JP2004510420A - 飲料向けに植物ステロールを分散する方法および分散飲料中での粒径がナノメートル程度である植物ステロール分散飲料 - Google Patents

飲料向けに植物ステロールを分散する方法および分散飲料中での粒径がナノメートル程度である植物ステロール分散飲料 Download PDF

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Abstract

飲料を得るために植物ステロールを分散する方法、および分散飲料中のその粒径がナノメートルスケールである植物ステロール分散飲料を開示する。植物ステロールの分散は、植物ステロールと、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも一つの乳化剤との混合から始め、次ぎに前記混合物を60〜200℃において加熱溶融を行う。その後、前記溶融物質を溶融または粉末状態で、水性飲料または乳化剤含有水性飲料と混合する。前記水性飲料中における植物ステロール分散体を得るために、この得られた混合物を高速で攪拌する。この飲料はバイオアベイラビリティーに優れており、口当たりがよく、透明感があり、飲料独自の味わい、フレーバーおよび色を損なわないものである。

Description

【0001】
技術分野
本発明は、飲料向けに植物ステロールを分散する方法、および植物ステロール分散飲料に関する。さらに詳しくは、本発明は、数百ナノメートル以下の粒径の植物ステロールミセルが形成される植物ステロール分散体を調製する方法、およびこの分散体を含有する飲料に関する。
【0002】
背景技術
最近、人々のコレステロールの過剰摂取傾向がますます高まってきている。そのため、コレステロール関連の疾患がいよいよ大きな社会問題となっている。特に、食生活を含むライフスタイルの西洋化を受けた東洋人は、インスタント食品やファーストフードがあふれていることからして、以前よりも高コレステロール食を摂取する機会が著しく増えている。このような食品のコレステロールを摂取すると、血中のコレステロールレベルが高まり、高脂質血症、動脈硬化症、不整脈、心筋梗塞などの心血管疾患の主因として働く。
【0003】
コレステロール代謝の研究から、体内コレステロールと食事からのコレステロールの両方が小腸へと運ばれ、その約50%が腸から吸収されることが分かっている(Bosner, M. S., Ostlund, R. E., Jr., Osofisan, O., Grosklos, J., Fritschle, C., Lange, L. G. 1993)。この事実から、コレステロールの腸内吸収を妨げる機構が、コレステロール関連疾患の予防および治療の糸口を見つけようとしている者に特に注目されている。
【0004】
植物ステロールまたはフィトステロールはシトステロール、カンぺステロール、およびスチグマステロールに分類でき、植物スタノールまたはフィトスタノールはシトスタノールおよびカンペスタノールを含むものであるが、本明細書では便宜上それらを総て植物ステロールと呼ぶ。
【0005】
米国特許第5,578,334号に開示されるように、植物ステロールは構造がコレステロールとよく似ていることから、腸内のコレステロール吸収を抑制し、それによって血清コレステロールレベルを低下させることが知られている。天然物質であることから植物ステロールは無毒であり、豆、トウモロコシ、木材、トールオイルなどの広範な植物に見られる。腸内のコレステロール吸収に対する植物ステロールの抑制作用という利点から、心血管疾患、冠状動脈疾患および高脂質血症の治療に向けた治療薬として植物ステロールの臨床試験が行われている(Atherosclerosis 28: 325−338)。
【0006】
こうした有用な作用があるにもかかわらず、植物ステロールはその物理的特性、すなわち水にも油にもほとんど溶解しないことから食品への応用が難しい。このため、一般的には限られた量しか植物ステロールを摂取できない。
【0007】
植物ステロールの溶解性を高める目的で、何人かの研究者は種々の植物ステロール誘導体を合成している。例えば、油相に対して優れた溶解性を有するエステル型の植物ステロールが開発されている(Mattson F. H., R. A. Volpenhein, and B. A. Erickson, 1997)。米国特許第5,502,045号では、シトスタノールと脂肪酸とのエステル交換反応によって合成されるシトスタノール脂肪酸エステルが開示されている。この特許によれば、シトスタノール脂肪酸エステルを油相(マーガリン)中の適用形態で使用するとLDL−Cレベルが16%も低下することが報告されている。
【0008】
WO99/15546およびWO99/15547は、水溶液または油溶性分子と植物ステロールまたは植物スタノールとのエステル結合による結合により合成される水溶液および油溶性植物ステロール誘導体を開示している。
【0009】
しかしながら、研究結果からは、溶解性が向上した合成植物ステロール誘導体は、腸内コレステロール吸収に対する抑制作用が天然の植物ステロールよりも低いことが明らかである(Mattson et al., The American Journal of Clinical Nutrition 35: April 1982 pp 697−700)。特に、かかる油溶性誘導体は同時に多量の食用油も摂取しなければならないという点で不都合である。
【0010】
誘導体を合成することにより植物ステロールの溶解性を高める努力に加えて、植物ステロールのバイオアベイラビリティーの向上についても集中的な研究が行われ、継続的に目が向けられている。
【0011】
この研究に関しては多くの取り組みがなされてきた。例えば、米国特許第3,881,005号で開示されるように、ある割合のシトステロール、デンプン加水分解物、二酸化珪素、モノステアリン酸ポリオキシレンソルビタンの混合物からホモジナイズ、脱気、低温殺菌および蒸発により製造できる経口投与用のシトステロール医薬分散性散剤が開発された。
【0012】
米国特許第5,932,562号では、乾燥させて水溶性微粉体とした植物ステロール、レシチン、およびリゾレシチンの水性均質ミセル混合物が開示されている。これは植物ステロール、レシチン、およびリゾレシチンを一定のモル比でクロロホルムに混合し、そこからクロロホルムを除去することにより得られたものである。しかし、この特許にはいくつかの問題が残る。この特許で使用する乳化剤の全量が植物ステロールのものよりも多いことである。乳化剤リゾレシチンは非常に高価である。さらに不利には、ミセル形成に使用する有機溶剤によって、摂取するのには不適切な水溶性粉末が形成される。
【0013】
これ以外の水溶性植物ステロールは米国特許第6,054,144号および同第6,110,502号において見出せる。これらの特許によれば、水性分散性植物ステロールはオリザノールすなわち植物ステロール、単官能性界面活性剤、および多官能性界面活性剤を一定の比で水で混合し、この混合物を乾燥させることにより製造される。この製造方法は、単官能性界面活性剤および多官能性界面活性剤としてそれぞれモノパルミチン酸ポリオキシレンソルビタンおよびモノパルミチン酸ソルビタンを採用して、ホモジナイズおよび脱気工程を行わないことを特徴とするものである。
