JP2016171125A - 磁気抵抗素子および磁気メモリ - Google Patents

磁気抵抗素子および磁気メモリ Download PDF

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Abstract

【課題】高速、低電流でのスピン注入磁化反転を行うことができるとともに温度上昇を抑制することができる磁気抵抗素子及び磁気メモリを提供する。
【解決手段】磁気抵抗素子1は、第1磁性層12(参照層)、第1磁性層上に設けられた非磁性層14及び非磁性層上に設けられた第2磁性層16(記憶層)を有する積層膜19と、第2磁性層上に設けられ、下面と、下面に対向する上面と、下面と上面と異なる側面と、を有する導体であって、下面の面積が上面の面積よりも小さくかつ下面の面積が第2磁性層16の上面の面積よりも小さい導体20(コンタクトプラグ)と、導体の側面に設けられ炭素を含む側壁膜22と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気抵抗素子および磁気メモリに関する。
一般的に、MRAM(Magnetic Random Access Memory)は、各メモリセルに記憶素子としてMTJ(Magnetic Tunneling Junction)素子を備えている。このMTJ素子は、磁化方向が固定された磁性体を備えた参照層と、磁化方向が可変の磁性体を備えた記憶層と、参照層と記憶層との間に設けられたトンネルバリア層(非磁性層)と、を備えている。ここで、磁性体の磁化方向が「固定されている」とは、参照層と記憶層との間に書き込み電流を流した前後で磁性体の磁化方向が不変であることを意味する。また、磁性体の磁化方向が「可変である」とは、参照層と記憶層との間に書き込み電流を流した前後で磁性体の磁化方向が変化可能であることを意味する。このMTJ素子は、基板上に、参照層および記憶層のうちの一方の層、例えば参照層が設けられ、上記一方の層上にトンネルバリア層が設けられ、このトンネルバリア層上に他方の層である記憶層が設けられた構成を有している。
このMTJ素子においては、記憶層上にコンタクトプラグが設けられ、このコンタクトプラグ上にこのコンタクトプラグに接続する配線が設けられる。コンタクトプラグは、記憶層から配線に向かう方向に垂直な断面が、記憶層から配線に向かう方向にほぼ同じサイズを有している。このため、コンタクトプラグと接続したMTJ素子には面内に均一に電流が流れる。
このような構成を有するMTJ素子は、MTJ素子を形成する際に、参照層、トンネルバリア層、記憶層からなる積層構造はMTJ素子の平面形状に合わせてパターニングされる。このとき、上記積層構造の側面には、加工による損傷が積層構造の内側に向かって2nm程度生じる。この損傷が生じた部分に流れる電流は、MTJ素子の書き込み動作におけるスピン注入磁化反転に対して有効に寄与しない。特に、MTJ素子のサイズが20nm以下の場合、MTJ素子の断面積における損傷部分の割合が高くなる。このため、MTJ素子のサイズが大きい場合と比較して、書き込み動作特性が劣化する。サイズが20nm以下のMTJ素子において動作特性を維持するためには、MTJ素子の側面側の端部に流れる電流を減らし、損傷部分に流れる電流の割合を低くすることが必要となる。
MTJ素子の側面側の端部における電流密度を下げる方法の一つとして、MTJ素子に流入する電流経路を絞ることが挙げられる。MTJ素子の上部とコンタクトプラグとの接合面において、MTJ素子の断面積に対して、コンタクトプラグの断面積を小さくすることで、MTJ素子に流入する電流経路がMTJ素子の中央部に絞られ、MTJ素子の中央部を流れる電流の割合が高くなる。このため、損傷が入っていない、MTJ素子の中央部を流れる電流は、スピン注入磁化反転に有効に寄与する。その結果、高速、低電流でのスピン注入磁化反転が可能となり、MTJ素子の書き込み特性向上につながる。
一方、電流経路にとなるコンタクトプラグは、熱の伝導経路にもなるため、単純に電流経路を絞ってしまうと、主にMTJ素子のトンネル絶縁膜部分で発生するジュール熱を放熱しにくくなり、動作中のMTJ素子の温度が上昇する。このため、MTJ素子の読み出し時にリードディスターブが起きやすくなるという問題がある。MTJ素子の温度の上昇により、MTJ素子の磁化反転電流が低下すると同時に、MTJ素子の抵抗変化率(MR比)も低下する。MR比が低下すると、読み出し信号強度を確保するために、読み出し電流を大きくとらなければならない。その結果、読み出し動作マージンが小さくなり、リードディスターブ(読み出し時に誤書き込みする現象)が発生することが生じる。
