JP2020093895A - 作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置 - Google Patents

作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】運転席に乗り込む前の適切なタイミングで無線操作器の収納を促すのに好適な作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置を提供する。【解決手段】この置き忘れ防止装置は、アウトリガ61を構成する横アウトリガボックス72及び縦アウトリガボックス73が格納状態であるか否かを検出するアウトリガ横格納検出装置53及びアウトリガ縦格納検出装置54と、これらの検出結果に基づきアウトリガ61が非格納状態から格納状態になったことを検出したときに出力指令信号を置き忘れ警報装置52に送信する格納状態判定装置51と、出力指令信号の入力に応じて無線操作器10の収納を促す音声メッセージを出力する置き忘れ警報装置52と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両搭載型クレーン等の作業機を遠隔操作するための無線操縦装置に関するものである。
近年、車両搭載型クレーン等の作業機においては、車両に搭載されている作業装置を無線操縦装置によって遠隔操作するものが主流となってきており、作業効率の向上に寄与している。
このような作業機の無線操縦装置では、作業装置を離れた位置からオペレータが操作するために可搬型の無線操作器が用いられている。例えば、車両搭載型クレーンの無線操縦装置では、図6に示すような無線操作器が用いられている。
この無線操作器10は、正面に作業装置であるクレーンの各アクチュエータの作動に対応した選択スイッチ11、12、13、14が設けられ、グリップ15の背面にはアクチュエータの作動速度を制御するための速度レバー16が設けられている。
遠隔操作を行う場合には、オペレータは、無線操作器10のグリップ15を握り、クレーンの各アクチュエータの作動に対応する各選択スイッチを選択操作しながら、アクチュエータの作動速度を制御するための速度レバー16を操作する。操作が行われると操作に対応する操作信号が無線送信され、クレーン側に設置された無線受信機で受信され、その操作信号に基づいてクレーンのアクチュエータが作動するようになっている。
しかし、このような無線操作器は容易に持ち運びができるように構成されているため、作業現場に持ち出して使用し、作業終了後に何処かに置き忘れたまま車両を他の作業現場などへ走行移動させ、無線操作器を紛失してしまうという問題があった。
このような無線操作器の紛失を防止する手段として、作業機の適所に作業機が走行可能な状態へと移行するための各種操作の操作状態を検出する装置を設け、例えば、特定の操作が行われたときに音声によって置き忘れしていないかの確認を促す構成の置き忘れ警報装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2007−182309号公報
上記特許文献1の置き忘れ防止装置は、PTO(Power take-off)装置の断操作や、駐車ブレーキの制動解除操作などを検出した時に無線操作器の置き忘れ確認を促す音声信号を出力するように構成されている。しかしながら、これらの操作部は大概車室内にあるため、操作部の操作に応じた音声信号の出力で置き忘れが発覚したときに、運転席から降りて無線操作器を回収する必要があり、煩わしさがあった。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、運転席に乗り込む前の適切なタイミングで無線操作器の収納を促すのに好適な作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置は、作業機を遠隔操作するための可搬型の無線操作器の置き忘れを防止するための作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置である。また、前記作業機は、自走可能な車両に作業装置が搭載された作業機であって、非作業時の格納姿勢と作業時の展開姿勢とを有するアウトリガを備えている。かかる置き忘れ防止装置は、前記アウトリガが前記格納姿勢の状態である格納状態か否かを検出する格納状態検出部と、前記作業機の外側に設けられ、出力指令信号の入力に応じて前記無線操作器の収納を促す警報を出力する警報出力部と、前記格納状態検出部の検出結果に基づき、前記アウトリガが前記格納状態ではない非格納状態から前記格納状態になったと判定したときに、前記警報出力部に前記出力指令信号を送信する格納状態判定部と、を備える。
本発明に係る作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置によれば、アウトリガが一度格納状態では無くなってから再び格納状態となったことを検出したときに警報を出力するようにした。これによって、作業終了後に運転席に乗り込む前に行われる車両を走行可能な状態にするための操作が完了したタイミングで無線操作器の収納を促す警報を出力することが可能となる。その結果、運転席に乗り込む前に置き忘れた無線操作器を回収することが可能となり、運転席から降りて無線操作器を回収するといった手間を省くことが可能となる。
