JPH11165981A - クレーン用無線制御装置 - Google Patents

クレーン用無線制御装置

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JPH11165981A
JPH11165981A JP9335341A JP33534197A JPH11165981A JP H11165981 A JPH11165981 A JP H11165981A JP 9335341 A JP9335341 A JP 9335341A JP 33534197 A JP33534197 A JP 33534197A JP H11165981 A JPH11165981 A JP H11165981A
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crane
wireless device
wireless
transmitting
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JP9335341A
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Takatoshi Ono
貴敏 小野
Yoshiki Takeda
嘉樹 武田
Hiroshi Imada
博 今田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷役機械等を含むクレーンの遠隔制御や状態
表示を行うクレーン用無線制御装置に関するもので、ク
レーンの停止原因が妨害無線によるものかクレーンの作
業状態が安全領域を超えたためなのかを知らしめると同
時に、複数のクレーン操作者が同一のクレーンを非同時
に操作できるとしたことで、安全性と作業性を両立した
クレーン用無線制御装置を提供することを目的とするも
のである。 【解決手段】 第1の無線装置と第2の無線装置を有す
る双方向通信型のクレーン用無線装置とし、第1の無線
装置より第2の無線装置に作業状態を送信する手段と、
第2の無線装置より第1の無線装置に操作指令を送信す
る手段と、危険側操作制限手段と、同一のクレーンを複
数の第2の無線装置で非同時に操作できる構成を有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷役機械等を含む
クレーンの遠隔制御や状態表示を行うクレーン用無線制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遠方よりクレーン操作を行うクレ
ーン用無線装置は、1台のクレーンに対し送信機と受信
機を1台ずつペアにして、片側通信によりクレーンを無
線操作するものが知られている。
【0003】図5は従来の単向型クレーン用無線装置の
基本構成を示しており、第1の無線装置52は、クレー
ンを動作させる動作信号を出力する動作信号出力手段5
3と、クレーンの操作指令を受信する操作指令受信手段
54と、この操作指令の有効無効を識別するためのクレ
ーン側回線接続判定手段55及びアンテナ51とを有
し、第2の無線装置57は操作指令送信手段58及びア
ンテナ56を有したもので構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このクレーン用無線制
御装置においては、遠方より無線操作にてクレーンを動
作させるために、その安全性と作業性が特に重要視され
る。
【0005】そのために従来の単向型のクレーン用無線
装置においては、通信データにデータ誤り検出部を設け
たりサイクリックにデータ送信するなどの工夫を行い、
データ誤りを検出することでクレーンの動作を停止させ
るといった手段を講じていた。
【0006】しかしながら、このようなクレーン用無線
制御装置を使う場合において、たとえば操作中のクレー
ンが突然止まると、その原因が妨害電波によるものなの
か、あるいはクレーンの作業状態が安全領域を超えたた
めに、別に設けてある安全装置が作動して停止したのか
すぐに判断できず、クレーン作業に支障を来す場合があ
った。
【0007】また、クレーン作業というものは、一般的
にA地点からB地点に荷物を移動させるものであり、A
地点およびB地点にいるそれぞれのクレーン操作者が安
全性を損なわずに同一のクレーンを操作できれば作業性
がよくなることはわかっていた。
【0008】図5の従来のクレーン用無線制御装置にお
ける第1の無線装置をクレーン本体に取り付け、第2の
無線装置を2台準備しA地点およびB地点にいるそれぞ
れのクレーン操作者がこれを操作できるようにした場
