JP2013140891A - 磁気抵抗効果素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】寸法ばらつきの低減、および高密度化を図る。
【解決手段】本実施形態によれば、磁気抵抗効果素子の製造方法が提供される。磁気抵抗効果素子の製造方法においては、基板上に、第1強磁性層30、トンネルバリア層31、および第2強磁性層32を順に形成する。前記第2強磁性層上に、導電性を有するハードマスク33を形成する。前記ハードマスクをパターニングする。前記ハードマスクの側面上に、硬質層34を形成する。前記ハードマスクおよび前記硬質層をマスクとして、斜め方向からのIBEにより、前記第2強磁性層、前記トンネルバリア層、および前記第1強磁性層を加工する。前記硬質層は、前記ハードマスクよりもIBEによるエッチングレートが小さい。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、磁気抵抗効果素子の製造方法に関する。
強磁性体を有する磁気抵抗効果素子(Magnetoresistive element)を記憶素子として備えるスピン注入型MRAM(Magnetic Random Access Memory)が提案されている。このMRAMは、磁気抵抗効果素子に注入する電流にて磁性層の磁化方向を変化させることにより、磁気抵抗効果素子の電気抵抗を高抵抗状態/低抵抗状態の2つの状態にコントロールして情報を記憶するメモリである。
特開2009−176806号公報
寸法ばらつきの低減、および高密度化を図る磁気抵抗効果素子の製造方法を提供する。
本実施形態によれば、磁気抵抗効果素子の製造方法が提供される。磁気抵抗効果素子の製造方法においては、基板上に、第1強磁性層、トンネルバリア層、および第2強磁性層を順に形成する。前記第2強磁性層上に、導電性を有するハードマスクを形成する。前記ハードマスクをパターニングする。前記ハードマスクの側面上に、硬質層を形成する。前記ハードマスクおよび前記硬質層をマスクとして、斜め方向からのIBEにより、前記第2強磁性層、前記トンネルバリア層、および前記第1強磁性層を加工する。前記硬質層は、前記ハードマスクよりもIBEによるエッチングレートが小さい。
MARMのメモリセルを示す回路図。 MARMのメモリセルの構造を示す断面図。 第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の構造を示す断面図。 第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。 図4に続く、第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。 図5に続く、第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。 図6に続く、第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。 第2の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。 図8に続く、第2の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。 図9に続く、第2の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。 図10に続く、第2の実施形態に係る磁気抵抗効果素子の製造工程を示す断面図。
TMR(Tunneling Magnetoresistive)効果を利用するMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子等の磁気抵抗効果素子は、トンネルバリア層を介して積層された参照層および記憶層を有するピラー状の構造である。この磁気抵抗効果素子を構成する各層は、硬い金属材料を含む。このため、磁気抵抗効果素子をピラー構造に加工する場合、RIE(Reactive Ion Etching)等では加工しにくく、プラズマによるダメージが生じ、その特性が劣化してしまう。このため、磁気抵抗効果素子を加工する場合、Ar(アルゴン)によるIBE(Ion Beam Etching)などの物理エッチングが行われる。このIBE加工において、マスクとなるハードマスクは、磁気抵抗効果素子のエッチング量および磁気抵抗効果素子に対するエッチング選択比(エッチングレート)に応じた量だけ後退する(エッチングされる)。