本発明の一実施形態に係る置き忘れ防止装置を備えた車両搭載型クレーンの側面図である。 車両から取り外したクレーン単体の正面図であり、アウトリガの具体的な構成を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る置き忘れ防止装置の構成図である。 置き忘れ防止装置の格納状態判定処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。 クレーン格納状態から作業可能な状態に移行し、作業後に再び格納状態に移行するまでの一連の流れの一例を示すフローチャートである。 従来の無線操作器の一例を示す斜視図である。
以下、本発明に係る作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置の一実施形態について、図面を適宜参照しつつ説明する。なお、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なる場合があることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
(実施形態)
[構成]
本発明の一実施形態に係る作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置を搭載した車両搭載型クレーン1は、図1に示すように、車両2と、車両2の荷台3と運転室4の間のシャーシフレーム5上に搭載された作業装置としてのクレーン6とを備える。
このクレーン6は、アウトリガ61を備えたベース62と、ベース62上に旋回自在に設けられたコラム63と、コラム63の上端部に起伏自在に枢支された伸縮式のブーム64と、フック65と、アウトリガ接地検出装置66とを備えている。コラム63にはウインチ(図示略)が設けられており、このウインチのワイヤロープをブーム64の先端部に導いて、フック65に掛け回すことによりフック65がブーム64の先端部から吊り下げられている。
クレーン6は、更に、コラム63(ブーム64)の旋回、ブーム64の起伏と伸縮、及びウインチによるフック65の巻上げ、巻下げの作動を行うための各種アクチュエータ(図示略)を備えている。これら各種アクチュエータは、図示省略するが、車両2の油圧源から切換制御弁装置を介して個別に圧油が供給されることにより作動する。
また、図1及び図2に示すように、アウトリガ61は、ベース62を介して車両2に固定された中空のアウターボックス71と、アウターボックス71内にスライド移動可能に摺嵌された左右の横アウトリガボックス72とを備える。加えて、左右の横アウトリガボックス72の先端側にそれぞれ設けられた左右の縦アウトリガボックス73と、左右の縦アウトリガボックス73の下部にそれぞれ設けられたアウトリガフロート74とを備える。
左右の各横アウトリガボックス72は、図2に示すように、アウターボックス71から車両2の側方に張り出した張出位置H、及びアウターボックス71内に格納された格納位置Kにスライド移動可能とされている。なお、本実施形態では、オペレータが左右の各横アウトリガボックス72に設けられた把持部(図示略)を手で掴んで引っ張ったり押し込んだりすることで、左右の各横アウトリガボックス72をスライド移動することが可能となっている。
また、左右の各縦アウトリガボックス73は、左右の各横アウトリガボックス72の先端部にそれぞれ固定された上下方向に延在する中空のアウターボックス73aと、アウターボックス73a内にスライド移動可能に摺嵌されたインナーボックス73bとを備える。更に、アウターボックス73a及びインナーボックス73bの内側に配設された油圧シリンダ(図示略)を備える。この油圧シリンダは、一端部がアウターボックス73aの内側上部に固定され、他端部がインナーボックス73bの内側下端部に固定されている。かかる構成によって、左右の各縦アウトリガボックス73は、油圧シリンダの伸縮作動によって張出位置H、及び格納位置Kにインナーボックス73bを上下方向にスライド移動させることが可能となっている。これによって、インナーボックス73bを下方にスライド移動することで自身下部のアウトリガフロート74を接地可能になっている。また、アウトリガフロート74を接地した後に、左右の縦アウトリガボックス73のインナーボックス73bを同時に伸長させて車両2をジャッキアップさせることが可能である。これにより、クレーン6の作業時における安定性を確保する。
以下、左右の各横アウトリガボックス72及び左右の各縦アウトリガボックス73が張出位置Hまで張出したときのアウトリガ61の姿勢を「展開姿勢」と称す。また、左右の各横アウトリガボックス72及び左右の各縦アウトリガボックス73が格納位置Kまで収容されたときのアウトリガ61の姿勢を「格納姿勢」と称す。
図1に示すように、車両搭載型クレーン1は、更に、無線操縦装置と、置き忘れ防止装置50とを備える。
無線操縦装置は、図6に示す無線操作器10と、図1に示す無線受信機20とを備えている。
無線受信機20は、図1に示すように、クレーン6のコラム63に近接した荷台3の前端部に設置されている。無線受信機20は、無線操作器10から無線送信された操作信号を受信し、受信した操作信号に基づきクレーン6の各種アクチュエータを作動させる作動信号を生成する。そして、生成した作動信号を切換制御弁装置へと出力することで、クレーン6の各種アクチュエータを作動させるようになっている。
置き忘れ防止装置50は、図1及び図3に示すように、格納状態判定装置51と、置き忘れ警報装置52と、アウトリガ横格納検出装置53と、アウトリガ縦格納検出装置54とを備えている。なお、本実施形態では、置き忘れ防止装置50は、クレーン6とは独立して動作する構成となっており、既存のクレーンに後付可能な構成となっている。
