JPH04105099U - 高所作業車の電源接断装置 - Google Patents

高所作業車の電源接断装置

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JPH04105099U
JPH04105099U JP1509291U JP1509291U JPH04105099U JP H04105099 U JPH04105099 U JP H04105099U JP 1509291 U JP1509291 U JP 1509291U JP 1509291 U JP1509291 U JP 1509291U JP H04105099 U JPH04105099 U JP H04105099U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、高所作業車の上部(バケットまた
は伸縮ブーム先端部側)と下部(車両側)を絶縁するた
めに上部に配置した上部制御装置への電源を上部バッテ
リーより供給するようにした高所作業車の電源接断装置
であって、上部バッテリーから上部制御装置への電源接
断操作を車両または旋回台上から操作可能とするもの。 【構成】 高所作業車を格納姿勢に位置させた時にバケ
ット9または、伸縮ブーム8の先端部が対峙する車両1
側適所位置に設けられた信号発生手段32,33より車
両1または旋回台2上から操作して適宜の信号を発生さ
せ、この信号発生手段32,33に略対峙したバケット
9または、伸縮ブーム8の先端部に設けた信号受信手段
35,36により前記信号を受信してスイッチング手段
38,41により上部バッテリー27からの電源を上部
制御装置13に対して接断制御可能とするもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高所作業車の電源接断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の高所作業車は次のように構成されている。すなわち図6に図示す る如く、車両1上に旋回自在に旋回台2を設け車両1と旋回台2間に旋回手段3 (油圧モータ、減速機等で構成)を設け車両1に対して旋回台2を旋回駆動可能 に構成している。この旋回台2にその基端部を枢支された基ブーム4、基ブーム 4に順次伸縮自在に嵌挿させた中間ブーム5、先ブーム6を備え、各ブーム間に 適宜の伸縮手段7(伸縮用油圧シリンダ等で構成)を備え基ブーム4より中間ブ ーム5を、中間ブーム5より先ブーム6をそれぞれ伸縮できる伸縮ブーム8を配 置し、この伸縮ブーム8の先端部にバケット9を備えている。伸縮ブーム8は、 基ブーム4と前記旋回台2の適所間に介装した起伏手段10(起伏用油圧シリン ダで構成)により起伏自在に配置するとともに、先ブーム5に絶縁材で構成した 絶縁区間を設けバケット9と車両1間を絶縁している。またバケット9は、伸縮 ブーム8の先端部に対して旋回及び昇降自在に配置され、バケット9と伸縮ブー ム8の先端部間にバケット旋回手段11(図示しないが油圧モータまたは電動モ ータ、減速機等で構成)並びにバケット昇降手段12(図示しないが油圧シリン ダ等で構成)を備えている。
【0003】 またこのように構成された高所作業車は、バケット9上および車両1上から伸 縮ブーム8およびバケット9の関連駆動操作を可能とするために、バケット9上 に上部制御装置13を、車両1上に下部制御装置14をそれぞれ配置している。 この上部制御装置13および下部制御装置14は、図7に図示する如く構成して いる。上部制御装置13は、上部操作手段15、上部演算手段16、バケット旋 回制御手段17、バケット昇降制御手段18、および上部変換手段19で構成し ている。上部操作手段15は、伸縮ブーム8およびバケット9の関連駆動操作す るためにバケット9に搭乗した作業者が操作した操作信号を発生させる手段であ る。上部演算手段16は、上部操作手段15からの信号を受けバケット関連駆動 の制御信号とブーム関連の制御信号とに演算して分け、バケット旋回制御信号を バケット旋回制御手段17に伝達し、バケット昇降制御信号をバケット昇降制御 手段18伝達するとともに、ブーム関連の制御信号を上部変換手段19に伝達す る演算手段である。