ところで、IBE加工では、エッチングされた金属材料が、いわゆるリデポ(re-deposition)物としてピラー構造の側面上に付着する。これにより、参照層と記憶層を跨いだリークパスが形成されてしまう。このリデポ物の形成を防ぐために、IBEにおけるイオンビームを基板面の垂直方向(法線)に対して傾けた方向(斜め方向)から入射させて、ピラー構造の側面上のリデポ物を除去しながらエッチングを行う必要がある。
この場合、上述したハードマスクの後退は、垂直方向からだけではなく斜め方向からも進んでいく。すなわち、ハードマスクの上面が垂直方向からエッチングされるとともに、ハードマスクの肩(角部)が斜め方向からエッチングされる。この斜め方向からのエッチングの影響は、MTJの微細化が進むと顕著になる。特に、加工されるべき磁気抵抗効果素子のピラー構造の直径がその高さ(膜厚)よりも小さくなると、ハードマスクの後退量の大部分が斜め方向からのエッチング量となる。その結果、ハードマスクは、下部側から上部側に向かって直径が小さくなるような三角錐形状になってしまい、マスクとして機能せず、所望の形状のピラー構造を得ることができない。
上記問題を解決するため、ハードマスクの膜厚を磁気抵抗効果素子の膜厚よりも非常に大きくする方法がある。しかし、ハードマスクの膜厚を大きくすると、ハードマスク自体の加工(パターニング)が困難になり、ハードマスクおよび磁気抵抗効果素子の寸法ばらつきが生じる。この寸法ばらつきは、磁気抵抗効果素子の特性に非常に大きな影響を与えてしまう。また、ハードマスクの膜厚を大きくすると、斜め方向から入射するイオンビームの障壁となる。これにより、隣接する磁気抵抗効果素子間の距離を大きくせざるを得なくなり、素子の高密度化が困難になる。
また、別の方法として、ハードマスクの材料にIBEによるエッチングレートが磁気抵抗効果素子よりも非常に小さい硬質材料(ビッカース高度の大きい材料)を用いる方法がある。硬質材料としては、例えばDLC(ダイヤモンドライクカーボン)、微結晶Al(アルミナ)、BN(ボロンナイトライド)、またはSiC(シリコンカーバイト)などの絶縁材料が挙げられる。しかし、磁気抵抗効果素子の加工後、磁気抵抗効果素子と上部電極とを電気的に接続するために、ハードマスクは金属材料でなければならない。このため、上記硬質材料をハードマスクとして用いることはできない。
TiN(チタンナイトライド)、Ta(タンタル)、またはW(タングステン)などの金属材料は、磁気抵抗効果素子とのエッチングレートが十分にとれない。このため、上述したように、これらの金属材料をハードマスクとして用いても、膜厚を大きくする必要がある。その結果、磁気抵抗効果素子の寸法ばらつきおよび特性の劣化が生じ、また、素子の高密度化も困難になってしまう。
これに対し、本実施形態は、磁気抵抗効果素子のIBE加工において、ハードマスクとして金属材料を用いて、かつ、磁気抵抗効果素子と比べてハードマスクのエッチングレートを小さくすることにより、上記問題を解決するものである。
本実施形態を以下に図面を参照して説明する。図面において、同一部分には同一の参照符号を付す。また、重複する説明は、必要に応じて行う。
<MRAM構成例>
図1および図2を用いて、MARMの構成例について説明する。
図1は、MARMのメモリセルを示す回路図である。
図1に示すように、メモリセルアレイMA内のメモリセルは、磁気抵抗効果素子MTJとスイッチ素子(例えば、FET)Tとの直列接続体を備える。直列接続体の一端(磁気抵抗効果素子MTJの一端)は、ビット線BLAに接続され、直列接続体の他端(スイッチ素子Tの一端)は、ビット線BLBに接続される。スイッチ素子Tの制御端子、例えば、FETのゲート電極は、ワード線WLに接続される。
ワード線WLの電位は、第1の制御回路11により制御される。また、ビット線BLA,BLBの電位は、第2の制御回路12により制御される。
図2は、MARMのメモリセルの構造を示す断面図である。
図2に示すように、メモリセルは、半導体基板21上に配置されたスイッチ素子Tおよび磁気抵抗効果素子MTJで構成される。
半導体基板21は、例えば、シリコン基板であり、その導電型は、P型でもN型でもどちらでもよい。半導体基板21内には、素子分離絶縁層22として、例えば、STI構造のSiO(酸化シリコン)層が配置される。
半導体基板21の表面領域、具体的には、素子分離絶縁層22により取り囲まれた素子領域(アクティブエリア)内には、スイッチ素子Tが配置される。本例では、スイッチ素子Tは、FETであり、半導体基板21内の2つのソース/ドレイン拡散層23と、それらの間のチャネル領域上に配置されるゲート電極24とを有する。ゲート電極24は、ワード線WLとして機能する。