アウトリガ横格納検出装置53は、左右の各横アウトリガボックス72が格納状態か否かを検出し、その検出結果を示す信号(以下、「横検出信号」と称す)を、信号線(図示略)を介して格納状態判定装置51に送信するものである。
本実施形態において、アウトリガ横格納検出装置53は、近接スイッチを含んで構成されており、近接スイッチは、シャーシフレーム5の左右側面における左右の横アウトリガボックス72の下部の位置にそれぞれ設けられている。即ち、横アウトリガボックス72が格納位置Kへとスライド移動することで、そのときの縦アウトリガボックス73のシャーシフレーム5の側面への接近を近接スイッチによって検出する。
アウトリガ横格納検出装置53は、左右の近接スイッチからのオン・オフを示す信号に基づき、左右の横アウトリガボックス72が格納状態であるか否かを示す横検出信号を格納状態判定装置51に送信する。本実施形態では、左右の近接スイッチからのオン・オフを示す信号をそのまま横検出信号として送信している。なお、本実施形態では、近接スイッチが、オンのときに格納状態を、オフのときに非格納状態を示す。
アウトリガ縦格納検出装置54は、左右の各縦アウトリガボックス73が格納状態か否かを検出し、その検出結果を示す信号(以下、「縦検出信号」と称す)を、信号線(図示略)を介して格納状態判定装置51に送信するものである。
具体的に、本実施形態では、アウトリガ縦格納検出装置54は、近接スイッチを含んで構成されており、近接スイッチは、左右の縦アウトリガボックス73のアウターボックス73aの内側上部にそれぞれ設けられている。即ち、油圧シリンダが縮小作動してインナーボックス73bが格納位置Kまでスライド移動することで、そのときのインナーボックス73bの上部の接近を近接スイッチによって検出する。
アウトリガ縦格納検出装置54は、左右の近接スイッチからのオン・オフを示す信号に基づき、左右の各縦アウトリガボックス73が格納状態であるか否かを示す縦検出信号を格納状態判定装置51に送信する。本実施形態では、左右の近接スイッチからのオン・オフを示す信号をそのまま横検出信号として送信している。なお、本実施形態では、近接スイッチが、オンのときに格納状態を、オフのときに非格納状態を示す。
格納状態判定装置51は、本実施形態において、プロセッサ及びメモリを備えており、例えばベース62の適所に外付けされている。格納状態判定装置51は、アウトリガ横格納検出装置53及びアウトリガ縦格納検出装置54からの横検出信号及び縦検出信号に基づき、左右のアウトリガ61が格納状態から非格納状態になって、その後再び格納状態になったか否かを検出する。そして、再び格納状態になったことを検出したときに、信号線(図示略)を介して置き忘れ警報装置52に対して警報の出力を指示するための信号である出力指令信号を送信する。
具体的に、本実施形態では、格納状態判定装置51は、左右の横アウトリガボックス72及び左右の縦アウトリガボックス73の少なくとも1つが格納位置Kから張出した状態(非格納状態)となったか否かを検出する。そして、1つでも非格納状態になったと検出すると、引き続き左右の横アウトリガボックス72及び左右の縦アウトリガボックス73が全て格納位置Kへと格納された状態(格納状態)になったか否かを検出する。全て格納状態になったと検出した場合は、直ちに置き忘れ警報装置52に対して出力指令信号を送信する。
ここで、車両搭載型クレーン1は、アウトリガ61が格納されていない状態では、車両2を走行できないように構成されている。また、ブーム64の格納は、展開姿勢のアウトリガ61によって安定が確保された状態で行われる。そのため、アウトリガ61の格納は最後に行われる。従って、アウトリガ61の格納状態を検出することで、車外で行われる車両走行可能な状態へと移行するための格納作業の終了を検出することが可能である。なお、図1に示す状態は格納状態であり、走行可能な状態となる。
置き忘れ警報装置52は、本実施形態において、車両2の外部の例えばベース62の適所に外付けされており、プロセッサ、メモリ、アンプ及びスピーカを含んで構成されている。メモリには、音声データ等の警報出力処理に必要なデータが記憶されている。そして、格納状態判定装置51からの出力指令信号を受信すると、直ちに無線操作器10の置き忘れの確認を促す音声メッセージを警報として出力する。
具体的に、置き忘れ警報装置52は、出力指令信号を受信すると、メモリから音声データを読出し、読み出した音声データに基づき置き忘れの確認を促す音声メッセージをアンプを介してスピーカから出力する。例えば、「ラジコンを収納してください」等の音声メッセージを1回又は複数回繰り返してスピーカから出力し、オペレータに無線操作器10を運転室4内等に収納するように促す。
なお、音声メッセージだけに限らず、音声メッセージ以外の音による報知を合わせて行ってもよいし、置き忘れ警報装置52にランプなどを装備して、光による報知を合わせて行ってもよい。
アウトリガ接地検出装置66は、本実施形態ではロードセルを含んで構成されており、ロードセルは、アウトリガフロート74に設けられている。アウトリガ接地検出装置66は、このロードセルによって、地面からの反力を計算し、地面との反力が0か否かで接地しているか否かを検出するものである。クレーン6のコントローラは、この接地検出結果に基づき、例えば、接地していない場合のブーム64の旋回動作や伸縮動作などを禁止する制御を行う。
[格納状態判定処理]