【0014】
欧州特許出願第289,636号では、植物ステロールをショ糖脂肪酸エステルおよび/またはポリグリセロール脂肪酸エステルを含有する液体ポリヒドロキシ化合物とを一定の比で混合し、この混合物を水で希釈することにより安定形態の乳化または可溶化ステロールを製造する方法が記載されている。飲料に適用する場合、製造される植物ステロールのミセル粒子の粒径が数十マイクロメートルにもなるため、口当たりが悪くなる。さらに、ミセル粒子によって飲料が不透明になるという欠点もある。
【0015】
コレステロール低下剤として使用できる食品成分については米国特許第6,190,720号に開示されている。この特許では、一以上の溶融植物ステロールと一以上の脂肪および1以上の乳化剤を均質になるまで混合し、この均質混合物を振盪下で約60℃まで冷却してペーストとする、食品成分の調製方法もまた紹介されている。この食品成分はサラダドレッシング、マーガリンなどの油性食品に適用できる。この食品成分の分散安定性は油脂中でしか得られないことから、水性飲料への適用性は実際のところ不可能であると考えられる。
【0016】
欧州特許EP0897671A1には、スプレッド、ドレッシング、ミルク、チーズなどに有用な植物ステロールの水性分散体、および溶融した高融点脂質、非ステロール乳化剤、および水を、高融点脂質が平均粒径15ミクロン以下となることを特徴とする剪断下でともに混合することを含んでなる製造方法が開示されている。この水性分散体は飽和脂肪およびトランス脂肪酸を最小限にする、または除去することを可能にするという利点を持つ。しかし、植物ステロールのような高融点脂質は微粉化しなければならない。さらに、その分散安定性の低さから、この分散体は水性飲料には適用できない。
【0017】
コレステロールを低下させる食品についてはWO00/33669に見出せる。この特許の方法によれば、植物ステロールを食品乳化剤の溶融物に溶解または混合し、ミルクまたはヨーグルトなどのタンパク質性の食品と混合し、ホモジナイズして食品に添加する。コレステロールを低下させる食品の分散安定性はタンパク質材料の存在下でのみ維持され、タンパク質材料の不在下では維持されない。ゆえに、このコレステロールを低下させる食品をタンパク質材料を含有しない飲料に適用することは極めて難しい。
【0018】
米国特許第6,267,963号は植物ステロールの融点より少なくとも30℃低い融点を有する植物ステロール−乳化剤複合体に関するものであり、これはその低い融点により、食品の製造工程中または製造後に植物ステロール−乳化剤が結晶化することがほとんどなく、また食品のテクスチャーを損なうこともなく、この食品を摂取したヒトの血清コレステロールレベルを低下させるのに有効な量で食品へ配合することができるという特徴がある。植物ステロール、乳化剤、およびトリグリセリドのような中性脂質から製造される複合体は油性食品に適用できる。中性脂質が存在しない場合には、ステアロイル乳酸ナトリウムを乳化剤として使用する。しかしながら、ステアロイル乳酸ナトリウムの使用は、法により規制されている。さらに、その独特な不快臭のため、この複合体を飲料に適用する場合にはマスキング処理が必要となる。
【0019】
発明の開示
上記の問題を念頭におき、本発明者らが行った可溶型の植物ステロールの徹底的かつ包括的な研究の結果、植物ステロールと乳化剤とをその他の成分の不在下でともに加熱すると、それらが互いに均質に接触して融合し、次に高速攪拌またはホモジナイズ工程によりナノメートルという小さな粒径の微細なミセルが形成されることが見出され、本発明に至った。また、飲料において、ナノメートルスケールのミセルはバイオアベイラビリティーに優れ、飲料独自の味わいおよびフレーバーに何ら影響を及ぼさず、さらに飲料基材およびpHに関わらずほとんど総ての飲料に用いられること、また植物ステロールミセルの分散安定性の向上には飲料の棚持ちを延長する効果があり、製品の長期安定性も保証されることも見出された。
【0020】
よって、本発明の目的は、飲料に好ましく用いられ、かつ植物ステロールのバイオアベイラビリティーが向上され、さらにはこれを用いた飲料の独自の味わいおよびフレーバーに影響がない便宜な形態で植物ステロールを水性基材に分散する方法を提供することにある。
【0021】
本発明のもう一つの目的は、口当たりの悪さがない植物ステロール分散体を含有する飲料を提供することにある。
【0022】
本発明のさらなる目的は、本方法によって製造できる飲料に好ましく用いられる添加剤を提供することにある。
【0023】
本発明の一つの態様によれば、植物ステロールを分散する方法であって、60〜200℃において、植物ステロール、および少なくとも一つの乳化剤の混合物を加熱溶融し、ここで、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであり、前記溶融混合物を、水性飲料または乳化剤含有水性飲料と混合し、そして、前記混合物を高速で攪拌して前記飲料中における植物ステロール分散体を得ることを含んでなり、これにより前記植物ステロールを数百ナノメートルの粒径の粒子として分散させることを可能にする、方法が提供される。
【0024】
本発明のもう一つの態様によれば、植物ステロールを分散する方法であって、60〜200℃において、植物ステロール、および乳化剤の混合物を加熱溶融し、ここで、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであり、前記溶融混合物と、水性飲料または乳化剤含有水性飲料とを混合し、そして、前記混合物を高速で攪拌およびホモジナイズして植物ステロール分散飲料を得ることを含んでなり、これにより、前記植物ステロールを数百ナノメートルの粒径の粒子として分散させることを可能にする、方法が提供される。
【0025】
本発明のさらなる態様によれば、植物ステロールを分散する方法であって、60〜200℃において、植物ステロール、および少なくとも一つの乳化剤の混合物を加熱溶融し、ここで、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであり、前記溶融物を固形物に冷却し、該固形物を微粉化して粉末とし、前記粉末と、水性飲料または乳化剤含有水性飲料とを混合し、そして、前記混合物を高速で攪拌して植物ステロール分散飲料を得ることを含んでなり、これにより前記植物ステロールを数百ナノメートルの粒径の粒子として分散させることを可能にする、方法が提供される。
【0026】
本発明のなおさらなる態様によれば、植物ステロールを分散する方法であって、60〜200℃において、植物ステロール、および少なくとも一つの乳化剤の混合物を加熱溶融し、ここで、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであり、前記溶融物を固形物に冷却し、該固形物を微粉化して粉末とし、前記粉末と、水性飲料または乳化剤含有水性飲料とを混合し、そして、前記混合物を高速で攪拌およびホモジナイズして植物ステロール分散飲料を得ることを含んでなり、これにより、前記植物ステロールを数百ナノメートルの粒径の粒子として分散させることを可能にする、方法が提供される。
【0027】