合、A地点操作者からもB地点操作者からもクレーンを
操作できるようになるが、同時にクレーンを操作しよう
とする可能性があり、相反する操作指令など安全性が確
保できないため、修理用は別として通常は第2の無線装
置を複数台準備できない。
【0009】このためA地点からB地点を見とおせない
場合は、A地点のクレーン操作者はB地点まで移動しな
ければならないという作業性の課題があった。
【0010】本発明は、クレーンの停止原因が妨害無線
によるものかクレーンの作業状態が安全領域を超えたた
めなのかを知らしめると同時に、複数のクレーン操作者
が同一のクレーンを非同時に操作できるとしたことで、
安全性と作業性を両立したクレーン用無線制御装置を提
供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、第1の無線装置と第2の無線装置を有する
双方向通信型のクレーン用無線装置であって、第1の無
線装置はクレーンを動作させる動作信号を出力する動作
信号出力手段と、クレーンの作業状態を第2の無線装置
に送信する作業状態送信手段と、クレーンの操作指令を
受信する操作指令受信手段と、この操作指令の有効無効
を識別するための無線通信回線接続判定を行うクレーン
側回線接続判定手段とを有し、第2の無線装置は前記第
1の無線装置にクレーンの操作指令を送信する操作指令
送信手段と、前記作業状態送信手段より送信された信号
を受信する作業状態受信手段と、この受信信号に基づき
クレーンの作業状態を報知する作業状態報知手段と、前
記第1の無線装置との無線通信回線の接続判定を行う操
作側回線接続判定手段と、前記第1の無線装置および/
または前記第2の無線装置に動作制限手段を設けること
とした。
【0012】前述のクレーンの作業状態を移動式クレー
ンにおいてはモーメントおよび/または吊荷荷重とし、
天井走行型クレーンにおいてはレール端からの距離とす
れば、第2の無線装置に設けた作業状態報知手段によ
り、クレーン停止時にはクレーンの停止原因が妨害無線
によるものかクレーンの作業状態が安全領域を超えたた
めなのかがすぐにわかることとなり、安全性・作業性が
向上する。
【0013】さらに第2の無線装置を複数の無線装置で
構成し、第1の無線装置への送信を前記第2の無線装置
のうちの1つのみでしか行えないような構成とするため
に、第1の無線装置は、前記第1の無線装置自体を識別
する識別コード1と、前記識別コード1を送信する識別
コード1送信手段と、第2の無線装置が第2の無線装置
自体を識別する識別コード2を受信する識別コード2受
信部と、前記識別コード1と前記識別コード2を比較す
る第1の識別コード比較部と、前記識別コード1が予め
与えられた所定の識別コードのときに、前記識別コード
1を前記第2の無線装置群の任意の1つの無線装置から
の無線で変更することができ、かつ変更を指示した前記
第2の無線装置群の任意の1つの無線装置のみからの無
線により、変更された前記識別コード1を元の前記所定
の識別コード1に再変更することができる識別コード1
設定部で構成するクレーン側回線接続判定手段で構成
し、第2の無線装置は、前記識別コード2と、前記識別
コード2を送信する識別コード2送信手段と、前記第1
の無線装置の識別コード1を受信する識別コード1受信
部と、前記識別コード1受信部により受信した識別コー
ド1と前記識別コード2を比較する第2の識別コード比
較部からなる操作側回線接続判定手段と、前記識別コー
ド1により第1の無線装置の回線接続状態を報知する無
線装置回線接続状態報知手段で構成することで、複数の
クレーン操作者が同一のクレーンを安全性を損なわずに
非同時に操作できることとなり、作業性が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、第1の無線装置と第2の無線装置を有する双方向通
信型のクレーン用無線装置であって、第1の無線装置は
クレーンを動作させる動作信号を出力する動作信号出力
手段と、クレーンの作業状態を第2の無線装置に送信す
る作業状態送信手段と、クレーンの操作指令を受信する
操作指令受信手段と、この操作指令の有効無効を識別す
るための無線通信回線接続判定を行うクレーン側回線接
続判定手段とを有し、第2の無線装置は前記第1の無線
装置にクレーンの操作指令を送信する操作指令送信手段
と、前記作業状態送信手段より送信された信号を受信す
る作業状態受信手段と、この受信信号に基づきクレーン
の作業状態を報知する作業状態報知手段と、前記第1の
無線装置との無線通信回線の接続判定を行う操作側回線
接続判定手段と、前記第1の無線装置および/または前
