JP2004128229A - 磁性メモリ及びその製造方法 - Google Patents

磁性メモリ及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004128229A
JP2004128229A JP2002290448A JP2002290448A JP2004128229A JP 2004128229 A JP2004128229 A JP 2004128229A JP 2002290448 A JP2002290448 A JP 2002290448A JP 2002290448 A JP2002290448 A JP 2002290448A JP 2004128229 A JP2004128229 A JP 2004128229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic element
film
layer
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002290448A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Suemitsu
末光 克巳
Kuniko Kikuta
菊田 邦子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2002290448A priority Critical patent/JP2004128229A/ja
Priority to PCT/JP2003/011956 priority patent/WO2004032237A1/ja
Priority to US10/529,851 priority patent/US20060261425A1/en
Publication of JP2004128229A publication Critical patent/JP2004128229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/01Manufacture or treatment
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/10Magnetoresistive devices

Abstract

【課題】磁性素子をエッチング法を用いて形成する際、ショートを回避し、磁性素子の磁気特性の劣化を抑制することが可能な磁性メモリを提供する。
【解決手段】基板1と、磁性素子下部52と、磁性素子上部51と、側壁19とを具備する磁性メモリを用いる。磁性素子下部52は、基板1の上面側に設けられた磁性素子54の一部である。導電体部12’、13’と第1磁性体膜14’を含んでいる。磁性素子上部51は、磁性素子下部52の上面側に設けられた磁性素子54の残部である。絶縁膜15)と第2磁性体膜16’を含んでいる。側壁19は、磁性素子上部51を囲むように設けられ、絶縁体で形成されている。そして、磁性素子54が、側壁19の外周で規定される大きさを備える。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁性メモリ及びその製造方法に関し、特に、強磁性体が有する自発磁化を利用して、不揮発的にデータを記憶する磁性メモリ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
不揮発的にデータを保持するメモリの一つとして磁性メモリ(Magnetic Random Access Memory:以下、「MRAM」という)が知られている。MRAMに用いられる磁性素子は、非磁性層の上下に強磁性層を有する構造である。この磁性素子は、上下の強磁性層の磁化ベクトルが平行か反平行かで、異なる抵抗値を示す。この異なる抵抗値は、“1”又は“0”に対応付けられる。そして、磁性素子の抵抗値を検出することで、磁性素子に書込まれた情報を読み出すことができる。
【0003】
MRAMは、巨大磁気抵抗(以下、「GMR」という)効果及びトンネル磁気抵抗(以下、「TMR」という)効果を用いたものが知られている。以下では、GMR効果を利用するMRAMのメモリセルをGMRセルと記載し、TMR効果を利用するMRAMのメモリセルをTMRセルと記載する。GMRセルは、非磁性層にCu、Cr等の導電膜を用い、TMRセルは、非磁性層にアルミナ等の絶縁膜を用いている。
【0004】
TMRセルでは、磁性素子は、アレイ状に並べられている。そして、磁性素子へのデータの書込みは、磁性素子近傍の配線に流れる電流が作る磁界等により行われる。また、磁性素子からのデータの読出しは、磁性素子の上下に設けられた電極間の抵抗値を検出することにより行われる。
【0005】
これらの磁性素子の加工は、イオンミリングのような物理的エッチング、又は、反応性イオンエッチング(以下、「RIE」という)のような物理的・化学的エッチングによって行われる。
TMRセルの磁性素子は、非磁性層にアルミナのような絶縁膜を用いている。そして、読み出し電流は、非磁性層を介して膜面に対して垂直方向に流れる。そのため、磁性素子をエッチングする工程で磁性素子の側面に導電性物質が付着した場合、読出し電流は、非磁性層である絶縁膜を通らず、導電性物質を通ることになる。その場合、磁性素子の両端の電極間における抵抗値は大幅に減少する。このことをショートという。ショートが起こると、MRAMとして十分な特性を得ることができない。
【0006】
イオンミリングのような物理的エッチングを用いる場合、最初にエッチングされる強磁性層と非磁性層より深いところまでエッチングをすると、ショートする素子の数が増加する。
また、RIEを用いる場合、エッチング時間が長くなると、エッチングガスの種類によっては、エッチングガスと強磁性層が化学的に反応して、強磁性層の磁気特性が劣化することが確認されている。
【0007】
磁性素子をエッチング法を用いて形成する際、磁性素子の側面に導電性物質が付着して起きるショートを回避することが可能な技術が求められている。磁性素子をエッチング法を用いて形成する際、磁性素子の磁気特性の劣化を抑制することが可能な技術が求められている。磁性素子をエッチング法を用いて形成する際、一度のパターニングで磁性素子全体を加工できることが技術が望まれている。
【0008】
関連する技術として、米国特許第6297983B1号明細書(Manoj Bhattacharyya)に、磁性メモリの技術が開示されている。この技術の磁性メモリは、活性層(自由磁化層)の面積を参照層(固定磁化層)の面積よりも小さくしている。それにより、活性層(自由磁化層)の磁化を安定化させることを目的としている。
【0009】
図13は、上記の米国特許第6297983B1号明細書に開示されている磁性メモリの構成及び製造方法を示す断面図である。
この技術の磁性メモリの製造方法は、以下のように行なう。
(1)第1工程:基板100上に各膜(導電体膜102’、第3強磁性体膜104’、反強磁性体膜106’、第1強磁性体膜154’、絶縁体膜152’、第2強磁性体膜150’、キャップ膜114’、マスク120’)を順次堆積する。その様子は、図13(a)に示す通りである。
(2)第2工程:マスク120’を磁性素子の形状にパターンニング(マスク120)した後、そのパターン形状となるように各膜(同上)をイオンミリングでエッチングする。これにより、基板100上に、導電体層102、第3強磁性体層104(強磁性体種子層)、反強磁性体層106、第1強磁性体層154(固定磁化層)、絶縁体層152、第2強磁性体層150(自由磁化層)、キャップ層114、マスク120が形成される。その様子は、図13(b)に示す通りである。
(3)第3工程:マスク120を破線126の形状に合わせてパターンニング(マスク120’’)する。その様子は、図13(c)に示す通りである。その後、第2強磁性体層150(自由磁化層)の面積を第1強磁性体層154(固定磁化層)よりも小さくするためのエッチング(エッチング予定形状126)をイオンミリングで行う。
すなわち、磁性素子の下部のパターン(マスク120)でエッチングを行った後、磁性素子の上部を他のパターン(マスク120’’)でイオンミリングを用いてエッチングする方法である。
【0010】
このような磁性素子のエッチングをイオンミリングで行うと、第2工程の結果が、図13(b)ではなく、図13(d)に示すような状況になる場合がある。すなわち、磁性素子及びマスク120の側面に、スパッタされた各膜の粒子が付着して、側壁付着物125を形成している。そのため、第3工程において、第2強磁性体層150(自由磁化層)の面積を第1強磁性体層154(固定磁化層)よりも小さくするためのエッチングをするとき、マスク120’’と磁性素子の下部(反強磁性体層106など)の大きさにそれほど差がない場合には、マスク120’’と側壁付着物125の間隔が狭くなるために、イオンミリング粒子がその隙間に入らず、エッチング予定形状126通りに精度良くエッチングすることができなくなる。
【0011】
特開2002−124717号公報に、磁気抵抗効果素子及びその製造方法並びにその磁気抵抗効果素子を用いた磁気薄膜メモリの技術が開示されている。
この技術の磁気抵抗効果素子は、第1磁性層と、トンネル障壁層と、第2磁性層とが順次積層された磁性トンネル接合を具備する。そして、第1磁性層と第2磁性層との間に、トンネル障壁層を介してトンネル電流を流す。ここで、トンネル障壁層は、薄膜の絶縁体で形成されている。
そして、化合物層と絶縁層とが、第2磁性層のトンネル電流が流れる領域を限定するように配置されている。ただし、化合物層は、第2磁性層を構成する材料の酸化物又は窒化物で形成されている。絶縁層は、化合物層上に配置され、絶縁体で形成されている。
また、この技術の磁気薄膜メモリは、上記磁気抵抗効果素子を用いている。
【0012】
特開平10−4227号公報に、磁気応答が制御可能な磁気トンネル接合の技術が開示されている。
この技術の磁気トンネル接合素子は、基板と、第1の電極と、第2の電極と、絶縁トンネル層とを含む。
ここで、第1の電極は、拘束強磁性体層と反強磁性層とを有する。拘束強磁性体層は、基板上に形成され、平坦である。反強磁性層は、拘束強磁性体層に隣接し、拘束強磁性体層の磁化方向を好適な方向に拘束し、印加磁場の存在下で磁化方向の回転を阻止する。
第2の電極は、印加磁場の存在下で磁化方向を自由に回転することが出来る平坦なフリー強磁性層を有する。
絶縁トンネル層は、拘束強磁性体層とフリー強磁性体層との間に配置され、拘束強磁性体層及びフリー強磁性体層に垂直な方向のトンネル電流を許可する。
そして、絶縁トンネル層は、拘束強磁性体層又はフリー強磁性体層が、絶縁トンネル層の側部周囲を越えて延びることのない側部周囲を有する。また、絶縁トンネル層は、拘束強磁性体層及びフリー強磁性体層が絶縁トンネル層とオーバーラップすることなく、間隔をあけた別の平面内に保持される。
【0013】
特開平11−330585号公報に、磁化制御方法、磁気機能素子、情報記録方法、情報記録素子及び可変抵抗素子の技術が開示されている。
この技術の磁化機能素子は、積層体を備えている。ここで、積層体は、導電性を有する材料を含む導電性層が、磁性層の間に位置するように、導電体層と複数の磁性層とが積層されてなる。そして、上記積層体の導電体層に電流を流すことで、磁性層間の磁気的結合状態を変化させて、磁性層の磁化方向を制御する。
【0014】
特開2002−9367号公報に、強磁性トンネル効果素子及び該強磁性トンネル効果素子を用いた磁気メモリの技術が開示されている。
この技術の強磁性トンネル効果素子は、トンネル障壁層を介して2つの強磁性体層を対向させた積層構造を有する。そして、トンネル障壁層を介して流れるトンネル電流が、2つの強磁性体層の相対的な磁化の向きに依存して変化する。