本発明のさらにもう一つの態様によれば、上記方法の一つにより調製された、植物ステロール分散飲料が提供される。
【0028】
本発明のなおさらなる態様によれば、飲料に好ましく用いられる添加剤であって、植物ステロール、および少なくとも一つの乳化剤の混合物を60〜200℃において加熱溶融することにより調製され、水性飲料中に分散させると、数百ナノメートル以下の粒径の粒子を生じるものであり、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであることを特徴とする添加剤が提供される。
【0029】
発明を実施するための最良の形態
天然に存在する植物ステロールの構造はコレステロールと類似している。自然界には種々の植物ステロールが存在しているが、その中でもシトステロール、カンぺステロール、スチグマステロール、およびシトスタノールがその他のステロールに比べて優位を占めている。通常の摂取レベルでは植物ステロールが血中コレステロールレベルに及ぼす影響はほとんどないが、植物ステロール量が多くなるとそれらの構造がコレステロールと類似していることから、腸内コレステロールおよび胆汁コレステロールの吸収を抑制し、それによって血清コレステロールレベルが低下する。
【0030】
植物ステロールの血清コレステロールレベル低下効果については長年研究されてきた。かかる研究によって植物ステロールが投与量、患者の症状の重篤度、および指示された食事療法に応じて全血清コレステロールレベルを0.5〜26%、特にLDL−Cレベルを2〜33%低下させることができることが分かってきた。コレステロールレベル低下効果は患者の性別、年齢、および健康状態、ならびにその投与形態(懸濁液、結晶、カプセルなど)によっても左右される。
【0031】
現在、一般には、植物ステロールが腸内の油相に留まり、そこに定着する食物コレステロールを効果的に分離し、それによって食物コレステロールの腸からの吸収を抑制するという仮説が受け入れられている。そのため、植物ステロールがミセル形態のコレステロールには効果がないものと考えられている。実際には、食物コレステロールは体内コレステロールよりも植物ステロールによる吸収抑制作用を受けやすいことが報告されている(Mattson F. H., Volpenhein, R. A., and Erickson, B. A., Effect of Plant Sterol Esters on the Absorption of Dietary Cholesterol, J. Nutr. 1997; 107: 1139−1146)。しかしながら、植物ステロールを用いて試験が行われた米国特許第5,932,562号では、植物ステロールのミセル混合物を少量投与した場合でも血清コレステロールレベル低下に著しい効果があることが示唆されている。植物ステロールのミセル相がコレステロールをミセル相にしっかりと定着させてその腸吸収を効果的に抑制していると考えられる。
【0032】
これまでに開発されたコレステロールレベル、特に血中LDL−コレステロールの低下に植物ステロールを利用した製品は、フィンランド、イギリス、アメリカ、およびオーストラリアなど多くの国で市販されている。それらは主として、植物ステロールがエステル結合によって脂肪酸と結合しているスプレッドまたはドレッシングの形態にある。これらの製品はスタチン系薬剤とともに高コレステロール血症患者用に用いると、さらに効果的であることが報告されている。しかし、製品自体が脂肪成分を大量に含有しているために同時にこれらも摂取されてしまう。
【0033】
飲料形態で植物ステロールを提供する多くの試みがなされてきた。しかしながら、植物ステロールは水に難溶性であることから、これまでに開発されたほとんどの飲料は植物ステロールのバイオアベイラビリティーに乏しく、用量比例的でなく、さらに大量の可溶化剤を使用するという欠点がある。さらに、植物ステロールの従来の水性形態では、in vivoにおいてのそれらの利用速度が緩慢であるため、コレステロール吸収の抑制を達成するにはかなりの時間がかかる。さらに、植物ステロールは分散安定性を著しく欠いているため、植物ステロールを粉末として得るために、植物ステロールの分散体に使用されている水などの可溶化剤を除去する乾燥工程が必要である。これらの問題を回避するために、植物ステロールの粉末への微粉化、少なくとも2種類の異なる添加剤の添加、および高圧ホモジナイザーの使用(5,000psig)をはじめとする、種々の解決法が提示されている。
【0034】
上記のように、植物ステロールを溶解させるために種々の可溶化剤および乳化剤が使用される。米国特許第5,932,562号によれば、シトステロールはシトステロールの有機溶液からミセルを形成させることによって容易に分散させることができる。この方法およびこのようにして得られたミセル混合物は、一般に味わいおよびフレーバーが非常に重要である飲料への利用はふさわしくない。例えば、大量の可溶化剤または乳化剤によって、最終的な食品の味わいに好ましくない影響が及ぶ。さらに、一般に食品への使用が適切とされない有機溶剤が、ミセル中に残存する可能性もある。
【0035】
よって、本発明は、難溶性植物ステロールのバイオアベイラビリティーを向上させ、適当な用量比例性を備え、最大限の分散安定性を示す数百ナノメートルの粒径のミセルとして、植物ステロールを分散させる方法に関するものである。
【0036】
本発明によれば、植物ステロールのバイオアベイラビリティーが大幅に向上することで、それらの有効量が少なくて済むことになる。さらに、目的の飲料独自の味わいおよびフレーバーに影響を及ぼすことなく、植物ステロールの透明な分散体が得られる。本発明のミセルは粒径が小さいため、これを用いても口当たりが悪くなることはない。本発明のさらなる利点は、コレステロール低下飲料をそれらのpHおよび組成に関わらずに製造できることである。
【0037】
本発明において有用な植物ステロールは、シトステロール、カンぺステロール、スチグマステロール、シトスタノール、カンペスタノール、およびその混合物からなる群から選択されるものである。さらに、それ以外の植物ステロールもまた本発明において使用することができる。
【0038】
本発明による分散方法によれば、植物ステロールを数百ナノメートル以下の粒径のミセルとして分散させることができる乳化剤の例としては、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステル以外の乳化剤では、種々の試験により計測したところ、かなりの数の粒子が1マイクロメートル以上の粒径であることが分かった。実際には、それ以外の乳化剤はそれを用いて植物ステロールを分散させた後、3日以内に沈殿が生じるような低い分散安定性しか示さなかった。従って、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステル以外の乳化剤は実際のところ飲料の製造に用いることはできない。ステアロイル乳酸ナトリウムは分散安定性に優れているが、その安全性が保証されていないことから、その使用または量については法で厳しく規制されている。さらに、この乳化剤には独特の不快臭がある。
【0039】
