JP2000053397A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JP2000053397A
JP2000053397A JP22915198A JP22915198A JP2000053397A JP 2000053397 A JP2000053397 A JP 2000053397A JP 22915198 A JP22915198 A JP 22915198A JP 22915198 A JP22915198 A JP 22915198A JP 2000053397 A JP2000053397 A JP 2000053397A
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JP
Japan
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signal
controller
telescopic boom
upper bucket
driving
Prior art date
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Application number
JP22915198A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirohiko Furuta
裕彦 古田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】光ファイバが断線等により伝達不能等になった
場合でも、作業者が上部バケットに搭乗した状態で操作
できるようにする。 【解決手段】先端が3次元空間で移動可能な伸縮ブーム
4の先端に設けられた上部バケット5と、車両本体側に
設けられて伸縮ブームを駆動する駆動手段3と、上部バ
ケットに設けられて操作信号を入力可能な上部操作パネ
ル10と、車両本体側に設けられて駆動手段の駆動を制
御する下部コントローラと、伸縮ブームの内部に配置さ
れて上部操作パネルと下部コントローラとの間で信号を
伝達する光ファイバを用いた光ケーブルとを備えた高所
作業車において、車両本体側に駆動手段の駆動を制御す
る無線用コントローラと、上部バケットに搭乗した作業
者が無線用コントローラに対して操作信号を送信可能な
ように、無線通信手段として、上部バケット側に送信機
14を設け、車両本体側に受信アンテナ27及び受信機
を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電工事等を行な
う際に使用する高所作業車に関し、特に、緊急時の場合
の操作を可能とする操作装置を備えた高所作業車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の高所作業車は、一般に、車両本体
と、この車両本体に取り付けられて旋回、起伏、首振り
自在でかつ伸縮自在な伸縮ブームと、この伸縮ブームの
先端に取り付けられて作業者が搭乗できる上部バケット
等を基本構造として備えている。この高所作業車を用い
て配電作業等を行なう際に、上部バケットに搭乗した作
業者が感電事故にあわないようにするため、例えば、特
開昭59−231994号公報に示されているように、
路上に固定される車両本体と作業者が搭乗する上部バケ
ットとの間が絶縁された構造となっている。
【0003】すなわち、車両本体に対して、上部バケッ
トを支える伸縮ブームの全体あるいは一部が絶縁材料に
より構成されており、車両本体側と上部バケット側とに
配置される各々のコントローラ間で必要となる通信手段
として絶縁性のある光ファイバを用いた光通信方式が採
用されており、上部バケット側において入力された操作
信号は、上部のコントローラにて光信号に変換され、車
両本体側の下部のコントローラに送られて、この下部の
コントローラにて各種の油圧機器等を動作させる動作信
号に変換されるようになっている。ここで、上記光ファ
イバは、伸縮ブーム内を油圧ホース等と共に屈曲させた
状態で配線されており、伸縮ブームの伸縮動作に追従し
て繰り返し屈曲荷重を受け、又、油圧ホース等と干渉す
るような配置構造となっている。
【0004】また、上記のような構成をなす高所作業車
において、実願平1−59888号のマイクロフィルム
に示されているように、伸縮ブームの上端にてアクチュ
エータにより回動自在に取り付けられた上部バケット
が、上層の電線と下層の電線との間に位置した状態で、
バッテリの容量低下等により旋回動作ができなくなった
場合に対処すべく、別個の操作手段をこの上部バケット
内に設けてアクチュエータの操作を可能とすることで、
上部バケットの旋回動作を行なえるようにしたものがあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
高所作業車においては、光ファイバが伸縮ブーム内を油
圧ホース等と共に屈曲させた状態で配置されていること
から、油圧ホース等との干渉によりあるいは屈曲の繰り
返し荷重により、この光ファイバが断線する虞がある。
【0006】光ファイバが断線すると、上部バケットか
らの操作指令が車両本体側に伝送されなくなり、上部バ
ケットに搭乗している作業者は、伸縮ブームを作動させ
ることができず、地上の作業者の助けがない限り地上に
降りることができなくなる。また、上記光ファイバを複
数設けて多重化を図ったとしても、同様に伸縮ブーム内
に油圧ホース等と共に配置された場合、全ての光ファイ
バが断線するという虞がある。
【0007】さらに、伸縮ブームを駆動する油圧源は、
通常車両のエンジンから動力取り出し装置(PTO)を