スイッチ素子Tは、層間絶縁層(例えば、SiO)25により覆われる。コンタクトホールは、層間絶縁層25内に設けられ、コンタクトビア(CB)26は、そのコンタクトホール内に配置される。コンタクトビア26は、例えば、W、Cu(銅)などの金属材料から形成される。
コンタクトビア26の下面は、スイッチ素子に接続される。本例では、コンタクトビア26は、ソース/ドレイン拡散層23に直接接触している。
コンタクトビア26上には、下部電極(LE)27が配置される。下部電極27は、例えば、Ta(10nm)/Ru(ルテニウム)(5nm)/Ta(5nm)の積層構造を有する。
下部電極27上、すなわち、コンタクトビア26の直上には、磁気抵抗効果素子MTJが配置される。本実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJについての詳細は、後述する。
磁気抵抗効果素子MTJ上には、上部電極(UE)28が配置される。上部電極28は、例えばTiNで構成される。上部電極28は、ビア(例えば、Cu)29を介して、ビット線(例えば、Cu)BLAに接続される。
<第1の実施形態>
図3乃至図7を用いて、第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJについて説明する。第1の実施形態は、磁気抵抗効果素子MTJの加工工程において、金属材料からなるハードマスク33の側面上に硬質層34を形成した後、これらをマスクとした物理エッチングにより磁気抵抗効果素子MTJを加工する例である。これにより、ハードマスク33および磁気抵抗効果素子MTJの寸法ばらつきを低減することができる。以下に、第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJについて詳説する。
[第1の実施形態の構造]
まず、図3を用いて、第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJの構造について説明する。
図3は、第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJの構造を示す断面図である。ここでは、隣接する2つの磁気抵抗効果素子MTJの構造について示している。
図3に示すように、磁気抵抗効果素子MTJは、記憶層30、トンネルバリア層31、および参照層32等を備える。
記憶層30は、下部電極27上に、図示せぬ下地層を介して形成される。記憶層30は、磁化方向が可変の強磁性層であり、膜面(上面/下面)に対して垂直またはほぼ垂直となる垂直磁化を有する。ここで、磁化方向が可変とは、所定の書き込み電流に対して磁化方向が変わることを示す。また、ほぼ垂直とは、残留磁化の方向が膜面に対して、45°<θ≦90°の範囲内にあることを意味する。
また、記憶層30は、例えばCo(コバルト)、またはFe(鉄)のうち1つ以上の元素を含む強磁性体で構成される。また、飽和磁化、または結晶磁気異方性などを調整する目的で、強磁性体にB(ホウ素)、C(炭素)、またはSi(シリコン)などの元素を添加してもよい。
トンネルバリア層31は、記憶層30上に形成される。トンネルバリア層31は、非磁性層であり、例えばMgO(酸化マグネシウム)で構成される。
参照層32は、トンネルバリア層31上に形成される。参照層32は、磁化方向が不変の強磁性層であり、膜面に対して垂直またはほぼ垂直となる垂直磁化を有する。ここで、磁化方向が不変とは、所定の書き込み電流に対して磁化方向が変わらないことを示す。すなわち、参照層32は、記憶層30よりも磁化方向の反転閾値が大きい。
また、参照層32は、例えばCo、Fe、B、Ni(ニッケル)、Ir(イリジウム)、Pt(白金)、Mn(マンガン)、またはRuのうち1つ以上の元素を含む強磁性体で構成される。
記憶層30、トンネルバリア層31、および参照層32を備える磁気抵抗効果素子MTJの膜厚(高さ)は、例えば40nm以上50nm以下である。また、磁気抵抗効果素子MTJの平面形状は、例えば円形であり、その直径は、例えば30nm以上50nm以下である。このため、磁気抵抗効果素子MTJは、ピラー状に形成される。
なお、図示はしないが、参照層32とトンネルバリア層31との界面に、界面層が形成されてもよい。界面層は、下部で接するトンネルバリア層31との間で格子整合性を図る。界面層は、例えば、参照層32と同一材料で構成されるが、その組成比は異なっていてもよい。
