以上のヘテロ原子を含有してよい1ないし6原子長の場合によっては置換されかつ部分的もしくは完全に水素化された炭化水素鎖と一緒になって、場合によっては置換される芳香族の同素環もしくは複素環の環系を表す。
【0011】
より具体的には、本発明は、Rが式(IIIa)、(IIIb)および(IIIc)
【0012】
【化8】
Figure 2004518748
【0013】
のいずれか1つの基である式(I)の化合物に関し、
式中:
dは単結合である一方、Zは−CH−、−C(=O)−、−CH(OH)−、−C(=N−OH)−、−CH(アルキル)−、−O−、−S−、−S(=O)、−NH−および−SH−の群から選択される二価の基であるか;または、dは二重結合である一方、Zは式=CH−もしくは=C(アルキル)−の三価の基であり;
Aはフェニル、ピラニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、イソチアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フラニル、オキサジアゾリルおよびイソキサゾリルの群から選択される5もしくは6員の芳香族の同素環もしくは複素環であり;
pは0から4までの範囲にわたる整数であり;
qは0から7までの範囲にわたる整数であり;
は水素、アルキル、フェニル、ビフェニル、ナフチル、ハロおよびシアノの群から選択され、アルキルおよびアリール基は1個もしくはそれ以上のヒドロキシもしくはハロ原子もしくはアミノ基で場合によっては置換され;
はRに等しいか;または
およびRは一緒になって、−CH−、=CH−、−CH−CH−、−CH=CH−、−O−、−NH−、=N−、−S−、−CHN(−アルキル)−、−CH=N−、−CHO−および−OCH−の群から選択される二価の基−R−R−を形成してよく;
各Rは、水素、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロ、カルボキシル、アルキル、フェニル、アルキルオキシ、フェニルオキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アルキルチオ、モノおよびジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、モノおよびジアルキルアミノカルボニル、モノおよびジアルキルアミノカルボニルオキシ、モノおよびジアルキルアミノアルキルオキシの群から相互に独立に選択され、アルキルおよびアリール基は1個もしくはそれ以上のヒドロキシもしくはハロ原子もしくはアミノ基で場合によっては置換されるか;または
2個のビシナル基Rは、一緒になって、−CH−CH−O−、−O−CH−CH−、−O−CH−C(=O)−、−O−CH−O−、−CH−O−CH−、−O−CH−CH−O−、−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH=N−、−CH=CH−N=CH−、−CH=N−CH=CH−、−N=CH−CH=CH−、−CH−CH−CH−、−CH−CH−C(=O)−および−CH−CH−CH−CH−の群から選択される二価の基−R−R−を形成してよく;ならびに
10は水素、アルキル、フェニルアルキルおよびフェニルの群から選択される。
【0014】
好ましくは、本発明は、X=OもしくはNH;RおよびR双方がアルキルオキシであり;m=1;Pirが式(IIa)の基であり、式中Rが水素でありかつn=4;Rが式(IIIb)の基であり、式中Zは=CH−であり、dが二重結合であり、Aがフェニル環であり、RがアルキルでありかつR10が水素である化合物に関する。
【0015】
より好ましくは、本発明は、X=O、RおよびR双方がメトキシであり;m=1;Pirが式(IIa)の基であり、式中Rが水素でありかつn=4;Rが式(IIIb)の基であり、式中Zが=CH−であり、dが二重結合であり、Aがフェニル環であり、RがメチルでありかつR10が水素である化合物に関する。
【0016】
本出願の枠組みにおいて、アルキルは、1から6個までの炭素原子を有する直鎖もしくは分枝状の飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、1−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、ペンチル、ヘキシルを定義するか;もしくは、アルキルは3から6個までの炭素原子を有する環状飽和炭化水素基、例えばシクロプロピル、メチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルを定義する。ハロはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードに対する包括的なものである。1個もしくはそれ以上のハロ原子で場合によっては置換されているアルキル基は、例えばポリハロアルキル基、例えばジフルオロメチルおよびトリフルオロメチルである。
【0017】
製薬学的に許容できる塩は、式(I)の化合物が形成することが可能である治療上有効な非毒性の酸付加塩の形態を含んで成ることを定義される。前記塩は、塩基の形態の式(I)の化合物を適切な酸、例えば無機酸、例えばハロ水素酸、とりわけ塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸;有機酸、例えば酢酸、ヒドロキシ酢酸、プロパン酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸およびパモン酸で処理することにより得ることができる。
【0018】
酸性プロトンを含有する式(I)の化合物はまた、適切な有機および無機塩基での処理によりそれらの治療上有効な非毒性の金属もしくはアミン付加塩の形態に転化してもよい。適切な塩基塩の形態は、例えば、アンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩、とりわけリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムおよびカルシウム塩、有機塩基との塩、例えばベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒブラミン塩、ならびにアミノ酸、例えばアルギニンおよびリシンとの塩を含んで成る。
【0019】
逆に、前記塩の形態は適切な塩基もしくは酸での処理により遊離の形態に転化することができる。
【0020】
本出願の枠組みで使用されるところの付加塩という用語はまた、式(I)の化合物ならびにそれらの塩が形成することが可能である溶媒和物も含んで成る。こうした溶媒和物は例えば水和物およびアルコール和物である。
【0021】
式(I)の化合物のN−オキシドの形態は、1もしくは数個の窒素原子がいわゆるN−オキシド、とりわけピペラジニル基の1個もしくはそれ以上の窒素がN−酸化されているN−オキシドに酸化されている式(I)の化合物を含んで成ることを意味している。
【0022】
下で使用されるところの「立体異性体」という用語は、式(I)の化合物が所有してよい全部の可能な異性体を定義する。別の方法で挙げられもしくは示されない限り、化合物の化学的呼称は全部の可能な立体異性体の混合物を示し、前記混合物は基本的分子構造の全部のジアステレオマーおよび鏡像異性体を含有する。より具体的には、ステレオジェン中心はR−もしくはS−配置を有してよく;二価の環状(部分的)飽和基上の置換基はcis−もしくはtrans−いずれかの配置を有してよい。二重結合を包含する化合物は前記二重結合でEもしくはZ−立体化学を有することができる。式(I)の化合物の立体異性体は、本発明の範囲内に包含されることを明らかに意図している。
【0023】
CASの命名法の協約に従い、既知の絶対配置の2個のステレオジェン中心が1分子中に存在する場合、RもしくはS記述子が、最小の番号を付けられたキラル中心(参照中心)に(カーン−インゴルド−プレログの配列規則(Cahn−Ingold−Prelog sequence rule)に基づき)割り当てられる。第二のステレオジェン中心の配置は相対的記述子[R*,R*]もしくは[R*,S*]を使用して示し、ここでR*は常に参照中心として指定され、そして[R*,R*]は同一のキラリティーをもつ中心を示し、また、[R*,S*]は異なるキラリティーの中心を示す。例えば、分子中の最小の番号を付けられたキラル中心がS配置を有しかつ第二の中心がRである場合、立体記述子はS−[R*,S*]として指定することができる。「α」および「β」を使用する場合は:最小の環番号を有する環系中の非対称炭素原子上の最高の優先度の置換基の位置は、自由裁量で常に、該環系により決定される中間面の「α」位置にある。参照原子上の最高の優先度の置換基の位置に関して該環系中の他の非対称炭素原子上の最高の優先度の置換基の位置(式(I)の化合物中の水素原子)は、それが該環系により決定される中間面の同一側にある場合は「α」、もしくはそれが該環系により決定される中間面の他方の側にある場合は「β」と呼称される。
【0024】
式(I)の化合物および中間体のいくつかは、それらの構造中に、式(I)中でそれぞれaおよびbと示される最低2個のステレオジェン中心を有する。三環系の合成について従われる合成経路により、それら2個の非対称中心aおよびbの配置は、中心aの相対配置がS*でありかつ中心bのものがR*であるように予め決められる。
【0025】
本発明はまた、インビボで分解されて本発明の化合物を生じる、本発明の薬理学的に有効な化合物の誘導体化合物(通常「プロドラッグ」と呼ばれる)も含んで成る。プロドラッグは、通常(しかし常にではなく)、それらが分解される化合物よりも標的受容体でより低い効力のものである。プロドラッグは、所望の化合物が、その投与を困難もしくは無効にする化学的もしくは物理的特性を有する場合にとりわけ有用である。例えば、所望の化合物は不十分にのみ可溶性であるかもしれないか、それは粘膜上皮を横切って不十分に輸送されるかもしれないか、もしくはそれは望ましくなく短い血漿半減期を有するかもしれない。プロドラッグに関するさらなる考察は、Stella,V.J.ら、“Prodrugs”、Drug Delivery Systems、1985、pp.112−176およびDrugs、1985、29、pp.455−473に見出されるかもしれない。
【0026】
本発明の薬理学的に有効な化合物のプロドラッグの形態は、一般に、エステル化もしくはアミデート化される酸基を有する式(I)の化合物、それらの製薬学的に許容できる酸もしくは塩基付加塩、それらの立体異性体およびそれらのN−オキシドの形態であることができる。式−COORの基(式中RはC1−6アルキル、フェニル、ベンジルもしくは以下の基の1つ:
【0027】
【化9】
Figure 2004518748
【0028】
である)がこうしたエステル化された酸基に包含される。
【0029】
アミデート化された基は、式−CONRの基(式中RはH、C1−6アルキル、フェニルもしくはベンジルであり、かつ、Rは−OH、H、C1−6アルキル、フェニルもしくはベンジルである)を包含する。
【0030】
アミノ基を有する本発明の化合物は、マンニッヒ塩基を形成するようにケトンもしくはホルムアルデヒドのようなアルデヒドで誘導体化してよい。この塩基は水性溶液中で一次反応速度論を伴い加水分解することができる。
【0031】
下述される方法で製造されるところの式(I)の化合物は、鏡像異性体のラセミ混合物の形態で合成されるかもしれず、それらは、技術既知の分割手順に従って相互から分離することができる。式(I)のラセミ化合物は、適するキラルな酸との反応により対応するジアステレオマー塩の形態に転化してよい。前記ジアステレオマー塩の形態は、その後、例えば選択的もしくは分別結晶により分離し、そして鏡像異性体がアルカリによりそれから遊離される。式(I)の化合物の鏡像異性体の代替の一分離様式は、キラルな固定相を使用する液体クロマトグラフィーを必要とする。前記純粋な立体異性体はまた、適切な出発原料の対応する純粋な立体異性体から生じられてもよいが、但し該反応が立体特異的に起こる。好ましくは、特定の立体異性体が望ましい場合、前記化合物は立体特異的製造方法により合成することができる。これらの方法は、有利には、鏡像異性的に純粋な出発原料を使用することができる。
【0032】
本発明の化合物は、驚くべきことに、付加的なα−アドレナリン受容体アンタゴニスト活性とともに選択的セロトニン(5−HT)再取込み阻害剤活性を有することが示されており、また、鎮静であることなく強い抗うつ薬および/もしくは抗不安活性および/もしくは体重制御活性を示す。また、それらの選択的セロトニン(5−HT)再取込み阻害剤ならびにα−アドレナリン受容体アンタゴニスト活性を鑑み、本発明の化合物はまた、該活性の一方単独もしくは前記活性の組合せのいずれかが治療的使用のものであってよい疾患における治療および/もしくは予防にも適する。とりわけ、本発明の化合物は、以下の疾患における治療および/もしくは予防に適するかもしれない:
・・とりわけ、大うつ障害、分娩後発症の精神病的特徴、緊張性の特徴、憂うつ性の特徴、異型の特徴を伴うもしくは伴わない、ならびに再発性のエピソードの症例では季節的パターン、気分変調障害、双極性障害I、双極性障害II、循環気質障害、再発性の短期抑うつ障害、混合型情動障害、別の方法で特定されない双極性障害、全身の医学的状態による気分障害、物質誘発性気分障害、別の方法で特定されない気分障害、季節性情動障害および月経前不快気分障害を伴うもしくは伴わないうつを包含する気分障害。
・パニック発作、広場恐怖症、広場恐怖症を伴わないパニック障害、パニック障害の病歴のない広場恐怖症、特異的恐怖症、社会恐怖症、強迫障害、外傷後心的ストレス障害、急性ストレス障害、全身性不安障害、全身の医学的状態による不安障害、物質誘発性不安障害および別の方法で特定されない不安障害を包含する不安障害。
・急性ストレス反応、適応障害(短期抑うつ反応、持続性抑うつ反応、混合型不安および抑うつ反応、他の情動の優勢な混乱を伴う適応障害、行為の優勢な混乱を伴う適応障害、情動および行為の混合型混乱を伴う適応障害、他の特定される優勢な症状を伴う適応障害)ならびに重症のストレスに対する他の反応を包含するうつおよび/もしくは不安に関連するストレス関連障害。