介して油圧ポンプを駆動することにより得ており、エン
ジン回転数の調整、油圧バルブの調整等は光通信に基づ
くコントローラで行なっているため、光ファイバが断線
した状態で上記種々の調整を行なうのは困難であり、
又、コントローラに異常が生じた場合には全く操作がで
きなくなってしまうという問題があった。
【0008】また、上部バケットを操作する別個の操作
手段を設けた場合でも、光ファイバが断線したような場
合は、上部バケットに搭乗している作業者は、伸縮ブー
ムを作動させることができず、依然として地上の作業者
の助けがない限り地上に降りることができないという問
題があった。
【0009】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
成されたものであり、その目的とするところは、種類の
異なる複数の通信手段を設けることにより、一つの通信
手段が使用不能となった場合、あるいは、コントローラ
が使用不能となった場合においても、他の通信手段及び
コントローラを用いることにより、作業者が上部バケッ
ト内に居る状態で、伸縮ブームの操作等を行なうことが
できる高所作業車を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の目
的を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、以下の構成か
らなる発明を見出すに至った。すなわち、本発明の高所
作業車は、車両本体に設けられて先端が3次元空間で移
動可能な伸縮ブームと、前記伸縮ブームの先端に設けら
れて作業者が搭乗可能な上部バケットと、車両本体に設
けられて少なくとも前記伸縮ブームを駆動する駆動手段
と、前記上部バケットに設けられて操作信号を入力可能
な操作部と、車両本体に設けられて前記駆動手段の駆動
を制御する下部制御手段と、前記伸縮ブームの内部に配
置されて前記操作部と前記下部制御手段との間で信号を
伝達する光ファイバを用いた有線通信手段と、を備えた
高所作業車であって、前記車両本体に設けられて前記駆
動手段の駆動を制御する第2制御手段と、前記上部バケ
ットに搭乗した作業者が前記第2制御手段に対して操作
信号を送信可能な無線通信手段と、を設けたことを特徴
としている。
【0011】前記高所作業車においては、さらに、前記
下部制御手段及び前記第2制御手段の動作状況を監視し
て、異常が発生した方の信号をキャンセルするように制
御する監視制御手段を設けた、構成を採用することがで
きる。
【0012】また、本発明の高所作業車は、車両本体に
設けられて先端が3次元空間で移動可能な伸縮ブーム
と、前記伸縮ブームの先端に設けられて作業者が搭乗可
能な上部バケットと、車両本体に設けられて少なくとも
前記伸縮ブームを駆動する駆動手段と、前記上部バケッ
トに設けられて操作信号を入力可能な操作部と、車両本
体に設けられて前記駆動手段の駆動を制御する下部制御
手段と、前記伸縮ブームの内部に配置されて前記操作部
と前記下部制御手段との間で信号を伝達する光ファイバ
を用いた有線通信手段と、を備えた高所作業車であっ
て、前記車両本体に設けられて少なくとも前記伸縮ブー
ムを駆動する第2駆動手段と、前記車両本体に設けられ
て前記第2駆動手段の駆動を制御する第2制御手段と、
前記上部バケットに搭乗した作業者が前記第2制御手段
に対して操作信号を送信可能な無線通信手段と、を設け
たことを特徴としている。
【0013】前記高所作業車においては、前記下部制御
手段及び前記第2制御手段の動作状況を監視して、異常
が発生した方の信号をキャンセルするように制御する監
視制御手段を設けた、構成を採用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る高所作業車の
実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1及び図
2は、本発明に係る高所作業車の概略構成を示す外観図
及び第1の実施形態を示す回路構成図である。この高所
作業車は、図1に示すように、高所作業部を載せて移動
する車両本体1と、車両本体1を地面に固定するために
伸縮自在に調整できるアウトリガ2と、車両の駆動源と
なるエンジン3と、車両本体1の上部に設けられると共
に、旋回部4a、起伏シリンダ4b、伸縮部4c等によ
り形成されて、先端4dが3次元空間で移動可能な伸縮
ブーム4と、伸縮ブーム4の先端4dに取り付けられて
作業者が搭乗して作業を行なうための高所作業部である
上部バケット5等をその基本構造として備えている。
【0015】上部バケット5には、図2に示すように、
作業者が上部バケット5そのものあるいは伸縮ブーム4
を作動させるための操作信号を入力できる操作部として
の上部操作パネル10と、上部バケット5の状態を電気
信号に変換すると共に上部バケット5を駆動する油圧機
器12を駆動する上部制御手段としての上部コントロー
ラ11と、上部コントローラ11から出力される電気信
号を光信号に変換する光変換器13と、上部バケット5
から車両本体1側に向けて無線用の電波を送信する送信
機14と、が設けられている。
【0016】一方、車両本体1には、図2に示すよう
に、地上にいる作業者が伸縮ブーム5を作動させるため
の操作信号を入力できる下部操作パネル20と、光信号
を電気信号に変換する光変換器21と、光変換器21又
は下部操作パネル20からの操作信号に基づいて油圧機
器24を駆動する下部制御手段としての下部コントロー
ラ22と、エンジン3により駆動されて油圧機器24に
圧力油を供給する油圧ポンプ25と、エンジン3の運転