前記バケット旋回制御信号とバケット昇降制御信号に基いて 、バケット旋回制御手段17は前記バケット旋回手段11を駆動制御し、バケッ ト昇降手段18はバケット昇降手段12を駆動制御する。上部変換手段19は、 上部演算手段16からブーム関連の制御信号を受け、この信号を光信号に変換し て下部制御装置14に伝達するとともに、下部制御装置14からのバケット関連 の制御信号を光信号で受け上部演算手段16に伝達する電気−光信号変換手段で ある。従って上記上部演算手段16は、下部制御装置14からのバケット関連の 制御信号を上部変換手段19を介して受け、下部からのバケット旋回制御信号を バケット旋回制御手段17に伝達し、下部からのバケット昇降制御信号をバケッ ト昇降制御手段18伝達するようにもなつている。
【0004】 下部制御装置14は、下部操作手段20、下部演算手段21、ブーム旋回制御 手段22、ブーム伸縮制御手段23、ブーム起伏制御手段24、および下部変換 手段25で構成している。下部操作手段20は、伸縮ブーム8およびバケット9 の関連駆動操作するために車両1より作業者が操作した操作信号を発生させる手 段である。下部演算手段21は、下部操作手段20からの信号を受けバケット関 連駆動の制御信号とブーム関連の制御信号とに演算して分け、ブーム旋回制御信 号をブーム旋回制御手段22に伝達し、ブーム伸縮制御信号をブーム伸縮制御手 段23に伝達し、ブーム起伏制御信号をブーム起伏制御手段24に伝達するとと もに、バケット関連の制御信号を下部変換手段25に伝達する演算手段である。 ブーム旋回制御信号、ブーム伸縮制御信号、およびブーム起伏制御信号に基いて 、ブーム旋回制御手段22は旋回手段3を駆動制御し、ブーム伸縮制御手段23 は伸縮手段7を駆動し、ブーム起伏制御手段24は起伏手段10を駆動制御する 。下部変換手段25は、下部演算手段21からバケット関連の制御信号を受け、 この信号を光信号に変換して上部制御装置13に伝達するとともに、上部制御装 置13からのブーム関連の制御信号を光信号で受け下部演算手段21に伝達する 電気−光信号変換手段である。従って上記下部演算手段21は、上部制御装置1 3からのブーム関連の制御信号を下部変換手段25を介して受け、上部からのブ ーム旋回制御信号をブーム旋回制御手段22に伝達し、ブーム伸縮制御信号をブ ーム伸縮制御手段23に伝達し、ブーム起伏制御信号をブーム起伏制御手段24 に伝達するようにもなつている。
【0005】 前記上部制御装置13と下部制御装置14間の信号の伝達は、バケット9と車 両1間の絶縁を保ために光により伝達するようにしている。すなわち、上部変換 手段19と下部変換手段25間を1本または複数本の光ファイバー26で連結さ せて相互に信号の伝達ができるようにしている。また前記絶縁を保ために、上部 制御装置13への電源供給は下部制御装置14への電源である下部バッテリー2 8とは別に上部バッテリー27をバケット9に搭載しこれより供給するようにし ている。したがって上部制御装置13と下部制御装置14への電源供給は、バケ ット9および車両1上にそれぞれ上部電源スイッチ29および下部電源スイッチ 30を配置し、これらのスイッチを介してそれぞれ上部バッテリー27、下部バ ッテリー28より供給されるようにしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところがこのように構成した高所作業車にあつては次のような課題を有してい た。すなわちバケット9に搭乗した作業者が作業を終了してバケット9より降り てくる際に、前記上部電源スイッチ29を切るのを往々にして忘れることがあり 、再び作業を開始する際に上部バッテリー27を放電させてしまって作業できな いことがあった。そこで作業者は、前記上部バッテリー27の切り忘れについて は特に注意を払っており、前記上部電源スイッチ29を切るのを忘れた時は上部 電源スイッチ29を切る為に、あるいは前記上部電源スイッチ29を切るのを忘 れてはいないかどうかを確認する為に、再びバケット9に搭乗するという作業を しなければならず煩わしいものとなっていた。