・別の方法で特定されない痴呆、健忘障害および認識障害、とりわけ、変性性障害、傷害、外傷、感染症、血管障害、トキシン、低酸素症、ビタミン欠乏もしくは内分泌障害により引き起こされる痴呆、またはアルコールもしくはチアミン欠乏の他の原因により引き起こされる健忘障害、単純疱疹脳炎および他の辺縁系脳炎による両側性側頭葉損傷、低酸素症/低血糖症/重症の痙攣および外科手術、変性性障害、血管障害もしくは第III脳室周囲の病態に二次的な神経喪失。
・他の医学的状態から生じる認識の欠陥による認識障害。
・妄想性人格障害、分裂病質人格障害、分裂型(schizotypical)人格障害、反社会的人格障害、境界型人格障害、劇的人格障害、自己愛性人格障害、回避的人格障害、依存性人格障害、強迫型人格障害および別の方法で特定されない人格障害を包含する人格障害。
・躁型、うつ型、混合型の分裂情動障害、妄想性、解体性、緊張性、未分化型および残存性分裂病、分裂病様障害、分裂情動障害、妄想型障害、短期の精神病性障害、共同型(shared)精神病性障害、物質誘発性精神病性障害ならびに別の方法で特定されない精神病性障害を包含する、多様な原因から生じる分裂情動型障害。
・運動不能症、無動性強直症候群、ジスキネジーおよび医薬誘発性振戦麻痺、ジル・ド・ラ・ツレット症候群およびその症状、振戦、舞踏病、ミオクローヌス、チックならびにジストニー。
・注意欠陥/多動障害(ADHD)。
・パーキンソン病、薬物誘発性振戦麻痺、脳炎後振戦麻痺、進行性核上性麻痺、多系統萎縮、皮質基底核変性症、振戦麻痺−ALS痴呆複合体および大脳基底核石灰化。
・抑圧気分を伴う早発もしくは晩発を伴うアルツハイマー型の痴呆。
・情動不安および激昂を包含する痴呆および精神的遅延者における挙動混乱および行為障害。
・錐体外路系運動障害。
・ダウン症。
・静座不能。
・神経性食思不振、異型性神経性食思不振、神経性食欲異常亢進、異型性神経性食欲異常亢進、他の心理学的混乱に関連する過食、他の心理学的混乱に関連する嘔吐および特定されない摂食障害を包含する摂食障害。
・AIDS関連痴呆
を包含する中枢神経系の障害。
・ニューロパシー疼痛、炎症性疼痛、癌性疼痛、および歯科手術を包含する外科手術後の術後疼痛を包含する慢性疼痛状態。これらの適応症はまた、急性疼痛、骨格筋疼痛、腰痛、上肢疼痛、線維筋痛症および筋膜疼痛症候群、口腔筋膜疼痛、腹痛、幻肢痛、疼痛性チックおよび異型性顔面痛、神経根損傷およびクモ膜炎、老人性疼痛、中枢痛ならびに炎症性疼痛も包含してよい。
・アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、クロイツフェルト−ヤーコブ病、ピック病、多発性硬化症およびALSのような脱髄性障害、他のニューロパシーならびに神経痛を包含する神経変性性疾患、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、卒中ならびに頭部外傷。
・・とりわけ、物質が、アルコール、アンフェタミン、アンフェタミン様物質、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入薬、ニコチン、オピオイド、フェンシクリジン、フェンシクリジン様化合物、鎮静睡眠薬、ベンゾジアゼピン、ならびに/もしくはとりわけ上の物質からの離脱およびアルコール離脱錯乱を治療するのに有用な他の物質である、身体依存を伴うもしくは伴わない物質依存もしくは濫用。
・とりわけアルコール、アンフェタミン、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入薬、ニコチン、オピオイド、フェンシクリジン、鎮静剤、睡眠薬、抗不安薬および他の物質により誘発される気分障害。
・とりわけアルコール、アンフェタミン、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚剤、吸入薬、ニコチン、オピオイド、フェンシクリジン、鎮静剤、睡眠薬、抗不安薬および他の物質により誘発される不安障害、ならびに不安を伴う適応障害
を包含する嗜癖障害。
・禁煙。
・肥満を包含する体重制御。
・・一次睡眠障害としての睡眠異常および/もしくは錯眠、別の精神障害に関係する睡眠障害、全身の医学的状態による睡眠障害ならびに物質誘発性睡眠障害。
・概日リズム障害。
・睡眠の質の向上
を包含する睡眠障害および混乱。
・性欲障害、性的刺激障害、オルガスム障害、性交痛障害、全身の医学的状態による性機能不全、物質誘発性の性機能不全および別の方法で特定されない性機能不全を包含する性機能不全。
【0033】
本発明は、従って、医薬としての使用のための、上で定義されたところの式(I)の化合物、それらの製薬学的に許容できる酸もしくは塩基付加塩、それらの立体異性体、それらのN−オキシドの形態、ならびにそれらのプロドラッグにもまた関する。さらに、本発明はまた、うつ、不安および体重障害、もしくはより一般的には上で挙げられた疾患のいずれか1つを治療するための医薬の製造のための、式(I)の化合物、その製薬学的に許容できる酸もしくは塩基付加塩、その立体異性体、そのN−オキシドの形態、ならびにそのプロドラッグの使用にも関する。
【0034】
本発明の化合物は、有効性および/もしくは作用の開始を改良するために、現在利用可能もしくは開発中であるか、または将来利用可能になるであろう抗うつ薬、抗不安薬および/もしくは抗精神病薬と組合せで、上に列挙された疾患におけるアドオン治療および/もしくは予防としてもまた適するかもしれない。これは、抗うつ薬、抗不安薬および/もしくは抗精神病薬が有効であることが示されているげっ歯類モデルで評価する。例えば、化合物を、ストレス誘発性高体温の減弱に関して、抗うつ薬、抗不安薬および/もしくは抗精神病薬と組合せで評価する。
【0035】
本発明は、従って、本発明の化合物ならびに抗うつ薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1種もしくはそれ以上の他の化合物を含んで成る製薬学的組成物、ならびに、うつおよび/もしくは不安の治療における有効性および/もしくは作用の開始を改良するための医薬の製造のためのこうした組成物の使用にもまた関する。
【0036】
インビトロの受容体および神経伝達物質輸送体の結合、ならびにシグナル伝達研究を使用して、本化合物のα−アドレナリン受容体拮抗作用活性およびセロトニン(5−HT)再取込み阻害剤活性を評価することができる。中枢浸透、ならびにα−アドレナリン受容体およびセロトニン輸送体を封鎖する効力の指標として、それぞれ、エクスビボのα−アドレナリン受容体およびセロトニン輸送体の占有を使用することができる。インビボのα−アドレナリン受容体拮抗作用の指標として、ラットにおける静脈内メデトミジン投与前の該化合物の皮下注入もしくは経口投与後のラットで観察される正向反射喪失の復帰を使用することができる(メデトミジン試験)。セロトニン(5−HT)再取込み阻害活性の指標として、ラットにおける皮下p−クロロアンフェタミン投与前の該化合物の皮下注入もしくは経口投与後に観察されるラットにおける頭部攣縮および興奮の阻害を使用することができる(pCA試験)。
【0037】
本発明はまた、製薬学的に許容できる担体、および有効成分として治療上有効な量の本発明の化合物を含んで成る組成物にも関する。本発明の化合物もしくはそれらのいずれかの下位群を、投与の目的上多様な製薬学的形態に処方してよい。適切な組成物として、薬物を全身に投与するために通常使用される全部の組成物を引用してよい。本発明の製薬学的組成物を製造するために、有効成分として、有効量の、場合によっては付加塩の形態の特定の化合物を、製薬学的に許容できる担体と緊密な混合状態で組合せ、この担体は投与に望ましい製剤の形態に依存して広範な形態をとってよい。これらの製薬学的組成物は、とりわけ、経口で、直腸で、経皮で、非経口注入による、もしくは吸入による投与に適する単位投与剤形で望ましい。例えば、経口の投薬形態の組成物の製造において、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤、乳剤および溶液のような経口の液体製剤の場合は、例えば水、グリコール、油、アルコールなどのような通常の製薬学的媒体のいずれか;または、散剤、丸剤、カプセル剤および錠剤の場合はデンプン、糖、カオリン、希釈剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤などのような固体の担体を使用してよい。投与におけるそれらの容易さのため、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口の投薬単位形態を表し、その場合は固体の製薬学的担体を明らかに使用する。非経口組成物については、担体は通常、少なくとも大部分で滅菌水を含むことができるが、とは言え例えば溶解性を補助するための他の成分を包含してよい。例えば、担体が生理的食塩水溶液、ブドウ糖溶液もしくは生理的食塩水およびブドウ糖溶液の混合物を含んで成る注入可能な溶液を製造してよい。注入可能な懸濁剤もまた製造してよく、この場合は適切な液体の担体、懸濁化剤などを使用してよい。使用直前に液体の形態の製剤に転化されることを意図している固体の形態の製剤もまた包含される。経皮投与に適する組成物中では、担体は、小さい比率のいずれかの性質の適する添加物(この添加物は皮膚に対する有意の有害な影響を導入しない)と場合によっては組み合わせられた、浸透増強剤および/もしくは適する湿潤剤を場合によっては含んで成る。前記添加物は、皮膚への投与を助長するかもしれず、かつ/もしくは所望の組成物の製造に役立つかもしれない。これらの組成物は多様な方法で、例えば経皮貼付剤として、スポットオン剤として、軟膏剤として投与してよい。
【0038】
投与の容易さおよび投薬量の均一性のため、前述の製薬学的組成物を単位投与剤形で処方することがとりわけ有利である。本明細書で使用されるところの単位投与剤形は、均一の投薬量として適する物理的に別個の単位を指し、各単位は、必要とされる製薬学的担体とともに、所望の治療効果を生じさせるよう計算された、予め決められた量の有効成分を含有する。こうした単位投与剤形の例は、錠剤(割線付き錠剤もしくはコーティング錠剤を包含する)、カプセル剤、丸剤、散剤の包み、カシェ剤、坐剤、注入可能な溶液もしくは懸濁剤など、およびそれらの分離された倍数である。
【0039】
本発明の化合物は一般に段階の連続により製造することができ、そのそれぞれは当業者に既知である。
【0040】
とりわけ、式(IIa)のPir基をもつ式(I)の化合物は、式(IV)の中間体上での式(V)の置換ピペラジンとの求核置換反応により製造することができる。これらの反応は、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムもしくはトリエチルアミンのような適する塩基の存在下、もしくは塩基を伴わなくても、この後者の場合は過剰の式(V)の試薬を使用して、ジオキサン、メチルイソブチルケトンもしくはN,N’−ジメチルホルムアミドのような反応不活性溶媒中で実施してよい。便宜的反応温度は100℃と150℃との間の範囲にわたる。
【0041】
【化10】
Figure 2004518748
【0042】
化合物(VI)において、Lはいずれかの適する反応性の脱離基、とりわけクロロ、ブロモもしくはヨードのようなハロ、またはメチルスルホニルオキシもしくは4−メチルベンゼンスルホニルオキシのようなスルホニルオキシを表す。
【0043】
式(IIa)のPir基をもつ式(I)の化合物はまた、式(IV)の中間体を最初に式(VII)の置換ピペラジンと反応させ、その後R基を該分子に導入する2段階反応スキームによっても製造することができる。反応条件は、式(VI)の化合物について上述されたものに類似である。
【0044】
【化11】
Figure 2004518748
【0045】
化合物(IV)において、Lはいずれかの適する反応性の脱離基、とりわけクロロ、ブロモもしくはヨードのようなハロ、またはメチルスルホニルオキシもしくは4−メチルベンゼンスルホニルオキシのようなスルホニルオキシを表す。
【0046】
中間体化合物(VII)において、窒素官能基の1つを例えばtert−ブチルオキシカルボニル基により保護してもまたよい。
【0047】
【化12】
Figure 2004518748
【0048】
化合物(IX)において、Lはいずれかの適する反応性の脱離基、とりわけクロロ、ブロモもしくはヨードのようなハロ、またはメチルスルホニルオキシもしくは4−メチルベンゼンスルホニルオキシのようなスルホニルオキシを表す。また、R−CHOを化合物(IX)として使用してもよい。
【0049】
式(IIa)のPir基をもつ式(I)の化合物はまた、式(VIII)の中間体を式(X)の酸と反応させ、次いでその後中間体(XI)のカルボニル官能基を還元する2段階反応スキームによっても製造することができる。段階1の反応は、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドもしくはそれらの混合物のような反応不活性溶媒中で、1,1’−カルボニルジイミダゾール、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドのような縮合試薬を使用する当業者に既知の方法のいずれかを使用して、もしくは式(X)のカルボン酸のその対応する酸塩化物への前変換により、実施してよい。段階2に示される反応は、適する溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、水素化アルミニウムリチウムもしくは水素化アルミニウムのような適する還元剤を使用して実施することができる。一般に、これらの反応は、−20℃と室温との間の範囲にわたる温度で実施する。
【0050】
【化13】
Figure 2004518748
【0051】
中間体化合物(XI)および(XII)において、A基は、その1個もしくはそれ以上の炭素原子が酸素、窒素およびイオウの群から選択される1個もしくはそれ以上の原子により置換されてよく、それで該環系が上で定義されたPir基に結合される、最大5原子長の部分的にもしくは完全に水素化された炭化水素鎖を包含する場合によっては置換される芳香族の同素環もしくは複素環の環系を表す。
【0052】
置換基RおよびRは、脱メチル化、アシル化、エステル化、アミノ化およびアミデート化のような当該技術分野で公知の方法により相互に変更もしくは相互転化してよい。
【0053】
出発原料、および中間体のいくつかは、商業的に入手可能であるか、もしくは当該技術分野で公知の慣習的反応手順に従って製造してよいかのいずれかである化合物である。例えば、X=Oの式(IV)の中間体は、以下の反応スキーム(スキーム1)に従って製造してよい:
【0054】
【化14】
Figure 2004518748
【0055】
中間体化合物(XIV)において、Lはいずれかの適する反応性の脱離基、とりわけクロロ、ブロモもしくはヨードのようなハロ、またはメチルスルホニルオキシもしくは4−メチルベンゼンスルホニルオキシのようなスルホニルオキシを表す。さらに、中間体化合物(XIV)中のAlkは、いずれかのC1−6アルキル基、とりわけエチル基を表し、そしてmは式(I)でのとおりに定義される。
【0056】
X=NHの式(IV)の中間体は、上の段階1に従って同等の様式でもまた製造してよいが、但し、中間体化合物(XIII)が、好ましくは例えばCOCF基で保護されたアミン基をもつそのアミン類似物(XVI)により置換される。アルキル化段階は、反応不活性溶媒、例えばテトラヒドロフランもしくはジメチルホルムアミド中、水素化ナトリウムもしくはカリウムのような強塩基、および18−クラウン−6もしくは15−クラウン−5のようなクラウンエーテルの添加の存在下で実施してよい。便宜的反応温度は室温と60℃との間の範囲にわたる。
【0057】
【化15】
Figure 2004518748
【0058】
【化16】
Figure 2004518748
【0059】
式(XVII)の中間体は、反応不活性溶媒、例えばエタノール中、NaHCOもしくはピリジンの存在下に塩酸ヒドロキシルアミンを使用するような技術既知の技術を使用して、式(XVIII)のオキシムに転化される。中間体(XVIII)はそのニトリルオキシドに酸化され、そしてインシトゥで分子内環状付加にかけて、式(XIX)の化合物を生じる。この酸化は、室温でジクロロメタンのような不活性溶媒中トリエチルアミンの存在下で、次亜塩素酸ナトリウム溶液を使用して実施することができる。酸化はまた、クロラミン−T(N−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホンアミドナトリウム塩)を使用し、還流エタノールのような溶媒中で攪拌かつ加熱しても実施することができる。この段階で、式(I)の2個の立体中心aおよびbが形成される。
【0060】
【化17】
Figure 2004518748
【0061】
式(XX)の化合物の製造は、当該技術分野で既知の手順を使用して、例えば一般に室温で、水、アルコール、テトラヒドロフランもしくはそれらの混合物のような適する溶媒中、適する還元剤、例えばホウ水素化ナトリウムの存在下での式(XIX)のカルボニル化合物の還元により達成することができる。
【0062】
【化18】
Figure 2004518748
【0063】
式(IV)の中間体は、標準的技術を使用して式(XX)の中間体から製造することができる。従って、0℃と室温との間の範囲にわたる反応温度での反応不活性溶媒、例えばジクロロメタン中、トリエチルアミンのような塩基の存在下での塩化メタンスルホニルもしくは塩化4−メチルベンゼンスルホニルとの反応は、対応するスルホニルオキシ誘導体中間体(IV)を生じる。対応するハロ誘導体もまた、例えば、テトラヒドロフランのような反応不活性溶媒中、テトラクロロメタンの存在下にトリフェニルホスフィンで式(XX)の中間体を処理し、混合物を攪拌かつ還流して製造することができる。
【0064】
【化19】
Figure 2004518748
【0065】
前述および以下の反応において、反応生成物を反応媒体から単離し、そして必要な場合は抽出、結晶化およびクロマトグラフィーのような当該技術分野で公知の方法論に従ってさらに精製してよいことが明らかである。1種以上の鏡像異性体で存在する反応生成物を既知技術、とりわけ調製的HPLCのような調製的クロマトグラフィーによりそれらの混合物から単離してよいことがさらに明らかである。典型的には、中間体化合物(IV)および式(I)の最終化合物はそれらの鏡像異性体に分離してよい。
【0066】
X=CHの本発明の化合物は、式(V)の中間体化合物を最初に塩基の存在もしくは非存在下でかつクロロホルム、ジクロロメタンもしくは1,2−ジクロロエタンのような不活性反応溶媒中、そして室温と80℃との間の範囲にわたる反応温度で、標準的技術を使用して式(XX)のジハロ誘導体でN−アルキル化し、式(XXI)の中間体を生じる、以下の反応スキーム(スキーム2)に従って製造してよい。式(XXII)のアルデヒドを、トルエンのような非プロトン性溶媒中でtert−ブチルアミンと反応させ、ディーン−シュターク水分離装置のような標準的装置を使用する水の除去を伴い還流温度で攪拌かつ加熱して、式(XXIV)のイミンを生じた。式(XXI)の中間体での式(XXIV)の中間体化合物のC−アルキル化は、−78℃と0℃との間の範囲にわたる低温で、不活性雰囲気下かつテトラヒドロフランのような無水不活性溶媒中、n−ブチルリチウムのようなアルキルリチウム誘導体の存在下に達成することができ、式(XXV)の中間体を生じる。式(XXVI)の中間体化合物は、一般に室温でのエタノールのような低級アルキルアルコールのような溶媒中、重炭酸ナトリウムのような塩基の存在下でのヒドロキシルアミンとの式(XXV)の化合物の反応により製造してよい。最後に、式(XXVI)のオキシム誘導体のそのニトリルオキシドへの酸化、および式(XXVII)の化合物を生じるその後のインシトゥ環状付加を、式(XIX)の化合物を生じるために式(XVIII)の中間体について上述されたもののような類似の標準的技術により達成してよい。
【0067】
【化20】
Figure 2004518748
【0068】
上に開示された反応段階を特定の反応生成物に適合させてよいことが明らかである。開示された反応段階は、溶液中でもしくは固相反応としてを包含する当業者に既知のいずれかの方法で実施してよく、後者はその間に反応生成物が樹脂素材に結合され、そして最終切断段階において樹脂素材から遊離される。こうした態様および適応の例は、実施例によってさらに本出願において開示されている。
【0069】
化合物3,3a,4,5−テトラヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−3−酢酸(RおよびRのそれぞれがHであり、m=0、X=CHならびにL=COOHの式(IV))、ならびに抗炎症薬、鎮痛薬および解熱薬化合物の合成のための中間体としてSynthetic Communications,27(16),2733−2742(1997)に開示されており、そして特許の保護から除外される。
【0070】
以下の実施例はそれに制限することなく本発明を具体的に説明する。
実験の部
本出願で使用される式(I)の化合物の炭素環の番号付け系統は以下のとおりである:
【0071】
【化21】
Figure 2004518748
【0072】
いくつかの化合物の、その中のステレオジェン炭素原子(1個もしくは複数)の絶対的立体化学配置は実験的に決定されなかった。それらの場合には、実際の立体化学配置へのさらなる言及なしに、最初に単離された立体異性体を「A」、および第二のものを「B」と呼称する。しかしながら、前記「A」および「B」異性体は、例えばX線回折のような技術既知の方法を使用して当業者により明白に特徴づけすることができる。式(I)中のステレオジェン中心aおよびbは、それぞれ環番号3aおよび3を有する。
【0073】
下で、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドと定義し、「DIPE」はジイソプロピルエーテルと定義し、そして「THF」はテトラヒドロフランと定義する。
A.中間体化合物の製造
実施例A1.a
中間体1の製造
【0074】
【化22】
Figure 2004518748
【0075】
DMF(50ml)中の4−ブロモ−2−ブテン酸メチルエステル(0.1647mol)の溶液をDMF(200ml)中の2−ヒドロキシ−4,5−ジメトキシ−ベンズアルデヒド(0.0823mol)およびKCO(0.1647mol)の混合物に一滴ずつ添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、濾過しそして濾液を乾固まで蒸発させた。残渣を10%水性NaOH溶液中で洗浄し、その後CHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで洗浄し、その後乾燥した。20gの中間体1(87%)を生じた。
実施例A1.b
中間体2の製造
【0076】
【化23】
Figure 2004518748
【0077】
ヒドロキシルアミン(0.045mol)をエタノール(150ml)中の中間体1(0.041mol)の溶液に添加した。ピリジン(57ml)を添加した。反応混合物を室温で2時間攪拌し、その後水中に注ぎかつ濃HClで酸性化した。この混合物をCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しそして溶媒を蒸発させた。11.7g(96%、粗収率)を生じた。サンプル(2g)をシリカゲルでの高速液体クロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 95/5)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで洗浄し、その後乾燥した。0.9gの中間体2を生じた。
実施例A1.c
中間体3の製造
【0078】
【化24】
Figure 2004518748
【0079】
5%NaOCl(130ml)をCHCl(220ml)中の中間体2(0.037mol)およびEtN(1ml)の混合物に一滴ずつ添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌し、その後水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過しそして濾液を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/2−プロパノン 100/0および95/5)により精製した。所望の画分を収集しそして溶媒を蒸発させた。5.8gを生じた。(54%、さらなる精製なしに次の反応段階で使用された)。サンプル(2g)をEtOAcから再結晶した。沈殿物を濾過分離しかつ乾燥した。1.7gの中間体3を生じた。
実施例A1.d
中間体4の製造
【0080】
【化25】
Figure 2004518748
【0081】
NaBH(0.043mol)をTHF(50ml)およびHO(5ml)中の中間体3(0.017mol)の溶液に一部分ずつ添加し、攪拌しかつ氷浴上で冷却した。生じる反応混合物を室温で2時間攪拌した。30分間攪拌しつつ2−プロパノンを添加した。反応混合物を水で洗浄し、そしてCHClで抽出した。分離された有機層を塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 95/5)およびシリカゲルでの高速液体クロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。サンプル(1.8g)をジエチルエーテルで処理し、その後乾燥した。1.2gの中間体4(59%)を生じた。
実施例A1.e
中間体5の製造
【0082】
【化26】
Figure 2004518748
【0083】
EtN(0.016mol)をCHCl(60ml)中の中間体4(A3に従って製造された)(0.0109mol)の溶液に添加した。混合物を氷浴中で冷却した。塩化メタンスルホニル(0.012mol)を添加し、そして生じる反応混合物を30分間攪拌した。その後、混合物を水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。3.5gの中間体5を生じた(82%、さらなる精製なしに次の反応段階で使用された)。
実施例A1.f
中間体6の製造
【0084】
【化27】
Figure 2004518748
【0085】
雰囲気下での反応。BBr(0.04368mol)を−78℃に冷却されたCHCl(100ml)中の中間体5(A1.eに従って製造された)(0.00873mol)の攪拌された溶液に一滴ずつ添加した。反応混合物を−40℃に温まらせ、そして攪拌を−40℃で2時間継続した。その後、混合物を氷水中に注ぎかつCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 97/3)、その後HPLC(溶離液:CHCl/CHOH 99.5/0.5ないし90/10)により精製した。2個の生成物画分群を収集しかつそれらの溶媒を蒸発させた。0.750gの中間体6を生じた(26%)。
実施例A1.g
中間体7の製造
【0086】
【化28】
Figure 2004518748
【0087】
1,4−ジオキサン(15ml)中の中間体5(A1dに従って製造された)(0.0422mol)およびピペラジン(0.1267mol)の混合物を100℃で2時間攪拌した。溶媒を蒸発させた。残渣を水で洗浄しかつCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。13gの中間体7(NMR:85%)を生じた。
実施例A1.h
中間体8の製造
【0088】
【化29】
Figure 2004518748
【0089】
中間体5(A1.eに従って製造された)(200g、0.58mol)を、固定相キラルパック(CHIRALPAK)−AD(2000g、充填圧:45bar、検出器レンジ:2.56、波長:240nm、温度:30℃;注入溶液:8.4L CHCN中200g;その後19.6Lのメタノール(+2%エタノール)を添加し、その後濾過した;注入容量:700ml;溶離液:CHOH/CHCN 70/30 v/v)を用いるカラムLC110−2でのキラルカラムクロマトグラフィーにより、その鏡像異性体に分離した。2個の生成物画分群を収集しかつそれらの溶媒を蒸発させた。95gの中間体8を生じた。実施例A1.i
中間体9の製造
【0090】
【化30】
Figure 2004518748
【0091】
ジオキサン(500ml)中の中間体8(A1.hに従って製造された)(0.0728mol)および1−(tert−ブチルオキシカルボニル)ピペラジン(0.087mol)の混合物を48時間攪拌かつ還流した。溶媒を蒸発させかつCHClを添加した。HOおよびNaOH(50%)もまた添加し、そして混合物をCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、そして溶媒を真空中で蒸発させた。中間体9を生じた。
