JP2004035212A - 上部電源自動入切装置 - Google Patents

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JP2004035212A JP2002196769A JP2002196769A JP2004035212A JP 2004035212 A JP2004035212 A JP 2004035212A JP 2002196769 A JP2002196769 A JP 2002196769A JP 2002196769 A JP2002196769 A JP 2002196769A JP 2004035212 A JP2004035212 A JP 2004035212A
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安斉 光一
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Abstract

【課題】アウトリガジャッキ及びブームの格納状態を検出し上部制御装置の電源を自動的に入り切りする装置を提供する。
【解決手段】作業台19と車体4が電気的に絶縁され、作業台19に上部バッテリ72を持つ絶縁型高所作業車1において、下部制御装置50と上部制御装置70及び上部バッテリ72を接続ターミナル60と上部電源制御回路80とを介して電気的に接続し、ジャッキ接地検出器51とブーム格納検出器52の信号より下部制御装置50から、作業姿勢においては自動的に上部制御装置70の電源を投入し、格納姿勢においては自動的に上部制御装置70の電源を切断するように構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体に設けたブームの先端部に作業者搭乗用の作業台を有し、所望の高所位置にて作業を行うことができるように構成された高所作業車の上部電源自動入切装置であって、さらに詳細には、前記車体と前記作業台とが互いに電気的に絶縁されてなる絶縁型高所作業車の上部電源自動入切装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、架空配電線の工事等の電気工事に用いられる高所作業車においては車体と作業台とが電気的に絶縁された絶縁型高所作業車が用いられている。この絶縁型高所作業車は作業台が絶縁性材料により構成されるとともに、車体側と結ぶケーブル類、すなわち作業台側の上部制御装置と車体側の下部制御装置との間の信号伝送路や、作業台に設けた油圧機器の作動に用いられる作動油の給排路には、電気的絶縁性が確保される光ファイバケーブルと絶縁性材料からなるフレキシブルホースとが用いられる。また、このような絶縁型高所作業車では、車体に設けた下部バッテリの他に上部バッテリを作業台上に備え、上部制御装置及び上部制御装置に接続される油圧機器を制御するための制御バルブや光ファイバを経由して通信を行うための光電変換装置の動作はこの上部バッテリからの電力を用いて行うようになっている。
【0003】
また、ブームの旋回、伸縮、起伏動作や作業台の首振り動作等は、作業台に備えられ上部制御装置に接続された上部操作装置と車体に備えられ下部制御装置に接続された下部操作装置のいずれかから操作できるような構成となっている。よって、下部操作装置から作業台の首振り動作等を操作するためには、上部制御装置に電力を供給し、上部制御装置を動作可能とすることで、光電変換装置を動作させ、光ファイバによる通信を可能とし、また油圧機器を制御するための制御バルブを動作可能とする必要がある。
【0004】
このように車体と作業台とが電気的に絶縁され、車体側の下部バッテリの他に作業台側に上部バッテリを有する場合、作業台に配設された上部制御装置の電源投入は作業台に備えられた電源投入スイッチにより行うため、作業者が作業台に入り電源投入スイッチを操作する必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成においては、始業前点検や作業台への荷物の積み降ろし等で、車体に備えられた下部操作装置から作業台の首振り操作や吊り下げ装置の操作、また、多関節構成の機種では水平アームの操作を行う場合、一旦、作業者が作業台に入り電源投入スイッチを操作し上部制御装置の電源を投入しなければならず、作業が繁雑になるという問題があった。また、作業が終了しブームや作業台を車体上の所定位置に格納した後には上部制御装置の電源を作業員が切断しなければならず、作業が繁雑になることに加え、作業姿勢前の電源投入や作業終了後の電源の切り忘れによる上部バッテリの消耗という問題もあった。