記第2の無線装置に動作制限手段を有するクレーン用無
線制御装置であり、第2の無線装置に設けた作業状態報
知手段により、クレーン停止時にはクレーンの停止原因
が妨害無線によるものかクレーンの作業状態によるもの
なのかが簡単に判断できるという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、移動式クレーン
におけるモーメントおよび/または吊荷荷重をクレーン
の作業状態とした請求項1記載のクレーン用無線制御装
置としたものであり、第2の無線装置に設けた作業状態
報知手段により、クレーン停止時にはクレーンの停止原
因が妨害無線によるものかクレーンの作業状態が過負荷
防止機能により安全停止したものなのかが簡単に判断で
きるという作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、天井走行型クレ
ーンにおけるレール端からの距離をクレーンの作業状態
とした請求項1記載のクレーン用無線制御装置としたも
のであり、第2の無線装置に設けた作業状態報知手段に
より、クレーン停止時にはクレーンの停止原因が妨害無
線によるものかクレーンの作業状態がレール端動作停止
機能により安全停止したものなのかが簡単に判断できる
という作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、第2の無線装置
を複数の無線装置で構成し、第1の無線装置への送信を
前記第2の無線装置のうちの1つのみでしか行えないよ
うな構成を有する請求項2または請求項3記載のクレー
ン用無線制御装置であり、複数のクレーン操作者が同一
のクレーンを非同時に操作できるという作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、第1の無線装置
は、前記第1の無線装置自体を識別する識別コード1
と、前記識別コード1を送信する識別コード1送信手段
と、第2の無線装置が第2の無線装置自体を識別する識
別コード2を受信する識別コード2受信部と、前記識別
コード1と前記識別コード2を比較する第1の識別コー
ド比較部と、前記識別コード1が予め与えられた所定の
識別コードのときに、前記識別コード1を前記第2の無
線装置群の任意の1つの無線装置からの無線で変更する
ことができ、かつ変更を指示した前記第2の無線装置群
の任意の1つの無線装置のみからの無線により、変更さ
れた前記識別コード1を元の前記所定の識別コード1に
再変更することができる識別コード1設定部で構成する
クレーン側回線接続判定手段で構成し、第2の無線装置
は、前記識別コード2と、前記識別コード2を送信する
識別コード2送信手段と、前記第1の無線装置の識別コ
ード1を受信する識別コード1受信部と、前記識別コー
ド1受信部により受信した識別コード1と前記識別コー
ド2を比較する第2の識別コード比較部からなる操作側
回線接続判定手段と、前記識別コード1により第1の無
線装置の回線接続状態を報知する無線装置回線接続状態
報知手段で構成した請求項4記載のクレーン用無線制御
装置としたものであり、複数のクレーン操作者が同一の
クレーンを非同時に操作でき、かつ複数のクレーン操作
者は第1の無線装置との回線接続情報を得るという作用
を有する。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図4を用いて説明する。図1は本発明の第1の無線
装置の構成例を示し、図1において11は、第2の無線
装置との通信を行うアンテナを示している。12は第1
の無線装置本体を示しており、以下この第1の無線装置
本体12を構成するもので、13は操作指令受信手段、
14は動作制限手段、15は動作信号出力手段、16は
作業状態送信手段、17は識別コード1送信手段、18
はクレーン側回線接続判定手段である。クレーン側回線
接続判定手段18は、識別コード1設定部181および
識別コード2受信部182および識別コード比較部18
3で構成している。
【0020】図2は本発明の第2の無線装置の構成例を
示し、図2において21は、第1の無線装置との通信を
行うアンテナを示している。22は第2の無線装置本体
を示しており、以下この第2の無線装置本体22を構成
するもので、23は操作指令送信手段、24は回線接続
状態報知手段、25は作業状態受信手段、26は作業状
態報知手段、27は識別コード2送信手段、28は操作
側回線接続判定手段である。操作側回線接続判定手段2
8は、識別コード2(281)および識別コード1受信
部282および識別コード比較部283で構成してい
る。