ここで、トンネル障壁層が、非晶質材料、多結晶材料、又はペロブスカイト結晶構造を持たない単結晶材料で構成されている。また、2つの強磁性体層の少なくとも一つは、1軸方向にのみ配向したペロブスカイト酸化物磁性体で構成されている。
【0015】
【特許文献1】米国特許第6297983B1号明細書
【特許文献2】特開2002−124717号公報
【特許文献3】特開平10−4227号公報
【特許文献4】特開平11−330585号公報
【特許文献5】特開2002−9367号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、磁性素子をエッチング法を用いて形成する際、所望の性能を有する磁性素子を高い歩留まりで製造することが出来る磁性メモリ及びその製造方法を提供することである。
【0017】
また、本発明の他の目的は、磁性素子をエッチング法を用いて形成する際、ショートを回避することが可能な磁性メモリ及びその製造方法を提供することである。
【0018】
本発明の更に他の目的は、磁性素子をエッチング法を用いて形成する際、磁性素子の磁気特性の劣化を抑制することが可能な磁性メモリ及びその製造方法を提供することである。
【0019】
本発明の別の目的は、ショート及び磁気特性の劣化を抑制された磁性素子をエッチング法を用いて形成する際、少ない工程数で安価に作製することが可能な磁性メモリ及びその製造方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0021】
従って、上記課題を解決するために、本発明の磁性メモリは、基板(1)と、磁性素子下部(52)と、磁性素子上部(51)と、側壁(19)とを具備する。
ここで、磁性素子下部(52)は、基板(1)の上面側に設けられた磁性素子(54)の一部である。磁性素子上部(51)は、磁性素子下部(52)の上面側に設けられた磁性素子(54)の残部である。側壁(19)は、磁性素子上部(51)を囲むように設けられ、絶縁体で形成されている。
すなわち、磁性素子下部(52)は、基板(1)の上面側に設けられた磁性素子(54)において、磁性素子(54)を構成する積層された複数の膜の内、基板(1)に近い側の一層又は複数の層である。そして、磁性素子上部(51)は、磁性素子(54)を構成する積層された複数の膜の内、磁性素子下部(52)の上面側に設けられた磁性素子下部(52)以外の層である。
また、側壁(19)により磁性素子上部(51)の側面は、他の部分から電気的に絶縁される。すなわち、ショートを回避できる。
【0022】
また、本発明の磁性メモリは、磁性素子(54)が、側壁(19)の外周で規定される大きさを備える。
すなわち、磁性素子(54)は、磁性素子上部(51)+側壁(19)の厚みの大きさとなる。磁性素子(54)の大きさをほとんど大きくすること無く、ショートを回避することが出来る。
【0023】
また、本発明の磁性メモリは、磁性素子下部(52)が、導電体部(12’、13’)と、導電体部(12’、13’)の上面側に設けられた第1磁性体膜(14’)を含んでいる。そして、磁性素子上部(51)が、絶縁膜(15’)と、絶縁膜(15’)の上面側に設けられた第2磁性体膜(16’)とを含んでいる。
【0024】
また、本発明の磁性メモリは、磁性素子下部(52)が、導電体部(12’、13’)を含んでいる。そして、磁性素子上部(51)は、第1磁性体膜(14’)と、第1磁性体膜(14’)の上面側に設けられた絶縁膜(15’)と、絶縁膜(15’)の上面側に設けられた第2磁性体膜(16’)とを含んでいる。
【0025】
また、本発明の磁性メモリは、磁性素子上部(51)が、更に、第2磁性体膜(16’)の上面側に設けられた導電体膜(17’)を含んでいる。
【0026】
更に、本発明の磁性メモリは、磁性素子上部(51)の形状が長円形、サイクロイド、長方形、六角形又は角丸四角形のいずれか一つを含む。
【0027】
更に、本発明の磁性メモリは、磁性素子下部(52)の上面の外周と、磁性素子上部(51)の下面の外周との距離dは、0.01μm≦d≦0.2μmである。
【0028】
更に、本発明の磁性メモリは、磁性素子下部(52)、側壁(19)及び磁性素子上部(52)を覆うように設けられた層間絶縁膜(20)を更に具備する。ここで、層間絶縁膜(20)は、磁性素子上部(51)の上面側にビアホール(23)を有している。
そして、側壁(19)は、ビアホール(23)を形成する際のエッチングにおける層間絶縁膜(20)に対する選択比が1より小となる材料で形成されている。
【0029】
更に、本発明の磁性メモリは、磁性素子下部(52)及び側壁(19)を覆うように設けられた層間絶縁膜(20)を更に具備する。ここで、層間絶縁膜(20)は、磁性素子下部(52)、側壁(19)及び磁性素子上部(51)を覆うように形成された後、磁性素子上部(51)の上面側を、化学的機械的研磨又はエッチバックにより平坦化されている。
そして、側壁(18)は、その化学的機械的研磨又はエッチバックにおける層間絶縁膜(20)に対する選択比が1より小となる材料で形成されている。
【0030】
更に、本発明の磁性メモリは、側壁(19)が、金属の窒化物、金属の酸化物及び金属の炭化物の少なくとも1つを含んでいる。
【0031】
更に、本発明の磁性メモリは、側壁(19)が、酸化珪素、窒化珪素、酸化アルミ又は窒化アルミの少なくとも1つを含んでいる。
【0032】
上記課題を解決するために、本発明の磁性メモリの製造方法は、(a)〜(c)ステップを具備する。
(a)ステップは、基板(1)の上面側に磁性素子(54)に含まれる多層膜(53)を形成する。(b)ステップは、多層膜(53)を所定の深さまで、所定のパターンでエッチングし、磁性素子(54)としての磁性素子上部(51)を形成する。(c)ステップは、磁性素子上部(51)を囲むように、絶縁体の側壁(19)を形成する。
【0033】
また、本発明の磁性メモリの製造方法は、(d)ステップを更に具備する。(d)ステップは、側壁(19)と磁性素子上部(51)とをマスクとして、多層膜(53)をエッチングし、磁性素子(54)の残部としての磁性素子下部(52)を形成する。
【0034】
また、本発明の磁性メモリの製造方法は、磁性素子下部(52)が、導電体部(12’、13’)と、導電体部(12’、13’)の上面側に設けられた第1磁性体層(14’)を含んでいる。磁性素子上部(51)は、絶縁層(15’)と、絶縁層(15’)の上面側に設けられた第2磁性体層(16’)とを含んでいる。
【0035】
また、本発明の磁性メモリの製造方法は、(c)ステップが、物理的エッチングを用いて行われる。
【0036】
また、本発明の磁性メモリの製造方法は、その物理的エッチングが、イオンミリングである。
【0037】
更に、本発明の磁性メモリの製造方法は、磁性素子下部(52)が、導電体部(12’、13’)を含んでいる。磁性素子上部(51)は、第1磁性体層(14’)と、第1磁性体層(14’)の上面側に設けられた絶縁層(15’)と、絶縁層(15’)の上面側に設けられた第2磁性体層(16’)とを含んでいる。
【0038】
更に、本発明の磁性メモリの製造方法は、(c)ステップが、物理的・化学的エッチングを用いて行われる。
【0039】
更に、本発明の磁性メモリの製造方法は、その物理的・化学的エッチングは、反応性イオンエッチングである。
【0040】
更に、本発明の磁性メモリの製造方法は、(f)〜(g)ステップを更に具備する。(f)ステップは、磁性素子下部(52)、側壁(19)及び磁性素子上部(51)を覆うように層間絶縁膜(20)を形成する。(g)ステップは、磁性素子上部(51)の上面側の層間絶縁膜(20)に、エッチングによりビアホール(23)を形成する。
そして、側壁(19)は、ビアホール(23)を形成する際のエッチングにおける層間絶縁膜(20)に対する選択比が1より小となる材料で形成されている。
【0041】
更に、本発明の磁性メモリの製造方法は、(h)〜(i)ステップを更に具備する。(h)ステップは、磁性素子下部(52)、側壁(19)及び磁性素子上部(51)を覆うように層間絶縁膜(20)を形成する。(i)ステップは、磁性素子上部(51)の上面側の層間絶縁膜(20)を、化学的機械的研磨又はエッチバックにより平坦化する。
そして、側壁(19)は、その化学的機械的研磨又はエッチバックにおける層間絶縁膜(20)に対する選択比が1より小となる材料で形成されている。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明である磁性メモリ及びその製造方法の実施の形態に関して、添付図面を参照して説明する。
各実施の形態において同一又は相当部分には同一の符号を付して説明する。
【0043】
(実施例1)
以下、本発明である磁性メモリ及びその製造方法の第1の実施の形態について説明する。
図1及び図2は、本発明である磁性メモリの製造方法の第1実施の形態を示す断面図である。
本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、TMRセルの製造方法である。TMRセルとしての磁性素子は、CMOS回路上に作製される銅等の配線上に形成される。図1及び図2は、銅等の下部配線11上に形成された磁性素子を作製する際の各ステップを示している。
【0044】
まず、図1(a)に示されているように、基板1(例示:シリコン)上に形成された下部絶縁層10(例示:シリコン酸化膜)中に、書込みおよび読出し用の下部配線11(例示:銅)をダマシンプロセスを用いて形成する。
そして、その上面側に、TMR構造の多層膜53を成膜する。すなわち、下部配線11の側から順に、下部導電膜12、反強磁性膜13、固定強磁性膜14、絶縁膜15、自由強磁性膜16、上部導電膜17が、順次形成される。
下部導電膜12及び上部導電膜17は、銅、アルミ、タンタル、窒化チタン又はパーマロイ(NiFe)に例示される導電性材料を含む単層膜もしくは多層膜である。本実施例では、下部導電膜12は、窒化チタン/タンタル/アルミ/タンタル/パーマロイ(NiFe)を順に積層した多層膜である。上部導電膜17は、窒化チタンである。厚さは、各約50nmである。
反強磁性膜13は、白金マンガン(PtMn)、イリジウムマンガン(IrMn)、鉄マンガン(FeMn)又はニッケルマンガン(NiMn)に例示される反強磁性材料で形成される。本実施例では、鉄マンガン(FeMn)である。約30nmである。
固定強磁性膜14及び自由強磁性膜16は、パーマロイ(NiFe)、鉄コバルト(CoFe)、鉄ニッケルコバルト(NiFeCo)又はコバルトに例示される強磁性材料で形成される。本実施例では、パーマロイ(NiFe)である。絶縁膜15は、アルミナ(Al)、酸化ハフニウムに例示される絶縁材料で形成される。本実施例では、Alを成膜後にプラズマ酸化を行って作製したアルミナ(Al)を用いた。絶縁膜15の厚さは、約1.5nmであり、トンネル電流が流れる程度に極めて薄い。更に、固定強磁性層14、絶縁膜15及び自由強磁性膜16の厚さの和は、極めて薄く、約30nm若しくはそれ以下である。
【0045】
次に、磁性素子上部51aを作製する。
所定の形状にフォトレジストを用いてパターニングを行う。そして、レジストパターンをマスクとして、イオンミリングを用いてエッチングを行う。このとき、エッチングは、絶縁膜15と固定強磁性膜14との境界まで行う。その後、フォトレジストを剥離する。この状態を図1(b)に示す。
このエッチングにより、磁性素子の上部導電層17’、第2磁性層としての自由強磁性層16’及び絶縁層15’が形成される。本実施例では、上部導電層17’、自由強磁性層16’及び絶縁層15’を磁性素子上部51aともいう。上記の所定の形状は、磁性素子上部51aの形状である。
【0046】
続いて、側壁としてのサイドウォール19を作製する。