また、参照層32上に、図示せぬスペーサ層(例えば、Ru等)を介してシフト調整層が形成されてもよい。シフト調整層は、磁化方向が不変の磁性層であり、膜面に対して垂直またはほぼ垂直となる垂直磁化を有する。また、その磁化方向は、参照層32の磁化方向と反対方向である。これにより、シフト調整層は、記憶層30にかかる参照層32からの漏洩磁界を打ち消すことができる。言い換えると、シフト調整層は、参照層32からの漏れ磁場による記憶層30に対する反転特性のオフセットを逆方向へ調整する効果を有する。このシフト調整層は、例えば、Ni、Fe、Co等の磁性材料とCu、Pd、Pt等の非磁性材料との積層構造からなる人工格子などから構成される。
また、記憶層30と参照層32とは、平面において寸法差を有してもよい。例えば、記憶層30の平面における直径は、参照層32の直径より小さくてもよい。これにより、記憶層30と参照層32との間の電気的ショートを防止することができる。なお、磁気抵抗効果素子MTJの平面形状は、円形に限らず、正方形、長方形、または楕円形などであってもよい。
また、記憶層30と参照層32は配置が逆になっていてもよい。すなわち、下部電極27上に順に、参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30が形成されてもよい。
本実施形態において、磁気抵抗効果素子MTJ上には、ハードマスク33および硬質層34が形成される。
より具体的には、ハードマスク33は、参照層32上に形成される。ハードマスク33は、導電性を有する金属材料で構成され、例えば、TiNで構成される。また、これに限らず、Ti、Ta、またはWのいずれかを含む膜、もしくはこれらの積層膜で構成されてもよい。
ハードマスク33の膜厚(高さ)Hは、例えば40nm以上50nm以下である。また、ハードマスク33の平面形状は、例えば円形であり、その直径は、例えば20nm以上30nm以下である。このため、ハードマスク33は、ピラー状に形成される。
硬質層34は、ハードマスク33の側面上に形成される。言い換えると、硬質層34は、ピラー状のハードマスク33の周囲を覆うように形成される。硬質層34は、例えば、後述する製造工程におけるIBEによるエッチングレートがハードマスク33(例えば、TiN、Ta、W)のエッチングレートよりも小さい硬質材料で構成される。このような硬質材料としては、DLC、微結晶Al、BN、またはSiCなどの絶縁材料が挙げられる。なお、IBEによる硬質層34のエッチングレートは、ハードマスク33のエッチングレートに対して1/3以下であることが望ましい。
IBEによるエッチングレートは、主にその材料のビッカース硬度の大きさによって決定される。上記硬質材料のビッカース硬度はいずれも、1000以上である。これに対し、ハードマスク33のビッカース硬度は、例えば数100程度である。すなわち、硬質層34のビッカース硬度は、ハードマスク33のビッカース硬度よりも大きい。このため、IBEによる硬質層34のエッチングレートは、ハードマスク33のエッチングレートよりも大きくなり得る。より具体的には、DLCのビッカース硬度はハードマスク33(TiN)のビッカース硬度の7倍程度、Alは3倍程度、BNは6倍程度、SiCは3倍程度である。このため、IBEによる上記硬質材料のエッチングレートはいずれも、ハードマスク33のエッチングレートに対して1/3以下になり得る。
硬質層34の膜厚は、例えば10nm以上20nm以下である。このため、ハードマスク33および硬質層34のトータルの膜厚は、30nm以上50nm以下である。後述するように、これらハードマスク33および硬質層34をマスクとしたIBEにより磁気抵抗効果素子MTJ(参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30)を加工する。このため、ハードマスク33および硬質層34のトータルの膜厚は磁気抵抗効果素子MTJの膜厚と同程度になり、これらは平面においてオーバーラップする。
また、隣接する2つの磁気抵抗効果素子MTJ間の距離Wは、ハードマスク33の高さHを低くする分、小さくすることができる。より具体的には、後述するIBE工程におけるイオンビームの入射角(膜面の垂直方向に対する角度)を45°にした場合、ハードマスク33の高さHが40nm以上50nm以下であれば隣接する2つの磁気抵抗効果素子MTJ間の距離Wを40nm以上50nm以下にすることができる。
ハードマスク33および硬質層34上には、上部電極28が形成される。上部電極28が金属材料で構成されるハードマスク33に接するように形成されることで、ハードマスク33を介して上部電極28と磁気抵抗効果素子MTJとを電気的に接続される。