【0021】以下、この第1および第2の無線装置の動
作を説明する。まず第1の無線装置について述べると、
第2の無線装置と双方向通信するものであって、クレー
ン本体側に設置する。送信信号の種類としては、作業状
態と識別コード1がある。作業状態とはクレーンの作業
状態の情報で例えば移動式クレーンなら実荷重値やモー
メント値を、天井走行型クレーンならレール端から現在
位置の距離などの安全情報であり、外部装置より取得
し、作業状態送信手段16により第2の無線装置へ送信
する。また、識別コード1設定部181で設定した識別
コード1も識別コード1送信手段17により第2の無線
装置へ送信する。受信信号の種類としては、操作指令と
識別コード2がある。
【0022】操作指令とは、クレーンを動作させる命令
であり、例えば移動式クレーンなら旋回右/左、ブーム
伸/縮、天井走行型クレーンなら上/下、東/西などの
操作指令で、操作指令受信手段13により第2の無線装
置より受信する。この受信した操作指令は前述した作業
状態により、動作制限しなくてよいかどうかを動作制限
手段14により判断し、動作信号出力手段15に伝達す
る。
【0023】動作制限を受ける例として、例えば移動式
クレーンの場合ではモーメント値が100%のときブー
ム伸の操作指令(クレーンが転倒する方向に向かう操作
指令)は受け付けないなどといったことが上げられる。
また識別コード2を識別コード2受信部182で第2の
無線装置より受信する。第2の無線装置との回線接続判
定は、識別コード1と識別コード2を比較する識別コー
ド比較部183の結果による。前述の操作指令が有効で
あるか無効であるかはこの識別コード比較部で判断す
る。
【0024】以下、クレーン側回線接続判定手段につい
て具体例を上げながら説明する。例えば識別コード比較
部では識別コード1と識別コード2が合致したときのみ
第2の無線装置の操作指令を有効と判断するようにして
おく。第2の無線装置が2台ある場合、仮に第1の無線
装置の識別コード1をM1、第2の無線装置の識別コー
ドをそれぞれS1、S2とすると、第1の無線装置の識
別コード1がM1のとき、どちらの第2の無線装置から
も識別コード2は受信できる。このときはまだ操作指令
は受け付けない。
【0025】そして例えば先に識別コード2のS2を受
信すると、識別コード1のM1をS2に設定変更する。
この状態では、識別コード1と2が合致するので、識別
コード2にS2を有する第2の無線装置からの操作指令
は受け付ける。
【0026】一方、識別コード2にS1を有する第2の
無線装置からの操作指令は受け付けない。第1の無線装
置の識別コード1をS2から元のM1に戻すには、識別
コード2にS2を有する第2の無線装置からの識別コー
ド解除指令を受け付ける必要があり、この指令によって
のみ第1の無線装置の識別コード1がM1に戻る。この
ような一連の識別コード設定・解除が繰り返され、複数
の第2の無線装置と通信することになる。
【0027】次に第2の無線装置について述べると、前
述した第1の無線装置と双方向通信するものであって、
操作者が携帯する。送信信号の種類としては、クレーン
の操作指令と識別コード2がある。操作指令はクレーン
の動作を命令するものであり、例えば移動式クレーンな
ら旋回右/左、ブーム伸/縮、天井走行型クレーンなら
上/下、東/西などの操作データで、操作指令送信手段
23により第1の無線装置へ送信する。
【0028】また識別コード2は識別コード2送信手段
27で第1の無線装置へ送信する。受信信号の種類とし
ては、作業状態と識別コード1がある。作業状態とはク
レーンの作業状態の情報で例えば移動式クレーンなら実
荷重値やモーメント値を、天井走行型クレーンならレー
ル端から現在位置の距離などの安全情報であり、作業状
態受信手段25により第1の無線装置より受信する。
【0029】この受信した作業状態を作業状態報知手段
26により、クレーン操作者に知らしめる。また識別コ
ード1を識別コード1受信部282で第1の無線装置よ
り受信する。第1の無線装置との回線接続判定は、識別
コード1と識別コード2を比較する識別コード比較部2
83の結果による。前述の操作指令の送信可否をこの識
別コード比較部で判断する。さらにこの識別コード比較
結果に応じて、第1の無線装置の回線接続状態(第2の
無線装置が複数のときは、手元にある第2の無線装置が
第1の無線装置と回線接続されているのか、第1の無線
装置が空き状態か、第1の無線装置が他の第2の無線装
置と回線接続されているのか)を報知する回線接続状態
報知手段24で回線接続情報を人に知らしめるという動
作を行い、第1の無線装置と通信することになる。