状態をコントロールするエンジンコントロールユニット
26と、上部バケット5に設けられた送信機14から発
信される信号を受信する受信アンテナ27と、受信アン
テナ27で受けた信号を電気信号として受信する受信機
28と、受信機28により受けた信号をエンジンコント
ロールユニット26に送る第2制御手段としての無線用
コントローラ29と、この無線用コントローラ29と下
部コントローラ22からの信号を受け取り油圧機器23
への出力信号を切り替える切替器23等が設けられてい
る。上記エンジン3、油圧ポンプ25、油圧機器24等
により、少なくとも伸縮ブーム4を駆動する駆動手段が
構成されている。
【0017】上記上部バケット5に設けられた送信機1
4と車両本体1に設けられた受信アンテナ27、受信機
28等により、上部バケット5に搭乗した作業者が第2
制御手段である無線用コントローラ29に対して操作信
号を送信可能な無線通信手段が形成されている。ここで
は、無線通信手段として、電波を用いたものを採用した
が、光又はレーザを用いたもの、あるいは、超音波を用
いた無線通信手段を採用することも可能である。また、
上記送信機14としては、上部バケット5に固定するタ
イプのものの他に、作業者が携帯できるタイプのものを
採用することができる。
【0018】さらに、伸縮ブーム4には、その内部に、
上部バケット5に設けられた油圧機器12に連通された
油圧ホース(不図示)、車両本体1に設けられた光変換
器21と上部バケット5に設けられた光変換器13とを
接続して光信号を伝達するべく、光ファイバを用いた有
線通信手段としての光ケーブル30等が配設されてい
る。
【0019】次に、第1の実施形態に係る高所作業車の
動作及び操作手順について説明する。配電工事等を行な
う場合、先ず、作業者は上部バケット5に搭乗して、上
部操作パネル10を操作する。ここで、上部操作パネル
10に入力された操作信号は、上部コントローラ11に
入力され、光変換器13で光信号に変換された後、伸縮
ブーム4内の光ケーブル30を通して車両本体1側の光
変換器21に送られ、この光変換器21で電気信号に変
換されて、下部コントローラ22に送られる。
【0020】下部コントローラ22は、受信した信号に
基づいて、各種の油圧機器24及びエンジンコントロー
ラ26へ駆動信号及び制御信号を出力する。これによ
り、エンジン3の回転数等が制御されて油圧ポンプ25
の圧力調整がなされ、油圧機器24の油圧バルブ、さら
には伸縮ブーム4内の油圧ホースを経由して上部バケッ
ト5の油圧機器12の油圧バルブ等が開閉されて、伸縮
ブーム4の伸縮、旋回、起伏、首振り等の動作、あるい
は、上部バケット5の旋回動作等が行なわれ、作業者の
作業状態に応じて上部バケット5の位置の調整が行なわ
れる。
【0021】上記作業中に、光ケーブル30が油圧ホー
ス等と干渉しあるいはその他何らかの原因により断線等
して光信号の伝達が行なえなくなると、上部操作パネル
10により入力された操作信号は、もはや下部コントロ
ーラ22に伝達されなくなり、上部バケット5に搭乗し
た作業者が伸縮ブーム4等を操作することは不可能とな
り、作業者は自らの操作で高所から地上に降りることが
できなくなる。また、下部コントローラ22そのものが
故障した場合にも同様に、伸縮ブーム4等の操作が不可
能になり、地上に降りることができなくなる。
【0022】そこで、このような非常事態に陥った場合
は、無線通信手段を用いて伸縮ブーム4等の操作を行な
う。先ず、作業者が無線用の送信機14を用いて受信ア
ンテナ27に向けて信号を送ると、車両本体1に設けら
れた受信機28はその信号を受信して無線用コントロー
ラ29に送る。
【0023】続いて、無線用コントローラ29は、その
信号に基づいてエンジンコントロールユニット26に制
御信号を送ると共に、切替器23に切り替え信号を送
る。この切り替え信号を受信した切替器23は、下部コ
ントローラ22からの制御信号をキャンセルし、無線用
コントローラ29からの制御信号を油圧機器24に出力
する。
【0024】これにより、下部コントローラ22を介し
た制御信号をシステムから完全に切り離すことができ、
その後は全て無線用の送信機14及び無線用コントロー
ラ29を介して、伸縮ブーム4等の操作が行なわれるこ
とになる。ここで、無線用コントローラ29から油圧機
器24に出力される制御信号は、伸縮ブーム4において
縮み動作、旋回動作、伏せ動作のみが行なわれるような
信号とする。このような信号とすることにより、伸縮ブ
ーム4の動作により車両が横転するのを防止することが
できる。尚、必要に応じて、油圧機器12にも制御信号
を送って上部バケット5の姿勢を操作することができ
る。
【0025】以上のように、無線通信手段を用いた操作
を行なうことにより、光ケーブル30が断線あるいは下
部コントローラ22にトラブルが発生した場合でも、安
全に上部バケット5及び伸縮ブーム4を操作することが
でき、作業者は地上に降りることができる。
【0026】図3は、本発明に係る高所作業車の第2の
実施形態を示す回路構成図である。この実施形態に係る
操作装置では、前述第1の実施形態に対して、下部コン
トローラ22及び無線用コントローラ29の動作状況を
監視して、異常が発生した方の信号をキャンセルするよ
うに制御する監視制御手段を設けた構成となっている。
【0027】すなわち、この実施形態に係る高所作業車
は、図3に示すように、上部バケット5において、作業
者が上部バケット5そのものあるいは伸縮ブーム4を作
動させるための操作信号を入力できる操作部としての上
部操作パネル10と、上部バケット5の状態を電気信号
に変換すると共に上部バケット5を駆動する油圧機器1