【0006】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、ジャッキの接地およびブームの格納状態により作業台に配設された上部制御装置の電源を自動的に入り切りする構成とし、始業前点検や作業台からの荷物の積み降ろし等で下部操作装置からブームや作業台の操作をする際の上部制御装置の電源の投入を自動化し作業を効率化するとともに、作業姿勢の時だけ上部制御装置への電源を投入するため上部バッテリの節電を可能とし、さらに、作業終了後に上部制御装置の電源を自動的に切断するため切り忘れを防止する上部電源自動入切装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明に係る上部電源自動入切装置は、車体に旋回、伸縮、起伏動等が自在に配設されたブームと、前記ブームの先端に上下に揺動自在に枢結され前記ブームの起伏角度にかかわらず水平に保たれる作業台とを有し、前記車体と前記作業台とが互いに電気的に絶縁されてなる絶縁型高所作業車において、前記車体を支持するアウトリガジャッキと、前記作業台に備えられた上部バッテリと、前記作業台に備えられ前記上部バッテリより電力を供給されて作動する上部制御装置と、前記アウトリガジャッキの接地状態を検出するジャッキ接地検出手段(例えば実施形態におけるジャッキ接地検出器51)と、前記ジャッキ接地検出手段により前記アウトリガジャッキが接地されたことが検出された時に、電源投入信号を出力する上部電源投入信号出力手段(例えば実施形態における上部電源投入回路54)と、前記上部電源投入信号出力手段の電源投入信号を受けて、前記上部バッテリから前記上部制御装置への電力供給を行わせる上部電源制御手段(例えば実施形態における上部電源制御回路80)と、前記ブームが全縮状態の時に、前記上部電源投入信号出力手段と前記上部電源制御手段とを電気的に接続する接続手段(例えば実施形態における接続ターミナル60)とを有して構成される。
【0008】
このような構成によれば、アウトリガジャッキが接地され作業可能な状態になった時に上部制御装置の電源を自動的に投入することができ、作業者は作業台に入り上部制御装置の電源を投入する操作を省略して、下部操作装置から始業前点検や作業台への荷物の積み降ろしのための操作を行うことができるため作業効率を向上させることができる。
【0009】
なお、本発明に係る上部電源自動入切装置は、前記ブームの格納状態を検出するブーム格納検出手段(例えば実施形態におけるブーム格納検出器52)と、前記ブーム格納検出手段により前記ブームが格納状態であることが検出され、且つ、前記ジャッキ接地検出手段により前記アウトリガジャッキが未接地であることが検出された時に電源切断信号を出力する上部電源切断信号出力手段(例えば実施形態における上部電源切断回路55a)とを有し、前記上部電源制御手段が前記上部電源切断信号出力手段からの電源切断信号を受けて、前記上部バッテリから前記上部制御装置への電力供給を切断するように構成されることが好ましい。
【0010】
このような構成によれば、ブーム及びアウトリガジャッキが格納されて作業が終了したと判断された時に、自動的に上部制御装置の電源を切断することができ、作業台に入り上部制御装置の電源を切断する操作を省略することができるため作業効率が向上するとともに、上部制御装置の電源の切り忘れを防止し、上部バッテリの消耗を防ぐことができる。
【0011】
また、本発明に係る上部電源自動入切装置は、前記上部電源制御手段が、前記上部電源切断信号出力手段からの電源切断信号を受けた時に、前記上部制御装置を一定時間作動させる上部電源切断遅延手段(例えば実施形態における上部電源切断遅延回路71)を有するように構成されることが好ましい。
【0012】
このような構成によれば、前記上部制御装置の電源を切る際に、確実に上部制御装置の切断処理をした後、上部制御装置の切断をすることが可能となり、上部制御装置の電源の切断時の信頼性を向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本発明に係る絶縁型高所作業車1を図2に示している。この絶縁型高所作業車1は前後に車輪3,3を有して走行可能であり、前部に運転キャビン5を有したトラック車両をベースに構成されている。この車体4の前後の左右両側部には車体4を持ち上げ支持するアウトリガジャッキ6,6が配設されている。車体4の後部には図示しない旋回モータにより駆動されて水平旋回動可能に構成された旋回台7が取り付けられている。この旋回台7に基端部が枢結されたブーム9が取り付けられており、このブーム9は起伏シリンダ11により起伏動するように構成されている。ブーム9は基端ブーム9a、中間ブーム9b、先端ブーム9cを入れ子式に組み合わされて、内蔵された伸縮シリンダ(図示せず)により伸縮動可能に構成されている。