これに対し、本発明において使用される乳化剤は、植物ステロールを数百ナノメートル以下の粒径で分散させることが可能である。さらに、これらの分散安定性は植物ステロールの1%分散体を1年以上維持することができるという極めて優れたものである。ショ糖脂肪酸エステルのうち、HLB値が7以上であるものが好ましい。これらのHLB値は、さらに好ましくは10〜16である。ソルビタン脂肪酸エステルは、好ましくは5〜11のHLB値を有してなり、さらに好ましくは7〜10のHLB値を有してなる。ポリグリセリン脂肪酸エステルの場合、これらのHLB値は、好ましくは10〜20の範囲であり、さらに好ましくは12〜15の範囲である。ショ糖脂肪酸エステルでは他の乳化剤、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルよりも小さな粒子、より均質な粒径分布が得られる。さらに、これらのエステルには不快臭がほとんどない。これらのことから、ショ糖脂肪酸エステルが最も好ましいものである。
【0040】
本発明による分散体では、植物ステロールと全乳化剤との重量比が1:0.01〜10の範囲、好ましくは1:0.2〜2.0(w/w)の範囲である。例えば、乳化剤の植物ステロールに対する重量比が0.01未満である場合、沈殿が生じて十分な乳化が達成できない。また、乳化粒子が形成される場合でも、その粒子の粒径は数十マイクロメートルとなる。一方、重量比が10を超える場合には、得られた飲料には乳化剤の風味がして、口当たりも悪い。水性飲料と混合する乳化剤については、植物ステロールと混合する乳化剤に対し0.8以下の重量比で(すなわち、植物ステロールと混合する乳化剤の重量の80重量%以下)、好ましくは0.5以下の重量比で(すなわち、80重量%以下)用いられる。0.8(w/w)(80重量%)を超える重量比では、植物ステロールと混合する乳化剤が相対的に少ないため、ナノ粒子は形成しにくい。
【0041】
本発明では水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物飲料、コーヒー、緑茶、アマドコロ茶などのその他の一般飲料、およびアルコール飲料をはじめとする種々の水性飲料を用いることができる。
【0042】
本発明によれば、植物ステロールと乳化剤とを60〜200℃で混合する。混合物の好ましい加熱温度は120〜150℃の範囲である。60℃未満の温度で混合を行うと、ミセル粒子は数十〜数百マイクロメートルの粒径となり、口当たりが悪くなるとともに、バイオアベイラビリティーが低下する。一方、植物ステロールは250℃の温度でもなお安定しているが、混合温度が200℃を越えると乳化剤が変性をきたす。
【0043】
概して、乳化剤の存在下で水に難溶性の物質である植物ステロールを水に乳化させる場合、乳化が不十分となり、植物ステロールは数十〜数百マイクロメートルの範囲の粒径の粒子となってしまう。本発明では、植物ステロールの乳化を最大限にすることで数百ナノメートル以下の粒径のミセル粒子を作製することを意図した研究を鋭意行った。徹底した研究の結果、植物ステロールと、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、またはその混合物などの乳化剤とを均質になるまで混合すると最大限に乳化することが分かった。植物ステロールと乳化剤とを均質に混合するため、混合前に植物ステロールを融点(シトステロール:約140℃、カンペステロール:約157℃、スチグマステロール:約170℃)に近い温度で加熱して二成分を液相にした。
【0044】
水性飲料または乳化剤含有水性飲料とともに、植物ステロールと乳化剤の加熱混合物を高速で攪拌する。水性飲料に添加する乳化剤は、好ましくは植物ステロールと混合するものと同じである。しかしながら、それらが互いに相溶性を有するならば異なるものを用いてもよい。植物ステロールの水性飲料に対する重量比は1:10〜1:10,000(w/w)の範囲、好ましくは1:10〜1:100(w/w)の範囲である。
【0045】
本発明に使用できる水性飲料の例としては、水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物飲料、コーヒー、紅茶などのその他の一般飲料、およびアルコール飲料が挙げられるが、水が好ましい。水を使用する場合、その後の高速攪拌およびホモジナイズ工程により得られる植物ステロールの分散体を、水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物飲料、その他の一般飲料、およびアルコール飲料などの水性飲料でさらに希釈して、所望の植物ステロール含有飲料を得てもよい。
【0046】
均質な粒径分布が得られる高速攪拌またはホモジナイズ工程は、製品品質の安定に関して工業的に重要である。
【0047】
また、植物ステロールを乳化剤と混合し、その融点に近い温度で加熱し、さらにこの溶融物を固形物が得られるまで冷却し、この固形物を微粉化して粉末としてもよい。この粉末を単に水性飲料または乳化剤含有飲料に添加することにより、植物ステロール含有飲料を調製することができる。よって、添加剤の粉末形態は液体形態に比べて取り扱いが便宜で、輸送中の微生物汚染に対し比較的安全であり、低い物流費で輸送が簡易に済ませられるという利点がある。
【0048】
水を水性物質として使用する場合、植物ステロールと乳化剤との混合後に得られる分散体を水に分散させ、水性の植物ステロール粉末を得るために、蒸発および凍結乾燥または噴霧乾燥を行う。次いで、この粉末を水性飲料に添加して植物ステロール含有飲料を得る。
【0049】
混合前に加熱して得られる、植物ステロールとショ糖脂肪酸エステルとの混合物を水に加え、この後、透明な植物ステロール分散体を得るために、攪拌工程および高圧ホモジナイズ工程を行う。植物ステロールを1%の量で使用する場合、通常の乳化工程では得られた溶液の分散安定性を保証できず、植物ステロールの沈殿が増加する。通常の乳化工程では700nmの波長において0.16%程度の低い透過率を示す分散体しか得られないが、本発明の方法では700nmの波長において80.0%以上の透過率が保証される。
【0050】
植物ステロールおよび乳化剤の混合物と水性飲料との混合に関し、植物ステロールおよび乳化剤の混合物を、温液相または室温に冷却した固相として水性飲料へ添加してもよい。前者の場合、乳化効率を高めるために水性飲料を60〜140℃、好ましくは70〜90℃に加熱する。混合物の液相を飲料へ直接添加するには80℃が最良である。特に、水性飲料の加熱温度はミセル粒子を小さくするために、好ましくは植物ステロールおよび乳化剤の混合物の温度と同じにする。水での乳化の際に、100℃を超える温度に高めるには圧力を必要とする。例えば、植物ステロール混合物を140℃で水に乳化させる場合には約5atmが必要である。
【0051】
混合物を攪拌した後にナノ粒子が生じる。これに関する攪拌は5,000〜10,000rpm、好ましくは6,500〜7,500rpmで約10分間行う。攪拌工程後に得られるミセルの90%以上は、粒径300nm以下のものであった。これに対し、植物ステロールおよび乳化剤の混合物を加熱しないこと以外の条件を同じにして得られたミセルの粒径は、数十〜数百マイクロメートルの範囲であった。よって、これらの比較測定から植物ステロールおよび乳化剤を溶解し、それらを混合する工程がナノ粒子形成に非常に重要であることが示される。さらに、高速攪拌またはホモジナイズ工程が、後に記載するように、粒子の粒径を均質にするのに重要である。