2を駆動する上部制御手段としての上部コントローラ1
1と、上部コントローラ11から出力される電気信号を
光信号に変換する光変換器13と、上部バケット5から
車両本体1側に向けて無線用の電波を送信する送信機1
4と、が設けられている。
【0028】一方、車両本体1には、地上にいる作業者
が伸縮ブーム5を作動させるための操作信号を入力でき
る下部操作パネル20と、光信号を電気信号に変換する
光変換器21と、光変換器21又は下部操作パネル20
からの操作信号に基づいて油圧機器24を駆動する下部
制御手段としての下部コントローラ22と、エンジン3
により駆動されて油圧機器24に圧力油を供給する油圧
ポンプ25と、エンジン3の運転状態をコントロールす
るエンジンコントロールユニット26と、上部バケット
5に設けられた送信機14から発信される信号を受信す
る受信アンテナ27と、受信アンテナ27で受けた信号
を電気信号として受信する受信機28と、受信機28に
より受けた信号をエンジンコントロールユニット26に
送る第2制御手段としての無線用コントローラ29と、
この無線用コントローラ29と下部コントローラ22か
らの信号を受け取り油圧機器23への出力信号を切り替
える切替器23と、下部コントローラ22及び無線用コ
ントローラ29の動作状況を監視して、異常が発生した
方の信号をキャンセルするように制御する監視制御手段
としての監視用コントローラ31等が設けられている。
上記エンジン3、油圧ポンプ25、油圧機器24等によ
り、少なくとも伸縮ブーム4を駆動する駆動手段が構成
されている。
【0029】上記上部バケット5に設けられた送信機1
4と車両本体1に設けられた受信アンテナ27、受信機
28等により、上部バケット5に搭乗した作業者が第2
制御手段である無線用コントローラ29に対して操作信
号を送信可能な無線通信手段が形成されている。ここで
は、無線通信手段として、電波を用いたものを採用した
が、光又はレーザを用いたもの、あるいは、超音波を用
いた無線通信手段を採用することも可能である。また、
上記送信機14としては、上部バケット5に固定するタ
イプのものの他に、作業者が携帯できるタイプのものを
採用することができる。
【0030】次に、第2の実施形態に係る高所作業車の
動作及び操作手順について説明する。配電工事等を行な
う場合、先ず、作業者は上部バケット5に搭乗して、上
部操作パネル10を操作する。ここで、上部操作パネル
10に入力された操作信号は、上部コントローラ11に
入力され、光変換器13で光信号に変換された後、伸縮
ブーム4内の光ケーブル30を通して車両本体1側の光
変換器21に送られ、この光変換器21で電気信号に変
換されて、下部コントローラ22に送られる。
【0031】下部コントローラ22は、受信した信号に
基づいて、各種の油圧機器24及びエンジンコントロー
ラ26へ駆動信号及び制御信号を出力する。これによ
り、エンジン3の回転数等が制御されて油圧ポンプ25
の圧力調整がなされ、油圧機器24の油圧バルブ、さら
には伸縮ブーム4内の油圧ホースを経由して上部バケッ
ト5の油圧機器12の油圧バルブ等が開閉されて、伸縮
ブーム4の伸縮、旋回、起伏、首振り等の動作、あるい
は、上部バケット5の旋回動作等が行なわれ、作業者の
作業状態に応じて上部バケット5の位置の調整が行なわ
れる。
【0032】ここで、監視用コントローラ31は、下部
コントローラ22と無線用コントローラ29の動作状況
を常に監視しており、この下部コントローラ22と無線
用コントローラ29とのうちどちらかに異常が発生した
場合には、監視用コントローラ31は、切替器23に向
けて、異常が発生した方のコントローラからの信号をキ
ャンセルするように指令を出力する。
【0033】この監視用コントローラ31の動作として
は、下部コントローラ22に異常が発生した場合は、切
替器23に切り替え信号を送り、下部コントローラ22
からの制御信号をキャンセルし、無線用コントローラ2
9からの制御信号を油圧機器24に出力させるように制
御する。一方、無線用コントローラ29に異常が発生し
た場合は、切替器23に切り替え信号を送り、無線用コ
ントローラ29からの制御信号をキャンセルし、下部コ
ントローラ22からの制御信号を油圧機器24に出力さ
せるように制御する。この際、光ケーブル30が断線等
により伝達不能となっている場合は、上部操作パネル1
0からの操作信号が絶たれているため、監視用コントロ
ーラ31を介して受信機28の信号を下部コントローラ
22に送る構成とすることができる。
【0034】ところで、上記作業中に、光ケーブル30
が油圧ホース等と干渉しあるいはその他何らかの原因に
より断線等して光信号の伝達が行なえなくなると、上部
操作パネル10により入力された操作信号は、もはや下
部コントローラ22に伝達されなくなり、上部バケット
5に搭乗した作業者が伸縮ブーム4等を操作することは
不可能となり、作業者は自らの操作で高所から地上に降
りることができなくなる。また、下部コントローラ22
そのものが故障した場合にも同様に、伸縮ブーム4等の
操作が不可能になり、地上に降りることができなくな
る。
【0035】そこで、このような非常事態に陥った場合
は、無線通信手段を用いて伸縮ブーム4等の操作を行な
う。先ず、作業者が無線用の送信機14を用いて受信ア
ンテナ27に向けて信号を送ると、車両本体1に設けら
れた受信機28はその信号を受信して無線用コントロー
ラ29に送る。
【0036】続いて、無線用コントローラ29は、その
信号に基づいてエンジンコントロールユニット26に制
御信号を送ると共に、切替器23に切り替え信号を送
る。この切り替え信号を受信した切替器23は、下部コ