特に、電流経路を狭窄することによって、MTJ素子とコンタクトプラグとの接触抵抗が大きくなるため、MTJ素子の読み出し信号強度が更に低下するという問題が生じる。
特開2013−140891号公報
本実施形態は、高速、低電流でのスピン注入磁化反転を行うことができるとともに温度上昇を抑制することができる磁気抵抗素子および磁気メモリを提供する。
本実施形態による磁気抵抗素子は、第1磁性層、前記第1磁性層上に設けられた非磁性層、および前記非磁性層上に設けられた第2磁性層を有する積層膜と、前記第2磁性層上に設けられ、下面と、前記下面に対向する上面と、前記下面と前記上面と異なる側面と、を有する導体であって、前記下面の面積が前記上面の面積よりも小さくかつ前記下面の面積が前記第2磁性層の上面の面積よりも小さい導体と、前記導体の前記側面に設けられ炭素を含む膜と、を備えている。
第1実施形態による磁気抵抗素子を示す断面図。 第1実施形態の第1変形例による磁気抵抗素子を示す断面図。 第1実施形態の第2変形例による磁気抵抗素子を示す断面図。 第1実施形態の第3変形例による磁気抵抗素子を示す断面図。 炭素、MTJ素子に用いられる材料、およびその周辺材料に関する熱伝導率および電気抵抗率を示す図。 第1変形例の磁気抵抗素子において、一定の電流を流しかつ側壁膜の厚さを変えた場合の、磁気抵抗素子の温度変化を計算した結果を示す図。 第1変形例の磁気抵抗素子において、一定の電流を流しかつ磁気抵抗素子のサイズを変化させた場合の磁気抵抗素子の温度変化を計算した結果を示す図。 第2実施形態による磁気抵抗素子を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第2実施形態の磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第3実施形態による磁気抵抗素子の製造工程を示す断面図。 第4実施形態による磁気メモリのメモリセルを示す断面図。 第4実施形態による磁気メモリを示す回路図。 第1実施形態の一変形例による磁気抵抗素子を示す断面図。
以下に、図面を参照して実施形態について説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態による磁気抵抗素子の断面を図1に示す。この第1実施形態の磁気抵抗素子1は基板10上に形成された配線11上に設けられたMTJ素子であって、配線11上に設けられた参照層12と、参照層12上に設けられたトンネルバリア層14と、トンネルバリア層14上に設けられた記憶層16と、記憶層16上に設けられたキャップ層18と、キャップ層18上に設けられ、キャップ層18から上方に向かうに連れて断面積が増大する形状、例えば逆テーパ形状を有する導体(例えばコンタクトプラグ)20と、コンタクトプラグ20の側面に設けられた側壁膜22と、を備えている。なお、本実施形態では、配線11上に、参照層12、トンネルバリア層14、および記憶層16がこの順序で積層された構造を有しているが、逆に積層された構造を有していてもよい。この場合は、配線11上に、記憶層16、トンネルバリア層14,および参照層12がこの順序で積層された構造となる。また、コンタクトプラグ20は上面が配線24に接合する。配線11と、配線24は、交差する方向に互いに延在している。なお、第1実施形態においては、参照層12および記憶層16は、磁化方向が膜面に垂直な垂直磁気異方性を有していてもよいし、磁化方向が膜面に平行であってもよい。ここで、「膜面」とは、積層方向に平行な磁性層の面を云う。