【0030】以上、第1および第2の無線装置の動作に
ついて述べた。このなかで動作制限手段14について、
第1の無線装置内に設けた形態で説明したが、第2の無
線装置に設けて操作指令を制限することで動作制限手段
に代えることも可能である。
【0031】あるいは、第1の無線装置には動作制限手
段を設け、かつ第2の無線装置にも操作指令を制限する
動作制限手段に代る手段を設け、動作制限機能を2重に
設けておくことも可能である。
【0032】また、第2の無線装置が複数(n個:nは
2以上の自然数)ある場合では、1:nの双方向通信と
なり、この1:nの双方向通信を形成するグループを複
数存在させたいときは、それぞれのグループを識別する
ために第1およびn個の第2の無線装置に各グループ毎
に共通する第3の識別コードが必要となることは言うま
でもない。
【0033】次に使用例を述べる。図3(a),(b)
および図4(a),(b),(c)は実際の使用例であ
り、図3は移動式クレーン、図4は天井走行型クレーン
での使用例である。
【0034】まず図3の移動式クレーンの場合について
説明する。図3(a),(b)において、31は第1の
無線装置が接続された移動式クレーン、32は移動荷
物、33は移動先のビル、34は第2の無線装置1を携
帯する荷物を送る側の人、35は第2の無線装置2を携
帯する荷物を受ける側の人である。第2の無線装置は2
台で構成している例である。
【0035】このような状況のもとで、図3(a)にお
いて荷物を送る側の人34は携帯している第2の無線装
置1によりクレーンへの操作指令を送信する。第1の無
線装置が接続された移動式クレーンはこの指令により荷
物の移動を開始させる。荷物を送る側の人34より第2
の無線装置2を携帯する荷物を受ける側の人35がクレ
ーンを操作しやすそうな位置まで作業を続けると、第2
の無線装置1より、移動式クレーンに接続された第1の
無線装置に回線接続解除を促す。第2の無線装置2を携
帯する荷物を受ける側の人35は、回線接続状態の情報
を知ることで、今度は自分が第2の無線装置2によりク
レーンへの操作指令を送信開始し、荷物を受けることに
なる。これが図3(b)の状態である。
【0036】このように荷物を送受する人がそれぞれの
位置でクレーンを操作できるので、従来のように荷とと
もに人が移動する必要もなく、安全情報も監視しながら
操作できるので安全性および作業性が向上する。
【0037】図4(a),(b),(c)において、4
1は第1の無線装置が接続された天井走行型クレーン、
42は移動荷物、43は1階床、44は2階床、45は
3階床、46は建屋の天井、47は第2の無線装置1を
携帯する人、48は第2の無線装置2を携帯する人、4
9は第2の無線装置3を携帯する人である。第2の無線
装置は3台で構成している例である。
【0038】このような状況のもとで、図4(a)にお
いて第2の無線装置1を携帯する人47は第1の無線装
置が接続されたクレーンへの操作指令を送信する。クレ
ーンはこの指令により荷物の移動を開始させる。第2の
無線装置1を携帯する人47より第2の無線装置2を携
帯する人48がクレーンを操作しやすそうな位置まで作
業を続けると、第2の無線装置1より、クレーンに接続
された第1の無線装置に回線接続解除を促す。第2の無
線装置2を携帯する人48は、回線接続状態の情報を知
ることで、今度は自分が第2の無線装置2によりクレー
ンへの操作指令を送信開始し、荷物を受け渡しすること
になる。これが図4(b)の状態である。
【0039】さらに第2の無線装置2を携帯する人48
は第1の無線装置が接続されたクレーンへの操作指令を
送信する。クレーンはこの指令により荷物の移動を開始
させる。第2の無線装置2を携帯する人48より第2の
無線装置3を携帯する人49がクレーンを操作しやすそ
うな位置まで作業を続けると、第2の無線装置2より、
クレーンに接続された第1の無線装置に回線接続解除を
促す。第2の無線装置3を携帯する人49は、回線接続
状態の情報を知ることで、今度は自分が第2の無線装置
3によりクレーンへの操作指令を送信開始し、荷物を受
けることになる。これが図4(c)の状態である。
【0040】このように移動式クレーンでの作業と同
様、荷物を送受する人がそれぞれの位置でクレーンを操
作できるので、従来のように荷とともに人が移動する必
要もなく、安全情報も監視しながら操作できるので安全
性および作業性が向上する。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によるクレーン用無
線制御装置は、第1の無線装置と第2の無線装置を有す