実施例A1.j
中間体10の製造
【0092】
【化31】
Figure 2004518748
【0093】
CHCl(500ml)中の中間体9(0.00318mol)および2,2,2−トリフルオロ酢酸(189ml)の混合物を室温で1時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、そして残渣をCHClに溶解した。NaOH(50%)を添加しそして混合物を抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、濾過しそして溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/(MeOH/NH) 100/0;95/5)により精製した。純粋な画分を収集しそして溶媒を蒸発させた。14.32gの中間体10を生じた(59%)。
実施例A1.k
中間体11の製造
【0094】
【化32】
Figure 2004518748
【0095】
DMF(200ml)中の中間体10(0.00599mol)、1−クロロ−2−プロパノン(0.00599mol)およびKCO(0.01199mol)の混合物を室温で24時間攪拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をCHClに溶解した。有機溶液を水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を真空中で蒸発させた。(定量的収量)の中間体11を生じた。
実施例A1.l
中間体12の製造
【0096】
【化33】
Figure 2004518748
【0097】
雰囲気下の反応。無水CHCl中の3,4−ジヒドロ−2−ナフタレンカルボン酸(0.0043mol)および1,1’−カルボニルビス[1H−イミダゾール](0.0047mol)の混合物を室温で1時間攪拌した。無水CHCl中の中間体7(A1.gに従って製造された)(0.0043mol)の溶液を添加し、そして生じる反応溶液を室温で±24時間攪拌した。溶液を水で洗浄し、その後CHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 97/3)により精製した。純粋な画分を収集し、そして溶媒を蒸発させた。0.4gの中間体12(22%)を生じた。
実施例A1.m
中間体13の製造
【0098】
【化34】
Figure 2004518748
【0099】
臭化エテニルトリフェニルホスホニウム(0.0025mol)をCHCl(20ml)中の中間体7(A1.gに従って製造された)(0.003mol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させた。2.2gの中間体13を生じ、さらなる精製なしに次の反応段階で使用された。
実施例A1.n
中間体14の製造
【0100】
【化35】
Figure 2004518748
【0101】
流下室温の無水CHCl(100ml)中の(E)−3−ヨード−2−メチルプロペン酸(0.009mol)の溶液に、1,1’−カルボニルビス[1H−イミダゾール](0.0099mol)を添加した。混合物を1時間攪拌し、その後中間体7(A1.gに従って製造された)(0.009mol)を添加した。反応混合物を室温で16時間攪拌し、HOおよび塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)そして溶媒を減圧下に蒸発させた。残渣(白色泡状物)をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/MeOH 99/1)により精製した。純粋な画分を収集しそして溶媒を蒸発させた。3.82gの中間体14(白色固形物、81%)を生じた。
実施例A1.o
中間体15の製造
【0102】
【化36】
Figure 2004518748
【0103】
THF(100ml)中の1.0M LiAlH/THFの溶液(0.00848mol)をN流下−20℃で攪拌かつ還流した。AlCl(0.0093mol)を一部分で添加し、そして生じる混合物を−20℃で10分間攪拌した。THF(100ml)中の中間体14(実施例A1.nに従って製造された)(0.0077mol)の溶液を一滴ずつ添加し、そして生じる混合物を−20℃で1時間攪拌した。20%飽和NHCl溶液を−10℃で一滴ずつ添加し、そして反応混合物を室温に温まらせた。HOを懸濁物に添加しかつCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)そして溶媒を減圧下に蒸発させた。残渣をEtOで処理しかつ乾燥した。3.73gの中間体15(白色固形物、94%)を生じた。
実施例A1.p
中間体16の製造
【0104】
【化37】
Figure 2004518748
【0105】
CHCN(60ml)中の中間体7(A1.gに従って製造された)(0.015mol)、1−クロロ−2−プロパノン(0.015mol)およびKCO(0.030mol)の混合物を室温で24時間攪拌した。溶媒を蒸発させた。残渣を水とCHClとの間で分配させた。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 95/5)により精製した。純粋な画分を収集しそして溶媒を蒸発させた。4.79gの中間体16(82%)を生じた。
実施例A1.q
中間体17の製造
【0106】
【化38】
Figure 2004518748
【0107】
NaBH(0.0128mol)を、0℃でTHF(40.5ml)中の中間体16(A1.pに従って製造された)(0.0051mol)およびHO(3.2ml)の溶液に一部分ずつ添加した。反応混合物を室温で一夜攪拌し、その後10%水性NHCl溶液で処理した。この混合物をCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し、濾過しそして溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 97/3)により精製した。所望の画分を収集しそして溶媒を蒸発させた。1.6gの中間体17(80%)を生じた。
実施例A1.r
中間体18の製造
【0108】
【化39】
Figure 2004518748
【0109】
中間体7(A1.gに従って製造された)(0.03mol)をCHCN(200ml)に溶解し、そしてKCO(0.27ml)を添加した。オキシランメタノール(0.27mol)を添加し、そして反応混合物を週末にわたって60℃で攪拌した。溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を水とCHClとの間で分配させた。有機層を分離し、乾燥し(Na2SO4)、濾過しかつ溶媒を減圧下に蒸発させた。残渣を調製的HPLC((1)溶離液:CHCl/(CH3OH/NH) 95/5、その後(2)溶離液:CHCl/CHOH 90/10)により精製した。生成物画分を収集しそして溶媒を蒸発させた。7.5g(61%)の純粋な中間体18および3.5gの出発原料/標的化合物 1/1混合物を生じた。
実施例A1.s
中間体19の製造
【0110】
【化40】
Figure 2004518748
【0111】
中間体18(A1.rに従って製造された)(0.0012mol)をCHCl(20ml)に溶解した。HaHCO/HO(適量)中の過ヨウ素酸ナトリウム塩(0.0024mol)の溶液を添加し、そして生じる反応混合物を2時間活発に攪拌した。混合物を水とCHClとの間で分配させた。分離された有機層を塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を真空中で蒸発させた。0.430gの中間体19を生じた(定量的収量;さらなる精製なしに次の反応段階で使用された)。
実施例A2.a
中間体20の製造
【0112】
【化41】
Figure 2004518748
【0113】
N2雰囲気下の反応。DMF(375ml)中の2,2,2−トリフルオロ−N−(2−ホルミルフェニル)−アセトアミド(0.1869mol)の溶液をDMF(375ml)中のNaH(0.2055mol)に一滴ずつ添加した。混合物を室温で30分間攪拌した。DMF(200ml)中の4−ブロモ−3−ブテン酸メチルエステル(0.2803mol)の溶液を一滴ずつ添加した。その後、18−クラウン−6(触媒量)を添加した。生じる反応混合物を60℃で2時間、その後室温で一夜攪拌した。溶媒を蒸発させた。残渣を水中で洗浄しかつCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでのオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/ヘキサン 90/10、100/0およびCHCl/2−プロパノン 96/4、90/10および80/20を用いる)により精製した。純粋な画分を収集しそして溶媒を蒸発させた。44.37gの中間体20を生じた(75%、さらなる精製なしに次の反応段階で使用された)。
実施例A2.b
中間体21の製造
【0114】
【化42】
Figure 2004518748
【0115】
ヒドロキシルアミン(0.169mol)およびピリジン(0.211mol)を、エタノール(450ml)中の中間体20(A2.aに従って製造された)(0.1407mol)の溶液に添加し、そして生じる反応混合物を室温で3時間攪拌した。混合物を10%クエン酸溶液で洗浄し、その後CHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しそして溶媒を蒸発させた。45.76gの中間体21を生じた(98%、さらなる精製なしに次の反応段階で使用された)。
実施例A2.c
中間体22の製造
【0116】
【化43】
Figure 2004518748
【0117】
エタノール(500ml)中の中間体21(A2.bに従って製造された)(0.0658mol)およびN−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホンアミドナトリウム塩(0.0658mol)の混合物を2時間攪拌かつ還流した。混合物を真空中で濃縮し、ディカライト(dicalite)で濾過し、そして濾液を水および塩水で洗浄し、その後CHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでのオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/2−プロパノン 100/0、96/4、90/10および80/20)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣(シロップ状物)をヘキサンから結晶化し、その後DIPEで洗浄しかつ乾燥した。12.32gの中間体22(57%)を生じた。
実施例A2.d
中間体23の製造
【0118】
【化44】
Figure 2004518748
【0119】
NaBH(0.0289mol)をTHF(81ml)およびHO(6.8ml)中の中間体22(A2.cに従って製造された)(0.0116mol)の混合物に一部分ずつ添加し、氷浴上で攪拌かつ冷却した。生じる反応混合物を室温で一夜攪拌した。混合物を飽和水性NHCl溶液で処理し、その後EtOAcで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をCHClで洗浄し、その後EtOAcから再結晶した。沈殿物を濾過分離しかつ乾燥した。0.9gの中間体23(38%)を生じた。
実施例A2.e
中間体24の製造
【0120】
【化45】
Figure 2004518748
【0121】
テトラクロロメタン(30ml)およびTHF(20ml)中の中間体23(A2.dに従って製造された)(0.001468mol)およびトリフェニルホスフィン(0.001909mol)の混合物を3時間攪拌かつ還流した。溶媒を乾固まで蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/ヘキサン 90/10、その後100/0)により精製した。所望の画分を収集しそして溶媒を蒸発させた。残渣をメタノールから結晶化した。沈殿物を濾過分離しかつ乾燥した。2.6gの中間体24(79%)を生じた。
実施例A3.a
中間体25の製造
【0122】
【化46】
Figure 2004518748
【0123】
1,1−ジメチルエチル1−ピペラジンカルボキシレート(0.02mol)をCHCl(60ml)中の1,4−ジクロロ−2−ブテン(0.025mol)の溶液に一部分ずつ添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌し、その後24時間攪拌かつ還流した。反応を飽和水性NaHCO溶液でクエンチし、乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/EtOAc)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。2.2gの中間体25(40%)を生じた。
実施例A3.b
中間体26の製造
【0124】
【化47】
Figure 2004518748
【0125】
反応はN流下で実施した。THF(25ml)中の60%NaH(0.0579mol)および18−クラウン−6(触媒量)の混合物を冷却した。THF(50ml)中の2−アミノ−4,5−ジメトキシベンズアルデヒド(0.0579mol)の混合物を一部分ずつ添加した。反応を室温で30分間攪拌した。THF(50ml)中の中間体25(A3.aに従って製造された)(0.0386mol)の混合物を一部分ずつ添加した。混合物を室温で3日間攪拌し、そしてその後NHCl(10%)で処理した。混合物をCHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しかつ溶媒を乾固まで蒸発させた。残渣を短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 99/1および98/2)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。5.5gの中間体26(23%)を生じた。
実施例A3.c
中間体27の製造
【0126】
【化48】