本実施形態においては、参照層12、トンネルバリア層14、記憶層16、およびキャップ層18からなる積層膜19は、積層方向に垂直な平面による断面形状が同一である。すなわち、参照層12とトンネルバリア層14との接合面積、トンネルバリア層14と記憶層16との接合面積、および記憶層16とキャップ層18との接合面積は、同一となっている。しかし、図30に示す一変形例ように、配線11,参照層12、トンネルバリア層14、および記憶層16からなる積層体は下面から上面に向かうにつれて断面積が連続的に減少するテーパ形状を有していてもよい。コンタクトプラグ20は、キャップ層18との接合面積は配線24との接合面積よりも小さい。側壁膜22は、例えば、コンタクトプラグ20の側面を覆うように設けられ、コンタクトプラグ20よりも高い熱伝導率かつ高い電気抵抗率の材料を含む。なお、磁気抵抗素子1の周囲は、絶縁体、例えばSiOからなる保護膜28で覆われている。
コンタクトプラグ20の側面に高熱伝導率且つ高電気抵抗率の材料からなる側壁膜22を設けることにより、側壁膜22を通して効率的に放熱することが可能になるとともに電流狭窄効果を保つことが可能になり、高い書き込み効率および低い書き込みエラー率のMTJ素子を実現することができる。
特に、第1実施形態のように、コンタクトプラグ20の断面形状としてコンタクトプラグ20の底面(キャップ層18側の断面)の面積に比べて、コンタクトプラグ20の上面(配線24側の面)の面積が大きい形状の場合、電流狭窄効果を維持しつつ、コンタクト抵抗の増加を最小限に抑えることができる。その結果、MTJ素子1の読み出し信号強度を大きくとることが可能となる。
また、第1実施形態においては、側壁膜22は、コンタクトプラグ20の側面の下端部における前記積層膜の積層方向に垂直な面の断面積が上記側面の上端部における上記積層方向に垂直な面の断面積よりも大きい。また、側壁膜22は、上記積層膜の積層方向に垂直な面における断面積がコンタクトプラグ20の下から上に向かうにつれて減少する部分を含む。
第1実施形態では、コンタクトプラグ20とキャップ層18との接合面において、側壁膜22の外周と、参照層12、トンネルバリア層14、記憶層16、およびキャップ層18からなる積層膜の外周は同じサイズ(幅)となる構造を有している。すなわち、図1に示す第1実施形態では、側壁膜22は、キャップ層18から配線24に向かうに連れて膜厚が薄くなるように設けられる。ここで、幅とは、積層膜の積層方向に直交する面で切断した断面において周囲の2点間の最大距離を意味する。例えば、断面が長方形であれば対角線の長さを意味し、断面が楕円であれば長軸の長さを意味する。
(第1変形例)
しかし、図2に示す第1実施形態の第1変形例のように、側壁膜22は、コンタクトプラグ20の外周形状に沿ってほぼ一様の厚さで設けられていてもよい。すなわち、第1変形例においては、第1実施形態と異なり、コンタクトプラグ20とキャップ層18との接合面において、側壁膜22の外周は、参照層12、トンネルバリア層14、記憶層16、およびキャップ層18からなる積層膜の外周と同じサイズではなく、積層膜の外周のサイズよりも小さい。
(第2変形例)
第1実施形態の第2変形例による磁気抵抗素子の断面を図3Aに示す。この第2変形例の磁気抵抗素子1は、図1に示す第1実施形態において、記憶層16およびキャップ層18の外周のサイズ(幅)が、参照層12およびトンネルバリア層14の外周のサイズ(幅)よりも小さい構造を有している。このような構成とすることにより、第1実施形態に比べて記憶層16における電流密度が高くなり、スピン注入磁化反転が生じやすくなる。なお、第1実施形態の第2変形例においては、側壁膜22は、コンタクトプラグ20の側面の下端部における前記積層膜の積層方向に垂直な面の断面積が上記側面の上端部における上記積層方向に垂直な面の断面積よりも大きい。また、側壁膜22は、上記積層膜の積層方向に垂直な面における断面積がコンタクトプラグ20の下から上に向かうにつれて減少する部分を含む。
(第3変形例)
第1実施形態の第3変形例による磁気抵抗素子の断面を図3Bに示す。この第3変形例の磁気抵抗素子1は、図2に示す第1実施形態の第1変形例において、記憶層16およびキャップ層18の外周のサイズ(幅)が、参照層12およびトンネルバリア層14の外周のサイズ(幅)よりも小さい構造を有している。この第3変形例も、第2変形例と同様に、第1実施形態に比べて記憶層16における電流密度が高くなり、スピン注入磁化反転が生じやすくなる。
(側壁膜22の材料)
次に、第1実施形態および第1乃至第3変形例の磁気抵抗素子1における側壁膜22について説明する。