本考案はこのような課題を解決す ることを目的とするもので、上部電源スイッチ29を接断操作する時は高所作業 車を格納状態にさせている時であって、この時はバケットまたは伸縮ブームの先 端部とこれに対峙する車両側の適所位置が近接した位置を取ることに着目して、 バケットまたは伸縮ブームの先端部とこれに対峙する車両側の適所位置間で上部 制御装置の電源を接断制御する信号を伝達できるようにして上記課題を解決しょ うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案の高所作業車の電源接断装置は、車両上に 旋回自在な旋回台とこの旋回台に起伏自在な伸縮ブームを備えるとともに伸縮ブ ームの先端部にバケットを備え、このバケットまたは伸縮ブームの先端部に備え た上部制御装置によりバケット上から前記伸縮ブームを駆動操作可能にした高所 作業車であって、特に前記伸縮ブームの適所に絶縁区間を設けバケット側と車両 側間を絶縁するとともにバケットまたは伸縮ブームの先端部上に搭載した上部バ ッテリーから電源の供給を受けて前記上部制御装置を作動させるようにした高所 作業車において、この高所作業車を格納姿勢に位置させた時にバケットまたは伸 縮ブームの先端部が対峙する車両側の適所位置に設けられ車両または旋回台上か らの操作により適宜の信号を発生可能な信号発生手段と、高所作業車を格納姿勢 に位置させた時に前記信号発生手段に略対峙したバケットまたは伸縮ブームの先 端部位置に設けられ前記信号発生手段からの信号を受ける信号受信手段、および この信号受信手段からの信号に基いて前記上部バッテリーからの電源供給を前記 上部制御装置に対して接断制御するスイッチング手段を設けたことを特徴とする ものである。
【0008】
【作用】
以上の如く構成した本考案の高所作業車の電源接断装置は、次のように作用す る。すなわち、高所作業車を格納姿勢に位置させて、車両または旋回台上から操 作して信号発生手段より適宜の信号を発生させ、この信号を信号受信手段で受け 、この信号受信手段からの信号に基いてスイッチング手段が上部バッテリーから の電源供給を前記上部制御装置に対して接断制御するものである。要するに高所 作業車を格納状態にすれば車両または旋回台上から操作して上部バッテリーから 前記上部制御装置に電源を供給したり供給を停止させることができるものである 。したがって車両または旋回台上からの操作により上部バッテリーから上部制御 装置に電源を供給または供給を停止させることができるようにしたものであるか ら、上部制御装置の電源スイッチを切り忘れて再びバケットに搭乗するといつた 作業をなくすることができる。また上部制御装置の電源を接断制御する信号ライ ンはバケットまたは伸縮ブームの先端部と車両間を直接接続していないのでバケ ットまたは伸縮ブームの先端部と車両間の絶縁を損なうこともない。
【0009】
【実施例】
以下本考案の実施例について図1および図2に図示し以下に説明する。なお本 考案の実施例の説明にあたつて、図6および図7に図示し従来の技術で説明した 符号1〜符号28および符号30は、本実施例においても同じものを使用するの で以下の説明においても同符号を用い説明を略する。
【0010】 図2は、格納姿勢にある高所作業車の伸縮ブーム8の先端部分を図示しており 、伸縮ブーム8は、車両1より突出させた係合部31bと中間ブーム5の先端部 下方に設けた支承部31aとからなるブームレスト31により支持されている。 32は、第1の信号発生手段であって、前記係合部31bより側方に突出して配 置したブラケット34に取り付けられ電磁石で構成している。33は、第2の信 号発生手段であって、前記ブラケット34に第1の信号発生手段32と少し間隔 を開けて並設して配置して取り付けられ電磁石で構成している。35は、第1の 信号受信手段であって、バケット9の底面に第1の信号発生手段32と近接した 略対峙位置に取り付けられリードスイッチで構成している。36は、第2の信号 受信手段であって、バケット9の底面に第2の信号発生手段33と近接した略対 峙位置に取り付けられリードスイッチで構成している。このように取り付けられ た各信号発生手段32、33と各信号受信手段35、36は、図1に図示する如 く結線され作用する。