次に、図4に基づき、置き忘れ防止装置50の格納状態判定装置51のプロセッサで実行される格納状態判定処理について説明する。なお、図4に示す格納状態判定処理は所定周期で繰り返し実行される処理である。
オペレータが運転室4内のPTOスイッチ(図示略)を切り替えて、クレーン6が起動されると、置き忘れ防止装置50を構成する各装置に電源が供給される。これによって、格納状態判定装置51において格納状態判定処理が実行され、図4に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、格納状態判定装置51において、左右のアウトリガ横格納検出装置53及び左右のアウトリガ縦格納検出装置54からの横検出信号及び縦検出信号を受信したか否かを判定する。そして、受信したと判定した場合(YES)は、ステップS102に移行し、そうでないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了する。
ステップS102に移行した場合は、格納状態判定装置51において、アウトリガ61が非格納状態か否かを判定する。そして、非格納状態であると判定した場合(YES)は、ステップS104に移行し、そうでないと判定した場合(NO)は、ステップS108に移行する。
ここで、本実施形態の格納状態判定装置51は、左右の横アウトリガボックス72及び左右の縦アウトリガボックス73のうち少なくとも1つが非格納状態になっているときに、非格納状態であると判定する。一方、左右の横アウトリガボックス72及び左右の縦アウトリガボックス73の全てが格納状態になっているときに、非格納状態ではないと判定する。
ステップS104に移行した場合は、格納状態判定装置51において、アウトリガ非格納フラグFaが「0」に設定されているか否かを判定する。そして、「0」に設定されていると判定した場合(YES)は、ステップS106に移行し、そうでないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了する。
ここで、アウトリガ非格納フラグFaは、アウトリガ61が非格納状態であるか否かを示すフラグである。本実施形態において、アウトリガ非格納フラグFaは、アウトリガ61が非格納状態のときに「1」に設定され、格納状態のときに「0」に設定されるフラグとなる。
ステップS106に移行した場合は、格納状態判定装置51において、アウトリガ非格納フラグFaを「1」に設定する。その後、一連の処理を終了する。
一方、ステップS102において、非格納状態ではないと判定されてステップS108に移行した場合は、格納状態判定装置51において、アウトリガ非格納フラグFaが「1」に設定されているか否かを判定する。そして、「1」に設定されていると判定した場合(YES)は、ステップS110に移行し、そうでないと判定した場合(NO)は、一連の処理を終了する。
ステップS110に移行した場合は、格納状態判定装置51において、出力指令信号を置き忘れ警報装置52に送信して、ステップS112に移行する
ステップS112では、格納状態判定装置51において、アウトリガ非格納フラグFaを「0」に設定して、一連の処理を終了する。
[動作]
次に、図5に基づき、図4における処理手順に基づく本実施形態の動作を説明する。
車両2による走行移動によって車両搭載型クレーン1が現場に到着すると、オペレータは、まず、運転室4内のPTOスイッチを切り替えてクレーン6を起動する。
その後、オペレータは、運転室4から降りて、図5に示すように、まず現場の状況からアウトリガ61の左右の横アウトリガボックス72を車両2の側方に張り出すか否かを決定する(ステップS1)。ここでは、現場に左右とも横アウトリガボックス72を張り出すスペースが十分にあり、左右のアウトリガボックス72とも車両2の側方に張り出すと決定したとする(ステップS1のYES)。オペレータは、横アウトリガボックス72の把持部を手で掴み、人力によって左右の横アウトリガボックス72を順に車両2の側方にスライド移動させる(ステップS3)。
このとき、左右のアウトリガ横格納検出装置53において、近接スイッチがオフを示す信号を出力する。そのため、左右のアウトリガ横格納検出装置53から非格納状態が検出されたことを示す横検出信号が格納状態判定装置51に送信される。また、左右の縦アウトリガボックス73は格納状態であるため、左右のアウトリガ縦格納検出装置54からは、格納状態を示す縦検出信号が格納状態判定装置51に送信される。
即ち、格納状態判定装置51は、非格納状態を示す横検出信号及び格納状態を示す縦検出信号を受信する(ステップS100のYES、ステップS102のYES)。そして、これら受信した検出信号の内容からアウトリガ61が非格納状態であると判断し、現在はアウトリガ非格納フラグFaが「0」であるため(ステップS104のNO)、アウトリガ非格納フラグFaを「1」に設定する(ステップS106)。
次に、オペレータは、無線操作器10の操作によって、左右の縦アウトリガボックス73の油圧シリンダを順に伸長作動させることでインナーボックス73bを下方向にスライド移動させて、アウトリガフロート74を地面に接地させる。更に、アウトリガフロート74を接地後は、無線操作器10の操作によって、左右の縦アウトリガボックス73の油圧シリンダを同時に伸長作動させることで車両2をジャッキアップさせる(ステップS5)。これによって、アウトリガ61が展開姿勢となって、荷役作業時における車両2の安定性が確保される。