コンタクトプラグ20の側壁膜22は、例えばC(炭素)のように熱伝導率1cal/(cm・s・℃)以上で、電気抵抗率1014Ω・cm以上の特性を持つ材料を含む膜である。図4に、炭素、MTJ素子に用いられる材料、およびその周辺材料に関する熱伝導率および電気抵抗率を示す。図4からわかるように、炭素(C)は、MTJ素子の材料や電極材料よりも熱伝導率が高く、且つ絶縁膜と同程度の高電気抵抗率を有している。このため、コンタクトプラグ20の側壁膜22の材料に適している。側壁膜22は、炭素原子の割合が50atm%以上、かつ側壁膜22中の水素原子の割合が10atm%以下となる材料を用いることが好ましい。
図2に示す第1実施形態の第1変形例において、側壁膜として炭素を用い、キャップ層18とコンタクトプラグ20との接合面で、キャップ層18の幅が20nm、コンタクトプラグ20の幅が2nmであるMTJ素子1を用意する。このMTJ素子1において一定の電流(書き込み電流または読み出し電流)を流しかつ側壁膜22の外周と内周との間の厚さを変えた場合の、MTJ素子1の温度変化、すなわち記憶層16および参照層12の温度変化を計算した結果を図5に示す。図5において、MTJ素子の温度変化が負である意味は、側壁膜が無い場合に比べて側壁膜22が有る場合は、MTJ素子1の温度が下がることを意味する。側壁膜22の外周と内周との間の厚さが0.5nmでも、側壁膜が無い場合に比べてMTJ素子1の温度が低下することがわかる。これは、側壁膜22の放熱効果は非常に薄い側壁膜22でも有効に働くことを意味する。図5は計算結果であるため、実際の作製試料のラフネスなどを考慮すると、側壁膜22の外周と内周との間の厚さは2nm以上であることが好ましい。
図2に示す第1実施形態の第1変形例において、側壁膜として外周と内周との間の厚さが2nmの炭素膜を用い、キャップ層18とコンタクトプラグ20との接合面で、キャップ層18の幅が20nm、コンタクトプラグ20の幅が2nmであるMTJ素子1を用意する。このMTJ素子1において、MTJ素子1のサイズ、すなわち記憶層16および参照層12のサイズを変化させた場合のMTJ素子1の温度変化を計算した結果を図6に示す。記憶層16および参照層のサイズとは、積層方向に直交する面で切断したときの断面の幅を意味する。例えば、断面が長方形の場合は、対角線の長さを意味し、断面が楕円の場合は長軸の長さを意味する。図6において、MTJ素子1の温度変化が負である意味は、側壁膜が無い場合に比べて側壁膜が有る場合には、MTJ素子1の温度が下がることを意味する。MTJ素子のサイズが小さいほど、側壁膜22が有ることによってMTJ素子1の温度を下げる効果が大きいことがわかる。特に、MTJ素子のサイズ(幅)が20nm以下で、側壁膜による温度上昇の抑制効果が大きいことがわかる。
以上のことから、記憶層16またはキャップ層18と、コンタクトプラグ20との接合面において、記憶層16またはキャップ層18の幅とコンタクトプラグ20の幅との差が4nm以上であることが好ましい。コンタクトプラグ20の断面積の狭窄目的は、MTJ素子1の側壁の損傷部分に流れる電流を少なくするためであり、コンタクトエリアと記憶層16またはキャップ層18とが損傷エリアでコンタクトすることを避けるためである。また、電流狭窄に起因する読み出し信号の強度低下をおおよそ1%以内に抑えるために、コンタクトプラグ20の幅は5nm以上、かつコンタクトプラグ20の高さは10nm以下であることが好ましい。
本実施形態においては、コンタクトプラグ20が狭窄された構造を有するため、記憶層16またはキャップ層18とコンタクトプラグ20との接合面において、コンタクトプラグ20の電流密度が高くなる。そのため、エレクトロマイグレーションによるコンタクトプラグの継時劣化が起こりやすくなり、MTJ素子の信頼性が劣化する可能性がある。そこで、本実施形態では、コンタクトプラグ20のエレクトロマイグレーションを防ぐためには、コンタクトプラグ20の材料として、高融点金属材料の炭化物、窒化物、ホウ化物を使用することが好ましい。具体的には、W、Ti、Hf、Ta、Zr、Nbからなる群から選択された少なくとも1つの元素を含む金属、または選択された金属の炭化物、窒化物、またはホウ化物が用いられる。
以上説明したように、第1実施形態および第1乃至第3変形例によれば、高速、低電流でのスピン注入磁化反転を行うことが可能でかつ温度上昇を抑制することが可能な磁気抵抗素子を提供することができる。また、読み出し信号強度の低下を抑制することができる。