【0011】 以下図1を基に説明する。37は、車両1上に設けた上部電源操作スイッチで あって、この上部電源操作スイッチ37には下部バッテリー28と前記第1の信 号発生手段32が接続されており、上部電源操作スイッチ37をON位置に操作 すると下部バッテリー28と前記第1の信号発生手段32間を接続して下部バッ テリー28から前記第1の信号発生手段32に電源を供給し、第1の信号発生手 段32に磁力を発生させるようにしている。また、この上部電源操作スイッチ3 7には前記第2の信号発生手段33も接続されており、上部電源操作スイッチ3 7をOFF位置に操作すると下部バッテリー28と第2の信号発生手段33間を 接続し、下部バッテリー28から前記第2の信号発生手段33に電源を供給し、 第2の信号発生手段33に磁力を発生させるようにしている。したがって高所作 業車を格納姿勢に位置させた時には、第1の信号発生手段32と第1の信号受信 手段35は前記の如くの位置関係となることから、第1の信号発生手段32が磁 力を発生すると第1の信号受信手段35(リードスイッチ)の接点を閉じる。同 様にこの時第2の信号発生手段33が磁力を発生すると第2の信号受信手段36 (リードスイッチ)の接点を閉じる。
【0012】 38は、バケット9上に設けたスイッチング手段であって、リレーR1とリレ ーR2で構成している。リレーR1は、上部バッテリー27に接続した前記第1 の信号受信手段35とリレーR2の常閉接点R2bの直列回路に介装している。 よつて第1の信号受信手段35の接点が閉じるとリレーR1は作動する。一旦作 動したリレーR1は、リレーR1の常開接点R1a’を閉じて自己保持するよう に回路を結線している。リレーR1には、常開接点R1a”を備えており、この 接点には上部バッテリー27と上部制御装置13が接続され、リレーR1の作動 によりこの接点を閉じて上部バッテリー27から上部制御装置13に電源を供給 するようにしてある。リレーR2は、上部バッテリー27に前記第2の信号受信 手段36と直列に接続しており、第2の信号受信手段36の接点が閉じるとリレ ーR2は作動するようにしている。よつて、リレーR2が作動すると常閉接点R 2bを開いてリレーR1の自己保持を解除し、上部バッテリー27から上部制御 装置13への電源の供給を停止させる。
【0013】 このように構成した本考案の高所作業車の電源接断装置は次のように作用する 。まず作業を開始する場合について説明する。当然高所作業車は図2に図示する 如く格納姿勢にあり、伸縮ブーム8をブームレスト31に支持させている。よつ て、前記第1の信号発生手段32と第1の信号受信手段35(リードスイッチ) および第2の信号発生手段33と第2の信号受信手段36(リードスイッチ)が 近接した略対峙した位置にある。ここで作業者は、下部電源スイッチ30を操作 して下部制御装置14に下部バッテリー28より電源を供給し、この下部制御装 置14を作動させる。また作業者は、上部電源操作スイッチ37もONの状態に し、第1の信号発生手段32を作動させる。第1の信号発生手段32が発生する 磁力により第1の信号受信手段35が作動しその接点を閉じる。よってリレーR 1が自己保持されリレーR1の作動によりリレーR1の常開接点R1a’が閉じ て上部バッテリー27から上部制御装置13に電源を供給し、上部制御装置13 を作動させる。このように作業者は、車両1上から下部電源スイッチ30と上部 電源操作スイッチ37をONの状態にしてバケット9に乗り込み、バケット9上 から従来技術で説明したように上部操作手段15を操作して高所作業車を操作し て作業すればよい。
【0014】 次に作業を終了する場合について説明する。当然高所作業車は図2に図示する 如く伸縮ブーム8をブームレスト31に支持させる格納姿勢にする。よつて、前 記第1の信号発生手段32と第1の信号受信手段35(リードスイッチ)および 第2の信号発生手段33と第2の信号受信手段36(リードスイッチ)が近接し た略対峙した位置にある。ここで作業者は、バケット9より降りて車両1から下 部電源スイッチ30と上部電源操作スイッチ37をOFFの状態にする。下部電 源スイッチ30のOFF操作により下部制御装置14に下部バッテリー28より 電源を供給するのを停止させる。上部電源操作スイッチ37のOFF状態により 、第2の信号発生手段33を作動させる。第2の信号発生手段33が発生する磁 力により第2の信号受信手段36が作動しその接点を閉じる。よってリレーR2 の常閉接点R2bが開いてリレーR1の自己保持が解除され、リレーR1の常開 接点R1a”が開いて上部バッテリー27から上部制御装置13に電源を供給す るのを停止する。