ントローラ22からの制御信号をキャンセルし、無線用
コントローラ29からの制御信号を油圧機器24に出力
する。
【0037】これにより、下部コントローラ22を介し
た制御信号をシステムから完全に切り離すことができ、
その後は全て無線用の送信機14及び無線用コントロー
ラ29を介して、伸縮ブーム4等の操作が行なわれるこ
とになる。ここで、無線用コントローラ29から油圧機
器24に出力される制御信号は、伸縮ブーム4において
縮み動作、旋回動作、伏せ動作のみが行なわれるような
信号とする。このような信号とすることにより、伸縮ブ
ーム4の動作により車両が横転するのを防止することが
できる。尚、必要に応じて、油圧機器12にも制御信号
を送って上部バケット5の姿勢を操作することができ
る。
【0038】以上のように、無線通信手段を用いた操作
を行なうことにより、光ケーブル30が断線あるいは下
部コントローラ22にトラブルが発生した場合でも、安
全に上部バケット5及び伸縮ブーム4を操作することが
でき、作業者は地上に降りることができる。また、監視
用コントローラ31を設けたことにより、システムの信
頼性をより向上させることができる。
【0039】図4は、本発明に係る高所作業車の第3の
実施形態を示す回路構成図である。この実施形態に係る
操作装置では、前述第1の実施形態に対して、伸縮ブー
ム4等を駆動する別個の第2駆動手段と、この第2駆動
手段の駆動を制御する第2制御手段を設けた構成となっ
ている。
【0040】すなわち、この実施形態に係る高所作業車
は、図4に示すように、上部バケット5において、作業
者が上部バケット5そのものあるいは伸縮ブーム4を作
動させるための操作信号を入力できる操作部としての上
部操作パネル10と、上部バケット5の状態を電気信号
に変換すると共に上部バケット5を駆動する油圧機器1
2を駆動する上部制御手段としての上部コントローラ1
1と、上部コントローラ11から出力される電気信号を
光信号に変換する光変換器13と、上部バケット5から
車両本体1側に向けて無線用の電波を送信する送信機1
4と、が設けられている。
【0041】一方、車両本体1には、地上にいる作業者
が伸縮ブーム5を作動させるための操作信号を入力でき
る下部操作パネル20と、光信号を電気信号に変換する
光変換器21と、光変換器21又は下部操作パネル20
からの操作信号に基づいて油圧機器24を駆動する下部
制御手段としての下部コントローラ22と、エンジン3
により駆動されて油圧機器24に圧力油を供給する油圧
ポンプ25と、エンジン3の運転状態をコントロールす
るエンジンコントロールユニット26と、上部バケット
5に設けられた送信機14から発信される信号を受信す
る受信アンテナ27と、受信アンテナ27で受けた信号
を電気信号として受信する受信機28と、受信機28に
より受けた信号をエンジンコントロールユニット26及
び後述するモータコントロールユニット43に送る第2
制御手段としての無線用コントローラ29と、この無線
用コントローラ29と下部コントローラ22からの信号
を受け取り油圧機器23への出力信号を切り替える切替
器23と、非常時用の電気モータ40と、この電気モー
タ40に電力を供給するバッテリ41と、電気モータ4
0により駆動されると共に油圧機器24に圧力油を供給
する油圧ポンプ42と、無線用コントローラ29及び下
部コントローラ22から信号を受信し、電気モータ40
に制御信号を送るモータコントロールユニット43等が
設けられている。上記エンジン3、油圧ポンプ25、油
圧機器24等により、少なくとも伸縮ブーム4を駆動す
る駆動手段が構成されている。また、上記電気モータ4
0、バッテリ41、油圧ポンプ42、モータコントロー
ルユニット43、油圧機器24等により、少なくとも伸
縮ブーム4を駆動する第2駆動手段が構成されている。
【0042】上記上部バケット5に設けられた送信機1
4と車両本体1に設けられた受信アンテナ27、受信機
28等により、上部バケット5に搭乗した作業者が第2
制御手段である無線用コントローラ29に対して操作信
号を送信可能な無線通信手段が形成されている。ここで
は、無線通信手段として、電波を用いたものを採用した
が、光又はレーザを用いたもの、あるいは、超音波を用
いた無線通信手段を採用することも可能である。また、
上記送信機14としては、上部バケット5に固定するタ
イプのものの他に、作業者が携帯できるタイプのものを
採用することができる。
【0043】次に、第3の実施形態に係る高所作業車の
動作及び操作手順について説明する。配電工事等を行な
う場合、先ず、作業者は上部バケット5に搭乗して、上
部操作パネル10を操作する。ここで、上部操作パネル
10に入力された操作信号は、上部コントローラ11に
入力され、光変換器13で光信号に変換された後、伸縮
ブーム4内の光ケーブル30を通して車両本体1側の光
変換器21に送られ、この光変換器21で電気信号に変
換されて、下部コントローラ22に送られる。
【0044】下部コントローラ22は、受信した信号に
基づいて、各種の油圧機器24及びエンジンコントロー
ラ26へ駆動信号及び制御信号を出力する。これによ
り、エンジン3の回転数等が制御されて油圧ポンプ25
の圧力調整がなされ、油圧機器24の油圧バルブ、さら
には伸縮ブーム4内の油圧ホースを経由して上部バケッ
ト5の油圧機器12の油圧バルブ等が開閉されて、伸縮
ブーム4の伸縮、旋回、起伏、首振り等の動作、あるい
は、上部バケット5の旋回動作等が行なわれ、作業者の
作業状態に応じて上部バケット5の位置の調整が行なわ
れる。
【0045】上記作業中に、光ケーブル30が油圧ホー