また、左右のアウトリガ縦格納検出装置54において、近接スイッチがオフを示す信号を出力する。これにより、アウトリガ縦格納検出装置54から、縦アウトリガボックス73の非格納状態が検出されたことを示す縦検出信号が格納状態判定装置51に送信される。しかし、横アウトリガボックス72が既に非格納状態であるため、格納状態判定装置51は、アウトリガ非格納フラグFaを「1」のまま維持する(ステップS104のNO)。
アウトリガ61の展開(張り出し)が完了すると、オペレータは、無線操作器10の操作によって、クレーン6を使用した荷役作業を開始する(ステップS7)。その後、クレーン6による荷役作業が終了すると、オペレータは、車両2による走行移動可能な状態にするために、無線操作器10の操作によって、まず作業状態にあるブーム64を所定の位置に格納する(ステップS9)。
ブーム64を格納後は、引き続き、無線操作器10の操作又はクレーン本体の操作レバーの操作によって左右の縦アウトリガボックス73の油圧シリンダを同時に縮小作動して車両2をジャッキダウンする。引き続き、左右の縦アウトリガボックス73の油圧シリンダを縮小作動しインナーボックス73bを上方向にスライド移動させて、インナーボックス73bをアウターボックス73a内に格納する(ステップS11)。
これにより、左右のアウトリガ縦格納検出装置54において、近接スイッチがオンを示す信号を出力する。そのため、左右のアウトリガ縦格納検出装置54から縦アウトリガボックス73の格納状態が検出されたことを示す縦検出信号が格納状態判定装置51に送信される(ステップS13)。しかし、横アウトリガボックス72が未だ非格納状態であるため、格納状態判定装置51は、アウトリガ非格納フラグFaを「1」のまま維持する(ステップS104のNO)。
続いて、オペレータは、横アウトリガボックス72の把持部を手で掴み、人力によって左右の横アウトリガボックス72を順に張り出し位置から車両2側へとスライド移動させて左右の横アウトリガボックス72を格納位置Kへと格納する(ステップS15)。
これにより、左右のアウトリガ横格納検出装置53において、近接スイッチがオンを示す信号を出力する。そのため、左右のアウトリガ横格納検出装置53から格納状態が検出されたことを示す横検出信号が格納状態判定装置51に送信される(ステップS17)。これにより、格納状態判定装置51は、格納状態を示す横検出信号及び縦検出信号を受信することになる(ステップS100のYES、ステップS102のNO)。そのため、格納状態判定装置51は、アウトリガ61が格納状態であると判定し、現在はアウトリガ非格納フラグFaが「1」であるため(ステップS104のYES)、出力指令信号を置き忘れ警報装置52に送信する(ステップS110)。その後、アウトリガ非格納フラグFaを「0」に設定する(ステップS112)。
これにより、置き忘れ警報装置52からは、例えば「ラジコンを収納してください」という音声メッセージが出力される(ステップS19)。
オペレータは、この音声メッセージを聞くことで、地面や荷台3等に置いた無線操作器10を回収して、運転室4の運転席へと乗り込む(ステップS21)。その後、PTOスイッチをオフにして、車両搭載型クレーン1を他の現場等に走行移動させる。
一方、現場に横アウトリガボックス72を左右とも側方に張り出すスペースがなく、オペレータが、横アウトリガボックス72を車両2の側方に張り出さないと決定した場合(ステップS1のNO)の動作を説明する。
この場合、オペレータは、左右の横アウトリガボックス72を格納状態にしたまま、無線操作器10の操作によって、インナーボックス73bを下方向にスライド移動させる。そして、アウトリガフロート74を地面に接地させると共に、車両2をジャッキアップさせる(ステップS23)。
これにより、左右のアウトリガ縦格納検出装置54において、近接スイッチがオフを示す信号を出力する。これにより、左右のアウトリガ縦格納検出装置54から縦アウトリガボックス73の非格納状態が検出されたことを示す縦検出信号が格納状態判定装置51に送信される。格納状態判定装置51は、非格納状態を示す縦検出信号を受信すると(ステップS100のYES、ステップS102のYES)、現在はアウトリガ非格納フラグFaが「0」であるため(ステップS104のNO)、アウトリガ非格納フラグFaを「1」に設定する(ステップS106)。
アウトリガ61の展開(縦方向のみの張り出し)が完了すると、オペレータは、無線操作器10の操作によって、クレーン6を使用した荷役作業を開始する(ステップS25)。その後、クレーン6による荷役作業が終了すると、オペレータは、車両2による走行移動可能な状態にするために、無線操作器10の操作によって、まず作業状態にあるブーム64を所定の位置に格納する(ステップS27)。
ブーム64を格納後は、引き続き、無線操作器10の操作又はクレーン本体の操作レバーの操作によって左右の縦アウトリガボックス73の油圧シリンダを同時に縮小作動して車両2をジャッキダウンする。その後、左右の縦アウトリガボックス73の油圧シリンダを縮小作動しインナーボックス73bを上方向にスライド移動させて、インナーボックス73bをアウターボックス73a内に格納する(ステップS29)。
これにより、左右のアウトリガ縦格納検出装置54において、近接スイッチがオンを示す信号を出力する。そのため、左右のアウトリガ縦格納検出装置54から縦アウトリガボックス73の格納状態が検出されたことを示す縦検出信号が格納状態判定装置51に送信される(ステップS31)。