次に、磁気抵抗効果素子MTJの動作例について説明する。
磁気抵抗効果素子MTJは、例えばスピン注入型の磁気抵抗効果素子である。したがって、磁気抵抗効果素子MTJにデータを書き込む場合、または磁気抵抗効果素子MTJからデータを読み出す場合、磁気抵抗効果素子MTJは、膜面(積層面)に垂直な方向において、双方向に電流が通電される。
より具体的には、磁気抵抗効果素子MTJへのデータの書き込みは、以下のように行われる。
上部電極28側から電子(参照層32から記憶層30へ向かう電子)が供給される場合、参照層32の磁化方向と同じ方向にスピン偏極された電子が記憶層30に注入される。この場合、記憶層30の磁化方向は、参照層32の磁化方向と同じ方向に揃えられる。これにより、参照層32の磁化方向と記憶層30の磁化方向とが、平行配列となる。この平行配列のとき、磁気抵抗効果素子MTJの抵抗値は最も小さくなる。この場合を例えばデータ“0”と規定する。
一方、下部電極27側から電子(記憶層30から参照層32へ向かう電子)が供給される場合、参照層32により反射されることで参照層32の磁化方向と反対方向にスピン偏極された電子とが記憶層30に注入される。この場合、記憶層30の磁化方向は、参照層32の磁化方向と反対方向に揃えられる。これにより、参照層32の磁化方向と記憶層30磁化方向とが、反平行配列となる。この反平行配列のとき、磁気抵抗効果素子MTJの抵抗値は最も大きくなる。この場合を例えばデータ“1”と規定する。
また、データの読み出しは、以下のように行われる。
磁気抵抗効果素子MTJに、読み出し電流が供給される。この読み出し電流は、記憶層32の磁化方向が反転しない値(書き込み電流よりも小さい値)に設定される。この時の磁気抵抗効果素子MTJの抵抗値の変化を検出することにより、メモリ動作可能な半導体装置となる。
[第1の実施形態の製造方法]
次に、図4乃至図7を用いて、第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJの製造方法について説明する。
図4乃至図7は、第1の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJの製造工程を示す断面図である。ここでは、隣接する2つの磁気抵抗効果素子MTJの製造工程について示している。
まず、図4に示すように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により、下部電極27上に、図示せぬ下地層を介して記憶層30が形成される。記憶層30は、強磁性層であり、例えばCo、またはFeのうち1つ以上の元素を含む強磁性体で構成される。また、飽和磁化、または結晶磁気異方性などを調整する目的で、強磁性体にB、C、またはSiなどの元素を添加してもよい。
次に、例えばCVD法により、記憶層30上に、トンネルバリア層31が形成される。トンネルバリア層31は、非磁性層であり、例えばMgOで構成される。
次に、例えばCVD法により、トンネルバリア層31上に、参照層32が形成される。参照層32は、強磁性層であり、例えばCoFeBで構成される。また、参照層32は、例えばCo、Fe、B、Ni、Ir、Pt、Mn、またはRuのうち1つ以上の元素を含む強磁性体で構成されてもよい。
次に、例えばCVD法により、参照層32上に、ハードマスク33が形成される。ハードマスク33は、導電性を有する金属材料で構成され、例えば、TiNで構成される。また、これに限らず、Ti、Ta、またはWのいずれかを含む膜、もしくはこれらの積層膜で構成されてもよい。また、ハードマスク33の膜厚は、例えば40nm以上50nm以下である。
その後、リソグラフィおよびRIEにより、ハードマスク33がパターニングされる。これにより、ハードマスク33の平面形状は、例えば円形になり、その直径は、例えば20nm以上30nm以下になる。このため、ハードマスク33は、ピラー状に形成される。
次に、図5に示すように、例えばCVD法またはALD(Atomic Layer Deposition)法により、全面に、硬質層34が形成される。より具体的には、硬質層34は、参照層32の上面上、ハードマスク33の上面上および側面上に形成される。硬質層34は、例えば、後述するIBEによるエッチングレートがハードマスク33(例えば、TiN、Ta、W)のエッチングレートよりも小さい硬質材料で構成される。すなわち、硬質層34は、ビッカース硬度がハードマスク33のビッカース硬度よりも大きい硬質材料で構成される。このような硬質材料としては、DLC、微結晶Al、BN、またはSiCなどの絶縁材料が挙げられる。また、硬質層34の膜厚は、例えば10nm以上20nm以下である。