【0015】 したがって上部制御装置13の電源スイッチをバケット9側に設けずに、車両 1から操作するようにしたものであるから、上部制御装置13の電源スイッチを 切り忘れて再びバケット9に搭乗するといつた作業をなくすることができる。ま た上部制御装置13の電源を接断制御する信号ラインはバケット9と車両1間を 直接接続していないのでバケット9と車両1間の絶縁を損なうこともない。
【0016】 上記実施例では、車両1側に上部電源操作スイッチ37を設けて実施した場合 を説明したが、図3に図示する如く上部電源操作スイッチ37を使用しないで実 施することも可能である。以下図3について説明する。39は、メインスイッチ であり、高所作業車を使用しない時にはかならずこのスイッチを切り下部バッテ リー28の放電を防止するようにしている。すなわち高所作業車を走行ならびに 高所作業する時にはかならずこのメインスイッチ39をON状態にするものであ る。また高所作業車を使用するにあたって、高所作業車の伸縮ブーム8ならびに バケット9関連の駆動しなければならず、これらを駆動するために高所作業車の 走行用エンジンで駆動される油圧ポンプからの油圧源により伸縮ブーム8ならび にバケット9関連の駆動を行っている。そして走行用エンジンでこの油圧ポンプ を駆動する際には、走行用エンジンからの回転出力をPTOにより取り出すよう にしている。
【0017】 すなわち、高所作業車を走行させる時にはかならずPTOを断に操作(メイン スイッチ39はON状態)していることと、高所作業車を使用しない場合はメイ ンスイッチ39を0FF状態(PTOは接の状態にしている時もある)にしてい ることから、このPTOを接操作した時に作動するPTOスイッチ40を設け、 PTOスイッチ40とメインスイッチ39がON状態にあれば高所作業車で高所 作業をする場合であり、いずれかのスイッチがOFF状態であれば高所作業車で 高所作業をしない場合であることがわかる。したがって、図3に図示するものは 、この両スイッチがON状態の時に上部制御装置13と下部制御装置14に電源 が供給されるようにしてある。すなわち、前記メインスイッチ39とこのPTO スイッチ40の直列回路を介して下部制御装置14と第1の信号発生手段32に 下部バッテリー28から電源が供給されるようにしてある。R3は、オフタイマ ー付リレーであって、前記メインスイッチ39とこのPTOスイッチ40の直列 回路を介して下部制御装置14と第1の信号発生手段32に並列接続しており、 前記メインスイッチ39とこのPTOスイッチ40のいずれかが切れた時に僅か な時間だけ作動するリレーである。R3aは、このオフタイマー付リレーR3の 常開接点であって、オフタイマー付リレーR3の僅かな時間の作動時にその接点 を閉じて、下部バッテリー28からの電源を第2の信号発生手段33に供給する ようにしている。
【0018】 このように構成した実施例にあっては、次のように作用する。高所作業車で高 所作業する場合は、前記メインスイッチ39とPTOスイッチ40をON状態に するものであるから、前記実施例と同様に第1の信号発生手段32を作動させ第 1の信号受信手段35介してリレーR1を保持させ上部バッテリー27より上部 制御装置13に電源を供給する。次に高所作業車で高所作業をしない場合は、前 記メインスイッチ39とPTOスイッチ40のすくなくともいずれかをOFF状 態とするものであるから、メインスイッチ39とPTOスイッチ40のすくなく ともいずれかをOFF状態とすると、オフタイマー付リレーR3が僅かの時間作 動して常開接点R3aを閉じる。すると第2の信号発生手段33が作動して、第 2の信号受信手段36を介してリレーR2の作動によりリレーR1の自己保持を 解除し、上部制御装置13への電源供給を停止する。
【0019】 上記実施例にあっては、前記実施例の効果に加え次の効果がある。すなわち、 上部電源操作スイッチ37を使用しないで実施するものであるから、上部制御装 置13ならびに下部制御装置14への電源供給の接断操作を自動的にすることが でき、電源スイッチの操作をしなければならない煩わしさから開放されるととも に、切り忘れといったことをなくすることができる。