なお、上記構造のように上部電極とMTJの接触領域が最も狭窄された伝導領域であるMTJ構造の場合、幅が20nm以下のような微細なMTJ素子では、上部電極とMTJ素子とのコンタクト部分の周囲を炭素含有膜で覆うことは別の利点がある。一般に、上部電極の側壁は酸化物や窒化物の絶縁体で被覆される。このような構造にすることで、その後の加熱工程による層間絶縁膜からの酸素や水分の移動による電極の腐食を抑制できる。一方、側壁膜をCVDやスパッタで形成することで活性な酸素や窒素、水分などが電極金属と反応し、電極抵抗の大幅な上昇を起こしうるため、形成工程はある限定を受ける。また、加熱工程でも側壁膜と電極との反応により絶縁物に近い抵抗を有する化合領域を形成しうるため加熱条件の限定を受け得る。そのため、電極金属との反応物形成では極端な抵抗上昇を起こしにくい炭素で、最も細い伝導領域を覆うことは安定な電極抵抗を得る、ひいては歩留まり向上の観点で効果がある。
本効果は、コンタクト部分が炭素含有膜で完全に覆われている必要はなく、コンタクトの側面の一部分を覆っているだけでも、コンタクトの抵抗の上昇を抑制する効果はある。
コンタクト部分を炭素含有膜で覆うことにより、加熱工程においてコンタクト部分の抵抗の上昇を抑制するためには、炭素含有膜にFe,Co,Mn,Crなどの3d遷移金属材料が含まれていることがより好ましい。炭素含有膜に3d遷移金属が含まれることにより、炭素含有膜の熱安定性が向上する。したがって、加熱工程に対してコンタクト部分の抵抗の上昇を抑制する効果が高まる。
(第2実施形態)
第2実施形態による磁気抵抗素子を図7に示す。この第2実施形態の磁気抵抗素子1は、絶縁体からなる素子分離領域110によって分離された半導体基板100上に形成される。半導体領域11上には、配線11が形成され、この配線11上に磁気抵抗素子1が設けられる。この磁気抵抗素子1は、図1に示す第1実施形態の磁気抵抗素子である。すなわち、この磁気抵抗素子1は、配線11上に設けられた積層膜19と、この積層膜19上に設けられた逆テーパ形状のコンタクトプラグ20と、コンタクトプラグ20の側面に設けられた側壁膜22と、を備えている。積層膜19は、図1に示すように。参照層12と、参照層12上に設けられたトンネルバリア層14と、トンネルバリア層14上に設けられた記憶層16と、記憶層16上に設けられたキャップ層18と、を備えている。
この第2実施形態においては、参照層12および記憶層16は、垂直磁気異方性を有している。また、積層膜19の上面において、コンタクトプラグ20と接合しており、接合面におけるコンタクトプラグ20の幅は、積層膜19の幅に比べて小さい。コンタクトプラグ10は上面で配線24と接続し、コンタクトプラグ20の下面における積層膜19との接触面積に比べて、コンタクトプラグ20の上面における配線24との接触面積の方が大きい。
また、配線11およびMTJ素子1の側面、すなわち配線11,積層膜19、およぶ側壁膜22のそれぞれの側面は保護膜28によって覆われている。この保護膜28は、半導体領域100に接してから素子分離領域110まで延在している。保護膜28の外周を覆うように層間絶縁膜29が設けられている。
この第2実施形態の磁気抵抗素子1も、第1実施形態と同様に、高速、低電流でのスピン注入磁化反転を行うことが可能でかつ温度上昇を抑制することが可能な磁気抵抗素子を提供することができる。また、読み出し信号強度の低下を抑制することができる。
(製造方法)
次に、第2実施形態の磁気抵抗素子1の製造方法を図8乃至図17を参照して説明する。
まず、図8に示すように、例えば、図示しないトランジスタが形成された半導体基板100上に、配線材料層210を形成する。次に、CMPにより、配線材料層210の表面を平坦化する。
次に、図9に示すように、配線材料層210上に、MTJ素子を形成するための材料層220を形成する。この材料層220は、参照層となる第1磁性材料層(図示せず)、この第1磁性材料層上に設けられトンネルバリア層となる非磁性材料層(図示せず)、この非磁性材料層上に設けられ記憶層となる第2磁性材料層(図示せず)、および第2磁性材料層上に設けられたキャップ層となる導電材料層を備えている。材料層220上にハードマスク層230を形成し、ハードマスク層230上にレジスト膜240を形成する。ハードマスク層230は、C(カーボン)を含み、熱伝導率が1cal/(cm・s・℃)以上、電気抵抗率10×13Ω・cm以上の高熱伝導かつ高電気抵抗材料が用いられる。このハードマスク層230は加工されて側壁膜22となる。