ス等と干渉しあるいはその他何らかの原因により断線等
して光信号の伝達が行なえなくなると、上部操作パネル
10により入力された操作信号は、もはや下部コントロ
ーラ22に伝達されなくなり、上部バケット5に搭乗し
た作業者が伸縮ブーム4等を操作することは不可能とな
り、作業者は自らの操作で高所から地上に降りることが
できなくなる。また、下部コントローラ22そのものが
故障した場合にも同様に、伸縮ブーム4等の操作が不可
能になり、地上に降りることができなくなる。
【0046】そこで、このような非常事態に陥った場合
は、無線通信手段を用いて伸縮ブーム4等の操作を行な
う。先ず、作業者が無線用の送信機14を用いて受信ア
ンテナ27に向けて信号を送ると、車両本体1に設けら
れた受信機28はその信号を受信して無線用コントロー
ラ29に送る。
【0047】続いて、無線用コントローラ29は、その
信号に基づいてエンジンコントロールユニット26に制
御信号を送り、エンジン3を停止させ通常の油圧源であ
る油圧ポンプ25の作動を停止させる一方で、モータコ
ントロールユニット43に制御信号を送り、電気モータ
40を作動させて非常用の油圧源である油圧ポンプ42
を作動させる。と同時に、無線用コントローラ29は、
切替器23に切り替え信号を送り、下部コントローラ2
2からの制御信号をキャンセルし、無線用コントローラ
29からの制御信号を油圧機器24に出力させる。
【0048】これにより、下部コントローラ22を介し
た制御信号をシステムから完全に切り離すことができ、
その後は全て無線用の送信機14及び無線用コントロー
ラ29を介して、伸縮ブーム4等の操作が行なわれるこ
とになる。ここで、無線用コントローラ29から油圧機
器24に出力される制御信号は、伸縮ブーム4において
縮み動作、旋回動作、伏せ動作のみが行なわれるような
信号とする。このような信号とすることにより、伸縮ブ
ーム4の動作により車両が横転するのを防止することが
できる。尚、必要に応じて、油圧機器12にも制御信号
を送って上部バケット5の姿勢を操作することができ
る。
【0049】以上のように、無線通信手段を用いた操作
を行なうことにより、光ケーブル30が断線あるいは下
部コントローラ22にトラブルが発生した場合でも、安
全に上部バケット5及び伸縮ブーム4を操作することが
でき、作業者は地上に降りることができる。また、非常
用の別個の駆動手段を設けたことから、エンジン3が停
止したまま起動しなくなった場合でも、確実に伸縮ブー
ム4等を操作することができ、作業者は確実に地上に降
りることができる。
【0050】図5は、本発明に係る高所作業車の第4の
実施形態を示す回路構成図である。この実施形態に係る
高所作業車では、前述第3の実施形態に対して、下部コ
ントローラ22及び無線用コントローラ29の動作状況
を監視して、異常が発生した方の信号をキャンセルする
ように制御する監視制御手段を設けた構成となってい
る。
【0051】すなわち、この実施形態に係る高所作業車
は、図5に示すように、上部バケット5において、作業
者が上部バケット5そのものあるいは伸縮ブーム4を作
動させるための操作信号を入力できる操作部としての上
部操作パネル10と、上部バケット5の状態を電気信号
に変換すると共に上部バケット5を駆動する油圧機器1
2を駆動する上部制御手段としての上部コントローラ1
1と、上部コントローラ11から出力される電気信号を
光信号に変換する光変換器13と、上部バケット5から
車両本体1側に向けて無線用の電波を送信する送信機1
4と、が設けられている。
【0052】一方、車両本体1には、地上にいる作業者
が伸縮ブーム5を作動させるための操作信号を入力でき
る下部操作パネル20と、光信号を電気信号に変換する
光変換器21と、光変換器21又は下部操作パネル20
からの操作信号に基づいて油圧機器24を駆動する下部
制御手段としての下部コントローラ22と、エンジン3
により駆動されて油圧機器24に圧力油を供給する油圧
ポンプ25と、エンジン3の運転状態をコントロールす
るエンジンコントロールユニット26と、上部バケット
5に設けられた送信機14から発信される信号を受信す
る受信アンテナ27と、受信アンテナ27で受けた信号
を電気信号として受信する受信機28と、受信機28に
より受けた信号をエンジンコントロールユニット26及
び後述するモータコントロールユニット43に送る第2
制御手段としての無線用コントローラ29と、この無線
用コントローラ29と下部コントローラ22からの信号
を受け取り油圧機器23への出力信号を切り替える切替
器23と、非常時用の電気モータ40と、この電気モー
タ40に電力を供給するバッテリ41と、電気モータ4
0により駆動されると共に油圧機器24に圧力油を供給
する油圧ポンプ42と、無線用コントローラ29及び下
部コントローラ22から信号を受信し、電気モータ40
に制御信号を送るモータコントロールユニット43と、
下部コントローラ22及び無線用コントローラ29の動
作状況を監視して、異常が発生した方の信号をキャンセ
ルするように制御する監視制御手段としての監視用コン
トローラ44等が設けられている。上記エンジン3、油
圧ポンプ25、油圧機器24等により、少なくとも伸縮
ブーム4を駆動する駆動手段が構成されている。また、
上記電気モータ40、バッテリ41、油圧ポンプ42、
モータコントロールユニット43、油圧機器24等によ
り、少なくとも伸縮ブーム4を駆動する第2駆動手段が
構成されている。
【0053】上記上部バケット5に設けられた送信機1
4と車両本体1に設けられた受信アンテナ27、受信機
28等により、上部バケット5に搭乗した作業者が第2