Figure 2004518748
【0127】
該反応はN流下で実施した。THF(80ml)中の中間体26(A2.bに従って製造された)(0.02mol)の混合物および18−クラウン−6(触媒量)を、THF(20ml)中の60%NaH(0.03mol)の混合物に一部分ずつ添加した。混合物を室温で20分間攪拌し、無水トリフルオロ酢酸(0.022mol)を一部分ずつ添加した。混合物を室温で3時間攪拌し、NHCl(20%)の溶液で処理し、そしてその後CHClで抽出しかつ溶媒を乾固まで蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いカラムクロマトグラフィー(CHCl/CHOH 99/1および98/2)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。5.3gの中間体27(58%)を生じた。
実施例A3.d
中間体28の製造
【0128】
【化49】
Figure 2004518748
【0129】
無水エタノール(60ml)中の中間体27(A3.cに従って製造された)(0.0115mol)、ヒドロキシルアミン(0.0126mol)およびNaHCO(0.023mol)の混合物を室温で24時間攪拌し、濾過分離しかつ溶媒を乾固まで蒸発させた。5.8gの中間体28(95%)を生じた。
実施例A3.e
中間体29の製造
【0130】
【化50】
Figure 2004518748
【0131】
1−クロロ−2,5−ピロリジンジオン(0.0272mol)をCHCl(100ml)中の中間体28(A3.dに従って製造された)(0.0109mol)の溶液に一部分ずつ添加した。混合物を室温で2時間攪拌した。EtN(0.0272mol)を一滴ずつ添加した。混合物を室温で一夜攪拌し、10%KCO溶液でクエンチし、その後抽出しかつ溶媒を乾固まで蒸発させた。の中間体29を生じた。
実施例A3.f
中間体30の製造
【0132】
【化51】
Figure 2004518748
【0133】
O(17.5ml)および1,4−ジオキサン(70ml)中の中間体29(A3.eに従って製造された)(0.0109mol)およびLiOH(0.0119mol)の混合物を室温で3時間攪拌した。混合物をNaOH(2N)溶液で処理し、そしてその後CHClで抽出した。溶媒を乾固まで蒸発させた。残渣を短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。2.07gの中間体30(45%)を生じた。
実施例A3.g
中間体31の製造
【0134】
【化52】
Figure 2004518748
【0135】
トリフルオロ酢酸(7.9ml)をCHCl(33ml)中の中間体30(0.0047mol)の溶液に一滴ずつ添加した。混合物を室温で3時間攪拌し、冷却しかつ50%NaOH溶液で塩基性化した。混合物を抽出しかつ溶媒を乾固まで蒸発させた。1.6gの化合物31(100%)を生じた。
実施例A4.a
中間体32の製造
【0136】
【化53】
Figure 2004518748
【0137】
1,4−ジクロロ−2−ブテン(0.03mol)をCHCl(75ml)中の1−(2−ナフチルメチル)ピペラジン(0.025mol)およびNaHCO(0.025mol)の混合物に添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌した。固形物を濾過分離し、より多量のCHClで洗浄し、そして有機溶液を10%NaCO溶液で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/EtOAc/2−プロパノン)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。3.4gの中間体32(43%)を生じた。
実施例A4.b
中間体33の製造
【0138】
【化54】
Figure 2004518748
【0139】
トルエン(75ml)中のNS(0.0546mol)およびtert−ブチルアミン(0.0983mol)の溶液を、ディーン−シュタークの水分離装置を使用して24時間攪拌かつ還流した。溶媒を蒸発させた。残渣を蒸留(0.5mmHgでのbp:75℃)により精製した。8.1gの中間体33(72%)を生じた。
実施例A4.c
中間体34の製造
【0140】
【化55】
Figure 2004518748
【0141】
雰囲気下での反応。n−BuLi(0.014mol)を、−78℃で攪拌された無水THF(25ml)中の中間体33(A4.aに従って製造された)(0.0125mol)および2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(0.0012mol)の溶液に一滴ずつ添加した。混合物を−10℃で3時間攪拌した。無水THF(25ml)中の中間体32(A4.bに従って製造された)(0.0083mol)の溶液を−10℃で一部分ずつ添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌し、その後NHCl(10%)でクエンチしかつ有機層を分離した。水層をCHClで抽出した。合わせられた有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。5.6gの中間体34(100%)を生じた。
実施例A4.d
中間体35の製造
【0142】
【化56】
Figure 2004518748
【0143】
NaHCO(0.015mol)およびヒドロキシルアミン(0.0125mol)を無水エタノール(50ml)中の中間体34(A4.cに従って製造された)(0.0083mol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で24時間攪拌した。CHClを添加し、そして固形物を濾過分離しかつCHClで洗浄した。溶媒を蒸発させた。残渣をCHClに溶解し、かつ10%NaCOおよび塩水で洗浄した。有機層を分離し、乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/EtOAc/2−プロパノン)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.9gの中間体35(24%)を生じた。
実施例A5.a
化合物36の製造
【0144】
【化57】
Figure 2004518748
【0145】
1,4−ジオキサン(5ml)中のA(0.029mol)および中間体5(A1.eに従って製造された)(0.0058mol)の混合物を100℃で6時間攪拌した。溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 98/2−97/3)により精製した。生成物の画分を収集し、そして溶媒を蒸発させた。3.3gの中間体36を生じた。
実施例A5.b
化合物37の製造
【0146】
【化58】
Figure 2004518748
【0147】
トリフルオロ酢酸(11.7ml)をCHCl(50ml)中の中間体36(A5.fに従って製造された)(0.0071mol)の溶液に一滴ずつ添加し、そして生じる反応混合物を±10℃で3時間攪拌した。反応混合物を冷却し、その後50%NaOHでさらにアルカリ性化した。この混合物を抽出し、そして抽出物の溶媒を蒸発させた。2.5gの中間体37を生じた(定量的収量;さらなる精製なしに次の反応段階で使用された)。
B.最終化合物の製造
実施例B1.a
化合物1の製造
【0148】
【化59】
Figure 2004518748
【0149】
中間体5(A1.eに従って製造された)(0.0291mol)および1−(3−フェニル−2−プロペニル)−ピペラジン(0.0582mol)の混合物を100℃で2時間加熱した。粗反応混合物を水で洗浄しかつCHCl2で抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 95/5)およびシリカゲルでのHPLC(溶離液:CHCl/CHOH 80/20)により精製した。純粋な画分を収集しそして溶媒を蒸発させた。この画分を、キラルパック(Chiralpak)ADでのキラルカラムクロマトグラフィー(溶離液:COH/CHCN 90/10)によりその光学的鏡像異性体に分離した。(B)−鏡像異性体の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をメタノールに溶解しかつ塩酸塩(1:2)に転化した。沈殿物を濾過分離しかつ乾燥した。2.47gの化合物1を生じた。
実施例B1.b
化合物2の製造
【0150】
【化60】
Figure 2004518748
【0151】
中間体5(A1.eに従って製造された)(0.0044mol)および(3−フェニル−2−プロペニル)−ピペラジン(0.0087mol)の混合物を100℃で2時間攪拌した。反応混合物を、シリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 95/5)、その後シリカゲルでの高速液体クロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 96/4)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣(1.4g)をジエチルエーテルで処理し、その後乾燥した。1.2gの化合物2(60%)を生じた。
実施例B1.c
化合物3の製造
【0152】
【化61】
Figure 2004518748
【0153】
ジオキサン(30ml)中の中間体6(0.00227mol)、(E)1−(2−メチル−3−フェニル−2−プロペニル)ピペラジン(0.00273mol)およびNaHCO(0.00455mol)の混合物を48時間攪拌かつ還流した。溶媒を蒸発させた。残渣をCHClに溶解した。有機溶液を水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 99/1)、次いでHPLC(溶離液:CHCl/CHOH 99.5/0.5ないし98/2)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.17gの化合物3を生じた。
実施例B1.d
化合物4の製造
【0154】
【化62】
Figure 2004518748
【0155】
ジオキサン(10ml)中の中間体8(A1.hに従って製造された)(0.0058mol)および
【0156】
【化63】
Figure 2004518748
【0157】
(0.0116mol)の混合物を8時間攪拌かつ還流し、その後室温で一夜攪拌し、その後18時間攪拌かつ還流した。混合物をHOで処理しかつCHClで抽出した。分離された有機物の溶媒を蒸発させた。残渣を短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/MeOH 97/3)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで処理し、その後乾燥した。0.9gの化合物4(33%)を生じた。
実施例B1.e
化合物5の製造
【0158】
【化64】
Figure 2004518748
【0159】
1,2−ジクロロエタン(20ml)中の中間体10(A1.iに従って製造された)(0.0029mol)、
【0160】
【化65】
Figure 2004518748
【0161】
(0.0058mol)、AcOH(0.48g)および(AcO)BHNa(0.4g)の混合物を一夜攪拌かつ還流した。混合物をHOで処理しかつ抽出した。分離された有機層の溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/MeOH 97/3)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をジエチルエーテルで処理し、その後乾燥した。1.07gの化合物5(82%)を生じた。
実施例B1.f
化合物6の製造
【0162】
【化66】
Figure 2004518748
【0163】
クロロホルム(10ml)中の化合物3(実施例B1に従って製造された)(0.00020mol)、塩化アセチル(0.00024mol)およびEtN(0.00061mol)の混合物を室温で2時間攪拌した。水を添加し、そしてこの混合物をCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をクロマトトロン(Chromatotron)上でのCC−TLC(溶離液:CHCl/CHOH 97/3;その後99/1)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.022gの化合物6を生じた。
実施例B1.g
化合物7の製造
【0164】
【化67】
Figure 2004518748
【0165】
化合物8の製造
【0166】
【化68】
Figure 2004518748
【0167】
化合物2(実施例B1.bに従って製造された)(0.0022mol)を、キラルパック(Chiralpak)ADでのキラルカラムクロマトグラフィー(溶離液:COH/CHCN 90/10)によりその光学的鏡像異性体に分離かつ精製した。2個の画分群を収集しかつそれらの溶媒を蒸発させた。±1.5gの画分1(LCI純度:>99.5%)および±1.5gの画分2(LCI純度:>99.5%)を生じた。画分1は、一夜攪拌するヘキサンでの処理により結晶化した。沈殿物を濾過分離しかつ乾燥した。1.08gの化合物、化合物7(油脂固形物)を生じた。画分2は、一夜攪拌するEtOAcでの処理により結晶化した。沈殿物を濾過分離しかつ乾燥した。0.54gの8(油脂固形物)を生じた。
実施例B2.a
化合物9の製造
【0168】
【化69】
Figure 2004518748
【0169】
1,4−ジオキサン(2.5ml)中の中間体24(A2.eに従って製造された)(0.0022mol)、1−(2−ナフタレニルメチル)−ピペラジン(0.0044mol)およびKI(触媒量)の混合物を一夜攪拌かつ還流した。反応混合物を水で洗浄し、そしてこの混合物をCHClで抽出した。残渣を、シリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 98/2)、その後HPLC(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 96/4)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をDIPEで処理し、濾過分離しかつ乾燥した。0.3gの化合物9(30%)を生じた。