一方、左右の横アウトリガボックス72は格納状態のままであるため、左右のアウトリガ横格納検出装置53から格納状態が検出されたことを示す横検出信号が格納状態判定装置51に送信される(ステップS33)。即ち、左右の横検出信号及び縦検出信号はいずれも格納状態を示す信号となるため、格納状態判定装置51は、出力指令信号を置き忘れ警報装置52に送信する(ステップS110)。その後、アウトリガ非格納フラグFaを「0」に設定する(ステップS112)。
これにより、置き忘れ警報装置52からは、「ラジコンを収納してください」という音声メッセージが出力される(ステップS19)。
オペレータは、この音声メッセージを聞くことで、地面や荷台3等に置いた無線操作器10を回収して、運転室4の運転席へと乗り込む(ステップS21)。その後、PTOスイッチをオフにして、車両搭載型クレーン1を他の現場等に走行移動させる。
ここで、アウトリガ横格納検出装置53及びアウトリガ縦格納検出装置54が格納状態検出部に対応し、置き忘れ警報装置52が警報出力部に対応し、格納状態判定装置51が格納状態判定部に対応する。
[実施形態の作用及び効果]
実施形態に係る置き忘れ防止装置50は、車両搭載型クレーン1を遠隔操作するための可搬型の無線操作器10の置き忘れを防止するためのものである。車両搭載型クレーン1は、エンジンにより自走可能な車両2にクレーン6が搭載された構成となっており、更に、非作業時の格納姿勢と作業時の展開姿勢とを有するアウトリガ61を備えている。このアウトリガ61は、格納姿勢の位置(格納位置K)から車両搭載型クレーン1の側方に張り出した張出位置Hにスライド移動可能な左右の横アウトリガボックス72を備える。加えて、各横アウトリガボックス72の先端部に設けられて下部のアウトリガフロート74を接地可能に上下方向に伸縮する左右の縦アウトリガボックス73を有する。
そして、置き忘れ防止装置50は、アウトリガ横格納検出装置53が、左右の横アウトリガボックス72が格納姿勢時の格納位置にあるか否か(格納状態であるか否か)を検出する。加えて、左右のアウトリガ縦格納検出装置54が左右の縦アウトリガボックス73が格納状態であるか否かを検出する。更に、格納状態判定装置51が、左右のアウトリガ横格納検出装置53及び左右のアウトリガ縦格納検出装置54の検出結果に基づき、アウトリガ61が格納状態ではない非格納状態から格納状態になったか否かを判定する。そして、非格納状態から格納状態になったと判定したときに、車両2の外部に設けられた置き忘れ警報装置52に出力指令信号を送信する。具体的に、横アウトリガボックス72及び縦アウトリガボックス73の少なくとも一方が格納位置及び縮小位置にない状態(非格納状態)から双方が収納位置及び縮小位置にある状態(格納状態)になったと判定したときに、置き忘れ警報装置52に出力指令信号を送信する。更に、置き忘れ警報装置52が、出力指令信号の入力に応じて無線操作器10の収納を促す警報を出力する。
この構成であれば、アウトリガ61が一度格納状態では無くなってから再び格納状態となったことを検出したときに警報を出力することが可能である。これによって、作業終了後に運転席に乗り込む前に行われる車両2を走行可能な状態にするための操作が完了したタイミングで無線操作器10の置き忘れの確認を促す警報を出力することが可能となる。その結果、運転席に乗り込む前に置き忘れた無線操作器10を回収することが可能となり、運転席から降りて無線操作器10を回収するといった手間を省くことが可能となる。
ここで、クレーン作業終了後にアウトリガ61を格納する際、左右の横アウトリガボックス72については人力にて格納作業を行うため、オペレータは、無線操作器10を一時的に地面や荷台3等に置いて作業をすることがある。そのため、アウトリガ61を格納後に上記のように警報(音声メッセージ)を出力することで、適切なタイミングで無線操作器10の収納を促すことが可能となり、地面や荷台3等に置いた無線操作器10の置き忘れを的確に防止することが可能となる。
[変形例]
なお、上記実施形態では、近接スイッチによって、横アウトリガボックス72及び縦アウトリガボックス73が格納状態であるか否かを検出する構成としたが、この構成に限らず、他のセンサによって検出する構成としてもよい。例えば、縦アウトリガボックス73であれば、油圧シリンダによって動作をするため、流量計を油圧シリンダの圧油経路に設けて格納状態であるか否かを検出する構成としてもよい。即ち、縦アウトリガボックス73が伸縮動作をしているとき及びジャッキアップ状態のときは油圧シリンダが作動しているため何らかの流量が測定される。一方、縦アウトリガボックス73が格納状態のときは圧油が流れないため流量が0になる。
また、上記実施形態では、置き忘れ防止装置50の全ての構成部を後付で設ける構成としたが、この構成に限らない。例えば、置き忘れ防止装置50の一部又は全部の構成部を、クレーン6の既存のセンサ及び警報装置(アンプ及びスピーカ)と内蔵のコントローラとで実現する構成としてもよい。また、既存のセンサ及び警報装置と内蔵のコントローラとで実現した場合に、例えば、クレーン6の既存の音声メッセージを置き忘れ防止のための音声メッセージ(以下、「置き忘れ防止メッセージ」と称す)に優先して出力する構成としてもよい。この構成とすることで、例えば、PTOスイッチをオンにしたときに、無線操作器10の電源がオフであれば、「クレーンモードです」の音声メッセージが置き忘れ防止メッセージに優先して出力される。一方、無線操作器10の電源がオンであれば「ラジコンモードです」の音声メッセージが置き忘れ防止メッセージに優先して出力される。従って、PTOスイッチをオンにした直後等の無用なタイミングでの置き忘れ防止メッセージの出力を防止することが可能となる。