次に、図6に示すように、例えばRIEにより、硬質層34がエッチバックされる。これにより、硬質層34は、参照層32の上面上、およびハードマスク33の上面上から除去され、ハードマスク33の側面上にのみ残存する。すなわち、ピラー状のハードマスク33の周囲を覆うように、硬質層34が形成される。
このとき、RIEにおけるメインガスは、硬質層34の材料によって異なる。例えば、硬質層34がDLCの場合はメインガスとしてO系ガスが用いられ、Alの場合はBCl系ガスが用いられ、BNの場合はCl系ガスまたはHBr系ガスが用いられ、SiCの場合はNF系ガスが用いられる。
また、ハードマスク33の側面上に残存する硬質層34の膜厚は、ほぼ変わらず、例えば10nm以上20nm以下である。このため、ハードマスク33および硬質層34のトータルの膜厚は、30nm以上50nm以下になる。
次に、図7に示すように、例えば、ハードマスク33および硬質層34をマスクとしたIBE等の物理エッチングにより、参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30が加工される。これにより、参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30がハードマスク33および硬質層34と同様にパターニングされ、その平面形状が円形になる。また、参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30の直径は、30nm以上50nm以下になる。
このとき、IBEにおけるイオンビームを膜面の垂直方向に対して傾けた方向(斜め方向)から入射させる。これにより、エッチングされた参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30に含まれる金属材料がリデポ物として参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30の側面上に付着しても、そのリデポ物を除去しながらエッチングを行うことができる。ここで、斜め方向とは、膜面の垂直方向に対してθ(0°<θ<90°)傾けた方向を意味し、例えばθは45°である。
上述したように、イオンビームを斜め方向から入射させた場合、微細化が進むと、IBEによるハードマスク33のエッチングは主に斜め方向(側面側)から進む。
本実施形態では、ハードマスク33の側面上に、IBEによるエッチングレートが低い硬質層34が形成されている。これにより、ハードマスク33の側面が硬質層34によってIBEから保護される。このため、参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30のIBE加工中、ハードマスク33および硬質層34は側面側からエッチングされない。また、ハードマスク33の上面側からのエッチング量は、極わずかである。すなわち、IBE加工後において、ハードマスク33の膜厚はIBE加工前と同程度に保たれる。このため、ハードマスク33の形成時、その膜厚はマスクとして機能する必要最小限の大きさでよい。
また、IBEにおいてθ=45°でイオンビームを入射した場合、隣接する2つの磁気抵抗効果素子MTJ間の距離Wをハードマスク33の高さHと同程度まで小さくすることができる。すなわち、ハードマスク33の高さHを40nm以上50nm以下にすることで、隣接する2つの磁気抵抗効果素子MTJ間の距離Wを40nm以上50nm以下まで小さくすることができる。
次に、図3に示すように、例えばCVD法により、全面に、SiOにより構成される層間絶縁層25が形成される。これにより、隣接する磁気抵抗効果素子MTJ間に、層間絶縁層25が埋め込まれる。その後、ハードマスク33上に形成された層間絶縁層25が平坦化された後、エッチバックされる。これにより、ハードマスク33の上面が露出する。この露出したハードマスク33上に、例えばTiNで構成される上部電極28が形成され、磁気抵抗効果素子MTJと電気的に接続される。
このようにして、本実施形態における磁気抵抗効果素子MTJが形成される。
[第1の実施形態の効果]