まず、固定強磁性膜14及び磁性素子上部51aを覆うように、保護膜18を成膜する。この状態を図1(c)に示す。保護膜18は、金属の酸化膜、窒化膜、炭化膜のような絶縁性の材料を用いる。例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アルミ酸化膜、アルミ窒化膜である。本実施例では、シリコン窒化膜である。絶縁性なので、自由強磁性層16’及び絶縁層15’の電気的特性に影響しない。
次に、所定の条件で、保護膜18についてドライエッチングを行うことにより、サイドウォール19が形成される。所定の条件は、磁性素子の構造や保護膜18の特性により、実験的に決定される。この状態を図2(a)に示す。
これにより、上部導電層17’、自由強磁性層16’及び絶縁層15’の側面は、後のエッチング工程において、エッチングの雰囲気に曝されなくなる。従って、自由強磁性層16’及び絶縁層15’において、エッチングガスによる膜質の劣化、エッチングされた物質(側面付着物)の側面への付着、それによる電気的特性の異常を回避することが可能となる。
【0047】
引き続いて、磁性素子下部52aを作製する。
サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにして、下部導電膜12下までエッチングを行う。エッチング方法としてはイオンミリングを用いる。このエッチングは、下部配線11と下部導電膜12の境界まで行う。この状態を図2(b)に示す。
このエッチングにより、第1磁性層としての固定強磁性層14’、反強磁性層13’、下部導電層12’が形成される。本実施例では、固定強磁性層14’、反強磁性層13’、下部導電層12’を磁性素子下部52aともいう。
サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにしてエッチングを行っているので、フォトリソグラフィーに関わる工程が不要である。すなわち、磁性素子を形成するのに、磁性素子上部51a用及び磁性素子下部52a用と2回のエッチングを行っているが、1度のフォトリソグラフィーの工程で済み、工程数の増加を抑えることが出来る。
【0048】
次に、層間絶縁膜20を作製する。
まず、下部絶縁層10、磁性素子下部52a及び磁性素子上部51aを覆うように、層間絶縁膜20を成膜する。層間絶縁膜20は、金属の酸化膜、窒化膜、炭化膜、あるいは層間絶縁膜として従来知られた無機系・有機系の低誘電率絶縁膜のような絶縁性の材料を用いる。例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、アルミ酸化膜、アルミ窒化膜である。本実施例では、シリコン酸化膜である。
次に、化学的機械的研磨(CMP)により、層間絶縁膜20の上面側を、上部導電層17’上面まで研磨する。また、CMPの代わりにエッチバック法を用いても良い。その場合、エッチングガスにはCFを用いる。仕上りは遅いが、精密な平坦化を行うことが出来る。別の方法として、CMPを途中まで行い、その後エッチバックを用いるという方法でも良い。この場合、速くかつ精密な平坦化を行うことが出来る。
そして、層間絶縁膜20に、書込みおよび読出し配線として上部配線21を作製する。この状態を図2(c)に示す。
以上の工程により、TMRセルの形成が完了する。
【0049】
本実施の形態の磁性メモリの製造方法では、磁性素子上部51aを形成するのに物理的エッチング(例示:イオンミリング)を用いている。この場合、エッチングを絶縁膜15付近で止め、側面をサイドウォール19で覆うことで、ショート率を少なくすることができる。また、磁性素子下部52aをエッチングで形成する際、サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクとして用いるので、パターニング回数が1回で、磁性素子(磁性素子上部51a及び磁性素子下部52a)を形成することができる。
【0050】
また、磁性素子上部51aを形成する方法として、RIEを用いることも可能である。その場合、エッチングを絶縁膜15付近で止め、側面をサイドウォール19で覆うことで、絶縁膜15より深いところまでエッチングする場合に比べて、自由強磁性層16’のエッチング後の側面がプラズマにさらされる時間を短くすることが出来る。それにより、自由強磁性層16’の磁気特性の劣化を少なくすることが出来る。また、パターニング回数も、同様に1回で済む。
【0051】
また、本実施の形態の磁性メモリの製造方法では、磁性素子下部52aの大きさを、磁性素子上部51a+サイドウォール19(保護膜18)の厚み程度に制御することが可能となる。
例えば、エッチングによる磁性素子の特性劣化を防ぐために、磁性素子下部52aの大きさを磁性素子上部51aに比べ大きくする場合がある(非特許文献1参照)。その場合、磁性素子下部52aと磁性素子上部51aとの大きさの差が大きい方が、磁性素子の劣化の抑制効果が大きくなる。そこで、磁性素子下部52aを大きくする。しかし、あまり大きくなりすぎると単位面積あたりの磁性素子数が少なくなる。
一方、本実施の形態の磁性メモリの製造方法では、サイドウォール19および上部導電層17’をマスクにしたエッチングにより、磁性素子下部52aを形成している。そのため、磁性素子下部52aの大きさを、磁性素子上部51a+サイドウォール19(保護膜18)の厚み程度に抑制できる。その様子を示したのが図14である。
【0052】
図14は、磁性素子上部51、サイドウォール19及び磁性素子下部52の関係を示す平面図である。
磁性素子上部51の形状を(a)長方形、(b)楕円形、及び、(c)六角形とした場合について、サイドウォール19及び上部導電層17’(磁性素子上部51)をマスクにして、エッチングにより磁性素子下部52を形成している。このとき、磁性素子下部52(上面)の外周と磁性素子上部51(下面)の外周の距離dは、サイドウォール19(保護膜18)の膜厚とほぼ等しくなる。保護膜18の膜厚の制御は容易であることから、磁性素子下部52aの大きさの制御も容易で、所望の厚みにすることが出来る。すなわち、磁性素子下部52aの大きさを適切な大きさに制御することが出来る。
ここで、距離dは、0.01μm≦d≦0.2μmであることが好ましい。dが0.01μmより小さい場合、絶縁性の良好なサイドウォール(上部導電層17’の側面の概ね全体を被覆)を形成することが困難である。また、dが0.2μmより大きい場合、磁性素子54の基板1上での素子占有率が高くなり、磁性メモリの集積度が下がる。
【0053】
更に、本実施の形態の磁性メモリの製造方法では、上部配線21と上部導電層17’を電気的に接続するために層間絶縁層20をCMP、又は/及び、エッチバックを行う。それぞれの場合について、サイドウォール19の材料を、層間絶縁層20に比べて選択比を低くすることでCMP、エッチバックにおける製造歩留まりを高くすることが出来る。それを図15を用いて説明する。
【0054】
図15は、層間絶縁層20を平坦化する工程を示す断面図である。この図は、図2(b)と図2(c)の間の工程である。
図15(a)は、層間絶縁層20を下部絶縁膜10及び磁性素子54を覆うように成膜した後の断面図である。ここで、層間絶縁層20及びサイドウォール19を同じ材料にとすると、CMPを長く行った場合には、図15(b)に示すようにサイドウォール19と上部導電層17’とが同様に削られてしまう。しかし、サイドウォール19を層間絶縁層20に比べ選択比の低い材料にすることにより、図15(c)に示すように、サイドウォール19は削られ難くなるため、サイドウォール19に保護されて上部導電層17’は削られ難くなる。そして、CMPを長く行った場合でも、上部導電層17’を削り過ぎることがない。
【0055】
サイドウォール19を層間絶縁層20に比べ選択比の低い材料にする場合、サイドウォール19と層間絶縁膜20の組合せは、例えば、以下のようなものがある。
A.サイドウォール19:プラズマCVDを用いて300℃で成膜したシリコン酸化膜/層間絶縁層20:プラズマCVDを用いて400℃で成膜したシリコン酸化膜。
この場合、同じ膜(シリコン酸化膜)を用いていても、成膜方法・条件の違いにより、CMP、又は/及び、エッチバックの選択比を所望の値にすることが出来る。
B.サイドウォール19:シリコン窒化膜とシリコン酸化窒化膜の積層膜/層間絶縁層20:シリコン酸化膜。
C.サイドウォール19:シリコン酸化膜/層間絶縁層20:低誘電率膜であるポーラス有機シリカ。
ただし、本発明は、上記A〜Cの例に制限されるものではない。
【0056】
更に、本実施の形態の磁性メモリの製造方法では、上部配線21と上部導電層17’を電気的に接続するために、層間絶縁層20をCMPにより平坦化し、上部配線21の形成を行っている。しかし、層間絶縁層20の上部にエッチングによりビアホールを形成し、ビアホールを用いて上部配線21との接続を形成してもよい。
【0057】
なお、磁性素子54を形成する本実施の形態の磁性メモリの製造方法において、絶縁膜15の代わりに、銅のような反磁性体である導電体からなる非磁性膜が形成されることによって、本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、GMRセルの形成に適用可能である。
【0058】
更に、本実施の形態は、発明の趣旨が維持される限り、変更されることが可能である。
【0059】
(実施例2)
次に、本発明である磁性メモリ及びその製造方法の第2の実施の形態について説明する。
図3及び図4は、本発明である磁性メモリの製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。
本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、TMRセルの製造方法である。TMRセルとしての磁性素子は、CMOS回路上に作製される銅等の配線と磁性素子を電気的につなぐタングステン等のビア(タングステンプラグ)上に形成される。図3及び図4は、銅アルミ(銅アルミ(AlCu))等の下部配線11上のタングステンプラグ22上に形成された磁性素子を作製する際の各ステップを示している。
【0060】
まず、図3(a)に示されているように、基板1(例示:シリコン)上に形成された下部絶縁層10(例示:シリコン酸化膜)中に書込みおよび読出し用の下部配線11を、下部配線11上の磁性素子54を設ける場所にタングステンプラグ22(例示:銅アルミ(AlCu))をダマシンプロセス等を用いて形成する。
そして、その上面側に、TMR構造の多層膜53を成膜する。すなわち、タングステンプラグ22の側から順に、下部導電膜12、反強磁性膜13、固定強磁性膜14、絶縁膜15、自由強磁性膜16、上部導電膜17が、順次形成される。各膜については、実施例1と同様である。ただし、本実施例では、反強磁性膜13は、イリジウムマンガン(IrMn)、固定強磁性膜14は、鉄コバルト(CoFe)を用いている。
【0061】
次に、磁性素子上部51bを作製する。
所定の形状にフォトレジストを用いてパターニングを行う。そして、レジストパターンをマスクとして、反応性イオンエッチング(RIE)を用いてエッチングを行う。このとき、エッチングは、反強磁性膜13と下部導電膜12との境界まで行う。その後、フォトレジストを剥離する。この状態を図3(b)に示す。このエッチングにより、磁性素子の上部導電層17’、第2磁性層としての自由強磁性層16’、絶縁層15’、第1磁性層としての固定強磁性層14’及び反強磁性層13’が形成される。本実施例では、上部導電層17’、自由強磁性層16’、絶縁層15’、固定強磁性層14’及び反強磁性層13’を磁性素子上部51bともいう。上記の所定の形状は、磁性素子上部51bの形状である。
【0062】
続いて、側壁としてのサイドウォール19を作製する。