【0014】
先端ブーム9cの先端には垂直ポスト13が上下方向に揺動自在に枢結され、垂直ポスト13の下端と先端ブーム9cの先端部間に配設された上部レベリングシリンダ15によりブーム9の起伏角度にかかわらず垂直ポスト13を常に垂直状態になるように揺動制御する。垂直ポスト13には水平旋回動可能に構成された水平アーム17が取り付けられている。水平アーム17の先端部には有底角筒状の作業台19が取り付けられている。その結果、作業台19はブーム9の起伏角度に拘わらず常に水平状態に保持される。水平アーム17は垂直ポスト13に内蔵された図示しない首振りモータの作動により垂直ポスト13の周りの水平面に対して回動自在であり、また作業台19は図示しない首振りモータにより、水平アームに対して水平方向に首振り動自在に構成されている。
【0015】
さらに、水平アーム17の上部から上方へ突出する垂直ポスト13の上端部に吊り下げ装置28が配設されている。吊り下げ装置28は、垂直ポスト13の上端部水平面内において回転可能に取り付けられた第1回動体30と、第1回動体30の上端部に枢結されて上下方向に揺動可能な揺動部材31と、揺動部材31の上端部に取り付けられて回動可能な第2回動体32と、第2回動体32の上端部に基端部が取り付けられたサブブーム34と、サブブーム34の先端部に取り付けられたサブブームヘッド35で構成されている。
【0016】
このように作業台19を高所に移動させるブーム9は、車体4の後側から前側に水平方向に倒伏した状態で格納され、車体4の前側中央部に立設されたブーム受け26に支持される。また、作業台19は運転キャビン5の上部に位置するように首振り動させ、さらにサブブーム34を作業台側部に倒伏させて格納される。
【0017】
作業台19は繊維強化プラスチック(FRP)等の電気絶縁材料を用いて有底角筒状に一体成型されており、先端ブーム9cも同様の電気絶縁材料を用いて構成されている。また、図1に示すように、作業台19に配設された上部制御装置70と車体4側に設けられた下部制御装置50との間は光ケーブル92を介して接続されており、それぞれの信号はブーム9の上下において光電変換装置91,91によって光電変換され、ブーム9の部分では光による通信が成されている(以下、光ケーブル92と光電変換装置91,91を合わせて「光通信回路90」と呼ぶ)。このため、電気工事等において作業者がブーム9の操作を誤って作業台19を高電圧の活線等に接触させた場合であっても、電流がブームやブーム内の信号線を伝って地面に短絡しないように、すなわち、作業台19に搭乗する作業者が感電したり車両が破損したりすることがないようになっている。
【0018】
以上のように構成された絶縁型高所作業車1において、ブーム9の旋回、伸縮、起伏等の作動や、作業台19の首振り等の作動は、作業台19に備えられ上部制御装置70に接続された上部操作装置23または、車体4に備えられ下部制御装置50に接続された下部操作装置24から操作をすることが可能な構成となっている。よって、下部操作装置24から作業台19の首振り動作等を行うためには、上部制御装置70に上部バッテリ72から電力を供給し、作業台19に備えられた上部制御装置70やその上部制御装置70に接続された光電変換装置91等を動作可能とする必要がある。
【0019】
このような絶縁型高所作業車1において、ブーム9の起伏、伸縮、旋回等の作動を行うと、車体4を転倒させる方向に作用するモーメント(以下、「転倒モーメント」と称する)が変化する。この転倒モーメントが許容値を超えると、車体4の安定支持性が低下するおそれがあるため、転倒モーメントが許容値以内の状態で、ブーム9の作動を可能とする許容作動範囲を予め設定し、ブーム9がこの許容作動範囲を超えて作動することを規制するブーム作動コントローラが設けられている(図示せず)。
【0020】