上記第1の実施形態によれば、磁気抵抗効果素子MTJのIBE加工において、金属材料からなるハードマスク33の側面上に、それよりもIBEによるエッチングレートが小さい硬質層34を形成する。これにより、ハードマスク33が硬質層34により保護され、IBEによるハードマスク33のエッチング量を減少させることができる。すなわち、ハードマスク33の膜厚Hをマスクとして機能し得る範囲でできる限り小さくすることができ、ハードマスク33のパターニングにおける加工膜厚を小さくすることができる。その結果、ハードマスク33の寸法ばらつき、およびそれに伴う磁気抵抗効果素子MTJの寸法ばらつきを低減することができる。
また、ハードマスク33の膜厚Hをできる限り小さくすることで、IBEにおいて斜め方向から入射されるイオンビームに対する障壁を最小限にすることができる。これにより、隣接する磁気抵抗効果素子MTJ間の距離Wを小さくしても、そのIBEによる加工が可能になる。すなわち、磁気抵抗効果素子MTJの高密度化を図ることができる。
<第2の実施形態>
図8乃至図11を用いて、第2の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJについて説明する。第1の実施形態は、金属材料からなるハードマスク33をパターニングした後、その側面上に硬質層34を形成して、これらをIBE加工におけるマスクとした。これに対し、第2の実施形態は、犠牲層40にホール42を形成し、そのホール42の内面(側面)上から順に硬質層34およびハードマスク33を形成する。すなわち、第2の実施形態は、いわゆるダマシン法によりハードマスク33および硬質層34を形成する例である。以下に、第2の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJについて詳説する。
なお、第2の実施形態において、上記第1の実施形態と同様の点については省略し、異なる点について説明する。
[第2の実施形態の製造方法]
次に、図8乃至図10を用いて、第2の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJの製造方法について説明する。
図8乃至図10は、第2の実施形態に係る磁気抵抗効果素子MTJの製造工程を示す断面図である。ここでは、隣接する2つの磁気抵抗効果素子MTJの製造工程について示している。
まず、図8に示すように、例えばCVD法により、下部電極27上に、図示せぬ下地層を介して強磁性層である記憶層30が形成される。この記憶層30上に、例えばCVD法により、非磁性層であるトンネルバリア層31が形成される。このトンネルバリア層31上に、例えばCVD法により、強磁性層である参照層32が形成される。
次に、参照層32上に、例えばCVD法により、犠牲層40が形成される。犠牲層40は、例えばSiOで構成されるが、これに限らない。犠牲層40は、ハードマスク33よりもRIE等による加工がしやすい材料、かつ、後述する犠牲層40の除去工程においてハードマスク33および硬質層34とでエッチング選択比がとれる材料で構成されればよい。また、犠牲層40の膜厚は、後に形成されるハードマスク33の膜厚と同程度になり、例えば40nm以上50nm以下である。
次に、図9に示すように、犠牲層40上に、レジスト41が形成される。その後、リソグラフィによりレジスト41がパターニングされる。このパターニングされたレジスト41をマスクとしたRIEにより、犠牲層40にホール42が形成される。ホール42は、犠牲層41を貫通するように形成され、その底面において参照層32が露出する。ホール42の平面形状は、例えば円形であり、その直径は、例えば30nm以上50nm以下である。このホール42の直径は、後に形成されるハードマスク33および硬質層34のトータルの直径、および磁気抵抗効果素子MTJの直径になる。
次に、図10に示すように、レジスト41が除去された後、例えばCVD法またはALD法により、全面に、硬質層34が形成される。より具体的には、硬質層34は、ホール42の内面上(ホール42内における参照層32上(上面上)および犠牲層40上(側面上))、およびホール42外における犠牲層40上(上面上)に形成される。また、硬質層34の膜厚は、例えば10nm以上20nm以下である。
その後、例えばRIEにより、硬質層34がエッチバックされる。これにより、硬質層34は、参照層32の上面上、および犠牲層40の上面上から除去され、犠牲層40の側面上にのみ残存する。