【0052】
植物ステロールと乳化剤とをその他の成分の不在下で加熱すると、それらが互いに均質に接触して融合し、乳化後、数百ナノメートルの粒径のミセルが得られる。そのため、本発明は標準技術とは違い、植物ステロールが適当に溶解しうる有機溶媒を用いることなく飲料に好ましく用いられるナノ粒子を得ることが可能である。
【0053】
攪拌工程後にミセル集団を微粉化するにはホモジナイズ工程が必要である。このホモジナイズ工程は高圧ホモジナイザー、コロイドミルまたは超音波処理器を、好ましくは高圧ホモジナイザー用いて行ってもよい。本発明によれば、高圧ホモジナイザーにより、2,000〜25,000psiの圧力で、好ましくは7,000〜10,000psiの圧力でミセルをホモジナイズする。この工程の後、このようにして得られたミセルの95%以上が粒径300nm以下のものであった。
【0054】
本発明に従って、植物ステロールおよび乳化剤を加熱溶融し、これらを混合し、この混合物を水に攪拌し、さらに高圧下で処理することにより得られる分散体をジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物飲料、またはその他の一般飲料で希釈して所望の植物ステロール含有飲料を得る。これらの飲料におけるナノメートルレベルの小さな粒径のミセルは大きな表面積および粒子の曲率を有しており、バイオアベイラビリティーに優れた、飲料独自の味わいおよびフレーバーを損なわないものである。
【0055】
さらに、本発明の飲料は植物ステロールミセルの分散安定性が改善されたものであるため、冷蔵庫で保存した後でさえも層分離は起こらない。さらに、植物ステロールミセルが90℃で優れた分散安定性を維持することから、製品の長期安定性が保証される。
【0056】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、この実施例は本発明を限定するものではなく例示するものである。次の実施例では、Mastersizer(Malvern Instrument LTD., UK)を用いて粒径分布を分析した。
【0057】
比較例1
1リットル容の容器に500gの水を加えた後、これを約80℃に加熱した。5gの植物ステロール(シトステロール75%、カンペステロール10%、スチグマステロール シトスタノール15%)および4.25gのショ糖ステアリン酸エステル(HLB11)を温水に加え、次いでこの混合物を6,800〜7,000rpmの速度で10分間攪拌した。このようにして得られた粒子の粒径を分析し、その結果を以下の表1に示す。
【0058】
【表1】
Figure 2004510420
【0059】
比較例2
比較例1で調製した分散体をMicrofluidics製「Microfluidizer M110EHI」などの高圧ホモジナイザーを用いて7,000psiの圧力で1回処理した。このようにして得られた粒子の粒径を分析し、その結果を以下の表2に示す。測定により、得られた分散体は700nmの波長において0.16%の透過率を有するものであることが分かった。
【0060】
【表2】
Figure 2004510420
【0061】
比較例3
1リットル容の容器に40gの植物ステロール(シトステロール75%、カンペステロール10%、スチグマステロール シストスタノール15%)、36gの植物油、および4gのポリソルベート60(HLB14.9)を透明になるまで130〜140℃で攪拌しながら溶解した。溶解が完了した後、透明溶解物を約80℃に維持した320gの水に加え、次いでこの混合物を約10,000rpmで約10分間攪拌した。このようにして得られた植物ステロール分散体の観察により、浮遊状態にある植物ステロール粒子と容器壁に付着した状態にある多くの粒子とが確認された。この分散体の粒子の粒径分布(体積)を分析した結果、全粒子の91%以上が粒径1μm以上のものであり、全粒子の約81%以上が粒径100μm以上のものであった。さらに、室温で1時間以内に沈殿および相分離が見られたことからもこの植物ステロールが飲料に用いることができないことが確認された。
【0062】
比較例4
1リットル容の容器に15gの植物ステロール(シトステロール75%、カンペステロール10%、スチグマステロール シストスタノール15%)および30gのモノグリセリンクエン酸エステル(HLB8.0)を透明になるまで130〜140℃で攪拌しながら溶解した。その後、透明溶解物を約80℃に維持した水に加え、次いでこの混合物を約6,800rpmで約10分間攪拌した。得られた溶液をMicrofluidics製「Microfluidizer M110EHI」などの高圧ホモジナイザーを用いて10,000psiの圧力で1回処理した。このようにして得られた植物ステロールでは、植物ステロールがタンパク質とではなく水と混合したために容器壁に固着した状態にある多くの粒子が明らかに観察された。1%の植物ステロール濃度では、分散体の粘度は58cpsといった高いものであった。この分散体の粒子の粒径分布(体積)を分析した結果、分散体の粒子の粒径1μm以上のものは累積率68%以上、粒径10μm以上のものは累積率21%以上であり、この大きさは口当たりを悪くするに十分な大きさであった。さらに、この分散安定性が不十分なことからもこの分散体が飲料の調製に使用しにくいことが分かった。
【0063】
比較例5
1リットル容の容器に15gの植物ステロール(シトステロール75%、カンペステロール10%、スチグマステロール シストスタノール15%)および15gのステアロイル乳酸ナトリウム(SSL)を透明になるまで130〜140℃で攪拌しながら溶解した。その後、透明溶解物を約80℃に維持した300gの水に加え、次いでこの混合物を約6,800rpmで約10分間攪拌した。得られた溶液をMicrofluidics製「Microfluidizer M110EHI」などの高圧ホモジナイザーを用いて10,000psiの圧力で1回処理した。この植物ステロール分散体が1日以内に沈殿し、3日以内に完全凝固することが観察され、このことからこの分散体が飲料の調製に使用しにくいことが分かった。この分散体の粒子の粒径分布(体積)を分析した結果、分散体の粒子の粒径1μm以上のものは累積率57%以上、粒径10μm以上のものは累積率17%以上であった。このように分散安定性が不十分なことからもこの分散体が飲料の調製に使用しにくいことが分かった。
【0064】
実施例1
容器に植物ステロール(シトステロール75%、カンペステロール10%、スチグマステロール シトスタノール15%)ならびにショ糖ステアリルエステル(HLB11)および/またはソルビタンラウリルエステル(HLB8.6)を130〜140℃で攪拌しながら溶解した。溶解が完了した後、この溶液をさらに1分間攪拌し、約80℃に維持した水に加え、次いでこの混合物を6,800〜7,000rpmで約10分間攪拌した。得られた溶液を高圧ホモジナイザー(Microfluidizer M110EHI、Microfluidics)を用いて7,000psiの圧力で1回処理した。表3では植物ステロール、ショ糖ステアリルエステル、およびソルビタンラウリルエステルの使用量と高圧ホモジナイズ工程を実施したかどうかを記載している。