このようなブーム作動コントローラにおいては、ブーム9の起伏角度を起伏角度検出器により、ブーム9の伸縮量を伸縮量検出器により、ブーム9の旋回角度を旋回角度検出器により検出された値からブーム9の先端部の位置を算出し、このブーム9の先端部の位置が許容作動範囲外へ移動するようなブーム9の作動を規制する。さらに、本実施例で示す絶縁型高所作業車1のように、ブーム9の先端に水平アーム17を介して作業台19が配設されている多関節構成の場合は、上部荷重検出器を持つ上部荷重検出システムを備えており、ブーム作動コントローラは上部の荷重を考慮してブーム9の作動を規制する。このブーム作動コントローラを正しく作動させるためには、上記の検出器が正常に作動している必要がある。そこで、作業前には始業前点検が行われている。
【0021】
このため、絶縁型高所作業車1は始業前点検を行うための始業前点検スイッチが下部操作装置24に設けられており、作業を開始する前に所定の始業前点検を行う。このような始業前点検に際しては、作業者が始業前点検スイッチを入れると、ブーム9の起伏、伸縮、旋回作動等を行わせて作業台19およびブーム9を予め設定された点検位置に移動させ、ブーム9及び作業台19が点検位置に移動したときの各検出器の検出値が許容範囲内であるか否かを判断して、各検出器が正常に機能していることを確認するように構成されている。
【0022】
さらにこのような絶縁型高所作業車1においては、高所作業で使う部材等を作業前に予め作業台19に積み込むことがある。このため、作業者は下部操作装置24からブーム9等を操作して作業台19を地上付近まで降ろし、必要な部材を作業台19に積み込むという作業を行う。
【0023】
以上のような始業前点検や作業台19への荷物の積み降ろしのためには、上部制御装置70の電源を投入しなければならない。そこで、ここでは本発明に係る絶縁型高所作業車1に搭載された上部電源自動入切装置の実施例について、図1を用いて説明する。
【0024】
車体4には、下部制御装置50、ジャッキ接地検出器51及びブーム格納検出器52が配設されており、電気的に接続されている。なお、ジャッキ接地検出器51は各アウトリガジャッキ6に配設されており、各アウトリガジャッキ6がそれぞれ接地された状態を検出するセンサーである。また、ブーム格納検出器52はブーム受け26に配設されており、ブーム9の格納された状態を検出するセンサーである。
【0025】
作業台19には上部制御装置70、上部バッテリ72、上部電源制御回路80が配設されており、電気的に接続されている。また、下部制御装置50と上部電源制御回路80は接続ターミナル60を介して電気的に接続されている。この接続ターミナル60は、先端ブーム9cに配設された接点と中間ブーム9bに配設された接点で構成されており、ブーム9が全縮時には接続ターミナル60の接点が当接されて電気的に接続状態となり、ブーム9が伸長した時には接続ターミナル60の接点が開放されて電気的に切断状態となるように作用するものである。なお、同様の構成のターミナルが、上部バッテリ72を充電するために配設されている(図示せず)。
【0026】
下部制御装置50は、各ジャッキ接地検出器51から全てのアウトリガジャッキ6が接地された信号を受けて、接続ターミナル60を介して上部電源制御回路80に電圧をかける動作をする上部電源投入回路54と、ブーム格納検出器52からブーム9が格納された信号と各ジャッキ接地検出器51からアウトリガジャッキ6のいずれかが接地されていない信号を受けて、光通信回路90を介して上部制御装置70に電源切断信号を出力する上部電源切断回路55aとを備えている。
【0027】
上部制御装置70は、光通信回路90を介して下部制御装置50から送信された電源切断信号を受けて、上部電源制御回路80に電圧をかける動作をする上部電源切断回路55bと、上部バッテリ72からの電力供給が止まったとき、一定時間経過した後に上部制御装置70の電源を切る上部電源切断遅延回路71とを備えている。
【0028】
上部電源制御回路80は、第1のリレー82、第2のリレー84、第3のリレー86、上部電源投入スイッチ88及び整流器89から構成される。第1のリレー82及び第2のリレー84は電圧がかかっていない時は、その接点82a,84aは開放状態であり、第3のリレー86は電圧がかかっていない時は、その接点86aは接続状態であり、上部電源投入スイッチ88は、押下している時だけ接続する接点である。
【0029】