まず、下部導電膜12及び磁性素子上部51bを覆うように、保護膜18を成膜する。この状態を図3(c)に示す。保護膜18は、実施例1と同様である。次に、所定の条件で、保護膜18についてドライエッチングを行うことにより、サイドウォール19が形成される。所定の条件は、実験的に決定される。この状態を図4(a)に示す。
これにより、上部導電層17’、自由強磁性層16’、絶縁層15’、固定強磁性層14’及び反強磁性層13’の側面は、後のエッチング工程において、エッチングの雰囲気に曝されなくなる。従って、自由強磁性層16’及び絶縁層15’において、エッチングガスによる膜質の劣化、エッチングされた物質(側面付着物)の側面への付着、それによる電気的特性の異常を回避することが可能となる。
【0063】
引き続いて、磁性素子下部52bを作製する。
サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにして、下部導電層12下までエッチングを行う。エッチング方法としては反応性イオンエッチング(RIE)を用いる。このエッチングは、下部配線11と下部導電膜12の境界まで行う。この状態を図4(b)に示す。
このエッチングにより、下部導電層12’が形成される。本実施例では、下部導電層12’を磁性素子下部52bともいう。
サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにしてエッチングを行っているので、フォトリソグラフィーに関わる工程が不要である。すなわち、磁性素子を形成するのに、磁性素子上部51b用及び磁性素子下部52b用と2回のエッチングを行っているが、1度のフォトリソグラフィーの工程で済み、工程数の増加を抑えることが出来る。
【0064】
次に、層間絶縁膜20を作製する。
まず、下部絶縁層10、磁性素子下部52b及び磁性素子上部51bを覆うように、層間絶縁膜20を成膜する。層間絶縁膜20は、実施例1と同様である。次に、フォトレジストを用いてパターニングを行い、その後ドライエッチングによりビアホール23を形成する。
そして、フォトレジスト除去後、ビアホール23中及び層間絶縁膜20上に、書込みおよび読出し配線として上部配線21を作製する。この状態を図4(c)に示す。
以上の工程により、TMRセルの形成が完了する。
【0065】
本実施の形態の磁性メモリの製造方法では、磁性素子上部51bを形成する方法として、RIEを用いている。この場合、エッチング時間が長くなり過ぎないように、エッチングを下部導電膜12の手前で止めている。それにより、自由強磁性層16’や固定強磁性層14’のエッチングによる膜質(磁気特性を含む)の劣化を抑制することが出来る。
また、側面をサイドウォール19で覆うことで、その後に、自由強磁性層16’や固定強磁性層14’の側面がプラズマに曝されないようにすることで、自由強磁性層16’や固定強磁性層14’の磁気特性の劣化を少なくすることが出来る。
更に、磁性素子下部52aをエッチングで形成する際、サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクとして用いるので、パターニング回数が1回で、磁性素子(磁性素子上部51a及び磁性素子下部52a)を形成することができる。
【0066】
また、本実施の形態の磁性メモリの製造方法では、実施例1と同様に、磁性素子下部52aの大きさを、磁性素子上部51a+サイドウォール19(保護膜18)の厚み程度に制御することが可能となる。
【0067】
更に、本実施の形態の磁性メモリの製造方法では、上部配線21と上部導電層17’を電気的に接続するために、層間絶縁層20の上部にエッチングによりビアホール23を形成し、ビアホール23を用いて上部配線21との接続を形成している。この場合、サイドウォール19の材料を、層間絶縁層20に比べて選択比を低くすることで、ショートの発生を抑制し、ビアエッチングにおける製造歩留まりを高くすることが出来る。それを図16を用いて説明する。
【0068】
図16は、層間絶縁層20にビアホールを形成する工程を示す断面図である。この図は、図4(b)と図4(c)の間の工程である。ここではパターニングが若干ずれた場合について説明する。
図16(a)は、層間絶縁層20を下部絶縁膜10及び磁性素子54を覆うように成膜し、フォトレジスト26によりパターニングした後の断面図である。ここで、層間絶縁層20及びサイドウォール19を同じ材料にとすると、ビアエッチングを長く(深く)行った場合、図16(b)のように層間絶縁膜20だけでなくサイドウォール19も同様に削られ、磁性素子54の側面が現れる。この後、上部配線21を成膜すると、磁性素子54がショートするという問題が生じる。しかし、サイドウォール19を層間絶縁層20に比べ選択比の低い材料にすることで、図16(c)に示すように、サイドウォール19がエッチングの進行を妨げるため、深くエッチングした場合でもショートは起こらない。
【0069】
なお、サイドウォール19を層間絶縁層20に比べ選択比の低い材料にする場合の例は、実施例1に説明した通りである。
【0070】
図16において説明した効果は、実施例1の場合において、上部配線21と上部導電層17’を電気的に接続するために、層間絶縁層20の上部にエッチングによりビアホールを形成し、ビアホールを用いて上部配線21との接続を形成した場合においても同様に得ることが出来る。
【0071】
更に、本実施の形態の磁性メモリの製造方法では、上部配線21と上部導電層17’を電気的に接続するために、層間絶縁層20をCMP、又は/及び、エッチバックにより平坦化し、その上に上部配線21を形成しても良い。その場合、実施例1の図15において説明したものと同様の効果を得ることが出来る。
【0072】
なお、磁性素子54を形成する本実施の形態の磁性メモリの製造方法において、絶縁膜15の代わりに、銅のような反磁性体である導電体からなる非磁性膜が形成されることによって、本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、GMRセルの形成に適用可能である。
【0073】
更に、本実施の形態は、発明の趣旨が維持される限り、変更されることが可能である。
【0074】
(実施例3)
以下、本発明である磁性メモリ及びその製造方法の第3の実施の形態について説明する。
図5及び図6は、本発明である磁性メモリの製造方法の第3実施の形態を示す断面図である。
本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、TMRセルの製造方法である。TMRセルとしての磁性素子は、CMOS回路上に作製される銅等の配線上に形成される。図5及び図6は、銅等の下部配線11上に形成された磁性素子を作製する際の各ステップを示している。
【0075】
まず、図5(a)に示されているように、基板1(例示:シリコン)上に形成された下部絶縁層10(例示:シリコン酸化膜)中に、書込みおよび読出し用の下部配線11(例示:銅)をダマシンプロセスを用いて形成する。
そして、その上面側に、TMR構造の多層膜53’を成膜する。すなわち、下部配線11の側から順に、下部導電膜12、自由強磁性膜16、絶縁膜15、固定強磁性膜14、反強磁性膜13、上部導電膜17が、順次形成される。本実施例では、自由強磁性膜16、絶縁膜15、固定強磁性膜14、反強磁性膜13の成膜順序が実施例1と逆である。各膜については、実施例1と同様である。ただし、本実施例では、反強磁性膜13は、イリジウムマンガン(IrMn)を用いている。
【0076】
次に、磁性素子上部51cを作製する。
所定の形状にフォトレジストを用いてパターニングを行う。そして、レジストパターンをマスクとして、イオンミリングを用いてエッチングを行う。このとき、エッチングは、自由強磁性膜16と絶縁膜15との境界まで行う。その後、フォトレジストを剥離する。この状態を図5(b)に示す。
このエッチングにより、磁性素子の上部導電層17’、反強磁性層13’、固定強磁性層14’及び絶縁層15’が形成される。本実施例では、上部導電層17’、反強磁性層13’、固定強磁性層14’及び絶縁層15’を磁性素子上部51cともいう。上記の所定の形状は、磁性素子上部51aの形状である。
【0077】
続いて、側壁としてのサイドウォール19を作製する。
まず、自由強磁性膜16及び磁性素子上部51cを覆うように、保護膜18を成膜する。この状態を図5(c)に示す。保護膜18は、実施例1と同様である。
次に、所定の条件で、保護膜18についてドライエッチングを行うことにより、サイドウォール19が形成される。所定の条件は、実験的に決定される。この状態を図6(a)に示す。
これにより、上部導電層17’、反強磁性層13’、固定強磁性層14’及び絶縁層15’の側面は、後のエッチング工程において、エッチングの雰囲気に曝されなくなる。従って、固定強磁性層14’及び絶縁層15’において、エッチングガスによる膜質の劣化、エッチングされた物質(側面付着物)の側面への付着、それによる電気的特性の異常を回避することが可能となる。
【0078】
引き続いて、磁性素子下部52cを作製する。
サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにして、下部導電膜12下までエッチングを行う。エッチング方法としてはイオンミリングを用いる。このエッチングは、下部配線11と下部導電膜12の境界まで行う。この状態を図6(b)に示す。
このエッチングにより、自由強磁性層16’、下部導電層12’が形成される。本実施例では、自由強磁性層16’、下部導電層12’を磁性素子下部52cともいう。
サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにしてエッチングを行っているので、フォトリソグラフィーに関わる工程が不要である。すなわち、磁性素子を形成するのに、磁性素子上部51a用及び磁性素子下部52c用と2回のエッチングを行っているが、1度のフォトリソグラフィーの工程で済み、工程数の増加を抑えることが出来る。
【0079】
次に、層間絶縁膜20を作製する。
まず、下部絶縁層10、磁性素子下部52a及び磁性素子上部51aを覆うように、層間絶縁膜20を成膜する。層間絶縁膜20は、実施例1と同様である。次に、化学的機械的研磨(CMP)により、層間絶縁膜20の上面側を、上部導電層17’上面まで研磨する。また、CMPの代わりにエッチバック法を用いても良い。その場合、エッチングガスにはCFを用いる。別の方法として、CMPを途中まで行い、その後エッチバックを用いるという方法でも良い。
そして、層間絶縁膜20に、書込みおよび読出し配線として上部配線21を作製する。この状態を図6(c)に示す。
以上の工程により、TMRセルの形成が完了する。
【0080】
本実施例では、自由強磁性膜16、絶縁膜15、固定強磁性膜14、反強磁性膜13の成膜順序が実施例1と逆である。そのため、磁性素子54’では、実施例1の磁性素子54と比較して、自由強磁性層16’、絶縁層15’、固定強磁性層14’、反強磁性層13’の下部配線11に対する位置関係が逆となっている。
しかし、本実施の形態の磁性メモリの製造方法においても、実施例1において得られるものと同様の効果を得ることが出来る。
【0081】
なお、磁性素子54を形成する本実施の形態の磁性メモリの製造方法において、絶縁膜15の代わりに、銅のような反磁性体である導電体からなる非磁性膜が形成されることによって、本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、GMRセルの形成に適用可能である。
【0082】
更に、本実施の形態は、発明の趣旨が維持される限り、実施例1中に例示されるように変更されることが可能である。
【0083】
(実施例4)
次に、本発明である磁性メモリ及びその製造方法の第4の実施の形態について説明する。
図7及び図8は、本発明である磁性メモリの製造方法の第4の実施の形態を示す断面図である。