また、上記実施形態では、縦アウトリガボックス73が格納状態であるか否かを、近接センサによって検出する構成としたが、この構成に限らず、例えば、アウトリガ接地検出装置66を利用して検出する構成としてもよい。例えば、アウトリガ61の格納操作中に地面との反力が0になり、そのまま続けてアウトリガ61の操作を中立に戻すまでを格納作業と判断し、中立に戻った時点で格納状態を示す縦検出信号を発する構成としてもよい。また、例えば、地面との反力が0では無い状態となったときを縦アウトリガボックス73の非格納状態と判定する構成としてもよい。この構成とすることで、例えば、設置場所変更のために、アウトリガ61の設置完了前に縦アウトリガボックス73の伸長動作を途中でやめてアウトリガ61を格納状態にした場合に置き忘れ防止のための音声メッセージが出力されるのを防ぐことが可能となる。
また、上記実施形態では、左右のアウトリガ横格納検出装置53及び左右のアウトリガ縦格納検出装置54によって、左右の横アウトリガボックス72及び左右の縦アウトリガボックス73が格納状態であるか否かを検出する。そして、左右の横アウトリガボックス72及び左右の縦アウトリガボックス73のうち少なくとも1つが非格納状態になったことを検出した後に、全てが格納状態となったことを検出したときに置き忘れ防止メッセージを出力する構成とした。この構成に限らず、例えば、左右の横アウトリガボックス72のみ格納状態であるか否かを検出し、左右の少なくとも一方が非格納状態になったことを検出した後に、左右共に格納状態となったことを検出したときに置き忘れ防止メッセージを出力する構成としてもよい。即ち、横アウトリガボックス72を格納できる状態では、アウトリガフロート74が接地していない状態となっている筈であるため、横アウトリガボックス72のみ格納状態を検出する。この構成であれば、左右のアウトリガ縦格納検出装置54を不要とできるのでコストを低減することが可能となる。
また、上記実施形態では、左右のアウトリガ横格納検出装置53からのオン・オフを示す信号をそのまま横検出信号として格納状態判定装置51に送信する構成としたが、この構成に限らない。例えば中継装置を設け、そこで左右のアウトリガ横格納検出装置53からのオン・オフを示す信号を加工したものを横検出信号として送信する構成としてもよい。具体的に、中継装置において、左右のアウトリガ横格納検出装置53からのオン・オフを示す信号に基づき、左右の近接スイッチの少なくとも一方がオフのときに、非格納状態を示す横検出信号を格納状態判定装置51に送信する。一方、双方がオンのときに、格納状態を示す横検出信号を格納状態判定装置51に送信する。
また、上記実施形態では、格納状態判定装置51が、図4に示すプロセッサによる処理によって、左右のアウトリガ横格納検出装置53及び左右のアウトリガ縦格納検出装置54からの近接スイッチのオン・オフを示す横検出信号及び縦検出信号に基づき、アウトリガ61が格納状態か否かを判定している。この構成に限らず、例えば格納状態判定装置51をアナログ回路で構成し、プロセッサ等によるデジタル処理を行わずに、アナログ回路にて近接スイッチが通電するか否かを判断することで格納状態か否かを判定(判定結果を示す信号を出力)する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、左右の横アウトリガボックス72及び左右の縦アウトリガボックス73のうち少なくとも1つが非格納状態になったことを検出した後に、全てが格納状態となったことを検出したときに毎回置き忘れ防止メッセージを1回又は複数回繰り返して出力する構成とした。この構成に限らず、非格納状態と格納状態とが短時間で繰り返し変化した場合に置き忘れ防止メッセージを出力しない又は最初の1回だけ出力する構成としてもよい。この構成であれば、例えば、左右のアウトリガ横格納検出装置53及び左右のアウトリガ縦格納検出装置54からの近接スイッチの取りつけ位置のズレ、ゆるみ、歪により、動作距離が安定しないときの反応不良が発生したときや、横アウトリガボックス72を短時間で繰り返し出し入れした、いわゆるいたずら操作が行われたときに、メッセージの再生が終了する前に繰り返し最初から再生が行われるといったことを防ぐことが可能となる。また、例えば、先に再生された置き忘れ防止メッセージの再生が終了するまでは、次のメッセージの再生を行わない(再生中の判定を無効とする(出力指令信号を出力しない))構成としてもよい。
また、上記実施形態では、左右のアウトリガ縦格納検出装置54からのオン・オフを示す信号をそのまま縦検出信号として格納状態判定装置51に送信する構成としたが、この構成に限らない。例えば中継装置を設け、そこで左右のアウトリガ縦格納検出装置54からのオン・オフを示す信号を加工したものを縦検出信号として送信する構成としてもよい。具体的に、中継装置において、左右のアウトリガ縦格納検出装置54からのオン・オフを示す信号に基づき、左右の近接スイッチの少なくとも一方がオフのときに、非格納状態を示す縦検出信号を格納状態判定装置51に送信する。一方、双方がオンのときに、格納状態を示す縦検出信号を格納状態判定装置51に送信する。また、中継装置において、左右のアウトリガ縦格納検出装置54からのオン・オフを示す信号だけに限らず、左右のアウトリガ横格納検出装置53からのオン・オフを示す信号も受信し、これらを加工した検出信号を格納状態判定装置51に送信する構成としてもよい。具体的に、中継装置において、受信した信号に対応する4つの近接スイッチの少なくとも1つがオフを示す場合に、非格納状態を示す検出信号を格納状態判定装置51に送信し、全てがオンを示す場合に、格納状態を示す検出信号を格納状態判定装置51に送信する。