制御手段である無線用コントローラ29に対して操作信
号を送信可能な無線通信手段が形成されている。ここで
は、無線通信手段として、電波を用いたものを採用した
が、光又はレーザを用いたもの、あるいは、超音波を用
いた無線通信手段を採用することも可能である。また、
上記送信機14としては、上部バケット5に固定するタ
イプのものの他に、作業者が携帯できるタイプのものを
採用することができる。
【0054】次に、第4の実施形態に係る高所作業車の
動作及び操作手順について説明する。配電工事等を行な
う場合、先ず、作業者は上部バケット5に搭乗して、上
部操作パネル10を操作する。ここで、上部操作パネル
10に入力された操作信号は、上部コントローラ11に
入力され、光変換器13で光信号に変換された後、伸縮
ブーム4内の光ケーブル30を通して車両本体1側の光
変換器21に送られ、この光変換器21で電気信号に変
換されて、下部コントローラ22に送られる。
【0055】下部コントローラ22は、受信した信号に
基づいて、各種の油圧機器24及びエンジンコントロー
ラ26へ駆動信号及び制御信号を出力する。これによ
り、エンジン3の回転数等が制御されて油圧ポンプ25
の圧力調整がなされ、油圧機器24油圧バルブ、さらに
は伸縮ブーム4内の油圧ホースを経由して上部バケット
5の油圧機器12の油圧バルブ等が開閉されて、伸縮ブ
ーム4の伸縮、旋回、起伏、首振り等の動作、あるい
は、上部バケット5の旋回動作等が行なわれ、作業者の
作業状態に応じて上部バケット5の位置の調整が行なわ
れる。
【0056】ここで、監視用コントローラ44は、下部
コントローラ22と無線用コントローラ29の動作状況
を常に監視しており、この下部コントローラ22と無線
用コントローラ29とのうちどちらかに異常が発生した
場合には、監視用コントローラ31は、切替器23に向
けて、異常が発生した方のコントローラからの信号をキ
ャンセルするように指令を出力する。
【0057】この監視用コントローラ44の作動として
は、下部コントローラ22に異常が発生した場合は、切
替器23に切り替え信号を送り、下部コントローラ22
からの制御信号をキャンセルし、無線用コントローラ2
9からの制御信号を油圧機器24に出力させるように制
御する。一方、無線用コントローラ29に異常が発生し
た場合は、切替器23に切り替え信号を送り、無線用コ
ントローラ29からの制御信号をキャンセルし、下部コ
ントローラ22からの制御信号を油圧機器24に出力さ
せるように制御する。この際、光ケーブル30が断線等
により伝達不能となっている場合は、上部操作パネル1
0からの操作信号が絶たれているため、監視用コントロ
ーラ44を介して受信機28の信号を下部コントローラ
22に送る構成とすることができる。
【0058】ところで、上記作業中に、光ケーブル30
が油圧ホース等と干渉しあるいはその他何らかの原因に
より断線等して光信号の伝達が行なえなくなると、上部
操作パネル10により入力された操作信号は、もはや下
部コントローラ22に伝達されなくなり、上部バケット
5に搭乗した作業者が伸縮ブーム4等を操作することは
不可能となり、作業者は自らの操作で高所から地上に降
りることができなくなる。また、下部コントローラ22
そのものが故障した場合にも同様に、伸縮ブーム4等の
操作が不可能になり、地上に降りることができなくな
る。
【0059】そこで、このような非常事態に陥った場合
は、無線通信手段を用いて伸縮ブーム4等の操作を行な
う。先ず、作業者が無線用の送信機14を用いて受信ア
ンテナ27に向けて信号を送ると、車両本体1に設けら
れた受信機28はその信号を受信して無線用コントロー
ラ29に送る。
【0060】続いて、無線用コントローラ29は、その
信号に基づいてエンジンコントロールユニット26に制
御信号を送り、エンジン3を停止させ通常の油圧源であ
る油圧ポンプ25の作動を停止させる一方で、モータコ
ントロールユニット43に制御信号を送り、電気モータ
40を作動させて非常用の油圧源である油圧ポンプ42
を作動させる。と同時に、無線用コントローラ29は、
切替器23に切り替え信号を送り、下部コントローラ2
2からの制御信号をキャンセルし、無線用コントローラ
29からの制御信号を油圧機器24に出力させる。
【0061】これにより、下部コントローラ22を介し
た制御信号をシステムから完全に切り離すことができ、
その後は全て無線用の送信機14及び無線用コントロー
ラ29を介して、伸縮ブーム4等の操作が行なわれるこ
とになる。ここで、無線用コントローラ29から油圧機
器24に出力される制御信号は、伸縮ブーム4において
縮み動作、旋回動作、伏せ動作のみが行なわれるような
信号とする。このような信号とすることにより、伸縮ブ
ーム4の動作により車両が横転するのを防止することが
できる。尚、必要に応じて、油圧機器12にも制御信号
を送って上部バケット5の姿勢を操作することができ
る。
【0062】以上のように、無線通信手段を用いた操作
を行なうことにより、光ケーブル30が断線あるいは下
部コントローラ22にトラブルが発生した場合でも、安
全に上部バケット5及び伸縮ブーム4を操作することが
でき、作業者は地上に降りることができる。また、非常
用の別個の駆動手段を設けたことから、エンジン3が停
止したまま起動しなくなった場合でも、確実に伸縮ブー
ム4等を操作することができ、作業者は確実に地上に降
りることができる。また、監視用コントローラ44を設
けたことにより、システムの信頼性をより向上させるこ
とができる。
【0063】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の高所作業車