本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、TMRセルの製造方法である。TMRセルとしての磁性素子は、CMOS回路上に作製される銅等の配線上に形成される。図7及び図8は、銅等の下部配線11上に形成された磁性素子を作製する際の各ステップを示している。
【0084】
まず、図7(a)に示されているように、基板1(例示:シリコン)上に形成された下部絶縁層10(例示:シリコン酸化膜)中に書込みおよび読出し用の下部配線11をダマシンプロセス等を用いて形成する。
そして、その上面側に、TMR構造の多層膜53を成膜する。すなわち、下部配線11の側から順に、下部導電膜12、反強磁性膜13、固定強磁性膜14、絶縁膜15、自由強磁性膜16、上部導電膜17が、順次形成される。各膜については、実施例1と同様である。ただし、本実施例では、反強磁性膜13は、イリジウムマンガン(IrMn)を用いている。
【0085】
次に、磁性素子54dを作製する。
所定の形状にフォトレジストを用いてパターニングを行う。そして、レジストパターンをマスクとして、反応性イオンエッチング(RIE)を用いてエッチングを行う。このとき、エッチングは、下部導電膜12と下部配線11との境界まで行う。その後、フォトレジストを剥離する。この状態を図7(b)に示す。
このエッチングにより、磁性素子の上部導電層17’、自由強磁性層16’、絶縁層15’、固定強磁性層14’、反強磁性層13’及び下部導電層12’が形成される。本実施例では、上部導電層17’、自由強磁性層16’、絶縁層15’、固定強磁性層14’、反強磁性層13’及び下部導電層12’を磁性素子54dともいう。上記の所定の形状は、磁性素子54dの形状である。
この場合、各膜の膜厚を薄くすることや、エッチング条件等を変更することにより、RIEの時間が長くならないようにして行う。
【0086】
続いて、側壁としてのサイドウォール19を作製する。
まず、下部配線11及び磁性素子54dを覆うように、保護膜18を成膜する。この状態を図7(c)に示す。保護膜18は、実施例1と同様である。ただし、本実施例では、アルミ窒化膜を用いる。
次に、所定の条件で、保護膜18についてドライエッチングを行うことにより、サイドウォール19が形成される。所定の条件は、実験的に決定される。この状態を図8(a)に示す。
これにより、磁性素子54dの側面は、後の工程において、その雰囲気に曝されなくなる。従って、自由強磁性層16’及び絶縁層15’において、後工程による膜質の劣化、物質(側面付着物)の側面への付着、それによる電気的特性の異常を回避することが可能となる。
【0087】
次に、層間絶縁膜20を作製する。
まず、下部絶縁層10及び磁性素子54dを覆うように、層間絶縁膜20を成膜する。層間絶縁膜20は、実施例1と同様である。
次に、化学的機械的研磨(CMP)により、層間絶縁膜20の上面側を、上部導電層17’上面まで研磨する。また、CMPの代わりにエッチバック法を用いても良い。別の方法として、CMPを途中まで行い、その後エッチバックを用いるという方法でも良い。そして、層間絶縁膜20に、書込みおよび読出し配線として上部配線21を作製する。この状態を図8(b)に示す。
以上の工程により、TMRセルの形成が完了する。
【0088】
本実施の形態の磁性メモリの製造方法においては、RIEによるエッチングの回数が1回であり、上部配線21をCMP(又はエッチバック)で形成している点が、実施例2と異なる。
しかし、本実施の形態の磁性メモリの製造方法においても、実施例2において得られるものと同様の効果を得ることが出来る。
【0089】
なお、磁性素子54を形成する本実施の形態の磁性メモリの製造方法において、絶縁膜15の代わりに、銅のような反磁性体である導電体からなる非磁性膜が形成されることによって、本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、GMRセルの形成に適用可能である。
【0090】
更に、本実施の形態は、発明の趣旨が維持される限り、実施例2中に例示されるように変更されることが可能である。
【0091】
(実施例5)
以下、本発明である磁性メモリ及びその製造方法の第5の実施の形態について説明する。
図9及び図10は、本発明である磁性メモリの製造方法の第5実施の形態を示す断面図である。
本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、TMRセルの製造方法である。TMRセルとしての磁性素子は、CMOS回路上に作製される銅等の配線上に形成される。図9及び図10は、銅等の下部配線11上に形成された磁性素子を、下部配線11を含めて作製する際の各ステップを示している。
【0092】
まず、図9(a)に示されているように、基板1(例示:シリコン)上に形成された下部絶縁層10(例示:シリコン酸化膜)の上面側に、書込み及び読出し用の下部配線11を形成するための下部配線層11’(例示:銅)と、TMR構造の多層膜53とを成膜する。すなわち、下部絶縁層10の側から順に、下部配線層11’、下部導電膜12、反強磁性膜13、固定強磁性膜14、絶縁膜15、自由強磁性膜16、上部導電膜17が、順次形成される。
下部配線層11’は、銅、アルミ、チタン、銅アルミ(AlCu)、窒化チタンに例示される導電性材料を含む単層膜もしくは多層膜である。本実施例では、窒化チタン/チタン/銅アルミ/チタンを順に積層した多層膜である。
下部導電膜12、反強磁性膜13、固定強磁性膜14、絶縁膜15、自由強磁性膜16、上部導電膜17は、実施例1と同様である。ただし、本実施例では、反強磁性膜13はイリジウムマンガン(IrMn)、固定強磁性膜14は鉄コバルト(CoFe)である。
【0093】
次に、磁性素子上部51eを作製する。
フォトレジストを用いて所定の形状にパターニングを行う。そして、レジストパターンをマスクとして、イオンミリングを用いてエッチングを行う。このとき、エッチングは、絶縁膜15と固定強磁性膜14との境界まで行う。その後、フォトレジストを剥離する。この状態を図9(b)に示す。
このエッチングにより、磁性素子の上部導電層17’、自由強磁性層16’及び絶縁層15’が形成される。本実施例では、上部導電層17’、自由強磁性層16’及び絶縁層15’を磁性素子上部51eともいう。上記の所定の形状は、磁性素子上部51eの形状である。
【0094】
続いて、側壁としてのサイドウォール19を作製する。
まず、固定強磁性膜14及び磁性素子上部51eを覆うように、保護膜18を成膜する。この状態を図9(c)に示す。保護膜18は、実施例1と同様である。
次に、所定の条件で、保護膜18についてドライエッチングを行うことにより、サイドウォール19が形成される。所定の条件は、実験的に決定される。この状態を図9(d)に示す。
これにより、上部導電層17’、自由強磁性層16’及び絶縁層15’の側面は、後のエッチング工程において、エッチングの雰囲気に曝されなくなる。従って、自由強磁性層16’及び絶縁層15’において、エッチングガスによる膜質の劣化、エッチングされた物質(側面付着物)の側面への付着、それによる電気的特性の異常を回避することが可能となる。
【0095】
引き続いて、磁性素子下部52eを作製する。
サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにして、反響磁性膜13下までエッチングを行う。エッチング方法としてはイオンミリングを用いる。このエッチングは、反響磁性膜13と下部導電膜12の境界まで行う。この状態を図10(a)に示す。このエッチングにより、固定強磁性層14’、反強磁性層13’が形成される。
続いて、フォトレジストを用いて所定の形状にパターニングを行う。そして、レジストパターンをマスクとして、イオンミリングを用いてエッチングを行う。このとき、エッチングは、下部配線膜11’と下部絶縁層10との境界まで行う。その後、フォトレジストを剥離する。この状態を図10(b)に示す。このエッチングにより、下部導電層12’及び下部配線11が形成される。
本実施例では、固定強磁性層14’、反強磁性層13’、下部導電層12’を磁性素子下部52eともいう。
サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにしてエッチングを行っているので、フォトリソグラフィーに関わる工程が不要である。すなわち、磁性素子を形成するのに、磁性素子上部51a用及び磁性素子下部52a用と2回のエッチングを行っているが、1度のフォトリソグラフィーの工程で済み、工程数の増加を抑えることが出来る。
また、下部配線11を磁性素子下部52eと同時に形成している。すなわち、ダマシンプロセスを用いた下部配線11の形成工程を省略することが出来る。
【0096】
次に、層間絶縁膜20を作製する。
まず、下部絶縁層10、磁性素子下部52e及び磁性素子上部51eを覆うように、層間絶縁膜20を成膜する。層間絶縁膜20は、実施例1と同様である。次に、化学的機械的研磨(CMP)により、層間絶縁膜20の上面側を、上部導電層17’上面まで研磨する。また、CMPの代わりにエッチバック法を用いても良い。別の方法として、CMPを途中まで行い、その後エッチバックを用いるという方法でも良い。
そして、層間絶縁膜20に、書込みおよび読出し配線として上部配線21を作製する。この状態を図10(c)に示す。
以上の工程により、TMRセルの形成が完了する。
【0097】
本実施の形態の磁性メモリの製造方法においても、実施例1において得られるものと同様の効果を得ることが出来る。
【0098】
上記実施例では、磁性素子下部52eを作製する際、固定強磁性層14’及び反強磁性層13’を形成するのにサイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにし、下部導電層12’を形成するのにフォトレジストをマスクにしている。しかし、マスクとして、いずれの場合もフォトレジスト用いることも可能である。それを示しているのが、図11及び図12である。
【0099】
図11及び図12は、本発明である磁性メモリの製造方法の他の実施の形態を示す断面図である。図6に示すように、磁性素子上部51fの作製手順(図11(a)〜(c)、図12(a))は、図9の場合((a)〜(d))と同様である。しかし、磁性素子下部52fの作製手順図12(b)は、図10の場合((a)〜(b))と異なる。すなわち、磁性素子下部52fは、フォトレジストをマスクにしてエッチングにより作製されている。その他は、実施例5と同様である。
【0100】
この場合、サイドウォール19及び上部導電層17’をマスクにしたセルフアラインのエッチングプロセスを省略することが出来る。
また、実施例5の場合と同様の効果を得ることが出来る。
【0101】
なお、磁性素子54を形成する本実施の形態の磁性メモリの製造方法において、絶縁膜15の代わりに、銅のような反磁性体である導電体からなる非磁性膜が形成されることによって、本実施の形態の磁性メモリの製造方法は、GMRセルの形成に適用可能である。
【0102】
更に、本実施の形態は、発明の趣旨が維持される限り、実施例1中に例示されるように変更されることが可能である。
【0103】
【発明の効果】
本発明により、磁性素子をエッチング法を用いて形成する際、ショートを回避し、磁性素子の磁気特性の劣化を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である磁性メモリの製造方法の第1実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明である磁性メモリの製造方法の第1実施の形態を示す断面図である。