【0065】
【表3】
Figure 2004510420
【0066】
表3の番号1の溶液の粒子の粒径分布を分析し、その結果を以下の表4に示す。
【0067】
【表4】
Figure 2004510420
【0068】
参照として、表3の番号3、5および7の粒子の分析結果は表4の番号1のものと類似していた。
【0069】
表3の番号2の粒子の分析結果については以下の表5に示す。
【0070】
【表5】
Figure 2004510420
【0071】
参照として、表3の番号4、6および8の粒子の分析結果は表5の番号2のものと類似していた。
【0072】
実施例1で調製した植物ステロール分散体(番号2、4、6および8)は、700nmの波長において80.0〜80.5%の範囲の透過率を有するものであった。
【0073】
実施例2
容器に植物ステロール(シトステロール75%、カンペステロール10%、スチグマステロール シトスタノール15%)ならびにショ糖ステアリルエステル(HLB11)および/またはソルビタンラウリルエステル(HLB8.6)を130〜140℃で攪拌しながら溶解した。溶解が完了した後、この溶液をさらに1分間攪拌し、1gのショ糖ステアリルエステルを含有する水(80〜90℃)に加え、次いでこの混合物を6,800〜7,000rpmで約10分間攪拌した。得られた溶液を高圧ホモジナイザー(Microfluidizer M110EHI、Microfluidics)を用いて7,000psiの圧力で1回処理した。表6では植物ステロール、ショ糖ステアリルエステル、およびソルビタンラウリルエステルの使用量と高圧ホモジナイズ工程を実施したかどうかを記載している。
【0074】
【表6】
Figure 2004510420
【0075】
表6の番号9の溶液の粒子の粒径を分析し、その結果を以下の表7に示す。
【0076】
【表7】
Figure 2004510420
【0077】
参照として、表6の番号11、13および15の粒子の分析結果は表7の番号9のものと類似していた。
【0078】
表6の番号10の粒子の分析結果については以下の表8に示す。
【0079】
【表8】
Figure 2004510420
【0080】
参照として、表6の番号12、14および16の粒子の分析結果は表8の番号10のものと類似していた。
【0081】
実施例2で調製した植物ステロール分散体(番号10、12、14、および16)は、700nmの波長において80.5〜82.5%の範囲の透過率を有するものであった。
【0082】
実施例3
容器に5gの植物ステロール(シトステロール75%、カンペステロール10%、スチグマステロール シトスタノール15%)および4.25gのモノステアリン酸ポリグリセリン(HLB12)を130〜140℃で攪拌しながら溶解した。溶解が完了した後、この溶解物をさらに1分間攪拌し、80℃に加熱した490.75gの水に加え、次いでこの混合物を6,800〜7,000rpmで約10分間攪拌した。得られた溶液を高圧ホモジナイザー(Microfluidizer M110EHI、Microfluidics)を用いて7,000psiの圧力で1回処理した。
【0083】
高圧ホモジナイズ前の粒子の粒径分析の結果は許容試験誤差内で表4と同じであった。
【0084】
高圧ホモジナイズ後の粒子の粒径分析でも許容試験誤差内で表5と同じ結果が認められた。
【0085】
高圧ホモジナイズ後の植物ステロール分散体は、700nmの波長において80.0〜80.5%の範囲の透過率を有するものであった。
【0086】
実施例4
容器に5gの植物ステロール(シトステロール75%、カンペステロール10%、スチグマステロール シトスタノール15%)および3.25gのモノステアリン酸ポリグリセリン(HLB12)を130〜140℃で攪拌しながら溶解した。溶解が完了した後、この溶解物をさらに1分間攪拌し、1gのモノステアリン酸ポリグリセリンを含有する491.25gの水(80〜90℃)に加え、次いでこの混合物を6,800〜7,000rpmで約10分間攪拌した。得られた溶液を高圧ホモジナイザー(Microfluidizer M110EHI、Microfluidics)を用いて7,000psiの圧力で1回処理した。
【0087】
高圧ホモジナイズ前の粒子の粒径分析の結果は許容試験誤差内で表7と同じであった。
【0088】
高圧ホモジナイズ後の粒子の粒径分析でも許容試験誤差内で表8と同じ結果が認められた。
【0089】
高圧ホモジナイズ後の植物ステロール分散体は、700nmの波長において80.5〜82.5%の範囲の透過率を有するものであった。
【0090】
実施例5
実施例1〜4で調製した分散体を噴霧乾燥して水性の植物ステロール粉末を得た。
【0091】
実施例6
実施例1〜4で調製した各々の分散体100gを水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物飲料、およびその他の一般飲料からなる群から選択される400gの水性飲料で希釈した。実施例5で調製した9.25gの粉末を水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物飲料、およびその他の一般飲料からなる群から選択される490.75gの水性飲料に加えた。得られた希釈飲料について50人の熟練被験者(30代および40代の男性20人、30代および40代の女性20人、未婚女性10人)により官能検査法による特性試験を行った。試験飲料としてジュース飲料(オレンジジュース)を使用した。この結果を以下の表9および10に示す。
【0092】
【表9】
Figure 2004510420
【0093】
【表10】
Figure 2004510420
【0094】
他の飲料の試験では、表9および10のものと同様の結果が得られた。
【0095】
実施例7
実施例6で調製した飲料を冷蔵庫(4℃)で1年以上保存した。またそれとは別に、同じ飲料を90℃で4時間処理した。この飲料では通常の分散状態が維持されることが観察されただけでなく、なんの異常も検出されなかった。
【0096】
実施例8
容器に5gの植物ステロールおよび4.25gのショ糖ステアリルエステル(HLB11)を入れた後、130〜140℃で攪拌しながら溶解した。溶解が完了した後、さらに1〜2分間攪拌を行った。このようにして得られた溶液に水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物飲料、およびその他の一般飲料からなる群から選択される490.75gの水性飲料を加えた。この希釈飲料を50人の熟練被験者(30代および40代の男性20人、30代および40代の女性20人、未婚女性10人)により官能検査法による特性試験を行った。試験飲料としてジュース飲料(オレンジジュース)を使用した。この結果を以下の表1
【0097】
1および12に示す。
【0098】
【表11】
Figure 2004510420
【0099】
【表12】
Figure 2004510420
【0100】
その他の飲料の試験では、表11および12のものと同様の結果が得られた。
【0101】
実施例9