実施例B2.b
化合物10の製造
【0170】
【化70】
Figure 2004518748
【0171】
雰囲気下での反応。無水THF(3ml)中の化合物9(B2.aに従って製造された)(0.0012mol)の溶液および18−クラウン−6(触媒量)を無水THF(2ml)中の60%NaH(0.0018mol)の溶液にゆっくりと添加した。反応混合物を室温で30分間攪拌した。塩化アセチル(0.0013mol)を一滴ずつ添加し、そして反応混合物を室温で3時間攪拌した。反応混合物を水性NHClで処理しかつCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣を、シリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 98/2)、その後HPLC(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 98/2)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.26gの化合物10(52%)を生じた。
実施例B3a
化合物11の製造
【0172】
【化71】
Figure 2004518748
【0173】
DMF(15ml)中の中間体31(A3.gに従って製造された)(0.0045mol)、(E)−(3−クロロ−2−メチル−1−プロペニル)−ベンゼン(0.0037mol)およびKCO(0.0037mol)の混合物を70℃で2時間攪拌した。混合物を水で洗浄し、そしてその後CHClで抽出した。有機層を分離し、乾燥し、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をHPLC(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 98/2)により再度精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をDIPEで処理した。沈殿物を濾過分離しかつ乾燥した。0.34gの化合物11(20%)を生じた。
実施例B3.b
化合物12の製造
【0174】
【化72】
Figure 2004518748
【0175】
化合物13の製造
【0176】
【化73】
Figure 2004518748
【0177】
化合物11(B3.aに従って製造された)(0.00605mol)をキラルセル(Chiralcel)OJでの高速液体クロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/MeOH/EtOH 20/24/56)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。画分AおよびBを生じた。画分Aは、RP BDS C18での高速液体クロマトグラフィー(溶離液:(HO中0.5%NHOAc/CHCN(90/10))/MeOH 70/30)により精製した。純粋な画分を収集しかつ有機溶媒を蒸発させた。水層をCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をヘキサン中で攪拌し、そして沈殿物を濾過分離した。0.69gの化合物12を生じた。画分Bは、RP BDS C18での高速液体クロマトグラフィー(溶離液:(HO中0.5%NHOAc/CHCN(90/10))/MeOH 70/30)により精製した。純粋な画分を収集しかつ有機溶媒を蒸発させた。水層をCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をヘキサン中で攪拌しかつ沈殿物を濾過分離した。0.67gの化合物13を生じた。
実施例4
化合物14の製造
【0178】
【化74】
Figure 2004518748
【0179】
クェスト(Quest)210合成機(アルゴノート テクノロジーズ(Argonaut Technologies)、米国サンカルロス)を使用して固相で実施される反応。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.0036mol)を、アセトニトリル(4ml)中の
【0180】
【化75】
Figure 2004518748
【0181】
(0.0006mol)の懸濁物に添加した。1−(2−クロロフェニルメチル)ピペラジン(0.0012mol)を添加し、そして生じる反応混合物を80℃で20時間攪拌した。その後、各反応容器を濾過しそして濾液を蒸発させた。残渣をHPLC精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.102gの化合物14を生じた。
実施例B5.a
化合物15の製造
【0182】
【化76】
Figure 2004518748
【0183】
MIK(15ml)中の中間体7(A1.gに従って製造された)(0.0036mol)、2−(ブロモメチル)ナフタレン(0.0055mol)およびKCO(0.0055mol)の混合物を100℃で±24時間攪拌した。粗反応混合物を水で洗浄し、その後CHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの高速液体クロマトグラフィー(2回)((I)溶離液:CHCl/CHOH 95/5;(II)溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 98/2)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.2gの化合物15(11%)を生じた。
実施例B5.b
化合物16の製造
【0184】
【化77】
Figure 2004518748
【0185】
化合物17の製造
【0186】
【化78】
Figure 2004518748
【0187】
化合物15(B5.aに従って製造された)(0.0106mol)をカラムクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/COH勾配 37/70ないし0/100;カラム:キラルパック(CHIRALPAK)AD 1000Å 20μm ディアセル(DIACEL))によりその鏡像異性体に分離した。2個の純粋な画分を収集しかつそれらの溶媒を蒸発させた。残渣をCHOHに溶解しかつ塩酸塩(1:2)に転化した。沈殿物を濾過分離しかつ乾燥した。2.08gの化合物16(36%)および2.19gの化合物17(38%)を生じた。
実施例B6
化合物18の製造
【0188】
【化79】
Figure 2004518748
【0189】
1,2−ジクロロエタン(30ml)中の中間体7(A1.gに従って製造された)(0.0045mol)、2−メチル−3−(3−チエニル)−2−プロペナール(0.00675mol)、NaBH(OAc)(0.00675mol)およびHOAc(2滴)の混合物を室温で一夜攪拌した。飽和水性NHCl溶液を添加し、そしてこの混合物をCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 97/3)、その後HPLC(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 99/1ないし98/2)により精製した。生成物の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.965gの化合物18(46%;3%の(Z)異性体もまた含有する!)を生じた。
実施例B7
化合物19の製造
【0190】
【化80】
Figure 2004518748
【0191】
1,2−ジクロロエタン(30ml)中の中間体10(A1.jに従って製造された)(0.003mol)、4−クロロベンズアルデヒド(0.0045mol)および(AcO)BHNa(0.0045mol)の混合物を室温で2時間攪拌かつ還流した。飽和水性NHCl溶液を添加し、そして混合物をCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を真空中で蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/(MeOH/NH) 97/3)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をDIPEから沈殿させた。1.180gの化合物19(57%)を生じた。
実施例B8
化合物20の製造
【0192】
【化81】
Figure 2004518748
【0193】
無水CHOH(8ml)中の
【0194】
【化82】
Figure 2004518748
【0195】
(0.00036mol)、2−メチルベンズアルデヒド(0.00108mol)およびCHOH中30%NaOCH(0.00108mol)の混合物を65℃で16時間攪拌した(クェスト(Quest)210合成機(アルゴノート テクノロジーズ(Argonaut Technologies)、米国サンカルロス)を使用して固相で実施される反応)。混合物を濾過しかつ濾液をHPLC精製した(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 98/2)。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.032gの化合物20を生じた。
実施例B9
化合物21の製造
【0196】
【化83】
Figure 2004518748
【0197】
雰囲気下での反応。溶液1M LiAlH/THF(0.8ml)を−20℃で攪拌した。AlCl(0.0009mol)を一部分で添加した。生じる溶液を−20℃で10分間攪拌した。無水THF(5ml)中の中間体12(A1.lに従って製造された)(0.0008mol)の溶液を一滴ずつ添加し、そして生じる反応混合物を−20℃で1時間攪拌した。その後、飽和水性NHCl溶液を慎重に添加した。反応混合物を水で洗浄し、その後CHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をエーテルで処理した。残渣(0.13g)をCC−TLCクロマトトロン(Chromatotron)(溶離液:CHCl/CHOH 97/3)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.09gの化合物21(30%)を生じた。
実施例B10
化合物22の製造
【0198】
【化84】
Figure 2004518748
【0199】
流下での反応。無水CHOH(20ml)中の中間体13(A1.mに従って製造された)(0.001mol)の混合物を室温で攪拌した。CHOH中30%NaOCH(0.002mol)を添加した。5−インダンカルボキシアルデヒド(0.002mol)を添加し、そして生じる反応混合物を16時間攪拌かつ還流した。反応混合物を室温に冷却させた。20%NHClを添加し、そしてこの混合物をCHClで抽出した。分離された有機層を水、塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を減圧下に蒸発させた。残渣を短いオープンカラムクロマトグラフィーおよびCC−TLC(溶離液:CHCl/CHOH 98/2)により精製した。生成物の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.035gの化合物22(7.2%、淡褐色固形物)を生じた。
実施例B11
化合物23の製造
【0200】
【化85】
Figure 2004518748
【0201】
トルエン(20ml)中の中間体15(A1.oに従って製造された)(0.00136mol)、2−(トリメチルスタンニル)ピリジン(0.0027mol)およびPd(PPh(0.00013mol)の混合物を100℃に加熱した。反応混合物を16時間攪拌し、そして室温に冷まさせた。HOを添加し、そして混合物をCHClで抽出した。分離された有機層を収集し、HOおよび塩水で洗浄し、乾燥し(NaSO)かつ溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/MeOH 98/2)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。生じる残渣をクロマトトロン(Chromatotron)でのCC−TLC(溶離液:CHCL/MeOH 98/2)により精製した。純粋な画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.044gの化合物23(淡褐色固形物、7%)を生じた。
実施例B12
化合物24の製造
【0202】
【化86】
Figure 2004518748
【0203】
N2雰囲気下の反応。2.5M n−BuLi/ヘキサン(0.0062mol)をTHF(20ml)中の塩化(p−フルオロベンジル)トリフェニルホスホニウム(0.0062mol)の攪拌された溶液に一滴ずつ添加した。混合物を15分間攪拌した。THF(20ml)中の中間体11(A1.kに従って製造された)(0.00514mol)の溶液を一滴ずつ添加した。反応混合物を50℃で16時間攪拌した。水を添加し、そしてこの混合物をEtOで抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を、シリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 97/3)、その後HPLC(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 99/1)により精製して(E)/(Z)異性体を分離した。2個の生成物画分群を収集しかつそれらの溶媒を蒸発させた。0.651gの化合物24(26%、(E))を生じた。
実施例B13
化合物25の製造
【0204】
【化87】
Figure 2004518748
【0205】
樹脂
【0206】
【化88】
Figure 2004518748
【0207】