【0020】 また上記実施例では、信号発生手段と信号受信手段を2組使用した場合を説明 したが、図4の如くすれば1組で済む場合について説明する。ここでは、第1の 信号発生手段32と第1の信号受信手段35で構成した場合を説明する。したが ってこれら第1の信号発生手段32と第1の信号受信手段35は上述したように 取り付けられていることは言うまでもない。図4において、R4は、オンタイマ ー付リレーであって、前記下部電源スイッチ30をON状態とした時に僅かな時 間だけ作動するリレーである。R5は、オフタイマー付リレーであって、前記下 部電源スイッチ30をOFF状態とした時に僅かな時間だけ作動するリレーであ る。R4aは、オンタイマー付リレーR4の作動で閉じる常開接点である。R5 aは、オフタイマー付リレーR5の作動で閉じる常開接点である。41は、第1 の信号受信手段35の作動で作動するスイッチング手段であって、ラチエットリ レーR6で構成している。R6cは、ラチエットリレーR6の接点であって、ラ チエットリレーR6の作動に伴って交互にその接続をa側とb側に接続するよう になっている。すなわち図4の場合は、ラチエットリレーR6の交互の作動に伴 って、上部バッテリー27から上部制御装置13に電源を供給したり、停止した りするようになっている。
【0021】 このように構成した実施例にあっては、次のように作用する。高所作業車で高 所作業する場合は、前記下部電源スイッチ30をON状態とする。すると下部制 御装置14に電源に電源を供給するとともに、オンタイマー付リレーR4を作動 させる。前記下部電源スイッチ30をON状態とした時に僅かな時間だけオンタ イマー付リレーR4が作動して、僅かな時間だけ常開接点R4aが閉じる。する と第1の信号発生手段32が僅かな時間だけ作動して、第1の信号受信手段35 が僅かな時間だけ作動する。そしてラチエットリレーR6が作動し、ラチエット リレーR6の接点をa側に接続して、上部バッテリー27から上部制御装置13 に電源を供給する。次に高所作業車で高所作業をしない場合は、前記下部電源ス イッチ30をOFF状態とし、下部制御装置14に電源に電源の供給を停止する とともに、オフタイマー付リレーR5を作動させる。前記下部電源スイッチ30 をOFF状態とした時に僅かな時間だけオフタイマー付リレーR5が作動して、 僅かな時間だけ常開接点R5aが閉じる。すると第1の信号発生手段32が僅か な時間だけ作動して、第1の信号受信手段35が僅かな時間だけ作動する。そし てラチエットリレーR6が作動し、ラチエットリレーR6の接点をb側に接続し て、上部バッテリー27から上部制御装置13に電源を供給するのを停止する。 なお、上記実施例の作動関係を判り易くした図を図5に図示しておく。図5にお いて、Aは、下部制御装置14の作動状況、Bは、オンタイマー付リレーR4の 作動状況、Cは、オフタイマー付リレーR5の作動状況、Dは、上部制御装置1 3の作動状況を示すものである。
【0022】 なお、上記実施例では、車両1とバケット9間に信号発生手段と信号受信手段 を配置したが、絶縁を損なわないことから車両1と伸縮ブーム8の先端部間に設 けてもよいこと勿論である。また、高所作業車の格納姿勢でバケット9が車両1 の運転席上に位置する場合は、信号発生手段と信号受信手段を車両1の運転席上 とバケット9間または車両1の運転席上と伸縮ブーム8の先端部間に配置しても よい。
【0023】 更に、上記の如く格納姿勢をとる高所作業車では下部制御装置14を車両1側 に配置した方が便利であることから、車両1側に下部制御装置14を配置し、下 部電源スイッチ30と上部電源操作スイッチ37を車両1側に設けた場合を説明 したが、車両1に対して旋回台2は旋回自在となっておりこの回転部分での信号 伝達が難しい場合は、それらを旋回台2に配置するようにしてもよい。また、上 記実施例では、バケット9上と車両1上側またはバケット9上と旋回台2上側の 双方から伸縮ブーム8とバケット9関連駆動操作可能な高所作業車について説明 したが、バケット9関連駆動を設けていない高所作業車、または下部側(旋回台 2または車両1側)より伸縮ブーム関連駆動操作できない高所作業車においても 実施できること勿論である。