る双方向通信型のクレーン用無線装置であって、第1の
無線装置はクレーンを動作させる動作信号を出力する動
作信号出力手段と、クレーンの作業状態を第2の無線装
置に送信する作業状態送信手段と、クレーンの操作指令
を受信する操作指令受信手段と、この操作指令の有効無
効を識別するための無線通信回線接続判定を行うクレー
ン側回線接続判定手段とを有する。また、第2の無線装
置は前記第1の無線装置にクレーンの操作指令を送信す
る操作指令送信手段と、前記作業状態送信手段より送信
された信号を受信する作業状態受信手段と、この受信信
号に基づきクレーンの作業状態を報知する作業状態報知
手段と、前記第1の無線装置との無線通信回線の接続判
定を行う操作側回線接続判定手段と、前記第1の無線装
置および/または前記第2の無線装置に動作制限手段を
有するという構成にすることにより、操作中のクレーン
が突然停止してもその原因が作業状態によるものなのか
妨害電波など外部要因にあるのかすぐに判断でき、作業
性が向上するクレーン用無線制御装置が提供できる。
【0042】また、移動式クレーンにおけるモーメント
および/または吊荷荷重をクレーンの作業状態とするこ
とで、クレーン停止原因が安全機能により自動停止した
ものか妨害電波など外部要因にあるのかすぐに判断で
き、移動式クレーンの作業における作業性および安全性
が向上するクレーン用無線制御装置が提供できる。
【0043】また、天井走行型クレーンにおけるレール
端からの距離をクレーンの作業状態とすることで、クレ
ーン停止原因が安全機能により自動停止したものか妨害
電波など外部要因にあるのかすぐに判断でき、天井走行
型クレーンの作業における作業性および安全性が向上す
るクレーン用無線制御装置が提供できる。
【0044】また、第2の無線装置を複数の無線装置で
構成し、第1の無線装置への送信を前記第2の無線装置
のうちの1つのみでしか行えないような構成とすること
で、クレーン停止原因が安全機能により自動停止したも
のか妨害電波など外部要因にあるのかすぐに判断でき、
かつ複数の操作者が同一のクレーンを非同時に操作でき
ることで作業性および安全性の向上を図るとともに、荷
と同時に移動する必要もなく、作業性がさらに向上する
クレーン用無線制御装置が提供できる。
【0045】また、第1の無線装置は、前記第1の無線
装置自体を識別する識別コード1と、前記識別コード1
を送信する識別コード1送信手段と、第2の無線装置が
第2の無線装置自体を識別する識別コード2を受信する
識別コード2受信部と、前記識別コード1と前記識別コ
ード2を比較する第1の識別コード比較部と、前記識別
コード1が予め与えられた所定の識別コードのときに、
前記識別コード1を前記第2の無線装置群の任意の1つ
の無線装置からの無線で変更することができ、かつ変更
を指示した前記第2の無線装置群の任意の1つの無線装
置のみからの無線により、変更された前記識別コード1
を元の前記所定の識別コード1に再変更することができ
る識別コード1設定部で構成するクレーン側回線接続判
定手段で構成し、第2の無線装置は、前記識別コード2
と、前記識別コード2を送信する識別コード2送信手段
と、前記第1の無線装置の識別コード1を受信する識別
コード1受信部と、前記識別コード1受信部により受信
した識別コード1と前記識別コード2を比較する第2の
識別コード比較部からなる操作側回線接続判定手段と、
前記識別コード1により第1の無線装置の回線接続状態
を報知する無線装置回線接続状態報知手段で構成するこ
とにより、クレーン停止原因が安全機能により自動停止
したものか妨害電波など外部要因にあるのかすぐに判断
でき、作業性および安全性が向上する。また、複数の操
作者が同一のクレーンを非同時に操作できることで安全
性を損なうことなく、荷とともに移動する必要もなく、
さらに各操作者がクレーン側無線装置の回線接続情報が
わかることにより大幅に作業性が向上するという有利な
効果が得られるクレーン用無線制御装置が提供できるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるクレーン用無線制
御装置の第1の無線装置の構成図
【図2】同実施の形態によるクレーン用無線制御装置の
第2の無線装置の構成図
【図3】同実施の形態によるクレーン用無線制御装置の
移動用クレーンでの使用例を示す模式図
【図4】同実施の形態によるクレーン用無線制御装置の
天井走行型クレーンでの使用例を示す模式図
【図5】従来のクレーン用無線制御装置の構成図
【符号の説明】