(0.0016mol;1.5mmole/g)をTHFに懸濁した。1.6M BuLi(0.0015mol)を添加し、そして混合物を15分間攪拌した。混合物を濾過し、そして濾過残渣(樹脂)を無水THFで洗浄した(3回)。樹脂をTHF(5ml)に懸濁した。中間体19(A1.sに従って製造された)(0.0004mol)を添加し、そして反応混合物を100℃で一夜攪拌した。混合物を冷却し、濾過しかつ濾液を真空中で蒸発させた。残渣を調製的HPLC(溶離液:CHCl/(CHOH/NH3) 97/3)により精製した。生成物の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.168gの化合物25を生じた。
実施例B14
化合物26の製造
【0208】
【化89】
Figure 2004518748
【0209】
HOAc(50ml)中の中間体16(A1.pに従って製造された)(0.0025mol)、ベンゼンアミン(0.0028mol)およびNaBH(0.0028mol)の混合物を室温で2時間攪拌した。水性NHOH溶液を添加した。この混合物をCHClで抽出した。分離された有機層を乾燥し(MgSO)、濾過しかつ溶媒を真空中で蒸発させた。残渣を、シリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 99/1)、その後シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/(CHOH/NH) 98/2)により精製した。生成物画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.181gの化合物26(15%)を生じた。
実施例B15
化合物27の製造
【0210】
【化90】
Figure 2004518748
【0211】
【0212】
【化91】
Figure 2004518748
【0213】
(0.0018mol)を、N雰囲気下無水THF(10ml)中の中間体17(実施例A1.qに従って製造された)(0.0012mol)、3−フルオロフェノール(0.0018mol)およびPPh,pol.(0.0024mol)の溶液に一滴ずつ添加した。反応混合物を室温で一夜攪拌した。混合物を濾過し、CHClおよびCHOHで洗浄しかつ溶媒を蒸発させた。残渣を、シリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/EtOAc 2/1およびCHCl/CHOH 96/4)、その後シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 97/3)により精製した。生成物画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。0.29gの化合物27(50%)を生じた。
実施例16
化合物28の製造
【0214】
【化92】
Figure 2004518748
【0215】
NaClO(4%)(0.005mol)をCHCl(10ml)中の中間体35(A4.dに従って製造された)(0.002mol)の溶液に添加した。反応混合物を室温で4時間攪拌した。EtN(0.004mol)を添加し、そして反応混合物を室温で24時間攪拌した。有機層を分離し、NaSO(10%)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、濾過しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:EtOAcおよびCHCl/CHOH 95/5)により精製した。所望の画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣をジエチルエーテルに溶解し、その後ディカライトを通して濾過しかつ濾液を蒸発させた。残渣をジエチルエーテルに溶解しかつ塩酸塩(1:2)に転化した。沈殿物を濾過分離し、2−プロパノンおよびジエチルエーテルで洗浄しかつ乾燥した。0.15gの化合物28(15%)を生じた。
実施例B17
化合物29の製造
【0216】
【化93】
Figure 2004518748
【0217】
ジオキサン(40ml)中の中間体37(A5.gに従って製造された)(0.006mol)および2−(ブロモメチル)ナフタレン(0.003mol)の混合物を100℃で6時間、その後室温で一夜攪拌した。反応混合物を10%水性KCO溶液で処理し、その後CHClで抽出した。分離された有機層を蒸発させた。残渣をシリカゲルでの短いオープンカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl/CHOH 95/5および90/10、ならびにCHCl/(CHOH/NH) 95/5)により精製した。生成物画分を収集しかつ溶媒を蒸発させた。残渣(1.49g)をジエチルエーテルで処理し、その後乾燥した。0.8gの化合物29(53%)を生じた。
【0218】
以下の表(表1−5)に、上の実施例のいずれか1つに従って製造した多数の化合物を示す。全部の化合物はそれらの薬理学的活性についてもまた試験した。
【0219】
【表1】
Figure 2004518748
【0220】
【表2】
Figure 2004518748
【0221】
【表3】
Figure 2004518748
【0222】
【表4】
Figure 2004518748
【0223】
【表5】
Figure 2004518748
【0224】
【表6】
Figure 2004518748
【0225】
【表7】
Figure 2004518748
【0226】
【表8】
Figure 2004518748
【0227】
【表9】
Figure 2004518748
【0228】
【表10】
Figure 2004518748
【0229】
【表11】
Figure 2004518748
【0230】
【表12】
Figure 2004518748
【0231】
【表13】
Figure 2004518748
【0232】
【表14】
Figure 2004518748
【0233】
【表15】
Figure 2004518748
【0234】
【表16】
Figure 2004518748
【0235】
【表17】
Figure 2004518748
【0236】
【表18】
Figure 2004518748
【0237】
【表19】
Figure 2004518748
【0238】
【表20】
Figure 2004518748
【0239】
【表21】
Figure 2004518748
【0240】
【表22】
Figure 2004518748
【0241】
【表23】
Figure 2004518748
【0242】
【表24】
Figure 2004518748
【0243】
【表25】
Figure 2004518748
【0244】
【表26】
Figure 2004518748
【0245】
【表27】
Figure 2004518748
【0246】
【表28】
Figure 2004518748
【0247】
【表29】
Figure 2004518748
【0248】
【表30】
Figure 2004518748
【0249】
【表31】
Figure 2004518748
【0250】
【表32】
Figure 2004518748
【0251】
【表33】
Figure 2004518748
【0252】
【表34】
Figure 2004518748
【0253】
【表35】
Figure 2004518748
【0254】
【表36】
Figure 2004518748
【0255】
C.薬理学的実施例
実施例C1:α−アドレナリン作動性受容体サブタイプおよび5−HT輸送体に対する結合実験
全般
hα−受容体および5−HT輸送体との式(I)の化合物の相互作用をインビトロ放射リガンド結合実験で評価した。一般に、特定の受容体もしくは輸送体に対する高結合親和性をもつ低濃度の放射リガンドを、特定の受容体もしくは輸送体が濃縮された組織調節物のサンプル、または緩衝媒体中のクローン化されたヒト受容体を発現する細胞の調製物とともにインキュベートする。インキュベーションの間に、放射リガンドが受容体もしくは輸送体に結合する。結合の平衡に達する場合に、受容体に結合された放射活性を結合されない放射活性から分離し、そして受容体もしくは輸送体に結合された活性を計数する。受容体との試験化合物の相互作用を競争結合実験で評価する。多様な濃度の試験化合物を、受容体もしくは輸送体調製物および放射リガンドを含有するインキュベーション混合物に添加する。試験化合物は、その結合親和性およびその濃度に比例して放射リガンドの結合を阻害する。hα2A、hα2Bおよびhα2C受容体結合に使用された放射リガンドは[H]−ラウルウォルシンであり、また、h5−HT輸送体については[H]パロキセチンであった。
細胞培養および膜調製。
【0256】
ヒトアドレナリン作動性α2A、α2Bもしくはα2C受容体cDNAで安定トランスフェクトされたCHO細胞を、10%熱不活性化ウシ胎児血清(ライフ テクノロジーズ(Life Technologies)、ベルギー・メーレルベーク)および抗生物質(100IU/mlペニシリンG、100μg/ml硫酸ストレプトマイシン、110μg/mlピルビン酸および100μg/ml L−グルタミン)で補充された、ダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)/栄養混合物ハムF12(比1:1)(ギブコ(Gibco)、ベルギー・ゲント)中で培養した。収集1日前に細胞を5mM酪酸ナトリウムで誘導した。80〜90%のコンフルエンスに際して、Ca2+およびMg2+を含まないリン酸緩衝生理的食塩水中で細胞を掻き取り、そして1500×gで10分間の遠心分離により収集した。細胞を、ウルトラトゥラックス(Ultraturrax)ホモジェナイザーを使用してトリス−HCl 50mM中でホモジェナイズし、そして23,500×gで10分間遠心分離した。ペレットを再懸濁および再ホモジェナイズにより1回洗浄し、そして最終的なペレットをトリス−HClに再懸濁し、1mlのアリコートに分割しかつ−70℃で保存した。
α−アドレナリン作動性受容体サブタイプに対する結合実験
膜を融解しかつインキュベーション緩衝液(グリシルグリシン25mM、pH8.0)中で再ホモジェナイズした。500μlの総容量中で、2〜10μgのタンパク質を[H]ラウルウォルシン(NET−722)(ニュー イングランド ニュークリア(New England Nuclear)、米国)(1nM最終濃度)とともに、競争体を伴いもしくは伴わずに25℃で60分間インキュベートし、次いでフィルターメイト(Filtermate)196収穫器(パッカード(Packard)、コネチカット州メリデン)を使用してGF/Bフィルターで迅速に濾過した。フィルターは氷冷すすぎ緩衝液(トリス−HCl 50mM pH7.4)で徹底的にすすいだ。フィルターに結合された放射活性を、トップカウント(Topcount)(パッカード(Packard)、コネチカット州メリデン)でのシンチレーション計数により測定し、そして結果を1分あたりカウント(cpm)として表した。非特異的結合は、hα2Aおよびhα2B受容体について1μMのオキシメタゾリン、ならびにhα2C受容体について1μMのスピロキサトリンの存在下で測定した。
5−HT輸送体に対する結合実験
ヒト血小板膜(オセアニックス バイオサイエンシーズ コーポレーション(Oceanix Biosciences Corporation)、米国メリーランド州ハノーバー)を融解し、緩衝液(トリス−HCl 50mM、120mM NaClおよび5mM KCl)で希釈し、そしてウルトラトゥラックス(Ultraturrax)ホモジェナイザーで短く(最大3s)ホモジェナイズした。250μLの総容量中で、50〜100μgのタンパク質を[H]パロキセチン(NET−869)(ニュー イングランド ニュークリア(New England Nuclear)、米国)(0.5nM最終濃度)とともに、競争体を伴いもしくは伴わずに25℃で60分間インキュベートした。インキュベーションは、フィルターメイト(Filtermate)196収穫器(パッカード(Packard)、コネチカット州メリデン)を使用する、0.1%ポリエチレンアミンで予め湿らされたGF/Bフィルターでのインキュベーション混合物の迅速な濾過により停止した。フィルターを氷冷緩衝液で徹底的にすすぎ、そして、フィルター上の放射活性をトップカウント(Topcount)液体シンチレーション計数器(パッカード(Packard)、コネチカット州メリデン)で計数した。データはcpmとして表した。イミプラミン(1μM最終濃度で)を使用して非特異的結合を測定した。
データ分析および結果
化合物の存在下でのアッセイからのデータは、試験化合物の非存在下で測定された総結合のパーセンテージとして計算した。試験化合物の濃度の対数値に対して総結合のパーセントをプロットする阻害曲線が自動的に生成され、そして非直線回帰を使用してS字状阻害曲線を当てはめた。試験化合物のpIC50値を個々の曲線から生じさせた。
【0257】
式(I)の全化合物は、10−6Mと10−9Mとの間の範囲にわたる試験濃度で、少なくともhα2A部位(しかししばしばhα2Bおよびhα2C部位でもまた)、ならびに同時に50%(pIC50)以上の5−HT輸送体部位で、濃度依存性の様式で阻害を生じさせた。式(I)の多様な態様の大部分を包含する選択された数の化合物について、インビトロ試験の結果を表6に示す。
【0258】
【表37】
Figure 2004518748
【0259】
【表38】
Figure 2004518748
【0260】
【表39】
Figure 2004518748
【0261】
【表40】
Figure 2004518748
【0262】
実施例C2:α−アドレナリン受容体拮抗作用およびセロトニン(5−HT)再取込み阻害活性についてのインビボ実験。
A.メデトミジン試験
メデトミジン(0.10mg/kg、i.v.)誘発性の正向反射喪失の開始および終了を、一夜飢えさせたウィガ(Wiga)雄性ラット(200〜250g)で記録した。正向反射喪失の強度を評価した。すなわち、0=正常挙動、1=わずかな運動失調、2=顕著な運動失調、3=<5分の期間の正向反射喪失、4=>5分の期間の正向反射喪失。標準的条件下で、試験化合物もしくは溶媒をメデトミジンの1時間前に投与した(s.c.もしくはp.o.)。薬物誘発性の拮抗作用の基準:(1)正向反射喪失の拮抗作用:持続期間=0分(1.4%偽陽性対照;n=74)(2)運動失調の復帰:得点<2(0%偽陽性)。薬物誘発性の増強の基準:120分より長い期間にわたる正向反射喪失(0%偽陽性)。中枢に作用するα−アドレナリン受容体アンタゴニストもしくは行動刺激薬は正向反射喪失に拮抗し;鎮静化合物は延長をもたらすかもしれない。