によれば、光ファイバを用いた有線通信手段とは別個
に、無線通信手段を設け、この無線通信手段を用いて伸
縮ブーム等の操作を行な得るようにしたことにより、光
ケーブルが断線あるいは下部制御手段にトラブルが発生
した場合でも、安全に上部バケット及び伸縮ブームを操
作することができ、これにより、作業者は地上に降りる
ことができる。
【0064】また、本発明の高所作業車によれば、非常
用の別個の駆動手段を設けたことから、車両のエンジン
が停止したまま起動しなくなった場合でも、確実に伸縮
ブーム等を操作することができ、これにより、作業者は
確実に地上に降りることができる。
【0065】さらに、本発明の高所作業車によれば、車
両本体側に設けられて少なくとも伸縮ブームを駆動する
駆動手段の駆動を制御する下部制御手段と駆動手段の駆
動を制御する第2制御手段との動作状況を監視して異常
が発生した方の信号をキャンセルするように制御する監
視制御手段を設けたことから、システムの信頼性をより
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車の概略構成を示す外観
図である。
【図2】本発明に係る高所作業車の第1の実施形態を示
す回路構成図である。
【図3】本発明に係る高所作業車の第2の実施形態を示
す回路構成図である。
【図4】本発明に係る高所作業車の第3の実施形態を示
す回路構成図である。
【図5】本発明に係る高所作業車の第4の実施形態を示
す回路構成図である。
【符号の説明】
1 車両本体 2 アウトリガ 3 エンジン 4 伸縮ブーム 4a 旋回部 4b 起伏シリンダ 4c 伸縮部 4d 先端 5 上部バケット 10 上部操作パネル(操作部) 11 上部コントローラ 12 油圧機器 13 光変換器 14 送信機(無線通信手段) 20 下部操作パネル 21 光変換器 22 下部コントローラ(下部制御手段) 23 切替器 24 油圧機器 25 油圧ポンプ 26 エンジンコントロールユニット 27 受信アンテナ(無線通信手段) 28 受信機(無線通信手段) 29 無線用コントローラ(第2制御手段) 30 光ケーブル(有線通信手段) 31 監視用コントローラ(監視制御手段) 40 電気モータ(第2駆動手段) 41 バッテリ 42 油圧ポンプ 43 モータコントロールユニット 44 監視用コントローラ(監視制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両本体に設けられて先端が3次元空間
    で移動可能な伸縮ブームと、前記伸縮ブームの先端に設
    けられて作業者が搭乗可能な上部バケットと、車両本体
    に設けられて少なくとも前記伸縮ブームを駆動する駆動
    手段と、前記上部バケットに設けられて操作信号を入力
    可能な操作部と、車両本体に設けられて前記駆動手段の
    駆動を制御する下部制御手段と、前記伸縮ブームの内部
    に配置されて前記操作部と前記下部制御手段との間で信
    号を伝達する光ファイバを用いた有線通信手段と、を備
    えた高所作業車であって、 前記車両本体に設けられて前記駆動手段の駆動を制御す
    る第2制御手段と、前記上部バケットに搭乗した作業者
    が前記第2制御手段に対して操作信号を送信可能な無線
    通信手段と、を設けたことを特徴とする高所作業車。
  2. 【請求項2】 車両本体に設けられて先端が3次元空間
    で移動可能な伸縮ブームと、前記伸縮ブームの先端に設
    けられて作業者が搭乗可能な上部バケットと、車両本体
    に設けられて少なくとも前記伸縮ブームを駆動する駆動
    手段と、前記上部バケットに設けられて操作信号を入力
    可能な操作部と、車両本体に設けられて前記駆動手段の
    駆動を制御する下部制御手段と、前記伸縮ブームの内部
    に配置されて前記操作部と前記下部制御手段との間で信
    号を伝達する光ファイバを用いた有線通信手段と、を備
    えた高所作業車であって、 前記車両本体に設けられて少なくとも前記伸縮ブームを
    駆動する第2駆動手段と、前記車両本体に設けられて前
    記第2駆動手段の駆動を制御する第2制御手段と、前記
    上部バケットに搭乗した作業者が前記第2制御手段に対
    して操作信号を送信可能な無線通信手段と、を設けたこ
    とを特徴とする高所作業車。
  3. 【請求項3】 前記下部制御手段及び前記第2制御手段
    の動作状況を監視して、異常が発生した方の信号をキャ
    ンセルするように制御する監視制御手段を設けた、こと
    を特徴とする請求項1又は2記載の高所作業車。
JP22915198A 1998-08-13 1998-08-13 高所作業車 Pending JP2000053397A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104377594A (zh) * 2014-11-26 2015-02-25 国网河南安阳县供电公司 一种停电连接应急车
CN106477488A (zh) * 2015-08-31 2017-03-08 爱知株式会社公司 作业机的通信装置
CN111319700A (zh) * 2020-03-19 2020-06-23 青岛正为能源科技有限公司 一种电力钢管杆抢修应急替换装置
CN115043364A (zh) * 2022-06-07 2022-09-13 国网安徽省电力有限公司池州供电公司 一种基于电力系统的智能检修辅助装置

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