次に自動電源入切装置の動作について説明する。絶縁型高所作業車1を用いて高所作業をする場合、作業者はまず、アウトリガジャッキ6,6を張り出して車体4を支持する。各アウトリガジャッキ6それぞれが接地されると、ジャッキ接地検出器51より全てのアウトリガジャッキ6が接地された信号が上部電源投入回路54に送信され、上部電源投入回路54は接続ターミナル60を介して第1のリレー82に電圧をかける。第1のリレー82に電圧がかかると、第1のリレー82の接点82aが接続され、第2のリレー84に対して、上部バッテリ72の電圧がかかる。第2のリレー84に電圧がかかると、第2のリレー84の接点84aが接続し、上部バッテリ72の電力が上部制御装置70に供給される。
【0030】
そして作業者は、車体4に備えられた下部操作装置24より、始業前点検や作業台19への荷物の積み降ろしのためにブーム9や作業台19の操作を行う。この時、ブーム9を伸長すると、先端ブーム9c及び中間ブーム9bに配設された接続ターミナル60の接点が開放されるため、第1のリレー82の電圧が無くなり、第1のリレー82の接点82aが開放される。しかし、第1のリレー82の接点82aが開放されても、整流器89を介して第2のリレー84に上部バッテリ72からの電圧がかかっているため、第2のリレー84の接点84aは接続した状態を保ち、上部制御装置70に電力が供給されている状態が保持される。
【0031】
始業前点検または作業台19への荷物の積み降ろしをした後、作業者は作業台19に搭乗し、作業台19に備えられた上部操作装置23を操作して、所望の高所に作業台19を移動させて作業を行う。なお、絶縁型高所作業車1は、作業台19と車体4が絶縁されているために、作業台19に上部バッテリ72を有しているが、この上部バッテリ72を長時間使用可能なように、一定時間操作が行われないときに自動的に上部制御装置70の電源を切断する上部電源自動切断回路73を有して構成されているものもある。この上部電源自動切断回路73により上部制御装置70の電源が切断された後に、再度作業をするために上部制御装置70の電源を投入するためには、作業者は、上部操作装置23に備えられた上部電源投入スイッチ88を押下する。上部電源投入スイッチ88が押下されると、第2のリレー84に上部バッテリ72の電圧がかかり、第2のリレー84の接点84aが接続され、上部制御装置70の電源が投入される。このとき、上部電源投入スイッチ88が開放されても、整流器89を介して第2のリレー84に対して上部バッテリ72の電圧がかかっているため、第2のリレー84の接点84aは接続された状態が保持され、よって、上部制御装置70に電力が供給されている状態が保持される。
【0032】
高所での作業が終了すると、作業者は上部操作装置23を操作して、ブーム9や作業台19を絶縁型高所作業車1の上部の所定の位置に格納する。ブーム9が格納されると、ブーム格納検出器52から、ブーム9が格納された信号が上部電源切断回路55aに送信される。そして、作業者は作業台19から降り、アウトリガジャッキ6,6を格納する。アウトリガジャッキ6,6が格納されると、各ジャッキ接地検出器51からアウトリガジャッキ6,6のいずれかが未接地である信号が上部電源切断回路55aに送信される。上部電源切断回路55aは、ブーム9が格納され、アウトリガジャッキ6,6のいずれかが未接地である信号を受けると、光通信回路90を介して、上部電源切断回路55bに電源切断信号を送信する。上部電源切断回路55bでは、電源切断信号を受信すると、第3のリレー86に電圧をかける。第3のリレー86に電圧がかかると第3のリレー86の接点86aが開放され、第2のリレー84にかかっていた電圧が無くなるため、第2のリレー84の接点84aが開放し、そのため上部制御装置70への上部バッテリ72からの電力供給が止まる。なお、上部制御装置70には、一定量の電力を蓄え、上部バッテリ72からの電力供給が止まっても上部制御装置70の電源投入状態を維持し、一定時間経過後に上部制御装置70の電源を切断する上部電源切断遅延回路71が備えられているため、下部制御装置50からの電源切断信号を受けて上部電源切断回路55bが作動し、上部制御装置70の電源切断処理を確実に行うことができる。
【0033】
このような構成とすることにより、アウトリガジャッキ6,6の接地状態及びブーム9の格納状態により上部制御装置70の電源を自動的に入り切りすることで、始業前点検や作業台19への荷物の積み降ろし等で下部操作装置24からブーム9や作業台19の操作をする際の作業者の作業効率を向上することができ、また、全てのアウトリガジャッキ6,6が接地されている作業姿勢の時だけ上部制御装置70の電源を投入するので上部バッテリ72を必要なときだけ使用することで節電が可能となり、また、作業終了後に上部制御装置70の電源を自動的に切断するため、切り忘れを防止することができる。
【0034】