次に、図11に示すように、例えばCVD法により、全面に、ハードマスク33が形成される。より具体的には、ハードマスク33は、ホール42内における硬質層34上(側面上)にホール42内を埋め込むように形成され、かつ、ホール42外の犠牲層40上(上面上)に形成される。その後、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)により、ホール42外の犠牲層40の上面上のハードマスク33が平坦化され、除去される。これにより、ハードマスク33は、ホール42内にのみ埋め込まれる。すなわち、ホール42内に、ピラー状のハードマスク33およびその周囲を覆う硬質層34が形成される。
その後、例えばRIEにより、犠牲層40が除去された後、図7に示すように、ハードマスク33および硬質層34をマスクとしたIBE等の物理エッチングにより、参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30が加工される。
なお、犠牲層40は、参照層32、トンネルバリア層31、および記憶層30の加工におけるIBEによって除去されてもよい。
その後の工程は、第1の実施形態と同様であるため、省略する。このようにして、第2の実施形態における磁気抵抗効果素子MTJが形成される。
[第2の実施形態の効果]
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、第2の実施形態では、例えばSiOで構成される犠牲層40にホール42を形成し、そのホール42の内面上に硬質層34を形成してハードマスク33を埋め込む。すなわち、ハードマスク33をパターニングせずに、ピラー状のハードマスク33およびその周囲の硬質層34を形成する。このとき、犠牲層40はハードマスク33よりもRIE等による加工がしやすい層であるため、ホール42の形成はハードマスク33のパターニングよりも容易に形成することができる。すなわち、第2の実施形態は、第1の実施形態よりも加工プロセスを容易にすることができる。
その他、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で、種々に変形することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
30…記憶層、31…トンネルバリア層、32…参照層、33…ハードマスク、34…硬質層、40…犠牲膜、42…ホール。

Claims (5)

  1. 基板上に、第1強磁性層、トンネルバリア層、および第2強磁性層を順に形成する工程と、
    前記第2強磁性層上に、導電性を有するハードマスクを形成する工程と、
    前記ハードマスクをパターニングする工程と、
    前記ハードマスクの側面上に、硬質層を形成する工程と、
    前記ハードマスクおよび前記硬質層をマスクとして、斜め方向からのIBEにより、前記第2強磁性層、前記トンネルバリア層、および前記第1強磁性層を加工する工程と、
    を具備し、
    前記硬質層は、前記ハードマスクよりもIBEによるエッチングレートが小さいことを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
  2. 前記硬質層のビッカース硬度は、前記ハードマスクのビッカース硬度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  3. 前記硬質層は、DLC、Al、BN、またはSiCで構成されることを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  4. 前記ハードマスクは、TiN、Ta、またはWで構成されることを特徴とする請求項1に記載の磁気抵抗効果素子の製造方法。
  5. 基板上に、第1強磁性層、トンネルバリア層、および第2強磁性層を順に形成する工程と、
    前記第2強磁性層上に、犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層に、前記犠牲層を貫通するホールを形成する工程と、
    前記ホール内における前記犠牲層上に、硬質層を形成する工程と、
    前記ホール内における前記硬質層上に、前記ホール内を埋め込むように導電性を有するハードマスクを形成する工程と、
    前記犠牲層を除去する工程と、
    前記ハードマスクおよび前記硬質層をマスクとして、斜め方向からのIBEにより、前記第2強磁性層、前記トンネルバリア層、および前記第1強磁性層を加工する工程と、
    を具備し、
    前記硬質層は、前記ハードマスクよりもIBEによるエッチングレートが小さいことを特徴とする磁気抵抗効果素子の製造方法。
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