次に、図10に示すように、フォトリソグラフィにより、レジスト膜240をMTJ素子形状にパターニングし、レジストパターン240aを形成する。
次に、図11に示すように、レジストパターン240aをマスクとしてハードマスク層230を異方性エッチング(例えば、RIE(Reactive Ion Etching))することにより、ハードマスク層230をパターニングし、ハードマスクパターン230aを形成する。その後、ハードマスクパターン230aをマスクとして材料層220を異方性エッチングすることにより、材料層220および配線材料層210をパターニングする。その結果、第1実施形態の積層膜19および配線11が形成される。材料層220と配線材料層210を加工する際、ハードマスクパターン230aの側面にイオンビームが照射されると同時に、MTJ素子の材料層220および配線材料層210のエッチングによる再付着物が付着する。その結果、MTJ素子の材料層220と配線材料層210のエッチングによる再付着物がハードマスクパターン230aの側面から内部へ打ち込まれる。
次に、図12に示すように、半導体基板上の全面に保護膜28を形成する。その結果、配線11の側面と、積層膜19の側面と、ハードマスクパターン230aの側面および上面が保護膜28で覆われる。
次に、図13に示すように、保護膜28を覆うように層間絶縁膜29を形成する。続いて、図14に示すように、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により層間絶縁膜29の上面を平坦化する。なお、この平坦化工程では、ハードマスクパターン230aの上面を露出させない。
次に、図15に示すように、RIEにより層間絶縁膜29をエッチバックする。このエッチバックは、図15に示すように、ハードマスクパターン230aの上面が露出するまで継続する。
次に、図16に示すように、ハードマスクパターン230aの中央部をエッチングし、底面が積層膜19の上面となるコンタクトホール21を形成することにより、ハードマスクパターン230aは側壁膜22となる。ハードマスクパターン230aはカーボンを主成分としているため、酸素ガスを用いたRIEでエッチングできる。ただし、ハードマスクパターン230aの側面は、MTJ素子材料層と下部配線材料層の加工時に、MTJ素子材料と下部配線材料のエッチング再付着物が打ち込まれている。MTJ材料が打ち込まれたハードマスクパターンの側面のエッチングレートは、酸素イオンのアシストが強い場合に比べて、酸素イオンのアシストが弱い場合は、エッチングレートが遅い。一方、ハードマスクパターンの芯部分は、MTJ材料が打ち込まれていないため、酸素イオンのアシストが弱くてもエッチングレートが速い。このことを利用して、MTJ材料が打ち込まれたハードマスクパターンの側面を残すために、バイアス電力の低い酸素RIEでエッチングを行う。具体的には、例えば、ICP−RIE装置を用いて、酸素ガス40sccm、プロセス圧力15mTorr、プラズマ電力100W、バイアス電力20W、温度15℃、オーバーエッチング120%の条件で、ハードマスクエッチングを行う。
また、マイクロローディング効果により、コンタクトホール底面近傍でエッチングレートが低下するため、図16に示すように、底面積に比べて上面積が小さいようなコンタクトホール21を形成することが可能となる。
次に、図17に示すように、コンタクトホール21を埋め込むとともに、側壁膜22、保護膜28、および層間絶縁膜29の上面を覆うように、配線材料層250を形成する。その結果、コンタクトホール21内に配線材料が充填され、積層膜19上にコンタクトプラグ20が形成される。続いて、配線材料層250を加工することにより、コンタクトプラグ20に接続する配線24を形成し、図7に示す第2実施形態の磁気抵抗素子1を形成する。
(第3実施形態)
第3実施形態による磁気抵抗素子の製造方法について図18乃至図27を参照して説得瞑する。この第3実施形態の製造方法は、図2に示す第1実施形態の第1変形例と同様に、側壁膜22の外周と積層膜19の外周が一致していない場合の製造方法である。