なお、本発明は上記実施形態に限定するものではない。電源切断信号を下部制御装置50の上部電源切断回路55aから上部制御装置70の上部電源切断回路55bへ送信する際に光通信回路90を介していたが、電源投入信号を送信する接続ターミナル60と同様の構成で実現することも可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、アウトリガジャッキの接地及びブームの格納状態により上部制御装置の電源を自動的に入り切りすることで、全てのアウトリガジャッキを接地した作業姿勢において自動的に上部制御装置の電源を投入するため、始業前点検や作業台への荷物の積み降ろし等で下部操作装置からブームや作業台の操作をする際の作業者の作業効率を向上させることができる。また、作業姿勢の時だけ上部制御装置の電源を投入するため上部バッテリの節電を可能とする。
【0036】
また、ブーム及びアウトリガジャッキのいずれかが格納された状態で自動的に上部制御装置の電源を切断するため、切り忘れを防止することができる。
【0037】
さらに、上部制御装置の電源切断時に、上部バッテリからの電力供給が止まり、一定時間経過した後に上部制御装置の電源を切断する上部電源切断遅延回路を備えることにより、上部制御装置での電源切断処理を確実に実行してから上部制御装置の電源を切ることができるため、電源切断時の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る上部電源自動入切装置のブロック図を示す。
【図2】本発明に係る絶縁型高所作業車の側面図を示す。
【符号の説明】
1 絶縁型高所作業車
4 車体
6 アウトリガジャッキ
9 ブーム
19 作業台
50 下部制御装置
51 ジャッキ接地検出器(ジャッキ接地検出手段)
52 ブーム格納検出器(ブーム格納検出手段)
54 上部電源投入回路(上部電源投入信号出力手段)
55a,55b 上部電源切断回路(上部電源切断信号出力手段)
60 接続ターミナル(接続手段)
70 上部制御装置
71 上部電源切断遅延回路(上部電源切断遅延手段)
72 上部バッテリ
80 上部電源制御回路(上部電源制御手段)
90 光通信回路

Claims (3)

  1. 車体に旋回、伸縮、起伏動等が自在に配設されたブームと、前記ブームの先端に上下に揺動自在に枢結され前記ブームの起伏角度にかかわらず水平に保たれる作業台とを有し、前記車体と前記作業台とが互いに電気的に絶縁されてなる絶縁型高所作業車において、
    前記車体を支持するアウトリガジャッキと、
    前記作業台に備えられた上部バッテリと、
    前記作業台に備えられ前記上部バッテリより電力を供給されて作動する上部制御装置と、
    前記アウトリガジャッキの接地状態を検出するジャッキ接地検出手段と、
    前記ジャッキ接地検出手段により前記アウトリガジャッキが接地されたことが検出された時に、電源投入信号を出力する上部電源投入信号出力手段と、
    前記上部電源投入信号出力手段の電源投入信号を受けて、前記上部バッテリから前記上部制御装置への電力供給を行なわせる上部電源制御手段と、
    前記ブームが全縮状態の時に、前記上部電源投入信号出力手段と前記上部電源制御手段とを電気的に接続する接続手段とを有して構成されることを特徴とする上部電源自動入切装置。
  2. 前記ブームの格納状態を検出するブーム格納検出手段と、
    前記ブーム格納検出手段により前記ブームが格納状態であることが検出され、且つ、前記ジャッキ接地検出手段により前記アウトリガジャッキが未接地であることが検出された時に、電源切断信号を出力する上部電源切断信号出力手段とを有し、
    前記上部電源制御手段が前記上部電源切断信号出力手段からの電源切断信号を受けて、前記上部バッテリから前記上部制御装置への電力供給を切断するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の上部電源自動入切装置。
  3. 前記上部電源制御手段が、前記上部電源切断信号出力手段からの電源切断信号を受けた時に、前記上部制御装置を一定時間作動させる上部電源切断遅延手段を有して構成されることを特徴とする請求項2に記載の上部電源自動入切装置。
JP2002196769A 2002-07-05 2002-07-05 上部電源自動入切装置 Pending JP2004035212A (ja)

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