容器に5gの植物ステロール(融点:143℃)および4.25gのショ糖ステアリルエステル(HLB11)を130〜140℃で攪拌しながら溶解した。溶解が完了した後、さらに1〜2分間攪拌を行った。このようにして得られた均質溶解物を室温に冷却して固形物を得、次いでこの固形物を微粉化して粉末とした。
【0102】
実施例10
融点測定装置(Electrothermal9200)での測定により、実施例9で調製した粉末が125℃の融点を有するものであることが分かった。
【0103】
実施例11
実施例5または9で調製した9.25gの粉末を6,800〜7,000rpmで10分間攪拌しながら80〜90℃に加熱した90.75gの水に加えた。
【0104】
実施例12
実施例11で調製した溶液を高圧ホモジナイザー(Microfluidizer M110EHI、Microfluidics)を用いて7,000psiの圧力で1回処理した。
【0105】
実施例13
実施例11または12で調製した100gの分散体を水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物飲料、およびその他の一般飲料からなる群から選択される400gの水性飲料で希釈した。
【0106】
実施例14
実施例5または9で調製した9.25gの粉末を水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物飲料、およびその他の一般飲料からなる群から選択される490.75gの水性飲料に加え、この分散体を6,800〜7,000rpmで約10分間攪拌した。
【0107】
実施例15
実施例14で調製した飲料を高圧ホモジナイザー(Microfluidizer M110EHI、Microfluidics)を用いて7,000psiの圧力で1回処理した。
【0108】
実施例16
実施例14および15で調製した飲料を物理的状態をモニターしながら室温で1年以上、冷蔵庫(4℃)で1年以上、および90℃で4時間保存した。この飲料では通常の分散状態が維持されることが観察されただけでなく、なんの異常も検出されなかった。
【0109】
実施例17
臨床試験
実施例4の方法に従って、実施例1の番号2の分散体とコーヒー、ミルク、または緑茶を混合することにより臨床試験用の飲料を得た。
【0110】
1.臨床被験者:軽症高脂質血症患者45人
【0111】
【表13】
Figure 2004510420
【0112】
2.臨床被験者用食事管理:特別食なし:慢性軽症高脂質血症患者に低コレステロール食を提供した。
【0113】
【表14】
Figure 2004510420
【0114】
3.処方
この臨床試験では試験ボトルごとに、植物ステロール1.6gを含有する緑茶またはコーヒーを用いた。
3−1 試験群1
段階1:0〜4週、1日につき飲料1ボトル
段階2:5〜8週、1日につき飲料2ボトル
段階3:9〜12週、1日につきプラシーボ1ボトル
3−2 試験群2
段階1:0〜4週、1日につきプラシーボ1ボトル
段階2:5〜8週、1日につき飲料1ボトル
段階3:9〜12週、1日につき飲料2ボトル
【0115】
4.結果
45人(男性:女性=15:30、平均年齢56歳)は臨床試験に関する指示および条件に全面的に従った。臨床被験者は初期段階において日々の食生活で平均して11.12gの飽和脂肪および135.8mgのコレステロールを摂取していた。プラシーボ摂取試験群と8週間植物ステロール摂取試験群の両方で全血清コレステロール(p=0.039)およびLDL−コレステロール(p=0.036)に関して治療効果が認められた。これらの群では血清脂質レベル(全コレステロール、中性脂質、HDL−コレステロール、LDL−コレステロール)に対する期間効果および持ち越し効果は統計的に有意ではなかった。植物ステロールを8週間摂取した後、被験者の全血清コレステロールレベルが4.38%(p=0.039)およびLDL−コレステロールレベルが8.28%(p=0.036)低下したことが分かった。これらの臨床被験者のうち33人で全コレステロールレベルが平均9.2%低下し、また31人でLDL−コレステロールレベルが平均14.1%低下した。
【0116】
5.結論
高脂質血症患者は本発明の植物ステロール含有飲料を8週間摂取した場合に全血清コレステロールレベルおよびLDL−コレステロールレベルにおける低下を享受することができた。この低下効果は低コレステロール食を摂った被験者に認められた。
【0117】
【産業上の利用可能性】
以上に記載したように、植物ステロールナノ粒子は、本発明に従って植物ステロールと、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも一つの乳化剤とを加熱溶解し、さらにこの溶融混合物を水性物質に分散させることにより得られる。本発明の植物ステロール含有飲料は、腸内コレステロールおよび胆汁コレステロール吸収を抑制して血清コレステロールレベルを低下させる。本発明によれば、有機溶剤を用いずに数百ナノメートル以下の粒径の植物ステロールのミセルを得ることができるため、水性飲料へ用いることができる。本発明の植物ステロールミセルが数百ナノメートル以下の粒径のものとして得られるため、このミセルはバイオアベイラビリティーに優れている。さらに、植物ステロールミセルの分散安定性が向上していることから、飲料の寿命を延長する効果があり、製品の長期安定性も保証される。さらに、このミセルは飲料の基材およびpHに関係なく、ほとんどの飲料に用いることができる。このミセルは飲料独自の味わいおよびフレーバーを損なうことなく、あらゆる種類の水性飲料へ用いるのに十分な口当たりのよさを提供する。

Claims (41)

  1. 植物ステロールを分散する方法であって、
    60〜200℃において、植物ステロール、および少なくとも一つの乳化剤の混合物を加熱溶融し、ここで、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであり、
    前記溶融混合物を、水性飲料または乳化剤含有水性飲料と混合し、そして
    前記混合物を高速で攪拌して前記飲料中における植物ステロール分散体を得ることを含んでなり、
    これにより、前記植物ステロールを数百ナノメートル以下の粒径の粒子として分散させることを可能にする、方法
  2. 植物ステロールを分散する方法であって、
    60〜200℃において、植物ステロール、および乳化剤の混合物を加熱溶融し、ここで、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであり、
    前記溶融混合物を、水性飲料または乳化剤含有水性飲料と混合し、そして
    前記混合物を高速で攪拌およびホモジナイズして植物ステロール分散飲料を得ることを含んでなり、
    これにより、前記植物ステロールを数百ナノメートル以下の粒径の粒子として分散させることを可能にする、方法。
  3. 植物ステロールを分散する方法であって、
    60〜200℃において、植物ステロール、および少なくとも一つの乳化剤の混合物を加熱溶融し、ここで、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであり、
    前記溶融物を固形物に冷却し、該固形物を微粉化して粉末とし、