また、上記実施形態では、置き忘れ警報装置52が、プロセッサ、メモリ、アンプ及びスピーカを有し、格納状態判定装置51からの出力指令信号の入力に応じて音声メッセージの出力を行う構成とした。この構成に限らず、例えば、置き忘れ警報装置52が、アンプとスピーカのみを有し、格納状態判定装置51が、プロセッサ及び音声メッセージが記憶されたメモリを有して、出力指令信号に代えて音声出力信号を送信する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、置き忘れ警報装置52が、音声メッセージを出力する構成としたが、この構成に限らない。例えば、置き忘れ警報装置52に代えて、スマートフォン等の携帯通信機器と無線通信可能な通信部を装備し、格納状態判定装置51は、通信部を介して出力指令信号又は音声出力信号をオペレータの所持する携帯通信機器に無線送信する構成としてもよい。これにより、オペレータの所持する携帯通信機器から音声メッセージを出力することが可能となる。また、携帯通信機器がバイブレーション機能を有している場合は、振動による報知も可能となる。また、アウトリガ横格納検出装置53及びアウトリガ縦格納検出装置54に携帯通信機器と無線通信可能な通信部を装備し、音声メッセージの出力処理だけに限らず、格納状態判定装置51の機能も携帯通信機器に持たせる構成としてもよい。
また、上記実施形態では、置き忘れ防止メッセージとして、「ラジコンを収納してください」という音声メッセージを出力する構成を例に挙げたが、この構成に限らない。例えば、「ラジコンの置き忘れに注意して下さい」等の他の音声メッセージを出力する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、左右の横アウトリガボックス72及び左右の縦アウトリガボックス73を両方とも格納したときに置き忘れ防止メッセージを出力する構成としたが、この構成に限らない。例えば、片方の横アウトリガボックス72及び縦アウトリガボックス73を格納する毎に置き忘れ防止メッセージを出力する構成としてもよい。
1 車両搭載型クレーン
2 車両
3 荷台
4 運転室
5 シャーシフレーム
6 クレーン
10 無線操作器
20 無線受信機
50 置き忘れ防止装置
51 格納状態判定装置
52 置き忘れ警報装置
53 アウトリガ横格納検出装置
54 アウトリガ縦格納検出装置
61 アウトリガ
62 ベース
63 コラム
64 ブーム
65 フック
66 アウトリガ接地検出装置
72 横アウトリガボックス
73 縦アウトリガボックス
73a アウターボックス
73b インナーボックス
74 アウトリガフロート

Claims (3)

  1. 作業機を遠隔操作するための可搬型の無線操作器の置き忘れを防止するための作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置であって、
    前記作業機は、自走可能な車両に作業装置が搭載された作業機であって、非作業時の格納姿勢と作業時の展開姿勢とを有するアウトリガを備えており、
    前記アウトリガが前記格納姿勢の状態である格納状態か否かを検出する格納状態検出部と、
    前記作業機の外側に設けられ、出力指令信号の入力に応じて前記無線操作器の収納を促す警報を出力する警報出力部と、
    前記格納状態検出部の検出結果に基づき、前記アウトリガが前記格納状態ではない非格納状態から前記格納状態になったと判定したときに、前記警報出力部に前記出力指令信号を送信する格納状態判定部と、を備えることを特徴とする作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置。
  2. 前記アウトリガは、前記格納姿勢時の位置から前記作業機の側方に張り出した張出位置にスライド移動可能な横アウトリガボックスと、該横アウトリガボックスの先端部に設けられて下部のフロートを接地可能に上下方向に伸縮する縦アウトリガボックスとを有し、
    前記格納状態検出部は、前記横アウトリガボックスが前記格納姿勢時の格納位置にあるか否かと、前記縦アウトリガボックスが前記格納姿勢時の縮小位置にあるか否かと、を検出し、
    前記格納状態判定部は、前記横アウトリガボックス及び前記縦アウトリガボックスの少なくとも一方が前記格納位置及び前記縮小位置にない状態から双方が前記格納位置及び前記縮小位置にある状態になったと判定したときに、前記警報出力部に前記出力指令信号を送信する請求項1に記載の作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置。
  3. 前記アウトリガは、前記格納姿勢時の位置から前記作業機の側方に張り出した張出位置にスライド移動可能な横アウトリガボックスと、該横アウトリガボックスの先端部に設けられて下部のフロートを接地可能に上下方向に伸縮する縦アウトリガボックスとを有し、
    前記格納状態検出部は、前記横アウトリガボックスが前記格納姿勢時の格納位置にあるか否かを検出し、
    前記格納状態判定部は、前記横アウトリガボックスが前記格納位置にない状態から前記格納位置にある状態になったと判定したときに、前記警報出力部に前記出力指令信号を送信する請求項1に記載の作業機用無線操作器の置き忘れ防止装置。
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