【図3】本発明である磁性メモリの製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図4】本発明である磁性メモリの製造方法の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図5】本発明である磁性メモリの製造方法の第3実施の形態を示す断面図である。
【図6】本発明である磁性メモリの製造方法の第3実施の形態を示す断面図である。
【図7】本発明である磁性メモリの製造方法の第4の実施の形態を示す断面図である。
【図8】本発明である磁性メモリの製造方法の第4の実施の形態を示す断面図である。
【図9】本発明である磁性メモリの製造方法の第5実施の形態を示す断面図である。
【図10】本発明である磁性メモリの製造方法の第5実施の形態を示す断面図である。
【図11】本発明である磁性メモリの製造方法の他の実施の形態を示す断面図である。
【図12】本発明である磁性メモリの製造方法の他の実施の形態を示す断面図である。
【図13】従来技術の磁性メモリの構成及び製造方法を示す断面図である。
【図14】磁性素子上部、サイドウォール及び磁性素子下部の関係を示す平面図である。
【図15】層間絶縁層を平坦化する工程を示す断面図である。
【図16】層間絶縁層にビアホールを形成する工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1  基板
10  下部絶縁層
11  下部配線
11’  下部配線膜
12  下部導電膜
12’  下部導電層
13  反強磁性膜
13’  反強磁性層
14  固定強磁性膜
14’  固定強磁性層
15  絶縁膜
15’ 絶縁層
16  自由強磁性膜
16’  自由強磁性層
17  上部導電膜
17’  上部導電層
18  保護膜
19  サイドウォール
20  層間絶縁膜
21  上部配線
22  タングステンプラグ
23  ビアホール
26  フォトレジスト
51(a〜f)  磁性素子上部
52(a〜f)  磁性素子下部
53(’)  多層膜
54(a〜f)  磁性素子
100  基板
102  導電体層
102’  導電体膜
104  第3強磁性体層
104’  第3強磁性体膜
106  反強磁性体層
106’  反強磁性体膜
114  キャップ層
114’  キャップ膜
120(’、’’)  マスク
125  側壁付着物
126  エッチング予定形状
150  第2強磁性体層
150’  第2強磁性体膜
152  絶縁体層
152’  絶縁体膜
154  第1強磁性体層
154’  第1強磁性体膜

Claims (21)

  1. 基板と、
    基板の上面側に設けられた磁性素子の一部としての磁性素子下部と、
    前記磁性素子下部の上面側に設けられた前記磁性素子の残部としての磁性素子上部と、
    前記磁性素子上部を囲むように設けられ、絶縁体で形成された側壁と、
    を具備する、
    磁性メモリ。
  2. 前記磁性素子は、前記側壁の外周で規定される大きさを備える、
    請求項1に記載の磁性メモリ。
  3. 前記磁性素子下部は、導電体部と、前記導電体部の上面側に設けられた第1磁性体膜を含み、
    前記磁性素子上部は、絶縁膜と、前記絶縁膜の上面側に設けられた第2磁性体膜とを含む、
    請求項1又は2に記載の磁性メモリ。
  4. 前記磁性素子下部は、導電体部を含み、
    前記磁性素子上部は、第1磁性体膜と、前記第1磁性体膜の上面側に設けられた絶縁膜と、前記絶縁膜の上面側に設けられた第2磁性体膜とを含む、
    請求項1又は2に記載の磁性メモリ。
  5. 前記磁性素子上部は、更に、前記第2磁性体膜の上面側に設けられた導電体膜を含む、
    請求項3又は4に記載の磁性メモリ。
  6. 前記磁性素子上部の形状が長円形、サイクロイド、長方形、六角形又は角丸四角形のいずれか一つを含む、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載の磁性メモリ。
  7. 前記磁性素子下部の上面の外周と、前記磁性素子上部の下面の外周との距離dは、0.01μm≦d≦0.2μmである、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載の磁性メモリ。
  8. 前記磁性素子下部、前記側壁及び前記磁性素子上部を覆うように設けられた層間絶縁膜を更に具備し、
    ここで、前記層間絶縁膜は、前記磁性素子上部の上面側にビアホールを有し、
    前記側壁は、前記ビアホールを形成する際のエッチングにおける前記層間絶縁膜に対する選択比が1より小となる材料で形成されている、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の磁性メモリ。
  9. 前記磁性素子下部及び前記側壁を覆うように設けられた層間絶縁膜を更に具備し、
    ここで、前記層間絶縁膜は、前記磁性素子下部、前記側壁及び前記磁性素子上部を覆うように形成された後、前記磁性素子上部の上面側を、化学的機械的研磨又はエッチバックにより平坦化され、
    前記側壁は、前記化学的機械的研磨又はエッチバックにおける前記層間絶縁膜に対する選択比が1より小となる材料で形成されている、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の磁性メモリ。
  10. 前記側壁は、金属の窒化物、金属の酸化物及び金属の炭化物の少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の磁性メモリ。
  11. 前記側壁は、酸化珪素、窒化珪素、酸化アルミ又は窒化アルミの少なくとも1つを含む、
    請求項10に記載の磁性メモリ。
  12. (a)基板の上面側に磁性素子に含まれる多層膜を形成するステップと、
    (b)前記多層膜を所定の深さまで、所定のパターンにエッチングし、前記磁性素子の一部としての磁性素子上部を形成するステップと、
    (c)前記磁性素子上部を囲むように、絶縁体の側壁を形成するステップと、
    を具備する、
    磁性メモリの製造方法。
  13. (d)前記側壁と前記磁性素子上部とをマスクとして、前記多層膜をエッチングし、前記磁性素子の残部としての磁性素子下部を形成するステップと、
    を更に具備する、
    請求項12に記載の磁性メモリの製造方法。
  14. 前記磁性素子下部は、導電体部と、前記導電体部の上面側に設けられた第1磁性体層を含み、
    前記磁性素子上部は、絶縁層と、前記絶縁層の上面側に設けられた第2磁性体層とを含む、
    請求項12又は13に記載の磁性メモリの製造方法。
  15. 前記(b)ステップは、物理的エッチングを用いて行う、
    請求項14に記載の磁性メモリの製造方法。
  16. 前記物理的エッチングは、イオンミリングである、
    請求項15に記載の磁性メモリの製造方法。
  17. 前記磁性素子下部は、導電体部を含み、
    前記磁性素子上部は、第1磁性体層と、前記第1磁性体層の上面側に設けられた絶縁層と、前記絶縁層の上面側に設けられた第2磁性体層とを含む、
    請求項12又は13に記載の磁性メモリの製造方法。
  18. 前記(c)ステップは、物理的・化学的エッチングを用いて行う、
    請求項17に記載の磁性メモリの製造方法。
  19. 前記物理的・化学的エッチングは、反応性イオンエッチングである、
    請求項18に記載の磁性メモリの製造方法。
  20. (f)前記磁性素子下部、前記側壁及び前記磁性素子上部を覆うように層間絶縁膜を形成するステップと、
    (g)前記磁性素子上部の上面側の前記層間絶縁膜に、エッチングによりビアホールを形成するステップと、
    を更に具備し、
    前記側壁は、前記ビアホールを形成する際のエッチングにおける前記層間絶縁膜に対する選択比が1より小となる材料で形成されている、
    請求項12乃至19のいずれか一項に記載の磁性メモリの製造方法。
  21. (h)前記磁性素子下部、前記側壁及び前記磁性素子上部を覆うように層間絶縁膜を形成するステップと、
    (i)前記磁性素子上部の上面側の前記層間絶縁膜を、化学的機械的研磨又はエッチバックにより平坦化するステップと、
    を更に具備し、
    前記側壁は、前記化学的機械的研磨又はエッチバックにおける前記層間絶縁膜に対する選択比が1より小となる材料で形成されている、
    請求項12乃至19のいずれか一項に記載の磁性メモリの製造方法。
JP2002290448A 2002-10-02 2002-10-02 磁性メモリ及びその製造方法 Pending JP2004128229A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002290448A JP2004128229A (ja) 2002-10-02 2002-10-02 磁性メモリ及びその製造方法
PCT/JP2003/011956 WO2004032237A1 (ja) 2002-10-02 2003-09-19 磁性メモリ及びその製造方法
US10/529,851 US20060261425A1 (en) 2002-10-02 2003-09-19 Magnetic memory and method of manufacturing the memory

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002290448A JP2004128229A (ja) 2002-10-02 2002-10-02 磁性メモリ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004128229A true JP2004128229A (ja) 2004-04-22

Family

ID=32063772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002290448A Pending JP2004128229A (ja) 2002-10-02 2002-10-02 磁性メモリ及びその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20060261425A1 (ja)
JP (1) JP2004128229A (ja)
WO (1) WO2004032237A1 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006086322A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Renesas Technology Corp 磁気抵抗記憶素子およびその製造方法
JP2006165031A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Ulvac Japan Ltd トンネル接合素子の製造方法およびその製造装置
WO2006070803A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Nec Corporation 磁気ランダムアクセスメモリ及びその製造方法
JP2006295198A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Headway Technologies Inc 磁気トンネル接合素子およびその形成方法ならびに磁気メモリセルおよびその製造方法
JP2007158301A (ja) * 2005-11-14 2007-06-21 Renesas Technology Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2007158336A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Magic Technologies Inc Mtjmram素子およびその製造方法、並びにmtjmramアレイ