【0263】
以下の観察を行った。すなわち、正向反射喪失の開始(分)、正向反射喪失の終了(分)および正向反射喪失の強度(得点0〜4)。観察はそれぞれs.c.(溶液)もしくはp.o.(懸濁物)投与後1時間に実施した。開始用量は10mg/kgであった(参考文献:Berger,U.V.,Grzanna,R.,Molliver,M.E.,Exp.Neurol.103,111−115(1989)、Fuller,R.W.,Perry,K.W.,Molloy,B.B.,Eur.J.Pharmacol.33,119−124(1975)およびLassen,B.J.,Psychopharmacol.57,151−153(1978))。
B.pCA試験
雄性ウィガ(Wiga)ラットを使用した(体重:200±20g)。試験化合物もしくは溶媒の投与1時間後に、pCAの溶液を皮下に注入した(5mg/kg;10ml/kg)。pCA注入45分後に頭部攣縮(HTW)を計数し、また、興奮(EXC)を3個の連続する5分の間隔にわたって評価した(pCA投与後45、50および55分に開始する)。得点は、強度尺度、すなわち、0=非存在もしくは疑わしい、1=存在、2=顕著、3=最大、に従って、訓練された観察者により与えられた。統計学的分析のため、15分の観察時間の間に計数された頭部攣縮を累積した。他の現象については、3個の5分間隔の中央値を使用した。
【0264】
標準的観察はs.c.もしくはp.o.投与後1時間に実施した。開始用量は一般に10mg/kgであった。用量は当初2匹の動物に投与した。双方の動物が観察の最低1種について活性を示す場合は、化合物を活性とみなし、そして試験を4倍より低い用量で反復した。活性が2匹の動物のうち1匹のみで見出された場合は1匹の追加の動物を試験した。活性がこの追加の動物で見出された場合は、該化合物もまた活性であるとみなし、そして試験を4倍より低い用量で反復した。全部の他の場合には、化合物を該特定の時間経路用量で不活性とみなした(参考文献:Janssen,P.A.J.,Niemegeers,C.J.E.,Awouters,F.,Schellekens,K.H.L.,Megens,A.A.H.P.,Meert,T.FJ.Pharmacol.Exp.Therap.244,685−693(1988))。
結果
本発明の多数の化合物が、10mg/kg未満もしくはそれに等しい、メデトミジン試験およびpCA試験の双方での中枢活性(最小有効用量)を示した。
実施例C3:[35S]GTPγS結合アッセイ
hα2Aアドレナリン受容体を発現するCHO細胞系の膜を融解し、そして20mM Hepes緩衝液中で再ホモジェナイズした。インキュベーション媒体は:96孔プレートのウェルあたり、20mM Hepes緩衝液、pH7.5、1μM GDP、3mM MgCl、100mM NaCl、0.25nM[35S]GTPγSおよび10μgのタンパク質よりなった。アンタゴニストおよび参照アゴニストノルアドレナリン(3μM)を、[35S]GTPγSの20分前に添加した。インキュベーション(20分、37℃)を、GF/Bフィルターを通る迅速な濾過により終了させ、そして結合を液体シンチレーション計数により定量した。
結果
GTPγS結合アッセイで評価された本発明の全化合物は、10μMまでのhα2A受容体への[35S]GTPγS結合の有意の増大を示さなかった。該アッセイで評価された全化合物は、[35S]GTPγS結合のノルアドレナリン誘発性の増大を阻害し、それによりこの受容体でのそれらの拮抗性の性質を示すことが可能であった。

Claims (18)

  1. 一般式(I)
    Figure 2004518748
    の化合物、その製薬学的に許容できる酸もしくは塩基付加塩、その立体異性体およびそのN−オキシドの形態[式中:
    XはCH、N−R、SもしくはOであり;
    は水素、アルキル、フェニル、フェニルアルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニルならびにモノおよびジアルキルアミノカルボニルの群から選択され、フェニルおよびアルキル基は1個もしくはそれ以上のハロ原子で場合によっては置換され;
    およびRは、それぞれ、相互と独立に、水素、ヒドロキシ、シアノ、ハロ、OSOH、OSOCH、フェニル、フェニルアルキル、アルキルオキシ、アルキルオキシアルキルオキシ、アルキルオキシアルキルオキシアルキルオキシ、テトラヒドロフラニルオキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルチオ、アルキルオキシアルキルカルボニルオキシ、ピリジニルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキルオキシ、アルキルオキシカルボニルオキシ、アルケニルオキシ、アルケニルカルボニルオキシならびにモノおよびジアルキルアミノアルキルオキシの群から選択され、アルキルおよびアリール基は1個もしくはそれ以上のヒドロキシもしくはハロ原子もしくはアミノ基で場合によっては置換されるか;または
    およびRは、一緒になって、−CH−CH−O−、−O−CH−CH−、−O−CH−O−、−CH−O−CH−および−O−CH−CH−O−の群から選択される二価の基−R−R−を形成してよく;
    aおよびbは非対称中心であり;
    (CHはm個の炭素原子の直鎖状炭化水素鎖であり、mは1から4までの範囲にわたる整数であり;
    Pirは式(IIa)、(IIBもしくは(IIc)
    Figure 2004518748
    のいずれか1つの場合によっては置換される基であり、
    式中:
    各Rは水素、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロおよびアルキルの群から相互に独立に選択され;
    nは1から5までの範囲にわたる整数であり;
    は、水素、アルキルおよびホルミルの群から選択され;かつ、
    は、それで前記環系がPir基に結合されかつO、NおよびSの群から選択される1個もしくはそれ以上のヘテロ原子を含有してよい1ないし6原子長の場合によっては置換されかつ部分的もしくは完全に水素化された炭化水素鎖と一緒になって、場合によっては置換される芳香族の同素環もしくは複素環の環系を表す]。
  2. が式(III)
    Figure 2004518748
    [式中:
    dは単結合である一方、Zは−CH−、−C(=O)−、−CH(OH)−、−C(=N−OH)−、−CH(アルキル)−、−O−、−S−、−S(=O)、−NH−および−SH−の群から選択される二価の基であるか;または、dは二重結合である一方、Zは式=CH−もしくは=C(アルキル)の三価の基であり;
    Aはフェニル、ピラニル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、イソチアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、フラニル、オキサジアゾリルおよびイソキサゾリルの群から選択される5もしくは6員の芳香族の同素環もしくは複素環であり;
    pは0から4までの範囲にわたる整数であり;
    qは0から7までの範囲にわたる整数であり;
    は水素、アルキル、フェニル、ビフェニル、ナフチル、ハロおよびシアノの群から選択され、アルキルおよびアリール基は1個もしくはそれ以上のヒドロキシもしくはハロ原子もしくはアミノ基で場合によっては置換され;
    はRに等しいか;または
    およびRは一緒になって、−CH−、=CH−、−CH−CH−、−CH=CH−、−O−、−NH−、=N−、−S−、−CHN(−アルキル)−、−CH=N−、−CHO−および−OCH−の群から選択される二価の基−R−R−を形成してよく;
    各Rは、水素、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、ハロ、カルボキシル、アルキル、フェニル、アルキルオキシ、フェニルオキシ、アルキルカルボニルオキシ、アルキルオキシカルボニル、アルキルチオ、モノおよびジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、モノおよびジアルキルアミノカルボニル、モノおよびジアルキルアミノカルボニルオキシ、モノおよびジアルキルアミノアルキルオキシの群から相互に独立に選択され、アルキルおよびアリール基は1個もしくはそれ以上のヒドロキシもしくはハロ原子もしくはアミノ基で場合によっては置換されるか;または
    2個のビシナル基Rは、一緒になって、−CH−CH−O−、−O−CH−CH−、−O−CH−C(=O)−、−O−CH−O−、−CH−O−CH−、−O−CH−CH−O−、−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH=N−、−CH=CH−N=CH−、−CH=N−CH=CH−、−N=CH−CH=CH−、−CH−CH−CH−、−CH−CH−C(=O)−および−CH−CH−CH−CH−の群から選択される二価の基−R−R−を形成してよく;ならびに
    10は水素、アルキル、フェニルアルキルおよびフェニルの群から選択される]
    のいずれか1つの基であることを特徴とする、請求項1記載の化合物。
  3. X=OもしくはNH;RおよびR双方がアルキルオキシであり;m=1;Pirが式(IIa)の基であり、式中Rが水素でありかつn=4;Rが式(IIIb)の基であり、式中Zは=CH−であり、dが二重結合であり、Aがフェニル環であり、RがアルキルでありかつR10が水素であることを特徴とする、請求項2記載の化合物。
  4. 医薬としての使用のための請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物。
  5. インビボで分解されて、請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物を生じる化合物。
  6. 製薬学的に許容できる担体、および有効成分として治療上有効な量の請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物もしくは請求項5記載の化合物を含んで成る製薬学的組成物。
  7. 請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物もしくは請求項5記載の化合物、および製薬学的に許容できる担体を混合することを含んで成る、請求項6記載の製薬学的組成物の作成方法。
  8. うつ、不安および体重障害を治療するための医薬の製造のための、請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物もしくは請求項5記載の化合物の使用。
  9. 製薬学的に許容できる担体、ならびに有効成分として治療上有効な量の請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物もしくは請求項5記載の化合物、ならびに抗うつ薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1種もしくはそれ以上の他の化合物を含んで成る製薬学的組成物。
  10. うつ、不安および体重障害の治療における有効性および/もしくは作用の開始を改良するための医薬の製造のための、請求項9記載の製薬学的組成物の使用。
  11. 治療が、請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物もしくは請求項5記載の化合物、ならびに抗うつ薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1種もしくはそれ以上の他の化合物の同時もしくは連続の投与を含んで成る、うつ、不安および体重障害の治療のための医薬の製造のための、請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物もしくは請求項5記載の化合物の使用。
  12. 治療が、抗うつ薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1種もしくはそれ以上の化合物、ならびに請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物もしくは請求項5記載の化合物の同時もしくは連続の投与を含んで成る、うつ、不安および体重障害の治療のための医薬の製造のための、抗うつ薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される1種もしくはそれ以上の化合物の使用。
  13. うつ、不安および体重障害の治療における有効性および/もしくは作用の開始を改良するための、請求項9記載の製薬学的組成物の使用。
  14. 請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物もしくは請求項5記載の化合物、ならびに抗うつ薬、抗不安薬および抗精神病薬の群から選択される化合物、ならびに製薬学的に許容できる担体を混合することを含んで成る、請求項9記載の製薬学的組成物の作成方法。
  15. 式(IV)の化合物が式(V)もしくは式(VII)の化合物と反応されることを特徴とする、請求項1−3のいずれか1つ記載の化合物の製造方法。
  16. 一般式(IV)
    Figure 2004518748
    [式中、R、R、Xおよびmは式(I)でのとおり定義され、また、Lは3,3a,4,5−テトラヒドロナフト[1,2−c]イソキサゾール−3−酢酸を除外する脱離基である]
    の化合物。
  17. 一般式(VIII)
    Figure 2004518748
    [式中R、R、X、m、Rおよびnは式(I)でのとおり定義される]
    の化合物。
  18. LがOSO(CH)、OSOCH、Cl、BrおよびIの群から選択されることを特徴とする、請求項16記載の化合物。
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