【0024】 次に、上記実施例では、信号発生手段と信号受信手段に電磁石とリードスイッ チを用い磁力を利用した場合を一例に説明したが、フォトダイオードとフォトト ランジスター等の光によるもの、超音波、静電気、等のものを利用したものであ ってもよい。但しこれらを使用する場合、上部バッテリー27の消費を僅かとす るようにして使用しなければならないこと勿論である。
【考案の効果】
以上の如く構成し作用する本考案の高所作業車の電源接断装置は、高所作業車 を格納姿勢にすれば車両または旋回台上から操作して上部バッテリーから前記上 部制御装置に電源を供給したり供給を停止させることができるものである。した がって、上部制御装置の電源スイッチを切り忘れて再びバケットに搭乗するとい つた作業をなくすることができる。また上部制御装置の電源を接断制御する信号 ラインはバケットまたは伸縮ブームの先端部と車両間を直接接続していないので バケットまたは伸縮ブームの先端部と車両間の絶縁を損なうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の高所作業車の電源接断装置を説明する
説明図である。
【図2】本考案に係る高所作業車の格納姿勢を説明する
説明図である
【図3】本考案の高所作業車の電源接断装置の他の実施
例を説明する説明図である。
【図4】本考案の高所作業車の電源接断装置の他の実施
例を説明する説明図である。
【図5】図4の各部の作動関係を説明する説明図であ
る。
【図6】高所作業車を説明する説明図である。
【図7】従来の高所作業車の電源接断装置を説明する説
明図である。
【符号の説明】
1 車両 2 旋回台 8 伸縮ブーム 9 バケット 13 上部制御装置 27 上部バッテリー 32 第1の信号発生手段(信号発生手段) 33 第2の信号発生手段(信号発生手段) 35 第1の信号受信手段(信号受信手段) 36 第2の信号受信手段(信号受信手段) 38 スイッチング手段 41 スイッチング手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両上に旋回自在な旋回台とこの旋回台
    に起伏自在な伸縮ブームを備えるとともに伸縮ブームの
    先端部にバケットを備え、このバケットまたは伸縮ブー
    ムの先端部に備えた上部制御装置によりバケット上から
    前記伸縮ブームを駆動操作可能にした高所作業車であっ
    て、特に前記伸縮ブームの適所に絶縁区間を設けバケッ
    ト側と車両側間を絶縁するとともにバケットまたは伸縮
    ブームの先端部上に搭載した上部バッテリーから電源の
    供給を受けて前記上部制御装置を作動させるようにした
    高所作業車において、この高所作業車を格納姿勢に位置
    させた時にバケットまたは伸縮ブームの先端部が対峙す
    る車両側の適所位置に設けられ車両または旋回台上から
    の操作により適宜の信号を発生可能な信号発生手段と、
    高所作業車を格納姿勢に位置させた時に前記信号発生手
    段に略対峙したバケットまたは伸縮ブームの先端部位置
    に設けられ前記信号発生手段からの信号を受ける信号受
    信手段、およびこの信号受信手段からの信号に基いて前
    記上部バッテリーからの電源供給を前記上部制御装置に
    対して接断制御するスイッチング手段を設けたことを特
    徴とする高所作業車の電源接断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004035212A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Aichi Corp 上部電源自動入切装置
CN109502520A (zh) * 2018-12-29 2019-03-22 徐州海伦哲特种车辆有限公司 一种带有三级绝缘段的高空作业车

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JP2004035212A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Aichi Corp 上部電源自動入切装置
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