JP2007214229A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Sony Corp 磁気記憶装置、磁気記憶装置の製造方法および半導体集積回路装置
JP2007242663A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Fujitsu Ltd 磁気抵抗効果素子を含む半導体装置及びその製造方法
US7468541B2 (en) * 2005-02-17 2008-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic random access memory
JP2011009485A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Nec Corp 半導体記憶装置及びその製造方法
WO2011087038A1 (ja) * 2010-01-13 2011-07-21 株式会社日立製作所 磁気メモリ、磁気メモリの製造方法、及び、磁気メモリの駆動方法
JP2015532013A (ja) * 2012-09-13 2015-11-05 マイクロン テクノロジー, インク. メモリセルおよび磁気メモリセル構造のアレイの形成方法、ならびに関連するメモリセルおよびメモリセル構造
CN110867512A (zh) * 2018-08-27 2020-03-06 台湾积体电路制造股份有限公司 磁性穿隧接面结构及其制造方法

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100867662B1 (ko) 2004-03-12 2008-11-10 도쿠리쓰교세이호징 가가쿠 기주쓰 신코 기코 자기저항소자, 터널 장벽층 및 자기저항소자의 제조방법
JP4292128B2 (ja) * 2004-09-07 2009-07-08 キヤノンアネルバ株式会社 磁気抵抗効果素子の製造方法
US7169623B2 (en) * 2004-09-09 2007-01-30 Tegal Corporation System and method for processing a wafer including stop-on-aluminum processing
TWI252559B (en) * 2004-12-31 2006-04-01 Ind Tech Res Inst Method for connecting magnetoelectronic element with conductive line
JP2006261592A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Fujitsu Ltd 磁気抵抗効果素子及びその製造方法
US8125040B2 (en) * 2008-04-18 2012-02-28 Qualcomm Incorporated Two mask MTJ integration for STT MRAM
JP2010103224A (ja) * 2008-10-22 2010-05-06 Toshiba Corp 磁気抵抗素子、及び磁気メモリ
US9175358B2 (en) * 2009-11-11 2015-11-03 Carbo-UA Limited Compositions and processes for sugar treatment
US9146287B2 (en) 2010-11-15 2015-09-29 Infineon Technologies Ag XMR sensors with high shape anisotropy
US9082956B2 (en) 2011-04-04 2015-07-14 Micron Technology, Inc. Confined cell structures and methods of forming confined cell structures
JP2013140891A (ja) * 2012-01-05 2013-07-18 Toshiba Corp 磁気抵抗効果素子の製造方法
US9007818B2 (en) 2012-03-22 2015-04-14 Micron Technology, Inc. Memory cells, semiconductor device structures, systems including such cells, and methods of fabrication
US8923038B2 (en) 2012-06-19 2014-12-30 Micron Technology, Inc. Memory cells, semiconductor device structures, memory systems, and methods of fabrication
US9054030B2 (en) 2012-06-19 2015-06-09 Micron Technology, Inc. Memory cells, semiconductor device structures, memory systems, and methods of fabrication
US9379315B2 (en) 2013-03-12 2016-06-28 Micron Technology, Inc. Memory cells, methods of fabrication, semiconductor device structures, and memory systems
US10490741B2 (en) 2013-06-05 2019-11-26 SK Hynix Inc. Electronic device and method for fabricating the same
KR20150036985A (ko) 2013-09-30 2015-04-08 에스케이하이닉스 주식회사 전자 장치 및 그 제조 방법
US9865806B2 (en) 2013-06-05 2018-01-09 SK Hynix Inc. Electronic device and method for fabricating the same
KR20160122915A (ko) 2015-04-14 2016-10-25 에스케이하이닉스 주식회사 전자 장치
KR20140142929A (ko) 2013-06-05 2014-12-15 에스케이하이닉스 주식회사 반도체 장치 및 그 제조 방법, 이 반도체 장치를 포함하는 마이크로 프로세서, 프로세서, 시스템, 데이터 저장 시스템 및 메모리 시스템
KR20150102302A (ko) * 2014-02-28 2015-09-07 에스케이하이닉스 주식회사 전자 장치 및 그 제조 방법
KR20160073782A (ko) 2014-12-17 2016-06-27 에스케이하이닉스 주식회사 전자 장치 및 그 제조 방법
US9368714B2 (en) 2013-07-01 2016-06-14 Micron Technology, Inc. Memory cells, methods of operation and fabrication, semiconductor device structures, and memory systems
US9466787B2 (en) 2013-07-23 2016-10-11 Micron Technology, Inc. Memory cells, methods of fabrication, semiconductor device structures, memory systems, and electronic systems
US9461242B2 (en) 2013-09-13 2016-10-04 Micron Technology, Inc. Magnetic memory cells, methods of fabrication, semiconductor devices, memory systems, and electronic systems
US9608197B2 (en) 2013-09-18 2017-03-28 Micron Technology, Inc. Memory cells, methods of fabrication, and semiconductor devices
US10454024B2 (en) 2014-02-28 2019-10-22 Micron Technology, Inc. Memory cells, methods of fabrication, and memory devices
US9281466B2 (en) 2014-04-09 2016-03-08 Micron Technology, Inc. Memory cells, semiconductor structures, semiconductor devices, and methods of fabrication
US9269888B2 (en) 2014-04-18 2016-02-23 Micron Technology, Inc. Memory cells, methods of fabrication, and semiconductor devices
US9431602B2 (en) * 2014-06-05 2016-08-30 Everspin Technologies, Inc. Top electrode coupling in a magnetoresistive device using an etch stop layer
US9349945B2 (en) 2014-10-16 2016-05-24 Micron Technology, Inc. Memory cells, semiconductor devices, and methods of fabrication
US9768377B2 (en) 2014-12-02 2017-09-19 Micron Technology, Inc. Magnetic cell structures, and methods of fabrication
US10367137B2 (en) 2014-12-17 2019-07-30 SK Hynix Inc. Electronic device including a semiconductor memory having a variable resistance element including two free layers
US10439131B2 (en) 2015-01-15 2019-10-08 Micron Technology, Inc. Methods of forming semiconductor devices including tunnel barrier materials
JP2019047119A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 Tdk株式会社 磁気抵抗効果素子、磁気メモリ、および磁気デバイス
JP2021044359A (ja) * 2019-09-10 2021-03-18 キオクシア株式会社 磁気記憶装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4566941A (en) * 1983-05-10 1986-01-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Reactive ion etching method