    前記粉末と、水性飲料または乳化剤含有水性飲料とを混合し、そして
    前記混合物を高速で攪拌して植物ステロール分散飲料を得ることを含んでなり、
    これにより、前記植物ステロールを数百ナノメートル以下の粒径の粒子として分散させることを可能にする、方法。
  4. 植物ステロールを分散する方法であって、
    60〜200℃において、植物ステロール、および少なくとも一つの乳化剤の混合物を加熱溶融し、ここで、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであり、
    前記溶融物を固形物に冷却し、該固形物を微粉化して粉末とし、
    前記粉末と、水性飲料または乳化剤含有水性飲料とを混合し、そして
    前記混合物を高速で攪拌およびホモジナイズして植物ステロール分散飲料を得ることを含んでなり、
    これにより、前記植物ステロールを数百ナノメートル以下の粒径の粒子として分散させることを可能にする、方法。
  5. 粒子の95.0%以上が、粒径300nm以下のものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 粒子の99.0%以上が、粒径300nm以下のものである、請求項5に記載の方法。
  7. 水性の植物ステロール粉末を得るために、前記分散体を乾燥することをさらに含んでなる、請求項1または2に記載の方法。
  8. 前記乾燥が、蒸発、凍結乾燥、または噴霧乾燥により行われる、請求項7に記載の方法。
  9. 植物ステロールが、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、シトスタノール、およびカンペスタノールからなる群から選択される少なくとも一つのものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  10. 植物ステロールがシトステロールである、請求項9に記載の方法。
  11. 乳化剤がショ糖脂肪酸エステルである、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  12. ショ糖脂肪酸エステルのHLB値が7以上である、請求項11に記載の方法。
  13. ショ糖脂肪酸エステルのHLB値が10〜16である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記攪拌が、5,000〜10,000rpmの速度で行われる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記攪拌が、6,500〜7,500rpmの速度で行われる、請求項14に記載の方法。
  16. 前記水性飲料が、水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物由来の飲料、他の一般飲料、またはアルコール飲料である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記水性飲料が水である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記溶融が、120〜150℃の温度で行われる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  19. 植物ステロールが、全乳化剤量と、1:0.01〜10の重量比で混合される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  20. 植物ステロールが、全乳化剤量と、1:0.2〜2.0の重量比で混合される、請求項19に記載の方法。
  21. 水性飲料と混合される乳化剤が、植物ステロールと混合される乳化剤の重量を基準として、80重量%以下の量で用いられる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  22. 植物ステロールが、水性飲料と、1:10〜10,000の重量比で混合される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  23. 植物ステロールが、水性の飲料と、1:10〜100重量比で混合される、請求項22に記載の方法。
  24. 水性飲料と植物ステロールとの混合物が、60〜140℃で維持される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記混合物が70〜90℃で維持される、請求項24に記載の方法。
  26. 分散体が、700nmの波長において80.0%以上の透過率を有するものである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  27. 前記ホモジナイズが、高圧ホモジナイザー、コロイドミル、または超音波処理器を用いて行われる、請求項2または4に記載の方法。
  28. 前記ホモジナイズが、高圧ホモジナイザーを用いて行われる、請求項27に記載の方法。
  29. 前記高圧ホモジナイザーが、2,000〜25,000psiの圧力で操作される、請求項28に記載の方法。
  30. 前記高圧ホモジナイザーが、7,000〜10,000psiの圧力で操作される、請求項29に記載の方法。
  31. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法により調製された、植物ステロール分散型飲料。
  32. 前記水性飲料が、水、ジュース飲料、炭酸飲料、ミルク、豆乳、穀物由来の飲料、他の一般飲料、またはアルコール飲料である、請求項31に記載の植物ステロール分散型飲料。
  33. 飲料に好ましく用いられる添加剤であって、
    植物ステロール、および少なくとも一つの乳化剤の混合物を60〜200℃において加熱溶融することにより調製され、飲料中に分散させると、数百ナノメートル以下の粒径の粒子を生じるものであり、前記乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリグリセリン脂肪酸エステルからなる群から選択されるものであることを特徴とする、添加剤。
  34. 粒子の95.0%以上が、粒径300nm以下のものである、請求項33に記載の添加剤。
  35. 粒子の99.0%以上が、粒径300nm以下のものである、請求項34に記載の添加剤。
  36. 粉末の形態にある、請求項33に記載の添加剤。
  37. 前記混合物が130〜140℃の温度で加熱される、請求項33に記載の添加剤。
  38. 植物ステロールが、シトステロール、カンペステロール、スチグマステロール、シトスタノール、およびカンペスタノールからなる群から選択される少なくとも一つのものである、請求項33に記載の添加剤。
  39. 乳化剤がショ糖脂肪酸エステルである、請求項33に記載の添加剤。
  40. ショ糖脂肪酸エステルのHLB値が7以上である、請求項39に記載の添加剤。
  41. ショ糖脂肪酸エステルのHLB値が10〜16である、請求項40に記載の添加剤。
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