この第3実施形態の製造方法は、図8乃至図14に示す工程までは、第2実施形態の製造方法と同様に行う。層間絶縁膜29の上面をCMPで平坦化下後、図18に示すように、RIEにより層間絶縁膜29をエッチバックする。このエッチバックは、図18に示すように、ハードマスクパターン230aの全体が露出するまで継続する。
次に、図19に示すように、ハードマスクパターン230aをエッチングすることにより、ハードマスクパターン230aを除去する。続いて、図20に示すように、半導体基板上の全面に層間絶縁膜260を形成する。
次に、図21に示すように、層間絶縁膜260上にフォトレジスト265を塗布し、フォトリソグラフィ技術によりフォトレジスト265をパターニングし、MTJ素子直上のフォトレジスト265の領域に開口266を形成する。
次に、図26に示すように、開口266が設けられたフォトレジスト265をマスクとして層間絶縁膜260をエッチングすることにより、層間絶縁膜260に開口261を形成する。マイクロローディング効果を利用し、開口261の底面の面積より開口261の上部の面積の方が大きくなるよう、エッチング条件を調節する。
次に、図23に示すように、フォトレジスト265除去する。続いて、図24に示すように、層間絶縁膜260上および開口261内に炭素膜270を形成する。層間絶縁膜260に形成した開口261の底面および側壁に均一に炭素膜270を形成する。
次に、図25に示すように、異方性エッチングにより、層間絶縁膜260の開口261の底面および開口261外の炭素膜270を除去する。その結果、層間絶縁膜260の側壁に炭素を含む側壁膜22が形成される。
次に、図26に示すように、側壁膜22を覆うように配線材料膜280を形成する。その結果、開口261内に配線材料膜280が充填され、MTJ素子の積層膜19上にコンタクトプラグ20が形成される。続いて、図27に示すように、配線材料膜を加工し、配線24を形成する。
この第3実施形態の製造方法によって製造された磁気抵抗素子も、第1実施形態の第1変形例と同様に、高速、低電流でのスピン注入磁化反転を行うことが可能でかつ温度上昇を抑制することが可能な磁気抵抗素子を提供することができる。また、読み出し信号強度の低下を抑制することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態による磁気メモリについて図28および図29を参照して説明する。第4実施形態の磁気メモリは少なくとも1個のメモリセルを有し、このメモリセルの断面図を図28に示す。メモリセル53は、第1乃至第3実施形態ならびにそれらの変形例のいずれかの磁気抵抗素子(MTJ素子)を記憶素子として有している。以下の説明では、メモリセル53は、第1実施形態の磁気抵抗素子1を記憶素子として備えているものとする。
図28に示すように、磁気抵抗素子(MTJ素子)1の上面は、配線24を介してビット線32に接続されている。また、MTJ素子1の下面は、配線11、引き出し電極34、およびプラグ35を介して、半導体基板36の表面のソース/ドレイン領域のうちドレイン領域37aと接続されている。ドレイン領域37aは、ソース領域37b、基板36上に形成されたゲート絶縁膜38、ゲート絶縁膜38上に形成されたゲート電極39と共に、選択トランジスタTrを構成する。選択トランジスタTrとMTJ素子1とは、MRAMの1つのメモリセルを構成する。ソース領域37bは、プラグ41を介してもう1つのビット線42と接続されている。なお、引き出し電極34を用いずに、下部電極33の下方にプラグ35が設けられ、下部電極33とプラグ35が直接接続されていてもよい。ビット線32、42、電極31、33、引き出し電極34、およびプラグ35、41は、W、Al、AlCu、Cuのいずれかの元素から形成されている。
本実施形態の磁気メモリとしてのMRAMは、図28に示す1つのメモリセルが例えば行列状に複数個設けられることにより、MRAMのメモリセルアレイが形成される。
図29は第4実施形態による磁気メモリ300の回路図である。図29に示すように、MTJ素子1と選択トランジスタTrとを備えたメモリセル53がマトリクス状に配置されている。同じ列に属するメモリセル53の一方の端子は同一のビット線32に接続され、他方の端子は同一のビット線42に接続されている。同じ行に属するメモリセル53の選択トランジスタTrのゲート電極(ワード線)39は相互に接続され、さらにロウデコーダ51と接続されている。