US5650958A (en) * 1996-03-18 1997-07-22 International Business Machines Corporation Magnetic tunnel junctions with controlled magnetic response
DE69923386T2 (de) * 1998-05-13 2005-12-22 Sony Corp. Bauelement mit magnetischem Material und Adressierverfahren dafür
US6114719A (en) * 1998-05-29 2000-09-05 International Business Machines Corporation Magnetic tunnel junction memory cell with in-stack biasing of the free ferromagnetic layer and memory array using the cell
US6153443A (en) * 1998-12-21 2000-11-28 Motorola, Inc. Method of fabricating a magnetic random access memory
US6297983B1 (en) * 2000-02-29 2001-10-02 Hewlett-Packard Company Reference layer structure in a magnetic storage cell
JP3593652B2 (ja) * 2000-03-03 2004-11-24 富士通株式会社 磁気ランダムアクセスメモリ装置
DE10043947A1 (de) * 2000-09-06 2002-04-04 Infineon Technologies Ag Integrierte Schaltungsanordnung
JP4693292B2 (ja) * 2000-09-11 2011-06-01 株式会社東芝 強磁性トンネル接合素子およびその製造方法
JP2002208682A (ja) * 2001-01-12 2002-07-26 Hitachi Ltd 磁気半導体記憶装置及びその製造方法
US6413788B1 (en) * 2001-02-28 2002-07-02 Micron Technology, Inc. Keepers for MRAM electrodes
JP5013494B2 (ja) * 2001-04-06 2012-08-29 ルネサスエレクトロニクス株式会社 磁性メモリの製造方法
JP2003243630A (ja) * 2002-02-18 2003-08-29 Sony Corp 磁気メモリ装置およびその製造方法

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006086322A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Renesas Technology Corp 磁気抵抗記憶素子およびその製造方法
JP2006165031A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Ulvac Japan Ltd トンネル接合素子の製造方法およびその製造装置
WO2006070803A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Nec Corporation 磁気ランダムアクセスメモリ及びその製造方法
JPWO2006070803A1 (ja) * 2004-12-28 2008-06-12 日本電気株式会社 磁気ランダムアクセスメモリ及びその製造方法
US7468541B2 (en) * 2005-02-17 2008-12-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic random access memory
JP2006295198A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Headway Technologies Inc 磁気トンネル接合素子およびその形成方法ならびに磁気メモリセルおよびその製造方法
JP2007158301A (ja) * 2005-11-14 2007-06-21 Renesas Technology Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2007158336A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Magic Technologies Inc Mtjmram素子およびその製造方法、並びにmtjmramアレイ
JP2007214229A (ja) * 2006-02-08 2007-08-23 Sony Corp 磁気記憶装置、磁気記憶装置の製造方法および半導体集積回路装置
JP2007242663A (ja) * 2006-03-06 2007-09-20 Fujitsu Ltd 磁気抵抗効果素子を含む半導体装置及びその製造方法
JP2011009485A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Nec Corp 半導体記憶装置及びその製造方法
WO2011087038A1 (ja) * 2010-01-13 2011-07-21 株式会社日立製作所 磁気メモリ、磁気メモリの製造方法、及び、磁気メモリの駆動方法
JP5756760B2 (ja) * 2010-01-13 2015-07-29 株式会社日立製作所 磁気メモリ、磁気メモリの製造方法、及び、磁気メモリの駆動方法
US9257483B2 (en) 2010-01-13 2016-02-09 Hitachi, Ltd. Magnetic memory, method of manufacturing the same, and method of driving the same
JP2015532013A (ja) * 2012-09-13 2015-11-05 マイクロン テクノロジー, インク. メモリセルおよび磁気メモリセル構造のアレイの形成方法、ならびに関連するメモリセルおよびメモリセル構造
US9373775B2 (en) 2012-09-13 2016-06-21 Micron Technology, Inc. Methods of forming magnetic memory cells
US10164168B2 (en) 2012-09-13 2018-12-25 Micron Technology, Inc. Magnetic memory cell structures, arrays, and semiconductor devices
CN110867512A (zh) * 2018-08-27 2020-03-06 台湾积体电路制造股份有限公司 磁性穿隧接面结构及其制造方法
KR20200024112A (ko) * 2018-08-27 2020-03-06 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 언더 에칭된 mtj 셀을 물리적으로 분리하여 도전성 재 성막을 감소시키기 위한 자기 정렬 캡슐화 하드 마스크
US10868237B2 (en) 2018-08-27 2020-12-15 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Self-aligned encapsulation hard mask to separate physically under-etched MTJ cells to reduce conductive R-deposition
KR102353069B1 (ko) * 2018-08-27 2022-01-19 타이완 세미콘덕터 매뉴팩쳐링 컴퍼니 리미티드 언더 에칭된 mtj 셀을 물리적으로 분리하여 도전성 재 성막을 감소시키기 위한 자기 정렬 캡슐화 하드 마스크
US11444241B2 (en) 2018-08-27 2022-09-13 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Self-aligned encapsulation hard mask to separate physically under-etched MTJ cells to reduce conductive R-deposition
CN110867512B (zh) * 2018-08-27 2023-05-23 台湾积体电路制造股份有限公司 磁性穿隧接面结构及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20060261425A1 (en) 2006-11-23
WO2004032237A1 (ja) 2004-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004128229A (ja) 磁性メモリ及びその製造方法
US11189785B2 (en) Magnetoresistive stack/structure and method of manufacturing same
EP1279176B1 (en) Magnetic element with insulating veils and fabricating method thereof
JP5153061B2 (ja) 磁気メモリ構造およびトンネル磁気抵抗効果型再生ヘッドならびにそれらの製造方法
TWI383526B (zh) 形成磁隧道接面結構之方法
JP4815344B2 (ja) Mramデバイスの磁気エレクトロニクス素子を覆う導電層への接触方法
JP5642557B2 (ja) メモリセルおよびメモリセルの磁気トンネル接合(mtj)の形成方法
JP5601181B2 (ja) 磁気抵抗効果素子及びその製造方法
US6770491B2 (en) Magnetoresistive memory and method of manufacturing the same
US20060220084A1 (en) Magnetoresistive effect element and method for fabricating the same
US7112454B2 (en) System and method for reducing shorting in memory cells
JP2011249590A (ja) 磁気トンネル接合素子を用いた磁気ランダムアクセスメモリおよびその製造方法
US20050020053A1 (en) Method and structure for contacting an overlying electrode for a magnetoelectronics element
JP2003124445A (ja) 磁性記憶装置とその製造方法
KR20030078136A (ko) 마그네틱 램의 제조방법
JP2005109201A (ja) 強磁性トンネル接合素子、磁気メモリセル及び磁気ヘッド
JP2006173166A (ja) 磁気記憶装置の製造方法
JP5051411B2 (ja) 半導体集積回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090831

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091222