11 第1の無線装置のアンテナ 12 第1の無線装置 13 操作指令受信手段 14 動作制限手段 15 動作信号出力手段 16 作業状態送信手段 17 識別コード1送信手段 18 クレーン側回線接続判定手段 21 第2の無線装置のアンテナ 22 第2の無線装置 23 操作指令送信手段 24 回線接続状態報知手段 25 作業状態受信手段 26 作業状態報知手段 27 識別コード2送信手段 28 操作側回線接続判定手段 31 第1の無線装置が接続された移動式クレーン 32 移動荷物 33 ビル 34 第2の無線装置1を携帯する人 35 第2の無線装置2を携帯する人 41 第1の無線装置が接続された天井走行型クレーン 42 移動荷物 43 建屋1階床 44 建屋2階床 45 建屋3階床 46 建屋天井 47 第2の無線装置1を携帯する人 48 第2の無線装置2を携帯する人 49 第2の無線装置3を携帯する人 51 第1の無線装置のアンテナ 52 第1の無線装置 53 動作信号出力手段 54 操作指令受信手段 55 クレーン側回線接続判定手段 56 第2の無線装置のアンテナ 57 第2の無線装置 58 操作指令送信手段 181 識別コード1設定部 182 識別コード2受信部 183 識別コード比較部 281 識別コード2 282 識別コード1受信部 283 識別コード比較部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の無線装置と第2の無線装置を有す
    る双方向通信型のクレーン用無線装置であって、第1の
    無線装置はクレーンを動作させる動作信号を出力する動
    作信号出力手段と、クレーンの作業状態を第2の無線装
    置に送信する作業状態送信手段と、クレーンの操作指令
    を受信する操作指令受信手段と、この操作指令の有効無
    効を識別するための無線通信回線接続判定を行うクレー
    ン側回線接続判定手段とを有し、第2の無線装置は前記
    第1の無線装置にクレーンの操作指令を送信する操作指
    令送信手段と、前記作業状態送信手段より送信された信
    号を受信する作業状態受信手段と、この受信信号に基づ
    きクレーンの作業状態を報知する作業状態報知手段と、
    前記第1の無線装置との無線通信回線の接続判定を行う
    操作側回線接続判定手段と、前記第1の無線装置および
    /または前記第2の無線装置に動作制限手段を有するク
    レーン用無線制御装置。
  2. 【請求項2】 移動式クレーンにおけるモーメントおよ
    び/または吊荷荷重をクレーンの作業状態とした請求項
    1記載のクレーン用無線制御装置。
  3. 【請求項3】 天井走行型クレーンにおけるレール端か
    らの距離をクレーンの作業状態とした請求項1記載のク
    レーン用無線制御装置。
  4. 【請求項4】 第2の無線装置を複数の無線装置で構成
    し、第1の無線装置への送信を前記第2の無線装置のう
    ちの1つのみでしか行えないような構成を有する請求項
    2または請求項3記載のクレーン用無線制御装置。
  5. 【請求項5】 第1の無線装置は、前記第1の無線装置
    自体を識別する識別コード1と、前記識別コード1を送
    信する識別コード1送信手段と、第2の無線装置が第2
    の無線装置自体を識別する識別コード2を受信する識別
    コード2受信部と、前記識別コード1と前記識別コード
    2を比較する第1の識別コード比較部と、前記識別コー
    ド1が予め与えられた所定の識別コードのときに、前記
    識別コード1を前記第2の無線装置群の任意の1つの無
    線装置からの無線で変更することができ、かつ変更を指
    示した前記第2の無線装置群の任意の1つの無線装置の
    みからの無線により、変更された前記識別コード1を元
    の前記所定の識別コード1に再変更することができる識
    別コード1設定部で構成するクレーン側回線接続判定手
    段で構成し、第2の無線装置は、前記識別コード2と、
    前記識別コード2を送信する識別コード2送信手段と、
    前記第1の無線装置の識別コード1を受信する識別コー
    ド1受信部と、前記識別コード1受信部により受信した
    識別コード1と前記識別コード2を比較する第2の識別
    コード比較部からなる操作側回線接続判定手段と、前記
    識別コード1により第1の無線装置の回線接続状態を報
    知する無線装置回線接続状態報知手段で構成した請求項
    4記載のクレーン用無線制御装置。
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