ビット線32は、トランジスタ等のスイッチ回路54を介して電流ソース/シンク回路55と接続されている。また、ビット線42は、トランジスタ等のスイッチ回路56を介して電流ソース/シンク回路57と接続されている。電流ソース/シンク回路55、57は、書き込み電流を、接続されたビット線32、42に供給したり、接続されたビット線32、42から引き抜いたりする。
ビット線42は、また、読み出し回路52に接続されている。読み出し回路52は、ビット線32に接続されていてもよい。読み出し回路52は、読み出し電流回路、センスアンプ等を含んでいる。
書き込みの際、書き込み対象のメモリセルと接続されたスイッチ回路54、56および選択トランジスタTrがオンすることにより、書き込み対象のメモリセルを介する電流経路が形成される。そして、電流ソース/シンク回路55、57のうち、書き込まれるべき情報に応じて、一方が電流ソースとして機能し、他方が電流シンクとして機能する。この結果、書き込まれるべき情報に応じた方向に書き込み電流が流れる。
書き込み速度としては、数ナノ秒から数マイクロ秒までのパルス幅を有する電流でスピン注入書込みを行うことが可能である。
読み出しの際、書き込みと同様にして指定されたMTJ素子1に、読み出し電流回路52によって磁化反転を起こさない程度の小さな読み出し電流が供給される。そして、読み出し回路52のセンスアンプは、MTJ素子1の磁化の状態に応じた抵抗値に起因する電流値あるいは電圧値を、参照値と比較することで、その抵抗状態を判定する。
なお、読み出し時は、書き込み時よりも電流パルス幅が短いことが望ましい。これにより、読み出し時の電流での誤書込みが低減される。これは、書き込み電流のパルス幅が短い方が、書き込み電流値の絶対値が大きくなるということに基づいている。
以上説明したように、本実施形態によれば、低い飽和磁化、高い垂直磁気異方性を有し、かつ高磁気抵抗比を持った磁気抵抗素子を備えた磁気メモリを得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 磁気抵抗素子(MTJ素子)
11 配線
12 参照層
14 トンネルバリア層(非磁性層)
16 記憶層
18 キャップ層
20 コンタクトプラグ
22 側壁膜
24 配線
28 保護膜

Claims (5)

  1. 第1磁性層、前記第1磁性層上に設けられた非磁性層、および前記非磁性層上に設けられた第2磁性層を有する積層膜と、
    前記第2磁性層上に設けられ、下面と、前記下面に対向する上面と、前記下面と前記上面と異なる側面と、を有する導体であって、前記下面の面積が前記上面の面積よりも小さくかつ前記下面の面積が前記第2磁性層の上面の面積よりも小さい導体と、
    前記導体の前記側面に設けられ炭素を含む膜と、
    を備えた磁気抵抗素子。
  2. 前記炭素を含む膜は、前記側面の下端部において有する前記積層膜の積層方向に垂直な面の断面積が、前記側面の上端部において有する前記積層方向に垂直な面の断面積よりも大きい請求項1記載の磁気抵抗素子。
  3. 前記炭素を含む膜は、前記積層膜の積層方向に垂直な面における断面積が前記導体の下から上に向かうにつれて減少する部分を含む請求項1または2記載の磁気抵抗素子。
  4. 前記導体は、W、Ti、Hf、Ta、Zr、Nbの群から選択された少なくとも1つの金属、または前記選択された金属の炭化物、窒化物、ホウ化物のいずれかを含む請求項1乃至3のいずれかに記載の磁気抵抗素子。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の磁気抵抗素子と、
    ソースおよびドレインのうちの一方が前記磁気抵抗素子の前記第1磁性層に電気的に接続される選択トランジスタと、
    前記磁気抵抗素子の前記導体に電気的に接続される第1配線と、
    前記選択トランジスタのソースおよびドレインの他方に電気的に接続される第2配線と、
    前記選択トランジスタのゲートに電気的に接続される第3配線と、
    を備えた磁気メモリ
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